JP2017001834A - 媒体給送装置および記録装置 - Google Patents

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伊藤 達也
Tatsuya Ito
達也 伊藤
佐藤 誠
Makoto Sato
佐藤  誠
俊生 三宅
Toshio Miyake
俊生 三宅
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Abstract

【課題】媒体給送装置の給送ローラーの大型化を回避しながら、前記フランジ部の回転面
における摩耗粉の付着に起因する問題を抑制または回避する。
【解決手段】プリンター1の媒体給送装置30は、第1の回転軸31を中心として回転す
ることにより媒体Pを送る給送ローラー19に対し回転軸線方向における少なくとも一方
側に設けられ、給送ローラー19と一体に回転するフランジ部33と、フランジ部33の
外周部33aに接触可能なクリーニング部材34とを備えている。
【選択図】図6

Description

本発明は、媒体を送る媒体給送装置及び前記媒体給送装置を備えた記録装置に関する。
インクジェットプリンターに代表される記録装置においては、記録が行われる媒体の一
例としての記録用紙をセットする用紙セット部が設けられ、当該用紙セット部から前記記
録用紙を給送ローラーにより記録ヘッドの下方に向けて給送するように構成されている。
前記記録用紙を給送ローラーで給送すると、前記記録用紙に含まれるシリカ等の物質が
摩耗粉として生じ、前記給送ローラーに付着する場合がある。摩耗粉が付着した給送ロー
ラーで記録用紙を給送すると、該記録用紙表面が前記摩耗粉により傷つけられる虞がある

給送ローラーの外周面への付着物を除去する従来技術としては、例えば特許文献1に記
載の記録装置のように、前記給送ローラーの外周面に押圧されて接触するクリーニング部
材を設け、当該給送ローラーの外周面をクリーニングする構成が挙げられる。
特開2004−338234号公報
ところで、回転する前記給送ローラーの回転軸の軸線方向の両側にフランジ部が設けら
れる場合がある。前記フランジ部は、前記給送ローラーの回転軸と同軸に設けられて当該
給送ローラーと一体的に回転する。前記フランジ部は、前記給送ローラーの軸線方向への
移動を規制する部材である。
前記フランジ部と前記記録用紙の間にはクリアランスが設けられており、通常、前記フ
ランジ部の外周部は前記記録用紙の表面に接触しない。しかしながら近年より一層の装置
の小型化が求められており、それに応じて前記クリアランスを小さくせざるを得ない状況
が生じる場合がある。その場合、前記記録用紙と前記フランジ部とが接触することにより
前記摩耗粉が発生し、前記フランジ部に付着する。前記摩耗粉が付着した前記フランジ部
の外周部が前記記録用紙の表面に接し、そして前記記録用紙の表面に傷をつける虞が生じ
る。
本発明の目的は、装置の小型化を図りつつ、前記フランジ部の外周部における摩耗粉の
付着に起因する問題を抑制または回避することにある。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様に係る媒体給送装置は、第1の回転軸を
中心として回転することにより媒体を送る給送ローラーに対し回転軸線方向における少な
くとも一方側に設けられ、該給送ローラーと一体に回転するフランジ部と、前記フランジ
部の外周部に接触可能なクリーニング部材と、を備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記クリーニング部材を前記フランジ部の外周部に接触させて、該外
周部に付着した摩耗粉を取り除き、或いは摩耗粉の付着量を少なくするので、当該摩耗粉
に起因する媒体表面における傷の発生を抑制または回避することができる。また、前記フ
ランジ部の回転時に前記クリーニング部材によって前記摩耗粉を取り除くので、当該フラ
ンジ部の外周部に摩耗粉が溜まる虞が低減され、前記フランジ部の外周部と媒体表面との
間のクリアランスを小さく設定することができる。以って、装置の小型化を図りつつ、前
記フランジ部の外周部における摩耗粉の付着に起因する問題を抑制または回避することが
できる。
本発明の第2の態様に係る媒体給送装置は、第1の態様において、前記給送ローラー及
び前記フランジ部は、円弧部と平坦部とを有しており、前記クリーニング部材は、前記フ
ランジ部の前記円弧部と接触することを特徴とする。
本態様によれば、前記給送ローラー及び前記フランジ部が円弧部と平坦部とを有する構
成において、第1の態様と同様の作用効果を奏する。
本発明の第3の態様に係る媒体給送装置は、第1または第2の態様において、前記クリ
ーニング部材を取り付けるホルダーと、前記クリーニング部材が前記フランジ部の前記外
周部に押し当たる様に前記ホルダーを付勢する付勢部材とを備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記ホルダーに設けられたクリーニング部材が、前記付勢部材によっ
て前記フランジ部の前記外周部に向けて付勢されるので、前記クリーニング部材を前記外
周部に確実に接触させることができる。
本発明の第4の態様に係る媒体給送装置は、第3の態様において、前記給送ローラーを
覆うローラーカバーを備え、前記ホルダーが、前記ローラーカバーに回動可能に設けられ
ていることを特徴とする。
本態様によれば、前記ホルダーを省スペースで配置することができる。
本発明の第5の態様に係る媒体給送装置は、第1から第4の態様のいずれかにおいて、
前記クリーニング部材が、前記給送ローラーの回転軸線よりも上方側の位置に設けられて
いることを特徴とする。
本発明の第6の態様に係る媒体給送装置は、第1から第4の態様のいずれかにおいて、
前記クリーニング部材が前記フランジ部と接触する位置は、媒体給送方向において前記フ
ランジ部が媒体と対向する位置よりも下流側の位置に設けられていることを特徴とする。

本態様によれば、前記クリーニング部材が前記フランジ部と接触する位置は、媒体給送
方向において前記フランジ部が媒体と対向する位置よりも下流側の位置に設けられている
ので、前記クリーニング部材に付着した摩耗粉が落下しても、当該摩耗粉が前記フランジ
部と媒体との接触部に入り込むことによって媒体表面に傷をつける虞を低減できる。
本発明の第7の態様に係る媒体給送装置は、第3の態様において、前記ホルダーが、板
ばねによって構成されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記ホルダーを板ばねによって構成することにより、ホルダーと付勢
部材を一部材で形成することができ、構造を簡素化することができる。
本発明の第8の態様に係る記録装置は、媒体を送る媒体給送装置を備えた記録装置にお
いて、第1の態様から第7の態様のいずれかの媒体給送装置を備えている、ことを特徴と
する。
本態様によれば、記録装置において、上記第1から第7の態様のいずれかと同様の作用
効果を得ることができる。
本発明に係るプリンターの外観斜視図。 図1に示すプリンターにおいて上面カバーと排紙カバーを開いた状態を表す外観斜視図。 本発明に係るプリンターにおける用紙搬送経路を表す側断面図。 給送ローラーの拡大斜視図。 (A)は、クリーニング部材のホルダーを備えるローラーカバーの斜視図、(B)は、図5(A)に示すローラーカバーからホルダーを外した状態を表す斜視図。 本発明に係るプリンターの要部側断面図。 図5(A)のX−Z平面断面図。 (A)は、ローラーカバー及び給送ローラーを下方側から見た斜視図、(B)は、(A)のローラーカバーを外した状態を表す斜視図。 クリーニング部材のホルダーを備えるローラーカバーを取り付けた状態の給送ローラーの側断面図。 クリーニング部材の位置について説明する図。 ホルダーの付勢手段の他の例であり、(A)は、付勢手段がねじりばねである場合、(B)は、付勢手段がおもりによる荷重である場合。 本発明の他の実施例に係る媒体給送装置について説明する図。 (A)はプリンターのプラテンの近傍部分の平面図、(B)はその正面図。
[実施例1]
以下において、本発明の一実施例に係る媒体給送装置を備える記録装置について、添付
図面を参照して説明する。本実施例の記録装置の一例として、インクジェット式プリンタ
ー(以下、単にプリンターという場合がある)を例に挙げる。
図1は、本発明に係るプリンターの外観斜視図である。図2は、図1に示すプリンター
において上面カバーと排紙カバーを開いた状態を表す外観斜視図である。図3は、本発明
に係るプリンターにおける用紙搬送経路を表す側断面図である。図4は、給送ローラーの
拡大斜視図である。図5は、(A)は、クリーニング部材のホルダーを備えるローラーカ
バーの斜視図、(B)は、図5(A)に示すローラーカバーからホルダーを外した状態を
表す斜視図である。
図6は、本発明に係るプリンターの要部側断面図である。図7は、図5(A)のX−Y
平面断面図である。図8は、(A)は、ローラーカバー及び給送ローラーを下方側から見
た斜視図、(B)は、(A)のローラーカバーを外した状態を表す斜視図である。図9は
、クリーニング部材のホルダーを備えるローラーカバーを取り付けた状態の給送ローラー
の側断面図である。図10は、クリーニング部材の位置について説明する図である。図1
1は、ホルダーの付勢手段の他の例であり、(A)は、付勢手段がねじりばねである場合
、(B)は、付勢手段がおもりによる荷重である場合である。
尚、各図において示すX−Y−Z座標系はX方向が記録ヘッドの走査方向、Y方向が装
置奥行き方向である。Z方向は重力方向であり、装置高さ方向を示している。また、+Y
方向側を装置前面側とし、−Y方向側を装置背面側とする。また、装置前面側から見て右
側を+X方向、左側を−X方向とする。また、+Z方向を装置上方(上部、上面等を含む
)とし、−Z方向側を装置下方(下部、下面等を含む)とする。
<プリンターの概要および用紙搬送経路について>
図1〜図3を参照して記録装置の一例としてのインクジェットプリンター1(以下、プ
リンター1という)について説明する。
プリンター1は図1に示すように、プリンター1の本体2、本体2の上面部5(図2を
参照)を覆う上面カバー3、および本体2の図1における前面(+Y方向側の側面)側に
設けられる排紙カバー4によって、その外観が構成されている。
図2及び図3に示すように、上面部5には、プリンター1において、媒体としての記録
紙等の用紙Pを挿入する開口部14を有する用紙セット部6が設けられている。上面カバ
ー3は、開口部14を含む上面部5を開閉する。また、上面カバー3は、開状態において
用紙セット部6にセットされる用紙Pを支持するように構成されている(図3を参照)。

用紙セット部6には、用紙セット部6にセットされる用紙Pの幅方向(X軸方向)の両
側端をガイドする一対のエッジガイド12が設けられている。エッジガイド12は、用紙
Pのサイズに応じてX軸方向にスライド移動可能に設けられている。
更に、本体2の上面部5には、所定の機能を有するパネルユニットとしての液晶ディス
プレイ8が設けられている。液晶ディスプレイ8は、メニューやエラー等の各種情報を表
示するためのものである。また、他の機能を有するパネルユニットとして、操作ボタン類
を配置した操作パネル7が設けられている。
尚、液晶ディスプレイ8は、プリンター1の正面側(+Y側)に画面が引き起こされる
ようにチルト可能に構成されている(図2を参照)。
また、本体2の上面部5には、本体2内のキャリッジの往復移動領域に対して開閉する
開閉カバー9が設けられている。
次に、図3を参照してプリンター1の内部構造の概略と、用紙Pの搬送経路を説明する

プリンター1において、用紙Pは、図3の+Y方向へ搬送される構成である。尚、以下
において、プリンター1において用紙Pが搬送されていく方向を「下流」といい、これと
反対の方向を「上流」という場合がある。
本体2の内部には、用紙Pに液体を吐出して記録を行う記録ヘッド15を備えたキャリ
ッジ16が、用紙Pの搬送方向(+Y方向)と交差する方向(X軸方向)に往復動するよ
うに設けられている。キャリッジ16には、用紙Pに記録を行うための液体(例えばイン
ク)を記録ヘッド15に供給するための液体収納体17が搭載されている。
用紙Pは開口部14から挿入され、用紙セット部6を構成するホッパー18に積載され
る。ホッパー18は、用紙Pの載置面が、媒体給送装置30を構成する給送ローラー19
に対して進退するように揺動可能に設けられているとともに、不図示の付勢手段によって
給送ローラー19側に付勢されている。用紙セット部6にセットされた用紙Pは、給送ロ
ーラー19により単位数ずつピックアップされて搬送方向下流に向けて給送される。尚、
媒体給送装置30については後に詳述する。
更に、搬送方向上流側から送られる用紙Pは、搬送用駆動ローラー20aと、搬送用駆
動ローラー20aに圧接する搬送用従動ローラー20bと、によって構成される搬送用ロ
ーラー20によって挟圧された状態で、記録ヘッド15の下方(−Z方向側)の記録位置
に搬送される。
記録ヘッド15の下方には、記録ヘッド15と対向して記録ヘッド15の液体吐出面と
用紙Pとの間のギャップを規定するプラテン21が設けられている。記録ヘッド15とプ
ラテン21との間において、用紙Pに記録ヘッド15から液体(インク)を吐出すること
によって、用紙Pに対して記録が実行される。
記録が行われた用紙Pは,記録ヘッド15の搬送方向下流に設けられる排出用駆動ロー
ラー22aと、従動ローラー22bによって構成される排出用ローラー22によって送ら
れて媒体排出部10から排出され、排紙カバー4上に載置されるように構成されている。
<媒体給送装置について>
次に、図4〜図11を参照して、前述した媒体給送装置30の細部について説明する。

媒体給送装置30の給送ローラー19は、図4に示すように、用紙Pの幅方向(X軸方
向)に延設される第1の回転軸31に軸支されており、第1の回転軸31を中心として回
転することにより媒体を送る構成である。給送ローラー19は、用紙幅方向におけるほぼ
中央部に設けられており、不図示の駆動源から動力を受けて回転駆動する。
より具体的には、給送ローラー19は円弧部と平坦部とを備えて側面視略D形の形状を
しており(図6を参照)、回転する給送ローラー19の円弧部が用紙Pに接触して、用紙
Pをピックアップして給送する。用紙Pの先端が搬送用ローラー20に到達し、搬送用ロ
ーラー20によって用紙Pが搬送される際には、給送ローラー19の平坦部が用紙Pと対
向し、分離ローラー32(図6)との間で用紙Pをニップしないように制御される。
尚、給送ローラー19は少なくともその外周部19aが摩擦部材により構成されている
給送ローラー19の回転軸線方向(X軸方向)における両側には、給送ローラー19と
一体に回転するフランジ部33が設けられている。フランジ部33は、給送ローラー19
と同様に、円弧部と平坦部とを備えて側面視略D形の形状をしている。フランジ部33は
、給送ローラー19と同じ第1の回転軸31に支持されており、給送ローラー19の軸線
方向への移動を規制する。フランジ部33は樹脂等により形成されている。
また、回転するフランジ部33の外周部33aに接触可能なクリーニング部材34(図
6を参照)が設けられており、外周部33aの表面をクリーニングするように構成されて
いる。
本実施形態において、クリーニング部材34はホルダー35に取り付けられている[図
7、図8(B)参照]。またホルダー35は、後述するローラーカバー40[図5(A)
、図8(A)参照]に設けられており、ホルダー35に取り付けられたクリーニング部材
34がフランジ部33の外周部33aに押し当たるようにホルダー35を付勢する付勢部
材としての引張ばね36を[図5(A)]備えている。
クリーニング部材34としては、外周部33aに押し当ててその表面を払拭した際に、
外周部33aの面を傷つける虞の低い材料が用いられる。例えば、ポリウレタン等の発泡
ゴム材を用いることができる他、スポンジ、樹脂フィルム等を用いることができる。
特に、クリーニング部材34がフランジ部33の外周部33aに向けて付勢されたとき
に、その押し当て力によってフランジ部33の形状に追従して変形可能な材料が好ましい
。このことによって、フランジ部33の外周部33aへの密着性が増し、より効果的にク
リーニングすることができる。
給送ローラー19の上方側には、給送ローラー19を覆うローラーカバー40[図3、
図5(A)を参照]が設けられている。ローラーカバー40は、プリンター1による記録
時に記録ヘッド15から吐出されるインク滴がミスト状になって浮遊するインクミストが
、給送ローラー19に付着することを抑制する役割を担うものである。
ローラーカバー40は、本体2の内部において、給送ローラー19よりも下流側であっ
て、用紙Pの搬送方向と交差する方向(X軸方向)に延設されるフレーム26(図4、図
6を参照)に取り付けられている。
フレーム26は、図6に示すように断面視において上下方向(Z軸方向)に延びるとと
もに、上部が装置背面側(−Y方向側)にL字状に折り曲げられた形状を成し、下部が装
置前面側(+Y方向側)にL字状に折り曲げられた形状を成している。ローラーカバー4
0は、フレーム26の上下方向に延びる面26aに取り付けられている。
ホルダー35は、ローラーカバー40に回動可能に設けられている。具体的には、ロー
ラーカバー40に設けられる第2の回転軸41(図9)を中心としてフランジ部33の外
周部33aに対して回動するように構成されている。引張ばね36は、図5(A)及び図
9に示すように、ホルダー側の取り付け部42とローラーカバー40側の取り付け部43
の間に設けられている。
クリーニング部材34のホルダー35をローラーカバー40に設けることにより、省ス
ペースで配置することができる。
以上説明したように、媒体給送装置30が、給送ローラー19と一体に回転するフラン
ジ部33の外周部33aに接触可能なクリーニング部材34を備えていることにより、以
下の作用効果が得られる。
すなわち、クリーニング部材34をフランジ部33の外周部33aに接触させて、外周
部33aに付着した摩耗粉を取り除き、或いは摩耗粉の付着量を少なくするので、当該摩
耗粉が付着したフランジ部33が用紙P表面に接することに起因する用紙P表面における
傷の発生を抑制または回避することができる。また、クリーニング部材34によって、ミ
ストが付着した場合も取り除くことができる。
また、フランジ部33の回転時にクリーニング部材34によって摩耗粉を取り除くので
、フランジ部33の外周部33aに摩耗粉が溜まる虞が低減され、フランジ部33の外周
部33aと用紙P表面との間のクリアランスを小さく設定することができる。これらのこ
とによって、媒体給送装置30、またはこれを備えるプリンター1の小型化を図りつつ、
フランジ部33の外周部33aにおける摩耗粉の付着に起因する問題を抑制または回避す
ることができる。
加えて、付勢部材(引張ばね36)により、クリーニング部材34がフランジ部33の
前記外周部33aに押し当たる様にホルダー35を付勢するので、クリーニング部材34
を外周部33aに確実に接触させることができる。このことにより、より効果的にクリー
ニング部材34で外周部33aの表面を払拭することができる。
本実施形態においてクリーニング部材34は、給送ローラー19の回転軸線よりも上方
側の位置に設けられているが、フランジ部33の外周部33aに接触することができる位
置であれば、フランジ部33の外周部33aの回転軌跡上の任意の位置に設けることがで
きる。
また、図10に示すように、クリーニング部材34がフランジ部33と接触する位置を
、媒体給送方向(+Y方向)においてフランジ部33が用紙Pと対向する位置、給送ロー
ラー19に対する位置で説明すると、給送ローラーが用紙Pに接触する位置39よりも下
流側の位置に設けると、クリーニング部材34に付着した摩耗粉が落下しても、給送ロー
ラー19を通過する前の用紙P上に落ちる虞は少ないので、当該摩耗粉がフランジ部33
と用紙Pとの接触部に入り込むことにより用紙P表面に傷をつける虞を低減できる。
尚、本実施形態においては、クリーニング部材34はフランジ部33の外周部33aの
みに接触するように構成されているが、給送ローラー19を含めてクリーニングする構成
とすることも可能である。
また、フランジ部33は、給送ローラー19の回転軸線方向(X軸方向)における+X
側または−X側のいずれか一方にのみ設けられる構成とすることもできる。
また、本実施形態においては、付勢部材として引張ばね36を用いる構成としたが、付
勢部材は、例えば、図11(A)に示すようにねじりばね37を用いることもできる。
また、本実施形態のように、クリーニング部材34を給送ローラー19の回転軸線より
も上方側の位置に設ける場合には、図11(B)に示すように、ホルダー35の上部にお
もり38を載せて荷重をかけることにより、クリーニング部材34を外周部33a側に押
し付ける構成とすることもできる。また、ホルダー35の自重によりクリーニング部材3
4を外周部33a側に押し付けてもよい。
また、フランジ部33を摩擦係数が低い材料によって形成することにより、用紙Pに対
する摩擦を低減し、用紙Pがフランジ部33に接触して傷が発生する虞を低減することが
できる。更に、フランジ部33の幅を狭くする、用紙Pに対するフランジ部33の角度を
変える等により、フランジ部33と用紙Pとの接触圧力を抑えることが好ましい。フラン
ジ部33と用紙Pとの接触圧力を低くすることにより、フランジ部33が用紙Pに接触し
て用紙P表面を傷つける虞が低減する。
[実施例2]
実施例2では、図12に基づき、媒体給送装置の他の実施例について説明する。図12
は、本発明の他の実施例に係る媒体給送装置について説明する図である。
本実施例において実施例1と同一の構成については同一の符号を付し、その構成の説明
は省略する。
実施例2に係る媒体給送装置50において、クリーニング部材34を取り付けるホルダー
51は板ばね52で構成されている。図12に示すように板ばね52は、固定される基部
53と自由端54を備えており、自由端54が支点55を中心として下方側に押し付けら
れる状態で設けられている。
本実施形態においても、フランジ部33の回転時に、板ばね52によってフランジ部3
3に押し付けられたクリーニング部材34によって外周部33aに付着した摩耗粉を取り
除き、或いは摩耗粉の付着量を少なくすることができるので、当該摩耗粉に起因する用紙
P表面における傷の発生を抑制または回避することができる。また、フランジ部33の外
周部33aと用紙P表面との間のクリアランスを小さく設定することができる。
加えて、ホルダー51が板ばね52によって構成することによりホルダーと付勢部材を
一部材で形成することができ、部品点数の削減、または構造を簡素化することができる。
以って、装置のコンパクト化を実現することができる。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲
内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言
うまでもない。
<プリンターにおける他の構成について>
次に、図13を参照して、プリンター1のプラテン21の構成ついて説明する。図13
は、(A)はプリンターのプラテンの近傍部分の平面図、(B)はその正面図である。
小型のプリンターにおいては、例えば名刺等の小サイズの用紙Pに対する記録が可能に
構成されている。
ところで、例えば光沢紙やコート紙のような用紙Pは、給送ローラー19の外周部19
aに貼り付き易い。サイズが大きい用紙Pは、その自重により給送ローラー19から離れ
るが、名刺等の小サイズの用紙Pを給送ローラー19で給送する場合には、給送ローラー
19に用紙Pが貼り付いて巻き付き、用紙Pの下流側端部が上を向くような巻癖がついた
まま下流側に給送される場合がある。このような巻癖がつくと、用紙Pの下流側端部が記
録ヘッド15に接触する虞がある。
この問題を抑制するため、本実施形態のプリンター1では、給送ローラー19の下流側
に設けられるプラテン21に用紙Pの幅方向(X軸方向)に間隔をあけて設けられるリブ
の高さが変えられている。以下において、そのリブの高さの違いについて説明する。
プラテン21は、用紙Pの幅方向、すなわち、媒体搬送方向と交差する方向に間隔をあ
けて複数のリブ23(図3及び図13を参照)が設けられている。更に、それぞれのリブ
23の下流側には、リブ24、リブ25が搬送方向(+Y方向)沿って設けられている。
搬送される用紙Pは、リブ23、リブ24、リブ25によって、下方側から支持される。
用紙幅方向に複数設けられるリブ23およびリブ24は、一部のリブの高さが変えられ
ている。具体的には、高さの違うリブがX軸方向に規則的に交互に配設されている。図1
3(A)および図13(B)において、符号23c、23e及び符号24c、24eで示
すリブが高いリブであり、符号23a、23b、23d、23f及び符号24a、24b
、24d、24fで示すリブが低いリブである。
二つの高いリブ23cとリブ23eは、給送ローラー19を挟んで両側に設けられてい
る。リブ24cとリブ24eも同様に給送ローラー19の両側に設けられている。
このことにより、用紙Pに規則的な波打ち状態(コックリング)を強く形成することが
できる。したがって、給送ローラー19により前述した用紙Pの下流側端部が上を向く巻
癖がついた場合に、その巻癖を矯正または抑制することができる。以って、用紙Pの下流
側端部が記録ヘッド15に接触することを抑制または回避することができる。
1 プリンター、2 本体、3 上面カバー、4 排紙カバー、
5 上面部、6 用紙セット部、7 操作パネル、8 液晶ディスプレイ、
9 開閉カバー、10 媒体排出部、12 エッジガイド、14 開口部、
15 記録ヘッド、16 キャリッジ、17 液体収納体、
18 ホッパー、19 給送ローラー、19a 外周部、20 搬送用ローラー、
20a 搬送用駆動ローラー、20b 搬送用従動ローラー、21 プラテン、
22 排出用ローラー、22a 排出用駆動ローラー、22b 従動ローラー、
23 リブ、23a、b、d、f 低いリブ、23c、e 高いリブ、
24 リブ、24a、b、d、f 低いリブ、24c、e 高いリブ、
25 リブ、26 フレーム、30 媒体給送装置、31 第1の回転軸、
32 分離ローラー、33 フランジ部、33a 外周部、
34 クリーニング部材、35 ホルダー、36 引張ばね、
37 ねじりばね、38 おもり、40 ローラーカバー、
41 第2の回転軸、42 取り付け部、43 取り付け部、
50 媒体給送装置、51 ホルダー、52 板ばね、
53 基部、54 自由端、55 支点、P 用紙

Claims (8)

  1. 第1の回転軸を中心として回転することにより媒体を送る給送ローラーに対し回転軸線
    方向における少なくとも一方側に設けられ、該給送ローラーと一体に回転するフランジ部
    と、
    前記フランジ部の外周部に接触可能なクリーニング部材と、を備える、
    ことを特徴とする媒体給送装置。
  2. 請求項1に記載の媒体給送装置において、前記給送ローラー及び前記フランジ部は、円
    弧部と平坦部とを有しており、
    前記クリーニング部材は、前記フランジ部の前記円弧部と接触する、
    ことを特徴とする媒体給送装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の媒体給送装置において、前記クリーニング部材を取り
    付けるホルダーと、
    前記クリーニング部材が前記フランジ部の前記外周部に押し当たる様に前記ホルダーを
    付勢する付勢部材と、を備える、
    ことを特徴とする媒体給送装置。
  4. 請求項3に記載の媒体給送装置において、前記給送ローラーを覆うローラーカバーを備
    え、
    前記ホルダーが、前記ローラーカバーに回動可能に設けられている、
    ことを特徴とする媒体給送装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の媒体給送装置において、前記クリーニン
    グ部材が、前記給送ローラーの回転軸線よりも上方側の位置に設けられている、ことを特
    徴とする媒体給送装置。
  6. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の媒体給送装置において、前記クリーニン
    グ部材が前記フランジ部と接触する位置は、媒体給送方向において前記フランジ部が媒体
    と対向する位置よりも下流側の位置に設けられている、ことを特徴とする媒体給送装置。
  7. 請求項3に記載の媒体給送装置において、前記ホルダーが、板ばねによって構成されて
    いる、ことを特徴とする媒体給送装置。
  8. 媒体を送る媒体給送装置を備えた記録装置において、請求項1から請求項7のいずれか
    一項に記載の媒体給送装置を備えている、ことを特徴とする記録装置。
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