JP2017004862A - ワイヤーハーネス及び電線保持部材 - Google Patents

ワイヤーハーネス及び電線保持部材 Download PDF

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Abstract

【課題】サージ電圧を好適に抑制する。【解決手段】ワイヤーハーネス1は、3本の電線3a,3b,3cを同一方向に纏めた電線部2と、電線部2の外周側を一括して包囲する編組線6と、電線部2の中心軸線X1周りの電線3a,3b,3cの配置を保持する電線保持部材10とを備える。電線保持部材10は、電線部2及び編組線6の外周側を包囲する外形保持部11と、中心軸線X1周りの周方向に沿って隣接する電線部2の2本の電線の間にて、外形保持部11の内周面11aから中心軸線X1の方向にそれぞれ突設され、中心軸線X1に直交する断面において、これらの2本の電線の導体部4a,4b,4c同士を結ぶ外周側接線A1,A2,A3より中心軸線X1側に編組線6を進入させるよう形成される複数の編組形状矯正部12a,12b,12cとを有する。【選択図】図4

Description

本発明は、ワイヤーハーネス及び電線保持部材に関する。
従来、ハイブリッド自動車や電気自動車等の車両では、インバータとモータとの間を三相の電線で繋ぎ、インバータからモータへの電力供給が行われる。この三相電線において、1本の編組により外周部を纏めて覆うことでノイズを抑制させる構造、所謂一括シールド構造が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2012−249506号公報
ところで、インバータからモータへの電力供給において、インバータからの出力には立ち上がりの急峻な電圧が含まれる。このような立ち上がりの急峻な電圧は、インピーダンス不整合によってインバータとモータとの間で何度も反射を繰り返す。この結果、モータに過大なサージ電圧がかかる場合がある。特許文献1などに記載されている従来の一括シールド構造では、サージ電圧を抑制させる点でさらなる改善の余地があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、サージ電圧を好適に抑制できるワイヤーハーネス及び電線保持部材を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係るワイヤーハーネスは、それぞれが導体部と前記導体部の外周を被覆する絶縁部とを有する3本以上の電線を同一方向に纏めた電線部と、前記電線部の外周側を一括して包囲するシールド部材と、前記電線部の中心軸線周りの前記電線の配置を保持する電線保持部材と、を備え、前記電線保持部材は、前記電線部及び前記シールド部材のさらに外周側を包囲する外形保持部と、前記中心軸線周りの周方向に沿って隣接する前記電線部の2本の電線の間にて、前記外形保持部の内周面から前記中心軸線の方向にそれぞれ突設され、前記中心軸線に沿った軸方向から視た断面において、前記2本の電線の前記導体部同士を結ぶ外周側接線より前記中心軸線側に前記シールド部材を進入させるよう形成される複数のシールド部材形状矯正部と、を有することを特徴とする。
また、上記のワイヤーハーネスにおいて、前記シールド部材形状矯正部の先端部は、前記断面において円形状であることが好ましい。
また、上記のワイヤーハーネスにおいて、前記電線部の前記電線は、前記断面において円形状であり、前記周方向に沿って等間隔に配置され、前記電線保持部材の前記シールド部材形状矯正部は、前記断面において、前記周方向に隣接する前記電線部の2本の電線の間にて、前記2本の電線の重心点同士を結んだ線分より前記中心軸線側に前記シールド部材を進入させるよう形成されることが好ましい。
また、上記のワイヤーハーネスにおいて、前記電線保持部材の前記シールド部材形状矯正部は、前記断面において、前記2本の電線の間から前記中心軸線まで前記シールド部材を進入させ、前記電線部の前記電線のそれぞれの外周側を包囲するよう形成されることが好ましい。
また、上記のワイヤーハーネスにおいて、前記シールド部材は、金属細線を網目状に編み込んで成る編組線であることが好ましい。
また、上記のワイヤーハーネスにおいて、前記シールド部材は、接地されていることが好ましい。
また、上記のワイヤーハーネスにおいて、前記電線保持部材は、前記電線部の長手方向の一部を包囲するよう形成され、前記電線部の長手方向に沿って所定間隔をあけて複数個が設置されることが好ましい。
また、上記のワイヤーハーネスにおいて、前記電線保持部材は、前記電線部の長手方向の全域を包囲するよう形成されることが好ましい。
同様に、上記の課題を解決するため、本発明に係る電線保持部材は、それぞれが導体部と前記導体部の外周を被覆する絶縁部とを有する3本以上の電線を同一方向に纏めた電線部、及び、前記電線部の外周側を一括して包囲するシールド部材のさらに外周側を包囲する外形保持部と、前記電線部の中心軸線周りの周方向に沿って隣接する前記電線部の2本の電線の間にて、前記外形保持部の内周面から前記中心軸線の方向にそれぞれ突設され、前記中心軸線に沿った軸方向から視た断面において、前記2本の電線の前記導体部同士を結ぶ外周側接線より前記中心軸線側に前記シールド部材を進入させるよう形成される複数のシールド部材形状矯正部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ワイヤーハーネスの電線部の電線のうち周方向に隣接する2本の電線の間にはシールド部材を介在させることで、これらの電線同士が相互に直面する部分の少なくとも一部をシールド部材により遮蔽できる。また、電線保持部材を介在させることで電線部とシールド部材とを適正な位置関係に保持できる。これにより、電線部の放射ノイズを充分に低減することが可能となり、この結果、サージ電圧を好適に抑制できるという効果を奏する。
図1は、本発明の一実施形態に係るワイヤーハーネスによりモータとインバータとを接続する構成を示す模式図である。 図2は、本発明の一実施形態に係るワイヤーハーネスの斜視図である。 図3は、図2に示すワイヤーハーネスにおいて、コルゲートチューブに被覆される部分の中の構成を示す斜視図である。 図4は、図3中のIV−IV断面図であり、本発明の一実施形態に係るワイヤーハーネスの軸方向断面図である。 図5は、図3,4中の電線保持部材を展開した状態を示す斜視図である。 図6は、実施形態の第一変形例に係るワイヤーハーネスの斜視図である。 図7は、実施形態の第二変形例に係るワイヤーハーネスの軸方向断面図である。 図8は、図7中の電線保持部材を展開した状態を示す斜視図である。 図9は、従来のワイヤーハーネスの一括シールド構造を説明するためのワイヤーハーネスの軸方向断面図である。
以下に、本発明に係るワイヤーハーネス及び電線保持部材の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。
[実施形態]
図1〜5を参照して本実施形態に係るワイヤーハーネス1及び電線保持部材10の構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るワイヤーハーネスによりモータとインバータとを接続する構成を示す模式図である。図2は、本発明の一実施形態に係るワイヤーハーネスの斜視図である。図3は、図2に示すワイヤーハーネスにおいて、コルゲートチューブに被覆される部分の中の構成を示す斜視図である。図4は、図3中のIV−IV断面図であり、本発明の一実施形態に係るワイヤーハーネスの軸方向断面図である。図5は、図3,4中の電線保持部材を展開した状態を示す斜視図である。
図1に示すインバータ20(図1中の「INV」)及びモータ30(図1中の「MG1」及び「MG2」)は、ハイブリッド自動車や電気自動車等の車両に搭載されている。インバータ20は、車両に搭載された電源(図示せず)からの直流出力を三相交流出力に変換する装置である。インバータ20は、PWM波形を出力するものでもよいが、正弦波形を出力するものでもよい。モータ30は、インバータ20から出力された三相交流出力により駆動する装置であり、例えばY字結線の三相モータである。
本実施形態に係るワイヤーハーネス1は、上記の三相交流型のインバータ20とモータ30とを接続する電力供給線として用いられる。ワイヤーハーネス1は、三相交流電力を3本の電線3a,3b,3c(図2〜4参照)を用いて供給する三相3線方式の電線群から成る三相電線である。
図2に示すように、ワイヤーハーネス1は、3本の電線3a,3b,3cを同一方向に纏めた電線部2の両端末に、インバータ20及びモータ30とそれぞれ連結するためのインバータ側コネクタ8及びモータ側コネクタ9が接続される。また、図2,3に示すように、ワイヤーハーネス1は、電線部2の外周側を筒状の編組線6(シールド部材)、電線保持部材10、及び筒状のコルゲートチューブ7の順で被覆されて構成されている。
図3,4に示すように、電線部2の3本の電線3a,3b,3cは、所定の中心軸線X1に沿って延在し、かつ、中心軸線X1周りの周方向に沿って等間隔に配置される。3本の電線3a,3b,3cのそれぞれは、ノンシールドタイプの電線であり、断面円形状の導体部4a,4b,4cと、この導体部4a,4b,4cの外周を被覆して形成される絶縁部5a,5b,5cと、を有する。つまり、電線3a,3b,3cの形状は、図4に示す中心軸線X1に沿った軸方向から視たワイヤーハーネス1の断面(軸方向断面、すなわち中心軸線X1に直交する断面)において略円形状である。電線3a,3b,3cの導体部4a,4b,4cは、例えば、金属製(アルミニウム合金や銅合金など)の複数の素線をらせん状に撚り合わせた撚り線、または棒状の単芯線などから成る。電線3a,3b,3cの絶縁部5a,5b,5cは、例えば合成樹脂により形成される。
電線部2の各電線3a,3b,3cは、図4に示す軸方向断面において、それぞれの中心軸(重心点)Ya,Yb,Ycが略正三角形をなす配置、所謂、俵積み状の配置となっている。また、3本の電線3a,3b,3cは、中心軸線X1周りの周方向に隣接する2本の電線同士が接触せず間隙をとるよう配置されている。電線部2は、各電線3a,3b,3cの導体部4a,4b,4c及び絶縁部5a,5b,5cが共に可塑性を有しているので、曲げ変形可能となっている。
編組線6は、金属製(例えば銅金属製)の素線(金属細線)を網目状に編み込んで形成され、全体として筒状をなしている。編組線6は、電線部2の外周側を一括して包囲することでノイズを抑制するシールド部材として機能するものである。編組線6は、素線の有する可塑性により伸縮可能となっており、電線部2と共に自在に曲げ変形することができる。また、編組線6は接地されている。
そして、特に本実施形態では、図4に示すように、電線部2の3本の電線3a,3b,3cに対する編組線6の被覆形状に特徴がある。本実施形態のワイヤーハーネス1では、電線部2の3本の電線3a,3b,3cと編組線6とが、電線部2の中心軸線X1周りの周方向に沿って交互に配置されるよう構成されている。言い換えると、中心軸線X1周りの周方向に沿って均等配置される3本の電線3a,3b,3cにおいて、周方向に隣接する2本の電線の間に編組線6が介在している。つまり、電線部2の3本の電線3a,3b,3cのうち周方向に隣接する2本の電線の間には、編組線6が挟み込まれている。
より詳細には、図4に示すように、中心軸線X1に沿った軸方向から視たワイヤーハーネス1の断面において、(1)電線部2の外周側を一括して包囲し、かつ、(2)電線部2の3本の電線3a,3b,3cと編組線6とは、電線部2の中心軸線X1周りの周方向に沿って隣接する電線部2の2本の電線間にて、これらの2本の電線の導体部同士を結ぶ外周側接線より中心軸線X1側に編組線6が介在するように配置される。上記(2)について具体的に説明すると、編組線6は、周方向に隣接する電線部2の電線3aと電線3bとの間にて、電線3aの導体部4aと電線3bの導体部4bと共に外周側から接する外周側接線A1より中心軸線X1側に進入している。同様に、編組線6は、周方向に隣接する電線部2の電線3bと電線3cとの間にて、電線3bの導体部4bと電線3cの導体部4cと共に外周側から接する外周側接線A2より中心軸線X1側に進入している。同様に、編組線6は、周方向に隣接する電線部2の電線3cと電線3aとの間にて、電線3cの導体部4cと電線3aの導体部4aと共に外周側から接する外周側接線A3より中心軸線X1側に進入している。
さらに言えば、編組線6は、図4に示すワイヤーハーネス1の断面において、(1)電線部2の外周側を一括して包囲し、かつ、(3)周方向に隣接する電線部2の2本の電線の間にて、2本の電線の重心点同士を結んだ線分より中心軸線X1側に進入するよう形成される。上記(3)について具体的に説明すると、編組線6は、周方向に隣接する電線3aと電線3bとの間にて、電線3aの重心点Yaと電線3bの重心点Ybとを結んだ線分B1より中心軸線X1側に進入している。同様に、編組線6は、周方向に隣接する電線3bと電線3cとの間にて、電線3bの重心点Ybと電線3cの重心点Ycとを結んだ線分B2より中心軸線X1側に進入している。同様に、編組線6は、周方向に隣接する電線3cと電線3aとの間にて、電線3cの重心点Ycと電線3aの重心点Yaとを結んだ線分B3より中心軸線X1側に進入している。
さらに言えば、編組線6は、図4に示すワイヤーハーネス1の断面において、(4)周方向に隣接する電線部2の2本の電線の間から中心軸線X1まで進入し、電線部2の電線3a,3b,3cのそれぞれの外周側を包囲するよう形成される。
電線保持部材10は、電線部2と、この電線部2の外周側を一括して包囲する編組線6とを、さらに外周側から包囲する部材である。上述のように、本実施形態では編組線6による電線部2を被覆する構成(1)〜(4)に特徴があるが、電線保持部材10は、電線部2及び編組線6の外周側に設置されることで、電線部2の各電線3a,3b,3cの中心軸線X1周りの配置を保持すると共に、編組線6による電線部2に対する被覆形状を上記の構成(1)〜(4)のように維持することができるよう構成されている。電線保持部材10は、例えば合成樹脂により形成される。
図4,5に示すように、電線保持部材10は、外形保持部11と、複数の編組形状矯正部12(12a,12b,12c)(シールド部材形状矯正部)とを有する。外形保持部11は、電線部2及び編組線6の外周側を包囲する。外形保持部11は、図5に示すように略矩形状のシート材であり、電線部2の中心軸線X1周りの外周側を包囲できるように形成されている。また、外形保持部11の長辺は、電線部2を包囲するのに十分な寸法で形成されており、外形保持部11の短辺は、電線部2の各電線3a,3b,3cの長手方向の一部を覆う程度の寸法で形成されている(図3も参照)。また、外形保持部11の長辺方向の一方の端部には、短辺方向の全域に亘って一方の主面11a(電線部2への巻き付け時に電線部2と当接する面。以降では「内周面11a」とも表記する)から他方の主面側に凹むように段差を付けられた段差部11bが設けられている。段差部11bの段差量は、外形保持部11の厚さとほぼ同等である。外形保持部11は、長辺方向の段差部11bとは反対側の端部11cがこの段差部11bに突き当たるように電線部2の周囲に巻き付けることで、電線部2の外周側を完全に包囲することができる。
複数の編組形状矯正部12のそれぞれは、図5に示すように、外形保持部11の内周面11aから直立し、短辺方向に延在して設けられる板状の部材である。複数の編組形状矯正部12は、外形保持部11の長辺方向に等間隔に配置されている。編組形状矯正部12の個数は、電線部2が有する電線の本数と同数であり、本実施形態では、3個の編組形状矯正部12a,12b,12cが、外形保持部11の内周面11a上にて長辺方向に等間隔に配置されている。編組形状矯正部12a,12b,12cは、図4に示すように、電線保持部材10が電線部2の外周側に巻き付けられた状態において、外形保持部11の内周面11aから中心軸線X1の方向にそれぞれ突設されるように構成されている。
編組形状矯正部12a,12b,12cの個々の間隔と高さ寸法は、電線保持部材10が電線部2の外周側に巻き付けられた状態において、編組形状矯正部12a,12b,12cのそれぞれが、電線部2の中心軸線X1周りの周方向に沿って隣接する電線部2の2本の電線の間に挿入されて、その先端部13が、上記の編組線6による電線部2の被覆構成(2)〜(4)のいずれかを満たす位置(本実施形態では(4)、すなわち、中心軸線X1の位置)まで到達するように設定されている。本実施形態では、図4に示すように、編組形状矯正部12aは、周方向に隣接する電線3aと電線3bとの間に挿入されて、その先端部13が中心軸線X1まで到達するように形成されている。同様に、編組形状矯正部12bは、周方向に隣接する電線3bと電線3cとの間に挿入されて、その先端部13が中心軸線X1まで到達するように形成されている。同様に、編組形状矯正部12cは、周方向に隣接する電線3cと電線3aとの間に挿入されて、その先端部13が中心軸線X1まで到達するように形成されている。
これにより、編組形状矯正部12は、電線保持部材10が電線部2の外周側を包囲したときに、電線部2と電線保持部材10との間に配置される編組線6を、電線部2の中心軸線X1周りの周方向に沿って隣接する電線部2の2本の電線の間にて、上記の編組線6による電線部2の被覆構成(2)〜(4)のいずれかを満たす位置(本実施形態では(4)、すなわち、中心軸線X1の位置)まで進入させることができるよう構成されている。
編組形状矯正部12a,12b,12cの先端部13は、中心軸線X1に沿った軸方向から視た断面において円形状であり、これにより、電線保持部材10が電線部2の外周側を包囲したときに、編組線6を中心軸線X1側に押し込む先端部13によって編組線6が傷付くのを抑制できるよう構成されている。なお、ここで用いる「円形状」とは、必ずしも真円である必要はなく、角部を持たない凸曲線形状まで包含するものである。
このような構成の電線保持部材10について、本実施形態のワイヤーハーネス1では、図3に示すように、電線部2の各電線3a,3b,3cの延在方向(中心軸線X1の方向)に沿って所定間隔を空けて複数の電線保持部材10が設置されている。個々の電線保持部材10は、電線の長手方向の寸法(外形保持部11の短辺方向の寸法)が、電線部2の長手方向の一部を包囲できる程度の長さに設定されている。
コルゲートチューブ7は、合成樹脂製であって、例えば蛇腹状に形成される。これにより、自在に弾性変形可能であると共に、弾性復元力によって円筒形状を良好に保持可能とされている。コルゲートチューブ7は、編組線6に被覆された電線部2を円筒形状の内部に収容できるように形成されており、これにより、電線部2の外周側を被覆して電線を保護できるよう構成されている。
上記のような構成をとる本実施形態のワイヤーハーネス1は、例えば以下の(i)〜(vi)の手順で組み立てることができる。
(i)まず、図5に示すように外形保持部11を内周面11aが上方となるように展開した状態で、複数の電線保持部材10が一平面上に載置される。このとき、複数の電線保持部材10は、編組形状矯正部12a,12b,12cの延在方向(外形保持部11の短辺方向)に沿って所定間隔を空けて配置される。また、複数の電線保持部材10は、それぞれの編組形状矯正部12a,12b,12cの位置を揃えて配置される。複数の電線保持部材10の個数は、電線部2の長さに応じて用意される。
(ii)次に、上記(i)にて一平面上に載置された複数の電線保持部材10の上に、編組線6が載置される。編組線6は、複数の電線保持部材10の全体を覆う程度のサイズで形成されている。
(iii)次に、上記(ii)にて載置された編組線6の上に、さらに電線3a,3b,3cが編組形状矯正部12a,12b,12cの延在方向に沿って載置される。より詳細には、外形保持部11の端部11cと編組形状矯正部12aとの間に電線3aが載置され、編組形状矯正部12aと編組形状矯正部12bとの間に電線3bが載置され、編組形状矯正部12bと編組形状矯正部12cとの間に電線3cが載置される。
(iv)次に、上記(iii)のように載置された複数の電線保持部材10のそれぞれにおいて、編組形状矯正部12a,12b,12cの先端部13を集約させる方向に、外形保持部11が丸められてゆき、端部11cの外周側に段差部11bが重畳された状態となって、外形保持部11が電線部2を包囲した状態となる。
(v)次に、上記(iv)にて電線部2を包囲した状態となった外形保持部11の外周に、図3に示すようにテープ14が巻き付けられて、電線保持部材10が電線部2及び編組線6の周囲に固定される。テープ14を巻き付けることで、電線保持部材10の外形保持部11が開いて電線部2の周囲から外れるのを防止できる。このとき、電線部2は、各電線3a,3b,3cが中心軸線X1周りに均等配置された状態となる。また、複数の電線保持部材10は、それぞれが電線部2の長手方向の一部を包囲するよう形成され、電線部2の長手方向に沿って所定間隔をあけて設置されている。
(vi)次に、図2に示すように、上記(v)にて電線保持部材10が固定された電線部2の外周にさらにコルゲートチューブ7が装着され、電線部2の両端にコネクタ8,9が接続されて、ワイヤーハーネス1が組み立てられる。
次に、本実施形態に係るワイヤーハーネス1及び電線保持部材10の効果について説明する。
ここで、図9を参照して、比較例としての従来のワイヤーハーネス101の一括シールド構造について説明する。図9は、従来のワイヤーハーネスの一括シールド構造を説明するためのワイヤーハーネスの軸方向断面図である。
図9に示すように、従来のワイヤーハーネス101は、本実施形態のワイヤーハーネス1と同様に、電線部102と、編組線106と、コルゲートチューブ7とを備える。
電線部102は、本実施形態のワイヤーハーネス1の電線部2と同様の3本の電線3a,3b,3cを有している。電線3a,3b,3cは、図9に示す軸方向断面において俵積み状の配置となっている。また、電線3a,3b,3cは、中心軸線X1周りの周方向に隣接する2本の電線同士が接触可能とされている。電線3a,3b,3cを構成する導体部4a,4b,4c及び絶縁部5a,5b,5cの材質や性状などは本実施形態のワイヤーハーネス1のものと同様である。
編組線106は、本実施形態のワイヤーハーネス1の編組線6と同様の材質及び性状で筒状に形成されたものであり、編組線6と同様に電線部102の外周側を一括して包囲している。その一方で、編組線106は、図9に示すように、電線部102の隣接する2本の電線間に進入されていない点で、本実施形態のワイヤーハーネス1の編組線6と異なる。
このようなワイヤーハーネス101をインバータ20とモータ30との間に接続して電力供給を行った場合(図1参照)、電線部102の各電線3a,3b,3c同士の電線間距離が小さいため、各電線3a,3b,3c間の静電容量cが大きくなり、各電線3a,3b,3cにノイズが発生しやすくなる。また、各電線3a,3b,3cの電線間距離が近いために、各電線3a,3b,3cのそれぞれは、隣接する他の電線に発生するノイズの影響を受けやすい。このため、各電線3a,3b,3cにノイズが発生した場合には、電線部102の放射ノイズが増大する傾向があり、この結果、過大なサージ電圧が発生する場合があった。
これに対して、本実施形態に係るワイヤーハーネス1は、それぞれが導体部4a,4b,4cとこれらの導体部4a,4b,4cの外周を被覆する絶縁部5a,5b,5cとを有する3本の電線3a,3b,3cを同一方向に纏めた電線部2と、電線部2の外周側を一括して包囲する編組線6と、電線部2の中心軸線X1周りの電線3a,3b,3cの配置を保持する電線保持部材10と、を備える。
本実施形態に係る電線保持部材10は、外形保持部11と、複数の編組形状矯正部12a,12b,12cとを備える。外形保持部11は、3本の電線3a,3b,3cを同一方向に纏めた電線部2、及び、電線部2の外周側を一括して包囲する編組線6のさらに外周側を包囲する。複数の編組形状矯正部12a,12b,12cは、電線部2の各電線3a,3b,3cのうち電線部2の中心軸線X1周りの周方向に沿って隣接する電線部2の2本の電線の間にて、外形保持部11の内周面11aから電線部2の中心軸線X1の方向にそれぞれ突設され、中心軸線X1に沿った軸方向から視た断面において、これらの2本の電線の導体部4a,4b,4c同士を結ぶ外周側接線A1,A2,A3より中心軸線X1側に編組線6を進入させるよう形成される。
これらの構成により、電線部2の電線3a,3b,3cのうち周方向に隣接する2本の電線の間には必ず編組線6を介在させることで、これらの電線同士が相互に直面する部分の少なくとも半分を編組線6により遮蔽できるので、電線部2の各電線3a,3b,3c間の静電容量cを低減でき、各電線3a,3b,3cのノイズ発生を抑制できると共に、隣接する他の電線に発生するノイズの影響を低減できる。また、各電線3a,3b,3cの間に編組線6を挟み込む構成のために周方向に隣接する電線間に間隙を設ける必要があるため、従来のワイヤーハーネス101と比較して電線間距離が大きくなる。このため、隣接する他の電線に発生するノイズの影響をさらに低減できる。従って、本実施形態のワイヤーハーネス1は、電線部2の放射ノイズを充分に低減することが可能となり、この結果、サージ電圧の発生を好適に抑制できる。
また、本実施形態の電線保持部材10は、電線部2及び編組線6の外周側に取り付けられることで、内周側に突設される複数の編組形状矯正部12a,12b,12cによって、編組線6を電線部2の各電線間に押し込んだ状態を保持できる。すなわち、上記のようにサージ電圧の発生を好適に抑制できる編組線6の形状や、編組線6と電線部2の各電線3a,3b,3cとの適切な位置関係を好適に維持することができる。これにより、本実施形態の電線保持部材10は、当該電線保持部材10が組み込まれるワイヤーハーネス1においてサージ電圧の抑制効果を長く継続させることができる。
また、本実施形態に係る電線保持部材10において、編組形状矯正部12a,12b,12cの先端部13は、中心軸線X1に沿った軸方向から視た断面において円形状である。電線保持部材10を電線部2及び編組線6の周囲に巻き付ける際には、編組形状矯正部12a,12b,12cの先端部13が編組線6を電線間に押し込むことになる。本実施形態では、上記構成のように先端部13を円形状とすることで、先端部13が編組線6から抵抗を受けにくくできるので、編組形状矯正部12a,12b,12cによる編組線6の電線間への押し込み動作をスムーズに行うことができると共に、この動作によって編組線6が傷付くことも抑制できる。
また、本実施形態に係るワイヤーハーネス1では、電線部2の電線3a,3b,3cは、図4に示すワイヤーハーネス1の断面において円形状であり、周方向に沿って均等に配置される。電線保持部材10の編組形状矯正部12a,12b,12cは、図4に示すワイヤーハーネス1の断面において、電線部2の各電線3a,3b,3cのうち周方向に隣接する2本の電線の間にて、これらの2本の電線の重心点同士を結んだ線分B1,B2,B3より中心軸線X1側に編組線6を進入させるよう形成される。
この構成により、電線部2の電線3a,3b,3cのうち、周方向に隣接する2本の電線同士が相互に直面する部分の半分以上を編組線6により遮蔽できるので、電線部2の各電線3a,3b,3c間の静電容量cをほぼ0まで低減でき、各電線3a,3b,3cのノイズ発生を確実に抑制できると共に、隣接電線のノイズの影響を確実に低減できる。これにより、電線部2の放射ノイズを確実に低減でき、この結果、サージ電圧の発生をより一層確実に抑制できる。
また、本実施形態に係るワイヤーハーネス1では、電線保持部材10の編組形状矯正部12a,12b,12cは、図4に示すワイヤーハーネス1の断面において、周方向に隣接する電線部2の2本の電線の間から中心軸線X1まで編組線6を進入させ、電線部2の電線3a,3b,3cのそれぞれの外周側を包囲するよう形成される。この構成により、電線部2の各電線3a,3b,3cが編組線6により個別に被覆された状態となるので、電線部2の各電線3a,3b,3c間の静電容量cを0にできる。これにより、各電線3a,3b,3cのノイズ発生をより一層確実に抑制できると共に、隣接電線のノイズの影響を遮蔽でき、この結果、サージ電圧の発生をより一層確実に抑制できる。
また、本実施形態に係るワイヤーハーネス1では、金属細線を網目状に編み込んで成る編組線6をシールド部材として用いる。この構成によれば、編組線6は細線の網目形状によって伸縮自在であるので、電線部2への被覆を容易にできると共に、ワイヤーハーネス1の曲げやすさを維持できる。
ここで、本実施形態に係るワイヤーハーネス1では、電線部2の各電線3a,3b,3cの間に編組線6が挟み込まれる構成であり、周方向に沿って電線3a,3b,3cと編組線6とが対向配置される。このため、電線3a,3b,3cと編組線6との距離が短くなり、電線3a,3b,3cと編組線6との間でノイズが発生しやすくなる。これに対して、本実施形態に係るワイヤーハーネス1では、編組線6が接地されているため、接地されている編組線6からノイズを逃がすことが可能となる。また、電線3a,3b,3cと編組線6との間の帯電面積が増加するため、電線3a,3b,3cと編組線6との間の静電容量cが増加し、電線3a,3b,3cと編組線6との間でノイズが通りやすくなる。つまり、電線3a,3b,3cと編組線6との間で発生したノイズを、編組線6で吸収することを促進できる。これにより、電線部2の放射ノイズをさらに低減でき、サージ電圧の発生をより一層抑制できる。
また、本実施形態に係るワイヤーハーネス1において、電線保持部材10は、電線部2の長手方向の一部を包囲するよう形成され、電線部2の長手方向に沿って所定間隔をあけて複数個が設置される。この構成により、電線部2が電線保持部材10によって包囲される領域を長手方向の一部に絞ることができるので、電線保持部材10が包囲していない電線部2の可塑性(曲げやすさ)を維持できる。これにより、本実施形態のワイヤーハーネス1は、電線保持部材10の設置によるサージ電圧低減効果を発揮しつつ、電線部2の可塑性を良好に維持できる。
[変形例]
次に、図6〜8を参照して上記実施形態の変形例を説明する。図6は、実施形態の第一変形例に係るワイヤーハーネスの斜視図である。上記実施形態では、図3に示したように、ワイヤーハーネス1が複数の電線保持部材10を備え、個々の電線保持部材10は電線部2の長手方向の一部を包囲するよう形成される構成を例示したが、電線保持部材10の構成はこれに限られない。例えば、図6の第一変形例に示すように、ワイヤーハーネス1aが単一の電線保持部材10aを備え、この電線保持部材10aが、電線部2の長手方向の全域を包囲するよう形成される構成でもよい。この構成により、電線保持部材10aと電線部2との接触領域を増加できるので、サージ電圧の発生を好適に抑制できる編組線6の形状や、編組線6と電線部2の各電線3a,3b,3cとの配置をより強固に保持することができ、ワイヤーハーネス1aのサージ電圧の抑制効果をさらに長く継続させることができる。また、第一変形例の構成は、電線部2の長手方向の全域が電線保持部材10aで包囲され、さらにその外周側の全域にテープ14aが巻き付けられたものであるので、この構成によって電線部2が好適に保護され、コルゲートチューブ7と同等の機能を発揮できる。このため、第一変形例のワイヤーハーネス1aは、上記実施形態のようにコルゲートチューブ7を外装しない構成としてもよい。
図7は、実施形態の第二変形例に係るワイヤーハーネスの軸方向断面図である。図8は、図7中の電線保持部材を展開した状態を示す斜視図である。上記実施形態では、図3に示したように、電線保持部材10の外周側にテープ14を巻き付けることで、電線保持部材10を電線部2の外周側に固定する構成を例示したが、電線保持部材10の固定手法は他の手法でもよい。例えば図7の第二変形例のワイヤーハーネス1bに示すように、電線保持部材10bが結束バンド機構15を備え、この結束バンド機構15によって電線保持部材10bを電線部2の外周側に固定することもできる。図8に示すように、電線保持部材10bは、長辺方向の一方の端部において、段差部11bからさらに長辺方向に延長して設けられたバンド部15aと、内周面11aと反対側の外周面に設けられるヘッド部15bとを有する。結束バンド機構15は、これらのバンド部15a及びヘッド部15bを含む。結束バンド機構15は、周知の固定手法の1つであり、バンド部15aがヘッド部15bの孔部に挿通されて所定位置で係止されることにより、バンド部15aとヘッド部15bとが結束される構成をとる。
電線保持部材10bは、図7に示すように、外形保持部11の長辺方向の端部11cが段差部11bに突き当たるように電線部2の周囲に巻き付けられ、さらに、結束バンド機構15のバンド部15aをヘッド部15bの孔部に挿通して所定位置で係止させることによって、電線部2の外周側を完全に包囲すると共に、電線部2及び編組線6の周囲に固定される。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態及びその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
上記実施形態では、実施形態に係るワイヤーハーネス1,1a,1bが接続する2つの要素としてインバータ20及びモータ30を例示したが、2つの要素間でサージ電圧が発生しうるものであれば、他の要素間にワイヤーハーネス1,1a,1bを適用することもできる。
また、上記実施形態では、実施形態に係るワイヤーハーネス1,1a,1bを、三相交流型のインバータ20とモータ30とを接続する電力供給線として用いる構成を例示したが、インバータ20とモータ30は三相交流型以外のものでもよい。つまり、実施形態に係るワイヤーハーネス1,1a,1bは、例えば四相配線など三相配線以外のものでもよく、電線部2が3本以上の電線を有する構成であればよい。
また、上記実施形態では、ノイズを抑制するシールド部材の一例として編組線6を例示したが、例えば銅やアルミなどの金属テープや箔などをシールド部材として適用してもよいし、これらと編組線6との組み合わせでシールド部材を構成することもできる。
また、電線部2の各電線は、同軸ケーブルでもよい。つまり、各電線の導体部の周り、導体部と被覆部との間に、電線ごとに個別にシールド部材が設けられる構成でもよい。また、電線部2の各電線は、中心軸線X1に沿って同一方向に延在していればよく、上記実施形態のように中心軸線X1周りの周方向に沿って均等に配置されない構成でもよい。
また、上記実施形態では、シールド部材としての編組線6が接地されている構成を例示したが、接地しない構成でもよい。
1,1a,1b ワイヤーハーネス
2 電線部
3a,3b,3c 電線
4a,4b,4c 導体部
5a,5b,5c 絶縁部
6 編組線(シールド部材)
10,10a,10b 電線保持部材
11 外形保持部
12,12a,12b,12c 編組形状矯正部(シールド部材形状矯正部)
13 先端部
X1 中心軸線
Ya,Yb,Yc 重心点
A1,A2,A3 外周側接線
B1,B2,B3 線分

Claims (9)

  1. それぞれが導体部と前記導体部の外周を被覆する絶縁部とを有する3本以上の電線を同一方向に纏めた電線部と、
    前記電線部の外周側を一括して包囲するシールド部材と、
    前記電線部の中心軸線周りの前記電線の配置を保持する電線保持部材と、を備え、
    前記電線保持部材は、
    前記電線部及び前記シールド部材のさらに外周側を包囲する外形保持部と、
    前記中心軸線周りの周方向に沿って隣接する前記電線部の2本の電線の間にて、前記外形保持部の内周面から前記中心軸線の方向にそれぞれ突設され、前記中心軸線に沿った軸方向から視た断面において、前記2本の電線の前記導体部同士を結ぶ外周側接線より前記中心軸線側に前記シールド部材を進入させるよう形成される複数のシールド部材形状矯正部と、
    を有する、
    ことを特徴とするワイヤーハーネス。
  2. 前記シールド部材形状矯正部の先端部は、前記断面において円形状である、
    請求項1に記載のワイヤーハーネス。
  3. 前記電線部の前記電線は、前記断面において円形状であり、前記周方向に沿って等間隔に配置され、
    前記電線保持部材の前記シールド部材形状矯正部は、前記断面において、前記周方向に隣接する前記電線部の2本の電線の間にて、前記2本の電線の重心点同士を結んだ線分より前記中心軸線側に前記シールド部材を進入させるよう形成される、
    請求項1または2に記載のワイヤーハーネス。
  4. 前記電線保持部材の前記シールド部材形状矯正部は、前記断面において、前記2本の電線の間から前記中心軸線まで前記シールド部材を進入させ、前記電線部の前記電線のそれぞれの外周側を包囲するよう形成される、
    請求項3に記載のワイヤーハーネス。
  5. 前記シールド部材は、金属細線を網目状に編み込んで成る編組線である、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載のワイヤーハーネス。
  6. 前記シールド部材は、接地されている、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載のワイヤーハーネス。
  7. 前記電線保持部材は、前記電線部の長手方向の一部を包囲するよう形成され、前記電線部の長手方向に沿って所定間隔をあけて複数個が設置される、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載のワイヤーハーネス。
  8. 前記電線保持部材は、前記電線部の長手方向の全域を包囲するよう形成される、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載のワイヤーハーネス。
  9. それぞれが導体部と前記導体部の外周を被覆する絶縁部とを有する3本以上の電線を同一方向に纏めた電線部、及び、前記電線部の外周側を一括して包囲するシールド部材のさらに外周側を包囲する外形保持部と、
    前記電線部の中心軸線周りの周方向に沿って隣接する前記電線部の2本の電線の間にて、前記外形保持部の内周面から前記中心軸線の方向にそれぞれ突設され、前記中心軸線に沿った軸方向から視た断面において、前記2本の電線の前記導体部同士を結ぶ外周側接線より前記中心軸線側に前記シールド部材を進入させるよう形成される複数のシールド部材形状矯正部と、
    を備えることを特徴とする電線保持部材。
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