JP2017001848A - エレベータ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】床面の状態に応じて戸開時間を調整することにより、利用者の安全性を向上させることができるエレベータ制御装置を提供する。
【解決手段】一実施形態に係るエレベータ制御装置は、解析部と、予測部と、計算部と、決定部と、制御部と、を備える。解析部は、エレベータホール及びカゴ内の少なくとも一方の画像を解析し、利用者と、利用者の移動を妨げる障害物と、を検出する。予測部は、利用者及び障害物の検出結果に基づいて、利用者の軌道を予測する。計算部は、軌道に基づいて、利用者の移動時間を計算する。決定部は、移動時間に基づいて、カゴの戸開時間を決定する。制御部は、決定された戸開時間と検出結果とに基づいて、カゴの運行を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、エレベータ制御装置に関する。
従来、エレベータのカゴの戸開時間は、固定値となっている。このため、利用者による釦操作やドアのセーフティ動作が無い限り、カゴは、戸開後に一定時間が経過すると戸閉する。このため、ホールやカゴの床面の状態が悪く、カゴへの乗車(カゴからの降車)に通常より時間がかかる場合(例えば、ホールの水たまりを迂回する場合)、利用者は急いでカゴに乗車(カゴから降車)しなければならなかった。
高齢者やけが人などの歩行速度が遅い利用者は、特に急がなければならないため、転倒する恐れがあった。また、歩行速度の遅い利用者は、戸閉までに間に合わず、カゴに乗車(カゴから降車)できないこともあった。
特開2005−335875号公報
床面の状態に応じて戸開時間を調整することにより、利用者の安全性を向上させることができるエレベータ制御装置を提供する。
一実施形態に係るエレベータ制御装置は、解析部と、予測部と、計算部と、決定部と、制御部と、を備える。解析部は、エレベータホール及びカゴ内の少なくとも一方の画像を解析し、利用者と、利用者の移動を妨げる障害物と、を検出する。予測部は、利用者及び障害物の検出結果に基づいて、利用者の軌道を予測する。計算部は、軌道に基づいて、利用者の移動時間を計算する。決定部は、移動時間に基づいて、カゴの戸開時間を決定する。制御部は、決定された戸開時間と検出結果とに基づいて、カゴの運行を制御する。
第1実施形態に係るエレベータの一例を示す図。 第1実施形態に係るエレベータ制御装置の処理を示すフローチャート。 第1実施形態に係るエレベータ制御装置の処理を示すフローチャート。 第2実施形態に係るエレベータ制御装置の処理を示すフローチャート。 第3実施形態に係るエレベータ制御装置の処理を示すフローチャート。 第4実施形態に係るエレベータ制御装置の処理を示すフローチャート。 第5実施形態に係るエレベータの一例を示す図。 第5実施形態に係るエレベータ制御装置の処理を示すフローチャート。 第6実施形態に係るエレベータ制御装置の処理を示すフローチャート。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態に係るエレベータについて、図1〜図3を参照して説明する。図1は、本実施形態に係るエレベータを示す図である。図1に示すように、このエレベータは、エレベータホール1と、カゴ2と、エレベータ制御装置3と、を備える。
エレベータホール1は、カゴ2が停車する各階床に設けられる。図1に示すように、エレベータホール1は、ホールドア11と、ホール操作盤12と、ホール撮影装置13と、を備える。
ホールドア11は、利用者がカゴ2に乗り降りするためのドアである。ホールドア11は、カゴ2に対応して設けられ、エレベータホール1に1つ設けられてもよいし、複数設けられてもよい。ホールドア11は、対応するカゴ2が停車すると、後述するカゴドア21と共に戸開する。
ホール操作盤12は、エレベータホール11にいる利用者がエレベータを操作するための装置である。図示されていないが、操作盤12は、ホール呼び釦、戸開釦、及び戸閉釦などを備える。
ホール撮影装置13は、エレベータホール1を撮影するカメラである。ホール撮影装置13は、エレベータホール1の天井や壁面に設けられる。ホール撮影装置13は、撮影したエレベータホール1の画像(ホール画像)をエレベータ制御装置3に送信する。ホール画像の送信は、常時行なわれてもよいし、エレベータ制御装置3からの要求に応じて行なわれてもよい。
カゴ2は、エレベータに1つ又は複数設けられる。図1に示すように、カゴ2は、カゴドア21と、カゴ操作盤22と、カゴ撮影装置23と、を備える。
カゴドア21は、利用者がカゴ2に乗り降りするためのドアである。カゴドア21は、呼びを登録された階床に停車すると、対応するホールドア11と共に戸開する。
以下では、ホールドア11及びカゴドア21を、まとめてドアと称する。カゴ2のドアが戸開(戸閉)する、と言った場合、カゴ2に設けられたカゴドア21と、対応するホールドア21と、が共に戸開(戸閉)することを意味する。
カゴ操作盤22は、カゴ2に乗車している利用者がカゴ2を操作するための装置である。図示されていないが、カゴ操作盤22は、カゴ呼び釦(行先階釦)、戸開釦、及び戸閉釦などを備える。
カゴ撮影装置23は、カゴ2内を撮影するカメラである。カゴ撮影装置23は、カゴ2の天井や壁面に設けられる。カゴ撮影装置23は、撮影したカゴ2内の画像(カゴ画像)をエレベータ制御装置3に送信する。カゴ画像の送信は、常時行なわれてもよいし、エレベータ制御装置3からの要求に応じて行なわれてもよい。
なお、図1の例では、エレベータは、ホール撮影装置13と、カゴ撮影装置23と、をそれぞれ備えるが、いずれか一方だけ備えてもよい。また、ホール撮影装置13は、1つのエレベータホール1に1つ設けられてもよいし、複数設けられてもよい。
エレベータ制御装置3(以下、「制御装置3」という)は、エレベータを制御するコンピュータである。制御装置3は、例えば、カゴ2の運行やドアの開閉の制御、ホール呼び釦及びカゴ呼び釦からの入力に応じた呼びの登録、登録された呼びのカゴ2への割当て、カゴ2の運行情報の収集、有線又は無線による外部機器との通信、などを行う。
制御装置3は、エレベータに設けられた制御盤により構成されてもよいし、制御盤に接続された外部端末により構成されてもよいし、エレベータの監視センタに設けられた、制御盤と通信可能なサーバにより構成されてもよいし、これらの組合せにより構成されてもよい。
図1は、本実施形態に係る制御装置3の機能構成を示している。図1に示すように制御装置3は、画像解析部31と、軌道予測部32と、移動時間計算部33と、戸開時間決定部34と、制御部35と、を備える。
画像解析部31(以下、「解析部31」という)は、ホール撮影装置13からホール画像を受信し、受信したホール画像を解析し、エレベータホール1にいる利用者と、エレベータホール1にある障害物と、を検出する。また、解析部31は、カゴ撮影装置23からカゴ画像を受信し、受信したカゴ画像を解析し、カゴ2内にいる利用者と、カゴ2内にある障害物と、を検出する。
障害物とは、利用者の移動を妨げる任意のものである。障害物は、例えば、床面の汚れ、水たまり、及びゴミであるが、これに限られない。解析部31は、利用者及び障害物を、機械学習やパターン認識などの画像解析手法により、検出することができる。解析部31は、検出結果を出力する。
軌道予測部32(以下、「予測部32」という)は、解析部31が出力した検出結果を入力される。予測部32は、入力された検出結果に基づいて、利用者の軌道を予測する。予測部32は、予測した利用者の軌道を出力する。
予測部32は、エレベータホール1の利用者及び障害物の検出結果に基づいて、利用者が障害物を迂回してカゴ2に乗車するまでの軌道を予測する。すなわち、予測される軌道は、利用者の位置から、カゴ2(ホールドア11)の位置までの、障害物を迂回した軌道となる。
予測部32は、エレベータホール1に複数の利用者が検出された場合、各利用者の軌道を予測してもよいし、一部の利用者の軌道を予測してもよい。また、予測部32は、エレベータホール1に利用者が検出された場合、常に軌道を予測してもよいし、エレベータホール1に利用者が検出された場合であっても、障害物が検出されたときのみ軌道を予測してもよい。
また、予測部32は、カゴ2の利用者及び障害物の検出結果に基づいて、利用者が障害物を迂回してカゴ2から降車するまでの軌道を予測する。すなわち、予測される軌道は、利用者の位置から、カゴドア21の位置までの、障害物を迂回した軌道となる。
予測部32は、カゴ2に複数の利用者が検出された場合、各利用者の軌道を予測してもよいし、一部の利用者の軌道を予測してもよい。また、予測部32は、カゴ2に利用者が検出された場合、常に軌道を予測してもよいし、カゴ2に利用者が検出された場合であっても、障害物が検出されたときのみ軌道を予測してもよい。
移動時間計算部33(以下、「計算部33」という)は、予測部32が出力した軌道を入力される。計算部33は、入力された軌道に基づいて、利用者の移動時間を計算する。ここでいう移動時間とは、利用者が、予測された軌道を移動するために要する時間のことである。
本実施形態に係る制御装置3は、利用者の軌道を予測し、予測された軌道の移動時間を計算することにより、利用者の乗車時間(降車時間)を予測することができる。
計算部33は、例えば、予測された軌道の距離と、利用者の移動速度と、に基づいて、移動時間を計算することができる。利用者の移動速度は、予め設定しておけばよい。計算部33は、軌道を予測された各利用者について、移動時間を計算する。計算部33は、計算結果を出力する。
戸開時間決定部34(以下、「決定部34」という)は、計算部33が出力した計算結果を入力される。決定部34は、計算結果(各利用者の移動時間)に基づいて、カゴ2の戸開時間を決定する。本実施形態において、戸開時間は、予め標準時間が設定されている。決定部34は、入力された各利用者の移動時間に基づいて、戸開時間を標準時間以上の時間に決定する。
決定部34は、例えば、移動時間の最大値と、所定の閾値と、を比較する。決定部34は、移動時間が閾値以上の利用者がいる場合、標準時間より長い戸開時間を決定し、移動時間が閾値以上の利用者がいない場合、戸開時間を標準時間に決定する。閾値は、標準時間に基づいて設定することができる。
決定部34は、例えば、標準時間より長い戸開時間を、移動時間の最大値に基づいて計算する。具体的には、決定部34は、移動時間の最大値を戸開時間として決定してもよいし、移動時間の最大値に所定の係数を乗算した時間を戸開時間として決定してもよい。
また、決定部34は、移動時間の最大値と戸開時間とが対応付けられたデータベースを参照して決定してもよい。データベースは、決定部34が参照可能なように予め用意しておけばよい。
なお、戸開時間の決定方法は、上記の方法に限られない。例えば、決定部34は、移動時間が閾値より長い利用者が複数人いる場合に、標準時間より長い戸開時間を決定してもよい。
制御部35は、ホール呼び釦やカゴ呼び釦から呼び要求を入力される。制御部35は、入力された呼び要求に応じて呼びを登録し、登録された呼びにカゴ2を割当てる。また、運行中のカゴ2の運行情報の収集を行う。
さらに、制御部35は、解析部31が出力した検出結果と、決定部34が出力した戸開時間と、を入力される。制御部35は、入力された検出結果と戸開時間とに基づいて、カゴ2の運行を制御する。制御部35によるカゴ2の運行の制御方法について、詳しくは後述する。
次に、本実施形態に係る制御装置3によるエレベータの制御方法について、図2及び図3を参照して説明する。図2は、ホール呼びが登録された場合の制御装置3の処理を示すフローチャートである。
ある階床Xにいる利用者が、階床Xのエレベータホール1に設置された操作盤11のホール呼び釦を押すと、制御部35にホール呼び要求が入力され、階床Xのホール呼びが登録される。制御部35は、登録された階床Xのホール呼びを、カゴYに割当てる(ステップS101)。カゴへの呼びの割当て方法として、従来の任意の方法を利用できる。
階床Xのホール呼びが登録されると、解析部31は、階床Xに設置されたホール撮影装置13から、階床Xのホール画像を受信する。解析部31は、受信した階床Xのホール画像を解析し、階床Xのエレベータホール1の利用者及び障害物を検出する(ステップS102)。解析部31は、検出結果を予測部32及び制御部35に入力する。
解析部31の画像解析により、階床Xのエレベータホール1に障害物が検出されなかった場合(ステップS103のNo)、制御部35は、カゴYを通常運行させる。すなわち、カゴYは、ホール呼びに応答して階床Xに停車し、標準時間だけ戸開し(ステップS104)、その後、戸閉する(ステップS105)。戸開中に利用者が戸開釦や戸閉釦を操作した場合、戸開時間は、利用者の操作に応じて変化する。
一方、解析部31の画像解析により、階床Xのエレベータホール1に障害物が検出された場合(ステップS103のYes)、予測部32は、階床Xのエレベータホール1に検出された各利用者が、障害物を迂回してカゴYに乗車する軌道を予測する(ステップS106)。軌道の予測方法は、上述の通りである。予測された各利用者の軌道は、計算部33に入力される。
計算部33は、各利用者の軌道を入力されると、各利用者が、障害物を迂回してカゴYに乗車するのに要する乗車時間を計算する(ステップS107)。これにより、各利用者の乗車時間が予測される。乗車時間の計算方法は、上述の通りである。計算された各利用者の乗車時間は、決定部34に入力される。
決定部34は、各利用者の乗車時間を入力されると、カゴYの階床Xにおける戸開時間を決定する(ステップS108)。戸開時間は、各利用者の乗車時間に基づいて、標準時間以上の時間に決定される。戸開時間の決定方法は、上述の通りである。決定された戸開時間は、制御部35に入力される。
制御部35は、解析部31の画像解析により、階床Xのエレベータホール1に障害物が検出された場合(ステップS103のYes)、決定部34が決定した戸開時間に従ってカゴYを運行させる。すなわち、カゴYは、ホール呼びに応答して階床Xに停車し、決定部34が決定した戸開時間だけ戸開し(ステップS109)、その後、戸閉する(ステップS105)。
以上説明した通り、本実施形態に係る制御装置3は、エレベータホール1に障害物がある場合、エレベータホール1にいる利用者の乗車時間を予測し、予測された乗車時間に応じて戸開時間を調整することができる。具体的には、エレベータホール1の床面の状態が悪く、利用者の乗車時間が通常より長くなる場合に、戸開時間を標準時間より長くすることができる。これにより、利用者が焦ってカゴに乗車する必要がなくなるため、利用者の安全性を向上させることができる。
なお、以上では、ホール呼びが登録された場合を例に、制御装置3の処理を説明したが、カゴ呼びが登録された場合であっても、制御装置3は、同様の処理を実行可能である。図3は、カゴ呼びが登録された場合の制御装置3の処理を示すフローチャートである。
あるカゴYに乗車している利用者が、カゴYに設置されたX階のカゴ呼び釦(行先階釦)を押すと、制御部35にカゴ呼び要求が入力され、階床Xのカゴ呼びが登録される。制御部35は、登録された階床Xのカゴ呼びを、カゴYに割当てる(ステップS201)。
カゴYにカゴ呼びが登録されると、解析部31は、カゴYに設置されたカゴ撮影装置23から、カゴYのカゴ画像を受信する。解析部31は、受信したカゴYのカゴ画像を解析し、カゴYの利用者及び障害物を検出する(ステップS202)。解析部31は、検出結果を予測部32及び制御部35に入力する。
解析部31の画像解析により、カゴYに障害物が検出されなかった場合(ステップS203のNo)、制御部35は、カゴYを通常運行させる。すなわち、カゴYは、カゴ呼びに応答して階床Xに停車し、標準時間だけ戸開し(ステップS204)、その後、戸閉する(ステップS205)。戸開中に利用者が戸開釦や戸閉釦を操作した場合、戸開時間は、利用者の操作に応じて変化する。
一方、解析部31の画像解析により、カゴYに障害物が検出された場合(ステップS203のYes)、予測部32は、カゴYに検出された各利用者が、障害物を迂回してカゴYから降車する軌道を予測する(ステップS206)。軌道の予測方法は、上述の通りである。予測された各利用者の軌道は、計算部33に入力される。
計算部33は、各利用者の軌道を入力されると、各利用者が、障害物を迂回してカゴYから降車するのに要する降車時間を計算する(ステップS207)。これにより、各利用者の降車時間が予測される。降車時間の計算方法は、上述の通りである。計算された各利用者の降車時間は、決定部34に入力される。
決定部34は、各利用者の降車時間を入力されると、カゴYの階床Xにおける戸開時間を決定する(ステップS208)。戸開時間は、各利用者の降車時間に基づいて、標準時間以上の時間に決定される。戸開時間の決定方法は、上述の通りである。決定された戸開時間は、制御部35に入力される。
制御部35は、解析部31の画像解析により、カゴYに障害物が検出された場合(ステップS203のYes)、決定部34が決定した戸開時間に従ってカゴYを運行させる。すなわち、カゴYは、ホール呼びに応答して階床Xに停車し、決定部34が決定した戸開時間だけ戸開し(ステップS209)、その後、戸閉する(ステップS205)。
以上説明した通り、本実施形態に係る制御装置3は、カゴ2に障害物がある場合、カゴ2にいる利用者の降車時間を予測し、予測された降車時間に応じて戸開時間を調整することができる。具体的には、カゴ2の床面の状態が悪く、利用者の降車時間が通常より長くなる場合に、戸開時間を標準時間より長くすることができる。これにより、利用者が焦ってカゴに降車する必要がなくなるため、利用者の安全性を向上させることができる。
なお、本実施形態において、カゴ2の戸開中に利用者が戸開釦や戸閉釦を操作した場合、利用者の操作に応じて戸開時間が変化する。このため、移動時間が長い利用者のために戸開時間を長くしても、他の利用者が戸閉釦を押したために、カゴ2のドアが短時間で戸閉し、利用者が乗車(降車)し損ねることが考えられる。
そこで、本実施形態において、制御部35は、決定部34により戸開時間が決定された場合、決定された戸開時間の間、カゴ2を戸閉する戸閉釦を無効化してもよい。これにより、確実に戸開時間を確保し、利用者の安全性をより向上させることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態に係るエレベータについて、図4を参照して説明する。本実施形態において、解析部31は、利用者及び障害物に加えて、遅利用者を検出する。計算部33は、遅利用者の検出結果に基づいて、移動時間を計算する。また、制御部35は、遅利用者の検出結果に基づいて、エレベータを制御する。他の構成は、第1実施形態と同様である。以下、第1実施形態との相違点を中心に、本実施形態に係る制御装置3について説明する。
解析部31は、ホール撮影装置13からホール画像を受信し、受信したホール画像を解析し、エレベータホール1にいる利用者の中から遅利用者を検出する。また、解析部31は、カゴ撮影装置23からカゴ画像を受信し、受信したカゴ画像を解析し、カゴ2内にいる利用者の中から遅利用者を検出する。
ここでいう遅利用者とは、一般の利用者よりも、移動速度が遅い利用者のことである。遅利用者には、病人、けが人、高齢者、子供、及び身体障がい者などが含まれる。解析部31は、例えば、画像解析により検出した利用者の特徴(身長、車いす、及び松葉杖など)に基づいて、遅利用者を検出してもよいし、画像解析による年齢推定により、遅利用者を検出してもよい。
解析部31は、検出結果を出力する。解析部31は、検出結果として、遅利用者か否かだけを出力してもよいし、病人やけが人などの遅利用者の属性を出力してもよい。出力された検出結果は、利用者及び障害物の検出結果と共に、予測部32及び制御部35に入力される。
計算部33は、予測部32から、各利用者の軌道と共に、遅利用者の検出結果を入力される。本実施形態では、遅利用者の検出結果に応じた移動速度が設定され、計算部33は、検出結果に応じた移動速度を用いて各利用者の移動時間を計算する。
例えば、解析部31が検出結果として、遅利用者か否かだけを出力する場合、遅利用者の移動速度と、遅利用者以外の移動速度と、がそれぞれ設定される。このとき、遅利用者の移動速度は、遅利用者以外の移動速度より遅く設定される。
そして、計算部33は、ある利用者Uが遅利用者として検出された場合、利用者Uの移動時間を、利用者Uの軌道と、遅利用者の移動速度と、に基づいて計算する。また、計算部33は、ある利用者Uが遅利用者以外として検出された場合、利用者Uの移動時間を、利用者Uの軌道と、遅利用者以外の移動速度と、に基づいて計算する。
また、解析部31が検出結果として、遅利用者の属性を出力する場合、属性毎の移動速度と、遅利用者以外の移動速度と、がそれぞれ設定される。このとき、各属性の移動速度は、遅利用者以外の移動速度より遅く設定される。
そして、計算部33は、ある利用者Uが、ある属性の遅利用者として検出された場合、利用者Uの移動時間を、利用者Uの軌道と、利用者Uの属性の移動速度と、に基づいて計算する。また、計算部33は、ある利用者Uが遅利用者以外として検出された場合、利用者Uの移動時間を、利用者Uの軌道と、遅利用者以外の移動速度と、に基づいて計算する。
計算部33は、こうして計算された各利用者の移動時間を出力する。出力された計算結果は、決定部34に入力される。
制御部35は、解析部31から、利用者及び障害物の検出結果と共に、遅利用者の検出結果を入力される。制御部制御部35は、入力された検出結果と戸開時間とに基づいて、エレベータを制御する。制御部35によるエレベータの制御方法について、詳しくは後述する。
次に、本実施形態に係る制御装置3の処理について、図4を参照して説明する。図4は、ホール呼びが登録された場合の制御装置3の処理を示すフローチャートである。図4のステップS101〜S109は、図2のステップS101〜S109に相当する。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
階床Xにいる利用者がホール呼び釦を押すと、階床Xのホール呼びが登録され、登録されたホール呼びがカゴYに割当てられる(ステップS101)。
階床Xのホール呼びが登録されると、解析部31は、階床Xに設置されたホール撮影装置13から、階床Xのホール画像を受信し、受信した階床Xのホール画像を解析し、階床Xのエレベータホール1の利用者、障害物、及び遅利用者を検出する(ステップS102)。解析部31は、検出結果を予測部32及び制御部35に入力する。
解析部31の画像解析により、階床Xのエレベータホール1に障害物が検出されなかった場合(ステップS103のNo)、制御部35は、カゴYを通常運行させる。一方、解析部31の画像解析により、階床Xのエレベータホール1に障害物が検出された場合(ステップS103のYes)、処理はステップS110に進む。
解析部31の画像解析により、階床Xのエレベータホール1に遅利用者が検出されなかった場合(ステップS110のNo)、制御部35は、カゴYを通常運行させる。なお、本実施形態において、ステップS103とステップS110とは順番が逆でもよい。
一方、解析部31の画像解析により、階床Xのエレベータホール1に遅利用者が検出された場合(ステップS110のYes)、予測部32が遅利用者の軌道を予測し(ステップS106)、計算部33が遅利用者の乗車時間を計算し(ステップS107)、計算結果に基づいて決定部34が戸開時間を決定する(ステップS108)。そして、カゴYがホール呼びに応答して階床Xに停車し、決定された戸開時間だけ戸開し(ステップS109)、その後、戸閉する(ステップS105)。
すなわち、本実施形態では、階床Xのエレベータホール1に障害物及び遅利用者が検出された場合に、遅利用者の乗車時間に応じて戸開時間が調整される。このように戸開時間を調整することにより、遅利用者の安全性を確保しつつ、戸開時間の余計な延長を防ぎ、運行の遅延を抑制することができる。
なお、以上では、ホール呼びが登録された場合を例に、制御装置3の処理を説明したが、カゴ呼びが登録された場合であっても、制御装置3は、同様の処理を実行可能である。
(第3実施形態)
第3実施形態に係るエレベータについて、図5を参照して説明する。本実施形態において、制御部35は、他階の呼び登録数が多く、カゴ2の遅延による影響が大きい場合、戸開時間の延長を行わず、カゴ2を通常運行させる。
図5は、ホール呼びが登録された場合の本実施形態に係る制御装置3の処理を示すフローチャートである。図5のステップS101〜S109は、図2のステップS101〜S109に相当する。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
本実施形態において、制御部35は、ステップS101において、階床Xのホール呼びをカゴYに割当てた後、他階の呼び登録数、すなわち、階床X以外の階床のカゴ呼び及びホール呼びの登録数の合計が所定値以下であるか判定する(ステップS111)。所定値は、任意に設定可能である。
他階の呼び登録数が所定値より多い場合(ステップS111のNo)、制御部35は、カゴYを通常運行させる。すなわち、カゴYは、ホール呼びに応答して階床Xに停車し、標準時間だけ戸開し(ステップS104)、その後、戸閉する(ステップS105)。これは、他階の呼び登録数が所定値より多い場合、戸開時間の延長によるカゴYの遅延が、他階の多くの利用者に影響を及ぼすと考えられるためである。
一方、他階の呼び登録数が所定値以下の場合(ステップS111のYes)、制御部35は、解析部31にホール画像の解析を許可し、解析部31がホール画像を解析する(ステップS102)。これは、他階の呼び登録数が所定値以下の場合、カゴYの戸開時間を延長しても、他階の利用者に及ぼす影響が小さいと考えられるためである。
ステップS102以降の処理は、第1実施形態と同様である。すなわち、エレベータホール1の障害物の有無が判定され(ステップS103)、障害物が検出された場合(ステップS103のYes)、予測部32が利用者の軌道を予測し(ステップS106)、計算部33が利用者の移動時間を計算し(ステップS107)、決定部34が戸開時間を決定し(ステップS108)、制御部35が決定された戸開時間に従ってカゴYを制御し、カゴYが階床Xで決定された戸開時間だけ戸開し(ステップS109)、その後、戸閉する(ステップS105)。
以上説明した通り、本実施形態に係る制御装置3は、他階の呼び登録数が所定値より多い場合、戸開時間の延長を行わず、カゴ2を通常運行させる。これにより、利用者の安全性を確保しつつ、戸開時間の余計な延長を防ぐことができる。また、エレベータの利用者が多く、運行の遅延による影響が大きい場合に、運行の遅延を抑制することができる。
なお、以上では、ホール呼びが登録された場合を例に、制御装置3の処理を説明したが、カゴ呼びが登録された場合であっても、制御装置3は、同様の処理を実行可能である。
(第4実施形態)
第4実施形態に係るエレベータについて、図6を参照して説明する。本実施形態において、制御装置3は、カゴ2が呼びに応答して戸閉した後、カゴ2に乗車(カゴ2から降車)し損ねた利用者がいるか判定する。乗車(降車)し損ねた利用者がいた場合、呼びを自動で登録する。
図6は、ホール呼びが登録された場合の本実施形態に係る制御装置3の処理を示すフローチャートである。図6のステップS101〜S109は、図2のステップS101〜S109に相当する。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
本実施形態において、カゴYが階床Xのホール呼びに応答し、戸閉した後(ステップS105)、解析部31は、階床Xに設置されたホール撮影装置13から、階床Xのホール画像を受信し、受信した階床Xのホール画像を解析し、階床Xのエレベータホール1の利用者を検出する(ステップS112)。解析部31は、検出結果を制御部35に入力する。
解析部31の画像解析により、階床Xのエレベータホール1に利用者が検出されなかった場合(ステップS113のNo)、処理は終了する。
一方、解析部31の画像解析により、階床Xのエレベータホール1に利用者が検出された場合(ステップS113のYes)、制御部35は、カゴYが応答したホール呼びと同方向の、階床Xの新たなホール呼びを自動で登録する(ステップS114)。
これにより、戸開時間に間に合わず、カゴ2に乗車し損ねた利用者がいた場合、この利用者のために新たなカゴ2を配車し、利用者の利便性を向上させることができる。
なお、本実施形態と第2実施形態とを組合せ、乗車し損ねた利用者が遅利用者であるか判定し、乗車し損ねた遅利用者が検出された場合、この遅利用者のためにカゴ2を優先配車してもよい。これにより、エレベータの利用上、不利な立場にある遅利用者の利便性を向上させることができる。
また、以上では、ホール呼びが登録された場合を例に、制御装置3の処理を説明したが、カゴ呼びが登録された場合であっても、制御装置3は、同様の処理を実行可能である。
(第5実施形態)
第5実施形態に係るエレベータについて、図7及び図8を参照して説明する。本実施形態において、制御装置3は、エレベータホール1やカゴ2内に障害物を検出した場合、障害物が検出されたことを、利用者やエレベータの管理者に報知する。
図7は、本実施形態に係るエレベータの一例を示す図である。図7に示すように、本実施形態に係るエレベータは、ホールアナウンス装置14と、カゴアナウンス装置24と、報知部36と、を備える。他の構成は、第1実施形態と同様である。
ホールアナウンス装置14は、エレベータホール1にいる利用者にメッセージを音声出力するスピーカである。ホールアナウンス装置14は、エレベータホール1の天井や壁面に設けられる。ホールアナウンス装置14は、音声出力するメッセージを報知部36から受信する。
カゴアナウンス装置24は、カゴ2内にいる利用者にメッセージを音声出力するスピーカである。カゴアナウンス装置24は、カゴ2の天井や壁面に設けられる。カゴアナウンス装置24は、音声出力するメッセージを報知部36から受信する。
なお、図7の例では、エレベータは、ホールアナウンス装置14と、カゴアナウンス装置24と、をそれぞれ備えるが、いずれか一方だけ備えてもよい。また、ホールアナウンス装置14は、各階床のエレベータホール1に1つ設けられてもよいし、複数設けられてもよい。
本実施形態において、制御装置3は、報知部36を備える。報知部36は、解析部31から障害物の検出結果を入力される。報知部36は、入力された障害物の検出結果に基づいてメッセージを生成し、ホールアナウンス装置14又はカゴアナウンス装置24に送信する。
報知部36は、エレベータホール1に障害物が検出された場合、エレベータホール1に障害物があることを報知するメッセージを生成し、生成したメッセージをカゴ2のカゴアナウンス装置24に送信する。
例えば、報知部36は、1階のエレベータホール1に水たまりが検出された場合、「1階のエレベータホールに水たまりがあります」というようなメッセージを生成し、生成したメッセージを、これから1階に停車するカゴ2のカゴアナウンス装置24に送信する。これにより、カゴ2の利用者は、これから降車する1階のエレベータホール1に水たまりがあることを事前に知ることができる。
また、報知部36は、カゴ2内に障害物が検出された場合、カゴ2内に障害物があることを報知するメッセージを生成し、生成したメッセージをエレベータホール1のホールアナウンス装置14に送信する。
例えば、報知部36は、これから1階に停車するカゴ2内に水たまりが検出された場合、「次に到着するエレベータに水たまりがあります」というようなメッセージを生成し、生成したメッセージを、1階のエレベータホール1のホールアナウンス装置14に送信する。これにより、1階のエレベータホール1の利用者は、これから乗車するカゴ2に水たまりがあることを事前に知ることができる。
さらに、報知部36は、エレベータホール1又はカゴ2内に障害物が検出された場合、その旨をエレベータの管理者に報知する。具体的には、報知部36は、エレベータホール1又はカゴ2内に障害物があることを報知するメッセージを生成し、生成したメッセージを、メンテナンス会社、中央監視センタ、及び管理人室などに送信する。これにより、エレベータの管理者は、エレベータホール1又はカゴ2内に障害物があることを、迅速に知ることができる。
なお、報知部36が生成するメッセージは、上記のものに限られない。例えば、報知部36は、戸開時間が延長された場合に、「扉の開く時間を延長しました。焦らずに乗車してください。」とうようなメッセージを生成し、生成したメッセージをホールアナウンス装置14に送信してもよい。
また、報知部36は、戸開時間が延長された場合に、「扉の開く時間を延長しました。焦らずに降車してください。」とうようなメッセージを生成し、生成したメッセージをカゴアナウンス装置24に送信してもよい。
このようなメッセージを利用者に報知することにより、利用者が急いで乗車又は降車することを抑制し、利用者の安全性を向上させることができる。
また、戸開時間が延長された場合には、上記のメッセージを報知すると共に、エレベータホール1やカゴ2に設けられた表示装置(例えば、液晶ディスプレイやランタンなど)により、戸開時間が延長されたことを表示してもよい。
具体的には、液晶ディスプレイに上記のメッセージを表示したり、ランタンを点灯させたりすることが考えられる。これにより、戸開時間が延長されたことを、利用者に音声だけでなく視覚的にも知らせることができるため、利用者の安全性をさらに向上させることができる。
次に、本実施形態に係る制御装置3の処理について、図8を参照して説明する。図8は、ホール呼びが登録された場合の制御装置3の処理を示すフローチャートである。図8のステップS101〜S109は、図2のステップS101〜S109に相当する。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
本実施形態において、解析部31の画像解析により、階床Xのエレベータホール1に障害物が検出された場合(ステップS103のYes)、報知部36は、階床Xのエレベータホール1に障害物が検出されたことを報知するメッセージを生成し、生成したメッセージをカゴYのカゴアナウンス装置24に送信する。そして、カゴアナウンス装置24が、受信したメッセージを音声出力する。これにより、階床Xのエレベータホール1に障害物があることが、カゴYの利用者に報知される(ステップS115)。
またこの際、報知部36は、生成したメッセージを管理会社などに送信してもよい。これにより、階床Xのエレベータホール1に障害物があることが、エレベータの管理者に報知される。
以降の処理は、第1実施形態と同様である。すなわち、予測部32が利用者の軌道を予測し(ステップS106)、計算部33が利用者の移動時間を計算し(ステップS107)、決定部34が戸開時間を決定し(ステップS108)、制御部35が決定された戸開時間に従ってカゴYを制御し、カゴYが階床Xで決定された戸開時間だけ戸開し(ステップS109)、その後、戸閉する(ステップS105)。
以上説明した通り、本実施形態に係る制御装置3は、障害物が検出されたことを利用者に報知する。これにより、利用者は、これから乗車するカゴ2や、これから降車するエレベータホール1に、障害物があることを事前に知ることができる。したがって、利用者の利便性を向上させることができる。
また、本実施形態に係る制御装置3は、障害物が検出されたことをエレベータの管理者に報知する。これにより、管理者は、障害物の存在を迅速に知ることができるため、エレベータを効率的に管理することができる。また、管理者に障害物の存在を知らせることにより、障害物の除去を管理者に促すことができる。
なお、以上では、ホール呼びが登録された場合を例に、制御装置3の処理を説明したが、カゴ呼びが登録された場合であっても、制御装置3は、同様の処理を実行可能である。
(第6実施形態)
第6実施形態に係るエレベータについて、図9を参照して説明する。本実施形態において、制御装置3は、カゴ2の戸開時間経過時に、未乗車又は未降車の利用者がいるか判定する。未乗車又は未降車の利用者がいた場合、所定の追加時間だけ戸開を延長する。
図9は、ホール呼びが登録された場合の本実施形態に係る制御装置3の処理を示すフローチャートである。図9のステップS101〜S109は、図2のステップS101〜S109に相当する。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
本実施形態において、カゴYが階床Xのホール呼びに応答し、決定された戸開時間又は標準時間だけカゴYが戸開した後(ステップS104,S109)、解析部31は、階床Xに設置されたホール撮影装置13から、階床Xのホール画像を受信し、受信した階床Xのホール画像を解析し、階床Xのエレベータホール1にいるカゴYに未乗車の利用者を検出する(ステップS116)。解析部31は、検出結果を制御部35に入力する。
解析部31は、検出時点でエレベータホール1にいる利用者を、未乗車の利用者として検出してもよいし、検出時点でエレベータホール1の所定の範囲にいる利用者を、未乗車の利用者として検出してもよい。所定の範囲は、例えば、カゴYに対応するホールドア11から半径3m以内というように、ホールドア11を中心に予め設定すればよい。
また、解析部31は、検出時点でエレベータホール1にいる利用者のうち、カゴYのホールドア11に向かっている利用者を、未乗車の利用者として検出してもよい。利用者の進行方向は、画像解析により利用者の向きを検出したり、検出時点までの利用者の軌道を計算したりすることにより、判定すればよい。
解析部31の画像解析により、階床Xのエレベータホール1に未乗車の利用者が検出されなかった場合(ステップS117のNo)、カゴYは戸閉し(ステップS105)、処理は終了する。
一方、解析部31の画像解析により、階床Xのエレベータホール1に未乗車の利用者が検出された場合(ステップS117のYes)、制御部35は、カゴYの戸開時間を所定の追加時間だけ延長する。すなわち、カゴYは、追加時間だけさらに戸開する(ステップS118)。その後、カゴYは戸閉し(ステップS105)、処理は終了する。
このように、カゴ2に未乗車の利用者がいた場合に、カゴ2の戸開時間を延長することにより、利用者がカゴ2に乗り損ねることを抑制し、利用者の利便性を向上させることができる。
なお、ステップS116において、解析部31は、カゴ2のカゴ画像を解析し、未降車の利用者を検出してもよい。未降車の利用者が検出された場合、制御部35は、カゴ2の戸開時間を延長すればよい。解析部31は、例えば、カゴ2内の利用者全体、カゴ2内の利用者のうち、カゴドア21を中心とした所定の範囲内にいる利用者、又は、カゴ2内の利用者の内、カゴドア21に向かっている利用者を、カゴ2から未降車の利用者として検出すればよい。これにより、利用者がカゴ2から降車し損ねることを抑制し、利用者の利便性を向上させることができる。
また、以上では、ホール呼びが登録された場合を例に、制御装置3の処理を説明したが、カゴ呼びが登録された場合であっても、制御装置3は、同様の処理を実行可能である。
さらに、本実施形態と第5実施形態とを組合せ、戸開時間を追加時間だけ延長する場合に、「扉の開く時間を延長しました。」というメッセージを未乗車又は未降車の利用者に報知してもよい。これにより、未乗車又は未降車の利用者が急いで乗車又は降車することを抑制し、利用者の安全性を向上させることができる。
なお、本発明は上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって種々の発明を形成できる。また例えば、各実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除した構成も考えられる。さらに、異なる実施形態に記載した構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1:エレベータホール、2:カゴ、3:エレベータ制御装置、11:ホールドア、12:操作盤、13:ホール撮影装置、14:ホールアナウンス装置、21:カゴドア、22:操作盤、23:カゴ撮影装置、24:カゴアナウンス装置、31:画像解析部、32:軌道予測部、33:移動時間計算部、34:戸開時間決定部、35:制御部、36:報知部

Claims (5)

  1. エレベータホール及びカゴ内の少なくとも一方の画像を解析し、利用者と、前記利用者の移動を妨げる障害物と、を検出する解析部と、
    前記利用者及び前記障害物の検出結果に基づいて、前記利用者の軌道を予測する予測部と、
    前記軌道に基づいて、前記利用者の移動時間を計算する計算部と、
    前記移動時間に基づいて、前記カゴの戸開時間を決定する決定部と、
    決定された前記戸開時間と前記検出結果とに基づいて、前記カゴの運行を制御する制御部と、
    を備えるエレベータ制御装置。
  2. 前記決定部は、前記移動時間が所定の閾値以上の場合、予め設定された標準時間より前記戸開時間を長くする
    請求項1に記載のエレベータ制御装置。
  3. 前記解析部は、エレベータホール及びカゴ内の少なくとも一方の画像を解析して、移動速度が遅い前記利用者を検出する
    請求項1又は請求項2に記載のエレベータ制御装置。
  4. 前記制御部は、前記決定部が決定した前記戸開時間の間、前記カゴを戸閉する戸閉釦を無効化する
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のエレベータ制御装置。
  5. 前記障害物の検出結果を報知する報知部を備える
    請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のエレベータ制御装置。
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