JP6791757B2 - 三次元成形のためのイオン交換可能なガラス物品 - Google Patents

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Description

関連出願の相互参照
本出願は、米国特許法第119条の下で、2014年2月27日に出願された米国仮特許出願第61/945430号明細書の優先権の利益を主張し、本明細書はその内容に依拠し、その全体が参照により本明細書に援用される。
本開示は、三次元形状に成形可能なガラスに関する。特に、本開示は、三次元形状に成形可能なイオン交換されたガラスに関する。特に、本開示は、低軟化点を有するそのようなガラスに関する。
成形されたガラス物品は、携帯電話およびタブレットなどの家庭用エレクトロニクス中の外装または筐体要素として使用され始めている。現在、これらの物品はガラスの成形によって製造される。
本開示は、化学強化可能であり三次元形状に成形可能であるアルカリアルミノケイ酸塩ガラスを提供することによってこれらおよびその他の要求に適応する。このガラスは、約825℃未満の軟化点および約30百万分率(ppm)/℃未満の高温熱膨張係数を有する。このガラスは、三次元形状に成形した後にイオン交換することができる。イオン交換した場合、このガラスは、少なくとも約700MPaの圧縮応力下にある表面層を有する。
したがって、本開示の一態様は、少なくとも約50モル%のSiO、少なくとも約8モル%のAl3、少なくとも約1モル%のP、および少なくとも約12モル%のNaOを含むガラス物品を提供することである。このガラス物品は、イオン交換可能であり、約825℃以下の軟化点および30ppm/℃以下の高温熱膨張係数を有する。
本開示の第2の態様は、少なくとも約50モル%のSiO、少なくとも約8モル%のAl、少なくとも約1モル%のP、および少なくとも約12モル%のNaOを含むガラス物品を提供することである。このガラス物品は、イオン交換され、ガラス物品表面から物品中のある層深さまで延在する圧縮層を有し、この圧縮層は少なくとも約700MPaの最大圧縮応力を有する。このガラス物品は、約825℃以下の軟化点および29ppm/℃以下の高温熱膨張係数を有する。
これらおよびその他の態様、利点、および顕著な特徴は、以下の詳細な説明、添付の図面、および添付の特許請求の範囲から明らかとなるであろう。
表1中の試料20の温度の関数としての瞬時熱膨張係数のプロットである。 皿形ガラス物品の断面概略図である。 平面状のイオン交換されたガラス物品の断面概略図である。
以下の説明において、図面中のいくつかの図にわたる同様の参照文字は同様または対応する部分を示している。特に他の記載がなければ、「上部」、「底部」、「外側」、「内側」などの用語は、便宜上の単語であって、限定的な用語と解釈すべきではないことも理解されたい。さらに、ある群が、要素およびそれらの組合せの群の少なくとも1つを含むとして記載される場合は常に、その群は、個別に、または互いの組合せのいずれかで、任意の数の列挙されるそれらの要素を、含む、から本質的になる、またはからなることができることを理解されたい。同様に、ある群が、要素またはそれらの組合せの群の少なくとも1つからなると記載される場合は常に、その群は、個別に、または互いの組合せのいずれかで、任意の数の列挙されるそれらの要素からなることができることを理解されたい。特に他の記載がなければ、ある範囲の値が列挙される場合、それは、その範囲の上限および下限、ならびにそれらに間のあらゆる範囲を含む。本明細書において使用される場合、名詞は、特に他の記載がなければ、「少なくとも1つ」または「1つ以上」の対象を指す。本明細書および図面に開示される種々の特徴は、任意のあらゆる組合せで使用できることも理解されたい。
本明細書において使用される場合、用語「ガラス物品」および「複数のガラス物品」は、全体的にまたは部分的にガラスでできたあらゆる物体を含む最も広い意味で使用される。特に他の記載がなければ、すべての組成はモルパーセント(モル%)で表される。高温熱膨張係(高温温度CTE)は、百万分率(ppm)/摂氏温度(ppm/℃)で表され、瞬時CTE対温度曲線の高温プラトー領域で測定される値を意味する。
特に他の記載がなければ、すべての温度は摂氏温度(℃)で表される。本明細書において使用される場合、用語「軟化点」は、ガラスの粘度が約107.6ポアズ(P)(約106.6Pa・s)となる温度を意味し、用語「アニール点」はガラスの粘度が約1013.2ポアズ(約1012.2Pa・s)となる温度を意味し、用語「200ポアズ温度(T200P)」はガラスの粘度が約200ポアズ(約20Pa・s)となる温度を意味し、用語「1ポアズ温度(T200P)」はガラスの粘度が約200ポアズ(約20Pa・s)となる温度を意味し、用語「1011ポアズ温度」はガラスの粘度が約1011ポアズ(約1010Pa・s)となる温度を意味し、用語「35kP温度(T35kP)」はガラスの粘度が約35キロポアズ(kP)(約3.5kPa・s)となる温度を意味し、用語「160kP温度(T160kP)」はガラスの粘度が約160kP(約16kPa・s)となる温度を意味する。
本明細書において使用される場合、用語「ジルコン破壊温度」または「Tbreakdown」は、ガラスの処理および製造において耐火材料として一般に使用されるジルコンが破壊されてジルコニアおよびシリカを形成する温度を意味し、用語「ジルコン破壊粘度」は、Tbreakdownにおけるガラスの粘度を意味する。用語「液相線粘度」は、液相線温度における溶融ガラスの粘度を意味し、液相線温度は、溶融ガラスが溶融温度から冷却されるときに結晶が最初に現れる温度、または温度を室温から上昇させるときに一番最後の結晶が溶融してなくなる温度を意味する。
用語「実質的に」および「約」は、あらゆる定量的比較、値、測定値、またはその他の表現に起因しうる固有の不確かさの程度を表すために本明細書において使用されうることに留意されたい。本明細書においてこれらの用語は、論点の主題の基本的機能が結果として変化することなく、記載の基準から定量的表現が変化しうる程度を表すためにも使用される。したがって、たとえば「リチウムを実質的に含まない」ガラスは、リチウムおよびリチウムから形成される化合物が、ガラスに意図的に加えられたりバッチとして使用されたりはしないが、汚染物質として非常に少量で存在しうるガラスである。
本明細書に記載されるビッカース亀裂発生閾値は、押し込み荷重をガラス表面に0.2mm/分の速度で加えて次に除去することによって求められる。最大押し込み荷重は10秒間維持される。押し込み亀裂閾値は、10回の押し込みの50%で圧痕のコーナーから出現する任意の数の半径方向/中央の亀裂を示す、押し込み荷重において定義される。最大荷重は、閾値が特定のガラス組成に適合するまで増加させる。すべての押し込み測定は室温において50%の相対湿度で行われる。
本明細書において使用される場合、「最大圧縮応力」は、圧縮層中で測定される最大圧縮応力値を意味する。ある実施形態では、最大圧縮応力は、ガラスの表面に位置し、圧縮応力プロファイル中に「スパイク」として現れる場合がある。別の実施形態では、最大圧縮応力は、表面下のある深さで生じ、圧縮プロファイルの外観が「埋もれたピーク」になる場合がある。圧縮応力および層深さは、当技術分野において周知の手段を用いて測定される。そのような手段としては、限定するものではないが、株式会社ルケオ(東京、日本)製造のFSM−6000などの市販の機器を用いた表面応力(FSM)測定などが挙げられ、圧縮応力および層深さの測定方法は、“Standard Specification for Chemically Strengthened Flat Glass”と題されるASTM 1422C−99、およびASTM 1279.19779 “Standard Test Method for Non−Destructive Photoelastic Measurement of Edge and Surface Stresses in Annealed,Heat−Strengthened,and Fully−Tempered Flat Glass”に記載されており、それらの内容全体が参照により本明細書に援用される。表面応力測定は、ガラスの複屈折に関連しnm/mm/MPaの単位で表される応力光学係数(SOC)の正確な測定に依拠している。次にこのSOCは、“Standard Test Method for Measurement of Glass Stress−Optical Coefficient”と題されるASTM規格C770−98(2008)(その内容全体が参照により本明細書に援用される)にどちらも記載されるファイバー法および四点曲げ法、ならびにバルクシリンダー法などの当技術分野において周知の方法によって測定される。
本明細書において使用される場合、用語「三次元形状」は、平坦な板以外の形状または形態を意味する。三次元形状は、1つの面内にはない。三次元ガラス物品の非限定的な例が図2に示されている。皿形物品200は、皿形の断面または外観を得るために湾曲部分220がいずれかの端部(または両方の端部)で接する実質的に平坦または平面状の部分210をそれぞれ有する2つの主面202、204を有する。別の実施形態では、皿形物品230は、湾曲部分220がいずれかの端部(または両方の端部)で接する実質的に平坦または平面状の部分210を有する主面234を1つだけ有する。残りの主面232は実質的に平坦または平面状である。
全体的に図面を参照し、特に図1を参照すると、これらの図は特定の実施形態の説明を目的としており、開示またはそれに添付される特許請求の範囲の限定を意図するものではないことを理解されよう。図面は必ずしも縮尺通りではなく、明確さおよび簡潔さのために、図面の特定の特徴および特定の図が、縮尺的または概略的に誇張されて示されている場合がある。
手持ち式の電子デバイス中にカバーガラスを使用するため、ガラスを三次元形状に成形可能にするために、ガラスは、成形を容易にするために低い軟化点、および亀裂を防止するために高温で十分小さい熱膨張係数(CTE)を有するべきである。さらに、ガラスは、衝撃による損傷を防止するのに十分な表面圧縮応力を実現するために、イオン交換可能であるべきである。
溶融成形可能であり、イオン交換可能であり、三次元形状に成形可能な一連のガラスが本明細書に記載される。このガラスは、少なくとも約50モル%のSiO、少なくとも約8モル%のAl、少なくとも約1モル%のP、および少なくとも約12モル%のNaOを含み、約825℃以下の軟化点および約30ppm/℃以下の高温熱膨張係数(高温CTE)を有する。ある実施形態では、本明細書に記載のガラスの軟化点は約800℃以下であり、さらに別の実施形態では約775℃以下である。
前述したように、高温熱膨張係数は、高温でのガラスの瞬時熱膨張係数として採用される。図1は、表1中の試料20の温度の関数としての瞬時熱膨張係数のプロットである。このガラス試料の高温CTEは、約675℃で生じる高温プラトーにおける瞬時CTEである。ある実施形態では、高温熱膨張係数は約29ppm/℃以下であり、別の実施形態では約27ppm/℃以下である。これらのガラスの代表的な組成を表1に列挙する。表1中に列挙されるガラスの軟化点、高温熱膨張係数、およびその他の物理的性質、たとえば歪点、アニール点、T200P、1011ポアズ温度、T35kP、Tbreakdown、ジルコン破壊粘度、T160kp、液相線温度、液相線粘度、屈折率、およびSOCを表2に列挙している。
Figure 0006791757
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ある実施形態では、本明細書に記載のガラスは、鋳造などの当技術分野において周知の手段を用いて三次元形状に成形することができる。このような三次元形状の非限定的な例としては、少なくとも1つの表面が皿形、湾曲、凸型、または凹型の断面を有する物品が挙げられる。皿形物品は、湾曲部分が少なくとも1つの側部で接する実質的に平坦な部分を有することができる。皿形ガラスセラミック物品の非限定的な例を図2の断面図に概略的に示している。皿形物品200は、皿形の断面または外観を得るために湾曲部分220がいずれかの端部(または両方の端部)で接する実質的に平坦または平面状の部分210をそれぞれ有する2つの主面202、204を有する。別の実施形態では、皿形物品230は、湾曲部分220がいずれかの端部(または両方の端部)で接する実質的に平坦または平面状の部分210を有する主面234を1つだけ有する。残りの主面232は実質的に平坦または平面状である。
ガラスを化学強化するために、イオン交換が広く使用されている。特定の一例では、カチオン源(たとえば、溶融塩、または「イオン交換」浴)中のアルカリカチオンが、ガラス中のより小さなアルカリカチオンと交換されて、ガラス表面付近に圧縮応力(CS)下にある層が得られる。この圧縮層は、表面からガラス中のある層深さ(DOL)まで延在する。本明細書に記載のガラスでは、たとえば、限定するものではないが硝酸カリウム(KNO)などのカリウム塩を含む溶融塩浴中にガラスを浸漬することによるイオン交換中に、カチオン源のカリウムイオンがガラス中のナトリウムイオンと交換される。イオン交換プロセスに使用できる別のカリウム塩としては、塩化カリウム(KCl)、硫酸カリウム(KSO)、それらの組合せなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
平面状のイオン交換されたガラス物品の断面概略図を図3に示す。ガラス物品300は、厚さt、第1の表面310、および第2の表面312を有する。図3に示す実施形態は平坦で平面上のシートまたは板としてガラス物品300を示しているが、ガラス物品は、三次元形状または非平面状構成などの別の構成を有することができる。ガラス物品300は、第1の表面310からガラス物品300全体の中の層深さdまで延在する第1の圧縮層320を有する図3に示す実施形態では、ガラス物品300は、第2の表面312から第2の層深さdまで延在する第2の圧縮層322も有する。ガラス物品はdからdまで延在する中央領域330も有する。中央領域330は、層320および322の圧縮応力のバランスをとる、またはそれらの圧縮応力を打ち消す引張応力下または中央張力(CT)下にある。第1および第2の圧縮層320、322の深さd、dによって、ガラス物品300は、鋭い衝撃によって生じるきずが、ガラス物品300の第1および第2の表面310、312に伝播するのが防止され、同時に、圧縮応力によって、第1および第2の圧縮層320、322の深さd、dをきずが通過する可能性が最小限になる。
本明細書に記載のガラス物品は、三次元形状に成形した後にイオン交換することができる。非限定的な例では、ガラスは、ガラスの1013.2ポアズ(1012.2Pa・s)の粘度によって定義される温度でアニールされ、溶融硝酸カリウム浴中で4、8、または10時間のいずれかの間イオン交換される。イオン交換浴はほぼ100重量%のKNOを含むことができる。ある実施形態では、イオン交換浴は少なくとも約95重量%のKNOを含むことができ、別の実施形態では少なくとも約92重量%のKNOを含むことができる。圧縮層は、KOを含み、少なくとも約700MPaの最大圧縮応力を有する。ある実施形態では、圧縮層(図3中の320、322)は、少なくとも約700MPa最大圧縮応力CSを有することができる。別の実施形態では最大圧縮応力は少なくとも約800MPaであり、さらに別の実施形態では少なくとも約900MPaである。圧縮層320、322のそれぞれの層深さDOL(図3中のd、d)は、ある実施形態では少なくとも20μmである。別の実施形態では、層深さは少なくとも約30μmである。
表3は、表1に列挙されるガラスのイオン交換によって得られた圧縮応力(CS)、層深さ(DOL)、およびビッカース亀裂押し込み閾値を列挙している。イオン交換実験の第1の組では、厚さ1mmの試料を最初にガラスの1013.2ポアズ(1012.2Pa・s)の粘度によって定義される温度でアニールし、次にKNO浴中410℃で4時間イオン交換した。実験の第2の組では、フュージョンドロー法で生じる熱履歴をシミュレートするため、厚さ1mmの試料を最初に1011ポアズ温度まで加熱し、室温まで急冷した。これらの急冷した試料を次にKNO浴中410℃で4時間イオン交換した。
Figure 0006791757
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ある実施形態では、本明細書に記載のガラスは、少なくとも約50モル%のSiO(すなわち、SiO≧50モル%)、約10モル%〜約20モル%のAl(すなわち、10モル%≦Al≦20モル%)、約1モル%〜約8モル%のP(すなわち、1モル%≦PO≦8モル%)、約2モル%〜約10モル%のB(すなわち、2モル%≦B≦10モル%)、および約14モル%〜約20モル%のNaO(すなわち、14モル%≦NaO≦20モル%)を含む。ガラスは約1モル%〜約7モル%のZnO(すなわち、1モル%≦ZnO≦7モル%)をさらに含むことができる。
ある実施形態では、Al(モル%)>P(モル%)+B(モル%)およびAl(モル%)>B(モル%)であり、ある実施形態では、NaO(モル%)>Al(モル%)である。ある実施形態では、0.3≦[(RO(モル%)+RO(モル%)+B(モル%)]/[Al(モル%)+P(モル%)+SiO(モル%)]≦0.45であり、ここでROは一価カチオン酸化物であり、ROは二価カチオン酸化物である。ある実施形態では、ガラスは、リチウム、カリウム、アルカリ土類金属、およびそれらの化合物の少なくとも1つを実質的に含まない。
本明細書に記載のベースガラスおよびイオン交換されたガラスの各酸化物成分は、ある機能を果たす。たとえば、シリカ(SiO)は、主要なガラス形成酸化物であり、溶融ガラスから網目骨格を形成する。純SiOは低CTEを有し、アルカリ金属を含まない。しかしその非常に高い溶融温度のため、純SiOはフュージョンドロー法には適合しない。粘度曲線も高すぎるため、積層構造中のあらゆるコアガラスに一致しない。ある実施形態では、本明細書に記載のガラスは、少なくとも約50モル%のSiOを含み、別の実施形態では約50モル%〜約65モル%のSiOを含み、別の実施形態では約50モル%〜約60モル%のSiOを含む。
シリカに加えて、本明細書に記載のガラスは、安定なガラス配合物、低CTE、低ヤング率、低剪断弾性率を実現し、溶融および成形を容易にするために、網目形成剤のAlおよびBを含む。SiOと同様に、Alはガラス網目の剛性に寄与する。アルミナは、4配位または5配位のいずれかでガラス中に存在することができる。ある実施形態では、本明細書に記載のガラスは、約10モル%〜約20モル%のAlを含み、特定の実施形態では約12モル%〜約16モル%のAlを含む。
五酸化リン(P)は、これらのガラス中に含まれる網目形成剤である。Pはガラス網目中で擬四面体構造を採用し、すなわち、4つの酸素原子が配位するが、その中の3つのみが網目の残りの部分に結合する。第4の酸素は、リンカチオンに二重結合する末端酸素である。ガラス網目中のホウ素とリンの会合によって、SiOと同様に四面体構成中のこれらの網目形成剤が相互に安定化されうる。Bと同様に、ガラス網目中へのPの混入はヤング率および剪断弾性率の低下において非常に有効である。さらにガラス網目中へのPの混入によって、高温CTEが低下し、イオン交換相互拡散速度が増加し、ジルコン耐火材料とのガラスの適合性が改善される。ある実施形態では、本明細書に記載のガラスは約1モル%〜約8モル%のPを含む。
酸化ホウ素(B)も、粘度を低下させ、したがって溶融してガラスを形成する性質を改善するために使用されるガラス形成化合物である。Bはガラス網目中に3配位または4配位のいずれかで存在できる。3配位のBは、ヤング率および剪断弾性率の低下のため、したがってガラスの固有損傷抵抗の改善のために最も有効な酸化物である。したがって、本明細書に記載のガラスは、ある実施形態では約2モル%〜約10モル%のBを含み、別の実施形態では約5モル%〜約8モル%のBを含む。BおよびPの両方がガラス中に存在すると、ガラスの固有損傷抵抗(IDR)が増加することで、ガラスの機械的性能が向上する。イオン交換されると、本明細書に記載のガラスは約10kgf〜約20kgf(約98N〜約196N)の範囲のビッカース押し込み閾値を示す。
イオン交換によるガラスの化学強化を実現するためにアルカリ酸化物NaOが使用される。本明細書に記載のガラスはNaOを含み、このNaOは、たとえばKNOを含有する塩浴中のカリウムと交換可能である。ある実施形態では、ガラスは約14モル%〜約20モル%のNaOを含み、別の実施形態では約15モル%〜約20モル%のNaOを含む。
と同様に、二価酸化物ZnOも、200ポアズ(20Pa・s)の粘度における温度(200P温度)を低下させることによってガラスの溶融挙動を改善する。ZnOは、P、B、および/またはNaOの同様の添加と比較して、歪点の改善においても有益である。ある実施形態では、本明細書に記載のガラスは、約1モル%〜約7モル%のZnOを含み、別の実施形態では約2モル%〜約5モル%のZnOを含む。
MgOおよびCaOなどのアルカリ土類酸化物を、200P温度および歪点に対する同様の効果を実現するためにZnOの代わりに使用することもできる。しかしMgOおよびCaOと比較すると、ZnOは、Pの存在下での相分離が促進される傾向が低い。SrOおよびBaOなどの別のアルカリ土類酸化物も、ZnOの代わりに使用できるが、これらは200ポアズ(20Pa・s)の粘度における溶融温度低下の効果がZnO、MgO、またはCaOよりも低く、歪点の上昇における有効性もZnO、MgO、またはCaOよりも低い。
ある実施形態では、本明細書に記載のベースガラスは、スロットドロー法およびフュージョンドロー法などの当技術分野において周知のダウンドロー法によって成形可能である。低濃度のLiOを含有するベースガラス組成物はフュージョンドロー法に十分に適合し、問題なく製造することができる。リチウムはリシア輝石または炭酸リチウムのいずれかでバッチで使用できる。
フュージョンドロー法は、薄いガラス板の大規模製造に使用されてきた工業技術の1つである。フロート法またはスロットドロー法などの他の平坦なガラスの製造技術と比較すると、フュージョンドロー法では、優れた平坦性および表面品質の薄いガラス板が得られる。結果として、フュージョンドロー法は、液晶ディスプレイ用、およびノートブック、娯楽用装置、タブレット、ラップトップなどの個人用電子デバイスのカバーガラス用の薄いガラス基板の製造における主要製造技術となっている。
フュージョンドロー法は、典型的にはジルコンまたは別の耐火材料でできている「アイソパイプ」(isopipe)と呼ばれるトラフ上に溶融ガラスを流すことを含む。溶融ガラスはアイソパイプの上部で両側からあふれだし、アイソパイプの底部で合流して1つのシートを形成し、最終シートの内部のみがアイソパイプと直接接触している。このドロー法の間、最終ガラス板の露出面はいずれもアイソパイプ材料と接触していないので、ガラスの両方の外面は、初期状態の品質であり、後の仕上げは不要である。
フュージョンドローが可能となるためには、ガラスは十分高い液相線粘度(すなわち、液相線温度における溶融ガラスの粘度)を有する必要がある。ある実施形態では、本明細書に記載のガラスは、少なくとも約100キロポアズ(kP)(約10.0kPa・s)、別の実施形態では、少なくとも約120kP(約12.0kPa・s)の液相線粘度を有し、さらに別の実施形態では、これらのガラスは少なくとも約300kP(約30.0kPa・s)の液相線粘度を有する。
説明の目的で典型的な実施形態を説明してきたが、以上の説明が本開示および添付の請求項の範囲の限定であると考えるべきではない。したがって、本開示および添付の特許請求の範囲の意図および範囲から逸脱しない、種々の修正、適合、および代案が当業者によって見出されるであろう。
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
実施形態1
ガラス物品において、前記ガラス物品が少なくとも約50モル%のSiO、少なくとも約8モル%のAl、少なくとも約1モル%のP、および少なくとも約12モル%のNaOを含み、前記ガラス物品がイオン交換可能であり、約825℃以下の軟化点、および30ppm/℃以下の高温熱膨張係数を有することを特徴とするガラス物品。
実施形態2
前記ガラス物品がイオン交換され、前記ガラス物品の表面から、前記物品中のある層深さまで延在する圧縮層を有し、前記圧縮層が少なくとも約700MPaの最大圧縮応力を有することを特徴とする実施形態1に記載のガラス物品。
実施形態3
前記最大圧縮応力が少なくとも約800MPaであることを特徴とする実施形態2に記載のガラス物品。
実施形態4
前記最大圧縮応力が少なくとも約900MPaであることを特徴とする実施形態3に記載のガラス物品。
実施形態5
前記層深さが少なくとも約20μmであることを特徴とする実施形態2〜4のいずれか一項に記載のガラス物品。
実施形態6
前記ガラス物品が少なくとも約10kgf(約98N)のビッカース亀裂発生閾値を有することを特徴とする実施形態2〜5のいずれか一項に記載のガラス物品。
実施形態7
前記ガラス物品が、約50モル%〜約65モル%のSiO、約10モル%〜約20モル%のAl、約1モル%〜約8モル%のP、約2モル%〜約10モル%のB、および約14モル%〜約20モル%のNaOを含むことを特徴とする実施形態1〜6のいずれか一項に記載のガラス物品。
実施形態8
前記ガラス物品が約1モル%〜約7モル%のZnOをさらに含むことを特徴とする実施形態7に記載のガラス物品。
実施形態9
Al(モル%)>P(モル%)+B(モル%)、Al(モル%)>B(モル%)、およびNaO(モル%)>Al(モル%)であることを特徴とする実施形態7または実施形態8に記載のガラス物品。
実施形態10
0.3≦[(RO(モル%)+RO(モル%)+B(モル%)]/[(Al(モル%)+P(モル%)+SiO(モル%)]≦0.45であり、ここでROは一価カチオン酸化物であり、ROは二価カチオン酸化物であることを特徴とする実施形態7〜9のいずれか一項に記載のガラス物品。
実施形態11
前記ガラス物品がリチウム、カリウム、およびアルカリ土類金属の少なくとも1つを実質的に含まないことを特徴とする実施形態1〜10のいずれか一項に記載のガラス物品。
実施形態12
前記軟化点が約800℃未満であることを特徴とする実施形態1〜11のいずれか一項に記載のガラス物品。
実施形態13
前記軟化点が約775℃未満であることを特徴とする実施形態1〜12のいずれか一項に記載のガラス物品。
実施形態14
前記ガラス物品が非平面形状を有することを特徴とする実施形態1〜13のいずれか一項に記載のガラス物品。
実施形態15
前記ガラス物品がダウンドロー可能であることを特徴とする実施形態1〜14のいずれか一項に記載のガラス物品。
実施形態16
ガラス物品において、前記ガラス物品が少なくとも約50モル%のSiO、少なくとも約8モル%のAl、少なくとも約1モル%のP、および少なくとも約12モル%のNaOを含み、前記ガラス物品がイオン交換され、前記ガラス物品の表面から、前記物品中のある層深さまで延在する圧縮層を有し、前記圧縮層が少なくとも約700MPaの最大圧縮応力を有し、前記ガラス物品が約825℃以下の軟化点および29ppm/℃以下の高温熱膨張係数を有することを特徴とするガラス物品。
実施形態17
前記最大圧縮応力が少なくとも約800MPaであることを特徴とする実施形態16に記載のガラス物品。
実施形態18
前記最大圧縮応力が少なくとも約900MPであることを特徴とする実施形態17に記載のガラス物品。
実施形態19
前記層深さが少なくとも約20μmであることを特徴とする実施形態16〜18のいずれか一項に記載のガラス物品。
実施形態20
前記ガラス物品が少なくとも約10kgf(約98N)のビッカース亀裂発生閾値を有することを特徴とする実施形態16〜19のいずれか一項に記載のガラス物品。
実施形態21
前記ガラス物品が、約50モル%〜約65モル%のSiO、約10モル%〜約20モル%のAl、約1モル%〜約8モル%のP、約2モル%〜約10モル%のB、および約14モル%〜約20モル%のNaOを含むことを特徴とする実施形態16〜20のいずれか一項に記載のガラス物品。
実施形態22
前記ガラス物品が約1モル%〜約7モル%のZnOをさらに含むことを特徴とする実施形態21に記載のガラス物品。
実施形態23
Al(モル%)>P(モル%)+B(モル%)、Al(モル%)>B(モル%)、およびNaO(モル%)>Al(モル%)であることを特徴とする実施形態21または実施形態22に記載のガラス物品。
実施形態24
0.3≦[(RO(モル%)+RO(モル%)+B(モル%)]/[(Al(モル%)+P(モル%)+SiO(モル%)]≦0.45であり、ここでROは一価カチオン酸化物であり、ROは二価カチオン酸化物であることを特徴とする実施形態21〜23のいずれか一項に記載のガラス物品。
実施形態25
前記ガラス物品がリチウム、カリウム、およびアルカリ土類金属の少なくとも1つを実質的に含まないことを特徴とする実施形態16〜24のいずれか一項に記載のガラス物品。
実施形態26
前記軟化点が約800℃未満であることを特徴とする実施形態16〜25のいずれか一項に記載のガラス物品。
実施形態27
前記軟化点が約775℃未満であることを特徴とする実施形態16〜26のいずれか一項に記載のガラス物品。
実施形態28
前記ガラス物品が非平面形状を有することを特徴とする実施形態16〜27のいずれか一項に記載のガラス物品。
実施形態29
前記ガラス物品がダウンドロー可能であることを特徴とする実施形態16〜28のいずれか一項に記載のガラス物品。

Claims (12)

  1. ガラス物品において、前記ガラス物品が約50モル%〜約65モル%のSiO、約8モル%〜約20モル%のAl、約1モル%〜約8モル%のP約2モル%〜約10モル%のB および約12モル%〜約20モル%のNaOを含み、前記ガラス物品がイオン交換可能であり30ppm/℃以下の高温熱膨張係数を有し、
    前記ガラス物品が約1モル%〜約7モル%のZnOをさらに含む、
    ことを特徴とするガラス物品。
  2. 前記ガラス物品がイオン交換され、前記ガラス物品の表面から、前記物品中のある層深さまで延在する圧縮層を有し、前記圧縮層が少なくとも約700MPaの最大圧縮応力を有することを特徴とする請求項1に記載のガラス物品。
  3. 前記層深さが少なくとも約20μmであることを特徴とする請求項1または2に記載のガラス物品。
  4. 前記ガラス物品が少なくとも約10kgf(約98N)のビッカース亀裂発生閾値を有することを特徴とする請求項2または3に記載のガラス物品。
  5. 前記ガラス物品が、約50モル%〜約65モル%のSiO、約10モル%〜約20モル%のAl、約1モル%〜約8モル%のP および約14モル%〜約20モル%のNaOを含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のガラス物品。
  6. Al(モル%)>P(モル%)+B(モル%)、Al(モル%)>B(モル%)、およびNaO(モル%)>Al(モル%)であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のガラス物品。
  7. 0.3≦[(RO(モル%)+RO(モル%)+B(モル%)]/[(Al(モル%)+P(モル%)+SiO(モル%)]≦0.45であり、ここでROは一価カチオン酸化物であり、ROは二価カチオン酸化物であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のガラス物品。
  8. 前記ガラス物品がリチウム、カリウム、およびアルカリ土類金属の少なくとも1つを含まないことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のガラス物品。
  9. 前記軟化点が約800℃未満であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のガラス物品。
  10. 前記ガラス物品が非平面形状を有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載のガラス物品。
  11. 前記ガラス物品が約50モル%〜約60モル%のSiOを含むことを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載のガラス物品。
  12. Al(モル%)>P(モル%)+B(モル%)であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のガラス物品。
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