JP2016538274A - 吸入装置に使用される組成物及びその目的のために使用可能な吸入装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 本発明の目的は、これに関して、疾患の効果的で目標される処置に最適であるエッセンシャルオイルに基づく組成物及びこの組成物を投与するための吸入スティックを提供することである。【解決手段】 本発明は、疾患の予防的及び／若しくは治療的治療の使用のための組成物であって、該組成物が、お互いに異なる少なくとも２つエッセンシャルオイル、特にお互いに異なる少なくとも３つのエッセンシャルオイルを具備し、前記組成物が、吸入スティックによって投与され、好ましくは吸入によって投与され、及び／若しくは、前記組成物が、吸入スティックに含まれること、前記吸入スティックが、その内部に、貯蔵手段を具備し、前記吸入スティックが前記組成物を有することを特徴とするものである。【選択図】 なし

Description

本発明は、好ましくはエッセンシャルオイル若しくはオイル混合物の吸引を利用して疾患の予防的若しくは治療的処置の分野に関する。

得に、本発明は、疾患の予防的若しくは治療的処置に使用され、お互いに異なる少なくとも２つのエッセンシャルオイルからなり、吸入スティックによって摂取される組成物に関する共に、この組成物を含有する吸入スティック及びその使用に関する。

さらに、本発明は、これに関する独立特許請求項の前段部分による特別に設計された吸入スティック（吸入器若しくは吸入装置として、吸入器スティック、吸入器、匂いスティック、アロマスティック等として、同義語的に参照される）に関すると共に、その使用に関する。特に、本発明は、本発明のこの様相によれば、細長いハウジングスリーブと、特に少なくとも１つの活性成分を具備し、且つ好ましくは揮発性物質（例えば、特に本発明による組成物）である液体を貯蔵するためのロッド状の貯蔵手段とを有し、前記ハウジングスリーブが貯蔵手段を受容するための内部容器空間を有する吸入スティックに関する。

同様に、本発明は、組立方法、特に上述したような吸入スティックを充填するための方法に関する。

最後に、本発明は、いろいろな疾患のための被治療的、特に症候性摂取のための、特に食品、食品原料若しくは添加物、栄養補助剤、香味組成物等としての使用のための、本発明に係る組成物の使用に関する。

エッセンシャルオイルに基づくアロマセラピー（芳香療法）の使用は、基本的に２０世紀初頭から知られており、リラックスを目的として若しくはリラックス技術として主に使用されるものであるが、疾患の治療のための使用も増加している。特に、アロマセラピーは、古典的な主流の薬物のアプローチに代わるものとして知られているが、それは主流の薬物による処置に加えて使用されるものである。

アロマセラピーは、主に、身体に異なる効果を有する二次的植物性物質に基づく数々の揮発性アロマ物質を含むエッセンシャルオイルの利用に基づいたものである。全体的に見て、異なる植物から得られるいろいろな異なるエッセンシャルオイルが存在する。したがって、異なる効果は、異なるエッセンシャルオイル若しくはそこに含まれるアロマ物質を用いることによって達成される。エッセンシャルオイルは、人若しくは患者の生理学的なものに関しても、また心理学的な者に関しても効果を広げることができるものである。

しかしながら、エッセンシャルオイルは、一般的に個々のオイルとして提供されるものであるが、配合剤として若しくは複合剤として提供されるものではない。異なる効果を有する多種多様の使用可能なエッセンシャルオイルは、患者若しくは消費者にとっては全体として不可解なものであり、効果的な治療のための専門家若しくはアロマセラピストの助言を要求されるものである。全体的にみて、概念は、摂取のための準備がすでに提供され、個々の疾患を処置するための目標とされる方法において摂取されるアロマオイル調合剤若しくは組成物を提供するために殆ど存在するものではない。

アロマセラピーを実行すること若しくはエッセンシャルオイルの利用は意外と多様である。１つの可能性は、例えば、ときどきは（アロマオイル）マッサージを伴って、皮膚に直接的にアロマオイル若しくはエッセンシャルオイルを利用することである。しかしながら、皮膚へのエッセンシャルオイルの直接的な利用は、いつも要求された効果を生じるとは限らない。特に、皮膚炎やアレルギー反応のような副作用が生じる可能性がある。さらに、効能は、常に最適ではなく、皮膚に利用する場合極端に低い。

アロマセラピーが、例えばエッセンシャルオイルと共にお湯で洗面器を満たし、立ち上る湯気を吸引すること、好ましくは頭を覆うハンドタオルによるスチームバスによる方法によって利用されることも提供されている。この方法は、一方で、取り扱うためには幾分不快感があり、他方で、水蒸気が眼に入るので、眼の粘膜が刺激されることがある。さらに、熱湯から火傷のリスクも存在する。

さらに、アロマセラピーは、例えば、アロマオイル若しくはエッセンシャルオイルのいずれかを充填したフラグランスランプをセットすることによって室内空気を介しても実行される。この方法は、著しく低い効能によって区別される。さらに、エッセンシャルオイルのアロマ物質で室内全体若しくは室内空気を満たすことは常に要求されることではない。また、そのようなアロマセラピーが、場所から独立して実行されることが不可能であることが、問題点であり、あまり実施されない点である。

さらに、アロマセラピーの基本要素若しくはアロマセラピー自体は、吸入手段若しくは吸入装置を介して投与される。一般的に、複雑な装置を有する吸入装置は、この目的のために使用される。また、いわゆる吸入スティック若しくは吸入器スティックを用いることによってエッセンシャルオイルを利用することができるものである。従来技術から知られる吸入スティックは、この目的のために不都合な程に設計され、又は、この目的のために不適当であるが、以下に詳細に記載されている。

吸入スティックは、一般的に、その設計において、液体を吸収する、吸収することができる、例えば不織布等からなり、特定の活性成分を発する液体を使用して浸透される圧縮性材料から製造される貯蔵手段を具備するものである。利用に関して、吸入開口部が形成される吸収スティックの前部分は、活性成分が鼻を介してできるだけ完全に吸収されるように、使用者の鼻の中に十分に挿入され若しくはガイドされる。

従来技術から公知である吸引スティックにおいて、前記貯蔵手段は、吸入スティックのハウジングスリーブ内に、自由に移動可能なように、導入されるものである。この方法において、含浸された貯蔵手段は、大きな領域にわたってハウジングスリーブの材料と恒久的に接触する。スリーブとの直接的な接触により、吸入手段の実質的部分は、含浸される貯蔵手段から、一般的にプラスチックからなる主な容器の材料へ拡散する。これらの問題は、結果として特にエッセンシャルオイルを有する溶液の場合に生じるものである。そのため、そのような吸入スティックは、エッセンシャルオイルに基づいたアロマセラピーに適している。

さらに、公知の吸入スティックの自由に移動可能な貯蔵手段を満たすことは、問題があると証明されている。前記貯蔵手段は、典型的には挿入前に含浸される。しかしながら、衛生的問題及び無菌状態の問題が、ハウジングスリーブ内への挿入まで含浸された蓄積手段のそれに続く取り扱いによって生じるものである。含浸された貯蔵手段を有する吸入手段は、ハウジングスリーブへの貯蔵手段の移動の間に失われる。ハウジングスリーブの外側の汚れは、この場合においても生じるものである。エッセンシャルオイルの所定の容量若しくは所定の量で正確に充填することは、アロマ溶液に含浸される場合においては不可能である。

さらに、従来技術の吸入スティックは、常に最適な放出若しくは利用特性を有しているとは限らない。ハウジングスリーブへの貯蔵手段の大きな領域での摂取は、揮発性成分の最適な放出には常に都合がよいとは限らない。

それ故に、全体としては、最適化は、従来技術から公知のアロマセラピーのための方法を使用しても、最適な組成物自体、且つ、対応する使用装置、特に最適な吸入スティックの両方に関して、常に達成できるものではない。

それ故に、本発明は、従来技術の上述された不具合を少なくとも部分的に避けるか、少なくとも部分的に和らげるといういろいろな疾患の目標とされる処置のためのアロマセラピーのために活性組成物を提供するという目的に基づくものである。

特に、本発明は、これに関して、疾患の効果的で目標される処置に最適であるエッセンシャルオイルに基づく組成物を提供するという目的に基づくものである。

さらに、本発明は、上述した従来技術の不具合を少なくとも部分的に避けるか、少なくとも部分的に和らげる吸入スティックを提供するという目的に基づくものである。特に、本発明は、これに関して、製造工程において取り扱いが単純化されることによって区別され、特にエッセンシャルオイルに基づく組成物による充填を簡素化するか改善することが可能となるものである。さらに、無菌状態に関する問題は、避けられるか、減少されるものである。

上記目的を達成するために、本発明の第１の様相によれば、本発明は、請求項１記載の組成物を提案するものである；さらに、利益的な具体例は、それに従属する請求項の主題である。

さらに、本発明の第２の様相に対応する本発明は、付加的に、本発明に係る組成物を含むこれに関する独立請求項に係る吸入スティックである。

本発明の第３の様相に係る主題は、特に、これに関する独立請求項に係る特別に設計された吸入スティックである；さらなる利益的な具体例は、これに関する従属請求項の主題である。

同様に、本発明の第４及び第５の様相によれば、本発明の主題は、これに関する請求項による本発明に係る吸入スティックを組み立てるための方法である。

最後に、本発明の第６の様相によれば、本発明の主題は、関連した使用請求項において定義されているように、いろいろな疾患のための食品、食品成分若しくは添加物、栄養サプリメント、香味組成物等として使用するための非治療的、特に症候性摂取のための本発明に係る組成物の使用である。

以下のように、本発明の１つの様相に関してのみ記載されるような特別な設計、具体例等は、これがさらに説明されること無しに、本発明の他の様相に適用されることは明白である。

さらに、下記に言及される全ての相対的若しくは百分率の、特に重量関連の量的仕様が、本発明の範囲においてその技術分野における通常の知識を有する者によって、それぞれの成分、活性成分、添加物、若しくは補助的材料等の合計において、結果として常に１００％となるように、選択されることが記されているものである。しかしながら、これは、その技術分野における通常の知識を有する者にとって明らかなものである。

さらに、その技術分野における通常の知識を有する者は、摂取に関して以下にリストアップされた数字、範囲若しくは量の仕様から、本発明の範囲を離れること無しに、逸脱することが可能である。

さらに、以下に言及された全てのパラメータ仕様等は、基本的に、標準化され、明確に特定された測定方法を使用して、また、その技術分野における通常の知識を有する者にとって通常の作業である決定方法を使用して決定若しくは確定されるものである。

それ故に、本発明の第１の様相によれば、本発明の主題は、疾患の予防的及び／若しくは治療的処置における使用に適している組成物、又は、疾患の予防的若しくは治療的処置における使用のための組成物であり、前記組成物が、お互いに異なる少なくとも２つのエッセンシャルオイル、特にお互いに異なる少なくとも３つのエッセンシャルオイルからなり、前記エッセンシャルオイルが、ベルガモットオイル（シトラスオーランティアム変種ベルガミア）、シダーウッドオイル（カプレサスフネブリスエンドリッハー）、サイプレス（糸杉）オイル（カプレサスセンパーヴァイレンス）、ユーカリオイル（ユーカリプタスグローバラス）、ゼラニウムオイル（ペラルゴニウムグラヴィオレン）、ジンジャーグラスオイル（シムボポゴンマルチニー（パルマローザ）変種ソフィア）、ラベンダーオイル（ラヴァンデュラアングスティフォリア）、マヨラナオイル（オリガナムマジョラナ）、マンダリンオイル（シトラスレティキュラータ）、クラリーセージオイル（サルビアスクラレア（オニサルビア））、オレンジオイル（シトラスアルランティウム変種デュルシス）、ペパーミントオイル（メンサピペリータ（セイヨウハッカ））、ペッパーオイル（パイパーニグラム）、ローズマリーオイル（ロスマリナスオフィシナリス）、タイムオイル（ティムスセルピラム（クリーピングタイム））、ベチベルオイル（ヴェチヴェリアズィーザノイデス）、ジュニパーベリーオイル（ジュニペラスコミュニスＬ．）、桂皮オイル（シナモマムセイラニカム）、レモンオイル（シトラスリモン）、グレープフルーツオイル（シトラスデキュマーナ）、バジルオイル（オシマムバジリカム）、トウヒオイル（ピセアエクスセルサ）及びそれらの混合物及び組合せからなる群から選択され、且つ、前記組成物が吸入スティックによって身体に取り入れられ、好ましくは吸入によって取り入れられ、且つ／又は、前記組成物が、吸入スティックに設けられるか含有され、前記吸入スティックが、貯蔵手段、好ましくは布状貯蔵手段がその内部に具備され、前記貯蔵手段が、前記組成物を有し、及び／若しくは、前記組成物で含浸されるものである。

本発明の範囲において使用されるような「組成物」という言葉は、大変包括的に理解されるもので、予防的若しくは治療的処置目的のための組成物だけでなく、特に薬剤及び医薬品若しくは医療用品だけでなく、食品、栄養サプリメント、食品原料若しくは添加物、香味組成物、及びホメオパシー物質、特に食品及び食品原料若しくは添加物をも参照するものである。

驚くべきことに、出願人は、アロマセラピーによる方法において非常に様々な疾患の効果的な且つ目標とする処置を確実にする本発明の範囲における概念若しくは組成物を提供することができた。肉体的且つ心理的な性質の両方についてのいろいろな疾患は、エッセンシャルオイルの目標として選択された結合物に基づいた発明に係る組成物を摂取して処置されるものである。それによって、本発明の範囲において、選択された疾患の目標とするアロマセラピーに基づく処置のためにエッセンシャルオイルに基づいた摂取準備ができ且つ快適に摂取することができる複合体若しくは配合剤を提供することが可能になった。

本発明に係る組成物の摂取のための本発明における概念は、副作用が全く生じないか若しくは少なくとも実質的に生じないが、それでもなお極端に著しい効能が確保できるものである。前記組成物は、高濃度で、鼻若しくは鼻粘膜のレセプター、特に作用場所に、吸入スティックによって、発生するエッセンシャルオイルと、皮膚若しくは粘膜が直接接触することなしに、最も近くまでもたらされることができるものである。アレルギー反応及び皮膚の炎症は、この方法において避けることができるものである。さらに、吸入スティックの使用の結果として、アロマランプの使用で生じるエッセンシャルオイルの活性成分若しくはアロマ材料が全室内に分散するという問題は発生しない。さらに、本発明に係る組成物の目標とする摂取によって、室内空気を介するアロマセラピーの利用の場合のように、有効性の損失を伴う摂取される香りへの慣れが防止される。

本発明に係る組成物の摂取に関して、これによって著しい効能は、この場合においてこの理論に限定されることなしに、エッセンシャルオイルの意図的且つ深い吸入若しくはエッセンシャルオイルの揮発性成分によって、アロマ分子若しくはアロマ物質の鼻内の嗅粘膜の匂いレセプターへの目標とされる結合が生じるということが結果として生じるものである。篩板の開口部を介して前記レセプターに接続される嗅覚神経を介して、アロマ物質若しくはアロマ分子の結合若しくは蓄積によって生じる嗅覚信号が、脳に伝達され、アロマセラピー効果の展開が順に生じるものである。

本発明の範囲において、エッセンシャルオイルは、水蒸気蒸留、種皮処理若しくは抽出によって得られる高濃度の植物エッセンス若しくは植物抽出成分として理解される。エッセンシャルオイルは、アロマセラピーのための著しい適合性を達成するその揮発性特性によって区別される。全体として、大きく異なる種類の植物に基づくいろいろなエッセンシャルオイルが存在し、多種多様な特性及び可能な摂取方法を提供する。オイルによって、エッセンシャルオイルは、二次的植物材料に基づいた最大４００の異なる活性成分を含むものである。この二次的植物材料は、主にいろいろなテルペン、セスキテルペン及びアロマ化合物の混合物である。テルペンは、イソプレン単位に基づくもので、モノテルペンは、２つのイソプレン単位からなり、セスキテルペンは、３つのイソプレン単位からなる。エッセンシャルオイルの活性スペクトルは、全体的に広く拡大されており、多くの様々な効果が達成される。

主流の医薬の投薬療法の場合にたびたびあることであるが、副作用の発生なしに、所定の疾患若しくは臨床像が、極端に目標とされ効果的な方法において、複雑な調合若しくは組合せ調合を使用して処置されるように、上述された機能的選択に基づくエッセンシャルオイルの所定の組合せが、その効果においてお互い補い合うこと若しくは強化することが、本発明の範囲において見いだされたことは驚くべきことである。さらに、鼻粘膜のレセプターへの活性成分の結合が最適化されることから、本発明の吸入スティックを使用して、本発明の組成物を摂取することによって、効果をさらに向上させることができるものである。

本発明に係る組成物若しくは本発明に係る組成物の摂取のための吸入スティックは、多種多様な方法において実施されることができる。好ましい特定の具体例は、より良い理解のために以下に詳細に記載される。

本発明に係る組成物の摂取に関して、特にエッセンシャルオイルの吸収及び放出に関して、吸入スティックの貯蔵手段が、本発明に係る組成物を吸収するために多孔質若しくは空気透過性として形成されるならば、特に利益的であることが証明された。

これに関連して、前記貯蔵手段が、特にコットン、セルロース、若しくはセルロース誘導体、好ましくは酢酸セルロース（例えば、接着剤で結合されたアセテート繊維に基づく貯蔵手段）、グリセリントリアセテート、及びそれらの混合物及び組合せに基づいた布状材料を具備するか、それから形成されることが特に提供される。上述した材料及び前記貯蔵手段の多孔性若しくは空気透過性は、貯蔵手段における本発明に係る組成物の特に効果的な吸収を可能にし、特に早期の蒸発を防止することも可能である。本発明に係る組成物の貯蔵寿命若しくは摂取準備が完了した吸入スティックは、特に材料の選択によって改善されることも可能である。

さらに、貯蔵手段が、少なくとも３ｇ／ｇ、特に少なくとも４ｇ／ｇ、好ましくは少なくとも５ｇ／ｇ（水の重量／貯蔵手段の容量若しくは重量）の吸水能力を有することが本発明によって好ましいものである。前記貯蔵手段が、向上した水吸収能力を有することから、本発明に係る組成物の大きな量を、前記貯蔵手段に導入でき、さらに摂取の準備が完了した吸入スティックの貯蔵期間若しくは寿命をさらに改善することができることに、本発明による利点があることが証明された。

さらに、前記貯蔵手段が、特に１０〜１００ｍｍの長さ及び／若しくは１〜２０ｍｍの厚さ（直径）を有する円筒若しくはロッドの形であることが、本発明よって特に提供されるものである。

前記貯蔵手段に関して、それは、０．１〜１０ｇ、特に０．２〜７．５ｇ、好ましくは０．３〜５ｇの重量を有することが好ましいものである。この場合、重量の仕様は、特に前記貯蔵手段の変化しない状態に関連する。

前記吸入スティック若しくは前記貯蔵手段における本発明に係る組成物の量に関して、それは、広い範囲で変化することが可能である。しかしながら、前記吸入スティック若しくは前記貯蔵手段は、効果的、特に治療的に効果的な量の組成物を含むことが、本発明によって好ましいものである。

特にエッセンシャルオイルの放出に関して、特に良好な効能は、前記吸入スティック及び／若しくは貯蔵手段が、０．１〜１０．０ｍＬ、特に０．１〜５ｍＬ、好ましくは０．２〜１ｍＬの量の組成物を含む場合に、特に確保されるものである。

同様に、前記吸入スティック若しくは前記貯蔵手段が、０．００５〜１５ｇ、特に０．０５〜７．５ｇ、好ましくは０．０１〜１．５ｇ、特に好ましくは０．１〜１ｇの量の組成物を含むことが提供されるものである。また、前記吸入スティック若しくは前記貯蔵手段が、前記貯蔵手段に対して、０．１〜３００重量％、特に０．２〜１５０重量％、好ましくは０．５〜１００重量％、特に好ましくは１〜８０重量％の相対量の組成物を含むことが、本発明の範囲内で提供されることも可能である。

本発明に係る組成物の摂取に関して、前記貯蔵手段が、摂取によって、特に吸入摂取において、これによって、効果のある、特に治療的に効果のある量を放出することができることが、本発明の範囲において典型的に提供されるものである。言い換えると、本発明に係る組成物が、例えば、吸入スティックが鼻の前に直接保持され、若しくは先端が鼻に挿入されるように、特に経鼻的に摂取されることが、本発明によって提供されるものである。この方法において、以下に詳細に説明されるように、エッセンシャルオイルが皮膚若しくは粘膜に接触しないことから、副作用とは実質的に無縁である様々な疾患についての簡単な治療を確実に行うことができるものである。そのため、本発明に係る組成物は、経鼻的に若しくは鼻腔内において摂取される。口を介した摂取も同様に可能であるので、本発明に係る組成物は、例えば、口内において若しくは経口的に投与されることもできる。

特に治療される疾患に関して、上述された選択に基づいたエッセンシャルオイルの目標とされる選択された組合せを使用して、特に疾患の効果的な治療が可能であり、その疾患は、新血管疾患（心臓系／循環系の疾患）、特に高血圧（筋緊張亢進）；感染症、特に風邪、鼻炎及び気管支炎；代謝疾患、特に糖尿病若しくは肥満；心因性疾患、特にストレス、肉体的−精神的緊張、離脱症候群及び睡眠障害：且つ／又は、慢性疼痛から選択されるものである。

このように、上述した疾患は、特に集団内で頻繁に発生し、治療若しくは心理療法のための対応する要求を有するいわゆる「広範囲の疾患」に関連するものである。本発明の範囲において、上述された全身疾患の症状が、本発明の組成物の特別な経鼻摂取に基づいて、注目に値する副作用が生じることなしに、軽減されることは、完全に驚くべきことであった。これに関して、著しい高血圧、痛み、頻脈、外見上の情報等のような肉体的症状、且つ、極度の疲労、神経過敏、情緒不安、緊張等のような精神的若しくは心因性不全の両方が治療可能である。

特に、薬理学的なものが、本発明による組成物の摂取によって積極的に影響され若しくは促進されることが、本発明の範囲において、驚くべきことであった。さらに驚くべきことに、例えば痛みを和らげる治療のための不随する手段として本発明による組成物の使用において、潜在時間（いわゆる、例えば鎮痛剤の作用の始まるまでの時間）及び症状の最大達成可能な軽減までの時間（例えば、完全に若しくは最大限に痛みから解放されるまでの時間）を短くすることができることが示された。

これに関連して、出願人によって実施された効果的調査について述べると、所定の疾患に関して本発明に係る目標とされる方法において設定された組成物の驚くべき効能を証明するものである。

本発明に係る組成物の物理化学的パラメータに関して、これらは、以下に詳細に記載される。パラメータの決定は、ＤＩＮ標準化測定法及びその技術分野において通常の知識を有する者にとって公知である方法に基づいて実行されるので、この点でのさらなる説明は要求されない。

２０℃の温度で且つ大気圧（１０１，３２５Ｐａ）での本発明に係る組成物の密度に関して、その密度（相対密度）は、０．５〜１．５ｇ／ｃｍ³の範囲内、特に０．６〜１．２ｇ／ｃｍ³の範囲内、好ましくは０．７〜１．１ｇ／ｃｍ³の範囲内であることが好ましい。

さらに、前記組成物が、２０℃の温度で且つ大気圧（１０１，３２５Ｐａ）で、液体及び／若しくは液体状態であることが,本発明によって提供されるものである。

さらにまた、本発明に係る組成物は、２０℃の温度で、１．３００〜１．７００の範囲内、特に１．３５０〜１．６５０の範囲内、好ましくは１．４００〜１．６００の範囲内の屈折率を有するものである。

また、本発明に係る組成物は、揮発性有機化合物の極めて低い比率によって区別化されるものである。これによって、前記組成物は、該組成物に対して１重量％以下、特に０．５重量％以下、好ましくは０重量％のＶＯＣ（揮発性有機化合物）の割合を有することが、本発明によって提供されるものである。そのため、本発明に係る組成物は、有害な有機物質を少なくとも実質的に排除しているので、それと関連した副作用が生じない。

本発明に係る組成物を得ることに関して、これは、エッセンシャルオイルについて公知である製造方法によって実行されるものである。前記組成物が、特に、対応する開始薬剤、及び、果実の皮、果実、木材、葉、枝、小枝のチップ、花、花序、草、ハーブ、根、外皮、等のような植物部分から、圧縮及び／若しくは水蒸気抽出によって得られることが、本発明によって特に提供されるものである。

さらに、前記組成物が揮発性であることが、本発明によって好ましいものである。前記組成物は、２０℃の温度で、２０ｍｂａｒ以上、特に２４ｍｂａｒ以上、好ましくは２８ｍｂａｒ以上、より好ましくは３０ｍｂａｒ以上、特により好ましくは４０ｍｂａｒ以上、さらにより好ましくは６０ｍｂａｒ以上、さらにまたより好ましくは１００ｍｂａｒ以上の蒸気圧を有することが、特に好ましいものである。したがって、本発明に係る組成物の作用形態は、アロマセラピー効果が最初に生じるか、揮発性アロマ物質が、対応した高い蒸気圧によってのみ摂取若しくは吸入の後、その作用下所に到達することから、揮発性特性に基づくものである。

前記組成物が、エッセンシャルオイルの下記する組合せの少なくとも１つを具備することが、本発明によれば特に利益的であることが証明された：
（ｉ） 慢性痛の予防的及び／若しくは治療的処置のための特に４０−８０／１０−５０／１−２０の重量比でのペパーミントオイル／ローズマリーオイル／ラベンダーオイルの組合せ；
（ｉｉ） 代謝疾患、特に糖尿病若しくは肥満の予防的及び／若しくは治療的処置のための特に３０−７０／３０−７０の重量比でのグレープフルーツオイル／ペパーミントオイルの組合せ；
（ｉｉｉ） 感染症、特に風邪、鼻炎及び気管支炎の予防的及び／若しくは治療的処置のための特に６０−９０／５−２０／５−２０の重量比でのユーカリオイル／ペパーミントオイル／タイムオイルの組合せ；
（ｉｖ） 特に高血圧（筋緊張亢進）及び／若しくは心因性疾患、特にストレス、肉体的−精神的緊張、離脱症候群、及び睡眠障害である心臓血管疾患（心臓／循環器系の疾患）の予防的及び／若しくは治療的処置のための２０−５０／２０−５０／１５−４０の重量比でのラベンダーオイル／ベチベルオイル／マンダリンオイルの組合せ；
（ｖ）特に１５−３０／１５−３０／１５−３０／１０−２５／２−１０／１−８の重量比でのレモンオイル／ペパーミントオイル／ローズマリーオイル／グレープフルーツオイル／ペッパーオイル／バジルオイルの組合せ；
（ｖｉ）好ましくは、高血圧（筋緊張亢進）及び／若しくは心因性疾患、特にストレス、肉体的−精神的緊張、離脱症候群、及び睡眠障害である心臓血管疾患（心臓／循環器系の疾患）の予防的及び／若しくは治療的処置のための２５−４０／２０−３５／１０−２０／１０−２０／５−２０の重量比でのベルガモットオイル／レモンオイル／シダーウッドオイル／クラリーセージオイル／ベチベルオイルの組合せ；
（ｖｉｉ）特に２５−４５／２０−４０／２０−４０／１−１５の重量比でのペパーミントオイル／ベチベルオイル／ジュニパーベリーオイル／タイムオイルの組合せ；
（ｖｉｉｉ） 特に４０−６０／２５−４５／１０−３０／１−１０の重量比でのペパーミントオイル／糸杉オイル／ゼラニウムオイル／ジンジャーグラスオイルの組合せ；
（ｉｘ）好ましくは、高血圧（筋緊張亢進）及び／若しくは心因性疾患、特にストレス、肉体的−精神的緊張、離脱症候群、及び睡眠障害である心臓血管疾患（心臓／循環器系の疾患）の予防的及び／若しくは治療的処置のための６５−９５／１−１５／１−１０の重量比でのペパーミントオイル／ローズマリーオイル／桂皮オイルの組合せ；
（ｘ）特に７５−９５／１−１２／１−５の重量比でのペパーミントオイル／グレープフルーツオイル／ローズマリーオイルの組合せ；
（ｘｉ）特に３０−５０／１０−３０／１０−３０／１０−３０の重量比でのベルガモットオイル／マヨラナオイル／ラベンダーオイル／オレンジオイルの組合せ；
（ｘｉｉ）特に４０−６０／３５−５５／１−１５の重量比でのローズマリーオイル／ペパーミントオイル／バジルオイルの組合せ。

下記する典型的な具体例に関して述べると、それは上述した活性成分の組合せの効能を明確に証明するものである。

それ故に、概念若しくは組成物は、本発明の範囲内において、完全に驚くべき方法において、アロマセラピーに基づいていろいろな疾患の目標とされ効果的な治療を可能にすることが提供される。特に本発明に係る組成物の経鼻摂取は、特に取り扱いが簡単であり、その極端に少ない副作用によって付加的に識別されるものである。上述した疾患の治療における発明に係る組成物の著しい効能は、典型的な具体例及び以下に記載されるような出願によって実施された摂取調査に基づいて証明されている。

本発明第２の様相によれば、本発明のさらなる主題は、活性成分の吸入摂取のための吸入スティックであり、前記吸入スティックは、その内側に、貯蔵手段、好ましくは布状貯蔵手段を具備し、前記貯蔵手段は、疾患の予防的及び／若しくは治療的処置を有し及び／若しくは影響を与えるものであり、前記組成物は、お互いに異なる少なくとも２つのエッセンシャルオイル、特にお互いに異なる少なくとも３つのエッセンシャルオイルを具備するものであり、前記エッセンシャルオイルは、ベルガモットオイル（シトラスオーランティアム変種ベルガミア）、シダーウッドオイル（カプレサスフネブリスエンドリッハー）、サイプレス（糸杉）オイル（カプレサスセンパーヴァイレンス）、ユーカリオイル（ユーカリプタスグローバラス）、ゼラニウムオイル（ペラルゴニウムグラヴィオレン）、ジンジャーグラスオイル（シムボポゴンマルチニー（パルマローザ）変種ソフィア）、ラベンダーオイル（ラヴァンデュラアングスティフォリア）、マヨラナオイル（オリガナムマジョラナ）、マンダリンオイル（シトラスレティキュラータ）、クラリーセージオイル（サルビアスクラレア（オニサルビア））、オレンジオイル（シトラスアルランティウム変種デュルシス）、ペパーミントオイル（メンサピペリータ（セイヨウハッカ））、ペッパーオイル（パイパーニグラム）、ローズマリーオイル（ロスマリナスオフィシナリス）、タイムオイル（ティムスセルピラム（クリーピングタイム））、ベチベルオイル（ヴェチヴェリアズィーザノイデス）、ジュニパーベリーオイル（ジュニペラスコミュニスＬ．）、桂皮オイル（シナモマムセイラニカム）、レモンオイル（シトラスリモン）、グレープフルーツオイル（シトラスデキュマーナ）、バジルオイル（オシマムバジリカム）、トウヒオイル（ピセアエクスセルサ）及びそれらの混合物及び組合せから選択されるものである。

驚くべきことに、エッセンシャルオイルに基づく活性成分の効能が本発明に係る吸入スティックを使用して十分に改善されることが、出願人によって見いだされた。この場合、この理論に限定されることなしに、本発明に係る吸入スティックの使用は、前記組成物の改善された放出を結果として生じる吸入スティックの流体の最適化に基づいて、本発明に係る組成物の採取若しくは投与を改善し、それによって、活性成分若しくはアロマ材料と、作用場所に作用する活性成分の最適化された濃度に関して、前記鼻粘膜のレセプターとの結合を改善するものである。さらに、吸入スティックから若しくは吸入スティックの材料への早期の蒸発が避けられるものである。さらに、それが単に小さいサイズであることから、本発明に係る吸入スティックは取り扱いに対して極端に簡単であり、いつでも患者に長く持ち運びできるものである。例えば芳香ランプ若しくはアロマオイルマッサージ、アロマセラピーのための公知の方法若しくは手段に比べて、本発明に係る吸入スティックは、場所について独立して使用することができるものである。

これに関して、吸入スティックは、本発明の第３の様相によって記載されるような吸入スティックであり、本発明の係る上述した組成物を含むものである。

本発明のこの様相についてのさらなる克明な詳細について、不必要な重複を避けるために、本発明の第１の様相における上記記載について述べると、それは、本発明による吸入スティックに関して適用されるものである。

本発明の第３の様相によれば、本発明のさらなる主題は、特に細長いハウジングスリーブと、可逆性の貯蔵のための及び／若しくは活性成分、好ましくはエッセンシャルオイル若しくは上記に定義された組成物を具備する少なくとも１つの揮発性液体の移送若しくは投与のためのロッド状の貯蔵手段（特に可逆性吸着）とを有する吸入スティックであり、前記ハウジングスリーブは、前記貯蔵手段を受容するための内部容器空間を有し、前記内部容器空間内の径方向に突出する少なくとも１つの固定突起が、ハウジングスリーブにおける貯蔵手段の摩擦ロック固定のために、ハウジングスリーブの内側に設けられるものである。

本発明の範囲において、可逆性貯蔵、特に可逆性吸着は、好ましくは揮発性液体を有し若しくは作用するように、理解されるべきであり、本発明による組成物は、吸入スティックの使用によって、本発明に係る組成物に含まれる揮発性活性成分若しくは成分を放出若しくは移送することが可能であり、それらは、そのアロマセラピー効果を明確にすることができるものである。

最初に記載された目的は、前記容器空間内の径方向に突出する少なくとも１つの固定突起が、ハウジングスリーブ内への貯蔵手段の摩擦ロック固定のためにハウジングスリーブの内側に設けられることにおいて、本発明に係る上述した型の吸入スティックのために少なくとも実質的に達成されるものである。いろいろな実質的利点は、容器空間内の径方向に突出する固定突起によって生じるものである。第１に、容器空間の内部の正味の径は、前記容器空間内への径方向において突出する固定突起によって減少される。前記固定突起によって減少した容器空間の正味の径は、ロッド状貯蔵手段の外形よりも小さいことから、貯蔵手段のハウジングスリーブへの挿入の後、摩擦ロックが前記固定突起と前記貯蔵手段との間に生じるものである。この方法において、前記ハウジングスリーブ内への確実な固定及び安定した配置が生じるものである。使用者によって喜ばしいことではないと理解される吸入スティックの取り扱いの間、貯蔵手段が、ハウジングスリーブ内を移動しないことは、ハウジングスリーブにおける貯蔵手段の安定した配置によってのみ確保されるものではない。さらに、最初に充填されていない貯蔵手段がハウジングスリーブに導入されることができ、ハウジングスリーブへの貯蔵手段の定義された且つ固定された配置を確保できるので、貯蔵手段に導入される液体が、前記貯蔵手段が配置されていない場所で、ハウジングスリーブ内の点に導入されることに関連していない。これは、最終的に、吸入液体の正確な投薬を可能にするだけでなく、衛生上及び滅菌問題を避けることもできるという結果を有するものである。最後に、貯蔵手段のみが容器空間の内壁に対して領域において押圧するので、拡散問題のみが、本発明に係る吸入スティックにおけるわずかな程度で生じることが、ハウジングスリーブの内部構造についての本発明によって設けられる形態の結果として確保されるものである。

好ましい揮発性液体、特に本発明に係る組成物での貯蔵手段の充填に関して、前記貯蔵手段の本発明の発明に係る固定は、好ましくは揮発性液体に基づく活性成分溶液を、直接的に貯蔵手段に導入されることを可能にすることにおいて、付加的な利点を有するものである。従来技術において、上から前記貯蔵手段に向けて目標のない充填若しくは「注ぎ込み」が特に実行され、それは、含浸溶液の一部が貯蔵手段に十分に迅速に吸収されないか、他の方法おいてスリーブに不適切に分配される。

貯蔵手段を固定し、容器空間の内壁から少なくとも所定の領域で空間を空けるためのただ１つの固定突起を設けることがすでに根本的に十分であると共に、ハウジングスリーブに複数の固定突起を設けることも特に利益的であることが証明された。それらは、固定突起の寸法に対応する径を有する貯蔵手段が、容器空間の残った内壁領域に対して押圧することなしに、固定突起に対して排他的に押圧するように形成されるものである。これによって、拡散がこれらの点で発生しないように、接触からの解放が生じる。

本発明の特別に利益的な具体例において、前記貯蔵手段は、容器空間の周囲から所定の間隔で特に均一に分配される固定突起によって容器空間の中央に配置されるものである。前記ハウジングスリーブにおける貯蔵手段の位置が特定された中央配置は、固定突起を介しての中央配置によって生じるものであり、それによって、ハウジングスリーブの中央先端開口部を介して、吸入液を貯蔵手段に導入することができるものである。

前記固定突起が、細長いリブとして形成されることは、これに関して特に利益的である。前記貯蔵手段と前記固体突起の間の線的接触は、固定突起のリブ状の形状から生じるものであり、摩擦ロック接続及びそれによる前記ハウジングスリーブ内における貯蔵手段の位置固定配置を改善するものである。これは、特に充填作業の間に重要である。しかしながら、それぞれの細長いリブに代えて、スリーブの長手方向に、それぞれが１つの後ろに１つが配置される複数の突起を設けることが基本的に可能であることが述べられるものである。

しかしながら、最後に、一方で前記貯蔵手段の良好な固定及び中央配置を達成し、他方でハウジング壁への非常に少ない拡散を可能にするために、その内壁の容器空間の周りの分配された１２０°毎にお互いに離れて配置される３つの細長いリブがハウジングスリーブに設けられることが、特に利益的であることが証明された。

好ましくはプラスチックからなるハウジングスリーブ自体は、前側スリーブ領域と後側スリーブ領域を有する。前記細長い前側スリーブ領域は、吸入領域として使用されると共に、後側スリーブ領域は、取り扱いの間吸入スティックを保持するための取り扱い領域として使用される。そのようなハウジングスリーブは、相対的に簡単で費用効率が高く製造されるものであり、後側スリーブ領域は、取り扱いを理由として、前側スリーブ領域よいもいくらか大きい外周径を有することが好ましい。

ハウジングスリーブの１つの設計例において、少なくとも１つ、好ましくは１つの容器空間に連通する中央先端開口部が、前記前側スリーブ領域の前端部に設けられる。さらに、前側スリーブ領域であるが、前記前側から十分に離れて間隔の開いた径方向で前記容器空間に連通する少なくとも１つの側面開口部を設けることが想定される。この設計は、２つの理由について取り扱いの面から利益的であることが証明された。吸入スティックの取り扱いの間、前記前側スリーブ領域の前端部は、使用者の鼻に挿入され、若しくは鼻の領域（特に鼻孔の領域）に位置するものである。そして、活性成分は、吸入スティックの先端開口部を介して受容される。前側先端開口部から離れた側面開口部の間隔は、側面開口部が、挿入された状態において使用者の鼻の外側に配置されるように存在するものである。この方法において、十分な空気が、吸入スティックの使用の間、側面開口部を介して吸入されることを確保されるものである。その上、前記貯蔵手段への本発明に係る吸入液若しくは組成物の定義された供給は、先端開口部を介して可能となることが、先端開口部の中央配置及び前記ハウジングスリーブにおける前記貯蔵手段の同様の中央配置によって確実化されるものである。さらに、組成物の放出は、吸入スティックの壁部から離れた貯蔵手段の間隔によって改善され、流体の利点（例えば、低い流れ抵抗若しくは低い圧力損失）を伴って、結果として、本発明に係る組成物の全体的な改善された投与を生じるものである。

特に、前記貯蔵手段の充填のための前記ハウジングスリーブ内の前記貯蔵手段の位置安定配置を確実化するために、本発明の好ましい例において、ハウジングスリーブ内のリブが、前側スリーブ領域の前端の領域に設けられるものである。この場合、前記リブは、最終的に軸方向においてハウジングスリーブの前端壁部から前記容器空間に延出するものである。

さらにハウジングスリーブ内の貯蔵手段の位置限定配置を確実化するために、前記リブは、それぞれ前記貯蔵手段の端部接触のための止め部を有するものである。前記リブの領域における止め部によって、前記貯蔵手段が、所定の点、いわゆる止め点まで、ハウジングスリーブに挿入されることが、確実化されるものである。

これに関して、ロッド状の貯蔵手段についての課題なしに、前記ハウジングスリーブへの挿入及び前記止め部に到達するまでの抵抗ロック保持のために前記リブに前記貯蔵手段を押しつけることを確実化するために、前記リブがそれぞれ最終吸入斜面を有することがさらに提供されるものである。

本発明に係る吸入スティックのハウジングは、好ましくは、少なくとも２つの部分から構成され、ハウジングスリーブに加えて、後側スリーブ領域に挿入可能若しくは挿入されるプラグスリーブとして好ましくは形成されるプラグ若しくは閉鎖物を有するものである。キャップ若しくは他のカバーは、前記ハウジングスリーブの閉鎖のためにそれ自体十分である。本発明に係る吸入スティックは、前記貯蔵手段が取り外され、不適切に使用若しくは充填され、又は、汚されることが無いように、プラグの上述した提案によって、使用者によって容易に開くことができないものである。しかしながら、固定突起が、前記貯蔵手段の最終的な固定のために設けられ、プラグスリーブを使用することが特に好ましいことが証明された。そして、この固定突起は、最終的吸入側止め部を有することが好ましい。この具体例は、本発明の係る吸入スティックを組み立てることを、実質的により簡単にするものである。これによって、ハウジングスリーブの内側に設けられたリブ上に止め部を有する貯蔵手段の一端にすでに生じている接触なしに、最初に前記ハウジングスリーブに前記貯蔵手段を挿入することが可能になるものである。前記貯蔵手段は、前記プラグスリーブに置かれることによって吸入側止め部を介してその最終組立位置に押圧され、それに続いて、前記貯蔵手段の両端で、位置固定保持及び固定が、結果として、一方でハウジングスリーブの固定手段を介して、他方でプラグスリーブの固定手段を介して生じるものである。

前記プラグスリーブと前記ハウジングスリーブの間の簡単な接続を達成するために、２つの構成要素がお互いに噛合することが提供される。１つの好ましい具体例において、円周捕捉突起が、前記プラグスリーブの外側に設けられ、前記円周捕捉突起が噛合する円周溝若しくは段が、後側スリーブ領域の内側に設けられる。

使用状態にない場合、吸入スティックからの要求されない活性成分の漏れを避けるために、閉鎖キャップは、前記前側スリーブ領域に設置されるように設けられる。前記閉鎖キャップは、この場合、前記先端及び側面開口部は、設置状態において閉鎖されるように設計される。簡単な設計において、前記ハウジングスリーブに前記閉鎖キャップをねじ込むための外側ネジが、前記前側スリーブ領域から前記後側スリーブ領域へ移行する状態で設けられる。前記閉鎖キャップの内側ネジは、前記ハウジングスリーブの外側ネジに対応し、ネジ接続は、全体として、少なくとも実質的に気密閉鎖及び前記ハウジングスリーブへの閉鎖キャップの固定保持が、３６０°以下、特に１８０°〜３６０°の間のハウジングスリーブに対する前記閉鎖キャップの回転の後、実行されるものである。

上述したように、前記吸入スティックが、上記に定義したような本発明に係る組成物、且つ／又は、本発明の第１の様相に関して上記に記載されたような貯蔵手段を含むことは、特に本発明によって提供されるものである。前記貯蔵手段は、好ましくは揮発性液体、特に本発明に係る組成物に作用若しくは有することが好ましいものである。

同様に、本発明に係る吸入スティックの前記貯蔵手段が、好ましくは揮発性液体、特に本発明に係る組成物で作用し、且つ／又は組成物を有することが、本発明よって提供されることができるものである。

不必要な重複を避けるために、本発明のこの様相についてのさらなる詳細について、本発明に係る吸入スティックに関して適用する本発明の残りの様相について上記記載を参照することができるものである。

本発明のさらなる特色、利点及び可能な使用は、図面に基づく好ましい具体例の下記する記載及び図面自体から結果として生じるものである。この場合、図面において記載され及び／若しくは図示された全ての特徴は、請求項若しくはそれらが参照するものにおけるその概要から独立して、本発明自体若しくは任意の組合せにおける主題を形成する。

図１は、本発明に係る吸入スティックの斜視図を示すものである。 図２は、図１に示す吸入スティックの断面図を示すものである。 図３は、本発明に係る吸入スティックのハウジングスリーブの斜視断面図を示すものである。 図４は、本発明に係る吸入スティックのプラグスリーブの斜視図を示すものである。 図５は、図４に示すプラグスリーブのさらなる斜視図を示すものである。 図６は、貯蔵手段なしの閉鎖状態における本発明に係る吸入スティックの斜視断面図を示すものである。

図１及び図２は、吸入スティック１を示す。前記吸入スティック１は、細長いハウジングスリーブ２と、圧縮性材料からなるロッド状貯蔵手段３とを有する。前記ハウジングスリーブ２は、この場合、プラスチック材料から形成される。前記貯蔵手段３は、好ましくは少なくとも１つの活性成分を有する揮発性液体を貯蔵するために使用される。それは、特にこの場合、エッセンシャルオイルである。この液体は、吸入若しくは吸入液体として参照される。前記貯蔵手段３自体は、不織布のような布状材料であることが可能である。しかしながら、コットン材料を、基本的に使用することもできるものである。

前記貯蔵手段３は、記載された典型的な具体例において、少なくとも３ｇ／ｇ、特に少なくとも４ｇ／ｇ、好ましくは少なくとも５ｇ／ｇの吸入液体のための吸収能力を有するものである。図２に示す典型的な具体例において、前記貯蔵手段３は、３８ｍｍの長さを有する。その径は、前記貯蔵手段３の型に依存し、１〜２０ｍｍの間であり、特に６〜１４ｍｍの間であり、好ましくは８〜１２ｍｍの間である。

前記貯蔵手段３を収容するために、前記ハウジングスリーブ２は、内部容器空間４を有し、該内部容器空間４が、端部壁５によって端部が、外側壁６によって周囲が区切られる。

前記容器空間４内の径方向に突出する少なくとも１つの固定突起が、前記ハウジングスリーブ２の内側に設けられる。図示された典型的な具体例において、３つの細長いリブが、前記ハウジングスリーブ２内に設けられると共に、それらは、お互いに等しい間隔を空けて配置され、固定突起として使用される。特に図２に示すように、前記貯蔵手段３は、壁部６の残りの内側壁部領域８と接触することなしに、リブ７に対してのみ押圧する。前記貯蔵手段３の摩擦ロック固定は、前記リブ７と前記貯蔵手段３との間の装具の接触面の領域において生じるものである。前記ハウジングスリーブ２の内側壁部領域８と前記貯蔵手段３の間の接触からの解放が存在するので、前記貯蔵手段３に吸収された揮発性液体の拡散は、この領域においては可能ではない。また、前記リブ７が、構造的に同一なものとして具体化され、言い換えると、それぞれが前記壁部６から等しい距離で突出し、結果として前記貯蔵手段３が前記容器空間４内の中央に配置されるものである。図２にも示されるように、前記貯蔵手段３は、前記リブ７によって相対的接触領域において押圧され、それは、前記リブ７と前記貯蔵手段３の間の摩擦ロックを促進するものである。

前記ハウジングスリーブ２それ自体は、前側スリーブ領域９と後側スリーブ領域１０とを有する。前記前側スリーブ領域９は、使用者のための吸入領域として使用される。これは、前側スリーブ領域９、いずれの場合でもその前端部は、使用者の鼻に挿入されるか、鼻に導かれるために設けられるものである。この目的のために、前記前側スリーブ領域９は、その前端部１１において前記容器空間４に連通する中央先端開口部１２を有する。特に、前記先端開口部１２は、端部壁部５に設けられる。さらに、少なくとも１つの側面開口部１３は、前記前側スリーブ領域９の後端部の領域に位置する。図示された具体例において、２つの側面開口部１３が設けられ、それらは前記壁部６の対向する側面に位置するものである。前記側面開口部１３は、図示された具体例において容器空間４の径方向に連通するものである。

いろいろな図面から生じるように、前記リブ７は、前記前側スリーブ領域９の前端部１１の領域に設けられる。最後に、前記リブ７は、図示された具体例において、前記端部壁５から軸方向において前記容器空間４内に延出するものである。前記リブ７のそれぞれは、この場合、前記貯蔵手段３の前側端部側面１５の接触のための止め部１４を有する。さらに、前記リブ７のそれぞれは、吸入側斜面１６を有し、それは、前記ハウジングスリーブ２内への前記貯蔵手段３の挿入を促進する。

前記後側スリーブ領域１０に挿入されるプラグスリーブ１７は、ハウジングスリーブ２を閉塞するために設けられる。プラスチックからなるプラグスリーブ１７は、図４及び図５においてそれ自体示されるものである。前記プラグスリーブ１７は、外側端部壁１８及び円筒スリーブ領域１９を有する。図示される典型的な具体例においてリブ２０として形成される固定突起は、円筒状スリーブ領域１９の内側に位置するものである。前記リブ２０は、終端吸入側止め部２１を有するものである。特に図２から結果として生じるように、前記貯蔵手段３は、前記最終組立状体において前記吸入側止め部２１の領域において圧縮される。

固定突起の別の具体例が、基本的に、前記リブ７，２０の代わりに設けられることが明らかである。これは、特に前記リブ２０のための真実である。それぞれの場合に設けられるリブ７，２０の数は、図示された典型的な具体例におけるそれぞれの場合において３つ設けられるが、変更可能である。

ラッチが、前記プラグスリーブ１７を前記ハウジングスリーブ２に接続するために設けられる。円周上捕捉突起２２は、この目的のために、前記プラグスリーブ１７の円周上スリーブ領域１９の外側に設けられる。前記後側スリーブ領域１０の内側に設けられる円周上捕捉段部２３が、前記捕捉突起２２に対応するものである。

前記前側スリーブ領域９に配置される閉鎖キャップ２４が、前記スリーブ開口部１２及び前記側面開口部１３を有する前記前側スリーブ領域９の閉鎖のために設けられる。その設置状態において、前記開口部１２，１３は、前記閉鎖キャップ２４によって覆われ、閉鎖されるものである。さらに、気密性が、その閉鎖状態において生じ、それによって、吸入液体が結果として漏れることがないものである。

図示される典型的な具体例において、ネジ接続は、前記前側スリーブ領域９への閉鎖キャップ２４の固定保持のために、前記閉鎖キャップ２４と前記ハウジングスリーブ２の間に十分な気密を確保するために設けられるものである。この目的のために、前記閉鎖キャップ２４上の内側ネジ２６に対応する外側ネジ２５は、前記前側スリーブ領域９から前記後側スリーブ領域１０の遷移部分に配置されるものである。ネジ接続若しくはネジ接続のネジピッチが形成されるので、閉鎖キャップ２４の開口は、３６０°以下、好ましくは２４０°〜３３０°の間の角度で、閉鎖キャップ２４を回転させることによって生じるものである。

さらに、ネジ結合の代わりに、閉鎖キャップ２４と前記ハウジングスリーブ２の間の簡単に着脱できる捕捉結合を設けることも基本的には可能であることは明らかである。

前記吸入スティックの充填を含む組立は、最初に前記貯蔵手段３を前記ハウジングスリーブ２に挿入することから実行されるものである。前記ハウジングスリーブ２への前記貯蔵手段３の挿入は、前記貯蔵手段３が、止め部１４で前記前端側面１５に止められるのに十分な状態で実行されるものである。この状態において、前記貯蔵手段３は充填されていない。それに続いて、前記容器空間４は、プラグスリーブ１７が後側スリーブ領域１０に挿入されることによって閉鎖される。この場合、前記プラグスリーブ１７は、ラッチの食い込みが、捕捉突起２２と前記捕捉段部２３の間で生じるまで、前記外側スリーブ領域１０に押圧される。前記プラグスリーブ１７の前記後側スリーブ領域１０への挿入の間、前記吸入側止め部２１は、前記貯蔵手段３の後端部２７に接触する。この場合、前記貯蔵手段３は、まだ充填されていない状態において接触領域に押圧される。前記貯蔵手段３が、予備的挿入の後、止め部１４に接触していない場合、そのような接触は、いくら遅くとも時間内にこの点で生じるものである。プラグスリーブ１７のラッチ結合の後、軸方向における貯蔵手段３の固定は、６つの点、いわゆる３つの止め点１４と、吸入側止め部２１の３つの点で、生じるものであり、前記貯蔵手段３は、すこしだけ締め付けられ、それによって固定されるものである。

それに続いて、前記貯蔵手段３を有し、前記プラグスリーブ１７を介して閉鎖される前記ハウジングスリーブ２は、吸入液体で充填される。この目的のために、充填針が、中央に固定される貯蔵手段３に導入される。この場合、導入は、充填針は、前記貯蔵手段３の低い領域に連通され、吸入液体が、それに続く除去若しくは離脱の間、段階的に連続して充填されるように、実行される。この方法において、前記貯蔵手段３の最適な充填は、その全長にわたって確保されるものである。もちろん充填針が、前記貯蔵手段３の上部領域にのみ挿入され、吸入液が予め決定された時間にわたって充填され、この液体が、前記貯蔵手段３に吸収されることが明らかである。

前記貯蔵手段３を充填することについて上述した型は、衛生的で、無菌状態が、すでに組み立てられた状態における前記貯蔵手段３の充填によって生じることから、著しく良好であることが証明された。さらに、吸入液体の大変正確な投薬が可能となるものである。

さらに、本発明の第４の様相によれば、本発明は、上述した型の吸入スティックを組み立てる方法に関し、その方法において、前記貯蔵手段が、最初に容器空間に挿入され、それに続いて前記容器空間が閉じられ、吸入液体が、前記容器空間が閉じられた後に、先端開口部を介して前記貯蔵手段に導入されるものである。

すでに上述したように、前記吸入スティックは、上記方法において、正確に特定され、定義された投与について大変簡単に且つコスト効率良く、充填されるものであり、その充填は、最終的に、指定の箇所で実行されるので、無菌状態についての問題も発生しない。

さらに、部分的真空若しくは真空が、少なくとも充填工程の間、若しくは、貯蔵手段内、特に少なくともスリーブ内に、吸入液体の導入の間、付与されるかどうかが、吸入スティックの充填に関して利益的であることを証明された。導入された活性溶液（吸入溶液）、特に好ましくは揮発性液体、若しくは本発明に係る組成物が、スリーブ内にある空気を最初に排除する必要が無いので、充填若しくは製造効率を、全的的に向上させることができるものである。

本発明のこの様相についてのさらなる詳細について、不必要な重複を避けるために、本発明の残りの様相についての上述した内容を参照して、本発明に係る方法に関して適用しても良いものである。

さらに、本発明の第５の様相によれば、本発明は、常住した方法が基本的に実行されるが実行される必要も無い上述した型の吸入スティックを組み立てるためのさらなる方法に関するものである。この方法は、前記貯蔵手段が最初に充填されていない状態で前記容器空間に挿入され、前記容器空間が、前記外側スリーブ領域に前記プラグスリーブを挿入することによって閉鎖され、そして、前記貯蔵手段がその最終的な組立位置における長手方向の両端で、先に挿入されたプラグスリーブによって固定されるものである。この場合、一方で前記貯蔵手段の長さの寸法、他方で前記ハウジングスリーブ及び前記プラグスリーブの間のクリアランスは、最終的に、遊びが無い状態、いわゆる直接接触が生じるか、前記貯蔵手段がその端部で少しの圧力でクランプされているかのいずれかであるように、存在するものである。その上、この種の組立は、貯蔵手段に対する最終組立が、前記プラグスリーブの挿入によって最終的に実行されることを可能にする。この方法において、前記ハウジングスリーブ内の前記貯蔵手段の定義された配置が、いずれの場合においても確実化されるものである。

本発明のこの様相についてのさらなる詳細について、不必要な重複を避けるために、本発明の残りの様相についての上述した内容を参照して、本発明に係る方法に関して適用しても良いものである。

最後に、本発明の第６の様相によれば、本発明は、心臓血管疾患（心臓系／循環器系の疾患）、特に高血圧（筋緊張亢進）；感染症、特に風邪、鼻炎、気管支炎；代謝疾患、特に糖尿病若しくは肥満；心因性疾患、特にストレス、肉体的−精神的緊張、離脱症候群、睡眠障害、及び／若しくは、慢性痛の群からなる疾患の場合、非治療的、特に症候性摂取のために、食品、食品成分若しくは添加物、栄養サプリメント、香味組成物等としての摂取のために、上記に定義されるか記載されているような組成物の使用に関するものである。

上述された疾患の１つに苦しむ人の場合において意図される本発明に係る非治療的、特に症候性摂取は、医療若しくは治療的手段における治療若しくは療法のためではなく、健康な状態及び／若しくは病気かかった人の精神的状態の少なくとも自覚的な改善のために意図される本発明に係る上述された組成物の使用に関するものである。この目的のために、使用される組成物は、上述された吸入スティックによって、食品、食品成分若しくは添加物、栄養サプリメント、香味組成物等として提供され、若しくは使用される。

本発明のこの様相についてのさらなる詳細について、不必要な重複を避けるために、本発明の残りの様相についての上述した内容を参照して、本発明に係る方法に関して適用しても良いものである。

本発明のさらなる具体例、変形例及びバリエーション及び利点は、この場合本発明の範囲を離れることなしに、本明細書を読むことによって、その技術分野における通常の知識を有する者にとって容易に理解し、実施することができるものである。

しかしながら、本発明は、下記する代表的な具体例に基づいて説明されるが、いかなる方法においても本発明を限定するものではない。

本発明に係るいろいろな吸入スティックの影響は、摂取の範囲において異なる医療的及び／若しくは心因的症状に関して調査され、効果的な調査が出願人によって実行された。

上述されたように且つ図１乃至６にも示されている本発明に係る吸入スティックは、下記する摂取調査を実行するために使用される。

ＩＶＦハートマンＡＧ、ノーハウゼン、スイス若しくはフィルトローナ ポーラス テクノロジー、イヴェルドン−レス−バインズ、スイスから入手可能な３８ｍｍの長さ及び８ｍｍの厚さを有するセルロースフィルター若しくはセルロースアセテートフィルターが、それぞれ本発明のよる組成物を使用するための貯蔵手段として使用された。本発明にかかる吸入スティックの前記貯蔵手段は、それぞれの場合において、本発明に係る組成物の０．８ｍＬにより、この点で、本発明に係る方法によって充填された。

１．ラベンダーオイル、ベチベルオイル及びマンダリンオイルのアロマオイルの組合せを有する吸入スティック
本発明に係る吸入スティックは、テスト目的のために、それぞれ活性成分組成物に対して、３５重量％のラベンダーオイル、３５重量％のベチベルオイル、３０重量％のマンダリンオイルを含む本発明の組成物０．８ｍＬを含むものであった。出願人によって実行される適用調査の範囲において、慢性ストレスを患う臓系及び循環器系の人々にエッセンシャルオイルについての本発明に係るこの組合せの影響が調査された。エッセンシャルオイル無しの本発明に係る吸入スティック（「プラセボスティック」）が、比較として使用された。さらに、ヤコブソンによる進行性の筋肉リラックス法の化学的に認知されたリラックス技術の影響が、心臓系／循環系にどれだけ強く影響するかを、比較の目的で、突き止めた。

この目的のために、６６名の女性、２４名の男性からなり、１８歳〜６５歳の範囲の年齢を有する９０人のテスト対象群が使用された。テスト対象は、それらが高く設定された慢性ストレスレベルの基準を満たすような条件下において、その調査に含まれるものである。得られた結果に誤りが無いように、血圧疾患、心臓血管疾患、糖尿病、薬若しくは薬物依存症、てんかん発作、妊娠、精神疾患及び急性風邪のような医療−臨床診断は、テスト対象から排除した。

調査案は、繰り返し測定を有するプラセボを対照とし、ランダムに行われた、３つの目的の調査に基づいた。前記テスト対象は、表１において下記にリストされるリスト群に割り当てられ、それぞれのリスト群は、３０人のテスト対象を有する：

調査順序
試験対象は、それぞれ個別にテストされ、調査時間は、合計で４５分であった。調査は、ｔ₀の時点での被験者の受け取りで開始された。

１２分後、ｔ₁₂の時点で、被験者は、記入されるべき質問表に基づいて彼らの現在の精神状態若しくは彼らの健康状態を判断した。前記質問表は、精神状態若しくは健康状態に関する２０のポジティブ及びネガティブな効果の両方を有する形容詞を含み、被験者は、それぞれの摂取された添加物が、「全くない」、「ほとんどない」、「少しある」「非常にある」の４つの段階基準で判断した。２０〜８０の範囲内の値が、判断の範囲において達成され、ここで「８０」が最もポジティブな健康状態であり、「２０」がもっともネガティブな健康状態を示すものである。

この結果として、血圧及び心拍は、自動振動測定法上腕測定装置（ハートマン、ハイデンハイム、ドイツ）を使用して１５〜２０分後に測定された。調査開始から２５分経過後に、１０分間の治療介入がｔ_25-35の時点で実行された。下記するように、治療介入は、被験者群に応じて異なった：

ａ） 対照群（比較）
対照群における治療介入は、被験者が、本発明に係る吸入スティックと形状及びその大きさに関して同一であるが、アロマ物質を含まないプラセボ吸入スティックを受けた。プラセボ吸入スティックは、３分間の刺激間隔で３回投与された。

ｂ）「ヤコブソンによる進行性筋肉緩和」群（比較）
治療介入の間、被験者は、段階的に所定の筋肉を緊張させその後の弛緩させることが指示された。その方法は、この場合、「下から上へ」実行された。この場合、大腿部、臀部、背中、腕、肩が、交互に緊張され、それから実際の緩和が実行され、言い換えると、全ての上述した筋肉部位が、それぞれ１０秒間ずつ同時に緊張された。それぞれの緊張の終わりに向かって、被験者は、緊張を増大するように促される。全体的に、被験者は、それぞれの場合に、２分間の刺激間隔を有する３回の緊張サイクルを実行した。

ｃ）アルマオイル組成物を有する吸入スティックの群（本発明）
本発明に係る組成物を有する本発明に係る吸入スティックの使用は、リラックスした体位である横臥した状態で実行された。被験者は、一方の鼻孔に前記吸入スティックを配置して、指で他方の鼻孔を閉鎖するように保持した。この場合、被験者は一度深く吸引し、本発明に係る組成物若しくはそこに含まれるアロマ物質が、鼻に短い時間保持され、それに続いて口を介して再び吐き出された。前記吸入スティックは、３分の刺激間隔を有して３回投与された。

治療介入の完了の後、血圧と心拍の測定が、ｔ_36-41の時点で、再び実行された。ｔ₄₂の時点で、被験者の主観的に気づいた精神状態が、質問表が二度目に記入されることによって、再び測定された。４５分後、ｔ₄₅の時点で、調査は修了した。

結果
突き止められた調査結果は、全ての被験者群のそれぞれの治療介入の前後の精神状態、心拍及び血圧に関して述べられた。

個々の群において得られた平均値及びこれに関する標準偏差が、それぞれの場合において特定される。収縮期血圧（最高血圧）の測定の結果が、下記する表２から推測され、拡張期血圧（最低血圧）は表３から推測され、心拍の測定値は、表４から推測することができ、精神状態の主観的判断についての測定値は、表５から推測される。

収縮期血圧に関して、前記吸入スティックを使用した被験者群において、その効果は最も高かった。前記収縮期血圧は、治療介入の後、平均１１．８６ｍｍＨｇも降下した。対照的に、対照群において、血圧の著しい減少は、記録されなかった。治療介入の間、ヤコブソンによる進行性筋肉弛緩法の科学的弛緩技術を採用した被験者は、対照群と比較してより強い血圧減少を持ったが、その効果は、活性成分を含む吸入スティックを使用した被験者群と比べて十分に小さいものであった。

効果は、拡張期血圧の減少に関して、前記吸入スティックを使用した被験者群において最も大きかった。対照的に、前記拡張期血圧は、対照群において殆ど減少しなかった。進行性筋肉弛緩法を実践した被験者群においては、拡張期血圧のゆっくりとした減少が記録された。

前記吸入スティックを投与した被験者群及び進行性筋肉弛緩法を実践した被験者群に対して、対照群の心拍に関して、十分な相違が記録された。前記吸入スティックを使用した被験者群において最も大きな効果が生じた。対照的に、心拍の最も小さい減少が、対照群において記録された。

驚くべきことに、前記吸入スティックを投与した被験者群において、精神状態及び健康状態が、１０分の短い治療介入間隔の後若しくは前記吸入スティックの３回の投与の後、すでに十分に上昇することができたことが、精神状態に関しても示された。これに関して、進行性筋肉弛緩法の十分に認識された弛緩法でも、健康状態について特に著しい上昇は生じず、その結果がむしろ対照群と比較される程度のものであったことは、特に驚くべきことであった。これによって、本発明に係る前記吸入スティックを使用することによって、科学的に認知された弛緩技術をも超えて、健康状態の上昇を達成できたことは予期された以上のものであった。

それゆえ、全体として、個々の群の間の実験的治療介入の前後での十分な差が、上述した測定値の分析において生じるものである。最善の結果は、ラベンダーオイル、ベチベルオイル及びマンダリンオイルに基づく本発明に係る組成物を有する本発明に係る吸入スティックを使用して、肉体的要因、いわゆる血圧及び心拍の減少、及び、心理的要因、いわゆる健康状態の向上の両方に関して、達成されることができた。

それゆえ、上述した吸入スティックは、ほとんど副作用がない、好ましくは全く副作用がない方法において、高血圧、頻脈のような心臓血管疾患、及び疲労、倦怠感及び消耗のような心因的症状の慢性ストレスを伴う症状の治療に著しく適しており、さらに著しく取り扱いが快適である。

２．ベルガモットオイル、レモンオイル、シダーウッドオイル、クラリーセージオイル及びベチベルオイルの組合せのアロマオイルを有する吸入スティック
本発明に係る吸入スティックは、テスト目的のために、それぞれ活性成分組成物に関して、３４重量％のベルガモットオイル、２８重量％のレモンオイル、１４重量％のシダーウッドオイル、１４重量％のクラリーセージオイル及び５重量％のベチベルオイルからなる本発明の組成物０．８ｍＬを含んだ。出願人によって実行された投与調査の範囲内において、慢性ストレスを患う個々の心臓系／循環系におけるエッセンシャルオイルの本発明に係るこの組合せの影響が調査された。エッセンシャルオイルなしの本発明に係る吸入スティック（「プラセボスティック」）が、比較として使用された。さらに、ヤコブソンによる進行性筋肉弛緩法の科学的に認知された弛緩技術の影響が、心臓／循環系にどれだけ強く影響するか、比較目的のために、突き止められた。

この目的のために、男性３３人、女性１２人を含み、１８歳〜６５歳の年齢の４５人の被験者群が、使用された。被験者は、彼らが向上した慢性ストレスレベルの基準を満たすという条件下での調査に含まれた。得られた結果に間違いがないように、血圧疾患、心臓血管疾患、糖尿病、薬物依存、てんかん発作、妊娠、精神疾患、及び急性風邪のような医療臨床診断が、被験者において除外された。

調査案は、繰り返し測定を有するプラセボを対照とし、ランダムに行われた、３つの目的の調査に基づいた。被験者は、表６において以下に計上される比較群に、それぞれ１５人の被験者を配分した：

調査結果
被験者は、それぞれ個別にテストされ、その調査期間は、合計で５３分であった。調査は、ｔ₀の時点での被験者の受け取りで開始された。

１２分後、ｔ₁₂の時点で、被験者は、記入されるべき質問表に基づいて、被験者の現在の精神状態若しくは被験者の健康状態を判断した。前記質問表は、精神状態若しくは健康状態に関する２０のポジティブ及びネガティブな効果の両方を有する形容詞を含み、被験者は、それぞれの摂取された添加物が、「全くない」、「ほとんどない」、「少しある」「非常にある」の４つの段階基準で判断した。２０〜８０の範囲内の値が、判断の範囲において達成され、ここで「８０」が最もポジティブな健康状態であり、「２０」がもっともネガティブな健康状態を示すものである。

この結果として、血圧及び心拍は、自動振動測定法上腕測定装置（ハートマン、ハイデンハイム、ドイツ）を使用して１５〜２０分後に測定された。さらに、唾液サンプルは、コルチゾールレベルを測定されるために取られる。コルチゾールは、ストレス関連ホルモンであり、ストレスの多い状態において人体から分泌されるものである。

調査を始めた後２５分で、１０分間の治療介入がｔ２５−３５の時点で実行される。下記されるように、治療介入は、被験者群により異なるものである：

ａ）対照群（比較）
対照群の治療介入は、被験者が、本発明に係る吸入スティックとその形状及びサイズに関して同一であるが、アルマ物質が含まれていないプラセボ吸入スティックを受け取るものであった。前記プラセボ吸入スティックは、３分間の刺激間隔を有して３回投与された。

ｂ）「ヤコブソンによる進行性筋肉緩和法（ＰＭＲ）」の群（比較）
治療介入の間、被験者は、段階的に、順番に所定の身体筋肉を緊張させて解放するように指示された。その方法は、この場合、「下から上へ」実行された。 この場合、大腿部、臀部、背中、腕及び肩が、順番に緊張され、その後実際の弛緩が実行された。言い換えると、全ての上述された筋肉部位が、それぞれ１０秒間同時に緊張された。緊張の終わりに向かって、被験者には、緊張を増大させることが促された。全体的に、被験者は、それぞれの場合において、２分の刺激間隔を有する３回の緊張サイクルが実行された。

ｃ）アロマオイル組成物を有する吸入スティックの群（本発明）
本発明に係る組成物を有する本発明による吸入スティックの投与が、リラックス体位で横臥して状態で実行された。被験者は、一方の鼻孔に前記吸入スティックを配置し、指で他方の鼻孔を塞いだ状態で保持した。この場合、被験者は、一度深く吸い込み、本発明に係る組成物若しくはそこに含まれるアルマ物質が、鼻に短い時間保持され、それにつづいて口を介して再び吐き出された。前記吸入スティックは、３分間の刺激間隔を有して３回投与された。

治療介入の完了の後、血圧及び心拍がｔ_39-44の時点で、再び実行された。ｔ_45-48の時点で、被験者の主観的に気づいた精神状態が、質問表が２回目に記入されることにおいて再び実行された。最後に、被験者は、ｔ_49-52の時点で、２回目の唾液サンプルの採取が行われた。５３分後、ｔ₅₃の時点で、調査が完了した。

結果
解明された調査結果は、全ての被験者群のそれぞれの治療介入の前後の精神状態、心拍、及び血圧に関して以下に示される。

それぞれの群において得られた平均値及びこれに関する標準偏差が、それぞれの場合において特定された。収縮期血圧の測定結果は、下記する表７から推測され、拡張期血圧の測定結果は、下記する表８から推測され、心拍の測定結果は、下記する表９から推測され、コルチゾールレベルに関する測定値は、表１０から推測されるものである。最後に、表１１は、精神状態の主観的判断について得られた測定値を含むものである。

収縮期血圧に関して、その効果は、吸入スティックを投与された被験者群において最も大きかった。その収縮期血圧は、治療介入後平均１４．４９ｍｍＨｇ降下した。対照的に、対照群では、血圧の注目すべき減少は記録されなかった。治療介入の間、ヤコブソンによる進行性筋肉弛緩法の科学的弛緩技術を採用した被験者群において、活性成分を有する吸入スティックを投与された被験者群と比較して、少し伸縮期血圧の減少が見られた。

効果は、拡張期血圧の減少に関して吸入スティックを投与された被験者群において最も大きかった。対照的に、拡張期血圧は、前記対照群においてほとんど減少しなかった。拡張期血圧の穏やかな減少は、進行性筋肉弛緩法を実施した被験者群において観察された。

十分な相違は、吸入スティックを投与された被験者群及び進行性筋肉弛緩法を実施した被験者群からの十分な相違が、対照群に関して記録された。最も大きな効果は、吸入スティックを有する被験者群において再び生じた。対照的に、心拍の最も小さい減少が、対照群において記録された。

コルチゾールレベルの調査は、本発明に係る吸入スティックの投与が、ストレスに関連した症状を軽減する効能を有するという結果を有した。唾液におけるコルチゾール含有量の最も強い減少は、アロマオイル組成物を有する本発明に係る吸入スティックを投与された被験者群において記録された。対照的に、対照群において、コルチゾールレベルの減少は、ほとんど記録されなかった。コルチゾール含有量の減少は、本発明に係る吸入スティックが投与された被験者群より、進行性筋肉弛緩法を適用した被験者群の方が十分に少なかった。

驚くべきことに、精神状態若しくは健康状態に関して、吸入スティックを投与された被験者群において、精神状態若しくは健康状態が、１０分間の短い治療介入間隔の後、若しくは吸入スティックの３回の投与の後すでに十分に上昇されたことが示されていた。これに関して、進行性筋肉弛緩法の科学的に認知された弛緩法が、健康状態の特記すべき向上を生じることがなく、むしろその結果が、対照群と比較される程度のものであったことは、驚くべきことであった。

全体的に、それぞれの群の間の実験的治療介入の前後の十分な相違は、上述された測定値の分析において生じるものである。最上の結果は、血圧、心拍及びコルチゾールレベル等の肉体的要因、及び健康状態の向上等の心因的要因の両方に関して、ベルガモットオイル、レモンオイル、シダーウッドオイル、クラリーセージオイル及びベチベルオイルに基づく本発明に係る組成物を含む本発明に係る吸入スティックを使用して達成された。これは、この公表された形式において予測できるものではなかった。

ベルガモットオイル、レモンオイル、シダーウッドオイル、クラリーセージオイル及びベチベルオイルに基づく本発明に係る組成物を有する本発明に係る吸入スティックが、副作用がほとんどないか、好ましくは副作用が全くない方法において、高血圧及び頻脈のような心臓血管疾患の慢性ストレスを伴う症状、並びに、疲労、倦怠感及び消耗のような心因的症状を治療するために、著しく適しており、取り扱いが極端に快適である。

３．ペパーミントオイル及びグレープフルーツオイルを組み合わせたアロマオイルを有する吸入スティック
本発明に係る吸入スティックは、テスト目的のために、それぞれに組成物に関して、５０重量％のペパーミントオイル及び５０重量％のグレープフルーツオイルを含む本発明に係る組成物０．８ｍＬを含んだ。出願人によって実行される投与調査の範囲内において、重量減少におけるエッセンシャルオイルの本発明の係るこの組合せの影響が調査された。ラベンダーオイルのみを含んだ本発明に係る吸入スティック（「プラセボスティック」）が、比較として使用された。

この目的のために、女性２８人及び男性１２人からなり、２４歳から６１歳までの被験者４０人が使用された。被験者は、彼らのＢＭＩ（肥満度指数）が２９〜３５の間であるような状態下で、調査に参加することが許可された。さらに、血圧疾患、心臓血管疾患、糖尿病、薬物依存症、てんかん発作、妊娠、精神疾患、及び急性風邪のような医療臨床診断が、被験者において除外された。

調査案：
調査案は、プラセボを対照とし、ランダムに行われた予想される証拠書類調査に基づいた。被験者は、表１２において以下にリストアップされる比較群に、それぞれ２０人ずつに配分された：

調査は、３０日の全期間にわたって行われ、被験者には、一日複数回、本発明による吸入スティックか、プラセボスティックが投与される。吸入スティックの投与方法が、この場合において下記のようなものである：それぞれ食物の摂取以前に、約５〜１０分を３回テストされるようにそれぞれ吸入スティックを投与された。さらに、吸入は、３〜５回２時間毎に付加的に実行された。被験者の意欲若しくはストレスに影響されないように、かれらは、調査の間、家では自分自身の体重測定を行わなかった。さらに、被験者は、かれらの残りの生活リズム若しくは生活様式に関して、吸入スティックの効果をだめにしないように、変化をしないようにした。特に、被験者は、かれらのスポーツの仕事量を増加させないか、かれらのカロリー摂取量を制限させるか彼らの摂食行動を変化させなかった。

体重減少における吸入スティックの影響を分析するために、被験者には、調査を開始する前及び３０日後の体重を計測した。さらに、被験者は、最終調査に参加し、園範囲において吸入スティックの認識された自覚効果に関して調査された。

結果：
全ての被験者の調査前後の体重に関して徴された結果は、以下に述べられる。さらに、最終調査に関する結果は、以下に詳細に説明される。

調査開始時及び調査後の被験者の体重の測定の結果は、下記する表１３から推測することが可能である。それぞれの場合において、それぞれの群において得られた平均値及びこれに関する標準偏差が、特定された。

上述したように、十分に大きな体重減少は、例えばダイエットをしたり、さらにスポーツをしたりするという付随的な体重減少方法をとること無しに、ラベンダーオイルのみを有するプラセボスティックの場合よりも、本発明に係る吸入スティックの単なる投与によって達成された。

さらに、本発明に係る吸入スティックが投与された被験者が、調査期間の間余り空腹を感じず、全体として食物摂取が低くなる傾向があることが、最終調査の範囲内において、示された。本発明に係る吸入スティックを有する被験者よりも平均で十分に低い体重を減少させた対照群において、非常に少ない被験者が、実験期間の間余り空腹を有することなしに、若しくは、食物摂取が低くなる傾向を有することが指摘された。

全体的に、ペパーミントオイル及びグレープフルーツオイルの基づく上述したアロマオイル組合せを有する本発明に係る吸入スティックの投与が、栄養摂取及びスポーツに関する付加的な手助け方法なしに、体重減少をすでに生じることが、調査の範囲において、示された。そのために、本発明に係る吸入スティックは、体重減少のためにのみすでに使用されているが、それらは、ダイエットのための合理的な栄養補助食品及びダイエットにおける変化を表す。

４．ペパーミントオイル、ローズマリーオイル及びラベンダーオイルのアロマオイル組合せを有する吸入スティック
本発明に係る吸入スティックは、調査目的のために、それぞれ組成物に関して、６０重量％のペパーミントオイル、３０重量％のローズマリーオイル及び１０重量％のラベンダーオイルを含む本発明に係る組成物０．８ｍＬを含んだ。出願人によって実施された投与調査の範囲内において、エッセンシャルオイルの本発明に係る上述した組合せの影響は、月経痛及び婦人病に及ぼされた。

１８歳から５０歳の３０人の婦人の被験者群が、この目的のために使用された。被験者は、彼女らが規則的な月経を有し、少なくとも強い月経症状を患うという条件下で実験に参加する事が許された。さらに、彼女たちは、月々の痛みを軽減するための処方薬を摂取することができなかった。対照的に、店頭販売される鎮痛薬のような処方箋無しの薬剤は、許可された。

調査結果：
調査案は、被験者が、１周期に間に本発明に係る吸入スティックを投与されるだけでなく、月経周期にわたる彼女たちの苦痛又は症状を観察することを提供した。さらに、被験者は、両サイクルの間に必要とされる症状を和らげるための代表的な方法を使用させる。それ故に、本発明に係る吸入スティックが、和らげられる痛み及び症状のための追加物として多少使用された。

吸入スティックの投与は、症状若しくは痛みの急性期の間の１０分毎に実施された。吸入スティックは、投与毎に１０回深く吸引された。

被験者は、両サイクルの間で、お互いに２つのサイクルを比較して、症状及び精神状態の急性期の間の主観的に認識される疼痛強度を記録することが指示された。

結果：
全ての被験者が、本発明に係る吸入スティックの付加的な投与によってさらに痛みを和らげることができたことは、疼痛強度に関して示された。特に、吸入スティックの投与は、店頭販売の鎮痛剤若しくは心臓治療を取るように使用される他の方法が、それらの効果において十分に改善されるような効果を有することが、本調査の範囲において示された。店頭販売の心痛剤の薬力学的若しくは薬物動態が改善され若しくは促進され、効果が始まるまでの時間である潜伏期間及び疼痛から解放されるまでの疼痛期間が、十分に短くされるものである。被験者の精神状態、特に一般的な健康状態が、本発明に係る吸入スティックを使用することによって十分に改善された。被験者は、本発明に係る吸引スティックの投与において、彼女たちの月経の間、十分により良いリラックス感と、より良さを感じた。

そのため、全体的に、疼痛若しくは疼痛症状の治療は、本発明に係る吸入スティックの使用によって十分に改善されるものである。特に、本発明に係る吸入スティックは、例えば、月経症状において生じるものとしての疼痛若しくは慢性疼痛を治療するために、店頭販売の鎮痛剤の効果を促進するための手助け方法として最適である。

５．本発明に係るさらなる組成分についての調査
本発明のさらなる組成物の影響が、さらなる調査の範囲内においていろいろな疾患の治療に関して調査された。吸入スティックは、上述したようにそれぞれの組成物で充填された。それぞれの場合においてリストアップされた疾患若しくは症状を被る被験者群には、それぞれ吸入スティックを使用して上述されたようなそれぞれの組成物が投与される。

ａ） 疼痛治療のためのペパーミントオイル、ロースマリーオイル及びラベンダーオイルに基づく組成物
吸入スティックに充填された組成物は、６０重量％のペパーミントオイル、３０重量％のローズマリーオイル及び１０重量％のラベンダーオイルを含んだ。被験者の疼痛若しくは慢性痛は、上述した組成物を有する吸入スティックの投与によって十分に和らげられた。

ｂ） 体重減少のためのグレープフルーツオイル及びペパーミントオイルに基づく組成物
吸入スティックに充填された組成物は、５０重量％のグレープフルーツオイル及び５０重量％のペパーミントオイルを含んだ。厳格なダイエットプログラムを行うことなしに、同時に行う均衡食を有して4週間の期間にわたる上述した組成物を有する吸入スティックの投与によって、ＢＭＩが２３〜２７の範囲内の選択された被験者は、開始時の体重に対して平均８％で、体重を減少させた。それゆえ、グレープフルーツオイル及びペパーミントオイルに基づく組成物を有する吸入スティックの投与は、体重減少若しくは肥満治療のための効果的な手助け方法を示すものである。

ｃ） 風邪を治療するためのユーカリオイル、ペパーミントオイル及びタイムオイルに基づく組成物
吸入スティックに充填された組成物は、８０重量％のユーカリオイル、１０重量％のペパーミントオイル及び１０重量％のタイムオイルを含んだ。風邪を引いている被験者には、それぞれの被験者の必要性によって１日に複数回吸入スティックが投与された。吸入スティックの投与によって、腫れた鼻粘膜、難しい鼻呼吸、及び口／喉の炎症のような古典的な風邪の系統が、十分に緩和されるものである。全体的に、吸入スティックは、風邪の症状の急激な減少及び急激な回復を手助けする。

ｄ） レモンオイル、ペパーミントオイル、ローズマリーオイル、グレープフルーツオイル、ペッパーオイル及びバジルオイルに基づく組成物
吸入スティックに充填された組成物は、２５重量％のレモンオイル、２２重量％のペパーミントオイル、２２重量％のローズマリーオイル、１９重量％のグレープフルーツオイル、７重量％のペッパーオイル、及び５重量％のバジルオイルを含んだ。被験者の健康状態は、上述した組成物を有する吸入スティックの投与によって全体的に向上することができた。特に、組成物の投与は、内部の安定の改善に貢献した。

ｅ） ペパーミントオイル、ベチベルオイル、ジュニパーベリーオイル、及びタイムオイルに基づく組成物
吸入スティックに充填された組成物は、３５重量％のペパーミントオイル、３０重量％のベチベルオイル、３０重量％のジュニパーベリーオイル、及び５重量％のタイムオイルを含んだ。被験者の健康状態は、上述した組成物を有する吸入スティックの投与によって全体的に向上させることができた。特に、組成物の投与は、内部の安定の改善に貢献した。

ｆ） ペパーミントオイル、サイプレスオイル、ゼラニウムオイル及びジンジャーグラスオイルに基づく組成物
吸入スティックに充填された組成物は、４８重量％のペパーミントオイル、３４重量％のサイプレスオイル、１４重量％のゼラニウムオイル及び４重量％のジンジャーグラスオイルを含んだ。被験者の健康状態は、上述した組成物を有する吸入スティックの投与によって全体的に向上させることができた。特に、組成物の投与は、内部の安定の改善に貢献した。

ｇ） ペパーミントオイル、ローズマリーオイル及び桂皮オイルに基づく組成物
吸入スティックに充填された組成物は、８６重量％のペパーミントオイル、１１重量％のローズマリーオイル及び３重量％の桂皮オイルを含んだ。被験者の健康状態は、上述した組成物を有する吸入スティックの投与によって全体的に向上させることができた。さらに、心臓／循環疾患及び慢性ストレスの系統が、十分に緩和された。

ｈ） ペパーミントオイル、グレープフルーツオイル及び桂皮オイルに基づく組成物
吸入スティックに充填された組成物は、９０重量％のペパーミントオイル、８重量％のグレープフルーツオイル及び４重量％の桂皮オイルを含んだ。被験者の健康状態は、上述した組成物を有する吸入スティックの投与によって全体的に向上させることができた。特に、組成物の投与は、集中力及びやる気の向上に貢献した。

ｉ） ベルガモットオイル、マヨラナオイル、ラベンダーオイル及びオレンジオイルに基づく組成物
吸入スティックに充填された組成物は、４０重量％のベルガモットオイル、２重量％のマヨラナオイル、２０重量％のラベンダーオイル及び２０重量％のオレンジオイルに含んだ。被験者の健康状態は、上述した組成物を有する吸入スティックの投与によって全体的に向上させることができた。特に、組成物の投与は、集中力及びやる気の向上に貢献した。

ｊ） ローズマリーオイル、ペパーミントオイル及びバジルオイルに基づく組成物
吸入スティックに充填された組成物は、４９重量％のローズマリーオイル、４５重量％のペパーミントオイル及び６重量％のバジルオイルを含んだ。被験者の健康状態は、上述した組成物を有する吸入スティックの投与によって全体的に向上させることができた。特に、組成物の投与は、集中力及びやる気の向上に貢献した。

１ 吸入スティック
２ ハウジングスリーブ
３ 貯蔵手段
４ 容器空間
５ 端部壁
６ 壁部
７ リブ
８ 内側壁部領域
９ 前側スリーブ領域
１０ 後側スリーブ領域
１１ 前端部
１２ 先端開口部
１３ 側面開口部
１４ 止め部
１５ 端部側面
１６ 吸入側斜面
１７ プラグスリーブ
１８ 端部壁部
１９ 円筒状スリーブ領域
２０ リブ
２１ 吸入側止め部
２２ 捕捉突起
２３ 捕捉段部
２４ 閉鎖キャップ
２５ 外側ネジ
２６ 内側ネジ
２７ 後端部

Claims (33)

1. 疾患の予防的及び／若しくは治療的治療の使用のための組成物であって、
   −該組成物は、お互いに異なる少なくとも２つエッセンシャルオイル、特にお互いに異なる少なくとも３つのエッセンシャルオイルを具備し、該エッセンシャルオイルが、
   ベルガモットオイル（シトラスオーランティアム変種ベルガミア）、
   シダーウッドオイル（カプレサスフネブリスエンドリッハー）、
   サイプレス（糸杉）オイル（カプレサスセンパーヴァイレンス）、
   ユーカリオイル（ユーカリプタスグローバラス）、
   ゼラニウムオイル（ペラルゴニウムグラヴィオレン）、
   ジンジャーグラスオイル（シムボポゴンマルチニー（パルマローザ）変種ソフィア）、
   ラベンダーオイル（ラヴァンデュラアングスティフォリア）、
   マヨラナオイル（オリガナムマジョラナ）、
   マンダリンオイル（シトラスレティキュラータ）、
   クラリーセージオイル（サルビアスクラレア（オニサルビア））、
   オレンジオイル（シトラスアルランティウム変種デュルシス）、
   ペパーミントオイル（メンサピペリータ（セイヨウハッカ））、
   ペッパーオイル（パイパーニグラム）、
   ローズマリーオイル（ロスマリナスオフィシナリス）、
   タイムオイル（ティムスセルピラム（クリーピングタイム））、
   ベチベルオイル（ヴェチヴェリアズィーザノイデス）、
   ジュニパーベリーオイル（ジュニペラスコミュニスＬ．）、
   桂皮オイル（シナモマムセイラニカム）、
   レモンオイル（シトラスリモン）、
   グレープフルーツオイル（シトラスデキュマーナ）、
   バジルオイル（オシマムバジリカム）、
   トウヒオイル（ピセアエクスセルサ）
   及びそれらの混合物及び組合せからなる群から選択されること、
   −前記組成物が、吸入スティックによって投与され、好ましくは吸入によって投与され、及び／若しくは、前記組成物が、吸入スティックに設けられ、及び／若しくは、含まれること、
   前記吸入スティックが、その内部に、貯蔵手段、好ましくは布状貯蔵手段を具備し、前記吸入スティックが前記組成物を有し、及び／若しくは、影響されることを特徴とするもの。
2. 前記貯蔵手段が、多孔性及び／若しくは空気透過性として設計されることを特徴とする請求項１記載の組成物。
3. 前記貯蔵手段が、コットン、セルロース、若しくはセルロース誘導体、好ましくは酢酸セルロース、グリセリントリアセテート及びその混合物及び組合せに基づく布状材料を具備し、及び／若しくは、布状材料から形成されることを特徴とする請求項１又は２記載の組成物。
4. 前記貯蔵手段が、少なくとも３ｇ／ｇ、特に少なくとも４ｇ／ｇ、好ましくは少なくとも５ｇ／ｇの給水能力を有することを特徴とする請求項１〜３のいずれか１つに記載の組成物。
5. 前記貯蔵手段が、１０〜１００ｍｍの長さ及び／若しくは１〜２０ｍｍの厚さ（半径）を有する円筒状若しくはロッド形状として、設計されることを特徴とする請求項１〜４のいずれか１つに記載の組成物。
6. 前記貯蔵手段が、０．１〜１０．０ｇ、特に０．２〜７．５ｇ、好ましくは０．３〜５ｇの重量を有することを特徴とする請求項１〜５のいずれか１つに記載の組成物。
7. 前記吸入スティック及び／若しくは貯蔵手段が、効果的、特に治療的効果のある量で、前記組成物を含むことを特徴とする請求項１〜６のいずれか１つに記載の組成物。
8. 前記吸入スティック及び／若しくは前記貯蔵手段が、０．０１〜１０．０ｍＬ、特に０．１〜５ｍＬ、好ましくは０．２〜１ｍＬの量で、前記組成物を含むことを特徴とする請求項１〜７のいずれか１つに記載の組成物。
9. 前記吸入スティック及び／若しくは前記貯蔵手段が、０．００５〜１５ｇ、特に０．０５〜７．５ｇ、好ましくは０．１〜１．５ｇ、特に好ましくは０．１〜１ｇの量で、前記組成物を含むことを特徴とする請求項１〜８のいずれか１つに記載の組成物。
10. 前記吸入スティック及び／若しくは前記貯蔵手段が、前記貯蔵手段に関して、０．１〜３００重量％、特に０．２〜１５０重量％、好ましくは０．５〜１００重量％、特に好ましくは０１〜８０重量％の相対量で、前記組成物を含むことを特徴とする請求項１〜９のいずれか１つに記載の組成物。
11. 前記貯蔵手段が、効果的、特に治療的効果のある量で、前記組成物を放出することについて投与、特に吸入投与を可能にすることを特徴とする請求項１〜１０のいずれか１つに記載の組成物。
12. 疾患が、心臓血管疾患（心臓／循環系の疾患）、特に高血圧（筋緊張亢進）；感染症、特に風邪、鼻炎、及び気管支炎；代謝疾患、特に糖尿病若しくは肥満；心因性疾患、特にストレス、肉体的−精神的緊張、離脱症候群、睡眠障害；及び／若しくは慢性疼痛から選択されることを特徴とする請求項１〜１１のいずれか１つに記載の組成物。
13. 前記組成物が、２０℃及び大気圧（１０１，３２５Ｐａ）で、０．５〜１．５ｇ／ｃｍ³の範囲、特に０．６〜１．２ｇ／ｃｍ³の範囲、好ましくは０．７〜１．１ｇ／ｃｍ³の範囲の密度（相対密度）を有することを特徴とする請求項１〜１２のいずれか１つに記載の組成物。
14. 前記組成物が、２０℃及び大気圧（１０１，３２５Ｐａ）で液体であり、且つ／又は、液体状態であることを特徴とする請求項１〜１３のいずれか１つに記載の組成物。
15. 前記組成物が、２０℃で、１．３００〜１．７００の範囲内、特に１．３５０〜１．６５０の範囲内、好ましくは１．４００〜１．６００の範囲内の屈折率を有することを特徴とする請求項１〜１４のいずれか１つに記載の組成物。
16. 前記組成物が、該組成物に関して、１重量％以下、特に０．５重量％以下、特に０．５重量％以下、好ましくは０重量％のＶＯＣ（揮発性有機化合物）の比率を有することを特徴とする請求項１〜１５のいずれか１つに記載の組成物。
17. 前記組成物が、対応する開始薬剤、及び果物の皮、果物、木材、葉、枝、小枝のチップ、花、花序、草、ハーブ、根、外皮等の植物部分から、特に対応する開始薬剤及び／若しくは水蒸気抽出によって得られることを特徴とする請求項１〜１６のいずれか１つに記載の組成物。
18. 前記組成物が、２０℃で、２０ｍｂａｒ以上、特に２４ｍｂａｒ以上、好ましくは２８ｍｂａｒ以上、より好ましくは３０ｍｂａｒ以上、特により好ましくは４０ｍｂａｒ以上、さらにより好ましくは６０ｍｂａｒ以上、さらにまたより好ましくは１００ｍｂａｒ以上の蒸気圧を有することを特徴とする請求項１〜１７のいずれか１つに記載の組成物。
19. 前記組成物が、下記するエッセンシャルオイルの組合せの少なくとも１つを具備することを特徴とする請求項１〜１８のいずれか１つに記載の組成物。
    （ｉ） 慢性痛の予防的及び／若しくは治療的処置のための特に４０−８０／１０−５０／１−２０の重量比でのペパーミントオイル／ローズマリーオイル／ラベンダーオイルの組合せ；
    （ｉｉ） 代謝疾患、特に糖尿病若しくは肥満の予防的及び／若しくは治療的処置のための特に３０−７０／３０−７０の重量比でのグレープフルーツオイル／ペパーミントオイルの組合せ；
    （ｉｉｉ） 感染症、特に風邪、鼻炎及び気管支炎の予防的及び／若しくは治療的処置のための特に６０−９０／５−２０／５−２０の重量比でのユーカリオイル／ペパーミントオイル／タイムオイルの組合せ；
    （ｉｖ） 特に高血圧（筋緊張亢進）及び／若しくは心因性疾患、特にストレス、肉体的−精神的緊張、離脱症候群、及び睡眠障害である心臓血管疾患（心臓／循環器系の疾患）の予防的及び／若しくは治療的処置のための２０−５０／２０−５０／１５−４０の重量比でのラベンダーオイル／ベチベルオイル／マンダリンオイルの組合せ；
    （ｖ）特に１５−３０／１５−３０／１５−３０／１０−２５／２−１０／１−８の重量比でのレモンオイル／ペパーミントオイル／ローズマリーオイル／グレープフルーツオイル／ペッパーオイル／バジルオイルの組合せ；
    （ｖｉ）好ましくは、高血圧（筋緊張亢進）及び／若しくは心因性疾患、特にストレス、肉体的−精神的緊張、離脱症候群、及び睡眠障害である心臓血管疾患（心臓／循環器系の疾患）の予防的及び／若しくは治療的処置のための２５−４０／２０−３５／１０−２０／１０−２０／５−２０の重量比でのベルガモットオイル／レモンオイル／シダーウッドオイル／クラリーセージオイル／ベチベルオイルの組合せ；
    （ｖｉｉ）特に２５−４５／２０−４０／２０−４０／１−１５の重量比でのペパーミントオイル／ベチベルオイル／ジュニパーベリーオイル／タイムオイルの組合せ；
    （ｖｉｉｉ） 特に４０−６０／２５−４５／１０−３０／１−１０の重量比でのペパーミントオイル／糸杉オイル／ゼラニウムオイル／ジンジャーグラスオイルの組合せ；
    （ｉｘ）好ましくは、高血圧（筋緊張亢進）及び／若しくは心因性疾患、特にストレス、肉体的−精神的緊張、離脱症候群、及び睡眠障害である心臓血管疾患（心臓／循環器系の疾患）の予防的及び／若しくは治療的処置のための６５−９５／１−１５／１−１０の重量比でのペパーミントオイル／ローズマリーオイル／桂皮オイルの組合せ；
    （ｘ）特に７５−９５／１−１２／１−５の重量比でのペパーミントオイル／グレープフルーツオイル／ローズマリーオイルの組合せ；
    （ｘｉ）特に３０−５０／１０−３０／１０−３０／１０−３０の重量比でのベルガモットオイル／マヨラナオイル／ラベンダーオイル／オレンジオイルの組合せ；
    （ｘｉｉ）特に４０−６０／３５−５５／１−１５の重量比でのローズマリーオイル／ペパーミントオイル／バジルオイルの組合せ。
20. 活性成分の吸入投与のための吸入スティックであって、
    該吸入スティックが、その内部に、貯蔵手段、好ましくは布状貯蔵手段を具備すること、
    前記貯蔵手段が、疾患の予防的及び／若しくは治療的処置の使用のための組成物を有すること及び／若しくは影響を及ぼすこと、
    前記組成物が、お互いに異なる少なくとも２つのエッセンシャルオイル、特にお互いに異なる少なくとも３つのエッセンシャルオイルを具備すること、
    前記エッセンシャルオイルが、
    ベルガモットオイル（シトラスオーランティアム変種ベルガミア）、
    シダーウッドオイル（カプレサスフネブリスエンドリッハー）、
    サイプレス（糸杉）オイル（カプレサスセンパーヴァイレンス）、
    ユーカリオイル（ユーカリプタスグローバラス）、
    ゼラニウムオイル（ペラルゴニウムグラヴィオレン）、
    ジンジャーグラスオイル（シムボポゴンマルチニー（パルマローザ）変種ソフィア）、
    ラベンダーオイル（ラヴァンデュラアングスティフォリア）、
    マヨラナオイル（オリガナムマジョラナ）、
    マンダリンオイル（シトラスレティキュラータ）、
    クラリーセージオイル（サルビアスクラレア（オニサルビア））、
    オレンジオイル（シトラスアルランティウム変種デュルシス）、
    ペパーミントオイル（メンサピペリータ（セイヨウハッカ））、
    ペッパーオイル（パイパーニグラム）、
    ローズマリーオイル（ロスマリナスオフィシナリス）、
    タイムオイル（ティムスセルピラム（クリーピングタイム））、
    ベチベルオイル（ヴェチヴェリアズィーザノイデス）、
    ジュニパーベリーオイル（ジュニペラスコミュニスＬ．）、
    桂皮オイル（シナモマムセイラニカム）、
    レモンオイル（シトラスリモン）、
    グレープフルーツオイル（シトラスデキュマーナ）、
    バジルオイル（オシマムバジリカム）、
    トウヒオイル（ピセアエクスセルサ）
    及びそれらの混合物及び組合せからなる群から選択されることを特徴とする吸入スティック。
21. 請求項１〜１９のいずれか１つに記載の組成物、又は、請求項２０に記載の吸入スティックであって、前記吸入スティックが、請求項２２〜２９のいずれか１つに記載の吸入スティックであることを特徴とするもの。
22. 特に細長いハウジングスリーブ（２）と、少なくとも１つの活性成分を具備する少なくとも１つの好ましくは揮発性液体、特にエッセンシャルオイルを貯蔵するための特にロッド形状の貯蔵手段（３）とを具備し、前記ハウジングスリーブ（２）が前記貯蔵手段（３）を受容するための内部の容器空間（４）を有する吸入スティック（１）において、
    前記容器空間（４）の特に径方向に突出する少なくとも１つの固定突起が、前記ハウジングスリーブ（２）内に前記貯蔵手段を摩擦ロックするために、前記ハウジングスリーブ（２）に設けられることを特徴とする吸入スティック。
23. 複数の固定突起が、ハウジングスリーブ（２）に設けられること、且つ／又は、
    前記貯蔵手段（３）が、前記固定突起に対して、前記容器空間（４）の残りの内壁領域（８）に対して押圧することなしに、排他的に押しつけられること、且つ／又は、前記貯蔵手段（３）が、容器空間の周囲から所定の間隔で特に均一に分配され、好ましくは細長いリブ（７）として形成される固定突起によって容器空間の中央に配置されることを特徴とする請求項２２記載の吸入スティック。
24. 前記ハウジングスリーブ（２）が、特に吸入領域として形成される前側スリーブ領域（９）と、特に取り扱い領域として形成される後側スリーブ領域（１０）とを有すること、且つ／又は、前記容器空間（４）と連通する少なくとも１つの中央先端開口部（１２）が、前記前側スリーブ領域（９）の前端部（１１）に設けられること、且つ、前記容器空間（４）と径方向で連通する好ましくは少なくとも１つの側面開口部（１３）が、前記前側スリーブ領域（９）に設けられることを特徴とする請求項２２又は２３に記載の吸入スティック。
25. 前記リブ（７）が、前記前側スリーブ領域（９）の前端部（１１）の領域に設けられること、且つ、好ましくは前記リブ（７）のそれぞれが端部接触及び軸方向及び端部吸入斜面（１６）における前記貯蔵手段（３）の固定のための止め部（１４）とを有することを特徴とする請求項２２〜２４のいずれか１つに記載の吸入スティック。
26. 前記後側スリーブ領域（１０）に挿入可能なプラグスリーブ（１７）が、前記ハウジングスリーブ（２）を閉塞するために設けられること、且つ、終端吸入側止め部（２１）を有し、リブ（２０）として形成された固定突起が、好ましくは前記貯蔵手段（３）の端部固定のためのプラグスリーブ（１７）に設けられることを特徴とする請求項２２〜２５のいずれか１つに記載の吸入スティック。
27. 前記プラグスリーブ（１７）が、前記ハウジングスリーブ（２）に捕捉されること、且つ、特に円周上捕捉突起（２２）が、前記プラグスリーブ（１７）の外側に設けられること、且つ、円周上捕捉段部（２３）が、前記後側スリーブ領域（１０）の内側に設けられることを特徴とする請求項２２〜２６のいずれか１つに記載の吸入スティック。
28. 閉鎖キャップ（２４）が、前記先端及び側面開口部（１２，１３）の閉鎖のための前側スリーブ領域（９）に設置されるために設けられること、且つ、ネジ接続が、前記閉鎖キャップ（２４）を前記ハウジングスリーブ（２）にねじ込むために、前記前側スリーブ領域（９）から前記後側スリーブ領域（１０）の遷移部分に設けられることを請求項２２〜２８のいずれか１つに記載の吸入スティック。
29. 請求項２２〜２８のいずれか１つに記載の吸入スティックにおいて、前記吸入スティックが、請求項１〜１９のいずれか１つに記載の組成物を含有する事を特徴とする吸入スティック。
30. 請求項２２〜２９のいずれか１つに記載の吸入スティックを組み立てる方法において、
    前記貯蔵手段（３）が、最初に、充填されていない状態で、前記容器空間（４）に挿入されること、前記容器空間（４）が、それに続いて閉鎖されること、前記液体は、前記先端開口部（１２）及び／若しくは側面開口部（１３）を介して、前記容器空間を閉鎖した後に、前記貯蔵手段（３）に導入されることを特徴とする方法。
31. 部分的な吸引が、特に少なくとも前記ハウジングスリーブ（２）に、少なくとも前記貯蔵手段（３）に前記液体の導入の間、使用され、及び／若しくは、提供されることを特徴とする請求項３０記載の方法。
32. 請求項２２〜２９記載の吸引スティック（１）を組み立てるための方法において、
    前記貯蔵手段（３）が、最初に充填されていない状態で、前記容器空間（４）に挿入されること、それに続いて、前記容器空間（４）が前記後側スリーブ領域（１０）に前記プラグスリーブ（１７）を挿入することによって閉塞されること、且つ、前記貯蔵手段（３）が、挿入されたプラグスリーブ（１７）の結果として、その最終取り付け配置の長手方向の両端部で固定されることを特徴とする請求項３０又は３１に記載の方法。
33. 心臓血管疾患（心臓系／循環系の疾患）、特に高血圧（筋緊張亢進）；感染症、特に風邪、鼻炎及び気管支炎；代謝疾患、特に糖尿病若しくは肥満；心因性疾患、特にストレス、肉体的−精神的緊張、離脱症候群、及び睡眠障害；及び／若しくは、慢性疼痛の群からなる疾患において、非治療的、特に症候性投与、特に、食物、食物成分若しくは添加物、栄養サプリメント、香味組成物としての投与について、請求項１〜１９に記載された組成物の使用。

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