JP2017003429A - シリカのシラノール基量の測定方法、及びシランカップリング剤の反応評価方法 - Google Patents

シリカのシラノール基量の測定方法、及びシランカップリング剤の反応評価方法 Download PDF

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Abstract

【課題】固体高分解能29Si−NMRを用いたシリカのシラノール基量の測定方法において、定量性が高くかつ測定時間の短い測定方法を提供する。
【解決手段】シリカ又はシリカを含むゴム組成物について、固体高分解能29Si−NMR測定によりシリカのスペクトルを得て、該スペクトルからシリカのシラノール基量を求める方法において、マジック角回転(MAS)速度を1000〜3000Hzの範囲内に設定したマルチCP法による測定により前記スペクトルを得ることを特徴とするシラノール基量の測定方法である。
【選択図】図2

Description

本発明は、シリカのシラノール基量の測定方法、及びシランカップリング剤の反応評価方法に関する。より詳細には、シリカ又はシリカを含むゴム組成物においてシリカのシラノール基量を測定する方法、及び、同方法を用いたシリカ配合ゴム組成物におけるシランカップリング剤の反応形態を評価する方法に関する。
ゴム組成物の低発熱化などを図るために、補強性充填剤としてシリカを配合することが知られており、シリカの分散性を向上して、その性能を引き出すためにシランカップリング剤が併用されている。シリカの分散性を向上するためには、シリカとシランカップリング剤の反応量を高める必要があり、該反応量を測定ないし評価するための方法として、固体高分解能29Si−NMRを用いたシラノール基量の測定方法が知られている。
例えば、特許文献1には、固体高分解能29Si−NMR測定において、CP/MAS(Cross Polarization - Magic Angle Spinning:交差分極/マジック角回転)法よりシリカのスペクトルを得て、該スペクトルの帰属からシリカのシラノール基量を求める方法が開示されている。CP/MAS法は、プロトン(1H)の磁化を観測核である29Siに移動させて観測する方法であり、測定時間は短時間であるが、1Hから離れた29Siに磁化が移りにくいため、定量性に問題があり、定量値の精度が低い。
特許文献2には、定量性を向上させるための手法として、29Si−NMR測定においてDD/MAS(Dipolar Decoupling - Magic Angle Spinning:双極子デカップリング/マジック角回転)法によりシリカのスペクトルを得る方法が開示されている。DD/MAS法は、全てのケイ素が測定されるため、定量性に優れるという長所があるものの、T1緩和時間が長く、そのため測定時間が非常に長いという問題がある。
特許文献3には、定量性を維持したまま測定時間を短くするために、DD/MAS法を改良した方法として、UDEFT(Uniform Driven Equilibrium Fourier Transform)法によりシリカのスペクトルを得る方法が提案されている。UDEFT法によれば、ケイ素核(29Si)のようなT1緩和時間が長い核の測定の待ち時間を短くでき、測定時間を短くすることはできるものの、十分とは言えない。
特開2013−108845号公報 特開2014−085179号公報 特開2013−231694号公報
本発明は、上記の点に鑑み、固体高分解能29Si−NMRを用いたシリカのシラノール基量の測定方法において、定量性が高くかつ測定時間の短い測定方法を提供することを目的とする。
本発明に係るシラノール基量の測定方法は、固体高分解能29Si−NMR測定によりシリカのスペクトルを得て、該スペクトルからシリカのシラノール基量を求める方法において、マジック角回転速度を1000〜3000Hzの範囲内に設定したマルチCP法による測定により前記スペクトルを得ることを特徴とするものである。
本発明に係るシランカップリング剤の反応評価方法は、ゴム成分にシリカと硫黄含有シランカップリング剤を混合した未加硫のゴム組成物について、該ゴム組成物中に含まれる未反応の前記シランカップリング剤を抽出することによりシランカップリング剤の反応率を求めるとともに、前記ゴム組成物中のシリカについて、上記シラノール基量の測定方法を用いて、シリカのスペクトルの帰属から−85〜−95ppm付近にピークをもつQ2構造、−96〜−105ppm付近にピークをもつQ3構造、及び−106〜−115ppm付近にピークをもつQ4構造のピーク面積を求め、これらQ2構造、Q3構造及びQ4構造のピーク面積をそれぞれSQ2,SQ3及びSQ4として、シリカのシラノール基量=(SQ2+SQ3)/SQ4を求め、前記シランカップリング剤の反応率と前記シラノール基量に基づき前記シランカップリング剤の反応形態を評価する方法である。
本発明によれば、マルチCP法をシリカの固体高分解能29Si−NMRに適用し、その際、マジック角回転速度を上記所定の範囲内に設定したことにより、定量性を高めながら、測定時間を短縮することができる。
シリカを模式的に示した図である。 シリカの29Si−NMRのスペクトル図であり、(a)は実施例1(マルチCP法)、(b)は比較例1(CP/MAS法)、(c)は比較例2(DD/MAS法)、(d)は比較例3(UDEFT法)の各図である。 シリカの29Si−NMRのマルチCP法によるスペクトル図であり、(a)は比較例4(500Hz)、(b)は実施例2(1000Hz)、(c)は実施例1(2000Hz)、(d)は実施例3(3000Hz)、(e)は比較例5(4000Hz)の各図である。 ゴム組成物中のシリカの29Si−NMRのスペクトル図であり、(a)は実施例4(マルチCP法)、(b)は比較例6(CP/MAS法)、(c)は比較例7(DD/MAS法)の各図である。
以下、本発明の実施に関連する事項について詳細に説明する。
[シラノール基量の測定方法]
本実施形態に係るシラノール基量の測定方法は、固体高分解能29Si−NMR測定において、マルチCP法により測定したシリカのスペクトルからシリカのシラノール基量を求める方法である。
測定対象としては、シリカそのもの(ゴム組成物に配合していない粉末そのもの)でもよく、シリカを含むゴム組成物でもよい(即ち、ゴム組成物中のシリカを分析してもよい)。ゴム組成物の場合、未加硫のゴム組成物を測定対象としてもよく、加硫ゴム組成物を測定対象としてもよい。また、バウンドラバー状態のものを測定対象としてもよい。ここで、バウンドラバー状態のものとは、未加硫のゴム組成物をトルエンなどの溶剤で溶かし、これにより得られたバウンドラバーを表層部に有するシリカのことである。
シリカとしては、特に限定されず、例えば、湿式シリカ(含水ケイ酸)、乾式シリカ(無水ケイ酸)等が挙げられ、中でも湿式シリカが好ましい。特許文献1〜3にも記載されているように、シリカには、Si原子に3個のOH基が結合したQ1構造と、Si原子に2個のOH基が結合したQ2構造と、Si原子に1個のOH基が結合したQ3構造と、Si原子にOH基が結合していないQ4構造があり(図1参照)、このうちシラノール基はQ1〜Q3構造である。測定によって求めるシラノール基量は、OH基が結合したSi原子(即ち、Q1〜Q3構造の少なくとも1種)の割合を意味し、全Si原子に対する割合でもよく、Q4構造に対する割合でもよい。なお、Q1構造は通常ほとんど存在しないため、一実施形態において算出するシラノール基量は、Q2構造及び/又はQ3構造の割合を意味し、全Si原子(Q2、Q3及びQ4構造の合計)に対する割合でもよく、Q4構造に対する割合でもよい。
本実施形態では29Si−NMR測定においてマルチCP(Multiple Cross Polarization)法を用いることを特徴とする。マルチCP法は、29Si−MAS−NMR測定において、1Hと29Siを接触させる(即ち、1Hを介して29Siへの磁化の移動を促す)CPパルスを一定の時間間隔で複数回照射してから、デカップリングのパルスをかけてFID(自由誘導減衰:Free Induction Decay)を取得する方法である。CPパルスを一定間隔で何度も照射することによって、T緩和による強度の減衰を最小限に抑えた上で、実質的な接触時間(contact time)を長くし、1Hからの磁化をどの29Si核にも均等に移すことを可能にしており、定量性を高めながら、測定時間を短縮することができる。
なお、マルチCP法自体は公知であり、その詳細は、R.L. Johnson & K. Schmidt-Rohr, “Quantitative solid-state 13C NMR with signal enhancement by multiple cross polarization”, Journal of Magnetic Resonance, 2014, 239, 44-49(以下、非特許文献1という。)に開示されている。
本実施形態では、かかるマルチCP法において、マジック角回転速度(Magic Angle Spinning速度。以下、MAS速度という。)を1000〜3000Hzの範囲内に設定することを特徴とする。1Hと29Siとの間の双極子相互作用は距離が遠いほど小さくなる。パルス照射させる際に試料をマジック角(静磁場に対してθ=54.7°)で高速回転させるが、その際の回転速度が大きすぎると、シリカ表面の−OHから遠いシリカ粒子内部にあるQ4構造(図1参照)では1H−29Si間の双極子相互作用(もともと小さいもの)が消えてしまうため、CP(交差分極)が効かなくなり、Q4構造の強度が下がってしまい、定量性が下がる。MAS速度を3000Hz以下に設定することにより、Q4構造の強度低下を抑えて、定量性を向上することができる。その一方で、MAS速度が小さすぎると、分解能が落ちることにより定量性が下がる。MAS速度を1000Hz以上に設定することにより、分解能の低下を抑えることができる。ここで、従来一般にMAS速度は分解能を上げるために大きく設定されており、例えば、13C−NMR測定においてマルチCP法を適用した上記非特許文献1ではMAS速度は14kHzに設定されている。本実施形態では、かかる技術常識に反して、MAS速度を通常よりも小さく設定することで、シリカのシラノール基量の高精度な定量を可能にしている。MAS速度は、より好ましくは1500〜2500Hzである。
CPマルチ法の測定条件としては、また、1度のCPパルスの接触時間(即ち、CPパルスの1回の照射時間)tcp1HのT緩和時間T1ρHの1/4未満であること、すなわち、T1ρH/tcp>4であることが好ましい。これにより、1Hの磁化の低下が最小限に抑えられるため、定量性が高くなる。T1ρH/tcpの上限は特に限定されず、例えば8未満でもよい。
CPマルチ法の測定条件としては、また、CPパルスの間隔tz1HのT1緩和時間T1Hの2倍程度であること、すなわち、1.5<tz/T1H<2.5であることが好ましい。これにより、CPパルスが照射されていない時間tzにおいてT1緩和による1Hの再分極を促して29Siを高レベルに磁化させることができる。
CPマルチ法において、CPパルスの照射回数は特に限定されず、例えば、5〜100回でもよく、10〜80回でもよい。CPマルチ法について、その他の測定条件については、上記の非特許文献1に記載の方法に準じて設定することができる。
CPマルチ法による測定により、例として、図2(a)に示すようなシリカのスペクトルが得られる。各スペクトルの帰属については、上記特許文献1〜3に記載された通りであり、−85〜−95ppm付近にピークをもつのがQ2構造、−96〜−105ppm付近にピークをもつのがQ3構造、及び、−106〜−115ppm付近にピークをもつのがQ4構造をそれぞれ示す。そのため、これらQ2、Q3及びQ4の各構造につき、ピーク面積(積分強度)SQ2,SQ3及びSQ4をそれぞれ求めれば、これらピーク面積からシラノール基量を求めることができる。例えば、下記式(1)によりシラノール基量Bを算出することができる。
シラノール基量B=(SQ2+SQ3)/SQ4 …(1)
なお、シラノール基量は、SQ2及びSQ3のそれぞれについて、SQ4を100とした指数として算出してもよく、また、SQ2とSQ3の合計量を、SQ4を100とした指数として算出してもよい。また、シラノール基量は、全Si原子に対する割合として、シラノール基量=(SQ2+SQ3)/(SQ2+SQ3+SQ4)×100(%)として算出してもよい。
[シランカップリンク剤の反応評価方法]
本実施形態に係るシランカップリンク剤の反応評価方法では、ゴム成分にシリカと硫黄含有シランカップリング剤を混合した未加硫のゴム組成物を試験対象として、該ゴム組成物について、シランカップリング剤の反応率を求めるとともに、シラノール基量を求め、求めた反応率とシラノール基量に基づいてシランカップリング剤の反応形態を評価する。
試験対象としての未加硫のゴム組成物、及びシランカップリング剤の反応率の測定方法については、上記特許文献2記載の方法と同様である。詳細には、試験対象であるシリカ配合の未加硫ゴム組成物としては、硫黄などの加硫剤と加硫促進剤を添加する前のノンプロゴム混合物を用いることができる。ゴム成分としては、特に限定されず、例えば、天然ゴム(NR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ポリブタジエンゴム(BR)、ポリイソプレンゴム(IR)などの各種ジエン系ゴムが挙げられ、これらのゴムを単独又は2種類以上ブレンドして用いることができる。シリカとしては、上記の通り湿式シリカが好ましく、シリカの配合量は、ゴム成分100質量部に対して5〜150質量部でもよく、30〜100質量部でもよい。シランカップリング剤としては、分子中に硫黄を含むものであれば特に限定されず、スルフィドシラン、メルカプトシラン、保護化メルカプトシランなどの各種の硫黄含有シランカップリング剤を用いることができる。シランカップリング剤の配合量は、シリカ100質量部に対して2〜25質量部であることが好ましい。ゴム組成物には、その他の成分として、カーボンブラックなどの他の補強性充填剤、プロセスオイルなどの軟化剤、可塑剤、老化防止剤、亜鉛華、ステアリン酸、ワックス、樹脂類など、通常ゴム工業で使用される各種添加剤を配合することができる。
ノンプロゴム混合物を得るノンプロ混合工程では、ゴム成分に、シリカ、シランカップリング剤、及び、その他の添加剤を添加して混合する。混合は、バンバリーミキサー等の密閉式混練機をはじめとして、ゴム分野において一般に使用される各種混合機を用いて行うことができる。
シランカップリング剤の反応率は、以下の方法により求めることができる。すなわち、
(a1)未加硫のゴム組成物に対し、ゴム成分が溶解しない溶媒を用いて抽出処理を行うことにより、ゴム組成物中に含まれる未反応のシランカップリング剤を抽出し、
(a2)抽出後のゴム組成物に含まれる硫黄量を定量することで反応済みのシランカップリング剤の含有量を求めるか、又は、抽出液に含まれる硫黄量を定量することで未反応のシランカップリング剤の含有量を求め、
(a3)求めた反応済み又は未反応のシランカップリング剤の含有量を、前記シランカップリング剤の配合量と比較することによりシランカップリング剤の反応率を求める。
上記(a1)の抽出処理により、未反応のシランカップリング剤と反応済みのシランカップリング剤を分離することができる。上記(a2)の硫黄量の定量は、公知の種々の硫黄分析装置を用いて行うことができる。上記(a3)において、シランカップリング剤の反応率Aは、下記式(2)により求めることができる。
反応率A(%)={(S−S0)/Sr}×(m/m0)×100 …(2)
式中、Sは、抽出後のゴム組成物に含まれる硫黄分(質量%)である。S0は、シランカップリング剤を除いて同配合のゴム組成物について測定した抽出後のゴム組成物に含まれる硫黄分(質量%)である。Srは、シランカップリング剤の配合量から算出される抽出前のゴム組成物中に含まれるシランカップリング剤による硫黄分(質量%)である。また、m0は抽出前のゴム組成物の質量であり、mは抽出後のゴム組成物(好ましくは、抽出後、真空乾燥等により乾燥したゴム組成物)の質量である。
シラノール基量については、上述した通りであり、測定対象としての未加硫のゴム組成物を用いて、上記式(1)によりシラノール基量Bを算出することができる。未加硫のゴム組成物において、シリカとシランカップリング剤との反応が多いほど、シリカ表面のシラノール基が少なくなり、即ちQ2及びQ3構造が少なくなって、Q4構造が多くなる。そのため、Q4構造のピーク面積SQ4に対するQ2及びQ3構造のピーク面積の和(SQ2+SQ3)の比は、シリカ表面に残存するシラノール基の量を示す指標となり、この値が大きいほどシラノール基量が多く、小さいほどシラノール基量が少ないことを示す。
上記で求めたシランカップリング剤の反応率Aとシラノール基量Bに基づいてシランカップリング剤の反応形態を評価する。シラノール基量Bはシランカップリンク剤同士が反応する自己縮合反応の相対的大小を示す指標となるので、シランカップリンク剤の反応率Aとともにシラノール基量Bを求めることにより、自己縮合反応を加味した反応形態を評価することができる。
具体的な評価方法として、反応率Aとシラノール基量Bから、下記式(3)によりシランカップリング剤の有効反応指数Cを算出してもよい。
有効反応指数C=(反応率A[%])/(シラノール基量B) …(3)
有効反応指数Cの値が大きいほど、シランカップリング剤の自己縮合が少なく、シリカ表面と効果的に反応していることを示す。そのため、有効反応指数Cが所定の値以上か否かに基づいてシリカの反応形態を評価することができる。かかる所定の値として、有効反応指数Cの値は350以上であることが好ましく、シリカ表面との有効な反応量を確保して、シリカの分散性や補強性の改良効果を高めることができる。
シランカップリング剤の反応形態を評価する際、有効反応指数Cとともに、反応率Aが所定の値以上(例えば75%)であるか否か基づいて評価してもよい。このようにシランカップリング剤の反応率Aだけでなく、自己縮合反応の相対的大小を表す指標としての有効反応指数Cも加味することにより、シランカップリング剤の反応形態をより正確に評価することができる。そのため、自己縮合反応量を制御し、これが少なくなるようなゴム組成物の開発が容易となる。なお、有効反応指数Cで評価する代わりに、シランカップリング剤の反応率Aとシラノール基量Bのそれぞれの値に基づいて(例えば反応率Aが75%以上か否か、及びシラノール基量Bが0.30以下か否か)、シランカップリング剤の反応形態を評価してもよい。
本実施形態に係るシランカップリング剤の反応評価方法は、ゴム組成物の製造方法に利用することができる。該製造方法についても上記特許文献2に記載の方法を用いることができる。すなわち、ゴム成分にシリカと硫黄含有シランカップリング剤を添加し、加硫促進剤と加硫剤を添加せずに混合して、シランカップリング剤の反応率Aが75%以上であり、かつ有効反応指数Cが350〜500であるゴム組成物(ノンプロゴム混合物)を調製し、次いで、得られたゴム組成物に加硫促進剤と加硫剤を添加して混合(ファイナル混合)することで、加硫剤を含むゴム組成物を調製することができ、加工性と補強性、低燃費性のバランスに優れたゴム組成物が得られる。上記のような特性を持つノンプロゴム混合物を得るための具体的な方法としては、例えば、ゴム成分にシリカとシランカップリング剤を添加し最高混合温度を120〜150℃として混合することでノンプロゴム混合物を得た後、該ノンプロゴム混合物を常温域(15〜30℃)で一定時間熟成させる方法が挙げられる。
このようにして得られるゴム組成物の用途は、特に限定されず、タイヤ、防振ゴム、免震ゴム、コンベアベルトなどのベルトなど、各種ゴム製品に用いることができる。好ましくは、タイヤに用いることであり、常法に従い、例えば140〜200℃で加硫成形することにより、各種空気入りタイヤのゴム部分(トレッドゴムやサイドウォールゴムなど)を構成することができる。
以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[第1実施例]
シリカ粉末(エボニックデグサ社製「ウルトラジルVN3」)を測定試料として、下記測定方法の29Si−NMR測定によりシリカのスペクトルを得た。測定には、NMR装置としてBruker社製AVANCE400を用い、使用プローブを7mm BL7 VTNとし、29Si共鳴周波数を79.467MHzとし、測定温度を25℃として実施した。得られたスペクトルからQ2、Q3及びQ4構造の各ピーク面積SQ2,SQ3,SQ4を、Bruker社製の標準ソフトTopspinによりデコンヴォルーション(Deconvolution)を行い算出し、シラノール基量としてSQ2とSQ3につき、SQ4を100とした指数で表示した。シリカのスペクトルの測定は、マルチCP法(実施例1)、CP/MAS法(比較例1)、DD/MAS法(比較例2)、及びUDEFT法(比較例3)について、それぞれ実施した。
(実施例1:マルチCP法)
・パルス系列:マルチCP
・MAS速度:2000Hz
・接触時間tcp:4.5ms
・パルス間隔tz:280ms
・パルス照射回数:70回
・積算回数:96回
・遅延時間:2.0s
なお、シリカについて1HのT緩和時間T1ρH=20ms、1HのT1緩和時間T1H=140ms、29SiのT1緩和時間T1Si=60msであった。
(比較例1:CP/MAS法)
・パルス系列:CP/MAS
・MAS速度:6000Hz
・接触時間:4.5ms
・積算回数:96回
・遅延時間:16s
(比較例2:DD/MAS法)
・パルス系列:DD/MAS
・MAS速度:6000Hz
・積算回数:380回
・遅延時間:600s
(比較例3:UDEFT法)
・パルス系列:UDEFT
・MAS速度:5000Hz
・積算回数:224回
・遅延時間:133s
実施例1及び比較例1〜3において得られたスペクトルを図2に示し、シラノール基量の結果と、各測定に要した時間(測定時間)を下記表1に示す。表1及び図2に示すように、CP/MAS法を用いた比較例1では、測定時間は短いものの、従来から定量に用いられているDD/MAS法を用いた比較例2とはシラノール基量の測定結果が異なっており、定量性に劣るものであった。一方、比較例2は測定に非常に時間がかかった。UDEFT法を用いた比較例3では、シラノール基量の測定結果は比較例2と同等で定量性のよいものであり、測定時間も比較例2に比べれば短縮化されたものの、いまだ測定時間の長いものであった。これに対し、マルチCP法を用いた実施例1であると、シラノール基量の測定結果が比較例2と同等で定量性のよいものでありながら、測定時間は比較例1と同等であり、比較例2に対して大幅に測定時間を短縮することができた。
[第2実施例]
マルチCP法において、MAS速度を下記表2に示す通りに変更し、その他は上記実施例1と同様にして、実施例2,3及び比較例4,5の測定を行った。各測定により得られたスペクトルを図3に示すとともに、SQ2、SQ3及びSQ4と、測定時間を表2に示す。MAS速度が500Hzである比較例4では、分解能が低く、定量性に劣っていた。MAS速度が4000Hzである比較例5では、Q4構造の強度が低く、定量性に劣っていた。これに対し、MAS速度が1000Hzである実施例2と3000Hzである実施例3では、シラノール基量の測定結果が実施例1と同様で定量性のよいものであった。
[第3実施例]
下記表3に示す配合に従い、各成分をバンバリーミキサーで混練し、排出温度=130℃で排出して、ノンプロゴム混合物を得た。得られたノンプロゴム混合物を、ロールで厚さ=2mmのシート状に形成してから、常温(25℃)で168時間熟成させた。次いで、熟成後の未加硫ゴム組成物について、29Si−NMR測定によりシリカのスペクトルを得て、得られたスペクトルからQ2、Q3及びQ4構造の各ピーク面積SQ2,SQ3,SQ4を算出し、SQ4を100とした指数で表示した。29Si−NMRの測定方法は、マルチCP法(実施例4)、CP/MAS法(比較例6)及びDD/MAS法(比較例7)とし、各測定条件及びスペクトルの解析方法は第1実施例と同様とした。
各測定により得られたスペクトルを図4に示すとともに、SQ2、SQ3及びSQ4と、測定時間を表4に示す。シリカ粉末を測定試料とした第1実施例と同様、ゴム組成物を測定対象とした第3実施例でも、CP/MAS法を用いた比較例6では、測定時間は短いものの、DD/MAS法を用いた比較例7とはシラノール基量の測定結果が異なっており、定量性に劣っていた。これに対し、マルチCP法を用いた実施例4であると、シラノール基量の測定結果が比較例7と同等で定量性のよいものでありながら、測定時間は比較例6と同等であり、比較例7に対して大幅に測定時間を短縮することができた。
[第4実施例]
ゴム組成物の配合は下記表5に示す通りであり、試験例1〜10の各ゴム組成物につき表6に記載の配合をそれぞれ使用した。まず、ノンプロ混合工程において、硫黄と加硫促進剤を除く成分をバンバリーミキサーで混合し、表6に示す排出温度にて排出して、ノンプロゴム混合物を得た。得られたノンプロゴム混合物は、ロールを用いて厚さ=2mmのシート状に形成した。次いで、試験例1,3,5,7及び9では、常温熟成せずに、ノンプロ混合後、直ちにファイナル混合工程を行うことでゴム組成物を調製した。ファイナル混合は、ノンプロゴム混合物に硫黄及び加硫促進剤を加えて、オープンロールにより60℃で5分間練り込んで行った。一方、試験例2,4,6,8及び10では、上記シート状のノンプロゴム混合物を常温(25℃)で168時間熟成させた後、試験例1と同様にファイナル混合工程を行うことでゴム組成物を調製した。
上記ゴム組成物の調製過程において、ファイナル混合前のノンプロゴム混合物について、シランカップリング剤の反応率A、シラノール基量B、及び有効反応指数Cを求めた。シラノール基量Bについては、マルチCP法による29Si−NMRの測定を行い、測定条件及びスペクトルの解析方法は第1実施例と同様とし、上記式(1)によりシラノール基量Bを算出した。シランカップリンク剤の反応率Aの測定方法は下記の通りとし、有効反応指数Cは上記式(3)より算出した。結果を表6に示す。表6には、特許文献2の実施例に記載のDD/MAS法によるシラノール基量Bの測定結果を併記した。
(シランカップリング剤の反応率A)
質量m0=1.00gに調整した厚み1mm以下のシート状の試料を、アセトンで8時間ソックスレー抽出を行い、抽出後のゴム組成物を30℃で5時間真空乾燥して質量mを測定した。次いで、日本ダイオネクス株式会社製イオンクロマトグラフ「ICS−1500」により、抽出後のゴム組成物に含まれる硫黄分S(硫黄濃度:質量%)を求めた。また、表5に示す配合においてシランカップリング剤を配合しない以外は同一のゴム組成物を同様の操作により作製し、抽出後のゴム組成物に含まれる硫黄分S0(質量%)を求め、上記式(2)によりシランカップリング剤の反応率Aを求めた。なお、シランカップリング剤の配合量から算出される抽出前のゴム組成物中に含まれるシランカップリング剤による硫黄分Sr(質量%)は0.587である。
表6に示すように、試験例1〜10のいずれにおいても、マルチCP法を用いて測定したシラノール基量は、DD/MAS法を用いて測定したシラノール基量とほぼ同じであり、DD/MAS法と同等の定量性を確保しつつ、測定時間を大幅に短縮することができた。そのため、DD/MAS法を用いた場合に比べて、シランカップリング剤の反応形態の評価としては同等の精度を確保しつつ、測定時間を大幅に短縮して評価効率を向上することができる。

Claims (4)

  1. 固体高分解能29Si−NMR測定によりシリカのスペクトルを得て、該スペクトルからシリカのシラノール基量を求める方法において、マジック角回転速度を1000〜3000Hzの範囲内に設定したマルチCP法による測定により前記スペクトルを得ることを特徴とするシラノール基量の測定方法。
  2. 前記スペクトルの帰属から−85〜−95ppm付近にピークをもつQ2構造、−96〜−105ppm付近にピークをもつQ3構造及び−106〜−115ppm付近にピークをもつQ4構造のピーク面積を求め、前記ピーク面積からシラノール基量を求める、請求項1記載のシラノール基量の測定方法。
  3. シリカ又はシリカを含むゴム組成物について前記固体高分解能29Si−NMRによる測定を行う、請求項1又は2記載のシラノール基量の測定方法。
  4. ゴム成分にシリカと硫黄含有シランカップリング剤を混合した未加硫のゴム組成物について、該ゴム組成物中に含まれる未反応の前記シランカップリング剤を抽出することによりシランカップリング剤の反応率を求め、
    前記ゴム組成物中のシリカについて、請求項2記載の方法を用いて、前記Q2構造、前記Q3構造及び前記Q4構造のピーク面積を、それぞれSQ2,SQ3及びSQ4として、シリカのシラノール基量=(SQ2+SQ3)/SQ4を求め、
    前記シランカップリング剤の反応率と前記シラノール基量に基づき前記シランカップリング剤の反応形態を評価する
    ことを特徴とするシランカップリング剤の反応評価方法。
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