JP2017008856A - 渦流ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】高いポンプ効率を有するとともに、生産性の高い渦流ポンプを提供すること。【解決手段】渦流ポンプ1は、有底円筒状に形成されたポンプケーシング31と、ポンプケーシング31の底部に一体に設けられたライナ部32と、ポンプケーシング31に挿入され、ライナ部32の上端と当接するカバー部61を有する、ポンプケーシング31及びライナ部32を覆うケーシングカバー33と、ポンプケーシング31の内周面とカバー部61の外周面との間に設けられたシール部材65と、ライナ部32及び前記カバー部内に収納されるインペラ34と、を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、ケーシング内にケーシングライナ及びインペラを設け、ケーシングカバーでケーシングを覆う渦流ポンプに関する。
現在、少流量、且つ、高揚程で液体を供給可能なポンプとして、渦流ポンプが知られている(例えば、特許文献1参照)。この渦流ポンプは、外周縁に多数の溝を有する円板状のインペラと、ケーシングと、ケーシング内に固定され、インペラを収容する独立したケーシングライナと、ケーシング及びケーシングライナを覆うケーシングカバーと、を備えている。ケーシングには、吸込流路及び吐出流路が形成されており、それぞれ吸込管及び吐出管が接続されている。ケーシングライナ及びケーシングカバーには、環状流路と、環状流路の両端と吸込流路及び吐出流路とを接続する吸込口及び吐出口が形成されている。
高いポンプ性能を得るために、渦流ポンプは、環状流路が長い方が好ましい。このため、吸込口及び吐出口は、互いに隣接してケーシングライナ及びケーシングカバーに配置され、吸込口から吐出口に向かって360度の範囲に近づくように、換言すると、略環状となるような円弧状の環状流路が形成される。また、ケーシングライナ及びケーシングカバーには、それぞれ吸込口及び吐出口の間に隔壁が設けられる。ケーシングライナ及びケーシングカバーに設けられる隔壁は、互いに当接することで、一の隔壁を構成する。この隔壁により、環状流路の両端が遮られ、吸込口から吐出口に向かって環状流路を流れる水が、吐出口側から吸込口側に流れることを防止できる。
特開平06−280776号公報
上述した渦流ポンプは、ケーシング及びケーシングカバーの間を密封する方法として、ケーシング及びケーシングカバーに設けられたフランジ間をOリングにより密封する技術が用いられている。しかし、渦流ポンプは、高揚程となることから、ケーシング及びケーシングカバー間に設けられるOリングによりシールするため、ケーシング及びケーシングカバーのフランジを当接する必要がある。一方、組み立ての都合上、ケーシングカバー及びケーシングライナ上端の間には隙間が生じ、漏れが発生していた。
特に、ケーシングライナの隔壁及びケーシングカバーの隔壁の間に隙間が生じると、当該隙間により、環状流路の両端が連通する。このため、増圧された吐出口側(二次側)の液体が、吸込口側(一次側)に当該隙間を介して流れ、ポンプ性能が大幅に低下する、という問題がある。
また、独立したケーシングライナをケーシング内に挿入する構成の場合、ケーシング内でケーシングライナが回転する虞がある。例えば、ケーシング及びケーシングライナ間を接着剤により接着する技術も知られているが、接着剤の塗布工程が増加する。また、接着剤の乾燥工程も必要となる。結果、渦流ポンプの生産性が低下する、という問題もある。また、経年変化等により、接着剤が劣化すると、ケーシング及びケーシングライナ間の接着力が低下し、ケーシングライナがケーシング内を回転する虞もある。
そこで本発明は、ポンプ性能が低下することを防止可能であって、生産性の高い渦流ポンプを提供することを目的としている。
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明の渦流ポンプは次のように構成されている。
本発明の一態様として、渦流ポンプは、有底円筒状に形成されたポンプケーシングと、前記ポンプケーシングの底部に一体に設けられたライナ部と、前記ポンプケーシングに挿入され、前記ライナ部の上端と当接するカバー部を有する、前記ポンプケーシング及び前記ライナ部を覆うケーシングカバーと、前記ポンプケーシングの内周面と前記カバー部の外周面との間に設けられたシール部材と、前記ライナ部及び前記カバー部内に収納されるインペラと、を備える。
本発明の一態様として、渦流ポンプは、有底円筒状に形成されたポンプケーシングと、前記ポンプケーシング内に設けられたケーシングライナと、前記ポンプケーシングに挿入され、前記ケーシングライナの上端と当接するカバー部を有する、前記ポンプケーシング及び前記ケーシングライナを覆うケーシングカバーと、前記ポンプケーシングの内周面と前記カバー部の外周面との間に設けられたシール部材と、前記ケーシングライナ及び前記カバー部内に収納されるインペラと、を備える。
本発明によれば、ポンプ性能が低下することを防止可能であって、生産性の高い渦流ポンプを提供することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る渦流ポンプの構成を模式的に示す断面図。 同渦流ポンプに用いられるポンプカバーの構成を示す上面図。 同渦流ポンプの要部構成を断面で示す斜視図。 同渦流ポンプの要部構成を示す断面図。 同渦流ポンプに用いられるケーシングカバーの構成を示す下面図。 本発明の第2の実施形態に係る渦流ポンプの構成を模式的に示す断面図。 同渦流ポンプに用いられるポンプカバーの構成を示す上面図。 同渦流ポンプの要部構成を断面で示す斜視図。 同渦流ポンプの要部構成を示す断面図。 同渦流ポンプに用いられるライナ部の構成を示す上面図。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る渦流ポンプ1の構成を、図1乃至図5を用いて説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る渦流ポンプ1の構成を模式的に示す断面図、図2は渦流ポンプ1に用いられるポンプケーシング31の構成を示す上面図、図3は渦流ポンプ1に用いられるポンプケーシング31のライナ部32及びケーシングカバー33の構成を一部断面で示す斜視図、図4はポンプケーシング31及びケーシングカバー33の構成を示す断面図、図5はケーシングカバー33の構成を示す下面図である。
図1に示すように、渦流ポンプ1は、モータ11と、モータ11に接続されたポンプ12と、を備えている。
モータ11は、モータケーシング21と、モータケーシング21内に固定された固定子と、固定子内に設けられた回転子と、回転子に固定され、モータケーシング21から突出する回転軸22と、を備えている。固定子は、回転子を回転可能に形成されている。
ポンプ12は、ポンプケーシング31と、ポンプケーシング31に固定されるケーシングカバー33と、ポンプケーシング31及びケーシングカバー33内に設けられるインペラ34と、を備えている。
図1及び図2に示すように、ポンプケーシング31は、有底円筒状に形成されている。ポンプケーシング31は、外周壁に、渦流ポンプ1の一次側に接続される吸込管が接続される吸込流路41及び渦流ポンプ1の二次側に接続される吐出管が接続される吐出流路42が形成されている。
また、ポンプケーシング31は、その内部であって、且つ、その底部に一体に形成され、インペラ34を収容するライナ部32を有している。ポンプケーシング31は、開口する端部にフランジ部44を備えている。
吸込流路41及び吐出流路42は、隣接して配置される。吸込流路41及び吐出流路42は、ライナ部32に連通する。フランジ部44は、ケーシングカバー33と当接しないように、その端面44aからライナ部32の端面32aまでの長さが所定の長さで形成されている。また、フランジ部44は、ボルト等の締結部材を挿通し、且つ、支持する座面44bを複数有している。
図1乃至図4に示すように、ライナ部32は、ポンプケーシング31に一体に構成され、ポンプケーシング31とともに有底円筒状に形成されている。ライナ部32は、第1吸込口51、第1吐出口52、第1隔壁53及び第1環状流路54が形成されている。
ライナ部32は、その内部にインペラ34を配置可能であって、且つ、インペラ34の外径よりも大径となる内径を有する。また、ライナ部32は、その中心にインペラ34の下端部を挿入する開口部56を備えている。
第1吸込口51は、ライナ部32の、吸込流路41と対向する位置に設けられる。第1吐出口52は、ライナ部32の、吐出流路42と対向する位置に設けられる。第1吸込口51及び第1吐出口52は、第1隔壁53を介して隣接して配置される。
第1隔壁53は、ライナ部32の内周面から突出して設けられる。第1隔壁53は、第1吸込口51及び第1吐出口52の間に設けられる。第1隔壁53は、その一部に、インペラ34の外周縁の一部を配置可能な切欠部53aを備えている。切欠部53aは、インペラ34の一部の外形状と略同一形状に形成されている。
第1環状流路54は、第1吸込口51からインペラ34の回転方向の第1吐出口52までの範囲の、インペラ34の外周縁と対向するライナ部32の底面が窪むことで構成される。
第1環状流路54は、第1吸込口51から第1吐出口52までを連続する円弧状に形成されている。第1吸込口51及び第1吐出口52が第1隔壁53を介して隣接して配置されることで、第1環状流路54は、360度の範囲に近づく範囲で延設される。
ケーシングカバー33は、モータ11を固定可能に形成されている。ケーシングカバー33は、ポンプケーシング31を覆うことで、ポンプケーシング31を密封可能、且つ、ライナ部32とともにインペラ34を収容する空間を構成可能に形成されている。具体的には、ケーシングカバー33は、ポンプケーシング31に挿入され、ライナ部32を覆うカバー部61と、カバー部61の上端部に設けられたフランジ部62と、カバー部61の外周面に設けられたシール溝63と、カバー部61の中心に設けられ、中央に開口部64aを有するシール室64と、シール溝63に設けられる第1シール部材65と、シール室64に設けられる第2シール部材66と、を備えている。
カバー部61は、円筒状に形成されている。カバー部61は、第2吸込口71、第2吐出口72、第2隔壁73及び第2環状流路74を備えている。カバー部61は、その端面がライナ部32の端面32aと当接可能に形成されている。
カバー部61は、カバー部61の端面からフランジ部62の、ポンプケーシング31のフランジ部44の端面44aと対向する端面62aまでの長さが、ポンプケーシング31のフランジ部44の端面44aからライナ部32の端面32aまでの長さよりも長く形成されている。
カバー部61は、ポンプケーシング31に挿入可能に、ポンプケーシング31の内径と略同一の外径を有して形成される。換言すると、カバー部61は、その外周面がポンプケーシング31の内周面と所定の間隙を有して対向可能な外径を有している。
第2吸込口71は、ポンプケーシング31の吸込流路41及びライナ部32の第1吸込口51と対向する位置に設けられる。第2吸込口71は、第1吸込口51とともに、吸込流路41と流体的に接続される一の吸込口81を構成する。
第2吐出口72は、ポンプケーシング31の吐出流路42及びライナ部32の第1吐出口52と対向する位置に設けられる。第2吐出口72は、第1吐出口52とともに、吐出流路42と流体的に接続される一の吐出口82を構成する。
第2吸込口71及び第2吐出口72は、第2隔壁73を介して隣接してカバー部61の外周壁に配置される。
第2隔壁73は、第1隔壁53と対向する位置に設けられる。第2隔壁73は、第1隔壁53と組み合わさることで、一の隔壁83を構成する。この隔壁83は、第1隔壁53の切欠部53a及び第2隔壁73の端面によって、インペラ34の外周縁と略同一の、換言すると、インペラ34の外周縁の外面と微小な隙間を形成する切欠部83aを形成する。ここで、切欠部83aの内面とインペラ34の外周縁の外面との間に形成される微小な隙間は、隔壁83とインペラ34とが干渉しない幅であれば狭い程好ましい。
第2環状流路74は、第2吸込口71からインペラ34の回転方向の第2吐出口72までの範囲の、第1環状流路54と対向するカバー部61の端面が窪むことで形成される。第2環状流路74は、第1環状流路54とともに、吸込口81から吐出口82に渡って延設される一の環状流路84を形成する。
フランジ部62は、カバー部61の上端部の外周面に設けられる。フランジ部62は、ポンプケーシング31のフランジ部44と相対し、微小隙間を有するように形成されている。また、フランジ部62は、ボルト等の締結部材を挿通し、且つ、支持する座面62bを複数有している。フランジ部62は、締結部材によってポンプケーシング31のフランジ部44と固定される。
シール溝63は、ポンプケーシング31の円筒状の内周面、より具体的にはポンプケーシング31のライナ部32の端面から突出する部位の内周面と対向するカバー部61の外周面であって、フランジ部62に隣接して設けられた環状の溝である。シール溝63は、第1シール部材65を配置可能に形成されている。
シール室64は、ケーシングカバー33の上面、且つ、中心に設けられた有底円筒状の突起である。シール室64は、その中心に開口部64aを有する。シール室64は、その開口部64aに回転軸22を挿通可能、且つ、回転軸22の外周面とシール室64の内周面の間に第2シール部材66を配置可能に形成されている。
第1シール部材65は、例えば、Oリングである。第1シール部材65は、ポンプケーシング31の内周面及びカバー部61の外周面の間を密封する。
第2シール部材66は、例えば、メカニカルシールである。第2シール部材66は、回転軸22及びシール室64の間を密封する。
図1に示すように、インペラ34は、円板状に形成された基部91と、基部91の外周面の両面にそれぞれ設けられた複数の溝部92と、基部91の両面の中心にそれぞれ設けられたボス部93と、基部91及び一対のボス部93の中心に設けられた貫通孔94と、を備えている。
溝部92は、基部91の中心側から外周縁側に向かって漸次深さが深くなるように形成されている。複数の溝部92は、隣り合う溝部92と所定の距離を置いて基部91に形成されることで、隣り合う溝部92間が仕切られる。換言すると、複数の溝部92は、複数の羽根を形成する。
ボス部93は、ライナ部32の開口部56及びカバー部61の開口に挿入される。貫通孔94は、例えば、その内周面にキー溝が形成され、キー溝に嵌合するキーによって回転軸22に固定される。
このように構成された渦流ポンプ1によれば、第1シール部材65は、カバー部61の外周面に設けられることから、ポンプケーシング31、ライナ部32及びケーシングカバー33の軸方向には、他の部材が介在することがない。即ち、ポンプケーシング31及びケーシングカバー33は、ライナ部32及びカバー部61の互いに対向する面が当接する。より具体的には、ポンプケーシング31及びケーシングカバー33を組み立てたときに、フランジ部44、62が当接する前に、換言すると、フランジ部44、62が当接することなく、ポンプケーシング31のライナ部32の端面及びケーシングカバー33のカバー部61の端面同士が先に当接する構成である。
結果、ポンプケーシング31に対して、ライナ部32及びケーシングカバー33の軸方向の位置が、所定の位置に配置され、第1隔壁53及び第2隔壁73の間に隙間が発生することが防止できる。また、隔壁83とインペラ34との間の間隙が所定の間隙となる。
これらのことにより、吐出口82側から隔壁83を介して吸込口81側に漏洩する液体は、隔壁83の切欠部83aとインペラ34の外面との隙間からのみとなる。このため、渦流ポンプ1は、ポンプ効率の向上が可能となり、ポンプ性能の安定化が可能となる。
また、ポンプケーシング31は、一体にライナ部32が形成されており、且つ、ライナ部32の端面にケーシングカバー33の端面を当接した状態で、ケーシングカバー33に固定される。このため、軸方向の位置合わせがライナ部32及びケーシングカバー33の当接だけで良く、組み立て作業性がよく、結果、高い生産性を有する。
上述したように第1の実施形態に係る渦流ポンプ1によれば、高いポンプ効率を有するとともに、高い生産性を有することとなる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態に係る渦流ポンプ1Aの構成を、図6乃至図10を用いて説明する。
図6は本発明の第2の実施形態に係る渦流ポンプ1Aの構成を模式的に示す断面図、図7は渦流ポンプ1Aに用いられるポンプケーシング31Aの構成を示す上面図、図8は渦流ポンプ1Aに用いられるケーシングライナ32A及びケーシングカバー33の構成を一部断面で示す斜視図、図9はケーシングライナ32A及びケーシングカバー33の構成を示す断面図、図10はケーシングライナ32Aの構成を示す上面図である。なお、第2の実施形態に係る渦流ポンプ1Aにおいて、上述した第1の実施形態に係る渦流ポンプ1と同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図6に示すように、渦流ポンプ1Aは、モータ11と、モータ11に接続されたポンプ12Aと、を備えている。
ポンプ12Aは、ポンプケーシング31Aと、ポンプケーシング31Aの底部に一体に固定され、ポンプケーシング31Aと独立して設けられたケーシングライナ32Aと、ポンプケーシング31Aに固定されるケーシングカバー33と、ケーシングライナ32A及びケーシングカバー33内に設けられるインペラ34と、を備えている。
図6及び図7に示すように、ポンプケーシング31Aは、有底円筒状に形成されている。ポンプケーシング31Aは、外周壁に、渦流ポンプ1の一次側に接続される吸込管が接続される吸込流路41及び渦流ポンプ1の二次側に接続される吐出管が接続される吐出流路42が形成されている。ポンプケーシング31Aは、その底部に独立したケーシングライナ32Aを挿入可能な内径を有し、ケーシングライナ32Aと対向する底面に係合部43を備えている。ポンプケーシング31Aは、開口する端部にフランジ部44を備えている。
吸込流路41及び吐出流路42は、少なくともポンプケーシング31Aの内周面の開口が隣接して配置される。係合部43は、例えば、放射状に延びる突起である。フランジ部44は、ケーシングカバー33と当接しないように形成されている。また、フランジ部44は、座面44bを複数有している。
図6、図8乃至図10に示すように、ケーシングライナ32Aは、有底円筒状に形成されている。ケーシングライナ32Aは、第1吸込口51、第1吐出口52、第1隔壁53及び第1環状流路54が形成されている。ケーシングライナ32Aは、その底面であって、且つ、ポンプケーシング31Aの係合部43と対向する位置に、係合部43と係合する被係合部55を備えている。
ケーシングライナ32Aは、その内部にインペラ34を配置可能であって、且つ、インペラ34の外径よりも大径となる内径を有する。ケーシングライナ32Aは、その外径が、ポンプケーシング31の内径と略同一径に形成されている。また、ケーシングライナ32Aは、その中心にインペラ34の下端部を挿入する開口部56を備えている。
第1吸込口51は、ポンプケーシング31Aの吸込流路41と対向する位置に設けられる。第1吐出口52は、ポンプケーシング31Aの吐出流路42と対向する位置に設けられる。第1吸込口51及び第1吐出口52は、第1隔壁53を介して隣接してケーシングライナ32Aの外周壁に配置される。
第1隔壁53は、ケーシングライナ32Aの内周面から突出して設けられる。第1隔壁53は、第1吸込口51及び第1吐出口52の間に設けられる。第1隔壁53は、その一部に、インペラ34の外周縁の一部を配置可能な切欠部53aを備えている。切欠部53aは、インペラ34の一部の外形状と略同一形状に形成されている。
第1環状流路54は、第1吸込口51からインペラ34の回転方向の第1吐出口52までの範囲の、インペラ34の外周縁と対向するケーシングライナ32Aの底面が窪むことで構成される。
第1環状流路54は、第1吸込口51から第1吐出口52までを連続する円弧状に形成されている。第1吸込口51及び第1吐出口52が第1隔壁53を介して隣接して配置されることで、第1環状流路54は、360度の範囲に近づく範囲で延設される。
被係合部55は、例えば、互いに対向する間隙に係合部43を挿入可能な一対の突起である。
ケーシングカバー33は、モータ11を固定可能に形成されている。ケーシングカバー33は、ポンプケーシング31A及びケーシングライナ32Aを覆うことで、ポンプケーシング31を密封可能、且つ、ライナ部32とともにインペラ34を収容する空間を構成可能に形成されている。具体的には、ケーシングカバー33は、ポンプケーシング31Aに挿入され、ケーシングライナ32Aを覆うカバー部61と、カバー部61の上端部に設けられたフランジ部62と、カバー部61の外周面に設けられたシール溝63と、カバー部61の中心に設けられ、中央に開口部64aを有するシール室64と、シール溝63に設けられる第1シール部材65と、シール室64に設けられる第2シール部材66と、を備えている。
このように構成された渦流ポンプ1Aによれば、上述した第1の実施形態に係る渦流ポンプ1と同様に、高いポンプ効率を有するとともに、高い生産性を有することとなる。
また、渦流ポンプ1Aは、ケーシングライナ32Aがポンプケーシング31Aに挿入される構成である。ケーシングライナ32は、その被係合部55とポンプケーシング31の係合部43が係合するように位置合わせがなされ、ケーシングライナ32がポンプケーシング31に挿入される。
また、ケーシングカバー33は、ポンプケーシング31に締結部材を介して固定される。このとき、カバー部61の端部はケーシングライナ32の端部と当接し、ケーシングライナ32を軸方向に押圧する。これらのように、ケーシングライナ32は、係合部43及び被係合部55によって周方向に、そして、ポンプケーシング31の底面及びカバー部61によって軸方向に、それぞれ移動が規制され、ポンプケーシング31内に固定される。これにより、ポンプケーシング31内をケーシングライナ32が回転すること、及び、ポンプケーシング31内でケーシングライナ32が軸方向に移動すること、を防止できる。
即ち、ケーシングライナ32をポンプケーシング31に接着剤を介して固定する必要がない。このため、接着剤を塗布する工程、ポンプケーシング31及びケーシングライナ32を圧縮固定する工程、並びに、接着剤を乾燥させる工程を必要とせず、渦流ポンプ1の製造工程を低減することが可能となる。これにより、渦流ポンプ1の生産性を向上することが可能となる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。上述した例においては、係合部43及び被係合部55は、径方向に延設された突起からなる構成を説明したがこれに限定されず、係合部43及び被係合部55は、一方にピンを設け、他方にピンが挿入される孔部を有する構成であってもよい。
また、上述した例では、渦流ポンプ1Aは、接着剤を用いない構成を説明したが、ケーシングライナ32Aをポンプケーシング31Aに接着する構成であってもよい。ポンプケーシング31Aにケーシングライナ32Aを接着剤により固定する構成であっても、第1シール部材65をカバー部61の外周面に設ける構成とすることで、軸方向において、確実にケーシングライナ32Aの第1隔壁53とカバー部61の第2隔壁73を当接させることが可能となる。これにより、上記第1の実施形態に係る渦流ポンプ1及び第2の実施形態に係る渦流ポンプ1Aと同様に、隔壁83に隙間が発生することを防止できる。但し、上述したように、接着剤を用いる構成とすると、生産性が悪くなることから、係合部43及び被係合部55によりケーシングライナ32Aの周方向の回転を規制する構成が好ましい。この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
1、1A…渦流ポンプ、11…モータ、12…ポンプ、21…モータケーシング、22…回転軸、31、31A…ポンプケーシング、32、32A…ケーシングライナ、33…ケーシングカバー、34…インペラ、41…吸込流路、42…吐出流路、43…係合部、44…フランジ部、44a…座面、51…第1吸込口、52…第1吐出口、53…第1隔壁、53a…切欠部、54…第1環状流路、55…被係合部、56…開口部、61…カバー部、62…フランジ部、62a…座面、63…シール溝、64…シール室、64a…開口部、65…第1シール部材、66…第2シール部材、71…第2吸込口、72…第2吐出口、73…第2隔壁、74…第2環状流路、81…吸込口、82…吐出口、83…隔壁、83a…切欠部、84…環状流路、91…基部、92…溝部、93…ボス部、94…貫通孔。

Claims (6)

  1. 有底円筒状に形成されたポンプケーシングと、
    前記ポンプケーシングの底部に一体に設けられたライナ部と、
    前記ポンプケーシングに挿入され、前記ライナ部の上端と当接するカバー部を有する、前記ポンプケーシング及び前記ライナ部を覆うケーシングカバーと、
    前記ポンプケーシングの内周面と前記カバー部の外周面との間に設けられたシール部材と、
    前記ライナ部及び前記カバー部内に収納されるインペラと、
    を備えることを特徴とする渦流ポンプ。
  2. 前記ライナ部及び前記カバー部は、互いに当接することで構成される吸込口、前記吸込口に隣接して設けられた吐出口、前記吸込口及び前記吐出口の間に設けられた隔壁、並びに、前記吸込口から前記吐出口まで前記インペラの回転方向に形成された環状流路を備えることを特徴とする請求項1に記載の渦流ポンプ。
  3. 有底円筒状に形成されたポンプケーシングと、
    前記ポンプケーシング内に設けられたケーシングライナと、
    前記ポンプケーシングに挿入され、前記ケーシングライナの上端と当接するカバー部を有する、前記ポンプケーシング及び前記ケーシングライナを覆うケーシングカバーと、
    前記ポンプケーシングの内周面と前記カバー部の外周面との間に設けられたシール部材と、
    前記ケーシングライナ及び前記カバー部内に収納されるインペラと、
    を備えることを特徴とする渦流ポンプ。
  4. 前記ケーシングライナ及び前記カバー部は、互いに当接することで構成される吸込口、前記吸込口に隣接して設けられた吐出口、前記吸込口及び前記吐出口の間に設けられた隔壁、並びに、前記吸込口から前記吐出口まで前記インペラの回転方向に形成された環状流路を備えることを特徴とする請求項3に記載の渦流ポンプ。
  5. 前記ポンプケーシングに設けられた係合部と、
    前記ケーシングライナの前記ポンプケーシングの前記係合部と対向する位置に設けられ、前記係合部と係合することで、前記ケーシングライナの周方向の移動を規制する被係合部と、
    を備えることを特徴とする請求項4に記載の渦流ポンプ。
  6. 前記係合部は、径方向に延設された突起であり、
    前記被係合部は、径方向に延設され、前記係合部と係合する突起であることを特徴とする請求項5に記載の渦流ポンプ。
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