JPS60113089A - ウエスコポンプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は井戸ポンプ等に用いられるウェスコポンプに関
するものである。

従来例の構成とその問題点 従来、この種のポンプはその１例として第１図のような
構成になっている。すなわち、ケーシング１には隔壁８
により隔てられた吸込口６と吐出ロアが形成されており
、駆動軸２に取付けられた羽根車３が図示矢印Ａ方向に
回転すると、吸込口６より図示矢印方向に吸込まれた水
は羽根車３の外周側面に刻設された溝４により形成され
た羽根６により圧力エネルギを得て昇圧されながら水通
路９を通り、吐出ロアより図示矢印の方向に吐き出され
る。

第２図は第１図Ｄ−Ｄ断面図であり、駆動軸２に取付け
られた羽根車３と、この羽根車３の側面と微小間隙１３
を隔てて設けられたケーシング１およびケーシングカバ
ー１ｏとでケーシング室１２を形成している。

このような構成のウェスコポンプは運転中の騒音が高い
という欠点を有している。その主な原因は次の２つによ
るものである。１つは、ポンプ運転中は羽根車３の羽根
５０前後では圧力差が生じているため、羽根５が隔壁８
を通過するたびに、隔壁８を叩くことになり、これが羽
根枚数×回転数を基本周波数とするいわゆるウェスコポ
ンプの金属音と称される騒音を発生する。もう１っはケ
ーシング室１２の１部である水通路９では羽根車３によ
シ吸込ロ６付近から吐出ロア付近に至るまでに水が距離
に比例して徐々に昇圧されていくので、吐出ロア付近の
水通路９−Ｈの圧力は吸込口６付近の水通路９−Ｌより
圧力が高いため、第２図において矢印で示すように微小
間隙１３を通シ漏水してし寸う。ポンプ運転が締切点に
近い程水通路９−Ｈと９−Ｉ、の圧力差は大となり漏水
も高速となる。そしてこの高速漏水流が低圧の水通路９
−Ｌへ噴出されると境界流が生じ、水通路９−りの低圧
力水は急速に圧力エネルギを奪われるためはく熱現象が
起きてキャビテーション１１が生ずる。これがいわゆる
ウェスコポンプの水流音と称される騒音を発生させる。

従来この２つの騒音のうちの金属音については隔壁８に
緩衝材を取付けたり、隔壁８の羽根らに対する形状をテ
ーバ形状にしたりして圧力変動を緩和して対策されてい
るが、水流音に関しては羽根車３とケーシング１および
ケーシングカバー１０との微小間隙１３を極度に小さく
すればよいのであるが、製作上困難なために未だ具体的
な対策がなされていない。

発明の目的 本発明はこのような従来の問題に留意し水流音を大１コ
に下げた低騒音ウェスコポンプを提供することを目的と
するものである。

発明の構成 前記目的を達成するため、本発明は羽根車の側面に相対
するケーシングおよびケーシングカバーとの間の微小間
隙を弾性を有するシールリングでシールする構成とした
もので、この構成によりケーシング室の低圧側の水通路
で発生するキャビテーションを無くシ、ウェスコポンプ
の水流音と称される騒音を低減することができるもので
ある。

実施例の説明 以下本発明の１実施例について図面を参照しながら説明
する。なお、第３図、第４図において前記第１図、第２
図と同一部材には同一符号を付している。

第３図において、羽根車３の側面に刻設された溝１５に
はゴム製のＯリング１４がはめ込まれており、羽根車３
と１体となって回転する。第４図は第３図のＤ−Ｄ断面
図であり羽根車３の溝１５にはめ込まれて一体となった
０リング１４はケーシング１とケーシングカバー１０と
に圧縮されてその微小間隙１３を閉塞している。ケーシ
ング１およびケーシングカバー１ｏによりＯリング１４
の圧縮力はＯリングの内外差圧による水の漏洩が起きな
い大きさに設定されている。

上記構成においてポンプ運転中は羽根車３は０リング１
４と１体となって回転しており、０リング１４の端面は
常に相対するケーシング１およびケーシングカバー１０
の壁面上を圧縮された状態で摺動している。したがって
、吐出口γ付近の高圧の水通路９−Ｈから吸込口６付近
の低圧の水通路９−Ｌへの漏水流がなくなるため、低圧
の水通路９−Ｌでは低圧水が高速漏水流により境界光付
近で圧力エネルギを失ってキャビテーションを起こすこ
ともなくなり、ウェスコポンプの主な騒音のうちの１つ
である水流音がなくなる。更には漏水が無いだめ圧力損
失もなくなりポンプ効率は向上する。

上記実施例では０リング１４は１個としたが、高圧の水
通路９−Ｈから低圧の水通路９−Ｌへの漏水をＯリング
１４の圧縮摺動抵抗が大きすぎて十分に防止できない場
合は、０リングを同芯状に複数設けて圧縮摺動抵抗を減
じて漏水を防止することもできる。また、０リング１４
の摺動摩擦熱で熱的な悪影響が生じる場合は、第６図に
示すようにＱ　リング１４を埋設する溝を楕円状に刻設
することにより摺動面の発熱を避けることも容易にでき
る。０リング１４０代りに摺動抵抗の小さなシール効果
の大きい断面形状の弾性を有する合成樹脂等でもよい。

発明の効果 以上のように本発明は羽根車の側面と相対するケーシン
グおよびケーシングカバーとの微小間隙にシールリング
を設けることにより、ウェスコポンプの吸込口付近から
吐出口付近へ距離に比例して圧力勾配を有する水通路の
高圧部から微小間隙を通って低圧部への漏水を無くし、
従来高速西水流によって引き起こされた低圧水通路部で
のキャビテーションによる水流音を防止し、かつポンプ
効率も向上するものであり、その実用的効果は大なるも
のがある。

【図面の簡単な説明】

第１図は一般のウェスコポンプの正断面図、第２図は第
１図におけるＤ−Ｄ断面図、第３図は本発明一実施例の
ウェスコポンプの正断面図、第。 図は第３図におけるＤ−Ｄ断面図、第６図はＯリングの
埋設溝を（１１円状に刻設した羽根車の正面図である。 １・・・・・・ケーシング、３・・・・・・羽根車、１
ｏ・・・・・・ケーシングカバー、１４・・・・・・０
リング、１５・・・・・・溝。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 羽根車の側面に、弾性を有するリングを取り付け、前記
   羽根車の側面と、ケーシングおよびケーシングカバーで
   形成される隙間を前記リングでシールして成るウェスコ
   ポンプ。