JP2014047807A - 弁及び該弁を用いた流体ポンプ - Google Patents

弁及び該弁を用いた流体ポンプ Download PDF

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Abstract

【課題】組立作業性のよい弁及び該弁を用いた流体ポンプを提供する。
【解決手段】リリーフ弁1は、流体が流入する流入孔11を備えたリテーナ10と、流体が排出される排出孔34を備えたリング30と、一方端がリテーナ10と接続され他方端がリング30と接続されることにより、流入孔11と排出孔34とを連通させる通路となる内側空間22を有し、内側空間22に突出するフランジ28を備えた円筒形状のスリーブ20と、内側空間22に収容され、流入孔11に当接することにより内側空間22への流体の流入を遮断し、流入孔11から離間することにより内側空間22への流体の流入を可能にする弁体40と、フランジ28で一方端を支持され他方端で弁体40を流入孔11に付勢するスプリング50と、スリーブ20の周方向への回転を防止する回転防止構造とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、弁及び該弁を用いた流体ポンプに関する。
弁の一種であるリリーフ弁は、油圧回路の圧力が設定圧以上になると、内部に設けられている余剰油の逃し路を開くことによって油圧回路の圧力上昇を抑制するもので、流体ポンプ等において広く用いられている。
特許文献1には、リリーフ弁を備えた電動ポンプが開示されている。この電動ポンプは、ベース部材に一端を支持したシャフトにインナロータを回転自在に支持し、このインナロータにアウタロータを外嵌し、シャフトの他方の端部にサイドプレート部材を備えてトロコイド型のポンプ部を構成している。アウタロータはハウジングから作用する磁界によって回転し、アウタロータとインナロータとの側部の負圧作用領域に連通する吸入ポートと、正圧作用領域に連通する吐出ポートとがベース部材に形成されている。リリーフ弁は、サイドプレート部材に形成された正圧作用領域に連通する連通路に繋がるように配置されており、この連通路に作用する圧力が設定値を超えた場合に、開弁して余剰の流体を流通させる。
特開2009−162146号公報
特許文献1に開示された電動ポンプにおいては、リリーフ弁を構成するボールやコイルバネが個別部品であるため、電動ポンプを組み立てる時にその都度ボールやコイルバネを取り付けてリリーフ弁を組み立てる必要があった。そのため、作業性が悪く、生産性が低いという問題があった。
上記問題に鑑み、本発明は、組み立て作業性のよい弁及び該弁を用いた流体ポンプを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る弁の特徴構成は、流体が流入する流入孔を備えた第1部材と、流体が排出される排出孔を備えた第2部材と、一方端が前記第1部材と接続され他方端が前記第2部材と接続されることにより前記流入孔と前記排出孔とを連通させる通路となる内側空間を有し前記内側空間に突出するフランジを備えた円筒形状のスリーブと、前記内側空間に収容され前記流入孔に当接することにより前記内側空間への流体の流入を遮断し前記流入孔から離間することにより前記内側空間への流体の流入を可能にする弁体と、前記フランジで一方端を支持され他方端で前記弁体を前記流入孔側に付勢する付勢部材と、前記スリーブの周方向への回転を防止する回転防止構造と、を備えている点にある。
弁は流体ポンプに設けられた取付孔に嵌入されて使用される。もし回転防止構造を備えていないと、流体ポンプその他の振動により弁に振動が印加されたとき、第1部材と第2部材に対してスリーブが回転したり摺動が発生したりするおそれがある。スリーブに回転,摺動が発生すると、スリーブと第1部材,第2部材の接触面が削れ、削れた摩耗粉が作動油に混入して不具合が発生するおそれがある。また、スリーブと第1部材の接触面が摩耗すると、付勢部材の付勢力により第1部材とスリーブの接続が緩んでスリーブが軸方向に動き、その結果、付勢部材の付勢力が低下して、弁が所望の動作をしなくなるおそれがある。
しかし、弁が回転防止構造を備えていれば、第1部材,第2部材に対してスリーブが回転しないので、上述した不具合の発生を防止することができる。
本発明に係る弁の前記回転防止構造において、前記スリーブ及び前記第1部材のいずれか一方に設けられた第1係合凸部が前記スリーブ及び前記第1部材の他方に設けられた第1係合凹部に嵌り込む構成であると好適である。また、前記スリーブ及び前記第2部材のいずれか一方に設けられた第2係合凸部が前記スリーブ及び前記第2部材の他方に設けられた第2係合凹部に嵌り込む構成であると好適である。
スリーブ及び第1部材のいずれか一方に設けられた第1係合凸部がスリーブ及び第1部材の他方に設けられた第1係合凹部に嵌り込む構成であると、スリーブが回転する方向へ力が作用したとしても、第1係合凸部における回転方向に垂直な面が対向する第1係合凹部の面に当接し、それ以上スリーブは回転することができない。スリーブと第2部材との関係も同様である。このように、係合凸部と係合凹部とを嵌合させるという機械的構成を備えることにより、確実にスリーブの回転を防止することができる。
本発明に係る弁の前記回転防止構造が、前記スリーブの端部を前記第1部材及び前記第2部材の少なくとも一方に圧入する構成であると好適である。
このような構成とすれば、第1部材,第2部材,スリーブに回転防止のための特別な構造を備えることなく、各部品の嵌合箇所の寸法を適切に設定するだけで、回転防止構造を実現できる。従って、弁を安価に提供することができる。
本発明に係る流体ポンプは、吸入室と吐出室とを備えるポンプ部と、前記ポンプ部を作動させる駆動部と、前記ポンプ部における前記吸入室と前記吐出室とを含む前記吸入室と前記吐出室を繋ぐ流体の通路と前記流入孔とが繋がるように配置された上記の弁と、を備え、前記弁は、前記通路を流通する流体の圧力が所定の圧力以上になったときに前記弁体が前記流入孔から離間して開弁状態になるように動作すると好適である。
流体ポンプのインナロータ及びアウタロータの一方が回転すると、他方が連れ回りし、これにより、吸入室から吸入された作動油は、吐出室を経て吐出される。吐出室における作動油の圧力が所定の値以下のときは、弁体に作用する圧力が付勢部材による付勢力を下回っているので、弁は閉じ状態にある。吐出室における作動油の圧力が所定の値を超えたときは、弁体に作用する圧力が付勢部材による付勢力を上回り、弁は開弁する。弁が開弁すると、作動油が弁を流通し流体ポンプとは別の通路を経由して吸入室に環流される。これにより、吐出室における作動油の圧力を一定以下に保つことができる。
第1実施形態に係るリリーフ弁の構造を表す分解斜視図である。 流体ポンプに取り付けられたリリーフ弁の閉じ状態を表す縦断面図である。 図2のIII-III線断面図である。 図2のIV-IV線断面図である。 流体ポンプに取り付けられたリリーフ弁の開き状態を表す縦断面図である。 第2実施形態に係るリリーフ弁の閉じ状態を表す縦断面図である。 リリーフ弁を用いた電動オイルポンプの構造を表す縦断面図である。
1.第1実施形態に係るリリーフ弁の構造
以下、本発明の第1の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。図1に、第1実施形態に係るリリーフ弁1の構造を表す分解斜視図を示す。図2に、流体ポンプに取り付けられたリリーフ弁1の閉じ状態を表す縦断面図を示す。図3に、図2のIII-III線断面図を示す。図4に、図2のIV-IV線断面図を示す。図5に、流体ポンプに取り付けられたリリーフ弁1の開き状態を表す縦断面図を示す。なお、リリーフ弁1は弁の一例である。
図1に示すように、リリーフ弁1は、リテーナ10と、スリーブ20と、リング30と、弁体40と、スプリング50とを備える。リテーナ10,リング30,スプリング50は、それぞれ第1部材,第2部材,付勢部材の一例である。
リテーナ10は、ナイロン66やPPS(ポリフェニレンサルファイド)等の樹脂からなる円柱状の部品である。図1,図2に示すように、リテーナ10の内部は外周と同軸芯で流入孔11が貫通するように開口されている。流入孔11を流体の一例である作動油が流通する。リテーナ10の外周面には全周に亘って凹溝13が形成されており、Oリング14が嵌め込まれている。リテーナ10においては、その軸芯に垂直な一方の端面の最外周から軸芯方向に沿って第1係合凹部12が形成されている。図3に示すように、第1係合凹部12は周方向に沿って等間隔で4箇所形成されている。第1係合凹部12は互いに独立しており、凹溝13とも流入孔11とも繋がっていない。第1係合凹部12の最内径は、後述するスリーブ20の溝部21aの底面の外径に等しい。第1係合凹部12のうち軸方向で一方の端面から最も遠い箇所の近傍は、第1係合凹部12のその他の箇所より径方向内側に向かってより深い凹加工である係合溝12aが施されている。
スリーブ20は、ナイロン66やPPS等の樹脂からなる円筒状の部品である。図2に示すように、スリーブ20の径方向内側は、軸芯方向全体に亘る内側空間22となっている。スリーブ20の最外径はリテーナ10の外径と同じであり、内側空間22の内径は流入孔11の内径よりも大きい。スリーブ20の軸方向長さはリテーナ10の軸方向長さよりも長い。図1に示すように、スリーブ20の外周面には、外周面よりも少し窪んだ溝部21aが軸芯方向全体に亘って形成されている。溝部21aは、周方向に沿って等間隔で4箇所形成されている。それぞれの溝部21aの底面から径方向内側に向かって、径方向に沿って見たときに長方形状の開口である第1孔23と、第1孔23と隣接して正方形状の開口である第2孔24とが形成され、これにより内側空間22と溝部21aとが連通している。
図1に示すように、スリーブ20における溝部21a以外の部分である土手部21bの軸方向長さは溝部21aの軸方向長さよりも長く、溝部21aに対して軸方向に両側に延在している。土手部21bの第1孔23が形成された側に延在した部分を第1係合凸部26とし、第2孔24が形成された側にある延在した部分を第2係合凸部27と称する。第1係合凸部26の先端には爪部26aが形成されている。第1係合凸部26の内径は、溝部21aの底面の外径に等しく、外径は、スリーブ20の最外径に等しい。第1係合凸部26の軸方向長さは第1係合凹部12の軸方向長さに等しく、第1係合凸部26の周方向長さは第1係合凹部12の周方向長さに等しい。すなわち、第1係合凸部26と第1係合凹部12とは、隙間なく嵌合可能な関係にある。また、爪部26aは、係合溝12aに隙間なく嵌り込む大きさである。第2係合凸部27の内径は内側空間22の内径に等しく、外径は溝部21aの底面の外径に等しい。第2係合凸部27は爪部を有していない。
図2に示すように、内側空間22において、第2孔24よりも軸方向外側には、スリーブ20の内周面から径方向内側に向かって突出したフランジ28が形成されている。フランジ28は後述するスプリング50の支持部となる。フランジ28よりも径方向内側の開口は第3孔25である。
リング30は、ナイロン66やPPS等の樹脂からなる円筒状の部品である。図1,図2に示すように、リング30は、外径の小さい円筒状の第1リング部分31と、第1リング部分31より外径の大きい円筒状の第2リング部分32とが同軸芯で積層された形状を有している。第1リング部分31の外径はスリーブ20の最外径に等しく、第1リング部分31の内径は内側空間22の内径に等しい。第2リング部分32の外径は、後述する流体ポンプの弁取付孔270に圧入可能な大きさである。図2に示すように、第1リング部分31と第2リング部分32の境界には第1リング部分31と第2リング部分32の内部空間を分離する仕切部33が形成されており、仕切部33の中心には、小径のオリフィス孔34が開口している。オリフィス孔34は排出孔の一例である。オリフィス孔34によって、第1リング部分31と第2リング部分32の内部空間は連通している。
図4に示すように、第1リング部分31の内周側には、内周面から径方向外側に向かう第2係合凹部35が形成されている。第2係合凹部35は周方向に沿って等間隔で4箇所形成されており、第1リング部分31の軸方向全体に亘って形成されている。第2係合凹部35と第2係合凸部27とは、隙間なく嵌合可能な関係にある。すなわち、第2係合凹部35の最外周の内径は第2係合凸部27の外径と同じであり、第1リング部分31の軸方向長さは第2係合凸部27の軸方向長さに等しく、第2係合凹部35の周方向長さは第2係合凸部27の周方向長さに等しい。
図1,図2に示すように、弁体40は球体をしており、弁体40の直径は内側空間22の内径とほぼ等しい。弁体40は内側空間22を軸方向に沿って移動する。スプリング50は、内側空間22内において弁体40とフランジ28の間に取り付けられた圧縮バネであり、一方端をフランジ28に当接させて支持し、他方端を弁体40に押しつけることにより、弁体40に対して付勢力を与える。
図2,図3に示すように、リテーナ10とスリーブ20とリング30とは同軸芯で接続されている。リテーナ10とスリーブ20の接続は、第1係合凸部26が第1係合凹部12に嵌り込み、爪部26aが係合溝12aに噛み込んでスナップフィット結合を構成することにより実現している。この構成により、リテーナ10とスリーブ20の接続と同時に、スリーブ20がリテーナ10に対して回転することを防止できる回転防止構造を実現している。この回転防止構造であれば、スリーブ20が回転する方向へ力が作用したとしても、第1係合凸部26における回転方向に垂直な面が対向する第1係合凹部12における回転方向に垂直な面に当接し、それ以上スリーブ20は回転することができない。従って、スリーブ20の回転を確実に防止することができる。
図2,図4に示すように、スリーブ20とリング30の接続は、第2係合凸部27が第2係合凹部35に嵌り込み、第2係合凸部27と第2係合凹部35とが摩擦力により互いを保持することにより実現している。この構成により、スリーブ20とリング30の接続と同時に、スリーブ20がリング30に対して回転することを防止できる回転防止構造を実現している。この回転防止構造であれば、スリーブ20が回転する方向へ力が作用したとしても、第2係合凸部27における回転方向に垂直な面が対向する第2係合凹部35における回転方向に垂直な面に当接し、それ以上スリーブ20は回転することができない。従って、スリーブ20の回転を確実に防止することができる。
ここで、回転防止構造の必要性について詳述する。リリーフ弁1は流体ポンプに設けられた取付孔に嵌入されて使用される。もし回転防止構造を備えていないと、流体ポンプその他の振動によりリリーフ弁1に振動が印加されたとき、リテーナ10とリング30は、取付孔との摩擦力により回転しないが、スリーブ20には回転や摺動が発生するおそれがある。スリーブ20がリテーナ10やリング30に対して回転,摺動すると、スリーブ20とリテーナ10,リング30の接触面が削れ、削れた摩耗粉が作動油に混入して不具合が発生するおそれがある。また、スリーブ20とリテーナ10の接触面が摩耗すると、スプリング50の付勢力によりリテーナ10とスリーブ20の接続が緩んでスリーブ20が軸方向に動き、その結果、スプリング50の付勢力が低下して、リリーフ弁1が所望の動作をしなくなるおそれがある。
回転防止構造を設けることによりリテーナ10又はリング30に対してスリーブ20は回転しないので、上述した不具合の発生を防止することができる。
図2に示すように、弁体40はスプリング50の付勢力により流入孔11に押しつけられ、流入孔11に栓をした閉じ状態となっている。弁体40にスプリング50の付勢力を上回る圧力が作用したときは、スプリング50が圧縮され弁体40が後退することにより流入孔11が開いて、図5に示すような開き状態となる。図5の下方から流入孔11に流入した作動油は、流入孔11を流通してスリーブ20の内側空間22に流入する。作動油が内側空間22に流入しても、内側空間22には弁体40があるため、内側空間22を流通するだけでは、作動油は第3孔25に到達することができない。
リリーフ弁1は、第1孔23と第2孔24を備えている。そのため、内側空間22に流入した作動油は、第1孔23を通って一旦スリーブ20の外側に流出し、スリーブ20の外周面とリリーフ弁1が取り付けられた流体ポンプの取付孔の内壁との間の空間を流通し、弁体40よりも第3孔25側にある第1孔23及び第2孔24を通って再度内側空間22に流入し第3孔25に到達する。
図5は、スプリング50が最も圧縮された状態を示している。このとき、弁体40が第1孔23と第2孔24の間の壁面にくるように第1孔23と第2孔24の位置,大きさを設定している。この状態においては、作動油は内側空間22から第1孔23を通ってスリーブ20の外側に流出し、スリーブ20の外周面とリリーフ弁1が取り付けられた流体ポンプの内壁との間の空間を流通し、第2孔24を通って再度内側空間22に流入し第3孔25に到達する。このように、リリーフ弁1の開き状態においては、弁体40がどの位置にあっても、作動油は円滑にスリーブ20を流通することができる。なお、第3孔25を通過した作動油はオリフィス孔34を通ってリリーフ弁1の外部に排出される。
このように、リリーフ弁1は、リテーナ10と、スリーブ20と、リング30とを接続して構成され、内側空間22に弁体40とスプリング50とを備えている。すなわち、リリーフ弁1は単体の部品として存在することができる。このリリーフ弁1であれば、流体ポンプの組み立て時に弁体40やスプリング50等を個別に取り付ける必要がなく、リリーフ弁1を取り付けるだけで済むので、組み立て作業性がよく、生産性が高い。その結果安価な流体ポンプを提供することができる。
さらに、リテーナ10とスリーブ20の接続では第1係合凸部26が第1係合凹部12に嵌り込む回転防止構造を備え、スリーブ20とリング30の接続でも第2係合凸部27が第2係合凹部35に嵌り込む回転防止構造を備えているので、リリーフ弁1に振動が印加されたとしても、リテーナ10又はリング30に対してスリーブ20は回転しないので、上述した不具合の発生を防止することができる。
本実施形態においては、リテーナ10とスリーブ20の接続と、スリーブ20とリング30の接続の両方において回転防止構造を備えているが、必ずしも両方である必要はない。いずれか一方だけが回転防止構造を備える構造であってもよい。また、第1係合凹部12と第2係合凸部27、及び第2係合凸部27と第2係合凹部35とが形成される部品は、少なくとも一方が本実施形態とは逆であってもよい。すなわち、第1係合凹部12と第2係合凹部35の少なくとも一方をスリーブ20に形成し、それに対応するように、第1係合凸部26と第2係合凸部27の少なくとも一方を、リテーナ10又はリング30に形成してもよい。
本実施形態においては、排出される作動油の流量を制限するためにオリフィス孔34を設けたが、これだけに限られるものではない。流量を制限する必要がなければオリフィス孔34ではなく、より大径の孔を設けてもよい。
2.第2実施形態に係るリリーフ弁の構造
以下、本発明の第2の実施の形態について、図面を用いて説明する。図6に、第2実施形態に係るリリーフ弁1を流体ポンプに取り付けたときの、リリーフ弁1の閉じ状態を表す縦断面図を示す。本実施形態においては、回転防止構造が第1実施形態とは異なっているだけで、その他の構造は同じである。よって、本実施形態の説明においては、第1実施形態と同じ構成の箇所には同じ符号を付し、同様の構成に関する説明は省略する。
本実施形態において、リテーナ10はアルミ合金等の金属でできている。また、4箇所の第1係合凹部12は備えておらず、その代わり、リテーナ10の外周全体で1つの第1係合凹部12を構成している。すなわち、本実施形態の第1係合凹部12は、第1実施形態の第1係合凹部12と径方向及び軸方向について同じ量だけ切り欠かれ、それがリテーナ10の外周全体に亘って形成されたものである。本実施形態の第1係合凹部12は係合溝12aを有していない。第1係合凹部12の径方向の底面の外径はスリーブ20の溝部21aの底面の外径よりわずかに大きい。
スリーブ20については、第1係合凸部26,第2係合凸部27は4箇所に分離しておらず、円筒形状になって一体化している。すなわち、本実施形態の第1係合凸部26は、内周側は、全周に亘って溝部21aの底面の外径に等しく、外周側は、全周に亘ってスリーブ20の最外径に等しい。本実施形態の第1係合凸部26は、爪部26aを有していない。第2係合凸部27の内周側は全周に亘って内側空間22の内径に等しく、外周側は、全周に亘って溝部21aの底面の外径に等しい。
リング30はアルミ合金等の金属でできている。また、4箇所に形成された第2係合凹部35は備えておらず、その代わり、第1リング部分31の内周全体で1つの第2係合凹部35を構成している。すなわち、本実施形態の第2係合凹部35は、第1実施形態の第2係合凹部35と径方向及び軸方向について同じ量だけ切り欠かれ、それが第1リング部分31の内周全体に亘って形成されたものである。ただし、本実施形態の第2係合凹部35の内径は、第1実施形態の第2係合凹部35の内径よりわずかに小さい。
本実施形態における回転防止構造は、リテーナ10とスリーブ20の接続及びスリーブ20とリング30の接続の両方とも、圧入により実現されている。すなわち、リテーナ10とスリーブ20の接続においては、第1係合凹部12の外径が第1係合凸部26の内径よりわずかに大きいため、リテーナ10とスリーブ20の接続は圧入により固定され、リテーナ10に対するスリーブ20の回転が防止される。同様に、スリーブ20とリング30の接続においても、第2係合凹部35の内径が第2係合凸部27の外径よりわずかに小さいため、スリーブ20とリング30の接続も圧入により固定され、リング30に対するスリーブ20の回転が防止される。このように、リテーナ10,スリーブ20,リング30に回転防止のための特別な構造を備えることなく、各部品の嵌合寸法を適切に設定するだけで、回転防止構造を実現できる。従って、リリーフ弁1を安価に提供することができる。
本実施形態に係るリリーフ弁1の動作は、第1実施形態に係るリリーフ弁1の動作と同じである。
第1実施形態及び第2実施形態で開示されたリリーフ弁1の構成は、可能な限り組み合わせることができる。
第1実施形態及び第2実施形態においてはリリーフ弁1の回転防止構造について説明したが、これらの回転防止構造は、リリーフ弁1に対してだけではなくチェック弁に対して適用することも当然に可能である。すなわち、チェック弁も弁の一例である。
3.電動オイルポンプの構造
図7に、第1実施形態に係るリリーフ弁1を用いた電動オイルポンプ100の構造を表す縦断面図を示す。電動オイルポンプ100は流体ポンプの一例である。図7に示すように、電動オイルポンプ100は主にポンプ部Pとモータ部Mとドライバ部Dから構成されている。モータ部Mは駆動部の一例である。ポンプ部Pは、一端面に円形の収納凹部180が形成されたポンプハウジング120と、このポンプハウジング120の収納凹部180が形成された端面を環状の第1シール部材130を介して液密に覆うポンプカバー110より構成されている。ポンプハウジング120とポンプカバー110とは共にアルミ合金製である。ポンプハウジング120には収納凹部180と偏心する軸受孔190が形成されている。軸受孔190には回転軸150が挿入され、軸受孔190によって回転自在に支持されている。
収納凹部180内に設けられたポンプ作動部140は、外歯を成すインナロータ220と、これと噛合する内歯を成すアウタロータ230とから構成されている。アウタロータ230は外周面が収納凹部180に支持され、回転自在になっている。インナロータ220は回転軸150と同軸となるように回転軸150の一方の端部に圧入固着されている。回転軸150のインナロータ220が固着された側と反対側の端部は、円筒状の突出部210の端面から突出している。
互いに噛合するインナロータ220、アウタロータ230の歯部の間には、回転に伴い容積が増減する多数のポンプ作動室240が形成されている。このポンプ作動室240に対応するポンプカバー110の内面には、ポンプ作動室240の容積が増大する範囲に沿って吸入室250が形成され、またポンプ作動室240の容積が減少する範囲に沿って吐出室260が形成されている。ポンプカバー110には、吸入室250と連通する吸入ポート170が形成され、ポンプハウジング120には吐出室260と連通する不図示の吐出ポートが形成されている。
突出部210の端面からポンプ作動室240の容積が増大する範囲の領域に向かって貫通するように、弁取付孔270が形成されている。弁取付孔270には、リリーフ弁1が取り付けられる。弁取付孔270はテーパ面で繋がる2段階の段付き孔となっている。突出部210に近い側に形成されている大径孔は第2リング部分32が圧入される大きさとなっており、テーパ面を介して大径孔に連続する小径孔の内径は第1リング部分31,スリーブ20,リテーナ10が隙間なく入り込み、Oリング14で封止可能な大きさとなっている。また、突出部210の端面からポンプ作動室240の容積が減少する範囲の領域に向かって貫通するように、内径が一定である環流孔280が形成されている。
モータ部MのセンサレスブラシレスDCモータは、環状のステータ330と、所定の隙間をおいてその内側に位置する円筒状のロータ340により構成されている。ステータ330とロータ340はいずれも回転軸150の軸芯と同軸である。ロータ340を構成するロータヨーク430は、図7に示すように、電磁鋼板を複数枚積層して円筒状に形成したものである。ロータヨーク430には断面が長方形状の貫通孔が複数開口され、そこに磁石440が接着等の方法により固定されている。ロータ340は、ロータヨーク430の中心に開口された貫通孔に、回転軸150のインナロータ220が固着された側と反対側の端部を圧入することにより、回転軸150に対して固着される。
ステータ330は電磁鋼板を複数枚積層したステータコア400と絶縁体からなるコイル支持枠420に巻回されたコイル410から構成されている。ステータ330は、ステータ330と一体的に形成される樹脂製のモータハウジング320の一部であるステータ封止部350により覆われて、ステータ330の内周部に有底の筒状空間370が形成されている。ステータコア400の内周部は筒状空間370に露出されていてもよいし、ステータ封止部350の樹脂により薄く覆われていてもよい。
ロータ340は筒状空間370においてステータ330と対向している。このとき突出部210の外周面は筒状空間370と所定の間隙をおいて対向している。突出部210の外周面には溝が形成され、第2シール部材160が取り付けられている。この第2シール部材160により筒状空間370と突出部210の間隙を封止し、筒状空間370に浸入した作動油が電動オイルポンプ100の外部やドライバ部Dに流出することを防止する。
モータハウジング320はステータ封止部350からモータ部Mの径方向外側に延在する部分であるドライバ取付部360を含んでいる。ドライバ取付部360において、筒状空間370が形成されている面と同じ側の面には、上側凹部380が形成されている。ポンプハウジング120とモータハウジング320とを組み合わせることにより上側凹部380は下側凹部200と対向して1つの閉じた空間を成し、ドライバ収容部460が形成される。ドライバ収容部460内に基板510を取り付けて電気的な接続を行うことによりドライバ部Dが形成される。
4.電動オイルポンプにおけるリリーフ弁の動作
次に、電動オイルポンプ100におけるリリーフ弁1の動作について説明する。ドライバ部Dにより制御される電流がモータ部Mのコイル410に印加されて回転磁界が生じることによりロータ340が回転する。ロータ340の回転は回転軸150を介してポンプ作動部140のインナロータ220に伝達され、インナロータ220が回転する。インナロータ220の回転に伴いアウタロータ230が連れ回りし、これにより、吸入ポート170から吸入室250を経てポンプ作動室240内に吸入された作動油は、吐出室260を経て吐出ポートから吐出される。
ポンプ作動室240の容積が増大する範囲の領域及び吐出室260における作動油の圧力が所定の値以下のときは、弁体40に作用する圧力がスプリング50による付勢力を下回っているので、リリーフ弁1は閉じ状態にある。
ポンプ作動室240の容積が増大する範囲の領域及び吐出室260における作動油の圧力が所定の値を超えたときは、弁体40に作用する圧力がスプリング50による付勢力を上回り、リリーフ弁1は開弁する。リリーフ弁1が開弁すると、一定量の作動油がリリーフ弁1の流入孔11に流れ込み、スリーブ20,リング30を通って筒状空間370に排出される。排出された作動油は環流孔280を通ってポンプ作動室240の容積が減少する範囲の領域及び吸入室250に環流される。これにより、ポンプ作動室240の容積が増大する範囲の領域及び吐出室260における作動油の圧力を一定以下に保つことができる。
本発明は、弁及び該弁を用いた流体ポンプに用いることが可能である。
1 リリーフ弁(弁)
10 リテーナ(第1部材)
11 流入孔
12 第1係合凹部(回転防止構造)
20 スリーブ
22 内側空間
26 第1係合凸部(回転防止構造)
27 第2係合凸部(回転防止構造)
28 フランジ
30 リング(第2部材)
34 オリフィス孔(排出孔)
35 第2係合凹部(回転防止構造)
40 弁体
50 スプリング(付勢部材)
100 電動オイルポンプ(流体ポンプ)
250 吸入室
260 吐出室
M モータ部(駆動部)
P ポンプ部

Claims (5)

  1. 流体が流入する流入孔を備えた第1部材と、
    流体が排出される排出孔を備えた第2部材と、
    一方端が前記第1部材と接続され他方端が前記第2部材と接続されることにより、前記流入孔と前記排出孔とを連通させる通路となる内側空間を有し、前記内側空間に突出するフランジを備えた円筒形状のスリーブと、
    前記内側空間に収容され、前記流入孔に当接することにより前記内側空間への流体の流入を遮断し、前記流入孔から離間することにより前記内側空間への流体の流入を可能にする弁体と、
    前記フランジで一方端を支持され、他方端で前記弁体を前記流入孔側に付勢する付勢部材と、
    前記スリーブの周方向への回転を防止する回転防止構造と、を備えた弁。
  2. 前記回転防止構造は、前記スリーブ及び前記第1部材のいずれか一方に設けられた第1係合凸部が、前記スリーブ及び前記第1部材の他方に設けられた第1係合凹部に嵌り込む構成である請求項1に記載の弁。
  3. 前記回転防止構造は、前記スリーブ及び前記第2部材のいずれか一方に設けられた第2係合凸部が、前記スリーブ及び前記第2部材の他方に設けられた第2係合凹部に嵌り込む構成である請求項1に記載の弁。
  4. 前記回転防止構造は、前記スリーブの端部を前記第1部材及び前記第2部材の少なくとも一方に圧入する構成である請求項1に記載の弁。
  5. 吸入室と吐出室とを備えるポンプ部と、
    前記ポンプ部を作動させる駆動部と、
    前記ポンプ部における前記吸入室と前記吐出室とを含む前記吸入室と前記吐出室を繋ぐ流体の通路と前記流入孔とが繋がるように配置された請求項1乃至4のいずれか一項に記載の弁と、を備え、
    前記弁は、前記通路を流通する流体の圧力が所定の圧力以上になったときに前記弁体が前記流入孔から離間して開弁状態になるように動作する流体ポンプ。
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