JP2016523936A - ウレア基を含有するモノマーに基づく歯科材料 - Google Patents

ウレア基を含有するモノマーに基づく歯科材料 Download PDF

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Abstract

一般式I:(式中、R1およびR2は、各場合において互いに独立に、−O−、−S−、−CO−O−により介在され得る脂肪族C1−C15ラジカルであり;Xはラジカル重合性基であり;Yはラジカル重合性基または酸基であり;n、mは、各場合において互いに独立に、1、2、または3である)にしたがうウレア誘導体を含有する、歯科材料。本発明の目的は、指定の要件を満たし、歯科目的のために最適な特性プロファイル、特にラジカル重合において高い重合速度を有する歯科材料を提供することである。

Description

本発明はウレア基を含有するモノマーに基づく歯科材料に関する。歯科材料は歯充填材料(複合材)、接着剤、セメントまたはコーティング材料として特に好適である。
歯科接着剤、セメントまたは複合材の重合性有機マトリクスは、主にモノマーと、開始剤成分と、安定剤と顔料との混合物からなる。ジメタクリレートの混合物は、通常、樹脂として使用される(N.Moszner,T.Hirt,J.Polym.Sci.Part A:Polym.Chem.50(2012)4369−4402)。
マトリクスモノマーの場合、非酸性モノメタクリレートと酸性モノメタクリレート、架橋ジメタクリレートと多官能メタクリレートを区別する。酸性基を有するラジカル重合性モノマーは、歯科材料に自己エッチング性を付与し、その結果、歯の表面をエッチングするための材料、およびいわゆるスミア層を除去するための材料を塗布する前に歯の表面の酸処理を回避することができる。それらはまた、歯質とのイオン性相互作用または共有結合性相互作用によって、歯への接着性を向上させる。それらは主に接着剤および自己エッチング歯科材料に使用される(N.Moszner,U.Salz,J.Zimmermann,Dent.Mat.21(2005)895−910)。
分子へのラジカル重合性基(単数または複数)の結合は、主としてエステル基、エーテル基、およびウレタン基によって公知の歯科用モノマーの場合に起こる。しかし、例えばウレア基などの他の基によって結合が起こるモノマーも、知られている。
重合性トリシクロデカン誘導体に基づく歯科材料は、欧州特許公開公報第0209700A2号から公知である。トリシクロデカン誘導体は2つの(メタ)アクリル酸基を有しており、それらはウレタン基またはウレア基によってトリシクロデカンラジカルに結合される。
欧州特許公開公報第0400383A1号は、ウレア基を含有する、トリイソシアネートの(メタ)アクリル酸誘導体を開示する。これらは歯科材料における使用に好適と言われている。(メタ)アクリル酸誘導体は、ジフェニルメタンまたはジシクロヘキシルメタンなどの二環式塩基体を有している。
国際公開第2009/006282A2号は、ウレア基、アミド基、または好ましくはウレタン基を含有する多官能(メタ)アクリレートに基づく歯科材料に関する。
国際公開第2008/033911A2号は、ウレア基を含有することができ、歯科組成物のゲル化剤として使用されるラジカル重合性モノマーを開示する。ゲル化剤とは、有機液体中に溶解させた場合、三次元ネットワークを形成し、液体を固定して、非流動性ゲルを形成する低分子量の物質を意味する。ゲルは温度を上昇させることによって可逆的に液化することができる。
指定の文献のうち、国際公開第2008/033911A2号のみに、ウレア基を含有するモノマーを含有する特定の歯科材料が記載されている。自己組織化により、これらのモノマーは物理的ネットワークを形成し、それが組成物を固化してワキシー性を有するゲルとなる。ゲル形成は、多くの使用形態について不利である。なぜならゲル形成は、粘度を劇的に増加させることと関連し、例えば複合材および接着剤の使用をさらにより困難とするからである。ゲル形成はまた、重合速度に不利な影響を与える。
歯科材料は、多くの異なる要件を満たさなければならない。それらは、保管中の早期硬化に対して良好な長期安定性を有していなければならないが、一方でそれらはまた、ラジカル単独重合およびラジカル共重合において高い重合速度を示さなければならない。それらは口腔条件下で安定かつ対光性でなければならず、変色傾向であってはならない。また、それらは経口毒性が低く、重合中は単に収縮率が低くなければならない。さらに、硬化後の水収着は小さくなければならないが、特に接着剤の場合、硬化前での極性溶媒およびその混合物と水との混和性が良好であることは有利である。
公知の歯科材料は、特定の特性の観点から最適化されたモノマーを含有する。同様にすべての要件を満たすモノマーは知られておらず、その結果、改良されたマトリクスモノマーに対する必要性が依然として存在する。現在まで、ウレア基を含有するモノマーは実際には使用されていない。
欧州特許出願公開第0400383号明細書 国際公開第2009/006282号 国際公開第2008/033911号
N.Moszner,T.Hirt,J.Polym.Sci.Part A:Polym.Chem.50(2012)4369−4402 N.Moszner,U.Salz,J.Zimmermann,Dent.Mat.21(2005)895−910
本発明の目的は、指定の要件を満たし、歯科目的のために最適な特性プロファイル、特にラジカル重合において高い重合速度を有する歯科材料を提供することである。また、歯科材料は重合後に良好な機械的特性を有さなければならない。それらはまた、歯の構造(象牙質、特にエナメル質)に対して高い接着性を有し、接着剤、セメント、複合材またはコーティング材料として特に好適でなければならない。さらに、極性溶媒における、および極性溶媒と水との混合物における良好な溶解性も望まれている。
本目的は、一般式I
Figure 2016523936
(式中、
、Rは、各場合において互いに独立に、−O−、−S−、−CO−O−が介在し得る脂肪族C−C15ラジカルであり、
Xはラジカル重合性基であり、
Yはラジカル重合性基または酸基であり、
n、mは、各場合において互いに独立に、1、2、または3である)
の少なくとも1つのウレア誘導体を含有する歯科材料による本発明によって達成される。
好ましいラジカル重合性基は、CH=CR−CO−Z−またはRO−CO−C(=CH)−CH−Z−であって、ZはOもしくはNRであるか、または存在せず、RはHまたはCHであり、RおよびRは、各場合において互いに独立に、HまたはC−Cアルキルである。(メタ)アクリロイルオキシ基(CH=CR−CO−Z−であって、ZがOの場合)が特に好ましく、特に(メタ)アクリロイルアミノ基(CH=CR−CO−Z−であって、ZがNRの場合)およびRO−CO−C(=CH)−CH−Z−であり、Zは好ましくはOであり;Rは、各場合においてHまたはCHであり、RおよびRは、各場合において互いに独立に、CHまたはCである。
好ましい酸基は、−PO(OH)、−O−PO(OH)、および−SOHである。
特に好ましい実施形態によれば、XおよびYは、以下の意味:
Xは、CH=CR−CO−Z−またはRO−CO−C(=CH)−CH−Z−であり、ZはOもしくはNRであるか、または存在せず、RはHまたはCHであり、RおよびRは、各場合において互いに独立に、HまたはC−Cアルキルであり、
YはCH=CR’−CO−Z’−またはR’O−CO−C(=CH)−CH−Z’−のいずれかであり、Z’はOもしくはNR’であるか、または存在せず、R’はHまたはCHであり、R’およびR’は、各場合において互いに独立に、HまたはC−Cアルキルである;または−PO(OH)、−O−PO(OH)、−SOHである、
を有する。
基およびR基は、ラジカルXでn回置換されているか、またはそれぞれがYでm回置換されている脂肪族基である。これらの基は、分岐鎖状または直鎖状であってもよい。式Iは、化学価の理論と合致する化合物のみをカバーしている。
およびRは、好ましくは線状脂肪族ラジカル、特に式(CH(式中、pは1〜15、特に好ましくは2〜12、非常に特に好ましくは3〜10の整数である)を有するラジカルである。RおよびRは、異なっていてもよく、または好ましくは同一であってもよい。nおよびmが1である各場合に、線状ラジカルが特に好ましい。nおよびmが1よりも大きい場合、RおよびRは、好ましくは分岐構造を有する。この場合、いくつかのX基およびY基は、好ましくは主鎖および側鎖(単数または複数)に配置される。
ラジカルがヘテロ原子または官能基で介在されるという指摘は、ヘテロ原子または官能基が、炭素鎖に挿入されてC原子で両側が隣接されていると理解されたい。ヘテロ原子および/または官能基の一連のつなぎは、この定義には入らない。
好ましくは、Rが介在されていないか、または1〜4個、特に1〜2個のヘテロ原子または官能基、特に好ましくは1または2のO原子が介在している。Rは、好ましくは介在されていないか、または1〜4個、特に1〜2個のヘテロ原子または官能基、特に好ましくは1または2のO原子が介在している。
本明細書にて指定される可変基の好ましい定義は、互いに独立して選択することができる。しかし、本発明によれば、すべての可変基が好ましい定義の1つ、特別には特に好ましい定義の1つを有する化合物は、当然特に好ましい。
Yが酸基である式Iの化合物を含有する歯科材料は、自己エッチング材料として、特に接着剤、セメント、フィッシャーシーラントとして特に好適である。好ましい酸性ウレア誘導体は、一般式Iの可変基が以下の意味:
は−O−または−CO−O−により介在され得る脂肪族C−C12ラジカルであり、
は−O−または−CO−O−により介在され得る脂肪族C−C10ラジカルであり、
XはCH=CR−CO−Z−またはRO−CO−C(=CH)−CH−Z−であり、ZはOまたはNRであり、RはHまたはCHであり、RおよびRは、各場合において互いに独立に、HまたはC−Cアルキルであり、
Yは−PO(OH)、−O−PO(OH)、−SOHであり、
nは1または2であり、
mは1または2である、
を有する化合物である。
可変基が以下の意味:
、Rは、各場合において互いに独立に、1または2の−O−により介在され得る線状脂肪族C−C10ラジカルであって、RおよびRが好ましくは同一であり、
XはCH=CR−CO−Z−(ここでZはOまたはNRである)またはRO−CO−C(=CH)−CH−Z−(ここでZはOである)であり、RはHまたはCHであり、Rはメチルまたはエチルであり、RはH、メチルまたはエチルであり、
Yは−PO(OH)、−O−PO(OH)、−SOHであり、
n、mはいずれの場合も1である、
を有する本実施形態の歯科材料が、特に好ましい。
さらなる実施形態によれば、Yはラジカル重合性基である。このような場合、式Iのウレア誘導体は、架橋性を有している。そのような架橋誘導体を含有する歯科材料は、接着剤、コーティング材料、セメントまたは充填材料(複合材)として、特に接着剤およびセメントとして特に好適である。式Iの好ましい架橋ウレア誘導体は、可変基が以下の意味:
は−O−または−CO−O−により介在され得る脂肪族C−C12ラジカルであり、
は−O−または−CO−O−により介在され得る脂肪族C−C10ラジカルであり、
X、Yは、各場合において互いに独立に、CH=CR−CO−Z−またはRO−CO−C(=CH)−CH−Z−であり、ZはOまたはNRであり、RはHまたはCHであり、RおよびRは、各場合において互いに独立に、HまたはC−Cアルキルであり、XおよびYが好ましくは同一であり、
nは1または2であり
mは1または2であり;特に好ましくは、
、Rは、各場合において互いに独立に、1または2の−O−により介在され得る線状脂肪族C−C10ラジカルであって、RおよびRが好ましくは同一であり、
X、Yは、各場合において互いに独立に、CH=CR−CO−Z−(式中、ZはOまたはNRである)またはRO−CO−C(=CH)−CH−Z−(式中ZはOである)であり、RはHまたはCHであり、Rはメチルまたはエチルであり、RはH、メチルまたはエチルであり、XおよびYが好ましくは同一であり、
n、mはいずれの場合も1である、
を有する化合物である。
Yが酸基であり、nが1より大きいウレア誘導体はまた、酸基の自己エッチング作用および接着促進作用に加えて、架橋性を有し、架橋剤として使用することができる。しかし、1つのみの重合性基を有する式Iの酸性ウレア誘導体はまた、有利には、2つまたはそれより多い重合性基を有する式Iの非酸性ウレア誘導体と合わせることができる。架橋剤および式Iの酸性ウレア誘導体を同時に含有する組成物は、本発明によれば特に好ましい。
一般式Iのモノマーを含有する重合性ウレア基は、容易に調製することができる。例えば、NH−官能化重合性(メタ)アクリレートまたは(メタクリル)アミドと、NH−官能化亜リン酸エステル、リン酸エステル、またはスルホン酸エステルと、イソシアネート官能化重合性(メタ)アクリレートまたは(メタクリル)アミドを反応させることができ、亜リン酸エステル、リン酸エステル、またはスルホン酸エステルの場合には、次に酸基の放出が起き、一般式Iの化合物が形成される。NH−官能化重合性(メタ)アクリレートまたは(メタクリル)アミドは、対応するOH−保護アミノアルコールの(メタ)アクリル化、その後の保護基または対応するジアミンそれぞれの脱離によって調製することができる。NH−官能化亜リン酸エステルは、例えばα、ω−ジハロゲノアルカンから出発して、分子の一末端でのアルブゾフ反応、その後の第2のハロゲン原子でのガブリエル反応によって得ることができる。イソシアネート官能化重合性(メタ)アクリレートまたは(メタクリル)アミドは、対応するブロモアルキル(メタ)アクリレートまたはブロモアルキル(メタ)アクリルアミドそれぞれと、アルカリシアネートと反応させることにより調製することができる(C.Dubosclard−Gottardi,P.Caubere,Y Fort Tetrahedron 51(1995)2561−2572を参照)。
Figure 2016523936
具体的には、XおよびYがラジカル重合性基である式Iの化合物は、例えば2−イソシアナトエチルメタクリレートと5−アミノペンチルメタクリルアミドを反応させることにより得ることができる。
Figure 2016523936
Yが酸基であるウレア誘導体は、例えば2−イソシアナトブチルメタクリレートと5−アミノペンチルホスホン酸ジエチルエステルの反応、およびその後のホスホン酸基の放出により調製することができる。
Figure 2016523936
本発明によれば、一般式Iのウレア基を含有する重合性モノマーの好ましい例としては、
Figure 2016523936
Figure 2016523936
Figure 2016523936
Figure 2016523936
である。
一般式Iの重合性ウレア誘導体は、歯科材料、特に自己エッチング性を有する歯科材料、例えば接着剤およびセメント、複合材およびコーティング材料などの調製に特に好適である。それらは歯科材料における接着成分および/または架橋成分として使用することができる。それらはアルコール、例えばエタノールおよびイソプロパノールなどに、およびアセトンまたはその水性混合物に非常に可溶性である。
驚くべきことに、本発明の一般式Iのウレア誘導体の溶液はゲル化しないことが分かっており、ウレア誘導体は、非常に良好なラジカル重合性によって特徴付けられる。酸性モノマー(Yが酸基)もまた、結果として象牙質および特に歯のエナメル質に対して非常に良好な結合値をもたらす。
式Iのウレア誘導体は、歯科材料の全質量に対して好ましくは0.1〜50wt%、特に好ましくは1〜40wt%、非常に特に好ましくは2〜30wt%の量で使用される。
本発明の歯科材料は、好ましくはさらにラジカル重合性モノマー(コモノマー)、特に好ましくは単官能性または多官能性の(メタ)アクリル酸誘導体を含有する。単官能モノマーとは1つのラジカル重合性基を有するモノマーを意味し、多官能性モノマーとは2つまたは2つより多くの、好ましくは2〜4つのラジカル重合性基を有するモノマーを意味する。この点における例としては、メチル、エチル、ヒドロキシエチル、ブチル、ベンジル、テトラヒドロフルフリル、またはイソボルニル(メタ)アクリレート、ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、ビス−GMA(メタクリル酸およびビスフェノールAジグリシジルエーテルの付加物)、UDMA(2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)および2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネートの付加物)、ジ−、トリ−またはテトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ならびにグリセロールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,10−デカンジオールジ(メタ)アクリレートまたは1,12−ドデカンジオールジ(メタ)アクリレートである。
指定のコモノマーの混合物が好ましくは使用される。ビス−GMAおよび/またはUDMA、トリエチレングリコールジメタクリレート、またはデカンジオールジメタクリレートと混合された2−ヒドロキシエチルメタクリレートまたは2−ヒドロキシプロピルメタクリレートを含有する混合物が特に好ましい。
さらに好ましいコモノマーは、N−単置換アクリルアミドまたはN−二置換アクリルアミド、例えばN−エチルアクリルアミド、N,N−ジメタクリルアミド、N−(2−ヒドロキシエチル)アクリルアミドまたはN−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)アクリルアミドなど、あるいはN−単置換メタクリルアミド、例えばN−エチルメタクリルアミドまたはN−(2−ヒドロキシエチル)メタクリルアミドなど、ならびにN−ビニルピロリドンまたはアリルエーテルである。これらのモノマーは、高い加水分解安定性および比較的低い粘度によって特徴付けられるため、例えば希釈モノマーとして好適である。
同様に好ましいコモノマーは、架橋ピロリドン、例えば1,6−ビス(3−ビニル−2−ピロリドニル)−ヘキサンなど、あるいは市販のビスアクリルアミド、例えばメチレンビスアクリルアミドもしくはエチレンビスアクリルアミドなど、またはビス(メタ)アクリルアミド、例えばN,N’−ジエチル−1,3−ビス(アクリルアミド)プロパン、1,3−ビス(メタクリルアミド)プロパン、1,4−ビス(アクリルアミド)ブタンもしくは1,4−ビス(アクリロイル)ピペラジンなどである。これらは対応するジアミンと(メタ)アクリル酸クロリドからの変換により合成することができる。これらのモノマーはまた、加水分解安定性によって特徴付けられる。これらは2つまたはそれより多いラジカル重合性基を含有するため、例えば架橋モノマーとして好適である。
最後に、1つまたは1つより多くの上記モノマーと、さらに酸基を含有するラジカル重合性接着剤モノマーとの混合物も使用することができる。酸基を含有する好適なモノマーは、重合性カルボン酸、例えばマレイン酸、アクリル酸、メタクリル酸、2−(ヒドロキシメチル)アクリル酸、4−(メタ)アクリロイルオキシエチルトリメリット酸無水物、10−メタクリロイルオキシデシルマロン酸、N−(2−ヒドロキシ−3−メタクリロイルオキシプロピル)−N−フェニルグリシンまたは4−ビニル安息香酸などである。好適なホスホン酸モノマーの例としては、ビニルホスホン酸、4−ビニルフェニルホスホン酸、4−ビニルベンジルホスホン酸、2−メタクリロイルオキシエチルホスホン酸、2−メタクリルアミドエチルホスホン酸、4−メタクリルアミド−4−メチル−ペンチルホスホン酸、2−[4−(ジ−ヒドロキシホスホリル)−2−オキサ−ブチル]−アクリル酸または2−[4−(ジ−ヒドロキシホスホリル)−2−オキサ−ブチル]−アクリル酸エチルまたは−2,4,6−トリメチルフェニルエステルである。好適な酸性重合性リン酸エステルの例としては、リン酸一水素2−メタクリロイルオキシプロピルまたはリン酸二水素2−メタクリロイルオキシプロピル、リン酸一水素2−メタクリロイルオキシエチルまたはリン酸二水素2−メタクリロイルオキシエチル、リン酸水素2−メタクリロイルオキシエチルフェニル、ジペンタエリスリトールペンタメタクリロイルオキシホスフェート、リン酸二水素10−メタクリロイルオキシデシル、リン酸モノ−(1−アクリロイル−ピペリジン−4−イル)−エステル、リン酸二水素6−(メタクリルアミド)ヘキシルおよびリン酸二水素1,3−ビス−(N−アクリロイル−N−プロピル−アミノ)−プロパン−2−イルである。好適な重合性スルホン酸の例としては、ビニルスルホン酸、4−ビニルフェニルスルホン酸または3−(メタクリルアミド)プロピルスルホン酸である。
式Iの酸性ウレア誘導体は、好ましくは非酸性コモノマーと合わされ、式Iの非酸性ウレア誘導体は、酸性コモノマーと合わされるか、または好ましくは酸性コモノマーと非酸性コモノマーとの混合物と合わされる。式Iの酸性ウレア誘導体と非酸性コモノマーとの混合物において、非酸性コモノマーの割合は、好ましくは酸性ウレア誘導体(単数または複数)の質量に対して10〜300wt%の範囲である。式Iの非酸性ウレア誘導体と酸性コモノマーとの混合物において、酸性コモノマーの割合は、好ましくは非酸性ウレア誘導体および任意選択で非酸性コモノマーの質量の和に対して5〜100wt%の範囲である。
式Iの酸性ウレア誘導体および酸性コモノマーを併用すれば、この混合物は、好ましくは主として、特に好ましくは独占的に式Iの酸性ウレア誘導体を含有する。
式Iの架橋ウレア誘導体および架橋コモノマーを併用すれば、この混合物は、好ましくは主として、特に好ましくは独占的に式Iの架橋ウレア誘導体を含有する。
ラジカル重合を開始するために、本発明の歯科材料は好ましくはラジカル重合開始剤を含有する。好ましくは、ベンゾフェノン、ベンゾインおよびそれらの誘導体またはα−ジケトンもしくはそれらの誘導体、例えば9,10−フェナントレンキノン、1−フェニル−プロパン−1,2−ジオン、ジアセチルもしくは4,4’−ジクロロベンジルなどが光重合のために使用される。カンファーキノンおよび2,2−ジメトキシ−2−フェニル−アセトフェノンが好ましく使用され、還元剤としてのアミン、例えば4−(ジメチルアミノ)−ベンゾエート、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート、N,N−ジメチル−sym.−キシリジンまたはトリエタノールアミンなどと合わせたα−ジケトンが特に好ましく使用される。ノリッシュI型光開始剤、とりわけアシルビスアシルホスフィンオキシド、モノアシルトリアルキルゲルマニウム化合物またはジアシルジアルキルゲルマニウム化合物、例えばベンゾイルトリメチルゲルマニウム、ジベンゾイルジエチルゲルマニウムまたはビス(4−メトキシベンゾイル)ジエチルゲルマニウムなども特に好適である。例えばカンファーキノンおよび4−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステルと合わせたジベンゾイルジエチルゲルマニウムなど、様々な光開始剤の混合物も使用され得る。
酸化還元−開始剤の組み合わせ、例えばN,N−ジメチル−sym.−キシリジン、N,N−ジメチル−p−トルイジン、N,N−ジエチル−3,5−ジ−tert−ブチルアニリンまたはN,N−ジエタノール−p−トルイジンとの過酸化ベンゾイルの組み合わせなどが、室温で行う重合のための開始剤として使用される。さらに、過酸化物またはヒドロ過酸化物および還元剤、例えばアスコルビン酸、バルビツレート、チオウレアまたはスルフィン酸などからなる酸化還元系もまた特に好適である。
本発明の歯科材料は、好ましくは光開始剤、または光開始剤と酸化還元開始剤、好ましくは過酸化物との組み合わせを含む。二重硬化に特に有利な開始剤の組み合わせは、カンファーキノンと過酸化ベンゾイルとの混合物であり、これらの開始剤もまた好ましくはアミンと合わされる。
本発明に使用される組成物にはさらに、好ましくは機械的特性を向上させるか、または粘度を調整するための有機充填剤粒子または無機充填剤粒子を含有する。機械的特性に適合させるための充填剤は、平均粒径が10nm〜10μm、好ましくは10nm〜1.0μmであることが好ましく、粘度を調整するための充填剤は、平均粒径が10〜1000nm、好ましくは10〜200nmであることが好ましい。これらの種類の充填剤を好ましくは併用する。特に断りのない限り、平均粒径は重量平均値である。
好ましい無機粒子充填剤は、酸化物、例えばZrOおよびTiOなど、またはSiO、ZrOおよび/またはTiOの混合酸化物、ナノ粒子状または超微粒充填剤、例えば焼成ケイ酸または沈降ケイ酸など、ならびにミニ充填剤、例えば平均粒径が0.01〜1μmである石英、ガラスセラミックまたはガラス粉末など、ならびにX線不透過性充填剤、例えば三フッ化イッテルビウムまたはナノ粒子状酸化タンタル(V)または硫酸バリウムなどに基づく、非晶質球状材料である。好ましい有機充填剤は、ポリ(メタ)アクリレート、例えばPMMAなど、またはセルロース誘導体、例えばカルボキシメチルセルロースなどに基づく充填剤であり、これらは硬化後に上記の粒子サイズに粉砕される。有機充填剤としては、指定の無機充填剤で充填することができる。
溶媒含有歯科材料は、本発明のさらに好ましい実施形態を示す。ここで、水および極性有機溶媒、例えばアセトン、イソプロパノール、特にエタノールなど、ならびにこれらの溶媒の混合物が好ましい。水と極性有機溶媒との混合物が特に好ましく、より好ましくは水とエタノール、水とアセトン、または水とエタノールとアセトンとの混合物である。溶媒含有歯科材料は、接着剤、フィッシャーシーラントまたはコーティング材料としての使用に特に好適である。接着剤は、好ましくは、イソプロパノール、エタノールおよび/またはアセトン、または指定の溶媒と水との混合物を含有する。好ましくは、水を含まない極性有機溶媒のみが、フィッシャーシーラントまたはコーティング材料のために使用される。
任意選択で、本発明に従って使用される組成物は、さらに添加剤、例えば安定剤、香味料、色素、殺菌活性成分、フッ素イオン放出添加剤、蛍光増白剤、可塑剤および/またはUV吸収剤などを含有し得る。
ウレア基を含有する重合性モノマーに基づく、本発明の歯科材料は、好ましくは以下の組成:
a)0.1〜50wt%、好ましくは1〜40wt%、特に好ましくは2〜30wt%の一般式Iのモノマーを含む重合性ウレア基、
b)0.01〜10wt%、特に好ましくは0.1〜3.0wt%の開始剤、
c)0〜80wt%、好ましくは0〜60wt%、特に好ましくは5〜50wt%の1つまたは1つより多くの他のモノマー、
d)0〜80wt%の充填剤、
e)任意選択で0〜10wt%、好ましくは0.1〜3wt%の添加剤、および
f)0〜70wt%、好ましくは0〜60wt%、特に好ましくは0〜50wt%の溶媒
を有する。
接着剤を調製するために、式Iの酸性モノマーは非酸性コモノマーと合わせることができ、式Iの非酸性モノマーは酸性コモノマーと合わせることができ、式Iの酸性モノマーは式Iの非酸性モノマーと合わせることができる。
接着剤として使用するための歯科材料は、好ましくは以下の成分:
a)0.1〜50wt%、好ましくは1〜40wt%、特に好ましくは2〜30wt%の一般式Iのウレア誘導体(Yは酸基である)、
b)0.01〜10wt%、特に好ましくは0.1〜3.0wt%の開始剤、
c)0〜80wt%、好ましくは0〜60wt%、特に好ましくは5〜50wt%の1つまたは1つより多くの他のモノマー、
d)0〜20wt%の充填剤、
e)任意選択で、0〜10wt%、好ましくは0.1〜3wt%の添加剤、および
f)0〜70wt%、好ましくは6〜60wt%、特に好ましくは10〜50wt%の溶媒、好ましくは水および/またはエタノール、イソプロパノールまたはアセトン
を含有する。
代替的な実施形態によれば、接着剤は、好ましくは以下の成分:
a)0.1〜50wt%、好ましくは1〜40wt%、特に好ましくは2〜30wt%の一般式Iのウレア誘導体(Yは重合性基である)、
b)0.01〜10wt%、特に好ましくは0.1〜3.0wt%の開始剤、
c1)0.1〜50wt%、好ましくは1〜40wt%、特に好ましくは2〜30wt%の1つまたは1つより多くの他の酸性モノマー、
c2)0〜80wt%、好ましくは0〜60wt%、特に好ましくは5〜50wt%の1つまたは1つより多くの他の非酸性モノマー、
d)0〜20wt%の充填剤、
e)任意選択で、0〜10wt%、好ましくは0.1〜3wt%の添加剤、および
f)0〜70wt%、好ましくは6〜60wt%、特に好ましくは10〜50wt%の溶媒、好ましくは水および/またはエタノール、イソプロパノールまたはアセトン
を含有する。
さらなる代替的な実施形態によれば、接着剤は、好ましくは以下の成分:
a1)0.1〜50wt%、好ましくは1〜40wt%、特に好ましくは2〜30wt%の一般式Iのウレア誘導体(Yは酸基である)、
a2)0.1〜50wt%、好ましくは1〜40wt%、特に好ましくは2〜30wt%の一般式Iのウレア誘導体(Yは重合性基である)、
b)0.01〜10wt%、特に好ましくは0.1〜3.0wt%の開始剤、
c)0〜80wt%、好ましくは0〜60wt%、特に好ましくは5〜50wt%の1つまたは1つより多くの他のモノマー、
d)0〜20wt%の充填剤、
e)任意選択で、0〜10wt%、好ましくは0.1〜3wt%の添加剤、および
f)0〜70wt%、好ましくは6〜60wt%、特に好ましくは10〜50wt%の溶媒、好ましくは水および/またはエタノール、イソプロパノールまたはアセトン
を含有する。
セメントまたは充填材料として使用するための歯科材料は、好ましくは以下の成分:
a)0.1〜50wt%、好ましくは1〜40wt%、特に好ましくは2〜30wt%の一般式Iのウレア誘導体(Yは重合性基である)、
b)0.01〜10wt%、特に好ましくは0.1〜3.0wt%の開始剤、
c)0〜80wt%、好ましくは0〜60wt%、特に好ましくは5〜50wt%の1つまたは1つより多くの他のモノマー、
d)20〜80wt%の充填剤、および任意選択で、
e)0〜10wt%、好ましくは0.1〜3wt%の添加剤
を含有する。
コーティング材料として使用するための歯科材料は、好ましくは以下の成分:
a)0.1〜50wt%、好ましくは1〜40wt%、特に好ましくは2〜30wt%の一般式Iのウレア誘導体(Yは重合性基である)、
b)0.01〜10wt%、特に好ましくは0.1〜3.0wt%の開始剤、
c)0〜80wt%、好ましくは0〜60wt%、特に好ましくは5〜50wt%の1つまたは1つより多くの他のモノマー、
d)0〜80wt%の充填剤
e)任意選択で、0〜10wt%、好ましくは0.1〜3wt%の添加剤、および
f)0〜70wt%、好ましくは6〜60wt%、特に好ましくは10〜50wt%の溶剤、好ましくはエタノール、イソプロパノールおよび/またはアセトン
を含有する。
フィッシャーシーラントとして使用するための歯科材料は、好ましくは以下の成分:
a)0.1〜50wt%、好ましくは1〜40wt%、特に好ましくは2〜30wt%の一般式Iのウレア誘導体(Yは重合性基である)、
b)0.01〜10wt%、特に好ましくは0.1〜3.0wt%の開始剤、
c)0〜80wt%、好ましくは0〜60wt%、特に好ましくは5〜50wt%の1つまたは1つより多くの他のモノマー、
d)0〜60wt%の充填剤、
e)任意選択で、0〜10wt%、好ましくは0.1〜3wt%の添加剤、および
f)0〜70wt%、好ましくは0〜60wt%、特に好ましくは0〜50wt%の溶媒、好ましくはエタノール、イソプロパノールおよび/またはアセトン
を含有する。
指定の成分からなるこれらの歯科材料が特に好ましい。
特に断りのない限り、すべてのパーセンテージは組成物の総質量に関連する。開始剤の量は、すべての開始剤成分、例えば実際の開始剤、還元剤などの質量を含む。
本発明の歯科材料は、損傷した歯を修復するための歯科医による口腔内使用に特に好適である(臨床歯科材料)。しかし、それらはまた口腔外、例えば歯科修復物の調製または補修(技術歯科材料)にも使用することができる。
実施例によって下記で本発明をより詳細に説明する。
実施例
実施例1
2−[(2−メタクリロイルオキシエチルアミノ)カルボニルアミノ]−エチルホスホン酸(MEHEPA)の合成
a)2−[(2−メタクリロイルオキシエチルアミノ)カルボニル−アミノ]−エチルホスホン酸ジエチルエステル1の合成
Figure 2016523936
2−イソシアナトエチルメタクリレート(4.7ml、33.3mmol、1.0当量)を、撹拌しながら、0℃で2−アミノエチルホスホン酸ジエチルエステル(33.3mmol)(文献(Gali,H.;Prabhu,K.R.;Karra,S.R.;Katti,K.V.J.Org.Chem.2000,65,676−680)と同様に調製した)の無水塩化メチレン溶液(70ml)に滴下して添加した。反応混合物を0℃で15分間、室温で2時間撹拌した。反応生成物を真空下で濃縮し、得られた粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィ(展開溶媒:酢酸エチル/メタノール:90/10)で精製し、結果として無色油状物を得た。収率は98%。
Figure 2016523936
Figure 2016523936
b)2−[(2−メタクリロイルオキシエチルアミノ)カルボニル−アミノ]−エチルホスホン酸(MEHEPA)の合成
Figure 2016523936
トリメチルシリルブロミド(5.9ml、44.6mmol、3.0当量)を、対応するホスホン酸エステル1(14.9mmol)の無水塩化メチレン溶液(50ml)に滴下して添加し、30℃で5時間撹拌した。次いで反応生成物を真空下で濃縮し、メタノール(50ml)を添加し、混合物を室温で30分間撹拌した。BHT(250ppm)の添加後、溶液を微小真空下で一定の重量まで濃縮した。MEHEPAを高粘性の黄色油状物として得た。収率は100%。
Figure 2016523936
Figure 2016523936
実施例2
6−[(2−メタクリロイルオキシエチルアミノ)カルボニルアミノ]−ヘキシルホスホン酸(MEHHPA)の合成
a)6−フタルイミドヘキシル−ホスホン酸ジエチルエステル2の合成
Figure 2016523936
6−ブロモヘキシル−ジエチルホスホネート(15.0g、49.8mmol)をフタルイミドカリウム(13.8g、74.7mmol、1.5当量)のDMF溶液(100ml)に添加した。反応混合物を100℃で17時間撹拌した。濾過後、溶液を真空下で濃縮した。酢酸エチル(100ml)を粗生成物に添加した。溶液を濾過し、蒸留水(2x100ml)で洗浄した。次いで有機相を無水NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮した。得られた粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィ(展開溶媒:酢酸エチル)で精製し、結果として13.14g(35.8mmol)のホスホン酸エステル2を淡黄色液体として得た。収率は72%。
Figure 2016523936
Figure 2016523936
b)6−アミノヘキシル−ホスホン酸ジエチルエステル3の合成
Figure 2016523936
ヒドラジン一水和物(2.66g、53.1mmol、1.5当量)をホスホン酸エステル2(13.0g、35.4mmol)のエタノール溶液(135ml)に添加した。反応混合物を還流しながら2時間撹拌し、真空下で濃縮した。苛性ソーダ(10wt%、250ml)を粗生成物に添加した。水溶液を塩化メチレン(3x200ml)で抽出した。有機相を回収し、無水NaSOで乾燥させた。真空下で濃縮した後、7.37g(31.1mmol)のアミン3を無色の液体として単離した。収率は88%。
Figure 2016523936
c)6−[(2−メタクリロイルオキシエチルアミノ)カルボニル−アミノ]−ヘキシルホスホン酸ジエチルエステル4の合成
Figure 2016523936
2−イソシアナトエチルメタクリレート(4.7ml、33.3mmol、1.0当量)を、撹拌しながら、0℃でアミノホスホン酸エステル3(33.3mmol)の無水塩化メチレン溶液(70ml)に滴下して添加した。反応混合物を0℃で15分間、室温で2時間撹拌し、真空下で濃縮して、得られた粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィ(展開溶媒:酢酸エチル/メタノール:90/10)で精製し、結果としてモノマー4を無色の油状物として得た。収率は97%。
Figure 2016523936
d)6−[(2−メタクリロイルオキシエチルアミノ)カルボニル−アミノ]−ヘキシルホスホン酸(MEHHPA)の合成
Figure 2016523936
トリメチルシリルブロミド(5.9ml、44.6mmol、3.0当量)をホスホン酸エステル4(14.9mmol)の無水塩化メチレン溶液(50ml)に滴下して添加し、30℃で5時間撹拌した。次いで反応生成物を真空下で濃縮し、メタノール(50ml)を添加し、混合物を室温で30分間撹拌した。BHT(250ppm)の添加後、溶液を微小真空下で一定の重量まで濃縮し、結果として、MEHHPAを高粘性の黄色油状物として得た。収率は100%。
Figure 2016523936
実施例3
リン酸二水素6−[(2−メタクリロイルオキシエチルアミノ)カルボニルアミノ]−ヘキシル(MEHHDPA)の合成
a)2−[(6−ヒドロキシヘキシルアミノ)カルボニルアミノ]−エチルメタクリレート5の合成
Figure 2016523936
2−イソシアナトエチルメタクリレート(12.1ml、85.5mmol、1.0当量)を、撹拌しながら、0℃で6−アミノヘキサノール(10.0g、85.5mmol)の無水塩化メチレン溶液(150ml)に滴下して添加した。反応混合物を0℃で15分間、室温で2時間撹拌した。続いて真空下での濃縮後、ヘキサン(200ml)を生成物に添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。固形物を懸濁液を濾過して分離し、真空下で乾燥させた(0.1mbar、1時間)。22.74g(83.6mmol)のアルコール5を白色固形物として得た。収率は98%。
Figure 2016523936
Figure 2016523936
b)リン酸二水素6−[(2−メタクリロイルオキシエチルアミノ)カルボニル−アミノ]−ヘキシル(MEHHDPA)の合成
Figure 2016523936
22.6g(83mmol)のモノマー5、9.24g(91.3mmol)のトリエチルアミンおよび11mgのBHTの100ml THF溶液を、−10℃に冷却された14.0g(91.3mmol)のオキシ塩化リンの200mlテトラヒドロフラン(THF)溶液に、内部温度が−5℃を超えないようにゆっくり滴下して添加した。−10℃で2時間の撹拌後、13.0g(721mmol)の水を反応混合物に注意深く添加し、バッチを0℃でさらに15分間撹拌した。析出した固形物を吸引抽出し、濾液を各場合にて200mlの飽和食塩水で3回洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いでTHFを40℃でRotavaporで留去した。残留水を除去するために、100mlのアセトニトリルを得られた残渣に添加し、40℃で再度Rotavaporで留去した。このプロセスをさらに2回繰り返した。30.2gのMEHHDPAを褐色の高粘性な油状物として得た。収率は103%(H−NMRスペクトルによれば、3.5wt%のTHFがいまだ含まれる)。
Figure 2016523936
Figure 2016523936
実施例4
N,N’−ビス−(2−メタクリロイルオキシエチル)−ウレア(BMAEH)の合成
Figure 2016523936
2−イソシアナトエチルメタクリレート(18.2ml、129mmol)およびBHT(5.0mg)をTHF(200ml)に溶解した。次いで水(13.9ml、774mmol、6.0当量)を添加し、反応混合物を60℃で2時間撹拌した。真空下で反応混合物を濃縮後、水性残渣を塩化メチレン(3x50ml)で抽出し、有機相を回収して無水NaSOで乾燥させた。次いでヘキサン(150ml)を粗生成物に添加し、混合物を室温で1時間撹拌し、懸濁液中の固形物を濾別し、真空下で乾燥させた(0.1mbar、1時間)。15.48g(54.5mmol)の化合物BMAEHを、白色固形物として得た。収率は84%。モノマーはTHF(35wt%)およびメタノール(50wt%)に可溶である。両方の場合において、濃縮液ではゲルが形成されなかった。
Figure 2016523936
実施例5
N,N’−ビス−(2−メタクリロイルオキシエチル)−ウレア(BMAHH)の合成
Figure 2016523936
モノマーBMAHHを文献(Dubosclard−Gottardi,C.;Caubere,P.;Fort,Y.Tetrahedron 1995,51,2561−2572)と同様に調製した。
実施例6
DSCによるウレアモノマーMEHEPAおよびMEHHPAの光重合の調査
0.1wt%の光開始剤であるビス−(4−メトキシベンゾイル)ジエチルゲルマニウムを、架橋剤であるN,N’−ジエチル−1,3−ビス(アクリルアミド)プロパン(DEPBA)とMEHEPAまたはMEHHPAとの混合物(8:2のモル比)に添加した。溶液を、37℃で2分間LEDランプ(ブルーフェーズ、Ivoclar Vivadent AG)の照射による光重合付着でダイヤモンド示差走査熱量計(Perkin Elmer)で重合した。結果を表1に示す。結果より、ホスホン酸モノマーであるMEHEPAおよびMEHHPAを含有するウレア基の非常に良好なラジカル共重合性が実証される。なぜなら、それらは重合速度や二重結合変換率を大きく減少させないからである。それらが単に1つの重合性基を有するという事実を考慮すると、このことは特に顕著である。
Figure 2016523936
実施例7
DSCによるN,N’−ビス−(2−メタクリロイルオキシエチル)ウレアBMAEHの光重合の調査
0.5wt%の光開始剤であるビス(4−メトキシベンゾイル)ジエチルゲルマニウムを、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)とグリセロールジメタクリレート(GDMA)またはBMAEHとの混合物(8:2のモル比)に添加した。溶液を、37℃で2分間LEDランプ(ブルーフェーズ、Ivoclar Vivadent AG)の照射による光重合付着でダイヤモンド示差走査熱量計(Perkin Elmer)で重合した。結果を表2に示す。モノマーBMAEHがGDMAよりも反応性が高いことが示された。
Figure 2016523936
実施例8
酸モノマーMEHEPA、MEHHPAおよびMEHHDPAに基づく接着剤および接着性の調査
ウシの歯への象牙質およびエナメル質の接着を調査するために、表3に与えられる組成の接着剤を、成分を混合することにより調製した。象牙質またはエナメル質およびプラスチックが一片となるように、ウシの歯をプラスチックのシリンダーに包埋した。上記組成の接着剤層を、マイクロブラシで塗布し、接着剤を約20秒間歯の構造物上で移動させて送風機で短時間風を吹き付けて溶媒を除去し、LEDランプ(ブルーフェーズ、Ivoclar Vivaden)で10秒間露光した。Tetric(登録商標)EvoCeram(Ivoclar Vivadent)の複合シリンダーを接着層上に重合させた。次いで試験片を37℃で24時間水中で保存し、接着剪断強度を、ISOガイドライン「ISO 2003−ISO TR11405:Dental Materials Guidance on Testing of Adhesion to Tooth Structure」に従って測定した(表4)。10−メタクリロイルオキシデシルホスホン酸と比較して、技術水準によるホスホン酸である新たなウレアモノマーは、結果として特に歯のエナメル質に、はるかに高い接着となった。
Figure 2016523936
Figure 2016523936

Claims (15)

  1. 歯科材料であって、一般式I:
    Figure 2016523936
    (式中、
    、Rは、各場合において互いに独立に、−O−、−S−、−CO−O−により介在され得る脂肪族C−C15ラジカルであり、
    Xはラジカル重合性基であり、
    Yはラジカル重合性基または酸基であり、
    n、mは、各場合において互いに独立に、1、2、または3である)
    にしたがうウレア誘導体を含有することを特徴とする、歯科材料。
  2. Xは、CH=CR−CO−Z−またはRO−CO−C(=CH)−CH−Z−であり、ZはOもしくはNRであるか、または存在せず、RはHまたはCHであり、RおよびRは、各場合において互いに独立に、HまたはC−Cアルキルであり、および/または、
    YはCH=CR’−CO−Z’−またはR’O−CO−C(=CH)−CH−Z’−のいずれかであり、Z’はOもしくはNR’であるか、または存在せず、R’はHまたはCHであり、R’およびR’は、各場合において互いに独立に、HまたはC−Cアルキルである;または−PO(OH)、−O−PO(OH)、−SOHである、
    請求項1に記載の歯科材料。
  3. は−O−または−CO−O−により介在され得る脂肪族C−C12ラジカルであり、
    は−O−または−CO−O−により介在され得る脂肪族C−C10ラジカルであり、
    XはCH=CR−CO−Z−またはRO−CO−C(=CH)−CH−Z−であり、ZはOまたはNRであり、RはHまたはCHであり、RおよびRは、各場合において互いに独立に、HまたはC−Cアルキルであり、
    Yは−PO(OH)、−O−PO(OH)、−SOHであり、
    nは1または2であり、
    mは1または2である、
    請求項1または2に記載の歯科材料。
  4. 、Rは、各場合において互いに独立に、1または2の−O−により介在され得る線状脂肪族C−C10ラジカルであって、RおよびRが好ましくは同一であり、
    XはCH=CR−CO−Z−(ここでZはOまたはNRである)またはRO−CO−C(=CH)−CH−Z−(ここでZはOである)であり、RはHまたはCHであり、Rはメチルまたはエチルであり、RはH、メチルまたはエチルであり、
    Yは−PO(OH)、−O−PO(OH)、−SOHであり、
    n、mはいずれの場合も1である、
    請求項3に記載の歯科材料。
  5. は−O−または−CO−O−により介在され得る脂肪族C−C12ラジカルであり、
    は−O−または−CO−O−により介在され得る脂肪族C−C10ラジカルであり、
    X、Yは、各場合において互いに独立に、CH=CR−CO−Z−またはRO−CO−C(=CH)−CH−Z−であり、ZはOまたはNRであり、RはHまたはCHであり、RおよびRは、各場合において互いに独立に、HまたはC−Cアルキルであり、XおよびYが好ましくは同一であり、
    nは1または2であり、
    mは1または2である、
    請求項1または2に記載の歯科材料。
  6. 、Rは、各場合において互いに独立に、1または2の−O−により介在され得る線状脂肪族C−C10ラジカルであって、RおよびRが好ましくは同一であり、
    X、Yは、各場合において互いに独立に、CH=CR−CO−Z−(ここでZはOまたはNR)またはRO−CO−C(=CH)−CH−Z−(ここでZはOである)であり、RはHまたはCHであり、Rはメチルまたはエチルであり、RはH、メチルまたはエチルであり、XおよびYが好ましくは同一であり、
    n、mはいずれの場合も1である、
    請求項5に記載の歯科材料。
  7. さらにラジカル重合のための少なくとも1つの開始剤を含有する、請求項1〜6の1項に記載の歯科材料。
  8. さらに少なくとも1つのさらなるラジカル重合性モノマーを含有する、請求項1〜7の1項に記載の歯科材料。
  9. さらなるモノマーとして、1つまたは1つより多くの単官能性もしくは多官能性(メタ)アクリル酸誘導体および/または(メタ)アクリルアミド誘導体を含有する、請求項8に記載の歯科材料。
  10. さらに少なくとも1つの溶媒、好ましくは水または水と極性有機溶媒との混合物を含有する、請求項1〜9の1項に記載の歯科材料。
  11. a)0.1〜50wt%の一般式Iのウレア誘導体、
    b)0.01〜10wt%の開始剤、
    c)0〜80wt%のさらなるモノマー、
    d)0〜80wt%の充填剤、
    e)任意選択で、0〜10wt%、好ましくは0.1〜3wt%の添加剤、
    e)0〜70wt%の溶媒、
    を含有する、請求項7〜10の1項に記載の歯科材料。
  12. 0〜20wt%の充填剤を含有する、接着剤として使用するための請求項11に記載の歯科材料。
  13. 20〜80wt%の充填剤を含有する、セメント、充填材料またはコーティング材料として使用するための請求項11に記載の歯科材料。
  14. 口腔内使用のための請求項1〜13の1項に記載の歯科材料。
  15. 歯科修復物の口外製造または補修のための請求項1〜13の1項に記載の歯科材料の使用。
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