JP2016526005A - 防火グレイジングおよび防火グレイジングの製造方法 - Google Patents
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Abstract
防火グレイジングは、少なくとも2つのガラス板を含み、防火層の透明層がその間に配置され、防火層はヒドロゲルを含む。防火層の遊離体は、酸性環境おいて、水性塩溶液もしくは水性塩分散体中で、水溶性かつ非毒性の単官能性モノマー、ならびに少なくとも1つの二官能性もしくは多官能性モノマーを含み、場合によっては開始剤を含み得る。単官能性および二官能性もしくは多官能性モノマーは毒性ではない、発癌性ではない、および突然変異誘発性ではない。
Description
本発明は、防火グレイジングの分野に関する。本発明は、2つの透明キャリア(たとえば、ガラス板)の間に透明防火層が配置される防火グレイジングに関する。
透明キャリア(特定的には、ガラス板)の間に防火層が配置される防火グレイジングにより、火災時において、ガラスの火に面する側が粉砕され、防火層が発泡を始める、および/または曇り始める。そして、防火層は、言わば反射の態様で冷却および/または断熱を行なう。この防火層は、たとえば、ケイ酸塩をベースに、またはヒドロゲルをベースに構築され得る。これら両方は、利点および欠点を有する。
ヒドロゲルをベースとした難燃性グレイジングは、たとえばDE2713849に記載されており、少なくとも2つの平行なガラス板の間の空間がゲルで満たされている。ゲルは、メタクリルアミドおよびアクリルアミドの重合によって形成され、重合は、促進剤(たとえば、ジエチルアミノプロピオニトリル)および場合に応じて架橋剤(たとえば、メチレンビスアクリルアミド、MBA)を加えた過酸化物もしくは過酸塩を用いてもたらされる。
DE10237395は、防火グレイジングを製造する方法を記載しており、2つの隣接するガラス板の間の防火組成物が作られる。防火組成物は、アクリル酸および/またはメタクリル酸および/またはそれぞれのアルカリ塩および/またはアクリル酸のアンモニア塩の重合によって形成され、塩溶液、重合開始剤、および架橋剤が付加的に使用され、アルカリ性(塩基性)塩溶液が好ましいものとして指定されている。
今日まで知られてきたヒドロゲルは、毒性、発癌性、もしくは突然変異誘発性の原料(たとえば、アクリルアミドをベースとする/DE2713849)から一部が構築される、またはアルカリ性環境において重合するのが好ましい材料(水溶性モノマー)が使用される。しかしながら、pH値が高いと、ガラス表面との望ましくない反応(ガラス腐食)を引き起こし得て、したがって曇りが生じ得る。今日まで用いられてきたヒドロゲルのさらなる欠点は、ガラス表面に対する付着性が乏しいことである。これは特に、ガラス表面に対する化学結合を消失させる、もしくはそもそも化学結合を生じさせない、高いpH値による加水分解反応が原因である。
メチロールアクリルアミドをベースとして製造されるヒドロゲルも知られている。メチロールアクリルアミドは、たとえば、アクリルアミドおよびホルムアルデヒドの出発物質から製造され得て、これらの出発物質は両方共が健康に関して危険な物質である。これらは、SVHC(非常に懸念される物質)として格付けされてきた。SVHCは、REACH規定(化学薬品の登録、評価、認可、および制限)において特に危険な特徴を有するものとして認識されてきた化合物(もしくは化合物のグループの一部)である。このような理由から、アクリルアミドは、発癌性および突然変異誘発性であるものとして分類され、ホルムアルデヒドは、毒性のもの、および恐らく癌を引き起こすものとして分類されている。
このため、たとえば、防火板の製造時、または火災の際における防火板の粉砕時において人がこれらの物質に対して晒されることは有害であり、回避すべきである。
また、ヒドロゲルをベースとした防火グレイジングを製造する際には、ゲルの遊離体に重合開始剤が加えられると、ゲルの架橋および硬化がすぐに始まることから、特別な緊急性が生じる。急いで作業を行なうとミスが起こりやすくなることから、遊離体もしくは遊離体の一部が毒性である場合、これは特に不利である。
このため、本発明の目的は、上記の欠点を克服する、防火グレイジングおよびその製造方法を提供することにある。
これらの目的は、特許請求項において規定される防火グレイジングおよび防火グレイジングの製造方法によって達成される。
防火グレイジングは、少なくとも2つの透明キャリアを備え、透明キャリアの間には防火層の透明層が間に配置される。防火層は、ヒドロゲルを含む。このヒドロゲルは、酸性環境(pH<7)において、水性塩溶液もしくは水性塩分散体中で、少なくとも1つの水溶性かつ非毒性の単官能性モノマーから、および少なくとも1つの二官能性もしくは多官能性モノマーから重合されるポリマーを含む。
ガラス板、特に平坦なガラス板が透明キャリアとして考えられる。セラミックガラスも使用することができ、特殊な曲ガラスが適用され得る。熱的もしくは場合によっては化学的にプレストレスが施されたガラス板が特に好ましい。ポリマー(たとえば、ポリカーボネートもしくはポリメチルメタクリレート(PMMA;アクリル酸ガラス)からなる)、一部が結晶質のガラス(セラミックガラス)、またはガラス板およびプラスチックキャリアを伴う複合システムをベースとした透明キャリアもまた、シリコン酸化物をベースとしたガラス板の代替物として考慮される。
結果として、「防火グレイジング」の用語は、機能的なものであり、特定の材料(特に、狭義のガラス)に限定されるものとは理解されず、上述の透明もしくは半透明のキャリアおよび他の材料を伴う構造体も明示的に含む。
ヒドロゲルは、水を含有するポリマーであるが、不水溶性であり(しかし、水相容性である)、そのモノマーは三次元網目構造に結合される。酸性溶液は、pH値<7を有する。ヒドロゲルは、6.5未満のpH値、たとえば多くとも6のpH値、もしくは多くとも4.7のpH値の溶液において重合されるのが特に好ましい。
たとえば、非毒性モノマーは、国連の化学品の分類および表示に関する世界調和システム(GHS、化学品の分類、表示、および包装に関する世界調和システム)によって危険指定される毒性(特徴文字:T)もしくは非常に高い毒性(特徴文字:T+)を伴う「急性毒性」の危険分類に分類されていない化合物である。防火層の上記の単官能性モノマー、およびたとえば二官能性もしくは多官能性モノマーは、同様に発癌性(癌を含む)および/または突然変異誘発性(遺伝子的に有害である)として分類されない。
本発明のベースとなる認識もしくは発見は、ヒドロゲル(遊離体)への変換前、および完成した変換後のヒドロゲルの場合において防火層を非毒性にすることができるという事実である。これには、火災時において毒性化合物の発生も減少させることができるという利点がある。防火層の製造に関わる作業者、および使用時における火災もしくは防火板の破損に遭遇する人は、被毒現象から良好に回避される。
また、重合された防火層が7未満のpH値を有することが可能となる。これによって大きな利点が実現されることが意外にも発見された。第1に、防火層は極曲面を形成する。防火層の極性は、ポリマー鎖における配位子の極性による影響を受ける。この極曲面は、ガラス板の表面と効率的に相互作用し、これにより、ガラス板に対する防火層への付着が大きく向上する。火を受ける側のガラス板の粉砕もしくは破裂後に防火層がさらなるガラス板につながり続け、火のある部屋に単に落ちる(これは防火グレイジングの完全な失敗に対応する)ことがないため、特に火災時においては付着を向上させることは非常に重要となり得る。この向上した付着は、追加の結合剤を加えなくとも実現される。
第2に、pH値<7を有する防火層のさらなる利点は、防火層と接触するガラス板は先行技術と比して酸性環境における傷みの程度が低いという事実であり、これは酸性環境におけるいわゆるガラス腐食の程度がアルカリ性環境よりも低いためである。経年変化によるガラスおよび/またはガラス板の曇りは、これによって防止される。
たとえば二官能性モノマーとしてメチレンビスアクリルアミド(MBA)が使用され得る。二官能性もしくは多官能性モノマーは、防火層の三次元架橋をもたらす、もしくは加速させる。これにより、重合後に防火層が流動性でなくすることができる。防火層および防火グレイジングの形状安定性は、これによって相当に向上する。
重合の開始は、開始剤によって補助され得る。たとえば開始剤は、UVラジカル連鎖重合(紫外線の照射後)の水溶性UV開始剤であり得る。
開始剤(または、概して重合)は、熱的に活性化されると有利であり得る。これにより、防火層の重合を開始するために必要な開始剤を1つのみとすることができる。これとは対照的に、レドックス系として作用し、少なくとも2つの反応相手を有する開始剤が知られている。遊離体の均質化は、防火層のための出発物質/出発材料(遊離体)をより少なく使用することによってより単純に達成され得て、これにより、重合の効率および防火グレイジングの品質が向上する。
熱活性化は、室温より高い温度で始まるのが好ましい(標準的な室温は23℃として定義される)。これにより、遊離体(開始剤を含む)を均質化する際に、室温であっても重合が行なわれないようにすることができる。このような理由から、防火グレイジングの注意深い製造に関して緊急性がなくなり、これによってミスの起こりやすさが減少し、製造工程における付加的な柔軟性を得ることができる。
したがって、重合後に防火層を形成する防火集合体(すなわち、添加剤を伴うヒドロゲル)は、特に、本質的に室温で重合が行なわれないように設計される。「本質的に重合がが行なわれない」とは、たとえば、水素の粘性が12時間以内に200mPaの値に達しない、またはこれを超えないことを意味する。言い換えると、防火層の遊離体は、熱活性化が起こらない限り、許容可能な期間(約12時間)内に硬化することはない。
重合の開始のための活性化温度は、100℃を下回っていると有利である。水の蒸発によって起こる可能性のある防火層における泡形成は、これによって防止される。たとえば40℃から75℃の温度で重合が始まると有利であり得る。最近に混ぜ合わされた集合体の粘性が1時間から2時間の間に1000倍に増加する、すなわち400mPaに達する最低温度は、活性化温度として見られ得る。防火層は、400mPaの粘性においては、これ以上処理することができない、または全く処理することができず、ほとんど流動することができない。
防火層の重合の開始のために単一の開始剤のみが使用される場合、開始剤のための反応相手を無しで済ますことができる。このため、防火層を構成する場合、たとえば1つの反応相手が過剰である場合には望ましくない副作用が起こり得ることから、レドックス系の調節を考慮する必要がない。
過酸塩が開始剤として加えられ得て、特に過酸化硫酸塩が重合の開始に好適である。過酸塩は、過酸の塩であり、過酸の用語は集合的な用語である。過酸は、高い酸素含有量を有するオキソ酸、ならびにペルオキソ酸およびペルオキシカルボン酸として理解される。過酸塩は強い酸化体であり、還元剤を伴うレドックス系においてヒドロゲルの遊離体のポリマーへのラジカル反応を開始し得る。特に過酸化硫酸塩は、熱的に活性化され得る。
さらなる重要な利点は、防火層の遊離体がたとえば少なくとも2つのガラス板の間などの指定の位置に置かれる場合に標的化方式で活性化が行なわれ得るという事実である。たとえば遊離体の混合および均質化ならびに少なくとも2つのガラス板の間における遊離体の充填などの処理は、これにより、相当な注意および配慮を伴い、慌てることなく行われ得る。このため、防火グレイジングの品質は、高いレベルで、再現可能な態様で確実なものとされ得る。
また、これは本発明の異なる実施形態に関するものであって、熱活性化のみを伴うものではないが、防火グレイジングの少なくとも2つのガラス板は、防火層に面する側に有機官能性シランの層を含み得る。有機官能性シランは、たとえば噴き付け、ローラー塗布、または擦り付けによってガラス板上に堆積され得る。
これにより、ガラス板上の防火層の付着をさらに向上させることが可能となる。さらに向上した付着は、火災時において火に面するガラス板が粉砕した後の防火層が少なくとも1つの残ったガラス板上に残り続けて断熱を行なうことから、防火グレイジングの防火特性に対して有利な効果を有する。有機官能性シランは官能化シランとも呼ばれる。
有機官能性シランの層は、単分子層であると有利である。これは、たとえばプロパノールもしくはイソプロパノール、またはプロパノール水混合液など、高揮発性溶剤中の官能化シランの大きく希釈化された溶液の補助によって実現され得る。ガラス板に対する直接的かつ安定的な結合は、単分子層によって作られ得て、これは中間層がこの結合を損なわないためである。
また、有機官能性シランは、防火層との共有結合を形成し得る。このような共有結合は、純粋な極性相互作用とは対照的に、大量のエネルギーを加えた場合にのみ破壊され得る。このような理由から、防火層は、コーティングされたガラス板に対して特に良好に付着する。大量のエネルギーは、火災時に生じ得て、これにより、一方では火に面する側において防火層と官能化シランとの間の共有結合が破壊され得て、粉砕されたガラス板が防火層から外れる可能性がある。他方、火から離れた側における防火層と官能シランとの間の結合は維持され、これにより、防火グレイジングの断熱が継続して維持される。
ガラス板から離れた側において有機官能性シランが少なくとも二重結合を含む場合、開始された重合が防火層において行なわれるのみならず、官能化シラン上に溢れ出し得る。防火層は、防火層と官能化シランとのこの架橋およびガラス板との架橋によってガラス板に対して特に良好に付着し、これによって上で既に述べた利点が伴う。少なくとも1つの二重結合を伴うこのような官能化シランは、たとえば、ビニルシランであり得る。
防火層が変換される水溶性の非毒性モノマーは、一群の実施形態において、アクリル酸もしくはアクリル酸誘導体と、メタクリルアミドもしくはメタクリルアミドの誘導体とを少なくとも含む。これによって毒性なアクリルアミドの使用なしで済ますことができ、既に述べたように、完全に変換されたヒドロゲルが毒性でなくなり、火災時において有害物質の発生が大きく減少し得ることが確実となり得る。
変換前の防火層は、モノマーのうち5重量パーセントから10重量パーセントの占有率を含み得る。良好な三次元架橋がこれの方法によって確実となり得て、これにより、防火層の形状安定性が大きく向上する。特に、変換前の防火層において、モノマーの占有率は特に7重量パーセントと15重量パーセントとの間であり、ここで架橋は特に良好である。これにより、アクリル酸もしくはアクリル酸誘導体とメタクリルアミドもしくはメタクリルアミドの誘導体とをモノマーが含むと有利である。この方法で防火層の三次元架橋を向上させることができる。この場合において、アクリル酸および/もしくはアクリル酸誘導体ならびにメタクリルアミドおよび/もしくはメタクリルアミド誘導体の占有率に関しては、占有率は5%と20%との間(詳細には、各場合において重量パーセント)、好ましくは7%と15%との間、特に好ましくは8%と12%との間である。一方のメタクリルアミドおよび/もしくはメタクリルアミド誘導体と他方のアクリル酸および/もしくはアクリル酸誘導体との間の比率は、0.5と2.5との間、特に0.8と1.5との間、特に好ましくは1と1.2との間である。
防火集合体のさらなる構成物の占有率は、以下のとおりである。
−水の占有率は、60%から90%の間であり、好ましくは70%から85%の間であり、特に75%から82%の間である。
−水の占有率は、60%から90%の間であり、好ましくは70%から85%の間であり、特に75%から82%の間である。
−塩(たとえば、NaCl、または他のアルカリ塩、またはアルカリ土類塩)は0%から20%であり、好ましくは少なくとも5%であり、特に好ましくは5%と15%との間であり、特に8%と13%との間である。
−灰汁(たとえば、NaOH、またはKOH、または炭酸カリウムなど)は、好ましくは最大で5%であり、特に0%と4%との間もしくは0.8%と2.5%との間、たとえば1%と2%との間である。
−二官能性もしくは多官能性モノマー(たとえば、メチレンビスアクリルアミド、MBA)は、たとえば最大で1.5%であり、特に0%または0.05%と0.5%との間もしくは0.07%と0.25%との間である。一方の単官能性モノマーと他方の二官能性もしくは多官能性モノマーとの間のモル比は、たとえば、40と1000との間であり、特に70と300との間である。
−開始剤は、たとえば、最大で1%、特に0.05%と0.4%との間もしくは0.07%と0.25%との間である。
重合後においても、防火層は7未満のpH値を有し得る。ガラスへの付着は、これによる極性相互作用によって補助される。有機官能性シランの層は、付着の向上のために防火層に面する側において必ず必要なものではない。防火層と官能化シランの体積層との間の結合の退化は、アルカリ性(基本)環境(pH>7)において起こり得て、これにより、ガラス板上への付着もしくは結合は基本環境において減少する。また、いわゆるガラス腐食は、酸性環境(pH<7)において減少し、これにより、防火グレイジングが向上した経年劣化抵抗を示す。
防火グレイジングを製造する方法は、
−水溶性の非毒性モノマーおよび少なくとも1つの二官能性もしくは多官能性モノマー、ならびに少なくとも1つの開始剤を、酸性環境において、水性塩溶液もしくは水性塩分散体中で防火集合体に対して提供するステップと、
−少なくとも1つの第1の透明キャリア(たとえば、ガラス板)、ならびに第1のキャリアの縁部に沿って周囲に設けられる少なくとも1つの縁部制限部を、第1のキャリアおよび縁部制限部が収容部を形成するように提供するステップと、
−防火集合体を収容部内に充填するステップと、
−ヒドロゲル防火層への防火の重合を制御した状態で開始するステップとを備える。
−水溶性の非毒性モノマーおよび少なくとも1つの二官能性もしくは多官能性モノマー、ならびに少なくとも1つの開始剤を、酸性環境において、水性塩溶液もしくは水性塩分散体中で防火集合体に対して提供するステップと、
−少なくとも1つの第1の透明キャリア(たとえば、ガラス板)、ならびに第1のキャリアの縁部に沿って周囲に設けられる少なくとも1つの縁部制限部を、第1のキャリアおよび縁部制限部が収容部を形成するように提供するステップと、
−防火集合体を収容部内に充填するステップと、
−ヒドロゲル防火層への防火の重合を制御した状態で開始するステップとを備える。
第1の可能性に係る収容部は、第1の透明キャリアにより、および付加的に周端封を伴う第2の透明キャリア(たとえば、ガラス板のような)によって形成され得て、端封は、充填開口部を形成するために少なくとも1つの位置において遮られる。端封は、充填開口部が閉じられる程度まで充填した後に完全となる。この方法は、いくつかの防火グレイジングの空間節約配置が製造時であっても可能であるという利点を有する。このような充填ステップの1つの可能な例は、たとえばWO03/031173(本発明に係る方法とは異なる防火集合体について)において教示される。
さらなる実施形態によれば、キャリアおよび縁部制限部によってチップの態様で収容部が形成されて充填されるように、周縁部制限部を有する第1の透明キャリア(ガラス板もしくは同様のもの)を水平に堆積することができる点を完全に除外すべきではない。防火集合体は、続いて硬化され得て、場合によっては乾燥され、その後、第2の透明キャリアがその上に加えられ、必要な場合には端封が取り付けられる(端封は、第1のキャリア上に残る縁部制限部によって少なくとも部分的に形成され得る)。硬化前もしくは硬化時における第2のキャリアの取り付けもまた可能である。とりわけ、この方法は、空気酸素が重合を妨げないように、保護ガラス下において行なわれ得る。
この手順により、防火層の遊離体が均質化されるとともに少なくとも原位置において第1のキャリアと接触するまででなく、制御された態様で重合を開始することができる。防火グレイジングの製造における加工工程は、これによって向上した注意および配慮を伴って行われ得て、これにより、品質の再現性が確実となり得る。
制御された重合の開始は、防火層を加熱することによって開始され得る。たとえば少なくとも2つのガラス板の間の空間における防火層の均質な重合は、これによって確実となる。このため、温度は、既に述べたように、高い温度に選択され得ず、防火層における泡形成が防止される。
1つの可能な追加のステップは、実施形態に関連し、ここでキャリアはガラス板(プレストレスが施された、またはプレストレスが施されていない、または積層ガラス)として設計される。このステップによれば、有機官能性シランの層は、それぞれのガラス板が防火集合体と接触する前に、ガラス板もしくは複数のガラス板のうちの少なくとも1つにおいて防火層に面する側に堆積され得る。ガラス板への防火層の付着は、この方法によって強化され、これにより、防火グレイジングの防火特性が向上する。
当然ながら、本発明に係る手順は、2つの透明キャリアとその間の防火層とを有する防火グレイジングのみに適用され得るわけではなく、透明キャリアと防火層とを有する任意の構造、特に2つよりも多いキャリアと1つよりも多い防火層とを有する構造にも適用され得る。
さらなる実施形態は、従属請求項から導き出される。これにより、文脈に係る方法の請求項の特徴は、装置の請求項のそれと組み合わせることができ、その逆もまた同じである。
本発明の主題は、添付の図面に示される好ましい実施形態によって以下により詳細に記載される。各場合について、図1aおよび図1bには、概略的な態様で防火グレイジング1の異なる構成が示される。
基本的に、図面において、同じもしくは類似の部分には、同じ参照番号が付される。
−図1aは、2つのガラス板2.1,2.2と、その間に配置される防火層3と、端封4とを有する防火グレイジング1を示す。防火グレイジングは、たとえば、ガラス板2.1,2.2の間で端封4(縁部化合物)の補助によって規定される中間空間に最初に液状の形態で充填されてそこで熱的に硬化される防火層3の遊離体を硬化させることによって製造され得る。ガラス板2.1,2.2は、防火層3に面する側に、有機官能性シラン5を有する。この有機官能性シラン5の層は、代替的に2つのガラス板の一方のみに堆積され得る。
−図1bは、3つのガラス板2.1,2.2,2.3とその間に配置される防火層3.1,3.2とを有し、ここで各々に端封4.1,4.2が設けられる、防火グレイジング1を示す。3つよりも多いガラス板2.1,2.2,2.3と2つよりも多い防火層3.1,3.2とを有する防火グレイジング1も可能である。
DE202021012285.1に記載のような、3つよりも多いガラス板、2つよりも多い防火層、ならびに/またはガラス板としての他の透明キャリアおよび/もしくは追加の透明層を有する構成が可能である。
防火グレイジング1の製造についてのいくつかの実施例を以下に明示する。
実施例1
防火集合体は、以下の構成部分から混合される。
実施例1
防火集合体は、以下の構成部分から混合される。
5.42w[%] メタクリルアミド
4.58w[%] アクリル酸
0.17w[%] メチレンビスアクリルアミド(MBA)
10.00w[%] NaCl
1.50w[%] NaOH
78.16w[%] 水
0.17w[%] 開始剤(過酸化硫酸塩)
実施例2
最初に、防火層3の遊離体が以下の重量パーセントを有する防火集合体に混合される。
4.58w[%] アクリル酸
0.17w[%] メチレンビスアクリルアミド(MBA)
10.00w[%] NaCl
1.50w[%] NaOH
78.16w[%] 水
0.17w[%] 開始剤(過酸化硫酸塩)
実施例2
最初に、防火層3の遊離体が以下の重量パーセントを有する防火集合体に混合される。
5.4w[%] メタクリルアミド
4.6w[%] アクリル酸
0.15w[%] メチレンビスアクリルアミド(MBA)
2.5w[%] KCl
0.10w[%] NaOH
87.1w[%] 水
0.15w[%] 開始剤(過酸化硫酸塩)
この酸性混合物のpH値は、約4.5である。続いて、混合物は、2つのガラス板の間の端封によって制限される空間内に充填される。重合は、400分の時間にわたり、炉内において60℃で開始され、防火層は、2つのガラス板の間で硬化する。
4.6w[%] アクリル酸
0.15w[%] メチレンビスアクリルアミド(MBA)
2.5w[%] KCl
0.10w[%] NaOH
87.1w[%] 水
0.15w[%] 開始剤(過酸化硫酸塩)
この酸性混合物のpH値は、約4.5である。続いて、混合物は、2つのガラス板の間の端封によって制限される空間内に充填される。重合は、400分の時間にわたり、炉内において60℃で開始され、防火層は、2つのガラス板の間で硬化する。
例示的なシラン化
2gのビニルシラン(ビニルトリエトキシシラン)が、100mlの1/1水/プロパノール混合物において溶解された。溶液は、2つの硬化したガラス板に噴きつけられる。5分の乾燥時間後、第1のガラス板は、端封(縁部ユニット)を介して第2のガラス板に結合される。実施例1に明示された防火層3の遊離体の混合物が、生じた空洞内に重点される。
2gのビニルシラン(ビニルトリエトキシシラン)が、100mlの1/1水/プロパノール混合物において溶解された。溶液は、2つの硬化したガラス板に噴きつけられる。5分の乾燥時間後、第1のガラス板は、端封(縁部ユニット)を介して第2のガラス板に結合される。実施例1に明示された防火層3の遊離体の混合物が、生じた空洞内に重点される。
防火層で満たされたユニットは、55℃で500分にわたって炉内において加熱される。ヒドロゲルの遊離体の重合は、加熱によって開始され、防火層は、板の間の中間空間において硬化する。
Claims (21)
- 防火グレイジングであって、少なくとも2つの透明キャリアを備え、前記透明キャリアの間には透明防火層が配置され、前記防火層は、ヒドロゲルを含み、前記ヒドロゲルは、酸性環境において、水性塩溶液もしくは水性塩分散体中で、少なくとも1つの単官能性モノマーから、および少なくとも1つの二官能性もしくは多官能性モノマーから重合されるポリマーを含む、防火グレイジング。
- 開始剤がポリマーの重合において付加的に用いられる、請求項1に記載の防火グレイジング。
- モノマーからのポリマーの重合は、熱的に活性化され得る、請求項1または2のいずれか1項に記載の防火グレイジング。
- 熱活性化は室温を上回る温度で開始される、請求項3に記載の防火グレイジング。
- 重合の開始のための活性化温度は80℃を下回る、請求項3から4のいずれか1項に記載の防火グレイジング。
- 活性化温度は、25℃から80℃の領域にあり、特定的には40℃から75℃の領域にある、請求項5に記載の防火グレイジング。
- 前記モノマーは毒性ではない、発癌性ではない、および突然変異誘発性ではない、請求項1から6のいずれか1項に記載の防火グレイジング。
- 前記開始剤は過酸塩であり、特定的には過酸化硫酸塩である、請求項1から7のいずれか1項に記載の防火グレイジング。
- 前記開始剤の前記活性化は、前記少なくとも2つのガラス板の間に前記防火層が位置する時に行なわれる、請求項1から8のいずれか1項に記載の防火グレイジング。
- 少なくとも2つのガラス板は、防火層に面する側に有機官能性シランの層を含む、請求項1から9のいずれか1項に記載の防火グレイジング。
- 前記有機官能性シランの層は単分子層である、請求項10に記載の防火グレイジング。
- 前記有機官能性シランは前記防火層に共有結合される、請求項10から11のいずれか1項に記載の防火グレイジング。
- 前記有機官能性シランは、前記ガラス板から離れた側に少なくとも1つの二重結合を含み、前記有機官能性シランは特定的にはビニルシランである、請求項10から12のいずれか1項に記載の防火グレイジング。
- 単官能性モノマーは、少なくともアクリル酸もしくはアクリル酸誘導体とメタクリルアミドもしくはメタクリルアミドの誘導体とを含む、請求項1から13のいずれか1項に記載の防火グレイジング。
- 単官能性モノマーは、前記防火層の前記遊離体の5重量パーセントから20重量パーセントの占有率を有し、特定的には、7重量パーセントから15重量パーセントの占有率を有する、請求項14に記載の防火グレイジング。
- 前記重合された防火層は、7未満のpH値を有する、請求項14から15のいずれか1項に記載の防火グレイジング。
- 防火グレイジングを製造する方法であって、
−水溶性の非毒性、非発癌性、および非突然変異誘発性の単官能性モノマー、ならびに少なくとも1つの二官能性もしくは他官能性モノマーおよび少なくとも1つの開始剤を、酸性環境において、水性塩溶液もしくは水性塩分散体中で防火集合体に対して提供するステップと、
−少なくとも1つの第1の透明キャリア、ならびに前記第1のキャリアの前記縁部に沿って周囲に設けられる少なくとも1つの縁部制限部を、前記第1のキャリアおよび前記縁部制限部が収容部を形成するように提供するステップと、
−前記防火集合体を前記収容部内に充填するステップと、
−ヒドロゲル防火層への前記防火の重合を制御した状態で開始するステップとを備える、方法。 - 前記第1の透明キャリアが、前記第1のキャリアから離れた少なくとも1つの第2の透明キャリアと合わせて設けられ、前記縁部制限は、前記第1および第2のガラス板の間において縁部に沿って周囲に設けられる端封であり、重合前の前記防火集合体は、前記第1および第2のキャリアの間に形成されるとともに前記収容部を形成する空間内に充填される、請求項17に記載の方法。
- 前記制御された重合の開始は、室温を上回る温度に防火集合体を加熱することによって開始される、請求項17から18のいずれか1項に記載の方法。
- 前記第1のキャリアまたは前記キャリアの少なくとも一方は、ガラス板として設計され、追加のステップにおいて、有機官能性シランの層は、前記ガラス板が前記防火集合体と接触する前に、少なくとも1つのガラス板の前記防火層に面する側に堆積される、請求項17から19のいずれか1項に記載の方法。
- 前記防火集合体に含まれ、重合時にポリマーに重合されるモノマーは、少なくともアクリル酸もしくはアクリル酸誘導体とメタクリルアミドもしくはメタクリルアミドの誘導体とを含む、請求項16から19のいずれか1項に記載の方法。
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