JP7258742B2 - インクジェット印刷装置およびコルゲートマシン - Google Patents

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Description

本件は、段ボール箱を組み立てるための製函材として利用されるシートに対してインクジェット式の印刷を施すインクジェット印刷装置、および、インクジェット印刷装置を備えたコルゲートマシンに関する。
近年、段ボール箱を組み立てるための製函材として利用されるシートに対してインクジェット式の印刷を施すインクジェット印刷装置が種々開発されている。
インクジェット印刷装置として、段ボールシートを製造するためのコルゲートマシンに搭載されるものがある(特許文献1を参照)。
特許文献1では、インクジェット印刷装置の下流に隣接して乾燥装置が付設されており、乾燥装置を用いて段ボールシートの表面のインクを乾燥させている。
特開2017-35755号公報
しかし、従来の乾燥装置を付設する構成では、構成要素の増加による装置構成の複雑化や、乾燥装置の稼働によるコストの増加などが懸念される。そのため、コルゲートマシンに搭載されたインクジェット印刷装置では、インクの乾燥を促進する構造に改善の余地があった。
本件は、このような課題に鑑み案出されたもので、インクジェット印刷装置でインクの乾燥を効率よく促進することを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的である。
本件のインクジェット印刷装置は、シートの搬送方向に沿って順に並んだ複数の加工ユニットを有しており、前記複数の加工ユニットのそれぞれで前記シートを加工して段ボールシートを製造するコルゲートマシンに搭載されたインクジェット印刷装置であって、前記複数の加工ユニットの何れか一つに設けられており前記段ボールシートの表ライナとなる表ライナシートの片面に接触して前記表ライナシートを加熱するための加熱ロールの上流に隣接して配置され、前記表ライナシートの面に印刷可能なインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドで印刷された前記表ライナシートを、前記面とは反対側の面が前記加熱ロールに接触する姿勢で、前記加熱ロールに進入させる搬送路と、を備えている。
本件によれば、加工ユニットに設けられ、表ライナシートを加熱するための加熱ロールを利用してインクを乾燥させることができる。また、加熱ロールで搬送される時間を、インクを浸透させる時間として確保することができる。そのため、インクの浸透乾燥を効率よく促進することができる。
第一実施形態に係るインクジェット印刷装置を備えたコルゲートマシンの説明図である。 図1においてインクジェット印刷装置に関連する部位を拡大した拡大図である。 第二実施形態に係るインクジェット印刷装置を備えたコルゲートマシンの説明図である。 第三実施形態に係るインクジェット印刷装置を備えたコルゲートマシンの説明図である。 第四実施形態に係るインクジェット印刷装置を備えたコルゲートマシンの説明図である。 第五実施形態に係るインクジェット印刷装置を備えたコルゲートマシンの説明図である。
図面を参照して、実施形態としてのインクジェット印刷装置について説明する。以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
本明細書で「シート」は、段ボール箱に組み立てられる製函材としてのシート材の総称である。シートには、コルゲートマシンで製造過程にあるライナ原紙(裏ライナ用の裏ライナシート,表ライナ用の表ライナシート)や,中芯原紙(中芯用の中芯シート),段ボールウェブ,コルゲートマシンで製造された段ボールシートが含まれる。なお、裏ライナシート,中芯シートは、シングルフェーサにおいて片面段ボールに加工され、裏ライナ,中芯となるが、これらは加工前後で共通の符号を付けて示している。同様に、表ライナシートは、ダブルフェーサにおいて両面段ボールに加工されて表ライナとなるが、これらは加工前後で共通の符号を付けて示している。
コルゲートマシンでシートが搬送される方向を搬送方向MDと呼ぶ。搬送方向MDに搬送されるシートの面に沿って搬送方向MDに交差する方向を交差方向CDと呼ぶ。ここでは、交差方向CDは、搬送方向MDに直交する方向であり、コルゲートマシンの機械幅方向あるいはシートの幅方向に対応する。
特段の説明がなく「上流」と記載した場合は、搬送方向における上流を意味するものとし、同様に、特段の説明がなく「下流」と記載した場合は、搬送方向における下流を意味するものとする。
特段の説明がなく「上」,「下」と記載した場合は、コルゲートマシンでの上下方向を意味するものとする。上下方向は搬送方向MDおよび交差方向CDに直交する方向であり、コルゲートマシンが水平面に設置された状態では鉛直方向に対応する。
特段の説明がなく「表(おもて)」と記載した場合は、段ボール箱に組み立てた状態で外側に面する側を意味し、特段の説明がなく「裏(うら)」と記載した場合、「表(おもて)」の反対側を意味するものとする。
[I.第一実施形態]
[1.全体構成]
第一実施形態に係るコルゲートマシンを説明する。
図1は、コルゲートマシン100の全体構成を説明する説明図である。
コルゲートマシン100は、中芯11bの両面に表ライナ11cおよび裏ライナ11aを貼合した段ボールシート10を製造する段ボールシート製造装置である。
コルゲートマシン100には、裏ライナ11a,中芯11b,表ライナ11cにそれぞれ用いる原紙をコルゲートマシン100に供給するためのミルロールスタンド30a,30b,30cが設けられている。
ミルロールスタンド30a,30b,30cのそれぞれは、裏ライナ11a,中芯11b,表ライナ11cの原紙ロールを支持するものである。ミルロールスタンド30a,30b,30cのそれぞれには、二個の原紙ロールが支持されるとともに、その上方に原紙ロールから繰り出された原紙を継ぎ合わせるためのスプライサが設けられている。
裏ライナ11a用のミルロールスタンド30aと中芯11b用のミルロールスタンド30bのそれぞれの下流側には、プレヒータ31,32が設けられている。各プレヒータ31,32は、裏ライナ11a,中芯11bのそれぞれの原紙(裏ライナシート,中芯シート)を予熱するヒータである。各プレヒータ31,32は、内部に蒸気が供給される加熱ロールを有しており、裏ライナ11a,中芯11bのそれぞれの原紙をこの加熱ロールに巻き付けて搬送することで昇温する。すなわち、加熱ロールは、巻き付けられたシートの片面(一側の面)に接触して原紙を加熱するものである。
裏ライナ11a用のプレヒータ31および中芯11b用のプレヒータ32の下流側にはシングルフェーサ33が設けられている。シングルフェーサ33は、中芯11bの原紙を段繰りして波型加工された中芯シート11bを作成するとともに、この中芯シート11bの段頂に糊付けし、中芯シート11bの段頂に裏ライナシート11aを貼り合わせた片面段ボールウェブ12を形成する。
シングルフェーサ33の下流側には、一対の無端ベルトで構成されたコンベア34が設けられており、コンベア34によって片面段ボールウェブ12がブリッジ35に搬送される。ブリッジ35は、片面段ボールウェブ12をシングルフェーサ33から下流側のダブルフェーサ38まで送る架橋状部分であり、シングルフェーサ33とのダブルフェーサ38との速度差を吸収するために片面段ボールウェブ12を一時的に滞留させる滞留部として機能する。
表ライナ11c用のミルロールスタンド30cの下流側には、インクジェット印刷装置50が設けられている。
インクジェット印刷装置50は、表ライナシート11cに所定の印刷柄をインクジェット方式で印刷する印刷装置であり、搬送方向MD(図2参照)に沿って搬送中の表ライナシート11cにデジタルデータに基づく印刷柄を印刷する。そのため、インクジェット印刷装置50は例えば個々の段ボールシート10を識別可能な識別コードなど、可変の印刷柄の印刷に利用され得る。インクジェット印刷装置50の詳細な構成は後述する。
ブリッジ35およびインクジェット印刷装置50の下流側にはプレヒータ36が設けられている。プレヒータ36は、表ライナシート11cを加熱する加熱ロール36aと片面段ボールウェブ12を加熱するための加熱ロール36bとを有しており、表ライナシート11c,片面段ボールウェブ12を加熱することの他は、前述のプレヒータ31,32と同様に構成される。
プレヒータ36の下流側にはグルーマシン37が設けられている。グルーマシン37は、片面段ボールウェブ12の段頂に糊付けする糊付け装置と、表ライナシート11cを加熱する加熱ロール37aとを有しており、段頂に糊付けされた片面段ボールウェブ12と加熱された表ライナシート11cとのそれぞれをダブルフェーサ38に供給する。
ダブルフェーサ38は、表ライナシート11cを加熱する加熱ロール38aを有しており、加熱ロール38aで加熱した表ライナシート11cを片面段ボールウェブ12の段頂に貼り合わせて帯状の段ボールウェブ10Wを形成する。
ロータリーシャ39は、オーダーチェンジをするときにスリッタスコアラ40の上流側で段ボールウェブ10Wを切断するために使用される回転式切断装置である。
スリッタスコアラ40は、ダブルフェーサ38で作成された段ボールウェブ10Wを搬送方向MDに沿って断裁し複数丁の段ボールウェブ10W′を作成し、また、複数丁の段ボールウェブ10W′に搬送方向MDに沿って延びる罫線を形成する加工を施す。
スリッタスコアラ40の下流側に設けられたディレクタ装置41は、複数丁の段ボールウェブ10W′を、上段または下段のカットオフ装置42に分離して振り分ける。上段および下段の各カットオフ装置42のそれぞれは、上段または下段に振り分けられた段ボールウェブ10W′を交差方向CDに切断して最終製品である板状の段ボールシート10を作成する。各カットオフ装置42で切断された段ボールシート10のそれぞれは、上段または下段のスタッカ43に順次積載される。
[2.詳細構成]
以下に、インクジェット印刷装置50に関連する構成を詳細に説明する。
第一実施形態のインクジェット印刷装置50は、ミルロールスタンド30cとプレヒータ36との間に設けられている。
図2は、図1のコルゲートマシン100のうち、表ライナ11c用のミルロールスタンド30c(図2では図示せず)の下流側からダブルフェーサ38(図2では一部図示省略)までを拡大して示している。
図2に示すように、本実施形態のインクジェット印刷装置50は、搬送中の表ライナシート11cの上方に配置されたインクジェットヘッド51(以下単に「ヘッド」ともいう)と、ヘッド51で印刷の施された表ライナシート11cを所定の姿勢でプレヒータ36の加熱ロール36aに進入させる搬送路52とを備えている。
ヘッド51は、その下面部に表ライナシート11cの上方を向いた面に対向して配置された複数のインク噴射口を有している。これら複数のインク噴射口のうち、印刷柄に対応した位置にあるインク噴射口からインクを噴射することで、表ライナシート11cの印刷面に所定の印刷柄が印刷される。ヘッド51の作動は図示しない制御装置が所定の印刷柄を表すデジタルデータに基づき制御する。また、ヘッド51で印刷に用いるインクは水性インクである。
本実施形態では、表ライナシート11cの表面(おもてめん,段ボール箱に組み立てられたときに外側を向く面,一側の面)が印刷面となる。そのため、段ボール箱に組み立てられたときに印刷柄が外観から視認できる。
インクジェット印刷装置50は、ヘッド51を固定したまま、表ライナシート11cがヘッド51の下方を一回通過する過程で所定の印刷柄の印刷を1アクションで完成させるシングルパス方式の構造を有する。各ヘッド51の複数のインク噴射口は交差方向CDに沿って配列されている。
例えば、複数のインク噴射口は、交差方向CDおよび搬送方向MDに延在する面に配列されており、表ライナシート11cがヘッド51の下方を一回通過する過程で一回インクを噴射するだけで印刷柄の印刷を完成させる構造である。この場合、高速で効率よく印刷を実施可能である。
別の例として複数のインク噴射口は、交差方向CDに沿って複数列に配列されており、表ライナシート11cがヘッド51の下方を一回通過する過程で複数回インクを噴射して印刷柄の印刷を完成させる構造であってもよい。
―搬送路―
次に搬送路52について説明をする。搬送路52とは、インクジェット印刷装置50で表ライナシート11cが搬送される経路である。この搬送路52は、ヘッド51で表面に印刷の施された表ライナシート11cを、その裏面〔表面(印刷面)とは反対側の他側の面〕が加熱ロール36aに接触する姿勢(所定の姿勢)で、プレヒータ36の加熱ロール36aに進入させる構造を有する。
本明細書で表ライナシート11cに関する「姿勢」とは、特段のことわりがない限り、搬送中の表ライナシート11cの表裏(おもて・うら)の向き、つまり表面が上向きの姿勢および裏面が上向きの姿勢である。
本実施形態の搬送路52は、コルゲートマシン100の下記の構造を前提としている。まず、前提となるコルゲートマシン100の構造を説明する。
ダブルフェーサ38では、片面段ボールウェブ12の下方から表ライナシート11cを貼り合わせて段ボールウェブ10Wを作成している。つまり、表ライナシート11cは、その表面が下向きの姿勢でダブルフェーサ38に進入する必要がある。
そのため、ミルロールスタンド30c(図2では図示せず)は表ライナ11cの原紙(表ライナシート)の表面が下向きの姿勢で繰り出しており、表ライナシート11cは、原則的には、その表面が下向きの姿勢で搬送されている。
上述したコルゲートマシン100の前提構造において、インクジェット印刷装置50が表ライナシート11cの表面に印刷するためには、表面が上向きの姿勢で表ライナシート11cをインクジェット印刷装置50に進入させる必要がある。
そのため、搬送路52には、ヘッド51(インクジェット印刷装置50)の上流側と下流側とに反転ロール53a,53bが設けられている。
反転ロール53aは、ミルロールスタンド30cから表面が下向きの姿勢で繰り出された表ライナシート11cの姿勢を、ヘッド51に進入する前に表面が上向きの姿勢に反転する反転機構(第一反転機構)である。反転ロール53aによって表ライナシート11cは表面が上向きの姿勢でヘッド51に搬送されている。
反転ロール53bは、表ライナシート11cの姿勢を、ヘッド51を通過した後(印刷後)に表面が上向きの姿勢から表面が下向きの姿勢に反転する反転機構(第二反転機構)である。反転ロール53bによって表ライナシート11cは表面が下向きの姿勢に戻る。
反転ロール53bで表面が下向きの姿勢に反転された後、表ライナシート11cは、ロール54を経て表面が下向きの姿勢のまま加熱ロール36aの下部に進入している。そのため、印刷後の表ライナシート11cは、上方を向いた裏面を内側にして加熱ロール36aに巻き付けられる。つまり、表ライナシート11cの裏面が加熱ロール36aの周面に接触するようになっている。
加熱ロール36aは、表ライナシート11cをその裏面側から加熱しつつ下流側へ搬送する。この加熱ロール36aで搬送中に加熱ロール36aの熱を利用して表ライナシート11cの表面のインクが乾燥される。
プレヒータ36の加熱ロール36aは、本来は、ダブルフェーサ38での貼合処理に備えて表ライナシート11cを予め加熱するために設けられている。本実施形態のインクジェット印刷装置50では、プレヒータ36の加熱ロール36aをインクの乾燥(揮発による乾燥)に流用している。
また、加熱ロール36aに対して表面(印刷面)を外側に向けて表ライナシート11cが搬送されているので、加熱ロール36aで搬送される過程でインクを表ライナシート11cの内部に浸透させ、表ライナシート11cの表面を乾燥させる作用を得ている。本明細書では、インクが表ライナシート11cの表面から内部に浸透して、表面のインクが乾燥することを「浸透乾燥」という。
表ライナシート11cは、加熱ロール36aで加熱および搬送される過程で、表面が下向き(裏面が上向き)の姿勢から表面が上向きの姿勢に反転されている。そのため、加熱ロール36aの下流側には反転ロール55が設けられている。この反転ロール55により、加熱ロール36aの下流側で表ライナシート11cを表面が上向きの姿勢から表面が下向きの姿勢に戻される。
―浸透乾燥区間―
図2に示すように搬送路52は、ヘッド51と加熱ロール36aとの間を所定距離Dだけ離間させる浸透乾燥区間56を有している。
浸透乾燥区間56は、ヘッド51から噴射されたインクが表ライナシート11cに浸透乾燥するために必要な時間を確保するための区間である。
浸透乾燥区間56を設けることにより、表ライナシート11cがヘッド51から加熱ロール36aまで搬送される間(浸透乾燥区間56を搬送される間)に、表ライナシート11cにインクが浸透乾燥する。この場合、インクが表ライナシート11cに浸透することにより、表ライナシート11cの表面(印刷面)が乾燥する。
浸透乾燥区間56は、具体的には、ヘッド51の下流側部分から加熱ロール36aの上流側部分までの区間である。浸透乾燥区間56の距離Dは、下記式で浸透乾燥時間[sec]に搬送速度[mm/s]を乗算して決定できる。
距離D=浸透乾燥時間[sec]×搬送速度[mm/s]・・・式
浸透乾燥時間は、ヘッド51で印刷に用いる水性インクが表ライナシート11cに浸透乾燥するために必要な時間として設定された時間である。浸透乾燥時間は、シミュレーションや実験により設定される。搬送速度は、表ライナシート11cが搬送される速度である。搬送速度は、コルゲートマシンの仕様や設定によって決まる。
[3.作用効果]
上述したインクジェット印刷装置50は例えば以下のように把握することができる。
(1)上述したインクジェット印刷装置50は、搬送方向MDに沿って順に並んだ複数の加工ユニットを有しており、加工ユニットのそれぞれでシートを加工して段ボールシートを製造するコルゲートマシン100に搭載されたものである。
このインクジェット印刷装置50のインクジェットヘッド51は、搬送中の表ライナシート11cの上方を向いた表面(一側の面)に印刷可能であり、プレヒータ36(複数の加工ユニットの何れか一つ)の加熱ロール36aの上流に隣接して配置されている。この加熱ロール36aは、表ライナシート11cの片面に接触して表ライナシート11cを加熱するものである。
このインクジェット印刷装置50は、インクジェットヘッド51で印刷された表ライナシート11cをその裏面〔表面(一側の面)とは反対側の他側の面〕が加熱ロール36aに接触する姿勢で、加熱ロール36aに進入させる搬送路52を備えている。
上記の構成によれば、加熱ロール36aが裏面から表ライナシート11cを加熱しつつ搬送しているので、加熱ロール36aの熱を利用して表ライナシート11cの表面のインクを乾燥させることができる。また、加熱ロール36aで搬送される時間を、インクを浸透させる時間として確保できる。プレヒータ36の加熱ロール36aをインクの浸透および乾燥するための機構として利用するので、インクの浸透乾燥を効率よく促進することができる。また、インクの乾燥装置が不要となるため、インクジェット印刷装置50の構成を簡略化できる。
(2)搬送路52には、ヘッド51と加熱ロール36aとの間を所定距離Dだけ離間させる浸透乾燥区間56が設けられているのが好ましい。これにより、表ライナシート11cが浸透乾燥区間56を搬送される間に、表ライナシート11cの表面にインクが浸透する。そのため、インクを浸透させて、表ライナシート11cの表面(印刷面)を乾燥させることができる。
(3)浸透乾燥区間56の所定距離Dは、ヘッド51による印刷に用いるインクが表ライナシート11cに浸透乾燥するために要する浸透乾燥時間と表ライナシート11cの搬送速度とに基づいて決定されるのが好ましい。これにより、インクをより確実に浸透乾燥させることができる。
仮にインクの乾燥が不十分だと印刷面が搬送路の加熱ロール等の部品に触れたときに加熱ロール等の部品をインクで汚し、シートの汚れ(製品不良)の発生を招くおそれがある。
この点、本実施形態では、浸透乾燥区間56を搬送中に表ライナシート11cの表面のインクを表ライナシート11cの表面に浸透乾燥させ、また、加熱ロール37aを通過中にインクを浸透させつつ、裏面から受ける加熱ロール37aの熱を利用してインクを乾燥させるので、インクの乾燥装置を付設しない簡略化された構成であっても、段ボールシート10の汚れ(製品不良)の発生を確実に抑制できる。
加えて、プレヒータ36の上流側に隣接してインクジェット印刷装置50を配置する構成では、プレヒータ36で表ライナシート11cに加えられた熱を冷ますことなく表ライナシート11cをグルーマシン37,ダブルフェーサ38(下流側の加工ユニット)に搬送できる利点がある。
(4)搬送路52には、表ライナシート11cの姿勢を、ヘッド51に進入する前に表面が上向きの姿勢に反転する反転ロール53a(第一反転機構)が設けられていることが好ましい。これにより、ミルロールスタンド30cから表面が下向きの姿勢で繰り出された表ライナシート11cの姿勢を表面が上向きの姿勢に反転し、ヘッド51で表面に印刷できるようにしている。
(5)搬送路52には、表ライナシート11cの姿勢を、ヘッド51で印刷した後に裏面が上向きの姿勢(言い換えれば表面が下向きの姿勢)に反転する反転ロール53b(第二反転機構)が設けられていることが好ましい。これにより、表ライナシート11cの姿勢を、グルーマシン37やダブルフェーサ38などの下流側の加工ユニットで利用できる姿勢(表面が下向きの姿勢)に戻すことができる。
[II.第二実施形態]
第二実施形態にかかるインクジェット印刷装置150は、図3に示すように、プレヒータ36とグルーマシン37との間に配置される。具体的には、インクジェット印刷装置150は、グルーマシン37の加熱ロール37aの上流に隣接して配置される。搬送路152は、プレヒータ36の加熱ロール36aから裏面が上向きの姿勢で搬送されてきた表ライナシート11cを反転ロール153aで表面が上向きの姿勢に反転し、表面が上向きの姿勢で搬送中の表ライナシート11cにヘッド151で印刷柄を印刷し、印刷後の表ライナシート11cを反転ロール153bで表面が下向きの姿勢に戻すように構成される。そのため、印刷後の表ライナシート11cは、その裏面が加熱ロール37aに接触する姿勢で、加熱ロール37aに進入する。また、ヘッド151と加熱ロール37aとの間に、所定距離Dだけ離間させる浸透乾燥区間156が設けられている。
表ライナシート11cの表面のインクは、浸透乾燥区間156を搬送中に表ライナシート11cの表面に浸透乾燥し、また、加熱ロール37aを通過中にインクを浸透させつつ、裏面から受ける加熱ロール37aの熱で乾燥される。よって、第二実施形態の構成でも、インクの浸透乾燥を効率よく促進することができる。また、インクの乾燥装置が不要であるため、インクジェット印刷装置150の構成を簡略化できる。第二実施形態では、反転ロール153aが第一反転機構に相当し、反転ロール153bが第二反転機構に相当する。
加熱ロール37aを通過中に表面が上向きの姿勢に反転された表ライナシート11cは、反転ロール155で表面が下向きの姿勢に戻されて、ダブルフェーサ38に搬送される。
[III.第三実施形態]
第三実施形態にかかるインクジェット印刷装置250は、図4に示すように、グルーマシン37とダブルフェーサ38の間に配置される。具体的には、インクジェット印刷装置250は、ダブルフェーサ38の加熱ロール38aの上流に隣接して配置される。搬送路252は、グルーマシン37の加熱ロール37aから裏面が上向きの姿勢で搬送されてきた表ライナシート11cを反転ロール253aで表面が上向きの姿勢に反転し、表面が上向きの姿勢で搬送中の表ライナシート11cにヘッド251で印刷柄を印刷し、印刷後の表ライナシート11cを反転ロール253bで表面が下向きの姿勢に戻すように構成される。そのため、印刷後の表ライナシート11cは、その裏面が加熱ロール38aに接触する姿勢で、加熱ロール38aに進入する。また、ヘッド251と加熱ロール38aとの間に、所定距離Dだけ離間させる浸透乾燥区間256が設けられている。
表ライナシート11cの表面のインクは、浸透乾燥区間256を搬送される過程で表ライナシート11cの表面に浸透乾燥し、また、加熱ロール38aを通過中にインクを浸透させつつ、裏面から受ける加熱ロール38aの熱で乾燥される。よって、第三実施形態の構成でも、インクの浸透乾燥を効率よく促進することができる。また、インクの乾燥装置が不要であるため、インクジェット印刷装置250の構成を簡略化できる。第三実施形態では、反転ロール253aが第一反転機構に相当し、反転ロール253bが第二反転機構に相当する。
加熱ロール38aを通過中に表面が上向きの姿勢に反転された表ライナシート11cは、反転ロール255で表面が下向きの姿勢に戻されて、ダブルフェーサ38の貼合工程に搬送される。
[IV.第四実施形態]
第四実施形態にかかるインクジェット印刷装置350の搬送路352では、図5に示すように、ヘッド351が紙面上でプレヒータ36の右側に配置されている。この搬送路352は、ミルロールスタンド30cから繰り出された表ライナシート11cがプレヒータ36をまたいで反転ロール353aに搬送され、ヘッド351を経由した表ライナシート11cが反転ロール等を介さず直接的にプレヒータ36の加熱ロール36aに進入するように設定されている。
図示省略したが、ミルロールスタンド30cから反転ロール353aまでの搬送路352では、表ライナシート11cがプレヒータ36に干渉されずに搬送されるようにスペースが確保されているものとする。
搬送路352では、図示しないミルロールスタンド30cから裏面を上向きで搬送された表ライナシート11cは、反転ロール353aで表面が上向きの姿勢に反転され、ヘッド351で表面に印刷された後、表面が上向きの姿勢(つまり裏面が加熱ロール36aに接触する姿勢)でプレヒータ36の加熱ロール36aに進入する。
この場合も、表ライナシート11cの表面のインクは、加熱ロール36a通過中に裏面から受ける加熱ロール38aの熱で乾燥される。また、ヘッド351と加熱ロール36aとの間に所定距離Dだけ離間させる浸透乾燥区間356を確保すれば、表ライナシート11cの表面のインクは、浸透乾燥区間356を搬送される過程で表ライナシート11cの表面に浸透乾燥する。
表ライナシート11cは、加熱ロール36aを通過中に表面が下向きの姿勢に反転されるので、その姿勢のまま下流側のグルーマシン37へ搬送される。
よって、第四実施形態の構成でも、インクの浸透乾燥を効率よく促進することができる。また、インクの乾燥装置が不要であるため、インクジェット印刷装置350の構成を簡略化できる。第四実施形態では、反転ロール353aが第一反転機構に相当し、加熱ロール36aが第二反転機構に相当する。この場合、加熱ロール36aが第二反転機構を兼ねているので、第一実施形態~第三実施形態に比べて反転ロールの数を減らすことができ、インクジェット印刷装置350の構成をより簡略化できる。
[V.第五実施形態]
第五実施形態にかかるインクジェット印刷装置450は、浸透乾燥区間56にインク定着装置60が設けられている点を除き、図2のインクジェット印刷装置50と同様に構成されている。インクジェット印刷装置50と共通の事項は共通の符号を付与し、説明を省略する。
インク定着装置60は、インクが表ライナシート11cの表面(印刷面)に定着するのを促進するために、浸透乾燥区間56に設けられている。
下記では、インク定着装置60の具体的な例として、まず熱風乾燥装置または赤外線乾燥装置を挙げて説明をし、次に紫外線ランプを挙げて説明をする。
<熱風乾燥装置または赤外線乾燥装置>
熱風乾燥装置は、図示しない熱源およびブロアを有し、熱源およびブロアからの熱風で表ライナシート11cの表面を加熱して乾燥する乾燥装置である。
赤外線乾燥装置は、図示しない赤外線ヒータを有しており、赤外線ヒータにより表ライナシート11cの表面を加熱して乾燥する乾燥装置である。
この場合、浸透乾燥区間56によりインクが浸透乾燥されつつ、熱風乾燥装置または赤外線乾燥装置により表ライナシート11cの表面が加熱された後、加熱ロール36aで表ライナシート11cが裏面から再加熱される。そのため、熱風乾燥装置または赤外線乾燥装置が比較的小型または低出力であっても十分な乾燥効果を得ることができ、インクを表ライナシート11cの表面に好適に定着させることができる。
印刷柄の面積が大きい場合や、印刷色を高濃度にするためにインク膜厚の厚みが高く形成された場合には、浸透乾燥区間56を十分に確保できないと、インクが乾燥不足になりやすい傾向がある。この点、インク定着装置60として熱風乾燥装置または赤外線乾燥装置を設ける構成では、インク定着装置60で加熱後に加熱ロール36aで再加熱するので、印刷柄の面積が大きい場合や、インク膜厚の厚みが高い場合にも、インクを十分に乾燥することができる。
<紫外線ランプ>
インク定着装置60として紫外線ランプを設ける構成では、インクジェット印刷装置450で紫外線硬化型インクを使用することが前提となる。
紫外線硬化型インクは、紫外線のエネルギーで光化学反応を起こして硬化して、印刷面に接着されるインクである。インク定着装置60としての紫外線ランプは紫外線硬化型インクを硬化するために設けられており、表ライナシート11cの表面に向けて紫外線を照射する姿勢で配置されている。
紫外線硬化型インクには、硬化時に体積収縮による内部応力が発生することで、印刷面との接着が低下する傾向がある。この接着の低下に対して印刷面への紫外線照射後に加熱すると、残留応力が緩和して接着が向上することが知られている。
この点、図6のインクジェット印刷装置450では、浸透乾燥区間56では、紫外線ランプから表ライナシート11cの表面に紫外線が照射されてインクが硬化された後に、加熱ロール36aで表ライナシート11cが裏面から加熱されることにより、インクの接着が向上される。そのため、インクを表ライナシート11cの表面に好適に定着させることができる。
上述した第五実施形態の説明では、第一実施形態のインクジェット印刷装置50と同様に構成されるインクジェット印刷装置450の浸透乾燥区間56にインク定着装置60を設ける構成を説明したが、浸透乾燥区間にインク定着装置60を設ける発明は、第二実施形態,第三実施形態および第四実施形態のいずれにも適用できる。
第二実施形態のインクジェット印刷装置150にインク定着装置60を適用する場合、浸透乾燥区間156にインク定着装置60が設けられる。
第三実施形態のインクジェット印刷装置250にインク定着装置60を適用する場合、浸透乾燥区間256にインク定着装置60が設けられる。
第四実施形態のインクジェット印刷装置350にインク定着装置60を適用する場合、浸透乾燥区間356にインク定着装置60が設けられる。
第二実施形態,第三実施形態または第四実施形態に適用されたインク定着装置60が熱風乾燥装置または赤外線乾燥装置である場合、浸透乾燥区間156,256,356によりインクが浸透乾燥されつつ、熱風乾燥装置または赤外線乾燥装置により表ライナシート11cの表面が加熱された後、加熱ロール37a,38a,36aで表ライナシート11cが裏面から再加熱される。これにより、インクを表ライナシート11cの表面に好適に定着させることができる。
第二実施形態,第三実施形態または第四実施形態で紫外線硬化型インクを使用する場合、浸透乾燥区間156,256,356にはインク定着装置60として紫外線ランプが設けられる。この場合、浸透乾燥区間156,256,356で、紫外線ランプから表ライナシート11cの表面に紫外線が照射されてインクが硬化された後に、加熱ロール37a,38a,36aで表ライナシート11cが裏面から加熱されることにより、インクの接着が向上される。そのため、別途加熱装置を付設することなく、インクを表ライナシート11cの表面に好適に定着させることができる。
[VI.その他]
上述のインクジェット印刷装置は一例に過ぎない。インクジェット印刷装置の構成、配置箇所、あるいは、搬送路の構造は上述の各実施形態の例に限らず、適宜変更され得る。
例えば上述の搬送路52,152,252,352は、「表ライナシート11cを所定の姿勢で加熱ロール36a,37a,38aに進入させる構成1」と「ヘッド51と加熱ロール36a,37a,38aとの間を所定距離Dだけ離間させる浸透乾燥区間56,156,256,356を備える構成2」との両方を備えていたが、構成1および構成2の何れか一方だけを備える構成でもよい。
「ヘッド51と加熱ロール36a,37a,38aとの間を所定距離Dだけ離間させる浸透乾燥区間56,156,256,356を備える構成2」だけを備える場合、インクジェット印刷装置は、例えば以下のように把握される。
インクジェット印刷装置50,150,250,350はコルゲートマシン100に搭載されたものであり、インクジェットヘッド51,151,251,351は、搬送中の表ライナシート11cの上方を向いた表面(一側の面)に印刷可能であり、複数の加工ユニットの何れか一つの加熱ロール36a,37a,38aの上流に隣接して配置されている。この加熱ロール36a,37a,38aは、表ライナシート11cの片面に接触して表ライナシート11cを加熱するものである。
このインクジェット印刷装置50,150,250,350は、ヘッド51,151,251,351と加熱ロール36a,37a,38aとの間を所定距離Dだけ離間させる浸透乾燥区間56,156,256,356を有する搬送路を備えている。
上記の構成によれば、浸透乾燥区間56,156,256,356を搬送中に表ライナシート11cの表面にインクを浸透させて、印刷面を乾燥させるので、インクの浸透乾燥を効率よく促進することができる。また、インクの乾燥装置が不要であるため、装置構成を簡略化できる。
表ライナシート11cの姿勢は、(1)ヘッド51,151,251,351に進入するときに表面が上向きの姿勢で、加熱ロール36a,37a,38aに進入するときに表面が下向きの姿勢で、かつ、(3)ダブルフェーサ38に進入するときに表面が下向きの姿勢でさえあればよく、(1)~(3)以外の各加工ユニットに進入するときや、各加工ユニットから繰り出されるときの表ライナシート11cの姿勢は任意に設定されてよい。
例えば、ミルロールスタンド30cとプレヒータ36との間にインクジェット印刷装置50が設けられる図2の構成で、ミルロールスタンド30cから表面が上向きの姿勢で表ライナシート11cを繰り出してもよい。その場合、第一反転機構を設けずに表面が上向きの姿勢のまま表ライナシート11cをヘッド51へ搬送すればよい。
10 段ボールシート
10W 段ボールウェブ
11a 中芯
11b 裏ライナ
11c 表ライナ(表ライナシート)
12 片面段ボールウェブ
100 コルゲートマシン
30a,30b,30c ミルロールスタンド
31,32,36 プレヒータ
33 シングルフェーサ
34 コンベア
35 ブリッジ
36a,36b,37a,38a 加熱ロール
37 グルーマシン
38 ダブルフェーサ
39 ロータリーシャ
40 スリッタスコアラ
41 ディレクタ装置
42 カットオフ装置
50 インクジェット印刷装置
51 インクジェットヘッド
52,152,252,352 搬送路
53a,53b,153a,153b,253a,253b,353a 反転ロール
54,154,254 ロール
55,155,255 反転ロール
56,156,256,356 浸透乾燥区間
60 インク定着装置
CD 交差方向
MD 搬送方向

Claims (15)

  1. シートの搬送方向に沿って順に並んだ複数の加工ユニットを有しており、前記複数の加工ユニットのそれぞれで前記シートを加工して段ボールシートを製造するコルゲートマシンに搭載されたインクジェット印刷装置であって、
    前記複数の加工ユニットの何れか一つに設けられており前記段ボールシートの表ライナとなる表ライナシートの片面に接触して前記表ライナシートを加熱するための加熱ロールの上流に隣接して配置され、前記表ライナシートの面に印刷可能なインクジェットヘッドと、
    前記インクジェットヘッドで印刷された前記表ライナシートを、前記面とは反対側の面が前記加熱ロールに接触する姿勢で、前記加熱ロールに進入させる搬送路と、を備えている
    インクジェット印刷装置。
  2. 前記搬送路は、前記インクジェットヘッドと前記加熱ロールとの間を所定距離だけ離間させる浸透乾燥区間を備えている
    請求項1に記載のインクジェット印刷装置。
  3. 前記浸透乾燥区間は、前記インクジェットヘッドによる印刷に用いるインクが前記シートに浸透するために要する浸透乾燥時間と前記シートの搬送速度とに基づいて前記所定距離が決定された区間である
    請求項2に記載のインクジェット印刷装置。
  4. 前記浸透乾燥区間にインク定着装置を備えている
    請求項2または3に記載のインクジェット印刷装置。
  5. 前記インク定着装置は加熱によりインクを乾燥させる乾燥装置である
    請求項4に記載のインクジェット印刷装置。
  6. 前記インクジェットヘッドから噴射されるインクは紫外線硬化型インクであり、
    前記インク定着装置は、前記インクを硬化させるための紫外線ランプである
    請求項4に記載のインクジェット印刷装置。
  7. 前記搬送路は、
    前記表ライナシートの姿勢を、前記インクジェットヘッドに進入する前に前記面が上方を向いた姿勢に反転する第一反転機構を備えている
    請求項1~6の何れか1項に記載のインクジェット印刷装置。
  8. 前記搬送路は、
    前記表ライナシートの姿勢を、前記インクジェットヘッドで印刷した後に前記面が上方を向いた姿勢に反転する第二反転機構を備えている
    請求項1~7の何れか1項に記載のインクジェット印刷装置。
  9. 前記インクジェットヘッドは、前記複数の加工ユニットのうちのプレヒータに設けられた加熱ロールの上流に隣接して配置されている
    請求項1~8の何れか1項に記載のインクジェット印刷装置。
  10. 前記インクジェットヘッドは、前記複数の加工ユニットのうちのグルーマシンに設けられた加熱ロールの上流に隣接して配置されている
    請求項1~8の何れか1項に記載のインクジェット印刷装置。
  11. 前記インクジェットヘッドは、前記複数の加工ユニットのうちのダブルフェーサに設けられた加熱ロールの上流に隣接して配置されている
    請求項1~8の何れか1項に記載のインクジェット印刷装置。
  12. 前記搬送路は、前記インクジェットヘッドと前記加熱ロールとの間で、前記裏面が周面に接触するロールを更に備えている
    請求項1~11の何れか1項に記載のインクジェット印刷装置。
  13. 前記搬送路は、前記加熱ロールを通過する過程で前記裏面が上を向いた姿勢から前記表面が上向きの姿勢に反転された前記表ライナシートの姿勢を、前記加熱ロールを通過後に前記裏面が上を向いた姿勢に反転する第三反転機構を更に備える
    請求項1~12の何れか1項に記載のインクジェット印刷装置。
  14. 前記インクジェットヘッドは、前記複数の加工ユニットのうち、ダブルフェーサの上流側の何れか一つに設けられている
    請求項1~13の何れか1項に記載のインクジェット印刷装置。
  15. 請求項1~1の何れか1項に記載のインクジェット印刷装置を備えたコルゲートマシン。
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