JP2017007730A - 中箱付き包装用箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】外箱と中箱が別体であり、中箱は内箱形成片を組み立てて作られ、簡単な構造であり、確実に収容物を保護し、収容物を覆った状態で外箱から収容物とともに取り出して使用することができる中箱付き包装用箱を提供する。
【解決手段】外箱12と中箱14が別体で設けられ、中箱14はブランクシートを打ち抜いて形成した内箱形成片16を組み立てて作られている。収容物11を囲む側面18,20,22,24と、上底片56を有し、上方が開口する有底筒体であり、上方の開口端部に、収容物11よりも上方に突出する摘み部66を備える。内箱形成片16は、透明な合成樹脂である。
【選択図】図1

Description

この発明は、外箱と、外箱の中に入れられて収容物を保持する中箱が設けられた中箱付き包装用箱に関する。
従来、ブランクシートから一体的に打ち抜かれた箱体形成片を折り曲げて糊付けして形成する包装用箱に、箱体の内側にガラス瓶等の衝撃に弱い収容物を保持するための緩衝用の仕切り片が設けられているものがある。例えば特許文献1の包装用箱の場合、箱体の組立状態で底部分から立ち上がる立上片と、立上片に連続する上面片と、上面片に連続する側面に糊付けされる仕切り用糊付片が、互いに折罫線で区切られて設けられている。立上片と上面片の間の折罫線上には、収容物が嵌合される打ち抜き部が形成されている。
特開2010−208646号公報
上記背景技術の場合、箱体と仕切り片が一体となっているものであり、仕切り片を箱体から取り出すものではない。一方、抗がん剤等の薬液の包装について、薬剤の暴露を防ぎ、薬剤を扱う作業者の安全面を考慮した包装材が考えられている。例えば、薬剤を入れたバイアルを収容する樹脂製の成形品を設け、成形品とともにバイアルを箱体に収容し包装し、薬剤を使用する時は、バイアルに直接触れずに成形品を保持して箱体から取り出すものである。取り出した後は、成形品が作業台の上に自立し、バイアルを立たせておき、成形品を保持しながらバイアルの中の薬液を注射器に移す作業をすることができる。これにより、作業者に薬剤が付くことを防ぎ、安全性を高めることができる。しかし、成形品では金型代がかかるという問題がある。従って、暴露をできるだけ防いで安全性を高め、コストも抑えることができる包装形態が求められている。
この発明は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、外箱と中箱が別体であり、中箱は内箱形成片を組み立てて作られ、簡単な構造であり、確実に収容物を保護し、収容物を覆った状態で外箱から収容物とともに取り出して使用することができる中箱付き包装用箱を提供することを目的とする。
本発明は、外箱と中箱が別体で設けられ、前記中箱はブランクシートを打ち抜いて形成した内箱形成片を組み立てて作られ、収容物を囲む側面と底面が設けられて上方が開口する有底筒体であり、上方の開口端部には前記収容物よりも上方に突出する摘み部が設けられている中箱付き包装用箱である。
前記内箱形成片は、例えばPP等の透明な合成樹脂で作られている。
前記中箱は、互いに連接された4つの側面と、組立状態で連接された側面で形成される一開口端部を閉鎖する上底片が設けられ、前記上底片の両端部には前記側面の端部から所定高さに位置する立ち上がり片が設けられ、前記一方の立ち上がり片は前記側面の1つに連接して設けられている。
前記中箱は、互いに連接された4つの側面と、組立状態で連接された側面で形成される一開口端部を閉鎖する上底片が設けられ、前記上底片の両端部は、対面する一対の側面の端部に連接して設けられ、前記上底片が設けられた前記側面に交差する一対の側面には、前記上底片よりも下方に突出する脚片が設けられている。
前記中箱には、内側の収容物に向かって湾曲する保持片が設けられ、前記保持片には、前記収容物が嵌合される打ち抜き部が設けられている。
本発明の中箱付き包装用箱は、外箱と中箱が別体であり、中箱はブランクシートを打ち抜いて形成した内箱形成片を組み立てて作られ、簡単な構造であり、収容物を覆った状態で外箱から収容物とともに取り出すことができる。取り出した後も、中箱を保持して収容物を扱うことが可能である。このため、作業者が収容物に接触することなく、収容物が、身体に接触すると影響を与えるような薬液が入れられたバイアル等でも比較的安全に操作することができる。また、中箱は緩衝機能を有し、確実に収容物を保護して収容物の破損を防ぎ、高価な薬液が入れられたバイアル等を安全に輸送し保管することができる。
この発明の第一実施形態の中箱付き包装用箱の斜視図である。 この発明の第一実施形態の中箱付き包装用箱の包装する工程を示す斜視図である。 この発明の第一実施形態の中箱付き包装用箱の中箱の縦断面図である。 この発明の第一実施形態の中箱付き包装用箱の中箱の展開図である。 この発明の第二実施形態の中箱付き包装用箱の中箱の縦断面図である。 この発明の第二実施形態の中箱付き包装用箱の中箱の展開図である。
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1〜図4はこの発明の第一実施形態を示すもので、この実施形態の中箱付き包装用箱10は、厚紙等の一枚のブランクシートを打ち抜いて形成された外箱形成片を組み立てて作られた外箱12と、外箱12の中に入れられて収容物11を保持する中箱14が設けられている。
ここで、中箱14について説明する。中箱14は、適度な柔軟性を有する透明な合成樹脂シートを打ち抜いて形成された内箱形成片16を組み立てて形成されている。合成樹脂シートは、例えばPPである。図4は、内箱形成片16を表面から見た展開図であり、内箱形成片16は、側面18,20,22,24が互いに平行に連接して形成されている。側面18,20,22,24は、連接方向の長さは側面18,22がやや長くて互いにほぼ等しく、側面20,24はやや短くて互いにほぼ等しい。側面18の側縁部には、中箱14の組立状態で側面24の表面に糊付けされる糊付片26が設けられている。糊付片26の連接方向の長さは側面20,24とほぼ同じである。糊付片26、側面18,20,22,24は、各々折罫線28,30,32,34で区切られている。
側面18において、側面同士の連接方向に対して直角な方向の一端部には、矩形の保持片36が折罫線38で区切られて設けられている。保持片36は、折罫線38に対して平行方向の長さは側面18より僅かに短く、折罫線38に対して直角方向の長さは側面18より少し短い。折罫線38の両端部は、側面18及び保持片36の角部で各々面取りされている。保持片36には、収容物11の側面が嵌合される打ち抜き部40が設けられている。打ち抜き部40は、保持片36の中心よりもわずかに折罫線38に近づいた位置に設けられ、折罫線38に対して直角方向に長い卵形に形成され、折罫線38に近い端部の円弧よりも反対側の円弧の方が、直径が小さいものである。
保持片36の、折罫線38と反対側の端部には、矩形の重ね片42が折罫線44で区切られて設けられている。折罫線44は3本の切断線が切り残し部を介して並んで設けられ、中央に位置する切断線は、保持片36へ向かって膨出する略コの字形であり、その内側の部分は、内箱形成片16を組み立てた時に重ね片42の側方に突出する小さい突起46となる。他の2本の切断線は、折罫線38に対して平行な直線である。重ね片42の、折罫線44と反対側の端部42aの中心には、突起46と同じ形状の突起48が、側方に突出して設けられている。
重ね片42の、折罫線44に対して直角に位置し側面18の折罫線28の延長線上に位置する側縁部には、小さい矩形の係止片50が折罫線52で区切られて設けられている。重ね片42は、折罫線44に対して平行方向の長さは保持片36より僅かに短く、折罫線44に対して直角方向の長さは、内箱形成片16の組立状態で開口部を閉鎖する大きさよりもわずかに小さく、突起46,48の先端同士の長さは開口部の長さとほぼ同じである。係止片50の、折罫線44の延長線上に位置する端部は、折罫線52から離れるにつれて折罫線44の延長線から離れるように傾斜している。
側面18の、折罫線38と反対側の端部には、立ち上がり片54、上底片56、立ち上がり片58が、折罫線60,62,64で各々区切られて、側面18に近い方から順に連接して設けられている。立ち上がり片54、上底片56、立ち上がり片58は、折罫線60に対して平行方向の長さは側面18よりもわずかに小さく、互いに同じであり、折罫線60に対して直角方向の長さは、立ち上がり片54,58が短くて互いにほぼ等しく、上底片56は長く内箱形成片16の組立状態で開口部を閉鎖する大きさの矩形に形成されている。
側面20の、側面18の折罫線38に隣接する端部20aは、中央部分が側面20の中心側にくぼむ矩形のくぼみ21が形成され、くぼみ21の底部には摘み部66が一体に設けられている。摘み部66は、くぼみ21から外側に突出して形成され端部20aから所定の長さに突出する楕円形状である。
側面20の、端部20aと反対側の端部には、矩形のフラップ68が折罫線70で区切られて設けられている。フラップ68は、折罫線70に対して平行方向の長さは側面20より僅かに短く、折罫線70に対して直角方向の長さは上底片56の長さよりも少し短いものであり、折罫線30の延長線上に位置する側縁部が僅かに切り欠かれて細くなっている。
側面22において、側面20の端部20aに隣接する端部には、保持片36と同じ形状の保持片72が折罫線74で区切られて設けられている。保持片72には、打ち抜き部40と同じ形状の打ち抜き部76が設けられている。
保持片72の、折罫線74と反対側の端部には、重ね片42と同じ形状の重ね片78が折罫線44と同じ形状の折罫線80で区切られて設けられている。折罫線80は3本の切断線が切り残し部を介して並んで設けられ、中央に位置する切断線は、保持片72へ向かって膨出する略コの字形であり、その内側の部分は、内箱形成片16を組み立てた時に重ね片78の側方に突出する小さい突起82となる。他の2本の切断線は、折罫線74に対して平行な直線である。
重ね片78の、折罫線80と反対側の端78aの中心には、突起82と同じ形状の突起84が設けられている。重ね片78の、側面22の折罫線32の延長線上に位置する側縁部には、係止片50と同じ形状の係止片86が折罫線88で区切られて設けられている。
側面22の、折罫線74と反対側の端部には、矩形の底蓋片90が折罫線92で区切られて設けられている。底蓋片90は、内箱形成片16の組立状態で開口部を閉鎖する大きさの矩形に形成されている。底蓋片90の、折罫線92と反対側の端部には、差込片94が折罫線96で区切られて設けられている。差込片94の、折罫線96から反対側の端部までの長さは、立ち上がり片54の長さより僅かに短く形成されている。
側面24において、側面22の折罫線74に隣接する端部24aには、折罫線34から少し離れた部分からくぼみ21と同じ高さのくぼみ25が形成され、くぼみ25は折罫線34とは反対側の側縁部に連通されている。側面24の、端部24aと反対側の端部には、フラップ68と同じ形状のフラップ98が折罫線100で区切られて設けられている。
糊付片26は、側面24とほぼ同じ形状の線対称形状であり、側面18の折罫線38に隣接する端部26aには、折罫線28から少し離れた部分からくぼみ27が形成され、くぼみ27は折罫線28とは反対側の側縁部に連通されている。糊付片26の、端部26aと反対側の端部には、他部材は設けられていない。
次に、この実施形態の中箱14の組立方法の一例について説明する。なお、ここでは図4が中箱14の内箱形成片16の表面を見たものであり、内箱形成片16の表面が凸になる折り方を正折り、そして裏面が凸になる折り方を逆折りと称する。
まず、折罫線34を正折りし、次に糊付片26の裏面に糊102を塗布し、折罫線30を正折りする。これにより、側面24は糊102により糊付片26の裏面に糊付けされ、折り畳み状態となり、中箱14はこの折り畳み状態で出荷される。
次に、収容物11を収容し包装する工場等において、折罫線28,30,32,34を各々90°に正折りし、四角形の筒体にする。次に、筒体の一方の端部で、折罫線60を180°に正折りし、折罫線62を90°に逆折りし、折罫線64も90°に逆折りして、立ち上がり片54、上底片56、立ち上がり片58を、互いにコの字形に折り曲げる。立ち上がり片54を側面18の裏面に重ね、立ち上がり片58を側面22の裏面に重ねると、上底片56は筒体の挿通方向に交差し、中箱14の底部に位置する折罫線60よりも、立ち上がり片54,58の高さだけ移動した内底の底面となり、四角筒を閉鎖する。
次に、折罫線70,100でフラップ68,98を正折りし、その後、折罫線92で底蓋片90を正折りし、さらに折罫線96を正折りして差込片94を側面18の内側に差し込み閉鎖する。側面18の裏面には立ち上がり片54が重ねられており、差込片94は立ち上がり片54の表面に重ねられる。差込片94は立ち上がり片58よりもわずかに短く形成され、上底片56に当接することがなく、差し込まれる。これにより底部が形成される。
そして、側面18の折罫線38を正折りして保持片36を筒体の中に折り込み、折罫線44,52を逆折りして重ね片42を上底片56に重ねてセットする。係止片50は側面24の裏面に当接し、底蓋片90とは反対側に突出し、折罫線52が元に戻ろうとする弾性力で押し付けられて、移動することがなく係止される。また、重ね片42の突起46が側面18の裏面に、突起48が側面22の裏面に各々当接し、摩擦力で保持され移動することなく、この方向も係止される。保持片36の長さは、側面18の折罫線38と上底片56の折罫線62が位置した部分との間隔より長く、重ね片42を上底片56に重ねた状態で撓み、側面18から離れて筒体の内側に向かって湾曲する。
また、側面22の折罫線74も同様に、正折りして保持片72を筒体の中に折り込み、折罫線80,88を逆折りして重ね片78を上底片56に重ねられた重ね片42に、さらに重ねてセットする。係止片86は側面20の裏面に当接し、折罫線88が元に戻ろうとする弾性力で押し付けられて、移動することがなく係止される。また、重ね片78の突起82が側面22の裏面に、突起84が側面18の裏面に各々当接し、摩擦力で移動することなく、この方向も係止される。保持片72の長さは、側面22の折罫線74と上底片56の折罫線64が位置した部分との間隔より長く、重ね片78を上底片56に重ねた状態で撓み、側面22から離れて筒体の内側に向かって湾曲する。これにより図3に示すように組み立てが完了する。
次に、組み立てられた中箱14に、収容物11を入れる。収容物11は、例えば液体の薬剤が入れられたバイアルである。保持片36,72は、収容物11の側面に押されて弾性変形し、収容物11を両側から付勢して挟持する。保持片36,72の打ち抜き部40,76に収容物11の側面の一部が嵌合され、がたつきを防ぐ。収容物11の底部は、内底である上底片56に保持されて緩衝的に収容される。摘み部66は、収容物11の側方に位置し収容物11の高さよりも上方に突出する。
収容物11を入れた中箱14は、外箱12に入れて包装する。ここで、外箱12について説明する。外箱12は、図1,2に示すように、4つの側面104,106,108,110が互いに平行に連接されて設けられ、四角筒状に組み立てられている。筒体の下方の開口端部は任意の構造の底部112で閉鎖され、箱体として保形性を維持している。側面104の上方の端部には、開口端部を閉鎖する上蓋片114が折罫線116で区切られて設けられ、上蓋片114の、折罫線116と反対側の端部には、差込片118が折罫線120で区切られて設けられている。側面106,110の上方の端部には、矩形のフラップ122,124が折罫線126,128で各々区切られて設けられている。外箱12は、中箱14を中に入れた時に収容物11の取扱説明書を収容する空隙130を有する大きさに設けられている。
図1に示すように、側面104,106,108,110と底部112を組み立てた外箱12に中に、収容物11を保持した中箱14を入れる。この時、中箱14の側面24が、外箱12の側面106に対面するように入れる。すると、中箱14は、外箱12の側面110との間に空隙130ができ、空隙130に取扱説明書等を入れる。なお、中箱14の摘み部66は、外箱12の開口端部の外側に突出する。
次に、折罫線126,128でフラップ122,124を正折りし、その後折罫線116で上蓋片114を正折りし、さらに折罫線120を正折りして差込片118を側面108の内側に差し込み、閉鎖して中箱付き包装用箱10の包装が完了する。外箱12の開口端部から突出していた摘み部66は、フラップ124と上蓋片114に押されて曲がり、フラップ124の裏面に重ねられて収納される。摘み部66は、側面20のくぼみ21に設けられ、くぼみ21は外箱12のフラップ124の折罫線128から下方に離れているため、摘み部66は基端部に折れ目が付くことがなく、緩やかに湾曲されて収納される。さらに、くぼみ21に設けられているため、摘み部66は長く形成され、また楕円形であるため基端部付近が細く、容易に曲がる。中箱14の上底片56は、外箱12の底部112から離れて設けられ、さらに保持片36,72は側面18,22から離れて収容物11に密着しているため、収容物11は、中箱14に緩衝的に保持され、外箱12に安全に収容される。
中箱付き包装用箱10に収容された収容物11の薬剤を使用するときは、外箱12の上蓋片114を開く。上蓋片114を開くと、上蓋片114に押さえられて曲げられていた中箱14の摘み部66が開口端部から上方に突出する。この状態で、摘み部66を保持して上方に引き上げ、収容物11に触れずに、外箱12から取り出して、机や作業台等、任意の場所に置く。中箱14は、自立し、倒れることがない。そして収容物11に入れられた薬剤を注射器等に注入する作業を、摘み部66や側面18,20,22,24を保持しながら行い、収容物11に触れずに薬液を注射器等に移して使用する。中箱14は透明な合成樹脂シートで作られているため、収容物11に貼られている商品名等を記載したラベルを視認することができ、薬液を確認して作業を行う。
この実施形態の中箱付き包装用箱10によれば、外箱12と中箱14が別体であり、中箱14はブランクシートを打ち抜いて形成した内箱形成片16を組み立てて作られ、簡単な構造であり、確実に収容物11を保護し、また収容物11を覆った状態で外箱12から収容物11とともに取り出して使用することができる。このため、作業者が収容物11に接触することなく中箱14を保持して収容物11を扱うことが可能であり、身体に接触すると影響を与えるような薬液が入れられたバイアル等を、安全に操作することができる。また、中箱14は緩衝機能を有し、収容物11の破損を防ぎ、高価な薬液を安全に輸送し保管することができる。摘み部66は、側面20のくぼみ21に設けられ、長い楕円形であるため基端部付近が細くて容易に曲がるため、外箱12の上蓋片114に押されて収容されるさいに折れ目が付かず、上蓋片114を開いたときに再び開口端部の外側に突出し、容易に摘まむことができる。摘み部66は長いため、摘み部66を保持しながら作業を行いやすい。中箱14はPP等で作られ、製造や組立が容易であり、しかも透明であるため収容物11のラベルなどを視認しやすく、誤認することがなく、作業も容易となる。収容物11は、保持片36,72で保持されて中箱14の各側面から離間し、また上底片56で保持されて底蓋片90から離間しているため、緩衝効果が高く収容物11を保護することができ、高価な薬液のでも安全に運搬や保管を行うことができる。外箱12に入れた状態でも、外箱12から出した状態でも、高い緩衝機能を有し、安全である。
次に、この発明の第二実施形態について図5、図6に基づいて説明する。なお、ここで、上記実施形態と同様の部材は同様の符号を付して説明を省略する。この実施形態の中箱付き包装用箱140は、第一実施形態と同様の外箱12の中に、収容物11を保持する中箱142が設けられている。
中箱142は、適度な柔軟性を有する透明な合成樹脂シートを打ち抜いて形成された内箱形成片144を組み立てて形成されている。図6は、内箱形成片144を表面から見た展開図であり、内箱形成片144は、側面146,148,150が互いに平行に連接して設けられ、各々折罫線152,154で区切られている。
中央に位置する側面148は、側面同士の連接方向に対して直角な方向の一端部に、矩形の保持片156が折罫線158で区切られて設けられている。保持片156は、折罫線158に対して平行方向の長さは側面148より僅かに短く、折罫線158に対して直角方向の長さは側面148より少し長い。折罫線158の両端部に位置する角部は、側面148と保持片156の折罫線158の両端部に位置する部分で面取りされている。保持片156には、収容物11の側面が嵌合される打ち抜き部160が設けられている。打ち抜き部160は、保持片156の中心よりもわずかに折罫線158に近づいた位置に設けられ、折罫線158に対して直角方向に長い変形した矩形に形成され、折罫線158に近い端部よりも反対側の端部の方が短く、折罫線158から離れるにつれて幅が細くなっている。
保持片156の、折罫線158と反対側の端部には、矩形の重ね片162が折罫線164で区切られて設けられている。折罫線164は2本の切断線が切り残し部を介して並んで設けられている。重ね片162は、折罫線164に対して平行方向の長さは保持片156と同じであり、折罫線164に対して直角方向の長さは、内箱形成片144の組立状態で開口部を閉鎖する大きさよりもわずかに小さい。
側面146の、側面148の折罫線158に隣接する端部146aは、折罫線152から少し離れた部分からくぼみ166が形成され、くぼみ166は折罫線152とは反対側の側縁部に連通されている。側面146の、端部146aと反対側の端部は、側面148の、折罫線158と反対側の端部148aよりも外側に突出する脚片168が一体に設けられている。脚片168の先端部は、端部148aに対して平行な直線で形成されている。
側面150の、側面148の折罫線158に隣接する端部150aは、折罫線154から少し離れた部分からくぼみ170が形成され、くぼみ170は折罫線154とは反対側の側縁部に連通されている。くぼみ170の底部には、摘み部172が一体に設けられている。摘み部172は、くぼみ170から外側に突出して形成された楕円形状である。側面150の、端部150aと反対側の端部は、側面148の端部148aよりも外側に突出する脚片174が一体に設けられている。脚片174の先端部は、端部148aに対して平行な直線で形成されている。
側面148の端部148aには、矩形の上底片176が折罫線178で区切られて設けられている。上底片176は、内箱形成片144の組立状態で開口部を閉鎖する大きさの矩形に形成されている。
上底片176の、折罫線178と反対側の端部には、側面148と線対称の形状の側面180が折罫線182で区切られて設けられている。側面180の、側面148の折罫線152の延長線上に位置する端部には、側面146と線対称形状の糊付片184が折罫線186で区切られて設けられている。糊付片184には、くぼみ166と同じ形状のくぼみ188と、脚片168と同じ形状の脚片190が設けられている。側面180の、折罫線186と反対側の端部には、側面150と線対称の形状の糊付片192が折罫線194で区切られて設けられている。糊付片192には、くぼみ170と同じ形状のくぼみ196と、脚片174と同じ形状の脚片198が設けられている。ただし、摘み部172は設けられていない。
側面180の、折罫線182と反対側の端部には、保持片156と線対称の形状の保持片200が折罫線202で区切られて設けられている。保持片200には打ち抜き部204が設けられ、折罫線202と反対側の端部には重ね片162と線対称の形状の重ね片206が折罫線208で区切られて設けられている。
次に、この実施形態の中箱142の組立方法の一例について説明する。なお、ここでは図6が中箱142の内箱形成片144の表面を見たものであり、内箱形成片144の表面が凸になる折り方を正折り、そして裏面が凸になる折り方を逆折りと称する。
まず、重ね片162,206の裏面に糊210,212を各々塗布する。そして折罫線158を正折りし、重ね片162は糊210により上底片176の裏面に糊付けされる。次に折罫線202を正折りし、重ね片206は糊212により、上底片176に重ねられた重ね片162の表面に糊付けされる。これにより、内箱形成片144は折り畳み状態となり、中箱142はこの折り畳み状態で出荷される。
次に、収容物11を収容し包装する工場等において、糊付片184,糊付片192の裏面に糊214,216を各々塗布する。そして、上底片176、重ね片162,206が重ねられて3重となった底面に収容物11を置き、折罫線178,152,154を90°に正折りし、側面146,148,150をコの字形に組み立てて収容物11の側面の3方向を覆う。この時、保持片156は、折罫線164で逆折りされて立ち上がる。保持片156は側面148より長いため、折罫線164が内側に位置するとともに保持片156が内側に撓み、収容物11に向かって湾曲し、打ち抜き部160に収容物11の側面の一部が嵌合される。
次に、折罫線182,186,194を90°に正折りし、糊付片184、側面180、糊付片192をコの字形に組み立てて収容物11の反対側の3方向を覆い、糊214で糊付片184の裏面を側面146の表面に糊付けし、糊216で糊付片192の裏面を側面150の表面に糊付けし、四角筒体に組み立てる。保持片200も、保持片156と同様に、折罫線208で逆折りされて立ち上がり、折罫線208が内側に位置するとともに保持片200が内側に撓み、収容物11に向かって湾曲し、打ち抜き部204に収容物11の側面の反対側の一部が嵌合される。これにより図5に示すように組み立てが完了する。保持片156,200は、収容物11の側面に押されて弾性変形し、収容物11を両側から付勢して挟持する。保持片156,200の打ち抜き部160,204に収容物11の側面の一部が嵌合され、がたつきを防ぐ。収容物11の底部は、内底である上底片176に保持されて緩衝的に収容される。摘み部172は、収容物11の側方に位置し収容物11の高さよりも上方に突出する。
収容物11を入れた中箱142は、第1実施形態と同じ外箱12に入れて包装する。第1実施形態と同様に、外箱12と側面150との間に空隙130が形成され、取扱説明書などを入れる。そして、折罫線126,128でフラップ122,124を正折りし、その後折罫線116で上蓋片114を正折りし、さらに折罫線120を正折りして差込片118を側面108の内側に差し込み、閉鎖して中箱付き包装用箱140の包装が完了する。摘み部172は、フラップ124と上蓋片114に押されて曲がり、フラップ124の裏面に重ねられて収納される。収容物11は、中箱付き包装用箱140に緩衝的に保持され、外箱12に安全に収容される。
中箱付き包装用箱140に収容された収容物11の薬剤を使用するときは、上記実施の形態と同じ方法で行う。また、上記実施の形態と同様の効果を有するものである。さらに、中箱付き包装用箱140の中箱142は、機械による自動包装が可能であり、作業効率が良い。
なお、この発明の中箱付き包装用箱は、上記実施形態に限定されるものではなく、中箱の側面や上底面、保持片の配置や連接する順番は自由に変更可能であり、組み立てる順番も適宜変更可能である。中箱の大きさや、側面、保持片、打ち抜き部等の形状は、収容物に合わせて適宜変更可能である。中箱の材料は、PP以外でもよい。外箱も、各部材の形状や、底部と上蓋片の構造等、自由に設計することができる。摘み部の形状や数も自由に変更可能であり、簡単に折り曲げられ、容易に保持して中箱を外箱から引き出して移動させることができるものであればよく、折罫線等が設けられてもよい。上底片は、緩衝機能が不要な場合は外箱の底に一致する構造でもよい。
10,140 中箱付き包装用箱
11 収容物
12 外箱
14 中箱
16,144 内箱形成片
18,20,22,24,146,148,150,180 側面
26,184,192 糊付片
36,72,156,200 保持片
40,76,160,204 打ち抜き部
56,176 上底片
54,58 立ち上がり片
66,172 摘み部
168,174,190,198 脚片

Claims (5)

  1. 外箱と中箱が別体で設けられ、前記中箱はブランクシートを打ち抜いて形成した内箱形成片を組み立てて作られ、収容物を囲む側面と底面が設けられて上方が開口する有底筒体であり、上方の開口端部には前記収容物よりも上方に突出する摘み部が設けられていることを特徴とする中箱付き包装用箱。
  2. 前記内箱形成片は、透明な合成樹脂で作られている請求項1記載の中箱付き包装用箱。
  3. 前記中箱は、互いに連接された4つの側面と、組立状態で連接された側面で形成される一開口端部を閉鎖する上底片が設けられ、前記上底片の両端部には前記側面の端部から所定高さに位置する立ち上がり片が設けられ、前記一方の立ち上がり片は前記側面の1つに連接して設けられている請求項1記載の中箱付き包装用箱。
  4. 前記中箱は、互いに連接された4つの側面と、組立状態で連接された側面で形成される一開口端部を閉鎖する上底片が設けられ、前記上底片の両端部は、対面する一対の側面の端部に連接して設けられ、前記上底片が設けられた前記側面に交差する一対の側面には、前記上底片よりも下方に突出する脚片が設けられている請求項1記載の中箱付き包装用箱。
  5. 前記中箱には、内側の収容物に向かって湾曲する保持片が設けられ、前記保持片には、前記収容物が嵌合される打ち抜き部が設けられている請求項1記載の中箱付き包装用箱。
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