JP2017003755A - 連続紙 - Google Patents

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Abstract

【課題】デザインの制約なしに固定情報が印刷された連続紙を提供する。【解決手段】連続紙の第1面には、光学センサによって検出されるタイミングマーク、および、所定の固定情報の組み合わせが、所定間隔毎に印刷されており、タイミングマークは、第1インキを用いて印刷されており、固定情報は、第1面の全体領域のうち、少なくとも、タイミングマークの位置から、搬送部による搬送方向に沿って延在する検出領域に、第2インキを用いて印刷され、マクベス濃度計のAフィルタを用いたときの第1インキのPCS値は、第2インキのPCS値と略同一であり、Dフィルタを用いたときの第1インキのPCS値は、光学センサが受光した光の光量がタイミングマークが検出されたと判定されるしきい値に相当する光量より小さくなる値であり、Dフィルタを用いたときの第2インキのPCS値は、光学センサが受光した光量が、しきい値に相当する光量以上になる値である。【選択図】図2

Description

本発明は、プリンタを用いて印字発行する長尺帯状の連続紙に関する。
情報を伝達する用紙として、様々な印字媒体(例えば、チケット、タグ、ラベル、リストバンド、レシート、検針票、注文票など)がある。これらは長尺帯状の連続紙として供給され、プリンタを用いて各印字媒体に所定の情報(例えば、イベントに関する情報)を印字して使用する。このような連続紙には、プリンタが各印字媒体に所定の情報を印字する際に、各印字媒体の一区画を特定するためのマーク(以下「タイミングマーク」という)がプレ印刷されている(例えば、特許文献1)。
連続紙の印字に用いるプリンタは、タイミングマークを検出する光学センサを備えている。光学センサがタイミングマークを検出すると、印字媒体の位置が特定される。印字媒体の位置が特定されると、当該位置に基づいて各印字媒体へ情報を印字するタイミング(以下「印字タイミング」という)が決定される。
このような印字媒体には、タイミングマークの他に、所望の固定情報をプレ印刷しておくことが多い。例えば、印字媒体がイベントのチケットである場合、各印字媒体の一方の面には、タイミングマークと、イベント名や開催日、主催者名等がプレ印刷されており、各印字媒体の他方の面には、プリンタによってイベントに関する個別情報(例えば、座席番号のような一枚毎に異なる情報)が印字される。
特開2000−141775号公報
しかし、固定情報と、タイミングマークが同じ面にある場合はタイミングマークの誤検出を防ぐために、次のようなデザイン上の制約がある。
第1の制約は、固定情報の位置(レイアウト)である。タイミングマークは、光学センサが発光した光が当たる領域(以下「検出領域」という)にプレ印刷される。検出領域にタイミングマーク以外の情報が存在すると固定情報をタイミングマークとして誤検出する場合がある。したがって、固定情報は、検出領域以外の領域(以下「非検出領域」という)に配置する必要がある。つまり、固定情報をプレ印刷可能な領域は、非検出領域に限られる。特に、連続紙のサイズが小さくなるほど、非検出領域の面積も狭くなり、固定情報の位置の制約がより顕著になる。
第2の制約は、固定情報の色である。一般に、タイミングマークは、PCS(Print Contrast Sygnal)値の高い色(つまり、視認性の高い濃色)でプレ印刷される。固定情報を検出領域にプレ印刷するためには、固定情報のPCS値とタイミングマークのPCS値との差を十分に確保する必要がある。つまり、検出領域に印刷できる固定情報は、PCS値の十分小さい色、すなわち、視認性の低い淡い色に限られる。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、デザイン上の制約なしに固定情報がプレ印刷された連続紙を提供することである。
光学センサと、搬送部と、を備えるプリンタによって印字される複数の印字媒体から構成された長尺帯状の連続紙であって、
前記連続紙の第1面には、前記光学センサによって検出されるタイミングマーク、および、所定の固定情報の組み合わせが、所定間隔毎に印刷されており、
前記タイミングマークは、第1インキを用いて印刷されており、
前記固定情報は、前記第1面の全体領域のうち、少なくとも、前記タイミングマークの位置から前記搬送部による搬送方向に沿って延在する検出領域に、第2インキを用いて印刷され、
マクベス濃度計のAフィルタを用いたときの前記第1インキのPCS値は、前記第2インキのPCS値と略同一であり、
マクベス濃度計のDフィルタを用いたときの第1インキのPCS値は、前記光学センサが受光した光の光量が、前記タイミングマークが検出されたと判定されるしきい値に相当する光量より小さくなる値であり、
前記Dフィルタを用いたときの第2インキのPCS値は、前記光学センサが受光した光の光量が、前記しきい値に相当する光量以上になる値である、
連続紙。
光学センサと、搬送部と、を備えるプリンタによって印字される複数の印字媒体から構成された長尺帯状の連続紙の搬送方法であって、
前記連続紙の第1面には、前記光学センサによって検出されるタイミングマーク、および、所定の固定情報の組み合わせが、所定間隔毎に印刷されており、
前記タイミングマークは、第1インキを用いて印刷されており、
前記固定情報は、前記第1面の全体領域のうち、少なくとも、前記タイミングマークの位置から前記搬送部による搬送方向に沿って延在する検出領域に、第2インキを用いて印刷され、
マクベス濃度計のAフィルタを用いたときの前記第1インキのPCS値は、前記第2インキのPCS値と略同一とし、
マクベス濃度計のDフィルタを用いたときの第1インキのPCS値は、前記光学センサが受光した光の光量が、前記タイミングマークが検出されたと判定されるしきい値に相当する光量より小さくなる値とするとともに、
前記Dフィルタを用いたときの第2インキのPCS値は、前記光学センサが受光した光の光量が、前記しきい値に相当する光量以上になる値とし、
前記プリンタで印字する際には、前記光学センサは、前記タイミングマークのみを検出して印字媒体の位置を特定し、連続紙を搬送することを特徴とする連続紙の搬送方法。
光学センサと、搬送部と、を備えるプリンタによって印字される複数の印字媒体から構成された長尺帯状の連続紙の製造方法であって、
前記連続紙の第1面には、前記光学センサによって検出されるタイミングマーク、および、所定の固定情報の組み合わせを、所定間隔毎に印刷し、
前記タイミングマークは、第1インキを用いて印刷し、
前記固定情報は、前記第1面の全体領域のうち、少なくとも前記タイミングマークの位置から、前記搬送部による搬送方向に沿って延在する検出領域に、第2インキを用いて印刷し、
マクベス濃度計のAフィルタを用いたときの前記第1インキのPCS値は、前記第2インキのPCS値と略同一とし、
マクベス濃度計のDフィルタを用いたときの第1インキのPCS値は、前記光学センサが受光した光の光量が、前記タイミングマークが検出されたと判定されるしきい値に相当する光量より小さくなる値とするとともに、
前記Dフィルタを用いたときの第2インキのPCS値は、前記光学センサが受光した光の光量が、前記しきい値に相当する光量以上になる値とし、
前記プリンタで印字する際に、前記光学センサよって、前記タイミングマークは検出するが、固定情報は検出しないようにすることを特徴とする、
連続紙の製造方法。
本発明によれば、デザイン上の制約なしに固定情報が印刷された連続紙を提供することができる。
本実施形態の連続紙Pの斜視図。 図1の連続紙Pの第1面P1および第2面P2の概略図。 本実施形態のプリンタ10の内部構成図。 本実施形態の実施例および比較例のPCS値の測定点を示す図。 本実施形態の変形例の連続紙Pの第1面P1の概略図。
以下、本発明の一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(1)連続紙および製造方法
本実施形態の連続紙について説明する。図1は、本実施形態の連続紙Pの斜視図である。図2は、図1の連続紙Pの第1面P1および第2面P2の概略図である。
図1に示すように、連続紙Pは、長尺帯状である。連続紙Pは、複数の印字媒体PMから構成される。各印字媒体PMの境界には、ミシン目CLが形成されている。なお、ミシン目CLは必須ではない。
印字媒体PMは、対象物に貼付可能なラベル、商品に取り付けるタグ、イベントのチケット、人間や動物の体の一部に装着するバンド(例えば、リストバンド)等である。
図1および図2に示すように、連続紙Pの第1面P1には、タイミングマークTMと、固定情報F1およびF2と、が所定間隔(例えば、印字媒体PMの長手方向Xのサイズ)毎にプレ印刷されている。「プレ印刷」とは、後述するプリンタによって印字媒体PMに情報が印字される前に、タイミングマークTMと、固定情報F1およびF2を連続紙Pに予め形成することを意味する。つまり、タイミングマークTMと、固定情報F1およびF2とは、プリンタによって印字媒体PMに情報が印字される前に連続紙Pに形成されている。
第1面P1の背景色は、白である。
図2に示すように、タイミングマークTMは、印字媒体PM上の所定の位置にプレ印刷されている。タイミングマークTMは、印字タイミングを決定するための基準となる印字媒体PM上の位置を示す情報である。
タイミングマークTMは、墨インキ(「第2インキ」の一例)によってプレ印刷されている。墨インキは、カーボンブラックを大量に含む黒色のインキである。したがって、タイミングマークTMは、第1面P1の背景色に対する視認性が高い色(例えば、黒色)である。
固定情報F1は、第1面P1の全体領域のうち、検出領域A1にプレ印刷されている。検出領域A1は、タイミングマークTMの位置から、連続紙Pの長手方向Xに沿って延在する領域である。プリンタは、連続紙Pを長手方向Xに沿って搬送するので、長手方向Xは、連続紙Pの搬送方向と同じ方向である。したがって、検出領域A1は、タイミングマークTMの位置から搬送方向に沿って延在する領域でもある。
固定情報F1は、カーボンブラックを含まないノンカーボンインキ(「第1インキ」の一例)によってプレ印刷されている。ノンカーボンインキは、カーボンブラック以外の1または複数の顔料を含んでいる。ノンカーボンインキの色は、顔料の混合比によって決まる。本実施形態では、ノンカーボンインキの色が墨インキと略同一(例えば、黒色に近い色、または、黒色)になるように、複数の顔料およびその混合比が決められる。
つまり、固定情報F1のプレ印刷に使用されるインキは、タイミングマークTMのプレ印刷に使用されるインキとは異なるが、固定情報F1の視認性は、タイミングマークTMの視認性と同等である。
マクベス濃度計のAフィルタを用いたときのノンカーボンインキのPCS値は、墨インキのPCS値と略同一である。したがって、固定情報F1の視認性は、タイミングマークTMの視認性と同等に高い。
また、マクベス濃度計のDフィルタを用いたときのノンカーボンインキのPCS値は、後述するプリンタ10の光学センサ14が受光した光の光量が、タイミングマークTMが検出されたと判定されるしきい値に相当する光量より小さくなる値である。一方、マクベス濃度計のDフィルタを用いたときの墨インキのPCS値は、光学センサ14が受光した光の光量が、当該しきい値に相当する光量以上になる値である。つまり、マクベス濃度計のDフィルタを用いたときのノンカーボンインキのPCS値と墨インキのPCS値との間には、一定以上の差がある。したがって、プリンタ10は、印字タイミングを決定するための印字媒体PM上の位置を正確に認識することができる。
固定情報F2は、第1面P1の全体領域のうち、非検出領域A2にプレ印刷されている。非検出領域A2は、検出領域A1以外の領域である。
固定情報F2のプレ印刷に使用されるインキは、墨インキであってもよいし、ノンカーボンインキであってもよい。
なお、固定情報F2は必須ではない。つまり、非検出領域A2は、空白であってもよい。
連続紙Pの第2面P2には、所定の温度になると特定の色(例えば、黒)に発色する感熱発色層が設けられている。
第2面P2の背景色は、第1面P1の背景色と同一であってもよいし、異なってもよい。
(2)プリンタの構成および搬送方法
本実施形態のプリンタの構成について説明する。図3は、本実施形態のプリンタ10の内部構成図である。
本実施形態のプリンタ10は、図1の印字媒体PMに情報を印字するサーマルプリンタである。図3に示すように、プリンタ10は、プラテンローラ12(「搬送部」の一例)と、光学センサ14と、サーマルヘッド16と、排出口18と、を備えている。
プラテンローラ12は、プリンタ10内にセットされたロール状の連続紙Pを搬送する。
プラテンローラ12が回転すると、第1面P1(つまり、タイミングマークTMがプレ印刷された面)が光学センサ14に対向し、かつ、第2面P2がサーマルヘッド16に対向するように、連続紙Pが排出口18に向かって搬送される。
光学センサ14は、各印字媒体PMにプレ印刷されたタイミングマークTMを検出する。光学センサ14は、ロール状の連続紙Pの位置とサーマルヘッド16との間に設けられる。
光学センサ14は、発光部と、受光部とを有する反射型のセンサである。発光部が発光した光は、連続紙Pの検出領域A1で反射する。受光部は、検出領域A1で反射した光を受光する。光学センサ14は、受光部が受光した光の光量に基づく電気信号を生成する。プリンタ10の制御部(図示せず)は、電気信号と所定のしきい値との差に基づいて、タイミングマークTMを検出したか否かを判定する。具体的には、受光部が受光した光の光量に基づく電気信号がしきい値未満(つまり、電気信号としきい値との差が負の値)の場合、制御部は、タイミングマークTMが検出されたと判定する。受光部が受光した光の光量に基づく電気信号がしきい値以上(つまり、電気信号としきい値との差が0以上)の場合、制御部は、タイミングマークTMが検出されなかったと判定する。
サーマルヘッド16は、印字媒体PMの第2面P2に所定の情報(例えば、プリンタ10に接続されたコンピュータから供給されたデータに基づく情報)を印字する。サーマルヘッド16は、光学センサ14と排出口18との間に設けられる。
光学センサ14がタイミングマークTMを検出したことを示す電気信号を生成すると、プリンタ10の制御部は、印字タイミング(例えば、1秒後に印字を開始すること)を決定する。サーマルヘッド16は、制御部が決定した印字タイミングに従って、発熱する。発熱したサーマルヘッド16に印字媒体PMの第2面P2が接触すると、第2面P2に設けられた感熱発色層が発色する。これにより、所定の情報が印字媒体PMの第2面P2に印字される。
情報が印字された印字媒体PMは、排出口18からプリンタ10の外部に排出される。
(3)実施例および比較例
本実施形態の実施例および比較例について説明する。図4は、本実施形態の実施例および比較例のPCS値の測定点を示す図である。
図4に示すように、本実施形態の実施例および比較例では、検出領域A1のうち、固定情報F1の一部(図4の破線(測定点)Q1で囲まれた領域の中心)、および、タイミングマークTMの一部(図4の破線(測定点)Q2で囲まれた領域の中心)のPCS値を測定した。
PCS値の測定では、はじめに、マクベス濃度計のAフィルタおよびDフィルタを用いて透過した光を各測定点Q1およびQ2に照射した。次に、各測定点Q1およびQ2で反射した光の光量を測定した。次に、測定した光量に基づいて、各測定点Q1およびQ2の反射率を計算した。最後に、各測定点Q1およびQ2の反射率RDと、印字媒体PMの第1面P1の背景色の反射率RLとから、式1を用いて、各測定点Q1およびQ2のPCS値を計算した。
[数1] PCS値=(RL−RD)/RL×100(%) ・・・ (式1)
表1は、比較例1および2、ならびに、実施例のそれぞれについて、タイミングマークTMのPCS値、固定情報F1のPCS値、タイミングマークTMのPCS値に対する固定情報F1のPCS値の比(以下「PCS比」という)、固定情報F1の視認性評価、エラー発生率、および、エラー評価を示している。
Figure 2017003755
表1において、AフィルタおよびDフィルタは、マクベス濃度計のフィルタである。
Aフィルタは、波長帯域540nm付近の光を透過する。波長帯域540nm付近は、人間の目が視認可能な帯域である。
Dフィルタは、波長帯域905nm付近の光を透過する。波長帯域905nm付近は、光学センサ14が検出可能な帯域である。
エラー発生率は、100個の印字媒体PMに連続して情報を印字したときのタイミングマークTMの誤検出に起因するエラーの発生率である。
比較例1および2、ならびに、実施例において、固定情報F1のプレ印刷には互いに異なるインキを使用した。したがって、表1に示すように、測定点Q1におけるPCS値およびPCS比には差が生じた。
一方、比較例1および2、ならびに、実施例において、タイミングマークTMのプレ印刷には同一のインキを使用した。したがって、表1に示すように、測定点Q2におけるPCS値およびPCS比には差がなかった。
(比較例1)
比較例1は、タイミングマークTMおよび固定情報F1のプレ印刷に墨インキを使用した場合の例である。
Aフィルタを用いて測定したときのPCS値は、測定点Q1およびQ2において98%であった。Aフィルタを用いて測定したときのPCS比は、1.00であった。Aフィルタを用いて測定したときのPCS比が1である(つまり、固定情報F1の色が、タイミングマークTMの色と同一である)ので、視認性は良好であった。
Dフィルタを用いて測定したときのPCS値は、測定点Q1およびQ2において95%であった。Dフィルタを用いて測定したときのPCS比は、1.00であった。Dフィルタを用いて測定したときのPCS比が1であるため、エラー発生率は100%であった。
(比較例2)
比較例2は、タイミングマークTMのプレ印刷に墨インキを使用し、かつ、固定情報F1のプレ印刷に、墨インキとは異なる色のノンカーボンインキを使用した場合の例である。比較例2のノンカーボンインキは、シアンおよびイエローの顔料が2対1の混合比で混合した水色のインキを使用した。
Aフィルタを用いて測定したときのPCS値は、測定点Q1において28%であり、かつ、測定点Q2において98%であった。Aフィルタを用いて測定したときのPCS比は、0.29であった。Aフィルタを用いて測定したときのPCS比が1より極めて小さいので、視認性は悪かった。
Dフィルタを用いて測定したときのPCS値は、測定点Q1において10%であり、かつ、測定点Q2において95%であった。Dフィルタを用いて測定したときのPCS比は、0.11であった。Dフィルタを用いて測定したときのPCS比が1より極めて小さいため、エラー発生率は0%であった。
Aフィルタを用いて測定したときのPCS値が測定点Q1およびQ2において比較例1と異なる値であったのは、インキがカーボンブラックを含まず、シアンおよびイエローの顔料を含んでいたことに起因する。
(実施例)
実施例は、タイミングマークTMを墨インキでプレ印刷し、かつ、固定情報F1をノンカーボンインキでプレ印刷した例である。実施例のノンカーボンインキには、「T&K TOKA」社製の「UV フラッシュNIP対応 墨」シリーズの「UV NVR FL 墨」を使用した。
Aフィルタを用いて測定したときのPCS値は、測定点Q1において97%であり、かつ、測定点Q2において98%であった。Aフィルタを用いて測定したときのPCS比は、0.99であった。Aフィルタを用いて測定したときのPCS比が略1であるので、視認性は良好であった。
Dフィルタを用いて測定したときのPCS値は、測定点Q1において5%であり、かつ、測定点Q2において95%であった。Dフィルタを用いて測定したときのPCS比は、0.05であった。Dフィルタを用いて測定したときのPCS比が1より極めて小さいため、エラー発生率は0%であった。
(4)本実施形態の小括
本実施形態について小括する。
上記のとおり、本実施形態では、マクベス濃度計のAフィルタを用いたときの墨インキのPCS値に対するノンカーボンインキのPCS値の比が略1である。マクベス濃度計のDフィルタを用いたときの墨インキのPCS値は、光学センサ14が受光した光の光量が、タイミングマークTMが検出されたと判定されるしきい値に相当する光量より小さくなる値である。Dフィルタを用いたときのノンカーボンインキのPCS値は、光学センサ14が受光した光の光量が、しきい値に相当する光量以上になる値である。
したがって、検出領域A1にプレ印刷された固定情報F1の視認性は、タイミングマークTMの視認性と同等である。一方、光学センサ14は、検出領域A1にプレ印刷された情報のうち、固定情報F1は検出せず、タイミングマークTMのみを検出する。これにより、デザイン上の制約なしに固定情報F1がプレ印刷された連続紙Pを提供することができる。
(5)変形例
以下、本実施形態の変形例について説明する。
上述の実施形態では、サーマルプリンタに使用される連続紙Pの例を説明した。しかし、本実施形態は、熱転写方式のプリンタ、インクジェットプリンタ、および、電子写真方式のプリンタにも適用可能である。
上述の実施形態では、光学センサ14が反射型のセンサである例について説明した。しかし、本実施形態は、光学センサ14が透過型のセンサである場合にも適用可能である。
上述の実施形態では、プリンタ10が情報を印字する第2面P2とは異なる第1面P1にタイミングマークTMおよび固定情報F1がプレ印刷されている例を説明した。しかし、本実施形態は、プリンタ10が情報を印字する第2面P2にタイミングマークTM及び固定情報F1がプレ印刷されている場合にも適用可能である。
上述の実施形態では、タイミングマークTMが印字媒体PMの長手方向Xに直交する方向(以下「短手方向」という)の一部にプレ印刷されている例について説明した。しかし、タイミングマークTMの位置および形状は、これに限られるものではない。本実施形態は、以下の場合にも適用可能である。
・タイミングマークTMが短手方向の全部にわたってプレ印刷されている(つまり、第2面P2の全体が検出領域A1である)場合
・タイミングマークTMが短手方向について印字媒体PMの両側にプレ印刷されている場合
・複数のタイミングマークTMが長手方向Xに沿って印刷されている場合
・上記の組み合わせの場合
上述の実施形態では、検出領域A1内にのみ固定情報F1がプレ印刷される例について説明した。しかし、本実施形態は、図5に示すように、検出領域A1と非検出領域A2の両方に跨って固定情報F1がプレ印刷されている場合にも適用可能である。つまり、本実施形態は、固定情報F1が検出領域A1に含まれている限り、如何なる場合にも適用可能である。
このように、本実施形態によれば、固定情報F1の位置および色だけでなく、大きさについても、プレ印刷の自由度を飛躍的に向上させることができる。
上述の実施例における第2インキとしては、東洋インキ株式会社製の商品名「FD Sニュー No20墨S R1 カーボンなし」、DICグラフィックス株式会社製の商品名「UV BF SG F−NIP 混色 コンク墨 N」、株式会社T&K TOKA製の商品名「UV フラッシュNIP対応 墨」シリーズの他のインキ(例えば、「改 UV HR FL コンク墨」、「UV NVR FL 耐性墨」、「UV SD FL 耐性墨」、または、「UV SD FL 超耐性墨」)を使用した場合にも、デザイン上の制約なしに固定情報F1がプレ印刷された連続紙Pを提供することができる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の範囲は上記の実施形態に限定されない。また、上記の実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更が可能である。また、上記の実施形態および変形例は、組合せ可能である。
10 :プリンタ
12 :プラテンローラ
14 :光学センサ
16 :サーマルヘッド
18 :排出口
A1 :検出領域
A2 :非検出領域
CL :ミシン目
F1,F2:固定情報
P :連続紙
P1 :第1面
P2 :第2面
PM :印字媒体
TM :タイミングマーク

Claims (3)

  1. 光学センサと、搬送部と、を備えるプリンタによって印字される複数の印字媒体から構成された長尺帯状の連続紙であって、
    前記連続紙の第1面には、前記光学センサによって検出されるタイミングマーク、および、所定の固定情報の組み合わせが、所定間隔毎に印刷されており、
    前記タイミングマークは、第1インキを用いて印刷されており、
    前記固定情報は、前記第1面の全体領域のうち、少なくとも、前記タイミングマークの位置から前記搬送部による搬送方向に沿って延在する検出領域に、第2インキを用いて印刷され、
    マクベス濃度計のAフィルタを用いたときの前記第1インキのPCS値は、前記第2インキのPCS値と略同一であり、
    マクベス濃度計のDフィルタを用いたときの第1インキのPCS値は、前記光学センサが受光した光の光量が、前記タイミングマークが検出されたと判定されるしきい値に相当する光量より小さくなる値であり、
    前記Dフィルタを用いたときの第2インキのPCS値は、前記光学センサが受光した光の光量が、前記しきい値に相当する光量以上になる値である、
    連続紙。
  2. 光学センサと、搬送部と、を備えるプリンタによって印字される複数の印字媒体から構成された長尺帯状の連続紙の搬送方法であって、
    前記連続紙の第1面には、前記光学センサによって検出されるタイミングマーク、および、所定の固定情報の組み合わせが、所定間隔毎に印刷されており、
    前記タイミングマークは、第1インキを用いて印刷されており、
    前記固定情報は、前記第1面の全体領域のうち、少なくとも、前記タイミングマークの位置から前記搬送部による搬送方向に沿って延在する検出領域に、第2インキを用いて印刷され、
    マクベス濃度計のAフィルタを用いたときの前記第1インキのPCS値は、前記第2インキのPCS値と略同一とし、
    マクベス濃度計のDフィルタを用いたときの第1インキのPCS値は、前記光学センサが受光した光の光量が、前記タイミングマークが検出されたと判定されるしきい値に相当する光量より小さくなる値とするとともに、
    前記Dフィルタを用いたときの第2インキのPCS値は、前記光学センサが受光した光の光量が、前記しきい値に相当する光量以上になる値とし、
    前記プリンタで印字する際には、前記光学センサは、前記タイミングマークのみを検出して印字媒体の位置を特定し、連続紙を搬送することを特徴とする連続紙の搬送方法。
  3. 光学センサと、搬送部と、を備えるプリンタによって印字される複数の印字媒体から構成された長尺帯状の連続紙の製造方法であって、
    前記連続紙の第1面には、前記光学センサによって検出されるタイミングマーク、および、所定の固定情報の組み合わせを、所定間隔毎に印刷し、
    前記タイミングマークは、第1インキを用いて印刷し、
    前記固定情報は、前記第1面の全体領域のうち、少なくとも前記タイミングマークの位置から、前記搬送部による搬送方向に沿って延在する検出領域に、第2インキを用いて印刷し、
    マクベス濃度計のAフィルタを用いたときの前記第1インキのPCS値は、前記第2インキのPCS値と略同一とし、
    マクベス濃度計のDフィルタを用いたときの第1インキのPCS値は、前記光学センサが受光した光の光量が、前記タイミングマークが検出されたと判定されるしきい値に相当する光量より小さくなる値とするとともに、
    前記Dフィルタを用いたときの第2インキのPCS値は、前記光学センサが受光した光の光量が、前記しきい値に相当する光量以上になる値とし、
    前記プリンタで印字する際に、前記光学センサよって、前記タイミングマークは検出するが、固定情報は検出しないようにすることを特徴とする、
    連続紙の製造方法。
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