JP2011125667A - 集塵機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】集塵機1の本体2において、右側面にダストバッグ7が装着可能な排出口4を、左側面にバッテリーパック7の装着部を、上面に把持用のハンドル9を夫々設けて、バッテリーパック7を、正面視で本体2を挟んでダストバッグ7の反対側に配置した。また、本体2にベルトを係止するボス25及びピンを設けると共に、本体2の底面に、ダストバッグ6とバッテリーパック7とを装着した状態で定置可能な定置面2aを形成して、ハンドル9又はベルトを用いて本体2を携帯する携帯使用と、本体2を床等に定置する定置使用とを選択可能とした。
【選択図】図1
Description
さらに、このような集塵機においては、排出口にホースやノズル等を接続して携帯することで、ブロワとしても使用可能なものが知られている。
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成において、本体のハウジングを、少なくとも2分割される複数の分割ハウジングを組み付けて形成し、バッテリーパックを2つの分割ハウジング間に跨って装着したことを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の構成において、ハンドルを本体の上部に設ける一方、排出口を本体の一方の側面に、装着部を他方の側面に夫々設けて、バッテリーパックを、正面視で本体を挟んでダストバッグの反対側となるように配置したことを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項3の構成において、ハンドルを、ダストバッグとバッテリーパックとが並ぶ左右方向に形成したことを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れかの構成において、装着部は、バッテリーパックを本体の上方からスライド結合させることを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5の何れかの構成において、排出口を下向きに形成したことを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6の何れかの構成において、バッテリーパックの重心位置が当該バッテリーパック未装着時の本体の重心位置より低くなるようにバッテリーパックを装着したことを特徴とするものである。
請求項8に記載の発明は、請求項7の構成において、本体の底面に装着部を設けてバッテリーパックを底面に装着したことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、バッテリーパックがバランス良く装着可能となり、安定性の向上が期待できると共に、端子の組み付けも簡単に行える。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2の効果に加えて、ダストバッグとバッテリーパックを本体の左右に分けて配置したことで、携帯使用の際のバランスがよくなり、取り扱い性が向上する。
請求項4に記載の発明によれば、請求項3の効果に加えて、例えば作業者が体の横でハンドルを把持した際にはダストバッグとバッテリーパックとが前後に位置する向きとなり、携帯使用した際にダストバッグとバッテリーパックとが作業の邪魔になるおそれが少なくなる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1乃至4の何れかの効果に加えて、上方からのスライド結合により、定置使用の際のバッテリーパックの着脱がしやすくなると共に、バッテリーパックが偶発的に装着部から抜け落ちるおそれもなくなる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項1乃至5の何れかの効果に加えて、排出口を下向きにしたことで、排出口内での粉塵等の逆流が防止でき、ダストバッグへの確実な集塵が可能となる。また、排出口の上方で本体のハウジングをネジ止めする場合に、ネジボスを上方へ突出させることなく形成できるので、本体からの余分な出っ張りが少なくなって使用感の向上に繋がる。さらに、自然に送風が下向きになるためブロワとしての使い勝手が良好となる。
請求項7に記載の発明によれば、請求項1乃至6の何れかの効果に加えて、バッテリーパックと本体との重心位置の設定により、より安定性が高まる。
請求項8に記載の発明によれば、請求項7の効果に加えて、バッテリーパックを装着した状態での全体の重心位置がより低くなって安定性が向上する。また、バッテリーパックが本体の前後左右の面から突出しないため、平面視でコンパクトな形状となり、携帯した際の作業や持ち運びがしやすいという利点もある。
[集塵機の全体構成]
図1,2に示す集塵機1は、内部にモータ及びファンを収容する四角箱状の本体2を有し、本体2の正面に吸込口3が、右側面上方に排出口4が夫々形成されて、吸込口3にホース5が、排出口4にダストバッグ6が夫々着脱可能に装着されている。7は電源となるバッテリーパックで、本体2の左側面に設けた装着部8へ着脱可能に装着されている。すなわち、ここでは本体2を中心として右側にダストバッグ6が、左側にバッテリーパック7が夫々対称に配置される形態となっている。
なお、キャップ10の下面を球面状としたのは、後述するように本体2のハウジングが前後方向で分割されることから、各分割ハウジングに抜き勾配が形成されても定置面2aをがたつきなく接地させるためである。
本体2内では、図6〜8に示すように、モータ11が出力軸12を正面に向けて横向きに収容されており、出力軸12には、延長シャフト13を介してファン14がボルト15によって直交状に取り付けられている。ここでモータ11は、本体2の後方半分を構成する分割ハウジングとしてのモータハウジング16の後方内面へ前向きに立設された保持筒17内に収容されて、モータハウジング16の前方に組み付けられた分割ハウジングとしてのファンハウジング18の後面で、延長シャフト13がボールベアリング19によって軸支されている。ファンハウジング18の前方には、これも分割ハウジングとなるファンカバー20が組み付けられてファンハウジング18との間にスクロール室21を形成しており、延長シャフト13は、ファンハウジング18を貫通してファン14をスクロール室21の中央に配置している。22は、図5にも示すように、本体2の底面に凹設されて保持筒17の下面の一部を露出させる凹部である。
吸込口3は、出力軸12及びファン14と同軸上でファンカバー20に一体形成されて、排出口4は、ファンハウジング18とファンカバー20との組付け面で挟持された別体の筒体で形成されている。この排出口4は、スクロール室21の上部から接線方向で横向きに形成された導出部28と同軸で連結されている。29,29は、排出口4の開口端部に形成された一対のL字溝である。また、ファンハウジング18とファンカバー20との組付け面には、スクロール室21の全周から排出口4の開口までに亘って、シール材30が挟持されている。
ここで、ホース5の端部5aとダストバッグ6の装着筒32とは、例えばカーボン入ポリプロピレン等の導電性樹脂で形成されており、ホース5を接続筒40に接続すると、端部5aが第1アースプレート43の前端部45に当接し、ダストバッグ6を排出口4に接続すると、装着筒32が第2アースプレート44の右端部48に当接するようになっている。
53は、ハンドル9の左端に設けられたスイッチユニットで、ハンドル9の上面にON/OFF操作部を露出させるスイッチプレート54を上部に備えている。このスイッチユニット53は、装着部8の端子板52と共に本体2内のコントローラ55に電気的接続されている。
加えて、ゴムカバー66におけるケーシング60の前端付近には、外周面が保持筒17の内面に当接する前フランジ71が周設されて、前フランジ71から後方でゴムカバー66の外周面には、前フランジ71と同じ高さとなる軸方向の突条72,72・・が、ゴムカバー66の周方向へ複数本突設されている。73は、保持リング68における前フランジ71の前方に設けられて前窓63を外部と連通させる開口である。
よって、モータ室17a内には、ゴムカバー66,67に設けた前後フランジ71,74によって、中窓62と連通する中空間76、前窓63と連通する前空間77、後窓65と連通する後空間78が夫々仕切形成される。
以上の如く構成された集塵機1は、図1に示すように、吸込口3にホース5を、排出口4にダストバッグ6を、装着部8にバッテリーパック7を夫々装着した状態で床等に定置し、スイッチプレート54をON操作すると、モータ11が駆動して出力軸12と共にファン14が回転する。よって、吸込口3を介してホース5から外気が吸い込まれ、スクロール室21の内部を周回し導出部28を介して排出口4から排出される。ホース5を電動工具等に接続して外気と共に粉塵を吸い込むと、排出口4から排出されてダストバッグ6に捕捉され集塵される。
一方、吸込口3からホース5を取り外し、排出口4に図示しないノズルを接続すれば、ブロワとして使用可能となる。この場合、ハンドル9を把持したり、ボス25及びピン27にベルトを係止して肩に担いだりして携帯することができる。なお、ブロワとしての使は携帯に限らず、例えば排出口4にホースを接続すれば、本体2を地面等に定置したままでもホースのみの操作で任意の向きに送風可能となる。
また、モータ11の前方側では、切欠き79を介して凹部22から吸い込まれる空気が、前空間77及び開口73を通って前窓63からケーシング60内に導かれ、ケーシング60内を後方へ移動して中窓62から空間76内に排出され、吹出口81から凹部22に排気される。これらの通気路によってモータ11が冷却される。
さらに、集塵の際に、吸込口3から吸い込まれた粉塵が木屑等の(−)に帯電しやすい材料であれば、端部5aや吸込口3との摩擦によって(−)に帯電する静電気を生じさせ、対する端部5aや吸込口3を(+)に帯電させる。その後、帯電した粉塵がスクロール室21を通過して排出口4から排出される際、排出口4や装着筒32に接触することで、(−)電荷は排出口4や装着筒32に落とされる。ここで、ホース5の端部5aと装着筒32とは第1、第2アースプレート43,44によって電気的接続されているので、吸込側の(+)電荷と排出側の(−)電荷とは第1、第2アースプレート43,44を介して結合し消滅する。同様に、粉塵との摩擦によってファン14が(+)に帯電しても、アースピン49からモータ11に落とされる(−)電荷と結合して消滅することになる。
このように、上記形態の集塵機1によれば、本体2に、バッテリーパック7の装着部8と、把持用のハンドル9と、ベルトを係止するボス25及びピン27を夫々設ける一方、本体2の底面に、ダストバッグ6とバッテリーパック7とを装着した状態で定置可能な定置面2aを形成したことで、ハンドル9又はベルトを用いて本体2を携帯する携帯使用と、本体2を床等に定置する定置使用とが選択可能となる。特に、ダストバッグ6を別体で装着して集塵部を本体2内に設けないので、本体2がコンパクト且つ軽量化し、ブロワとして携帯使用する際の取り扱い性に優れて良好な作業性が得られる。
また、ハンドル9を本体2の上部に設ける一方、排出口4を本体2の右側面に、装着部8を左側面に夫々設けて、バッテリーパック7を、正面視で本体2を挟んでダストバッグ6の反対側となるように配置しているので、携帯使用の際のバランスがよくなり、取り扱い性が向上する。
加えて、装着部8は、バッテリーパック7を本体2の上方からスライド結合させる構成となっているので、定置使用の際のバッテリーパック7の着脱がしやすくなると共に、バッテリーパック7が偶発的に装着部8から抜け落ちるおそれもなくなる。
そして、バッテリーパック7の重心位置がバッテリーパック7未装着時の本体2の重心位置より低くなるようにバッテリーパック7を装着しているので、より安定性が高まるようになっている。
集塵機は上記形態に限らず、例えば排出口と装着部とを左右逆に設けてダストバッグとバッテリーパックの配置を逆にしたり、バッテリーパックの装着を前方又は後方からのスライド結合としたり、スライド結合に代えてバッテリパックを差し込む差し込み結合としたり、ハンドルの向きを変えたり等、適宜設計変更可能である。
84,84・・は、キャップ10を下端に備えて上端が本体2の定置面2aの四隅に装着された脚で、この脚84によって本体2の下方にバッテリーパック7の装着スペースを形成している。
このようにバッテリーパック7を本体2の底面に装着したことで、バッテリーパック7を装着した状態での全体の重心位置がより低くなって安定性が向上する。また、バッテリーパック7が本体2の前後左右の面から突出しないため、平面視でコンパクトな形状となり、携帯した際の作業や持ち運びがしやすいという利点もある。
Claims (8)
- モータ及びそのモータの駆動で回転するファンを内設した本体に、吸込口と、ダストバッグを着脱可能な排出口とを設けて、前記ファンの回転によって前記吸込口から外気を吸い込み、前記排出口から排出可能とした集塵機であって、
前記本体に、電源となるバッテリーパックの装着部と、把持用のハンドルと、ベルトの係止部とを夫々設ける一方、
前記本体の底面に、前記ダストバッグとバッテリーパックとを装着した状態で定置可能な定置面を形成したことを特徴とする集塵機。 - 前記本体のハウジングを、少なくとも2分割される複数の分割ハウジングを組み付けて形成し、前記バッテリーパックを2つの前記分割ハウジング間に跨って装着したことを特徴とする請求項1に記載の集塵機。
- 前記ハンドルを前記本体の上部に設ける一方、前記排出口を前記本体の一方の側面に、前記装着部を他方の側面に夫々設けて、前記バッテリーパックを、正面視で前記本体を挟んで前記ダストバッグの反対側となるように配置したことを特徴とする請求項1又は2に記載の集塵機。
- 前記ハンドルを、前記ダストバッグとバッテリーパックとが並ぶ左右方向に形成したことを特徴とする請求項3に記載の集塵機。
- 前記装着部は、前記バッテリーパックを前記本体の上方からスライド結合させることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の集塵機。
- 前記排出口を下向きに形成したことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の集塵機。
- 前記バッテリーパックの重心位置が当該バッテリーパック未装着時の前記本体の重心位置より低くなるように前記バッテリーパックを装着したことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の集塵機。
- 前記本体の底面に前記装着部を設けて前記バッテリーパックを前記底面に装着したことを特徴とする請求項7に記載の集塵機。
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