JP7258742B2 - インクジェット印刷装置およびコルゲートマシン - Google Patents
インクジェット印刷装置およびコルゲートマシン Download PDFInfo
- Publication number
- JP7258742B2 JP7258742B2 JP2019239255A JP2019239255A JP7258742B2 JP 7258742 B2 JP7258742 B2 JP 7258742B2 JP 2019239255 A JP2019239255 A JP 2019239255A JP 2019239255 A JP2019239255 A JP 2019239255A JP 7258742 B2 JP7258742 B2 JP 7258742B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- front liner
- ink
- inkjet printing
- liner sheet
- heating roll
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
- Machines For Manufacturing Corrugated Board In Mechanical Paper-Making Processes (AREA)
Description
インクジェット印刷装置として、段ボールシートを製造するためのコルゲートマシンに搭載されるものがある(特許文献1を参照)。
特許文献1では、インクジェット印刷装置の下流に隣接して乾燥装置が付設されており、乾燥装置を用いて段ボールシートの表面のインクを乾燥させている。
本件は、このような課題に鑑み案出されたもので、インクジェット印刷装置でインクの乾燥を効率よく促進することを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的である。
コルゲートマシンでシートが搬送される方向を搬送方向MDと呼ぶ。搬送方向MDに搬送されるシートの面に沿って搬送方向MDに交差する方向を交差方向CDと呼ぶ。ここでは、交差方向CDは、搬送方向MDに直交する方向であり、コルゲートマシンの機械幅方向あるいはシートの幅方向に対応する。
特段の説明がなく「上」,「下」と記載した場合は、コルゲートマシンでの上下方向を意味するものとする。上下方向は搬送方向MDおよび交差方向CDに直交する方向であり、コルゲートマシンが水平面に設置された状態では鉛直方向に対応する。
特段の説明がなく「表(おもて)」と記載した場合は、段ボール箱に組み立てた状態で外側に面する側を意味し、特段の説明がなく「裏(うら)」と記載した場合、「表(おもて)」の反対側を意味するものとする。
[1.全体構成]
第一実施形態に係るコルゲートマシンを説明する。
図1は、コルゲートマシン100の全体構成を説明する説明図である。
コルゲートマシン100は、中芯11bの両面に表ライナ11cおよび裏ライナ11aを貼合した段ボールシート10を製造する段ボールシート製造装置である。
ミルロールスタンド30a,30b,30cのそれぞれは、裏ライナ11a,中芯11b,表ライナ11cの原紙ロールを支持するものである。ミルロールスタンド30a,30b,30cのそれぞれには、二個の原紙ロールが支持されるとともに、その上方に原紙ロールから繰り出された原紙を継ぎ合わせるためのスプライサが設けられている。
シングルフェーサ33の下流側には、一対の無端ベルトで構成されたコンベア34が設けられており、コンベア34によって片面段ボールウェブ12がブリッジ35に搬送される。ブリッジ35は、片面段ボールウェブ12をシングルフェーサ33から下流側のダブルフェーサ38まで送る架橋状部分であり、シングルフェーサ33とのダブルフェーサ38との速度差を吸収するために片面段ボールウェブ12を一時的に滞留させる滞留部として機能する。
インクジェット印刷装置50は、表ライナシート11cに所定の印刷柄をインクジェット方式で印刷する印刷装置であり、搬送方向MD(図2参照)に沿って搬送中の表ライナシート11cにデジタルデータに基づく印刷柄を印刷する。そのため、インクジェット印刷装置50は例えば個々の段ボールシート10を識別可能な識別コードなど、可変の印刷柄の印刷に利用され得る。インクジェット印刷装置50の詳細な構成は後述する。
プレヒータ36の下流側にはグルーマシン37が設けられている。グルーマシン37は、片面段ボールウェブ12の段頂に糊付けする糊付け装置と、表ライナシート11cを加熱する加熱ロール37aとを有しており、段頂に糊付けされた片面段ボールウェブ12と加熱された表ライナシート11cとのそれぞれをダブルフェーサ38に供給する。
ロータリーシャ39は、オーダーチェンジをするときにスリッタスコアラ40の上流側で段ボールウェブ10Wを切断するために使用される回転式切断装置である。
スリッタスコアラ40の下流側に設けられたディレクタ装置41は、複数丁の段ボールウェブ10W′を、上段または下段のカットオフ装置42に分離して振り分ける。上段および下段の各カットオフ装置42のそれぞれは、上段または下段に振り分けられた段ボールウェブ10W′を交差方向CDに切断して最終製品である板状の段ボールシート10を作成する。各カットオフ装置42で切断された段ボールシート10のそれぞれは、上段または下段のスタッカ43に順次積載される。
以下に、インクジェット印刷装置50に関連する構成を詳細に説明する。
第一実施形態のインクジェット印刷装置50は、ミルロールスタンド30cとプレヒータ36との間に設けられている。
図2は、図1のコルゲートマシン100のうち、表ライナ11c用のミルロールスタンド30c(図2では図示せず)の下流側からダブルフェーサ38(図2では一部図示省略)までを拡大して示している。
図2に示すように、本実施形態のインクジェット印刷装置50は、搬送中の表ライナシート11cの上方に配置されたインクジェットヘッド51(以下単に「ヘッド」ともいう)と、ヘッド51で印刷の施された表ライナシート11cを所定の姿勢でプレヒータ36の加熱ロール36aに進入させる搬送路52とを備えている。
本実施形態では、表ライナシート11cの表面(おもてめん,段ボール箱に組み立てられたときに外側を向く面,一側の面)が印刷面となる。そのため、段ボール箱に組み立てられたときに印刷柄が外観から視認できる。
例えば、複数のインク噴射口は、交差方向CDおよび搬送方向MDに延在する面に配列されており、表ライナシート11cがヘッド51の下方を一回通過する過程で一回インクを噴射するだけで印刷柄の印刷を完成させる構造である。この場合、高速で効率よく印刷を実施可能である。
別の例として複数のインク噴射口は、交差方向CDに沿って複数列に配列されており、表ライナシート11cがヘッド51の下方を一回通過する過程で複数回インクを噴射して印刷柄の印刷を完成させる構造であってもよい。
次に搬送路52について説明をする。搬送路52とは、インクジェット印刷装置50で表ライナシート11cが搬送される経路である。この搬送路52は、ヘッド51で表面に印刷の施された表ライナシート11cを、その裏面〔表面(印刷面)とは反対側の他側の面〕が加熱ロール36aに接触する姿勢(所定の姿勢)で、プレヒータ36の加熱ロール36aに進入させる構造を有する。
本明細書で表ライナシート11cに関する「姿勢」とは、特段のことわりがない限り、搬送中の表ライナシート11cの表裏(おもて・うら)の向き、つまり表面が上向きの姿勢および裏面が上向きの姿勢である。
ダブルフェーサ38では、片面段ボールウェブ12の下方から表ライナシート11cを貼り合わせて段ボールウェブ10Wを作成している。つまり、表ライナシート11cは、その表面が下向きの姿勢でダブルフェーサ38に進入する必要がある。
そのため、ミルロールスタンド30c(図2では図示せず)は表ライナ11cの原紙(表ライナシート)の表面が下向きの姿勢で繰り出しており、表ライナシート11cは、原則的には、その表面が下向きの姿勢で搬送されている。
そのため、搬送路52には、ヘッド51(インクジェット印刷装置50)の上流側と下流側とに反転ロール53a,53bが設けられている。
反転ロール53bは、表ライナシート11cの姿勢を、ヘッド51を通過した後(印刷後)に表面が上向きの姿勢から表面が下向きの姿勢に反転する反転機構(第二反転機構)である。反転ロール53bによって表ライナシート11cは表面が下向きの姿勢に戻る。
加熱ロール36aは、表ライナシート11cをその裏面側から加熱しつつ下流側へ搬送する。この加熱ロール36aで搬送中に加熱ロール36aの熱を利用して表ライナシート11cの表面のインクが乾燥される。
また、加熱ロール36aに対して表面(印刷面)を外側に向けて表ライナシート11cが搬送されているので、加熱ロール36aで搬送される過程でインクを表ライナシート11cの内部に浸透させ、表ライナシート11cの表面を乾燥させる作用を得ている。本明細書では、インクが表ライナシート11cの表面から内部に浸透して、表面のインクが乾燥することを「浸透乾燥」という。
図2に示すように搬送路52は、ヘッド51と加熱ロール36aとの間を所定距離Dだけ離間させる浸透乾燥区間56を有している。
浸透乾燥区間56は、ヘッド51から噴射されたインクが表ライナシート11cに浸透乾燥するために必要な時間を確保するための区間である。
浸透乾燥区間56を設けることにより、表ライナシート11cがヘッド51から加熱ロール36aまで搬送される間(浸透乾燥区間56を搬送される間)に、表ライナシート11cにインクが浸透乾燥する。この場合、インクが表ライナシート11cに浸透することにより、表ライナシート11cの表面(印刷面)が乾燥する。
距離D=浸透乾燥時間[sec]×搬送速度[mm/s]・・・式
浸透乾燥時間は、ヘッド51で印刷に用いる水性インクが表ライナシート11cに浸透乾燥するために必要な時間として設定された時間である。浸透乾燥時間は、シミュレーションや実験により設定される。搬送速度は、表ライナシート11cが搬送される速度である。搬送速度は、コルゲートマシンの仕様や設定によって決まる。
上述したインクジェット印刷装置50は例えば以下のように把握することができる。
(1)上述したインクジェット印刷装置50は、搬送方向MDに沿って順に並んだ複数の加工ユニットを有しており、加工ユニットのそれぞれでシートを加工して段ボールシートを製造するコルゲートマシン100に搭載されたものである。
このインクジェット印刷装置50のインクジェットヘッド51は、搬送中の表ライナシート11cの上方を向いた表面(一側の面)に印刷可能であり、プレヒータ36(複数の加工ユニットの何れか一つ)の加熱ロール36aの上流に隣接して配置されている。この加熱ロール36aは、表ライナシート11cの片面に接触して表ライナシート11cを加熱するものである。
上記の構成によれば、加熱ロール36aが裏面から表ライナシート11cを加熱しつつ搬送しているので、加熱ロール36aの熱を利用して表ライナシート11cの表面のインクを乾燥させることができる。また、加熱ロール36aで搬送される時間を、インクを浸透させる時間として確保できる。プレヒータ36の加熱ロール36aをインクの浸透および乾燥するための機構として利用するので、インクの浸透乾燥を効率よく促進することができる。また、インクの乾燥装置が不要となるため、インクジェット印刷装置50の構成を簡略化できる。
(3)浸透乾燥区間56の所定距離Dは、ヘッド51による印刷に用いるインクが表ライナシート11cに浸透乾燥するために要する浸透乾燥時間と表ライナシート11cの搬送速度とに基づいて決定されるのが好ましい。これにより、インクをより確実に浸透乾燥させることができる。
この点、本実施形態では、浸透乾燥区間56を搬送中に表ライナシート11cの表面のインクを表ライナシート11cの表面に浸透乾燥させ、また、加熱ロール37aを通過中にインクを浸透させつつ、裏面から受ける加熱ロール37aの熱を利用してインクを乾燥させるので、インクの乾燥装置を付設しない簡略化された構成であっても、段ボールシート10の汚れ(製品不良)の発生を確実に抑制できる。
加えて、プレヒータ36の上流側に隣接してインクジェット印刷装置50を配置する構成では、プレヒータ36で表ライナシート11cに加えられた熱を冷ますことなく表ライナシート11cをグルーマシン37,ダブルフェーサ38(下流側の加工ユニット)に搬送できる利点がある。
(5)搬送路52には、表ライナシート11cの姿勢を、ヘッド51で印刷した後に裏面が上向きの姿勢(言い換えれば表面が下向きの姿勢)に反転する反転ロール53b(第二反転機構)が設けられていることが好ましい。これにより、表ライナシート11cの姿勢を、グルーマシン37やダブルフェーサ38などの下流側の加工ユニットで利用できる姿勢(表面が下向きの姿勢)に戻すことができる。
第二実施形態にかかるインクジェット印刷装置150は、図3に示すように、プレヒータ36とグルーマシン37との間に配置される。具体的には、インクジェット印刷装置150は、グルーマシン37の加熱ロール37aの上流に隣接して配置される。搬送路152は、プレヒータ36の加熱ロール36aから裏面が上向きの姿勢で搬送されてきた表ライナシート11cを反転ロール153aで表面が上向きの姿勢に反転し、表面が上向きの姿勢で搬送中の表ライナシート11cにヘッド151で印刷柄を印刷し、印刷後の表ライナシート11cを反転ロール153bで表面が下向きの姿勢に戻すように構成される。そのため、印刷後の表ライナシート11cは、その裏面が加熱ロール37aに接触する姿勢で、加熱ロール37aに進入する。また、ヘッド151と加熱ロール37aとの間に、所定距離Dだけ離間させる浸透乾燥区間156が設けられている。
加熱ロール37aを通過中に表面が上向きの姿勢に反転された表ライナシート11cは、反転ロール155で表面が下向きの姿勢に戻されて、ダブルフェーサ38に搬送される。
第三実施形態にかかるインクジェット印刷装置250は、図4に示すように、グルーマシン37とダブルフェーサ38の間に配置される。具体的には、インクジェット印刷装置250は、ダブルフェーサ38の加熱ロール38aの上流に隣接して配置される。搬送路252は、グルーマシン37の加熱ロール37aから裏面が上向きの姿勢で搬送されてきた表ライナシート11cを反転ロール253aで表面が上向きの姿勢に反転し、表面が上向きの姿勢で搬送中の表ライナシート11cにヘッド251で印刷柄を印刷し、印刷後の表ライナシート11cを反転ロール253bで表面が下向きの姿勢に戻すように構成される。そのため、印刷後の表ライナシート11cは、その裏面が加熱ロール38aに接触する姿勢で、加熱ロール38aに進入する。また、ヘッド251と加熱ロール38aとの間に、所定距離Dだけ離間させる浸透乾燥区間256が設けられている。
加熱ロール38aを通過中に表面が上向きの姿勢に反転された表ライナシート11cは、反転ロール255で表面が下向きの姿勢に戻されて、ダブルフェーサ38の貼合工程に搬送される。
第四実施形態にかかるインクジェット印刷装置350の搬送路352では、図5に示すように、ヘッド351が紙面上でプレヒータ36の右側に配置されている。この搬送路352は、ミルロールスタンド30cから繰り出された表ライナシート11cがプレヒータ36をまたいで反転ロール353aに搬送され、ヘッド351を経由した表ライナシート11cが反転ロール等を介さず直接的にプレヒータ36の加熱ロール36aに進入するように設定されている。
図示省略したが、ミルロールスタンド30cから反転ロール353aまでの搬送路352では、表ライナシート11cがプレヒータ36に干渉されずに搬送されるようにスペースが確保されているものとする。
この場合も、表ライナシート11cの表面のインクは、加熱ロール36a通過中に裏面から受ける加熱ロール38aの熱で乾燥される。また、ヘッド351と加熱ロール36aとの間に所定距離Dだけ離間させる浸透乾燥区間356を確保すれば、表ライナシート11cの表面のインクは、浸透乾燥区間356を搬送される過程で表ライナシート11cの表面に浸透乾燥する。
よって、第四実施形態の構成でも、インクの浸透乾燥を効率よく促進することができる。また、インクの乾燥装置が不要であるため、インクジェット印刷装置350の構成を簡略化できる。第四実施形態では、反転ロール353aが第一反転機構に相当し、加熱ロール36aが第二反転機構に相当する。この場合、加熱ロール36aが第二反転機構を兼ねているので、第一実施形態~第三実施形態に比べて反転ロールの数を減らすことができ、インクジェット印刷装置350の構成をより簡略化できる。
第五実施形態にかかるインクジェット印刷装置450は、浸透乾燥区間56にインク定着装置60が設けられている点を除き、図2のインクジェット印刷装置50と同様に構成されている。インクジェット印刷装置50と共通の事項は共通の符号を付与し、説明を省略する。
インク定着装置60は、インクが表ライナシート11cの表面(印刷面)に定着するのを促進するために、浸透乾燥区間56に設けられている。
下記では、インク定着装置60の具体的な例として、まず熱風乾燥装置または赤外線乾燥装置を挙げて説明をし、次に紫外線ランプを挙げて説明をする。
熱風乾燥装置は、図示しない熱源およびブロアを有し、熱源およびブロアからの熱風で表ライナシート11cの表面を加熱して乾燥する乾燥装置である。
赤外線乾燥装置は、図示しない赤外線ヒータを有しており、赤外線ヒータにより表ライナシート11cの表面を加熱して乾燥する乾燥装置である。
印刷柄の面積が大きい場合や、印刷色を高濃度にするためにインク膜厚の厚みが高く形成された場合には、浸透乾燥区間56を十分に確保できないと、インクが乾燥不足になりやすい傾向がある。この点、インク定着装置60として熱風乾燥装置または赤外線乾燥装置を設ける構成では、インク定着装置60で加熱後に加熱ロール36aで再加熱するので、印刷柄の面積が大きい場合や、インク膜厚の厚みが高い場合にも、インクを十分に乾燥することができる。
インク定着装置60として紫外線ランプを設ける構成では、インクジェット印刷装置450で紫外線硬化型インクを使用することが前提となる。
紫外線硬化型インクは、紫外線のエネルギーで光化学反応を起こして硬化して、印刷面に接着されるインクである。インク定着装置60としての紫外線ランプは紫外線硬化型インクを硬化するために設けられており、表ライナシート11cの表面に向けて紫外線を照射する姿勢で配置されている。
この点、図6のインクジェット印刷装置450では、浸透乾燥区間56では、紫外線ランプから表ライナシート11cの表面に紫外線が照射されてインクが硬化された後に、加熱ロール36aで表ライナシート11cが裏面から加熱されることにより、インクの接着が向上される。そのため、インクを表ライナシート11cの表面に好適に定着させることができる。
第二実施形態のインクジェット印刷装置150にインク定着装置60を適用する場合、浸透乾燥区間156にインク定着装置60が設けられる。
第三実施形態のインクジェット印刷装置250にインク定着装置60を適用する場合、浸透乾燥区間256にインク定着装置60が設けられる。
第四実施形態のインクジェット印刷装置350にインク定着装置60を適用する場合、浸透乾燥区間356にインク定着装置60が設けられる。
上述のインクジェット印刷装置は一例に過ぎない。インクジェット印刷装置の構成、配置箇所、あるいは、搬送路の構造は上述の各実施形態の例に限らず、適宜変更され得る。
例えば上述の搬送路52,152,252,352は、「表ライナシート11cを所定の姿勢で加熱ロール36a,37a,38aに進入させる構成1」と「ヘッド51と加熱ロール36a,37a,38aとの間を所定距離Dだけ離間させる浸透乾燥区間56,156,256,356を備える構成2」との両方を備えていたが、構成1および構成2の何れか一方だけを備える構成でもよい。
インクジェット印刷装置50,150,250,350はコルゲートマシン100に搭載されたものであり、インクジェットヘッド51,151,251,351は、搬送中の表ライナシート11cの上方を向いた表面(一側の面)に印刷可能であり、複数の加工ユニットの何れか一つの加熱ロール36a,37a,38aの上流に隣接して配置されている。この加熱ロール36a,37a,38aは、表ライナシート11cの片面に接触して表ライナシート11cを加熱するものである。
上記の構成によれば、浸透乾燥区間56,156,256,356を搬送中に表ライナシート11cの表面にインクを浸透させて、印刷面を乾燥させるので、インクの浸透乾燥を効率よく促進することができる。また、インクの乾燥装置が不要であるため、装置構成を簡略化できる。
例えば、ミルロールスタンド30cとプレヒータ36との間にインクジェット印刷装置50が設けられる図2の構成で、ミルロールスタンド30cから表面が上向きの姿勢で表ライナシート11cを繰り出してもよい。その場合、第一反転機構を設けずに表面が上向きの姿勢のまま表ライナシート11cをヘッド51へ搬送すればよい。
10W 段ボールウェブ
11a 中芯
11b 裏ライナ
11c 表ライナ(表ライナシート)
12 片面段ボールウェブ
100 コルゲートマシン
30a,30b,30c ミルロールスタンド
31,32,36 プレヒータ
33 シングルフェーサ
34 コンベア
35 ブリッジ
36a,36b,37a,38a 加熱ロール
37 グルーマシン
38 ダブルフェーサ
39 ロータリーシャ
40 スリッタスコアラ
41 ディレクタ装置
42 カットオフ装置
50 インクジェット印刷装置
51 インクジェットヘッド
52,152,252,352 搬送路
53a,53b,153a,153b,253a,253b,353a 反転ロール
54,154,254 ロール
55,155,255 反転ロール
56,156,256,356 浸透乾燥区間
60 インク定着装置
CD 交差方向
MD 搬送方向
Claims (15)
- シートの搬送方向に沿って順に並んだ複数の加工ユニットを有しており、前記複数の加工ユニットのそれぞれで前記シートを加工して段ボールシートを製造するコルゲートマシンに搭載されたインクジェット印刷装置であって、
前記複数の加工ユニットの何れか一つに設けられており前記段ボールシートの表ライナとなる表ライナシートの片面に接触して前記表ライナシートを加熱するための加熱ロールの上流に隣接して配置され、前記表ライナシートの表面に印刷可能なインクジェットヘッドと、
前記インクジェットヘッドで印刷された前記表ライナシートを、前記表面とは反対側の裏面が前記加熱ロールに接触する姿勢で、前記加熱ロールに進入させる搬送路と、を備えている
インクジェット印刷装置。 - 前記搬送路は、前記インクジェットヘッドと前記加熱ロールとの間を所定距離だけ離間させる浸透乾燥区間を備えている
請求項1に記載のインクジェット印刷装置。 - 前記浸透乾燥区間は、前記インクジェットヘッドによる印刷に用いるインクが前記シートに浸透するために要する浸透乾燥時間と前記シートの搬送速度とに基づいて前記所定距離が決定された区間である
請求項2に記載のインクジェット印刷装置。 - 前記浸透乾燥区間にインク定着装置を備えている
請求項2または3に記載のインクジェット印刷装置。 - 前記インク定着装置は加熱によりインクを乾燥させる乾燥装置である
請求項4に記載のインクジェット印刷装置。 - 前記インクジェットヘッドから噴射されるインクは紫外線硬化型インクであり、
前記インク定着装置は、前記インクを硬化させるための紫外線ランプである
請求項4に記載のインクジェット印刷装置。 - 前記搬送路は、
前記表ライナシートの姿勢を、前記インクジェットヘッドに進入する前に前記表面が上方を向いた姿勢に反転する第一反転機構を備えている
請求項1~6の何れか1項に記載のインクジェット印刷装置。 - 前記搬送路は、
前記表ライナシートの姿勢を、前記インクジェットヘッドで印刷した後に前記裏面が上方を向いた姿勢に反転する第二反転機構を備えている
請求項1~7の何れか1項に記載のインクジェット印刷装置。 - 前記インクジェットヘッドは、前記複数の加工ユニットのうちのプレヒータに設けられた加熱ロールの上流に隣接して配置されている
請求項1~8の何れか1項に記載のインクジェット印刷装置。 - 前記インクジェットヘッドは、前記複数の加工ユニットのうちのグルーマシンに設けられた加熱ロールの上流に隣接して配置されている
請求項1~8の何れか1項に記載のインクジェット印刷装置。 - 前記インクジェットヘッドは、前記複数の加工ユニットのうちのダブルフェーサに設けられた加熱ロールの上流に隣接して配置されている
請求項1~8の何れか1項に記載のインクジェット印刷装置。 - 前記搬送路は、前記インクジェットヘッドと前記加熱ロールとの間で、前記裏面が周面に接触するロールを更に備えている
請求項1~11の何れか1項に記載のインクジェット印刷装置。 - 前記搬送路は、前記加熱ロールを通過する過程で前記裏面が上を向いた姿勢から前記表面が上向きの姿勢に反転された前記表ライナシートの姿勢を、前記加熱ロールを通過後に前記裏面が上を向いた姿勢に反転する第三反転機構を更に備える
請求項1~12の何れか1項に記載のインクジェット印刷装置。 - 前記インクジェットヘッドは、前記複数の加工ユニットのうち、ダブルフェーサの上流側の何れか一つに設けられている
請求項1~13の何れか1項に記載のインクジェット印刷装置。 - 請求項1~14の何れか1項に記載のインクジェット印刷装置を備えたコルゲートマシン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019239255A JP7258742B2 (ja) | 2019-12-27 | 2019-12-27 | インクジェット印刷装置およびコルゲートマシン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019239255A JP7258742B2 (ja) | 2019-12-27 | 2019-12-27 | インクジェット印刷装置およびコルゲートマシン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021107129A JP2021107129A (ja) | 2021-07-29 |
JP7258742B2 true JP7258742B2 (ja) | 2023-04-17 |
Family
ID=76967560
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019239255A Active JP7258742B2 (ja) | 2019-12-27 | 2019-12-27 | インクジェット印刷装置およびコルゲートマシン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7258742B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017001267A (ja) | 2015-06-09 | 2017-01-05 | 株式会社Isowa | 段ボールシート製造装置 |
JP2017035755A (ja) | 2015-08-10 | 2017-02-16 | 三菱重工印刷紙工機械株式会社 | 段ボールシートの切断装置及びその切断制御装置並びに段ボールシートの製造装置 |
JP2018002341A (ja) | 2016-06-28 | 2018-01-11 | 三菱重工印刷紙工機械株式会社 | 段ボールシートの紙継ぎ部検出装置及び段ボールシートの製造装置、段ボールシート |
-
2019
- 2019-12-27 JP JP2019239255A patent/JP7258742B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017001267A (ja) | 2015-06-09 | 2017-01-05 | 株式会社Isowa | 段ボールシート製造装置 |
JP2017035755A (ja) | 2015-08-10 | 2017-02-16 | 三菱重工印刷紙工機械株式会社 | 段ボールシートの切断装置及びその切断制御装置並びに段ボールシートの製造装置 |
JP2018002341A (ja) | 2016-06-28 | 2018-01-11 | 三菱重工印刷紙工機械株式会社 | 段ボールシートの紙継ぎ部検出装置及び段ボールシートの製造装置、段ボールシート |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021107129A (ja) | 2021-07-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN108025448B (zh) | 瓦楞纸板的切割装置、其切割控制装置及瓦楞纸板的制造装置 | |
JP2016504973A (ja) | 板紙製造の改良及び板紙製造に関連する改良 | |
US7326168B2 (en) | Method and apparatus for forming corrugated board carton blanks | |
CN109070519B (zh) | 瓦楞板设备 | |
CN106553387B (zh) | 波纹板制造机 | |
US20080002011A1 (en) | Method of manufacturing corrugated cardboard product | |
CN109414897B (zh) | 用于以策略性放置的划线生成纸板产品用的面层的系统及方法 | |
US20150101740A1 (en) | Offset printing for high-speed corrugation applications | |
WO2018003490A1 (ja) | 段ボールシートの紙継ぎ部検出装置及び段ボールシートの製造装置、段ボールシート | |
JP2010017885A (ja) | 段ボールシートの製造装置 | |
CN111361221A (zh) | 一种连续式印刷瓦楞纸板的生产方法 | |
JP7258742B2 (ja) | インクジェット印刷装置およびコルゲートマシン | |
JP2019055588A (ja) | 段ボール装置 | |
JP2010017886A (ja) | 段ボールシートの製造装置 | |
JP7267217B2 (ja) | インクジェット印刷装置、製函機およびコルゲートマシン | |
US20230173784A1 (en) | Corrugated cardboard production plant with double output side | |
JP2023168642A (ja) | コルゲートマシンの制御システム、コルゲートマシン、および、印刷装置の制御装置 | |
AU2013204171B2 (en) | Improvements in and Relating to Paperboard Manufacture | |
IT202200000215A1 (it) | Impianto e metodo per la produzione di cartone ondulato con rilevatore di cambio d’ordine | |
AU2015202406A1 (en) | Improvements in and relating to paperboard manufacture | |
NZ607809B2 (en) | Improvements in and Rrelating to Paperboard Manufacture | |
IE45469B1 (en) | Method and apparaturs for manufacture of corrugated paper board products | |
NZ607809A (en) | Improvements in and rrelating to paperboard manufacture | |
NZ607894B2 (en) | Improvements in and Relating to Paperboard Manufacture | |
JP2015020428A (ja) | 情報通信体の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A625 | Written request for application examination (by other person) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625 Effective date: 20220216 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20221221 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20221227 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230222 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20230222 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230314 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230405 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7258742 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |