JP2011161605A - 電動工具 - Google Patents

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    • H02K7/145Hand-held machine tool

Abstract

【課題】
モータ部や制御回路部の耐水性及び耐防じん性を高めた電動工具を提供する。
【解決手段】
巻線を有する固定子6aと、固定子6aの内部で回転可能な回転子6cを有するモータ6と、モータ6を収容するハウジング(2、4)と、ハウジングより突出しモータ6により駆動される先端工具保持部(3、7)を有する電動工具であって、ハウジングの内部に固定子6cと駆動回路15とスイッチ16を覆う防水ケース20を設けた。モータ6として回転子6cに永久磁石を用いるブラシレスDCモータを用い、防水ケース20は非磁性体の金属又は高分子樹脂で構成した。防水ケース20の外周面には放熱のための複数の放熱フィン25が設けられる。
【選択図】 図1

Description

本発明は電気モータの動力を利用して先端工具を駆動する電動工具に関し、特に、モータの耐水性及び耐防じん性を向上させて安全性及び耐久性を向上させた電動工具に関する。
電気モータの動力を利用して先端工具を駆動する電動工具が広く用いられている。電動工具は、内燃機関やエアモータに比べて効率が良く、取り扱いが容易である。電動工具の一例として、モータの出力を傘歯車機構を用いて減速及び方向を変換し、スピンドルを駆動することによりスピンドルの先端に取り付けられる砥石を回転させる特許文献1のようなディスクグラインダが知られている。図4は従来の従来のディスクグラインダ101の全体構造を示す断面図である。駆動源となるモータ106は、ポリカーボネイト等の高分子樹脂の一体成型により製造されたモータハウジング102の内部に配置される。モータハウジング102の後方側にはテールカバー104が設けられ、モータハウジング102とテールカバー104によってディスクグラインダ101のハウジング部分が構成される。テールカバー104はモータ106の回転軸106eを通る鉛直面にて左右方向に分割可能であり、図4では左右分割式のテールカバー104の片側を外した状態を示している。
モータ106はブラシ107を有する直流モータであり、その回転軸106eは、ギヤカバー3に固定される前方ベアリング10aと、モータハウジング102に固定される後方ベアリング110bにより回転可能に保持される。回転軸106eの前方ベアリング10aとモータ106の間には、冷却ファン111が設けられる。冷却ファン111は例えばプラスチック製のファンである。モータ106の回転と同期して冷却ファン111が回転することにより、吸気口104aから外気を吸引して、モータ106を通過させる空気流を発生させ、モータ106を冷却した空気は排気口3aから前方に排出される。
回転軸106eの前端には第1の傘歯車12aが設けられ、第1の傘歯車12aはスピンドル7の上側端部に取り付けられた第2の傘歯車12bに噛み合う。スピンドル7は、ベアリング13a、13bによりギヤカバー3に回転可能に保持される。ここで第2の傘歯車12bは直径が大きく、第1の傘歯車12aに比べて歯車数が多いので、これら駆動伝達手段はいわゆる減速機構として機能する。スピンドル7の下端には、砥石8が着脱可能に取り付けられる。砥石8の後方側の周囲には、研削された部材や破損した砥粒等の飛散から作業者を保護するためホイルガード9が設けられる。図4では砥石8をとりつけた例を示しているが、砥石8だけに限られず、ベベルワイヤブラシ、不織布ブラシ、ダイヤモンドホイール等を取り付けるようにしても良い。
回転軸106eの後端にはブラシ107が取り付けられる。ブラシ107は、モータ106の固定子と回転子の角度に応じて適切な巻線に電流を流す働きをするものである。モータ106には電源コード119を介して供給される交流電力をスイッチ116を介して供給される。スイッチ116は、モータ106の回転のオン/オフを行うもので、テールカバー104から外部にレバー116aが突出し、作業者はこのレバー116aを操作する。電源コード119から入力された電力がコード117a、117b、及び、スイッチ116を介してモータ106に供給され、回転子が回転することで砥石8を回転し、作業者は意図した作業を行なうことができる。尚、モータ106の固定を行なうモータハウジング102は、通常、アルミニウム合金や樹脂で製作される。モータハウジング102をアルミニウム合金製とした場合、特別な構成がない場合、アース端子118が設けられ、電源コード119のアース線117cと接続される。
特開2009−171717号公報
図4に示す従来の電気駆動式ディスクグラインダでは、仮に雨中や鉄などの導電性粉じんが飛散する環境下で使用されても水分や導電性粉じんが内部に入り難いように構成されるが、モータ106の回転子や固定子の巻線に水分が触れると、コイル部が錆びる恐れがある。また、モータ106の回転子や固定子の巻線に鉄などの粉じんがあたることにより、コイル部の被覆が傷つけられる恐れがある。
本発明は上記背景に鑑みてなされたもので、その目的は、耐水性及び耐防じん性が高く作業能率の良い電動工具を提供することにある。
本発明の他の目的は、モータを駆動するための駆動回路やスイッチ部の耐水性及び耐防じん性を高めた電動工具を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、モータの防水性能を高めつつ、モータや駆動回路等の冷却性を向上させた電動工具を提供することにある。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの特徴を説明すれば、次の通りである。
本発明の一つの特徴によれば、巻線を有する固定子と、固定子に対して回転可能な回転子を有するモータと、モータを収容するハウジングと、ハウジングより突出しモータにより駆動される先端工具保持部を有する電動工具であって、ハウジングの内部に固定子を覆うカバー部材を設けた。このモータはブラシレスDCモータであり、回転子は永久磁石を有し、モータの回転軸に固定され、固定子は回転子の外周側に配置され、巻線に駆動電流を供給する駆動回路をハウジング内に設けた。さらにモータを駆動するための駆動回路をカバー部材で覆うように構成した。
本発明の他の特徴によれば、カバー部材は、カバー部材の内外部で水分の連通がほぼ遮断される防水容器であり、固定子は防水容器の内側に収容されるようにし、回転子は防水容器の外側に収容されるように構成した。防水容器は円筒形の外筒部と内筒部を有し、円筒形の外筒部と内筒部の間の空間が防水容器として機能し、固定子を防水容器内に配置し、回転子を内筒部の内周側の空間に配置し、回転子から固定子への磁気回路は防水容器を透過して形成されるように構成した。
本発明の他の特徴によれば、防水容器を非磁性体の金属で構成し、防水容器の外周面に放熱用のフィンを設けた。またモータの回転のオン又はオフを制御する操作部を有するスイッチ手段を設け、スイッチ手段を、操作部を除いて防水容器内に収容した。
請求項1の発明によれば、ハウジングの内部に固定子を覆うカバー部材を設けたので、モータそのものの耐水性及び耐防じん性を向上させた電気駆動式の電動工具を実現することが可能となる。また耐水性及び耐防じん性を向上が向上するので、電動工具の寿命を長くすることができる。
請求項2の発明によれば、モータは永久磁石を用いたインナーロータ型のブラシレスDCモータであり、ロータ側に電気を流す必要がないので、耐水性を向上させることができる。また、巻線に駆動電流を供給する駆動回路をハウジング内に設けたので、モータを精度良く高効率に回転させることができる。
請求項3の発明によれば、駆動回路をカバー部材で覆うので、電子素子を搭載した回路基板の耐水性及び耐防じん性を向上させることができ、回路基板に対するシリコン樹脂等による防水加工を省くことができる。
請求項4の発明によれば、カバー部材は、カバー部材の内外部で水分の連通がほぼ遮断される防水容器であり、固定子は防水容器の内側に収容されるので、モータの通電部分である固定子側の防水性を向上させることができる。
請求項5の発明によれば、回転子は防水容器の外側に収容されるので、モータの電流が流れる固定子部分だけを効果的に防水にできる。
請求項6の発明によれば、防水容器は円筒形の外筒部と内筒部を有し、固定子を防水容器内に配置し、回転子を内筒部の内周側の空間に配置し、回転子から固定子への磁気回路は防水容器を透過して形成されるので、効率的に防水容器を収容できる。
請求項7の発明によれば、防水容器を非磁性体の金属で構成し、防水容器の外周面に放熱用のフィンを設けたので、発熱する固定子を効果的に冷却することができる。
請求項8の発明によれば、操作部を除いてスイッチ手段を防水容器内に収容したので、スイッチ手段の防水性をも高めることができる。
本発明の上記及び他の目的ならびに新規な特徴は、以下の明細書の記載及び図面から明らかになるであろう。
本発明の実施例に係る電動工具(ディスクグラインダ1)の全体構造を示す断面図である。 図1のA−A部の断面図である。 図1の防水ケース20、モータハウジング2、及び、テールカバー4の組立構造を示す分解斜視図である。 従来技術に係る電動工具(ディスクグラインダ101)の全体構造を示す断面図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。また、本明細書においては、前後上下の方向は図中に示す方向であるとして説明する。
図1は本発明の実施例に係る電動工具(ディスクグラインダ1)の全体構造を示す断面図である。図1において、図4で説明した従来例と同一構成品の部分には同一の符号を付している。本実施例では、従来例と大きく異なる点として、使用されるモータ6としてブラシレスDCモータを用いることと、モータ6の固定子6aと、モータ6の回転を駆動する駆動回路15と、スイッチ16を、ハウジングの内部に収容される防水ケース20内に収容したことである。
駆動源となるモータ6は、ポリカーボネイト等の高分子樹脂の一体成型により製造されたモータハウジング2の内部に配置される。モータ6の回転軸6eには回転子6cが設けられる。本実施例では、いわゆるインナーロータ型のブラシレスDCモータであり、回転子6cには後述する永久磁石が用いられて巻線等の導電部分を持たない。回転軸6eと、回転軸6eの後端を保持する後方ベアリング10bは防水ケース20の内筒部20bの内側に配置され、この結果、回転子6cの部分は防水ケース20の防水領域の外部に配置されることになる。回転子6cの外周側には巻線6bがまかれた固定子6aが配置されるが、固定子6aは防水ケース20の内部に配置される。
モータの回転軸6eは、ギヤカバー3に固定される前方ベアリング10aと、モータハウジング2にて保持される後方ベアリング10bにより、回転可能に保持される。回転軸6eの前方ベアリング10aとモータ6の間には、冷却ファン11が設けられる。冷却ファン11は例えばプラスチック製のファンである。モータ6の回転と同期して冷却ファン11が回転することにより、テールカバー4の側面に構成された図示しない吸気口から外気を吸引して、防水ケース20の外周側を通過させる空気流を発生させる。防水ケース20は、密閉構造とするのが好ましく、防水ケース20の内部で空気や水が流れないようにするのが理想的である。また、防水ケース20は、内部に固定子6aや後述する駆動回路15等を収容するために、分割された部材を接合することにより形成される。一方、防水ケース20を発熱する固定子6aの放熱部材として作用させるために、防水ケース20の外周部において軸方向に延びるように複数の放熱フィン25を設けた。放熱フィン25は、固定子6aや駆動回路15から駆動時に発生される熱が十分発散できるように多数設けられる。
防水ケース20の外周部分と、テールカバー4及びモータハウジング2の内壁部分の間には、軸方向に連続する隙間が設けられ、この隙間を介して防水ケース20の外周部分を流れた空気は、冷却ファン11に到達し、冷却ファン11の作用によって加熱された空気は排気口3aから前方に排出される。回転軸6eの前端には第1の傘歯車12aが設けられ、第1の傘歯車12aはスピンドル7の上側端部に取り付けられた第2の傘歯車12bと噛み合う。尚、ギヤカバー3の内部に収容される駆動伝達手段は、図4で説明した従来例の構成と全く同一であるので、繰り返しの説明は省略する。
回転軸6eの後端には後方ベアリング10bが取り付けられる。後方ベアリング10bは、モータハウジング2から内周側に延在する後述するアーム部2aに接続される後述するベアリングホルダによって保持される。モータ6の巻線6bには、電源コード19を介して供給される交流電力を整流してインバータ回路を用いて所定の巻線に駆動電流が供給されるが、これら整流回路やインバータ回路を含むモータ6用の駆動回路15が防水ケース20の内部に配置される。駆動回路15の収容位置は、モータ6の後方であって、テールカバー4の内部である。駆動回路15の後方側の防水ケース20の内部には、モータ6の回転をON又はOFFするためのスイッチ16が設けられる。スイッチ16は、作業者が操作をするためにレバー16aを有し、防水ケース20のスイッチレバー装着面20fの貫通穴を介してテールカバー4の貫通穴41c、42cから外部にレバー16aが突出し、作業者はこのレバー16aを操作する。電源コード19から入力された電力は、スイッチ16を介して駆動回路15に供給され、駆動回路15はモータ6の巻線6bに所定の駆動電流を供給することによりモータ6を回転させる。
本実施例では、モータハウジング2は高分子樹脂製とし、防水ケース20をアルミニウム合金等の、非磁性体の導電性金属で形成した。このため、防水ケース20にはアース端子18が設けられ、電源コード19のアース線17cと接続される。テールカバー4は、回転軸6eを含む鉛直面において左右に分割可能に構成される。テールカバー4の右側部分には、ネジ穴41dが形成され、図示しないネジをテールカバー4の左側部分に形成される図示しないネジボスにねじ締めすることにより、右側テールカバー及び左側テールカバーがモータハウジング2の後端の段差部を挟み込むようにして接合される。
次に図2を用いて図1のA−A部の断面構成を説明する。本実施例ではモータハウジング2は円筒形の一体構成で製造され、モータハウジング2の内側にはアルミニウム合金製の防水ケース20が設けられる。防水ケース20は、外周部に配置され複数の放熱フィン25が形成された外筒部20aと、固定子6aの内周側であって回転子6cの外周側に配置される内筒部20bを含んで構成される。放熱フィン25の最外周端のうちの一部はモータハウジング2の内壁と当接するが、放熱フィン25が設けられる以外の防水ケース20の外周側は、モータ6の軸方向(即ち前後方向)に連続する空間26になっており、この空間26が冷却ファン11によって生成される空気流の風路となっている。モータハウジング2の内側の放熱フィン25との当接部には、軸方向に延びる僅かながらのリブ2eが形成され、これによってモータハウジング2の剛性アップを図ると共に、回転子6cと固定子6aとの同軸となるよう固定子6aの支持を行っている。
防水ケース20の内部空間、即ち内筒部20bと外筒部20aの間には固定子6aが収容される。固定子6aには円周方向の内側に向かって複数の磁極が形成され、各磁極には銅線が巻かれて巻線6bを形成する。本実施例では、巻線6bをU、V、W相の3相を有するスター結線で構成すると好ましい。巻線6b(U、V、W)には、回転子6cの回転位置に基づいて電気角120°の通電区間に制御された電流が、駆動回路15に含まれる図示しないインバータ回路によって供給される。回転子6cは、回転軸6eの外周側に取り付けられ、ロータコアと、ロータコアに設けられたスロット内に配置される軸方向に細長い板状の永久磁石6dから構成される。ここで図2から理解できるように、回転子6cから固定子6aの磁極に至る空隙部には、防水ケース20の内筒部20bが位置する。内筒部20bは外周側が固定子6aと接するが、内周側は、僅かながらの空隙を介して回転子6cの外周面と離れて位置する。このように防水ケース20は回転子6cとは接触しないため、回転子6cの回転を妨げることはない。また、防水ケース20は、アルミニウム合金等の非磁性体から構成されるので、モータ6の磁気回路に悪影響を及ぼすこともない。
次に図3を用いて防水ケース20の構成を説明する。図3は防水ケース20の組立構造を示す分解斜視図である。防水ケース20は主に、主筒部21と、接続部22と、後端部23と、内側後壁24の4つの部品から構成される。これら主筒部21、接続部22、後端部23、内側後壁24は、同一材質の金属で構成される。主筒部21は、モータ6の固定子6aを収容する部分で、外筒部20aと内筒部20bと、前方側で外筒部20aと内筒部20bを接続する環状の前端壁部20cで構成される。主筒部21はアルミニウム合金の一体成型または各部の接合による分割構造により構成される。接続部22は、主筒部21に挿入される固定子6aの後端を押さえる役目を果たし、モータハウジング2の内側の対向する2箇所から延びるアーム部2aを収容する空間22bと、アーム部2aの内側に固定されるベアリングホルダ2bを収容する貫通部22aが設けられる。空間22bの前方側は壁になっており、その両側に扇状に形成される空間22cは前後方向(軸方向)に貫通するし、この空間を通して巻線6bへの配線が接続される。
モータハウジング2は、プラスチック等の合成樹脂により構成され、後端の外周領域にはテールカバー4を接続するための段差部2cが設けられ、段差部2cの円周方向の2箇所には、テールカバー4の溝部と係止させるために径方向外側に突出する係止爪部2dが形成される。モータハウジング2の後端には、内側の対向する2箇所からやや斜め後方に延びるアーム部2aが形成され、アーム部2aの先端付近には、後方ベアリング10bの外周部を覆うカップ状のベアリングホルダ2bが形成される。アーム部2aとそれに接続されるベアリングホルダ2bは、一体成型により製造される。
内側後壁24は、接続部22の貫通部22aと空間22bの後方を覆うための壁となるものである。後方ベアリング10bの周囲は、接続部22と、モータハウジング2のアーム部2aとベアリングホルダ2bによって覆われるために、防水性及び防塵性を保つことができる。また、ベアリングホルダ2bの後方側には内側後壁24が取り付けられるので、接続部22の貫通する空間22c以外の領域と後端部23内の空間と有効に遮断することができる。
後端部23は防水ケース20の後端側開口(接続部22の空間22c)を閉鎖する部材であると共に、その内部に駆動回路15とスイッチ16を収容する空間を形成するものである。駆動回路15は、防水ケースの内径とほぼ同形の図示しない回路基板に搭載されるが、スイッチ16の収容のために必要な空間は駆動回路15に比べるとさほど大きくない。そこで、後端部23は下側半分だけが後方に突出するように構成され、半円状の段差壁部20eと半円状のスイッチレバー装着面20fが形成される。段差壁部20eにはコード17a、17bを通すための貫通穴23c、23dとアース端子18用にネジを螺合させるためのネジ穴23bが形成される。スイッチレバー装着面20fには、スイッチ16のレバー16aを貫通させるための四角形の貫通穴23eが形成される。
防水ケース20の組み立て方法は、主筒部21の後方からモータ6の固定子6aを挿入してから、後方より接続部22を装着する。次にこれらの組立体をモータハウジング2の前方から内側に挿入する。一方、防水ケース20の後端部23の内部には、スイッチ16と駆動回路15を挿入して固定する。次に、アーム部2aとベアリングホルダ2bを、接続部22の貫通部22aと空間22bに収容させるように位置づけて、接続部22の後ろ側に内側後壁24を取り付ける。その後、接続部22の後ろ側に後端部23を装着する。この装着の際に、巻線6bと駆動回路15との結線も行われる。主筒部21と接続部22と後端部23の接合方法は、例えば溶接により接合する。また、接合部付近の形状を工夫することにより公知の嵌め合い技術により接合するようにしても良いし、接着剤によって接合するようにしても良い。接合部分や貫通穴の部分には、防水性をより完璧にするためにシール部材や、保護カバーを設けるようにしても良い。
次に、モータハウジング2の後側にテールカバー4を取り付ける。テールカバー4は、右側テールカバー41と左側テールカバー42によって、鉛直面で左右分割できる分割式で構成され、図示しないネジによって左右テールカバー41、42が固定される。そのため、ネジ穴41dとネジボス42dが形成される。また、左右テールカバー41、42の前端の内側には、モータハウジング2の係止爪部2dと係合するための円周方向に延在する溝部41a、42aが形成され、これらの係合によってテールカバー4(41、42)がモータハウジング2に安定して保持されることになる。左右テールカバー41、42の側方には、吸気口となる複数のスリット41e、42eが形成される。また、左右テールカバー41、42の後方には、電源コード19を貫通させるための貫通穴41b、42bと、スイッチ16のレバー16aを外部に突出させるための貫通穴41c、42cが形成される。
本実施例の構成によれば、吸気口たるスリット41e、42eより水分を含む外気が吸い込まれたとしても、モータ6の通電部分が防水ケース20に覆われていて空気流に曝されていないため、防水性を大幅に向上させることができた。また、モータ6をブラシレスモータで実現したため、永久磁石で構成された回転子6cの絶縁が不要となったばかりか、ブラシ等の電極部分の絶縁が不要になった。さらに、回転子側の巻線の冷却を考慮する必要がなくなったので、モータ6の冷却性能を向上させることができた。以上の結果、耐水性及び耐防じん性が高く、作業能率の高い電気駆動式のディスクグラインダを実現することができた。
以上、本発明を示す実施例に基づき説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。例えば、上述の実施例では電動工具の例としてディスクグラインダで説明したが、ディスクグラインダだけに限られずドライバドリル、インパクトドライバ等のその他の電動工具においても同様に適用できる。また、防水ケースは、熱伝導性が高くて絶縁性があればよいので、ウレタンやエポキシなどの樹脂で製造しても良い。
1 ディスクグラインダ 2 モータハウジング 2a アーム部
2b ベアリングホルダ 2c 段差部 2d 係止爪部
2e リブ 3 ギヤカバー 3a 排気口 4 テールカバー
6 モータ 6a 固定子 6b 巻線 6c 回転子
6d 永久磁石 6e 回転軸 7 スピンドル 8 砥石
9 ホイルガード 10a 前方ベアリング 10b 後方ベアリング
11 冷却ファン 12a、12b 傘歯車 13a、13b ベアリング
15 駆動回路 16 スイッチ 16a (スイッチの)レバー
17a、17b コード 17c アース端子 18 アース端子
19 電源コード 20 防水ケース 20a (防水ケースの)外筒部
20b (防水ケースの)内筒部 20c (防水ケースの)前端壁部
20e (防水ケースの)段差壁部
20f (防水ケースの)スイッチレバー装着面
21 主筒部 22 接続部 22a 貫通部 22b、22c 空間
23 後端部 23b ネジ穴 23c、23d、23e 貫通穴
24 内側後壁 25 放熱フィン 26 空間
41 右側テールカバー 42 左側テールカバー 41a、42b 溝部
41b、42b 貫通穴 41c、42c 貫通穴 41d ネジ穴
42d ネジボス 41e、42e スリット
101 ディスクグラインダ 102 モータハウジング
104 テールカバー 104a 吸気口 106 モータ
106e 回転軸 107 ブラシ 110b 後方ベアリング
111 冷却ファン 116 スイッチ 116a レバー
117a コード 117c アース線 118 アース端子
119 電源コード

Claims (8)

  1. 巻線を有する固定子と、前記固定子に対して回転可能な回転子を有するモータと、
    前記モータを収容するハウジングと、
    前記ハウジングより突出し前記モータにより駆動される先端工具保持部と、を有する電動工具であって、
    前記ハウジングの内部に前記固定子を覆うカバー部材を設けたことを特徴とする電動工具。
  2. 前記モータはブラシレスDCモータであり、
    前記回転子は永久磁石を有し、前記モータの回転軸に固定され、
    前記固定子は前記回転子の外周側に配置され、
    前記巻線に駆動電流を供給する駆動回路を前記ハウジング内に設けたことを特徴とする請求項1に記載の電動工具。
  3. 前記駆動回路を前記カバー部材で覆うことを特徴とする請求項1に記載の電動工具。
  4. 前記カバー部材は、該カバー部材の内外部で水分の連通がほぼ遮断される防水容器であり、
    前記固定子は前記防水容器の内側に収容されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電動工具。
  5. 前記回転子は前記防水容器の外側に収容されることを特徴とする請求項4に記載の電動工具。
  6. 前記防水容器は円筒形の外筒部と内筒部を有し、
    前記円筒形の外筒部と内筒部の間の空間が防水容器として機能し、
    前記固定子を前記防水容器の内部に配置し、前記回転子を前記内筒部の内周側の空間に配置し、
    前記回転子から前記固定子への磁気回路は前記防水容器を透過して形成されることを特徴とする請求項5に記載の電動工具。
  7. 前記防水容器を非磁性体の金属で構成し、
    前記防水容器の外周面に放熱用のフィンを設けたことを特徴とする請求項4から6のいずれか一項に記載の電動工具。
  8. 前記モータの回転のオン又はオフを制御する操作部を有するスイッチ手段を設け、
    前記スイッチ手段を、前記操作部を除いて前記防水容器内に収容したことを特徴とする請求項1に記載の電動工具。
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