JP2021133477A - 動力工具 - Google Patents

動力工具 Download PDF

Info

Publication number
JP2021133477A
JP2021133477A JP2020033443A JP2020033443A JP2021133477A JP 2021133477 A JP2021133477 A JP 2021133477A JP 2020033443 A JP2020033443 A JP 2020033443A JP 2020033443 A JP2020033443 A JP 2020033443A JP 2021133477 A JP2021133477 A JP 2021133477A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor case
motor
fan
main housing
cooling air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020033443A
Other languages
English (en)
Inventor
幹博 片岡
Mikihiro Kataoka
幹博 片岡
直人 一橋
Naoto Ichihashi
直人 一橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koki Holdings Co Ltd
Original Assignee
Koki Holdings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koki Holdings Co Ltd filed Critical Koki Holdings Co Ltd
Priority to JP2020033443A priority Critical patent/JP2021133477A/ja
Publication of JP2021133477A publication Critical patent/JP2021133477A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25FCOMBINATION OR MULTI-PURPOSE TOOLS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; DETAILS OR COMPONENTS OF PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS NOT PARTICULARLY RELATED TO THE OPERATIONS PERFORMED AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B25F5/00Details or components of portable power-driven tools not particularly related to the operations performed and not otherwise provided for
    • B25F5/008Cooling means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25FCOMBINATION OR MULTI-PURPOSE TOOLS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; DETAILS OR COMPONENTS OF PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS NOT PARTICULARLY RELATED TO THE OPERATIONS PERFORMED AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B25F5/00Details or components of portable power-driven tools not particularly related to the operations performed and not otherwise provided for
    • B25F5/02Construction of casings, bodies or handles

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Portable Power Tools In General (AREA)

Abstract

【課題】モータを金属製の密閉ケース内に収容したダイレクトドライブ方式の動力工具の冷却性能を向上させる。【解決手段】ブラシレスDCモータ50の回転軸53に直結される砥石210を有するグラインダにおいて、モータケース10を金属製として、筒状部11とトップカバー15とボトムカバー13による密閉構造とする。トップカバー15の上側には回転軸53が延在され、冷却ファン70が設けられる。冷却ファン70の回転によってF1〜F3のように冷却風を発生させて連絡通路30に導き、F6のようにメインハウジング2との間を流して、排気口25からモータケース10の外表面をF7のように沿うようにして排出させる。モータケース10を冷やすことで、内部に収容されるモータ50が冷却される。【選択図】図4

Description

本発明は動力工具に関するものである。
動力工具が二次電池を用いた電池パックにて駆動されるようになり、コードレス化が進んでいる。電池パックは動力工具本体に着脱可能に構成され、放電によって電圧が低下したら電池パックを取り外して外部充電装置を用いて充電される。例えば、特許文献1ではスピンドルを支持するギヤケースの後方にモータケースを設け、収容されるモータの周囲に操作スイッチを配置した動力工具が開示されている。この動力工具において、作業者はモータの周囲を把持しながら作業を行う。
図14は従来のディスクグラインダ301を示す上面図である。ディスクグラインダ301は、駆動源であるモータ310を収容して成る貫通穴メインハウジング302を有する。メインハウジング302の後方は、中心軸線C1に対して径方向に広がる拡径部302cとなり、電池パック200が装着される。また、拡径部302cにはモータ310を駆動するための制御部350が設けられる。モータ310と制御部350の間にはトリガレバー335を有するスイッチ機構が設けられる。スイッチ機構は、モータ310のON又はOFFを切り替えるもので、スイッチ332と、スイッチ332を操作する揺動式のトリガレバー335を含んで構成される。トリガレバー335にはオフロックレバー336が設けられる。
メインハウジング302の前方にはギヤケース303が設けられる。ギヤケース303は、モータ310の回転軸による動力伝達方向を約90度変換する駆動伝達手段を収容する。ギヤケース303にはスピンドル316が回転可能に軸支され、スピンドル316の上端と、モータ310の回転軸は2つの傘歯車306、307によって接続される。スピンドル316の下端には、ホイルワッシャ346とホイルナット347によって砥石210が固定される。砥石210の後方側の周囲は、金属製のホイルガード345によって覆われる。モータ310とギヤケース303の間には冷却用のファン325が設けられる。メインハウジング302の拡径部302cの側面には、図示しない外気の吸入口が設けられ、モータ310の回転によって吸入口から空気がメインハウジング302の内部に吸引され、メインハウジング302の後方側から前方側に流れ、モータ310の周囲と内部を通って、ファン325付近からギヤケース303側に流れ、ギヤケース303に設けられた排気口から大気中に排出される。
特開2018−140447号公報
図14に示すような従来の動力工具では、金属ギヤのかみ合いによる減速機構を利用していたため、駆動時の騒音が作業性を低下させる要因となっていた。また、ディスクグラインダで金属加工を行う場合には、加工時に発生した金属粉によってモータ等の電子部品に悪影響が発生し、作業性が損なわれる可能性があるため、そのための対策を十分に施す必要があった。また、モータにブラシレスモータを使用した動力工具の場合、スイッチング素子を含む駆動回路が過度に発熱し、素子の破損・変形などの要因により回路機能が損なわれ、作業の継続が困難になる恐れがあるため、冷却性能を十分確保することが重要であった。金属粉などの塵埃が、モータケース内部に侵入しないようにするには、モータを外気から完全に隔離するようにすれば良いが、ファンによって生成される冷却風によって直接冷却が行えなくなるため、モータの冷却面での問題が生じることになる。
本発明は上記背景に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、モータを金属製の密閉ケース内に収容することにより、防塵性を高めて作業性を良くした動力工具を提供することにある。
本発明の他の目的は、密閉式のモータケースの側面に冷却風を当てることにより、モータの冷却性能を確保した動力工具を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、密閉式のモータケースの外側部分で、メインハウジングの内側になる位置に冷却用のファンを設けて、モータ及び制御回路を効率良く冷却するようにした動力工具を提供することにある。
本願において開示される発明のうち代表的な特徴を説明すれば次のとおりである。
本発明の一つの特徴によれば、ロータとステータを有するモータと、ロータと一体回転する回転軸と、モータを収容する密閉式の金属製のモータケースと、モータケースを保持するとともに把持部を形成するメインハウジングと、回転軸に先端工具が装着されるダイレクトドライブ式の動力工具において、モータケースの外部にファンを設け、ファンによって、モータケースの外表面をロータの回転方向に沿って流れる冷却風が生成されるように構成した。モータケースには、回転軸を外部に貫通させるための貫通穴が形成され、回転軸はモータケースから外部に延出する延出部を有し、ファンは延出部に取り付けられる。また、メインハウジングには、モータケースの端部に接続されるファン収容部が形成され、ファンがメインハウジングによって覆われるとともに、モータケース外面とメインハウジングとの間に冷却風の通路が形成される。
本発明の他の特徴によれば、メインハウジングは、ファンによって径方向外側に向けて排出された冷却風を、ロータの軸方向にガイドする第1ガイド部と、第1ガイド部によって軸方向に流れる冷却風をロータの回転方向に沿った流れへとガイドする第2ガイド部を有する。また、メインハウジングには、モータケースの把持部側の側面を少なくとも部分的に覆う覆い部が形成され、覆い部とモータケースとの間に冷却風をモータケースの外表面に沿って排出するための排気口が形成される。さらに、把持部はモータケースの長手方向と交差する方向に中心軸線を有するように配置され、排気口は、モータケースの外面に沿うような軸方向に細長い開口を有し、開口の軸方向長さはモータケースの半分以上を占めるように構成した。この排気口は、回転軸を通り把持部の中心線と直交する断面よりも把持部に近い側に位置し、排気口を基準に把持部よりも遠い側に位置するモータケースの外表面が大気中に露出するように構成される。
本発明のさらに他の特徴によれば、メインハウジングには、モータを制御するコントローラが収容され、冷却風は、第1ガイド部によって軸方向にガイドされたあと、モータケースを冷却するものと、コントローラを冷却するものとに分岐される。また、メインハウジングには空気取入口が設けられ、ファンは、モータとは別の駆動源によって駆動されるものであってメインハウジングの内部に収容される。さらに、空気取入口はメインハウジングの把持部よりもモータケースとは離れた側に設けられ、ファンによって送風される冷却風が、把持部内を通ってモータケースに送られる。
本発明のさらに他の特徴によれば、メインハウジングには、モータを制御するコントローラが収容され、冷却風は、コントローラを冷却した後にモータケースに到達するようにした。また、メインハウジングには、モータケースの把持部側の側面を少なくとも部分的に覆う覆い部が形成され、覆い部とモータケースとの間に冷却風をモータケースの外表面に沿って排出するための排気口が形成され、メインハウジングは、冷却風を排気口へ導く第3ガイド部を有する。以上のように本発明では、モータケースの外部かつメインハウジングの内部にファンを設け、ファンの回転によって生成される冷却風が、モータケースの外表面と、コントローラを冷やすように構成した。
本発明によれば、モータケースを密閉構造の金属製とし、モータを外気から隔離したので、外気に含まれる塵埃がモータの回転動作に与える影響を低減することができ、作業性の良い動力工具を実現できた。また、モータケース側面の、前後方向に広い範囲に送風することで、モータを間接的に冷却することができるので、密閉式のモータケースを使用しつつも十分な冷却性能を確保することができた。さらには、ファンによって生成された冷却風で、モータケースだけでなくモータの回転制御を行う回路に含まれる素子の冷却も行うので、発熱部位の冷却性能が良く耐久性に優れた動力工具を実現できる。
本発明の実施例に係るディスクグラインダ1の斜視図である。 本発明の実施例に係るディスクグラインダ1の部分図であり、モータケース10の断面図とそのメインハウジング2の右側部分を左から見た側面図を示す。 本発明の実施例に係るディスクグラインダ1の全体を示す縦断面図であり、ファン70から送出される冷却風F2〜F5の流れを説明するための図である。 本実施例のディスクグラインダ1のモータケース10の外側部分の断面斜視であり、ファン70付近の形状を示す。 図2のA−A部の断面図であり、ファン70から送出される冷却風F2の流れを説明するための図である。 図1のメインハウジング2の単体形状を示す斜視図である。 本発明の第2の実施例に係るディスクグラインダ101の斜視図である。 本発明の第2の実施例に係るディスクグラインダ101の縦断面図である。 図8のB−B部の断面図である。 本発明の第2の実施例に係るディスクグラインダ101の回路図である。 本発明の第2の実施例に係るディスクグラインダ101のモータケース110の上面図であり、ホイルガード220の取付位置を変えた状態を示す図である。 第3の実施例に係るディスクグラインダ101Aのモータケース110の上面図である。 第3の実施例に係るディスクグラインダ101Aのモータケース110の上面図であり、ホイルガード220の取付位置を変えた状態を示す図である。 従来技術に係るディスクグラインダ301の縦断面図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。本実施例においては、動力工具の一例として電池パックを電源としてモータを駆動し、円盤状の砥石を回転させるディスクグラインダ1を用いて説明する。また、以下の図において、同一の部分には同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。尚、本明細書においては、前後左右、上下の方向は図14のディスクグラインダ301と同じく作業時の方向を基準にし、各図中に示す方向であるとして説明する。
図1は本実施例に係るディスクグラインダ1の斜視図である。ディスクグラインダ1は、電池パック200の電力を利用してモータ50(図2で後述)によって円盤状の砥石210を回転させる動力工具である。ディスクグラインダ1は、モータ50の回転軸線B1が通常の使用状態では鉛直方向になり、メインハウジング2の中心軸線A1(後述の図2参照)が水平方向になる。本実施例のディスクグラインダ1は、モータ50の配置に特徴があり、砥石210が固定されるスピンドル7(図2で後述)に対して同軸上にモータ50を配置し、モータ50の回転軸53にて直接スピンドル7を駆動する(回転軸53とスピンドル7が一体回転する)ダイレクトドライブ方式を採用した構成となっている。モータ50は金属製のモータケース10の内部に収容される。モータケース10は、筒状の形状であり、筒状部分の中心軸線と略直交方向に延びるようにメインハウジング2の把持部27が形成され、把持部27のモータケース10と離れる先端側(反モータ側)に電池パック200が装着される。
メインハウジング2は、モータケース10の下側部分を固定する取付部21と、取付部21から下方に延在するようにして作業者によって把持される把持部27と、電池パック200を装着するための拡径部28によって主に形成される。本実施例のメインハウジング2は、冷却用のファン70(図2で後述)を収容するためのファン収容部22を更に有し、ファン収容部22は取付部21の端部(上端)に接続されるようにした。メインハウジング2は左右方向に分割可能なように合成樹脂製となる左右2つの部品で構成される。メインハウジング2の左右部分は、ネジボス29a〜29eを用いて複数のネジ(図示せず)によって固定される。
モータケース10は、円筒状の筒状部11と、筒状部11の下側開口を塞ぐためのボトムカバー13と、筒状部11の上側開口を塞ぐためのトップカバー15によって形成される。ボトムカバー13より先端側(下方側)には、回転軸53がモータケース10から外部に延出する部分(図では見えないスピンドル7(図2で後述))が設けられ、その先端に円盤状の砥石210が取り付けられる。砥石210は、例えば直径100mmのレジノイドフレキシブルトイシ、フレキシブルトイシ、レジノイドトイシ、サンディングディスク等であり、用いる砥粒の種類の選択により金属、合成樹脂、大理石、コンクリートなどの表面研磨、曲面研磨が可能である。砥石210の後方側上面、後側面は金属製のホイルガード220にて覆われる。ホイルガード220は、研削された部材や破損した砥粒等の飛散から作業者を保護する金属製のカバーである。
モータケース10の円筒部の後側側面にはメインハウジング2の取付部21が位置し、回転軸線B1方向上側部分にはファン収容部22が位置する。ファン収容部22の側面には、外気を吸引するための複数の吸気口24(24a〜24f)が形成される。図1ではファン収容部22の左側側面に形成された3つの吸気口24d〜24fしか見えないが、ファン収容部22の右側側面にも同様に3つの吸気口24a〜24cが形成される。6つの吸気口24を介して後述するファン70によって吸引される外気は、ファン70によって排気口25と風窓26から外部に排出される。排気口25は金属製のモータケース10の外周面を冷却するためのもので、前後方向に延びる細長い形状を成すメインハウジング2の内面とモータケース10の外面との間に形成された開口(隙間)である。排気口25は、図6で後述する複数の案内リブ35a〜35hによって上下方向に区画されている。図1では見えないがメインハウジング2とモータケース10の右側側面の間にも同じ形状の排気口25が形成される。
把持部27は、作業者が片手で把持する部位である。図1の形状を見るとわかるように、本実施例のディスクグラインダ1の形状は、モータ50の配置によって図14で説明した従来のディスクグラインダ301の形状とは異なる外観を有する。このようにモータケース10と把持部27が、いわゆるガンタイプの形状で形成されることにより、把持部27の内側にモータを配置する必要が無くなり、把持部27を作業者にとって握りやすい最適な太さや形状で構成できる。また、把持部27の位置を軸線B1に近づけることができ、作業位置と把持位置とを近づけられるので把持しやすくて操作性の良いディスクグラインダ1を実現できる。尚、本実施例ではトリガスイッチやパドルスイッチ等のモータのオンオフをするためのスイッチの記載を省略している。モータの回転をオンとするスイッチの設置位置や形状は任意であり、把持部27やその他の任意の箇所に設けても良い。
メインハウジング2の後方側には図示しないレール機構を有する拡径部28が形成され、レール機構を用いて電池パック200が着脱可能に設けられる。電池パック200の下方側には、拡径部28から後方側に延在する電池パックガード28aが形成され、電池パック200の側面が床等に接触することを防止する。レール機構の内側には複数の接続端子が設けられる。本実施例ではレール機構が電池パック200の着脱部となるが、その構造は2本の平行する溝部とラッチ機構で構成される。しかしながら、電池パック着脱部の構造は任意であり、レールやレール溝を用いない形状であっても良い。接続端子の対向する位置には電池パック200側の接続端子(図示せず)が位置する。電池パック200は従来から用いられているものを利用できる。電池パック200には合成樹脂製の上ケース201と下ケース202の間に複数本の二次電池セルが収容されたものであり、ラッチボタン203を操作することによりディスクグラインダ1から取り外すことができる。上ケース201には図示しないレール機構と図示しない接続端子が設けられる。電池パック200は、下から上方向に相対移動させることによってメインハウジング2に装着される。電池パック200を取り外すときは、ラッチボタン203を押しながら電池パック200を上方向に移動させる。尚、本実施例の動力工具(ディスクグラインダ1を含む)において電源は任意であり、電池パック200の代わりにAC電源を用いるようにしても良い。AC電源を用いる場合は、電池パック200の取り付けられる位置に電源コードを接続すると共に、入力された交流電源を整流する整流回路を設けて、整流回路の出力を図10にて後述するインバータ回路94に供給すれば良い。電池パック200は、複数の2次電池セルを収容したもので、ここではリチウムイオン電池セルを用いている。
拡径部28は、電池パック200と把持部27の間に、後述する制御回路を収容するためのスペースを確保する。拡径部28の左右両側側面であって、後述する制御回路を搭載する回路基板(図では見えない)の近傍には内部と外部を連通させるための風窓26が形成される。風窓26はコントローラ(制御回路)90(図3参照)の発熱素子を冷却したあとの冷却風の一部を外部に排出する排気口として機能する。
図2は、本発明の実施例に係るディスクグラインダ1の縦断面図である。モータケース10は密閉式であって、金属製とすることにより外気及び冷却風でモータケース10を冷却する空冷式とした。ここで、“密閉式”とは、外部と隔離され、外部との空気交換が完全に、又は、ほぼ行われないようにした構造をいい、回転軸53を貫通させる穴を除いて、モータケース10には、必要な配線を通す最小限の通路(ここでは図示されない配線穴)しか形成されない。また、最小限の通路部分にも樹脂(図示せず)によって外部との空気交換ができないように塞がれる。本実施の形態では、モータケース10を密閉式とするためにファン70をモータケース10の外部に配置している。
モータ50の回転軸53の端部は、ボール式の軸受18a、18bによってモータケース10に固定される。モータケース10は、回転軸線B1に沿って上下に開口面を有する筒状部11と、筒状部11の上側開口を閉塞するトップカバー(上蓋部)15と、筒状部11の下側開口を閉塞するボトムカバー(下蓋部)13によって形成されるもので、密閉式(全閉式)とされる。これらは共に非磁性体の金属、例えばアルミニウム合金によって形成される。上側の軸受18bはトップカバー15にて保持され、下側の軸受18aはボトムカバー13によって保持される。このように軸受18a、18bが金属製のモータケース10によって保持されるので、強度面だけでなく放熱性の面からも有利である。
モータ50はインナーロータ形式であり、回転軸53と一体回転するロータの外周側にステータが設けられる。ロータは、ロータコア51の外側に円筒状の永久磁石52を有して構成される。ステータは、コイル56を巻回された積層鉄心製のステータコア54と、ステータコア54とコイル56の間に介在する合成樹脂製のインシュレータ55a、55bを有する。ここではステータコア54の上側及び下側から突出する部分(インシュレータ55a、55b及びコイル56)を含めたステータ全体を熱硬化性樹脂57にてモールドする。つまり、ステータ部分は、筒状部11の内部において液体状の樹脂にて浸さされ、その後、樹脂が硬化する。これによって、熱硬化性樹脂57によってコイル56が振動等で動かないようにステータコア54に対して強固に保持される。また、熱硬化性樹脂57の外周側は筒状部11の内壁面に密着させたので、ステータコア54を筒状部11に安定して保持できる。さらに、熱硬化性樹脂57として熱伝導特性の良いものを用いることにより、ステータ54及びコイル56からの熱を効率的に筒状部11に伝達できるので、モータ50の放熱性を高めることができる。
トップカバー15とコイル56の間には、円環状のセンサ基板58が配置される。センサ基板58は、回転軸線B1と直交するように配置され、底面側には永久磁石52の上端面と対向するようにして、回転方向に所定間隔を空けて3つのホールICが配置される。センサ基板58はFPC基板にて構成され、その中央には回転軸53を貫通する穴が形成される。センサ基板58の底面側からホールICの出力伝達用の信号線が引き出され、メインハウジング2側へ配線されるが、ここでは信号線の図示は省略している。
ボトムカバー13は、スピンドル7を軸支する軸受18aの固定部材として機能する。また、ボトムカバー13の外面側には円筒状のホイルガード取付部14が形成され、ホイルガード取付部14の外周面を用いてホイルガード220が取り付けられる。ボトムカバー13の中央には貫通穴13aが形成され、貫通穴13aを貫通してスピンドル7が下方に延出する。本実施例では回転軸53とスピンドル7を一体で構成した。本実施例では回転軸53からスピンドル7への回転力の伝達は、減速ギヤ等の金属からなる伝達機構を介さずに行われるので、モータ50の回転時にギヤの噛合いによる動作音を生ずることがなく、静音性が良い。また、ギヤの噛合いがないため、工具の寿命が長くなる等の複数のメリットが得られる。スピンドル7にはホイルワッシャ230が設けられ、ホイルワッシャ230とホイルナット240で挟持するようにして砥石210がスピンドル7に固定される。
モータ50自体の冷却は、モータケース10を冷却風で冷却することによって間接的に行う。モータケース10の上方側において、回転軸53がトップカバー15の貫通穴15aよりモータケース10の外部に突出し、そこに冷却用のファン70が設けられる。つまり、ファン70は、回転軸線B1方向に見てモータケース10に対して先端工具たる砥石210とは離れた側に配置されるもので、本実施例ではファン70がファン収容部22にて覆われる。ファン70は、モータ50の回転と同期して回転し、モータ50が停止するとファン70の回転も停止する。ファン70の回転する空間は、合成樹脂製のメインハウジング2の一部(取付部21)によってモータケース10のトップカバー15の上側に画定される。図2の状態のメインハウジング2は、左右に分割される右側部分だけを図示しているもので、メインハウジング2の内側部分が見えている。メインハウジング2の把持部27には、把持部27よりも上下及び軸線B1の周方向に広がる取付部21が形成され、取付部21の上方側にはファン収容部22がさらに形成される。
ファン収容部22は、ファン70の周囲を覆うことにより作業者がファン70に触れることができないように保護する機能を果たす。ファン収容部22の右側及び左側側面には吸気口24が形成される。より具体的には、ファン収容部22の右側側面には前方から後方にかけて3つの吸気口24a,24b,24cが設けられ、左側側面には前方から後方にかけて3つの吸気口24d,24e,24f(図6に記載)が設けられる。ファン70が回転する空間(ファン回転室22b)の下方には、ファン回転室出口22cが形成され、ファン回転室出口22cから連絡通路30に冷却風が流れる。メインハウジング2の取付部21は、作業時において作業者の指がモータケース10の後側面に触れないようにする遮蔽壁として機能する。また取付部21の内壁面とモータケース10と間には間隔(空間)があり、これにより連絡通路30が形成される。またこの空気が流れる隙間(連絡通路30)の周方向の一端側には、回転軸線B1方向に並ぶ複数の排気口25が形成されることになるが、この排出構造は図4を用いて後述する。連絡通路30の軸線B1方向の長さL1は、メインハウジング2の把持部27の軸線B1方向の長さL2(=把持部27の内径)よりも十分長くなる。取付部21とモータケース10との間に冷却風をモータケース10の外表面に沿って排出するための排気口25(図1参照)が形成されるが、排気口25全体の開口の軸線B1方向長さ(≒L1)はモータケース10の軸線B1方向長さの半分以上を占める。
スピンドル7と回転軸53は、回転軸線B1方向に並べて配置される。モータ50は回転軸53がメインハウジング2の把持部27の中心軸線A1と交差する方向、ここではモータの回転軸線B1が、中心軸線A1と直交するように配置される。
モータケース10の外周面は、後側側面の一部と、ファン70の周囲の部分だけが合成樹脂製のメインハウジング2にて覆われるが、放熱性を考慮してメインハウジング2が位置する部分以外は外気に直接晒される状態に置かれる。モータケース10のトップカバー15には、回転軸線B1方向上方に延在する壁部16e等(詳細は図5にて後述)が形成され、外周縁に沿った4カ所にて図示しないネジによって筒状部11にネジ止めされる。同様にボトムカバー13も外周縁に沿った4カ所にて図示しないネジによって筒状部11にネジ止めされる。
ボトムカバー13には、回転軸線B1付近にスピンドル7を貫通させるための貫通孔13aが形成され、貫通穴13aの上側部分には回転軸53を軸支するための軸受18aが設けられる。ボトムカバー13は、ホイルガード220を保持するための保持部材としての機能も果たす。そのため、ボトムカバー13の下側には、中心軸線B1方向下側に延出する延出部分、即ち、ホイルガード取付部14が形成される。ホイルガード取付部14の外周側には円錐面が形成される。
ホイルガード220は直径100mmの砥石210よりも大きい半径を有し、砥石210の回転軸よりも後方側の上側及び外周側全体を覆う。砥石210の外周縁とホイルガード220の外周側内壁面の間には必要な空間が存在し、粉塵等でつまらないように構成される。ホイルガード220は、ホイルガード取付部14に固定用のネジにて取付けられる。ホイルガード220は、回転軸線B1(図1参照)を中心に回転させて任意の位置にて固定可能である。
図3は本実施例に係るディスクグラインダ1の縦断面図である。モータケース10を保持するメインハウジング2は、5本の図示しないネジによって左右部分が固定され、そのため、右側のメインハウジング2には、ネジボス29a〜29eが設けられる。メインハウジング2の後方側であって、メインハウジング2のうち、モータケース10との接続箇所と離れる側(反モータ側)には拡径部28が形成される。拡径部28には電池パック200が保持される。作業者がディスクグラインダ1を用いて研削または切断作業を行う際には、片手(例えば利き手)で把持部27を把持しながら行う。従って、把持部27は、把持しやすいように最適な太さになるように設計される。
メインハウジング2の拡径部28は、把持部27に比べて中心軸線A1から径方向外側に広がるように形成され、拡径部28の内部にはコントローラ90が収容される。コントローラ90は、制御回路基板を収納ケース内に搭載したものである。収納ケースは、開口面が前方を向いたトレイ状であって、その内部に制御回路基板が収容され、制御回路基板には、ブラシレスDCモータ50を駆動するためのインバータ回路や、マイコンを有する演算部等が搭載される。インバータ回路は図では見えない6個のFET(Field Effect Transistor)により構成される。
モータ50のステータ部分は熱硬化性樹脂57によって全体が覆われる。従って、円筒状に固められた熱硬化性樹脂57の内側部分にて回転軸53と共にロータコア51が回転する。回転軸53が回転するとファン70が回転することにより、吸気口24を通してF1のように外気が吸入室22aを通してファン70の配置されるファン回転室22bに流入する。F1は吸気口24からファン70に流れる空気の流れを示している。ファン回転室22bからF2のようにファンによって径方向外側(後方)に向けて冷却風が排出され、ファン収容部22の後部にある内側壁面23cによって下方向の流れへとガイド(整流)された冷却風は連絡通路30内に到達して、F3のように軸線B1方向に向けて流れる。ここで、F2はファン70から連絡通路30となるモータケース10と取付部21の間隙部分に向かって連絡部分(ファン回転室出口22c)を流れる空気の流れであり、F3は連絡通路30内の軸線B1方向の空気の流れである。F3に向けて流れる冷却風の一部(例えば半分以下)は、矢印F4のように把持部27の内側に流入し、F5で示すようにコントローラ90の周囲を流れ、排気口25から外部に排出される。F4は連絡通路30から把持部27へ流れ込む空気の流れであり、F5は把持部27からコントローラ90の電子回路を冷却して風窓26に至る空気の流れである。このようにファン70にて生成された冷却風が、コントローラ90の周囲を流れることによって、コントローラ90に搭載された発熱する電子素子、例えばワンチップマイコン、半導体スイッチング素子等を効果的に冷却することができる。
図4は本実施例のディスクグラインダ1のモータケース10の外側部分の断面斜視であり、ファン70付近の形状を示す。複数の吸気口24(図2参照)を介して吸入室22aの内部に吸引された空気は、貫通穴37aからファン70の位置するファン回転室22bの内部に吸引される。ファン70はモータ50の回転軸53に固定されるため、モータ50の回転と共にファン70は同じ回転数で回転する、ファン回転室22bを排出される空気は、F2のようにファン回転室出口22cから連絡通路30に向かって流れ、連絡通路30をF3で示すようにモータ50の軸線B1方向下方側に流れる。連絡通路30の下方端部は閉鎖壁となっており、連絡通路30に流れ込んだ空気の多くは、F6のように軸線B1の周方向に流れて、排気口25から外部に排出される。F6は間隙部(連絡通路30)から排気口25に向かう空気の流れである。排気口25から外部に排出される空気は、F7に示すようにモータケース10のモータケースの外表面(円筒面)に沿って周方向(ロータの回転方向と同方向又は逆方向)に流れる。F7は、吹出口たる排気口25からモータケース10の側面に沿った方向で吹き出される空気の流れである。連絡通路30に流れ込んだ空気の残りは、貫通穴36からF4のように把持部27内に流入する。このように本実施例では、モータケース10の円筒面に沿って、F7のように周方向に冷却風を排出することにより、モータケース10自体を効果的に冷却するようにしている。また、排気口25を筒状部11の軸線B1方向の大部分に重なるようにして、排気される冷却風F7との接触面積を大きくした。
図5は図2のA−A部の断面図であり、ファン70から送出される冷却風F2の流れを説明するための図である。ファン70は合成樹脂製であって、円盤面72と、円盤面72と鉛直なフィン71により構成され、方向Rの向きに回転する。ファン70の中央部分には金属製のワッシャ73が鋳込まれており、ワッシャ73の貫通穴が回転軸53に圧入される。ファン70の回転する空間の外周側は、トップカバー15によって形成される壁部(16a〜16e)と、ファン収容部22によって形成される壁部(23a〜23d)によって閉鎖される。ファン70の回転する空間の後方(図中下)側には、ファン回転室出口22cが形成される。ファン回転室出口22cの下側部分に見える内側壁面23cの下方(紙面奥)側においては、取付部21の内面31とモータケース10の筒状部11との間に隙間(連絡通路30)が形成される。連絡通路30において、筒状部11の後方側には軸線B1方向に延びる2本の軸方向リブ11cが形成される。軸方向リブ11cは、連絡通路30の風の流れを軸線B1方向に導く第1ガイド部の構成要素として形成され、筒状部11の表面積を増大させて放熱性を向上させる。
トップカバー15には、金属の削り出し加工によって4つの軸方向(上方)への突出部16a〜16dが形成され、これらによって区画される外周側部分に図示しないネジ穴が形成され、図示しない4本のネジによってトップカバー15が筒状部11にネジ止めされる。突出部16a、16dは断面形状が略L字状であり、それらの間を円弧壁16eにて接続した。突出部16b、16cは軸線B1方向と直交する断面形状が略円筒状の薄壁である。突出部16b、16cの間にファン回転室出口22cを形成すべく断面形状が略V字状のガイド壁17(17a〜17c)を形成した。ガイド壁17は、金属の削り出し加工によってトップカバー15と一体に形成された薄い壁面で、屈曲部17aから端部17bまでが、ファン回転室出口22cによる流路を形成するガイド壁となり、突出部17cが内側壁面23cと接触することによって、ファン回転室出口22cから連絡通路30への通路を画定する。突出部16b、16cの外周面は、当接部34a、34bに接触する。尚、トップカバー15側に形成される突出部16a〜16d、円弧壁16e、ガイド壁17と、メインハウジング2側に形成される壁部(23a〜23d)、当接部34a、34bの組み合わせは任意であり、トップカバー15側とメインハウジング2側のいずれに壁面や当接部をどうのように形成するかは設計的事項である。つまり、回転するファン70からF2のような冷却風の流れを形成して、連絡通路30に冷却風を効果的に導くことができれば良い。
図6は図1のメインハウジング2単体の形状を示す斜視図である。メインハウジング2は左右分割式で、右側部分と左側部分がそれぞれ合成樹脂で製造される。図6ではメインハウジング2の右側部分と左側部分をネジボス29a〜29e(図では29a、29bしか見えない)に配置される図示しないネジにて固定した状態を示すものである。尚、把持部27の後ろ側部分の図示は省略している。メインハウジング2は把持部27の前方側にモータケース10の円筒面の後方側一部に取り付けられる取付部21と、取付部21の上方側に形成されるものであって、ファン70を収容するためのファン収容部22が形成される。ファン収容部22はモータケース10の上方側に位置し、モータケース10とほぼ同じ外径の大きさを有するもので、複数の吸気口24(24d〜24f等)を有する吸入室22aと、吸入室の下方であってファン70が回転する空間となるファン回転室22bが形成される。吸入室22aとファン回転室22bの間は仕切り壁37によって区切られ、仕切り壁37の中央には、ファン70によって吸引される空気が流れる貫通穴37aが形成される。仕切り壁37は、ファン70の中心部分に風を集めるようガイドするファンガイドして機能する。ファン70は遠心ファンであり、仕切り壁37によって径方向外方に効率よく送風する。
ファン回転室22bの外周側は、トップカバー15(図5)参照)に形成された突出部16a〜16dと側壁23a、23b、23d、当接部34a、34bによって閉鎖される。ファン回転室22bの下側は、ファン70(図5参照)によって生成された空気の流路(図5のファン回転室出口22c)となり、取付部21の内面31とモータケース10の後面の間の隙間(連絡通路30)を通って軸線B1(図2参照)方向(下方向)に流れる。ファン収容部22の内側壁面23c及び取付部21の内側面とモータケース10との間の空間(図5の連絡通路30)が、冷却風をロータの軸方向流す風路となる。取付部21の内側に到達した冷却風の大部分は、モータケース10の周方向に延在するように内面31から延びる案内リブ35a〜35hによって周方向に向くように案内され、図5のF7で示したように排気口25(図5参照)からメインハウジング2の外部に排出される。冷却風の流れる通路内に導風手段となる案内リブ35a〜35hを形成したことにより、案内リブ35a〜35hと取付部21の内面31との間に隙間(空間)が形成されるため、その部分に冷却風が流れ、取付部21の周方向端部とモータケース10との隙間が排気口25となる。ここで、案内リブ35a〜35hが軸線B1方向に流れる冷却風をロータの回転方向に沿った流れへとガイドする第2ガイド部となる。
取付部21は、モータケース10の把持部27側の側面の少なくとも一部を覆う覆い部であり、上下方向中央部分には前後方向に貫通する貫通穴36が形成される。貫通穴36は取付部21の内面31とモータケース10との間の空間(図5で示した連絡通路30)の空気の一部を、把持部27側に流すために形成されたものである。貫通穴36を通って図4で示したF4の冷却風の流れが形成される。図4で示したF6とF4の流れの分流の比率をどの程度にするかは、案内リブ35a〜35hの大きさや形状の違いによる排気口25の大きさと、貫通穴36の位置や大きさ等の相対関係により調整できる。取付部21の内面31とモータケース10との間の空間(図5で示した連絡通路30)の下側端部は、軸線B1に近づいてモータケース10の側面に接触する壁面となる閉鎖壁21aになっている。従って、ファン70から排出され、メインハウジング2の取付部21に沿って下方に向けて流れる空気は、排気口25に向かう(図4の空気流F6)か、貫通穴36を通って把持部27側に流れるか(図4の空気流F4)の何れかになる。
取付部21には、2つの爪部32a、32bと2つの掛止部33a、33bが形成される。爪部32a、32bはモータケース10のボトムカバー13に形成された穴部に、回転軸線B1方向下向きに挿入される。掛止部33a、33bは、メインハウジング2の右側部分と左側部分の接合時に、筒状部11(図1参照)の爪部と係合する。メインハウジング2は、主に爪部32a、32bと掛止部33a、33bによってモータケース10と固定される。本実施例ではさらに、ファン収容部22の構成部分(側壁23a、23b、23dと当接部34a、34b)とモータケース10のトップカバー15の突起部分(図4の爪部11b等)との係合によって、モータケース10とメインハウジング2が固定される。
以上の構成によって、本実施例の動力工具ではモータケース10の外周面を効果的に冷却できるようになった。また、金属製のモータケース10を効果的に冷却することで、モータ50に対しても効果的に冷却を行うことができるようになった。また、冷却用のファン70をモータケース10からみると密閉空間の外側に配置されるようにしたので、モータ50の密閉度を阻害することがないので、粉塵、水滴等のモータ50に対して与える影響を抑制できるようになった。
図7は本発明の第2の実施例に係るディスクグラインダ101の斜視図である。第2の実施例においては、電動ファン170の搭載位置が第1の実施例と異なる。第1の実施例ではファン70はモータケース10の軸線B1と同軸上に設けられ、モータ50の回転と連動して回転するように構成された。これに対して第2の実施例ではメインハウジング102の内部に電動ファン170(後述の図8参照)を搭載することにより、コントローラ90(後述の図8参照)とモータケース110の双方を冷却するようにした。モータケース110の形状は、トップカバー115の形状が第1の実施例と異なるだけで、筒状部11とボトムカバー13は同じ部品を用いる。
冷却用のファン(図8にて後述する電動ファン170)の配置を変えたことにより、メインハウジング102の形状が変更されている。図1にて示したメインハウジング2に比べると、取付部121の後方側に、ファン収容部22(図1参照)に相当する部分形成されないような形状である。把持部27、拡径部28の形状は第1の実施例のメインハウジング2と同様である。取付部121の右側及び左側には、回転軸線B1方向に細長い排気口125が形成される。排気口125は複数の案内リブ135によって小さいスリット状に区画される。尚、把持部27又は拡径部28の形状は、図8にて後述する電動ファン170を収容するスペースを確保するために前後方向に延ばすような形状としても良い。
モータケース110は、回転軸線B1に沿って上下に開口面を有する筒状部11と、筒状部11の上側開口を閉塞するトップカバー(上蓋部)115と、筒状部11の下側開口を閉塞するボトムカバー(下蓋部)13によって形成されるもので、密閉式(全閉式)とされる。これらは共に非磁性体の金属、例えばアルミニウム合金によって形成される。第2の実施例ではトップカバー115は、上面115cを含めて外部に露出するため外気によって効果的に冷却される状態にある。筒状部11の側面には、回転軸線B1方向に延びる溝部12a、12b、12d(但し12bは図では見えない)が形成される。溝部12a、12b、12dはそれぞれ3本に溝にて形成され、溝部分の筒状部11の表面積を増やすことによって冷却効果を高めるために形成される。
メインハウジング102は、把持部27と、把持部27の一端側に形成される取付部121と、把持部27の他端側に形成される拡径部28により構成される。拡径部28の下側には電池パック200が装着される。メインハウジング102の拡径部28の左右両側には風窓26が形成される。この風窓26は空気取入口となるもので、メインハウジング102の把持部27よりもモータケース110と離れた側(後方)に設けられる。風窓26の形状は図1で示した風窓26と同じ形状としているが、第1の実施例とは異なり吸気口として使用されるため、風窓26の外側には粉塵の侵入を抑制するためのフィルタを設けても良い。電動ファン170によって送風される冷却風は、把持部27内を通ってモータケース110の外面付近に送られる。
図8は本発明の第2の実施例に係るディスクグラインダ101の縦断面図である。モータケース110の内側に収容されるモータ50Aは、回転軸153の長さが異なるのみで、その他の構成要素は同じである。トップカバー115は、上部にメインハウジング102が位置しないためその形状が変更され、モータ50Aの回転軸153(後述の図8参照)はトップカバー115を貫通しない。トップカバー115には、図5にて示したような壁部(図5の16a〜16e)は形成されずに、上面115cはほぼ平坦な形状であって、メインハウジング102の外側に露出する。トップカバー115の外周には段差部115bが形成され、段差部115bが筒状部11の内部に位置する。ここでは図示していないが、トップカバー115は外周側の4カ所にてネジ穴が形成され、図示しないネジによってトップカバー115が筒状部11にネジ止めされる。モータ50Aの形状は、回転軸153の長さが異なるだけで、その他の部品は第1の実施例と同様である。
拡径部28の内側であって、コントローラ90の前側には電動ファン170が設けられる。電動ファン170はユニット化された送風手段であり、合成樹脂製のフレームの内部に小型のモータが設けられ、そのモータはモータ50とは別の駆動源(ここでは電力)によって駆動される。小型のモータの回転軸にはファンが設けられる。電動ファン170は、コントローラ90の稼動電圧(例えば5V)と同電圧、又は、12V程度の電圧にて動作し、風窓26を吸気口としてF11の方向に空気を吸引する。F11の空気流によってコントローラ90に含まれる電子素子が冷却される。電動ファン170から排出された冷却風は、F12のように把持部27内を流れて、F13のように通路130内に到達する。通路130は軸線B1方向に連続するが、第1の実施例と同様に周方向に延在する複数の案内リブ135が形成されため、通路130に到達した冷却風F13は、図4で示すF6と同じように流れて排気口125から外部に排出され、モータケース110の外表面を、図4で示すF7と同様に前記ロータの回転方向に沿って流れる。この案内リブ135が冷却風をロータコア51(図2参照)の周方向に沿った流れへとガイドする第3ガイド部となる。
図9は図8のB−B部の断面図である。モータケース110の筒状部11は、内周面の断面が円筒形状であるが、回転軸線B1方向に延びる4本のネジ穴を形成するために外周面の形状は円形ではなくて、一部の径方向の肉厚が厚くなるように形成される。ここでは把持部27の中心軸A1から回転角θとなる左右両側位置に排気口125が設けられる。電動ファン170から排出された冷却風F13は、取付部121と筒状部11の間をF6のように、筒状部11の外面に沿うようにして周方向に流れ、排気口125から外部に排出される。このような流れによって排気口125から排出された空気は、流体的な現象として筒状部11の外表面にそって矢印F7のように流れる。このため、メインハウジング102によって覆われないモータケース110の外表面からも熱を効果的に奪うことができるので、モータ50の良好に冷却できる。また、ステータ54は、コイル56を含めて熱伝導特性の良好な熱硬化性樹脂57によって全体が固められているので、コイル56への通電によって発生する熱が、熱硬化性樹脂57を介して筒状部11に良好に伝達されるので、さらなる冷却効果の向上が期待できる。
左右方向両側に配置される排気口125の把持部27の中心軸線A1とのなす角度θは55度程度である。ここではθ=30〜90度程度の任意の位置に排気口125を設けることができる。また排気口125の開口面付近の形状をどのようにするかで、冷却風F7の流れ方向を設定できるので、モータケース10の冷却効果を高めるように排気口125の開口の位置や形状を設計すると良い。
図10は本実施例のディスクグラインダ1のモータ50の駆動制御系の回路図である。この回路図で示すインバータ回路94、定電圧電源回路96、演算部92は同一の制御回路基板(図示せず)に搭載される。電池パック200の出力はインバータ回路94に入力される。インバータ回路94は6つのスイッチング素子Q1〜Q6を含んで構成され、演算部92からの指示によって制御信号出力回路93から供給されるゲート信号H1〜H6によってスイッチング動作が制御される。インバータ回路94は、3相ブリッジ形式に接続された6個のスイッチング素子Q1〜Q6を含んで構成される。ここで、スイッチング素子Q1〜Q6は、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)であるが、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)を用いても良い。
インバータ回路94の6個のスイッチング素子Q1〜Q6の各ドレイン又は各ソースは、デルタ接続されたコイル56のU相、V相、W相に接続される。スイッチング素子Q1〜Q3のドレイン端子が電池パック200の正極側に共通に接続されている。一方、スイッチング素子Q4〜Q6のドレイン端子はモータのV相、U相、W相の端子にそれぞれ接続される。モータ50のステータコア54の内側では、ロータコア51及び永久磁石52が回転する。ロータコア51に装着される永久磁石52の位置を回転位置検出素子たる3つのホールIC59にて検出することにより演算部92はモータ50の回転位置を検出することができる。
演算部92は、モータのオンオフ及び回転制御を行うための制御手段であって、マイコンを内蔵して構成される。演算部92は、モータ50のオンオフ用のスイッチ97の操作に伴って入力される起動信号と、速度調整ダイヤル98によって設定された可変抵抗の信号に基づき、モータ50の回転速度を制御し、コイルU、V、Wへの通電時間と駆動電圧を制御する。演算部92は、インバータ回路94の6個のスイッチング素子Q1〜Q6の各ゲートに出力される駆動信号H1〜H6を制御するための指示信号を制御信号出力回路93に出力する。
スイッチング素子Q1〜Q6は、制御信号出力回路93から入力される駆動信号H1〜H6に基づきスイッチング動作を行い、電池パック200から供給された直流電圧を、3相(U相、V相、W相)電圧Vu、Vv、Vwとして、モータ50に供給する。モータ50に供給される電流の大きさは、電池パック200とインバータ回路94との間に接続されたシャント抵抗95の両端の電圧値を検出することにより演算部92によって検出される。演算部92には、モータ50の設定回転に応じた所定の電流閾値が予め設定されており、検出した電流値が閾値を超えると、モータ50の駆動を停止すべく、インバータ回路94のスイッチング動作を停止させる。これにより、過電流がモータ50に流れることによる焼損等の発生が防止される。
定電圧電源回路96は、電池パック200の出力側に直接接続され、マイコン等により構成される演算部92への安定化した基準電圧(低電圧)の直流を供給するための電源回路である。定電圧電源回路96は、ダイオード、平滑用の電解コンデンサ、IPD回路、レギュレータ等を含んで構成される。演算部92にはファン駆動部99が接続される。ファン駆動部99は電動ファン170を駆動するための駆動回路である。電動ファン170はスイッチ97のオン又はオフに連動させて、モータ50を駆動させている間は一定回転数で動作させるように構成しても良いし、演算部92に含まれるマイコンによって高度に制御するように構成しても良い。例えば、スイッチ97がオンになったら電動ファン170を回転させ、スイッチ97がオフになってモータ50の駆動が停止してからモータ駆動時間(開始〜停止)に比例した時間の経過後にファン停止を停止するように構成しても良い。このようにモータ停止後もファンを駆動させれば、十分な冷却効果を得ることができる。特に、モータ駆動時間(≒発熱量)に応じた最適なファン駆動時間で冷却できる。
電動ファン170の別の制御方法として、モータ50や半導体スイッチング素子等の発熱素子の温度を測定して、測定温度が閾値温度を超えた時に電動ファン170の駆動を開始し、閾値温度を下回った時に電動ファン170の駆動を停止するように構成しても良い。さらに、電動ファン170の回転速度を可変にして、検出される対象の温度に応じて、ファン駆動電圧を制御するようにしても良い。例えば、測定温度が低いときは電動ファン170の駆動電圧を低くし、測定温度が高くなったら、それに合わせて電動ファン170の駆動電圧を高くするする。そして、測定温度が閾値温度以下の場合は、電動ファンを停止させて、自然対流により冷却するようにしても良い。この用に、冷却用に最低限の電動ファン170の駆動とすることにより、モータ50の駆動状態に係わらず発熱素子等の冷却を行うことができる。尚、モータ50の温度を実際に測定するのではなく、モータ駆動電流(≒発熱量)に応じて、電動ファン170を制御するようにしても良い。即ち、モータ50が駆動されている間に電動ファン170を駆動し、モータ50の駆動電流値に応じて、電動ファン170の駆動電圧を制御するようにしてもよい。
図11は第2の実施例に係るディスクグラインダ101のモータケース110の上面図であり、ホイルガード220の取付位置の一例を示す図である(その1)。点線で示すのが、回転軸53の軸線B1を含み把持部27の中心軸線A1と直交する断面である。排気口125は、軸線B1を通り把持部27の中心軸線A1と直交する断面よりも把持部27に近い側に位置する。排気口125を基準に把持部27よりも遠い側に位置するモータケース110の外表面は、大気中に露出した状態にある。ホイルガード220は回転可能であり、図1で示す通常位置よりも60度ほど回転(図11で見ると時計回り)させることによって、ディスクグラインダ101の向きを矢印180付近が下になるように変更して切断作業を行うことができる。本実施例ではダイレクトドライブ方式としたため、モータケース110とその周囲の部品が直接的に切断深さD1に影響するが、取付部21が左右方向でモータケース110よりも出張らない(突出しない)ようにしたので、矢印180付近を下にしての切断作業において十分な切断深さD1を確保できるようになった。なお、取付部21がモータケース110よりも左右に出張らない点は第1の実施例も同様であり、同じく切断深さ確保の効果を奏する。
図12は第3の実施例に係るディスクグラインダ101Aのモータケース110の上面図である。ここで図7〜9にて示した第2の実施例のメインハウジング102の形状の一部を変更して、左右方向が前方に突出するようにした取付部121Aを有するメインハウジング102Aとした。この結果、排気口125Aの開口位置が、点線で示す中心軸A1と軸線B1との直交面まで到達することになる。この実施例においても、モータケース110の前側位置と、砥石210との前端位置の距離D2が、第1及び第2の実施例と同じく確保されているので、排気口125Aの形状変更に伴う通常のディスクグラインダ101Aとしての作業性は悪化しない。本変形例では、取付部121Aの内側部分にて冷却風とモータケース110との接触面積が増加する上に、排気口125Aから排出された冷却風がF8のように外表面に沿ってモータケース110の前端側まで流れやすくなるので、第2の実施例と比較して冷却効果が向上する。また、モータケース110の側面部のうち、後方側の約半分が樹脂製のメインハウジング102Aにて覆われることになるので、モータケース110に異物が接触することを抑制することができる。
図13は第3の実施例に係るディスクグラインダ101Aのモータハウジング110の上面図で、ホイルガード220の取付位置を変えた状態を示す図である。ホイルガード220を図12で示す通常位置よりも60度ほど図11の時計回りさせることによって、矢印180付近を下にして切断作業を行うことができる。本実施例ではメインハウジング2の取付部121がモータケース110よりも左右方向に出っ張っているので、その分だけ切断可能範囲が減少し、図11で示したD1に比べてD3と小さくなってしまう。しかしながら、図11における矢印180付近(砥石210の右側)を下にする切断作業を想定しないディスクグラインダの場合は、図12、13で示すような変形例も使い勝手が良い。すなわち、モータケース110よりも左右に位置する部分がない取付部21を有する第1及び第2の実施例は、モータケース110の左側または右側に位置する砥石の一部を使用した作業を行う場合に、その切断可能範囲が確保できるため、作業性がよい。また、第3の実施例であればメインハウジング102Aがモータケース110を覆う領域を増やし、これによってモータケース110とメインハウジング102Aの間にある冷却風路を拡張しつつ、排気口125Aの位置を、露出するモータケース110の前端に近づけさせることができるため、第1及び第2の実施例と比較してモータ50に対する冷却効果を高めることができる。このように、取付部21、121の形状を変更することで、切断性能と冷却性能のバランスをコントロールすることができる。尚、第3の実施例の排気口125A付近の形状を第1の実施例のメインハウジング2に適用しても良い。
以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。例えば、上述の例では動力工具の一例としてディスクグラインダにて説明したが、ディスクグラインダだけでなく、円盤状の先端工具を用いるポリッシャや切断機等にも同様に適用できる。
1 ディスクグラインダ 2 メインハウジング 7 スピンドル
10 モータケース 11 筒状部 11b 爪部 11c 軸方向リブ
12a、12b 軸方向溝 13 ボトムカバー 13a 貫通穴
14 ホイルガード取付部 15 トップカバー 15a 貫通穴
16a〜16c 突出部(壁部) 16e 円弧壁 17 ガイド壁
17a 屈曲部 17b 端部 17c 突出部
18a、18b 軸受 21 取付部 21a 閉鎖壁
22 ファン収容部 22a 吸入室 22b ファン回転室
22c ファン回転室出口 23a、23b、23d 側壁
23c 内側壁面 24、24a〜24f 吸気口 25 排気口
26 風窓 27 把持部 28 拡径部 28a 電池パックガード
29a〜29e ネジボス 30 連絡通路(間隙部) 31 内面
32a、32b 爪部 33a、33b 掛止部 34a、34b 当接部
35a〜35h 案内リブ 36 貫通穴 37 仕切り壁
37a 貫通穴 50、50A モータ 51 ロータコア
52 永久磁石 53 回転軸 54 ステータコア
55a、55b インシュレータ 56 コイル 57 熱硬化性樹脂
58 センサ基板 59 ホールIC 70 ファン 71 フィン
72 円盤面 73 ワッシャ 90 コントローラ(制御回路)
92 演算部 93 制御信号出力回路 94 インバータ回路
95 シャント抵抗 96 定電圧電源回路 97 スイッチ
98 速度調整ダイヤル 99 ファン駆動部
101、101A ディスクグラインダ
102、102A メインハウジング 110 モータケース
115 トップカバー 115c 上面 121、121A 取付部
125、125A 排気口 130 通路 135 案内リブ
153 回転軸 170 電動ファン 200 電池パック
201 上ケース 202 下ケース 203 ラッチボタン
210 砥石 220 ホイルガード 230 ホイルワッシャ
240 ホイルナット 301 ディスクグラインダ
302 メインハウジング 302c 拡径部 303 ギヤケース
306 傘歯車 310 モータ 316 スピンドル
325 ファン 332 スイッチ 335 トリガレバー
336 オフロックレバー 345 ホイルガード
346 ホイルワッシャ 347 ホイルナット 350 制御部
A1 (把持部の)中心軸線 B1 (モータの)回転軸線
C1 (メインハウジングの)中心軸線
F1〜F8、F11〜F13 冷却風の流れ

Claims (13)

  1. ロータとステータを有するモータと、
    前記ロータと一体回転する回転軸と、
    前記モータを収容する密閉式で金属製のモータケースと、
    前記モータケースを保持するとともに把持部を形成するメインハウジングと、
    前記回転軸に先端工具が装着されるダイレクトドライブ式の動力工具であって、
    前記モータケースの外部にファンを設け、
    前記ファンによって、前記モータケースの外表面を前記ロータの回転方向に沿って流れる冷却風が生成されることを特徴とする動力工具。
  2. 前記モータケースには前記回転軸を外部に貫通させるための貫通穴が形成され、
    前記回転軸は前記モータケースから外部に延出する延出部を有し、
    前記ファンは前記延出部に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の動力工具。
  3. 前記メインハウジングには、前記モータケースの端部に接続されるファン収容部が形成され、
    前記ファンが前記メインハウジングによって覆われるとともに、前記モータケース外面と前記メインハウジングとの間に前記冷却風の通路が形成されることを特徴とする請求項2に記載の動力工具。
  4. 前記メインハウジングは、前記ファンによって径方向外側に向けて排出された前記冷却風を前記ロータの軸方向にガイドする第1ガイド部と、前記第1ガイド部によって前記軸方向に流れる前記冷却風を前記ロータの回転方向に沿った流れへとガイドする第2ガイド部を有することを特徴とする請求項3に記載の動力工具。
  5. 前記メインハウジングには、前記モータケースの前記把持部側の側面を少なくとも部分的に覆う覆い部が形成され、
    前記覆い部と前記モータケースとの間に前記冷却風を前記モータケースの外表面に沿って排出するための排気口が形成されることを特徴とする請求項4に記載の動力工具。
  6. 前記把持部は、前記モータケースの長手方向と交差する方向に中心軸線を有するように配置され、
    前記排気口は、前記モータケースの外面に沿うような軸方向に細長い開口を有し、前記開口の軸方向長さは前記モータケースの半分以上を占めることを特徴とする請求項5に記載の動力工具。
  7. 前記排気口は、前記回転軸を通り前記把持部の中心線と直交する断面よりも前記把持部に近い側に位置し、
    前記排気口を基準に前記把持部よりも遠い側に位置する前記モータケースの外表面が、大気中に露出していることを特徴とする請求項6に記載の動力工具。
  8. 前記メインハウジングには、前記モータを制御するコントローラが収容され、
    前記冷却風は、前記第1ガイド部によって前記軸方向にガイドされたあと、前記モータケースを冷却するものと、前記コントローラを冷却するものとに分岐されることを特徴とする請求項7に記載の動力工具。
  9. 前記メインハウジングには空気取入口が設けられ、
    前記ファンは、前記モータとは別の駆動源によって駆動されるものであって前記メインハウジングの内部に収容されることを特徴とする請求項1に記載の動力工具。
  10. 前記空気取入口は前記メインハウジングの前記把持部よりも前記モータケースとは離れた側に設けられ、
    前記ファンによって送風される前記冷却風が、前記把持部内を通って前記モータケースに送られることを特徴とする請求項9に記載の動力工具。
  11. 前記メインハウジングには、前記モータを制御するコントローラが収容され、
    前記冷却風は、前記コントローラを冷却した後に前記モータケースに到達することを特徴とする請求項10に記載の動力工具。
  12. 前記メインハウジングには、前記モータケースの前記把持部側の側面を少なくとも部分的に覆う覆い部が形成され、
    前記覆い部と前記モータケースとの間に前記冷却風を前記モータケースの外表面に沿って排出するための排気口が形成され、
    前記メインハウジングは、前記冷却風を前記排気口へ導く第3ガイド部を有することを特徴とする請求項11に記載の動力工具。
  13. ロータとステータを有するモータと、
    前記モータを収容する密閉式のモータケースと、
    前記ロータと一体回転する回転軸に先端工具が装着されるダイレクトドライブ式の動力工具であって、
    前記モータケースには、前記モータを制御するコントローラを収容するメインハウジングが接続され、
    前記モータケースの外部かつ前記メインハウジングの内部にファンを設け、
    前記ファンの回転によって生成される冷却風が、前記モータケースの外表面と、前記コントローラを冷やすことを特徴とする動力工具。
JP2020033443A 2020-02-28 2020-02-28 動力工具 Pending JP2021133477A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020033443A JP2021133477A (ja) 2020-02-28 2020-02-28 動力工具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020033443A JP2021133477A (ja) 2020-02-28 2020-02-28 動力工具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021133477A true JP2021133477A (ja) 2021-09-13

Family

ID=77659742

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020033443A Pending JP2021133477A (ja) 2020-02-28 2020-02-28 動力工具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021133477A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024038822A1 (ja) * 2022-08-19 2024-02-22 工機ホールディングス株式会社 作業機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024038822A1 (ja) * 2022-08-19 2024-02-22 工機ホールディングス株式会社 作業機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6288270B2 (ja) 電動工具
JP6288271B2 (ja) 電動工具
JP5700266B2 (ja) 電動工具
US8628380B2 (en) Direct motor-drive portable angle grinder
JP4986258B2 (ja) 電動工具
US10272558B2 (en) Power tool having an elongated housing supporting a power module
JP5482274B2 (ja) 電動工具
US20110180286A1 (en) Electric Power Tool
JP6973479B2 (ja) 電動工具
CN107107326B (zh) 电动工具
JP2021133477A (ja) 動力工具
JP2017013141A (ja) 電動工具
WO2020003696A1 (ja) 電動工具
JP2016203329A (ja) 電動工具
JP2021062444A (ja) 動力工具
US20210362289A1 (en) Electric work machine
JP6618726B2 (ja) 電動工具
JP2015127070A (ja) 電動作業機
WO2020250716A1 (ja) 動力工具
WO2016002542A1 (ja) 電動工具
WO2021065273A1 (ja) 動力工具
JP6497237B2 (ja) 電動工具
JP7103101B2 (ja) 電動作業機
JP2012213326A (ja) 電動工具
JP2021053736A (ja) 動力工具