JP6618726B2 - 電動工具 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばねじ締め機や電気ドリル等の電動工具の主として防水構造に関する。
例えばポリッシャやサンダと称される主として手持ち式の電動工具を用いて金属表面の研磨加工(磨き作業)を行う際には、加工により発生する粉塵の飛散を防止するために加工部位に水を流して粉塵を洗い流すことが行われる。このため、この種の電動工具では、通常の防塵性に加えて高い防水性が要求される。下記の特許文献1には、通常の半割り構造ではなく、筒体形のハウジングを用いることにより高い防水性を確保した電動工具が開示されている。
特開2014−50921号公報
しかしながら、従来高い防水性を確保するためにハウジングの密閉性(水密性)を高めると、駆動源として内装した電動モータについてカーボンブラシの粉塵対策を別途施す必要があるが、従来係る粉塵対策については不十分であった。
本発明は、ハウジング内の粉塵対策を施しつつ、例えば水中や豪雨中の屋外での使用をも可能とする極めて高い防水性(水密性)を有するとともに、ハウジング内の粉塵について対策を施した電動工具を提供することを目的とする。
上記した課題は、以下の各発明によって解決される。第1の発明は、駆動源としての電動モータと、電動モータに電力を供給する電源と、これらを水密状態で内装するハウジングを備え、電動モータとしてDCブラシレスモータを内装し、電源としてバッテリパックを取り付け可能な電動工具である。
第1の発明によれば、電動モータとしてDCブラシレスモータを内装していることから、ブラシモータに要求されるカーボンブラシの粉塵対策を施す必要がない。これにより、ハウジングの水密性をより高めて当該DCブラシレスモータ及びバッテリパックを内装することができ、これにより当該電動工具の水中での使用を可能とすることができる。
第2の発明は、駆動源としての電動モータと、電動モータに電力を供給する電源と、これらを水密状態で内装するハウジングを備えた電動工具である。第2の発明では、ハウジングは、電動モータを収容するハウジング本体部を有している。第2の発明では、ハウジング本体部に、モータ冷却風を吸排気するための吸気孔と排気孔を備えている。ハウジング本体部には、吸気孔と排気孔を水密に塞ぐための本体防水カバーを取り付けることができる。
第2の発明によれば、ハウジング本体部から本体防水カバーを取り外して、吸気孔と排気孔を外部に露出させることにより、ハウジング本体内に外気(モータ冷却風)を導入して電動モータの冷却がなされる状態で当該電動工具を使用することができる。ハウジング本体部に本体防水カバーを取り付けて吸気孔と排気孔を水密に塞ぐことにより、ハウジング本体部内の防水性(水密性)を高めることができ、これにより当該電動工具を例えば水中で使用できるようになる。
第3の発明は、駆動源としての電動モータと、該電動モータに電力を供給する電源と、これらを水密状態で内装するハウジングを備えた電動工具である。第3の発明では、ハウジングは、電動モータを収容するハウジング本体部を有しており、ハウジング本体部に、電動モータに接触させた放熱板を外部に露出させる窓部を設けた構成となっている。
第3の発明によれば、電動モータが放熱板を介して空冷若しくは水冷により効率よく冷却される。第3の発明において、窓部と放熱板との間の水密状態が確保されることにより、当該電動工具を例えば水中で使用可能となる。
第4の発明は、駆動源としての電動モータと、該電動モータに電力を供給する電源と、これらを水密状態で内装するハウジングを備えた電動工具である。第4の発明では、ハウジングは、電動モータを収容するハウジング本体部と、ハウジング本体部から側方へ延びるハウジンググリップ部を有し、ハウジンググリップ部の先端に、電源としてのバッテリパックを取り付けるためのバッテリ取り付け部を有している。第4の発明では、バッテリ取り付け部に、バッテリパックを水密に覆うためのバッテリ防水カバーを設けた構成となっている。
第4の発明によれば、バッテリ防水カバーによってバッテリパックが水密状態で取り付けられる。バッテリパックの防水性を高めることにより、当該電動工具を例えば水中で使用できるようになる。
第5の発明は、第4の発明において、バッテリ取り付け部に、電動モータの動作を制御するコントローラに接触させた放熱板を外部に露出させる窓部を設けた電動工具である。
第5の発明によれば、コントローラが放熱板を介して空冷若しくは水冷により効率よく冷却される。第5の発明において、窓部と放熱板との間の水密状態が確保されることにより、当該電動工具を例えば水中で使用可能となる。
電動工具全体の縦断面図である。本図は、図4中(I)-(I)線断面矢視図を示している。 電動工具全体の縦断面図である。本図は、図1中(II)-(II)線断面矢視図を示している。 電動工具の本体部の横断面図である。本図は、図1中(III)-(III)線断面矢視図を示している。 本発明の実施形態に係る電動工具の前面図である。本図は、電動工具を図1中矢印(IV)方向から見た図である。 図4中(V)-(V)線断面矢視図である。本図は、工具本体部の横断面を下方から見た図である。 図1中(VI)-(VI)線断面矢視図である。本図は、工具本体部の後部側の縦断面図を示している。 図1中(VII)-(VII)線断面矢視図である。 図1中(VIII)-(VIII)線断面矢視図である。 図1中(IX)-(IX)線断面矢視図である。 図1中(X)-(X)線断面矢視図である。
次に、本発明の実施形態を図1〜図10に基づいて説明する。図1に示すように本実施形態では電動工具1として例えば電気ドリルとして利用できる手持ち式の回転工具を例示している。この電動工具1は、ハウジング10に駆動源としての電動モータ30を内装した工具本体部2と、工具本体部2の側部から側方へ延びるグリップ部3を備えている。
また、この電動工具1のハウジング10は、工具本体部2を構成する円筒形状のハウジング本体部11と、グリップ部3を構成するハウジンググリップ部12が一体に成形された樹脂製ハウジングで、いわゆる半割り構造を有しない一体形ハウジングとなっている。円筒形状のハウジング本体部11の内部は、中間区画壁13によって概ね前後に区画されている。ハウジング本体部11の内部であって、中間区画壁13の後ろ側に電動モータ30が内装されている。工具本体部2の詳細が図3に示されている。
電動モータ30にはDCブラシレスモータが用いられている。電動モータ30は、固定子鉄心31aの各歯部に絶縁層を介して駆動コイルを巻き線してなる固定子31と、固定子31の内周側に回転自在に支持された回転子32を備えている。固定子31は、固定子フレーム33を介してハウジング本体部11の内周側に固定されている。固定子鉄心31aはその外周面を固定子フレーム33の内周面に接触させた状態で相互に固定されている。固定子フレーム33の外周側には、ハウジング本体部11に設けた窓部11cが位置している。窓部11cについては後述する。
回転子32を回転支持するモータ軸34は、前後2つの軸受35,36を介してハウジング本体部11に対して回転自在に支持されている。前側の軸受35は、中間区画壁13に保持され、後ろ側の軸受36はハウジング本体部11の後部に保持されている。後ろ側の軸受36と回転子32との間において、モータ軸34には冷却ファン37が取り付けられている。図示するように後ろ側の軸受36は、冷却ファン37に対してモータ軸34の軸線方向(モータ軸線方向)にオーバーラップして配置されている。冷却ファン37の周囲にはバッフルプレート38が配置されている。バッフルプレート38は、その周縁をハウジング本体部11の内周面に当接される位置まで張り出している。電動モータ30の起動により冷却ファン37が回転すると、このバッフルプレート38により当該バッフルプレート38の前側から後ろ側へ流れるモータ冷却風の流れが発生する。
固定子31の前端面に沿ってセンサ基板39が取り付けられている。センサ基板39の後面(回転子32側の対向面)には、回転子32の回転位置を検出するための磁気センサが複数個取り付けられている。
モータ軸34の前部は、中間区画壁13から前方へ突き出されている。モータ軸34には、3段の遊星歯車列14〜16が直列に接続されている。3段の遊星歯車列14〜16は、前側をフロントケース19で区画され、後ろ側を中間区画壁13で区画され、周囲をギヤハウジング20で油密に区画されるギヤ室内に収容されている。図2に示すようにギヤハウジング20は4本の固定ビス20aによりフロントケース19側に結合されている。ギヤ室がギヤハウジング20等により区画されることにより、遊星歯車列14〜16に塗布されたグリスの周囲への飛散が防止される。
3段目の遊星歯車列16の出力側(キャリア)にスピンドル17が結合されている。電動モータ30の回転出力は、3段の遊星歯車列14〜16で減速されてスピンドル17に出力される。スピンドル17の先端には、ドリルビット等の先端刃具(図示省略)を取り付けるためのチャック部18が取り付けられている。スピンドル17は、前後2つの軸受17a,17bを介してフロントケース19に回転自在に支持されている。
図4に示すようにフロントケース19は、4本の固定ねじ21でハウジング本体部11の前部に結合されている。ハウジング本体部11の前部とフロントケース19との間にはOリング19aが介装されている。このOリング19aによってフロントケース19は、ハウジング本体部11の前部に水密に結合されている。スピンドル17の前端部はフロントケース19から突き出されており、この突き出し部分にチャック部18が取り付けられている。また、フロントケース19の内周側において、前側の軸受17aの前側にはシール部材19bが装着されている。このシール部材19bによってフロントケース19の内周側が外部に対して水密に遮蔽されている。
ハウジング本体部11の後部には、小径側に段付き形成された水密部11aが設けられている。図6に示すように水密部11aの左右側部には、複数の窓部11bが設けられている。図5に示すように各窓部11bはバッフルプレート38により、前側と後ろ側に仕切られている。各窓部11bの前側は吸気孔11baとされ、後ろ側は排気孔11bbとされている。電動モータ30の起動により冷却ファン37が回転すると、前側の各吸気孔11baから外気が吸気される。ハウジング本体部11内に吸気された外気により、主として電動モータ30の固定子31、回転子32、センサ基板39等の冷却がなされる。モータ冷却風として導入された外気は、バッフルプレート38の内周側から後ろ側の排気孔11bbを経て外部に排気される。
水密部11aには、樹脂製の本体防水カバー40を取り付けることができる。本体防水カバー40は、Oリング41を介して水密部11aの全体に覆い被さる状態で取り付けられる。この本体防水カバー40により、水密部11aの各窓部11bが水密に塞がれた状態となる。図5及び図6に示すように本体防水カバー40の内周面には、抜け止め突起部40aが設けられている。各抜け止め突起部40aが窓部11bに係合されることにより、当該本体防水カバー40の不用意な脱落が防止される。当該本体防水カバー40の弾性変形を利用して各抜け止め突起部40aを窓部11bに対して係脱させることができ、これにより本体防水カバー40を水密部11aに対して取り付け、取り外しすることができる。
当該電動工具1を通常の環境下(大気中)で使用する場合には、本体防水カバー40を取り外すことにより、ハウジング本体部11内にモータ冷却風を導入することができる。これに対して、水密部11aに本体防水カバー40を装着することにより、当該電動工具1を例えば水中で用いることができる。本体防水カバー40を装着することにより、全ての吸気孔11ba及び全ての排気孔11bbが水密に塞がれて、ハウジング本体部11内への浸水が防止される。この場合には、以下説明する窓部11cによって電動モータ30の冷却(空冷又は水冷)がなされる。
窓部11cは、固定子フレーム33の側方に配置されている。窓部11cは、ハウジング本体部11の側部に周方向に適宜間隔をおいた複数個所に設けられている。この窓部11cに対向して、固定子フレーム33の外周面に一段低い浸水段差部33aが設けられている。各窓部11cから進入した水は、浸水段差部33aを経て当該固定子フレーム33の外周面全周にわたって直接接触される。窓部11cから進入した水が全周に接触されることにより、当該固定子フレーム33の冷却がなされる。固定子フレーム33が水により冷却されることにより、当該固定子フレーム33の内周面に直接接触された固定子鉄心31aひいては固定子31が冷却される。
固定子フレーム33の浸水段差部33aの前後において、当該固定子フレーム33とハウジング本体部11の内周面との間には、それぞれOリング42,43が介装されている。Oリング42,43によって、窓部11cから進入した水がハウジング本体部11の内周側に侵入することが防止されている。
グリップ部3の基部前面には、使用者が指先で引き操作するスイッチレバー4が配置されている。スイッチレバー4は、ハウジンググリップ部12に二色成形により一体に設けたカバー部12aが覆い被せられている。このカバー部12aにより、ハウジンググリップ部12の窓部12bとスイッチレバー4との間の隙間は水密に塞がれている。スイッチレバー4の後ろ側において、ハウジンググリップ部12の内部には、スイッチ本体22が支持されている。スイッチレバー4を指先で引き操作すると、スイッチ本体22がオンする。スイッチ本体22がオンすると電動モータ30が起動し、これによりスピンドル17がその軸回りに高速回転する。
また、グリップ部3の基部付近には、電動モータ30の回転方向を切り換えるための正逆切り換えレバー23が設けられている。正逆切り換えレバー23の両端部は左右に突き出されている。左右に突き出された部分は、上記スイッチレバー4と同じく、ハウジンググリップ部12の成形時に二色成形されたカバー部23aによって水密に覆われている。
グリップ部3の先端には、バッテリ取り付け部50が設けられている。このバッテリ取り付け部50に一つのバッテリパック5が取り付けられている。このバッテリパック5を電源として電動モータ30が起動する。バッテリパック5は、バッテリ取り付け部50から取り外して、別途用意した充電器で充電することにより繰り返し使用することができる。バッテリ取り付け部50は、ハウジンググリップ部12の下部に一体に成形された取り付けベース部51を備えている。取り付けベース部51は、ハウジンググリップ部12の下部から側方へ張り出す状態に設けられている。
取り付けベース部51の下面側には、バッテリパック5を機械的に結合するための左右一対のスライドレール部61と、電気的に接続するための正負の端子板62が設けられている。図2及び図9に示すように左右一対のスライドレール部61は、左右半割り構造のサブハウジング61aに設けられている。左右のサブハウジング61aは、図1に示すように3箇所の固定ねじ61bで相互に結合されている。図7〜図10に示すように相互に結合された半割り構造のサブハウジング61aは、固定ねじ61cでバッテリ取り付け部51に対して固定されている。
半割り構造のサブハウジング61aに、バッテリパック5に対して電気的に接続される正負の端子板62と、電動モータ30の動作制御をするためのコントローラ60が支持されている。コントローラ60は、矩形底浅のケースに制御回路基板65を収容して樹脂でモールドしたもので、ケースの底面に正負の端子板62がインサート成形されて一体に設けられている。正負の端子板62を経て供給されるバッテリパック5の電力は、コントローラ60の制御回路基板65から電源線63を経て電動モータ30に供給される。図1に示すように電源線63は、コントローラ60の上面から上方へ立ち上がってハウジンググリップ部12内を上方へ配線されている。電源線63は、電動モータ30のセンサ基板39に結線されている。制御回路基板65の上面に設けたコネクタ接続部には、スイッチ本体22への信号線等の各種配線が接続されている。制御回路基板65の上面には、コンデンサ65a及び複数個のスイッチング素子(FET)が搭載されている。
バッテリパック5は、6面を有する概ね直方体形状のケース内に複数本のセルを内装したリチウムイオンバッテリが用いられている。また、バッテリパック5は、ねじ締め機や切断機等の他の電動工具の電源としても利用可能で、本実施形態の電動工具1の電源として使い回すことができる汎用性の高いものが用いられている。本実施形態では出力電圧が18Vのリチウムイオンバッテリが用いられている。図1中白抜き矢印で示すようにバッテリパック5は、後方へ向けてスライドさせることによりバッテリ取り付け部50に取り付けられ、前方へスライドさせることによりバッテリ取り付け部50から取り外すことができる。バッテリパック5は、その上面に設けたレール部をバッテリ取り付けベース部51側のレール受け部に係合させることによりバッテリ取り付けベース部51に対して機械的に取り付けられる。
バッテリ取り付け部50にはバッテリパック5、正負の端子板62及びコントローラ60等を水密に覆うためのバッテリ防水カバー54が設けられている。バッテリ防水カバー54は、取り付けベース部51の後部に支軸53を介して上下に開閉可能に支持されている。バッテリ防水カバー54の左右側部には、それぞれバックル形の留め具55が設けられている。左右の留め具55の留め金55aを取り付けベース部51の側部に一体に設けた引き掛け部51aに引き掛けてレバー55bをロック側に倒すことにより、当該バッテリ防水カバー54が閉じ状態にロックされる。レバー55bをアンロック側に起こして留め金55aを引き掛け部51aから外すことにより、当該バッテリ防水カバー54を開放することができる。図2及び図7〜図10に示すようにバッテリ防水カバー54の開口側端縁には、シールリング54aが装着されている。このシールリング54aにより、バッテリ防水カバー54の閉じ状態では、取り付けベース部51との間に形成されるバッテリ取り付けスペースが水密に保持される。
取り付けベース部51の前側にも水冷用の窓部56が設けられている。図1及び図9に示すように窓部56の下部(底部)は、シールリング58を装着した放熱板57により水密に塞がれている。放熱板57は、窓部56の下部とコントローラ60の上面との間に挟み込まれて固定されている。放熱板57が接触していることによりコントローラ60(主としてスイッチング素子)の冷却が効率よくなされる。特に、当該電動工具1を水中で使用する場合等において、窓部56内に水が進入して放熱板57に接触することによりコントローラ60が水冷により効率よく冷却される。
以上のように構成した本実施形態の電動工具1によれば、駆動源としてDCブラシレスモータ(電動モータ30)を内装していることから、ブラシモータを駆動源とする場合のようなブラシ粉が発生することがなく、その結果カーボンブラシの粉塵対策を施す必要がない。これにより、ハウジング本体部11の水密性をより高めてDCブラシレスモータ30を内装することができ、これにより当該電動工具1の少なくとも工具本体部2については例えば水中あるいは豪雨中の屋外で使用可能とすることができる。
また、例示した実施形態によれば、ハウジング本体部11の水密部11aに、モータ冷却風を吸排気するための吸気孔11baと排気孔11bbを備えている。この吸気孔11baと排気孔11bbにより、当該電動工具1の通常環境下(大気中)での使用においてDCブラシレスモータ30の冷却(空冷)がなされる。これに対して、ハウジング本体部11の水密部11aに本体防水カバー40を取り付けることにより、吸気孔と排気孔を水密に塞ぐことができるので、この点でも当該電動工具1の少なくとも工具本体部2については例えば水中や豪雨中での使用を可能とすることができる。
さらに、例示した実施形態によれば、バッテリ取り付け部50においてバッテリ防水カバー54を閉じておくことにより、バッテリパック5を極めて高い水密状態で収容しておくことができる。この点で、当該電動工具1の少なくともバッテリ取り付け部50について水中や豪雨中での使用を可能とすることができる。
このように、例示した実施形態によれば、モータ冷却用の吸気孔11baと排気孔11bbが本体防水カバー40により水密に塞がれ、フロントケース19がOリング19aによりハウジング本体部11に水密に結合され、フロントケース19とスピンドル17との間がシール部材19bにより水密に塞がれて工具本体部2の高い水密性が確保されている。また、グリップ部3においてスイッチレバー4は、カバー部12aにより水密に塞がれている。さらに、バッテリパック5を取り付けたバッテリ取り付け部50の水密性がバッテリ防水カバー54により確保されている。以上のことから、電動工具1の全体については高い水密性が確保されており、これにより当該電動工具1を水中や豪雨中で使用することができる(完全防水仕様)。
また、例示した実施形態によれば、工具本体部2に水冷用の窓部11cが設けられて、水中や豪雨中での使用時における主として固定子31の冷却が水冷により効率よくなされるようになっている。さらに、バッテリ取り付け部50の取り付けベース部51にも水冷用の窓部56が設けられている。この窓部56によれば、当該電動工具1の水中や豪雨中での使用時において、スイッチング素子等の発熱源を有するコントローラ60の冷却が効率よくなされる。以上のことから、当該電動工具1を完全防水仕様で使用する場合にも、電動モータ30及びコントローラ60の冷却がなされ、これにより当該電動工具1の安定した動作性能及び耐久性を高めることができる。
以上説明した実施形態には種々変更を加えることができる。例えば、左右半割り構造を有しないハウジング11を例示したが、半割り構造を有するハウジングについて適切な防水対策を施すことにより同等の作用効果を得ることができる。
また、バッテリパック5として、他の電動工具の電源としても使い回せるものを用いる構成を例示したが、専用のバッテリパックを内蔵した電動工具についても同様に適用することができる。内蔵バッテリであれば、内蔵したまま充電可能とすることによりハウジング内から取り外す必要がなく、この点で例示したようなバッテリ防水カバー54を省略して当該電動工具1の水密性を一層高めることができる。
さらに、スライド取り付け形式のバッテリパック5を例示したが、差し込み式のスティック形バッテリパックを電源として取り付ける構成の場合についても、例示した防水構造を適用することができる。
電動工具1として電気ドリルを例示したが、ねじ締め機、ポリッシャ、グラインダ、切断工具等について例示した防水構造を適用することにより同等の作用効果を得ることができる。
1…電動工具
2…工具本体部
3…グリップ部
4…スイッチレバー
5…バッテリパック
10…ハウジング
11…ハウジング本体部
11a…水密部、11b…窓部、11ba…吸気孔、11bb…排気孔
11c…窓部
12…ハウジンググリップ部、12a…カバー部、12b…窓部
13…中間区画壁
14〜16…遊星歯車列
17…スピンドル、17a,17b…軸受
18…チャック部
19…フロントケース、19a…Oリング、19b…シール部材
20…ギヤハウジング、20a…固定ビス
21…固定ねじ
22…スイッチ本体
23…正逆切り換えレバー、23a…カバー部
30…電動モータ
31…固定子、31a…固定子鉄心
32…回転子
33…固定子フレーム、33a…浸水段差部
34…モータ軸
35,36…軸受
37…冷却ファン
38…バッフルプレート
39…センサ基板
40…本体防水カバー
41…Oリング
42,43…Oリング
50…バッテリ取り付け部
51…取り付けベース部、51a…引き掛け部
53…支軸
54…バッテリ防水カバー、54a…シールリング
55…留め具、55a…留め金、55b…レバー
56…窓部
57…放熱板
58…シールリング
60…コントローラ
61…スライドレール部、61a…サブハウジング、61b,61c…固定ねじ
62…端子板(正負)
65…制御回路基板、65a…コンデンサ

Claims (6)

  1. 駆動源としての電動モータと、該電動モータに電力を供給する電源と、これらを水中及び大気中において水密状態で内装するハウジングを備え、
    前記電動モータとしてDCブラシレスモータを内装し、前記電源としてバッテリパックを取り付け可能な電動工具であって、
    前記ハウジングは、前記電動モータと、該電動モータの起動により回転して該電動モータにモータ冷却風を送風可能とする冷却ファンと、前記電動モータにより回転駆動され、前記電動モータの前方に配置される歯車列を収容するハウジング本体部を有し、
    前記歯車列により回転駆動されるスピンドルと、
    前記ハウジング本体部に繋がり、前記スピンドルを収容するフロントケースと、
    前記ハウジング本体部に繋がるハウジンググリップ部と、
    前記ハウジンググリップ部に繋がり、前記バッテリパックを取り付け可能なバッテリ取り付け部と、を有し、
    前記ハウジング本体部と前記フロントケースの間に、シール部材を配置し、前記ハウジング本体部に対して前記フロントケースをネジ止めにより固定し、
    前記スピンドルと前記フロントケースの間に、軸受を配置し、前記軸受の外側にシール部材を配置した電動工具。
  2. 請求項1記載の電動工具であって、
    前記ハウジング本体部に、モータ冷却風を吸排気するための吸気孔と排気孔を備え、かつ該吸気孔と該排気孔を水中及び大気中において水密に塞ぐための本体防水カバーを取り付け可能な構成とした電動工具。
  3. 請求項1又は2記載の電動工具であって、
    前記ハウジング本体部に、前記電動モータに接触させた固定子フレームを外部に露出させる窓部を設けた電動工具。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載した電動工具であって、
    前記バッテリ取り付け部に、前記バッテリパックを水密に覆うためのバッテリ防水カバーを設けた電動工具。
  5. 請求項4記載の電動工具であって、前記バッテリ取り付け部に、前記電動モータの動作を制御するコントローラに接触させた放熱板を外部に露出させる窓部を設けた電動工具。
  6. ブラシレスモータと、
    前記ブラシレスモータの起動により回転して前記ブラシレスモータにモータ冷却風を送風可能とする冷却ファンと、
    前記ブラシレスモータにより回転駆動され、前記ブラシレスモータの前方に配置される歯車と、
    前記歯車により回転駆動されるスピンドルと、
    前記ブラシレスモータと前記冷却ファンと前記歯車を収容するハウジング本体部と、
    前記ハウジング本体部に繋がり、前記スピンドルを支持するフロントケースと、
    前記ハウジング本体部に繋がるハウジンググリップ部と、
    前記ハウジンググリップ部に繋がるバッテリ取り付け部と、
    前記バッテリ取り付け部に取り付けられるバッテリパックと、を有し、
    前記ハウジング本体部と前記フロントケースとの間に、シール部材を配置し、前記ハウジング本体部に対して前記フロントケースをネジ止めにより固定し、
    前記スピンドルと前記フロントケースの間に、軸受を配置し、前記軸受の外側にシール部材を配置し、
    前記ハウジング本体部、前記フロントケースを含むハウジングによって、前記ブラシレスモータ及び前記バッテリパックとを水中及び大気中において水密状態とする回転電動工具。
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