JP2000052817A - 車両の制御装置 - Google Patents

車両の制御装置

Info

Publication number
JP2000052817A
JP2000052817A JP10222941A JP22294198A JP2000052817A JP 2000052817 A JP2000052817 A JP 2000052817A JP 10222941 A JP10222941 A JP 10222941A JP 22294198 A JP22294198 A JP 22294198A JP 2000052817 A JP2000052817 A JP 2000052817A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
combustion
driving force
target
torque
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10222941A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyasu Yoshino
太容 吉野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP10222941A priority Critical patent/JP2000052817A/ja
Publication of JP2000052817A publication Critical patent/JP2000052817A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】駆動力制御装置が燃焼状態に対応して、常に燃
費が最良となるトルクと回転数の配分を決定する。 【解決手段】運転状態に応じて異なる空燃比での燃焼に
切換られるエンジン11と、エンジン回転を変速して車
輪に伝達する変速機12と備える。運転状態に応じてエ
ンジンの燃焼状態の切換を判定し、エンジン燃焼状態の
切換えを実行する手段と、走行状態に応じて目標駆動力
を算出し、この目標駆動力と走行状態に基づいてエンジ
ン目標トルクと変速機目標入力軸回転数を求める手段5
と、燃焼状態に応じて異なった特性のエンジン目標トル
クと変速機目標入力軸回転数の駆動力配分が設定された
特性設定手段とを備える。燃焼状態の判定結果に応じて
前記特性設定手段から選択した駆動力配分で前記エンジ
ン11、変速機12を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両の駆動力制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の駆動力制御装置として、エンジン
の発生トルクと変速比とを協調的に制御し、アクセル開
度などから決まる目標とする駆動力に対してエンジント
ルクと回転数を最適に制御するものがある。
【0003】この場合、同一の駆動力を得るのに、エン
ジンの発生トルクと回転数の組み合わせが一通り以上か
ら選択可能なときは、燃費が最良となる組合せを選択
し、それを満たすようにエンジンの目標トルクと、変速
機の変速比を制御する。
【0004】変速機として、連続的に変速比を変えるこ
とが可能な無段変速機(CVT)を用いると、エンジン
のトルク制御範囲、CVTの変速比制御範囲であるなら
ば、各々を任意に決めることができる。
【0005】一方、エンジンの燃焼条件を運転条件に応
じて切換えることにより、燃費や排気組成、あるいは出
力特性を向上させるエンジンが知られている。
【0006】直噴成層エンジンは成層燃焼と均質燃焼を
運転条件により選択し、またリーンバーンエンジンでは
運転条件より希薄空燃比と理論空燃比とを切換えてい
る。
【0007】一般に直噴成層エンジンでは成層燃焼時の
空燃比は40以上にもなるため、同一の吸入空気量にお
ける理論空燃比での運転と比較すると、半分以下のトル
クしか発生できない。言い換えると、成層燃焼状態での
最大トルクは、理論空燃比での均質燃焼運転のときの半
分以下になってしまう。
【0008】また、成層燃焼での安定度は、燃焼室内の
空気流動、燃料噴霧の挙動に大きな影響を受ける。これ
らはいずれもエンジン回転速度に依存するため、結局成
層燃焼での運転を安定的に行うことができるエンジンの
回転範囲は、理論空燃比での均質燃焼に比較して狭い範
囲に限定され、一般には回転数の上限が2000〜30
00rpm程度に制限される。また、成層燃焼に限らず
希薄空燃比による運転時には同じような制限がある。
【0009】さらに、希薄空燃比での運転時には、理論
空燃比による運転時に対して、触媒のNOx還元作用が
低下するため、NOxの排出量が大きくなる高負荷領域
では希薄空燃比による運転を継続できない場合がでてく
る。
【0010】このようにして、成層燃焼あるいは希薄空
燃比燃焼を行う運転領域は、比較的低負荷、低回転域に
限定される。
【0011】したがってこのようなエンジンでは運転状
態を検出し、その結果に基づいて成層燃焼(あるいは希
薄空燃比燃焼)での運転が可能かどうか判断し、その結
果により目標する空燃比、点火時期、燃料噴射時期など
を切換えている(特開平6−241079号公報)。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した駆
動力制御装置と直噴成層エンジンまたはリーンバーンエ
ンジンとを組み合わせる場合、成層燃焼状態(希薄空燃
比燃焼)と均質燃焼状態(理論空燃比燃焼)では、同一
の駆動力(等出力特性)に対して燃費が最良となるエン
ジントルクと回転数との組合せは、一般に異なったもの
となる。
【0013】そのため、駆動力制御装置側においてトル
クと回転数との組合せを決める場合には、エンジンの燃
焼条件を判断しないと、最良燃費となる組合せを決める
ことは不可能となる。
【0014】そこで本発明は、駆動力制御装置が燃焼状
態に対応して、それぞれ燃費が最良となるトルクと回転
数の配分を決定するようにして、上記した問題を解決す
ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、異なる空
燃比での燃焼状態に切換可能なエンジンと、エンジン回
転を変速して車輪に伝達する変速機と、車両の走行状態
を検出する手段と、走行状態に基づいて車両の目標駆動
力を求める目標駆動力演算手段と、目標駆動力と走行状
態に基づいてエンジン目標トルクと変速機目標入力軸回
転数を求める駆動力配分演算手段と、運転状態に応じて
エンジン燃焼状態の切換を行い、かつ前記目標トルクと
なるようにエンジン出力を制御するエンジン制御手段
と、前記目標入力軸回転数となるように変速機変速比を
制御する駆動制御手段とを備えた車両において、エンジ
ン燃焼状態に応じてそれぞれ異なった特性のエンジン目
標トルクと変速機目標入力軸回転数の駆動力配分が設定
された特性設定手段と、運転状態に応じてエンジン燃焼
状態を判定して前記特性設定手段から燃焼状態に対応し
た駆動力配分を選択する手段と、を備え、燃焼状態の判
定結果に応じて選択された駆動力配分に基づいて前記エ
ンジン出力、変速機変速比を制御するように構成されて
いる。
【0016】第2の発明は、第1の発明において、前記
駆動力配分の特性設定手段は、車速と目標駆動力に基づ
いて目標入力軸回転数を設定したマップを、それぞれの
燃焼状態に対応して複数もち、これらマップが燃焼状態
の切換判定に基づいて切換えられる。
【0017】第3の発明は、第1または第2の発明にお
いて、前記エンジンはストイキ燃焼、均質リーン燃焼、
成層燃焼とに燃焼の切換が行われる。
【0018】第4の発明は、第1〜第3の発明におい
て、前記エンジン制御手段は、判定された燃焼状態に応
じて設定された当量比と、目標トルクとから決まる吸入
空気量となるようにスロットル開度を制御する。
【0019】
【発明の効果】第1の発明では、エンジンの実際の燃焼
状態に合わせて駆動力配分特性が設定でき、このため、
その燃焼状態での最良の燃費特性となるように、変速機
入力軸回転数、すなわちエンジン回転数とトルクとが制
御される。運転条件により燃焼状態が切換わっても、こ
れに対応して目標回転数とトルクが変更され、ストイキ
あるいはリーン燃焼等のあらゆる燃焼条件において、そ
のときの最良の燃費特性で運転することができる。
【0020】第2の発明では、複数のマップから燃焼状
態に応じて目標入力軸回転数を設定でき、最良の燃費特
性となるように運転できる。
【0021】第3の発明では、運転状態に応じて燃焼を
ストイキあるいは超リーンでの成層燃焼に切換られ、燃
費や出力の要求特性に対応させられる。
【0022】第4の発明では、空燃比に応じて必要な吸
入吸気量、換言するとスロットル開度を制御するので、
燃焼条件が変わっても常に目標とするトルクを正確に発
生させられる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の最良な実施形態を
添付図面に基づいて説明する。
【0024】図1は概略構成図であり、図中11はトロ
イダル式の無段変速機(CVT)であり、トルクコンバ
ータ(T/C)13を介してエンジン11の出力側と結
合される。エンジン11は燃焼状態の切換が可能、つま
りストイキ(均質)燃焼、均質リーン燃焼、成層(超リ
ーン)燃焼が運転条件によって切換られるようになって
いる。なお、このようなエンジンとしては、直噴式のエ
ンジンがあり、成層燃焼では圧縮行程の後半で燃料を噴
射し、点火栓の周辺に過濃混合気層を形成し、超リーン
な混合気を成層燃焼させる。なお、ストイキ燃焼あるい
は均質リーン燃焼では、吸入行程で燃料を噴射し、燃焼
室内の混合気濃度を均質化し、燃焼させる。
【0025】これらエンジン11とCVT12の制御を
コントローラ15が行い、このコントローラ15は図2
のように構成される。
【0026】図2において、1は駆動力制御部、2はエ
ンジントルク制御部を示す。
【0027】駆動力制御部1は、まずアクセル開度と車
速との各検出手段3A、3Bの出力に基づいて目標駆動
力設定手段4において目標とする駆動力を設定し、この
目標駆動力にしたがって、駆動力配分手段5において、
目標エンジントルクとCVT(無段変速機)12の目標
入力軸回転数(これはトルクコンバータがロックアップ
されたときにはエンジン回転数と一致する)を求め、C
VT12の変速比を制御する。
【0028】このとき、駆動力配分手段5では、運転状
態に基づいてエンジン12の燃焼状態がストイキ(理論
空燃比)燃焼、均質リーン燃焼、あるいは成層燃焼かの
領域判定を行い、その結果に基づいてそれぞれの燃焼領
域に対応して設定した駆動力配分マップから目標エンジ
ントルクと目標入力軸回転数を算出する。
【0029】エンジントルク制御部2は、運転状態に応
じて燃焼条件のマップ切換を判定する手段6により、マ
ップの切換判定を行い、この判定結果と、前記駆動力配
分手段5からの領域判定結果とに基づいて、マップの切
換判定合成手段7が判定結果を合成し、これに基づいて
目標当量比を決定する。
【0030】前記目標トルクと目標当量比とから目標吸
気量設定手段8が目標とする吸気量を算出し、かつこれ
をスロットルバルブ開口面積に換算し、スロットルバル
ブ開度TVOの算出手段9で、この開口面積となるスロ
ットル開度を算出し、エンジン11のスロットルバルブ
駆動装置に出力する。
【0031】次に、これらの動作を、図3以下に示すフ
ローチャートにしたがってさらに詳細に説明する。
【0032】図3はエンジンの燃焼条件を判定してマッ
プ切換を行うフローである。
【0033】ステップS301で冷却水温TWを読み込
み、これが所定の温度範囲あるかどうかをステップS3
02で判定する。つまり、TWL≦TW≦TWHにあれ
ば、ステップS303で累積パージ量PRGQを算出
し、この算出値が、所定値LENPGQ#よりも大きい
かどうかをステップS304で判定し、大きいときは、
ステップS305で空燃比の学習が収束したかどうか判
断し、収束しているならば、学習値が更新されたものと
判定し、ステップS306に進む。ここでは、EGR、
SCV、VTCの各デバイスが適正に作動しうる状態に
あるかどうか判断し、もし適正作動状態にあるときは、
ステップS307でエンジン回転数NRPMを読み込
む。
【0034】このようにして全てのエンジン作動状態が
適正であると判断されたならば、先ず、ステップS30
8で、エンジン回転数NRPMに基づいて燃焼条件の判
断を行う。
【0035】すなわち、リーン燃焼の回転数条件であ
る、NELH#≦NRPM≦NEHH#かどうか見て、
そうでなければステップS312に進んで、ストイキ燃
焼を選択し、フラグ#FMPCNE=0とする。
【0036】これに対して、この範囲内ならば、ステッ
プS309で、成層燃焼の回転数条件である、NELS
#≦NRPM≦NEHS#かどうか判断し、そうでなけ
ればステップS311に進み、均質リーン燃焼を選択
し、フラグ#FMPCNE=1とする。
【0037】また、この範囲内であるならば、ステップ
S310で成層燃焼を選択し、フラグ#FMPCNE=
2とする。
【0038】このようにしてエンジン回転数から燃焼条
件を判断したら、次にはエンジン負荷から燃焼条件の判
断を行う。
【0039】このため、ステップS313ではエンジン
負荷TTCとして後述する目標エンジントルクtTeを
読み込み、この負荷がリーン燃焼の負荷条件にあるかど
うかをステップS314で判断する。
【0040】すなわち、TCLH#≦TTC≦TCHH
#かどうか判断し、そうでないときは、ステップS31
8に進んでストイキ燃焼を選択し、フラグ#FMPCT
C=0とする。
【0041】これに対して、エンジン負荷がこの範囲内
ならば、ステップS315で成層燃焼の負荷条件にある
かどうかを、TCLS#≦TTC≦TCHS#であるか
どうかにより判断する。もし、この範囲内になければ、
ステップS317に進んで均質リーン燃焼を選択してフ
ラグ#FMPCTC=1とする。これに対して範囲内な
らば、ステップS316で成層燃焼を選択し、フラグ#
FMPCTC=2とする。
【0042】さらに車速に基づいて燃焼条件を判断する
ため、ステップS319では車速VSPを読み込む。
【0043】ステップS320では車速から燃焼条件の
判断を行うため、まず車速がリーン燃焼の条件にあるか
どうか判断する。つまり、VSPLH#≦VSP≦VS
PHH#であるかどうか判断し、そうでないときは、ス
テップS324に進んでストイキ燃焼を選択し、フラグ
#FMPCVS=0とする。
【0044】また、この範囲内ならば、ステップS32
1で成層燃焼条件にあるかどうかを、VSPLS#≦V
SP≦VSPHS#に基づいて判断し、そうでないとき
は、ステップS323に進んで均質リーン燃焼を選択
し、フラグ#FMPCVS=1とする。これに対して、
この範囲内ならば、ステップS322において、成層燃
焼を選択し、フラグ#FMPCVS=2とする。
【0045】このようにして各条件において選択したフ
ラグに基づいて、ステップS325ではマップ選択フラ
グ処理を行う。これは、#FMAPCH=Min(#F
MPCNE、#FMPCTC、#FMPCVS)として
マップ切換指令を求める。
【0046】この場合、フラグのいずれか一つでもスト
イキならばストイキ、ストイキが無いときにはいずれか
一つでもリーンならばリーン、全てが成層のときは成層
燃焼のマップに切換られる。
【0047】なお、ステップS302、304、30
5、306でいずれも判断結果が否定的なときは、ステ
ップS326に移行して、ストイキ燃焼を選択し、マッ
プ切換指令#FMAPCH=0とする。
【0048】次に図4は駆動力の配分のためのフローで
ある。
【0049】まずステップS401で車速VSP、アク
セル開度APOを読み込み、ステップS402で目標駆
動力tFDを、これら車速、アクセル開度よりマップを
参照して算出する。続いて、同じようにして、ステップ
S403ではトルコンのトルク比TrqRtoを算出
し、ステップS404で変速比Ratioを求める。
【0050】ステップS405では、目標駆動力tFd
から目標エンジントルクtTeを次のようにして算出す
る。
【0051】tTe=tFd/TrqRto/Rati
o/Final#×Rtire#ここでFinalはデ
フのファイナル比であり、Rtire#はタイヤ有効半
径であり、これらはROM定数として設定される。
【0052】ステップS406でエンジン回転数NRP
Mを読み込み、ステップS407では図9に示すような
マップにしたがって、目標トルクとエンジン回転数から
運転領域の判定を行い、ストイキ燃焼、均質リーン燃
焼、成層燃焼のいずれにあるかを判断する。
【0053】そして、ステップS408では、この判断
結果に基づいて駆動力配分マップの選択を行い、ステッ
プS409で車速と駆動力とに基づいて目標入力軸回転
数をマップを参照して算出する。
【0054】駆動力配分マップは図5のように、予めス
トイキ、均質リーン、成層用にそれぞれ設定してある。
図中1000N〜4000Nは駆動力を示し、同一の駆
動力について、同一車速での目標入力軸回転数を比較す
ると、空燃比がリーンになるほど回転数は高くなる傾向
がある。
【0055】なお、ステップS407で運転領域の判定
の結果求められたフラグ#FMPCPTDは、エンジン
側でのマップ切換判定合成部へと出力され、目標当量比
の決定のために用いられる。
【0056】図6はトルクコンバータ(トルコン)のト
ルク比を算出するフローである。
【0057】ステップS601でエンジン回転数NRP
M、入力軸回転数INPREVを読み込んだら、ステッ
プS602でトルコンの速度比を、速度比SpeedR
to=INPREV/NRPMとして算出する。
【0058】ステップS603ではこの速度比に基づい
てテーブルを参照して、トルコントルク比TrqRto
を算出する。
【0059】図7にもあるように、速度比がある程度以
上になると、つまりカップリングポイント以上ではトル
ク比は1となる。
【0060】図8はCVTの変速比を算出するフローで
ある。
【0061】ステップS701では入力軸回転数INP
REV、出力軸回転OUTREVを読み込み、ステップ
S702で出力軸回転が0以上か判断し、もしそうでな
いときは、ステップS705に移り、変速比Ratio
として、Ratio=MaxRtoとして、最も低い
(LOW)変速比を設定する。
【0062】これに対して、0以上のときは、ステップ
S703で入力軸回転数と出力軸回転数の比から変速比
Ratioを、Ratio=INPREV/OUTRE
Vとして算出する。
【0063】ステップS704では変速比のリミッタ処
理を行い、変速比が最高(HIGH)と最低(LOW)
の制限値の間に収まるようにする。
【0064】以上のように構成され、次に全体的な作用
について図10を参照しながら説明する。
【0065】図にも示すように、エンジンにより同一の
駆動力(同一出力)を得るようにトルクと回転を制御す
る場合、燃費が最良となるトルクと回転数の組合せがあ
り、この最良燃費配分は成層燃焼(または均質リーン燃
焼)と均質ストイキ燃焼とで異なってくる。例えばA−
A線を通る同一出力特性上ならば、均質ストイキ燃焼よ
りも成層燃焼で低負荷、高回転の方が燃費が良い。
【0066】したがって、例えば均質ストイキ燃焼で最
良燃費となるトルクと回転数の配分をトレースしても、
燃焼条件が成層燃焼に切換わったならば、そのままでは
最良燃費とならず、成層燃焼でのトルクと回転数の配分
をトレースする必要がある。
【0067】そこで、コントローラ15は、駆動力制御
部側のために、アクセル開度、車速などから目標とする
駆動力を算出したら、そのときのCVT12の変速比を
求め、これらから目標エンジントルクを算出する。
【0068】そしてこの目標トルクとエンジン回転数か
ら燃焼条件を判断する。
【0069】ストイキ燃焼、均質リーン燃焼、成層燃焼
のいずれかが判断されると、図5に示すようなそれぞれ
の燃焼条件に対応した駆動力配分マップに基づいて、目
標駆動力とそのときの車速に応じて、CVT12の目標
入力軸回転数を算出し、これをCVT12に出力する。
【0070】なお、各燃焼状態における駆動力配分マッ
プの特性は、同一の駆動力、同一車速においては、空燃
比がリーンになるほど、目標入力軸回転数は高くなる。
つまり、同じ出力ならば、空燃比をリーンにして、より
高い回転数の運転条件とした方が燃費が良いので、マッ
プの特性もそのように設定される。図10はストイキと
成層(超リーン)燃焼とでの最良燃費配分を表している
が、成層燃焼のときは相対的に高い回転数で運転するこ
とになる。
【0071】一方、エンジン側では、エンジン回転数、
負荷などから燃焼条件のマップの切換を判定する。つま
り、ストイキ燃焼、均質リーン燃焼、成層燃焼などの燃
焼条件を運転状態に応じて選択し、このとき、CVT側
で選択された燃焼条件を考慮しながらエンジン1の燃焼
条件を決定する。
【0072】成層燃焼は比較的負荷が小さく、回転数の
範囲もそれほど広くはなく、リーン燃焼はこれよりも負
荷が大きく、回転数の範囲が広く、ストイキ燃焼は負荷
がさらに大きく、回転数範囲もそれよりも広くなる。
【0073】この燃焼条件に基づいて、目標とする当量
比(空燃比に対応する)を決定し、この当量比で目標と
するトルクを発生するために必要な吸入空気量を算出
し、これに基づいてエンジンのスロットル開度が制御さ
れる。なお、空燃比がリーン側になるほど、同一トルク
を発生するための吸入空気量は大きくなり、必要なスロ
ットル開度は増大する。
【0074】したがって、目標とする駆動力が決まる
と、それに基づいて目標トルクが演算され、それとエン
ジン回転数から燃焼条件が決定される。すると、その燃
焼条件におけるマップに基づいて、目標とする同一駆動
力線上で、最良の燃費特性となるようにエンジン回転数
が選択され、この回転数となるようにCVT12の変速
比が決定され、またエンジントルクが制御されるのであ
る。
【0075】このようにして、駆動力制御部において設
定された目標トルクと、目標入力軸回転数とは、そのと
きの燃焼条件を考慮にいれたものとなり、したがってス
トイキ、成層燃焼などの燃焼態様はエンジン制御部側で
設定された燃焼条件と一致し、このためその燃焼態様に
おいて、常に最も燃費の良好な運転条件でもって運転す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す概略構成図。
【図2】コントローラのブロック構成図。
【図3】燃焼条件のマップ切換判定の内容を示すフロー
チャート。
【図4】駆動力配分の演算内容を示すフローチャート。
【図5】ストイキ、均質リーン、成層燃焼時の特性を示
す駆動力配分マップの概念図。
【図6】トルコントルク比の演算内容を示すフローチャ
ート。
【図7】トルコントルク比の関係を示す説明図。
【図8】CVT変速比の演算内容を示すフローチャー
ト。
【図9】運転領域による燃焼状態の切換を判定する説明
図。
【図10】燃焼状態に応じての等燃費特性を表す説明
図。
【符号の説明】
1 駆動力制御部 2 エンジントルク制御部 5 駆動力配分手段 6 燃焼条件マップ切換判定手段 11 エンジン 12 CVT 15 コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16H 61/02 F16H 61/02 Fターム(参考) 3D041 AA21 AB01 AC08 AC19 AD02 AD04 AD07 AD10 AD14 AD23 AD31 AD51 AE03 AE05 AE31 AF01 3G084 AA04 BA03 BA05 BA32 DA02 EB08 EB11 EC03 FA05 FA07 FA10 FA18 FA20 3G093 AA06 BA19 DA05 DA06 DB05 EA01 EB03 EC04 FA04 3G301 JA02 NC02 NE14 NE15 PA01Z PA11Z PA17Z PE08Z PF01Z PF03Z PF07A PF07Z 3J052 AA14 BA01 BA14 CA21 GC13 GC23 GC32 GC36 GC46 HA13 LA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】異なる空燃比での燃焼状態に切換可能なエ
    ンジンと、 エンジン回転を変速して車輪に伝達する変速機と、 車両の走行状態を検出する手段と、 走行状態に基づいて車両の目標駆動力を求める目標駆動
    力演算手段と、 目標駆動力と走行状態に基づいてエンジン目標トルクと
    変速機目標入力軸回転数を求める駆動力配分演算手段
    と、 運転状態に応じてエンジン燃焼状態の切換を行い、かつ
    前記目標トルクとなるようにエンジン出力を制御するエ
    ンジン制御手段と、 前記目標入力軸回転数となるように変速機変速比を制御
    する駆動制御手段とを備えた車両において、 エンジン燃焼状態に応じてそれぞれ異なった特性のエン
    ジン目標トルクと変速機目標入力軸回転数の駆動力配分
    が設定された特性設定手段と、 運転状態に応じてエンジン燃焼状態を判定して前記特性
    設定手段から燃焼状態に対応した駆動力配分を選択する
    手段と、を備え、 燃焼状態の判定結果に応じて選択された駆動力配分に基
    づいて前記エンジン出力、変速機変速比を制御するよう
    に構成されていることを特徴とする車両の制御装置。
  2. 【請求項2】前記駆動力配分の特性設定手段は、車速と
    目標駆動力に基づいて目標入力軸回転数を設定したマッ
    プを、それぞれの燃焼状態に対応して複数もち、これら
    マップが燃焼状態の切換判定に基づいて切換えられる請
    求項1に記載の車両の制御装置。
  3. 【請求項3】前記エンジンはストイキ燃焼、均質リーン
    燃焼、成層燃焼とに燃焼の切換が行われる請求項1また
    は2に記載の車両の制御装置。
  4. 【請求項4】前記エンジン制御手段は、判定された燃焼
    状態に応じて設定された当量比と、目標トルクとから決
    まる吸入空気量となるようにエンジンのスロットル開度
    を制御する請求項1〜3のいずれか一つに記載の車両の
    制御装置。
JP10222941A 1998-08-06 1998-08-06 車両の制御装置 Pending JP2000052817A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10222941A JP2000052817A (ja) 1998-08-06 1998-08-06 車両の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10222941A JP2000052817A (ja) 1998-08-06 1998-08-06 車両の制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000052817A true JP2000052817A (ja) 2000-02-22

Family

ID=16790279

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10222941A Pending JP2000052817A (ja) 1998-08-06 1998-08-06 車両の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000052817A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002138933A (ja) * 2000-09-21 2002-05-17 Daimlerchrysler Ag 直接噴射ガソリン駆動内燃機関を作動する方法
US7448981B2 (en) 2005-06-27 2008-11-11 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Power output apparatus, vehicle equipped with power output apparatus, and control method of power output apparatus
US7736268B2 (en) 2005-04-22 2010-06-15 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Device for controlling an internal combustion engine
JP2012121373A (ja) * 2010-12-06 2012-06-28 Fuji Heavy Ind Ltd 車両の統合制御装置
JP2015040496A (ja) * 2013-08-21 2015-03-02 大阪瓦斯株式会社 エンジンシステム
WO2016092360A1 (en) 2014-12-12 2016-06-16 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Controller for internal combustion engine
WO2016103548A1 (en) 2014-12-25 2016-06-30 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Control device for internal combustion engine
JP2017008978A (ja) * 2015-06-18 2017-01-12 マツダ株式会社 リーンバーンエンジン搭載車両の制御装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002138933A (ja) * 2000-09-21 2002-05-17 Daimlerchrysler Ag 直接噴射ガソリン駆動内燃機関を作動する方法
US7736268B2 (en) 2005-04-22 2010-06-15 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Device for controlling an internal combustion engine
US7448981B2 (en) 2005-06-27 2008-11-11 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Power output apparatus, vehicle equipped with power output apparatus, and control method of power output apparatus
JP2012121373A (ja) * 2010-12-06 2012-06-28 Fuji Heavy Ind Ltd 車両の統合制御装置
JP2015040496A (ja) * 2013-08-21 2015-03-02 大阪瓦斯株式会社 エンジンシステム
WO2016092360A1 (en) 2014-12-12 2016-06-16 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Controller for internal combustion engine
US10273898B2 (en) 2014-12-12 2019-04-30 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Controller for internal combustion engine
WO2016103548A1 (en) 2014-12-25 2016-06-30 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Control device for internal combustion engine
US10190519B2 (en) 2014-12-25 2019-01-29 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Control device for internal combustion engine
JP2017008978A (ja) * 2015-06-18 2017-01-12 マツダ株式会社 リーンバーンエンジン搭載車両の制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6401022B2 (en) Vehicle drive power control apparatus, and control method
JP3201936B2 (ja) 筒内噴射エンジンの制御装置
CN102395496B (zh) 驱动力控制装置
EP1591650A2 (en) Apparatus and method for controlling fuel injection in internal combustion engine
JPS5963230A (ja) 車両の最適シフト時期表示装置
US7082898B2 (en) Internal combustion engine of compression ignition type
JPH10184417A (ja) 筒内噴射式内燃機関の制御装置
JPH0960543A (ja) エンジン制御装置
EP0889218A2 (en) Fuel injection control system for internal combustion engine
EP1158152B1 (en) Fuel supply amount control apparatus and method for internal combustion engine
JPH0835438A (ja) エンジンパワートレインの制御方法
US6602165B2 (en) Control system for direct injection spark ignition internal combustion engine
JP2001073839A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2000052817A (ja) 車両の制御装置
US9561802B2 (en) Control apparatus for vehicle
JP2008281089A (ja) 車両の変速制御装置
JP2002349688A (ja) 変速制御装置
JPH09158767A (ja) 内燃機関の燃料供給制御装置
JPH0783298A (ja) リーンバーンエンジンと無段変速機の総合制御装置
JP2007107406A (ja) 車両の駆動制御装置
JP2778392B2 (ja) エンジンの制御装置
JPH06610Y2 (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JPH10331695A (ja) 内燃機関の制御装置
JPH06280631A (ja) エンジンの空燃比制御装置
JP2008075548A (ja) エンジンのトルク制御装置