JP2017000252A - 自走式集塵ロボット - Google Patents
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Abstract
Description
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成において、上側集塵室に取っ手を設けたことを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項2の構成において、取っ手は、集塵ボックスへの上側集塵室の組み込み状態で集塵ボックスの外部へ露出して集塵ボックス自体の取っ手にも兼用可能であることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れかの構成において、上側集塵室の組み込み状態で蓋の開動作をロックするロック位置と、蓋の開動作を許容して上側集塵室を取り外し可能とするアンロック位置とにスライド操作可能なロック部材を設けて、ロック部材は、アンロック位置では集塵ボックスから突出して集塵ボックスの本体部への収容を規制することを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項4の構成において、蓋側にフィルタを備え、アンロック位置は、蓋側からフィルタを取り外し不能とする第1のアンロック位置と、蓋側からフィルタを取り外し可能とする第2のアンロック位置との2つの位置であり、ロック部材は、ロック位置から第1のアンロック位置と第2のアンロック位置とに段階的にスライド可能であることを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5の何れかの構成において、上側集塵室の吸込口は、下側集塵室の吸込口よりも開口面積が小さいことを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明は、請求項5の構成において、上側集塵室の上方にフィルタを設けたことを特徴とするものである。
請求項8に記載の発明は、駆動輪を備えた本体部と、本体部に設けられる集塵部と、本体部へ出し入れ可能に収容されて集塵部で集塵された塵埃を貯留すると共に、上部に蓋を有する集塵ボックスと、を備え、集塵ボックスに、蓋の開動作をロックするロック位置と、蓋の開動作を許容するアンロック位置とに操作可能なロック部材を設けて、ロック部材は、アンロック位置では集塵ボックスから突出して集塵ボックスの本体部への収容を規制することを特徴とするものである。
請求項9に記載の発明は、請求項8の構成において、ロック部材は、左右方向へ操作してアンロック位置では集塵ボックスの側方へ突出することを特徴とするものである。
請求項10に記載の発明は、駆動輪を備えた本体部と、本体部に設けられる集塵部と、本体部へ出し入れ可能に収容されてフィルタによって集塵部で集塵された塵埃を貯留すると共に、上部に蓋を有する集塵ボックスと、を備え、集塵ボックスに、蓋の開動作をロックするロック位置と、フィルタを取り出し不能として蓋の開動作を許容する第1のアンロック位置と、フィルタを取り出し可能として蓋の開動作を許容する第2のアンロック位置とに段階的にスライド操作可能なロック部材を設けたことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、上側集塵室に取っ手を設けたことで、上側集塵室の出し入れを容易に行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2の効果に加えて、取っ手を、集塵ボックス自体の取っ手にも兼用可能としたことで、構造が合理的となってコスト低減に繋がる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至3の何れかの効果に加えて、蓋の開動作をロックするロック部材を、アンロック位置では集塵ボックスから突出して本体部への収容を規制するようにしたので、蓋のロックを忘れたまま集塵ボックスを収容する誤使用がなくなり、塵埃が漏れるおそれが解消される。
請求項5に記載の発明によれば、請求項4の効果に加えて、ロック部材を、ロック位置から、蓋側からフィルタを取り外し不能とする第1のアンロック位置と、蓋側からフィルタを取り外し可能とする第2のアンロック位置とに段階的にスライド可能としたことで、ロック部材の各スライド位置へのスライド操作がしやすくなる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項1乃至5の何れかの効果に加えて、上側集塵室の吸込口を、下側集塵室の吸込口よりも開口面積を小さくしているので、ブラシ収容室に2つの経路を接続しても上側集塵室側への塵埃の吸引を効率よく行うことができる。
請求項7に記載の発明によれば、請求項1乃至6の何れかの効果に加えて、上側集塵室の上方にフィルタを設けたことで、上側集塵室への塵埃の貯留を確実に行うことができる。
図1は、自走式集塵ロボットの一例を示す上方からの斜視図、図2は平面図、図3は底面図、図4は背面図、図5は中央縦断面図である。自走式集塵ロボット(以下単に「集塵ロボット」という。)1は、平面視が円形の箱状の本体部2内に、左右のバッテリ3と、バッテリ3を電源としてそれぞれ回転駆動する左右のモータ4,4(図6)と、各モータ4によって単独で正逆回転可能な駆動輪としての左右一対の車輪5,5と、バッテリ3,3間に配置されるファンユニット6と、集塵ボックス7とを備え、車輪5,5の下部を本体部2の底面から下方に突出させている。本体部2の底面後部には、左右にキャスタ8,8がそれぞれ設けられている。各モータ4と車輪5との間には、図6に示すように複数のギヤ10,10・・からなる減速機構9が介在されている。
本体部2の前側下部で下側ハウジング11には、左右への横長矩形状の吸込口16を備えた底面カバー15がネジ止めされ、吸込口16の上方に、左右に延びるブラシ収容室17が形成されて、ブラシ収容室17にメインブラシ18が収容されている。
このメインブラシ18は、左右方向の回転軸19と、その外周に放射状且つ螺旋状に植設された複数のブラシ20,20・・とからなり、ブラシ20を吸込口16から下方へ突出させている。ブラシ収容室17の前側上方には、メインブラシ用モータ21が設けられて、回転軸19の左端とメインブラシ用モータ21の出力軸との間に張設された図示しないタイミングベルトにより、メインブラシ18は図5の矢印A方向へ回転可能となっている。
ボックス本体34は、上面を開口した横長で深底の箱状で、前面下部には、収容部30にセットした状態で下側経路32と接続される下吸込口38が、左右方向に亘って形成されている。下吸込口38の上方で左右方向の中央には、下方への逃げ凹部39が形成されて、上端外周には、外側へ張り出す断面L字状の張り出し部40が周設されている。
一方、ボックス本体34の底面には、中央の四角形の各頂点から放射状に延びる上突条43が形成されている。この上突条43は、下側ハウジング11における収容部30の底面に突設された同形状の下突条44と嵌合してボックス本体34を位置決めする。
上蓋45の前面で凹部50を挟んだ左右には、前方へ突出する帯板状のガイド部53,53が左右方向に形成されて、ロック板47,47は、ガイド部53,53に沿って左右へスライド可能となっている。左側のガイド部53の下端中央寄りには、切欠き54が形成されている。
また、下蓋48の左側で内リブ59の前側には、上蓋45のガイド部53に設けた切欠き54に嵌合する突起63が前方へ突設されている。
そして、トレイ37は、ボックス本体34の開口に嵌合する浅底の皿で、上端には、ボックス本体34の張り出し部40の内側に嵌合してボックス本体34の上端に係止する係止フランジ69を全周に亘って有する。前面中央には、横長四角筒状の上吸込口70が、やや下向きに突設されている。この上吸込口70は、トレイ37の外側ではボックス本体34の逃げ凹部39に嵌合可能な形状で、トレイ37の内側では外側よりも左右幅が大きくなるように形成されている。トレイ37の内側で上吸込口70の上面には、下側取っ手71が立設されている。この下側取っ手71は、蓋35を閉じた状態で上蓋45の上側取っ手51に下側から嵌合して一体化し、集塵ボックス7自体の取っ手となるハンドル72を形成する。
ここでロック板47,47は、左右方向へのスライドにより、下端の係止片57A,57Bの位置をボックス本体34のロック部41A,41Bに対して変更することで、集塵ボックス7の開閉の態様を選択することができる。
次に、図11,12に示すように、係止片57A,57Bがそれぞれロック部41A,41Bの下方から外側に離れるロック板47の第2のスライド位置では、ロック板47を介した上蓋45とボックス本体34との結合が解除される。しかし、左側のロック板47の係止片57Aが、下蓋48の突起63の下方に位置するため、下蓋48は依然として上蓋45と結合状態である(第1のアンロック位置)。よって、図7に示すように、ロックが解除された蓋35を上方へ回転させてトレイ37を露出させることができるため、トレイ37の出し入れが可能となる。
上蓋45の前面には、ロック板47のスライド位置を示す図柄45a(第1のスライド位置)、45b(第2のスライド位置)、45c(第3のスライド位置)が表示され、ロック板47の前面上側中央には、矢印47aが表示されて、矢印47aを各図柄45a〜45cに合わせることで、各スライド位置が選択できるようになっている。
よって、蓋体73を跳ね上げて開放させた収容部30に、集塵ボックス7を、ハンドル72を把持してロック板47,47側を前方に向けた姿勢として上方から収容することができる。
ファンユニット6は、後壁77の後方で本体部2内に収容されて、ケーシング80の上側前方に設けた吸気口81を、開口78の位置で後壁77に当接させて、排気筒46と連通させている。ケーシング80内の下部には、回転軸83を上向きにしたファンモータ82と、回転軸83に取り付けた吸込ファン84とが設けられて、吸込ファン84の回転により、吸気口81から吸い込んだ空気を、ケーシング80の下部に設けた内排気口85,85・・から排出可能としている。内排気口85の外側で上側ハウジング12の後面には、外排気口86,86・・が形成されている。
さらに、バッテリ3は本体部2の前後方向の中心線に対して左右にバランスよく配置されるので、バッテリ3が2つあっても重心の偏りは生じない。特にキャスタ8,8が装着したバッテリ3,3の真下に位置することになるため、走行時の安定性もよく、一方のバッテリ3が未装着であっても直進性が悪化することはない。
また、蓋体73の前方で上側ハウジング12には、表示用のレンズ93が設けられて、その下方には、運転モードに応じて発光するLEDを備えたLED基板94が設けられている。スイッチ基板92及びLED基板94は、図示しないリード線によってコントローラ26の制御回路基板29と接続されている。
取り出し後、左右のロック板47,47を第2のスライド位置にスライドさせれば、ボックス本体34と蓋35とのロックが解除される。よって、図7のようにトレイ37を取り外してトレイ37上の塵埃を廃棄すると共に、上面が開放したボックス本体34からも塵埃を廃棄することができる。一方、フィルタ49の清掃や紙製フィルタ65の交換を行う場合は、左のロック板47を第3のスライド位置にスライドさせれば、上蓋45と下蓋48とのロックが解除される。よって、図8のように上蓋45のみを開放してフィルタ49を取り出し、清掃等を行うことができる。塵埃の廃棄等が終了すれば、蓋35を閉じた状態でロック板47,47を第1のスライド位置に戻せば、再びボックス本体34と蓋35とがロックされる。
また、下側経路32とブラシ収容室17との連通部分の開口面積を、上側経路31とブラシ収容室17との連通部分の開口面積よりも大きくしたことで、メインブラシ18による大きい塵埃の回収が効果的に行える。
特にここでは、上側集塵室S1を形成するトレイ37(37A)に下側取っ手71を設けたことで、トレイ37,37Aの出し入れを容易に行うことができる。
また、下側取っ手71は、集塵ボックス7へのトレイ37(37A)の組み込み状態で集塵ボックス7の外部へ露出して集塵ボックス7自体のハンドル72にも兼用可能であるので、構造が合理的となってコスト低減に繋がる。
加えて、アンロック位置を、蓋35側からフィルタ49を取り外し不能とする第1のアンロック位置と、蓋35側からフィルタ49を取り外し可能とする第2のアンロック位置との2つの位置として、左側のロック板47を、ロック位置から第1のアンロック位置と第2のアンロック位置とに段階的にスライド可能としたことで、ロック板47の各スライド位置へのスライド操作がしやすくなる。
また、トレイ37(37A)の上方にフィルタ49を設けたことで、トレイ37(37A)への塵埃の貯留を確実に行うことができる。
また、必ずしもアンロック位置でロック部材を突出させる必要はなく、蓋を開閉してトレイの単独での出し入れが可能であれば、集塵ボックスの中央にロック部材を一つだけ設けたり、スライド構造でなくラッチ構造としたりすることも可能である。
この干渉ピンは一箇所でなく複数箇所に設けてもよいし、着脱式でなくてもいわゆるプッシュ・プッシュ機構等によってセンサカバーからの突出位置と没入位置とを選択可能とすれば、隙間進入防止機能の選択は可能である。また、突出高さの調整は、ネジによる他、テレスコープ構造として干渉ピン自体を伸縮させることでも行える。
さらに、隙間進入防止手段としてはピン形状に限らず、板状体を着脱可能としたり、板状体をセンサカバーの上面でヒンジによって倒伏可能としたり等、適宜変更できる。
バッテリロック手段としては、例えば図23〜25に示すように、各装着部87におけるバッテリ3の上側に、ロック体98を、本体部2から装着部87の上部に出没可能或いは装着部87の上部に対して倒伏可能に設けて、操作部88での特定のキー操作の入力により、ロック体98を、バッテリ3の上方に位置してその取り外しを阻止する突出位置と、バッテリ3の上方から退避してその取り外しを可能とする退避位置とに移動させることが考えられる。よって、集塵ロボット1の使用後にキー操作によってロック体98を図21等の突出位置に移動させれば、バッテリ3の取り外しが不能となって集塵ロボット1の盗難防止に繋がる。
そして、この盗難防止手段は、バッテリが内蔵される集塵ロボットであっても、例えば操作部での特定のキー操作を入力しないと運転できないようにすることでも達成できる。
また、バッテリの形態や装着部への装着構造も、上方からでなく後方からの差し込みとしたり、ガイドレール等の係合部を半径方向内側の内面でなく半径方向外側の内面に設けたり、半径方向に沿った内面に設けたり等、適宜変更可能である。さらに、レールとガイドレールとの係合でなく、単純な差し込みによって端子同士が接触する構造とすることもできる。
Claims (10)
- 駆動輪を備えた本体部と、
前記本体部に設けられる集塵部と、
前記本体部へ出し入れ可能に収容されて上部に蓋を有し、前記集塵部で集塵された塵埃を貯留する集塵ボックスと、を備え、
前記集塵ボックスに、上下に分離されて個別に吸込口を有する上側集塵室と下側集塵室とを形成した自走式集塵ロボットであって、
前記上側集塵室を、前記集塵ボックスから単独で取り外し可能としたことを特徴とする自走式集塵ロボット。 - 前記上側集塵室に取っ手を設けたことを特徴とする請求項1に記載の自走式集塵ロボット。
- 前記取っ手は、前記集塵ボックスへの前記上側集塵室の組み込み状態で前記集塵ボックスの外部へ露出して前記集塵ボックス自体の取っ手にも兼用可能であることを特徴とする請求項2に記載の自走式集塵ロボット。
- 前記上側集塵室の組み込み状態で前記蓋の開動作をロックするロック位置と、前記蓋の開動作を許容して前記上側集塵室を取り外し可能とするアンロック位置とにスライド操作可能なロック部材を設けて、前記ロック部材は、前記アンロック位置では前記集塵ボックスから突出して前記集塵ボックスの前記本体部への収容を規制することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の自走式集塵ロボット。
- 前記蓋側にフィルタを備え、前記アンロック位置は、前記蓋側から前記フィルタを取り外し不能とする第1のアンロック位置と、前記蓋側から前記フィルタを取り外し可能とする第2のアンロック位置との2つの位置であり、前記ロック部材は、前記ロック位置から前記第1のアンロック位置と前記第2のアンロック位置とに段階的にスライド可能であることを特徴とする請求項4に記載の自走式集塵ロボット。
- 前記上側集塵室の前記吸込口は、前記下側集塵室の前記吸込口よりも開口面積が小さいことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の自走式集塵ロボット。
- 前記上側集塵室の上方に前記フィルタを設けたことを特徴とする請求項5に記載の自走式集塵ロボット。
- 駆動輪を備えた本体部と、
前記本体部に設けられる集塵部と、
前記本体部へ出し入れ可能に収容されて前記集塵部で集塵された塵埃を貯留すると共に、上部に蓋を有する集塵ボックスと、を備え、
前記集塵ボックスに、前記蓋の開動作をロックするロック位置と、前記蓋の開動作を許容するアンロック位置とに操作可能なロック部材を設けて、前記ロック部材は、前記アンロック位置では前記集塵ボックスから突出して前記集塵ボックスの前記本体部への収容を規制することを特徴とする自走式集塵ロボット。 - 前記ロック部材は、左右方向へ操作して前記アンロック位置では前記集塵ボックスの側方へ突出することを特徴とする請求項8に記載の自走式集塵ロボット。
- 駆動輪を備えた本体部と、
前記本体部に設けられる集塵部と、
前記本体部へ出し入れ可能に収容されてフィルタによって前記集塵部で集塵された塵埃を貯留すると共に、上部に蓋を有する集塵ボックスと、を備え、
前記集塵ボックスに、前記蓋の開動作をロックするロック位置と、前記フィルタを取り出し不能として前記蓋の開動作を許容する第1のアンロック位置と、前記フィルタを取り出し可能として前記蓋の開動作を許容する第2のアンロック位置とに段階的にスライド操作可能なロック部材を設けたことを特徴とする自走式集塵ロボット。
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