JP2017003115A - スタットボルト、及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】主として構造物に多数のスタッドボルトを接合する場合等において、施工能率が高い等の種々の面で施工性が良好で、施工コストを大幅に低減することができ、かつ接合品質を確保することが容易なスタッドボルト、及びその製造方法を提供する。【解決手段】被接合材に対して摩擦接合により接合されるスタッドボルトであり、軸部2の下端にアール部3を介して拡径されたフランジ部4を有し、フランジ部4の下面中心位置に円錐状突起5が一体に形成されている。【選択図】図1
Description
この発明は、被接合材に対して摩擦接合により接合される摩擦接合用のスタッドボルト、及びその製造方法に関し、特に、使用中に振動や温度変動による熱応力などが原因で、接合部に繰り返し荷重を受ける部位に使用して好適な摩擦接合用のスタッドボルト、及びその製造方法に関する。
スタッドボルトは、電気エネルギーを用いるアークスタッド溶接法により被接合材に溶接接合するのが一般的である。
ところで、例えばトンネル内壁への防音材取り付けや看板の取り付け用として、トンネル内壁に固定した鋼材に炭素鋼のスタッドボルトを取り付けることが行われているが、その際のスタッドボルトの取り付けにも、アークスタッド溶接法が用いられている。この場合、作業者は可搬式のスタッド溶接ガンを用いてスタッドボルトの取り付けを行っている。
また、例えばLNG船に設置されたLNGタンクの外面に保冷材を取り付けるためにタンク外面にスタッドボルトを取り付ける際にも、アークスタッド溶接法が用いられている。
ところで、例えばトンネル内壁への防音材取り付けや看板の取り付け用として、トンネル内壁に固定した鋼材に炭素鋼のスタッドボルトを取り付けることが行われているが、その際のスタッドボルトの取り付けにも、アークスタッド溶接法が用いられている。この場合、作業者は可搬式のスタッド溶接ガンを用いてスタッドボルトの取り付けを行っている。
また、例えばLNG船に設置されたLNGタンクの外面に保冷材を取り付けるためにタンク外面にスタッドボルトを取り付ける際にも、アークスタッド溶接法が用いられている。
上記のトンネル内壁鋼材やLNGタンク等の構造物に取り付けられる従来のスタッドボルトは、真直丸棒であり、実際の構造物に取り付けた場合、接合部に多数の繰り返し荷重を受けた場合には破壊を生じる惧れがある。
また、アークスタッド溶接法では、溶接終了後に必然的にバリやスパッタが生じるが、このばりを残置すれば疲労破壊の起点となるので、バリやスパッタの除去作業が必要で、その除去に多大な労力と経費が必要であり、施工コストが高いものとなる。また、溶接工の技量により接合部の品質が左右されるので、その管理が必要で、この点でも施工コストが高くなる。
上記のトンネル内壁鋼材やLNGタンク等の構造物に取り付けられるスタッドボルトの数は膨大であり、施工性が良好で、施工コストが安く、接合品質の確保が容易なスタッドボルトが望まれている。
本発明は、上記背景のもとになされたもので、主として構造物に多数のスタッドボルトを接合する場合等において、施工能率が高い等の種々の面で施工性が良好で、施工コストを大幅に低減することができ、かつ接合品質を確保することが容易なスタッドボルト、及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する請求項1の発明は、被接合材に対して摩擦接合により接合されるスタッドボルトであって、軸部の下端にアール部を介して拡径されたフランジ部を有することを特徴とする。
請求項2は、請求項1のスタッドボルトにおいて、前記フランジ部の下面中心位置に円錐状突起が一体に形成されていることを特徴とする。
請求項3は、請求項1又は2記載のスタッドボルトにおいて、前記軸部に、棒状部材を連結するための軸部上端面に開口する棒状部材挿入穴を設けたことを特徴とする。
請求項4は、請求項1〜3のいずれか1項のスタッドボルトにおいて、前記棒状部材挿入穴がネジ穴であり、前記棒状部材の先端部がネジ部であることを特徴とする。
請求項5は、請求項1〜4のいずれか1項のスタッドボルトにおいて、長さが100mm以下であることを特徴とする。
請求項6は、請求項1〜5のいずれか1項のスタッドボルトにおいて、材質がアルミニウム合金又は炭素鋼であることを特徴とする。
請求項7は、請求項1〜6のいずれか1項のスタッドボルトにおいて、LNGタンクの外面に保冷材を取り付けるためにタンク外面に固定して用いられることを特徴とする。
請求項8は、請求項1〜6のいずれか1項のスタッドボルトにおいて、トンネルの内壁に固定した鋼材に吸音材を取り付けるために、前記鋼材に固定して用いられることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項1〜8のいずれか1項のスタッドボルトを製造するスタッドボルトの製造方法であって、鍛造又は鋳造により製造することを特徴とする。
本発明のスタッドボルトによれば、固相状態で接合する摩擦接合により被接合材に接合されるので、アークスタッド溶接法による場合と異なりバリやスパッタが発生せず、したがって、その除去に多大な労力と経費が無用となり、施工期間を短縮することができ、また施工コストを大幅に低減できる。
また、摩擦接合法は摩擦接合機側で適切な条件をすることで接合品質を確保でき、作業者の技量で接合品質が左右されることが少ないので、安定した接合品質を確保することが容易である。したがって、接合品質確保のための管理が容易であり、この点でも施工コストが低減される。
また、摩擦接合法は摩擦接合機側で適切な条件をすることで接合品質を確保でき、作業者の技量で接合品質が左右されることが少ないので、安定した接合品質を確保することが容易である。したがって、接合品質確保のための管理が容易であり、この点でも施工コストが低減される。
また、被接合材に接合される部分が、軸部の下端からアール部を介して拡径されたフランジ部であり、このアール部の存在で応力集中を回避することができ、特に振動等による多数の繰り返し応力が作用するような箇所に適用した場合には、疲労破壊を有効に防止することができる。
以下、本発明のスタッドボルト、及びその製造方法を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施例のスタッドボルト1を示すもので、(イ)は正面図、(ロ)は(イ)のA−A断面図、(ハ)は(イ)のB部拡大図である。
このスタッドボルト1は、被接合材に対して摩擦接合により接合されるスタッドボルトであり、図示の通り、軸部2の下端にアール部3を介して拡径されたフランジ部4を有している。各部はいずれも円形断面である。なお、アール部3は実施例では円弧を回転させた面(仮に円弧回転面と呼ぶ)である。
また、前記フランジ部4の下面中心位置に円錐状突起5が一体に形成されている。
このスタッドボルト1は、被接合材に対して摩擦接合により接合されるスタッドボルトであり、図示の通り、軸部2の下端にアール部3を介して拡径されたフランジ部4を有している。各部はいずれも円形断面である。なお、アール部3は実施例では円弧を回転させた面(仮に円弧回転面と呼ぶ)である。
また、前記フランジ部4の下面中心位置に円錐状突起5が一体に形成されている。
スタッドボルト1の軸部の直径をd、フランジ部4の直径をD、全体の高さ(長さ)をHで示す。
図1(イ)のB部を拡大した図1(ハ)において、フランジ部4の底面4aと軸部2の外径位置からフランジ部4の底面4aに降ろした垂線(破線で示す)との交点をP、フランジ部4の底面4aにおける外径位置をE、アール部3の軸部2側の端をQ、アール部3のフランジ部4側の端をGで示す。また、フランジ部4の高さ(G−E間距離)をg、フランジ部4の半径と軸部2の半径との差(P−E間距離)をe、アール部3の軸部2側の端Qの高さ位置(Q−P間距離)をfで示す。
また、実施例では前記のように断面が円弧であるアール部3の曲率半径をrで示す。
図1(イ)のB部を拡大した図1(ハ)において、フランジ部4の底面4aと軸部2の外径位置からフランジ部4の底面4aに降ろした垂線(破線で示す)との交点をP、フランジ部4の底面4aにおける外径位置をE、アール部3の軸部2側の端をQ、アール部3のフランジ部4側の端をGで示す。また、フランジ部4の高さ(G−E間距離)をg、フランジ部4の半径と軸部2の半径との差(P−E間距離)をe、アール部3の軸部2側の端Qの高さ位置(Q−P間距離)をfで示す。
また、実施例では前記のように断面が円弧であるアール部3の曲率半径をrで示す。
本発明では、アール部3の形状を応力集中を極めて有効に防止できる形状とする。アール部3は、図3に示したノイバーの応力集中係数図を利用し、以下のような手順で設計することができる。
(イ)ノイバーの応力集中係数図(図3)からD/dの値に対応する回帰直線を求める。
回帰直線を求める具体的の方法は後述する。
(ロ)別途行った疲労試験データから「応力振幅―繰返し数」の関係を求める。
(ハ)要求される「応力振幅−繰返し数」に対し応力集中係数の許容値を決定する。
(ニ)前記(イ)で求めた関係を基に、使用するスタッドボルトの軸部直径dに対するアール部3の曲率半径rを求める。
(ホ)スタッドボルトのフランジ部高さ(図1(ハ)の寸法g)を決定する。
なお、gは例えばボルト径d=6〜16mmφの場合、0.4〜2.0mmφが望ましい。
(ヘ)スタッドボルトの全長Hはスタッドボルトの使用目的ないし使用態様に応じて設定する(要求される長さとする)。ただし、全長Hは3d〜8dが望ましい。
(イ)ノイバーの応力集中係数図(図3)からD/dの値に対応する回帰直線を求める。
回帰直線を求める具体的の方法は後述する。
(ロ)別途行った疲労試験データから「応力振幅―繰返し数」の関係を求める。
(ハ)要求される「応力振幅−繰返し数」に対し応力集中係数の許容値を決定する。
(ニ)前記(イ)で求めた関係を基に、使用するスタッドボルトの軸部直径dに対するアール部3の曲率半径rを求める。
(ホ)スタッドボルトのフランジ部高さ(図1(ハ)の寸法g)を決定する。
なお、gは例えばボルト径d=6〜16mmφの場合、0.4〜2.0mmφが望ましい。
(ヘ)スタッドボルトの全長Hはスタッドボルトの使用目的ないし使用態様に応じて設定する(要求される長さとする)。ただし、全長Hは3d〜8dが望ましい。
以下に、アルミニウム合金A5083を用いたスタッドボルトの例を示す。
アルミニウム合金A5083の場合、応力集中係数1.08で、応力振幅100MPaにおいて疲労寿命は107回であるとする。
フランジ部直径Dと軸部直径dとの比D/dの各場合について、アール部曲率半径rと軸部直径dとの比r/dを横軸、応力集中係数Ktを縦軸としていずれも通常目盛で表しているノイバーの応力集中係数図を、横軸・縦軸とも対数目盛で表した両対数表示とし、最小二乗法により回帰直線を得る。
例えば、D/d=1.2、又は1.5の各場合について両対数表示で表した式(回帰直線)は次の通りとなる。
D/d=1.2の時
LogKt=−0.2193Log(r/d)+0.0228 (R2=0.96) ・・・(1)
D/d=1.5の時
LogKt=−0.2641Log(r/d)+0.015 (R2=0.99) ・・・(2)
となる。
従ってKt=1.08のときは(1)式においてはr/d=0.9、 (2)式においてはr/d=0.85となる。
これらをもとにボルトの形状寸法を決定する。
式(1)を求めた具体的な要領について説明すると、ノイバーの応力集中係数図におけるフランジ部直径Dと軸部直径dとの比D/dが1.2の曲線について、横軸r/d=0.05、0.10、0.15、0.20、0.25、0.30の各値に対応する縦軸Ktの値をノイバーの応力集中係数図から直接読み取り、各々の値を両対数グラフにプロットし、最小二乗法により、式(1)を得た。
式(2)についても同じ要領で得た。
アルミニウム合金A5083の場合、応力集中係数1.08で、応力振幅100MPaにおいて疲労寿命は107回であるとする。
フランジ部直径Dと軸部直径dとの比D/dの各場合について、アール部曲率半径rと軸部直径dとの比r/dを横軸、応力集中係数Ktを縦軸としていずれも通常目盛で表しているノイバーの応力集中係数図を、横軸・縦軸とも対数目盛で表した両対数表示とし、最小二乗法により回帰直線を得る。
例えば、D/d=1.2、又は1.5の各場合について両対数表示で表した式(回帰直線)は次の通りとなる。
D/d=1.2の時
LogKt=−0.2193Log(r/d)+0.0228 (R2=0.96) ・・・(1)
D/d=1.5の時
LogKt=−0.2641Log(r/d)+0.015 (R2=0.99) ・・・(2)
となる。
従ってKt=1.08のときは(1)式においてはr/d=0.9、 (2)式においてはr/d=0.85となる。
これらをもとにボルトの形状寸法を決定する。
式(1)を求めた具体的な要領について説明すると、ノイバーの応力集中係数図におけるフランジ部直径Dと軸部直径dとの比D/dが1.2の曲線について、横軸r/d=0.05、0.10、0.15、0.20、0.25、0.30の各値に対応する縦軸Ktの値をノイバーの応力集中係数図から直接読み取り、各々の値を両対数グラフにプロットし、最小二乗法により、式(1)を得た。
式(2)についても同じ要領で得た。
アール部3の形状(図1(ハ)のQ−G部の曲線)は、r/d=0.9の場合、図1においてP点を原点とするx−y座標によれば、次式で表わされる。
(x−0.9d)2+(y-0.45d)2=(0.9d)2 ・・・(3)
仮に、フランジ部の高さg=0.05dとした場合(但し、gは摩擦接合条件によって決定される)、(3)式でy=0.05dを代入すると、x=0.95dとなるから、フランジ部半径と軸部半径との半径差e=0.09dとなる。
従って、フランジ部4の直径Dは、D=1.18dとなる。
なお、本発明はこれらの実施例の数値は限定されるものではなく、ボルト材質、ボルト径、長さ、被接合材の材質、板厚、表面形状、その他の諸条件に応じて適切な数値を選定することができる。
(x−0.9d)2+(y-0.45d)2=(0.9d)2 ・・・(3)
仮に、フランジ部の高さg=0.05dとした場合(但し、gは摩擦接合条件によって決定される)、(3)式でy=0.05dを代入すると、x=0.95dとなるから、フランジ部半径と軸部半径との半径差e=0.09dとなる。
従って、フランジ部4の直径Dは、D=1.18dとなる。
なお、本発明はこれらの実施例の数値は限定されるものではなく、ボルト材質、ボルト径、長さ、被接合材の材質、板厚、表面形状、その他の諸条件に応じて適切な数値を選定することができる。
実施例では、フランジ部4の下面の円錐状突起5の形状を、高さ0.2d、半径0.2dの円錐形としている。
スタッドボルトを摩擦接合機で被接合材に接合する場合、スタッドボルトを高速回転させるので、可搬式の摩擦接合機を用いてスタッドボルトの接合を行おうとすると、被接合材に対するスタッドボルトの位置が安定しない。
そこで、被接合材におけるスタッドボルトを接合しようとする箇所の中心位置に予め小さな窪みを形成し、この窪みに前記円錐状突起5を挿入した上でスタッドボルトを高速回転させて、摩擦接合する。これにより、被接合材に対するスタッドボルトの位置が固定され、摩擦接合作業が容易になる。
スタッドボルトを摩擦接合機で被接合材に接合する場合、スタッドボルトを高速回転させるので、可搬式の摩擦接合機を用いてスタッドボルトの接合を行おうとすると、被接合材に対するスタッドボルトの位置が安定しない。
そこで、被接合材におけるスタッドボルトを接合しようとする箇所の中心位置に予め小さな窪みを形成し、この窪みに前記円錐状突起5を挿入した上でスタッドボルトを高速回転させて、摩擦接合する。これにより、被接合材に対するスタッドボルトの位置が固定され、摩擦接合作業が容易になる。
前述したトンネル内壁鋼材やLNGタンク等の構造物に取り付けるスタッドボルトとして、上記のようにアール部3を適切な形状に設定して応力集中発生を効果的に抑制できるスタッドボルトを用い、これを摩擦接合法により構造物等に接合した場合、必要とされる(使用される)スタッドボルトの数は膨大なので、施工コスト軽減の効果、接合品質の確保の容易さの効果は極めて大きい。
図2に他の実施例のスタッドボルト11を示す。
この実施例のスタッドボルト11は、図1のスタッドボルト1における軸部2に、その上端面に開口するネジ穴7を設けたものである。
このスタッドボルト11によれば、長いスタッドボルトが必要となる場合に、スタッドボルト11を前述した要領で被接合材に接合した後、先端部にネジ部8aを形成した棒状部材8を前記ネジ穴7にねじ込むことで、長いスタッドボルトを接合したものと同等になる。
なお、スタッドボルトにネジ穴を設けるのではなく単なる深穴を設けてもよい。この場合は、棒状部材側もネジ部ではなく、前記単なる深穴に嵌合する細径棒状部を設け、細径棒状部を単なる深穴に嵌合させ、強力な接着剤を用いて接着するとよい。
この実施例のスタッドボルト11は、図1のスタッドボルト1における軸部2に、その上端面に開口するネジ穴7を設けたものである。
このスタッドボルト11によれば、長いスタッドボルトが必要となる場合に、スタッドボルト11を前述した要領で被接合材に接合した後、先端部にネジ部8aを形成した棒状部材8を前記ネジ穴7にねじ込むことで、長いスタッドボルトを接合したものと同等になる。
なお、スタッドボルトにネジ穴を設けるのではなく単なる深穴を設けてもよい。この場合は、棒状部材側もネジ部ではなく、前記単なる深穴に嵌合する細径棒状部を設け、細径棒状部を単なる深穴に嵌合させ、強力な接着剤を用いて接着するとよい。
上述のスタッドボルト1、11の製造方法は特に限定されないが、例えば熱間鍛造により製造することができる。
この場合、鍛造素材はスタッドボルトの質量の例えば1.05倍程度の丸棒鍛造素材を用いて製造するとよい。
鍛造用金型は、アルミニウム合金のスタッドボルトを製造する場合には、熱間工具鋼を用い、上型としてはスタッドボルト1のフランジ部4、アール部3、及び軸部2を成形する形状のもの、下型としてはフランジ部4から下の部分(円錐状突起部5の部分)を成形できるものを用い、300℃〜400℃の温度で実施するとよい。
この場合、鍛造素材はスタッドボルトの質量の例えば1.05倍程度の丸棒鍛造素材を用いて製造するとよい。
鍛造用金型は、アルミニウム合金のスタッドボルトを製造する場合には、熱間工具鋼を用い、上型としてはスタッドボルト1のフランジ部4、アール部3、及び軸部2を成形する形状のもの、下型としてはフランジ部4から下の部分(円錐状突起部5の部分)を成形できるものを用い、300℃〜400℃の温度で実施するとよい。
また、鋳造により製造することも可能である。
さらに、切削加工により製造することも可能である。
さらに、切削加工により製造することも可能である。
1 スタッドボルト
2 軸部
3 アール
4 フランジ部
4a (フランジ部の)底面
5 円錐状突起
d (スタッドボルトの)軸部直径
D (スタッドボルトの)フランジ部直径
H (スタッドボルト全体の)高さ(長さ)
r アール部3の曲率半径
P (フランジ部底面と軸部外径位置からフランジ部底面に降ろした垂線との交点)P
E フランジ部底面におけるフランジ部外径位置、
Q アール部3の軸部側の端
G アール部3のフランジ部側の端
g フランジ部の高さ(G−E間距離)
e フランジ部半径と軸部径との差(P−E間距離)
f アール部3の軸部側の端Qの高さ位置(Q−P間距離)
2 軸部
3 アール
4 フランジ部
4a (フランジ部の)底面
5 円錐状突起
d (スタッドボルトの)軸部直径
D (スタッドボルトの)フランジ部直径
H (スタッドボルト全体の)高さ(長さ)
r アール部3の曲率半径
P (フランジ部底面と軸部外径位置からフランジ部底面に降ろした垂線との交点)P
E フランジ部底面におけるフランジ部外径位置、
Q アール部3の軸部側の端
G アール部3のフランジ部側の端
g フランジ部の高さ(G−E間距離)
e フランジ部半径と軸部径との差(P−E間距離)
f アール部3の軸部側の端Qの高さ位置(Q−P間距離)
Claims (9)
- 被接合材に対して摩擦接合により接合されるスタッドボルトであって、
軸部の下端にアール部を介して拡径されたフランジ部を有することを特徴とするスタッドボルト。 - 前記フランジ部の下面中心位置に円錐状突起が一体に形成されていることを特徴とする請求項1記載のスタッドボルト。
- 前記軸部に、棒状部材を連結するための軸部上端面に開口する棒状部材挿入穴を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載のスタッドボルト。
- 前記棒状部材挿入穴がネジ穴であり、前記棒状部材の先端部がネジ部であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のスタッドボルト。
- 長さが100mm以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のスタッドボルト。
- 材質がアルミニウム合金又は炭素鋼であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のスタッドボルト。
- LNGタンクの外面に保冷材を取り付けるためにタンク外面に固定して用いられることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のスタッドボルト。
- トンネルの内壁に固定した鋼材に吸音材を取り付けるために、前記鋼材に固定して用いられることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のスタッドボルト。
- 請求項1〜8のいずれか1項のスタッドボルトを製造するスタッドボルトの製造方法であって、鍛造又は鋳造により製造することを特徴とするスタッドボルトの製造方法。
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