JP2017001267A - 段ボールシート製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】段ボールシートの製造工程において、個体識別情報を1枚1枚の段ボールシートに対して適切に印刷する。
【解決手段】段ボールシート製造装置1は、片面段ボールシート6を作成するシングルフェーサ8と、両面段ボールシート10を作成するダブルフェーサ12と、両面段ボールシート10に罫線の付与加工及びスリット加工を行うスリッタスコアラ装置17と、罫線の付与加工及びスリット加工が施された両面段ボールシート10を切断するカッタ装置20と、切断された複数の両面段ボールシート10を積み重ねるスタッカ装置22と、を有し、更に、段ボールシート10に非接触の状態で個体識別情報を印刷する印刷装置21を有し、この印刷装置21は、カッタ装置20の下流側の位置であって、部分的に重なり合った状態にある両面段ボールシート10が搬送されるライン上に配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、段ボールシート製造装置に係わり、特に、段ボールシートの搬送ライン上に印刷装置を有する段ボールシート製造装置に関する。
従来から、段ボールシート製造装置(所謂コルゲータ)により製造された段ボールシートの生産情報などを管理することが行われている。例えば、特許文献1には、段ボールシートの構成や製造年月日等の生産情報を記載した製品表示タグを、コルゲータにおける搬送ラインの最下流のスタッカ装置において積載された一山の段ボールシートに対して差し込む装置が開示されている。他方で、例えば特許文献2には(第2図、第3図、第4図参照)、コルゲータのグルーマシン(10)とプレヒータ装置(8)との間の位置に、版胴(19)及び圧胴(22)を備えた印刷装置(16)を設けて、箱の中身として梱包される商品に関する情報を得るためのバーコード(23)を、印刷装置(16)によって表ライナ紙(14)に印刷する技術が開示されている。
特開2002−249117号公報 特開昭62−290527号公報
近年、コルゲータにより製造される段ボールシートについて、中芯原紙とライナとの糊による貼合の状態や、スリッタやカッタ装置による加工寸法の精度等に関して、一層高い水準の品質管理が要望されている。そのような背景から、コルゲータにより製造された段ボールシートを箱に加工する製函工程や、さらにその後、製造された箱がエンドユーザーに利用される場面において、1枚1枚の段ボールシートがコルゲータにより製造されたときの情報を照合可能とすることが望まれている、つまりトレーサビリティを確保することが望まれている。
上記した特許文献1に記載された製品表示タグは、1つの製造オーダーの複数の山に対して、製造年月日等の同一の生産情報を記載して付与されるものであり、この製品表示タグから、1枚1枚の段ボールシートが製造された際の生産情報(例えば、機械運転速度や、ヒータによる加熱温度や、機械調整状況など)を得ることは困難であった。加えて、特許文献1に記載された製品表示タグは、段ボールシート本体の1枚1枚に付与されるものではないため、段ボールシートがエンドユーザーに利用される場面では、コルゲータにおける生産時の情報を確認することができなかった。
したがって、コルゲータ以降の製函工程や、エンドユーザーでの利用の場面において、段ボールシートがコルゲータにより生産された際の生産情報を照合できるようにするために、1枚1枚の段ボールシートに固有のシリアル番号、又はこれに対応するバーコードなどを付与する方法を採用するのがよいと考えられる。段ボールシートの製造の効率を考えると、コルゲータのライン上、つまり段ボールシートを製造する工程の中に、シリアル番号やバーコードなどを付与する工程を組み込むことが望ましいと言える。
上記したように、段ボールシートを製造する工程において、印刷装置(16)によってバーコード(23)を段ボールシートに印刷する技術が、既に特許文献2に開示されている。しかしながら、特許文献2に記載のバーコード(23)は、箱の中身として梱包される商品に関する情報を得るためのものであり、段ボールシート本体の生産情報を照合するためのものではなかった。また、特許文献2に記載の印刷装置(16)は、版胴(19)に印版を取り付ける方式の印刷装置であり、取り付けられた印版によって印刷図柄が固定されるため、運転中にバーコード(23)の内容を変更することが不可能であった。加えて、コルゲータのオーダー変更に伴う段ボールシートの丁数や丁取り幅や切断長の変更に対しても、印版を交換しない限り対応することができなかった。その他にも、特許文献2に記載の技術では、バーコード(23)を印刷された表ライナが、その直後にダブルフェーサ(13)に搬送されるので、印刷面がダブルフェーサ(13)の熱盤の表面と摩耗されることで、印刷品質の低下を招きやすいという問題もあった。
このようなことから、特許文献2に記載された技術は、コルゲータで製造される1枚1枚の段ボールシートに対して固有のシリアル番号又はバーコードなどを印刷するために利用するのには適さないと言える。
従って、本発明は、段ボールシートの製造工程において、個体識別情報を1枚1枚の段ボールシートに対して適切に印刷することができる段ボールシート製造装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、段ボールシートを製造する段ボールシート製造装置であって、所定の段ピッチの段が形成された中芯とライナとを貼り合せて片面段ボールシートを作成するシングルフェーサと、片面段ボールシートに他のライナを貼り合せて両面段ボールシートを作成するダブルフェーサと、両面段ボールシートに罫線の付与加工及びスリット加工を行うスリッタスコアラ装置と、罫線の付与加工及びスリット加工が施された両面段ボールシートをシートの流れ方向における所定の切断長さに切断するカッタ装置と、カッタ装置によって切断された複数の両面段ボールシートを、搬送方向において隣接するシートを部分的に重なり合わせた状態にしてから、上下方向に積み重ねるスタッカ装置と、を有し、更に、カッタ装置によって切断されることで作成される複数の両面段ボールシートのそれぞれを識別することができる個体識別情報を、段ボールシートに非接触の状態で印刷する印刷装置を有し、この印刷装置は、カッタ装置の下流側の位置で、且つ、部分的に重なり合った状態にある両面段ボールシートが搬送される搬送ライン上の位置に配置されている、ことを特徴とする。
このように構成された本発明によれば、1枚1枚の段ボールシートを識別可能な個体識別情報を、印刷装置によって段ボールシートに印刷するので、この個体識別情報に種々の情報を関連付けることで、段ボールシートや段ボールシートから形成される段ボール箱についての管理などの利便性を向上させることができる。
例えば、個体識別情報を段ボールシートについての生産情報(中芯とライナとの糊による貼合の状態や、スリッタやカッタ装置による加工寸法の精度や、機械運転速度や、ヒータによる加熱温度や、機械調整状況など)と関連付ける場合、本発明のように、段ボールシートの製造工程において個体識別情報を段ボールシートに印刷すると、製函工程において個体識別情報を段ボールシートに印刷する場合と比較して、かなり効率的である。製函工程の対象となっている段ボールシートを、その前の製造工程での段ボールシートと照合を取るのが困難である(手間がかかる)ため、製函工程において個体識別情報を印刷するのは非効率であるが、段ボールシートの製造工程(製段工程)において個体識別情報を印刷した場合には、段ボールシートについての生産情報を個体識別情報に関連付け易く、効率的である。
また、上記の本発明によれば、印刷装置をダブルフェーサの下流側に配置するので、ダブルフェーサ(13)の上流側に印刷装置(16)を配置した構成(例えば特許文献2に記載の構成)のように、印刷面がダブルフェーサ(13)の熱盤の表面と摩耗されることはなく、印刷品質の低下は生じない。
特に、本発明によれば、印刷装置を、カッタ装置の下流側における、部分的に重なり合わされた状態にある段ボールシートが搬送される搬送ライン上の位置に配置しており、この位置では、この位置の上流側よりも、段ボールシートの搬送速度が遅いので、印刷速度を高速化する必要がない、つまり高速で搬送される段ボールシートに追従して印刷する必要がない。そのため、段ボールシート製造装置に適用する印刷装置の構成を低コスト化及び簡便化することができる。
また、上記の本発明によれば、印刷装置が、印版を必要とせず、段ボールシートに非接触の状態で印刷するので、印版を用いて印刷する構成(例えば特許文献2に記載の構成)と比較して、段ボールシートの製造中に印刷する個体識別情報の内容を容易且つ適切に変更することができる。
本発明において、好ましくは、印刷装置を制御する制御装置と、部分的に重なり合った状態で搬送される複数の両面段ボールシートの各々の先端を検出する検出装置と、を更に有し、制御装置は、検出装置が両面段ボールシートの先端を検出するごとに、この両面段ボールシート上において、印刷装置によって個体識別情報を印刷させる印刷位置を設定する。
このように構成された本発明によれば、検出装置によって段ボールシートの先端が検出されるごとに、この段ボールシート上の印刷位置を設定するので、搬送されてくる複数の段ボールシートのそれぞれに対して所望の印刷位置を適切に設定することができる。
本発明において、好ましくは、制御装置は、検出装置が先端を検出したときに両面段ボールシート上に設定した印刷位置と印刷装置が印刷を行う位置との間の距離に対応する長さだけ、先端検出後に両面段ボールシートが搬送されたタイミングで、印刷装置によって個体識別情報を両面段ボールシートに印刷させる。
このように構成された本発明によれば、段ボールシート上に設定した印刷位置と印刷装置が印刷を行う位置との間の距離に対応する長さだけ先端検出後に段ボールシートが搬送されたタイミングで印刷を行うので、設定した印刷位置に個体識別情報を適切に印刷することができる。
本発明において、好ましくは、印刷装置は、両面段ボールシートにおいて他の両面段ボールシートが重なり合っていない範囲内の位置に、個体識別情報を印刷する。
このように構成された本発明によれば、次の印刷対象となっている段ボールシートにおいて後ろの段ボールシートが重なり合っていない範囲内の位置に個体識別情報を印刷するので、隣接する2枚の段ボールシートに跨って個体識別情報が印刷されてしまったり、次の印刷対象となっている段ボールシートではなく、当該段ボールシートの前又は後ろの段ボールシートに個体識別情報が印刷されてしまったりすることを適切に抑制することができる。
本発明において、好ましくは、印刷装置を制御する制御装置と、部分的に重なり合った状態で搬送される複数の両面段ボールシートの各々の高さを検出する検出装置と、を更に有し、印刷装置は、インクジェットヘッドと、このインクジェットヘッドを上下方向に移動させる上下方向移動機構と、を備え、制御装置は、検出装置が検出した両面段ボールシートの高さに応じた上下方向位置に、上下方向移動機構によってインクジェットヘッドを移動させる。
このように構成された本発明によれば、検出装置によって段ボールシートの高さを順次検出して、この高さに応じた上下方向位置にインクジェットヘッドを移動させるので、部分的に重なり合った状態にされることで種々の高さとなって搬送されてくる段ボールシートに対して、適切に対応することができる。具体的には、インクジェットヘッドの先端部が段ボールシートに接触することを抑制することができると共に、インクジェットヘッドの先端部が段ボールシートの表面から適当な距離離間されて、段ボールシートに対して適切に印刷することができる。
本発明において、好ましくは、印刷装置を制御する制御装置と、部分的に重なり合った状態で搬送される複数の両面段ボールシートの最後尾の両面段ボールシートの後端を検出する検出装置と、を更に有し、制御装置は、検出装置が最後尾の両面段ボールシートの後端を検出したときに、オーダー変更が行われたものと判断して、当該オーダー変更に応じた制御を印刷装置に対して行う。
このように構成された本発明によれば、一群の段ボールシートにおける最後尾のシートの後端が検出装置によって検出されたときに、オーダー変更が行われたものと判断して、当該オーダー変更に応じた制御を速やかに行うことができる。
本発明において、好ましくは、印刷装置は、インクジェットヘッドを備え、このインクジェットヘッドと検出装置とは、両面段ボールシートを搬送する同一のコンベアに対して設けられている。
このように構成された本発明によれば、印刷装置のインクジェットヘッドと検出装置とを、段ボールシートを搬送する同一のコンベアに対して設けるので、インクジェットヘッドと検出装置とを異なるコンベアに設ける場合と比較して、検出装置の検出結果に基づいてインクジェットヘッドを制御し易くなると共に、検出装置の検出結果に基づいてインクジェットヘッドの制御を精度良く行うことができるようになる。
本発明において、好ましくは、印刷装置は、段ボールシートの搬送方向に対して幅方向に並列して配置された複数のインクジェットヘッドを備え、個体識別情報は、シリアル番号から成り、印刷装置を制御する制御装置を更に備え、この制御装置は、両面段ボールシートから丁取りするシートの数である丁取り数に基づき、複数のインクジェットヘッドの中から選択したインクジェットヘッドのそれぞれを用いて、両面段ボールシートに個体識別情報を印刷し、両面段ボールシートに個体識別情報を印刷するごとに、この印刷した個体識別情報に対応する番号に丁取り数に応じた値を加算した番号を、両面段ボールシートに次に印刷する個体識別情報として、選択したインクジェットヘッドのそれぞれに対して設定する。
このように構成された本発明によれば、シリアル番号としての個体識別情報を印刷するごとに、この個体識別情報に対応する番号に丁取り数に応じた値を加算した番号を、次に印刷する個体識別情報として、印刷に使用するインクジェットヘッド51のそれぞれに対して設定するので、製造される段ボールシート10に対して連続する番号を順に適切に印刷することができる。
本発明による段ボールシート製造装置によれば、段ボールシートの製造工程において、個体識別情報を1枚1枚の段ボールシートに対して適切に印刷することができる。
本発明の実施形態による段ボールシート製造装置の全体を示す側面図である。 本発明の実施形態による段ボールシート製造装置のカッタ装置及びスタッカ装置を示す概略側面図である。 本発明の実施形態による印刷装置の全体構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態による印刷装置の一部分を拡大して示した斜視図である。 本発明の実施形態による印刷装置のインクジェットユニットの側面図である。 本発明の実施形態による印刷装置によって段ボールシートに印刷された個体識別情報の具体例を示す図である。 本発明の実施形態による印刷装置のインクジェットユニットの制御システムを示すブロック図である。 本発明の実施形態による高さ検出センサの高さ検出信号の一例を示すタイムチャートである。 本発明の実施形態において制御装置が印刷装置のインクジェットヘッドに対して行う印刷制御の概要についての説明図である。 本発明の実施形態による印刷制御処理を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態による段ボールシート製造装置について説明する。
<装置構成>
まず、図1を参照して、本発明の実施形態による段ボールシート製造装置の全体構成について説明する。図1は、本発明の実施形態による段ボールシート製造装置の全体を示す側面図である。
図1に示すように、段ボールシート製造装置(コルゲータ)1は、所定の段ピッチを持つ段が形成される中芯2とライナ4とを貼り合せて片面段ボールシート6を製造するシングルフェーサ8と、この片面段ボールシート6に他のライナ7を貼り合せて両面段ボールシート10を製造するダブルフェーサ12と、この両面段ボールシート10に、搬送方向FWに沿って(つまり段と直交する方向に沿って)、罫線の付与加工及びスリット加工を行うスリッタスコアラ装置17と、この罫線の付与加工及びスリット加工が行われた両面段ボールシート10をシートの搬送方向FWにおける所定の切断長さに切断するカッタ装置20と、この切断された各両面段ボールシートを上下方向に積み重ねるスタッカ装置22と、を有する。また、段ボールシート製造装置1は、カッタ装置20の下流側に設けられた印刷装置21を更に有する。なお、以下では、両面段ボールシート10のことを単に「段ボールシート10」とも表記する。
次に、図2を参照して、本発明の実施形態において印刷装置を設ける位置について具体的に説明する。図2は、本発明の実施形態による段ボールシート製造装置のカッタ装置及びスタッカ装置を示す概略側面図である。なお、図2では、所謂ダウンスタッカとして構成されたスタッカ装置22を例示している。
図2に示すように、カッタ装置20によって切断された段ボールシート10は、複数のコンベア200、202、204によって搬送される。まず、カッタ装置20によって切断された段ボールシート10は、コンベア200に導入されて増速されて、隣接するシート間に隙間が形成され、この後、搬送面上の段ボールシート10を吸引保持可能に構成されたコンベア(サクションコンベア)202によって減速されて、コンベア204に導入される。コンベア(シングリングコンベア)204は、搬送方向FWに向かって上方に傾斜しており(傾斜角は一定)、コンベア202よりも低速で駆動されている。コンベア202から排出された段ボールシート10は、部分的に重なりが生じた状態でコンベア204に受け止められて、そのまま当該コンベア204の上り勾配に沿って搬送される(符号A31参照)。
なお、コンベア200、202のそれぞれの上方に複数の板バネを設けて、これら複数の板バネによって、コンベア200、202にて搬送される段ボールシート10を下方に付勢するのがよい。また、図2では、計4台のコンベア200、202、204を図示しているが、これらは、説明の便宜上、カッタ装置20の下流側のコンベアとして機能的な観点から代表的なもののみを図示しており、上記したような機能を有するコンベアを4台以上設けてもよい。
上記のコンベア204により搬送されて、コンベア204の出口に到達した段ボールシート10は、スタッカ装置22のリフタテーブル22aに受け止められる。このリフタテーブル22aは、フレーム22b内を昇降可能に設けられており、コンベア204から排出された段ボールシート10を、下降しながら順次受け止める。これにより、リフタテーブル22aの上部に配置されたパレット22c上に段ボールシート10が積層されていく。
本実施形態では、図2中の符号A31に示すように、部分的に重なり合った状態にある段ボールシート10が搬送される搬送ライン上の位置に、印刷装置21を配置する(破線参照)。具体的には、上記したコンベア204の位置に印刷装置21を配置する。図2に例示する構成では、2つのコンベア204のいずれか一方の位置、つまり2つのコンベア204の両方を跨がない位置に、印刷装置21を配置する。なお、印刷装置21を配置するコンベアは、部分的に重なり合った状態にある段ボールシート10を搬送するコンベアであれば、どのコンベア上に配置しても構わない。
次に、図3乃至図5を参照して、本発明の実施形態による印刷装置の構成について具体的に説明する。図3は、本発明の実施形態による印刷装置の全体構成を示す斜視図であり、図4は、本発明の実施形態による印刷装置の一部分(インクジェットユニットを含む部分)を拡大して示した斜視図であり、図5は、本発明の実施形態による印刷装置のインクジェットユニットの側面図である。
なお、図2に示したように、実際には、コンベア204は搬送方向FWに向かって上方に傾斜しており、そのようなコンベア204に設けられる印刷装置21も傾斜しているが、図3乃至図5では、説明の便宜上、コンベア204及び印刷装置21を水平にした状態を図示している。
図3に示すように、印刷装置21は、インクジェットヘッド(インクジェットノズル)51を備えるインクジェットユニット50を有し、このインクジェットユニット50は、カッタ装置20から搬送される段ボールシート10よりも上方に位置するように設けられている。具体的には、印刷装置21は、その幅方向の両側のフレーム58、59が、上記したコンベア204の幅方向の両側のフレーム204b上に支持されることで、コンベア204に対して橋設されている。また、印刷装置21のインクジェットユニット50は、印刷装置21の幅方向に沿って複数台(具体的には5台)設けられており、カッタ装置20から搬送された幅方向に並ぶ複数の段ボールシート10のそれぞれに対して一度に印刷できるようになっている。
各インクジェットユニット50は、上記のインクジェットヘッド51の他に、インクジェットヘッド51を上下方向(図3中の矢印A11参照)に移動させる上下方向移動機構52と、インクジェットヘッド51などを含むインクジェットユニット50全体を幅方向(図3中の矢印A12参照)に移動させる幅方向移動機構54と、を有しており、5台のインクジェットヘッド51を個別に上下方向及び幅方向に移動させられるようになっている。
インクジェットユニット50のインクジェットヘッド51は、インクジェット方式にて印刷を行うことにより、段ボールシート10に対して非接触の状態で印刷を行う。このインクジェットヘッド51は、被印刷媒体を移動させて、被印刷媒体が移動する方向と直行方向にヘッドを移動させて印刷する所謂「シリアルヘッド方式」ではなく、比較的大きなサイズを有するヘッドを用いて、このヘッドを固定して、被印刷媒体の移動だけで印刷を行う所謂「ラインヘッド方式」を採用したものとなっている。本実施形態では、インクジェットヘッド51は、複数の段ボールシート10の1枚1枚を識別することができる、シリアル番号又はバーコードなどの個体識別情報を印刷する。したがって、そのようなシリアル番号又はバーコードをラインヘッド方式にて印刷可能なサイズがインクジェットヘッド51に適用される。また、インクジェットヘッド51は、図示しないインクタンク(例えば印刷装置21の上部に配置される)とインクチューブを介して接続され、インクタンクからインクが供給されるようになっている。
更に、各インクジェットユニット50は、印刷装置21の幅方向の両側の各フレーム58、59に架設され幅方向に延びる固定部材60に取り付けられている。具体的には、図4及び図5に示すように、インクジェットユニット50の幅方向移動機構54のフレーム54aに取り付けられた断面コの字状のガイド部材66、68が、固定部材60に取り付けられた幅方向に延びるガイド体62、64に係合することで、インクジェットユニット50が固定部材60に固定されている。この場合、幅方向移動機構54に取り付けられたガイド部材66、68が、固定部材60に取り付けられたレールとしてのガイド体62、64と摺動することで、インクジェットユニット50の幅方向の移動が案内されるようになっている。
図5に示すように、インクジェットユニット50の上下方向移動機構52は、インクジェットヘッド51が取り付けられ上下方向に延びるネジ軸52aと、ネジ軸52aが連結されて当該ネジ軸52aを回転させる上下方向移動用モータ52bと、を内部に有している。このような上下方向移動機構52は、上下方向移動用モータ52bによってネジ軸52aを回転させることで、ネジ軸52aに取り付けられたインクジェットヘッド51を上下方向に移動させる。
他方で、インクジェットユニット50の幅方向移動機構54は、そのフレーム54aに上下方向移動機構52が取り付けられていると共に、上記したフレーム58、59に架設され幅方向に延びるネジ軸56(図3及び図4も参照)が内部を貫通している。そして、幅方向移動機構54は、このネジ軸56に螺合する回転体54bと、この回転体54bにタイミングベルト54cを介して連結された幅方向移動用モータ54dと、をフレーム54a内に有している。このような幅方向移動機構54は、幅方向移動用モータ54dによってタイミングベルト54cを介して回転体54bを回転させることで、当該幅方向移動機構54を含むインクジェットユニット50全体を幅方向に移動させる。
更に、図5に示すように、インクジェットユニット50が固定された側と反対側(つまり上流側)の固定部材60の側壁には、搬送される段ボールシート10の高さを検出するための高さ検出センサ70が固定されている。例えば、高さ検出センサ70は、固定部材60の側壁における幅方向の中心位置に1つ設けられる。なお、2つ以上の高さ検出センサ70を用い、これらの高さ検出センサ70を、幅方向に離間した固定部材60の側壁上の2以上の箇所に設けてもよい。
具体的には、高さ検出センサ70は、下方に向けてレーザ光を出射することで、当該高さ検出センサ70の下方に位置する物体との距離に対応する信号を出力する。この出力信号は、コンベア204上の段ボールシート10の高さ(厳密にはコンベア204のベルト204aの上面から段ボールシート10の上面までの距離)を指し示すものとなる。高さ検出センサ70下方のコンベア204上に段ボールシート10が存在しない場合には、当然、この高さは0となる。以下では、このような、高さ検出センサ70の出力信号に一義的に対応する、コンベア204上の段ボールシート10の高さを指し示す信号を、適宜「高さ検出信号」と呼ぶ。例えば、この高さ検出信号は、高さ検出センサ70が直接的に出力した信号を変換することで得られる。
図6は、上記した本発明の実施形態による印刷装置によって段ボールシート10に印刷された個体識別情報の具体例を示す図である。図6(a)は、段ボールシート10に印刷されたシリアル番号の一例を示し(矢印A21参照)、図6(b)は、段ボールシート10に印刷されたバーコード(詳しくは一次元バーコード)の一例を示している(矢印A22参照)。
本実施形態では、このようなシリアル番号やバーコードなどの個体識別情報を、印刷装置21によって段ボールシート10に印刷することで、段ボールシート製造装置1によって製造された段ボールシート10の1枚1枚を識別できるようにしている。1つの例では、個体識別情報には、段ボールシート10が製造されたときの生産情報が関連付けられる。例えば、この生産情報としては、中芯2とライナ4との糊による貼合の状態や、スリッタスコアラ装置17やカッタ装置20による加工寸法の精度や、機械運転速度や、ヒータによる加熱温度や、機械調整状況などが挙げられる。他の例では、個体識別情報には、段ボールシート10から形成された段ボール箱に収容された物品の情報や、段ボール箱に収容された物品の差出人や送付先の情報などが関連付けられる。
次に、図7を参照して、本発明の実施形態による印刷装置の制御構成について説明する。図7は、本発明の実施形態による印刷装置のインクジェットユニットの制御システムを示すブロック図である。
図7に示すように、印刷装置21のインクジェットユニット50は、制御装置100によって制御される。具体的には、制御装置100は、上下方向サーボ駆動ユニット102を介して、インクジェットユニット50の上下方向移動機構52が有する、サーボモータとしての上下方向移動用モータ52bを制御して、インクジェットヘッド51を上下方向に移動させる。また、制御装置100は、幅方向サーボ駆動ユニット104を介して、インクジェットユニット50の幅方向移動機構54が有する、サーボモータとしての幅方向移動用モータ54dを制御して、インクジェットユニット50を幅方向に移動させる。例えば、制御装置100は、丁取り数や、丁取り幅や、コンベア204上の段ボールシート10の高さや、段ボールシート10に個体識別情報を印刷させる位置などに応じて、複数のインクジェットユニット50の各々の上下方向移動用モータ52b及び幅方向移動用モータ54dを個別に制御して、インクジェットヘッド51を上下方向に移動させると共に、インクジェットユニット50を幅方向に移動させる。
更に、制御装置100は、インクジェットユニット50のインクジェットヘッド51を制御する。具体的には、制御装置100は、インクジェットヘッド51によって印刷させる個体識別情報を設定する制御(例えば印刷させるシリアル番号を増加させていく制御)や、段ボールシート10の搬送速度に応じて、インクジェットヘッド51からのインクの吐出速度を設定する制御や、インクジェットヘッド51からインクを吐出させるタイミング(これはインクジェットヘッド51に印刷指令を出力するタイミングに相当する)についての制御などを行う。この場合、制御装置100は、上記した高さ検出センサ70(図5参照)が出力した信号と、コンベア204に設けられた回転パルス発生器72が出力したパルス信号とが入力されて、これらの信号に基づいて、インクジェットヘッド51に印刷指令を出力する。回転パルス発生器72は、コンベア204のベルト204aを移動させるプーリの回転に応じてパルス信号を出力するものであり、このパルス信号は、コンベア204のベルト204aが移動した距離(コンベア204のベルト204a上の段ボールシート10の移動距離に対応する)などを指し示すものとなる。制御装置100が行う制御については、詳細は後述する。
なお、制御装置100は、段ボールシート製造装置1の全体を管理する生産管理装置106が接続されており、この生産管理装置106から種々の情報が入力されて(制御装置100からも生産管理装置106へ種々の情報を出力する)、そのような情報にも基づいて上記したような制御を実施する。
<制御内容>
次に、図8乃至図10を参照して、本発明の実施形態において制御装置100が印刷装置21のインクジェットユニット50に対して行う制御内容について具体的に説明する。
本実施形態では、制御装置100は、高さ検出センサ70からの高さ検出信号に基づいて、コンベア204上において搬送される段ボールシート10の高さと、搬送される段ボールシート10の先端と、段ボールシート10の後端(詳しくは一群の段ボールシート10の最後尾のシート10の後端)とを検出し、これらに基づいて、印刷装置21のインクジェットユニット50に対する制御を行う。したがって、最初に、図8を参照して、高さ検出センサ70の高さ検出信号について具体的に説明する。
なお、上記したように、制御装置100が、高さ検出センサ70からの高さ検出信号に基づいて、段ボールシート10の高さと、段ボールシート10の先端と、段ボールシート10の後端とを検出するので、本実施形態では、制御装置100及び高さ検出センサ70が、本発明における「検出装置」に相当するものとなる。
図8は、本発明の実施形態による高さ検出センサ70の高さ検出信号の一例を示すタイムチャートである。上記したように、この高さ検出信号は、コンベア204上の段ボールシート10の高さ(詳しくは、コンベア204のベルト204aの上面から段ボールシート10の上面までの距離)を示すものである。
図8に示すように、まず、コンベア204による搬送によって、一群の段ボールシート10(共通のオーダーの元で製造された段ボールシート10の群)の先頭のシート10の先端が、高さ検出センサ70がセンシングする位置に到達することで、時刻t1において、高さ検出信号が0からステップ状に立ち上がる。このときの高さ検出信号の大きさは、1枚分の段ボールシート10の厚さに相当する。
次に、時刻t2において、2枚目の段ボールシート10の先端が、高さ検出センサ70がセンシングする位置に到達することで、高さ検出信号がステップ状に更に立ち上がる。このときには、2枚目の段ボールシート10が1枚目の段ボールシート10の上に部分的に重なり合っているため、高さ検出信号の大きさは、2枚分の段ボールシート10の厚さに概ね相当する。
次に、時刻t3において、3枚目の段ボールシート10の先端が、高さ検出センサ70がセンシングする位置に到達することで、高さ検出信号がステップ状に更に立ち上がる。このときには、3枚目の段ボールシート10が1枚目及び2枚目の段ボールシート10の上に部分的に重なり合っているため、高さ検出信号の大きさは、3枚分の段ボールシート10の厚さに概ね相当する。そして、時刻t3の後、3枚目の段ボールシート10の傾斜に応じて高さ検出信号が緩やかに低下していく。4枚目以降の段ボールシート10については、3枚目の段ボールシート10の場合と同様に、高さ検出信号が変化する。
最終的に、一群の段ボールシート10の最後尾のシート10(n枚目の段ボールシート10)の先端が、高さ検出センサ70がセンシングする位置に到達することで、時刻tnにおいて、高さ検出信号がステップ状に立ち上がり、この後、高さ検出信号が、最後尾の段ボールシート10の傾斜に応じて緩やかに低下していく。そして、時刻tn’において、最後尾の段ボールシート10の後端が、高さ検出センサ70がセンシングする位置に到達することで、高さ検出信号が0に向かってステップ状に立ち下がる。
次に、図9を参照して、上記した高さ検出センサ70の高さ検出信号に基づいた、本発明の実施形態において制御装置100が印刷装置21のインクジェットヘッド51に対して行う制御(印刷制御)の概要について説明する。図9は、印刷装置21のインクジェットヘッド51やコンベア204などを概略的に示した側面図である。
本実施形態では、制御装置100は、高さ検出センサ70によって段ボールシート10の先端が検出されたタイミングで、インクジェットユニット50のインクジェットヘッド51によって個体識別情報を印刷させる段ボールシート10上の印刷箇所P1を設定する。具体的には、制御装置100は、高さ検出センサ70によって段ボールシート10の先端が検出されるごとに、段ボールシート10の先端から所定距離L1(段ボールシート10上に個体識別情報を印刷させるべき位置と段ボールシート10の先端位置との間の距離であり、例えば、生産オーダーの内容に含まれるもの、若しくは生産オーダーの内容から求められるものである)だけ離れた段ボールシート10上の箇所を、インクジェットヘッド51によって個体識別情報を印刷させる段ボールシート10上の印刷箇所P1として設定する。そして、制御装置100は、この印刷箇所P1を規定する所定距離L1に対して、高さ検出センサ70がセンシングする位置とインクジェットヘッド51が印刷を行う位置との間の距離L2を加算した長さL3(L3=L1+L2)に対応するカウンタ(以下では「印刷指令カウンタ」と呼ぶ。)を設定する。この距離L3と印刷指令カウンタとの関係は、段ボールシート10が搬送された実際の長さとコンベア204に適用された上記した回転パルス発生器72からのパルス信号に対応する値との関係に相当するものである。
なお、段ボールシート10上の印刷箇所P1には、当該段ボールシート10において他の段ボールシート10が重なり合っていない範囲内の箇所が適用される。これを実現すべく、段ボールシート10において個体識別情報を印刷すべき位置(例えば事前に設定した固定の位置)に当該段ボールシート10の後ろの段ボールシート10が重なり合わないような搬送ライン上の位置に、印刷装置21を設けるとよい。若しくは、制御装置100が、印刷対象となっている段ボールシート10について、当該段ボールシート10において後ろの段ボールシート10が重なり合っていない範囲を特定し、特定した範囲内の位置を、印刷箇所P1として設定してもよい。重なり合っていない範囲を具体的に特定する手段としては、レーザ光による高さ検出センサや、画像処理を利用する検出装置を使用することができる。
次に、制御装置100は、上記のようにして設定した印刷指令カウンタを、コンベア204のベルト204aが移動した距離(コンベア204のベルト204a上の段ボールシート10の移動距離に対応する)を指し示す、回転パルス発生器72からのパルス信号に応じて減算していく。その結果、印刷指令カウンタが0になる。印刷指令カウンタが0となるタイミングは、高さ検出センサ70によって段ボールシート10の先端が検出された後において、段ボールシート10上の印刷箇所P1の先端位置とインクジェットヘッド51が印刷を行う位置との距離L3に対応する長さだけ、段ボールシート10が搬送されたタイミングに相当する、即ち、段ボールシート10上の印刷箇所P1の先端位置が、インクジェットヘッド51が印刷を行う位置へと到達したタイミングに相当する。したがって、制御装置100は、印刷指令カウンタが0になったタイミングで、インクジェットヘッド51に印刷指令を出力する。これにより、インクジェットヘッド51が段ボールシート10に向けてインクを吐出することで、段ボールシート10の印刷箇所P1にシリアル番号やバーコードなどの個体識別情報が印刷されることとなる。
この後、制御装置100は、高さ検出センサ70によって、一群の段ボールシート10の最後尾のシート10の後端が検出されると(図8の時刻tn’参照)、オーダー変更が行われたものと判断し、次のオーダーに応じた生産へと移行する。一群の段ボールシート10の最後尾のシート10の後端が検出したときに、オーダー変更が行われたものと判断する理由は以下の通りである。一群の段ボールシート10においては、搬送方向FWにおいて隣接するシート10が重ね合されるため、基本的には、段ボールシート10の後端は、当該段ボールシート10の後方の段ボールシート10に隠れることで、表面には現れない。他方で、一般的に、カッタ装置20とスタッカ装置22との間での段ボールシート10の搬送中においては、或るオーダーにて製造された一群の段ボールシート10と、当該オーダーの次のオーダーにて製造された一群の段ボールシート10とが、搬送方向FWにおいて離間されるように、段ボールシート10に対する搬送制御(例えば段ボールシート10を加速させる制御など)がなされる。そのため、或るオーダーにて製造された一群の段ボールシート10の最後尾のシート10には、他の段ボールシート10が重ね合されずに、当該最後尾のシート10の後端が表面に現れることとなる。このようなことから、高さ検出センサ70によって段ボールシート10の後端が検出された場合には、或るオーダーにて製造された一群の段ボールシート10の全てが高さ検出センサ70の位置を通過し終え、この後、次のオーダーにて製造された一群の段ボールシート10が通過し始めると判断することができるのである。
次に、図10を参照して、本発明の実施形態において制御装置100が印刷装置21のインクジェットユニット50に対して行う印刷制御の流れについて具体的に説明する。図10は、本発明の実施形態による印刷制御処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS101では、制御装置100は、生産オーダーの内容に基づいて、複数のインクジェットヘッド51の中で印刷に使用するインクジェットヘッド51及び印刷に使用しないインクジェットヘッド51を示す使用/不使用情報を決定すると共に、この複数のインクジェットヘッド51のそれぞれに対して設定すべき幅方向位置を決定する。具体的には、制御装置100は、丁取り数や丁取り幅などに基づいて、隣接するインクジェットヘッド51同士が干渉しないようにするという制限の下で(換言すると隣接するインクジェットヘッド51の間隔が最小隣接距離以下にならないようにするという制限の下で)、段ボールシート10に印刷すべき箇所に近いインクジェットヘッド51を使用するように決定する。また、制御装置100は、使用すると決定した各インクジェットヘッド51については、段ボールシート10に印刷すべき箇所に対応する幅方向位置を決定し、使用しないと決定した各インクジェットヘッド51については、事前に定めた適当な幅方向位置を決定する。
更に、ステップS101では、制御装置100は、使用/不使用情報のうちの使用情報を設定したインクジェットヘッド51のそれぞれについて、印刷するシリアル番号の初期値(印刷初期値)を決定すると共に、印刷毎にシリアル番号を増加させる値(増分値)を決定する。基本的には、制御装置100は、この増分値として、丁取り数の値を適用する(例えば、3丁取りの場合には増分値を「3」にし、4丁取りの場合には増分値を「4」にする)。1つの例では、3丁取りの場合には、3台のインクジェットヘッド51を印刷に使用することとなるが、このうちの一台のインクジェットヘッド51が「101、104、107…」といった具合にシリアル番号を印刷し、当該インクジェットヘッド51に隣接するインクジェットヘッド51が「102、105、108…」といった具合にシリアル番号を印刷し、更に当該インクジェットヘッド51に隣接するインクジェットヘッド51が「103、106、109…」といった具合にシリアル番号を印刷するようにする。
次いで、ステップS102では、制御装置100は、複数のインクジェットヘッド51のそれぞれを、ステップS101で決定した幅方向位置に位置決めする。この場合、制御装置100は、幅方向サーボ駆動ユニット104を介して、インクジェットユニット50の幅方向移動機構54が有する幅方向移動用モータ54dを制御して、インクジェットユニット50を幅方向に移動させる。
次いで、ステップS103では、制御装置100は、使用/不使用情報のうちの使用情報を設定したインクジェットヘッド51のそれぞれに対して、ステップS101で決定した印刷初期値及び増分値を設定する。
次いで、ステップS104では、制御装置100は、高さ検出センサ70からの高さ検出信号に基づいて、段ボールシート10の先端が検出されたか否かを判定する。この場合、制御装置100は、高さ検出信号がステップ状に立ち上がったときに(図8参照)、段ボールシート10の先端が検出されたと判定する。ステップS104の判定の結果、段ボールシート10の先端が検出されなかった場合(ステップS104:No)、処理はステップS104に戻り、制御装置100は、ステップS104の判定を再度行う。制御装置100は、段ボールシート10の先端が検出されるまで、ステップS104の判定を繰り返す。
一方で、段ボールシート10の先端が検出された場合(ステップS104:Yes)、処理はステップS105に進み、制御装置100は、高さ検出センサ70によって検出された段ボールシート10の先端から所定距離L1だけ離れた段ボールシート10上の箇所を、インクジェットヘッド51によって個体識別情報を印刷させる段ボールシート10上の印刷箇所P1として設定する。そして、制御装置100は、上記した所定距離L1に対して、高さ検出センサ70がセンシングする位置とインクジェットヘッド51が印刷を行う位置との間の距離L2を加算した長さL3(L3=L1+L2)に対応する印刷指令カウンタを設定する(図9参照)。
次いで、ステップS106では、制御装置100は、段ボールシート10の先端が検出されたときの高さ検出センサ70の高さ検出信号に基づいて、複数のインクジェットヘッド51の全てを上下方向に位置決めする。この場合、制御装置100は、上下方向サーボ駆動ユニット102を介して、インクジェットユニット50の上下方向移動機構52が有する上下方向移動用モータ52bを制御して、インクジェットヘッド51を上下方向に移動させる。具体的には、制御装置100は、高さ検出信号に対応する段ボールシート10の高さに応じた上下方向位置に、複数のインクジェットヘッド51を位置決めする。この段ボールシート10の高さに応じた上下方向位置とは、インクジェットヘッド51の先端部が段ボールシート10に接触せず、且つ、インクジェットヘッド51が段ボールシート10に対して適切に印刷を行えるような距離だけ段ボールシート10から離間するような、上下方向位置である。
次いで、ステップS107では、制御装置100は、段ボールシート10の先端が検出された後の回転パルス発生器72からのパルス信号に基づいて、印刷指令カウンタを減算する。そして、ステップS108では、制御装置100は、印刷指令カウンタが0になったか否かを判定する。その結果、印刷指令カウンタが0になっていない場合(ステップS108:No)、処理はステップS107に戻り、印刷指令カウンタを更に減算する。このようなステップS107及びS108の処理を繰り返すことで、制御装置100は、印刷指令カウンタが0になるまで、印刷指令カウンタを減算していく。
一方で、印刷指令カウンタが0になった場合(ステップS108:Yes)、処理はステップS109に進む。このときには、段ボールシート10の先端が検出された後に、段ボールシート10上の印刷箇所P1の先端位置とインクジェットヘッド51が印刷を行う位置との距離L3に対応する長さだけ、段ボールシート10が搬送されている。つまり、段ボールシート10上の印刷箇所P1の先端位置が、インクジェットヘッド51が印刷を行う位置へと到達している。したがって、制御装置100は、このタイミングで、インクジェットヘッド51に印刷指令を出力する(ステップS109)。具体的には、制御装置100は、個体識別情報を示すシリアル番号として段ボールシート10に印刷すべき値(印刷値)を含む印刷指令を、インクジェットヘッド51に出力する。この印刷値は、上記した初期値に対して増分値を加算していった値であり、増分値を加算するごとに印刷値が更新されて、更新された印刷値がメモリなどに記憶される。
次いで、ステップS110では、制御装置100は、ステップS109で印刷した印刷値に対して増分値を加算する。制御装置100は、ステップS109で用いた印刷値を、増分値を加算することで得られた新たな印刷値にて更新して、更新した印刷値をメモリなどに記憶させる。
次いで、ステップS111では、制御装置100は、高さ検出センサ70からの高さ検出信号に基づいて、次に印刷すべき段ボールシート10の先端が検出されたか否かを判定する。その結果、段ボールシート10の先端が検出された場合(ステップS111:Yes)、処理はステップS105に戻り、制御装置100は、上記したステップS105以降の処理を再度行う。
一方で、段ボールシート10の先端が検出されなかった場合(ステップS111:No)、処理はステップS112に進み、制御装置100は、高さ検出センサ70からの高さ検出信号に基づいて、段ボールシート10の後端が検出されたか否かを判定する。この場合、制御装置100は、高さ検出信号が緩やかに低下した後にステップ状に立ち下がったときに(図8参照)、段ボールシート10の後端が検出されたと判定する。ステップS112の判定の結果、段ボールシート10の後端が検出されなかった場合(ステップS112:No)、処理はステップS111に戻り、制御装置100は、ステップS111の判定を再度行う。
一方で、段ボールシート10の後端が検出された場合(ステップS112:Yes)、処理はステップS113に進む。この場合には、制御装置100は、オーダー変更が行われたものと判断し、次のオーダーに応じた生産へと移行する(ステップS113)。この後、ステップS101に戻って、制御装置100は、上記したステップS101以降の処理を再度行う。
<作用効果>
次に、本発明の実施形態による段ボールシート製造装置の作用効果について説明する。
本実施形態によれば、印刷装置21によって個体識別情報を段ボールシート10に印刷するので、この個体識別情報に種々の情報を関連付けることで、段ボールシート10や段ボールシート10から形成される段ボール箱についての管理などの利便性を向上させることができる。
例えば、個体識別情報を段ボールシート10についての生産情報(中芯2とライナ4との糊による貼合の状態や、スリッタスコアラ装置17やカッタ装置20による加工寸法の精度や、機械運転速度や、ヒータによる加熱温度や、機械調整状況など)と関連付ける場合、本実施形態のように、段ボールシート10の製造工程において個体識別情報を段ボールシート10に印刷すると、製函工程において個体識別情報を段ボールシートに印刷する場合と比較して、かなり効率的である。製函工程の対象となっている段ボールシート10を、その前の製造工程での段ボールシート10と照合を取るのが困難である(手間がかかる)ため、製函工程において個体識別情報を印刷するのは非効率であるが、段ボールシート10の製造工程(製段工程)において個体識別情報を印刷した場合には、段ボールシート10についての生産情報を個体識別情報に関連付け易く、効率的である。
また、本実施形態によれば、印刷装置21をダブルフェーサ12の下流側に配置するので、ダブルフェーサ(13)の上流側に印刷装置(16)を配置した構成(例えば特許文献2に記載の構成)のように、印刷面がダブルフェーサ(13)の熱盤の表面と摩耗されることはなく、印刷品質の低下は生じない。
特に、本実施形態によれば、印刷装置21を、カッタ装置20の下流側における、部分的に重なり合わされた状態にある段ボールシート10が搬送される搬送ライン上の位置に配置しており、この位置では、この位置の上流側よりも、段ボールシート10の搬送速度が遅いので、印刷速度を高速化する必要がない、つまり高速で搬送される段ボールシートに追従して印刷する必要がない。そのため、段ボールシート製造装置1に適用する印刷装置21の構成を低コスト化及び簡便化することができる。
また、本実施形態によれば、印刷装置21が、印版を必要とせず、インクジェット方式により段ボールシート10に非接触の状態で印刷するので、印版を用いて印刷する構成(例えば特許文献2に記載の構成)と比較して、段ボールシート10の製造中に印刷する個体識別情報の内容を容易且つ適切に変更することができる。
また、本実施形態によれば、高さ検出センサ70によって段ボールシート10の先端が検出されるごとに、この段ボールシート10上の印刷位置P1を設定するので、搬送されてくる複数の段ボールシート10のそれぞれに対して所望の印刷位置P1を適切に設定することができる。
また、本実施形態によれば、段ボールシート10上に設定した印刷位置P1と印刷装置21が印刷を行う位置との間の距離L3に対応する長さだけ段ボールシート10が搬送されたタイミングで印刷を行うので、設定した印刷位置P1に個体識別情報を適切に印刷することができる。
また、本実施形態によれば、次の印刷対象となっている段ボールシート10において後ろの段ボールシート10が重なり合っていない範囲内の位置に個体識別情報を印刷するので、隣接する2枚の段ボールシート10に跨って個体識別情報が印刷されてしまったり、次の印刷対象となっている段ボールシート10ではなく、当該段ボールシート10の前又は後ろの段ボールシート10に個体識別情報が印刷されてしまったりすることを適切に抑制することができる。
また、本実施形態によれば、高さ検出センサ70によって段ボールシート10の高さを順次検出して、この高さに応じた上下方向位置にインクジェットヘッド51を移動させるので、部分的に重なり合った状態にされることで種々の高さとなって搬送されてくる段ボールシート10に対して、適切に対応することができる。具体的には、インクジェットヘッド51の先端部が段ボールシート10に接触することを抑制することができると共に、インクジェットヘッド51の先端部が段ボールシート10の表面から適当な距離離間されて、段ボールシート10に対して適切に印刷することができる。
また、本実施形態によれば、一群の段ボールシート10における最後尾のシート10の後端が高さ検出センサ70によって検出されたときに、オーダー変更が行われたものと判断して、当該オーダー変更に応じた制御を速やかに行うことができる。
また、本実施形態によれば、印刷装置21のインクジェットヘッド51と高さ検出センサ70とを、段ボールシート10を搬送する同一のコンベア204に対して設けるので、インクジェットヘッド51と高さ検出センサ70とを異なるコンベアに設ける場合と比較して、高さ検出センサ70の検出信号に基づいてインクジェットヘッド51を制御し易くなると共に、高さ検出センサ70の検出信号に基づいてインクジェットヘッド51の制御を精度良く行うことができるようになる。
また、本実施形態によれば、シリアル番号としての個体識別情報を印刷するごとに、この個体識別情報に対応する番号に丁取り数に応じた値を加算した番号を、次に印刷する個体識別情報として、印刷に使用するインクジェットヘッド51のそれぞれに対して設定するので、製造される段ボールシート10に対して連続する番号を順に適切に印刷することができる。
<変形例>
以下では、上記した実施形態の変形例について説明する。
上記した実施形態では、本発明を、カッタ装置20によって切断された段ボールシート10を搬送するコンベア204の傾斜角度が固定されたダウンスタッカに適用した例を示したが(図2参照)、本発明は、カッタ装置20によって切断された段ボールシート10を搬送するコンベアの傾斜角度が変動するアップスタッカにも適用可能である。本発明をアップスタッカに適用する場合には、傾斜するコンベアの支点(回動支点)付近に印刷装置21を配置するのがよい。これにより、コンベアを傾斜させるときの負荷を軽減することができると共に、コンベアの傾斜角を大きくしたときにも印刷装置21が比較的低い場所に位置するので、人が印刷装置21の検査などを行い易くなる。
また、上記した実施形態では、個体識別情報としてシリアル番号及びバーコードを示したが、これら以外にも種々の記号やコード化パターンを個体識別情報として適用してもよい。
また、上記した実施形態では、印刷装置21のインクジェットヘッド51を、搬送される段ボールシート10の上方に配置していた。この実施形態では、搬送される段ボールシート10の上面に個体識別情報が印刷されることとなる。この場合には、段ボールシート10に印刷された個体識別情報は、当該段ボールシート10から形成される段ボール箱の内側に位置することとなる。他の例では、搬送される段ボールシート10の上方にインクジェットヘッド51を配置する代わりに、若しくは、搬送される段ボールシート10の上方にインクジェットヘッド51を配置するのに加えて、搬送される段ボールシート10の下方にインクジェットヘッド51を配置してもよい。段ボールシート10の下方に配置されたインクジェットヘッド51は、搬送される段ボールシート10の下面に個体識別情報を印刷する。こうして段ボールシート10の下面に印刷された個体識別情報は、当該段ボールシート10から形成される段ボール箱の外側に位置することとなる。
1 段ボールシート製造装置
8 シングルフェーサ
10 両面段ボールシート
12 ダブルフェーサ
17 スリッタスコアラ装置
20 カッタ装置
21 印刷装置
22 スタッカ装置
50 インクジェットユニット
51 インクジェットヘッド
52 上下方向移動機構
52b 上下方向移動用モータ
54 幅方向移動機構
54d 幅方向移動用モータ
70 高さ検出センサ
72 回転パルス発生器
100 制御装置

Claims (8)

  1. 段ボールシートを製造する段ボールシート製造装置であって、
    所定の段ピッチの段が形成された中芯とライナとを貼り合せて片面段ボールシートを作成するシングルフェーサと、
    片面段ボールシートに他のライナを貼り合せて両面段ボールシートを作成するダブルフェーサと、
    両面段ボールシートに罫線の付与加工及びスリット加工を行うスリッタスコアラ装置と、
    罫線の付与加工及びスリット加工が施された両面段ボールシートをシートの流れ方向における所定の切断長さに切断するカッタ装置と、
    上記カッタ装置によって切断された複数の両面段ボールシートを、搬送方向において隣接するシートを部分的に重なり合わせた状態にしてから、上下方向に積み重ねるスタッカ装置と、
    を有し、
    更に、上記カッタ装置によって切断されることで作成される複数の両面段ボールシートのそれぞれを識別することができる個体識別情報を、段ボールシートに非接触の状態で印刷する印刷装置を有し、この印刷装置は、上記カッタ装置の下流側の位置で、且つ、部分的に重なり合った状態にある両面段ボールシートが搬送される搬送ライン上の位置に配置されている、ことを特徴とする段ボールシート製造装置。
  2. 上記印刷装置を制御する制御装置と、
    部分的に重なり合った状態で搬送される複数の両面段ボールシートの各々の先端を検出する検出装置と、を更に有し、
    上記制御装置は、上記検出装置が両面段ボールシートの先端を検出するごとに、この両面段ボールシート上において、上記印刷装置によって上記個体識別情報を印刷させる印刷位置を設定する、請求項1に記載の段ボールシート製造装置。
  3. 上記制御装置は、上記検出装置が先端を検出したときに両面段ボールシート上に設定した上記印刷位置と上記印刷装置が印刷を行う位置との間の距離に対応する長さだけ、先端検出後に両面段ボールシートが搬送されたタイミングで、上記印刷装置によって上記個体識別情報を両面段ボールシートに印刷させる、請求項2に記載の段ボールシート製造装置。
  4. 上記印刷装置は、両面段ボールシートにおいて他の両面段ボールシートが重なり合っていない範囲内の位置に、上記個体識別情報を印刷する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の段ボールシート製造装置。
  5. 上記印刷装置を制御する制御装置と、
    部分的に重なり合った状態で搬送される複数の両面段ボールシートの各々の高さを検出する検出装置と、を更に有し、
    上記印刷装置は、インクジェットヘッドと、このインクジェットヘッドを上下方向に移動させる上下方向移動機構と、を備え、
    上記制御装置は、上記検出装置が検出した両面段ボールシートの高さに応じた上下方向位置に、上記上下方向移動機構によってインクジェットヘッドを移動させる、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の段ボールシート製造装置。
  6. 上記印刷装置を制御する制御装置と、
    部分的に重なり合った状態で搬送される複数の両面段ボールシートの最後尾の両面段ボールシートの後端を検出する検出装置と、を更に有し、
    上記制御装置は、上記検出装置が上記最後尾の両面段ボールシートの後端を検出したときに、オーダー変更が行われたものと判断して、当該オーダー変更に応じた制御を上記印刷装置に対して行う、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の段ボールシート製造装置。
  7. 上記印刷装置は、インクジェットヘッドを備え、このインクジェットヘッドと上記検出装置とは、両面段ボールシートを搬送する同一のコンベアに対して設けられている、請求項2乃至6のいずれか一項に記載の段ボールシート製造装置。
  8. 上記印刷装置は、段ボールシートの搬送方向に対して幅方向に並列して配置された複数のインクジェットヘッドを備え、
    上記個体識別情報は、シリアル番号から成り、
    上記印刷装置を制御する制御装置を更に備え、この制御装置は、両面段ボールシートから丁取りするシートの数である丁取り数に基づき、上記複数のインクジェットヘッドの中から選択したインクジェットヘッドのそれぞれを用いて、両面段ボールシートに上記個体識別情報を印刷し、両面段ボールシートに上記個体識別情報を印刷するごとに、この印刷した個体識別情報に対応する番号に丁取り数に応じた値を加算した番号を、両面段ボールシートに次に印刷する個体識別情報として、上記選択したインクジェットヘッドのそれぞれに対して設定する、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の段ボールシート製造装置。
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