JP2017003229A - 床下換気システム - Google Patents

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Abstract

【課題】高湿空間部の下部に滞留しやすい湿度の高い空気を効率よく排出させる。
【解決手段】建物10の一階床面52に設けられる共に、一階床面52の板厚方向に貫通された給気口54と、基礎立ち上がり部24に設けられると共に、基礎立ち上がり部24の板厚方向に貫通されかつ一階床面52、基礎立ち上がり部24及び地盤18に囲まれた下空間40内の空気を屋外へ強制的に排出する床下換気扇48が設けられた排気口44と、一階床面52上に配置されると共に、建物平面視で給気口54と排気口44との間に配置され、少なくとも浴室を含みかつ湿度が高くなる高湿空間部58と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、床下換気システムに関する。
下記特許文献1には、多室用換気装置が開示されている。この多室用換気装置には、送風機が設けられていると共に、複数の部屋にそれぞれ設けられた吸込口が送風機に接続されている。吸込口の内部には、開閉可能な電動ダンパが設けられており、この電動ダンパを作動させることで吸込み風量を調整することができる。したがって、送風機から吸込口までの距離が異なることで生じる通気抵抗の差によって部屋ごとに吸込み風量が変化する場合でも、電動ダンパによる吸込み風量の調整によって各部屋における最適風量を確保することができる。
特開平1−239330号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された床下換気システムでは、部屋の床下空間における換気については考慮されていない。一般的に、浴室やそれに付随する脱衣所といった他の部屋より高湿となる高湿空間部の床下空間では、浴室等からの湿気によって湿度の高い空気が滞留する可能性がある。このため、床下空間の上方に設けられると共に一階床面を構成する面材にカビの発生等の悪影響を及ぼす可能性がある。
本発明は上記問題を考慮し、高湿空間部の下部に滞留しやすい湿度の高い空気を効率よく排出させることができる床下換気システムを得ることが目的である。
第1の態様に係る床下換気システムは、建物の一階床面に設けられる共に、当該一階床面の板厚方向に貫通された給気口と、基礎立ち上がり部に設けられると共に、当該基礎立ち上がり部の板厚方向に貫通されかつ前記一階床面、当該基礎立ち上がり部及び地盤により囲まれた床下空間内の空気を屋外へ強制的に排出する強制排気手段が設けられた排気口と、前記一階床面上に配置されると共に、建物平面視で前記給気口と前記排気口との間に配置され、少なくとも浴室を含みかつ湿度が高くなる高湿空間部と、を有している。
第2の態様に係る床下換気システムは、第1の態様に係る床下換気システムにおいて、前記床下空間に湿度を計測できるセンサが設けられると共に、当該センサによって計測された湿度が設定値より高い場合には前記強制排気手段を作動させ、当該湿度が当該設定値より低い場合には前記強制排気手段を停止させる制御装置が設けられている。
第3の態様に係る床下換気システムは、第2の態様に係る床下換気システムにおいて、前記センサは、建物平面視で前記給気口とこれに近接する前記一階床面の外縁との間に設けられている、請求項2記載の床下換気システム。
第4の態様に係る床下換気システムは、第1の態様〜第3の態様のいずれか一つの態様に係る床下換気システムにおいて、前記給気口は、前記一階床面の角部に設けられている。
第5の態様に係る床下換気システムは、第2の態様〜第4の態様のいずれか一つの態様に係る床下換気システムにおいて、前記給気口には、建物平面視における開口面積を調整可能な開口可変機構が設けられている。
第6の態様に係る床下換気システムは、第5の態様に係る床下換気システムにおいて、前記制御装置は、前記センサによって計測された湿度が設定値より高い場合には、前記給気口の開口面積を大きくするように前記開口可変機構を作動させる制御手段とされている。
第7の態様に係る床下換気システムは、第1の態様〜第6の態様のいずれか一つの態様に係る床下換気システムにおいて、前記給気口は、前記一階床面における前記基礎立ち上がり部によって仕切られた複数の範囲にそれぞれ設けられている。
第1の態様によれば、基礎立ち上がり部に設けられた排気口の強制排気手段の作動によって、床下空間内の空気が屋外へと排出される。これによって、床下空間内が負圧となるため、一階居室の空気が一階床面に形成された給気口から床下空間内へと流れる。そして、床下空間内へ流れた空気は排気口から屋外へと流れる。この際、建物平面視で給気口と排気口との間には高湿空間部が配置されていることから、床下空間における高湿空間部に対応した部分を通って空気が流れる。したがって、床下空間における高湿空間部に対応した部分に滞留する湿度の高い空気を屋外へと排出することが可能となる。
第2の態様によれば、センサによって計測された湿度が設定値より低い場合には、強制排気手段の作動を停止させる制御装置が設けられていることから、床下空間内の湿度が高くなく換気があまり必要ない場合に強制排気手段を作動させるエネルギ消費を抑制することができる。したがって、運転コストを抑制することができる。
第3の態様によれば、センサが建物平面視で給気口とこれに近接する一階床面の外縁との間に設けられていることから、給気口から床下空間に流れる空気にセンサが直接触れない構成となる。したがって、床下空間内の空気の湿度をより正確に計測することができる。
第4の態様によれば、給気口は、一階床面の角部に設けられていることから、床下空間における角部に空気が流れる。一般的に、床下空間における角部は、空気が流れ難いため、空気が滞留してよどむことがある。これに対し、本態様では、角部に空気が流れることから、角部ひいては床下空間内で空気が滞留するのを抑制することができる。
第5の態様によれば、給気口は、建物平面視における開口面積を調整可能な開口可変機構が設けられていることから、流入空気量を調整することが可能となる。すなわち、給気口を複数設けた場合、給気口から排気口までの距離が異なることで通気抵抗の差が生じるため、排気口に最も近い給気口からの流入空気量が多くなると共に、排気口から遠い給気口からの流入空気量が少なくなる。つまり、給気口ごとに流入空気量が変化する。したがって、流入空気量の多い給気口から排気口までの範囲が主に換気され、流入空気量の少ない給気口から排気口までの範囲の換気がされ難くなる。このため、流入空気量が多い給気口の開口面積を開口可変機構によって小さくし、流入空気量が少ない給気口の開口面積を開口可変機構によって大きくすることで、各給気口における流入空気量を同等にして換気をムラなく行うことができる。
第6の態様によれば、センサによって計測された湿度が設定値より高い場合には、給気口の開口面積が大きくされる。したがって、床下空間内に湿度の高い空気が発生した際に換気量を増やすことができるので、湿度の高い空気をより一層屋外へと排出することが可能となる。
第7の態様によれば、給気口は、一階床面における基礎立ち上がり部によって仕切られた複数の範囲にそれぞれ設けられていることから、それぞれの範囲内にも空気の流れが発生する。一般的に、基礎立ち上がり部によって区切られると、この仕切られた範囲内では空気が流れ難くなるため、空気が滞留してよどむことがある。これに対し、本態様では基礎立ち上がり部によって仕切られた複数の範囲にそれぞれ給気口が設けられていることから、それぞれの範囲内で空気の流れが発生する。これによって、床下空間に空気が滞留するのを抑制することができる。
以上説明したように、本発明に係る床下換気システムは、高湿空間部の下部に滞留しやすい湿度の高い空気を効率よく排出させることができるという優れた効果を有する。
第1実施形態に係る床下換気システムを有する建物を示す概略断面図である。 (A)は第1実施形態に係る床下換気システムを有する建物の一階床面を示す平面図であり、(B)は(A)に対して第1変形例を示す平面図であり、(C)は(A)に対して第2変形例を示す平面図である。 第2実施形態に係る床下換気システムの給気口を示す分解斜視図である。 (A)は第2実施形態に係る床下換気システムの開口可変機構を開状態にした斜視図であり、(B)は(A)に対して閉状態にした斜視図である。 (A)は第2実施形態に係る床下換気システムを有する建物の一階床面を示す平面図であり、(B)は(A)に対して変形例を示す平面図である。 (A)は第3実施形態に係る床下換気システムを有する建物の一階床面を示す平面図であり、(B)は(A)においてA−A線に沿って切断した状態を示す断面図である。
(第1実施形態)
以下、図1、2を用いて、本発明に係る床下換気システムの第1実施形態について説明する。
図1に示されるように、建物10は、基礎12と、基礎12の上方に設けられた居室部14と、を有している。この基礎12は、いわゆるべた基礎とされており、地盤18内にコンクリートを打設することにより構成されている。
基礎12の構造についてより具体的に説明すると、地盤表面20に対して地盤18を所定深さ掘削したところに図示しない砕石が敷き詰められ、更にその上に捨てコンクリート(均しコンクリート)が打設されて地業がなされる。地業を終えた後、基礎配筋が行われてコンクリートが打設されることで、地盤18に沿った平面状のベース部22及びこのベース部22に対して直交する方向で建物上下方向上側へと突出した基礎立ち上がり部24が形成されている。
基礎立ち上がり部24の建物内側面26には、基礎断熱材28が取り付けられている。この基礎断熱材28は、一例として板状に形成された樹脂系断熱材によって構成されている。基礎断熱材28は、上端部30が基礎立ち上がり部24の上端部32に対応すると共に下端部34がベース部22の上面38と当接するよう延設されている。
基礎立ち上がり部24と地盤18と居室部14とで囲まれた床下空間40には、防湿コンクリート42が敷設されている。この防湿コンクリート42は、床下空間40内における地盤18全体を覆うように敷設されている。
基礎立ち上がり部24には、板厚方向に貫通された排気口44が形成されている。この排気口44は、一箇所にのみ設けられていると共に、床下空間40における建物上下方向の略中央に形成されている。なお、この排気口44の位置に対応して基礎断熱材28にも貫通孔46が形成されている。
排気口44には、排出手段としての床下換気扇48が設けられている。この床下換気扇48は、内部に図示しないファンとモータが設けられており、床下空間40内の空気を屋外へと排出するように作動する。なお、床下換気扇48は、後述する制御装置50に図示しない配線によって接続されている。
居室部14の一階床面52は、建物平面視で矩形状に形成されている(図2参照)。この一階床面52の外縁に沿うように基礎立ち上がり部24が設けられている。また、一階床面52には、板厚方向に貫通された給気口54が設けられている。
給気口54の建物上側には、カバー56が設けられている。このカバー56は、建物平面視で給気口54より大きい略板状に形成されていると共に、板厚方向に貫通された貫通孔57(図3参照)が複数形成されている。これにより、給気口54から床下空間40へ物が落下するのを抑制しながら空気が通過することが可能とされている。
図2(A)に示されるように、一階床面52上には、高湿空間部58が設けられている。この高湿空間部58は、一階床面52における一方の桁側の略中央に配置されている。また、高湿空間部58は、浴室と脱衣所とが隣り合った構成とされており、他の居室と比べ高温かつ高湿となる。なお、図2(A)では、給気口54と高湿空間部58との位置関係をわかり易くするためにカバー56を省略して表現している。
給気口54は、一階床面52上に設けられた高湿空間部58の近傍に設けられている。また、排気口44は、一方の桁側に沿って設けられた基礎立ち上がり部24における高湿空間部58を中心とした給気口54の反対側に設けられている。すなわち、給気口54と排気口44との間に高湿空間部58が配置されている。換言すると、給気口54と排気口44とを結んだ仮想線L上に高湿空間部58が配置されている。
床下空間40内には、センサ62が設けられている。このセンサ62は、一例として建物平面視で給気口54とこれに近接する一階床面52の外縁との間に設けられており、床下空間40内の空気中の湿度が計測可能とされている。なお、図2(A)では、本発明の構成をわかり易くするために、センサ62の大きさを誇張して表現している。
センサ62は、制御装置50に図示しない配線によって接続されている。具体的には、制御装置50は、周知のCPU、ROM、RAM(いずれも不図示)などを備えたコンピュータを主体に構成されており、その入力側には上述したセンサ62が図示しない配線により接続されている。一方、制御装置50の出力側には、床下換気扇48が図示しない配線により接続されている。
(第1実施形態の作用・効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態によれば、図1に示されるように、基礎立ち上がり部に設けられた給気口54の床下換気扇48の作動によって、床下空間40内の空気が屋外へと排出される。これによって、床下空間40内が負圧となるため、居室部14内の空気が一階床面52に形成された給気口54から床下空間40内へと流れる。そして、床下空間40内へ流れた空気は排気口44から屋外へと流れる。この際、図2(A)に示されるように、建物平面視で給気口54と排気口44との間には高湿空間部58が配置されていることから、床下空間40における高湿空間部58に対応した部分を通って空気が流れる。したがって、床下空間40における高湿空間部58に対応した部分に滞留する湿度の高い空気を屋外へと排出することが可能となる。これにより、高湿空間部58の下部に滞留しやすい湿度の高い空気を効率よく排出させることができる。
また、センサ62によって床下空間40内の湿度が計測される。この計測結果が予め設定された設定値より高いと制御装置50によって判断された場合には、床下換気扇48を作動させるように床下換気扇48に信号が出力される。この信号に基づいて床下換気扇48が作動されている。一方、センサ62の計測結果が予め設定された設定値より低いと制御装置50によって判断された場合には、床下換気扇48の作動を停止するように床下換気扇48に信号が出力される。この信号に基づいて床下換気扇48の作動が停止される。したがって、湿度が低く、換気があまり必要ない場合に床下換気扇48を作動させるための電力消費を抑制することができる。これにより、運転コストを抑制することができる。
さらに、センサ62が建物平面視で給気口54とこれに近接する一階床面52の外縁との間に設けられていることから、給気口54から床下空間40に流れる空気にセンサ62が直接触れない構成となる。したがって、床下空間40内の空気の湿度をより正確に計測することができる。
なお、本実施形態では、高湿空間部58は、一階床面52における一方の桁側の略中央に配置されているが、これに限らず、給気口54と排気口44との間に高湿空間部58が配置されていれば高湿空間部58は他の位置に配置されてもよい。すなわち、図2(B)に示される第1変形例のように、高湿空間部58が一階床面52の角部に配置されてもよく、また図2(C)に示される第2変形例のように、給気口54と排気口44との位置を変更して、高湿空間部58を一方の桁側から建物外側へ突出するように配置しても良い。
(第2実施形態)
次に、図5を用いて、本発明に係る床下換気システムの第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態等と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
この第2実施形態に係る床下換気システムは、基本的な構成は第1実施形態と同様とされ、給気口64が一階床面52の角部に設けられている点に特徴がある。
すなわち、図5(A)に示されるように、給気口64が一階床面52の角部に複数(本実施形態では3つ)設けられている。また、建物平面視で給気口64とこれに近接する一階床面52の外縁との間にはセンサ62が設けられており、床下空間40内の空気中の湿度が計測可能とされている。さらに、給気口64が設けられた角部以外の角部に対応した基礎立ち上がり部24には、排気口44が設けられている。なお、図5(A)、(B)では、本発明の構成をわかり易くするために、センサ62の大きさを誇張して表現している。
給気口64には、図3に示されるように、開口可変機構としてのルーバユニット66と、ルーバユニット66の建物上側に配置されたカバー56とが設けられている。
ルーバユニット66は、建物上下方向が開放された略直方体状に形成されたケース68を有すると共に、このケース68内に図4(A)に示されるように複数(本実施形態では3枚)のルーバ70が設けられている。このルーバ70は、矩形板状に形成されていると共に、長手方向両端部に回動中心部72が形成されている。この回動中心部72はケース68に回動自在に結合されている。また、3枚のルーバ70は、それぞれリンクアーム74によって連結されており、このリンクアーム74を図示しない作動手段によってケース平面視における短手方向に沿って作動させることでそれぞれのルーバ70における回動中心部72を中心に長手方向を軸方向とする回動をさせることができる。したがって、ルーバ70の短手方向を略建物上下方向に沿う方向にすることでケース68における建物上下方向の開口面積ひいては給気口64の開口面積を最大にしたり、図4(B)に示されるようにルーバ70の短手方向を略水平にすることで給気口64を全閉にしたりすることができる。つまり、給気口64の開口面積を調整することが可能となる。
ルーバユニット66は、図5(A)に示されるように、制御装置69で制御される。この制御装置69の入力側には上述したセンサ62が図示しない配線により接続されている。一方、制御装置69の出力側には、床下換気扇48及びルーバユニット66の作動手段が図示しない配線により接続されている。
(第2実施形態の作用・効果)
次に、第2実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、基礎立ち上がり部に設けられた給気口64の床下換気扇48の作動によって、床下空間40内の空気が屋外へと排出される。これによって、床下空間40内が負圧となるため、居室部14内の空気が一階床面52に形成された給気口64から床下空間40内へと流れる。そして、床下空間40内へ流れた空気は排気口44から屋外へと流れる。この際、図5(A)に示されるように、建物平面視で給気口64と排気口44との間には高湿空間部58が配置されていることから、床下空間40における高湿空間部58に対応した部分を通って空気が流れる。したがって、床下空間40における高湿空間部58に対応した部分に滞留する湿度の高い空気を屋外へと排出することが可能となる。これにより、高湿空間部58の下部に滞留しやすい湿度の高い空気を効率よく排出させることができる。
また、センサ62によって床下空間40内の湿度が計測される。この計測結果が予め設定された設定値より高いと制御装置69によって判断された場合には、床下換気扇48を作動させるように床下換気扇48に信号が出力される。この信号に基づいて床下換気扇48が作動されている。一方、センサ62の計測結果が予め設定された設定値より低いと制御装置69によって判断された場合には、床下換気扇48の作動を停止するように床下換気扇48に信号が出力される。この信号に基づいて床下換気扇48の作動が停止される。したがって、湿度が低く、換気があまり必要ない場合に床下換気扇48を作動させるための電力消費を抑制することができる。これにより、運転コストを抑制することができる。
さらに、センサ62が建物平面視で給気口64とこれに近接する一階床面52の外縁との間に設けられていることから、給気口64から床下空間40に流れる空気にセンサ62が直接触れない構成となる。したがって、床下空間40内の空気の湿度をより正確に計測することができる。
さらにまた、給気口64は、一階床面52の角部に設けられていることから、床下空間40における角部に空気が流れる。一般的に、床下空間40における角部は、空気が流れ難いため、空気が滞留してよどむことがある。これに対し、本実施形態では、角部に空気が流れることから、角部ひいては床下空間40内で空気が滞留するのを抑制することができる。
また、給気口64は、図3に示される建物平面視における開口面積が調整可能なルーバユニット66が設けられていることから、流入空気量を調整することが可能となる。すなわち、給気口64を複数設けた場合、給気口64から排気口44までの距離が異なることで通気抵抗の差が生じるため、排気口44に最も近い給気口64からの流入空気量が多くなると共に、排気口44から遠い給気口64からの流入空気量が少なくなる。つまり、給気口64ごとに流入空気量が変化する。したがって、流入空気量の多い給気口64から排気口44までの範囲が主に換気され、流入空気量の少ない給気口64から排気口44までの範囲の換気がされ難くなる。このため、流入空気量が多い給気口64の開口面積をルーバユニット66によって小さくし、流入空気量が少ない給気口64の開口面積をルーバユニット66によって大きくすることで、各給気口64における流入空気量を同等にして換気をムラなく行うことができる。
さらに、センサ62によって計測された湿度が設定値より高いと制御装置69によって判断された場合には、ルーバユニット66のルーバ70を作動させるようにルーバユニット66に信号が出力されて、給気口64の開口面積が大きくされる。したがって、床下空間40内に湿度の高い空気が発生した際に換気量を増やすことができるので、湿度の高い空気をより一層屋外へと排出することが可能となる。
さらにまた、センサ62が建物平面視で給気口64と一階床面52の外縁との間に設けられていることで、給気口64に近い位置の湿度を計測することができる。つまり、給気口64が複数設けられた場合、給気口64と同様に複数設けられたセンサ62のうち最も湿度を高く計測したセンサ62に近接する給気口64を制御装置69が検出して、当該給気口64の開口面積を大きくするよう制御装置69からルーバユニット66の作動手段へ信号が出力される。これにより、最も湿度を高く計測したセンサ62の近傍の給気口64の開口面積を大きくすることで、湿度が高い箇所の換気量を増やすことができる。これにより、効率よく湿度の高い空気を屋外へと排出することが可能となる。
なお、本実施形態では、給気口64が一階床面52の角部に3つ設けられている構成とされているが、これに限らず、給気口64が高湿空間部58の位置及び一階床面52の形状に合わせて2つや3つ以上設けられた構成としてもよい。一例として、図5(B)に示されるように、建物平面視でL字状に形成された一階床面76において、排気口44が設けられた角部以外の角部に4つ給気口64を設けた構成としてもよい。
また、上述した第1、第2実施形態では、床下空間40内の湿度が設定値より低い場合に床下換気扇48を停止する構成とされているが、これに限らず、設定値を複数設けて湿度がある設定値以上ならば床下換気扇48のモータ回転数を上昇させて換気量を増やす等の構成としてもよい。
(第3実施形態)
次に、図6を用いて、本発明に係る床下換気システムの第3実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態等と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
この第3実施形態に係る床下換気システムは、基本的な構成は第1実施形態と同様とされ、一階床面78における基礎立ち上がり部80、82によって仕切られた範囲A1、A2、A3にそれぞれ給気口54が設けられている点に特徴がある。
すなわち、図6(A)に示されるように、一階床面78の建物下側には、外縁に沿って基礎立ち上がり部24が設けられている。この基礎立ち上がり部24の略中央部には、妻方向に沿って延設された2つの基礎立ち上がり部80、82が間隔を空けて設けられている。したがって、一階床面78は、建物平面視で基礎立ち上がり部24、80、82によって複数の範囲に区切られている。具体的には、基礎立ち上がり部24と基礎立ち上がり部80とによって囲まれた範囲A1と、範囲A1の反対側に位置し基礎立ち上がり部24と基礎立ち上がり部82とによって囲まれた範囲A2と、範囲A1と範囲A2との間に位置し基礎立ち上がり部24と基礎立ち上がり部80と基礎立ち上がり部82とによって囲まれた範囲A3とに区切られる。
一階床面78と基礎立ち上がり部24、80、82との間には、図示しない通気用隙間が設けられている。また、基礎立ち上がり部80、82には、長手方向略中央部にそれぞれ人道口84が形成されている(図6(B)参照)。この人道口84は、基礎立ち上がり部80、82の上端部から建物下側へ略U字状に切り欠かれたように形成されている。
一階床面78の範囲A1における範囲A2と反対側の角部には、それぞれ給気口54が設けられている。また、一階床面78の範囲A2における排気口44が設けられた角部と反対側の角部には、給気口54が設けられている。さらに、一階床面78の範囲A3における排気口44が設けられた一方の桁側と反対側の桁側には、給気口54が設けられている。つまり、一階床面78における基礎立ち上がり部80によって仕切られた範囲A1、A2、A3にそれぞれ給気口54が設けられている。
床下空間40内には、センサ62が設けられている。このセンサ62は、一例として建物平面視で給気口54とこれに近接する一階床面52の外縁との間に設けられており、床下空間40内の空気中の湿度が計測可能とされている。なお、図6(A)では、本発明の構成をわかり易くするために、センサ62の大きさを誇張して表現している。また、センサ62は、制御装置50に図示しない配線によって接続されている。制御装置50の出力側には、床下換気扇48が図示しない配線により接続されている。
(第3実施形態の作用・効果)
次に、第3実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、基礎立ち上がり部に設けられた給気口54の床下換気扇48の作動によって、床下空間40内の空気が屋外へと排出される。これによって、床下空間40内が負圧となるため、居室部14内の空気が一階床面52に形成された給気口54から床下空間40内へと流れる。そして、床下空間40内へ流れた空気は排気口44から屋外へと流れる。この際、図6(A)に示されるように、建物平面視で給気口54と排気口44との間には高湿空間部58が配置されていることから、床下空間40における高湿空間部58に対応した部分を通って空気が流れる。したがって、床下空間40における高湿空間部58に対応した部分に滞留する湿度の高い空気を屋外へと排出することが可能となる。これにより、高湿空間部58の下部に滞留しやすい湿度の高い空気を効率よく排出させることができる。
また、センサ62によって床下空間40内の湿度が計測される。この計測結果が予め設定された設定値より高いと制御装置50によって判断された場合には、床下換気扇48を作動させるように床下換気扇48に信号が出力される。この信号に基づいて床下換気扇48が作動されている。一方、センサ62の計測結果が予め設定された設定値より低いと制御装置50によって判断された場合には、床下換気扇48の作動を停止するように床下換気扇48に信号が出力される。この信号に基づいて床下換気扇48の作動が停止される。したがって、湿度が低く、換気があまり必要ない場合に床下換気扇48を作動させるための電力消費を抑制することができる。これにより、運転コストを抑制することができる。
さらに、センサ62が建物平面視で給気口54とこれに近接する一階床面52の外縁との間に設けられていることから、給気口54から床下空間40に流れる空気にセンサ62が直接触れない構成となる。したがって、床下空間40内の空気の湿度をより正確に計測することができる。
さらにまた、排気口44は、一階床面78における基礎立ち上がり部24、80、82によって仕切られた複数の範囲A1、A2、A3にそれぞれ設けられていることから、それぞれの範囲A1、A2、A3内にも空気の流れが発生する。一般的に、基礎立ち上がり部24、80、82によって区切られると、この仕切られた範囲A1、A2、A3内では空気が流れ難くなるため、空気が滞留してよどむことがある。これに対し、本実施形態では、基礎立ち上がり部24、80、82によって仕切られた複数の範囲A1、A2、A3にそれぞれ給気口54が設けられていることから、それぞれの範囲A1、A2、A3内で空気の流れが発生する。これによって、床下空間40に空気が滞留するのを抑制することができる。
なお、本実施形態では、一階床面78の板厚方向に貫通された給気口54が設けられた構成とされているが、これに限らず、給気口54を第2実施形態と同様にルーバユニット66が設けられた給気口64に換えた構成としてもよい。また、センサ62及び制御装置69を設けてこのルーバユニット66や床下換気扇48を制御する構成としてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10 建物
18 地盤
24 基礎立ち上がり部
40 床下空間
44 排気口
48 床下換気扇(強制排気手段)
50 制御装置
52 一階床面
54 給気口
58 高湿空間部
62 センサ
64 給気口
66 ルーバユニット(開口可変機構)
69 制御装置
76 一階床面
78 一階床面
80 基礎立ち上がり部
82 基礎立ち上がり部
A1 範囲
A2 範囲
A3 範囲

Claims (7)

  1. 建物の一階床面に設けられる共に、当該一階床面の板厚方向に貫通された給気口と、
    基礎立ち上がり部に設けられると共に、当該基礎立ち上がり部の板厚方向に貫通されかつ前記一階床面、当該基礎立ち上がり部及び地盤により囲まれた床下空間内の空気を屋外へ強制的に排出する強制排気手段が設けられた排気口と、
    前記一階床面上に配置されると共に、建物平面視で前記給気口と前記排気口との間に配置され、少なくとも浴室を含みかつ湿度が高くなる高湿空間部と、
    を有する床下換気システム。
  2. 前記床下空間に湿度を計測できるセンサが設けられると共に、当該センサによって計測された湿度が設定値より高い場合には前記強制排気手段を作動させ、当該湿度が当該設定値より低い場合には前記強制排気手段を停止させる制御装置が設けられている、
    請求項1記載の床下換気システム。
  3. 前記センサは、建物平面視で前記給気口とこれに近接する前記一階床面の外縁との間に設けられている、
    請求項2記載の床下換気システム。
  4. 前記給気口は、前記一階床面の角部に設けられている、
    請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の床下換気システム。
  5. 前記給気口には、建物平面視における開口面積を調整可能な開口可変機構が設けられている、
    請求項2〜請求項4のいずれか一項に記載の床下換気システム。
  6. 前記制御装置は、前記センサによって計測された湿度が設定値より高い場合には、前記給気口の開口面積を大きくするように前記開口可変機構を作動させる制御手段とされている、
    請求項5記載の床下換気システム。
  7. 前記給気口は、前記一階床面における前記基礎立ち上がり部によって仕切られた複数の範囲にそれぞれ設けられている、
    請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の床下換気システム。
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