JP2017008978A - リーンバーンエンジン搭載車両の制御装置 - Google Patents

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Kazuya Yokota
和也 横田
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Tatsuo Yamauchi
健生 山内
敏彦 大住
Toshihiko Osumi
敏彦 大住
祐輔 小池
Yusuke Koike
祐輔 小池
純司 金石
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純司 金石
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Abstract

【課題】リーンバーンエンジン搭載車両の燃費をさらに向上させる。【解決手段】低負荷域での運転時には、気筒内のA/F又はG/Fを所定リーンにすると共に、高負荷域での運転時には、気筒内のA/F又はG/Fを所定リーンよりもリッチにするよう構成されたリーンバーンエンジンと、自動変速機と、要求トルクに応じて、リーンバーンエンジンの運転、及び、自動変速機の変速状態を制御するよう構成された制御部(パワートレイン制御部)と、を備える。制御部は、リーンバーンエンジンの要求負荷が所定負荷L1以上のときでかつ、リーンバーンエンジンの回転数が所定回転数N1以下のときには、リーンバーンエンジンの回転数が所定回転数に近づくように、自動変速機をシフトダウンさせる。【選択図】図4

Description

ここに開示する技術は、リーンバーンエンジン搭載車両の制御装置に関する。
特許文献1には、運転状態が低負荷域にあるときには、空気過剰率λを2以上、又は、気筒内のG/F(つまり、気筒内の全ガス重量と気筒内に供給される燃料重量との比)を30以上に設定するリーンバーンエンジンが記載されている。このリーンバーンエンジンはまた、幾何学的圧縮比を高くすることにより膨張比を高くしかつ、燃焼室を区画する区画壁に遮熱層を設けている。これらの方策により、このリーンバーンエンジンは、熱効率の向上を図っている。
特許文献2には、エンジンと自動変速機との協調制御として、排気浄化用の触媒の未活性時に、燃料噴射量を増量すると共に、自動変速機のシフトアップを制限することが記載されている。この技術は、燃料噴射量の増量により発熱量を増やすと共に、シフトアップの制限によってエンジンの回転数を高めにすることで単位時間当たりの排気流量を増やして、触媒の活性化を促進する。
特開2013−53606号公報 特開2007−309264号公報
特許文献1に記載されているエンジンは熱効率を大幅に向上させている。このような熱効率の高いエンジンにおいては、エンジンの運転状態に応じて機械抵抗が大小することによる燃費の変化が顕著になる点に、本願発明者等は気づいた。
ここに開示する技術は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、リーンバーンエンジン搭載車両の燃費を、さらに向上させることにある。
レシプロエンジンにおいては、エンジンの回転数が低くなるほど、ピストンリングとシリンダライナーとの間の油膜が切れやすくなり、潤滑不良によってエンジンの機械抵抗が大きくなる。また、エンジンの回転数が高くなるほど、ピストンリングが掻いた潤滑油がピストンの進行方向に溜まってピストンを動きにくくするため、エンジンの機械抵抗が大きくなる。
また、エンジンの負荷が高くなるほど、燃焼圧力が高まってピストンリングが押し広げられるため、エンジンの機械抵抗が大きくなる。また、エンジンの負荷が低くなるほど、燃焼安定性が低下して、未燃燃料が増えるため、燃費が悪化する。
本願発明者らは、エンジンの機械抵抗は、同一負荷においては、中回転域において最小になって燃費の向上に有利になると共に、同一回転数においては、中負荷域において燃費が最も良好になる点に着目し、エンジンの運転状態が、機械抵抗の低減によって燃費が良好になる運転状態になるよう、自動変速機の変速状態を制御するようにした。
具体的にここに開示する技術は、リーンバーンエンジン搭載車両の制御装置に係る。この装置は、低負荷域での運転時には、気筒内のA/F(気筒内の空気重量と気筒内に供給される燃料重量との比)又はG/F(気筒内の全ガス重量と気筒内に供給される燃料重量との比)を所定リーンにすると共に、前記低負荷域よりも負荷の高い高負荷域での運転時には、前記気筒内のA/F又はG/Fを前記所定リーンよりもリッチにするよう構成されたリーンバーンエンジンと、前記リーンバーンエンジンの出力トルクを変速しかつ、駆動輪に出力するよう構成された自動変速機と、要求トルクに応じて、前記リーンバーンエンジンの運転、及び、前記自動変速機の変速状態を制御するよう構成された制御部と、を備える。
そして、前記制御部は、前記リーンバーンエンジンの要求負荷が、前記低負荷域内に相当する所定負荷以上のときでかつ、前記リーンバーンエンジンの回転数が所定回転数以下のときには、前記リーンバーンエンジンの回転数が上がって前記所定回転数に近づくように、前記自動変速機をシフトダウンさせる。
この構成によると、リーンバーンエンジンは、低負荷域での運転時には、気筒内のA/F又はG/Fを所定リーンにする。所定リーンは、気筒内のA/F又はG/Fを、例えば30以上の大幅なリーンとすればよい。こうすることで、熱効率の向上が図られると共に、エンジンにおけるRawNOxの発生が抑制される。また、低負荷域においてポンプ損失が低減し、燃費の向上に有利になる。
一方、低負荷域よりも負荷が高い高負荷域でエンジンを運転する時には、気筒内のA/F又はG/Fを所定リーンよりもリッチにする。この理由の一つは、エンジンの負荷が高まることに伴い増える燃料供給量に対し、所定リーンを維持するだけのガス量(空気を含む)を気筒内に導入することが困難になるためである。
このリーンバーンエンジンは、前述の通り、熱効率を向上させている。このため、エンジンの運転状態に応じて機械抵抗が大小することにより、燃費が大きく影響を受ける。つまり、エンジンの回転数が所定回転数以下であると、回転数が低くなるほど、機械抵抗が大きくなることで、燃費が悪化する。また、エンジンの負荷が所定負荷以上であると、負荷が高くなるほど、機械抵抗が大きくなることで、燃費が悪化する。
そこで、前記の構成では、リーンバーンエンジンの要求負荷が所定負荷以上のときでかつ、リーンバーンエンジンの回転数が所定回転数以下のときには、自動変速機をシフトダウンさせる。所定負荷は、低負荷域内に相当する負荷である。自動変速機のシフトダウンによって、リーンバーンエンジンの回転数が上がって所定回転数に近づくようになる。これにより、機械抵抗が小さくなる。また、エンジンを等馬力で運転するとして、リーンバーンエンジンの回転数が上がることに伴い、エンジンの負荷が下がる。このことによっても、エンジンの機械抵抗が小さくなる。尚、エンジンの負荷が下がり過ぎると、燃焼安定性の低下及び/又は未燃燃料の増大により燃費が悪化するため、エンジンの負荷は所定負荷よりも低くならないことが好ましい。
こうして前記の構成では、自動変速機のシフトダウンを行うことによって、機械抵抗が小さい状態でエンジンを運転することが可能になり、リーンバーンエンジン搭載車両の燃費の向上が図られる。
また、前記の構成では、リーンバーンエンジンを、比較的高い回転数でかつ、比較的低い負荷で運転することになる。このため、エンジンの負荷を高める余裕代が生まれる。ドライバーが加速を要求したときに、その加速要求を満足させることが容易になる。
前記制御部は、前記自動変速機をシフトダウンしたときの瞬時燃費率を推定すると共に、前記自動変速機をシフトダウンしないときの瞬時燃費率を推定しかつ、シフトダウンしたときの瞬時燃費率がシフトダウンしないときの瞬時燃費率よりも低いときに、前記自動変速機をシフトダウンさせる、としてもよい。
こうすることで、自動変速機をシフトダウンすることによって瞬時燃費率が低くなるときに限って、自動変速機のシフトダウンを行うことにより、燃費率を確実に低くする(つまり、燃費を確実に向上する)ことが可能になる。
前記リーンバーンエンジンは、ガソリンを含有する液体燃料が供給されると共に、気筒内の混合気を、自着火によって燃焼させるよう構成されている、としてもよい。
こうすることで、リーンバーンエンジンの熱効率が高まり、燃費の向上に有利になる。また、熱効率が高いことによって、エンジンの運転状態に応じて機械抵抗が変化することによる、燃費の変化が大きくなり得る。従って、リーンバーンエンジンと自動変速機との協調制御により、リーンバーンエンジンを機械抵抗が小さい状態で運転することで、リーンバーンエンジン搭載車両の燃費をさらに向上させることができる。
以上説明したように、前述したリーンバーンエンジン搭載車両の制御装置によると、リーンバーンエンジンの要求負荷が所定負荷以上のときでかつ、リーンバーンエンジンの回転数が所定回転数以下のときには、リーンバーンエンジンの回転数が、機械抵抗の小さくなる所定回転数に近づくよう、自動変速機をシフトダウンさせることで、燃費をさらに向上させることができる。
図1は、エンジンの構造を示す図である。 図2は、燃焼室の構成を示す断面図である。 図3は、リーンバーンエンジン搭載車両の制御装置の構成を示すブロック図である。 図4は、リーンバーンエンジンの運転制御マップを例示する図である。 図5は、リーンバーンエンジンと自動変速機との協調制御に係るフローチャートである。 図6は、エンジンの各回転数において、エンジンの負荷と燃費率との関係を概念的に示す図である。 図7は、エンジンの回転数と機械抵抗との関係を概念的に示す図である。
以下、リーンバーンエンジン搭載車両の制御装置の実施形態について、図面を参照しながら説明する。尚、以下の説明は例示である。
(エンジンの全体構成)
図1は、実施形態に係るリーンバーンエンジン1(以下、単にエンジン1という)の構成を示している。このエンジン1の燃料は、本実施形態ではガソリンである。燃料は、バイオエタノール等を含むガソリンであってもよい。ここに開示するエンジン1の燃料は、少なくともガソリンを含む液体燃料であれば、どのような燃料であってもよい。
エンジン1は、シリンダブロック12と、その上に載置されるシリンダヘッド13とを備えている。シリンダブロック12の内部に複数の気筒11が形成されている(図1及び図2では、1つのみ示す)。エンジン1は、多気筒エンジンである。各気筒11内には、ピストン3が摺動自在に内挿されている。ピストン3は、コネクティングロッド14を介してクランクシャフト15に連結されている。ピストン3は、気筒11及びシリンダヘッド13と共に燃焼室17を区画する。尚、「燃焼室」は、ピストン3が圧縮上死点に至ったときに形成される空間の意味に必ずしも限定されず、広義で用いる場合がある。
本実施形態では、燃焼室17の天井部170(シリンダヘッド13の下面)は、吸気ポート18の開口部が設けられた吸気側天井面171と、排気ポート19の開口部が設けられた排気側天井面172とを備えて構成されている。吸気側天井面171は、気筒11の中央に向かって登り勾配となっている。排気側天井面172も、気筒11の中央に向かって登り勾配となっている。吸気側天井面171及び排気側天井面172は、クランクシャフト15の軸方向に延びる谷部において連結されている。燃焼室17は、ペントルーフ型の燃焼室である。尚、ペントルーフの谷部の位置は、気筒11のボア中心に一致する場合、及び、一致しない場合の両方があり得る。
ピストン3の冠面30は、吸気側天井面171及び排気側天井面172に対応するように、吸気側及び排気側のそれぞれにおいて、ピストン3の中央に向かって登り勾配となった傾斜面31、32によって、三角屋根状に隆起している(図2も参照)。このエンジン1の幾何学的圧縮比は、15以上の高い圧縮比に設定している。ピストン3の冠面30には、凹状のキャビティ34が形成されている。
図1には1つのみ示すが、気筒11毎に2つの吸気ポート18がシリンダヘッド13に形成されている。吸気ポート18は燃焼室17に連通している。吸気ポート18は、吸気通路181に接続されている。吸気通路181には吸気流量を調節するスロットル弁41(図3参照)が介設されている。
吸気ポート18と同様に、気筒11毎に2つの排気ポート19がシリンダヘッド13に形成されている。排気ポート19は燃焼室17に連通している。排気ポート19は、排気通路191に接続されている。排気通路191には、1つ以上の触媒コンバータ192を有する排気ガス浄化システムが配設されている。触媒コンバータ192は、三元触媒を含む。
シリンダヘッド13には、吸気弁21が配設されている。吸気弁21は、吸気ポート18を燃焼室17に対して開閉する。吸気弁21は吸気動弁機構23によって、所定のタイミングで往復動する。吸気動弁機構23は、この例では、吸気カムシャフトの回転位相を所定の角度範囲内で連続的に変更可能な、液圧式又は電動式の位相可変機構(Variable Valve Timing:VVT)を、少なくとも含んで構成されている。
シリンダヘッド13には、排気弁22が配設されている。排気弁22は、排気ポート19を燃焼室17に対して開閉する。排気弁22は排気動弁機構24によって、所定のタイミングで往復動する。排気動弁機構24は、この例では、液圧式又は電動式のVVTを、少なくとも含んで構成されている。
シリンダヘッド13には、燃焼室17内に燃料を直接噴射する燃料噴射弁6が取り付けられている。燃料噴射弁6は、吸気側天井面171と排気側天井面172とが交差するペントルーフの谷部に配設されている。燃料噴射弁6は、その噴射軸心Sが、気筒11の軸心に沿うように配設されている。噴射軸心Sは、気筒11の軸線と一致する場合、及び、気筒11の軸線からずれる場合の両方がある。燃料噴射弁6は、ピストン3のキャビティ34内に向かって、燃料を噴射する。
燃料噴射弁6は、図2に概念的に示すように、キャビティ34内、つまり燃焼室17内に、混合気層と、その周囲の断熱ガス層とを形成することが可能に構成されている。燃料噴射弁6は、例えば外開弁式の燃料噴射弁としてもよい。外開弁式の燃料噴射弁は、外開弁のリフト量を調整することにより、噴射する燃料噴霧の粒径を変更することが可能である。本願出願人が先に出願した特願2013−242597号に開示しているように、外開弁式の燃料噴射弁によって、圧縮上死点付近のタイミングで、複数回の噴射を含む所定態様の燃料噴射を行うと、キャビティ34の中央部に混合気層を、その外周囲に断熱ガス層が形成される。
また、外開弁式の燃料噴射弁に限らず、VOC(Valve Covered Orifice)ノズルタイプのインジェクタも、ノズル口に発生するキャビテーションの度合いを調整することにより、噴口の有効断面積を変更して、噴射する燃料噴霧の粒径を変更することが可能である。従って、外開弁式の燃料噴射弁と同様に、キャビティ34内の中央部に混合気層を、その外周囲に断熱ガス層を形成することが可能である。
また、ヒータによって所定の温度まで加熱した燃料を、高圧雰囲気の燃焼室17内に噴射することにより、燃料を超臨界状態とすることによっても、キャビティ34内の中央部に混合気層を、その外周囲に断熱ガス層を形成することが可能である。この技術は、燃焼室17内に噴射した燃料を瞬時に気化させることによって燃料噴霧のペネトレーションが短くなり、キャビティ34内における燃料噴射弁の近傍に、混合気層を形成するものである。尚、燃料噴射弁は、例えば複数の噴口を有するマルチホールタイプの燃料噴射弁において、燃料を加熱するヒータを備えて構成される。また、この構成以外の燃料噴射弁であってもよい。
これらの燃料噴射弁の構成は、公知であるため、ここでの詳細な説明は省略する。
エンジン1はまた、着火アシストシステム42を備えている(図3参照)。着火アシストシステム42は、混合気にエネルギを与えて自着火を促す点火プラグ、又は、気筒11内に混合気の自着火を促進する活性種を生成する装置(例えばオゾン生成装置)を有して構成される。図示は省略するが、点火プラグ又はオゾン生成装置は、ペントルーフの谷部において、燃料噴射弁6に対して近接して配設される。
図3に示すように、エンジン1はまた、既燃ガスを気筒11内に再導入するよう構成されたEGRシステム43を備えている。EGRシステム43は、エンジン1の排気通路191と吸気通路181とをつなぐEGR通路を介して既燃ガスを気筒11内に再導入する外部EGRシステム、及び、気筒11内の既燃ガスの一部を、実質的に気筒11内に留める内部EGRシステムの両方を含む。
また、詳細な図示は省略するが、エンジン1の出力は、自動変速機8によって変速された上で、駆動輪に出力される。これにより、車両が走行する。自動変速機8は、例えばプラネタリギヤセットを含んで構成された、有段(例えば6速)の自動変速機である。尚、自動変速機8は、デュアルクラッチトランスミッション(DCT)であってもよい。さらに、自動変速機8は、マニュアルトランスミッションのシフト操作を自動化したAMT(Automated Manual Transmission)であってもよい。
パワートレイン制御部100は、エンジン1の運転を制御するエンジンECU101と、自動変速機8の変速状態を制御する変速機ECU102とを備えている。
エンジンECU101は、周知のマイクロコンピュータをベースとするコントローラであって、プログラムを実行する中央演算処理装置(CPU)と、例えばRAMやROMにより構成されてプログラム及びデータを格納するメモリと、電気信号の入出力をする入出力(I/O)バスと、を備えている。
変速機ECU102もまた、周知のマイクロコンピュータをベースとするコントローラであって、プログラムを実行する中央演算処理装置(CPU)と、例えばRAMやROMにより構成されてプログラム及びデータを格納するメモリと、電気信号の入出力をする入出力(I/O)バスと、を備えている。
パワートレイン制御部100は、少なくとも、エアフローセンサ51からの吸気流量に関する信号、アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセル開度センサ52からのアクセル開度信号、車速センサ53からの車速信号、クランク角センサ54からのクランク角パルス信号、水温センサ55からのエンジン1の冷却水の温度信号、油温センサ56からのエンジン1の潤滑油の温度信号、及び、触媒温度センサ57からの触媒コンバータ192の温度信号をそれぞれ受ける。そして、パワートレイン制御部100は、これらの信号に基づいて、要求トルクの演算や、エンジン1の負荷の予測等を行う。
エンジンECU101は、演算した要求トルク等に基づいて、スロットル開度信号、燃料噴射パルス、着火アシスト信号、バルブ位相角信号等といった、エンジン1の制御パラメータを計算する。そして、エンジンECU100は、それらの信号を、スロットル弁41(正確には、スロットル弁41を動かすスロットルアクチュエータ)、燃料噴射弁6、着火アシストシステム42、EGRシステム43、吸気動弁機構23及び排気動弁機構24等に出力する。
また、変速機ECU102は、基本的には、予め設定している変速線図(図示省略)に従い、車速とアクセル開度とに応じて、シフトアップ信号及びシフトダウン信号を自動変速機8に出力する。
このエンジン1は、前述したように、幾何学的圧縮比εを15以上に設定している。幾何学的圧縮比は、40以下とすればよく、特に18以上35以下が好ましい。圧縮比が高いほど膨張比も高くなるため、エンジン1は、高圧縮比と同時に、比較的高い膨張比を有するエンジンでもある。このエンジン1は、基本的には全運転領域で気筒11内に噴射した燃料を圧縮自着火により燃焼させる(以下、CAI(Controlled Auto Ignition)燃焼という)よう構成されている。高い幾何学的圧縮比は、CAI燃焼を安定化する。
図2に示すように、エンジン1は、幾何学的圧縮比を高くするために、ピストン3の冠面30におけるフラット面(つまり、傾斜面31、32とは別に、ピストン3の外周縁部に設けられている面)が、ピストン3が圧縮上死点付近にあるときに、シリンダヘッド13とシリンダブロック12との合わせ面よりも、シリンダヘッド13の側に入り込むように構成されている。よって、このエンジン1では、燃焼室17は、実質的には、ピストン3の冠面30と、シリンダヘッド13の下面(天井部170)と、吸気弁21及び排気弁22それぞれのバルブヘッドの面と、によって区画形成される。このエンジン1では、燃焼室17を区画する、これらの区画面に遮熱層173を設けている。遮熱層173は、これらの区画面の全てに設けてもよいし、これらの区画面の一部に設けてもよい。
遮熱層173は、燃焼室17を構成する金属製の母材よりも熱伝導率が低い。ここでいう母材は、例えばピストン3であればアルミニウム又はアルミニウム合金である。遮熱層173は、燃焼室17内の燃焼ガスの熱が、燃焼室17を区画する面を通じて放出されることを抑制する。また、遮熱層173は、母材よりも容積比熱が小さいことが好ましい。つまり、遮熱層173の熱容量を小さくして、燃焼室17の区画面の温度が、燃焼室17内のガス温度の変動に追従して変化することが好ましい。こうすることで、燃焼ガスの温度と区画面の温度との差が小さくなるから、熱が、区画面を通じて母材に伝わることが抑制される。
遮熱層173は、中空粒子(例えばガラスバルーン)と、バインダとしてのシリコン樹脂と、を含有する遮熱材料を、区画面上に塗布し、加熱処理によって樹脂を硬化させることにより、形成してもよい。遮熱層173はまた、区画面上に、ZrO等のセラミック材料を、プラズマ溶射によってコーティングすることにより、形成してもよい。
このエンジン1は、燃焼室17の遮熱構造に加えて、前述したように、燃焼時には、燃焼室17内にガス層による断熱層を形成する。このことで、エンジン1は、冷却損失を大幅に低減している。具体的に、このエンジン1では、圧縮行程以降において燃料噴射弁6からキャビティ34内に燃料を噴射させる。図2に示すように、燃料噴射弁6の近傍の、キャビティ34内の中心部に混合気層を形成しかつ、その周囲に新気を含むガス層を形成するという、成層化が行われる。このガス層は、新気のみであってもよく、新気に加えて、既燃ガス(つまり、EGRガス)を含んでいてもよい。尚、ガス層に少量の燃料が混じっていても問題はない。ガス層は混合気層よりも燃料リーンであればよい。
燃焼室17内にガス層と混合気層とが形成された状態で、混合気がCAI燃焼すれば、混合気層と燃焼室17の区画壁との間のガス層により、火炎が気筒11の壁面に接触することが抑制される。また、ガス層が断熱層となるため、燃焼室17の区画壁からの放熱が抑制される。この結果、冷却損失を大幅に低減することができる。
尚、冷却損失を低減させるだけでは、その冷却損失の低減分が排気損失に転換されて熱効率の向上にはあまり寄与しないところ、このエンジン1では、高膨張比化によって、冷却損失の低減分に相当する燃焼ガスのエネルギを、機械仕事に変換している。すなわち、エンジン1は、冷却損失及び排気損失を共に低減させる構成を採用することによって、熱効率を大幅に向上させているということができる。
このような混合気層とガス層とを燃焼室17内に形成するために、燃料を噴射するタイミングにおいては、燃焼室17内のガス流動は弱いことが望ましい。そのため、吸気ポートは、燃焼室17内でスワールが生じない、又は、生じ難いようなストレート形状を有していると共に、タンブル流もできるだけ弱くなるように、構成されている。
(リーンバーンエンジンと自動変速機との協調制御)
図4は、エンジン1の運転制御に係るマップを例示している。このエンジン1は、所定負荷以下の低負荷域(図4における破線及び破線よりも下側の領域に相当)では、気筒11内のG/Fを30以上でかつ、空気過剰率λを1以上のリーンにする。低負荷域では、エンジン1の負荷に応じて、EGRシステム43によって既燃ガスを気筒11に導入する場合、及び、導入しない場合がある。既燃ガスを気筒11に導入しない場合は、気筒11内のG/FとA/Fとは実質的に同じであるため、A/Fを30以上とすればよい。低負荷域では、気筒11内の混合気を大幅にリーンにすることで、熱効率が向上すると共に、RawNOxの生成が抑制され、排気エミッション性能を向上させることができる。また、低負荷域においてポンプ損失が低減するため、燃費の向上に有利になる。
これに対し、所定負荷を超える高負荷域(図4における破線を超える上側の領域)では、気筒11内のG/Fを30未満でかつ、空気過剰率λをほぼ1にする。つまり、低負荷域と比較して、気筒11内の混合気を相対的にリッチにする(尚、図4の「リッチ」は相対的にリッチの意味である)。これにより、エンジン1を高負荷で運転することが可能になる一方で、触媒コンバータ192(つまり、三元触媒)によって、テールパイプエミッションの悪化を防止することができる。高負荷域では、EGRシステム43によって既燃ガスを気筒11に導入する。気筒11内に導入する既燃ガスの量を調整することによって、気筒11内に導入する新気の量を調整すればよい。こうすることで、ポンプ損失が低減する。尚、高負荷域において、EGRシステム43による既燃ガスの導入を中止してもよい。ここで、低負荷域と高負荷域との境界としての所定負荷は、例えば全負荷に対し、50〜60%負荷としてもよい。
前述したように、このエンジン1は、幾何学的圧縮比を高く設定していると共に、燃焼室17を遮熱化している(つまり、燃焼室17を区画する区画壁に遮熱層173を設けていると共に、燃焼室17内の中央部に混合気層、その周囲に断熱ガス層を形成している)。エンジン1の温度状態が所定温度よりも低い冷間時においても、ピストン3が圧縮上死点に至ったときの気筒11内の温度及び圧力が十分に高くなる。その結果、気筒11内の混合気を大幅なリーンにしても、CAI燃焼を安定して行うことが可能になる。このエンジン1は、基本的に、冷間時でも温間時でも、図4に示す同じ運転制御マップで運転を行うよう構成されている。尚、パワートレイン制御部100は、水温センサ55からの冷却水の温度信号、及び/又は、油温センサ56からの潤滑油の温度信号に基づいて、エンジン1の温度状態の検知は行っている。例えば冷却水温が60℃以下のとき、及び/又は、潤滑油温が50℃以下のときには、エンジン1は冷間であると判断してもよい。
尚、幾何学的圧縮比を高く設定すること、燃焼室17を区画する区画壁に遮熱層173を設けること、及び、燃焼室17内の中央部に混合気層、その周囲に断熱ガス層を形成すること、のいずれか一つの方策、又は、いずれか二つの方策を採用すれば、エンジン1の冷間時に、気筒11内の混合気を大幅なリーンにしても、CAI燃焼を安定して行うことが可能である。
ここで、図6は、エンジン1の各回転数において、エンジンの負荷と燃費率との関係を示している。エンジン回転数の高低に関わらず、エンジン1の負荷が低くなると燃費率が高まる(つまり、燃費が悪くなる)。前述したように、このエンジン1は、低負荷域において気筒11内のG/Fをリーンにするため、エンジン1の負荷が低くなってもポンプ損失は増大しないが、圧縮比が高いため、負荷が低い時には圧縮仕事による損失が大きくなる。また、エンジン1の負荷が低下すると、燃焼安定性が低下して未燃損失も増大する。それらの結果、エンジン1の負荷が低くなると燃費率が高くなる。また、エンジン1の負荷が高くなると、燃焼圧力が高くなってピストンリングが押し広げられる。これにより、機械抵抗が大きくなるため、エンジン1の負荷が高くなると燃費率が高くなる。よって、エンジン1は、中負荷域において燃費率が最も低くなる。
また、図6に示すように、エンジンの回転数が高い(例えば3000rpm)と燃費率が高くなると共に、エンジンの回転数が低い(例えば1000rpm)と燃費率が高くなる。エンジンの回転数が中程度(例えば2000〜2500rpm)のときに、燃費率が低くなる。これは、エンジン1の回転数が高いほど、機械抵抗が高くなり、エンジン1の回転数が低いほど、機械抵抗が高くなるためである。つまり、エンジン1の回転数が高いときには、ピストンリングが掻いた潤滑油がピストン3の進行方向に溜まるようになり、機械抵抗が大きくなる。一方、エンジン1の回数数が低いときには、ピストンリングとシリンダライナーとの間の油膜が切れやすくなるため、潤滑不良により機械抵抗が高くなる。よって、図7に示すように、エンジン1の回転数が中程度であるときに、機械抵抗が最も小さくなり、エンジン1の回転数が高くなっても、低くなっても、機械抵抗は大きくなる。
このエンジン1は、前述したように、熱効率を大幅に向上させているため、エンジン1の運転状態に応じて機械抵抗が変化することにより、燃費に大きな影響を与える。つまり、機械抵抗が変化することによって、燃費が大きく変化する。そこで、このエンジン1を搭載した車両は、燃費をより一層向上させるべく、エンジン1を、機械抵抗ができるだけ小さい状態で運転するよう、自動変速機8の変速状態を制御する。
詳細には、エンジン1の運転状態が、所定負荷L1(尚、L1は低負荷域内に相当する負荷である)以上でかつ、所定回転数N1(例えば2500rpm)以下のときに、自動変速機8の変速段を、高速段から低速段へと変更する(言い換えると、自動変速機8の変速比を、小から大へ変更する)シフトダウンを行う。これにより、図7に矢印で示すように、エンジン1の回転数が上がって所定回転数N1に近づき、機械抵抗が小さくなる。また、図6に矢印で例示するように、エンジン1の回転数が上がることに伴い、エンジン1の負荷が低下する。これによっても、エンジンの機械抵抗が小さくなる。自動変速機8のシフトダウンを行うことで、エンジン1を、低い燃費率で運転することが可能になる。このときに、エンジン1の負荷は、所定負荷L1よりも低下しないことが好ましい。エンジン1の負荷が低くなり過ぎると、前述したように、燃費が悪化するためである。
図5は、パワートレイン制御部100が実行する、エンジン1と自動変速機8との協調制御のフローを示している。このフローは、エンジン1を始動することによりスタートし、最初のステップS1では、エンジン1の負荷が所定負荷以上であるか否かを判定する。ここでいう所定負荷は、図4及び図6におけるL1である。負荷L1は、同一回転数における燃費特性で(図6参照)、燃費特性が悪化に転じる低負荷側の境界である。つまり、エンジン1の負荷が所定負荷以上であるとは、図6において右上がりとなるグラフの部分に相当し、この負荷L1よりもエンジン1の負荷が高いと、負荷が高くなるに従い機械抵抗が大きくなって燃費率が高くなる。所定負荷L1は、低負荷域内における負荷である。尚、所定負荷L1は、前述したように低負荷域と高負荷域との境界に相当する所定負荷(図4の破線参照)とは異なる。
ステップS1の判定がYESのときにはステップS2に移行し、ステップS1の判定がNOのときにはステップS7に進む。ステップS7では、エンジン1及び自動変速機8の通常制御を行う。つまり、パワートレイン制御部100に入力される各種信号に基づいて要求トルクの演算等を行うと共に、要求トルクに対応するように、必要な、エンジン1及び/又は自動変速機8の制御を行う。その後、フローは、ステップS8において、エンジン1が運転終了か否かを判定し、運転終了であれば、エンジン1を停止し、フローを終了する。一方、運転終了でなければ、ステップS1に戻る。
ステップS2では、エンジン1の回転数が所定回転数以下であるか否かを判定する。ここでいう所定回転数は、図4及び図7におけるN1である。この回転数N1は、同一負荷における機械抵抗特性で(図7参照)、機械抵抗が悪化に転じる高回転側の境界である。つまり、エンジン1の回転数が所定回転数以下であるとは、図7において右下がりとなるグラフの部分に相当し、この回転数N1よりもエンジン1の回転数が低いと、回転数が低くなるに従い機械抵抗が大きくなって燃費率が高くなる。ステップS2の判定がYESのときには、ステップS3に移行し、ステップS2の判定がNOのときには、前述したステップS7に進む。従って、ステップS1及びステップS2のそれぞれにおいて判定がYESのときには、エンジン1の運転状態は、図4に示すマップのハッチングを付した領域内となる。
ステップS3では、現時点での、言い換えると自動変速機8のシフトダウンを行わないときの瞬時燃費率(A)を推定し、続くステップS4では、自動変速機8のシフトダウンを行うと仮定したときの瞬時燃費率(B)を推定する。そうして、ステップS5で、推定した瞬時燃費率(A)と瞬時燃費率(B)とを比較する。瞬時燃費率(B)の方が瞬時燃費率(A)よりも小さいとき、つまり自動変速機8のシフトダウンを行った方が、燃費が向上するときには、ステップS6に移行をして、自動変速機8のシフトダウンを行う。これにより、図4及び図6に矢印で例示するように、エンジン1の回転数が高まって所定回転数N1に近づくと共に、エンジン1の負荷が低下する。エンジン1の負荷は、所定負荷L1を下回らない。こうして、エンジン1を、機械抵抗が小さい状態で運転することができる。一方、ステップS5において、瞬時燃費率(A)の方が瞬時燃費率(B)よりも小さいとき(つまり、自動変速機8のシフトダウンを行わない方が、燃費が向上するとき)、又は、瞬時燃費率(A)と瞬時燃費率(B)とが同じとき(つまり、シフトダウンの実行・非実行に関わらず瞬時燃費率が同じとき)、には、ステップS6に移行せずに、ステップS7に移行する。例えば自動変速機8のシフトダウンによって、エンジン1の負荷が所定負荷L1を下回るときには、シフトダウンを行わない方が、燃費が向上し得る。この場合、自動変速機8のシフトダウンは、行われない。
(まとめ)
以上説明したように、ここに開示するリーンバーンエンジン搭載車両の制御装置は、低負荷域での運転時には、気筒11内のA/F又はG/Fを所定リーンにすると共に、低負荷域よりも負荷の高い高負荷域での運転時には、気筒11内のA/F又はG/Fを所定リーンよりもリッチにするよう構成されたリーンバーンエンジン1と、自動変速機8と、要求トルクに応じて、リーンバーンエンジン1の運転、及び、自動変速機8の変速状態を制御するよう構成されたパワートレイン制御部100と、を備える。そして、パワートレイン制御部100は、リーンバーンエンジン1の要求負荷が所定負荷L1以上のとき(図5のステップS1がYESのとき)でかつ、リーンバーンエンジン1の回転数が所定回転数N1以下のとき(ステップS2がYESのとき)には、リーンバーンエンジン1の回転数が所定回転数N1に近づくように、自動変速機8をシフトダウンさせる(ステップS6)。
より具体的に、パワートレイン制御部100は、自動変速機8をシフトダウンしたときの瞬時燃費率を推定する(図5のステップS4)と共に、自動変速機8をシフトダウンしないときの瞬時燃費率を推定し(ステップS3)かつ、シフトダウンしたときの瞬時燃費率がシフトダウンしないときの瞬時燃費率よりも低いとき(ステップS5がYESのとき)に、自動変速機8をシフトダウンさせる。
これにより、熱効率の高いリーンバーンエンジン1を、できる限り、機械抵抗が小さい状態で運転することができ、リーンバーンエンジン1を搭載した車両の燃費を向上させることができる。
また、リーンバーンエンジン1を低負荷で運転することになるため、負荷の余裕度が大きくなる。このため、ドライバーの加速要求時には、その加速要求を満足させやすくなる。
特にこのリーンバーンエンジン1は、ガソリンを含有する液体燃料が供給されると共に、気筒11内の混合気を、自着火によって燃焼させるよう構成されていて、熱効率が高いため、機械抵抗が低い状態で、エンジン1を運転することによる燃費の向上効果が高い。
尚、前述したリーンバーンエンジン1の構成は例示であり、ここに開示する技術は、前述した構成のリーンバーンエンジン1に適用することに限定されない。
1 リーンバーンエンジン
11 気筒
100 パワートレイン制御部(制御部)
101 エンジンECU(制御部)
102 変速機ECU(制御部)
8 自動変速機

Claims (3)

  1. 低負荷域での運転時には、気筒内のA/F(気筒内の空気重量と気筒内に供給される燃料重量との比)又はG/F(気筒内の全ガス重量と気筒内に供給される燃料重量との比)を所定リーンにすると共に、前記低負荷域よりも負荷の高い高負荷域での運転時には、前記気筒内のA/F又はG/Fを前記所定リーンよりもリッチにするよう構成されたリーンバーンエンジンと、
    前記リーンバーンエンジンの出力トルクを変速しかつ、駆動輪に出力するよう構成された自動変速機と、
    要求トルクに応じて、前記リーンバーンエンジンの運転、及び、前記自動変速機の変速状態を制御するよう構成された制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記リーンバーンエンジンの要求負荷が、前記低負荷域内に相当する所定負荷以上のときでかつ、前記リーンバーンエンジンの回転数が所定回転数以下のときには、前記リーンバーンエンジンの回転数が上がって前記所定回転数に近づくように、前記自動変速機をシフトダウンさせるリーンバーンエンジン搭載車両の制御装置。
  2. 請求項1に記載のリーンバーンエンジン搭載車両の制御装置において、
    前記制御部は、前記自動変速機をシフトダウンしたときの瞬時燃費率を推定すると共に、前記自動変速機をシフトダウンしないときの瞬時燃費率を推定しかつ、シフトダウンしたときの瞬時燃費率がシフトダウンしないときの瞬時燃費率よりも低いときに、前記自動変速機をシフトダウンさせるリーンバーンエンジン搭載車両の制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載のリーンバーンエンジン搭載車両の制御装置において、
    前記リーンバーンエンジンは、ガソリンを含有する液体燃料が供給されると共に、気筒内の混合気を、自着火によって燃焼させるよう構成されているリーンバーンエンジン搭載車両の制御装置。
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