JP2017006088A - コンバイン - Google Patents

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大家 輝光
Terumitsu Oya
輝光 大家
正野 潤一
Junichi Shono
潤一 正野
加藤 英一
Eiichi Kato
英一 加藤
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Abstract

【課題】扱胴21または刈取部3などの動力伝達構造を簡略化でき、脱穀部9または刈取部3の駆動構造を低コストに構成できるようにしたコンバインを提供しようとするものである。【解決手段】扱胴21を備えた脱穀部9と、エンジン7と運転部5を搭載する走行機体1を備え、脱穀部9の前部に刈取部3を設け、運転部5にエンジン7を配置すると共に、走行機体1の左右向きにカウンタ軸73を延設させ、脱穀部9または刈取部3にエンジン7からの駆動力を伝達するコンバインにおいて、脱穀部9にカウンタ軸73を介してエンジン7からの駆動力を伝達する扱胴入力機構90と、刈取部3にカウンタ軸73を介してエンジン7からの駆動力を伝達する刈取入力機構100を備える構造であって、エンジン7の出力軸65にジョイント軸84を介してカウンタ軸73の一端側を直列的に連結させたものである。【選択図】図5

Description

本願発明は、圃場の未刈り穀稈を刈取る刈取部と、刈取り穀稈の穀粒を脱粒する脱穀部を搭載したコンバインに関するものである。
従来、走行部及び運転座席を有する走行機体と、刈刃を有する刈取部と、扱胴を有する脱穀部と、刈取部から脱穀部に刈取り穀稈を供給するフィーダハウスと、各部を駆動するエンジンと、脱穀部の脱粒物を選別する穀粒選別機構を備え、圃場の未刈り穀稈を連続的に刈取って脱穀する技術がある(特許文献1〜特許文献9参照)。また、脱穀部の左右一側から左右他側に亘るカウンタ軸を、扱胴の下方を通って脱穀部を左右方向に貫通するように設ける技術があると共に、カウンタ軸よりも上方、かつ、扱胴の前方に、走行機体左右向きに配置された扱胴入力軸が配置された技術がある(特許文献1〜特許文献9参照)。さらに、刈取部を正転させて、圃場の穀稈を刈取ると共に、刈取部を逆転させて、フィーダハウス内の詰り藁などを除去する技術もある(特許文献9参照)。
特開2013−31405号公報 特開2015−29496号公報 特許第4109403号公報 特開平11−266661号公報 特許第5492315号公報 特開2015−91259号公報 特許第5486446号公報 特開2013−240290号公報 特開2013−51932号公報
特許文献4〜7、特許文献9に示された従来技術では、エンジン側一端部(走行機体右側)とは反対側となるカウンタ軸の他端部(走行機体左側)に扱胴入力機構と刈取入力機構を配置するから、カウンタ軸の他端部(走行機体左側)に多数の駆動ベルトが集中して配備されることになり、扱胴または刈取部の動力伝達構造を簡略化できない等の問題がある。特許文献8に示された従来技術では、カウンタ軸のエンジン側一端部(走行機体右側)に扱胴入力機構と刈取入力機構を配置するから、エンジン側一端部(走行機体右側)に多数の駆動ベルトが集中して配備されることになり、扱胴または刈取部の動力伝達構造を簡略化できない等の問題がある。特許文献2に示された従来技術では、フィーダハウスの刈取入力軸上に刈取正逆転切換ケースを配置するから、フロントロータと供給コンベヤの動力伝達構造を簡略化できない等の問題がある。特許文献5〜7に示された従来技術では、フィーダハウスの左右両側方に刈取入力正転機構と刈取入力逆転機構を振分けて配置するから、フィーダハウスの刈取入力軸の動力伝達構造を簡略化できない等の問題がある。
そこで、本願発明は、これらの現状を検討して改善を施したコンバインを提供しようとするものである。
前記目的を達成するため、請求項1に係る発明のコンバインは、扱胴を備えた脱穀部と、エンジンと運転部を搭載する走行機体を備え、前記脱穀部の前部に刈取部を設け、前記運転部に前記エンジンを配置すると共に、前記走行機体の左右向きにカウンタ軸を延設させ、前記脱穀部または刈取部に前記エンジンからの駆動力を伝達するコンバインにおいて、前記脱穀部に前記カウンタ軸を介して前記エンジンからの駆動力を伝達する前記扱胴入力機構と、前記刈取部に前記カウンタ軸を介して前記エンジンからの駆動力を伝達する刈取入力機構を備える構造であって、前記エンジンの出力軸にジョイント軸を介して前記カウンタ軸の一端側を直列的に連結させたものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のコンバインにおいて、左右向きのフロントロータ軸を介して前記脱穀部の前部にフロントロータを軸支し、前記フロントロータ軸に前記エンジンの駆動力を伝達する構造であって、前記フロントロータ軸における前記エンジンとは反対側となる左右一端部に刈取正逆転切換ケースを配置し、前記エンジンとは反対側となる左右一端部から前記フロントロータに刈取正逆転切換ケースを介して前記エンジンの駆動力を伝達するよう構成したものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のコンバインにおいて、前記エンジンの出力軸に自在継ぎ手を介して伸縮可能なジョイント軸の一端側を連結させ、前記ジョイント軸の他端側に動力継断用の作業クラッチ体を介して前記カウンタ軸の一端側を連結させたものである。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載のコンバインにおいて、前記脱穀部前側に左右向きの扱胴入力軸を備え、前記エンジンから前記カウンタ軸におけるエンジン側一端部に伝達された駆動力を、前記扱胴入力軸におけるエンジン側一端部に伝達する構造であって、前記カウンタ軸における前記エンジンとは反対側となる左右他端部から、フロントロータ軸芯上に配置した刈取正逆転切換ケースに、刈取クラッチを介して、前記エンジンの駆動力を伝達させるよう構成したものである。
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載のコンバインにおいて、前記脱穀部前側に左右向きの扱胴入力軸を備え、前記エンジンから前記カウンタ軸におけるエンジン側一端部に伝達された駆動力を、前記扱胴入力軸におけるエンジン側一端部に伝達する構造であって、前記カウンタ軸における前記エンジンとは反対側となる左右他端部から、前記脱穀部下方に配置した穀粒選別機構に、前記エンジンの駆動力を伝達させるよう構成したものである。
請求項1に記載の発明によれば、扱胴を備えた脱穀部と、エンジンと運転部を搭載する走行機体を備え、前記脱穀部の前部に刈取部を設け、前記運転部に前記エンジンを配置すると共に、前記走行機体の左右向きにカウンタ軸を延設させ、前記脱穀部または刈取部に前記エンジンからの駆動力を伝達するコンバインにおいて、前記脱穀部に前記カウンタ軸を介して前記エンジンからの駆動力を伝達する前記扱胴入力機構と、前記刈取部に前記カウンタ軸を介して前記エンジンからの駆動力を伝達する刈取入力機構を備える構造であって、前記エンジンの出力軸にジョイント軸を介して前記カウンタ軸の一端側を直列的に連結させたものであるから、前記脱穀部の前部のうち、刈取部の昇降支点部下方の前部に形成される空間を活用して、左右に長尺に形成される前記カウンタ軸をコンパクトに配置できると共に、前記カウンタ軸の両端部に扱胴駆動ベルトまたは刈取り駆動ベルトなどを分散させて配備でき、前記扱胴または刈取部などの動力伝達構造を簡略化でき、前記脱穀部または刈取部の駆動構造を低コストに構成できる。また、前記扱胴または刈取部などの回転速度などを考慮することなく、穀粒選別機構における風選別用の唐箕の回転速度などを適正に設定でき、穀粒選別性能の向上などを容易に図ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、左右向きのフロントロータ軸を介して前記脱穀部の前部にフロントロータを軸支し、前記フロントロータ軸に前記エンジンの駆動力を伝達する構造であって、前記フロントロータ軸における前記エンジンとは反対側となる左右一端部に刈取正逆転切換ケースを配置し、前記エンジンとは反対側となる左右一端部から前記フロントロータに刈取正逆転切換ケースを介して前記エンジンの駆動力を伝達するよう構成したものであるから、前記刈取正逆転切換ケースを介してフロントロータと刈取部の両方を正転駆動または逆転駆動でき、前記エンジンにて駆動されるフロントロータまたは前記刈取部(供給コンベヤ)の動力伝達構造を簡略化でき、前記フロントロータまたは前記刈取部の駆動構造を低コストに構成できる。また、前記脱穀部の扱口におけるフロントロータの逆転駆動、または前記刈取部(供給コンベヤ)の逆転駆動にて、前記脱穀部前部の穀稈供給部(フロントロータ)または前記刈取部の刈取り穀稈移送部(供給コンベヤの送り始端部)などでの詰り藁を速やかに除去できる。
請求項3に記載の発明によれば、前記エンジンの出力軸に自在継ぎ手を介して伸縮可能なジョイント軸の一端側を連結させ、前記ジョイント軸の他端側に動力継断用の作業クラッチ体を介して前記カウンタ軸の一端側を連結させたものであるから、前記カウンタ軸の支持構造を簡略化でき、低コストに構成できる。また、例えば防振支持された前記エンジンに対し、前記走行機体または前記脱穀部に軸支された前記カウンタ軸を簡単に連結できると共に、例えば乾式摩擦クラッチ板または湿式摩擦クラッチ板などにて前記作業クラッチ体を構成でき、前記作業クラッチ体をコンパクトに構成できる。
請求項4に記載の発明によれば、前記脱穀部前側に左右向きの扱胴入力軸を備え、前記エンジンから前記カウンタ軸におけるエンジン側一端部に伝達された駆動力を、前記扱胴入力軸におけるエンジン側一端部に伝達する構造であって、前記カウンタ軸における前記エンジンとは反対側となる左右他端部から、フロントロータ軸芯上に配置した刈取正逆転切換ケースに、刈取クラッチを介して、前記エンジンの駆動力を伝達させるよう構成したものであるから、前記フロントロータまたは前記刈取部の動力伝達構造を簡略化でき、低コストに構成できると共に、前記フロントロータ部または前記刈取部の刈取り穀稈移送部などでの詰り藁を速やかに除去できる。
請求項5に記載の発明によれば、前記脱穀部前側に左右向きの扱胴入力軸を備え、前記エンジンから前記カウンタ軸におけるエンジン側一端部に伝達された駆動力を、前記扱胴入力軸におけるエンジン側一端部に伝達する構造であって、前記カウンタ軸における前記エンジンとは反対側となる左右他端部から、前記脱穀部下方に配置した穀粒選別機構に、前記エンジンの駆動力を伝達させるよう構成したものであるから、前記扱胴の動力伝達構造を簡略化できると共に、前記扱胴入力軸を配置するための扱胴駆動ケースなどをコンパクト化でき、低コストに構成できる。前記穀粒選別機構における風選別用の唐箕軸とは別にカウンタ軸を設けることができ、前記扱胴または刈取部の回転速度などを考慮することなく、稲または麦または大豆または菜種などの収穫作物の種類に適応させて、前記穀粒選別機構の駆動速度(風選別用の唐箕の回転速度など)を簡単に設定でき、穀粒選別性能を容易に向上できる。
本発明の第1実施形態を示すコンバインの左側面図である。 同コンバインの右側面図である。 同コンバインの平面図である。 斜め前方から見た脱穀部の斜視図である。 同コンバインの駆動系統図である。 脱穀部の左側説明図である。 図6の拡大説明図である。 エンジン部の左側説明図である。 図7の拡大説明図である。 第2実施形態を示すコンバインの駆動系統図である。 第3実施形態を示すコンバインの駆動系統図である。
以下に、本願発明を具体化した実施形態を、普通型コンバインに適用した図面(図1〜図9)に基づいて説明する。図1はコンバインの左側面図、図2は同右側面図、図3は同平面図である。まず、図1〜図3を参照しながら、コンバインの概略構造について説明する。なお、以下の説明では、走行機体1の前進方向に向かって左側を単に左側と称し、同じく前進方向に向かって右側を単に右側と称する。
図1〜図3に示す如く、実施形態における普通型コンバインは、走行部としてのゴムクローラ製の左右一対の履帯2にて支持された走行機体1を備える。走行機体1の前部には、稲(又は麦又は大豆又はトーモロコシ)等の未刈り穀稈を刈取りながら取込む刈取部3が単動式の昇降用油圧シリンダ4にて昇降調節可能に装着されている。
走行機体1の左側には、刈取部3から供給された刈取穀稈を脱穀処理するための脱穀部9を搭載する。脱穀部9の下部には、揺動選別及び風選別を行うための穀粒選別機構10を配置する。走行機体1の前部右側には、オペレータが搭乗する運転台5を搭載する。動力源としてのエンジン7を、運転台5(運転座席42の下方)に配置する。運転台5の後方(走行機体1の右側)には、脱穀部9から穀粒を取出すグレンタンク6と、トラック荷台(またはコンテナなど)に向けてグレンタンク6内の穀粒を排出する穀粒排出コンベヤ8を配置する。穀粒排出コンベヤ8を機外側方に傾倒させて、グレンタンク6内の穀粒を穀粒排出コンベヤ8にて搬出するように構成している。
刈取部3は、脱穀部9前部の扱口9aに連通したフィーダハウス11と、フィーダハウス11の前端に連設された横長バケット状の穀物ヘッダー12とを備える。穀物ヘッダー12内に掻込みオーガ13(プラットホームオーガ)を回転可能に軸支する。掻込みオーガ13の前部上方にタインバー付き掻込みリール14を配置する。穀物ヘッダー12の前部にバリカン状の第1刈刃15を配置する。穀物ヘッダー12前部の左右両側に左右の分草体16を突設する。また、フィーダハウス11に供給コンベヤ17を内設する。供給コンベヤ17の送り終端側(扱口9a)に刈取り穀稈投入用ビータ18(フロントロータ)を設ける。なお、フィーダハウス11の下面部と走行機体1の前端部とが昇降用油圧シリンダ4を介して連結され、後述する刈取入力軸89(フィーダハウスコンベヤ軸)を昇降支点として、刈取部3が昇降用油圧シリンダ4にて昇降動する。
上記の構成により、左右の分草体16間の未刈り穀稈の穂先側が掻込みリール14にて掻込まれ、未刈り穀稈の稈元側が第1刈刃15にて刈取られ、掻込みオーガ13の回転駆動によって、穀物ヘッダー12の左右幅の中央部寄りのフィーダハウス11入口付近に刈取穀稈が集められる。穀物ヘッダー12の刈取穀稈の全量は、供給コンベヤ17によって搬送され、ビータ18によって脱穀部9の扱口9aに投入されるように構成している。なお、穀物ヘッダー12を水平制御支点軸回りに回動させる水平制御用油圧シリンダ(図示省略)を備え、穀物ヘッダー12の左右方向の傾斜を前記水平制御用油圧シリンダにて調節して、穀物ヘッダー12、及び第1刈刃15、及び掻込みリール14を圃場面に対して水平に支持することも可能である。
また、図1、図3に示す如く、脱穀部9の扱室内に扱胴21を回転可能に設ける。走行機体1の前後方向に延長させた扱胴軸20に扱胴21を軸支する。扱胴21の下方側には、穀粒を漏下させる受網24を張設する。なお、扱胴21前部の外周面には、螺旋状のスクリュー羽根状の取込み羽根25が半径方向外向きに突設されている。
上記の構成により、ビータ18によって扱口9aから投入された刈取穀稈は、扱胴21の回転によって走行機体1の後方に向けて搬送されながら、扱胴21と受網24との間などにて混練されて脱穀される。受網24の網目よりも小さい穀粒等の脱穀物は受網24から漏下する。受網24から漏下しない藁屑等は、扱胴21の搬送作用によって、脱穀部9後部の排塵口23から圃場に排出される。
なお、扱胴21の上方側には、扱室内の脱穀物の搬送速度を調節する複数の送塵弁(図示省略)を回動可能に枢着する。前記送塵弁の角度調整によって、扱室内の脱穀物の搬送速度(滞留時間)を、刈取穀稈の品種や性状に応じて調節できる。一方、脱穀部9の下方に配置された穀粒選別機構10として、グレンパン及びチャフシーブ及びグレンシーブ及びストローラック等を有する比重選別用の揺動選別盤26を備える。
また、穀粒選別機構10として、揺動選別盤26に選別風を供給する送風ファン状の唐箕29等を備える。扱胴21にて脱穀されて受網24から漏下した脱穀物は、揺動選別盤26の比重選別作用と送風ファン状の唐箕29の風選別作用とにより、穀粒(精粒等の一番物)、穀粒と藁の混合物(枝梗付き穀粒等の二番物)、及び藁屑等に選別されて取出されるように構成する。
揺動選別盤26の下側方には、穀粒選別機構10として、一番コンベヤ機構30及び二番コンベヤ機構31を備える。揺動選別盤26及び送風ファン状の唐箕29の選別によって、揺動選別盤26から落下した穀粒(一番物)は、一番コンベヤ機構30及び揚穀コンベヤ32によってグレンタンク6に収集される。穀粒と藁の混合物(二番物)は、二番コンベヤ機構31及び二番還元コンベヤ33等を介して揺動選別盤26の選別始端側に戻され、揺動選別盤26によって再選別される。藁屑等は、走行機体1後部の排塵口23から圃場に排出されるように構成する。
さらに、図1〜図3に示す如く、運転台5には、操縦コラム41と、オペレータが座乗する運転座席42とを配置している。操縦コラム41には、エンジン5の回転数を調節するアクセルレバー40と、走行機体1の進路を変更する操縦レバー43と、走行機体1の移動速度を切換える主変速レバー44及び副変速レバー45と、刈取部3を駆動または停止操作する刈取クラッチレバー46と、脱穀部9を駆動または停止操作する脱穀クラッチレバー47が配置されている。また、グレンタンク6の前部上面側にサンバイザー支柱48を介して日除け用の屋根体49を取付け、日除け用の屋根体49にて運転台5の上方側を覆うように構成している。
図1、図2に示す如く、走行機体1の下面側に左右のトラックフレーム50を配置している。トラックフレーム50には、履帯2にエンジン7の動力を伝える駆動スプロケット51と、履帯2のテンションを維持するテンションローラ52と、履帯2の接地側を接地状態に保持する複数のトラックローラ53と、履帯2の非接地側を保持する中間ローラ54とを設けている。駆動スプロケット51によって履帯2の前側を支持させ、テンションローラ23によって履帯2の後側を支持させ、トラックローラ53によって履帯2の接地側を支持させ、中間ローラ54によって履帯2の非接地側を支持させるように構成する。
次に、図4〜図9を参照してコンバインの駆動構造を説明する。図5に示す如く、図示しない走行油圧ポンプ及び油圧モータを有する走行変速用の直進油圧無段変速機64をミッションケース63に設ける。走行機体1前部の右側上面にエンジン7を搭載し、エンジン7左側の走行機体1前部にミッションケース63を配置している。エンジン7から左側方に突出させた出力軸65と、ミッションケース63から左側方に突出させたミッション入力軸66を、エンジン出力ベルト67及びエンジン出力プーリ68及びミッション入力プーリ69を介して連結している。
また、図示しない走行油圧ポンプ及び油圧モータを有する操舵用の旋回油圧無段変速機70をミッションケース63に設け、ミッション入力軸66を介して直進油圧無段変速機64と旋回油圧無段変速機70にエンジン7出力を伝達させる一方、操縦レバー43と主変速レバー44及び副変速レバー45にて、直進油圧無段変速機64と旋回油圧無段変速機70を出力制御し、直進油圧無段変速機64と旋回油圧無段変速機70を介して左右の履帯2を駆動し、圃場内などを走行移動するように構成している。
さらに、図4〜図9に示す如く、扱胴軸20の前端側を軸支する扱胴駆動ケース71を備える。脱穀部9の前面側に扱胴駆動ケース71を配置する。前記刈取部3と扱胴21を駆動するための扱胴入力軸72を扱胴駆動ケース71に軸支する。また、脱穀部9の左右に貫通させるカウンタ軸73を備える。カウンタ軸73の右側端部に作業クラッチ体としての作業部入力クラッチ83を設けている。また、ジョイント軸としての伸縮可能な折曲げ自在継ぎ手軸84を設け、エンジン7の出力軸65に作業部入力クラッチ83と折曲げ自在継ぎ手軸84を介して、カウンタ軸73の右側端部を直列的に連結している。エンジン7の出力軸65に自在継ぎ手85を介して伸縮可能な折曲げ自在継ぎ手軸84の一端側を連結させ、折曲げ自在継ぎ手軸84の他端側に動力継断用の作業部入力クラッチ83を介してカウンタ軸73の一端側を連結させている。
図4〜図9に示す如く、走行機体1上面側のうち、脱穀部9前部の上面側に脱穀機筐支柱34を立設させ、脱穀部9前面側に設ける脱穀機筐支柱34の下端部にカウンタ軸受体35を設ける。カウンタ軸受体35にカウンタ軸73を回動可能に軸支する。走行機体1左右向きにカウンタ軸73を配置する。即ち、運転部としての運転台5にエンジン7を配置するものであり、脱穀部9の左右一側から左右他側に亘るカウンタ軸73を、扱胴21の下方を通って脱穀部9を左右方向に貫通するように設けている。また、カウンタ軸73よりも上方、かつ、扱胴21の前方に、走行機体1左右向きに配置されたビータ18と、走行機体1左右向きに延設された刈取入力軸89を設けている。即ち、ビータ18と刈取入力軸89の下方に形成される空間にカウンタ軸73を配置している。
加えて、カウンタ軸73よりも上方、かつ、扱胴21の前方に、走行機体1左右向きに延設された扱胴入力軸72を設けている。扱胴入力軸72にカウンタ軸73の駆動力を伝達する扱胴入力機構90として、扱胴駆動プーリ86,87と扱胴駆動ベルト88を備え、エンジン7からの駆動力が伝達されるカウンタ軸73のエンジン7側一端部に扱胴入力機構90(扱胴駆動プーリ86,87と扱胴駆動ベルト88)を配置する。また、扱胴入力軸72の駆動力を刈取入力軸89に伝達する刈取入力機構100として、刈取り駆動プーリ106,107と刈取り駆動ベルト114を備え、扱胴入力機構90が配置されたエンジン7側一端部とは反対側となるカウンタ軸73の他端部に刈取入力機構100(刈取り駆動プーリ106,107と刈取り駆動ベルト114)を配置する。
さらに、図7に示す如く、走行機体1上面側のうち、脱穀機筐支柱34前部の上面側に刈取り支持枠体36を設置している。刈取り支持枠体36の前面側に刈取り軸受体37を介して走行機体1左右向きに刈取入力軸89を回動可能に軸支すると共に、刈取り支持枠体36の内部に左右向きのビータ軸82を介してビータ18を回動可能に軸支する。また、刈取り支持枠体36の左側外面に正逆転切換ケース121を取付けると共に、刈取り支持枠体36の上面側に扱胴駆動ケース71を取付けている。
一方、フィーダハウス11内の供給コンベヤ17を駆動する左右向きの刈取入力軸89を備える。エンジン7からカウンタ軸73におけるエンジン7側一端部に伝達された刈取駆動力を、エンジン7とは反対側となるカウンタ軸73の他端部から、刈取正逆転切換ケース121の正逆転伝達軸122に伝達させる。刈取正逆転切換ケース121の正転用ベベルギヤ124または逆転用ベベルギヤ125を介してビータ軸82を駆動する。また、ビータ18が軸支されたビータ軸82から、刈取入力軸89に前記刈取駆動力を伝達させるよう構成している。
即ち、図4〜図9に示す如く、左右向きのビータ軸82にビータ18を軸支し、ビータ軸82のエンジン7側一端部から刈取部3にエンジン7の駆動力を伝達するものであり、ビータ軸82におけるエンジン7とは反対側となる左右他端部に刈取正逆転切換ケース121を配置し、エンジン7とは反対側となるカウンタ軸73の他端部から、刈取正逆転切換ケース121にエンジン7の駆動力を伝達するよう構成している。換言すると、脱穀部9の前部にビータ18を軸支し、ビータ軸82にエンジン7の駆動力を伝達すると共に、ビータ軸82におけるエンジン7とは反対側となる左右一端部に刈取正逆転切換ケース121を配置し、エンジン7とは反対側となる左右一端部からビータ18に刈取正逆転切換ケース121を介してエンジン7の駆動力を伝達するよう構成している。
また、図4〜図9に示す如く、脱穀部9前側に左右向きの扱胴入力軸72を備え、エンジン7からカウンタ軸73におけるエンジン7側一端部に伝達された駆動力を、扱胴入力軸72におけるエンジン7側一端部に伝達するものであり、脱穀部9前側に扱胴入力軸72を設け、走行機体1左右向きに扱胴入力軸72を配置し、走行機体1前後向きに配置する扱胴軸20に扱胴21を軸支し、扱胴入力軸72におけるエンジン7とは反対側となる左右他端部にベベルギヤ機構75を介して扱胴軸20前端側を連結すると共に、カウンタ軸73におけるエンジン7とは反対側となる左右他端部から、脱穀後の穀粒を選別する穀粒選別機構10または刈取部3にエンジン7の駆動力を伝達させるよう構成している。
エンジン7に近い側のカウンタ軸73の右側端部に、扱胴駆動プーリ86,87と扱胴駆動ベルト88を介して、扱胴入力軸72の右側端部を連結する。左右方向に延設した扱胴入力軸72の左側端部に、ベベルギヤ機構75を介して扱胴軸20の前端側を連結する。カウンタ軸73の右側端部から扱胴入力軸72を介して扱胴軸20の前端側にエンジン7の動力を伝達させ、扱胴21を一方向に回転駆動させるように構成している。一方、送風ファン状の唐箕29を軸支した唐箕軸76の左側端部に、唐箕駆動プーリ101,102と唐箕駆動ベルト103を介して、エンジン7から離れた側のカウンタ軸73の左側端部を連結している。カウンタ軸73の左側端部から唐箕軸76の左側端部にエンジン7の動力を伝達させ、唐箕29を一方向に回転駆動させるように構成している。即ち、脱穀部9前側に左右向きの扱胴入力軸72を備え、エンジン7からカウンタ軸73におけるエンジン7側一端部に伝達された駆動力を、扱胴入力軸72におけるエンジン7側一端部に伝達すると共に、カウンタ軸73におけるエンジン7とは反対側となる左右他端部から、脱穀部9下方に配置した穀粒選別機構10に、エンジン7の駆動力を伝達させるよう構成している。
さらに、一番コンベヤ機構30の一番コンベヤ軸77の左側端部と、二番コンベヤ機構31の二番コンベヤ軸78の左側端部とに、コンベヤ駆動ベルト111を介して唐箕軸76の左側端部を連結している。揺動選別盤26後部を軸支したクランク状の揺動駆動軸79の左側端部に揺動選別ベルト112を介して二番コンベヤ軸78の左側端部を連結している。即ち、オペレータの脱穀クラッチレバー47操作によって、脱穀クラッチ84が入り切り制御される。脱穀クラッチ84の入り操作によって、穀粒選別機構10の各部と扱胴21が駆動されるように構成している。
なお、一番コンベヤ軸77を介して揚穀コンベヤ32が駆動されて、一番コンベヤ機構30の一番選別穀粒がグレンタンク6に収集される。また、二番コンベヤ軸78を介して二番還元コンベヤ33が駆動されて、二番コンベヤ機構31の藁屑が混在した二番選別穀粒(二番物)が揺動選別盤26の上面側に戻される。また、排塵口23に藁屑飛散用のスプレッダ(図示省略)を設ける構造では、スプレッダ駆動プーリ104とスプレッダ駆動ベルト105を介して、前記スプレッダに唐箕軸76の左側端部を連結する。
一方、ビータ18を軸支するビータ軸82を備える。エンジン7から離れた側のビータ軸82の左側端部に正逆転切換ケース121を配置する。正逆転切換ケース121内にビータ軸82の左側端部を挿入すると共に、正逆転伝達軸122と正逆転切換軸123を正逆転切換ケース121に設ける。ビータ軸82と正逆転伝達軸122を略同一軸心線上に配置する。刈取り駆動プーリ106,107と刈取り駆動ベルト114及び刈取クラッチ115(テンションプーリ)を介して、カウンタ軸73の左側端部に正逆転伝達軸122の左側端部を連結する。即ち、脱穀部9前側に左右向きの扱胴入力軸72を備え、エンジン7からカウンタ軸73におけるエンジン7側一端部に伝達された駆動力を、扱胴入力軸72におけるエンジン7側一端部に伝達すると共に、カウンタ軸73におけるエンジン7とは反対側となる左右他端部から、ビータ軸82(フロントロータ)芯上に配置した刈取正逆転切換ケース121に、刈取クラッチ115を介して、エンジン7の駆動力を伝達させるよう構成している。
図5に示す如く、供給コンベヤ17の送り終端側を軸支するコンベヤ入力軸としての刈取入力軸89を備える。穀物ヘッダー12の右側部背面側にヘッダー駆動軸91を回転自在に軸支する。ビータ軸82に刈取駆動チェン116及びスプロケット117,118,119を介して、左右方向に延設したヘッダー駆動軸91の左側端部に、ビータ軸82の右側端部と、刈取入力軸89の右側端部を連結する。掻込みオーガ13を軸支する掻込み軸93を備える。掻込み軸93の右側端部に、掻込み駆動チェン92を介してヘッダー駆動軸91の中間部を連結している。
また、掻込みリール14を軸支するリール軸94を備える。リール軸94の右側端部に、中間軸95及びリール駆動チェン96,97を介してヘッダー駆動軸91の中間部を連結している。ヘッダー駆動軸91の右側端部には、第1刈刃駆動クランク機構98を介して第1刈刃15が連結されている。刈取クラッチ242の入り切り操作によって、供給コンベヤ17と、掻込みオーガ13と、掻込みリール14と、第1刈刃15が駆動制御されて、圃場の未刈り穀稈の穂先側を連続的に刈取るように構成している。
図5に示す如く、正逆転伝達軸122に一体形成する正転用ベベルギヤ124と、刈取入力軸89に回転自在に軸支する逆転用ベベルギヤ125と、正転用ベベルギヤ124に逆転用ベベルギヤ125を連結させる中間ベベルギヤ126を、正逆転切換ケース121に内設する。正転用ベベルギヤ124と逆転用ベベルギヤ125に中間ベベルギヤ126を常に歯合させる。一方、ビータ軸82にスライダ127をスライド自在にスプライン係合軸支する。爪クラッチ形状の正転クラッチ128を介して正転用ベベルギヤ124にスライダ127を係脱可能に係合可能に構成すると共に、爪クラッチ形状の逆転クラッチ129を介して逆転用ベベルギヤ125にスライダ127を係脱可能に係合可能に構成している。
また、スライダ127を摺動操作する正逆転切換軸123を備え、正逆転切換軸123に正逆転切換アーム130を設け、正逆転切換レバー212(正逆転操作具)操作にて正逆転切換アーム130を揺動させて、正逆転切換軸123を回動し、正転用ベベルギヤ124または逆転用ベベルギヤ125にスライダ127を接離させ、正転クラッチ128または逆転クラッチ129を介して正転用ベベルギヤ124または逆転用ベベルギヤ125にスライダ127を択一的に係止し、正逆転伝達軸122に刈取入力軸89を正転連結または逆転連結させるように構成している。
図5に示す如く、テンションプーリ状のオーガクラッチ56及びオーガ駆動ベルト57を介して、エンジン7の出力軸65にオーガ駆動軸58の右側端部を連結する。オーガ駆動軸58の左側端部にベベルギヤ機構59を介してグレンタンク6底部の横送りオーガ60前端側を連結する。横送りオーガ60の後端側にベベルギヤ機構61を介して穀粒排出コンベヤ8の縦送りオーガ62を連結している。また、オーガクラッチ56を入り切り操作する穀粒排出レバー55を備える。グレンタンク6前面のうち運転座席42後方の前面に穀粒排出レバー55を取付け、運転座席42側からオペレータが穀粒排出レバー55を操作可能に構成している。
図1、図2、図4に示す如く、バリカン状の第1刈刃と略同一長さ形状のバリカン状の第2刈刃133を備える。また、走行機体1に第2刈刃133を装着する第2刈刃フレームとして、左側フレーム134、右側フレーム135、中央フレーム136を備える。左側フレーム134、右側フレーム135、中央フレーム136の先端側に、第2刈刃台137を固着し、第2刈刃機構132を構成している。
第2刈刃台137の両端部に左右の接地橇体138を設ける。第2刈刃台137のうち左右の接地橇体138の間に第2刈刃133を往復動可能に取付ける。一方、走行機体1の運転台フレームに右側軸受体を介して右側フレーム135の基端側を回動可能に支持している。また、走行機体1の前側フレームに支持フレーム体140を介して中央フレーム136の基端側を回動可能に支持している。
図5に示す如く、前記正逆転切換ケース121から第2刈刃133に駆動力を伝達する第2刈刃駆動機構171を備える。第2刈刃駆動機構171は、第2刈刃133に駆動力を伝達する第2刈刃駆動軸172と、ベベルギヤ機構173を介して第2刈刃駆動軸172に連結する偏心回転軸174と、偏心回転軸174に連結する第2刈刃駆動クランク機構175を有する。正逆転切換ケース121内に第2刈刃駆動軸172の一端側を突入させて、第2刈刃駆動軸172に前記中間ベベルギヤ126を係合軸支し、中間ベベルギヤ126を介して正逆転伝達軸122に第2刈刃駆動軸172を連結している。
第2刈刃駆動クランク機構175は、偏心回転軸174に設ける偏心回転体177と、偏心回転体177に連結する揺動回転軸178と、揺動回転軸178に連結する揺動駆動アーム179と、揺動駆動アーム179に第2刈刃133を連結する押し引きロッド180を有する。なお、第2刈刃駆動軸172とベベルギヤ機構173に代えて、正逆転伝達軸122に偏心回転軸174を連結させる一組のスプロケットと伝動チェンを設け、前記スプロケットと伝動チェンを介して正逆転伝達軸122から第2刈刃駆動クランク機構175に第2刈刃133駆動力を伝達してもよい。
上記の構成により、偏心回転軸174の一方向回転を、揺動回転軸178の揺動回転(一定範囲内で正逆転させる往復回転)に変換して、揺動駆動アーム179を揺動させ、押し引きロッド180を介して第2刈刃133を往復摺動させ、第1刈刃15にて刈取られた直後の圃場の残稈(穀稈の株元側)を第2刈刃133にて切断し、圃場に残る株元の高さを低くするように構成している。
また、第2刈刃駆動軸172を内設する円筒状の伝動フレーム181と、ベベルギヤ機構173を内設する四角箱状のベベルギヤケース182を備える。正逆転切換ケース121に伝動フレーム181の一端側を着脱可能に締結し、伝動フレーム181の他端側にベベルギヤケース182を着脱可能に締結している。即ち、偏心回転軸174、ベベルギヤケース182、伝動フレーム181を介して、正逆転切換ケース121に左側フレーム134を支持している。なお、第2刈刃駆動クランク機構175は、左側フレーム134に着脱可能に支持した第2刈刃駆動カバー185内に配置している。
上記の構成により、刈取クラッチ115の入り操作によって刈取部3を駆動することにより、第1刈刃15と共に第2刈刃133が作動し、第1刈刃15によって圃場の未刈り穀稈の穂先側を刈取り、その穀稈の穂先側をフィーダハウス11から脱穀部9に搬入し、穀粒選別機構10からグレンタンク6に穀粒を取出す。一方、第1刈刃15によって圃場の穀稈が刈取られた跡に残る切株(残稈)は、第2刈刃133にて適宜高さに切断され、収穫作業後に圃場に残る切株(株元)の高さが略一定高さに低く揃えられる。収穫作業後の圃場に残る切株の高さを低くすることにより、圃場の後処理作業(耕耘作業など)性を向上できる。
次に、図10を参照して、第2実施形態を示すコンバイン(脱穀部9)の駆動構造を説明する。図10に示す如く、図5に示す作業部入力クラッチ83に代えて、テンションプーリ形状の扱胴クラッチ83aと穀粒選別クラッチ83bを設けるものであり、図10に示す第2実施形態では、図5に示す作業部入力クラッチ83を省き、エンジン7の出力軸65に折曲げ自在継ぎ手軸84を介してカウンタ軸73におけるエンジン側一端部を直接連結する。また、扱胴クラッチ83aが配置された扱胴駆動ベルト88を介してカウンタ軸73に扱胴入力軸72を連結させると共に、穀粒選別クラッチ83bが配置された唐箕駆動ベルト103を介してカウンタ軸73に唐箕軸76を連結させ、扱胴クラッチ83aと穀粒選別クラッチ83bを継断操作して、扱胴21と穀粒選別機構10の各部を駆動または停止操作可能に構成している。
上記の構成により、収穫作業を開始するときは、穀粒選別クラッチ83bの入り操作にて穀粒選別機構10を作動させ、次いで扱胴クラッチ83aの入り操作にて扱胴21を作動させ、その後、刈取クラッチ115の入り操作(刈取クラッチレバー46操作)にて刈取部3を作動させ、エンジン7の負荷を順次増大させ、エンジン7の負荷が急増するのを防止できる。なお、収穫作業を終了するときは、前記各クラッチ操作と逆の操作にて、刈取部3を停止させ、次いで扱胴21を停止させ、その後、穀粒選別機構10を停止させる。扱胴クラッチ83aと穀粒選別クラッチ83bは、脱穀クラッチレバー47の多段階操作にて入り切り操作できると共に、刈取クラッチレバー46の操作機構と脱穀クラッチレバー47の操作機構を、前記各レバーの操作タイミングが設定可能な牽制機構にて連係させて、前記各レバーの操作性を向上させることもできる。
次に、図11を参照して、第3実施形態を示すコンバイン(脱穀部9)の駆動構造を説明する。図11に示す如く、ベベルギヤ機構99を介してカウンタ軸73に扱胴入力軸72を連結させると共に、扱胴駆動プーリ86,87と扱胴駆動ベルト88を介して扱胴入力軸72に扱胴軸20の前端側を連結させるものであり、比較的重い構成部品(扱胴入力軸72、ベベルギヤ機構99など)を機体の低い位置に配置でき、機体フレーム(脱穀機筐支柱34、刈取り支持枠体36)などを軽量化できると共に、図5に示す扱胴駆動ケース71を省き、扱胴軸20前端側の軸受け構造を簡略化できる。
図1〜図9に示す如く、扱胴21を備えた脱穀部9と、エンジン7と運転部としての運転台5を搭載する走行機体1を備え、脱穀部9の前部に刈取部3を設け、運転台5にエンジン7を配置すると共に、走行機体1の左右向きにカウンタ軸73を延設させ、脱穀部9または刈取部3にエンジン7からの駆動力を伝達するコンバインにおいて、脱穀部9にカウンタ軸73を介してエンジン7からの駆動力を伝達する扱胴入力機構90と、刈取部3にカウンタ軸73を介してエンジン7からの駆動力を伝達する刈取入力機構100を備える構造であって、エンジン7の出力軸65にジョイント軸としての折曲げ自在継ぎ手軸84を介してカウンタ軸73の一端側を直列的に連結させている。したがって、脱穀部9の前部のうち、刈取部3の昇降支点部(刈取入力軸89配置部)下方の前部に形成される空間を活用して、左右に長尺に形成されるカウンタ軸73をコンパクトに配置できると共に、カウンタ軸73の両端部に扱胴駆動ベルト88または刈取り駆動ベルト114などを分散させて配備でき、扱胴21または刈取部3などの動力伝達構造を簡略化でき、脱穀部9または刈取部3の駆動構造を低コストに構成できる。また、扱胴21または刈取部3などの回転速度などを考慮することなく、穀粒選別機構10における風選別用の唐箕の回転速度などを適正に設定でき、穀粒選別性能の向上などを容易に図ることができる。
図4〜図9に示す如く、左右向きのフロントロータ軸としてのビータ軸82を介して脱穀部の前部にフロントロータとしてのビータ18を軸支し、ビータ軸82にエンジン7の駆動力を伝達する構造であって、ビータ軸82におけるエンジン7とは反対側となる左右一端部に刈取正逆転切換ケース121を配置し、エンジン7とは反対側となる左右一端部からビータ18に刈取正逆転切換ケース121を介してエンジン7の駆動力を伝達するよう構成している。したがって、刈取正逆転切換ケース121を介してビータ18と刈取部3の両方を正転駆動または逆転駆動でき、エンジン7にて駆動されるビータ18または刈取部3(供給コンベヤ17)の動力伝達構造を簡略化でき、ビータ18または刈取部3の駆動構造を低コストに構成できる。また、脱穀部9の扱口9aにおけるビータ18の逆転駆動、または刈取部3(供給コンベヤ17)の逆転駆動にて、脱穀部9前部の穀稈供給部(ビータ18)または刈取部3の刈取り穀稈移送部(供給コンベヤ17の送り始端部)などでの詰り藁を速やかに除去できる。
図4〜図9に示す如く、エンジン7の出力軸65に自在継ぎ手85を介して伸縮可能な折曲げ自在継ぎ手軸84の一端側を連結させ、折曲げ自在継ぎ手軸84の他端側に動力継断用の作業クラッチ体としての作業部入力クラッチ83を介してカウンタ軸73の一端側を連結させている。したがって、カウンタ軸73の支持構造を簡略化でき、低コストに構成できる。また、例えば防振支持されたエンジン7に対し、走行機体1または脱穀部9に軸支されたカウンタ軸73を簡単に連結できると共に、例えば乾式摩擦クラッチ板または湿式摩擦クラッチ板などにて作業部入力クラッチ83を構成でき、作業部入力クラッチ83をコンパクトに構成できる。
図4〜図9に示す如く、脱穀部9前側に左右向きの扱胴入力軸72を備え、エンジン7からカウンタ軸73におけるエンジン7側一端部に伝達された駆動力を、扱胴入力軸72におけるエンジン7側一端部に伝達する構造であって、カウンタ軸73におけるエンジン7とは反対側となる左右他端部から、ビータ軸82芯上に配置した刈取正逆転切換ケース121に、刈取クラッチ115を介して、エンジン7の駆動力を伝達させるよう構成している。したがって、ビータ18または刈取部3の動力伝達構造を簡略化でき、低コストに構成できると共に、ビータ18部または刈取部3の刈取り穀稈移送部などでの詰り藁を速やかに除去できる。
図4〜図9に示す如く、脱穀部9前側に左右向きの扱胴入力軸72を備え、エンジン7からカウンタ軸73におけるエンジン7側一端部に伝達された駆動力を、扱胴入力軸72におけるエンジン7側一端部に伝達する構造であって、カウンタ軸73におけるエンジン7とは反対側となる左右他端部から、脱穀部9下方に配置した穀粒選別機構10に、エンジン7の駆動力を伝達させるよう構成している。したがって、扱胴21の動力伝達構造を簡略化できると共に、扱胴入力軸72を配置するための扱胴駆動ケース71などをコンパクト化でき、低コストに構成できる。穀粒選別機構10における風選別用の唐箕軸76とは別にカウンタ軸73を設けることができ、扱胴21または刈取部3の回転速度などを考慮することなく、稲または麦または大豆または菜種などの収穫作物の種類に適応させて、穀粒選別機構10の駆動速度(風選別用の唐箕29の回転速度など)を簡単に設定でき、穀粒選別性能を容易に向上できる。
1 走行機体
3 刈取部
5 運転台(運転部)
7 エンジン
9 脱穀部
10 穀粒選別機構
18 ビータ(フロントロータ)
21 扱胴
65 エンジンの出力軸
72 扱胴入力軸
73 カウンタ軸
75 ベベルギヤ機構
82 ビータ軸(フロントロータ軸)
83 作業部入力クラッチ(作業クラッチ体)
84 折曲げ自在継ぎ手軸(ジョイント軸)
85 自在継ぎ手
89 刈取入力軸
90 扱胴入力機構
100 刈取入力機構
115 刈取クラッチ
121 正逆転切換ケース

Claims (5)

  1. 扱胴を備えた脱穀部と、エンジンと運転部を搭載する走行機体を備え、前記脱穀部の前部に刈取部を設け、前記運転部に前記エンジンを配置すると共に、前記走行機体の左右向きにカウンタ軸を延設させ、前記脱穀部または刈取部に前記エンジンからの駆動力を伝達するコンバインにおいて、
    前記脱穀部に前記カウンタ軸を介して前記エンジンからの駆動力を伝達する前記扱胴入力機構と、前記刈取部に前記カウンタ軸を介して前記エンジンからの駆動力を伝達する刈取入力機構を備える構造であって、前記エンジンの出力軸にジョイント軸を介して前記カウンタ軸の一端側を直列的に連結させたことを特徴とするコンバイン。
  2. 左右向きのフロントロータ軸を介して前記脱穀部の前部にフロントロータを軸支し、前記フロントロータ軸に前記エンジンの駆動力を伝達する構造であって、前記フロントロータ軸における前記エンジンとは反対側となる左右一端部に刈取正逆転切換ケースを配置し、前記エンジンとは反対側となる左右一端部から前記フロントロータに刈取正逆転切換ケースを介して前記エンジンの駆動力を伝達するよう構成したことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記エンジンの出力軸に自在継ぎ手を介して伸縮可能なジョイント軸の一端側を連結させ、前記ジョイント軸の他端側に動力継断用の作業クラッチ体を介して前記カウンタ軸の一端側を連結させたことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
  4. 前記脱穀部前側に左右向きの扱胴入力軸を備え、前記エンジンから前記カウンタ軸におけるエンジン側一端部に伝達された駆動力を、前記扱胴入力軸におけるエンジン側一端部に伝達する構造であって、前記カウンタ軸における前記エンジンとは反対側となる左右他端部から、フロントロータ軸芯上に配置した刈取正逆転切換ケースに、刈取クラッチを介して、前記エンジンの駆動力を伝達させるよう構成したことを特徴とする請求項2に記載のコンバイン。
  5. 前記脱穀部前側に左右向きの扱胴入力軸を備え、前記エンジンから前記カウンタ軸におけるエンジン側一端部に伝達された駆動力を、前記扱胴入力軸におけるエンジン側一端部に伝達する構造であって、前記カウンタ軸における前記エンジンとは反対側となる左右他端部から、前記脱穀部下方に配置した穀粒選別機構に、前記エンジンの駆動力を伝達させるよう構成したことを特徴とする請求項2に記載のコンバイン。
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