JP5448738B2 - 集塵機 - Google Patents
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Description
このような集塵機においては、吸込口から大きな木片等が侵入して詰まりを生じさせることがないように、フィルタ機能を設けるのが望ましい。そこで、同文献1では、吸込口に、リブ等のストッパを設けたノズルを着脱可能に設けて、ノズルにホースを接続することで、大きな木片等の侵入をノズル内のストッパで防止するようにしている。
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成において、本体における吸込口形成側の面を、ファンを収容して吸込口及び排出口と連通するスクロール室を内設する内ハウジングと、そのハウジングの外面を覆う外ハウジングとの二重構造として、吸込口を内ハウジングに、接続筒を外ハウジングに夫々形成したことを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の構成において、フィルタ部材を、吸込口の開口面内で対向する二方向から夫々互い違いに突設されて先端同士が近接する複数のリブとしたことを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2の構成において、フィルタ部材を、吸込口の中心に向かって巻回する螺旋状のリブとしたことを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項2乃至4の何れかの構成において、内ハウジングと外ハウジングとの間に防音材を設けたことを特徴とするものである。
上記目的を達成するために、請求項6に記載の発明は、モータと、モータにより回転するファンと、モータ及びファンを収容するハウジングと、ハウジングに設けられる吸込口と、吸込口に接続可能なホースと、を有する集塵機であって、吸込口にフィルタ部材を突設すると共に、フィルタ部材よりも外側に、ホースとの係合部を有する接続筒を配置したことを特徴とするものである。
上記目的を達成するために、請求項7に記載の発明は、モータと、モータにより回転するファンと、モータ及びファンを収容するハウジングと、ハウジングに設けられる筒状の吸込口と、吸込口に端部を接続可能なホースと、を有する集塵機であって、吸込口にフィルタ部材を突設し、ハウジングに接続筒を固定し、吸込口の径方向外側にホースの端部を配置し、吸込口の径方向外側に接続筒を配置したことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、ハウジングを二重構造として吸込口と接続筒とを夫々異なるハウジングに設けるようにしたことで、吸込口と接続筒とが簡単に形成可能となり、二重筒であっても製造コストの低減が期待できる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2の効果に加えて、木片等の詰まりを好適に防止できるフィルタ部材が得られる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1又は2の効果に加えて、螺旋状のリブを一つ設けるだけでフィルタ機能が発揮でき、製造コストの低減に繋がる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項2乃至4の何れかの効果に加えて、防音性能の向上が期待できる。
[集塵機の全体構成]
図1,2に示す集塵機1は、内部にモータ及びファンを収容する四角箱状の本体2を有し、本体2の正面に吸込口3が、右側面上方に排出口4が夫々形成されて、吸込口3にホース5が、排出口4にダストバッグ6が夫々着脱可能に装着されている。7は電源となるバッテリーパックで、本体2の左側面に設けた装着部8へ着脱可能に装着されている。すなわち、ここでは本体2を中心として右側にダストバッグ6が、左側にバッテリーパック7が夫々対称に配置される形態となっている。
また、本体2の上面で前後方向の中央には、図3〜5にも示すように、ハンドル9が左右方向に形成される一方、本体2の底面には、平坦な定置面2aが形成されて、定置面2aの四隅にキャップ10,10・・が嵌着されている。
本体2内では、図6〜8に示すように、モータ11が出力軸12を正面に向けて横向きに収容されており、出力軸12には、延長シャフト13を介してファン14がボルト15によって直交状に取り付けられている。ここでモータ11は、本体2の後方半分を構成するモータハウジング16の後方内面へ前向きに立設された保持筒17内に収容されて、モータハウジング16の前方に組み付けられたファンハウジング18の後面で、延長シャフト13がボールベアリング19によって軸支されている。ファンハウジング18の前方には、内ハウジングとしてのファンカバー20が組み付けられてファンハウジング18との間にスクロール室21を形成しており、延長シャフト13は、ファンハウジング18を貫通してファン14をスクロール室21の中央に配置している。22は、図5にも示すように、本体2の底面に凹設されて保持筒17の下面の一部を露出させる凹部である。
吸込口3は、出力軸12及びファン14と同軸上でファンカバー20に一体形成されて、排出口4は、ファンハウジング18とファンカバー20との組付け面で挟持された別体の筒体で形成されている。この排出口4は、スクロール室21の上部から接線方向で横向きに形成された導出部28と同軸で連結されている。29,29は、排出口4の開口端部に形成された一対のL字溝である。また、ファンハウジング18とファンカバー20との組付け面には、スクロール室21の全周から排出口4の開口までに亘って、シール材30が挟持されている。
ここで、ホース5の端部5aとダストバッグ6の装着筒32とは、例えばカーボン入ポリプロピレン等の導電性樹脂で形成されており、ホース5を接続筒40に接続すると、端部5aが第1アースプレート43の前端部45に当接し、ダストバッグ6を排出口4に接続すると、装着筒32が第2アースプレート44の右端部48に当接するようになっている。
53は、ハンドル9の左端に設けられたスイッチユニットで、ハンドル9の上面にON/OFF操作部を露出させるスイッチプレート54を上部に備えている。このスイッチユニット53は、装着部8の端子板52と共に本体2内のコントローラ55に電気的接続されている。
加えて、ゴムカバー66におけるケーシング60の前端付近には、外周面が保持筒17の内面に当接する前フランジ71が周設されて、前フランジ71から後方でゴムカバー66の外周面には、前フランジ71と同じ高さとなる軸方向の突条72,72・・が、ゴムカバー66の周方向へ複数本突設されている。73は、保持リング68における前フランジ71の前方に設けられて前窓63を外部と連通させる開口である。
よって、モータ室17a内には、ゴムカバー66,67に設けた前後フランジ71,74によって、中窓62と連通する中空間76、前窓63と連通する前空間77、後窓65と連通する後空間78が夫々仕切形成される。
以上の如く構成された集塵機1は、図1に示すように、吸込口3にホース5を、排出口4にダストバッグ6を、装着部8にバッテリーパック7を夫々装着した状態で床等に定置し、スイッチプレート54をON操作すると、モータ11が駆動して出力軸12と共にファン14が回転する。よって、吸込口3を介してホース5から外気が吸い込まれ、スクロール室21の内部を周回し導出部28を介して排出口4から排出される。ホース5を電動工具等に接続して外気と共に粉塵を吸い込むと、排出口4から排出されてダストバッグ6に捕捉され集塵される。
一方、吸込口3からホース5を取り外し、排出口4に図示しないノズルを接続すれば、ブロワとして使用可能となる。この場合、ハンドル9を把持したり、ボス25及びピン27にベルトを係止して肩に担いだりして携帯することができる。なお、ブロワとしての使は携帯に限らず、例えば排出口4にホースを接続すれば、本体2を地面等に定置したままでもホースのみの操作で任意の向きに送風可能となる。
また、モータ11の前方側では、切欠き79を介して凹部22から吸い込まれる空気が、前空間77及び開口73を通って前窓63からケーシング60内に導かれ、ケーシング60内を後方へ移動して中窓62から空間76内に排出され、吹出口81から凹部22に排気される。これらの通気路によってモータ11が冷却される。
さらに、集塵の際に、吸込口3から吸い込まれた粉塵が木屑等の(−)に帯電しやすい材料であれば、端部5aや吸込口3との摩擦によって(−)に帯電する静電気を生じさせ、対する端部5aや吸込口3を(+)に帯電させる。その後、帯電した粉塵がスクロール室21を通過して排出口4から排出される際、排出口4や装着筒32に接触することで、(−)電荷は排出口4や装着筒32に落とされる。ここで、ホース5の端部5aと装着筒32とは第1、第2アースプレート43,44によって電気的接続されているので、吸込側の(+)電荷と排出側の(−)電荷とは第1、第2アースプレート43,44を介して結合し消滅する。同様に、粉塵との摩擦によってファン14が(+)に帯電しても、アースピン49からモータ11に落とされる(−)電荷と結合して消滅することになる。
このように、上記形態の集塵機1によれば、吸込口3を、内面にリブ36〜38を突設してホース5の端部5aが外装可能な筒体とする一方、吸込口3の外側に、吸込口3に外装された端部5aが接続可能な接続筒40を、吸込口3と同軸で設けたことで、吸込口3の位置にフィルタ部材とホース5の接続部位とを互いに干渉なく配設できる。よって、ノズルを設けたり吸込口3を長くしたりすることなく、吸込口3での好適なフィルタ機能を確保しつつ、ホース5の接続も支障なく行うことができ、コンパクトで使い勝手に優れたものとなる。
また、フィルタ部材を、吸込口3の開口面内で対向する二方向から夫々互い違いに突設されて先端同士が近接する複数の上リブ36及び下リブ37としたことで、木片等の詰まりを好適に防止できるフィルタ部材が得られる。
集塵機は上記形態に限らず、例えば排出口と装着部とを左右逆に設けてダストバッグとバッテリーパックの配置を逆にしたり、バッテリーパックの装着を前方又は後方からのスライド結合としたり、スライド結合に代えてバッテリパックを差し込む差し込み結合としたり、ハンドルの向きを変えたり等、適宜設計変更可能である。
また、接続筒の形態も、ホースとの接続構造を、突起と突条との係合に代えてホースの外面と接続筒の内面とに設けた凹凸の嵌合としたり、バヨネット結合や単純な差し込みとしたり等の変更が可能で、接続構造によっては接続筒の端部に軸方向のスリットを形成して弾性を付与することも考えられる。
そして、図15,16に示す集塵機1aのように、吸込口3の内面から中心に向かって巻回する螺旋状のリブ56を設けることも考えられる。このようにすれば一つのリブ56でフィルタ機能が発揮でき、製造コストの低減に繋がる。勿論リブは吸込口と一体成形してもよいし、別体のリブを吸込口内に後付けしてもよい。
Claims (7)
- モータ及びそのモータの駆動で回転するファンを内設した本体に、吸込口と排出口とを設けて、前記ファンの回転によって前記吸込口から外気を吸い込み、前記排出口から排出可能とした集塵機であって、
前記吸込口を、内面にフィルタ部材を突設してホースの端部が外装可能な筒体とする一方、前記吸込口の外側に、前記吸込口に外装された前記ホースの端部が接続可能な接続筒を、前記吸込口と同軸で設けたことを特徴とする集塵機。 - 前記本体における前記吸込口形成側の面を、前記ファンを収容して前記吸込口及び排出口と連通するスクロール室を内設する内ハウジングと、そのハウジングの外面を覆う外ハウジングとの二重構造として、前記吸込口を前記内ハウジングに、前記接続筒を前記外ハウジングに夫々形成したことを特徴とする請求項1に記載の集塵機。
- 前記フィルタ部材を、前記吸込口の開口面内で対向する二方向から夫々互い違いに突設されて先端同士が近接する複数のリブとしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の集塵機。
- 前記フィルタ部材を、前記吸込口の中心に向かって巻回する螺旋状のリブとしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の集塵機。
- 前記内ハウジングと外ハウジングとの間に防音材を設けたことを特徴とする請求項2乃至4の何れかに記載の集塵機。
- モータと、
前記モータにより回転するファンと、
前記モータ及びファンを収容するハウジングと、
前記ハウジングに設けられる吸込口と、
前記吸込口に接続可能なホースと、を有する集塵機であって、
前記吸込口にフィルタ部材を突設すると共に、
前記フィルタ部材よりも外側に、前記ホースとの係合部を有する接続筒を配置したことを特徴とする集塵機。 - モータと、
前記モータにより回転するファンと、
前記モータ及びファンを収容するハウジングと、
前記ハウジングに設けられる筒状の吸込口と、
前記吸込口に端部を接続可能なホースと、を有する集塵機であって、
前記吸込口にフィルタ部材を突設し、
前記ハウジングに接続筒を固定し、
前記吸込口の径方向外側に前記ホースの前記端部を配置し、
前記吸込口の径方向外側に前記接続筒を配置したことを特徴とする集塵機。
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