JP2016529194A - ハイブリッドソーダ石灰ケイ酸塩およびアルミノケイ酸塩ガラス物品 - Google Patents

ハイブリッドソーダ石灰ケイ酸塩およびアルミノケイ酸塩ガラス物品 Download PDF

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Abstract

約40モル%以上〜約68モル%以下のSiO2、約11モル%以下のAl2O3を含み、約1:1以上〜約2:1以下のR2O:R’Oモル比、および約0.6:1以上〜約1.8:1以下のMgO:CaOモル比を有するガラス物品が提供される。そのガラス物品は、その少なくとも1つの面における圧縮応力層も含んでいてもよく、圧縮応力層は、約800MPa以上の圧縮応力および約20μm以上の深さを有する。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、米国特許法第119条に基づいて、2013年8月2日に出願された米国仮特許出願第61/861667号の優先権の利益を主張するものであり、この仮特許出願の内容全体が依拠され、参照により本明細書に援用される。
本明細書は、一般に、ハイブリッドソーダ石灰ケイ酸塩およびアルミノケイ酸塩ガラス物品に関し、より詳細には、イオン交換可能なハイブリッドソーダ石灰ケイ酸塩およびアルミノケイ酸塩ガラス物品に関する。
ソーダ石灰ケイ酸塩ガラスは、以前から知られており、例えば、フロート法などの費用効率の高い方法によって容易に作製される。さらに、ソーダ石灰ケイ酸塩ガラスに使用される原料は、他のタイプのガラス中の原料と比較して安価である。しかしながら、ソーダ石灰ケイ酸塩ガラスは、機械的強度および携帯電話、タブレット型コンピュータ、ラップトップコンピュータなどの現在の電子デバイスに必要な他の特性を提供しない。逆に、アルミノケイ酸塩ガラス、特に、イオン交換されるアルミノケイ酸塩ガラスは、現在の電子デバイスに使用されるのに十分な機械的強度および化学安定性を有するが、ソーダ石灰ケイ酸塩ガラスと比較して、製造するのに高コストの方法および原料を必要とする。
したがって、ソーダ石灰ケイ酸塩ガラスの低コスト特性およびアルミノケイ酸塩ガラスの高性能特性のバランスの取れた代替的なガラス組成物を含むガラス物品が必要とされている。
実施形態によれば、約40モル%以上〜約68モル%以下のSiO、約11モル%以下のAlを含み、約1:1以上〜約2:1以下のRO:R’Oモル比、および約0.6:1以上〜約1.8:1以下のMgO:CaOモル比を有するガラス物品が提供される。そのガラス物品は、その少なくとも1つの面における圧縮応力層も含んでいてもよく、圧縮応力層は、約800MPa以上の圧縮応力を有する。
ある実施形態によれば、約40モル%以上〜約68モル%以下のSiO、約11モル%以下のAl、約13モル%以上〜約21モル%以下のRO、および約2.5モル%以上のCaOを含み、約1:1以上〜約2:1以下のRO:R’Oモル比を有するガラス物品が提供される。ガラス物品は、その少なくとも1つの面における圧縮応力層を含んでいてもよく、圧縮応力層は、約800MPa以上の圧縮応力および約20μm以上の深さを有する。
さらなる特徴および利点が、以下の詳細な説明に記載され、ある程度はその説明から当業者に容易に明らかになり、または以下の詳細な説明、特許請求の範囲、ならびに添付の図面を含め、本明細書に記載される実施形態を実施することによって認識される。
上記の概要および以下の詳細な説明の両方が、様々な実施形態を説明し、請求項に記載される主題の性質および特徴を理解するための概説または枠組みを提供することが意図されることが理解されるべきである。添付の図面は、様々な実施形態のさらなる理解を提供するために含まれ、本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する。図面は、本明細書に記載される様々な実施形態を例示し、説明とともに、請求項に記載される主題の原理および作用を説明する役割を果たす。
表面に圧縮応力層を有するガラス物品を概略的に示す。
これより、公知のソーダ石灰ケイ酸塩ガラスより向上した強度を示し、かつ費用効率良く作製可能なガラス組成物を含むガラス物品の様々な実施形態が詳細に言及される。このようなガラス物品は、多種多様な用途に使用するのに適している。ガラス物品はまた、イオン交換プロセスなどによって化学的に強化されてもよく、それによって、ガラスに向上した機械的耐久性を与える。本明細書に記載されるガラス物品は、一般に、ガラス物品を費用効率の高い方法で製造することができ、また、ガラス物品を高いレベルまで化学的に強化することができる量で、シリカ(SiO)、アルミナ(Al)、MgO、CaO、SrO、BaO、および/またはZnOなどの二価カチオン酸化物(本明細書においてまとめてR’Oと呼ばれる)、ならびにNaOおよび/またはKOなどのアルカリ酸化物(本明細書においてまとめてROと呼ばれる)を含むガラス組成物を有する。ガラス組成物中に存在するアルカリ酸化物は、イオン交換によってガラス物品を化学的に強化するのを促進し得る。ガラス物品およびガラス組成物の様々な実施形態が、本明細書に記載され、具体例を参照してさらに例示される。
本明細書に記載されるガラス物品およびガラス組成物の実施形態において、構成成分(例えば、SiO、Al、RO、R’Oなど)の濃度が、特に規定されない限り、酸化物に基づいたモルパーセント(モル%)で記載される。
ガラス組成物中の特定の構成成分の濃度および/または不存在を表すのに使用される際の「含まない」および「実質的に含まない」という用語は、構成成分が、ガラス組成物に意図的に加えられないことを意味する。しかしながら、ガラス組成物は、0.10モル%未満の量の汚染物質としての微量の構成成分を含有していてもよい。
本明細書に記載されるガラス組成物は、ソーダ石灰ケイ酸塩ガラス組成物とアルミノケイ酸塩ガラス組成物とのハイブリッドである。ガラス組成物は、一般に、SiO、Al、1つ以上の二価カチオン酸化物、R’O、(MgO、CaO、SrO、BaO、および/またはZnOなど)、ならびに1つ以上のアルカリ酸化物、RO、(NaOおよび/またはKOなど)の組合せを含む。ガラス組成物のある実施形態は、Pを含む。ある実施形態において、ガラス組成物は、ホウ素、リチウム、および/またはバリウムならびにホウ素、リチウム、および/またはバリウムを含有する化合物を含まないかまたは実質的に含まない。これらの成分の組合せは、比較的低コストで製造することができ、また、イオン交換などによる化学的強化に好適なガラス物品を提供する。ある実施形態において、ガラス組成物は、例えば、SnO、ZrO、TiO、As、Sbなどの少量の1つ以上のさらなる酸化物をさらに含む。これらの成分は、清澄剤として、および/またはガラス物品の化学的耐久性(chemical durability)を高めるために加えられ得る。
本明細書に記載されるガラス物品の実施形態において、SiOが、それらの組成物の最大の成分であり、したがって、得られるガラスネットワークの主成分である。SiOが、ガラス物品に耐久性を与える。したがって、比較的高いSiO濃度が一般に望ましい。しかしながら、SiOの量が多過ぎる場合、SiOの濃度が高くなるほど、ガラス組成物を溶融させるのが難しくなり得るため、ガラス物品の成形性が低下され得、ひいては、ガラス物品の成形性に悪影響を与える。本明細書に記載される実施形態において、ガラス組成物は、一般に、約50モル%以上かつ約68モル%以下、または約66モル%以下の量のSiOを含む。ある実施形態において、ガラス組成物中のSiOの量は、約50モル%以上、または約57モル%以上である。ある実施形態において、ガラス組成物中のSiOの量は、約59モル%以上である。例えば、ある実施形態において、ガラス組成物は、約50モル%以上〜約68モル%以下のSiOを含む。ある他の実施形態において、ガラス組成物は、約57モル%以上〜約67モル%以下のSiO、または約59モル%以上〜約64モル%以下のSiOを含む。
本明細書に記載されるガラス物品は、Alをさらに含む。Alは、ガラス組成物中に存在するアルカリ酸化物とともに、イオン交換強化に対するガラス物品の感度を向上させる。ガラス組成物中のAlの量が多過ぎる場合、ガラス組成物の粘度が増加し、ガラス組成物をガラス物品へと成形するのに高温が必要とされ得、それによって、コストおよび製造時間が増加される。さらに、Alの量が多過ぎる場合、熱膨張係数が低下される。しかしながら、ガラス組成物中のAlの量が少な過ぎる場合、所望の圧縮応力が、イオン交換中で達成されないことがある。したがって、本明細書に記載されるガラス組成物は、一般に、約7モル%以上〜約11モル%以下の量のAlを含む。ある実施形態において、ガラス組成物中のAlの量は、約8モル%以上〜約10モル%以下である。ある他の実施形態において、ガラス組成物中のAlの量は、約9モル%である。
ガラス物品は、1つ以上のアルカリ酸化物も含む。アルカリ酸化物(RO)は、ガラス組成物のイオン交換可能性を促進し、したがって、ガラス物品を化学的に強化するのを促進する。ある実施形態において、ガラス組成物中に存在するアルカリ酸化物は、NaOおよび/またはKO(すなわち、「R」が、Naおよび/またはKである)を含む。実施形態において、ROが、約13モル%以上〜約21モル%以下の総濃度で、ガラス組成物中に存在する。ある他の実施形態において、ROが、約13モル%以上〜約19モル%以下、または約14モル%以上〜約18モル%以下の総濃度で、ガラス組成物中に存在する。さらに他の実施形態において、ROが、約15モル%以上〜約17モル%以下の総濃度で、ガラス組成物中に存在するか、または約16モル%で存在する。
ガラス物品のイオン交換可能性は、部分的には、イオン交換の前にガラス組成物中に最初に存在するNaOの量によってガラス物品に与えられる。したがって、本明細書に記載されるガラス物品の実施形態において、ガラス組成物中に存在するアルカリ酸化物は、少なくともNaOを含む。特に、NaOが、イオン交換強化の際の所望の圧縮強度およびガラス物品における層深さを達成するのに役立ち得る。ガラス組成物の実施形態は、約12モル%〜約20モル%の量のNaOを含む。ある実施形態において、ガラス組成物は、約15モル%以上〜約18モル%以下などの約14モル%以上の量のNaOを含む。他の実施形態において、ガラス組成物は、約16モル%以上〜約17モル%以下の量のNaOを含む。ガラス組成物中のNaOの量が少な過ぎる場合、ガラス組成物におけるイオン交換が十分でないことがある。しかしながら、ガラス組成物中のNaOの量が多過ぎる場合、ガラス物品の熱膨張係数が、許容できないレベルまで増加し得る。
上述されるように、組成物物品中のアルカリ酸化物は、KOをさらに含み得る。ガラス組成物中に存在するKOの量は、ガラス物品のイオン交換可能性にも関連し、圧縮応力層の深さを増加させ得る。しかしながら、ガラス組成物中に存在するKOの量が増加するにつれて、イオン交換によって得られる圧縮応力は、カリウムイオンとナトリウムイオンとの交換の結果として低下する。したがって、ガラス組成物中に存在するKOの量を制限するのが望ましいことがある。ある実施形態において、ガラス組成物中のKOの量は、約1.0モル%以上〜約3.5モル%以下、または約1.5モル%以上〜約3.0モル%以下である。ある実施形態において、ガラス組成物中のKOの量は、約1.8モル%以上〜約2.8モル%以下であり、または約2.0モル%で存在する。
ガラス組成物中に存在するAlおよびROの量はまた、RO対Alの比率として表されてもよい。ある実施形態において、ガラス組成物における比率RO:Alは、イオン交換強化に対するガラス物品の感度を促進するために、約1.3:1以上〜約2.3:1以下である。特に、ガラス物品の拡散係数または拡散率は、アルカリイオンがイオン交換中にガラス物品表面に浸透する速度に関連する。約1.3:1以上の比率RO:Alを有するガラス組成物が、約1.3:1未満の比率RO:Alを有するガラス物品より高い拡散率を有し得る。アルカリイオンがより高い拡散率を有するガラス物品では、アルカリイオンがより低い拡散率を有するガラス物品より、所与のイオン交換時間およびイオン交換温度で、層のより深い深さを得ることができる。さらに、RO:Alの比率が増加するにつれて、ガラス物品の歪み点、焼鈍し点、および軟化点が低下するため、ガラス物品は、より容易に成形可能である。さらに、所与のイオン交換時間およびイオン交換温度では、約1.3:1以上〜約2.3:1以下の比率RO:Alを有するガラス物品中で誘発される圧縮応力が、一般に、比率RO:Alが1.3:1未満または2.3:1超であるガラス物品で生じるものより大きいことが分かった。したがって、ある実施形態において、RO:Alの比率は、約1.5:1以上〜約2.1:1以下、または約1.7:1以上〜約1.9:1以下である。
ガラス組成物中に存在する、MgO、CaO、SrO、BaO、およびZnOなどの二価カチオン酸化物(R’O)は、ガラス物品の溶融性、イオン交換に対するガラス物品の感度、およびガラス物品における圧縮応力層の深さを向上させ得る。しかしながら、ガラス組成物中のR’Oの量が多くなり過ぎると、イオン交換に対するガラス物品の感度が低下することがあり、熱膨張係数が許容できないレベルまで増加することがある。本明細書に記載されるある実施形態において、ガラス組成物は、約7モル%以上〜約17モル%以下、または約9モル%以上〜約15モル%以下の量のR’Oを含む。他の実施形態において、ガラス組成物は、約10モル%以上〜約14モル%以下、または約11モル%以上〜約13モル%以下の量のR’Oを含む。
MgOが、高温におけるガラス組成物の粘度を低下させ、それによって、ガラス物品の溶融性および成形性を向上させ、および/またはヤング率を向上させ得る。MgOは、ガラス物品のイオン交換感度も向上させることができ、特に、MgOは、他のアルカリ土類金属酸化物と比較して圧縮応力層の深さを増加させ得る。ある実施形態において、ガラス組成物中のMgOの量は、約4モル%以上〜約9モル%以下、または約5モル%以上〜約8モル%以下である。他の実施形態において、ガラス組成物中のMgOの量は、約6モル%以上〜約7モル%以下である。
CaOが、高温におけるガラス組成物の粘度を低下させ、それによって、ガラス物品の溶融性および成形性を向上させ、および/またはヤング率を向上させ得る。CaOは、ガラス物品のイオン交換感度も向上させることができ、特に、CaOは、MgOを含む他のアルカリ土類金属酸化物と比較して圧縮応力層の圧縮応力を増加させ得る。しかしながら、ガラス組成物中のCaOの量が多くなり過ぎると、圧縮応力層の深さが減少され得る。したがって、ある実施形態において、ガラス組成物中のCaOの量は、約3.0モル%以上〜約7.0モル%以下などの、約2.5モル%以上〜約8.0モル%以下である。ある実施形態において、ガラス組成物中のCaOの量は、約4.0モル%以上〜約7.0モル%以下である。他の実施形態において、ガラス組成物中のCaOの量は、約5.0モル%以上〜約6.0モル%以下である。
本明細書に記載されるある実施形態において、ガラス組成物は、限定はされないがMgOを含む、ガラス組成物中の他のアルカリ土類金属酸化物の濃度と比較して比較的高いレベルのCaOを含有する。特に、高いレベルのCaOを有するガラス組成物から成形される物品は、このような高いレベルのCaOを含有しないガラス物品より、圧縮応力層におけるより高い圧縮応力を有し得る。しかしながら、CaOは、イオン交換の際にガラス物品におけるアルカリ金属イオンの拡散率を低下させ得、それにより、ガラス物品における圧縮応力層のより深い深さの形成を阻害し得る。逆に、MgOは、イオン交換の際にガラス物品へのアルカリ金属イオンの拡散率を増加させ、それによって、ガラスにおける圧縮応力層のより深い深さを与える。しかしながら、MgOは、CaOが提供することが可能な高いレベルの圧縮応力を提供しないことがある。したがって、ガラス組成物中のCaOおよびMgOの量のバランスを取ることにより、圧縮応力層の深さと圧縮応力層の圧縮応力とのバランスを取ることができる。
本明細書に記載されるガラス組成物中のMgOおよびCaOの両方の利益を十分に実現するために、MgO対CaOのモル比は、層の所望の深さおよび圧縮応力を提供するようにバランスを取られる。実施形態において、MgO:CaOのモル比は、約0.8:1以上〜約1.7:1以下などの約0.6:1以上〜約1.8:1以下である。ある実施形態において、MgO:CaOのモル比は、約0.7:1以上〜約1.6:1以下である。
ソーダ石灰ケイ酸塩およびアルミノケイ酸塩ガラスの有益な特性を実現するために、ガラス組成物中のアルカリ金属酸化物(RO)および二価カチオン酸化物(R’O)の量は、バランスを取られてもよい。したがって、実施形態において、ガラス組成物中のRO:R’Oのモル比は、約1:1〜約2:1、または約1.2:1〜約1.8:1である。ある他の実施形態において、ガラス組成物中のRO:R’Oのモル比は、約1.3:1〜約1.7:1、または約1.4:〜約1.6:1である。対照的に、ソーダ石灰ケイ酸塩ガラスは、一般に、1:1を超えるRO:RO比を有し、アルミノケイ酸塩ガラスは、一般に、2:1を超えるRO:RO比を有する。ROと比べて高いレベルの二価カチオン酸化物が、向上した圧縮応力をもたらし得るが、しかしながら、R’OがROを超える場合、拡散率は大幅に低下され得る。
本明細書に記載されるガラス組成物のある実施形態において、ガラス組成物は、Pも含み得る。Pは、ガラス物品のイオン交換性能を向上させることができ、特に、圧縮応力層の深さを増加させ得る。しかしながら、Pの量が多くなり過ぎると、例えば、MgOおよびCaOなどの高電界強度二価カチオンの存在下などで、乳濁化(opalization)および/または相分離が起こり得る。したがって、乳濁化および/または相分離を生じない少量のPが、圧縮応力層の深さを増加させるために、ガラス組成物に加えられ得る。ある実施形態において、Pはガラス組成物中に存在しない。しかしながら、他の実施形態において、ガラス組成物中のPの量は、約0.10モル%以上〜約0.75モル%以下、または約0.20モル%以上〜約0.60モル%以下である。ある実施形態において、ガラス組成物中のPの量は、約0.25モル%以上〜約0.55モル%以下、または約0.30モル%以上〜約0.50モル%以下である。
ガラス組成物中のPの量はまた、P対R’Oのモル比として決定されてもよい。実施形態において、ガラス組成物は、約0.0:1以上〜約0.05:1以下、または約0.01:1以上〜約0.04:1以下のP:R’Oモル比を有する。他の実施形態において、ガラス組成物は、約0.02:1以上〜約0.03:1以下のP:R’Oモル比を有する。比較的高い濃度のR’O(例えば、MgOおよびCaOなど)では、実施形態において、P対R’Oの比率は、相分離および/または乳濁化を防ぐために低く保たれ得る。
SiO、Al、RO、およびR’Oに加えて、本明細書に記載されるガラス組成物は、例えば、SnO、As、Sb、およびCl(NaClなどからの)などの1つ以上の清澄剤を任意に含み得る。実施形態において、ガラス組成物中の全ての清澄剤の合計は、約0.01モル%以上〜約1.0モル%以下、または約0.02モル%以上〜約0.8モル%以下の量である。他の実施形態において、ガラス組成物中の全ての清澄剤の合計は、約0.03モル%以上〜約0.07モル%以下、または約0.04モル%以上〜約0.06モル%以下の量である。例えば、ある実施形態において、ガラス組成物は、清澄剤としてSnOを含む。これらの実施形態において、SnOは、約0.001モル%〜約0.20モル%、または約0.002モル%〜約0.10モル%の量で、ガラス組成物中に存在する。
さらに、本明細書に記載されるガラス物品は、イオン交換に対するガラス物品の感度をさらに向上させるために、1つ以上のさらなる金属酸化物を含み得る。例えば、ガラス組成物は、ZnO、TiO、および/またはZrOをさらに含み得る。これらの実施形態において、さらなる金属酸化物が、TiOまたはZrOである場合、TiOまたはZrOは、0モル%以上かつ約2モル%以下の量で存在する。さらなる金属酸化物がZnOである場合、ZnOは、0モル%以上かつ約7モル%以下の量で存在する。TiOおよびZrOは、ガラスの溶融温度を低下させ、それによって、イオン交換特性を向上させ、耐久性を向上させ得る。ZrOおよびTiOは両方とも、ガラス中で結晶の核となることがあり、したがって、実施形態において、高濃度のこれらの金属酸化物は回避され得る。
上述されるように、ガラス組成物中のアルカリ酸化物の存在により、イオン交換によってガラス物品を化学的に強化することが促進される。特に、カリウムイオン、ナトリウムイオンなどのアルカリイオンは、ガラス物品中で、イオン交換を促進するのに十分に移動可能である。ここで、図1を参照すると、500℃以下または450℃以下の温度で、20時間以下、または8時間以下の期間にわたって、ガラス物品を、100%のKNOの溶融塩浴(または80重量パーセントを超えるKNOおよび残りのNaNOの混合塩浴)に曝すことによって、圧縮応力層110がガラス物品100中で形成され得る。ある実施形態において、層の所望の深さおよび圧縮応力を達成するための期間は、4時間以下または3.5時間以下である。層の所望の深さおよび圧縮応力を達成するための温度は、470℃以下または350℃以下であり得る。
ある実施形態において、ガラス物品は、20μm以上の深さDを有する圧縮応力層110を形成するようにイオン交換可能である。ある実施形態において、層110の深さDは、約25μm以上、または約30μm以上である。ある他の実施形態において、層110の深さDは、35μm以上である。さらに他の実施形態において、層110の深さDは、約80μm以下、または約70μm以下である。他の実施形態において、層110の深さDは、約60μm以下、または約50μm以下である。したがって、ある実施形態において、層110の深さDは、約20μm以上〜約80μm以下、または約25μm以上〜約70μm以下である。ある他の実施形態において、層110の深さDは、約30μm以上〜約60μm以下、または約35μm以上〜約50μm以下である。圧縮応力層の深さDが深くなるほど、ガラス物品の表面に傷が生じた後でも、ガラス物品に亀裂が入りにくくなる。一方、圧縮応力層110の深さDが増加するにつれて、ガラス物品を切断しにくくなり得、内部引張応力が増加し得る。圧縮応力層の厚さを増加させるために、KOおよび/またはPの量が増加されてもよく、またはCaOの量が、MgOの対応する増加とともに減少され得る。さらに、圧縮応力層110の深さDは、イオン交換プロセスの時間を延長することによって、またはイオン交換溶液の温度を上昇させることによって増加され得る。
ある実施形態において、圧縮応力層110の関連した圧縮応力は、850MPa以上などの約800MPa以上である。ある実施形態において、ガラス物品がイオン交換された後、圧縮応力層110の関連した圧縮応力は、約900MPa以上、または約950MPa以上である。ある実施形態において、圧縮応力層110の関連した表面圧縮応力は、約1,500MPa以下、約1,250MPa以下、または約1,100MPa以下である。したがって、実施形態において、圧縮応力層110の関連した圧縮応力は、約800MPa以上〜約1,500MPa以下、または約850MPa以上〜約1,250MPa以下である。ある他の実施形態において、圧縮応力層の圧縮応力は、約900MPa以上〜約1,100MPa以下、または約950MPa以上〜約1,050MPa以下であり得る。圧縮応力が大きくなるほど、ガラス物品の機械的強度が高くなる。圧縮応力を増加させるために、Alおよび/またはCaOの量が増加され得る。あるいは、イオン交換プロセスの時間を短縮するか、またはイオン交換溶液の温度を低下させることが有利であり得る。
実施形態によれば、上記のイオン交換特性は、ガラス物品が、約410℃以上の温度で、約1.4×10−11cm/s以上の閾値拡散率を有する場合、達成され得る。閾値拡散率は、ガラス物品中のアルカリイオンの移動度の尺度であり、したがって、一般に、イオン交換による強化に対するガラス物品の適応性(amenability)を表す。拡散率は、下式を用いて計算され得る。
Figure 2016529194
式中、DOLは、イオン交換される層の深さであり、tは、イオン交換処理の時間である。
本明細書に記載されるガラス物品の実施形態は、約525℃以上かつ約575℃以下の歪み点を有する。ガラス物品の実施形態は、約570℃以上かつ約620℃以下の焼鈍し点、および約765℃以上かつ約830℃以下の軟化点も有する。ガラス物品の歪み点が高い場合、ガラス物品の耐熱性が向上され、熱処理がガラス物品に対して行われる場合でも、圧縮応力層内の圧縮応力は、歪み点未満の高温曝露中に緩和しない。また、ガラス物品の歪み点が高い場合、応力緩和は、イオン交換中に起こらないため、高い圧縮応力が得られる。
本明細書に記載される実施形態において、ガラス物品は、25℃〜300℃の温度範囲で、約97×10−7/℃−1未満または約95×10−7/℃−1未満の熱膨張係数(CTE)を有する。これらのより低いCTE値により、このガラス物品は、より高いCTEを有するガラス物品と比べて、熱サイクルまたは熱応力条件により良好に耐えることができる。
実施形態において、ガラスの液相温度は、約1,100℃以下、約1,070℃以下、または約1,040℃以下である。
実施形態において、ガラス組成物が10,000ポアズ(1,000Pa・s)の対応する粘度を有する温度は、約1,050℃以上〜約1,150℃以下などの約1,000℃以上〜約1,200℃以下である。ある実施形態において、ガラス組成物が10,000ポアズ(1,000Pa・s)の対応する粘度を有する温度は、約1,100℃である。10,000ポアズ(1,000Pa・s)のガラス粘度に対応する温度がより低い場合、キルンが、より低い温度で運転されてもよく、ガラス物品中で生じた、閉じ込められた気泡の量が減少され得る。さらに、実施形態によれば、10,000ポアズ(1,000Pa・s)の粘度におけるガラスの温度は、ガラス物品が、フロート法、ロールアウト法(roll−out)、およびプレス法などのより低コストの方法によって成形され得るような温度であり得る。
ある実施形態において、本明細書に記載されるガラス組成物から成形されるガラス物品は、約73GPa以上などの約70GPa以上のヤング率を有する。ある実施形態において、ガラスは、80GPa以下、または約77GPa以下のヤング率を有する。本明細書に記載されるように、比較的高いヤング率を有するガラス物品は、一般に、作用応力の付加の際の変形に耐える。比較的高いヤング率を有するガラス物品が、限定はされないが、電子デバイスにおけるカバーガラスとしての用途を含む様々な用途に使用され得る。
実施形態において、ガラス物品は、約560kgf/mm〜約620kgf/mmなどの約540kgf/mm〜約640kgf/mmのビッカース硬度を有する。他の実施形態において、ガラス物品は、約580kgf/mm〜約600kgf/mmのビッカース硬度を有する。
実施形態によれば、本明細書に記載されるガラス物品は、ガラス原料のバッチが所望の組成を有するようにガラス原料のバッチ(例えば、SiO、Al、アルカリ酸化物、二価カチオン酸化物などの粉末)を混合することによって成形され得る。その後、ガラス原料のバッチは、溶融ガラス組成物を形成するように加熱され、それは続いて冷却され、固化されて、ガラス物品が成形される。固化の際(すなわち、ガラス組成物が塑性変形可能な場合)、ガラス組成物は、ガラス組成物を所望の最終形態へと成形するために標準的な成形技術を用いて成形され得る。あるいは、ガラス組成物は、シート、管などのストック形態へと成形され、続いて再加熱され、所望の最終形態へと成形され得る。例えばダウンドロー法(スロットダウン法(slot down method)およびリドロー法(re−draw method))、フロート法、ロールアウト法、およびプレス法などの任意の好適なプロセスが、ガラス物品を成形するのに使用され得る。
本明細書に記載されるガラス物品は、様々な透明性、透光性(translucency)、および色(またはそれらの欠如)を有し得る。例えば、ガラス組成物へのさらなる添加剤により、ガラス物品の光学特性を変化させることができる。組成添加剤を用いないガラスは、可視光を用いた透過スペクトルおよび吸収スペクトルによって測定した際にほぼ無色透明であり得る。
実施形態が、以下の実施例によってさらに明らかにされる。
実施例1〜12
実施例1〜12は、本明細書に開示される実施形態にしたがって作製されたガラス組成物を示す。以下の表1に列挙される成分の所望のモル%を得るように原料を混合することによって、ガラス組成物を調製した。原料には、砂、アルミナ、メタリン酸アルミニウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、マグネシア、および石灰石が含まれていた。2,500gのこれらの原料のバッチを混合し、カバーされた白金るつぼ中で、1,650℃で一晩溶融し、次に、清浄なスチールテーブル上に注いだ。次に、得られた溶融物を、600〜625℃で一晩焼き鈍した。ガラス物品を成形した後、それらを、測定された焼鈍し温度で一晩熱処理し、8時間にわたって410℃、430℃、または450℃のいずれかの温度の100%の精製されたKNOの浴に曝した。表面圧縮応力および圧縮応力層の深さ(DOL)を含むガラスの様々な特性を測定した。それらの測定の結果が、以下の表1に示される。圧縮応力(CS)および層深さ(DOL)を、各ガラス組成物のために補正した応力光係数を用いて、Orihara FSMを用いて測定した。
Figure 2016529194
Figure 2016529194
比較例1〜18
比較例1〜18は、本明細書に開示される実施形態の範囲内でないガラス組成物を示す。比較例1〜18のガラス組成物を、以下の表2に列挙される成分を用いたことを除いて、実施例1〜12と同じように調製した。実施例1〜12と同様に、比較例1〜18の様々な特性を測定し、それらの測定の結果が以下の表2に示される。
Figure 2016529194
Figure 2016529194
Figure 2016529194
比較例1〜7は、様々な量のSiO、Al、およびNaOを含むソーダ石灰ケイ酸塩ガラスを示す。圧縮応力および圧縮応力層の深さ(DOL)の両方を増加させるために成分を変更した。しかしながら、これらの比較例に示されるように、SiO、Al、およびNaOを単独で変更することによって、800MPaを超える圧縮応力および20μm以上のDOLを達成することはできなかった。
しかしながら、実施例1および2では、DOLを増加させるために、KOをCaOの代わりに用いた。実施例4および5は、実施例1および2と同様のKOの量を有していたが、MgOおよびSiOを増加させた一方、ガラス組成物中のCaOの量を減少させた。実施例4および5はまた、800MPaを超える圧縮応力および20μmを超えるDOLを有していた。さらに、実施例4および5は、実施例1および2より高いDOLを有していた。
比較例8〜10では、Pを、ソーダ石灰ケイ酸塩ガラス組成物中に導入して、DOLを増加させた。比較例8〜10のDOLが、比較例1〜7と比較して増加されたが、比較例8〜10の圧縮応力は、800MPaをはるかに下回っていた。比較例11〜18では、CaO、MgO、およびPの量も変更しながら、圧縮応力およびDOLの両方を向上させるようにAlの量を変更した。しかしながら、比較例11〜15および18のいずれも、800MPaを超える圧縮応力および20μm以上のDOLの両方を有さず、比較例17および18は、8時間にわたって430℃または450℃でイオン交換した際、800を超える圧縮応力を有さなかった。
対照的に、実施例7〜15では、少量のPを導入し、Al、MgO、およびCaOの量を変更した。少量のPは、これらの実施例のDOLを、20μmを超えるまで増加させ、Al、MgO、およびCaOのバランスを取ることにより、800MPaを超える圧縮応力が得られた。しかしながら、比較例14および15に示されるように、比較例7〜13のものからPの量を減少させるだけでは、800MPa以上の圧縮応力および20μm以上のDOLを得られなかった。そうではなく、実施例7〜15では、800MPa以上の圧縮応力および20μm以上のDOLを有するガラス組成物を得るように、少なくともSiO、Al、NaO、KO、MgO、CaO、およびPの効果のバランスを取った。
表1および2に示される特性に加えて、実施例中のガラス組成物のそれぞれは、ソーダ石灰ケイ酸塩ガラスのみに従来は利用される低コストの方法によってガラス物品へと成形されることが可能であった。したがって、実施例1〜15のガラス組成物は、ソーダ石灰ケイ酸塩ガラス組成物と同様に低コストで、アルミノケイ酸塩ガラス組成物と同様に高い機械的強度を提供することが可能であった。
特許請求される主題の趣旨および範囲から逸脱せずに、本明細書に記載される実施形態に対する様々な変更形態および変形形態をなすことができることが当業者に明らかであろう。したがって、このような変更形態および変形形態が、添付の特許請求の範囲およびその均等物の範囲内に含まれる限り、本明細書は、本明細書に記載される様々な実施形態の変更形態および変形形態を包含することが意図される。

Claims (10)

  1. ガラス物品において、
    約40モル%以上〜約68モル%以下のSiO
    約11モル%以下のAl
    を含み、
    約1:1以上〜約2:1以下のRO:R’Oモル比;
    約0.6:1以上〜約1.8:1以下のMgO:CaOモル比;および
    前記ガラス物品の少なくとも1つの面における圧縮応力層であって、約800MPa以上、好ましくは、約950MPa以上〜約1,500MPa以下の圧縮応力を有する圧縮応力層;
    を有することを特徴とするガラス物品。
  2. 前記圧縮応力層の深さが、約20μm以上であることを特徴とする請求項1に記載のガラス物品。
  3. 前記圧縮応力層の前記深さが、約80μm以下であることを特徴とする請求項2に記載のガラス物品。
  4. 約4モル%以上〜約9モル%以下のMgO;
    約57モル%以上〜約65モル%以下のSiO
    約2.5モル%以上〜約8モル%以下のCaO;
    約12モル%以上〜約20モル%以下のNaO;
    約1モル%以上〜約3.5モル%以下のKO;および
    約7モル%以上のAl
    を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のガラス物品。
  5. 約0:1以上〜約0.1:1以下のP:R’Oモル比を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のガラス物品。
  6. 約0.001モル%以上〜約0.200モル%以下のSnOを含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のガラス物品。
  7. 約1.3:1以上〜約2.3:1以下のRO:Alモル比を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のガラス物品。
  8. 前記ガラス物品が約10,000ポアズ(1,000Pa・s)の粘度を有する温度が、約1,000℃以上〜約1,200℃以下であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のガラス物品。
  9. 前記ガラス物品のナトリウムとカリウムとの相互拡散率が、410℃でイオン交換される際、約1.4×10−11cm/s以上〜約4.0×10−11cm/s以下であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のガラス物品。
  10. 約540kgf/mm以上〜約640kgf/mm以下のビッカース硬度を有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載のガラス物品。
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