JP2016523891A - アミノ酸及びペプチド接合体及び接合方法 - Google Patents

アミノ酸及びペプチド接合体及び接合方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、アミノ酸及びペプチド接合体、アミノ酸及びペプチド接合体の製造方法、前記方法により製造される接合体、前記接合体を含む医薬組成物、対象における免疫応答を誘発する方法及び対象をワクチン接種する方法、それらのためへの接合体の使用、及びそれらのための薬剤の製造への接合体の使用に関する。

Description

本発明は、アミノ酸及びペプチド接合体、アミノ酸及びペプチド接合体の製造方法、前記方法により製造される接合体、前記接合体を含む医薬組成物、対象における免疫応答を誘発する方法及び対象をワクチン接種する方法、それらのためへの接合体の使用、及びそれらのための薬剤の製造への接合体の使用に関する。
合成ペプチドワクチンは一般的に、タンパク質抗原の免疫原性部分の合成コピーを含む。ワクチン開発へのアプローチは、多くの利点、例えば合成の容易さ、潜在的に有毒な生物学的副産物の回避、及び簡単な特性評価を有する。
ペプチドワクチンの開発における重要な問題は、唯一のワクチン成分としてのペプチドにより示される免疫原性の欠如である。先天性免疫系の成分を活性化するよう企画されたアジュベント(例えば、フロイントアジュバント)を、ワクチンに含めることは、通常必要である。
ペプチドワクチン企画の他の手段は、目的のペプチドエピトープが適切なアジュバントに共有結合されている自己アジュバントワクチンを創造することである。そのような自己アジュバントワクチンは、外部アジュバントとの抗原の単純な同時配合に比較して、抗原取り込み、提示及び樹状細胞成熟を増強することができる。
いくつかの自己アジュバントワクチンは、開発されてきたが、しかしワクチンの調製は複雑にされ得る。
新規の自己アジュバントワクチン、及び自己アジュバントワクチンの新規製造方法についての継続的な必要性がある。それらの必要性を満たし;そして/又は少なくとも有用な選択技を公衆に提供することが、本発明の目的である。
本発明の他の目的は、ほんの一例として与えられる以下の説明から明らかになるのであろう。
本明細書に包含されている、文書、行為、材料、装置、記事又は同様のことの任意の議論は、本発明のための文脈を提供する目的のために過ぎない。それらの事項の何れか又はすべては、従来技術基盤の一部を形成するか、又は優先日前に存在していた本発明に関連する分野において共通の一般的知識であったことは、容認されるものとして解釈されるべきではない。
1つの側面においては、本発明は、
脂質含有接合パートナー、及び
アミノ酸含有接合パートナー、
を、チオールによる炭素−炭素二重結合のハイドロチオール化により、脂質含有接合パートナーを、アミノ酸含有接合パートナーに接合するのに効果的な条件下で、反応せしめることを含んで成る、アミノ酸−又はペプチド接合体の製造方法を提供する。
本明細書に記載される実施形態の何れかは、本明細書における側面の何れかに関する。
1つの実施形態によれば、アミノ酸含有接合パートナーは、ペプチド含有接合パートナーであり、そして脂質含有接合パートナーは、ペプチド含有接合パートナーのペプチドにカップリングされる。
いくつかの実施形態によれば、脂質含有接合パートナーは、アミノ酸含有接合パートナーのアミノ酸又はペプチド含有接合パートナーのペプチドに接合される。
特定の実施形態によれば、脂質含有接合パートナーは、アミノ酸含有接合パートナーのアミノ酸に接合される。
従って、もう1つの側面によれば、本発明は、
脂質含有接合パートナー、及び
ペプチド含有接合パートナー、
を、チオールによる炭素−炭素二重結合のハイドロチオール化により、脂質含有接合パートナーを、ペプチド含有接合パートナーのペプチドに接合するのに効果的な条件下で、反応せしめることを含んで成る、ペプチド接合体の製造方法を提供する。
1つの実施形態によれば、接合体はリポペプチドであり、結果的に、前記方法は、リポペプチドを製造するためのものである。
1つの実施形態によれば、脂質含有接合パートナーは、炭素−炭素二重結合を含み、そしてペプチド含有接合パートナーのペプチドはチオールを含む。
1つの実施形態によれば、アミノ酸含有接合パートナーはエピトープを含む。1つの実施形態によれば、ペプチド含有接合パートナーはエピトープを含む。1つの実施形態によれば、アミノ酸含有接合パートナーは複数のエピトープを含む。1つの実施形態によれば、ペプチド含有接合パートナーは複数のエピトープを含む。1つの実施形態によれば、ペプチド接合体は、複数のエピトープを含む。1つの実施形態によれば、エピトープは、ペプチドエピトープである。1つの実施形態によれば、アミノ酸含有接合パートナーは、ペプチドから成る。1つの実施形態によれば、アミノ酸含有接合パートナーは、ペプチドエピトープを含むペプチドから成る。1つの実施形態によれば、ペプチド含有接合パートナーは、ペプチドから成る。1つの実施形態によれば、ペプチド含有接合パートナーは、ペプチドエピトープを含むペプチドから成る。
いくつかの実施形態によれば、アミノ酸含有接合パートナーは、その接合パートナーのアミノ酸に接合されるエピトープを含む。いくつかの実施形態によれば、ペプチド含有接合パートナーは、ペプチド含有接合パートナーのペプチドに接合されるエピトープを含む。いくつかの実施形態によれば、エピトープは、リンカー基を介してペプチドに接合される。
いくつかの実施形態によれば、アミノ酸含有接合パートナーは、リンカー基を介して、その接合パートナーのアミノ酸に接合されるペプチドエピトープを含む。いくつかの実施形態によれば、ペプチド含有接合パートナーは、リンカー基を介してペプチドに接合されるペプチドエピトープを含む。
いくつかの実施形態によれば、アミノ酸含有接合パートナー及び/又はペプチド含有接合パートナーは、抗原ペプチドを含む。いくつかの実施形態によれば、ペプチド接合体は、抗原ペプチドを含む。
いくつかの実施形態によれば、前記方法はさらに、ペプチド接合体を提供するために、アミノ酸接合体のアミノ酸を、アミノ酸又はペプチドにカップリングすることを包含する。
いくつかの実施形態によれば、ペプチドのカップリングは、1又は2以上のアミノ酸及び/又は1又は2以上のペプチドを、それぞれカップリングすることを包含する。
いくつかの実施形態によれば、前記方法はさらに、リンカー基又は1又は2以上のそのアミノ酸を含むペプチド接合体を提供するために、アミノ酸又はペプチドに、アミノ酸接合体のアミノ酸又はペプチド接合体のアミノ酸をカップリングすることを包含する。
いくつかの実施形態によれば、前記方法はさらに、脂質含有接合パートナーがリンカー基を介して接合されるているアミノ酸に結合されるペプチドエピトープを含むペプチド接合体を提供するために、リンカー基を1又は2以上のそのアミノ酸を含むペプチド接合体のアミノ酸を、アミノ酸又はペプチドにカップリングすることを包含する。
いくつかの実施形態によれば、脂質含有接合体が接合される、前記ペプチド接合体のアミノ酸が、N−末端アミノ酸残基である。
いくつかの実施形態によれば、前記方法は、ペプチドエピトープを含むペプチド接合体を提供するために、アミノ酸又はペプチドに、アミノ酸接合体のアミノ酸又はペプチド接合体のアミノ酸をカップリングすることを、さらに含んで成る。
いくつかの実施形態によれば、前記方法はさらに、アミノ酸接合体のアミノ酸又はペプチド接合体のアミノ酸に、エピトープをカップリングすることを、さらに含んで成る。いくつかの実施形態によれば、前記方法はさらに、アミノ酸接合体のアミノ酸又はペプチド接合体のアミノ酸に、ペプチドエピトープをカップリングすることを、さらに含んで成る。いくつかの実施形態によれば、エピトープは、リンカー基を介してカップリングされるか、又は接合される。
いくつかの実施形態によれば、前記方法はさらに、ペプチド接合体のペプチドに、エピトープをカップリングすることを包含する。いくつかの実施形態によれば、前記方法はさらに、ペプチド接合体のペプチドに、ペプチドエピトープをカップリングすることを包含する。いくつかの実施形態によれば、エピトープは、リンカー基を介してペプチドに接合される。
1つの実施形態によれば、アミノ酸含有接合パートナーは、アミノ酸から成る。1つの実施形態によれば、アミノ酸のC末端のカルボキシル基は、カルボキシル保護基により保護され、そして/又はアミノ酸のNa−アミノ基は、アミノ保護基により保護される。
いくつかの実施形態によれば、ペプチドのC末端のカルボキシル基は、カルボキシル保護基により保護され、そして/又はペプチドのNa−アミノ基は、アミノ保護基により保護される。
1つの実施形態によれば、脂質含有接合パートナーは、少なくとも4個の鎖連結された原子を、それぞれ含む、1つは2以上の任意に置換された直鎖又は分枝状脂肪族又はヘテロ脂肪族鎖を含む。1つの実施形態によれば、脂質含有接合パートナーは、少なくとも6個の鎖連結された原子を、それぞれ含む、1つは2以上の任意に置換された直鎖又は分枝状脂肪族又はヘテロ脂肪族鎖を含む。1つの特に具体的な実施形態によれば、1又は2以上の鎖は、脂肪族である。1つの特に具体的な実施形態によれば、1又は2以上の鎖は飽和されている。
いくつかの実施形態によれば、1又は2以上の鎖は任意には、置換される。いくつかの実施形態によれば、1又は2以上の鎖は任意には、1又は2以上のアリール基により置換される。
いくつかの実施形態によれば、1又は2以上の鎖は、少なくとも4、6、8、10、12又は14個の鎖連結された原子を含む。いくつかの実施形態によれば、1又は2以上の鎖は、4−22、6−22、8−22、10−22、12−22又は14−22個の鎖連結された原子を含む。
1つの実施形態によれば、1又は2以上の鎖は、ヘテロ原子含有官能基により、炭素−炭素二重結合又はチオールを含む成分に共有結合される。ヘテロ原子含有官能基の例としては、エーテル、アミン、スルフィド、スルホキシド、スルホン、エステル、アミド、カーボネート、カルバメート及びウレア基を挙げることができるが、但しそれらだけには限定されない。
典型的な実施形態によれば、1又は2以上の鎖は、エステル官能基により、前記成分に共有結合される。
1つの実施形態によれば、脂質含有接合パートナーは、1又は2以上の飽和又は不飽和脂肪酸エステルを含む。いくつかの実施形態によれば、脂肪酸は飽和される。1つの実施形態によれば、1又は2以上の脂肪酸エステルは、炭素−炭素二重結合又はチオールを含む成分に結合される。1つの実施形態によれば、エステルは、脂肪酸のカルボキシル基、及び前記成分のアルコールのエステルである。
1つの実施形態によれば、脂肪酸はC4−22脂肪酸である。1つの実施形態によれば、脂肪酸はC6−22脂肪酸である。別の実施形態によれば、脂肪酸はC10−22脂肪酸である。さらに別の実施形態によれば、脂肪酸はC12−22脂肪酸である。1つの典型的な実施形態によれば、脂肪酸はC12、C14、C16、C18又はC20脂肪酸である。
いくつかの実施形態によれば、脂肪酸は、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、α−リノレン酸、及びアラキドン酸である。1つの実施形態によれば、脂肪酸は、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、又はステアリン酸である。特に意図される実施形態によれば、脂肪酸はパルミチン酸である。
1つの典型的な実施形態によれば、脂質含有接合パートナーは、1又は2以上の脂肪酸エステルを含む。特に意図される実施形態によれば、脂質含有接合パートナーは、1つの脂肪酸エステルを含む。
特定の実施形態によれば、脂肪酸エステルは、炭素−炭素二重結合又はチオールを含むアルコールのエステルである。1つの典型的な実施形態によれば、アルコールは、単価、二価又は三価のC2−6脂肪族アルコールである。別の実施形態によれば、アルコールは、単価又は二価のC2−4脂肪族アルコールである。1つの典型的な実施の形態によれば、アルコールは、単価のC2脂肪族、又は単価又は二価のC3脂肪族アルコールである。特に意図される実施形態によれば、アルコールは単価のC2アルコールである。
特定の実施形態によれば、脂質含有接合パートナーは、炭素−炭素二重結合を含む。
1つの典型的な実施形態によれば、アルコールは、炭素−炭素二重結合を含む。特に具体的な実施形態によれば、アルコールは、ビニルアルコールである。
特に具体的な実施形態によれば、ペプチドは、合成ペプチドである。
1つの実施形態によれば、アミノ酸含有接合パートナー及び/又はペプチド接合体は、合成ペプチドを含む。いくつかの実施形態によれば、合成ペプチドは、固相ペプチド合成(SPPS)を包含する方法により調製されるペプチドである。
いくつかの実施形態によれば、アミノ酸含有接合パートナーのアミノ酸は、炭素−炭素二重結合又はチオールを含む。いくつかの実施形態によれば、ペプチド含有接合パートナーのペプチドのアミノ酸残基は、炭素−炭素二重結合及びチオールを含む。
いくつかの実施形態によれば、炭素−炭素二重結合又はチオールを含むアミノ酸残基は、末端アミノ酸残基である。いくつかの実施形態によれば、末端アミノ酸残基は、N−末端残基である。
いくつかの実施形態によれば、炭素−炭素二重結合又はチオールを含むアミノ酸のNa−アミノ基は、アシル化される。
特定の実施形態によれば、前記方法はさらに、アミノ酸接合体のアミノ酸のNa−アミノ基、又は脂肪含有接合パートナーが接合されるペプチド接合体のアミノ酸残基のアシル化を包含する。特定の実施形態によれば、前記方法はさらに、C2−20脂肪酸によるNa−アミノ基のアシル化を包含する。
特定の実施形態によれば、アミノ酸含有接合パートナーのアミノ酸は、チオールを含む。特定の実施形態によれば、ペプチド含有接合パートナーのペプチドのアミノ酸残基はチオールを含む。特定の実施形態によれば、チオールは、システイン残基のチオールである。
特定の実施形態によれば、システイン残基は、末端残基である。特定の実施形態によれば、システイン残基は、N−末端残基である。
いくつかの実施形態によれば、システイン残基のアミノ基はアシル化される。
1つの実施形態によれば、アミノ基は、C2−20脂肪酸によりアシル化される。
1つの典型的な実施形態によれば、C2−30脂肪酸は、アセチル又はパルミトイルである。別の典型的な実施形態によれば、C2−20脂肪酸は、アセチルである。
いくつかの実施形態によれば、アミノ酸含有接合パートナー及び/又はペプチド接合体は、8−220、8−200、8−175、8−150、8−125、8−100、8−90、8−80、8−70、8−60、8−50、8−40、8−30、8−25、8−20、又は8−15個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態によれば、ペプチド含有接合パートナーは、8−220、8−200、8−175、8−150、8−125、8−100、8−90、8−80、8−70、8−60、8−50、8−40、8−30、8−25、8−20、又は8−15個のアミノ酸を含む。
1つの典型的な実施形態によれば、アミノ酸含有接合パートナー及び/又はペプチド接合体は、8−60個のアミノ酸を含むペプチドを含む。1つの典型的な実施形態によれば、ペプチドは8−60個のアミノ酸を含む。
他の実施形態によれば、アミノ酸含有接合パートナー及び/又はペプチド接合体は、5−220、8−220、5−175、8−175、8−150、10−150、15−125、20−100、20−80、20−60、25−100、25−80、25−60、30−80、40−60又は50−60個のアミノ酸を含む。他の実施形態によれば、ペプチド含有接合パートナーは、5−220、8−220、5−175、8−175、8−150、10−150、15−125、20−100、20−80、20−60、25−100、25−80、25−60、30−80、40−60又は50−60個のアミノ酸を含む。
他の実施形態によれば、アミノ酸含有接合パートナー及び/又はペプチド接合体は、5−150、5−125、5−100、5−75、5−60、5−50、5−40、5−30、5−25、5−20、8−150、8−125、8−100、8−75、8−60、8−50、8−40、8−30、8−25、又は8−20個のアミノ酸を含む。他の実施形態によれば、ペプチド含有接合パートナーは、5−150、5−125、5−100、5−75、5−60、5−50、5−40、5−30、5−25、5−20、8−150、8−125、8−100、8−75、8−60、8−50、8−40、8−30、8−25、又は8−20個のアミノ酸を含む。
1つの実施形態によれば、アミノ酸含有接合パートナー及び/又はペプチド接合体は、1又は2以上の可溶化基を含む。1つの実施形態によれば、ペプチド含有接合パートナーは、1又は2以上の可溶化基を含む。
特定の実施形態によれば、可溶化基は、ペプチド鎖に複数の親水性アミノ酸残基を含むアミノ酸配列である。特定の実施形態によれば、可溶化基は、ペプチド鎖に複数の連続した親水性アミノ酸残基の配列を含むアミノ酸配列である。1つの実施形態によれば、親水性アミノ酸残基は、カチオン性アミノ酸残基である。1つの実施形態によれば、カチオン性アミノ酸残基は、アルギニン又はリシン残基である。1つの特に意図される実施形態によれば、カチオン性アミノ酸残基は、リシン残基である。1つの実施形態によれば、配列は、2−20、2−15、2−10、3−7、又は3−5個のアミノ酸を含む。1つの実施形態によれば、可溶化基は、トリ−、テトラ−、ペンタ−、ヘキサ−又はヘプタ−リシン配列である。1つの特に意図される実施形態によれば、可溶化基は、テトラリシン配列である。
いくつかの実施形態によれば、ペプチド接合体及び/又はアミノ酸含有接合パートナーは、脂質含有接合パートナーが接合されるアミノ酸残基に隣接するセリン残基を含む。特に意図される実施形態によれば、ペプチド含有接合パートナーのペプチドは、脂質含有接合パートナーが接合されるアミノ酸残基に隣接するセリン残基を含む。典型的な実施形態によれば、脂質含有接合パートナーが接合されているアミノ酸残基は、N−末端である。特に意図される実施形態によれば、ペプチドはさらに、セリン残基に隣接する複数の親水性アミノ酸残基の連続配列を含む。
特定の実施形態によれば、ペプチド接合体及び/又はアミノ酸含有接合パートナーは、セリン残基に隣接する複数の親水性アミノ酸残基の連続配列を含む。
特定の実施形態によれば、ペプチド接合体及び/又はアミノ酸含有接合パートナーは、天然に存在するアミノ酸のみを含む。特定の実施形態によれば、ペプチド含有接合パートナーは、天然に存在するアミノ酸のみを含む。他の実施形態によれば、ペプチドにおける75%又はそれ以上、80%又はそれ以上、85%又はそれ以上、90%又はそれ以上、95%又はそれ以上、97%又はそれ以上、又は99%又はそれ以上のアミノ酸残基が、天然に存在するアミノ酸である。
他の実施形態によれば、ペプチド接合体及び/又はアミノ酸含有接合パートナーにおける75%又はそれ以上、80%又はそれ以上、85%又はそれ以上、90%又はそれ以上、95%又はそれ以上、97%又はそれ以上、又は99%又はそれ以上のアミノ酸残基が、天然に存在するアミノ酸である。
典型的な実施形態によれば、ペプチド接合体及び/又はアミノ酸含有接合パートナーは、ペプチドエピトープを含むペプチドである。典型的な実施形態によれば、ペプチド含有接合パートナーのペプチドは、1又は2以上のペプチドエピトープを含む。
1つの実施形態によれば、
前記ペプチドが、下記:
(a)配列XaaXaaXaaXaaGARGPESRLLEFYLAMPFATPMEAELARRSLAQDAPPL[配列番号1]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、ここで前記配列において、Xaaは不在であるか、又はSであり、Xaaは不在であるか、又は親水性アミノ酸であり、Xaaは不在であるか、又は親水性アミノ酸であり、そしてXaaは不在であるか、又は1又は2以上の親水性アミノ酸であり、
(b)配列XaaXaaXaaGARGPESRLLEFYLAMPFATPMEAELARRSLAQDAPPL[配列番号2]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、ここで前記配列において、Xaaは不在であるか、又はSであり、Xaaは不在であるか、又は親水性アミノ酸であり、そしてXaaは不在であるか、又は1〜10個の親水性アミノ酸であり、
(c)配列XaaXaaGARGPESRLLEFYLAMPFATPMEAELARRSLAQDAPPL[配列番号3]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、ここで前記配列において、Xaaは不在であるか、又はSであり、そしてXaaは不在であるか、又は1〜4個の親水性アミノ酸であり、
(d)配列SKKKKGARGPESRLLEFYLAMPFATPMEAELARRSLAQDAPPL[配列番号4]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、
(e)配列番号1−4の何れか1つの配列、
(f)配列GARGPESRLLEFYLAMPFATPMEAELARRSLAQDAPPL[配列番号5]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、
(g)配列番号5の配列、
(h)配列LAMPFATPM[配列番号6]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、
(i)配列番号6の配列、
(j)FATPMEAEL配列番号7]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、
(k)配列番号7の配列、
(l)配列XaaXaaXaaXaaVPGVLLKEFTVSGNILTIRLTAADHR[配列番号8]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、ここで前記配列において、Xaaは不在であるか、又はSであり、Xaaは不在であるか、又は親水性アミノ酸であり、Xaaは不在であるか、又は親水性アミノ酸であり、そしてXaaは不在であるか、又は1又は2以上の親水性アミノ酸であり、
(m)配列XaaXaaXaaVPGVLLKEFTVSGNILTIRLTAADHR[配列番号9]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、ここで前記配列において、Xaaは不在であるか、又はSであり、Xaaは不在であるか、又は親水性アミノ酸であり、そしてXaaは不在であるか、又は1〜10個の親水性アミノ酸であり、
(n)配列XaaXaaVPGVLLKEFTVSGNILTIRLTAADHR[配列番号10]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、ここで前記配列において、Xaaは不在であるか、又はSであり、そしてXaaは不在であるか、又は1〜4個の親水性アミノ酸であり、
(o)配列SKKKKVPGVLLKEFTVSGNILTIRLTAADHR[配列番号11]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、
(p)配列番号8−11の何れか1つの配列、
(q)配列VPGVLLKEFTVSGNILTIRLTAADHR[配列番号12]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、
(r)配列番号12の配列、
(s)配列EFTVSGNIL[配列番号13]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、
(t)配列番号13の配列、
(u)配列XaaXaaXaaXaaLQQLSLLMWITQCFLPVFLAQPPSGQRR[配列番号14]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、ここで前記配列において、Xaaは不在であるか、又はSであり、Xaaは不在であるか、又は親水性アミノ酸であり、Xaaは不在であるか、又は親水性アミノ酸であり、そしてXaaは不在であるか、又は1又は2以上の親水性アミノ酸であり、
(v)配列XaaXaaXaa2LQQLSLLMWITQCFLPVFLAQPPSGQRR[配列番号15]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、ここで前記配列において、Xaaは不在であるか、又はSであり、Xaaは不在であるか、又は親水性アミノ酸であり、そしてXaaは不在であるか、又は1〜10個の親水性アミノ酸であり、
(w)配列XaaXaa2LQQLSLLMWITQCFLPVFLAQPPSGQRR[配列番号16]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、ここで前記配列において、Xaaは不在であるか、又はSであり、そしてXaaは不在であるか、又は1〜4個の親水性アミノ酸であり、
(x)配列SKKKKLQQLSLLMWITQCFLPVFLAQPPSGQRR[配列番号17]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、
(y)配列番号14−17の何れか1つの配列、
(z)配列LQQLSLLMWITQCFLPVFLAQPPSGQRR[配列番号18]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、
(aa)配列番号18の配列、
(bb)配列SLLMWITQCFLPVF[配列番号19]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、
(cc)配列番号19の配列、
(dd)配列SLLMWITQC[配列番号20]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、
(ee)配列番号20の配列、又は
(ff)複数の上記(a)〜(ee)の組合せ、
から成る群から選択されたアミノ酸配列を含むか、それらから実質的に成るか、又はそれらから成る。
1つの典型的な実施形態によれば、ペプチドエピトープは、NY−ESO−1に由来する。1つの特に意図される実施形態によれば、ペプチドは、配列番号5、6、7、12、13、18、19及び20の何れか1つからの8又はそれ以上の連続アミノ酸残から成る群から選択されたアミノ酸を含むか、それらから実質的に成るか、又はそれらから成る。
1つの実施形態によれば、ペプチドは、配列番号5、6、7、12、13、18、19及び20の何れか1つから成る群から選択されたアミノ酸を含むか、それらから実質的に成るか、又はそれらから成る。
1つの実施形態によれば、ペプチドは、配列番号5、12及び18の何れか1つから成る群から選択されたアミノ酸を含むか、それらから実質的に成るか、又はそれらから成る。
1つの実施形態によれば、ペプチドは、配列番号5、12及び18の何れか1つから成る群から選択されたアミノ酸を含むか、それらから実質的に成るか、又はそれらから成る。
1つの実施形態によれば、ペプチドは、配列番号4、11及び17の何れか1つから成る群から選択されたアミノ酸を含むか、それらから実質的に成るか、又はそれらから成る。
1つの特に意図される実施形態によれば、ペプチド含有接合パートナーのアミノ酸の反応性官能基は、保護されていない。
特定の実施形態によれば、ペプチド接合体の1又は2以上のアミノ酸の1又は2以上の反応性官能基は、保護されていない。
特定の実施形態によれば、アミノ酸接合体のアミノ酸の1又は2以上の反応性官能基は、保護されていない。
特定の実施形態によれば、アミノ酸含有接合パートナーの1又は2以上のアミノ酸の1又は2以上の反応性官能基は、保護されていない。
特定の実施形態によれば、アミノ酸含有接合パートナーは、ペプチドを含み、ここで前記ペプチドのアミノ酸の側鎖の反応性官能基は保護されておらず、但し反応されるチオール以外の任意のチオールを除く。
1つの特に意図される実施形態によれば、ぺプチド含有接合パートナーのペプチドのアミノ酸の反応性官能基は、保護されていない。1つの特に意図される実施形態によれば、ペプチド含有接合パートナーのペプチドのアミノ酸の反応性官能基は、保護されておらず、但し反応されるチオール以外の任意のチオールを除く。
1つの実施形態によれば、前記方法は、下記式(A):
[式中、
Zは、−O−、−NR−、−S−、−S(O)−、−SO−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NR−、−NRC(O)−、−OC(O)O−、−NRC(O)O−、−OC(O)NR−、及び−NRC(O)NR−から成る群から選択され;
Rは、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり、ここでアルキル又はシクロアルキルは任意に置換され;
mは、0−4の整数であり;
nは、1又は2であり;
mの各場合でのR1及びR2は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであるか;又はR1は、L2−C(O)−OC1−6アルキルであり;
R3、R4、R5、R8及びR9は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであるか;又はR3は、L2−C(O)−OC1−6アルキルであり;
又はR9は、アミノ保護基、L3−C(O)又はA2であり;
nの各場合でのR6及びR7は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、又はC3−6シクロアルキルであり;
L1及びL2は、それぞれ独立して、C5−21アルキル又はC4−20ヘテロアルキルであり;
L3は、C1−21アルキル又はC4−20へテロアルキルであり;
A1及びA2は、それぞれ独立して、アミノ鎖又はペプチドであり;又はA1はOH又はOP1であり、ここでP1はカルボキシル保護基であり;
但し、
R3がL2−C(O)−CC1−6アルキルである場合、R1はL2−C(O)−OC1−6アルキルではなく;
そして
mが2−4の整数である場合、1つだけのR1がL2−C(O)−OC1−6アルキルであり;そして
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、L1及びL3に存在する何れかのアルキル、シクロアルキル又はヘテロアルキルが任意に置換されている]で表されるコンストラクト、又は医薬的に許容できるその塩又は溶媒和物を含む、アミノ酸又はペプチド接合体を製造することを包含する。
1つの実施形態によれば、前記方法は、下記式(A):
[式中、
Zは、−O−、−NR−、−S−、−S(O)−、−SO−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NR−、−NRC(O)−、−OC(O)O−、−NRC(O)O−、−OC(O)NR−、及び−NRC(O)NR−から成る群から選択され;
Rは、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり、ここでアルキル又はシクロアルキルは任意に置換され;
mは、0−4の整数であり;
nは、1又は2であり;
mの各場合でのR1及びR2は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであるか;又はR1は、L2−C(O)−OC1−6アルキルであり;
R3、R4、R5、R8及びR9は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであるか;又はR3は、L2−C(O)−OC1−6アルキルであり;
又はR9は、L3−C(O)又はA2であり;
nの各場合でのR6及びR7は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、又はC3−6シクロアルキルであり;
L1及びL2は、それぞれ独立して、C5−21アルキル又はC4−20ヘテロアルキルであり;
L3は、C1−21アルキル又はC4−20へテロアルキルであり;
A1及びA2は、それぞれ独立して、ペプチドであり;又はA1はOHであり;
但し、
R9がA2でない場合、A1はペプチドであり;
R3がL2−C(O)−CC1−6アルキルである場合、R1はL2−C(O)−OC1−6アルキルではなく;
そして
mが2−4の整数である場合、1つだけのR1がL2−C(O)−OC1−6アルキルであり;そして
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、L1及びL3に存在する何れかのアルキル、シクロアルキル又はヘテロアルキルが任意に置換されている]で表されるコンストラクト、又は医薬的に許容できるその塩又は溶媒和物を含む、ペプチド接合体を製造することを包含する。
1つの実施形態によれば、前記方法は、下記式(B):
[式中、
Zは、−O−、−NR−、−S−、−S(O)−、−SO−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NR−、−NRC(O)−、−OC(O)O−、−NRC(O)O−、−OC(O)NR−、及び−NRC(O)NR−から成る群から選択され;
Rは、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり、ここでアルキル又はシクロアルキルは任意に置換され;
pは、0−4の整数であり;
qは、0−2の整数であり;
pの各場合でのR11及びR22は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;又はR11は、L2−C(O)−CO1−6アルキルであり;
R33、R44、R55、R66、R77、R8及びR9は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、又はC3−6シクロアルキルであり;又はR33はL2−C(O)−CO1−6アルキルであり;
又は、R9は、アミノ保護基、L3−C(O)又はA2であり;
qの各場合でのRa及びRbは、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;
L1及びL2は、それぞれ独立して、C5−21アルキル又はC4−20へテロアルキルであり;
L3は、C1−21アルキル又はC4−20へテロアルキルであり;
A1及びA2は、それぞれ独立して、アミノ酸又はペプチドであり;又はA1はOH又はOP1であり、ここでP1はカルボキシル保護基であり;
但し、
R33がL2−C(O)−CC1−6アルキルである場合、R11はL2−C(O)−OC1−6アルキルではなく;
そして
pが2−4の整数である場合、1つだけのR11がL2−C(O)−OC1−6アルキルであり;そして
R11、R22、R33、R44、R55、R66、R77、R8、R9、Ra、Rb、L1、L2及びL3に存在する何れかのアルキル、シクロアルキル又はヘテロアルキルが任意に置換されている]で表されるコンストラクト、又は医薬的に許容されるその塩又は溶媒和物を含む、アミノ酸又はペプチド接合体を製造することを包含する。
1つの実施形態によれば、前記方法は、下記式(B):
[式中、
Zは、−O−、−NR−、−S−、−S(O)−、−SO−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NR−、−NRC(O)−、−OC(O)O−、−NRC(O)O−、−OC(O)NR−、及び−NRC(O)NR−から成る群から選択され;
Rは、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり、ここでアルキル又はシクロアルキルは任意に置換され;
pは、0−4の整数であり;
qは、0−2の整数であり;
pの各場合でのR11及びR22は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;又はR11は、L2−C(O)−CO1−6アルキルであり;
R33、R44、R55、R66、R77、R8及びR9は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、又はC3−6シクロアルキルであり;又はR33はL2−C(O)−CO1−6アルキルであり;
又はR9は、L3−C(O)又はA2であり;
qの各場合でのRa及びRbは、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;
L1及びL2は、それぞれ独立して、C5−21アルキル又はC4−20へテロアルキルであり;
L3は、C1−21アルキル又はC4−20へテロアルキルであり;
A1及びA2は、それぞれ独立して、ペプチドであり;又はA1はOHであり;
但し、
R9がA2でない場合、A1はペプチドであり;
R33がL2−C(O)−CC1−6アルキルである場合、R11はL2−C(O)−OC1−6アルキルではなく;
そして
pが2−4の整数である場合、1つだけのR11がL2−C(O)−OC1−6アルキルであり;そして
R11、R22、R33、R44、R55、R66、R77、R8、R9、Ra、Rb、L1、L2及びL3に存在する何れかのアルキル、シクロアルキル又はヘテロアルキルが任意に置換されている]で表されるコンストラクト、又は医薬的に許容されるその塩又は溶媒和物を含む、ペプチド接合体を製造することを包含する。
1つの実施形態によれば、前記脂質含有接合パートナーは、下記式(A1):
[式中、
Zは、−O−、−NR−、−S−、−S(O)−、−SO−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NR−、−NRC(O)−、−OC(O)O−、−NRC(O)O−、−OC(O)NR−、及び−NRC(O)NR−から成る群から選択され;
Rは、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり、ここでアルキル又はシクロアルキルは任意に置換され;
mは、0−4の整数であり;
mの各場合でのR1及びR2は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;又はR3は、L2−C(O)−CO1−6アルキルであり;
R3、R4及びR5は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、又はC3−6シクロアルキルであり;又はR3はL2−C(O)−CO1−6アルキルであり;
L1及びL2は、それぞれ独立して、C5−21アルキル又はC4−20へテロアルキルであり;
但し:
R3がL2−C(O)−CC1−6アルキルである場合、R1はL2−C(O)−OC1−6アルキルではなく;
そして
mが2−4の整数である場合、1つだけのR1がL2−C(O)−OC1−6アルキルであり;そして
R1、R2、R3、R4、R5、L1及びL2に存在する何れかのアルキル、シクロアルキル又はヘテロアルキルが任意に置換されている]で表される化合物、又は医薬的に許容できるその塩又は溶媒和物である。
1つの実施形態によれば、前記脂質含有接合パートナーは、下記式(B1):
[式中、
Zは、−O−、−NR−、−S−、−S(O)−、−SO−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NR−、−NRC(O)−、−OC(O)O−、−NRC(O)O−、−OC(O)NR−、及び−NRC(O)NR−から成る群から選択され;
Rは、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり、ここでアルキル又はシクロアルキルは任意に置換され;
pは、0−4の整数であり;
pの各場合でのR11及びR22は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;又はR11は、L2−C(O)−CO1−6アルキルであり;
R33、及びR44は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、又はC3−6シクロアルキルであり;又はR33はL2−C(O)−CO1−6アルキルであり;
L1及びL2は、それぞれ独立して、C5−21アルキル又はC4−20へテロアルキルであり;
但し:
R33がL2−C(O)−CC1−6アルキルである場合、R11はL2−C(O)−OC1−6アルキルではなく;
そして
pが2−4の整数である場合、1つだけのR11がL2−C(O)−OC1−6アルキルであり;そして
R11、R22、R33、R44、L1及びL2に存在する何れかのアルキル、シクロアルキル又はヘテロアルキルが任意に置換されている]で表される化合物、又は医薬的に許容できるその塩又は溶媒和物である。
1つの実施形態によれば、脂質含有接合パートナーは、本明細書に記載される実施形態の何れかに定義されるような、式(II)の化合物である。
1つの実施形態によれば、脂質含有接合パートナーは、本明細書に記載される実施形態の何れかに定義されるような、式(IIA)の化合物である。
1つの実施形態によれば、アミノ酸含有接合パートナーは、本明細書に記載される実施形態の何れかに定義されるような、式(III)の化合物である。
1つの実施形態によれば、ペプチド含有接合パートナーは、本明細書に記載される実施形態の何れかに定義されるような、式(III)の化合物である。
1つの実施形態によれば、アミノ酸含有接合パートナーは、本明細書に記載される実施形態の何れかに定義されるような、式(IIIA)の化合物である。
1つの実施形態によれば、ペプチド含有接合パートナーは、本明細書に記載される実施形態の何れかに定義されるような、式(IIIA)の化合物である。
1つの実施形態によれば、前記方法は、下記式(I):
[式中、
mは、0−4の整数であり;
nは、1又は2であり;
mの各場合でのR1及びR2は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであるか;又はR1は、L2−C(O)−OC1−6アルキルであり;
R3、R4、R5、R8及びR9は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであるか;又はR3は、L2−C(O)−OC1−6アルキルであり;
又はR9は、アミノ保護基、L3−C(O)又はA2であり;
nの各場合でのR6及びR7は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、又はC3−6シクロアルキルであり;
L1及びL2は、それぞれ独立して、C5−21アルキル又はC4−20ヘテロアルキルであり;
L3は、C1−21アルキル又はC4−20へテロアルキルであり;
A1及びA2は、それぞれ独立して、アミノ鎖又はペプチドであり;又はA1はOH又はOP1であり、ここでP1はカルボキシル保護基であり;
但し、
R3がL2−C(O)−CC1−6アルキルである場合、R1はL2−C(O)−OC1−6アルキルではなく;
そして
mが2−4の整数である場合、1つだけのR1がL2−C(O)−OC1−6アルキルであり;そして
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、L1及びL3に存在する何れかのアルキル、シクロアルキル又はヘテロアルキルが任意に置換されている]で表されるコンストラクト、又は医薬的に許容できるその塩又は溶媒和物を含むアミノ酸又はペプチド接合体を製造することを含んで成り;
前記方法が、下記式(II):
[式中、m、R1、R2、R3、R4、R5、及びL1は、式(I)の化合物に定義される通りである]で表されるコンストラクトを含む脂質含有接合パートナー、及び下記式(III):
[式中、n、R6、R7、R8、R9、及びA1は、式(I)の化合物に定義される通りである]で表されるコンストラクトを含むペプチド含有接合パートナーを、式(III)の化合物におけるチオールによる、式(II)の化合物における炭素−炭素二重結合のハイドロチオール化により、式(III)の化合物により式(II)の化合物を接合するのに効果的な条件下で、反応せしめることを含んで成る。
1つの実施形態によれば、前記方法は、下記式(I):
[式中、
mは、0−4の整数であり;
nは、1又は2であり;
mの各場合でのR1及びR2は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであるか;又はR1は、L2−C(O)−OC1−6アルキルであり;
R3、R4、R5、R8及びR9は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであるか;又はR3は、L2−C(O)−OC1−6アルキルであり;
又はR9は、アミノ保護基、L3−C(O)又はA2であり;
nの各場合でのR6及びR7は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、又はC3−6シクロアルキルであり;
L1及びL2は、それぞれ独立して、C5−21アルキル又はC4−20ヘテロアルキルであり;
L3は、C1−21アルキル又はC4−20へテロアルキルであり;
A1及びA2は、それぞれ独立して、ペプチドであり;又はA1はOHであり;
但し、
R9がA2でない場合、A1はペプチドであり;
R3がL2−C(O)−CC1−6アルキルである場合、R1はL2−C(O)−OC1−6アルキルではなく;
そして
mが2−4の整数である場合、1つだけのR1がL2−C(O)−OC1−6アルキルであり;そして
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、L1及びL3に存在する何れかのアルキル、シクロアルキル又はヘテロアルキルが任意に置換されている]で表されるコンストラクト、又は医薬的に許容できるその塩又は溶媒和物を含むペプチド接合体を製造することを含んで成り;
前記方法が、下記式(II):
[式中、m、R1、R2、R3、R4、R5、及びL1は、式(I)の化合物に定義される通りである]で表されるコンストラクトを含む脂質含有接合パートナー、及び下記式(III):
[式中、n、R6、R7、R8、R9、及びA1は、式(I)の化合物に定義される通りである]で表されるコンストラクトを含むペプチド含有接合パートナーを、式(III)の化合物におけるチオールによる、式(II)の化合物における炭素−炭素二重結合のハイドロチオール化により、式(III)の化合物により式(II)の化合物を接合するのに効果的な条件下で、反応せしめることを含んで成る。
1つの実施形態によれば、前記方法は、下記式(IA):
[式中、
pは、0−4の整数であり;
qは、0−2の整数であり;
pの各場合でのR11及びR22は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;又はR11は、L2−C(O)−CO1−6アルキルであり;
R33、R44、R55、R66、R77、R8及びR9は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、又はC3−6シクロアルキルであり;又はR33はL2−C(O)−CO1−6アルキルであり;
又はR9は、アミノ保護基、L3−C(O)又はA2であり;
qの各場合でのRa及びRbは、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;
L1及びL2は、それぞれ独立して、C5−21アルキル又はC4−20へテロアルキルであり;
L3は、C1−21アルキル又はC4−20へテロアルキルであり;
A1及びA2は、それぞれ独立して、アミノ酸又はペプチドであり;又はA1はOH又はOP1であり、ここでP1はカルボキシル保護基であり;
但し、
R33がL2−C(O)−CC1−6アルキルである場合、R11はL2−C(O)−OC1−6アルキルではなく;
そして
pが2−4の整数である場合、1つだけのR11がL2−C(O)−OC1−6アルキルであり;そして
R11、R22、R33、R44、R55、R66、R77、R8、R9、Ra、Rb、L1、L2及びL3に存在する何れかのアルキル、シクロアルキル又はヘテロアルキルが任意に置換されている]で表されるコンストラクト、又は医薬的に許容できるその塩又は溶媒和物を含むアミノ酸又はぺプチド接合体を製造することを含んで成り;
ここで前記方法は、下記式(IIA):
[式中、p、R11、R22、R33、R44、及びL1は、式(IA)の化合物に定義される通りである]で表される化合物、及び下記式(IIIA):
[式中、q、R55、R66、R77、R8、R9、Ra、Rb及びA1は、式(IA)の化合物に定義される通りである]で表される化合物を、式(IIA)の化合物におけるチオールによる、式(IIIA)の化合物における炭素−炭素二重結合のハイドロチオール化により、式(IIIA)の化合物により式(IIA)の化合物を接合するのに効果的な条件下で反応せしめることを含んで成る。
1つの実施形態によれば、前記方法は、下記式(IA):
[式中、
pは、0−4の整数であり;
qは、0−2の整数であり;
pの各場合でのR11及びR22は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;又はR11は、L2−C(O)−CO1−6アルキルであり;
R33、R44、R55、R66、R77、R8及びR9は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、又はC3−6シクロアルキルであり;又はR33はL2−C(O)−CO1−6アルキルであり;
又はR9は、L3−C(O)又はA2であり;
qの各場合でのRa及びRbは、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;
L1及びL2は、それぞれ独立して、C5−21アルキル又はC4−20へテロアルキルであり;
L3は、C1−21アルキル又はC4−20へテロアルキルであり;
A1及びA2は、それぞれ独立して、ペプチドであり;又はA1はOHであり;
但し、
R9がA2でない場合、A1はペプチドであり;
R33がL2−C(O)−CC1−6アルキルである場合、R11はL2−C(O)−OC1−6アルキルではなく;
そして
pが2−4の整数である場合、1つだけのR11がL2−C(O)−OC1−6アルキルであり;そして
R11、R22、R33、R44、R55、R66、R77、R8、R9、Ra、Rb、L1、L2及びL3に存在する何れかのアルキル、シクロアルキル又はヘテロアルキルが任意に置換されている]で表されるコンストラクト、又は医薬的に許容できるその塩又は溶媒和物を含むぺプチド接合体を製造することを含んで成り;
ここで前記方法は、下記式(IIA):
[式中、p、R11、R22、R33、R44、及びL1は、式(IA)の化合物に定義される通りである]で表される化合物、及び下記式(IIIA):
[式中、q、R55、R66、R77、R8、R9、Ra、Rb及びA1は、式(IA)の化合物に定義される通りである]で表される化合物を、式(IIA)の化合物におけるチオールによる、式(IIIA)の化合物における炭素−炭素二重結合のハイドロチオール化により、式(IIIA)の化合物により式(IIA)の化合物を接合するのに効果的な条件下で反応せしめることを含んで成る。
1つの実施形態によれば、L1及びL2の少なくとも1つは、C5−22アルキルである。
1つの実施形態によれば、pは0−2の整数である。別の実施形態によれば、pは0又は1である。
いくつかの実施形態によれば、pの各場合でのR11及びR22は、お互い独立して、水素であり;又はR11はL2−C(O)−OCH2である。1つの実施形態によれば、L1−C(O)−Oに隣接する炭素上のR11は、L2−C(O)−OCH2である。
1つの特に意図される実施形態によれば、pの各場合でのR11及びR22は、それぞれ独立して、水素である。
1つの実施形態によれば、R33は水素又はL2−C(O)−OCH2である。
1つの実施形態によれば、R33及びR44のそれぞれ、水素である。
1つの特に意図される実施形態によれば、qは0又は1である。1つの特に意図される実施形態によれば、qは0である。
1つの特に意図される実施形態によれば、R55、R66及びR77はそれぞれ、水素である。
いくつかの実施形態によれば、qの各場合でのRa及びRbはそれぞれ、水素である。
1つの実施形態によれば、L1はC11−21アルキルであり;pは1であり;R11は水素又はL2−C(O)−OCH2であり;R22は水素であり;R33は水素又はL2−C(O)−OCH2であり;R44は水素であり;そしてL2はC11−21アルキルである。
1つの実施形態によれば、R55、R66、R77、Ra、Rb及びR8はそれぞれ、水素であり;そしてR9は水素、L3−C(O)又はA2である。1つの実施形態によれば、R55、R66、R77、Ra、Rb及びR8はそれぞれ、水素であり;そしてR9は水素又はL3−C(O)である。
1つの実施形態によれば、L1はC11−21アルキルであり;pは1であり;R11は水素又はL2−C(O)−OCH2であり;R22は水素であり;R33は水素又はLC−C(O)−OCH2であり;R44は水素であり;L2はC11−21アルキルであり;R55、R66、R77、Ra、Rb及びR8はそれぞれ、水素であり;そしてR9は水素、L3−C(O)又はA2である。
1つの実施形態によれば、L1はC5−21アルキルである。別の実施形態によれば、L1はC9−21アルキルである。さらに別の実施形態によれば、L1はC11−21アルキルである。1つの典型的な実施形態によれば、L1はC11、13、C15、C17又はC19アルキルである。1つの特に意図される実施形態によれば、L1はC15アルキルである。
1つの実施形態によれば、L1は、9−21個の炭素原子の直鎖を含む。1つの特に意図される実施形態によれば、L1は線状C15アルキルである。
1つの実施形態によれば、mは0−2の整数である。別の実施形態によれば、mは0又は1である。1つの特に意図される実施形態によれば、mは0である。
いくつかの実施形態によれば、mの各場合でのR1及びR2は、それぞれ独立して、水素であり;又はR1は、L2−C(O)−OCH2である。1つの実施形態によれば、L1−C(O)−0に隣接する炭素原子上のR1は、L2−C(O)−OCH2である。
1つの特に意図される実施形態によれば、mの各場合でのR1及びR2はそれぞれ独立して、水素である。
1つの実施形態によれば、R3は水素又はLC−C(O)−OCH2である。1つの特に意図される実施形態によれば、R3は水素である。
1つの実施形態によれば、L2はC5−21アルキルである。別の実施形態によれば、L2はC9−21アルキルである。さらに別の実施形態によれば、L2はC11−21アルキルである。1つの典型的な実施形態によれば、L2はC11、C13、C15、C17又はC19アルキルである。別の典型的な実施形態によれば、L2はC15アルキルである。
1つの特に意図される実施形態によれば、R4及びR5はそれぞれ、水素である。
1つの特に意図される実施形態によれば、nは1である。
1つの特に意図される実施形態によれば、R6及びR7はそれぞれ、水素である。
典型的な実施形態によれば、R8は、水素である。
1つの実施形態によれば、R8及びR9はそれぞれ、水素であり;又はR9はL3−C(O)又はA2である。1つの典型的な実施形態によれば、R8は水素であり、そしてR9はLC−C(O)である。
いくつかの実施形態によれば、L3はC1−21アルキルである。1つの特に意図される実施形態によれば、L3はメチル又は線状C15アルキルである。典型的な実施形態によれば、L3はメチルである。
当業者は、式(III)及び(IIIA)のコンストラクトがペプチド含有接合パートナーのペプチドを含むことができることを理解しているであろう。本明細書に記載されるように、ペプチドは、ペプチド含有接合パートナーを提供するために、本明細書に記載されるような種々の他の成分に、任意には置換され、修飾されるか又は結合され得る。
1つの実施形態によれば、A1は、エピトープを含むペプチドである。1つの実施形態によれば、A2は、エピトープを含むペプチドである。
いくつかの実施形態によれば、A1はペプチドエピトープを含むペプチドである。いくつかの実施形態によれば、A2は、ぺプチドエピトープを含むペプチドである。1つの実施形態によれば、A1は、ペプチドエピトープを含むペプチドである。
別の実施形態によれば、A2は、ペプチドエピトープを含むペプチドである。
1つの実施形態によれば、A1は、エピトープにより置換されたペプチドである。1つの実施形態によれば、A2は、エピトープにより置換されたペプチドである。
1つの実施形態によれば、エピトープは、リンカー基を介してペプチドに結合される。
1つの実施形態によれば、エピトープは、ペプチドエピトープである。
いくつかの実施形態によれば、A1及び/又はA2は、それぞれ独立して、約8−220、8−200、8−175、8−150、8−125、8−100、8−90、8−80、8−70、8−60、8−50、8−40、8−30、8−25、8−20、又は8−15個のアミノ酸を含むペプチドである。1つの典型的な実施形態によれば、A1及びA2は、それぞれ独立して、約8〜60個のアミノ酸を含むペプチドである。
他の実施形態によれば、A1及び/又はA2は、それぞれ独立して、約8−220、8−200、8−175、8−150、8−125、8−100、8−90、8−80、8−70、8−60、8−50、8−40、8−30、8−25、8−20、又は8−15個のアミノ酸を含むペプチドである。
他の実施形態によれば、A1及び/又はA2は、それぞれ独立して、約5−150、5−125、5−100、5−75、5−60、5−50、5−40、5−30、5−25、5−20、8−150、8−125、8−100、8−75、8−60、8−50、8−40、8−30、8−25、又は8−20個のアミノ酸を含むペプチドである。
いくつかの実施形態によれば、A1及び/又はA2は、それぞれ独立して、8−60個のアミノ酸を含むペプチドである。
いくつかの実施形態によれば、A1及び/又はA2は、それぞれ独立して、8−60個のアミノ酸を含むペプチドエピトープを含むか又はそれらにより置換されたペプチドである。
1つの実施形態によれば、L1は、C11−21アルキルであり;mは0であり;R3は水素又はL2−C(O)−OCH2であり;L2はC11−21アルキルであり;そしてR4及びRはそれぞれ、水素である。
1つの実施形態によれば、nは1であり;R6、R7及びR8はそれぞれ、水素であり;そしてR9は水素、L3−C(O)又はA2である。1つの実施形態によれば、nは1であり;R6、R7及びR8はそれぞれ、水素であり;そしてR9は水素、又はL3−C(O)である。1つの実施形態によれば、L3は、メチル又は線状C15アルキルである。
1つの実施形態によれば、L1はC11−21アルキルであり;mは0であり;R3は水素又はL2−C(O)−OCH2であり;L2はC11−21アルキルであり;R4及びR5はそれぞれ、水素であり;nは1であり;R6,R7及びR8はそれぞれ、水素であり;R9は水素、L3−CIO)又はA2である。1つの実施形態によれば、L1はC11−21アルキルであり;mは0であり;R3は水素又はL2−CIO)−OCH2であり;L2はC11−21アルキルであり;R4及びR5はそれぞれ、水素であり;nは1であり;R6、R7及びR8はそれぞれ、水素であり;R9は水素又はL3−C(O)である。
1つの実施形態によれば、L1はC11−21アルキルであり;mは0であり;R3は水素であり;そしてR4及びR5はそれぞれ、水素である。
1つの実施形態によれば、nは1であり;R6、R7及びR8はそれぞれ、水素であり;そしてR9は水素、L3−C(O)又はA2である。1つの実施形態によれば、nは1であり;R6、R7及びR8はそれぞれ、水素であり;そしてR9は水素又はL3−C(O)である。1つの実施形態によれば、nは1であり;R6、R7及びR8はそれぞれ、水素であり;そしてR9は水素又はL3−C(O)であり、ここでL3はメチルである。
1つの実施形態によれば、L1はC11−21アルキルであり;mは0であり;R3は水素であり;R4及びR5はそれぞれ、水素であり;nは1であり;R6、R7及びR8はそれぞれ、水素であり;R9は、水素、L3−C(0)又はA2である。1つの実施形態によれば、L1はC11−21アルキルであり;mは0であり;R3は水素であり;R4及びR5はそれぞれ、水素であり;nは1であり;R6、R7及びR8はそれぞれ、水素であり;R9は、水素、又はL3−C(0)である。
1つの実施形態によれば、L1はC11−21アルキルであり;mは0であり;R3は水素であり;R4及びR5はそれぞれ、水素であり;nは1であり;R6、R7及びR8はそれぞれ、水素であり;R9は、水素、又はL3−C(0)であり、ここでL3はメチルである。
1つの実施形態によれば、L1はC11−21アルキルであり;mは0であり;R3は水素であり;そしてR4及びR5はそれぞれ、水素である。
1つの実施形態によれば、nは1であり;R6、R7及びR8はそれぞれ、水素であり;そしてR9は水素、L3−C(O)又はA2である。1つの実施形態によれば、nは1であり;R6、R7及びR8はそれぞれ、水素であり;そしてR9は水素又はL3−C(O)である。1つの実施形態によれば、nは1であり;R6、R7及びR8はそれぞれ、水素であり;そしてR9は水素又はL3−C(O)であり、ここでL3はメチルである。
1つの実施形態によれば、L1はC11−21アルキルであり;mは0であり;R3は水素であり;R4及びR5はそれぞれ、水素であり;nは1であり;R6、R7及びR8はそれぞれ、水素であり;R9は、水素、L3−C(0)又はA2である。1つの実施形態によれば、L1はC11−21アルキルであり;mは0であり;R3は水素であり;R4及びR5はそれぞれ、水素であり;nは1であり;R6、R7及びR8はそれぞれ、水素であり;R9は、水素、又はL3−C(0)である。
1つの実施形態によれば、L1はC11−21アルキルであり;mは0であり;R3は水素であり;R4及びR5はそれぞれ、水素であり;nは1であり;R6、R7及びR8はそれぞれ、水素であり;R9は、水素、又はL3−C(0)であり、ここでL3はメチルである。
いくつかの実施形態によれば、A1は、最初のN末端アミノ酸残基としてセリンを含むペプチドである。いくつかの実施形態によれば、A1及び/又はA2は、可溶化基を含むペプチドである。いくつかの実施形態によれば、可溶化基は、ペプチド鎖に複数の親水性アミノ酸残基を含むアミノ酸配列を含む。特定の実施形態によれば、A1は、ペプチド鎖に複数の親水性アミノ酸残基を含むアミノ酸配列を含む可溶化基を含むペプチドである。
いくつかの実施形態によれば、A1は、最初のN末端アミノ酸残基として、セリンを、及び前記セリンに隣接するペプチド鎖に複数の親水性アミノ酸残基を含むアミノ酸残基を含む可溶化基を、含むペプチドである。
いくつかの実施形態によれば、可溶化基は、ペプチド鎖に、複数の連続した親水性アミノ酸残基を含むアミノ酸配列を含む。
1つの実施形態によれば、親水性アミノ酸残基は、カチオン性アミノ酸残基である。1つの実施形態によれば、カチオン性アミノ酸残基は、アルギニン又はリシン残基である。1つの特に意図される実施形態によれば、カチオン性アミノ酸残基は、リシン残基である。1つの実施形態によれば、配列は、2−20、2−15、2−10、3−7又は3−5個のアミノ酸を含む。1つの実施形態によれば、可溶化基は、トリ−、テトラ−、ペンタ−、ヘキサ−又はヘプタ−リシン配列である。1つの特に意図される実施形態によれば、可溶化基は、テトラリシン配列である。
いくつかの実施形態によれば、R9は、水素、アミノ保護基又はL3−C(O)である。いくつかの実施形態によれば、R9は、水素又はL3−C(O)である。
いくつかの実施形態によれば、R9は水素又はアミノ保護基であり、そして前記方法はさらに、R9での水素又はアミノ保護基を、L3−C(O)により置換するために、アミノ酸接合体又はぺプチド接合体をアシル化することを包含する。いくつかの実施形態によれば、R9でのアミノ保護基を、L3−C(O)により置換するためへのアミノ酸接合体又はペプチド接合体のアシル化は、R9で水素を提供するためにアミノ保護基を除くことを包含する。
いくつかの実施形態によれば、A1及び/又はA2は、アミノ酸又はペプチドである。いくつかの実施形態によれば、A1及び/又はA2は、ペプチドである。
いくつかの実施形態によれば、A1はOH又はOP1であり、そして/又はR9は水素、アミノ保護基又はL3−C(O)である。いくつかの実施形態によれば、A1はOP1又はOHであり、そして/又はR9は水素、アミノ保護基又はL3−C(O)である。いくつかの実施形態によれば、A1はOP1又はOHであり、そしてR9は水素、アミノ保護基又はL3−C(O)である。
いくつかの実施形態によれば、A1はOP1又はOHであり、そして/又はR9は水素、アミノ保護基又はL3−C(O)であり、そして前記方法は、A1及び/又はR9を、アミノ酸又はペプチドにより置換するために、アミノ酸又はペプチドをカップリングすることを包含する。
いくつかの実施形態によれば、A1はOP1又はOHであり、そしてR9は水素、アミノ保護基又はL3−C(O)であり、そして前記方法はさらに、A1及び/又はR9を、アミノ酸又はペプチドにより置換するために、アミノ酸又はペプチドをカップリングすることを包含する。
いくつかの実施形態によれば、ペプチドのカップリングは、1又は2以上のアミノ酸及び/又は1又は2以上のペプチドを、個々にカップリングすることを包含する。
いくつかの実施形態によれば、アミノ酸又はペプチドのカップリングは、ペプチドエピトープを含むペプチド接合体を提供する。いくつかの実施形態によれば、アミノ酸又はペプチドのカップリングは、リンカー基又は1又は2以上のそのアミノ酸を含むペプチド接合体を提供する。いくつかの実施形態によれば、アミノ酸又はペプチドのカップリングは、脂質含有接合パートナーがリンカー基を介して接合されているアミノ酸に接合されるペプチドエピトープを含むペプチド接合体を提供する。
いくつかの実施形態によれば、アミノ酸保護基は、Boc、Fmoc、Cbzで(カルボキシベンジル)、ノシル(O−又はp−ニトロフェニルスルホニル)、Bpoc(2−(4−ビフェニル)イソプロポキシカルボニル)及びDde(1−(4,4−ジメチル−2,6−ジオキソベンジリデン)エチル)である。いくつかの実施形態によれば、アミノ保護基は、Boc又はFmocである。
いくつかの実施形態によれば、カルボキシル保護基は、tert−ブチル又はベンジルである。1つの実施形態によれば、式(I)の化合物は、下記式(IV):
[式中、
R3は、水素又はL2−C(O)−OCH2であり;
R9は、水素、アミノ保護基、L3−C(O)又はA2であり;そして
L1及びL2は、それぞれ独立して、C5−21アルキル又はC4−20へテロアルキルであり;
L3は、C1−21アルキル又はC4−20へテロアルキルであり;
A1及びA2は、それぞれ独立して、アミノ酸又はペプチドであり;又はA1はOH又はOP1であり、ここでP1はカルボキシル保護基である]で表される化合物、又は医薬的に許容できるその塩又は溶媒和物である。
1つの実施形態によれば、式(I)の化合物は、下記式(IV):
[式中、
R3は、水素又はL2−C(O)−OCH2であり;
R9は、水素、L3−C(O)又はA2であり;そして
L1及びL2は、それぞれ独立して、C5−21アルキル又はC4−20へテロアルキルであり;
L3は、C1−21アルキル又はC4−20へテロアルキルであり;
A1及びA2は、それぞれ独立して、ペプチドであり;又はA1はOHであり;
ただし、
R9がA2でない場合、A1はペプチドである]で表される化合物、又は医薬的に許容できるその塩又は溶媒和物である。
1つの実施形態によれば、式(IV)の化合物中のL1、A1、A2、L2及びL3は、それぞれ独立して、式(I)の化合物に関連しての実施形態の何れかに定義される通りである。
1つの特に意図される実施形態によれば、R3は水素である。
1つの特に意図される実施形態によれば、R9はアセチルである。
1つの特に意図される実施形態によれば、R3は水素であり、そしてR9はアセチルである。
いくつかの実施形態によれば、前記方法は、式(IV)(式中、L1はC15線状アルキルであり、Rは水素であり、R9はFmocであり、そしてA1はOHである)の化合物を製造するためであり、そして前記方法は、ビニルパルミテート及びFmoc−Cys−OHを反応せしめることを包含する。
いくつかの実施形態によれば、アミノ保護基は、Fmocではない。いくつかの実施形態によれば、アミノ保護基は、Bocである。
いくつかの実施形態によれば、アミノ酸含有接合パートナーは、Fmoc−Cys−OHではない。
いくつかの実施形態によれば、ペプチド接合体は、3又はそれ以上、4又はそれ以上、又は5又はそれ以上の連続アミノ酸を含む。いくつかの実施形態によれば、式(I)の化合物は、3又はそれ以上、4又はそれ以上、又は5又はそれ以上の連続アミノ酸を含む。
1つの実施形態によれば、アミノ酸含有接合パートナーに、脂質含有接合パートナーを接合するのに効果的な条件は、1又は2以上の遊離基の生成を包含する。1つの実施形態によれば、ペプチド含有接合パートナーに、脂質含有接合パートナーを接合するのに効果的な条件は、1又は2以上の遊離基の生成を包含する。
いくつかの実施形態によれば、1又は2以上の遊離基の生成は、熱的に及び/又は光化学的に開始される。特定の実施形態によれば、1又は2以上の遊離基の生成は、遊離基開始剤の熱及び/又は光化学分離により開始される。典型的な実施形態によれば、1又は2以上の遊離基の生成は、熱開始剤の分解又は光化学開始剤の光化学分解により開始される。
いくつかの実施形態によれば、遊離基開始剤の熱分解は、適切な温度で、反応混合物を加熱することを包含する。いくつかの実施形態によれば、反応混合物は、約40℃−約200℃、約50℃−約180℃、約60℃−約150℃、約65℃−約120℃、約70℃−約115℃、約75℃−約110℃、又は約80℃−約100℃の温度で加熱される。他の実施形態によれば、反応混合物は、少なくとも約40℃、少なくとも約50℃、少なくとも約60℃、又は少なくとも約65℃の温度で加熱される。1つの特に意図される実施形態によれば、反応混合物は、約90℃の温度で加熱される。
いくつかの実施形態によれば、遊離基開始剤の光化学分解は、紫外線による照射を包含する。1つの特に意図される実施形態によれば、紫外線は、約365nmの波長を有する。典型的な実施形態によれば、遊離基開始剤の光化学分解は、ほぼ周囲温度で実施される。
1つの特に意図される実施形態によれば、熱開始剤は、2,2′−アザビスイソブチロニトリル(AIBN)である、1つの特に意図される実施形態によれば、光開始剤は、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン(DMPA)である。
特定の実施形態によれば、反応は、液体媒体下で行われる。1つの実施形態によれば、液体媒体は、溶媒を包含する。1つの実施形態によれば、溶媒は、N−メチルピロリドン(NMP)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N、N−ジメチルホルムアミド(DMF)、ジクロロメタン(DCM)、1,2−ジクロロエタン、及びそれらの混合物から成る群から選択される。1つの特に意図される実施形態によれば、溶媒は、NMP、DMSO、又はそれらの混合物を包含する。
1つの特に意図される実施形態によれば、溶媒は、DMSOを包含する。
いくつかの実施形態によれば、反応は、二量体化、テロメリゼーション、重合を阻害する1又は2以上の添加剤の存在下で実施される。いくつかの典型的な実施形態によれば、添加剤は、還元グルタチオン(GSH)、2,2’−(エチレンジオキシ)ジエタンチオール(DODT)、1,4−ジチオスレイトール(DTT)、及びタンパク質から成る群から選択される。1つの特に意図される実施形態によれば、添加剤はDTTである。いくつかの実施形態によれば、添加剤は、DTT又はtert−ブチルメルカプタンである。
いくつかの実施形態によれば、1又は2以上の添加剤が、TFA、tert−ブチルメルカプタン及びそれらの組合せから成る群から選択される。特定の実施形態によれば、1又は2以上の添加剤は、TFA及びtert−ブチルメルカプタンの組合せである。いくつかの実施形態によれば、反応は、約5分−約48時間、約5分−約24時間、約5分−約12時間、約5分−約6時間、約5分−約3時間、約5分−約2時間、又は約5分−約1時間、実施される。典型的な実施形態によれば、反応は、約5分−約1時間、行われる。いくつかの実施形態によれば、反応は、接合パートナーの1つが少なくとも約70%、80%、90%、95%、97%、99%、又は100%消費されるまで、実施される。
特定の実施形態によれば、反応は、実質的に酸素を含まない条件下で行われる。
いくつかの実施形態によれば、前記方法は、
アミノ酸又はペプチド接合体を提供するために、脂質含有接合パートナー及びアミノ酸含有接合パートナーを反応せしめ;
固相ペプチド合成(SPPS)により、ペプチドのアミノ酸配列を合成し;
ペプチドエピトープを含むペプチド接合体、リンカー基、又は1又は2以上のそのアミノ酸を含むペプチド接合体、又は脂質含有接合パートナーがリンカー基を介して接合されているアミノ酸に結合されるペプチドエピトープを含むペプチド接合体を提供するために、SPPSにより、固相結合ペプチドに、アミノ酸接合体のアミノ酸又はペプチド接合体のアミノ酸をカップリングすることを含んで成る。
いくつかの実施形態によれば、前記方法は、さらに、アミノ酸接合体のアミノ酸、又はペプチド接合体の何れか1つの脂質含有接合パートナーが接合されるアミノ酸のNa−アミノ基をアシル化することを包含する。
いくつかの実施形態によれば、前記方法は、固相支持体からペプチド接合体を切断することを包含する。
いくつかの実施形態によれば、前記方法は、
固相ペプチド合成(SPPS)により、ペプチド含有接合パートナーのペプチドのアミノ酸配列を合成し;そして
本明細書に記載される実施形態の何れかに従って、脂質含有接合パートナー及びペプチド含有接合パートナーを反応せしめることを包含する。
典型的な実施形態によれば、前記方法は、
SPPSにより、ペプチド含有接合パートナーのペプチドのアミノ酸配列を合成し;
固相支持体からペプチドを切断し;そして
本明細書に記載される実施形態の何れかに従って、脂質含有接合パートナー及びペプチド含有接合パートナーを反応せしめることを包含する。
1つの実施形態によれば、ペプチド含有接合パートナーは、脂質含有接合パートナーとの反応の前、精製されていない。
いくつかの実施形態によれば、1又は2以上の保護基が、固相支持体からのペプチドの切断に基づいて除かれる。特定の実施形態によれば、ぺプチドに存在する保護基のすべてが除かれる。
1つの実施形態によれば、SPPSは、Fmoc−SPPSである。
いくつかの実施形態によれば、反応されるべき炭素−炭素二重結合又はチオールを担持するペプチド含有接合パートナーのペプチドにおけるアミノ酸残基は、N−末端アミノ酸残基であり、そして前記方法は、固相からペプチドの切断の前、N−末端アミノ基をアシル化することを包含する。典型的な実施形態によれば、アミノ酸残基は、N−末端残基である。1つの特に意図される実施形態によれば、N−末端残基は、システイン残基である。
1つの実施形態によれば、前記方法はさらに、反応媒体からペプチド接合体を分離し、そして任意には、ペプチド接合体を精製することを包含する。
別の側面によれば、本発明は、本発明の方法により製造されるアミノ酸接合体又はペプチド接合体を提供する。
別の側面によれば、本発明は、本発明の方法により製造されるペプチド接合体を提供する。
別の側面によれば、本発明は、下記式(V):
[式中、
mは、0〜4の整数であり;
nは、1又は2であり;
mの各場合でのR1及びR2は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;
R3、R4、R5、R8及びR9は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;又はR9はアミノ保護基、L3−C(O)又はA2であり;
nの各場合でのR6及びR7は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;
L1は、C5−21アルキル又はC4−20へテロアルキルであり;
L3は、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;
A1及びA2は、それぞれ独立して、アミノ酸又はペプチドであり;又はA1はOH又はOP1であり、ここでP1はカルボキシル保護基であり;
ここでR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、L1及びL3の何れかに存在する何れかのアルキル、シクロアルキル又はヘテロアルキルは、任意に置換される]で表される化合物、又は医薬的に許容できるその塩又は溶媒和物を提供する。
別の側面によれば、本発明は、下記式(V):
[式中、
mは、0〜4の整数であり;
nは、1又は2であり;
mの各場合でのR1及びR2は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;
R3、R4、R5、R8及びR9は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;又はR9は、L3−C(O)又はA2であり;
nの各場合でのR6及びR7は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;
L1は、C5−21アルキル又はC4−20へテロアルキルであり;
L3は、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;
A1及びA2は、それぞれ独立して、ペプチドであり;又はA1はOHであり;
但し、
A1及びA2の少なくとも1つは、エピトープを含み;そして
R9がA2でない場合、A1はペプチドであり;そして
ここでR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、L1及びL3の何れかに存在する何れかのアルキル、シクロアルキル又はヘテロアルキルは、任意に置換される]で表される化合物、又は医薬的に許容できるその塩又は溶媒和物を提供する。
1つの実施形態によれば、m、n、R6、R7、A1及びA2はお互い独立して、式(I)の化合物に関する実施形態の何れかに定義される通りである。
1つの実施形態によれば、L1はC5−21アルキルである。1つの実施形態によれば、L1はC5−21アルキルである。別の実施形態によれば、L1はC9−21アルキルである。さらにもう1つの実施形態によれば、L1はC11−21アルキルである。1つの典型的な実施形態によれば、L1は、C11、C13、C14、C17又はC19アルキルである。1つの特に意図される実施形態によれば、L1はC15アルキルである。
1つの実施形態によれば、L1は、9−21個の炭素原子の直鎖を含む。1つの特に意図される実施形態によれば、L1は線状C15アルキルである。
1つの実施形態によれば、mは0−2の整数である。別の実施形態によれば、mは0又は1である。1つの特に意図される実施形態によれば、mは0である。
1つの特に意図される実施形態によれば、mの各場合でのR1及びR2は、それぞれ独立して、水素である。
1つの特に意図される実施形態によれば、R3は水素である。
1つの特に意図される実施形態によれば、R4及びR5はそれぞれ、水素である。
1つの特に意図される実施形態によれば、nは1である。
1つの特に意図される実施形態によれば、R6及びR7はそれぞれ、水素である。
典型的な実施形態によれば、R8は水素である。
いくつかの実施形態によれば、R8は水素であり、そしてR9は水素、アミノ保護基、L3−C(O)又はA2である。1つの実施形態によれば、R8及びR9はそれぞれ、水素であり;又はR9はL3−C(O)又はA2である。1つの典型的な実施形態によれば、R8は水素であり、そしてR9はL3−C(O)である。1つの特に意図される実施形態によれば、L3はメチルである。
いくつかの実施形態によれば、A1はOP1又はOHであり、そしてR9は、水素、アミノ保護基又はL3−C(O)である。
いくつかの実施形態によれば、A1及び/又はA2は、アミノ酸又はペプチドである。いくつかの実施形態によれば、ペプチドは、エピトープを含む。
いくつかの実施形態によれば、A1は、セリン、又は最初のN末端をアミノ酸残基としてセリンを含むペプチドである。
いくつかの実施形態によれば、A1及び/又はA2は、ペプチド鎖に複数の親水性アミノ酸残基を含むアミノ酸配列を含む可溶化基を含むペプチドである。
いくつかの実施形態によれば、A1は、最初のN末端アミノ酸残基としてのセリン、及び前記セリンに隣接するペプチド鎖に複数の親水性アミノ酸残基を含むアミノ酸配列を含む可溶化基を含むペプチドである。
1つの実施形態によれば、L1はC11−21アルキルであり;mは0であり;R3は水素であり;そしてR4及びR5はそれぞれ、水素である。
1つの実施形態によれば、nは1であり;R6、R7及びR8はそれぞれ、水素であり;そしてR9は水素、L3−C(O)又はA2である。1つの実施形態によれば、nは1であり;R6、R7及びR8はそれぞれ、水素であり;そしてR9は水素又はL3−C(O)である。1つの実施形態によれば、nは1であり;R6、R7及びR8はそれぞれ、水素であり;そしてR9は水素又はL3−C(O)であり、ここでL3はメチルである。
1つの実施形態によれば、L1はC11−21アルキルであり;mは0であり;R3は水素であり;R4及びR5はそれぞれ、水素であり;nは1であり;R6、R7及びR8はそれぞれ、水素であり;R9は、水素、L3−C(0)又はA2である。1つの実施形態によれば、L1はC11−21アルキルであり;mは0であり;R3は水素であり;R4及びR5はそれぞれ、水素であり;nは1であり;R6、R7及びR8はそれぞれ、水素であり;R9は、水素、又はL3−C(0)である。
1つの実施形態によれば、L1はC11−21アルキルであり;mは0であり;R3は水素であり;R4及びR5はそれぞれ、水素であり;nは1であり;R6、R7及びR8はそれぞれ、水素であり;R9は、水素、又はL3−C(0)であり、ここでL3はメチルである。
いくつかの実施形態によれば、L1はC15線状アルキルであり;mは0であり;nは1であり;R3、R4、R5、R6、R7及びR8はそれぞれ、水素であり;R9はFmocであり、そしてA1は、式(V)の化合物におけるOHである。
いくつかの実施形態によれば、R9のアミノ保護基は、Fmocではない。いくつかの実施形態によれば、R9のアミノ保護基は、Bocである。
いくつかの実施形態によれば、式(V)の化合物は、3又はそれ以上、4又はそれ以上、又は5又はそれ以上の連続アミノ酸を含む。
いくつかの実施形態によれば、アミノ及び/又はカルボキシル保護基は、式(I)の化合物に関しての実施形態の何れかに定義される通りである。
当業者は、式(V)の化合物が、ペプチド接合体であり、そして本明細書に記載される接合方法のペプチド接合体に関連する特定の実施形態が、式(V)の化合物にも適用されることを理解しているであろう。
いくつかの実施形態によれば、式(V)の化合物は、自己アジュバントペプチドである。
いくつかの実施形態によれば、前記化合物は、リンカー、又は1又は2以上のそのアミノ酸を含む。いくつかの実施形態によれば、ペプチドは、リンカー、又は1又は2以上のそのアミノ酸を含む。いくつかの実施形態によれば、ペプチドは、L1が結合されるアミノ酸に、リンカーを介して結合されるペプチドエピトープを含む。いくつかの実施形態によれば、ペプチドは、複数のエピトープを含む。いくつかの実施形態によれば、ペプチドは、ペプチド抗原を含む。いくつかの実施形態によれば、リンカーは、約2−20、2−18、2−16、2−14、2−12、2−10又は2−8個の長さのアミノ酸のアミノ酸配列である。
別の側面によれば、本発明は、配列番号1−5、8−12又は14−16の何れか1つのアミノ酸配列からの20又はそれ以上の連続アミノ酸を含むか又はそれらから成る、単離された、精製された、又は組換えペプチドを提供する。
1つの実施形態によれば、ペプチドは、配列番号1−5、8−12又は14−18の何れか1つから成る群から選択されたアミノ酸配列を含むか、それらから成るか、又はそれらから実質的に成る。
1つの実施形態によれば、ペプチドは、配列番号4、5、11、12、17及び18の何れか1つから成る群から選択されたアミノ酸配列を含むか、それらから成るか、又はそれらから実質的に成る。
別の側面によれば、本発明は、有効量の本発明のペプチド接合体又は医薬的に許容できるその塩又は溶媒和物、及び医薬的に許容できる担体を含む医薬組成物を提供する。
1つの実施形態によれば、医薬組成物は、免疫原性組成物である。
1つの実施形態によれば、前記組成物は、外因性アジュバントを含まない。
いくつかの実施形態によれば、前記組成物は、ワクチンである。
1つの実施形態によれば、医薬組成物は、有効量の本発明の複数のペプチド接合体を含み、例えば医薬組成物は、有効量の本発明の3又はそれ以上のペプチド接合体を含む。
別の側面によれば、本発明は、有効量の本発明のペプチド、又は医薬的に許容できるその塩又は溶媒和物、及び医薬的に許容できる担体を含む医薬組成物を提供する。
1つの実施形態によれば、医薬組成物は、有効量の本発明の複数のペプチド接合体を含み、例えば医薬組成物は、有効量の本発明の3又はそれ以上のペプチド接合体を含む。
1つの実施形態によれば、医薬組成物は、有効量の本発明の1又は2以上のペプチド接合体、及び1又は2以上の本発明のペプチド、又はそれらの何れかの組合せを含む。例えば、医薬組成物は、有効量の本発明の複数のペプチド接合体、及び本発明の1又は2以上のペプチド、又は有効量の本発明の1又は2以上のペプチド接合体及び本発明の複数のペプチドを含む。
別の側面によれば、本発明は、有効量の本発明のペプチド接合体又はペプチドを、対象に投与することを含んで成る、対象にワクチン接種するか、又は対象における免疫応答を誘発する方法を提供する。
別の側面によれば、本発明は、対象にワクチン接種するか、又は対象において免疫応答を誘発するためへの、本発明のペプチド接合体又はペプチドの使用を提供する。
別の側面によれば、本発明は、対象にワクチン接種するか、又は対象において免疫応答を誘発するための薬剤の製造への、本発明のペプチド接合体又はペプチドの使用を提供する。
別の側面によれば、本発明は、有効量の本発明の医薬組成物を、対象に投与することを含んで成る、対象にワクチン接種するか、又は対象における免疫応答を誘発する方法を提供する。
別の側面によれば、本発明は、対象にワクチン接種するか、又は対象において免疫応答を誘発するためへの、本発明の医薬組成物の使用を提供する。
別の側面によれば、本発明は、対象にワクチン接種するか、又は対象において免疫応答を誘発するための薬剤の製造への、本発明の1又は2以上のペプチド、又は本発明の1又は2以上のペプチド接合体の使用を提供する。
別の側面によれば、本発明は、有効量の本発明のペプチド接合体又は医薬的に許容できるその塩又は溶媒和物を、対象に投与することを含んで成る、対象において免疫応答を誘発する方法を提供する。
別の側面によれば、本発明は、対象において免疫応答を誘発するためへの、本発明のペプチド接合体又は医薬的に許容できるその塩又は溶媒和物の使用を提供する。
別の側面によれば、本発明は、対象において免疫応答を誘発するための薬剤の製造への、本発明のペプチド接合体又は医薬的に許容できるその塩又は溶媒和物の使用を提供する。
別の側面によれば、本発明は、有効量の本発明のペプチド接合体又は医薬的に許容できるその塩又は溶媒和物を、対象に投与することを含んで成る、対象をワクチン接種するための方法を提供する。
別の側面によれば、本発明は、対象にワクチン接種するためへの、本発明のペプチド接合体又は医薬的に許容できるその塩又は溶媒和物の使用を提供する。
別の側面によれば、本発明は、対象にワクチン接種するための薬剤の製造への、本発明のペプチド接合体又は医薬的に許容できるその塩又は溶媒和物の使用を提供する。
いくつかの実施形態によれば、前記方法は、1又は2以上の本発明のペプチド及び/又は1又は2以上の本発明のペプチド接合体、例えば1又は2以上のペプチド接合体と組合して、1又は2以上のペプチドの対象への投与を包含する。
いくつかの実施形態によれば、1又は2以上の本発明のペプチド及び/又は1又は2以上の本発明のペプチド接合体、例えば1又は2以上のペプチド接合体と組合して、1又は2以上のペプチドが、対象をワクチン接種するか、又は対象において免疫応答を誘発するために、又は対象をワクチン接種するか、又は対象において免疫応答を誘発するための薬剤の製造に使用される。
いくつかの実施形態によれば、複数のペプチド、複数のペプチド接合体、又は1又は2以上のペプチド及び1又は2以上のペプチド接合体が使用されるか、又は投与される。いくつかの実施形態によれば、複数のペプチド、複数のペプチド接合体、又は1又は2以上のペプチド及び1又は2以上のペプチド接合体は、同時に、連続的に、又は別々に使用されるか、又は投与される。
不斉中心は、本明細書に記載される化合物に存在することができる。不斉中心は、キラル炭素原子の三次元空間での置換基の立体配置に依存して、(R)又は(S)として指定され得る。化合物のすべての立体化学的異性体形、すなわちジアステレオマー、鏡像異性体及び異性体形、並びにD−異性体及びL−異性体、及びそれらの混合物、例えば立体化学異性体の鏡像異性体的に富化された及びジアステレオマー的に富化された混合物は、本発明の範囲内にある。
個々の鏡像異性体は、市販の光学純度の出発材料から、又は鏡像異性体混合物を調製し、そしてその混合物を、個々の鏡像異性体に分割することにより、合成的に調製され得る。分割方法は、ジアステレオマーの混合物への鏡像異性体混合物の転換、及び例えば再結晶化又はクロマトグラフィー処理、及び当業界において知られている何れか他の適切な方法による、ジアステレオマーの分離を包含する。定義される立体化学の出発材料は、市販されているか、又は必要なら、当業界において良く知られている技法により分割され得る。
本明細書に記載される化合物はまた、立体配座又は幾何学的異性体、例えばcis、trans、syn、anti、entgegen(E)及びzusammen(Z)異性体としても存在することができる。すべてのそのような異性体及びそれらの何れかの混合物は、本発明の範囲内にある。
記載される化合物の任意の互変異性異性体又はその混合物もまた、本発明の範囲内にある。当業者により理解されるように、広範囲の種類の官能基及び他のコンストラクトが互変異性を示すことができる。例としては、ケト/エノール、イミン/エナミン、及びチオケトン/エンチオール互変異性を挙げることができるが、但しそれらだけには制限されない。
本明細書に記載される化合物はまた、同位体及びアイソトポーマーとしても存在することができ、ここで化合物中の1又は2以上の原子は、異なった同位体により置換されている。適切な同位体は、例えばH、H(D)、H(T)、12C、13C、14C、16O及び18Oを包含する。そのような同位体を、本明細書に記載される化合物に組込むための方法は、当業者に明らかである。本明細書に記載される化合物の同位体及びアイソトポーマーもまた、本発明の範囲内である。
本明細書に記載される化合物の医薬的に許容できる塩及び溶媒和物、例えば水和物もまた、本発明の範囲内である。そのような塩は、酸付加塩、塩基付加塩、及び塩基性窒素含有基の四級塩を包含する。
酸付加塩は、遊離塩基形での化合物と、無機又は有機塩とを反応せしめることにより調製され得る。無機酸の例としては、塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、及びリン酸を挙げることができるが、但しそれらだけには限定されない。有機酸の例としては、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、フマル酸、ピルビン酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、ステアリン酸、サリチル酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、イセチオン酸、スルファニル酸、アジピン酸、酪酸、及びピバル酸を挙げることができるが、但しそれらだけには限定されない。
塩基付加塩は、遊離酸形での化合物と、無機又は有機塩基とを反応せしめることにより調製され得る。無機塩基付加塩の例は、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、及び他の生理学的に許容できる金属塩、例えばアルミニウム、カルシウム、リチウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム又は亜鉛塩を包含する。有機塩基付加塩の例は、アミン塩、例えばトリメチルアミン、ジエチルアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン及びエチレンジアミンの塩を包含する。
化合物中の塩基性窒素含有基の四級塩は、例えば、化合物と、アルキルハロゲン化物、例えばメチル、プロピル及びブチル塩化物、臭化物及びヨウ化物、硫酸ジアルキル、例えば硫酸ジメチル、ジエチル、ジブチル及びジアミル、及び同様のものとを反応せしめることにより調製され得る。
本明細書における式に使用される一般的化学用語は、それらの通常の意味を有する。
用語「脂肪族(aliphatic)」とは、飽和及び不飽和、非芳香族、直鎖、枝分かれ、非環式及び環式炭化水素を含むことが意図される。当業者は、脂肪族基が例えば、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、及びシクロアルケニル基を包含することを理解しているのであろう。いくつかの実施形態によれば、脂肪族基は、飽和される。
用語「ヘテロ脂肪族(heteroaliphatic)」とは、1又は2以上の鎖炭素原子がヘテロ原子により置換されている脂肪族基を含むことが意図される。いくつかの実施形態によれば、ヘテロ脂肪族は、飽和される。
用語「アルキル(alkyl)」とは、飽和又は不飽和の直鎖及び枝分かれ鎖の炭化水素基を含むことが意図される。飽和炭化水素基の例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、及び同様のものを挙げることができる。不飽和アルキル基は、1又は2以上の炭素−炭素二重結合又は三重結合を有する。不飽和アルキル基の例としては、ビニル、プロプ−2−エニルが、クロチル、イソペント−2−エニル、2−ブタジエニル、ペンタ−2,4−ジエニル、ペンタ−1,4−ジエニル、エチニル、プロプ−3−イニル、ブト−3−イニル、及び同様のものを挙げることができる。いくつかの実施形態によれば、アルキルは飽和される。
用語「ヘテロアルキル(heteroalkyl)」とは、1又は2以上の鎖炭素原子がへテロ原子により置換されているアルキル基を含むことが意図される。いくつかの実施形態によれば、ヘテロアルキルは飽和される。
用語「シクロアルキル(cycloalkyl)」とは、非芳香族環状アルキル基を含むことが意図される。シクロアルキル基の例としては、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘキサ−1−エニル、シクロヘキサ−3−エニル、シクロペンチルを挙げることができるが但しそれらだけには限定されない。いくつかの実施形態によれば、シクロアルキルは飽和される。
用語「ヘテロ原子(heteroatom)」とは、酸素、窒素、硫黄又はリンを含むことが意図される。いくつかの実施形態によれば、ヘテロ原子は、酸素、窒素及び硫黄から成る群から選択される。
用語「アリール(aryl)」とは、芳香族基を含むことが意図される。例としては、フェニル、トリル、ナフチル、インダニル及び同様のものを挙げることができるが、但しそれらだけには限定されない。いくつかの実施形態によれば、アリール基は、芳香族環系に4−8又は6−8個の炭素原子を含む。
本明細書において使用される場合、用語「置換された(substituted)」とは、示される基における1又は2以上の水素原子が、1又は2以上の独立して選択された適切な置換基により置換され、但し、置換基が結合される各原子の通常の原子価を越えず、そしてその置換が安定した化合物をもたらすことを意味する。
本明細書に記載される化合物における脂肪族、ヘテロ脂肪族、アルキル、ヘテロアルキル及びシクロアルキル基のための任意の置換基の例としては、ハロ、CN、NO、OH、NH、NHR1、NR1R2、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C(O)NH、C(O)NHR1、C(O)NR1R1、SOR1、OR1、SR1、S(O)R1、C(O)R1、及びc1−6脂肪族(ここで、R1及びR2はそれぞれ独立してC1−C6アルキルである)を挙げることができるが、但しそれらだけには限定されない。
用語「カルボキシル保護基(carboxyl protecting group)」とは、本明細書に使用される場合、カルボキシル基のOH基を提供するために容易に除去され得、そして合成の間、所望しない反応に対してカルボキシル基を保護する基を意味する。そのような保護基は、Protective Groups in Organic Synthesis edited byT.W.Greene et al.(John Wiley & Sons,1999)及び‘Amino Acid−Protecting Groups’by Fernando Albericio(with Albert Isidro−Llobet and Mercedes Alvarez)Chemical Reviews 2009(109)2455−2504に記載されている。例としては、アルキル及びシリル基、例えばメチル、エチル、tert−ブチル、メトキシメチル、2,2,2−トリクロロエチル、ベンジル、ジフェニルメチル、トリメチルシリル、及びtert−ブチルジメチルシリル、及び同様のものを挙げることができるが、但しそれらだけには限定されない。
用語「アミン保護基(amine protecting group)」とは、本明細書において使用される場合、アミン基のNH基を提供するために、容易に除去され得、そのような保護基は、Protective Groups in Organic Synthesis edited by T.W.Greene et al.(John Wiley & Sons,1999)及び‘Amino Acid−Protecting Groups’ by Fernando Albericio(with Albert Isidro−Llobet and Mercedes Alvarez)Chemical Reviews 2009(109)2455−2504に記載されている。例としては、アシル及びアシルオキシ基、例えばアセチル、クロロアセチル、トリクロロアセチル、O−ニトロフェニル、O−ニトロフェノキシアセチル、トリフルオロアセチル、アセトアセチル、4−クロロブチ、イソブチリル、ピコリノイル、アミノカプロン、ベンジル、メトキシカルボニル、9−フルオレニルカルボニル、2,2,2−トリフルオロエトキシカルボニル、2−トリメチルシリルエトキシカルボニル、tert−ブチルオキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、p−ニトロベンジル、2,4−ジクロロベンジルオキシカルボニル、及び同様のものを挙げることができるが、但しそれらだけには限定されない。さらなる例として、CBZ(カルボキシベンジル)、Nosyl(o−又はp−ニトロフェニルスルホニル)、BPOC(2−(4−ビフェニル)イソ)及びDDE(1−(4,4−ジメチル−2,6−ジベンジリデン)エチル)を挙げることができる。
本明細書において使用される場合、用語「及び/又は」とは、「及び」又は「又は」、又は両者を意味する。
各詞の後の用語「(s)」は、単数形及び複数形、又は両者を意味する。
用語「含む(comprising)」とは、本明細書において使用される場合、「〜から少なくとも一部、成る」ことを意味する。用語「含む(comprising)」を包含する、本明細書における各文を解釈する場合、その用語により前置きされるそれ又はそれ以外の特徴がまた存在することができる。関連する用語、例えば「含む(cpmprises)」とは、同じ態様で解釈されるべきである。「含む(cpntaining)」とはまた、同じ態様で解釈されるべきである。
本発明はまた、本出願の明細書に言及されるか又は示される、部分、要素及び特徴、個々には又は集合的には、複数の前記部分、要素又は特徴の何れか又はそれらのすべての組合せで構成されると、広く言われ、そして本発明が関連する技術分野における既知同価物を有する特定の整数が本明細書において言及される場合、そのような既知同価物は、個別に記載されたかのように、本明細書に組込まれたものと見なされる。
本明細書に開示される数の範囲(例えば、1−10)への参照は、その範囲内のすべての有理数(例えば、1、1.1、2、3、3.9、4、5、6、6.5、7、8、9、及び10)への参照、及びまた、その範囲内の何れかの有理数(例えば、2−8、1.5−5.5及び3.1−4.7)も組込み、そして従って、本明細書に明確に開示される全ての範囲のすべてのサブ範囲が本明細書に明示的に開示されることが意図される。それらは、具体的に意図されるものの例に過ぎず、そして列挙される最低値と最高値との間の数値のすべての可能な組合せが、類似する態様で本出願に開示されるものとして見なされるべきである。
本発明は上記で定義されたように広義であるが、当業者は、本発明がそれらに制限されず、そして本発明がまた、以下の記載が例を付与する実施形態も包含することを理解しているであろう。
本発明は添付される図を参照して記載されるであろう。
図1は、5つのドナーわたって、Pam3CSK4、22、20及び26のCP80応答を示す一連のグラフである。MFI:平均蛍光強度:UT:未処理;Pam3CSK4=Pam3Cys;22=8;20=9;26=11。 図2a及び2bは、純粋25(2a)及び26(2b)の210nmでのHPLCクロマトグラムである。図2cは、26のHPLCクロマトグラムの主要ピークのESI−MSである。 図3は、実施例に記載されるように、APCとしての同種異系HLA−A2+MoDCと共に、CMV pp65495−503コンストラクト及びCD8+T細胞クローン4D9を用いてのT細胞活性化アッセイの結果を示すグラフである。 図4は、実施例5に記載されるように、APCとしての自系LCLと共に、NY−ESO−1153−180コンストラクト及びCD8+T細胞クローン2F2を用いてのT細胞活性化アッセイの結果を示すグラフである。 図5は、実施例5に記載されるように、APCとしての同種異系HLA−A2+ HLA−DP4+ MoDCと共に、NY−ESO−1153−180コンストラクト 及び CD8+ T細胞クローン2F2を用いてのT細胞活性化アッセイの結果を示すグラフである。 図6は、実施例6に記載されるように、APCとしての自系LCLと共に、NY−ESO−1153−180コンストラクト及びCD4+ T細胞クローン1B7を用いてのT細胞活性化アッセイの結果を示すグラフである。 図7は、実施例6に記載されるように、APCとしての同種異系HLA−A2+ HLA−DP4+ MoDCと共に、NY−ESO−1153−180コンストラクト及びCD4+ T細胞クローン1B7を用いてのT細胞活性化アッセイの結果を示すグラフである。 図8は、実施例6に記載されるように、APCとしての同種異系HLA−A2+ HLA−DP4+ MoDCと共に、NY−ESO−1153−180コンストラクト及びCD4+ T細胞クローン1C11を用いてのT細胞活性化アッセイの結果を示すグラフである。 図9は、実施例7に記載されるように、APCとしての自系LCLと共に、NY−ESO−179−116コンストラクト及びCD8+ T細胞クローン1D7を用いてのT細胞活性化アッセイの結果を示すグラフである。 図10は、実施例7に記載されるように、APCとしての自系LCLと共に、NY−ESO−179−116コンストラクト及びCD8+ T細胞クローン1F10を用いてのT細胞活性化アッセイの結果を示すグラフである。 図11は、実施例8に記載されるように、APCとしての自系LCLと共に、NY−ESO−1118−143コンストラクト及びCD8+ T細胞クローン1C11を用いてのT細胞活性化アッセイの結果を示すグラフである。 図12は、実施例9に記載されるように、APCとしての自系LCLと共に、NY−ESO−1118−143コンストラクト及びCD4+ T細胞クローン1E4を用いてのT細胞活性化アッセイの結果を示すグラフである。 図13は、実施例9に記載されるように、APCとしての自系LCLと共に、NY−ESO−1118−143コンストラクト及びCD4+ T細胞クローン1D6を用いてのT細胞活性化アッセイの結果を示すグラフである。 図14は、実施例10に記載されるように、NY−ESO−1コンストラクト及びHekBlue(登録商標)を用いてのTLRアルゴニズムアッセイの結果を示すグラフである。 図15は、実施例10に記載されるように、NY−ESO−1コンストラクト及びIL−8アッセイを用いてのTLRアゴニズムの結果を示す4種のグラフである。
本発明は、アミノ酸及びペプチド接合体の製造方法に関する。前記方法は、脂質含有接合パートナー、及びアミノ酸含有接合パートナーを、チオール−エン反応において、脂質含有接合パートナーを、アミノ酸含有接合パートナーに接合するのに効果的な条件下で、反応せしめることを包含する。いくつかの実施形態によれば、前記方法は、脂質含有接合パートナー、及びペプチド含有接合パートナーを、チオール−エン反応において、脂質含有接合パートナーを、ペプチド含有接合パートナーに接合するのに効果的な条件下で、反応せしめることを包含する。
チオール−エン反応は、非芳香族炭素−炭素二重結合へのチオールの添加(すなわち、炭素−炭素二重結合のハイドロチオール化)を包含する。反応は遊離基機構を介して進行する。反応には次の3種の明確な相が存在する:開始、重合又はカップリング、及び終結。基発生は、エン基を通して伝播し、炭素中心の基を形成する求電子性チイル基をもたらす。次に、追加のチオール分子からの連鎖移動が、最終生成物を得るために、炭素上の基を反応停止する。
本発明の方法においては、1つの接合パートナーは、チオールを含み、そして他のパートナーは炭素−炭素二重結合を含む。
1又は2以上の遊離基が、当業界において知られている何れかの方法により、本発明の方法において生成され得る。遊離基は、熱的に及び/又は光化学的に生成され得る。1又は2以上の遊離基開始剤を用いて、遊離基の生成を開始することができる。適切な遊離基開始剤は、熱開始剤及び光開始剤を包含する。
遊離基は、加熱により熱開始剤から生成される。熱開始剤の分解及び得られる遊離基形成の速度は、開始剤、及び開始剤が加熱される温度に依存する。より高い温度が一般的に、より早い分解をもたらす。当業者は、過度の実験なしで、開始剤を加熱するための適切な温度を選択することができるであろう。
多くの熱開始剤は市販されている。熱開始剤の例としては、次のものを列挙することができるが、但しそれらだけには限定されない:tert−アミルペルオキシベンゾエート、1,1’−アゾビス(シクロヘキサンカルボニトリル)、2’−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、過酸化ベンゾイル、t−ブチルヒドロペルオキシド、tert−ブチルペルアセテート、tert−ブチルペルオキシド、tert−ブチルパーオキシベンゾエート、tert−ブチルペルオキシイソプロピルカーボネート、過酸化ラウロイル、過酢酸、及び過硫酸カリウム。
遊離基は、光による照射により、光開始剤から生成され得る。光開始剤の分解及び遊離基形成を誘発するのに必要な光の周波数は、開始剤に依存する。多くの光開始剤は、紫外線により開始され得る。
特定の波長又は波長範囲の光を用いて、開始剤を選択的に照射することができ、ここで脂質含有接合パートナー又はアミノ酸含有接合パートナー、例えばペプチド含有接合パートナーは、感光性基を含む。本発明の方法の特定の実施形態によれば、約365nmの周波数が用いられる。この周波数の光は一般的に、天然に存在するアミノ酸の側鎖と適合できる。
広範囲の光開始剤は、市販されている。光開始剤の例としては、次のものを挙げることができるが、但しそれらだけには限定されない:アセトフェノン、アニソイン、アントラキノン、アントラキノン−2−スルホン酸、ベンジル、ベンゾイン、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾフェノン、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、4−ベンゾイルビフェニル、2−ベンジル−2−(ジメチルアミノ)−4’−モルホリノブチロフェノン、4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、カンファーキノン、2−クロロチオキサンテン−9−オン、ジベンゾスベレノン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン(DMPA)、4−(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、4,4’−ジメチルベンジル、2,5−ジメチルベンゾフェノン、3,4−ジメチルベンゾフェノン、4’−メトキシアセトフェノン、2−エチルアントラキノン、3’−ヒドロキシアセトフェノン、4’−ヒドロキシアセトフェノン、3−ヒドロキシベンゾフェノン、4−ヒドロキシベンゾフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、2−メチルベンゾフェノン、3−メチルベンゾフェノン、メティベンゾイルホルメート、2−メチル−4’−(メチルチオ)−2−モルホリノプロピオフェノン、フェナントレンキノン、4’−フェニル、及びオキサンテン−9−オン。
当業者は、例えば脂質含有接合パートナー、アミノ酸含有接合パートナー、例えばペプチド含有接合パートナー、及び反応混合物に存在する任意の他の成分の性質を考慮して、本発明の方法への使用のための適切な遊離基開始剤を選択することができるであろう。いくつかの実施形態によれば、反応に存在する開始剤:チオールを含む出発材料の化学量論的比は、約20:1−約0.05:1、約10:1−約0.05:1、約5:1−約0.05:1、約3:1−約0.5:1である。
反応における脂質含有接合パートナー及びアミノ酸含有接合パートナー、例えばペプチド含有接合パートナーは、本明細書に記載される実施形態の何れかに定義される通りである。
脂質含有接合パートナー又はアミノ酸含有接合パートナー、例えばペプチド含有接合パートナーは、既知の合成化学技法(例えば、Louis F Fieser and Mary F,Reagents for Organic Synthesis v.1−19,Wiley,New York(1967−1999 ed.)又はBeilsteins Handbuch der organischen Chemie,4,Aufl.Ed.Springer−Verlag Berlin,、補充(また、Beilstein オンラインデータベースを介して入手できる)を包含する)を用いて調製され得るか、又はいくつかの実施形態によれば、市販されている。
下記式(II):
[式中、m、R1、R2、R3、R4、R5及びL1は、それぞれ独立して、式(I)の化合物について記載される実施形態の何れかに定義される通りである]で表される脂質含有接合パートナーは、
下記式(VI):
[式中、XはOH、又は適切な脱離基である]で表される化合物と、下記式(VII):
で表される化合物とを、エステル化のために効果的な条件下で反応せしめることにより調製され得る。エステル化のための方法は、当業界において良く知られている。例えば、Xがクロロである場合、反応ハ、適切な溶媒中、塩基、例えばピリジン又はトリエチルアミンの存在下で実施され得る。酸塩化物は、より反応性の種(例えば、ヨウ化ナトリウムを用いて、その対応するヨウ化物)に現場転換され得る。反応が実施される温度は、酸種及び使用される溶媒の反応性に依存する。
式(VI)の多数の化合物は市販されている。他は、市販の前駆体から、標準の合成化学技法を用いて調製され得る。式(VI)(式中、Xはクロロである)の化合物は、適切な溶媒又は溶媒混合物中、塩化チオニルにより、その対応するカルボン酸を処理することにより調製され得る。
下記式(IIA):
[式中、p、R11、R22,R33、R44及びL1は、式(IA)の化合物に定義される通りである]で表される脂質含有接合パートナーは、下記式(VIII):
[式中、pは適切な保護基である]で表される化合物と、上記で定義されたような式(VI)の化合物とを、エステル化のために効果的な条件下で反応せしめ、そして次に、保護基を除去することにより、調製され得る。
他方では、式(IIA)の化合物は、下記式(IX):
[式中、pは適切な保護基である]で表される化合物と、上記に定義されるような式(VI)の化合物とを、エステル化のために効果的な条件下で反応せしめ、保護基を除去し、そして次に、チオールに、その対応するアルコールを転換することにより、調製され得る。アルコールを、チオールに転換するための適切な方法は、当業者に明らかであろう。
前記化合物の調製は、種々の化学基の保護及び保護解除を包含することができる。保護及び保護解除のための必要性、及び適切な保護基の選択は、当業者により容易に決定され得る。保護基、及び保護及び保護解除のための方法は、当業界においてはよく知られている(例えば、T.W.Greene and P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,3rd Ed.,Wiley & Sons,Inc.,New York(1999)を参照のこと)。
同様に、式(VII)、(VIII)及び(IX)の化合物はまた、市販されているか、又は標準の合成化学技法を用いて、市販の前駆体から調製され得る。
脂質含有接合パートナー又はアミノ酸含有接合パートナー、例えばペプチド含有接合パートナー、及び反応混合物に存在する何れか他の成分が、反応容器中に導入される順序は変えることができる。反応は、ワンーポット法(one−pot procedure)として実施され得る。
反応における、脂質含有接合パートナー又はアミノ酸含有接合パートナー、例えばペプチド含有接合パートナーの化学論は、変えることができる。いくつかの実施形態によれば、アミノ酸含有接合パートナー:脂質含有接合パートナーの化学量論的比は、約1:0.5−約1:20、約1:1−約1:10、約1:1−約1:5、約1:1−約1:3である。いくつかの実施形態によれば、ペプチド含有接合パートナー:脂質含有接合パートナーの化学論的比は、約:1:0.5−約1:20、約:1:1−約1:10、約:1:1−約1:5、約:1:1−約1:3である。
反応は、何れか適切な温度で実施され得る。約:1:0.5−約1:20、、反応は、約−25℃−約200℃、約−10℃−約150℃、約0℃−約125℃、ほぼ周囲温度−約100℃で実施される。いくつかの実施形態によれば、反応は、約200℃末端、約175℃末端、約150℃末端、約125℃末端、又は約100℃末端の温度で実施される。
いくつかの実施形態によれば、反応は、周囲温度以上の温度で実施される。1つの実施形態によれば、反応は、40−200℃、50−150℃、60−100℃、65−90℃、又は70−80℃の温度で実施される。いくつかの実施形態によれば、反応は、40℃以上、50℃以上、75℃以上、100℃以上、又は150℃以上の温度で実施される。
反応が実施される温度は、遊離基が反応において何にして生成されるかに依存する。使用される温度は、反応の速度を調節するよう選択され得る。温度は、反応速度を調節するために、反応の間、調節され得る。反応速度を調節することにより、所望しない副産物(例えば、テロメリゼーション又は重合生成物)の形成を最小化又は回避することが可能である。
遊離基が熱的に生成される場合(例えば、熱開始剤を用いて)、反応は一般的に、周囲温度上の温度で実施されるであろう。
遊離基が光化学的に生成される場合、反応は、好都合には、周囲温度で実施され得る。特定の実施形態によれば、反応速度を遅くするためには、反応混合物を冷却するか、又は逆に、反応速度を早めるためには、反応混合物を加熱することが所望される。
当業者は、脂質含有接合パートナー又はアミノ酸含有接合パートナー、例えばペプチド含有接合パートナー、及び使用される場合、遊離基開始剤の反応性に関する方法を実施するための適切な温度を選択することができる。
反応が行われる温度は、反応混合物を加熱するか、又は冷却することにより、調節され得る。反応混合物の温度は、当業界において知られている適切な方法により調節され得る。熱は、反応容器内の熱交換器、反応容器を取り囲む加熱ジャケットを用いて、又は加熱された液体(例えば、オイル又は砂浴)に反応容器を浸漬することにより、反応混合物に適用され得る。特定の典型的な実施形態によれば、反応混合物は、マイクロ波照射により加熱される。
反応の進行は、何れか適切な手段、例えば薄層クロマトグラフィー(TLC)、又は高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)によりモニターされ得る。反応は、出発材料の少なくとも1つの消費によりモニターされる場合、実質的に完了するまで進行させても良い。いくつかの実施形態によれば、反応は1分−7日、5分−72時間、10−48時間、10分−24時間、進行させられる。他の実施形態によれば、反応は、72時間未満、48時間未満、24時間未満、12時間未満、6時間未満、4時間未満、2時間未満、又は1時間未満、進行させられる。
いくつかの実施形態によれば、反応は、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約97%、少なくとも約99%の脂質含有接合パートナー又はアミノ酸含有接合パートナーが、化学量論的にはより少なくても良いが、消費されるまで、実施される。いくつかの実施形態によれば、反応は、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約97%、少なくとも約99%の脂質含有接合パートナー又はペプチド含有接合パートナーが、化学量論的にはより少なくても良いが、消費されるまで、実施される。出発材料の消費は、何れか適切な方法、例えばHPLCによりモニターされ得る。
反応混合物は、当業界において知られている何れか適切な方法により、例えば磁気又は機械的攪拌機を用いて、混合され得る。使用される方法は、反応が行われる規模に依存する。
反応は一般的に、液体反応媒体において行われる。液体反応媒体は、溶媒を含むことができる。適切な溶媒の例として、ジメチルホルムアミド、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素、水、メタノール、エタノール、ジメチルスルホキシド、トリフルオロ酢酸、酢酸、アセトニトリル、及びそれらの混合物を挙げることができる。
溶媒は、溶媒における、脂質含有接合パートナー又はアミノ酸含有接合パートナー、例えばペプチド含有接合パートナーの溶解性に基づいて選択され得る。遊離基開始剤の溶解性もまた、関連する。いくつかの実施形態によれば、脂質含有生接合パートナーは、疎水性である。アミノ酸含有接合パートナー、例えばペプチド含有接合パートナーの疎水性又は親水性は、例えばペプチド含有接合パートナーのペプチドのアミノ酸配列に依存して変化することができる。ペプチド含有接合パートナーにおける可溶化基の存在は、極性溶媒、例えば水において溶解性を高めることができる。当業者は、過度の実験ナシで、適切な溶媒を選択することができるであろう。
反応は、実質的に無酸素素条件下で行われ得る。酸素は、反応において形成される遊離基を不活性化することができる。反応混合物は、遊離基が生成される前、何れかの溶解される酸素を除くために実質的に無酸素である不活性ガス(例えば、窒素又はアルゴン)により脱気され得る。他方では、反応混合物中の個々の成分は、反応容器において組合される前、実質的に酸素を含まない不活性ガスにより脱気され得る。反応は、実質的に酸素を有さない不活性ガスの雰囲気下で実施され得る。
本発明の方法は、周囲圧力で実施され得る。
チオール−エン反応において伝播への連鎖移動の相対速度が遅い場合、所望しない二量体化、テロメリゼーション又は重合が発生する可能性がある。
二量体化、テロメリゼーション又は重合を阻害する添加剤が、本発明の方法における反応混合物に含まれ得る。本発明者は、いくつかの実施形態によれば、反応混合物において添加剤として連鎖移動を促進する外来性チオールの包含が、望ましくない副生成物の形成を低めることを見出した。外来性チオールは、いくつかの実施形態によれば、所望のチオール−エン反応の効率を高めることができる。適切な外来性チオールの例としては、還元グルタチオン、DODT、DTT、タンパク質及び同様のものを挙げることができるが、但しそれらだけには限定されない。本発明者は、いくつかの実施形態によれば、DTTの包含が所望しない副生成物をもたらさなかったことを見出した。
特定の実施形態によれば、外来性チオールは、立体的ヒンダードチオールである。適切な外来性の立体的ヒンダードチオールの非制限的例は、tert−ブチルメルカプタン及び1−メチルプロピルメルカプランを包含する。
いくつかの実施形態によれば、酸の包含はまた、二量体化、テロメリゼーション又は重合を阻害することができる。酸は、強無機酸、例えばHCl、又は有機酸、例えばTFAであり得る。特定の実施形態によれば、添加剤はTFAである。
本発明者は、いくつかの実施形態によれば、反応混合物における活性剤としてのtert−ブチルメルカプタン及びTFAの両者の包含は、オリゴマーの形成を低め、そして所望する生成物への出発材料の転換を高めることを見出した。従って、特定の典型的な実施形態によれば、反応混合物は、TFA及びtert−ブチルメルカプタンの組合せを含む。
添加剤は一般的に、反応、又は前記方法における何れか、任意の続く工程に悪影響を与えないで、所望しない副産物の形成を最少にするのに十分な量で使用される。いくつかの実施形態によれば、反応における添加剤:チオールを含む出発材料の化学量論的比は、約20:1−約0.05:1、約10:1−約0.05:1、約5:1−約1:1、約3:1−約1:1である。
いくつかの実施形態によれば、反応に使用される出発材料の脂質含有接合パートナー及びアミノ酸含有接合パートナーの約50重量%未満、約40重量%未満、約30重量%未満、約25重量%未満、約20重量%未満、約15重量%未満、約10重量%未満、約5重量%未満、約3重量%未満、又は約1重量%未満が、二量体化、テロメリゼーション又は重合に起因する所望しない副産物である。いくつかの実施形態によれば、反応に使用される出発材料の脂質含有接合パートナー及びペプチド含有接合パートナーの約50重量%未満、約40重量%未満、約30重量%未満、約25重量%未満、約20重量%未満、約15重量%未満、約10重量%未満、約5重量%未満、約3重量%未満、又は約1重量%未満が、二量体化、テロメリゼーション又は重合に起因する所望しない副産物である。反応の生成物の純度は、例えばHPLCにより決定され得る。
反応混合物における、脂質含有接合パートナー及びアミノ酸含有接合パートナー、例えばペプチド含有接合パートナーのそれぞれの濃度はまた、反応に影響を及ぼすことができる。当業者は、例えば、過度の実験なしで、収率及び純度を最適にするために、反応混合物における脂質含有接合パートナー及びペプチド含有接合パートナーの濃度を変えることができるであろう。
いくつかの実施形態によれば、チオールを含む出発材料は、約0.05mM−約1M、約0.5mM−約1M、1mM−約1Mの濃度で存在する。いくつかの実施形態によれば、前記濃度は少なくとも約0.05mM、0.5mM又は1mMである。
いくつかの実施形態によれば、アルケンを含む出発材料の濃度は、少なくとも約0.05mM、0.5mM又は1mMである。
いくつかの実施形態によれば、アミノ酸接合体又はペプチド接合体は、反応の後、反応媒体から分離され、そして任意には、精製され得る。いくつかの実施形態によれば、ペプチド接合体は、反応の後、反応の媒体から分離され、そして任意には、精製される。接合体は、当業界において知られている何れか適切な方法、例えば沈殿法を用いて、反応媒体から分離され得る。
いくつかの実施形態によれば、アミノ酸又はペプチド接合体は、それを反応媒体から分離した後、精製される。いくつかの実施形態によれば、ペプチド接合体は、それを反応媒体から分離した後、精製される。1つの特に意図される実施形態によれば、接合体は、1又は2以上の適切な溶媒を用いて、HPLCにより精製される。
本発明の方法におけるペプチド含有接合パートナーにより生成されるペプチド接合体は、合成ペプチドを含むことができる。合成ペプチドは、固相ペプチド合成(SPPS)を用いて、調製される。
固相ペプチド合成(SPPS)のための基本的原理は、ポリペプチド鎖が完結すると、切断及び精製を可能にする、固相支持体、典型的には樹脂粒子に、リンカー分子を介して固定される、成長ポリペプチド鎖へのアミノ酸の段階的付加である。手短に言及すれば、固相樹脂支持体及び出発アミノ酸が、リンカー分子を介して、お互い結合されるそのような樹脂−リンカー−酸マトリックスは、市販されている。
樹脂にカップリングされるアミノ酸は、化学保護基によりそのNa−末端で保護される。
アミノ酸はまた、側鎖保護基を有する。そのような保護基は、カップリングされるアミノ酸のカルボキシル基と、樹脂に結合されるペプチド鎖の保護されていないNa−アミノ基との間で新規ペプチド結合を形成する工程の間に生じる、所望しないか又は有害な反応を妨げる。
カップリングされるアミノ酸が、ペプチド鎖のN−末端アミノ酸の保護されていないNa−アミノ基と反応せしめられ、1つのアミノ酸によるペプチド鎖の鎖長が延長される。カップリングされるアミノ酸のカルボキシル基は、ペプチド鎖のNa−アミノ基との反応を促進するために、適切な化学活性剤により活性化され得る。次に、ペプチド鎖のN−末端アミノ酸のNa−保護基が、次のアミノ酸残基とのカップリングの調製において除去される。この技法は、可能な場合いつでも、自動化を魅力的にする多くの反復工程から構成される。当業者は、例えば収束ペプチド合成が所望される場合、個々のアミノ酸の代わりに、固相結合アミノ酸又はペプチドのNa−アミノ基にカップリングされ得ることを理解するであろう。
アミノ酸の所望する配列が達成される場合、ぺプチドは、リンカー分子で固相支持体から切断される。
SPPSは、連続フロー法又はバッチフロー法を用いて行われ得る。連続フローは、分光光度計を介して反応の進行のリアルタイムモニターリングを可能にするが、しかし次の2つの明白な欠点を有する:樹脂上のペプチドと接触する試薬が希釈され、そして固相樹脂の物理的なサイズの制約のために、スケールがより制限される。バッチフローは、フィルター反応容器内で起こり、そして反応物がアクセス可能であり、そして手動的に又は自動的に添加され得るので、有用である。
次のタイプの保護基が通常、N−α−アミノ末端を保護することに使用される:「Boc」(tert−ブチルオキシカルボニル)及び「Fmoc」(9−フルオレニルメチルオキシカルボニル)。Boc方法のための試薬は、比較的安価であるが、しかしそれらは、非常に腐食性であり、そして高価な機器及びより厳密な予防措置を必要とする。低腐食性であるが、より効果な試薬を使用するFmoc法が典型的には、好ましい。
SPPSに関しては、広範囲の種類の固体支持体相が利用できる。合成のために使用される固体支持相は、合成目的のために適切な、合成樹脂、合成ポリマーフィルム、又はシリコン又はシリカ表面(例えば、制御された多孔性ガラス)であり得る。一般的に、樹脂、通常ポリスチレン懸濁液、又はポリスチレン−ポリエチレングリコール、又はポリマー支持体、例えばポリアミドが使用される。Boc―化学のために適切なリンカーにより官能化された樹脂の例は、PAM樹脂、オキシム樹脂SS,フェノール樹脂、臭素化Wang樹脂及び臭素化PPOA樹脂を包含する。Fmoc化学のために適切な樹脂の例は、AMPB−BHA樹脂、Sieberアミド樹脂、Rink酸樹脂、Tentagel S AC樹脂、2−クロロトリチルクロライド樹脂、2−クロロトリチルアルコール樹脂、TentaGel S Trt−OH樹脂、Knorr−2−クロロトリチル樹脂、ヒドラジン−2−クロロトリチル樹脂、ANP樹脂、Fmoc光解離性樹脂、HMBA−MBHA樹脂、TentaGel S HMB樹脂、Aromatic Safety Catch樹脂、BAl樹脂及びFmoc−ヒドロキシルアミン2 クロロトリチル樹脂を包含する。他の樹脂は、PL Cl−Trt樹脂、PL−Oxime樹脂及びPL−HMBA樹脂を包含する。
各樹脂のために適切なカップリング条件は、出発モノマー又はサブユニットの結合について文献において知られている。
固相支持体の調製は、適切な溶媒(例えば、ジメチルホルムアミド)において支持体を溶媒和することを包含する。固相は典型的には、溶媒和の間、体積上昇し、これが、ペプチド合成を実施するために利用できる表面積を高める。
次に、リンカー分子が、固相支持体にペプチド鎖を連結するために、支持体に結合される。リンカー分子は一般的に、最終的な切断がC−末端で遊離酸又はアミドの何れかを提供するよう企画される。リンカーは一般的に、樹脂特異的ではない。リンカーの例は、ペプチド酸、例えばヒドロキシメチルフェノキシアセチル−4’−メチルベンズヒドリルアミン(HMP)、又はベンズヒドリルアミン誘導体のためのペプチドアミドを包含する。
ペプチド配列の最初のアミノ酸は、リンカーが固相支持体に結合されるか、又はペプチド配列の最初のアミノ酸を含むリンカーを用いて、固相支持体に結合された後、リンカーに結合され得る。アミノ酸を含むリンカーは、市販されている。
次の工程は、最初のアミノ酸のNa−アミノ基を保護解除することである。Fmoc SPPSに関しては、Na−アミノ基の保護解除は、弱塩基処理(例えば、ピペラジン又は(ピペリジン)により行われ得る。側鎖保護基は、適度な酸分解(例えば、トリフルオロ酢酸(TFA))により除去され得る。Boc SPPSに関しては、Na−アミノ基の保護解除は、例えばTFAを用いて行われ得る。
保護解除に続いて、アミノ酸鎖伸長、又はカップリングは、ペプチド結合の形成により進行する。この工程は、カップリングされるアミノ酸のC−a−カルボキシル基の活性化を必要とする。これは例えば、現場試薬、予備形成された対称無水物、活性エステル、酸ハロゲン化物、又はウレタン保護N−カルボキシ無水物を用いて達成され得る。現場方法は、同時活性化及びカップリングを可能にする。カップリング試薬は、カルボジイミド誘導体、例えばジシクロへキシルカルボジイミド又はN,N−ジイソプロピルカルボジイミドを包含する。カップリング試薬はまた、ベンゾトリアゾールのウロニウム又はホスホニウム塩誘導体も包含する。そのようなウロニウム又はホスホニウム塩の例は、次のものを包含する:HBTU(O−1H−ベンゾトリアゾ−ル−1−イル)−N、N、N’、N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェ−ト)、BOP(ベンゾトリアゾ−ル−1−イルオキシ−トリス−(ジメチルアミノ)−ホスホニウムヘキサフルオロホスフェ−ト)、PyBOP(ベンゾトリアゾ−ル−1−イル−オキシ−トリスピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェ−ト)、PyBOP、HBTU(O−(1H−6−クロロベンゾトリアゾ−ル−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェ−ト)、TCTU(O−1H−6−クロロベンゾトリアゾ−ル−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレ−ト)、HATU(O−(−7−アザベンゾトリアゾ−ル−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェ−ト)、TATU(O−(−7−アザベンゾトリアゾ−ル−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレ−ト)、TOTU(O−[シアノ(エトキシカルボニルアミノ]−N、N、N’、N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレ−ト)、及びHAPU(O−(ベンゾトリアゾ−ル−1−イル)オキシビス−(ピロリジノ)−ウロニウムヘキサフルオロホスフェ−ト。いくつかの実施形態によれば、カップリング試薬は、HBTU、HATU、BOP又はPyBOPである。
所望のアミノ酸配列が合成された後、ペプチドは、樹脂から切断される。この工程に使用される条件は、ペプチド及び側鎖保護基のアミノ酸組成の感受性に依存する。一般的に、切断は、保護基及びリンカーに起因する反応性カルボニウムイオンをクエンチするために複数のスカベンジング剤を含む環境下で行われる。一般的な切断剤は、例えばTFA及び弗化水素(HF)を包含する。いくつかの実施形態によれば、ペプチドがリンカーを介して固相支持体に結合される場合、ペプチド鎖は、リンカーからペプチドを切断することにより、固相支持体から切断される。
樹脂からペプチドを切断するために使用される条件は、1又は2以上の側鎖保護基を同時に除去することができる。
SPPSにおける保護基の使用は、十分に確立されている。一般的な保護基の例は、次のものを包含するが、但しそれらだけには限定されない:セトアミドメチル(ACM)、アセチル(AC)、アダマンチルオキシ(AdaO)、ベンゾイル(Bzl)、ベンジル(Bzl)、2−ブロモベンジル、ベンジルオキシ(BzlO)、ベンジルオキシカルボニル(Z)、ベンジルオキシメチル(BOM)、2−ブロモベンジルオキシカルボニル(2−BRZ)、tert−ブトキシ(tBuO)、tert−ブトキシカルボニル(Boc)、tert−ブトキシメチル(Bum)、tert−ブチル(tBu)、tert−ブチルチオ(tButhio)、2−クロロベンジルオキシカルボニル(2−Cl−Z)、シクロヘキシルオキシ(cHxO)、2、6−ジクロロベンジル(2、6−DiCl−Bzl)、4、4’−ジメトキシベンズヒドリル(Mbh)、1−(4、4−ジメチル−2、6−ジオキソ−シクロヘキシリデン)3−メチル−ブチル(ivDde)、4−{N−[1−(4、4−ジメチル−2、6−ジオキソ−シクロヘキシリデン)3−メチルブチル]−アミノ)ベンジルオキシ(ODmab)、2、4−ジニトロフェニル(Dnp)、フルオレニルメトキシカルボニル(Fmoc)、ホルミル(For)、メシチレン−2−スルホニル(Mts)、4−メトキシベンジル(MeOBzl)、4−メトキシ−2、3、6−トリメチル−ベンゼンスルホニル(Mtr)、4−メトキシトリチル(Mmt)、4−メチルベンジル(MeBzl)、4−メチルトリチル(Mtt)、3−ニトロ−2−ピリジンスルフェニル(Npys)、2、2、4、6、7−ペンタメチルジヒドロベンゾフラン−5−スルホニル(Pbf)、2、2、5、7、8−ペンタメチル−クロマン−6−スルホニル(Pmc)、トシル(Tos)、トリフルオロアセチル(Tfa)、トリメチルアセトアミドメチル(Tacm)、トリチル(Trt)及びキサンチル(Xan)。
ペプチドのアミノ酸の1又は2以上の側鎖が官能基、例えば追加のカルボキシル、アミノ、ヒドロキシ又はチオール基を含む場合、追加の保護基が必要である。例えば、Fmoc法が使用される場合、Mtr、Pmc、PbfがArgの保護のために使用され得;Trt,TmobがAsn及びGlnの保護のために使用され得;BocがTrp及びLysの保護のために使用され得;tBuがAsp、Glu、Ser、Thr及びTyrの保護のために使用され得;そしてAcm、tBu、tButhio、Trt及びMmtがCysの保護のために使用され得る。当業者は、多くのほかの適切な組合せが存在することを理解しているであろう。
上記に概略されるSPPSについての方法は、当業界において良く知られている。例えば、次のものを参照のこと:Atherton and Sheppard,“Solid Phase Peptide Synthesis:A Practical Approach,”New York:IRL Press,1989;Stewart and Young: “Solid−Phase Peptide Synthesis 2nd Ed.,”Rockford,Illinois:Pierce Chemical Co.,1984;Jones,“The Chemical Synthesis of Peptides,”Oxford:Clarendon Press,1994;Merrifield,J.Am.Soc.85:2146−2149(1963);Marglin,A.and Merrifield,R.B.Annu.Rev.Biochem.39:841−66(1970);and Merrifield R.B. JAMA.210(7):1247−54(1969);及び“Solid Phase Peptide Synthesis−A Practical Approach”(W.C.Chan and P.D.White,eds.Oxford University Press,2000)。ペプチド又はポリペプチドの自動合成のための装置は、サプライヤー、例えばPerkin Elmer/Applied Biosystems(Foster City,CA)から容易に入手でき、そしてその製造業者の説明書に従って操作され得る。
樹脂からの切断に続いて、ペプチドは、例えば遠心分離又は濾過により、反応媒体から分離され得る。次に、ペプチドは、1又は2以上の適切な溶媒を用いて、HPLCにより、連続的に精製され得る。
好都合には、本発明者は、いくつかの実施形態によれば、ペプチド含有接合パートナーが、樹脂からのペプチド切断に続いて、精製なしで、本発明の方法に使用され得ることを見出した。
本発明者はまた、好都合には、本発明の方法が、ペプチド含有接合パートナーを用いて実施され得、ここで前記ペプチドは、Na−アミノ基保護基又は任意の側鎖保護基を含まないことを見出した。反応は一般的に、チオール及び非芳香族炭素−炭素二重結合のために選択的である。
本発明の方法において所望しない競争反応を妨げるために、ペプチド含有接合パートナー(例えば、ペプチドのシステイン残基)に存在するチオール基を、保護基により保護する必要がある。チオール基は、ペプチドに存在する1又は2以上の他の保護基を除去するか、又は樹脂からペプチドを切断するために使用される条件下で、取り外し不可能である保護基により保護され得る。典型的には、ペプチドは、適切な保護基を担持するアミノ酸を用いて合成されるであろう。当業者は、過度の実験なしに、適切な保護基を選択できるであろう。
特定の実施形態によれば、アミノ酸含有接合パートナー及び脂質含有接合パートナーは、反応される炭素−炭素二重結合の他に、1又は2以上の不飽和炭素−炭素結合を含む。特定の実施形態によれば、ペプチド含有接合パートナー及び脂質含有接合パートナーは、反応される炭素−炭素二重結合の他に、1又は2以上の不飽和炭素−炭素結合を含む。当業者は、そのような実施形態において、反応される炭素−炭素二重結合に対するチオールの選択性が、例えば1又は2以上の不飽和炭素−炭素結合に対する炭素−炭素二重結合の立体的及び/又は電子的環境に依存することができることを理解するであろう。特定の実施形態によれば、反応される炭素−炭素二重結合は、アミノ酸含有接合パートナー及び脂質含有接合パートナーにおける何れか不飽和炭素−炭素結合に対して活性化される。特定の実施形態によれば、反応される炭素−炭素二重結合は、ペプチド含有接合パートナー及び脂質含有接合パートナーにおける何れか不飽和炭素−炭素結合に対して活性化される。
いくつかの実施形態によれば、炭素−炭素二重結合又はチオールを含む、アミノ酸含有接合パートナーのアミノ酸のNa−アミノ基は、アシル化され、例えばアセチル化される。いくつかの実施形態によれば、本発明の方法は、反応される炭素−炭素二重結合又はチオールを含むアミノ酸含有接合パートナーのアミノ酸のNa−アミノ基をアシル化し、例えばアセチル化することを包含する。
ペプチド含有接合パートナーがSPPSにより合成されている場合、アシル化は、樹脂からの切断の前、又は後、実施され得る。いくつかの実施形態によれば、反応される炭素−炭素二重結合又はチオールを担持するペプチド含有接合パートナーのアミノ酸残基は、N−末端アミノ酸残基であり、そして前記方法は、ペプチドを切断する前、N−末端アミノ基をアシル化することを包含する。
いくつかの実施形態によれば、前記方法はさらに、アミノ酸接合体のアミノ酸のNa−アミノ基、又は脂質含有接合パートナーが接合されるペプチド接合体のアミノ酸残基をアシル化することを包含する。
アミノ酸のNa−アミノ基のアシル化は、適切な溶媒、例えばDMF中、塩基の存在下で、アシル化剤と、アミノ酸又はペプチドとを反応せしめることにより実施され得る。アシル化剤の非制限的例は、ハロゲン化物、例えば酸塩化物、例えば塩化アセチル、及び酸無水物、例えば無水酢酸を包含する。そのような剤は、市販されているか、又は当業界において良く知られている方法により調製され得る。適切な塩基の非制限的例は、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、4−メチルモルホリン及び同様のものを包含する。
他の実施形態によれば、ペプチド含有接合パートナーのペプチドの合成は、アミノ酸、又はNa−アミノ基でアシル化され、そして反応される炭素−炭素二重結合又はチオールを含むアミノ酸を含むペプチドを、1又は2以上のアミノ酸及び/又は1又は2以上のペプチドにカップリングすることを包含する。
いくつかの実施形態によれば、前記方法は、ペプチド接合体を提供するために、アミノ酸又はペプチドへのアミノ酸接合体のアミノ酸のカップリングを包含する。いくつかの実施形態によれば、前記方法は、SPPSにより、固相樹脂支持体に接合されるアミノ酸又はペプチドに、アミノ酸接合体のアミノ酸をカップリングすることを包含する。いくつかの実施形態によれば、前記方法は、SPPSにより、固相樹脂支持体に接合されるペプチドに、アミノ酸接合体のアミノ酸をカップリングすることを包含する。前記方法は、SPPSにより、固相樹脂支持体に結合されるペプチドを合成するこをを包含する。
いくつかの実施形態によれば、前記方法はさらに、ペプチドエピトープを含むペプチド接合体を提供するために、アミノ酸又はペプチドに、アミノ酸接合体のアミノ酸又はペプチド接合体のアミノ酸をカップリングすることを包含する。いくつかの実施形態によれば、カップリングされるペプチドは、ペプチドエピトープを含む。他の実施形態によれば、ペプチドエピトープは、カップリングに基づいて形成される。カップリングは、本明細書に記載のように、SPPSにより実施され得る。
いくつかの実施形態によれば、前記方法は、ペプチドエピトープを含むペプチド接合体を提供するために、SPPSにより、固相樹脂支持体に結合されるペプチドに、アミノ酸接合体のアミノ酸をカップリングすることを包含する。
1つの実施形態によれば、カップリングされるペプチド接合体のペプチドは、固相樹脂支持体に結合され、そして前記方法は、ペプチドエピトープを含むペプチド接合体を提供するために、アミノ酸又はペプチドに、カップリングされるペプチド接合体のアミノ酸をカップリングすることを包含する。
他の実施形態によれば、前記方法は、ペプチドエピトープを含むペプチド接合体を提供するために、SPPSにより、固相樹脂支持体に結合されるアミノ酸又はペプチドに、ペプチド接合体のアミノ酸をカップリングすることを包含する。
いくつかの実施形態によれば、前記方法はさらに、アミノ酸接合体又はペプチド接合体に、エピトープ、例えばペプチドエピトープをカップリングすることを包含する。前記方法がペプチドエピトープをカップリングすることを包含する場合、カップリングは、本明細書に記載のように、SPPSにより実施され得る。
特定の実施形態によれば、エピトープ、例えばペプチドエピトープは、リンカー基を介してカップリングされるか又は結合される。特定の実施形態によれば、リンカー基は、アミノ配列、例えば2又はそれ以上、3又はそれ以上、又は4又はそれ以上の連続アミノ酸の配列である。特定の実施形態によれば、リンカーは、約2−20、2−18、2−16、2−14、2−12、2−10、4−20、4−18、4−16、4−14、4−12、又は4−10個のアミノ酸を含む。
アミノ酸又はペプチドの本明細書に記載のような別のアミノ酸又はペプチドへのカップリングが、前記アミノ酸のNa−末端、又は1つのカップリングパートナーのペプチドのアミノ酸と、前記アミノ酸のC−末端、又は他のカップリングパートナーのペプチドのアミノ酸との間でペプチド結合を形成することを包含することは、当業者により理解されるであろう。
いくつかの実施形態によれば、本発明の方法は、SPPSにより、ペプチド含有接合パートナーのペプチドのアミノ酸配列を合成し;そして脂質含有接合パートナーと、ペプチド含有接合パートナーとを反応せしめることを包含する。
いくつかの実施形態によれば、SPPSによる、ペプチド含有接合パートナーのペプチドのアミノ酸配列の合成は、ペプチド又はその一部のアミノ酸配列を提供するために、固相樹脂支持体に結合されるアミノ酸又はペプチドに、アミノ酸又はペプチドをカップリングすることを包含する。特定の実施形態によれば、ペプチド含有接合パートナーの全ペプチドのアミノ酸配列は、SPPSにより合成される。
ペプチド含有接合パートナーは、固相樹脂支持体に結合される間、脂質含有接合パートナーと反応せしめられ得る。他方では、ペプチドは、固相樹脂支持体から切断され得、そして任意には、精製され、続いて脂質含有接合パートナーと反応せしめられる。
ペプチド接合体、及び/又はアミノ酸含有接合パートナー、例えばペプチド含有接合パートナーは、1又は2以上の可溶化基を含むことができる。その1つ又は2以上の可溶化基は、極性溶媒、例えば水におけるペプチド含有接合パートナーの溶解性を高める。典型的な実施形態によれば、可溶化基は、ペプチド接合体の生物学的活性に悪影響を与えない。
可溶化基の存在は、医薬組成物としてのペプチド接合体の形成及び/又は投与のために好都合である。
いくつかの実施形態によれば、可溶化基は、ペプチド接合体及び/又はペプチド含有接合パートナーのペプチドに結合される。いくつかの実施形態によれば、可溶化基は、ペプチド含有接合パートナーのペプチドに結合される。いくつかの実施形態によれば、ペプチド接合体のペプチド及び/又はペプチド含有パートナーのペプチドは、可溶化基を含む。いくつかの実施形態によれば、ペプチド含有パートナーのペプチドは、、可溶性基を含む。
いくつかの実施形態によれば、可溶化基は、ペプチド鎖におけるアミノ酸の側鎖に結合される。いくつかの実施形態によれば、可溶化基は、ペプチド鎖のC−又はN−末端に結合される。いくつかの実施形態によれば、可溶化基は、ペプチド鎖における2つのアミノ酸残基間で結合される。いくつかの実施形態によれば、可溶化基は、ペプチド鎖における1つのアミノ酸残基のNa−アミノ基、及びペプチド鎖における別のアミノ酸残基のカルボキシル基に結合される。
適切な可溶化基の例は、親水性アミノ酸配列、又はポリエチレングリコール(PEG)を包含するが、但しそれらだけには限定されない。
1つの実施形態によれば、可溶化基は、ペプチド鎖に複数の親水性アミノ酸残基を含む親水性アミノ酸配列である。いくつかの実施形態によれば、可溶化基は、ペプチド鎖に複数の連続親水性アミノ酸残基の配列を含むアミノ酸配列である。そのような可溶化基は、SPPSにより、ペプチド鎖に、可溶化基の各アミノ酸を付加することにより形成される。
別の実施形態によれば、可溶化基は、ポリエチレングリコールである。いくつかの実施形態によれば、ポリエチレングリコールは、ペプチド鎖における1つのアミノ酸残基のNa−アミノ基、及びペプチド鎖における別のアミノ酸残基のカルボキシル基に結合される。
いくつかの実施形態によれば、ポリエチレングリコールは、約1−約100、約1−約50、約1−約25、約1−約20、約1−約15、約1−約10、約2−約10、又は約2−約4個のエチレングリコールモノマー単位を含む。ペプチドに、ポリエチレングリコールをカップリングするための方法は、公知である。
いくつかの実施形態によれば、ペプチド接合体及び/又はペプチド含有接合パートナーは、抗原、例えば抗原性ペプチドを含む。1つの実施形態によれば、ペプチド接合体及び/又はペプチド含有接合パートナーのペプチドは、抗原であるか、又は抗原を含み;又は抗原は、任意には、リンカーを介してペプチドに結合される。いくつかの実施形態によれば、ペプチド含有接合パートナーは、抗原、例えば抗原性ペプチドを含む。1つの実施形態によれば、ペプチド含有接合パートナーのペプチドは、抗原であるか、又はそれを含み;又は抗原は、任意には、リンカーを介してペプチドに結合される。
1つの実施形態によれば、抗原は、エピトープを含むペプチドを含む。1つの実施形態によれば、エピトープを含むペプチドは、エピトープを含む糖ペプチドである。1つの実施形態によれば、抗原は、エピトープを含む糖ペプチドである。
いくつかの実施形態によれば、ペプチド接合体及び/又はペプチド含有接合パートナーは、エピトープを含む。いくつかの実施形態によれば、ペプチド接合体及び/又はペプチド含有接合パートナーのペプチドは、エピトープを含む。いくつかの実施形態によれば、ペプチド含有接合パートナーは、エピトープを含む。いくつかの実施形態によれば、ペプチド含有接合パートナーのペプチドは、エピトープを含む。
いくつかの実施形態によれば、ペプチド接合体及び/又はペプチド含有接合パートナーは、複数のエピトープを含み、例えばペプチド接合体及び/又はペプチド含有接合パートナーのペプチドは、複数のエピトープを含む。
いくつかの実施形態によれば、ペプチド接合体及び/又はペプチド含有接合パートナーは、エピトープを含む糖ペプチドであるか、又はそれを含む。いくつかの実施形態によれば、ペプチド接合体及び/又はペプチド含有接合パートナーのペプチドは、糖ペプチドである。いくつかの実施形態によれば、ペプチド接合体及び/又はペプチド含有接合パートナーは、ペプチド接合体及び/又はペプチド含有接合パートナーのペプチドに結合されるエピトープを含む糖ペプチドを含む。いくつかの実施形態によれば、ペプチド含有接合パートナーは、エピトープを含む糖ペプチドであるか、又はそれを含む。いくつかの実施形態によれば、ペプチド含有接合パートナーのペプチドは、糖ペプチドである。いくつかの実施形態によれば、ペプチド含有接合パートナーは、ペプチド含有接合パートナーのペプチドに結合されるエピトープを含む糖ペプチドを含む。
いくつかの実施形態によれば、ペプチド接合体及び/又はペプチド含有接合パートナーは、タンパク質分解切断部位を含む。いくつかの実施形態によれば、ペプチド接合体及び/又はペプチド含有接合パートナーのペプチドは、タンパク質分解性切断部位を含む。いくつかの実施形態によれば、ペプチド含有接合パートナーは、タンパク質の分野性切断部位を含む。
いくつかの実施形態によれば、ペプチド接合体及び/又はペプチド含有接合パートナーのペプチドは、1又は2以上のリンカー基を含む。ペプチド含有接合パートナー、ペプチド含有接合パートナーのペプチドは、1又は2以上のリンカーを含む。
いくつかの実施形態によれば、ペプチド接合体及び/又はペプチド含有接合パートナーは、リンカー基を含む。いくつかの実施形態によれば、ペプチド含有接合パートナーは、リンカー基を含む。
いくつかの実施形態によれば、ペプチド接合体及び/又はペプチド含有接合パートナーは、リンカー基を介して、ペプチド接合体及び/又はペプチド含有接合パートナーのペプチドに結合されるエピトープを含む。いくつかの実施形態によれば、ペプチド含有接合パートナーは、リンカー基を介して、ペプチド含有接合パートナーのペプチドに結合されるエピトープを含む。
リンカー基の例は、アミノ酸配列(例えば、ペプチド)、ポリエチレングリコール、アルキルアミノ酸及び同様のものを包含するが、但しそれらだけには限定されない。いくつかの実施形態によれば、リンカーは、タンパク質分解性切断部位であるか、又はそれを含む。いくつかの実施形態によれば、リンカーは、可溶化基であるか、又はそれを含む。
いくつかの実施形態によれば、リンカーは、ペプチド鎖における2つのアミノ酸残基間に接合される。
いくつかの実施形態によれば、リンカー基は、ペプチド接合体及び/又はペプチド含有接合パートナーにおける1つのアミノ酸残基のNa−アミノ基、及びペプチド含有接合パートナーにおける別のアミノ酸残基のカルボキシル基に結合される。いくつかの実施形態によれば、リンカー基は、ペプチド含有接合パートナーにおける1つのアミノ酸残基のNa−アミノ基、及びペプチド含有接合パートナーにおける別のアミノ酸残基のカルボキシル基に結合される。
1つの実施形態によれば、リンカー基は、それが結合されるアミノ酸から、インビボで切断することができる。1つの実施形態によれば、リンカー基は、インビボでの加水分解により切断することができる。1つの実施形態によれば、リンカー基は、インビボでの酵素加水分解により切断することができる。リンカー基は、当業界において知られている何れかの適切な方法により導入され得る。
前記方法はさらに、アミノ酸接合体のアミノ酸又はペプチド接合体のペプチドに、エピトープをカップリングすることを包含する。エピトープは、上記おように、リンカー基を介して結合され得る。いくつかの実施形態によれば、エピトープは、ペプチドエピトープである、いくつかの実施形態によれば、前記方法は、エピトープを含む糖ペプチドをカップリングすることを包含する。
特定の所望の実施形態によれば、本発明のペプチド接合体が、抗原提示細胞による、適切な取り込み、プロセッシング及び提示を維持することは理解されるであろう。所望には、脂質含有接合体は、抗原提示細胞による、接合体に存在する何れかの抗原性ペプチドの提示を妨害しない。本明細書に提供される実施例は、本発明の接合体が、非接合、関連ペプチドに比較して、抗体提示細胞により提示されることを確立する。
合成されたペプチドのアイデンティティの確認は、便利には、例えばアミノ酸分析、質量分析、エドマン分解及び同様の手段により達成され得る。
本発明の方法はさらに、液体反応媒体からアミノ酸接合体を分離することを包含する。他方では、本発明の方法はさらに、液体反応媒体からペプチド接合体を分離することを包含する。当業界において知られている任意の適切な分離方法、例えば沈殿及び濾過が使用され得る。続いて、接合体は、例えば1又は2以上の適切な溶媒を用いて、HPLCにより精製され得る。
本発明はまた、本発明の方法により製造される、アミノ酸接合体及びペプチド接合体にも関する。接合体は、本明細書に記載される実施形態の何れかに定義される通りである。
本発明はまた、アミノ酸接合体である、式(V)の化合物にも関する。
本発明はまた、ペプチド接合体である、式(V)の化合物にも関する。
ペプチド接合体は、純粋であるか、又は精製されるか、又は実質的に純粋であり得る。
本明細書において使用される場合、「精製された(purified)」とは、絶対的純度を必要とせず;むしろ、それは、問題の材用が、それが以前にあった環境においてよりも、より純粋である相対的のな用語として意図される。実際、その材料は典型的には、例えば種々の他の成分を除去するために、分別にゆだねられており、そして得られる材料は、その所望する生物学的活性を、実質的に保持している。用語「実質的に精製された(substantially purified)」とは、製造の間、関連しない他の成分を、少なくとも約60%、好ましくは少なくとも約75%、及び最も好ましくは少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約98%、又はそれ以上、含まない材料を言及する。
用語「α−アミノ酸(α―amino ecid)」又は「アミノ酸(amino acid)」とは、α−炭素として指定される炭素に結合されるアミノ基及びカルボキシル基の両者を含む分子を意味する。適切なアミノ酸は、天然に存在するアミノ酸、及び有機合成又は他の代謝経路により調製された天然に存在しないアミノ酸のD−及びL−異性体の両者を包含するが、但しそれらだけには限定されない。特にことわらない限り、用語「アミノ酸」とは、本明細書において使用される場合、アミノ酸類似体を包含することが意図される。
特定の実施形態によれば、ペプチド含有接合パートナーは、天然のアミノ酸のみを含む。用語「天然に存在するアミノ酸(naturally occurring amino acid)」とは、天然において合成されたペプチドに通常、見出され、そして次の1文字略語により知られている20種のアミノ酸の何れか1つを言及する:A、R、N、C、D、Q、E、G、H、I、L、K、M、F、P、S、T、W、Y及びV。
用語「アミノ酸類似体(amino acid analog)」又は「天然に存在しないアミノ酸(non−naturally accurring amino acid)」とは、アミノ酸に構造的に類似し、そしてアミノ酸により置換され得る分子を意味する。アミノ酸類似体は、本明細書に定義されるように、アミノ酸に構造的に同一である化合物(但し、アミノ基とカルボキシル基との間の1又は2以上の追加のメチレン基の包含(例えば、α−アミノβ−カルボン酸)、又は類似する反応性基によるアミノ又はカルボキシル基の置換(例えば、第2又は第3アミンによる第1アミンの置換、又はエステルによるカルボキシル基の置換)を除く)を包含するが、但しそれらだけには限定されない。
特にことわらない限り、当業者の範囲内である分子生物学、微生物学、細胞生物学、生化学及び免疫学の従来の技法は、本明細書に記載される方法の実施に使用され得る。そのような技法は、次の文献に十分に説明されている:Molecular Cloning:A Laboratory Manual,second edition(Sambrook et al.,1989);Oligonucleotide Synthesis(M.J.Gait,ed.,1984);Animal Cell Culture(R.I.Freshney,ed.,1987);Handbook of Experimental Immunology(D.M.Weir & C.C.Blackwell,eds.);Gene Transfer Vectors for Mammalian Cells(J.M. Miller & M.P.Calos,eds.,1987);Current Protocols in Molecular Biology(F.M.Ausubel et al.,eds.,1987);PCR:The Polymerase Chain Reaction,(Mullis et al.,eds.,1994);Current Protocols in Immunology(J.E.Coligan et al.,eds.,1991);The Immunoassay Handbook(David Wild,ed.,Stockton Press NY,1994);Antibodies:A Laboratory Manual(Harlow et al.,eds.,1987);及び Methods of Immunological Analysis(R.Masseyeff,W.H.Albert,and N.A.Staines,eds.,Weinheim:VCH Verlags gesellschaft mbH,1993)。
用語「ペプチド(peptide)」及び同様のものは、何れかの長さのアミノ酸残基の何れかのポリマーを言及するよう本明細書において使用される。ポリマーは線状又は非線状(例えば、枝分かれ)であり得、それは、修飾されたアミノ酸又はアミノ酸類似体を含むことができる。この用語はまた、天然において、又は介入により、例えばジスルフィド結合形成、グリコシル化、脂肪化、アセチル化、リン酸化、又は何れか他の修飾又は操作、例えば標識又は生活性成分との接合により、修飾されているアミノ酸ポリマーを包含する。
本発明者は、本発明の特定のペプチド接合体が免疫学的活性を有することを見出した。
細胞媒介性免疫は、T−リンパ球により主に媒介される。病原性抗原は、主要組織適合性MHCクラスエ又はMHCクラスII分子の何れかに接合される抗原提示細胞(例えば、マクロファージ、B−リンパ球及び樹状細胞)の表面上に発現される。MHCクラスIIにカップリングされる病原性抗原の提示は、ヘルパー(CD4+)T−細胞応答を活性化する。抗原−MHCII複合体へのT−細胞の結合に基づいて、CD4+ T−細胞は、サイトカインを放出し、そして増殖する。
MHCクラスIに結合される病原性抗原の提示は、細胞毒性(CD8+)T−細胞応答を活性化する。抗原−MHCI複合体へのT−細胞の結合に基づいて、CD8+細胞は、パーフォリン及び他のメディエーターを分泌し、標的細胞死をもたらす。何れかの理論に束縛されるものではないが、出願人は、特定の実施形態によれば、CD8+細胞により増強された応答が、CD4+細胞により認識される1又は2以上のエピトープの存在下で達成されると考えている。
対象における細胞媒介性応答の開始又は進行を評価し、そしてモニターするほう方法は、当業者によく知られている。便利な典型的方法は、細胞媒介性応答に関連する1又は2以上のサイトカイン、例えば本明細書において同定されるそれらの存在又はレベルが評価されるそれらの方法を包含する。同様に、細胞媒介性応答の開始及び進行を評価するか、又はモニターする細胞ベースの方法は、本発明での使用に適しており、そして細胞増殖又は活性化アッセイ、例えば免疫細胞、例えばT−リンパ球の1又は2以上の集団の活性化又は拡大を標的とするアッセイを包含することができる。
特定の実施形態によれば、本発明の方法は、細胞媒介性免疫応答及び体液性応答の両者を誘発する。
体液性免疫応答は、B細胞により生成される分泌抗体により媒介される。分泌された抗体は、侵入正病原体の表面上に提示される抗原に結合し、それらを破壊するために合図をする。
再び、多液性応答の開始又は進行を評価し、そしてモニターする方法は、当業界において良く知られている。それらは、抗体結合アッセイ、ELISA、皮膚−ブリックテスト及び同様の手段を包含する。
理論に束縛されるものではないが、本発明者は、いくつかの実施形態によれば、ペプチド接合体がToll様受容体(TLR)を刺激すると考えている。
Toll様受容体(TLR)は、病原体関連分子パターンを認識し、そして危険信号を細胞に伝達する、高く保存されるパターン認識受容体(PRR)である。(Kawai,T.,Akira,S.,Immunity 2011,34,637−650)。TLR2は、広範囲の異なった細胞型、例えば樹状細胞、マクロファージ及びリンパ球上に発現される細胞表面受容体である(Coffman,R.L.,Sher,A.,Seder,R.A.,Immunity 2010,33,492−503)。
TLR2は、広範囲の微生物成分、例えばリポ多糖、ペプチドグリカン及びリボテイコ酸を認識する。それは、TLR1又はTLR6の何れかと共に、ヘテロダイマーを形成することにおいて、TLRの中でユニークであり;他のPRRと共に複合体を形成する能力が、TLR2に対する広範囲のアゴニストを説明することができる(Feldmann,M.,Steinman,L.,Nature 2005,435,612−619)。リガンド結合及びヘテロダイマー化に基づいて、シグナル伝達がMyD88経路を介して行われ、NFκB活性化及び炎症及びエフェクターサイトカインの続く生成に至る。
細菌の細胞壁成分に由来するジ−及びトリアシル化されたリポペプチドが、TLR2アゴニストとして集中的に研究されてきた(Eriksson,E.M.Y.,Jackson,D.C.,Curr.Prot.and Pept.Sci.2007,8,412−417)。リポペプチドは、細胞表面上の共刺激分子のアップレギュレーション及び増強された抗原提示を引起す、樹状細胞成熟を促進することが報告されている。リポペプチドはまた、サイトカインを放出し、そしてB細胞及びCD8+ T細胞を包含するリンパ球の活性化を促進するようマクロファージを刺激することも報告されている。
いくつかの実施形態によれば、ペプチド接合体は、TLR2アゴニスト活性を有する。いくつかの実施形態によれば、ペプチド接合体は、Pm3CSK4に匹敵するTLR2アゴニスト活性を有する。いくつかの実施形態によれば、ペプチド接合体は、Pam3CSK4の活性の少なくとも約50%、約60%、約70%、約80%、約90%のTLR2アゴニスト活性を有する。いくつかの実施形態によれば、例えばモジュレートされた免疫応答が所望される実施形態によれば、ペプチド接合体は、Pam3CSK4の活性よりも低いTLR2アゴニスト活性を有する。例えば、ペプチド接合体は、Pam3CSK4の活性の約50%未満、約40%未満、約30%未満、約20%未満又は約10%未満のTLR2アゴニスト活性を有する。
いくつかの実施形態によれば、ペプチド接合体及び/又はペプチド含有接合パートナーのペプチドは、アミノ酸に隣接してセリンアミノ酸残基を含み、前記アミノ酸を通して、脂質含有接合パートナーがペプチドに接合される。いくつかの実施形態によれば、ペプチド含有接合パートナーのペプチドは、アミノ酸に隣接してセリンアミノ酸残基を含み、前記アミノ酸を通して、脂質含有接合パートナーがペプチドに接合される。この位置でのセリンアミノ酸残基の存在が、TLR2結合を増強する。いくつかの実施形態によれば、セリンアミノ酸残基が、アミノ酸のC−末端に結合され、前記アミノ酸を通して、脂質含有結合パートナーがペプチドに接合される。
本開示を読む当業者により理解されるように、ペプチド接合体は、エピトープ、例えば複数のエピトープを含むことができる。いくつかの実施形態によれば、エピトープは、ペプチドエピトープである。当業者は、広範囲のペプチドエピトープが本発明に使用され得ることを理解するであろう。
抗原
非常に多くの抗原、例えば腫瘍抗原、又は種々の病原性生物からの抗原は、特徴づけられており、そして本発明への使用のために適切であることは理解されるであろう。現在、特徴づけられているか、否かにかかわらず、免疫応答を誘発することができるすべての抗原が企画される。
従って、抗原お選択に依存して、本発明の接合体は、広範囲の免疫療法、例えば感染性疾患の治療及び予防、癌の治療及び予防、及び骨髄移植又は造血幹細胞移植された患者における免疫抑制の間、又はそれに続いて、ウィルス再活性化の治療(但し、それらだけには限定されない)に適用できる。
1又は2以上のアミノ酸置換、例えば1又は2以上の保存性アミノ酸置換を含む抗原がまた企画される。
「保存性アミノ酸置換(conservative amino acid substitution)」とは、アミノ酸残基が、化学的に類似するか、又は誘導体化された側鎖を有する別の残基により置換されている置換である。類似する側鎖を有するアミノ酸残基のファミリーは、当業界において定義されている。それらのファミリーは、例えば塩基性側鎖(例えば、リシン、アルギニン、ヒスチジン)、産生側鎖(例えば、アスパラギン酸、グルタミン酸)、非荷電極性側鎖(例えば、グリシン、アスパラギン、グルタミン、セリン、トレオエンチロシン、システイン)、非極性側鎖(例えば、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、フェニルアラニン、メチオニン、トリプトファン)、β−分枝側鎖(例えば、トレオニン、バリン、イソロイシン)及び芳香族側鎖(例えば、チロシン、フェニルアラニン、トリプトファン、ヒスチジン)を有するアミノ酸を包含する。アミノ酸類似体(例えば、リン酸化された、又はグリコシル化されたアミノ酸)もまた、天然に存在しないアミノ酸、例えばN−アルキル化されたアミノ酸(例えば、N−メチルアミノ酸)、D−アミノ酸、β−アミノ酸、及びγ−アミノ酸(但し、それらだけには限定されない)により置換されたペプチドであるとして、本発明において企画される。
抗原のフラグメント及び変異体もまた、特別に企画される。
ペプチドの「フラグメント(fragment)」は、酵素又は結合活性のために必要とされ、そして/又はペプチドの立体構造、例えばポリペプチドの立体構造を提供する機能を実行するペプチドの副配列である。
用語「変異体(variant)」とは、本明細書において使用される場合、ペプチド配列、例えば特別に同定された配列とは異なるペプチド配列を意味し、ここで1又は2以上のアミノ酸残基が欠失され、置換されるか、又は付加されている。変異体は、天然に存在する変異体、又は天然に存在しない変異体である。変異体は、同じか又は他の種からであり、そしてホモログ、パラログ及びオルソログを包含することができる。特定の実施形態によれば、ペプチドを含むペプチド変異体は、野生型ペプチドの活性と同じか又は類似する生物学的活性を有する。ペプチドを参照しての用語「変異体」とは、本明細書に定義されるような全ての形のペプチドを包含する。
当業者は、本発明の接合体が、特定の実施形態によれば、例えば腫瘍性疾患、例えば癌の治療において、T−細胞応答を刺激するために、特に適切であることを理解しているであろう。1又は2以上の腫瘍抗原を含む本発明の接合体が特に企画される。本発明のペプチド接合体の調製に使用するために企画される腫瘍抗原は一般的に、1又は2以上のペプチドを含むことは、理解されるであろう。例えば、本発明の医薬組成物を包含する、本発明の特定の実施形態によれば、1又は2以上の追加の腫瘍抗原が存在し、ここで前記1又は2以上の腫瘍抗原は、ペプチドを含まない。腫瘍抗原は典型的には、ユニーク抗原、又は共有抗原の何れかとして分類され、ここで後者のグループは分化抗原、癌特異的抗原、及び過剰発現された抗原を含む。各種類の抗原の例は、本発明での使用に適している。治療、例えば免疫療法治療、又は腫瘍疾患、例えば癌に対するワクチン接種への使用のための代表的な腫瘍抗原が、下記に論じられる。それらの免疫化方法を用いて調製される1又は2以上の抗原を含む、化合物、ワクチン及び組成物が特に企画される。
特定の実施形態によれば、腫瘍抗原は、ペプチド含有腫瘍抗原、例えばポリペプチド腫瘍抗原又は糖タンパク質腫瘍抗原である。特定の実施形態によれば、腫瘍抗原は、サッカリド含有腫瘍抗原、例えば糖質腫瘍抗原又はガングリオシド腫瘍抗原である。特定の実施形態によれば、腫瘍抗原は、ポリペプチド含有腫瘍抗原を発現するポリヌクレオチド含有腫瘍抗原、例えばRNAベクターコンストラクト、又はDNAベクターコンストラクト、例えばプラスミドDNAである。
本発明への使用のために適切な腫瘍抗原は、広範囲の種類の分子、例えば(a)ペプチドエピトープ(8―20個の長さのアミノ酸の範囲であるが、但しこの範囲以外の長さもまた一般的である)、リポポリペプチド及び糖タンパク質を含むペプチド含有腫瘍抗原、(b)多糖、ムチン、ガングリオシド、糖脂質及び糖タンパク質を含むサッカリド含有腫瘍抗原、及び(c)抗原ポリペプチドを発現するポリヌクレオチドを包含する。再び、当業者は、本発明の接合体又は組成物に存在する腫瘍高原は典型的には、ペプチドを含むであろうことを理解するであろう。しかしながら、1又は2以上の接合体が、それ自体、ペプチドを含まないが、しかし例えば、アミノ酸含有又はペプチド含有接合パートナーに結合される腫瘍抗原を含む本発明の実施形態が企画される。同様に、それ自体、ペプチドを含まない1又は2以上の腫瘍抗原が存在する本発明の組成物が企画される。
特定の実施形態によれば、腫瘍抗原は、例えば、(a)癌細胞に関連する完全長分子、(b)欠失された、付加された及び/又は置換された部分を有する分子の相同体及び修飾された形、及び(c)抗原性又は免疫原性を保持する、前記分子のフラグメントである。特定の実施形態によれば、腫瘍抗原は、組換え形で提供される。特定の実施形態によれば、腫瘍抗原は、例えば、CD8+リンパ球により認識されるクラスI−制限抗原、又はCD4+リンパ球により認識されるクラスII―制限抗原を包含する。
共有腫瘍抗原は、一般的に、発生的に抑制された遺伝子の抑制解除を可能にするエピジェネティック変化のために、腫瘍により発現される、ネイティブの変異誘発されていない配列であると思われる。従って、共有抗原は典型的には、正常組織には発現は存在しないので、過剰発現されたか、又は分化関連抗原に好ましいと考えられる。また、同じ抗原が、多くの癌患者において標的化され得る。例えば、癌−精巣抗原NY−ESO−1は、多くの腫瘍を有する患者の大部分に存在し、そして他の腫瘍を有する患者にはかなり少数である。別の例によれば、乳房分化腫瘍抗原NYBR−1及びNYBR−1.1が、乳癌患者の集団に見出される。従って、共有腫瘍抗原は、開発のための魅力的標的を表す。
共有腫瘍抗原、例えばNY−ESO−1、CTSP−1、CTSP−2、CTSP−3、CTSP−4、SSX2およびSCP1を含む癌−精巣抗原、及び乳癌抗原NYBR−1及びNYBR−1.1の本発明の接合体への使用が、本明細書において特に企画される。
1つの典型的な実施形態によれば、ペプチド含有接合パートナー又はペプチド接合体のペプチドは、NY−ESO−1由来の1又は2以上のエピトープを含む。1つの実施形態によれば、ペプチドは、NY−ESO−1残基79−116由来の1又は2以上のエピトープを含む。1つの実施形態によれば、ペプチドは、NY−ESO−1残基118−143由来の1又は2以上のエピトープを含む。1つの実施形態によれば、ペプチドは、NY−ESO−1残基153−180由来の1又は2以上のエピトープを含む。
1つの特に意図される実施形態によれば、ペプチド含有接合パートナー又はペプチド接合体のペプチドは、配列番号1−20の何れか1つからの、8又はそれ以上の連続した、10又はそれ以上の連続した、12又はそれ以上の連続した、15又はそれ以上の連続した、20又はそれ以上の連続した、又は25又はそれ以上の連続したアミノ酸から成る群から選択されたアミノ酸配列を含み、それらから実質的に成るか、又はそれらから成る。
種々の実施形態によれば、ぺプチドは、配列番号1−20の何れか1つから成る群から選択された2以上のアミノ酸配列を含む。1つの実施形態によれば、ペプチドは、配列番号4−7、12、13及び18−20から成る群から選択された1又は2以上のアミノ酸配列を含む。
同様に、抗原前立腺酸ホスファターゼ(PAP)を含む前立腺ワクチンSipuleucel−T(APC8015、Pruvenge(登録商標)は、95%の前立腺癌細胞に存在する。かなりの割合の前立腺癌患者におけるこの可能性ある有効性のために、少なくとも部分的に、Sipuleucel−Tは、無症候性、ホルモン不応性前立腺癌の治療への使用のために、2010年、FDAにより承認された。本発明の接合体へのPAP抗原の使用は、本発明において、特に企画される。
ユニーク抗原が、個人に対してユニークであるか、又は低割合の癌患者により共有され、そして典型的には、ユニークタンパク質配列に導く突然変異に起因するそれらの抗原であると思われる。ユニーク腫瘍抗原の代表的な例としては、突然誘発されたRas抗原、及び突然変異誘発されたp53抗原を挙げることができる。この明細書を読んだ当業者により理解されるであろうように、本発明の方法は、例えば、患者固有の治療法の調製において、例えば1又は2以上のユニーク腫瘍抗原に対する特異的T−細胞応答を誘発するために、1又は2以上のユニークの腫瘍抗原を含む接合体の容易な調製を可能にする。
従って、代表的腫瘍抗原は、次のものを包含するが、但しそれらだけには限定されない:(a)抗原、例えばRAGE、BAGE、GAGE及びMAGEファミリーのポリペプチド、例えばGAGE−1、GAGE−2、MAGE−1、MAGE−2、MAGE−3、MAGE−4、MAGE−5、MAGE−6及びMAGE−12(例えば、黒色腫、肺、頭頸部、NSCLC、乳房、胃腸、及び膀胱腫瘍を対処するために使用され得る)、(b)突然変異誘発された抗原、例えばp53(種々の固形腫瘍、例えば、結腸直腸、肺、頭頸部癌に関連する)、p21/Ras(例えば、黒色腫、膵臓癌及び結腸直腸癌に関連する)、CDK4(例えば、黒色腫に関連する)、MUM1(例えば、黒色腫に関連する)、カスパーゼ−8(例えば、、頭頸部癌に関連する)、CIA 0205(例えば、膀胱癌に関連する)、HLA−A2−R1701、βカテニン(例えば、黒色腫に関連する)、TCR(例えば、T細胞非ホジキンリンパ腫に関連する)、BCR−abl(例えば、慢性骨髄性白血病に関連する)、リオースリン酸イソメラーゼ、MA 0205、CDC−27、及びLDLR−FUT、(c)過剰発現された抗原、例えばガレクチン4(例えば、結腸直腸癌に関連する)、ガレクチン9(例えば、ホジキン病に関連する)、プロテイナーゼ3(例えば、慢性骨髄性白血病に関連する)、ウィルムス腫瘍抗原−1(WT1、例えば、様々な白血病に関連する)、炭酸脱水酵素(例えば、腎癌に関連する)、アルドラーゼA(例えば、肺癌に関連する)、PRAME(例えば、黒色腫に関連する)、HER−2/neu(例えば、乳癌、結腸癌、肺癌及び卵巣癌に関連する)、α−フェトプロテイン(例えば、肝癌に関連する)、KSA(例えば、結腸直腸癌に関連する)、ガストリン(例えば、a膵臓及び胃癌に関連する)、テロメラーゼ触媒タンパク質、MUC−1(例えば、乳癌及び卵巣癌に関連する)、G−250(例えば、腎細胞癌に関連する)、p53(例えば乳癌、結腸癌に関連する)、及び癌胎児性抗原(例えば、乳癌、肺癌、及び胃腸管の癌、例えば結腸直腸癌に関連する)、(d)共有抗原、例えばラノーマ−メラニン細胞分化抗原、例えばMART−1/Melan A、gp100、MC1R、メラニン細胞刺激ホルモン受容体、チロシナーゼ、チロシナーゼ関連タンパク質−1/TRP1及びロシナーゼ関連タンパク質−2/TRP2(例えば、黒色腫に関連する)、(e)前立腺関連抗原、例えばPAP、前立腺血清抗原(PSA)、PSMA、PSH−P1、PSM−P1、PSM−P2、前立腺癌に関連する、(f)免疫グロブリンイディオタイプ(例えば、骨髄腫及びB細胞リンパ腫に関連する)、及び(g)他の腫瘍抗原、例えば次のものを含むポリペプチド−及びサッカリド−含有抗原:(i)糖タンパク質、例えば糖タンパク質、例えばシアリルTn及びシアリるLe.sup.x(例えば乳癌、及び結腸癌に関連する)及び種々のムチン;糖タンパク質はキャリアタンパク質にカップリングされる(例えば、MUC−1はKLHにカップリングされる);(ii)リポポリペプチド(例えば、脂質成分に結合されるMUS−1);(iii)キャリアタンパク質(例えば、KLH)にカップリングされる多糖類(例えば、Globe H合成六糖類);(iV)例えばまたキャリヤタンパク質(例えば、KLH)にカップリングされる、ガングリオシド、例えばGM2、GM12、GD2、GD3(例えば、脳、肺癌、メラノーマに関連する)。
本発明の使用に適する他の代表的腫瘍抗原は、次のものを包含する:TAG−72(例えば、米国特許第5、892、020号;ヒト癌抗原(例えば、米国特許第5、808、005号を参照のこと);骨肉腫細胞からのTP1及びTP3抗原(例えば、米国特許第5、855、866号を参照のこと);腺癌細胞からのトムセン−フリーデンライヒ(TF)抗原(例えば、米国特許第5、110、911号を参照のこと);ヒト前立腺腺癌からのKC−4抗原(例えば、米国特許第4、743、543号を参照のこと);ヒト結腸直腸癌抗原(例えば、米国特許第4、921、789号を参照のこと);嚢胞腺癌からのCA125抗原(例えば、米国特許第4、921、790号を参照のこと);ヒト乳癌からのDF3抗原(例えば、米国特許第4、963、484号及び第5、053、489号を参照のこと);ヒト乳房腫瘍抗原(例えば、米国特許第4、939、240号を参照のこと);ヒト黒色腫のp97抗原(例えば、米国特許第4、918、164号を参照のこと);癌又はオロソムコイド関連抗原(CORA)(例えば、米国特許第4、914、021号を参照のこと);ヒト乳癌の糖タンパク質におけるT及びTnハプテン、MSA乳癌糖タンパク質;MFGM乳癌抗原;DU−PAN−2膵臓癌抗原;CA125卵巣癌抗原;YH206肺癌抗原、アルファフェトプロテイン(AFP)肝細胞癌抗原;癌胎児性抗原(CEA)大腸癌抗原;上皮腫瘍抗原(ETA)乳癌抗原;チロシナーゼ;raf癌遺伝子産物;gp75、gp100;EBV−LMP 1&2;EBV−EBNA 1、2&3c;HPV−E4、6、7;CO17−1A;GA733;gp72;p53;プロテイナーゼ3;テロメラーゼ;及びメラノーマガングリオシド。現在特徴づけられているか、否かにかかわらず、それらの及び他の腫瘍抗原が、本発明への使用のために企画される。
特定の実施形態によれば、腫瘍抗原は、突然変異誘発されたか、又は変更された細胞成分に由来する。変更された細胞成分の代表的例は、ras、P53、Rb、Wilmsの腫瘍遺伝子によりコードされる変更されたタンパク質、ユビキチン、ムチン、DCC、APC及びMCC遺伝子によりコードされるタンパク質、並びに、受容体又は受容体様コンストラクト、例えばneu、甲状腺ホルモン受容体、血小板由来の増殖因子(PDGF)受容体、インスリン受容体、上皮成長因子(EGF)受容体、及びコロニー刺激因子(CSF)受容体を包含するが、但しそれらだけには限定されない。
本発明に使用されるポリヌクレオチド含有抗原は、ポリペプチド腫瘍抗原、例えば上記に列挙されるそれらの抗原をコードするポリヌクレオチドを包含する。特定の実施形態によれば、ポリヌクレオチド含有抗原は、インビボでポリペプチド腫瘍抗原を発現することができる、DNA又はRNAベクターコンストラクト、例えばプラスミドベクター(例えば、pCMV)を包含するが、但しそれらだけには限定されない。
本発明はまた、免疫抑制されているか、又は免疫抑制された患者、例えば骨髄移植、造血幹細胞移植を受けたか、又は他方では、免疫抑制を受けている患者において効果的な抗−ウィルス免疫性を誘発するために、T−細胞を刺激することができるウィルス抗原を含む接合体の調製も企画する。
同様に、高められた癌発生率に関連するか、又は癌を引起すことが報告されているウィルス、例えばヒトパピローマウィルス、A型肝炎ウィルス、及びB型肝炎ウィルスに由来の抗原が、本発明に使用のために企画される。
例えば、特定の実施形態によれば、腫瘍抗原は、次のものを包含するが、但しそれらだけには制限されない:p15、Hom/Mel−40、H−Ras、E2A−PRL、H4−RET、IGH−IGK、MYL−RAR、エプスタイン・バーウイルス抗原、ヒトパピローマウイルス(HPV)抗原、例えばE6及びE7、B型肝炎及びCウイルス抗原、ヒトT細胞リンパ球向性ウイルス抗原、TSP−180、p185erbB2、p180erbB−3、c−met、mn−23H1、TAG−72−4、CA19−9、CA 72−4、CAM 17.1、NuMa、K−ras、p16、TAGE、PSCA、CT7、43−9F、5T4、791 Tgp72、ベータ−HCG、BCA225、BTAA、CA125、CA15−3(CA 27.29/BCAA)、CA195、CA 242、CA−50、CAM43、CD68/KP1、CO−029、FGF−5、Ga733(EpCAM)、HTgp−175、M344、MA−50、MG7−Ag、MOV18、NB/70K、NY−CO−1、RCAS1、SDCCAG16、TA−90(Mac−2結合タンパク質/サイクロフィリンC−結合タンパク質)、TAAL6、TAG72、TLP、TPS、及び同様のもの。
病原性生物に対するワクチン接種に使用するための代表的抗原が下記に論じられる。それらの免疫化方法を用いて調製される1又は2以上の抗原を含む、化合物、ワクチン及び組成物が具体的に企画される。
結核抗原
非常に多くの結核菌(M.tuberculosis)抗原が特徴づけられており、そして本発明への使用のために適切であることは、理解されているであろう。免疫応答を誘発することができる全ての結核菌抗原が、現在、特徴づけられているか否かにかかわらず、企画される。
使用のために適切な典型的結核菌抗原は、初期分泌抗原性標的物(ESAT)−6、Ag85A、Ag85B(MPT59)、Ag85B、Ag85C、MPT32、MPT51、MPT59、MPT63、MPT64、MPT83、MPB5、MPB59、MPB64、MTC28、Mtb2、Mtb8.4、Mtb9.9、Mtb32A、Mtb39、Mtb41、TB10.4、TB10C、TB11B、TB12.5、TB13A、TB14、TB15、TB15A、TB16、TB16A、TB17、TB18、TB21、TB20.6、TB24、TB27B、TB32、TB32A、TB33、TB38、TB40.8、TB51、TB54、TB64、CFP6、CFP7、CFP7A、CFP7B、CFP8A、CFP8B、CFP9、CFP10、CFP11、CFP16、CFP17、CFP19、CFP19A、CFP19B、CFP20、CFP21、CFP22、CFP22A、CFP23、CFP23A、CFP23B、CFP25、CFP25A、CFP27、CFP28、CFP28B、CFP29、CFP30A、CFP30B、CFP50、CWP32、hspX(アルファ結晶)、APA、ツベルクリン精製タンパク質誘導体(PPD)、ST−CF、PPE68、LppX、PstS−1、PstS−2、PstS−3、HBHA、GroEL、GroEL2、GrpES、LHP、19kDaのリポタンパク質、71kDa、RD1−ORF2、RD1−ORF3、RD1−ORF4、RD1−ORF5、RD1−ORF8、RD1−ORF9A、RD1−ORF9B、Rv1984c、Rv0577、Rv1827、BfrB、Tpx.Rv1352、Rv1810、PpiA、Cut2、FbpB、FbpA、FbpC、DnaK、FecB、Ssb、RplL、FixA、FixB、AhpC2、Rv2626c、Rv1211、Mdh、Rv1626、Adk、ClpP、SucD(Belisle et al、2005;米国特許第7、037、510号;米国特許第2004/0057963号;米国特許第2008/0199493号;米国特許第2008/0267990号)、又は上記抗原の何れかの少なくとも1つの抗原性部分又はT−細胞エピトープを包含する。
肝炎抗原
多くの肝炎抗原は、特徴づけられており、そして本発明の使用のために適切である。典型的なC型肝炎抗原は、C−p22、E1−gp35、E2−gp70、NS1−p7、NS2−p23、NS3−p70、NS4A−p8、NS4B−p27、NS5A−p56/58、及びNS5B−p68を包含し、そしてそれらに由来する1又は2以上の抗原性部分又はエピトープが、本発明での用途のために、それぞれ適切である(単独で又は組合しても)。免疫応答を誘発できるすべての肝炎抗原が、現在特徴づけられているか、否かにかかわらず、企画される。
インフルエンザ抗原
多くのインフルエンザ抗原は、特徴づけられており、そして本発明の使用のために適切である。典型的なインフルエンザ抗原は、PB、PB2、PA、ヘマグルチニン(HA)又はノイラミニダーゼ(NA)タンパク質の何れか、NP、M、及びNSを包含し、そしてそれらに由来する1又は2以上の抗原性部分又はエピトープが、本発明での用途のために、それぞれ適切である(単独で又は組合しても)。免疫応答を誘発できるすべてのインフルエンザ抗原が、現在特徴づけられているか、否かにかかわらず、企画される。
炭疽菌抗原
多くの炭疽菌(B.anthracis)抗原が、ワクチン開発のための有能な候補体として同定されており、そして本発明において有用である。例えば、PA83は、ワクチン開発のための1つのそのような抗原である。現在、炭疽菌のための唯一のFDAライセンス取得されたワクチンは、「吸着炭疽菌ワクチン」(AVA)又はBioThrax(登録商標)として市販されている。このワクチンは、アルミニウムアジュバントに吸着された炭疽菌の非被包性菌株の無細胞上清液から誘導される。PAは、AVAにおける腫瘍免疫原である。本発明への使用のために適切な他の典型的な炭疽菌抗原は、保護抗原(PA又はPA63)、LF及びEF(タンパク質)、ポリ−ガンマ−(D−グルタミン酸)カプセル、胞子抗原(内生胞子特異的成分)、BclA(外膜特異的タンパク質)、BxpB(胞子関連タンパク質)及び分泌されたタンパク質を包含する。炭疽菌由来の1又は2以上の抗原性部分又はエピトープと共に免疫応答を誘発できるすべての炭疽菌抗原が、現在、特徴づけられているか、否かにかかわらず、企画される。
野兎病抗原
多くの野兎病抗原は、ワクチン開発のための有能な候補体として同定されており、そして本発明において有用である。例えば、AcpA及びIglCは、ワクチン開発のために適切な抗原である。本発明への使用のために適切な他の典型的な野兎病抗原は、O−抗原、CPS、外膜タンパク質(例えば、FopA)、リポタンパク質(例えば、Tul4)、分泌されたタンパク質及びリポ多糖を包含する。野兎病抗原由来の1又は2以上の抗原部分又はエピトープと共に、免疫応答を誘発できるすべての野兎病抗原が、現在、特徴づけられているか、否かにかかわらず、企画される。
ブルセラ症抗原
多くのB.アボルタス(B.Abortusis)抗原は、ワクチン開発のための有能な候補体として同定されており、そして本発明において有用である。例えばOmp16は、ワクチン開発のための1つのそのような抗原である。本発明での使用のために適切な他の典型的なブルセラ症抗原は、O−抗原、リポ多糖、外膜タンパク質(例えば、Omp16)、分泌されたタンパク質、リボソームタンパク質(例えば、L7及びL12)、バクテリオフェリチン、p39(推定上のペリプラズム結合タンパク質)、groEL(ヒートショックタンパク質)、ルマジンシンターゼ、BCSP31表面タンパク質、PAL16.5OMリポタンパク質、カラターゼ、26kDaのペリプラズムタンパク質、31kDaのOmp31、28kDaのOmp、25kDaのOmp、及び10kDaのOmリポタンパク質を包含する。ブルセラ症抗原由来の1又は2以上の抗原部分又はエピトープと共に、免疫応答を誘発できるすべてのブルセラ症抗原が、現在、特徴づけられているか、否かにかかわらず、企画される。
髄膜炎抗原
多くの髄膜炎(N.meningitidis)抗原は、ワクチン開発のための有能な候補体として同定されており、そして本発明において有用である。例えば、Cys6、PorA、PorB、FetA及びZnuDは、ワクチン開発のために適切な抗原である。本発明への使用のために適切な他の典型的な髄膜炎抗原は、O−抗原、H因子結合タンパク質(fHbp)、TbpB、NspA、NadA、外膜タンパク質、グループB CPS、分泌されたタンパク質及びリポ多糖を包含する。髄膜炎抗原由来の1又は2以上の抗原部分又はエピトープと共に、免疫応答を誘発できるすべての髄膜炎抗原が、現在、特徴づけられているか、否かにかかわらず、企画される。
デング熱抗原
多くのフラビウィルス(Flavivirus)抗原は、デング熱を治療するためのワクチン開発のための有能な候補体として同定されており、そして本発明において有用である。例えば、デングウィルスエンベロープタンパク質E1−E4及び膜タンパク質M1−M4は、ワクチン開発のために適切な抗原である。本発明への使用のために適切な他の典型的なデング熱抗原は、C、preM、1、2A、2B、3、4A、4B及び5を包含する。デング熱抗原由来の1又は2以上の抗原部分又はエピトープと共に、免疫応答を誘発できるすべてのデング熱抗原が、現在、特徴づけられているか、否かにかかわらず、企画される。
エボラ高原
多くのエボラウィルス抗原は、エボラ感染を治療するためのワクチン開発のための有能な候補体として同定されており、そして本発明において有用である。例えば、それぞれフィロウィルス(Filociridae)ザイールエボラウィルス及びスーダンエボラウィルスビリオンスパイク糖前駆体抗原ZEBOV−GP及びSEBUV−GPが、ワクチン開発のために適切である。本発明への使用のために適切な他の典型的なエボラ抗原は、NP、vp35、vp40、GP、vp30、vp24及びLを包含する。エボラ抗原由来の1又は2以上の抗原部分又はエピトープと共に、免疫応答を誘発できるすべてのエボラ抗原が、現在、特徴づけられているか、否かにかかわらず、企画される。
西ナイル高原
多くの西ナイルウィルス抗原が、感染を治療するためへのワクチン開発のための有能な候補体として同定されており、そして本発明において有用である。例えば西ナイルウィルス(WNV)からのフラビウィルス(Flavivirus)エンベロープ抗原(E)は、WNVビリオン(WNVE)の表面上に発現される非毒性タンパク質であり、そしてワクチン開発のために適切である。本発明への使用のために適切な他の手系的なWNV抗原は、Cp、Prm、NS1、NS2A、NS2B、NS3、NS4A、NS4B及びNS5を包含する。
西ナイル抗原由来の1又は2以上の抗原部分又はエピトープと共に、免疫応答を誘発できるすべての西ナイル抗原が、現在、特徴づけられているか、否かにかかわらず、企画される。
上記に列挙されるか又は参照される抗原は、本発明を限定するものではなく、例示的なものである。
本発明はまた、有効量の本発明のペプチド接合体、又は医薬的に許容できるその塩又は溶媒和物、及び医薬的に許容できる担体を含む医薬組成物にも関する。
本発明はまた、有効量の本発明のペプチド、又は医薬的に許容できるその塩又は溶媒和物、及び医薬的に許容できる担体を含む医薬組成物にも関する。
本発明は、有効量の本発明の複数のペプチド、本発明の複数のペプチド接合体、又は本発明の1以上のペプチド、及び本発明の1又は2以上のペプチド接合体を、組合して含むことができる。
用語「医薬的に許容できる担体(pharmaceutically acceptable carrier)」とは、本発明のペプチド又はペプチド接合体、又は医薬的に許容できるその塩又は溶媒和物、及び医薬的に許容できる担体と共に、対象に投与され得る担体(アジュバント又はビークル)を意味する。
組成物に使用され得る医薬的に許容できる担体は、次のものを包含するが、但しそれらだけには制限されない:イオン交換体、アルミナ、ステアリン酸アルミニウム、レシチン、自己乳化薬物送達システム(SEDDS)、例えばd−α−トコフェロールポリエチレングリコール1000スクスネート、医薬投薬形に使用される界面活性剤、例えばTweens又は他の類似のポリマー送達マトリックス、血清タンパク質、例えばヒト血清アルブミン、緩衝物質、例えばリン酸塩、グリシン、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、飽和植物脂肪酸の部分グリセリド混合物、水、塩及び電解質、例えば硫酸プロタミン、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素カリウム、塩化ナトリウム、亜鉛塩、コロイド状シリカ、三ケイ酸マグネシウム、ポリビニルピロリドン、セルロース系物質、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリアクリレート、ワックス、ポリエチレン−ポリオキシプロピレン−ブロックポリマー、ポリエチレングリコール及び羊毛脂。シクロデキストリン、例えばα−、β−及びγ−シクロデキストリン、又は化学的に変性された誘導体、例えばヒドロキシアルキルシクロデキストリン、例えば2−及び3−ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン、又は他の溶解された誘導体もまた、送達を増強するために有利に使用され得る。油溶液又は懸濁液はまた、医薬的に許容できる投与形、例えばエマルジョン及び/又は懸濁液の配合において通常使用される、長鎖アルコール希釈剤又は分散剤、又はカルボキシメチルセルロース又は類似する分散剤を含むことができる。
組成物は、何れかの選択された経路、例えば経口又は非経路(局所、皮下、筋肉内及び静脈内を包含する)投与(但し、それらだけには制限されない)による、対象への投与のために製剤化され得る。
例えば、組成物は、意図される投与経路及び標準的な薬務を考慮して選択される適切な医薬的に許容できる担体(例えば、賦形剤、希釈剤、助剤、及びそれらの組合せ)と共に配合され得る。例えば、組成物は、粉末、液体、錠剤又はカプセルとして経口的に、又は軟膏、クリーム又はローションとして局所的に投与され得る。適切な製剤は、必要なら、追加の剤、例えば乳化剤、酸化防止剤、香料又は着色剤を含むことができ、そして即時−、遅延−、変性、持続−、パルス−又は制御−放出のために適合され得る。
組成物は、生物学的利用能、免疫原性を最適化するか、又は免疫原性又は治療範囲内に、例えば拡張された期間、血漿、血液又は組織濃度を維持するために製剤化され得る。制御された放出製剤はまた、例えば作用の部位で抗原濃度を最適化するために使用され得る。
組成物は、例えば、継続的な暴露を提供するために、定期的な投与のために製剤化され得る。有益な免疫学的応答を誘発するための手段、例えば1又は2以上の「ブースター」ワクチン接種を用いる手段は、当業界において良く知られており、そしてその手段が採択される。
組成物は、非経口路を介して投与され得る。非経口投与形の例としては、活性剤又は他の良く知っている医薬的に許容できる賦形剤の水溶液、等張食塩水又は5%グルコースを挙げることができる。シクロデキストリン、例えば、又は当業者に周知の他の可溶化剤が、治療剤の送達のための医薬賦形剤として利用され得る。
経口投与のために適切な投与形の例は、治療的有効量の組成物を提供できる、錠剤、カプセル、トローチ剤、又は同様の形、又は任意の液体形、例えばシロップ、水溶液、エマルジョン及び同様のものを包含するが、但しそれらだけには限定されない。カプセルは、任意の標準の医薬的に許容できる材料、例えばゼラチン又はセルロースを含むことができる。錠剤は、活性成分と、固形担体及び滑剤との混合物を圧縮することにより、従来の手順に従って配合され得る。固形担体の例は、澱粉及び砂糖ベントナイトを包含する。活性成分はまた、結合剤、例えばラクトース又はマンニトール、従来の充填剤及び錠剤化剤を含む、ハードシェル錠剤、又はカプルの形で投与され得る。
経皮投与のために適切な投与形の例は、経皮用バッチ、経皮用バンデージ、及び同様のものを包含するが、但しそれらだけには限定されない。
組成物の局所投与のために適切な投与形の例は、皮膚に直接的に適用されるか、又は媒介性パッド、パッチ又は同様のものを介して適用されるかどうかにかかわらず、任意のローション、スティック、スプレー、軟膏、ペースト、クリーム、ゲル、等を包含する。
組成物の座薬投与に適した投与の例は、身体腔中に挿入される任意の固形投与形、特に直腸、膣及び尿道に挿入されるそれらの投与形を包含する。
組成物の注射のために適した投与形の例は、ボーラスを介してこの送達、例えば静脈内注射、皮下、真皮下及び筋肉内投与による単一又は複数回投与、又は経口投与を包含する。
組成物のデポ投与のために適した投与の例は、ペプチド又はペプチド接合体のペレット、又はペプチド又はペプチド接合体が生分解性のポリマーのマトリックス、マイクロエマルジョン、リポソームに取り込まれるか、又はマイクロカプセル化されている固体形を包含する。
組成物のための注入装置の例は、所望する回数の用量又は定常状態投与を提供するための注入ポンプを包含し、そして移植可能な薬物ポンプも包含する。
組成物のための移植可能注入装置の例は、任意の固体形を包含し、ここでペプチド又はペプチド接合体が生分解性ポリマー又は合成ポリマー、例えばシリコーン、シリコーンゴム、シラスティック又は類似ポリマー内にカップセル化されるか又はそれら全体に分散されている。
組成物の経粘膜送達のために適した投与形の例は、浣腸剤、ペッサリー、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト、ファームのための沈殿溶液(depositories solutions)、ネブライザー溶液、粉末、及び活性成分の他に、適切であることが周知であるそのような担体を含む類似する製剤を包含する。そのような投与形は、医薬的に許容できる、水性又は有機溶媒中、溶液及び/又は懸濁液、又はその混合物及び/又は粉末を含む組成物の吸入又はガス注入のために適切な形を包含する。組成物の経粘膜投与は、任意の粘膜を利用するが、しかし通常、鼻、頬、膣及び直腸組織を利用する。組成物の経鼻投与に適した製剤は、液体形、例えば鼻スプレー、点鼻薬の形で、又はポリマー粒子の水性又は油状溶液を含むネブライザーによるエアロゾル投与により投与され得る。製剤は、例えば生理食塩中、水溶液、すなわちベンジルアルコール又は他の適切な保存剤、生理学的利用能を増強するための吸収促進剤、フルオロカーボン、及び/又は当業界において知られている他の可溶化剤又は分散剤を用いる溶液として調製れ得る。
組成物の口腔又は舌下投与のために適した投与形の例は、トローチ剤、錠剤及び同様のものを包含する。組成物の眼への投与のために適した投与形の例は、医薬的に許容できる、水性又は有機溶媒中、溶液及び/又は懸濁液を含む、挿入体及び/又は組成物を包含する。
組成物の製剤、例えばワクチンの例は、例えば、Sweetman,S.C.(Ed.).Martindale.The Complete Drug Reference,33rd Edition,Pharmaceutical Press,Chicago,2002,2483 pp.;Aulton,M.E.(Ed.)Pharmaceutics.The Science of Dosage Form Design.Churchill Livingstone,Edinburgh,2000,734 pp.;及びAnsel,H.C.,Allen,L.V.and Popovich,N.G.Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems,7th Ed.,Lippincott 1999,676 pp.に見出され得る。薬物送達システムの製造に使用される賦形剤は、当業者に知られている種々の出版物、例えばKibbe,E.H.Handbook of Pharmaceutical Excipients,3rd Ed.,American Pharmaceutical Association,Washington,2000,665 pp.に記載されている。米国薬局方は、調節された放出経口投与形、例えば錠剤又はカプセルとして製剤化されたそれらの形の例を提供する。例えば、持続放出及び遅延放出錠剤及びカプセルの薬物放出能力を決定するための特定の試験をまた記載する、The United States Pharmacopeia 23/National Formulary 18,The United States Pharmacopeial Convention,Inc.,Rockville MD,1995(この後、「USP」と称する)を参照のこと。持続放出及び遅延放出物品についての薬物放出についてのUSP試験は、試験の経過時間に対する投与単位からの薬物溶解に基づかれる。種々の試験装置及び手順の説明は、USPに見出され得る。持続放出投与形の分析に関する、さらなる手引きは、F.D.Aにより提供されて来た(産業界についてのガイダンスを参照のこと。持続放出経口投与形:インビトロ/インビボ相関関係の開発、評価及び適用。Rockville,MD:Center for Drug Evaluation and Research,Food and Drug Administration,1997)。
組成物は、1又は2以上の外因性アジュバントを含むことができるが、好都合には、いくつかの実施形態によれば、これは必要ではない。いくつかの実施形態によれば、ペプチド接合体はエピトープを含み、そして自己アジュバントである。
本発明は、有効量の本発明のペプチド接合体又はペプチドを、対象に投与することを含んで成る、対象にワクチン接種するか、又は対象における免疫応答を誘発する方法を提供する。本発明はまた、対象にワクチン接種するか、又は対象における免疫応答を誘発するためへの、本発明のペプチド接合体又はペプチドの使用、及び対象にワクチン接種するか、又は対象における免疫応答を誘発するための薬剤の製造への、本発明のペプチド接合体又はペプチドの使用にも関する。
本発明はまた、有効量の本発明の医薬組成物を、対象に投与することを含んで成る、対象にワクチン接種するか、又は対象における免疫応答を誘発する方法を提供する。本発明はまた、対象にワクチン接種するか、又は対象における免疫応答を誘発するためへの、本発明の医薬組成物の使用、及び対象にワクチン接種するか、又は対象における免疫応答を誘発するための薬剤の製造への、1又は2以上の本発明のペプチド、及び1又は2以上の本発明のペプチド接合体の使用にも関する。
本発明はまた、有効量の本発明のペプチドを、対象に投与することを含んで成る、対象における免疫応答を誘発する方法を提供する。本発明はまた、対象における免疫応答を誘発するためへの、本発明の接合体の使用、及び対象における免疫応答を誘発するための薬剤の製造への、本発明のペプチド接合体の使用にも関する。
本発明はまた、有効量の本発明のペプチドを、対象に投与することを含んで成る、対象にワクチン接種する方法を提供する。本発明はまた、対象における免疫応答を誘発するためへの、本発明の接合体の使用、及び対象における免疫応答を誘発するための薬剤の製造への、本発明のペプチド接合体の使用にも関する。
1又は2以上の本発明のペプチド及び/又は1又は2以上の本発明のペプチド接合体、例えば1又は2以上のペプチド、及び1又は2以上のペプチド接合体の、対象にワクチン接種するか、又は対象における免疫応答を誘発するためへの投与又は使用が、本明細書において企画される。
複数のペプチド、複数のペプチド接合体、又は1又は2以上のペプチド、及び1又は2以上のペプチド接合体が投与されるか、又は使用される場合、前記複数のペプチド、複数のペプチド接合体、又は1又は2以上のペプチド及び1又は2以上のペプチド接合体は、同時に、連続的に又は別々に、投与されるか又は使用され得る。
「対象(subject)」とは、哺乳類、例えばヒトである脊椎動物を意味する。哺乳類は、ヒト、家畜、スポーツ用動物、ペット、霊長類、マウス及びラットを包含するが、但しそれらだけには限定されない。
「有効量(effective amount)」とは、臨床学的結果を包含する有益な又は所望する結果をもたらすのに十分な量である。有効量は、種々の投与経路により、1又は2回以上の投与で投与され得る。
有効量は、他の要因の中で、示される疾患、疾患お重症度、対象の年齢及び相対的健康状態、投与される化合物の効力、投与の様式及び所望される治療に依存して、変化するであろう。当業者は、それらの何れか他の適切な要因を考慮して、適切な投与量を決定することができるであろう。
組成物の効力は、インビトロ及びインビボの両者で評価され得る。例えば、組成物は、細胞介在性免疫応答を誘発するその能力について、インビトロ又はインビボで試験され得る。インビボ研究に関しては、組成物が、動物(例えば、マウス)に供給されるか、又は注入され、そして次に、免疫応答の誘発に対するその効果が評価される。その結果に基づいて、適切な用量範囲及び投与経路が決定され得る。
組成物は、単回投与又は複数回投与スケジュールとして投与され得る。複数回投与は、一次免疫化スケジュール及び/又はブースター免疫化スケジュールに使用され得る。
特定の実施形態によれば、免疫応答の誘発は、免疫応答を高めるか、又は増強することを包含する。典型的な実施形態によれば、免疫応答の誘発は、体液性及び細胞介在性応答の誘発を包含する。
特定の実施形態によれば、免疫応答の誘発は、免疫性を提供する。
免疫応答は、疾患又は病状を治療するために誘発される。当業者は、本明細書に記載されるペプチド及びペプチド接合体が、例えばエピトープの性質に依存して、種々の疾患及び病状を治療するために有用であることを理解するであろう。
いくつかの実施形態によれば、疾患又は病状は、本明細書に記載される種々の抗原に関連するそれらから選択される。
いくつかの実施形態によれば、骨髄移植後、又は何れか他の理由のために深遠な免疫抑制の誘発後、感染性疾患、癌又はウィルス再活性化が治療されるか又は予防される。
用語「治療(treatment)」及び関連する用語、例えば「治療する(treating)」及び「治療する(treat)」とは、本明細書において使用される場合、いくらかの所望する治療効果が達成される、ヒト又は非ヒト対象の治療を、一般的に意味する。例えば、治療効果は、疾患又は病状の阻害、低滅、改善、停止又は予防であり得る。
組成物は、全身性及び/又は粘膜免疫性を誘発するために使用され得る。増強された全身性及び/又は粘膜免疫性は、増強されたTH1及び/又はTH2免疫応答に反映され得る。増強された免疫応答は、IgG1及び/又はIgG2a及び/又はIgAの産生の増加を包含することができる。
実施例1.接合体200、20、22及び26の調製
1.1 一般的な詳細
市販の出発材料を、Acros Organics,Ajax Finechem, Alfa Aesar,CEM,GL−Biochem,Merck,NOVA Biochem,Sigma Aldrich and TCIから購入し、そして供給されるように使用した。乾燥された溶媒を、N又はアルゴン雰囲気下での蒸留を通して調製した。テトラヒドロフラン(THF)を、新たに、ナトリウム/ベンゾフェノンケチル上で蒸留した。メタノール(MeOH)及びトルエンを、新たに、水素化カルシウム上で蒸留した。収率は、特にことわらない限り、クロマトグラフィー的に及び分光学的に(H NMR)、均質の材料に対して参照する。
薄層クロマトグラフィー(TLC)処理を、Merck kieselgel F254 200μmシリカプレート上で行った。紫外線を、可視化剤として、及び塩基性水溶液中、過マンガン酸カリウム及びエタノール溶液中、バニリンの一般的現像剤として使用した。使用される特定の現像剤は、一次アミノの同定のための酸とニンヒドリンのエタノール溶液であった。加熱は、何れかの現像剤を用いる場合、適用された。シリカゲル(0.063−0.100mm)を、フラッシュカラムクロマトグラフィーのために使用した。
核磁気共鳴(NMR)スペクトルは、H核用の400MHzで及び13C核用の100MHzで作用するBruker DRX400分光計上でCDCl又はDO中、室温で取得された。H及び13Cスペクトルについての参照ピークを、それぞれ、CDClについてδ0.00及びδ77.0及びDO中、Hスペクトルについてδ4.79に設定した。NMRデータを、δスケールに基づいてパートパーミリオン(ppm)として化学シフトの値で、及びヘルツ(Hz)でカップリング定数を報告した。多重度は、次のように報告した:s=シングレット、d=ダブレット、t=トリプレット、q=カルテット、dd=ダブレットのダブレット、dt=トリプレットのダブレット、tt=トリプレットのトリプレット、dq=カルテットのダブレット、dqn=クインテットのダブレット、sx=セクステット、br s=ブロードシングレット、及びm=マルチプレット。Cqの割り当てを用いて、四級炭素を示した。
高分解能質量スペクトルを、5000の公称解像度でBruker microOTOF−QII質量分光計上で得た。分析用高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)及び液体クロマトグラフィーの質分析(LC−MS)クロマトグラムは、Finnigan Surveyor MSQ Plus 質量分光計を備えたDionex UltiMate 3000 HPLCシステム、又はHewlett Packard Series 1100 MSD質量分光計を備えたAgilent 1120 Compact LCシステムの何れか上で取得される。分析用逆相(RP)HPLCを、MeCN/水+0.1%TFA溶媒システムを用いて実施した。せみ分取RP HPLCを、MeCN/HO+0.1%TFA溶媒システムを用いて、Dionex UltiMate 3000 HPLCシステム上で行った。マイクロ波反応を、CEM Liberty自動マイクロ波システムを用いて実施した。
1.2 ペプチド鎖伸長のための一般的方法
手動合成方法
膨潤されたペプチド−樹脂を、DMF(5.0ml)中、20%(v/v)ピペリジンにより処理し、そして室温で20分間、振盪した。溶液を排水し、そして樹脂を、DNF(×2)及びDCM(×2)により洗浄した。DMF(1ml)中、Fmoc−AA−OH(2.0等量)、HBTU(2.0当量)及びiPrNEt(4.0当量)のカップリング混合物を添加し、そして樹脂を1時間、振盪した。樹脂を排出し、そして再び洗浄した。この手順を、配列における残る残基について反復した。
自動合成方法(標準、0.2mモル規模)
ペプチド−樹脂を、Tribute自動ペプチド合成機の反応容器に移した。自動合成を、Fmoc保護解除及びFmoc−AA−OHカップリング段階のサイクルで実施した。保護解除を、DMF(6.0ml)中、20%v/vピペリジンの添加、及び攪拌(2×7分)により実施した。樹脂排水及びDMF洗浄(4ml×3)に続いて、カップリング工程を、HBTU(0.24mM、DMF中、4ml)に溶解された5当量のFmoc−AA−OHにより実施した。DMF(4ml)中、2MのN−メチルモルホリン(NMM)を、塩基付加工程に利用した。カップリングは、1時間、進行した。DMF洗浄工程に続いて、保護解除及びカップリングの次のサイクルを開始し、すべてのアミノ酸がカップリングされるまで、反復した。
システイン誘導体のカップリング手段(0.1mモル規模)
ペプチド−樹脂を、1:1のCHCl:DMFにおいて30分間、膨潤し、次に排水した。Cysアミノ酸(0.2mモル、2当量)、BOP(0.4mモル、4当量)及びHOBt・HO(0.4mモル、4当量)のカップリング混合物を、1:1のCHCl:DMF(2ml)に溶解した。次に、2,4,6−コリジン(0.4mモル、4当量)を添加し、そして得られる溶液を、ペプチド−樹脂に添加した。樹脂を、1時間、又はニンヒドリン試験が遊離アミンが無いことを示すまで、攪拌した。次に、樹脂を排水し、DMF(2×)及びCHCl(2×)により洗浄し、そして乾燥した。
ニンヒドリン試験手順
樹脂のごく一部を採取し、CHClにより洗浄し、そして、乾燥した。各1滴のEtOH中、5%v/vニンヒドリン溶液、EtOH中、80%w/vフェノール溶液及びピリジン中、2%v/vKCN溶液を、樹脂に添加し、そしてその混合物を、90℃で2分間、加熱した。青く着色されたビース及び溶液が遊離一次アミンの存在を示すが、ところが黄色は遊離アミノ基が存在しないことを示す。
1.3 アミノ酸接合体200の調製
N−フルオレニルメトキシカルボニル−[R]−システイン
Fmoc−Cys(Trt)−OH(1.0g、1.7mモル)を、CHCl(50%)に溶解した。TFA(1.5ml、19.6mモル)及びiPrSiH(0.75ml)を添加し、溶液の黄色への変化を引起した。溶液を、室温で2時間、攪拌し、この点で、溶液は、無色に変化した。混合物を、NaCO・HOの添加により、pH9に塩基性にし、そしてEtOAcにより洗浄した。溶液を、10MのHClにより酸性化し、EtOAにより抽出し、そして真空下で濃縮し、白色粉末及びピング色の残渣を得た。粉末及び残渣を、4:1のMeCN:HOに溶解し、そして凍結乾燥し、粗ピング−白色粉末(42%mg、粗収率73.1%)を得た。この粗生成物を、下記チオール−エン反応に提供した。
(R)−2−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−3−((2−(パルミトイルオキシ)エチル)チオ)プロパン酸(200)
熱開始(Li,J.Dong,S.et al.Chemistry as an Expanding Resource in Protein Science:Fully Synthetic and Fully Active Human Parathyroid Hormone−Related Protein(1−141).Angewandte Chemie International Edition 2012,51(49),12263−12267)
Fmoc−Cys−OH(100mg、0.29mモル)、ビニルパルミテート(476μl、1.5mモル)及びAIBN(9.6mg、59μモル)を、脱気された1.2−ジクロロメタン(3ml)に溶解した。次に、反応混合物を、還流(90℃)下で24時間、加熱、その後、TLCは、Fmoc−Cys−OHの完全な消費を示した。次に、溶液を、室温に冷却した。溶媒を、減圧下で除去した。粗反応混合物における所望の生成物200の存在を、質量分光計により確かめた。
MS(ESI):C3651NOについて、[M−H]−m/z 計算値625.96 実測値626.0。
光−開始
Fmoc−Cys−OH(100mg、0.29mモル)を、脱気された無水DMF(500μl)に溶解した。ビニルパルミテート(90μl、0.3mモル)及びDMPA(5.0mg、20μモル)を、脱気されたCHCl(200μl)に溶解した。2種の溶液を組合し、そして得られる混合物を、標準の光化学装置において6時間(365nmのUV)照射した。反応混合物におけるさらなる変化がTLCにより観察されない場合、溶媒を減圧下で除去した。粗生成物を、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(3:1のEtOA:n−ヘキサン+2%AcOH)により精製し、続いて、1:1のHO:MeCH+0.1%TFAから凍結乾燥し、標記化化合物を、粉末状の白色固形物(24mg、13%)として得た。所望する生成物200の構造を、質量分光計により確かめた。
MS(ESI):C3651NOについて、[M−H]−m/z 計算値625.96 実測値626.0。
1.4 ペプチド接合体の調製
ペプチド
AcN−Cys−Ser−Lys−Lys−Lys−Lys−Asn−Leu−Val−Pro−Met−Val−Ala−Thr−Val−OH25
1:1のCHCl:DMFにおいて前もって膨潤されたアミノメチルポリスチレン(PS)樹脂(0.20g、1.0mモル/gの負荷、0.2mモルの規模)に、DMF(3ml)中、Fmoc−L−Val−O−CH−phi−OCH−CH−COOH(155.2mg、0.3mモル)、HBTU(113.8mg、0.3mモル)及びiPrNEt(104μl、0.6mモル)のカップリング混合物を添加した。樹脂を、室温で2時間、振盪し、その後、ニンヒドリン試験は、完全なカップリングを示した。次に、Fmoc−Valアミノ基を、DMF(5ml)中、20%v/vピペリジンによる樹脂の室温での20分間の処理により保護解除した。樹脂を、Tribute自動ペプチド合成機に移した。Ser残基まで(それを含む)の鎖延長を、一般的な自動カップリング方法を用いて行った。Fmoc−Cys(Trt)−OH残基のカップリングを、1:1のCHCl:CMF(2ml)中、Fmoc−Cys(Trt)−OH(235mg、0.4mモル)、BOP(360mg、0.8mモル)、HOBt・HO(120mg、0.8mモル)及び2,4,6−コリジン(120μl、0,8mモル)の混合物の添加により、手動的に実施した。樹脂を、1時間、振盪し、この後、ニンヒドリン試験は、完全なカップリングを示した。最終Fmoc保護解除を、DMF(5ml)中、20%v/vピペリジンにより樹脂を、室温で20分間、処理することにより達成した。
Fmoc保護解除の後、N−アセチル化を、樹脂に、DMF(3ml)中、無水酢酸(50μl)及びiPrNEt(50μl)を添加することにより実施した。次に、樹脂を室温で30分間、振盪し、その後、ニンヒドリン試験は、遊離アミンが残存しないことを示した。樹脂を排出し、DMF及びCHClにより洗浄し、そして空気乾燥した。TFA:HO:DODT:iPrSiH(94:2.5:2.5:1%v/v、10.0mL)の切断カクテルを、乾燥樹脂に添加し、そしてその混合物を、室温で4時間、振盪した。次に、切断カクテルを、冷ジエチルエーテルにより処理し、粗ペプチドを沈殿し、これを、4000rpmで5分間、遠心分離した。上清液を捨てて、そしてペレットを、ジエチルエーテルにより洗浄し、その後、回転工程を反復した。次に、エーテル相を捨て、そしてペプチドを、N流下で乾燥した。次に、粗ペプチドを、HO+0.1%TFAから凍結乾燥した。粗生成物を、下記に概略されるチオール−エン反応に提供した。
MS(ESI+):C741342020 について、[M+H]m/z計算値1688.11実測値1688.8。
Cys−Ser−Lys−Lys−Lys−Lys−NH
1:1のCHCl:DMFにおいて前もって膨潤されたアミノメチルポリスチレン(PS)樹脂(0.20g、1.0mモル/gの負荷、0.2mモルの規模)に、DMF(2ml)中、Fmoc−Rink−アミド−OH(216mg、0.4mモル)、HBTU(151.8mg、0.4mモル)及びiPrNEt(140μl、0.8mモル)のカップリング混合物を添加した。樹脂を、室温で1時間、振盪し、その後、ニンヒドリン試験は、完全なカップリングを示した。次にリンカーアミノ基を、DMF(4ml)中、20%v/vピペリジンにより樹脂を、室温で20分間、処理することにより保護解除した。樹脂を、Tribute自動ペプチド合成機に移した。Ser残基まで(それを含む)の鎖延長を、一般的な自動カップリング方法を用いて行った。Cys残基のカップリングを、1:1のCHCl:CMF(2ml)中、Fmoc−Cys(Trt)−OH(235mg、0.4mモル)、BOP(360mg、0.8mモル)、HOBt・HO(120mg、0.8mモル)及び2,4,6−コリジン(120μl、0,8mモル)の混合物の添加により、手動的に実施した。樹脂を、1時間、振盪し、この後、ニンヒドリン試験は、完全なカップリングを示した。最終Fmoc保護解除を、DMF(5ml)中、20%v/vピペリジンにより樹脂を、室温で20分間、処理することにより達成した。樹脂を排出し、DMF及びCHClにより洗浄し、そして空気乾燥した。TFA:HO:DODT:iPrSiH(94:2.5:2.5:1%v/v、10.0mL)の切断カクテルを、乾燥樹脂に添加し、そしてその混合物を、室温で2時間、振盪した。次に、切断カクテルを、冷ジエチルエーテルにより処理し、粗ペプチドを沈殿し、これを、4000rpmで5分間、遠心分離した。上清液を捨てて、そしてペレットを、ジエチルエーテルにより洗浄し、その後、回転工程を反復した。次に、エーテル相を捨て、そしてペプチドを、N流下で乾燥した。次に、粗ペプチドを、HO+0.1%TFAから凍結乾燥した。粗生成物を、下記に概略されるチオール−エン反応に提供した。
MS(ESI+):C306111について、[M+H] m/z計算値719.94実測値720.0。
Ac−Cys−Ser−Lys−Lys−Lys−Lys−NH 24
1:1のCHCl:DMFにおいて前もって膨潤されたアミノメチルポリスチレン(PS)樹脂(0.20g、1.0mモル/gの負荷、0.2mモルの規模)に、DMF(2ml)中、Fmoc−Rink−アミド−OH(216mg、0.4mモル)、HBTU(151.8mg、0.4mモル)及びiPrNEt(140μl、0.8mモル)のカップリング混合物を添加した。樹脂を、室温で1時間、振盪し、その後、ニンヒドリン試験は、完全なカップリングを示した。次にリンカーアミノ基を、DMF(4ml)中、20%v/vピペリジンにより樹脂を、室温で20分間、処理することにより保護解除した。樹脂を、Tribute自動ペプチド合成機に移した。Ser(Trt)残基まで(それを含む)の鎖延長を、一般的な自動カップリング方法を用いて行った。Cys残基のカップリングを、1:1のCHCl:CMF(2ml)中、Fmoc−Cys(Trt)−OH(235mg、0.4mモル)、BOP(360mg、0.8mモル)、HOBt・HO(120mg、0.8mモル)及び2,4,6−コリジン(120μl、0,8mモル)の混合物の添加により、手動的に実施した。樹脂を、1時間、振盪し、この後、ニンヒドリン試験は、完全なカップリングを示した。Fmoc保護解除の後、N−アセチル化を、DMF(3ml)中、無水酢酸(50μl)及びiPrNEt(50μl)の樹脂への添加により実施した。次に、樹脂を、室温で30分間、振盪し、その後、ニンヒドリン試験は、遊離アミンが残存していないことを示した。樹脂を排出し、DMF及びCHClにより洗浄し、そして空気乾燥した。TFA:HO:DODT:iPrSiH(94:2.5:2.5:1%v/v、10.0mL)の切断カクテルを、乾燥樹脂に添加し、そしてその混合物を、室温で2時間、振盪した。次に、切断カクテルを、冷ジエチルエーテルにより処理し、粗ペプチドを沈殿し、これを、4000rpmで5分間、遠心分離した。上清液を捨てて、そしてペレットを、ジエチルエーテルにより洗浄し、その後、回転工程を反復した。次に、エーテル相を捨て、そしてペプチドを、N流下で乾燥した。次に、粗ペプチドを、HO+0.1%TFAから凍結乾燥した。粗生成物を、下記に概略されるチオール−エン反応に提供した。
MS(ESI+):C326311について、[M+H] m/z計算値761.98実測値762.0。
ペプチド接合体
Ac−Cys−Ser−Lys−Lys−Lys−Lys−NH 24のチオール−エン反応産物及びビニルパリミテート 22のチオール−エン反応生成物
NMP(4ml)の溶液中、粗ペプチド24(25mg、32.6μモル)及びDMPA(3.3ml、13.1μモル)に、ビニルパルミテート(52.9μl、0.16mモル)を添加した。得られる混合物を、標準UV光化学装置を用いて、365nmで1時間、攪拌しながら照射した。所望する生成物22を、貨量分析により検出した。粗生成物22を、5−65%MeCN:HO+0.1%TFA(3%、MeCN/分、50℃)の勾配を実行するPhenomenex Gemini C18カラム上で半分取用RP HPLCを介して精製した。質量分析は、所望する生成物22(5.1mg、粗から14.94%)の構造を確証した。
Rt=5−95MecN:HO+0.1%TFA(3%MeCN/分の勾配)を用いてのPhenomenex Gemini C18 3μ 110Å 2.0x50mmカラム上で11.4分;MS(ESI+):C50971110[M+H] m/z計算値1044.4実測値1044.9。
Cys−Ser−Lys−Lys−Lys−Lys−NH及びビニルパルミテートのチオール−エン反応性生物20
NMP中、粗Cys−Ser−Lys−Lys−Lys−Lys−NH、5当量ビニルパルミテート、0.4当量のDMPAのチオール−エン反応、365nmでの1時間の照射、MS分析により、所望する生成物20(Pam−CSK)を得た。
Ac−Cys−Ser−Lys−Lys−Lys−Lys−Asn−Leu−Val−Pro−Met−Val−Ala−Thr−Val−OH 25及びビニルパルミテートのチオール−エン反応生成物26
NMP(3ml)の溶液中、粗ペプチド25(20mg、11.9μモル)及びDMPA(1.2ml、4.74μモル)に、ビニルパルミテート(19.2μl、59.3μモル)を添加した。得られる混合物を、標準UV光化学装置を用いて、365nmで1時間、攪拌しながら照射した。所望する生成物26を、質量分析により検出した。粗生成物26を、5−65%MeCN:HO+0.1%TFA(3%、MeCN/分、50℃)の勾配を実行するPhenomenex Gemini C18カラム上で半分取用RP HPLCを介して精製した。質量分析は、所望する生成物26及び酸化されたMet(O)副産物(1.67mg、粗から7.15%−Met(O)生成物を含む)の構造を確証した。
Rt=5−95MecN:HO+0.1%TFA(3%MeCN/分の勾配)を用いてのPhenomenex Gemini C18 3μ 110Å 2.0×50mmカラム上で11.4分;MS(ESI+):C9216820S2[M+H] m/z計算値985.1実測値993.6Met(O)。
1.5 ペプチドに対するチオール−エン反応についての一般方法
DMSOの溶液中、粗又は精製されたペプチド(10mM)のDTT(30mM)及びDMPA(4mM)に、ビニルパルミテート(40mM)を添加した。得られる混合物を、標準UV光化学装置を用いて、365nmで1時間、攪拌しながら照射した。所望する生成物を、ESI質量分析により検出した。完全な転換を達成するために、DMPA 光開始剤のさらなる添加が時々、必要とされる。粗生成物を、1−65%MeCN:HO+0.1%TFA(3%、MeCN/分)の勾配を実行するPhenomenex Gemini C18カラム上で半分取用RP HPLCを介して精製した。プールされた画分を、凍結乾燥、白色粉末として純粋な生成物を得た。
1.6 議論
Fmoc−Cys−OHと、ビニルパルミテートとの熱反応を、基開始剤として5当量のアルケン及び0.2当量のAIBNを用いて、1,2−ジクロロエタン下で実施した。
反応を、還流(90℃)下で24時間、行った。マイクロ波加熱(100W、1時間)は、同じ結果を生成した。所望する生成物を、TLCにより検出した。多くの副産物がまた、形成された。
反応の光開始を、光開始剤として、1当量のビニルパルミテート及び0.2当量のDMPAを用いて行った。反応は、脱気されたDMF:DCM溶媒混合物において行われ、標準の光化学装置を用いて、365nmのUV光により1時間、照射された。Fmoc−Cys−OHのほぼ完全な転換を、TLCにより観察した。最少の副産物が形成された。精製により、約15%の収率で生成物200を得た。2当量のビニルパルミテートの使用により、精製の後、44%の収率で200を得た。
チオール−エン反応を、NAc−CSKを用いて実施した。必要とされるペプチドモチーフ24を、上記のようにして合成した。アミノメチル樹脂へのRink−Amideリンカーの結合に続いて、SK配列を、自動Fmoc−SPPS(標準カップリング条件)を用いて構築した。次に、Fmoc−Cys(Trt)−OHを、エピマー化を低めるための条件を用いて、手動的にカップリングした。次に、N−アセチル化を行った。
質量分析は、副産物形成が、システインのtett−ブチル化(+56)のために、樹脂からのペプチドの切断に基づいて発生することを示した。Fmoc−Set(t−Bu)−OHの代わりに、Fmoc−Ser(Trt)−OHを用いてのNAc−CSKの合成の反復が、システイン−アルキル化生成物を有さない生成物をもたらした。ペプチドを切断し、そして次に、凍結乾燥した。
次に、粗ペプチド24と、ビニルパルミテートとのチオール−エン反応を行った。N−メチルピロリドン(NMP)は、親水性CSKペプチド及び疎水性ビニルパルミテート分子の両者を効果的に溶媒和した。
AIBN及びマイクロ波加熱を用いての熱開始を、過剰のビニルパルミテート(20当量までの)を用いて、粗及び精製されたペプチドの両者に対して行った。その反応の光開始は、良好な結果を提供した。光開始剤としてのDMPAと共に粗ペプチドを用いて、反応は、1時間の照射(2mlのNMP中、5当量のビニルパルミテート、0.4当量のDMPA)に続いて、完了まで進行した。所望する生成物を、MSにより確かめた(90%以上の転換率、HPLCによれば60%の純度)。
好都合には、切断の後、精製は、チオール−エンカップリングの前、必要とされなかった。RP−HPLCによる精製は典型的には、非効率的であり、50%以上の材料の損失が通常である。一般的に、可能な限り、必要とされるHPLC精製段階の数を減じることが好都合である。
N−アセチル化されたモノアシルリポペプチド22の精製を、1分当たり、5−95%のMeCN:HO+0.1%TFA、3%MeCNの勾配を実行するPhenomenex C18カラムを用いて、半分取用RP−HPLCにより達成した。次に、精製されたペプチドを、凍結乾燥し、所望する生成物を、白色粉末(5.1mg、粗ペプチドから14.9%)として得た。比較的低い収率は、チオール−エン反応における副産物形成のためである。
25mMのペプチド濃度の上昇は、副産物形成の少々の低下を導いた(90%以上の転換率、HPLCによれば80%の純度)。5mMへのその濃度の低下は、反対の効果を有した。
5mMのペプチド濃度で、グルタチオン(GSH)(3当量)の存在下でのNMP:H2O:DMSO(4:2:1)の混合物における反応の実施は、混合されたジスルフィド形成をもたらした(50%の転換率、HPLCによれば、75%の純度)。5mMのペプチド濃度で、NMP中、2,27−(エチレンジオキシ)ジエタンチオール(DODT)(3当量)の使用は、生成物の複雑な混合物を導いた(HPLCによれば80%の転換率)。
好都合には、反応混合物(NMP中、10mMのペプチド)への3当量のDTTの添加後、ビニルパルミテートテロメリゼーションに起因する副産物、又は混合されたジスルフィドは、観察されず、そして反応は、高い転換率に進行した(90%以上の転換率、HPlCによれば85%の純度)。DTTを用いて、良性で、より多目的溶媒であるDMSOにおいて反応(25mMのペプチド)を行うことがまた可能であった(90%の転換率、HPLCによれば95%以上の純度)。
チオール−エン反応をまた、アセチル化されていない類似CSKを用いて行った。CSKモチーフの合成を、上記手順を利用して実施した。次に、ペプチドを、樹脂から切断し、そして凍結乾燥した。ビニルパルミテートと、粗生成物とのチオール−エン反応は、NMP中、5当量のビニルパルミテート、0.4当量のDMPA、365nmでのでの1時間の照射、円滑に進行し、MS分析によれば、所望する生成物20(Pam−CSk4)を得た。
サイトメガロウィルス(CMV)ppUL83タンパク質(「NLVペプチド」)由来の、免疫優勢A*0200制限エピトープ(Kopycinski,J.et al.,Sequence flexibility of the immunodominant HLA A*0201 restricted ppUL83 CD8 T−cell of human cytomegalovirus.Journal of medical virology 2009,82(1)94−103)と、ビニルパルミテートとのチオール−エン反応をまた、行った。
NLV配列を、標準条件を用いて、自動Fmoc−SPPSにより構築した。次に、Kクダ及びセリン残基を、配列のN−末端にカップリングした。次に、ペプチジル残基を、合成機から除き、そしてシステイン残基を、標準条件下で、手動的にカップリングした。次に、ペプチドを、樹脂から切断し、そして凍結乾燥し、良好な収率で白色粉末を得た。
保護されていないペプチド25及びビニルパルミテートのチオール−エン反応を、ペプチド20及び22について記載のようにして、光開始により行った。質量分析は、パルミトイル化された生成物26への転換を示した。精製を、5−95%のMeCN:HO+0.1%TFA、3%MeCNの勾配を実行するPhenomenex C18カラムを用いて、半分取用RP−HPLCにより達成した。精製されたペプチドを凍結乾燥し、白色粉末として所望する生成物(7.5%)を、その対応するMet(O)生成物(約30%)と共に得た。
粗25と、ビニルパルミテートとのチオール−エン反応をまた、上記一般的手段に従って行った。ESI−MS及びHPLC分析は、パルミトイル化された生成物26への良好な転換を示した(図2a及び26)。精製を半分取用RP−HPLCにより行い、96%以上の純度で所望する生成物を得た(図2b及び2c)。
実施例2.ペプチド結合体20、22及び26の生物学的活性
2.1 手順
全血におけるヒト単球の活性化
100μlのヘパリン処理された全血(WB)を、100nM、1μM及び10μMの各化合物と共に、二重反復してインキュベートし、そして5%COの加湿されたインキュベーターにおいて37℃で一晩、インキュベートした。PamCSK(10μM;EMC Microcollections)を、正の対照として使用した。単球の活性化を検出するために、WBサンプルを、抗−CD14−FITC、抗−HLA−DR−Alexa700、抗−CD80−PE−Cy7、抗−CD40−PE、抗−CD86−APC、抗−CD16−APC−Cy7(すべてはBiolegendからである)により、RTで20分間、染色し、光から保護した。インキュベーションに続いて、2mlのBD FACS溶解物(BD Biosciences)を添加し、RTで15分間インキュベートし、次に、氷冷却された洗浄緩衝液(PBS,1%ヒト血清)により、2度、洗浄した。データ収集を、BD FACS Aria II(Becton Dickinson)上で行い、そしてFlowJoソフトウェアバージョン7.6.5(TreeStar)を用いて分析した。単球上でのCD80受容体発現を、CD14+HLADR+細胞上に与えることにより、検出した。
2.2 議論
リポペプチド20、22及び26の生活性を、フローサイトメトリーにより評価し、新鮮な血液サンプルにおけるヒト単球に対する共刺激分子CD80のアップレギュレーションを測定した(図1)。
単球を、特徴的細胞表面マーカーにより、5つのドナーサンプルにおいて同定し、そしてCD80の発現を、3種の投与量での各化合物への暴露の前及び後、正の対照として作用する市販のPam3CSK4(10μM)により決定した。
22及び26の両者は、試験されるすべての用量で、CD80の発現を強くアップレギュレートし、このことは、ほとんどのドナーにおいて、10μMの用量で、Pam3CSK4と同等の効力を実証した。
3種のドナーにおいて、20は、22及び26よりも低い効力を示し、ヒト細胞においてTLRアゴニズムの効力を改善するシステインアミノ基のアセチル化と一致する。26の効力は、抗原性ペプチドの接合がTLR2アゴニズムに影響を与えないことを実証する。
実施例3.接合体200、120、121、110−112、112A及び113−116の調製
3.1 一般的詳細
保護されたアミノ酸及びカップリング試薬を、GL−Biochem(Shanghai)から購入した。固体支持体合成に使用される樹脂は、Rapp Polymere GmbH(Tuebingen)からのプリロードされたテンタゲル樹脂であり、そして他の溶媒及び試薬は、Sigma(St Louis,Mo)及びNovabiochemから入手された。
下記ペプチド合成を、Tributeペプチド合成機(Protein Technologies International,Tucson,AZ)上で、標準の反復Fmoc固相ペプチド合成技法を用いて行った。0.1mモルの規模で行われる典型的な保護解除及びカップリングサイクルは、DMF中、20%ピペリジンの2回の処理(4ml×5分)、次にDMFによる樹脂の洗浄により、樹脂結合アミノ酸からのFmoc保護基の除去を、必然的に伴った。別々の容器において、Fmocアミノ酸(0.5mモル)及びカップリング剤(1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−とリアゾル[4,5−b]ピリジニウム−3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU)、0.45mモル)を、DMF(1.5ml)に溶解し、そして塩基(4−メチルモルホリン、1mモル)を添加した。1分間の混合の後、この溶液を樹脂に移し、これを、RTで1時間、攪拌し、抽出し、そして洗浄した。
ペプチド(0.1mモルの規模)の切断を、5%(v/v)エンタジオール(EDT)を含む、5mlのトリフルオロ酢酸(TFA)に、樹脂を懸濁し、そして室温で3時間、攪拌することにより達成した。次に、トリイソプロピルシラン(TIPS)を、1%(v/v)に添加し、そして攪拌を、さらに5分間、続け、その後、冷却されたジエチルエーテル(40ml)中にTEAを排出した。沈殿された材料を、遠心分離によりペレット化し、エーテルを捨て、ペレットをエーテル(25ml)により1度、洗浄し、そして空気乾燥か又は凍結乾燥した。
逆相(RP)−HPLCを、Dionex Ultimate 3000 HPLCシステムを用いて実施した。半分取精製のために、ペプチドサンプルを、溶離液A(水/0.1%TFA)及び溶離液B(MecN/0.1%TFA)の適切な混合物において平衡化された逆相Phenomenex Gemini C18カラム(5μ、110Å;10×250mm)中に注入し、次に、溶離液Bの上昇する勾配を生成し、構成成分を溶出した。分析用HPLCを、Phenomenex Gemini C18 column(3μ、110Å;4.6×150mm)を用いて、同様に実施した。
低分離能質量スペクトルを、Agilent Technologies 6120 Quadrapole質量分析を用いて得た。
NMRスペクトルを、H NMRについて400μHzで、及び13C NHRについて100MHzで作動するBruker BRX400分光計を用いて得た。
下記アミノ酸接合体及びペプチド接合体においては、略語AcN−C(Pan−1)−及びHN−C(Pam−1)は、下記式:
[式中、Rは、必要に応じて、Ac又はHである]を意味する。
3.2 直接的接合によるペプチド接合の調製
ペプチド
ペプチド100、102、103、104、105及び106(表1)を、下記に記載され、そして示されるようにして合成した(スキーム1)
(i)反復Fmoc−SPPS;(ii)Fmoc−Cys(Trt)−OH、HATU、NMM、DMF;(iii)20%ピペリジン/DMF;(iv)AcO/NMM、DMF;(v)TFA/EDT;(vi)ビニルパルミテート、DTT、DMPA、NMP、365nm。
反復Fmoc−SPPSを用いての最後から2番目のアミノ酸までのペプチド配列の合成に続いて、Fmoc−システインを、DMF中、Fmoc−Cys(Trt)−OH、HATU及び4−メチルモルホリンとの反応により樹脂上のペプチドのN−末端残基として導入した。Fmoc基を、DMF中、20%ピペリジンを用いて除去した。必要に応じて、得られるアミン基を、DMF(2ml)中、20%無水酢酸及び4−メチルモルホリン(1mモル)の混合物による処理により、アセとアミドに転換した。
TFA/EDTによる樹脂からのペプチドの切断及びエーテルにおけるその沈殿に続いて、固形物を、1:1の水/MeCNに溶解し、そして凍結乾燥した。ペプチドがメチオニン残基を含む場合、その溶液を、凍結乾燥の前、60℃で1時間、加熱し、切断の間に生じている何れかのS−アルキル化を逆転した。次に、ペプチドを、RP−HPLCにより精製し、95%以上の材料を得た。
ペプチド102を、この位置での所望しない副反応を回避するのに、tert−ブチルチオエーテルとしての非末端システイン残基の側鎖により合成した。
ペプチド接合体
次に、チオール−エン反応を、ペプチド100及び102−106に対して実施し、その対応するペプチド接合体110、112A及び113−116を生成した(表2)。
DMPA(2.6mg)、ジチオトレイトール(9.2mg)及びビニルパルミテート(40mg、mモル)を、脱気されたNMP(2ml)に溶解した。次に、この溶液100μlを、小ポリプロピレン容器中に計量された1μモルのペプチドに添加し、10mMのペプチド、5mMのDMPA、30mMのDTT及び50mMのビニルパルミテートを含む溶液を得た。NMPは反応条件に適合でき、そして反応混合物の全ての成分を効果的に溶媒和した。
反応容器を、窒素によりフラッシュし、そして激しく攪拌された混合物を、365nmで作動する手持ちの6ワットランプ(Spectronics、NY)により照射した。30分後、反応をHPLCにより分析し、そして所望する生成物への転換を示した。次に、生成物を、RP−HPLCにより単離し、そして未反応の出発材料を回収した。
112Aの精製に続いて、システインのtert−ブチル保護基を、トリフリック酸及びトリフルオロ酢酸(1:16v/v)の混合物による3分間の処理により、除去し、完全に保護解除されたリポペプチド112を得た(表2A)。
アセチル化されていないN−末端システインを有するペプチドは、還元剤DTTの存在にもかかわらず、有意な量のジスルフィドダイマーを形成した。これは、その対応するN−アセチル化されたペプチドによっては観察されなかった。
ペプチド接合体110及び113−116をまた、次の別の手順により、ペプチド100及び103−106から調製した(表2B)。
この手順によれば、tert−ブチルメルカプタン(tBuSH)チオールを、DTTの代わりに使用した。これは、所望するペプチド接合体への基質ペプチドの高められた及び明白な転換をもたらした。
トリフルオロ酢酸(TFA)をまた、反応混合物に導入した。これはさらに、反応プロフィールを改善した。ビス−パルミトイル化された種を得るために、生成物ペプチド接合体を、ビニルパルミテートの第2分子との反応により形成されるマイナーな副産物のオリゴマーの形成が、TFAの添加により非常に抑制された。
メチオニンのそれらの条件下でのその対応するスルホキシドに酸化する見かけの傾向のために、メチオニン基を有するそれらのペプチドの粗生成物混合物を、凍結乾燥し、TFAに溶解し、そしてテトラブチルアンモニウムヨウ化物により処理し、酸化メチオニンを還元し、メチオニンん戻した。
典型的な手順は、次の通りであった。DMPA(6.5mg)を、脱気されたNMP(0.5ml)に溶解し、そしてtert−ブチルメルカプタン(17ml)を添加し、そして別の容器において、ビニルパルミテート(11.3mg)を脱気されたN−メチルピロリジノン(NMP)(0.5ml)に溶解した。ペプチド(1μモル)を、小さな攪拌機を備えた小さなポリプロピレン容器中に計量し、そして10μlのDMPA/tBuSH容器、続いて100μlのビニルパルミテート溶液を添加し、約10mMのペプチド、5mMのDMPA、30mMのDTT及び80mMのビニルパルミテートの溶液を得た。次に、TFA(5.5μl)を添加し、5%溶液を得た。反応容器を、窒素によりフラッシュし、そして激しく攪拌された混合物を、364nmでの作動する、手持ちの6ワットUVランプ(Spectronics NY)により照射した。20分後、さらにDMPA(10μl)及びビニルパルミテート(50μl)を添加し、そして照射を20分間、続けた。
メチオニンを含むそれらのペプチドのために、水(0.5ml)及びMeCN(0.5ml)を添加し、そしてその混合物を凍結乾燥した。得られる固形物を、純TFA(150μl)に溶解し、0℃に冷却し、そして25μののTFA中、テトラ−n−ブチルアンモニウムヨウ化物(3.7mg、10μモル)を添加した。1分後、冷却されたジエチルエーテル(0.5ml)を添加し、還元されたリボペプチドを沈殿し、これを、遠心分離によりペレット化し、そして凍結乾燥した。
反応を、HPLCにより分析し、所望する生成物への転換を示し(表2B)、次に、RP−HPLCにより単離した。
3.3 アミノ酸接合体の調製
アミノ酸接合体200、120及び121を、下記に記載され、そして示されているようにして、それぞれN−α−Fmoc−、N−α−アセチル−及びN−α−Boc−保護されたシステインから調製した(スキーム2)。
固体N−α−保護されたシステインを、溶解するか又は懸濁し、示される溶媒において100mg/mlの濃度にし(表3)、そしてビニルパルミテート(1.5モル当量)、続いて示される量の開始剤を添加した。光分解条件下で行われる反応のために、溶液をポリプロピレン容器において調製し、DMPAを、示されるモル割合で添加し(表3)、そして次に、攪拌された混合物を、364nmで照射した。熱条件下で行われる反応のために、溶液をガラス管において調製し、示される量のAIBN(アゾビスイソブチロニトリル)を添加し、そして攪拌された混合物を、油浴又はマイクロ波オーブンの何れかにおいて加熱した。
反応の進行を、薄層クロマトグラフィーを用いてモニターし、そしてシステイン開始材料の消費に基づいて完結まで進行せしめた。次に、溶媒を除去し、そして残渣を、ヘキサン/酢酸エチル混合物により溶出する、シリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した。Fmoc−Cys(Pam−1)−OH(200)、Ac−Cys(Pam−1)−OH(120)及びBoc−Cys(Pam−1)−OH(121)のアイデンティティを、H及び13C NMR、及び質量分析により確かめた。
N―Fmoc−Cys(Pam−1)−OH(200)
H NMR(400MHz,CDCl):δ7.76(d,J 7.61Hz,2H),7.60(br s,J 6.80Hz,2H),7.39(t,J 7.50Hz,2H),7.31(dt,J 0.77 J 7.50Hz,2H),6.92−6.42(br s,1H,COOH),5.72(d,J 7.66Hz,1H,FmocNH),4.70−4.62(m,1H),4.45−4.38(m,2H),4.26−4.18(m,3H),3.14(dd,J 4.67 J 13.66Hz,1H),3.06(dd,J 5.36,J 13.84Hz,1H),2.78(t,J 6.40Hz,2H),2.29(t,J 7.50Hz,2H),1.59(m,2H),1.28−1.21(m,24H),0.88(t,J 6.87Hz,3H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ174.1,173.9,155.9,143.69,143.62,143.5,141.3,127.7,127.0,125.0,119.9,67.3,63.0,53.5,47.0,34.3,34.1,31.9,31.2,29.67,29.64,29.60,29.4,29.3,29.2,29.1,24.8,22.6,14.0;HRMS実測値(ESI):[M+Na] 648.3328、C3651NOSNa 648.3329有する。
N―Ac―Cys(Pam−1)−OH(120)
H NMR(400 MHz,CDCl):δ8.21−7.70(br s,1H,COOH),6.29(d,J 7.51Hz,1H,NHAc),4.79(ddd,J 5.06 J 5.49 J 6.94Hz,1H),4.22(t,J 6.72Hz,1H),4.21(t,J 6.53Hz,1H),3.12(dd,J 4.72 J 14.08Hz,1H),3.05(dd,J 5.80 J 13.93Hz,1H),2.78(t,J 6.60Hz,1H),2.77(t,J 6.76 Hz,1H),2.33(t,J 7.50Hz,2H),2.09(s,3H),1.65−1.55(m,2H),1.27−1.22(s,24H),0.87(t,J 6.92Hz,3H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ174.0,172.7,171.4,62.9,52.1,34.2,33.8,31.8,31.2,29.6,29.63,29.60,29.4,29.3,29.2,29.1,24.8,22.8,22.6,14.0;HRMS実測値(ESI):[M+Na] 468.2750、C2343NOSNa 468.2754を有する。
N−Boc−Cys(Pam−1)−OH(121)
H NMR(400MHz,CDCl):δ9.71−8.84(br s,1H,COOH),5.43−5.36(m,1H,BocNH),4.60−4.49(m,1H),4.21(t,J 6.80Hz,2H),3.14−2.93(m,2H),2.78(t,J 6.73Hz,2H),2.30(t,J 7.46Hz,2H),1.64−1.56(m,2H),1.44(s,9H),1.24(s,24H),0.56(t,J 6.82Hz,3H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ174.7,173.8,155.4,63.1,53.2,34.4,34.2,31.9,31.2,29.69,29.66,29.62,29.4,29.3,29.2,29.1,28.2,28.1,24.9,22.6,14.1;HRMS実測値(ESI):[M+Na] 526.3176、C26H49NOSNa 526.3173を有する。
接合反応を、表3に要約される種々の条件下で実施した。
a:UV照射は365nmで作動する手持ちSpectronics6を用いた;マイクロ波反応を、100W及び70℃で作動するCEM Discoverマイクロ波反応機を用いて実施する。b:収率は、マイクロクロマトグラフィー処理の後、単離された材料に基づかれる。c:この時間の後、不完全な収率は、残留Fmoc−システイン基質に基づかれる。
表3から見られ得るように、光分解性条件の使用は、システイン基質のN−保護基及び光開始剤の相対的濃度にかかわらず、比較的一定の収率を有する所望する生成物を生成した。
開始剤としてのAIBNを用いる熱条件下で、収率は相当に変化した。N−アセチル化された基質は、所望する生成物120(エントリー9)の卓越した収率をもたらした。マイクロ波加熱の使用は、特に効果的であり、アセチル化された生成物120(エントリー7)の定量的収率及びBoc生成物121(エントリー10)の高い収率を付与した。
3.4 アミノ酸接合体のカップリングを介してのペプチド接合体の調製
ペプチド接合体110−116(表4)を、下記に記載され、そして示されるようにして調製した(スキーム3)。
(i)反復Fmoc−SPPS;(ii)Fmoc−Cys(Pam−1)−OH(200)、PyBOP、コリジン、DMF;(iii)Ac−Cys(Pam−1)−OH(120)又はBoc−Cys(Pam−1)−OH(121)、PyBOP、コリジン、DMF;(iv)20%ピペリジン/DMF;(v)Ac2O/NMM、DMF;(vi)TFA/EDT。
所望するペプチド配列を、前に記載されたように、Tributeペプチド合成機を用いる標準の反復Fmoc SPPS技法を用いて合成した。最後から2番目のアミノ酸残基のカップリングの後、樹脂結合ペプチド鎖を、DMF中、PyBOP及びコリジンを用いて、アミノ酸接合体N−Fmoc−Cys(Pam−1)−OH200により誘導体化した。次に、DMF中、20%ピペリジンを用いて除去した。
次に、得られるペプチドを、保護基の付随する除去を伴って、TFA/EDTを用いて、樹脂から切断し、ペプチド接合体111、113及び115を得た。
他方では、得られるペプチドを、DMF(2ml)中、20%無水酢酸及び4−メチルモルホリン(1mモル)の混合物による処理により、その対応するアセとアミドに転換し、そして次に、樹脂から切断し、ペプチド接合体を得た。
他方では、樹脂結合ペプチドを、アミノ酸接合体N−Boc−Cys(Pam−1)−OH 121又はN−Ac−Cys(Pam−1)−OH 120の何れかにより誘導体化した。樹脂からの切断に基づいて、ペプチド接合体110−116を、Fmoc基に関して必要な追加の操作もなしに、直接的に得た。
アミノ酸接合体のカップリングのための条件は、活性化に基づいてのアミノ酸のα−炭素のラセミ化する傾向を低めた。アミノ酸接合体(0.075mモル)及びPyBOP(ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート)(0.1mモル)を組合し、そしてDMF(0.3ml)に溶解した。純2,4,6−トリメチルピリジン(0.1mモル)を添加し、そして30秒の混合の後、溶液を、0.025mモルの樹脂に移し、次に、90分間、攪拌し、排出し、そして洗浄した(DMF)。
次にペプチドを、5%(v/v)エタンジチオールを含むトリフルオロ酢酸1mlにおいて、0.015mモルの樹脂を、室温で3時間、攪拌することにより切断した。次に、上清液を、冷却されたジエチルエーテル(10ml)中にシンターを通して排出し、そして樹脂を、さらなる1mlのTFAにより洗浄し、これを、エーテルにまた添加した。
沈殿された材料を、遠心分離によりペレット化し、そしてペレットを、エーテル(5ml)により1度、洗浄し、その後、1:1のMeCN/水(+0.1%tfa)に溶解し、そいて凍結乾燥した。ペプチドがメチオニン残基を含む場合、溶液を、凍結乾燥の前、60℃で1時間、加熱した。次に、ペプチドを、RP−HPLCにより精製し(95%以上)、そしてそれらのアイデンティティを、分析用RP−HPLC及び質量分析により確かめた。
実施例4.10.ペプチド及びペプチド接合体の生物学的活性
これらの実施例は、抗原提示細胞(APC)による、種々の抗原性ペプチドコンストラクトの種々のT細胞クローンへのプロセッシング及び提示を支持することへの本発明のペプチド及びペプチド接合体の効力の評価を記載する。
材料
次の例に使用されるペプチド及びペプチド接合体コンストラクトが、下記表5に概略されている。
一般方法
T細胞クローンの維持
ヒトCD4+及びCD8+ T細胞を、グルタマックス、ペニシリン/ストレプトマイシン及び 5% v/vヒト血清(「RS5」、すべての試薬はLife Technologieからである)により補充されたRPMI1640において、1−3×10/mlの濃度で維持した。培地を、週2度、50%v/v、リフレッシュした。CD4+ T細胞クローンのためのRS5を、IL−7及びIL−21により補充し、そしてCD8+ T細胞のためのRS5を、IL−7+IL−15により補充した(PeprTechからの全てのサイトカイン、5ng/mlの最終濃度で使用された)。
リンパ芽球様細胞系(「LCL」)の生成及び維持
エプスタイン・バーウィルス(EBV)−産生B95−8MM細胞を、T75フラスコ(BD Biosciences)において、グルタマックス、ペニシリン/ストレプトマイシン及び10%v/vウシ胎仔血清(“「RF10」、すべての試薬はLife Technologieからである)により補充されたRPMI1640中で増殖した。EBV−含有培地を集め、そして遠心分離し、非付着性細胞をペレット化し、そして次に、EBV−含有上清液を、フィルター殺菌(0.22μm)した。10×10個のドナー末梢血液単核細胞(PBMC)を、T25フラスコ(BD Biosciences)中で、1.5mlのRF10に懸濁した。2.5mlのB95−8細胞培養物の上清液を、添加し、そして細胞を2時間インキュベートした。次に、5%v/vフィトヘマグルチニン(PHA、Gibco)を含む1mlの新鮮なRF10を添加した(1%v/vの最終濃度)。フラスコを、B細胞LCLの成長について、典型的には4−6週間にわたってモニターし、必要の場合、T75フラスコ(BD Biosciences)に移した。LCL系を、凍結保存し、そして作業用ストックを、0.5−1.5×10/mlで、RF10において維持した。
単球由来の樹状細胞(MoDC)の培養
血液を、インフォームドコンセントを得た健康なドナーから採血した。PBMCを、Lymphoprep (Axis Shield)を用いて、密度遠心分離により精製した。単球を、単球単離キットII(Miltenyi Biotec)を用いてPBMCから単離し、そしてMoDcを、100ng/mlのGM−CSF及び50ng/ml IL−4(両者ともPeprotechからである)により補充されたRF10においての6日間の培養により生成した。培地を、2日ごとに、50%v/vリフレッシュした。
CD8+ T細胞クローンの活性化アッセイ
ドナーLCL又はMoDC(また、本明細書においては、抗原提示細胞又は「APC」とも言及される)を、RF10+ペプチド/コンストラクトにおいて、所望する濃度でインキュベートした。Pam3Cys(P3C)及びペプチド成分の両者が存在するが、しかし接合されていないサンプルにおいて、LCLを、P3Cにより30分間、前処理し、そして次に、培地を、P3C及びペプチドの両者を含むRF10によりリフレッシュした。未処理のAPCを、RF10のみにおいてインキュベートした。APC/コンストラクトインキュベーションを、アッセイの性質、及び処理当たりに必要とされるAPCの数に依存して、96ウェル(U底、BD Biosciences)又は48wp(平底、BD Biosciences)において実施した。インキュベーションに続いて、APCを、RPMI1640により4度、洗浄し、未結合コンストラクト/P3Cを除去した。
フローサイトメトリー検出を可能にするために、CD8+ T細胞クローンを、0.5μMのCellTrace(登録商標)Violet(「CTV」)(Life Technologies)により、その製造業者のプロトコルに従って、APCウェル中への播種の前、前染色するか、又は下記のようにして、同時インキュベーションに従って、抗−CD8抗体により染色した。
パルスされた/洗浄されたAPC及びCTV染色されたT細胞クローンを、96ウェルプレート(U底)に、4:1の比率で、二重反復して播種した(使用される細胞の典型的な数は、1.25×10個の細胞/ml T細胞及び5×10個の細胞/ml APC)。播種に続いて、APC/T細胞プレートを、軽く遠心分離し(300xg以下、3分)、即時の相互作用を可能にし、そして標準の細胞培養インキュベーターにおいて26時間、インキュベートした。
T細胞活性化を検出するために、サンプルを、50μlの合計体積の洗浄緩衝液(PCS/FCS(1%v/v))において、下記表6に示される抗体(細胞がCTVにより前染色されていない場合のみ使用される抗−CD8)により染色した。
サンプルを、暗室において30分間、氷上でインキュベートし、そして次に、洗浄緩衝液により2度洗浄し、未結合抗体を除去した。DAPI(1μg/mlの最終濃度)を、生/死の除外を可能にするために、取得の直前、各サンプルに添加した。
データの取得を、FACSDivaソフトウェアと共にBD FACSAria IIを用いて行い、そしてデータ分析を、FlowJoソフトフェア(Treestar)を用いて行った。データは、CD137発現について陽性の生存クローン細胞の平均%±SDとして提示された。
CD4+ T細胞クローンお活性化アッセイ
全てのAPCパルス/洗浄/播種;T細胞クローンCTV染色;及びAPC/T細胞同時インキュベーション設定手順を、上記「CD8+ T細胞クローンの活性化アッセイ」について記載されるようにして、実施した。
T細胞活性化を検出するために、サンプルを、50μlの合計体積の洗浄緩衝液(PCS/FCS(1%v/v))において、下記表7に示される抗体(細胞がCTVにより前染色されていない場合のみ使用される抗−CD4)により染色した。
サンプルを、暗室において30分間、氷上でインキュベートし、そして次に、洗浄緩衝液により2度洗浄し、未結合抗体を除去した。DAPI(1μg/mlの最終濃度)を、生/死の除外を可能にするために、取得の直前、各サンプルに添加した。
データの取得を、FACSDivaソフトウェアと共にBD FACSAria IIを用いて行い、そしてデータ分析を、FlowJoソフトフェア(Treestar)を用いて行った。データは、生存クローン細胞上でのCD25及びCD134発現のメジアン蛍光強度(MFI)+SDとして提供された。
実施例4
これらの実施例は、抗原提示細胞(APC)による、種々の抗原性ペプチドコンストラクトの種々のT細胞クローンへのプロセッシング及び提示を支持することへの本発明のペプチド及びペプチド接合体の効力の評価を記載する。
材料
この実施例に使用されるCD8+ T細胞クローン(クローン4D9)により認識されるペプチドエピトープ、p495−503が下記に太字でコンストラクト配列内に示されている:
142:Ac−Cys−SKKKK−NLVPMVATVK(Ac)−NH2
131:Pam2Cys−SKKKK−NLVPMVATVK(Ac)−NH2
110:Pam1Cys(Ac)−SKKKK−NLVPMVATVK(Ac)−NH2
MoDC調製及びCD8+ T細胞クローン活性化アッセイは、下記方法に記載のようにして行われた。
結果
図3に示されるように、T脂肪活性化を、10μMでのすべてのペプチドコンストラクトについて検出したが、しかし100nMではペプチドコンストラクト131及び110について検出した。
両濃度で、コンストラクト131及び110は、コンストラクト142よりも高いT細胞活性化を誘発した。それらの結果は、本発明の方法を用いて、TLR−アゴニストに接合される場合、このエピトープの提示を維持し、そして多分、そのエピトープの提示を改善する、本発明のペプチド接合体の効力を指示する。
実施例5
この実施例は、自系LCLにより、及び同種異系HLA−A2+HLA−DP4+MoDCにより、CD8+ T細胞クローンへのNY−ESO−1153−180コンストラクトのプロセッシング及び提示を支持することにおいての本発明のペプチド及びペプチド接合体の効力の評価を記載する。
材料
この実施例に使用されるCD8+ T細胞クローン(クローン2F2)により認識されるペプチドエピトープ、p157−165が下記に太字でコンストラクト配列内に示されている:
143:LQQLSLLMWITQCFLPVFLAQPPSGQRR−OH
144:SKKKK−LQQLSLLMWITQCFLPVFLAQPPSGQRR−OH
112:Pam1Cys(Ac)−SKKKK−LQQLSLLMWITQCFLPVFLAQPPSGQRR−OH
111:Pam1Cys(NH2)−SKKKK−LQQLSLLMWITQCFLPVFLAQPPSGQRR−OH
132:Pam2Cys−SKKKK−LQQLSLLMWITQCFLPVFLAQPPSGQRR−OH
LCL/MoDC調製及びCD8+ T細胞クローン活性化アッセイは、実施例4に記載のような方法を用いて行われた。
結果
100%T細胞活性化が、LCLを用いて、10μMですべてのコンストラクト(+/−P3C)により誘発された(図4を参照のこと)。50−100%T細胞活性化が、コンストラクト143及び144(+/−外因性P3C)を用いて、100nMで観察された。ペプチドコンストラクト143のみが、100nMで100%のT細胞活性化を誘発し、このことは、N−末端SKKKKモチーフの存在が、エピトープp157−156の損なわれたプロセッシングを有することを示唆する。ペプチドコンストラクト112、111及び132が、100nMで20%以下のT細胞活性化を誘発し、このことは、TLRアゴニスト接合がCD8+ T細胞へのp157−165エピトープの提示を可能にしたけれども、それはエピトープのプロセッシング及び提示を改善しなかったことを示唆する。
図5に示されるように、T細胞活性化はまた、MoDCが、APCとして使用される場合、検出でき、10nMで55−95%のレベルに達した。
実施例6
この実施例は、自系LCLにより、及び同種異系HLA−A2+HLA−DP4+MoDCにより、CD4+ T細胞クローンへのNY−ESO−1153−180抗原性ペプチドコンストラクトのプロセッシング及び提示を支持することにおいての本発明のペプチド及びペプチド接合体の効力の評価を記載する。
材料
この実施例に使用されるCD4+ T細胞クローン1B7及び1C11により認識されるペプチドエピトープ、p157−170が下記に太字でコンストラクト配列内に示されている。
143:LQQLSLLMWITQCFLPVFLAQPPSGQRR−OH
144:SKKKK−LQQLSLLMWITQCFLPVFLAQPPSGQRR−OH
112:Pam1Cys(Ac)−SKKKK−LQQLSLLMWITQCFLPVFLAQPPSGQRR−OH
111:Pam1Cys(NH2)−SKKKK−LQQLSLLMWITQCFLPVFLAQPPSGQRR−OH
132:Pam2Cys−SKKKK−LQQLSLLMWITQCFLPVFLAQPPSGQRR−OH
LCL/MoDC調製及びCD4+ T細胞クローン活性化アッセイは、実施例4に記載のような方法を用いて行われた。
結果
図6−8に見られ得るように、T細胞活性化(未処理のバックグラウンドに対するCD25発現の上昇により決定される場合)は、LCL(クローン1B7のみ、図6)又はMoDC(クローン1B7、図7及びクローン1c11、図8)が使用される場合、10μM及び100nMの両者で、全てのコンストラクトについて検出できた。各図7及び8に比較して、図6の比較により示されるように、自系LCLは、同種異系MoDCよりも高レベルのCD25アップレギュレーションを誘発するように見えた。
TLRアゴニスト接合は、このエピトープ(p157−170)のための遊離ペプチドに比較される場合、MHCクラスIIに対する同等のエピトーププロセッシング及び提示を提供した。それらの結果は、本発明の方法を用いてTLRアゴニストとの接合が、CD4+ T細胞への抗原プロセッシング及び提示を維持することを確認する。
図4−8の組合わされた結果は、本発明の方法を用いてのTLRアゴニストとの接合が、CD4+及びCD8+ヒトT細胞の両者へのペプチド抗原NY−ESO−1153−180内のエピトープのプロセッシング及び提示を保持することを示している。
実施例7
この実施例は、自系LCLにより、CD8+ T細胞クローンへのNY−ESO−179−116コンストラクトのプロセッシング及び提示を支持することにおいての本発明のペプチド及びペプチド接合体の効力の評価を記載する。
材料
この実施例に使用されるCD8+ T細胞クローン1D7により認識されるペプチドエピトープ、p92−100が下記に太字でコンストラクト配列内に示されている:
145:GARGPESRLLEFYLAMPFATPMEAELARRSLAQDAPPL−OH
114:Pam1Cys(Ac)−SKKKK−GARGPESRLLEFYLAMPFATPMEAELARRSLAQDAPPL−OH
113:Pam1Cys(NH2)−SKKKK−GARGPESRLLEFYLAMPFATPMEAELARRSLAQDAPPL−OH
この実施例において使用されるCD8+ T細胞クローン1F10により認識されるペプチドエピトープ、p96−104が、下記太字でコンストラクト配列内に示される:
145:GARGPESRLLEFYLAMPFATPMEAELARRSLAQDAPPL−OH
114:Pam1Cys(Ac)−SKKKK−GARGPESRLLEFYLAMPFATPMEAELARRSLAQDAPPL−OH
113:Pam1Cys(NH2)−SKKKK−GARGPESRLLEFYLAMPFATPMEAELARRSLAQDAPPL−OH
LCL調製及びDC8+ T細胞活性化アッセイを、実施例4の方法に記載されるようにして、実施した。100nMの最少ペプチドエピトープによりパルスされたLCLは、正の対照として作用した(データは示されていない)。
結果
クローン1D7(p92−100)は、試験されるすべての濃度で、すべてのコンストラクトに応答した(図9を参照のこと)。ペプチドコンストラクト114及び113に対する応答は、一致した濃度で、特に1μM/100nMで、ペプチドコンストラクト145+/−P3Cによる応答よりもやや劣っていた。
クローン1F10(p96−104)は、試験されるすべての濃度で、すべてのコンストラクトに応答した(図10を参照のこと)。ペプチドコンストラクト114及び113に対する応答は、一致した濃度で、特に10μMで、ペプチドコンストラクト145+/−P3Cによる応答と同等か、又はそれよりもわずかに良好であった(CD137MFIにおける上昇により最良に実証された;データは示されていない)。
それらの結果は、本発明の方法を用いてのTLRアゴニストとの接合の後、ペプチドNY−ESO−179−116が、2種の異なったエピトープ(p92−100及びp96−104)を認識する2種の異なったCD8+T細胞系にプロセッシングされ、そして提示されるその能力を保持することを確立する。
実施例8
この実施例は、自系LCLにより、CD8+ T細胞クローンへのNY−ESO−1118−143コンストラクトのプロセッシング及び提示を支持することにおいての本発明のペプチド及びペプチド接合体の効力の評価を記載する。
材料
この実施例に使用されるCD8+ T細胞クローン1C11により認識されるペプチドエピトープ、p125−133が下記に太字でコンストラクト配列内に示されている:
147:VPGVLLKEFTVSGNILTIRLTAADHR−OH
116:Pam1Cys(Ac)−SKKKK−VPGVLLKEFTVSGNILTIRLTAADHR−OH
115:Pam1Cys(NH2)−SKKKK−VPGVLLKEFTVSGNILTIRLTAADHR−OH
LCL調製及びDC8+ T細胞活性化アッセイを、実施例4の方法に記載されるようにして、実施した。1μMのNY−ESO−1121−138によりパルスされたLCLは、正の対照として作用した(データは示されていない)。
結果
図11に示されるように、95%以上のT細胞活性化が、10μMでのすべてのコンストラクト(+/−93C)により誘発された。1μMで、ペプチドコンストラクト147(+/−外因性P3C)によるT細胞活性化がそれぞれ、75%/60%に低下したが、しかしペプチドコンストラクト116及び115に関して、90%以上で推移した。100nMで、ペプチドコンストラクト147については、全くないか又はごくわずかなT細胞活性化が観察され、ところがペプチドコンストラクト116及び115は、それぞれ、30%以上及び20%、誘発した。
T細胞活性化の誘発でのペプチドコンストラクト116及び115の優位性は、TLRアゴニストへの接合がこのエピトープ(p125−133)のプロセッシング及び提示を改善することを示唆する。
実施例9
この実施例は、自系LCLにより、CD4+ T細胞クローン1E4及び1D6へのNY−ESO−1118−143コンストラクトのプロセッシング及び提示を支持することにおいての本発明のペプチド及びペプチド接合体の効力の評価を記載する。
材料
この実施例に使用されるペプチドコンストラクトが、下記に示される:
147:VPGVLLKEFTVSGNILTIRLTAADHR−OH
116:Pam1Cys(Ac)−SKKKK−VPGVLLKEFTVSGNILTIRLTAADHR−OH
115:Pam1Cys(NH2)−SKKKK−VPGVLLKEFTVSGNILTIRLTAADHR−OH
この実施例に使用されるCD4+クローン1E4により認識される推定上のペプチドエピトープp127−138が、下記に太字でコンストラクト配列内に示される:
147:VPGVLLKEFTVSGNILTIRLTAADHR−OH
116:Pam1Cys(Ac)−SKKKK−VPGVLLKEFTVSGNILTIRLTAADHR−OH
115:Pam1Cys(NH2)−SKKKK−VPGVLLKEFTVSGNILTIRLTAADHR−OH
この実施例に使用されるCD4+クローン1D6により認識される推定上のペプチドエピトープp121−132が、下記に太字でコンストラクト配列内に示される:
147:VPGVLLKEFTVSGNILTIRLTAADHR−OH
116:Pam1Cys(Ac)−SKKKK−VPGVLLKEFTVSGNILTIRLTAADHR−OH
115:Pam1Cys(NH2)−SKKKK−VPGVLLKEFTVSGNILTIRLTAADHR−OH
LCL調製及びDC4+ T細胞活性化アッセイを、実施例4の方法に記載されるようにして、実施した。1μMのNY−ESO−1121−138によりパルスされたLCLは、正の対照として作用した(データは示されていない)。
結果
クローン1E4は、図12に明白にみられるように、試験されるすべての濃度で、すべてのコンストラクト(+/−外因性P3C)に対して応答した。それらの結果は、p118−143からこのクローンのための同族エピトープのプロセッシングが効果的であり、そしてTLRアゴニスト連結に依存しないか、又はそれにより影響されないことを示唆する。
図13に示されるように、クローン1D6は、p121−138によりパルスされたLCLに対して良好に応答するが(データは、示されていない)、しかしペプチドコンストラクト147(p118−143)+/−P3Cに対しては応答せず、このことは、その同族エピトープのプロセッシングにおける障害を示唆する。これは、TLRアゴニスト接合の不在下で、N−末端VPG又はC−末端TAADHRの何れかの存在のためであることが提案されている。このプロセッシング欠陥は、トランスでの同時TLR連結により救済されない。
しかしながら、クローン1D6は、滴定方式で、ペプチドコンストラクト116及び115(116は、115よりも高い応答を誘発する)に対して応答する(図13を参照のこと)。これは、TLRアゴニストへの接合を介して後期エンドソーム/リソソーム経路へのペプチド成分の効果的標的化が、接合されていないペプチドコンストラクト147に関して観察されるプロセッシングブロックを軽減することを示唆する。何れかの理論にも束縛されることは望まないが、出願人は、これが後期エンドソーム又はリソソーム特異的プロテアーゼ又はプロセッシング経路への暴露により、少なくとも部分的であり得ることを提案している。
実施例10
この実施例は、本発明のペプチドコンストラクトによりTLRアルゴニストを調査する。
方法
TLRアッセイを、前述の実施例に記載されるコンストラクトを用いて、以下に説明するようにして、実施した。
Hekblue細胞を用いてのToll様受容体2(TLR2)アゴニスト
HEK−Blue(登録商標)−hTLR2及びHEK−Blue(登録商標)−mTLR2を、Invivogenから購入した。それらのHEK−Blue細胞を、レポーター遺伝子SEAP(分泌された胚性アルカリホスファターゼ)、及びそれぞれ、ヒト又はネズミTLR2の何れかの同時−トランスフェクションにより生成した。SEAPレポーター遺伝子は、5種のAP−1及び5種のNFkB結合部位に融合されたIFN−B最小プロモーターの制御下にある。細胞を、製造業者の説明書に従って培養した。アッセイの日、コンストラクトを、96ウェルプレートにおいて、20μlの体積のエンドドキシンを含まない水に、示される濃度で添加した。HEK−Blue(登録商標)−hTLR2 及びHEK−Blue(登録商標)−mTLR2細胞を、HEK−Blue(登録商標)検出培地において、役2.83×10個の細胞/mlで再懸濁し、そしてすぐに、180mlの細胞懸濁液(ウィル当たり約5×10個の細胞)を添加した。細胞を、5%CO下で37℃で一晩インキュベートした。SEAP発現を、635nMで、Enspierプレートリーダー(PerkinElmer)を用いて定量化した。
TLR2−一過性トランスフェクトされたHeK293細胞からのIL−8の検出方法
Hek−293細胞を、10%FBSを含むDMEM(培地は、抗生物質により補充されていない)を有する96ウェルプレートに、ウェル当たり50μlで3×10個の細胞をプレートした。細胞を、pFLAG−TLR2プラスミド及びpcDNA3.1(Shimizu,T.,Y.Kida and K.Kuwano(2005).”A dipalmitoylated lipoprotein from Mycoplasma pneumoniae activates NF−kappa B through TLR1,TLR2,and TLR6.”J Immunol 175(7):4641−4646に報告されるように、Shimizuからの寄贈である)の組み合わせ、又は対照プラスミド(pcDNA3.1)の何れかによりトランスフェクトした。リポフェクタミン/DNA複合体のマスター混合物を、サンプル当たり50μlの体積で、0.3μlのリポフェクタミン中、100ngのDNAでOpti−MEMにおいて構成した。20分間のインキュベーションに続いて、プラスミド混合物を、細胞に添加した。タンパク質発現を、コンストラクトの添加の前、24時間、誘発した。
コンストラクトを、示される濃度でウェルに添加し、ウェル当たり200μlの最終体積にした。18時間の刺激に続いて、上清液を、各サンプルから収穫し、そして必要とされるまで、−20℃で貯蔵した。IL−8分泌を、次のわずか1つの修飾を伴って、サイトメトリービーズアレイ(Cytometric Bead Array(BD Biosciences))により、その製造業者のプロトコルに従って決定した:ならし培地25μlを、50μlの代わりに使用した。分泌されたIL−8の濃度を正確に決定するために、11−点標準曲線(1−5000ng/ml)を実施した。サンプルを、BD−FACS Aria II(BD Biosciences)を用いて分析し、そしてデータを、FCAP ARRAYソフトウエア及び(バージョン1.0.1)を用いて分析した。
結果
図14及び15に示されるように、試験されたすべてのコンストラクトは、HekBlue(登録商標)(図14)及びIL−8(図15)レポーターシステムにおいて、TLRアルゴニストを実証した。TLRアゴニストは、滴定可能であり、そして試験された両濃度で、バックグラウンド以上に検出できた。
両アッセイシステムにおいて、Pam1C(Ac)コンストラクトは、一致したPam1C(NH)コンストラクトよりも強い応答を誘発した。
上記実施例に本発明の範囲を制限する意図はありません。当業者により理解されるように、多くの変形が、本発明の範囲を逸脱することなく可能である。

Claims (93)

  1. アミノ酸−又はペプチド接合体の製造方法であって、
    脂質含有接合パートナー、及び
    アミノ酸含有接合パートナー、
    を、チオールによる炭素−炭素二重結合のハイドロチオール化により、脂質含有接合パートナーを、アミノ酸含有接合パートナーに接合するのに効果的な条件下で、反応せしめることを含んで成る方法。
  2. 前記アミノ酸含有接合パートナーが、ペプチド含有接合パートナーである、請求項1記載の方法。
  3. 前記アミノ酸含有接合パートナーがエピトープを含む、請求項1又は2に記載の方法。
  4. ペプチド接合体を提供するために、アミノ酸又はペプチドに、アミノ酸接合体のアミノ酸をカップリングすることを、さらに含んで成る、請求項1記載の方法。
  5. ペプチドエピトープを含むペプチド接合体を提供するために、アミノ酸又はペプチドに、前記アミノ酸接合体のアミノ酸又は前記ペプチド接合体のアミノ酸をカップリングすることを、さらに含んで成る、請求項1〜4の何れか1項に記載の方法。
  6. 前記アミノ酸接合体のアミノ酸又は前記ペプチド接合体のアミノ酸に、エピトープをカップリングすることを、さらに含んで成る、請求項5記載の方法。
  7. 前記エピトープが、ペプチドエピトープである、請求項3、5、及び6の何れか1項に記載の方法。
  8. 前記エピトープが、リンカー基を介してカップリングされるか又は接合される。請求項7記載の方法。
  9. 前記脂質含有接合体が接合される、前記ペプチド接合体のアミノ酸が、N−末端アミノ酸残基である、請求項4〜8の何れか1項に記載の方法。
  10. 前記アミノ酸含有接合パートナーのアミノ酸が、炭酸−炭素二重接合又はチオールを含む、請求項1〜9の何れか1項に記載の方法。
  11. 前記炭素−炭素二重結合又はチオールを含む前記アミノ酸が、N−末端アミノ酸残基である、請求項10記載の方法。
  12. 前記炭素−炭素二重結合を含むアミノ酸のアミノ基が、アシル化される、請求項10又は11に記載の方法。
  13. 前記アミノ酸接合体のアミノ酸のアミノ基、又は前記脂質含有接合パートナーが接合されているペプチド接合体のアミノ酸残基をアシル化することを、さらに含んで成る、請求項1〜12の何れか1項に記載の方法。
  14. 前記アミノ酸含有接合パートナーのアミノ酸が、チオールを含む、請求項10〜13の何れか1項に記載の方法。
  15. 前記チオールが、システイン残基のチオールである、請求項14記載の方法。
  16. 前記システイン残基のアミノ基が、C2−20の脂肪酸によりアシル化される、請求項15記載の方法。
  17. 前記C2−20の脂肪酸がアセチルである、請求項16記載の方法。
  18. 前記ペプチド接合体又はアミノ酸含有接合パートナーが、1又は2以上の可溶化基を含む、請求項1〜17の何れか1項に記載の方法。
  19. 前記可溶化基が、ペプチド鎖に複数の連続した親水性アミノ酸残基の配列を含むアミノ酸配列である。請求項18記載の方法。
  20. 前記ペプチド接合体又はアミノ酸含有接合体パートナーが、脂質含有接合パートナーが接合されるアミノ酸残基に隣接したセリン残基を含む、請求項1〜17の何れか1項に記載の方法。
  21. 前記ペプチドが、前記セリン残基に隣接した複数の親水性アミノ酸残基の連続配列をさらに含む、請求項20記載の方法。
  22. 前記アミノ酸含有接合パートナーの1又は2以上のアミノ酸の1又は2以上の反応性官能基が保護されていない、請求項1〜3、5,7,8及び10〜21の何れか1項に記載の方法。
  23. 前記アミノ酸含有接合パートナーが、ペプチドから成る、請求項1〜3、5,7,8及び10〜22の何れか1項に記載の方法。
  24. 前記アミノ酸含有接合パートナーが、アミノ酸から成る、請求項1〜4、及び12〜21の何れか1項に記載の方法。
  25. 前記アミノ酸のカルボキシル基が、カルボキシル保護基により保護され、そして/又は前記アミノ酸のアミノ基がアミノ保護基により保護される、請求項24記載の方法。
  26. 前記脂質含有接合パートナーが、少なくとも4又は少なくとも6の鎖−連結された原子をそれぞれ含む、1又は2以上の任意に置換された直鎖状又は分枝状脂肪族又はヘテロ志脂肪鎖を含む、請求項1〜25の何れか1項に記載の方法。
  27. 前記1又は2以上の鎖が、ヘテロ原子含有官能基により、炭素−炭素二重結合又はチオールを含む部分に共有結合される、請求項26記載の方法。
  28. 前記脂質含有接合パートナーが、下記式(A1):
    [式中、
    Zは、−O−、−NR−、−S−、−S(O)−、−SO−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NR−、−NRC(O)−、−OC(O)O−、−NRC(O)O−、−OC(O)NR−、及び−NRC(O)NR−から成る群から選択され;
    Rは、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり、ここでアルキル又はシクロアルキルは任意に置換され;
    mは、0−4の整数であり;
    mの各場合でのR1及びR2は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;又はR3は、L2−C(O)−CO1−6アルキルであり;
    R3、R4及びR5は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、又はC3−6シクロアルキルであり;又はR3はL2−C(O)−CO1−6アルキルであり;
    L1及びL2は、それぞれ独立して、C5−21アルキル又はC4−20へテロアルキルであり;
    但し:
    R3がL2−C(O)−CC1−6アルキルである場合、R1はL2−C(O)−OC1−6アルキルではなく;
    そして
    mが2−4の整数である場合、1つだけのR1がL2−C(O)−OC1−6アルキルであり;そして
    R1、R2、R3、R4、R5、L1及びL2に存在する何れかのアルキル、シクロアルキル又はヘテロアルキルが任意に置換されている]で表される化合物、又は医薬的に許容できるその塩又は溶媒和物である、請求項1〜27の何れか1項に記載の方法。
  29. 前記脂質含有接合パートナーが、下記式(B1):
    [式中、
    Zは、−O−、−NR−、−S−、−S(O)−、−SO−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NR−、−NRC(O)−、−OC(O)O−、−NRC(O)O−、−OC(O)NR−、及び−NRC(O)NR−から成る群から選択され;
    Rは、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり、ここでアルキル又はシクロアルキルは任意に置換され;
    pは、0−4の整数であり;
    pの各場合でのR11及びR22は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;又はR11は、L2−C(O)−CO1−6アルキルであり;
    R33、及びR44は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、又はC3−6シクロアルキルであり;又はR33はL2−C(O)−CO1−6アルキルであり;
    L1及びL2は、それぞれ独立して、C5−21アルキル又はC4−20へテロアルキルであり;
    但し:
    R33がL2−C(O)−CC1−6アルキルである場合、R11はL2−C(O)−OC1−6アルキルではなく;
    そして
    pが2−4の整数である場合、1つだけのR11がL2−C(O)−OC1−6アルキルであり;そして
    R11、R22、R33、R44、L1及びL2に存在する何れかのアルキル、シクロアルキル又はヘテロアルキルが任意に置換されている]で表される化合物、又は医薬的に許容できるその塩又は溶媒和物である、請求項1〜27の何れか1項に記載の方法。
  30. 前記アミノ酸又はペプチド接合体が、下記式(A):
    [式中、
    Zは、−O−、−NR−、−S−、−S(O)−、−SO−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NR−、−NRC(O)−、−OC(O)O−、−NRC(O)O−、−OC(O)NR−、及び−NRC(O)NR−から成る群から選択され;
    Rは、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり、ここでアルキル又はシクロアルキルは任意に置換され;
    mは、0−4の整数であり;
    nは、1又は2であり;
    mの各場合でのR1及びR2は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであるか;又はR1は、L2−C(O)−OC1−6アルキルであり;
    R3、R4、R5、R8及びR9は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであるか;又はR3は、L2−C(O)−OC1−6アルキルであり;
    又はR9は、アミノ保護基、L3−C(O)又はA2であり;
    nの各場合でのR6及びR7は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、又はC3−6シクロアルキルであり;
    L1及びL2は、それぞれ独立して、C5−21アルキル又はC4−20ヘテロアルキルであり;
    L3は、C1−21アルキル又はC4−20へテロアルキルであり;
    A1及びA2は、それぞれ独立して、アミノ鎖又はペプチドであり;又はA1はOH又はOP1であり、ここでP1はカルボキシル保護基であり;
    但し、
    R3がL2−C(O)−CC1−6アルキルである場合、R1はL2−C(O)−OC1−6アルキルではなく;
    そして
    mが2−4の整数である場合、1つだけのR1がL2−C(O)−OC1−6アルキルであり;そして
    R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、L1及びL3に存在する何れかのアルキル、シクロアルキル又はヘテロアルキルが任意に置換されている]で表されるコンストラクト、又は医薬的に許容できるその塩又は溶媒和物を含む、請求項1〜28の何れか1項に記載の方法。
  31. 前記アミノ酸又はペプチド接合体が、下記式(B):
    [式中、
    Zは、−O−、−NR−、−S−、−S(O)−、−SO−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NR−、−NRC(O)−、−OC(O)O−、−NRC(O)O−、−OC(O)NR−、及び−NRC(O)NR−から成る群から選択され;
    Rは、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり、ここでアルキル又はシクロアルキルは任意に置換され;
    pは、0−4の整数であり;
    qは、0−2の整数であり;
    pの各場合でのR11及びR22は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;又はR11は、L2−C(O)−CO1−6アルキルであり;
    R33、R44、R55、R66、R77、R8及びR9は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、又はC3−6シクロアルキルであり;又はR33はL2−C(O)−CO1−6アルキルであり;
    又はR9は、アミノ保護基、L3−C(O)又はA2であり;
    qの各場合でのRa及びRbは、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;
    L1及びL2は、それぞれ独立して、C5−21アルキル又はC4−20へテロアルキルであり;
    L3は、C1−21アルキル又はC4−20へテロアルキルであり;
    A1及びA2は、それぞれ独立して、アミノ酸又はペプチドであり;又はA1はOH又はOP1であり、ここでP1はカルボキシル保護基であり;
    但し、
    R33がL2−C(O)−CC1−6アルキルである場合、R11はL2−C(O)−OC1−6アルキルではなく;
    そして
    pが2−4の整数である場合、1つだけのR11がL2−C(O)−OC1−6アルキルであり;そして
    R11、R22、R33、R44、R55、R66、R77、R8、R9、Ra、Rb、L1、L2及びL3に存在する何れかのアルキル、シクロアルキル又はヘテロアルキルが任意に置換されている]で表されるコンストラクト、又は医薬的に許容されるその塩又は溶媒和物を含む、請求項1〜27及び29の何れか1項に記載の方法。
  32. R9が独立して、水素、C1−6アルキル、又はC3−6シクロアルキルであり;
    又はR9が、L3−C(O)又はA2であり;そして
    A1及びA2がそれぞれ独立して、ペプチドであるか;又はA1は、OHであり;
    但し、R9がA2でない場合、A1はペプチドである、請求項30又は31に記載の方法。
  33. 前記アミノ酸又はペプチド接合体が、下記式(I):
    [式中、m、n、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、L1及びA1は、請求項30に定義された通りである]で表されるコンストラクト、又は医薬的に許容できるその塩又は溶媒和物を含み;そして
    前記方法が、下記式(II):
    で表されるコンストラクトを含む脂質含有接合パートナー、及び下記式(III):
    で表されるコンストラクトを含むペプチド含有接合パートナーを、式(III)の化合物におけるチオールによる、式(II)の化合物における炭素−炭素二重結合のハイドロチオール化により、式(III)の化合物により式(II)の化合物を接合するのに効果的な条件下で、反応せしめることを含んで成る、請求項1〜28、30及び32の何れか1項に記載の方法。
  34. 前記アミノ酸又はペプチド接合体が、下記式(IA):
    [式中、p、q、R11、R22、R33、R44、R55、R66、R77、R8、R9、Ra、Rb、L1及びA1は、請求項31に定義される通りである]で表されるコンストラクト、又は医薬的に許容できるその塩又は溶媒和物を含み;そして
    前記方法が、下記式(IIA):

    で表される化合物、及び下記式(IIIA):
    で表される化合物を、式(IIA)の化合物におけるチオールによる、式(IIIA)の化合物における炭素−炭素二重結合のハイドロチオール化により、式(IIIA)の化合物により式(IIA)の化合物を接合するのに効果的な条件下で反応せしめることを含んで成る、請求項1〜27、29、31及び32の何れか1項に記載の方法。
  35. pが、0−2の整数である、請求項29、31、32及び34の何れか1項に記載の方法。
  36. pが0又は1である、請求項35に記載の方法。
  37. pの各場合でのR11及びR22が、それぞれ独立して、水素である、請求項29、31、32及び34−36の何れか1項に記載の方法。
  38. R33及びR44がそれぞれ水素である、請求項29、31、32及び34−37の何れか1項に記載の方法。
  39. qが0又は1である、請求項31、32及び34−38の何れか1項に記載の方法。
  40. R55、R66及びR77がそれぞれ、水素である、請求項31、32及び34−39の何れか1項に記載の方法。
  41. qの各場合でのRa及びRbがそれぞれ、水素である、請求項31、32及び34−40の何れか1項に記載の方法。
  42. mが0〜2の整数である、請求項28、30、32及び33の何れか1項に記載の方法。
  43. mが0又は1である、請求項42に記載の方法。
  44. mの各場合でのR1及びR2がそれぞれ独立して、水素である、請求項28、30、32、33、42及び43の何れか1項に記載の方法。
  45. R4及びR5がそれぞれ、水素である、請求項28、30、32、33、42及び44の何れか1項に記載の方法。
  46. R6及びR7がそれぞれ、水素である、請求項30、32、33及び42−45の何れか1項に記載の方法。
  47. 前記式(I)の化合物が、下記式(IV):
    [式中、
    R3は、水素又はL2−C(O)−OCH2であり;
    R9は、水素、アミノ保護基、L3−C(O)又はA2であり;そして
    L1及びL2は、それぞれ独立して、C5−21アルキル又はC4−20へテロアルキルであり;
    L3は、C1−21アルキル又はC4−20へテロアルキルであり;
    A1及びA2は、それぞれ独立して、アミノ酸又はペプチドであり;又はA1はOH又はOP1であり、ここでP1はカルボキシル保護基である]で表される化合物、又は医薬的に許容できるその塩又は溶媒和物。
  48. R9が、水素、L3−C(O)又はA2であり;そして
    A1及びA2がそれぞれ独立して、ペプチドであり;又はA1がOHであり;
    但し、
    R9がA2でない場合、A1がペプチドである、請求項47に記載の方法。
  49. L1がC5−21アルキルである、請求項28−48の何れか1項に記載の方法。
  50. L1が、線状C15アルキルである、請求項49に記載の方法。
  51. L2がC5−21アルキルである、請求項28−50の何れか1項に記載の方法。
  52. R3が水素である、請求項28、30、32、33及び42−51の何れか1項に記載の方法。
  53. R9が水素、アミノ保護基又はL3−C(O)である、請求項30−52の何れか1項に記載の方法。
  54. R9が水素又はアミノ保護基であり、そして前記方法がさらに、R9での水素又はアミノ保護基を、L3−C(O)により置換するために、アミノ酸接合体又はペプチド接合体をアシル化することを包含する、請求項30−53の何れか1項に記載の方法。
  55. L3がメチル又は線状C15アルキルである、請求項30−54の何れか1項に記載の方法。
  56. L3がメチルである、請求項55に記載の方法。
  57. 前記アミノ保護基がBoc又はFmocである、請求項25−56の何れか1項に記載の方法。
  58. A1及び/又はA2がアミノ酸又はペプチドである、請求項30−57の何れか1項に記載の方法。
  59. A1がOP1又はOHであり、そしてR9が水素、アミノ保護基又はL3−C(O)である、請求項30−57の何れか1項に記載の方法。
  60. 前記方法がさらに、A1及び/又はR9を、アミノ酸又はペプチドにより置換するために、アミノ酸又はペプチドをカップリングすることを包含する、請求項59に記載の方法。
  61. 前記ペプチドが、エピトープを含む、請求項58又は60に記載の方法。
  62. 前記ペプチドが、下記:
    a.配列XaaXaaXaaXaaGARGPESRLLEFYLAMPFATPMEAELARRSLAQDAPPL[配列番号1]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、ここで前記配列において、Xaaは不在であるか、又はSであり、Xaaは不在であるか、又は親水性アミノ酸であり、Xaaは不在であるか、又は親水性アミノ酸であり、そしてXaaは不在であるか、又は1又は2以上の親水性アミノ酸であり、
    b.配列XaaXaaXaaGARGPESRLLEFYLAMPFATPMEAELARRSLAQDAPPL[配列番号2]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、ここで前記配列において、Xaaは不在であるか、又はSであり、Xaaは不在であるか、又は親水性アミノ酸であり、そしてXaaは不在であるか、又は1〜10個の親水性アミノ酸であり、
    c.配列XaaXaaGARGPESRLLEFYLAMPFATPMEAELARRSLAQDAPPL[配列番号3]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、ここで前記配列において、Xaaは不在であるか、又はSであり、そしてXaaは不在であるか、又は1〜4個の親水性アミノ酸であり、
    d.配列SKKKKGARGPESRLLEFYLAMPFATPMEAELARRSLAQDAPPL[配列番号4]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、
    e.配列GARGPESRLLEFYLAMPFATPMEAELARRSLAQDAPPL[配列番号5]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、
    f.配列LAMPFATPM[配列番号6]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、
    g.FATPMEAEL[配列番号7]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、
    h.配列XaaXaaXaaXaaVPGVLLKEFTVSGNILTIRLTAADHR[配列番号8]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、ここで前記配列において、Xaaは不在であるか、又はSであり、Xaaは不在であるか、又は親水性アミノ酸であり、Xaaは不在であるか、又は親水性アミノ酸であり、そしてXaaは不在であるか、又は1又は2以上の親水性アミノ酸であり、
    i.配列XaaXaaXaaVPGVLLKEFTVSGNILTIRLTAADHR[配列番号9]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、ここで前記配列において、Xaaは不在であるか、又はSであり、Xaaは不在であるか、又は親水性アミノ酸であり、そしてXaaは不在であるか、又は1〜10個の親水性アミノ酸であり、
    j.配列XaaXaaVPGVLLKEFTVSGNILTIRLTAADHR[配列番号10]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、ここで前記配列において、Xaaは不在であるか、又はSであり、そしてXaaは不在であるか、又は1〜4個の親水性アミノ酸であり、
    k.配列SKKKKVPGVLLKEFTVSGNILTIRLTAADHR[配列番号11]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、
    l.配列VPGVLLKEFTVSGNILTIRLTAADHR[配列番号12]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、
    m.配列EFTVSGNIL[配列番号13]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、
    n.配列XaaXaaXaaXaaLQQLSLLMWITQCFLPVFLAQPPSGQRR[配列番号14]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、ここで前記配列において、Xaaは不在であるか、又はSであり、Xaaは不在であるか、又は親水性アミノ酸であり、Xaaは不在であるか、又は親水性アミノ酸であり、そしてXaaは不在であるか、又は1又は2以上の親水性アミノ酸であり、
    o.配列XaaXaaXaa2LQQLSLLMWITQCFLPVFLAQPPSGQRR[配列番号15]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、ここで前記配列において、Xaaは不在であるか、又はSであり、Xaaは不在であるか、又は親水性アミノ酸であり、そしてXaaは不在であるか、又は1〜10個の親水性アミノ酸であり、
    p.配列XaaXaa2LQQLSLLMWITQCFLPVFLAQPPSGQRR[配列番号16]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、ここで前記配列において、Xaaは不在であるか、又はSであり、そしてXaaは不在であるか、又は1〜4個の親水性アミノ酸であり、
    q.配列SKKKKLQQLSLLMWITQCFLPVFLAQPPSGQRR[配列番号17]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、
    r.配列LQQLSLLMWITQCFLPVFLAQPPSGQRR[配列番号18]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、
    s.配列SLLMWITQCFLPVF[配列番号19]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、
    t.配列SLLMWITQC[配列番号20]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、
    u.配列番号1−20の何れか1つの配列、又は
    v.複数の上記(a)〜(u)の組合せ、
    から成る群から選択されたアミノ酸配列を含むか、それらから実質的に成るか、又はそれらから成る、請求項3及び5−61の何れか1項に記載の方法。
  63. 前記アミノ酸含有接合パートナーに前記脂質含有接合パートナーを接合するのに効果的な条件は、熱開始剤の熱分解、又は光化学開始剤の光化学分解により開始される1又は2以上の遊離基の分解を包含する、請求項1−62の何れか1項に記載の方法。
  64. 前記熱開始剤がA1BNである、請求項63に記載の方法。
  65. 前記光開始剤がDMPAである、請求項64に記載の方法。
  66. 前記遊離基開始剤の光化学分解が、約364nmの波長を有する紫外線による照射を包含する、請求項63又は65に記載の方法。
  67. 前記反応が、溶媒を含む液体媒体下で実施され、ここで前記溶媒がNMP、DMSO、又はその混合物を包含する、請求項1−66の何れか1項に記載の方法。
  68. 前記反応が、二量体化、テロメリゼーション又は重合を阻害する1又は2以上の添加剤の存在下で行われる、請求項1−67の何れか1項に記載の方法。
  69. 前記添加剤が、DTT又はtert−ブチルメルカプタンである、請求項68に記載の方法。
  70. 請求項1−69の何れか1項に記載の方法により製造されるアミノ酸又はペプチド接合体。
  71. 下記式(V):
    [式中、
    mは、0〜4の整数であり;
    nは、1又は2であり;
    mの各場合でのR1及びR2は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;
    R3、R4、R5、R8及びR9は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;又はR9はアミノ保護基、L3−C(O)又はA2であり;
    nの各場合でのR6及びR7は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;
    L1は、C5−21アルキル又はC4−20へテロアルキルであり;
    L3は、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;
    A1及びA2は、それぞれ独立して、アミノ酸又はペプチドであり;又はA1はOH又はOP1であり、ここでP1はカルボキシル保護基であり;
    ここでR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、L1及びL3の何れかに存在する何れかのアルキル、シクロアルキル又はヘテロアルキルは、任意に置換される]で表される化合物、又は医薬的に許容できるその塩又は溶媒和物。
  72. R9が独立して、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;又はR9はL3−C(O)又はA2であり;そして
    A1及びA2はそれぞれ独立して、ペプチドであり;又はA1はOHであり;
    但し;
    A1及びA2の少なくとも1つは、エピトープを含み;そして
    R9がA2でない場合、A1はペプチドである、請求項72に記載の化合物。
  73. L1が請求項49又はn50に定義される通りであり、請求項72に記載の化合物。
  74. mが、請求項42又は43に定義される通りである、請求項72−73の何れか1項に記載の化合物。
  75. mが0である、請求項72−74の何れか1項に記載の化合物。
  76. mの各場合でのR1及びR2がそれぞれ独立して、水素である、請求項72−75の何れか1項に記載の化合物。
  77. R3が水素である、請求項72−76の何れか1項に記載の化合物。
  78. R4及びR5がそれぞれ水素である、請求項72−77の何れか1項に記載の化合物。
  79. R6及びR7がそれぞれ水素である、請求項72−78の何れか1項に記載の化合物。
  80. R8が水素であり、そしてR9が水素、アミノ保護基、L3−C(O)、又はA2である、請求項72−79の何れか1項に記載の化合物。
  81. A1がOP1又はOHであり、そしてR9が水素、アミノ保護基又はL3−C(O)である、請求項72−80の何れか1項に記載の化合物。
  82. L3がMeである、請求項72−81の何れか1項に記載の化合物。
  83. A1及び/又はA2が、アミノ酸又はペプチドである、請求項72−82の何れか1項に記載の化合物。
  84. 前記ペプチドがエピトープを含む、請求項72−83の何れか1項に記載の化合物。
  85. A1がセリン、又は第1のN末端アミノ酸残基としてセリンを含むペプチドである、請求項72−81及び82−84の何れか1項に記載の化合物。
  86. A1及び/又はA2が、ペプチド鎖に複数の親水性アミノ酸残基を含むアミノ酸配列を含む可溶化基を含むペプチドである、請求項72−81及び83−85の何れか1項に記載の化合物。
  87. 前記ペプチドが、下記:
    a.配列XaaXaaXaaXaaGARGPESRLLEFYLAMPFATPMEAELARRSLAQDAPPL[配列番号1]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、ここで前記配列において、Xaaは不在であるか、又はSであり、Xaaは不在であるか、又は親水性アミノ酸であり、Xaaは不在であるか、又は親水性アミノ酸であり、そしてXaaは不在であるか、又は1又は2以上の親水性アミノ酸であり、
    b.配列XaaXaaXaaGARGPESRLLEFYLAMPFATPMEAELARRSLAQDAPPL[配列番号2]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、ここで前記配列において、Xaaは不在であるか、又はSであり、Xaaは不在であるか、又は親水性アミノ酸であり、そしてXaaは不在であるか、又は1〜10個の親水性アミノ酸であり、
    c.配列XaaXaaGARGPESRLLEFYLAMPFATPMEAELARRSLAQDAPPL[配列番号3]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、ここで前記配列において、Xaaは不在であるか、又はSであり、そしてXaaは不在であるか、又は1〜4個の親水性アミノ酸であり、
    d.配列SKKKKGARGPESRLLEFYLAMPFATPMEAELARRSLAQDAPPL[配列番号4]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、
    e.配列GARGPESRLLEFYLAMPFATPMEAELARRSLAQDAPPL[配列番号5]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、
    f.配列LAMPFATPM[配列番号6]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、
    g.FATPMEAEL[配列番号7]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、
    h.配列XaaXaaXaaXaaVPGVLLKEFTVSGNILTIRLTAADHR[配列番号8]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、ここで前記配列において、Xaaは不在であるか、又はSであり、Xaaは不在であるか、又は親水性アミノ酸であり、Xaaは不在であるか、又は親水性アミノ酸であり、そしてXaaは不在であるか、又は1又は2以上の親水性アミノ酸であり、
    i.配列XaaXaaXaaVPGVLLKEFTVSGNILTIRLTAADHR[配列番号9]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、ここで前記配列において、Xaaは不在であるか、又はSであり、Xaaは不在であるか、又は親水性アミノ酸であり、そしてXaaは不在であるか、又は1〜10個の親水性アミノ酸であり、
    j.配列XaaXaaVPGVLLKEFTVSGNILTIRLTAADHR[配列番号10]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、ここで前記配列において、Xaaは不在であるか、又はSであり、そしてXaaは不在であるか、又は1〜4個の親水性アミノ酸であり、
    k.配列SKKKKVPGVLLKEFTVSGNILTIRLTAADHR[配列番号11]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、
    l.配列VPGVLLKEFTVSGNILTIRLTAADHR[配列番号12]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、
    m.配列EFTVSGNIL[配列番号13]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、
    n.配列XaaXaaXaaXaaLQQLSLLMWITQCFLPVFLAQPPSGQRR[配列番号14]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、ここで前記配列において、Xaaは不在であるか、又はSであり、Xaaは不在であるか、又は親水性アミノ酸であり、Xaaは不在であるか、又は親水性アミノ酸であり、そしてXaaは不在であるか、又は1又は2以上の親水性アミノ酸であり、
    o.配列XaaXaaXaa2LQQLSLLMWITQCFLPVFLAQPPSGQRR[配列番号15]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、ここで前記配列において、Xaaは不在であるか、又はSであり、Xaaは不在であるか、又は親水性アミノ酸であり、そしてXaaは不在であるか、又は1〜10個の親水性アミノ酸であり、
    p.配列XaaXaa2LQQLSLLMWITQCFLPVFLAQPPSGQRR[配列番号16]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、ここで前記配列において、Xaaは不在であるか、又はSであり、そしてXaaは不在であるか、又は1〜4個の親水性アミノ酸であり、
    q.配列SKKKKLQQLSLLMWITQCFLPVFLAQPPSGQRR[配列番号17]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、
    r.配列LQQLSLLMWITQCFLPVFLAQPPSGQRR[配列番号18]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、
    s.配列SLLMWITQCFLPVF[配列番号19]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、
    t.配列SLLMWITQC[配列番号20]からの8又はそれ以上の連続するアミノ酸残基、
    u.配列番号1−20の何れか1つの配列、又は
    v.複数の上記(a)〜(u)の組合せ、
    から成る群から選択されたアミノ酸配列を含むか、それらから実質的に成るか、又はそれらから成る、請求項83−86の何れか1項に記載の化合物。
  88. 配列番号1−5、8−12又は14−18の何れか1つから成る群から選択されたアミノ酸配列を含むか、成るか又は実質的に成る、単離され、精製されたか、又は組換えペプチド。
  89. 前記ペプチドが、配列番号4、5、11、12、17及び18の何れか1つから成る群から選択されたアミノ酸配列から成る、請求項88に記載の化合物。
  90. 有効量の請求項71〜87の何れか1項記載のペプチド接合体、又は請求項88又は89に記載のペプチド、又は医薬敵に許容できるその塩又は溶媒和物、又はその何れかの組合せ、及び医薬的に許容できる担体を含む医薬組成物。
  91. 有効量の請求項71〜87の何れか1項記載の複数のペプチド接合体、又は請求項88又は89に記載の複数のペプチド、又は請求王71〜87の何れか1項記載の複数のペプチド接合体及び請求項88又は89に記載の1又は2以上のペプチドの何れかの組合せを含む、請求項90に記載の医薬的組成物。
  92. 有効量の請求項71〜87の何れか1項記載のペプチド接合体、又は請求項88又は89に記載のペプチド、又は医薬敵に許容できるその塩又は溶媒和物を、対象に投与することを含んで成る、対象にワクチン接合するか又は免疫応答を誘発する方法。
  93. 有効量の請求項90又は91に記載の医薬組成物を、対象に投与することを含んで成る、対象にワクチン接種するか又は免疫応答を誘発する方法。
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