JP2016533939A - 車両用緩衝装置システム - Google Patents

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Abstract

車両用緩衝装置システム本発明は、第1のエネルギーレベルでの衝撃の際に変形するように適合されたメインユニット(100)と、システムが、第1のエネルギーレベルを上回る第2のエネルギーレベルで衝撃を受けると、メインユニット(100)の第1の変形段階の後に、メインユニット(100)への補完物として負荷を受けるように適合された、メインユニット(100)よりも長さの短い補助ユニット(200)とを備える車両用緩衝装置システムであって、補助ユニット(200)が、下流構造(30)に適用された力の合力を、この下流構造の縦軸に平行でない方向に合わせるように構成されたシステムに関する。【選択図】 図7

Description

本開示は、車両用緩衝装置システムの分野に関する。
車両での衝撃によるエネルギーが車室に伝わることを制限するために、変形してこのエネルギーを吸収する部品が既に数多く存在している。
既知の緩衝装置システムの例が、以下の文献に見られる:DE 10327604、US 2004/0060791、WO 2006/042974、DE 19745656、FR 2803571、FR 2844321、US 2002/0101086、FR 1530799、US 2005/0211520、FR 2903061、US 2005/0269824、US 2003/0057719、FR 2888545、US 2013/0119705、FR 2876646。
文献US 2007/052258、GB 2344794及びWO 00/03909は、メインユニットと、システムがメインユニットの初期の変形をもたらす第1のエネルギーレベルを上回る第2のエネルギーレベルで衝撃を受けると、メインユニットの第1の変形段階の後に、メインユニットの補完物として負荷を受けるように適合された、メインユニットよりも長さの短い補助ユニットとを備える緩衝装置システムを提案する。
本発明は、既存の緩衝装置システムを改良することを目的とする。
したがって、本発明は、車両用緩衝装置システムであって、第1のエネルギーレベルでの衝撃の際に変形するように適合されたメインユニットと、システムが、第1のエネルギーレベルを上回る第2のエネルギーレベルで衝撃を受けると、メインユニットの第1の変形段階の後に、メインユニットの補完物として負荷を受けるように適合された、メインユニットよりも長さの短い補助ユニットとを備えるシステムであって、補助ユニットが、下流構造に適用された力の合力を、この下流構造の縦軸に平行でない方向に合わせるように構成されたシステムを提案する。
本発明による構造によって、変形するのを第2のエネルギーレベルに達しないエネルギーレベルでのすべての衝撃に対する単一のメインユニットに限定することができる。この場合、下流構造のみならず補助ユニットも損傷していないので、単に単一のメインユニットを交換することによって、容易にかつ低コストで修理を行うことができる。
負荷を受ける一方で、補助ユニットは、第2のエネルギーレベルでの衝撃の影響下で変形し及び/又は合応力を下流構造部品に伝達し得る。補助ユニットがメインユニットの変形軸と異なる変形軸を有する及び/又は誘導するということは、関連する下流構造のアセンブリの強度レベルの非対称性を完全に又は部分的にオフセットし、及び/又は下流構造に適用される力の合力を、衝撃のため力の適用方向に平行でない方向であって、典型的には、この下流構造の縦軸に平行でない方向に合わせるように適合され得る。
本発明の第1の実施形態によれば、補助ユニットは、メインユニットに対して偏心している。
本発明の第2の実施形態によれば、補助ユニットは、メインユニットに対して中心に置かれる。
有利には、補助ユニットは、メインユニットの幾何学形状に相似の幾何学形状を有する。
有利には、補助ユニットは、メインユニットの変形軸と異なる変形軸を誘導するのに適した幾何学形状を有する。メインユニットの変形軸と異なる変形軸を誘導するのに適した補助ユニットの幾何学形状は、例えば、
補助ユニットの2つの壁の間で異なる壁厚と、
補助ユニットの壁に沿って延びる溝と、
不規則な六角形形状の断面と、
U字型断面と、
第1及び第2の部品のアセンブリであって、各々には、第1及び第2の部品が互いに対して留められ補助ユニットを形成する1対のフィンが提供される、アセンブリと、
互いに直交しない補助ユニットの少なくとも2つの隣接する壁を有する四角断面と、
折り曲げることによって補助ユニットが形成されるプレートの縁の重なりと、
折り曲げることによって補助ユニットが形成されるプレートの縁の間の溶接と
を含むグループの中から選択される。
有利には、補助ユニットは、メインユニットの変形軸と異なる変形軸を誘導するための切り欠きを有する。
有利には、補助ユニットは、メインユニットの変形軸と異なる変形軸での補助ユニットの変形を準備するように構成されたプライマー要素を有する。プライマー要素は、例えば、補助ユニットの変形前及び/又は補助ユニットの縁に設置された開口である。
有利には、補助ユニットは、補助ユニットを加熱処理することにより得られた低い機械強度のエリアを有する。
有利には、補助ユニットは、補強材を有する。
有利には、補助ユニットは、第1の材料から形成された本体と、第1の材料の機械的特徴と異なる機械的特徴を有する第2の材料から形成された補助的要素とを備える。
補助ユニットは、好ましくは、メインユニットに収容される。
補助ユニットは、第2のエネルギーレベルで衝撃の影響下で変形されるように適合される。変形例によれば、補助ユニットは、生じた力を下流構造部品に伝達するように適合される。
メインユニット及び/又は補助ユニットは、例えば、鋼で作られる。
ユニットのうちの少なくとも1つは、例えば、衝撃の影響下で力の適用方向に平行である縦軸上に中心を置く管状部品によって形成される。
有利には、システムは、メインユニット内側に入れ子になっているいくつかの補助ユニットを備える。
ユニットのうちの少なくとも1つは、例えば、真っすぐな長方形断面を有する。
ユニットのうちの少なくとも1つは、例えば、その縦軸O−Oに沿ってユニットの長さ全体にわたる一定の断面と、この軸にしたがってその長さ全体に沿った一定の厚さとを有する。
ユニットのうちの少なくとも1つは、例えば、ユニットの長さに沿って変わる断面及び/又は厚さを有する。
補助ユニットは、例えば、メインユニットの縦方向圧縮を上回る縦方向圧縮下にあるときに変形への耐性を有するために、メインユニットの全体的な厚さを上回る全体的な厚さを有する部品によって形成される。
有利には、システムは、車両のエンジン室を囲むバンパークロスバーの端とフロントビームの前端との間に設置される。
有利には、補助ユニットは、メインユニット内側の偏心位置であって、下流ビームの内面に隣接した位置に設置される。
本発明の他の特徴、目的及び利益は、以下の詳細な説明を読み、非限定的例として提供される添付図面を参照すれば、明らかになるだろう。
補助ユニットを示すためにメインユニットの部分的分解図に従って、本発明の第1の実施形態による、静止した緩衝装置システムの概略斜視図を示す。 変形の2つの連続段階での緩衝装置システムの概略図を示す。 図2と同一の変形の2つの連続段階での緩衝装置システムの、図2と類似の概略図を示す。 本発明の第1の実施形態による実施形態の変形例を示す。 3つの入れ子式ユニットを備える緩衝装置システムの実施形態の変形例を示す。 本発明の第1の実施形態の好ましい適用を示すために、車両シャーシの基礎構造を概略的に示す。 本発明の第1の実施形態による特定の実施形態の斜視図を示す。 側面図及び部分的な長手方向の断面図による同一の特定の実施形態の図を示す。 横断面による同一の特定の実施形態の図を示し、メインユニット内側で偏心する補助ユニットを作るためのいくつかの可能性を図解する。 上に積み重ねられている車両のフロントビームによって形成された下流部品のセクションだけではなく、中心に置かれ偏心する2つの代替位置の補助ユニットも図示する図9に類似する図を示す。 本発明の第1の実施形態によるアセンブリの上面概略図を示し、メインユニット内側で偏心する補助ユニットにつながったビームによって形成される下流構造部品での力の適用を図示する。 本発明の第1の実施形態による緩衝装置システムを通してフロントビームに結合されるフロントバンパークロスバーから構成されるアセンブリの概略図を示し、Aについては、フロントビームの縦軸を横断する鉛直軸Zによる曲げモーメントを、Bについては、ビームの縦軸を横断する水平軸Yによる曲げモーメントをそれぞれ示している。 Aは、×で印がつけられた曲線における本発明の第1の実施形態による緩衝装置システム、及び○で印がつけられた曲線における標準的な緩衝装置それぞれに関する時間の関数としての鉛直軸Zについてのモーメントを示す。Bは、×で印がつけられた曲線における本発明の第1の実施形態による緩衝装置システム、及び○で印がつけられた曲線における標準的な緩衝装置それぞれに関する時間の関数としての水平軸Yについてのモーメントを示す。 バンパークロスバーの一端とフロントビームの一端との間に挿入された、最新式の既知の緩衝装置システムを示す。 バンパークロスバーの一端とフロントビームの一端との間に挿入された、本発明の第1の実施形態による緩衝装置システムを示す。 図13A及び図13Bで確認された3つの例a、b、cで、図14に図示された最新式による緩衝装置システムの変形を示す。 図13A及び図13Bで確認された3つの同一の例a、b、cで、図15に図示された本発明の第1の実施形態による緩衝装置システムの変形を示す。 補助ユニットを示すためにメインユニットの部分的分解図に従って、本発明の第2の実施形態による、静止した緩衝装置システムの概略斜視図を示す。 本発明の第2の実施形態の変形例による、静止した緩衝装置システムの概略図を示す。 本発明の第2の実施形態の別の変形例による、静止した緩衝装置システムの概略図を示す。 本発明の第2の実施形態の別の変形例による、静止した緩衝装置システムの概略図を示す。 本発明の第2の実施形態の別の変形例による、静止した緩衝装置システムの概略図を示す。 本発明の第2の実施形態の別の変形例による、静止した緩衝装置システムの概略図を示す。 本発明の第3の実施形態による、静止した緩衝装置システムの概略図を示す。
先ほど述べられたように、本発明は、第1のエネルギーレベルでの衝撃の際に変形するように適合されたメインユニット100と、システムが、第1のエネルギーレベルを上回る第2のエネルギーレベルで衝撃を受けると、メインユニット100の第1の変形段階の後に、メインユニット100への補完物として負荷を受けるように適合された、長さのより短い補助ユニット200とを備える車両用緩衝装置システムであって、補助ユニット200が、下流構造30に適用される力の合力を、この下流構造30の縦軸に平行でない方向に合わせるように構成されたシステムに関する。
緩衝装置システム10は、メインユニット100と補助ユニット200との組み合わせから構成され、例えば、車両のバンパークロスバーなどの上流構造部品20と、例えば車両のビームの前端などの下流構造部品30との間に設置される。図6は、エンジン室を囲むバンパークロスバー20の端とフロントビーム30の前縁との間にそれぞれ設置された2つの緩衝装置システム10を示す。
好ましくは、第1及び第2のエネルギーレベルでの衝撃は、異なる事象に対応する。要するに、第1及び第2のエネルギーレベルでの衝撃は、連続的に引き起こされるのではない。それらの衝撃(it)は、2つの異なる衝撃状況に関わっている。衝撃のエネルギーレベルは、事象又は衝撃状況が発生するときの車両の速度レベル及び/又は質量次第で変化する。従って、第2のエネルギーレベルに対応する衝撃が、車両の速度レベルがより高く及び/又はより高い質量を有している第1の衝撃事象又は第1の衝撃状況に対応する一方で、第1のエネルギーレベルに対応する衝撃は、車両の速度レベルがより低く及び/又はより低い質量を有している第2の事象又は第2の状況に対応する。
好ましくは、補助ユニット200は、メインユニット100の変形軸と異なる変形軸を有する及び/又は誘導する。「補助ユニット200は、メインユニット100の変形軸と異なる変形軸を有する」は、補助ユニット200が、メインユニット100の軸と異なる軸に従って軸方向に圧縮及び/又は屈曲されると変形するように構成されることと理解される。「補助ユニット200は、メインユニット100の変形軸と異なる変形軸を誘導する」は、補助ユニット200が、メインユニット100の変形軸と異なる変形軸に従って力を下流構造部品30に移動させるように構成されることと理解される。この場合、補助ユニット200は、変形してもしなくてもよい。前述の配置により、補助ユニット200は、曲げモーメントを下流構造30上に適用することができ、次いで、下流構造30は、メインユニット100の軸と異なる軸に従って変形する(一又はいくつかのヒンジ効果)。
有利には、補助ユニット200は、下流構造30に適用される力の合力を、衝撃のため力の適用方向に平行でない方向に、典型的には、この下流構造30の縦軸に平行でない方向に合わせるように構成される。特に、補助ユニット200によって下流構造30に伝達される力の一部は、この補助ユニット200が負荷を受けると、縦軸O−Oに平行ではない。
有利には、補助ユニット200は、関連する下流構造30のアセンブリの強度レベルの非対称性を少なくとも部分的にオフセットするように構成される。
メインユニット100より長さの短い補助ユニット200は、メインユニット100の外側に設置されてもよい。それでもなお、補助ユニット200は、好ましくは、図1に見られるように、メインユニット100の内側に収容される。
図1から図18に示される特定の実施形態によれば、メインユニット100は、メインユニット100と上流構造部品20との間の接触面と概して垂直な、即ち、前方衝撃の影響下で力の適用方向に概して平行な、縦軸O−O上に中心を置く長方形の断面を有する管状部品によって形成される。
したがって、メインユニット100は、2つの鉛直壁106及び108によってつながる2つの水平壁102及び104を有する。
有利には、メインユニット100は、金属から、例えば、鋼から形成される。もちろん、メインユニット100は、示された特定の実施形態に限定されず、縦軸O−Oを横断し、長方形とは異なる、例えば、多角形、円、楕円又はその他、C字型などの開断面を含む、真っすぐな断面を有し得る。
図1から図18に提供される図示によれば、メインユニット100は、縦軸O−Oに沿ったメインユニットの長さ全体に沿った一定の断面と、この軸にしたがってメインユニットの長さ全体に沿った一定の厚さとを有する。代替的には、メインユニット100の断面及び/又は厚さは、軸O−Oに従ってメインユニットの長さに沿って変化し得る。
本発明の第1の実施形態によれば、補助ユニット200は、メインユニット100に対して偏心している。
図1に提供された図示によれば、補助ユニット200は、メインユニット100の幾何学形状に相似の幾何学形状を有する。したがって、補助ユニット200は、同様に、それ自体の軸A−A上に中心を置き、縦軸O−Oに平行であるが縦軸O−Oとは異なる管状部品によって形成される。
図1に表示された特定の実施形態によれば、したがって、補助ユニット200は、長方形の断面を有する管状の部品で同様に形成される。
したがって、補助ユニット200は、2つの鉛直壁206及び208によってつながる2つの水平壁202及び204を有する。
補助ユニット200は、好ましくは、メインユニット100の裏面に隣接し、下流構造30に当接する。
有利には、補助ユニット200は、同様に金属から、例えば、鋼から形成される。もちろん、補助ユニット200は、示された特定の実施形態に限定されず、同様に、長方形とは異なる、例えば、多角形、円、楕円又はその他、C字型などの開断面を含む、真っすぐな断面を有し得る。
図1に提供される図示によれば、補助ユニット200は、縦軸AO−AOに沿った補助ユニットの長さ全体に沿った一定の断面と、この軸にしたがって補助ユニットの長さ全体に沿った一定の厚さとを有する。代替的には、補助ユニット200の断面及び/又は厚さは、軸AO−AOに従って補助ユニットの長さに沿って変化し得る。
補助ユニット200は、メインユニット100の外側に設置されると、メインユニット100の真っすぐな断面より大きな真っすぐな断面を有する。
それに対して、補助ユニット200は、メインユニット100の内側に設置されると、添付図面に見られるように、メインユニット100の真っすぐな断面より小さな真っすぐな断面を有する。
非限定的な例として、メインユニット100及び補助ユニット200の寸法は、
およそ127mmのメインユニット100の水平長L1、
およそ100mmのメインユニット100の鉛直高さH1、
およそ60mmのメインユニット100の水平長L1、
およそ62mmの補助ユニット200の水平長L2、
およそ40mmの補助ユニット200の鉛直高さH2、
およそ20mmの補助ユニット200の水平幅L2
であり得る。メインユニット100及び補助ユニット200の各々は、一部品アセンブリで又はいくつかの部品を組み立てることによって形成され得る。
したがって、添付された図7から図10に表される特定の実施形態によれば、メインユニット100は、長方形の断面を有する管状アセンブリを組み合わせて形成するために、凹面が互いに向き合った状態で、前部から後部まで装着された2つのC字型部品110、120を組み立てることによって形成される。
しかしながら、添付された図7から図10に示される特定の実施形態によれば、補助ユニット200は、メインユニット100の縦方向圧縮を上回る縦方向圧縮下にあるときに変形への耐性を有するために、単一の部品で、メインユニット100を上回る全体的な厚さで形成される。
負荷を受ける一方で、補助ユニット200は、第2のエネルギーレベルでの衝撃の影響下で変形し及び/又は合応力を下流構造部品に伝達し得る。
先述の第2のエネルギーレベルに達しない第1のエネルギーレベルでの前方衝撃の影響下でのメインユニット100の変形が、添付された図2に概略的に示されている。メインユニット100だけが変形する。下流構造30のみならず補助ユニット20も損傷していないので、単に単一のメインユニット100を交換することによって、容易にかつ低コストで修理を行うことができる。
より高いエネルギーレベルでの前方衝撃の影響下での2つのユニット、メインユニット100及び補助ユニット200の変形が、図3に示されている。実際には、メインユニット100が、衝撃の結果としてエネルギーの残りを吸収するために、メインユニット100の変形後に補助ユニット200の長さと等しい長さに達すると、補助ユニット200もまた負荷にさらされる。
本発明に従って先ほど述べられたように、補助ユニット200は、メインユニット100に中心を置かない。この偏心は、関連する下流構造30のアセンブリの耐性レベルの非対称性を少なくとも部分的にオフセットし、又は更に下流構造30への力の適用方向を、力の入射方向に平行でなく、下流構造30の縦軸O−Oに平行にならないことが多い斜め方向に合わせるように適合され得る。
図9は、緩衝装置システムの横断面図を示し、メインユニット100内側で偏心する補助ユニット200を作るためのいくつかの可能性を図解する。実際、補助ユニット200は、含まれる構造の特定の構成及び所望の効果に従って、同一の水平面上、同一の鉛直平面上、並びにすべての水平及び鉛直の組み合わせにおいてでさえ、軸O−O及びA−Aをずらして配置することによって、メインユニット100に対して偏心し得る。
ハット形状の断面を有する部品32とカバー部品39との組み合わせによって形成されるビーム30の真っすぐな断面が、図10に概略的に重ね合わされて示される。部品32は、中央の補強リッジ34を有する底部品33、並びに底部品33に平行で、直交壁35及び36によって底部品33に結合された2つの切り込み37及び38によって形成される。カバー部品39は、切り込み37及び38を重ねることによって、この部品32を囲む。
その構造によって、そのようなビーム30が縦軸O−Oに対して対称ではない(2つの壁35、36が図10では対称ではなく、カバー部品39と組み合わせた切り込み37、38が底部品33と対称ではない)ので、ビーム30(it)は、ビームの幾何学的中心に対応する縦軸O−Oに対する変形への非対称な耐性を示すことが分かるだろう。
補助セル200をメインセル100の中心位置にではなく、むしろメインセル100の偏心位置に、例えば、図10の表示による左上の角に、配置することによって、ビーム30の変形方向は、その非対称性に関わらず、例えば、補助セル200の隣接する位置のため、底部品33に対応するビーム30の内面への力の適用を支持することによって制御され得、エンジン室の外側に向かってビーム30を歪め得る。したがって、ビーム又はサイドレール30の内側に負荷をかけることによって、2つの間で間隔が有利に働き、車両の乗客に対するリスクが制限される。これは、ビームの外側より内側の方が長い状態の、力の大きさを符号で表している矢印によって図11に概略的に示される。
同様に、ビーム30の上面付近でビーム30に負荷をかけることによって、これらのビーム30を下に向かって折り曲げることが有利に働き、ゆえにエンジンの上方への移動が防止される。
添付された図面に与えられた非限定的表示によれば、ビーム30の前端とメインユニット100及び補助ユニット200の後端との間の接合部分は、軸O−Oに垂直に挿入されたプレート40で実現される。
先ほど示されたように、図13Aは、×で印がつけられた曲線における本発明の第1の実施形態による緩衝装置システム、及び○で印がつけられた曲線における標準的な緩衝装置それぞれに関する時間の関数としての鉛直軸Zについてのモーメントを示す。
図13Bにおいて、「a」「b」「c」として引用される例は、第2のエネルギーレベルに達する衝撃の影響下での補助ユニット200の変形開始時、及び鉛直軸Zについてビーム30の折り曲げ開始時に、衝撃の影響下でのメインユニット100の変形開始にそれぞれ対応する。
図13Aの2つの曲線の比較例は、本発明により、モーメントが平滑化される(smoothing of the moment)だけではなく、ビーム30の屈曲が高速化し、これにより本発明の緩衝装置が装備された車両の乗員が我慢することになる力又は減速化が低減されることを示す。
次に、図13Bは、×で印がつけられた曲線における本発明よる緩衝装置システム、及び○で印がつけられた曲線における標準的な緩衝装置それぞれに関する時間の関数としての水平軸Yについてのモーメントを示す。
図13Bに図示される2つの曲線の比較例は、本発明による緩衝装置システムにより、生じたモーメントがかなり平滑化でき、したがって水平軸Y周囲での屈曲リスクを減らすことができることを示す。ゆえに、エンジン上昇のリスクが減る、又はゼロにさえなる。
最新式に対応する図16のa、b、c及び本発明に対応する図17のa、b、cの比較例は、補助ユニットがメインユニットの変形軸と異なる変形軸を誘導することによる下流構造に適用されたモーメントのため、本発明が、鉛直屈曲軸Z周囲での下流構造の屈曲を可能にする(これによって、一又は複数のヒンジ効果をもたらす)ことを示す。
当然ながら、本発明は、先述の実施形態に限定されるのではなく、その特質の範囲内の任意の変形例にまで及ぶ。
したがって、例えば、図5に概略的に示されていたように、本発明によるシステムは、いくつかの補助ユニット200、例えば、2つの補助ユニット200’及び200”を含み得、これら2つの補助ユニット200’及び200”は、一方が他方の内側に入れ子になっており、これらの補助ユニット200’及び200”が、加えられた正面衝突の力レベルによる負荷を連続的に受けるように、適切な場合、異なる長さを有する。その結果、図5に示される特定の実施形態次第で、本発明によるシステムは、より小さな寸法を有する第1の補助ユニット200’及び第2の補助ユニット200”を収容し、入れ子にするメインユニット100を備え、補助ユニット200’、200”の少なくとも1つは、メインユニット100に対して偏心している。補助ユニット200’、200”はそれら自体が、所望の効果次第で、互いに対して中心に置かれてもよく、又は互いに対して偏心していてもよい。
本発明の第2の実施形態によれば、補助ユニット200は、メインユニット100に中心を置く。
以下の記述では、第1の実施形態の要素と同一の要素は、同一の参照番号を有している。
補助ユニット200は、例えば、メインユニット100の変形軸と異なる変形軸を誘導するのに適した幾何学形状を有する。
図18aは、補助ユニット200が、少なくとも1つの壁208で、他の壁202、204、206を上回る厚さを有することを示している。
図18bは、補助ユニット200が、少なくとも1つの壁に縦軸O−Oに平行に延びる溝210を有することを示す。溝は、例えば、部品の内側に向かって方向付けられた丸い断面を有する。
図18cは、縦軸O−O上に中心を置く、不規則な六角形の断面を有する管状部品によって形成される。管状部品は、例えば、第1の一対の壁206、208と、第2の一対の壁202、204と、第3の一対の壁212、214とを有する。2つの第1の壁206、208は、互いに平行であり、2つの第2の壁202、204は、互いに平行であり、かつ2つの第1の壁206、208と実質的に垂直である。2つの第2の壁202、204は、第1の壁208の1つに隣接し、2つの第3の壁212、214は、一方は、第2の壁202、204の1つに互いに隣接し、他方は、第1の壁206の残りの1つと隣接し、その隣接する壁の各々により、好ましくは同一の値の鈍角を形成する。図18dに図示された代替手段として、第3の壁212、214は、部品の内側に向かって方向付けられた丸い断面を有する。
図18eは、U字形状の断面を有する細長部品によって形成される。部品は、例えば、互いに平行であり、第3の壁206に実質的に垂直である一対の壁202、204を有する。
図18fは、補助セル200が、概してU字型の断面を有している第1の細長部品248、及び第2の概して細長平面の部品250で形成され、第2の部品250が、縦軸O−O上に中心を置く長方形の断面を有する概して管状の部品を形成するために、第1の部品248上に装着されていることを示す。第1の部品248及び第2の部品250には、特に溶接によって、互いに留められる対のフィン252、254;256、258が提供される。第1の部品248及び第2の部品250の組み立て中に、フィン252、254;256、258のレベルで二重厚を形成することによって、補助ユニット200が、メインユニット100の変形軸と異なる変形軸を有すると理解される。
より具体的には、第1の部品248が、互いに平行であり、第3の壁208に実質的に垂直である一対の壁202、204を有することが、図18fから分かるだろう。第1の部品248は、2つのフィン252、254を更に備え、各フィンは、第3の壁208に対向する第1の壁202及び第2の壁204の端で、第1の壁202及び第2の壁204のうちの1つの延長に沿って延び、第1のフィン252は、概して、第1の壁202に直交しかつ第3の壁208に平行に延び、第2のフィン254は、概して、第2の壁204と同一平面上かつ第3の壁208に直交して延びる。第2の部品250は、フィン256、258によって対向する端で延びる壁206を備え、第1のフィン256は、概して、壁206に直交して延び、第2のフィン258は、当該壁206と同一平面で延びる。第2の部品250は、第1及び第2の部品のそれぞれのフィン252、254;256、258が互いに向かい合うように、第1の部品248に装着される。より具体的には、第1の部品248の第1のフィン252が、第2の部品250の第2のフィン258に向かい合うように設置されるのに対し、第1の部品248の第2のフィン254は、第2の部品250の第1のフィン256に向かい合うように設置される。フィン252、254;256、258は、例えば、溶接によって互いに留められる。
図18gは、補助ユニット200が、四角断面を有し、縦軸O−O上に中心を置く管状部品であって、互いに隣接するが直交しない少なくとも2つの壁206、204、208を備える管状部品によって形成されることを示す。図18gに図示された例では、管状部品の断面は、例えば、台形である。
図18hは、補助ユニット200が、プレートを折り曲げることによって実行される縦軸O−O上に中心を置く管状部品によって形成され、管は、当該プレートの縁218、220の重なり216によって閉じられていることを示す。代替的には、管は、プレートの縁218、220を互いに対して溶接することによって閉じられる。
代替的には、図19a及び図19bに示されるように、補助ユニット200は、例えば、メインユニット100と異なる変形軸を誘導するための切り欠き222を有する。
図19aは、補助ユニット200の一方の壁の縁が、階段状に切断されているのに対して、もう一方の壁の縁は、縦軸O−Oに対して斜めに切断されていることを示す。
図19bは、補助ユニット200が、縦軸O−O上に中心を置く延長された部品によって形成され、上流部品20と向かい合う縦方向の端224が、縦軸O−Oに対して傾斜していることを示す。図19bに示される例では、水平な壁202、204の縁226、228は、縦軸O−Oと直角を形成しないように、斜めに切断される。
代替的には、補助ユニット200は、メインユニット100の変形軸と異なる変形軸において部品の変形を準備するように構成されたプライマー要素230、232を有する。
図20aは、補助ユニット200が、メインユニット100の変形軸と異なる変形軸において部品の変形を準備するために、変形前230を有することを示す。図20aに示される例では、補助ユニット200は、第1の壁202に第1の変形線230aと、第2の隣接する壁208に第2の変形線230bとを有する。第1の変形線230a及び第2の変形線230bは、好ましくは、互いにつながっている。
図20bは、補助ユニット200が、メインユニット100の変形軸と異なる変形軸において部品の変形を準備するために、部品の縁234、236に沿って配置される開口232を有することを示す。
代替的には、図21に示されるように、補助ユニット200は、メインユニット100の変形軸と異なる変形軸を誘導することを目的とする低い機械強度を有する少なくとも1つのエリア238を形成するために、熱的に処理される。特に、図21に図示される例では、補助ユニット200は、長方形の断面を有する管状部品によって形成され、当該部品は、断面の第1のU字型部分上に低い機械強度のエリア238と、部品の断面の第2のU字型部分上に大きな機械強度のエリア240とを備える。
代替的には、補助ユニット200は、メインユニット100の変形軸と異なる変形軸を誘導するための補強材242、244を有する。補強材242、244は、補助ユニット200の内側又は外側に設置され得る。
図22a及び図22bに図示された例では、補強材242、244は、補助ユニット200の少なくとも一部と相似の幾何学形状を有する。
特に、図22aは、補助ユニット200が、長方形の断面を有する管状部品によって形成され、2つの直角壁242a、242bによって形成される補強材部品242によって補完され、補強部品242は、補助ユニット200の壁206、204の厚さを局部的に二重にするために、補助ユニット200の互いと隣接する2つの壁206、204に接触して設置される。補強材部品242は、例えば、接着又は溶接によって補助ユニット200に留められる。
図22bは、補助ユニット200が、長方形の断面を有する管状部品によって形成され、補助ユニット200の内側に設置され、縦軸O−Oに対して偏心している、長方形の断面を有する管状補強材部品244によって補完される。補強材部品244は、補助ユニット200と同一の長さであっても、補助ユニット200より長さが短くてもよい。補強材部品244は、補助ユニット200に留められてもよい。
代替的には、補助ユニット200は、第1の材料によって形成された本体と、第1の材料の機械的特徴と異なる機械的特徴を有する第2の材料によって形成された補助要素とを備え、機械的特徴とは、要するに、ヤング率、密度、降伏点又は硬度(引張強度)である。例えば、本体が鋼から形成されるのに対し、補助要素はアルミニウム又は複合材料から形成される。
図23aは、補助ユニット200が、U字型の断面を有する細長本体202、204、206から形成され、U字型断面上では、縦軸O−Oに中心を置く管状部品を形成するために、本体202、204、206の材料と異なる材料から形成されるプレート208a(補助要素)が装着されることを示す。
図23bは、補助ユニット200が、縦軸O−O上に中心を置く長方形の断面を有する管状の本体202、204、206から形成され、本体202、204、206、208が、当該本体の内側で壁206の1つに接触して設置された本体202、204、206、208の材料と異なる材料によって形成されたプレート246(補助要素)によって補完されることを示す。プレート246は、例えば、接着、リベット留め、レーザー溶接、スポット溶接又はMIG−MAG溶接(「金属不活性ガス」及び「金属活性ガス」溶接)によって壁に留められる。
当業者は、先ほど提示された別の方法を有利に組み合わせてもよいことを理解するだろう。
当業者は、同様に、先ほど提示された第1及び第2の実施形態を有利に組み合わせてもよいことを理解するだろう。
添付図面で図示され先ほど記載された様々な実施形態によれば、補助ユニット200は、プレート40などの要素に支えられており、そのような要素は、衝撃を受けることになる要素に隣接するこのメインユニット100の前端に対向するメインユニット100の後端で支持体として作用する。しかしながら、発明はまた、補助ユニット200の長さがメインユニット100の長さよりも短いので、補助ユニット200が、衝撃を受けることになる要素に隣接するメインユニット100の前端で、又はメインユニット100の長さに沿った任意の中間位置で、支持体として作用する要素に支えられる任意の変形例にも適用され得る。本発明の文脈で実に重要なことは、最初は長いメインユニット100の長さが補助ユニット200の長さまで短縮されると、補助ユニット200だけが変形され始める。
先ほど記載された実施形態によれば、補助ユニット200は、メインユニット100の中心軸の長さの少なくとも一部で、メインユニット100の中心軸に平行な中心軸を有する。本発明に従い図24に図示される第3の実施形態によれば、補助ユニット200は、メインユニット100の中心軸に対する斜交軸上に中心を置く。この第3の実施形態もまた、先述の実施形態のすべての変形例と互換性がある。

Claims (27)

  1. 車両用緩衝装置システムであって、第1のエネルギーレベルでの衝撃の際に変形するように適合されたメインユニット(100)と、前記システムが、前記第1のエネルギーレベルより大きな第2のエネルギーレベルで衝撃を受けると、前記メインユニット(100)の第1の変形段階の後に、前記メインユニット(100)への補完物として負荷を受けるように適合された、前記メインユニット(100)よりも長さの短い補助ユニット(200)とを備え、
    前記補助ユニット(200)が、下流構造(30)に適用された力の合力を、この下流構造の縦軸に平行でない方向に合わせるように適合されることを特徴とするシステム。
  2. 前記補助ユニット(200)が、前記メインユニット(100)の変形軸と異なる変形軸を有する及び/又は誘導することを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記補助ユニット(200)が、関連する前記下流構造のアセンブリの強度レベルの非対称性を少なくとも部分的にオフセットするために、前記メインユニット(100)と異なる変形軸を有する及び/又は誘導することを特徴とする、請求項1又は2に記載のシステム。
  4. 前記補助ユニット(200)は、前記下流構造(30)に適用された前記合力を、前記衝撃のため前記力の適用方向に平行でない方向に、典型的には、この下流構造(30)の前記縦軸に平行でない方向に合わせるために、前記メインユニット(100)と異なる変形軸を有する及び/又は誘導することを特徴とする、請求項1から3の何れか一項に記載のシステム。
  5. 前記補助ユニット(200)が、前記メインユニット(100)に対して偏心していることを特徴とする、請求項1から4の何れか一項に記載のシステム。
  6. 前記補助ユニット(200)が、前記メインユニット(100)に対して中心に位置することを特徴とする、請求項1から4の何れか一項に記載のシステム。
  7. 前記補助ユニット(200)が、前記メインユニット(100)の幾何学形状に相似である幾何学形状を有することを特徴とする、請求項1から6の何れか一項に記載のシステム。
  8. 前記補助ユニット(200)が、前記メインユニット(100)の変形軸と異なる変形軸を誘導するように適合される幾何学形状を有することを特徴とする、請求項1から6の何れか一項に記載のシステム。
  9. 前記メインユニット(100)の変形軸と異なる変形軸を誘導するように適合された前記補助ユニット(200)の前記幾何学形状が:
    前記補助ユニット(200)の2つの壁の間で異なる壁厚と、
    前記補助ユニット(200)の壁に沿って延びる溝(210)と、
    不規則な六角形形状の断面と、
    U字型断面と、
    第1及び第2の部品(248、250)のアセンブリであって、各々には、前記第1及び第2の部品が互いに対して留められ前記補助ユニット(200)を形成する1対のフィン(252、254;256、258)が提供される、アセンブリと、
    互いに直交しない前記補助ユニット(200)の少なくとも2つの隣接する壁(204、206、208)を有する四角断面と、
    折り曲げることによって前記補助ユニット(200)が形成されるプレートの縁(218、220)の重なり(216)と、
    折り曲げることによって前記補助ユニット(200)が形成される前記プレートの前記縁の間の溶接と
    を含むグループの中から選択されることを特徴とする、請求項8に記載のシステム。
  10. 前記補助ユニット(200)が、前記メインユニット(100)の変形軸と異なる変形軸を誘導するための切り欠き(222、224)を有することを特徴とする、請求項1から9の何れか一項に記載のシステム。
  11. 前記補助ユニット(200)が、前記メインユニット(100)の変形軸と異なる変形軸での前記補助ユニット(200)の変形を準備するように構成されたプライマー要素(230、232)を有することを特徴とする、請求項1から10の何れか一項に記載のシステム。
  12. 前記プライマー要素(230)が、前記補助ユニット(200)の変形前及び/又は前記補助ユニット(200)の縁(234、236)に設置された開口(232)であることを特徴とする、請求項11に記載のシステム。
  13. 前記補助ユニット(200)が、前記補助ユニット(200)を加熱処理することにより得られた低い機械強度のエリア(238)を有することを特徴とする、請求項1から12の何れか一項に記載のシステム。
  14. 前記補助ユニット(200)が、補強材(242、244)を有することを特徴とする、請求項1から13の何れか一項に記載のシステム。
  15. 前記補助ユニットが、第1の材料から形成された本体と、前記第1の材料の機械的特徴と異なる機械的特徴を有する第2の材料から形成された補助要素(208a、246)とを備えることを特徴とする、請求項1から14の何れか一項に記載のシステム。
  16. 前記補助ユニット(200)が、前記メインユニット(100)に収容されることを特徴とする、請求項1から15の何れか一項に記載のシステム。
  17. 前記補助ユニット(200)が、第2のエネルギーレベルで前記衝撃の影響下で変形されるように適合されることを特徴とする、請求項1から16の何れか一項に記載のシステム。
  18. 前記補助ユニット(200)が、生じた力を下流構造部品(30)に伝達するように適合されることを特徴とする、請求項1から17の何れか一項に記載のシステム。
  19. 前記メインユニット(100)及び/又は前記補助ユニット(200)が、鋼で作られることを特徴とする、請求項1から18の何れか一項に記載のシステム。
  20. 前記ユニット(100、200)のうちの少なくとも1つが、前記衝撃の影響下で力の適用方向に平行である縦軸上に中心を置く管状部品によって形成されることを特徴とする、請求項1から19の何れか一項に記載のシステム。
  21. 前記メインユニット(100)に入れ子になっているいくつかの補助ユニット(200’、200’’)を備えることを特徴とする、請求項1から20の何れか一項に記載のシステム。
  22. 前記ユニット(100、200)のうちの少なくとも1つが、真っすぐな長方形断面を有することを特徴とする、請求項1から21の何れか一項に記載のシステム。
  23. 前記ユニット(100、200)のうちの少なくとも1つが、その縦軸O−Oに沿ってその長さ全体にわたる一定の断面と、この軸にしたがってその前記長さ全体に沿った一定の厚さとを有することを特徴とする、請求項1から22の何れか一項に記載のシステム。
  24. 前記ユニット(100、200)のうちの少なくとも1つが、前記ユニットの前記長さに沿って変わる断面及び/又は厚さを有することを特徴とする、請求項1から22の何れか一項に記載のシステム。
  25. 前記補助ユニット(200)が、前記メインユニット(100)の縦方向圧縮を上回る縦方向圧縮下にあるときに変形への耐性を有するために、前記メインユニット(100)を上回る全体的な厚さを有する部品によって形成されることを特徴とする、請求項1から24の何れか一項に記載のシステム。
  26. 車両のエンジン室を囲むバンパークロスバー(20)の端とフロントビーム(30)の前端との間に設置されることを特徴とする、請求項1から25の何れか一項に記載のシステム。
  27. 前記補助ユニット(200)が、前記メインユニット(100)内側の偏心位置であって、前記下流ビーム(30)の内面に隣接した位置に設置されることを特徴とする、請求項26に記載のシステム。
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