JP2016520799A - 正確な位置情報のデバイス間転送 - Google Patents

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Abstract

本開示は、1つまたは複数のデバイスの位置に基づいて、劣悪な測位環境においてユーザ機器(UE)の位置を決定することを対象とする。第1のデバイスの第1の位置と第1の位置の不確実性とが第1のデバイスから受信され、第1の位置の不確実性がUEの位置の不確実性より小さいかどうかの決定が行われ、第1の位置の不確実性がUEの位置の不確実性より小さい場合、第1のデバイスの位置および第1のデバイスまでの距離に基づいてUEの位置が決定される。

Description

[0001] 本開示の態様は、モバイルデバイス間での正確な位置情報の転送を対象とする。
[0002] 携帯電話、スマートフォン、タブレットコンピュータ、携帯情報端末(PDA)などのような現代のユーザデバイスは、通常、何らかの形式の多辺測量(multilateration)または三辺測量(trilateration)を使用して、1つまたは複数の無線送信機から受信された信号に基づいて、それらの位置を正確に決定することが可能である。送信機は、全地球測位システム(GPS:global positioning system)のような全地球的航法衛星システム(GNSS:global navigation satellite system)の衛星、または、セルラー基地局、ローカルワイヤレスネットワークアクセスポイントなどのような地上の高周波(RF)送信機であり得る。ローカルワイヤレスネットワークアクセスポイントは、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント、WiFi(登録商標)アクセスポイント、フェムトセル、Bluetooth(登録商標)送信機、近距離通信送信機などを含み得る。
[0003] 建物、または地下鉄網のような他の包囲された構造物の内部で正確な位置を維持することは、たとえば、以前はクラウドソーシング(crowd sourcing)を使用して正確に測位されていたローカルワイヤレスネットワークアクセスポイントが存在しない場合、困難であり得る。そのような環境では、衛星信号の過度な減衰により、GNSSまたはassisted GNSS(A−GNSS)を使用することが不可能であり得る。屋外のマクロセルからの信号を使用して測位することは、建物への浸透が非常に限られていることにより、同様に困難であり得る。ユーザデバイスが最初に包囲された構造物に入ったときに、構造物の外側で取得された最後の正確な位置推定を更新することによって位置を正確に追跡するために、(加速度計、磁力計、ジャイロスコープなどのような内部センサーを使用した)慣性航法(inertial navigation)が使用され得るが、センサーの測定結果の小さな誤差の段階的な蓄積が、最終的には、あらゆる位置推定を多くの用途に対してあまりにも不正確なものにする。
[0004] 本開示の態様は、1つまたは複数のデバイスの位置に基づいて、劣悪な測位環境(poor positioning environment)においてユーザ機器(UE:user equipment)の位置を決定することを対象とする。1つまたは複数のデバイスの位置に基づいて劣悪な測位環境においてUEの位置を決定するための方法は、第1のデバイスから、第1のデバイスの第1の位置と第1の位置の不確実性(location uncertainty)とを受信することと、第1の位置の不確実性がUEの位置の不確実性より小さいかどうかを決定することと、第1の位置の不確実性がUEの位置の不確実性より小さい場合、第1のデバイスの位置および第1のデバイスまでの距離に基づいてUEの位置を決定することとを含む。
[0005] 1つまたは複数のデバイスの位置に基づいて劣悪な測位環境においてUEの位置を決定するための装置は、第1のデバイスから、第1のデバイスの第1の位置と第1の位置の不確実性とを受信するように構成される論理と、第1の位置の不確実性がUEの位置の不確実性より小さいかどうかを決定するように構成される論理と、第1の位置の不確実性がUEの位置の不確実性より小さい場合、第1のデバイスの位置および第1のデバイスまでの距離に基づいてUEの位置を決定するように構成される論理とを含む。
[0006] 1つまたは複数のデバイスの位置に基づいて劣悪な測位環境においてUEの位置を決定するための装置は、第1のデバイスから、第1のデバイスの第1の位置と第1の位置の不確実性とを受信するための手段と、第1の位置の不確実性がUEの位置の不確実性より小さいかどうかを決定するための手段と、第1の位置の不確実性がUEの位置の不確実性より小さい場合、第1のデバイスの位置および第1のデバイスまでの距離に基づいてUEの位置を決定するための手段とを含む。
[0007] 1つまたは複数のデバイスの位置に基づいて劣悪な測位環境においてUEの位置を決定するための非一時的コンピュータ可読媒体は、第1のデバイスから、第1のデバイスの第1の位置と第1の位置の不確実性とを受信するための少なくとも1つの命令と、第1の位置の不確実性がUEの位置の不確実性より小さいかどうかを決定するための少なくとも1つの命令と、第1の位置の不確実性がUEの位置の不確実性より小さい場合、第1のデバイスの位置および第1のデバイスまでの距離に基づいてUEの位置を決定するための少なくとも1つの命令と、を含む。
[0008] 本開示の態様およびその付随する利点の多くのより完全な諒解は、本開示を限定するためではなく単に例示するために提示される添付の図面に関連して考察されるときに以下の詳細な説明を参照することによってよりよく理解されるようになれば、容易に得られるであろう。
[0009] 本開示のある態様による、ワイヤレス通信システムのハイレベルシステムアーキテクチャを示す図。 [0010] 本開示の態様による、ユーザ機器(UE)の例を示す図。 [0011] 本開示のある態様による、機能を実行するように構成される論理を含む通信デバイスを示す図。 [0012] 本開示の様々な態様による、例示的なサーバを示す図。 [0013] 良好な測位環境と劣悪な測位環境とを示す図。 [0014] 1つまたは複数の他のUEの位置に基づいて、劣悪な測位環境においてUEの位置を決定する例示的なフローを示す図。
[0015] 様々な態様が、以下の説明および関連する図面において開示される。本開示の範囲から逸脱することなく、代替的な態様が考案され得る。加えて、本開示の関連する詳細を不明瞭にしないように、本開示のよく知られている要素は詳細に説明されず、または省略される。
[0016] 「例示的」および/または「例」という単語は、本明細書では「例、事例、または例示として機能すること」を意味するために使用される。本明細書で「例示的」および/または「例」として説明されるいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好ましい、または有利であると解釈されるべきであるとは限らない。同様に、「本開示の態様」という用語は、本開示のすべての態様が、論じられる特徴、利点、または動作のモードを含むことを要求しない。
[0017] さらに、多くの態様が、たとえば、コンピューティングデバイスの要素によって実行されるべき一連の活動に関して説明される。本明細書で説明される様々な活動は、特定の回路(たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC))によって、1つまたは複数のプロセッサによって実行されるプログラム命令によって、または両方の組合せによって実行され得ることが認識されるだろう。さらに、本明細書で説明されるこれらの一連の活動は、実行時に、関連付けられるプロセッサに本明細書で説明される機能を実行させるであろうコンピュータ命令の対応するセットを記憶した、任意の形式のコンピュータ可読記憶媒体内で全体として具現化されるものと見なされ得る。したがって、本開示の様々な態様は、すべてが請求される主題の範囲内に入ることが企図されている、いくつかの異なる形態で具現化され得る。加えて、本明細書で説明される態様の各々について、任意のそのような態様の対応する形式が、本明細書では、たとえば、説明される活動を実行する「ように構成される論理」として説明されることがある。
[0018] 本明細書でユーザ機器(UE:user equipment)と呼ばれるクライアントデバイスは、移動式または固定式であってよく、無線アクセスネットワーク(RAN:radio access network)と通信し得る。本明細書で使用される「UE」という用語は、互換的に、「アクセス端末」または「AT」、「ワイヤレスデバイス」、「加入者デバイス」、「加入者端末」、「加入者局」、「ユーザ端末」またはUT、「モバイル端末」、「移動局」、およびそれらの変形として呼ばれることがある。一般に、UEは、RANを介してコアネットワークと通信することができ、コアネットワークを通じて、UEは、インターネットのような外部ネットワークと接続され得る。もちろん、有線アクセスネットワーク、(たとえば、IEEE802.11などに基づく)WiFiネットワークなどを通じたもののような、コアネットワークおよび/またはインターネットに接続する他の機構もUEのために可能である。UEは、限定はされないが、PCカード、コンパクトフラッシュ(登録商標)デバイス、外部または内部モデム、ワイヤレス電話または有線電話、携帯電話、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップなどを含む、いくつかのタイプのデバイスのいずれかによって具現化され得る。UEがそれを通じてRANに信号を送ることができる通信リンクは、アップリンクチャネル(たとえば、逆方向トラフィックチャネル、逆方向制御チャネル、アクセスチャネルなど)と呼ばれる。RANがそれを通じてUEに信号を送ることができる通信リンクは、ダウンリンクまたは順方向リンクチャネル(たとえば、ページングチャネル、制御チャネル、ブロードキャストチャネル、順方向トラフィックチャネルなど)と呼ばれる。本明細書で使用される場合、トラフィックチャネル(TCH:traffic channel)という用語は、アップリンク/逆方向トラフィックチャネルまたはダウンリンク/順方向トラフィックチャネルのいずれかを指し得る。
[0019] 図1は、本開示のある態様による、ワイヤレス通信システム100のハイレベルシステムアーキテクチャを示す。ワイヤレス通信システム100は、UE 1〜4を含む。UE 1〜4は、携帯電話、スマートフォン、タブレットコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、ページャ、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータなどを含み得る。たとえば、図1では、UE 1は携帯電話として示されており、UE 2および3はスマートフォンとして示されており、UE 4はデスクトップコンピュータとして示されている。
[0020] 図1を参照すると、UE 1〜4は、エアインターフェース104、106として図1に示された物理通信インターフェースもしくはレイヤ、および/または、直接の有線接続を通じて、アクセスネットワーク(たとえば、RAN 120、アクセスポイント125など)と通信するように構成される。エアインターフェース104は、所与のセルラー通信プロトコル(たとえば、符号分割多元接続(CDMA)、Evolution−Data Optimized(EV−DO)、Evolved High Rate Packet Data(eHPRD)、Global System of Mobile Communication(GSM(登録商標))、Enhanced Data rates for GSM Evolution(EDGE)、Wideband CDMA(WCDMA(登録商標))、Long−Term Evolution(LTE)など)に適合してよく、一方、エアインターフェース106は、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)プロトコル(たとえば、IEEE 802.11)に適合してよい。GSM、EDGE、WCDMA、およびLTEは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)として知られている組織によって規定された無線技術である。CDMA、EV−DO、およびeHPRDは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)として知られている組織によって規定された無線技術である。RAN 120は、エアインターフェース104のようなエアインターフェースを通じてUEにサービスする、複数のアクセスポイントを含む。RAN 120は、Universal Mobile Telecommunications System(UMTS) RAN、LTE RANなどであってよい。RAN 120中のアクセスポイントは、アクセスノード(access node)あるいはAN、アクセスポイント(access point)あるいはAP、基地局(base station)あるいはBS、Node B、eNode Bなどと呼ばれることがある。これらのアクセスポイントは、地上のアクセスポイント(または地上局)、または衛星130のような衛星アクセスポイントであり得る。RAN 120は、RAN 120によってサービスされるUEと、RAN 120または異なるRANによってサービスされる他のUEと、完全に異なるネットワークによってサービスされる他のUEとの間の、回線交換(CS:circuit switched)された呼およびセッションとパケット交換された(PS:packet switched)呼およびセッションとを接続することを含む、様々な機能を実行することができ、インターネット175のような外部ネットワークとのパケット交換された(PS)データの交換を仲介することもできるコアネットワーク140に(ワイヤレス手段と有線手段のいずれかによって)接続するように構成される。インターネット175は(便宜上図1には示されていない)いくつかのルーティングエージェントおよび処理エージェントを含む。図1では、UE 4は、インターネット175に直接(すなわち、イーサネット(登録商標)接続またはWiFiまたは802.11ベースのネットワークなどを通じて、コアネットワーク140とは別個に)接続するものとして示されている。インターネット175は、したがって、コアネットワーク140を介してUE 4とUE 1〜3との間のパケット交換データ通信をルーティングするように機能することができる。RAN 120とは別個のアクセスポイント125も図1に示されている。アクセスポイント125は、コアネットワーク140とは独立に(たとえば、FiOSのような光通信システム、ケーブルモデムなどを介して)インターネット175に接続され得る。エアインターフェース106は、ある例ではIEEE802.11のような、ローカルワイヤレス接続を通じてUE 2またはUE 3にサービスし得る。UE 4は、モデムまたはルータへの直接接続のような、インターネット175への有線接続を有するデスクトップコンピュータとして示されている。ある例では、UE 4は、アクセスポイント125を介して(たとえば、有線接続とワイヤレス接続の両方を有するWiFiルータのために)インターネット175に接続し得る。
[0021] 図1を参照すると、ロケーションサーバ(location server)170が、インターネット175、コアネットワーク140、または両方に接続されるものとして示されている。ロケーションサーバ170は、複数の構造的に別個のサーバとして実装されてよく、または代替的に、単一のサーバに対応してよい。
[0022] UE 1〜3は、それらの場所を決定するために、1つまたは複数の衛星130、RAN 120、ならびに/またはアクセスポイント125および1つまたは複数の他の同様のアクセスポイントから受信された無線信号を測定することができる。測定される無線信号は、主にUE間の通信を支援するように意図されることがあり、または、主にUEの測位を支援するように意図されることがあり、または両方の目的に役立つことがある。図1の例では、UE 1は、衛星130および/またはRAN 120から受信された無線信号に基づいてその場所を決定することができ、UE 2は、衛星130、RAN 120、および/またはアクセスポイント125から受信された無線信号に基づいてその場所を決定することができ、UE 3は、衛星130および/またはアクセスポイント125から受信された信号に基づいてその場所を決定することができる。そのような場所決定は、単独のGNSS、Assisted GNSS(A−GNSS)、advanced forward link trilateration(AFLT)、observed time difference of arrival(OTDOA)、Enhanced Cell ID(E−CID)、WiFiベースの測位などのような、既存の測位方法を利用し得る。これらの測位方法は、UE 1、2、および3が、(たとえば、RAN 120、アクセスポイント125、および/または衛星130から)受信された無線信号の測定(たとえば、信号のタイミング、信号の方向、および/または信号の強さの測定)を行い、これらの測定結果から場所推定(position estimate)を計算することによってサポートされ得る。いくつかの態様では、支援データは、無線信号の測定を支援するために(たとえば、より高速で正確な無線信号の取得を可能にするために)、ネットワーク(たとえば、RAN 120、コアネットワーク140)またはロケーションサーバ(たとえば、ロケーションサーバ170)によってUEに提供され得る。いくつかの態様では、ネットワーク(たとえば、RAN 120、コアネットワーク140)またはロケーションサーバ(たとえば、ロケーションサーバ170)は、UEからネットワークまたはロケーションサーバに転送される無線信号の測定結果に基づいて、UE(たとえば、UE 1またはUE 2)に対する位置推定を計算することができ、計算された位置推定をUEに返すことができる。
[0023] ワイヤレス通信システム100は、「良好な(good)」測位環境、または単に「良好な環境(good environment)」の例であり、それは、UEが、上で説明されたように、衛星測位システム、セルラー測位システム、および/またはローカルワイヤレスネットワーク測位システムから場所を正確に決定できるからである。良好な環境は通常、UEが減衰をほとんどまたはまったく伴わない測位信号を受信できる、屋外環境である。
[0024] 本開示では、「場所(position)」および「位置(location)」という用語は互換的に使用され、絶対的な地理的な場所または他の地点に対する場所を指し得ることに留意されたい。
[0025] 図2は、本開示の態様による、UEの例を示す。図2を参照すると、UE 200Aは携帯電話として示されており、UE 200Bはタッチスクリーンデバイス(たとえば、スマートフォン、タブレットコンピュータなど)として示されている。図2に示されているように、UE 200Aの外部筐体は、当技術分野で知られているように、コンポーネントの中でもとりわけ、アンテナ205Aと、ディスプレイ210Aと、少なくとも1つのボタン215A(たとえば、PTTボタン、電源ボタン、音量制御ボタンなど)と、キーパッド220Aとで構成される。また、UE 200Bの外部筐体は、当技術分野で知られているように、コンポーネントの中でもとりわけ、タッチスクリーンディスプレイ205Bと、周辺のボタン210B、215B、220Bおよび225B(たとえば、電源制御ボタン、音量または振動制御ボタン、機内モードトグルボタンなど)と、少なくとも1つのフロントパネルボタン230B(たとえば、ホームボタンなど)とで構成される。UE 200Bの一部として明示的に示されていないが、UE 200Bは、限定はされないが、WiFiアンテナ、セルラーアンテナ、衛星測位システム(SPS:satellite position system)アンテナ(たとえば、全地球測位システム(GPS)アンテナ)などを含む、1つまたは複数の外部アンテナ、および/またはUE 200Bの外部筐体に組み込まれた1つまたは複数の統合されたアンテナを含み得る。
[0026] UE 200Aおよび200BのようなUEの内部コンポーネントは異なるハードウェア構成で具現化され得るが、内部ハードウェアコンポーネントの基本的なハイレベルUE構成が、図2にプラットフォーム202として示されている。プラットフォーム202は、コアネットワーク140、インターネット175ならびに/または他のリモートサーバおよびネットワーク(たとえば、ロケーションサーバ170、ウェブURLなど)から最終的に来ることがある、RAN 120から送信されたソフトウェアアプリケーション、データおよび/またはコマンドを受信し、実行することができる。プラットフォーム202はまた、RANとの対話を伴わずに、ローカルに記憶されたアプリケーションを独立に実行することができる。プラットフォーム202は、慣性航法(inertial navigation)のために使用され得る、加速度計、磁力計、ジャイロスコープ、気圧計、温度計などのような内部センサー204を含み得る。たとえば、加速度計は線形な加速度または速度を測定するために使用されてよく、磁力計は方向と向きとを測定するために使用されてよく、ジャイロスコープは角度方向の運動と方向とを測定するために使用されてよく、気圧計および/または温度計は高度および環境の変化を測定するために使用されてよい。プラットフォーム202はさらに、特定用途向け集積回路(ASIC)208、または他のプロセッサ、マイクロプロセッサ、論理回路、または他のデータ処理デバイスに動作可能に結合された、送受信機206を含み得る。ASIC 208または他のプロセッサは、ワイヤレスデバイスのメモリ212の中の任意の常駐プログラムまたはアプリケーションとインターフェースするアプリケーションプログラミングインターフェース(API)210レイヤを実行する。メモリ212は、読取り専用メモリ(ROM)またはランダムアクセスメモリ(RAM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM(登録商標))、フラッシュカード、またはコンピュータプラットフォームに共通の任意のメモリから構成され得る。プラットフォーム202は、メモリ212の中でアクティブに使用されないアプリケーション、ならびに他のデータを記憶することができる、ローカルデータベース214も含み得る。ローカルデータベース214は通常、フラッシュメモリセルであるが、磁気媒体、EEPROM、光媒体、テープ、ソフトディスクまたはハードディスクなどのような、当技術分野で知られている任意の二次記憶デバイスであり得る。
[0027] したがって、本開示のある態様は、本明細書で説明される機能を実行する能力を含むUE(たとえば、UE 200A、200Bなど)を含み得る。当業者によって諒解されるように、本明細書で開示される機能を達成するために、様々な論理要素は、個別要素、プロセッサ上で実行されるソフトウェアモジュール、またはソフトウェアとハードウェアとの任意の組合せで具現化され得る。たとえば、ASIC 208、メモリ212、API 210およびローカルデータベース214はすべて、本明細書で開示される様々な機能をロードし、記憶し、実行するために、協調的に使用され得るので、これらの機能を実行するための論理は様々な要素にわたって分散され得る。代替的に、機能は1つの個別のコンポーネントに組み込まれ得る。したがって、図2におけるUE 200Aおよび200Bの特徴は例示的なものにすぎないと見なされるべきであり、本開示は例示された特徴または構成に限定されない。
[0028] UE 200Aおよび/または200BとRAN 120との間のワイヤレス通信は、CDMA、W−CDMA(登録商標)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多重化(OFDM)、GSM、またはワイヤレス通信ネットワークもしくはデータ通信ネットワークにおいて使用され得る他のプロトコルのような、様々な技術に基づき得る。上で論じられ、当技術分野で知られているように、音声送信および/またはデータは、様々なネットワークと構成とを使用してRANからUEに送信され得る。したがって、本明細書で提供される例は、本開示の態様を限定することは意図されず、本開示の様々な態様の説明を助けるためのものにすぎない。
[0029] 図3は、機能を実行するように構成される論理(logic)を含む通信デバイス300を示す。通信デバイス300は、限定はされないが、UE 200Aまたは200Bを含む上述の通信デバイスのいずれか、RAN 120の任意のコンポーネント、コアネットワーク140の任意のコンポーネント、コアネットワーク140および/またはインターネット175に結合された任意のコンポーネント(たとえば、ロケーションサーバ170)などに対応し得る。したがって、通信デバイス300は、図1のワイヤレス通信システム100を通じて1つまたは複数の他のエンティティと通信する(またはそれらとの通信を容易にする)ように構成された任意の電子デバイスに対応し得る。
[0030] 図3を参照すると、通信デバイス300は、情報を受信および/または送信するように構成される論理305を含む。一例では、通信デバイス300がワイヤレス通信デバイス(たとえば、UE 200Aまたは200B)に対応する場合、情報を受信および/または送信するように構成される論理305は、ワイヤレス送受信機および関連するハードウェア(たとえば、RFアンテナ、モデム、変調器および/または復調器など)のようなワイヤレス通信インターフェース(たとえば、Bluetooth、WiFi、2G、CDMA、WCDMA、3G、4G、LTEなど)を含み得る。別の例では、情報を受信および/または送信するように構成される論理305は、有線通信インターフェース(たとえば、シリアル接続、USBまたはファイアワイヤ接続、インターネット175がそれを通じてアクセスされ得るイーサネット接続など)に対応し得る。したがって、通信デバイス300が、何らかのタイプのネットワークベースのサーバ(たとえば、ロケーションサーバ170)に対応する場合、情報を受信および/または送信するように構成される論理305は、ある例では、イーサネットプロトコルを介してネットワークベースのサーバを他の通信エンティティに接続するイーサネットカードに対応し得る。さらなる例では、情報を受信および/または送信するように構成される論理305は、通信デバイス300がそのローカル環境をそれによって監視することができる、感知または測定ハードウェア(たとえば、加速度計、温度センサー、光センサー、ローカルRF信号を監視するためのアンテナなど)を含み得る。情報を受信および/または送信するように構成される論理305はまた、第1のデバイスから、第1のデバイスの第1の位置と第1の位置の不確実性とを受信するように構成される論理を含み得る。情報を受信および/または送信するように構成される論理305はまた、実行されると、情報を受信および/または送信するように構成される論理305の関連するハードウェアがその(1つまたは複数の)受信および/または送信機能を実行することを可能にする、ソフトウェアを含み得る。しかしながら、情報を受信および/または送信するように構成される論理305は、ソフトウェアのみに対応せず、情報を受信および/または送信するように構成される論理305は、その機能を達成するために少なくとも部分的にハードウェアに依拠する。
[0031] 図3を参照すると、通信デバイス300は、情報を処理するように構成される論理310をさらに含む。ある例では、情報を処理するように構成される論理310は、少なくともプロセッサを含み得る。情報を処理するように構成される論理310によって実行され得るタイプの処理の例示的な実装形態は、限定はされないが、決定を行うこと、接続を確立すること、異なる情報の選択肢の間で選択を行うこと、データに関する評価を行うこと、測定演算を実行するために通信デバイス300に結合されたセンサーと対話すること、情報をあるフォーマットから別のフォーマットに(たとえば、 .wmvから.aviのように、異なるプロトコル間で)変換することなどを含む。たとえば、情報を処理するように構成される論理310は、第1の位置の不確実性(location uncertainty)が通信デバイス300の位置の不確実性より小さいかどうかを決定するように構成される論理と、第1の位置の不確実性が通信デバイス300の位置の不確実性より小さい場合、第1のデバイスの位置および第1のデバイスまでの距離(distance)に基づいて通信デバイス300の位置を決定するように構成される論理とを含み得る。情報を処理するように構成される論理310に含まれるプロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、ASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェアコンポーネント、または、本明細書で説明される機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せに対応し得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替的に、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPおよびマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成として実装され得る。情報を処理するように構成される論理310はまた、実行されると、情報を処理するように構成される論理310の関連するハードウェアがその(1つまたは複数の)処理機能を実行することを可能にする、ソフトウェアまたはファームウェアを含み得る。しかしながら、情報を処理するように構成される論理310は、ソフトウェアのみに対応せず、情報を処理するように構成される論理310は、その機能を達成するために少なくとも部分的にハードウェアに依拠する。
[0032] 図3を参照すると、通信デバイス300は、情報を記憶するように構成される論理315をさらに含む。ある例では、情報を記憶するように構成される論理315は、少なくとも非一時的メモリと関連するハードウェア(たとえば、メモリコントローラなど)とを含み得る。たとえば、情報を記憶するように構成される論理315に含まれる非一時的メモリは、RAM、フラッシュメモリ、ROM、消去可能プログラマブルROM(EPROM)、EEPROM、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体に対応し得る。情報を記憶するように構成される論理315はまた、実行されると、情報を記憶するように構成される論理315の関連するハードウェアがその(1つまたは複数の)記憶機能を実行することを可能にする、ソフトウェアまたはファームウェアを含み得る。しかしながら、情報を記憶するように構成される論理315は、ソフトウェアのみに対応せず、情報を記憶するように構成される論理315は、その機能を達成するために少なくとも部分的にハードウェアに依拠する。
[0033] 図3を参照すると、通信デバイス300はさらに、情報を提示するように構成される論理320を任意選択で含む。ある例では、情報を提示するように構成される論理320は、少なくとも出力デバイスと関連するハードウェアとを含み得る。たとえば、出力デバイスは、ビデオ出力デバイス(たとえば、ディスプレイスクリーン、USB、HDMI(登録商標)のような、ビデオ情報を搬送することができるポートなど)、オーディオ出力デバイス(たとえば、スピーカー、マイクロフォンジャック、USB、HDMIのような、オーディオ情報を搬送することができるポートなど)、振動デバイス、および/あるいは情報がそれによって出力のためにフォーマットされ得る、または通信デバイス300のユーザもしくは操作者へ実際に出力され得る、任意の他のデバイスを含み得る。たとえば、通信デバイス300が、図2に示されているようなUE 200AまたはUE 200Bに対応する場合、情報を提示するように構成される論理320は、UE 200Aのディスプレイ210AまたはUE 200Bのタッチスクリーンディスプレイ205Bを含み得る。さらなる例では、情報を提示するように構成される論理320は、いくつかの通信デバイス、たとえば、ローカルユーザを有しないネットワーク通信デバイス(たとえば、ネットワークスイッチまたはルータ、リモートサーバなど)、または、ユーザを有するがユーザとの対話が必要とされず、またはサポートされないデバイス(たとえば、子供、動物、または価値のある資産の位置を維持し提供する、装着可能デバイスまたは取り付けられるデバイス)では、省略され得る。情報を提示するように構成される論理320はまた、実行されると、情報を提示するように構成される論理320の関連するハードウェアがその(1つまたは複数の)提示機能を実行することを可能にする、ソフトウェアを含み得る。しかしながら、情報を提示するように構成される論理320は、ソフトウェアのみに対応せず、情報を提示するように構成される論理320は、その機能を達成するために少なくとも部分的にハードウェアに依拠する。
[0034] 図3を参照すると、通信デバイス300はさらに、ローカルユーザ入力を受け取るように構成される論理325を任意選択で含む。ある例では、ローカルユーザ入力を受け取るように構成される論理325は、少なくともユーザ入力デバイスと関連するハードウェアとを含み得る。たとえば、ユーザ入力デバイスは、ボタン、タッチスクリーンディスプレイ、キーボード、カメラ、オーディオ入力デバイス(たとえば、マイクロフォン、またはマイクロフォンジャックのような、オーディオ情報を搬送することができるポートなど)、および/または情報がそれによって通信デバイス300のユーザもしくは操作者から受け取られ得る任意の他のデバイスを含み得る。たとえば、通信デバイス300が、図2に示されているようなUE 200AまたはUE 200Bに対応する場合、ローカルユーザ入力を受け取るように構成される論理325は、キーパッド220A、ボタン215Aまたは210B〜225Bのいずれか、タッチスクリーンディスプレイ205Bなどを含み得る。さらなる例では、ローカルユーザ入力を受け取るように構成される論理325は、いくつかの通信デバイス、たとえば、ローカルユーザを有しないネットワーク通信デバイス(たとえば、ネットワークスイッチまたはルータ、リモートサーバなど)、または、ユーザを有するがユーザとの対話が必要とされず、またはサポートされないデバイス(たとえば、子供、動物、または価値のある資産の位置を保持し提供する、装着可能デバイスまたは取り付けられるデバイス)では、省略され得る。ローカルユーザ入力を受け取るように構成される論理325はまた、実行されると、ローカルユーザ入力を受け取るように構成される論理325の関連するハードウェアがその(1つまたは複数の)入力受け取り機能を実行することを可能にする、ソフトウェアを含み得る。しかしながら、ローカルユーザ入力を受け取るように構成される論理325は、ソフトウェアのみに対応せず、ローカルユーザ入力を受け取るように構成される論理325は、その機能を達成するために少なくとも部分的にハードウェアに依拠する。
[0035] 図3を参照すると、305〜325の構成された論理は、図3では別個のまたは異なるブロックとして示されているが、それぞれの構成された論理がその機能をそれによって実行するハードウェアおよび/またはソフトウェアは、部分的に重複することがあることを諒解されよう。たとえば、305〜325の構成された論理の機能を容易にするために使用される任意のソフトウェアは、情報を記憶するように構成される論理315と関連付けられる非一時的メモリに記憶され得るので、305〜325の構成された論理は各々、情報を記憶するように構成される論理315によって記憶されたソフトウェアの動作に部分的に基づいて、それらの機能(すなわち、この場合はソフトウェア実行)を実行する。同様に、構成された論理の1つと直接関連付けられるハードウェアは時々、他の構成された論理によって借用または使用され得る。たとえば、情報を処理するように構成される論理310のプロセッサは、データを、情報を受信および/または送信するように構成される論理305によって送信される前に、適切なフォーマットにフォーマットすることができるので、情報を受信および/または送信するように構成される論理305は、情報を処理するように構成される論理310と関連付けられるハードウェア(すなわち、プロセッサ)の動作に部分的に基づいてその機能(すなわち、この場合はデータの送信)を実行する。
[0036] 一般に、別段明示的に述べられていない限り、本開示全体にわたって使用されるような「ように構成される論理(logic configured to)」という句は、少なくとも部分的にハードウェアを用いて実装される態様を呼び出すことが意図され、ハードウェアとは無関係なソフトウェアのみの実装形態に対応付けることは意図されない。また、様々なブロックにおける構成される論理または「ように構成される論理」は、特定の論理ゲートまたは要素に限定されず、一般に、(ハードウェアまたはハードウェアとソフトウェアの組合せのいずれかを介して)本明細書で説明される機能を実行する能力を指すことが諒解されよう。したがって、様々なブロックに示されているような構成される論理または「ように構成される論理」は、「論理」という単語を共有するにもかかわらず、必ずしも論理ゲートまたは論理要素として実装されるとは限らない。様々なブロック中の論理間の他の対話または協調が、以下でより詳細に説明される態様の検討から当業者に明らかになろう。
[0037] 様々な態様は、図4に示されるサーバ400のような、様々な市販のサーバデバイスのいずれでも実装され得る。ある例では、サーバ400は、上で説明されたロケーションサーバ170の1つの例示的な構成に対応し得る。図4では、サーバ400は、揮発性メモリ402と、ディスクドライブ403のような大容量不揮発性メモリとに結合されたプロセッサ401を含む。サーバ400はまた、プロセッサ401に結合されたフロッピー(登録商標)ディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)またはDVDディスクドライブ406を含み得る。サーバ400はまた、他のブロードキャストシステムコンピュータおよびサーバに、またはインターネットに結合されたローカルエリアネットワークのような、ネットワーク407とのデータ接続を確立するための、プロセッサ401に結合されたネットワークアクセスポート404を含み得る。図3の状況では、図4のサーバ400は、通信デバイス300の1つの例示的な実装形態を示し、この実装形態によって、情報を送信および/または受信するように構成される論理305は、ネットワーク407と通信するためにサーバ400によって使用されるネットワークアクセスポイント404に対応し、情報を処理するように構成される論理310は、プロセッサ401に対応し、情報を記憶するように構成される論理315は、揮発性メモリ402、ディスクドライブ403、および/またはディスクドライブ406の任意の組合せに対応することが諒解されよう。情報を提示するように構成される任意選択の論理320およびローカルユーザ入力を受け取るように構成される任意選択の論理325は、図4には明示的に示されておらず、図4に含まれることも含まれないこともある。したがって、図4は、図2の205Aまたは205BのようなUEの実装形態に加えて、通信デバイス300がサーバとして実装され得ることを例証するのを助ける。
[0038] 劣悪な測位環境、または「劣悪な環境(poor environment)」は、ユーザデバイスが通常は、GNSS、A−GNSS、AFLT、OTDOA、E−CID、WiFiなどのような、衛星測位システム、セルラー測位システム、および/またはローカルワイヤレスネットワーク測位システムからその位置を決定できない環境である。劣悪な測位環境は通常、建物または地下鉄網のような屋内または地下の位置であり、それは、これらのタイプの位置における測位信号の過度な減衰が原因である。劣悪な環境において、何らかソース(たとえば、WiFiアクセスポイント、フェムトセル)からの無線信号が時々利用可能であることがあるが、位置を正確に(たとえば、三辺測量を介して)取得するのに十分なそのようなリソースはないことがある。代替的に、何らかの無線ソースが存在することがあるが、無線ソースの位置が(たとえば、現地調査の欠如または現地測定の欠如により)知られていないことがあり、または、無線ソースの位置は知られているが、ユーザデバイス、またはユーザデバイスと通信している任意の位置サーバには利用可能ではないことがある。したがって、すべての屋内または地下の位置が、劣悪な測位環境を構成するとは限らない(たとえば、既知であるとともに利用可能である位置を有する複数の無線ソースからの位置において無線信号が検出され得る場合)。しかしながら、位置がサポートされ得ず、したがって劣悪な測位環境である、多くの屋内および/または地下の位置が依然として存在し得る。
[0039] ユーザデバイスが劣悪な測位環境に入るとき、ユーザデバイスは、まだ劣悪な環境の外側にあった間に、たとえば、単独のGNSS、A−GNSS、AFLT、OTDOA、E−CID、WiFiなどを使用して取得された、ユーザデバイスの位置の正確な推定をまだ有し得る。代替的に、ユーザデバイスは、その位置が知られており設定されている、地下鉄網の課金機器のような何らかの固定されたデバイスとの、近距離通信(NFC:near-field communication)またはBluetooth(BT)接続を介して、その位置を取得することができる。NFC通信およびBT通信は非常に短い距離(たとえば、NFCの場合は数センチメートル)を通じて発生することが多いので、固定されたデバイスの既知の位置はユーザデバイスに送信されるとき、ユーザデバイスにとって非常に正確な位置になり得る。信頼性のある測位信号の受信を失った後で、ユーザデバイスは、ユーザデバイスの内部のセンサー測定結果に基づく慣性航法を使用して、一時的な時間の期間(たとえば、10分)、劣悪な測位環境においてその位置を維持することが可能であり得る。しかしながら、ユーザデバイスの位置の正確さは通常、時間とともに内部センサーからの小さな測定誤差が蓄積するに従って低下する。最終的に、ユーザデバイスの位置は、多くの用途、たとえば、ユーザへのナビゲーション方向の提供、または、ユーザへの近くの場所(たとえば、レストラン、券売所、出口など)の位置の提供を支援するには、あまりにも不正確になり得る。
[0040] この問題に対処するために、ユーザデバイスは、LTE−Direct(LTE−D)、WiFi−Direct(WiFi−D)などのような直接のピアツーピア無線通信(direct peer-to-peer radio communication)を使用して、その現在の位置を他のユーザデバイスにブロードキャストすることができる。位置のブロードキャストを受信する他のユーザデバイスは、ブロードキャストしているユーザデバイスへの往復時間(RTT:round trip time)を計算することができる。RTTは、別のユーザデバイスが近くにあるかどうかを決定する際の重要なパラメータであってよく、信号のタイミングを介して、または信号の強さおよび信号の品質から測定されてよい。受信するデバイスは次いで、2つ以上の他のユーザデバイスからの位置のブロードキャストとRTTとを使用して、それ自体の位置を更新することができる。代替的に、たとえば強い信号の受信または小さなRTTの測定結果により、送信距離が小さいことが知られているとき、1つだけのブロードキャストしているデバイスのための位置のブロードキャストおよびRTTで、別のユーザデバイスの位置を更新するには十分であり得る。
[0041] このようにして、それ自体の位置の推定が長い時間の期間劣悪な測位環境の内部にあったことにより劣化したユーザデバイスは、包囲された構造物に最近入り、したがって通常はより正確な位置推定を有するユーザデバイスからの位置のブロードキャストを使用して、それ自体の位置を更新することができる。ユーザデバイスは、それ自体の位置推定における不確実性の要因(すなわち、あり得る誤差)を保持し、ブロードキャストする位置とともにその要因を含めることができる。このことは、ユーザデバイスが、最も新しく劣悪な環境に入ったデバイスのような、他のユーザデバイスのより正確な位置のみを選択的に使用することを可能にし得る。地下鉄網では、たとえば、ユーザデバイスは、ある駅から別の駅へ長い距離移動することがあり、その間にそれ自体の内部位置が大きく劣化し得る。しかしながら、これらのデバイスは、地下鉄網に入ったばかりのユーザデバイス、たとえば、列車に乗ったばかりのユーザと関連付けられるデバイスから、それらの位置を更新することが可能であり得る。
[0042] このような方法での正確な位置の維持は、たとえば、劣悪な測位環境の内部のローカルワイヤレスネットワークアクセスポイントならびに/またはNFCデバイスおよびBTデバイスの位置をクラウドソーシングするのを助けるためにも使用され得る。たとえば、ユーザデバイスは、劣悪な測位環境にある間に検出された各アクセスポイント(またはBTデバイスまたはNFCデバイス)の識別情報(たとえば、WiFiアクセスポイントの場合、IEEE媒体アクセス制御(MAC:Media Access Control)アドレス)を、アクセスポイントが検出されたときの、またはその間の、それ自体の位置および位置の不確実性という現在のユーザデバイスの推定結果とともに記録することができる。ユーザデバイスはまた、アクセスポイントおよび/またはRTTからの無線信号の強さの測定結果のような、検出されたアクセスポイントと関連付けられる信号測定を行い、それを記録することができる。何らかの後の時間に、ユーザデバイスは、図1のロケーションサーバ170のような、劣悪な環境にある間に検出されたすべてのアクセスポイントのために記憶されているデータをサーバにアップロードすることができる。サーバは次いで、アクセスポイントの位置を推定するために、多くのユーザデバイスから受信された情報を組み合わせることができる。
[0043] 位置の誤差(たとえば、ユーザデバイスおよび/または固定されたアクセスポイントに関する位置の誤差)を検出し訂正するために、ユーザデバイスは、複数の他のデバイスから受信した位置情報を比較し、大半の他のデバイスからの位置情報と矛盾する位置を除去することができる。これは、現在進行形で行われ得る。一例では、たとえば、誤った位置を伴う劣悪な測位環境に入ったこと、または、劣悪な測位環境にある間にいくつかの他のユーザデバイスから誤った位置を取得したことが原因で、誤った位置をブロードキャストするユーザデバイスは、他のユーザデバイスが多くの他のユーザデバイスから他の位置推定を受信し、多くの他のデバイスからの位置推定との矛盾により誤った位置推定を伴うユーザデバイスからの位置推定を無視する場合、別のユーザデバイスの位置推定を害することを防がれ得る。別の例では、所与のNFCデバイスまたはBTデバイスの設定された位置の誤差が、多くの他のユーザデバイス(たとえば、劣悪な測位環境に入る直前に設定された誤った位置を受信し利用するユーザデバイス)において、位置の誤差を一時的にもたらすことがあり、これによって、誤った位置によりそのようなユーザデバイスに影響を与えることがある。しかしながら、そのような誤った位置は後で、任意のそのような影響を受けたユーザデバイスが、その位置が他のNFCデバイスまたはBTデバイスから、または、A−GNSS、AFLT、またはOTDOAのような他の信頼性のある測位方法のソースから、以前に正確に提供されたユーザデバイスと接触するときに、検出され除去され得る。影響を受けたユーザデバイスの数が劣悪な測位環境中のユーザデバイスの総数よりはるかに少ないとすると、影響を受けたデバイスは、それ自体の誤った位置推定と、影響を受けていないはるかに多数のユーザデバイスからの位置のブロードキャストを介して取得された正しい位置推定との矛盾を発見し得る。さらに、位置をクラウドソーシングすることによって、ユーザデバイスへ誤った位置を転送するNFCデバイスまたはBTデバイス(または、たとえばローカルワイヤレスネットワークアクセスポイント)が識別されてよく、ユーザデバイスは、これらの送信機からの位置を無視するように(たとえば、ロケーションサーバ170のようなサーバによって)指示され得る。
[0044] 位置の誤差の検出の例として、各ユーザデバイスは、任意のNFCデバイス、BTデバイス、またはユーザデバイスが位置推定を取得した際に用いた他のデバイスの、識別情報の記録を保持することができ、この位置推定(または、慣性センサーを使用してそのような位置推定から導出される位置推定)が、ユーザデバイスが次に良好な測位環境に入ったときに、多くの他のユーザデバイスの位置推定とユーザデバイスによって取得された位置推定のいずれかと矛盾することが後で発見されたかどうかを、記録することもできる。ユーザデバイス、またはユーザデバイスによって位置の記録が後でアップロードされる任意のサーバは次いで、誤差のあるNFCデバイス、BTデバイス、または他のデバイスを決定することができる。誤差を含む送信機はしたがって、位置の更新の履歴を保持し、位置が大きく誤っているとき(たとえば、他のデバイスとの不一致が発生するとき)を検出し、誤差をその根源へとたどることによって、特定され得る。
[0045] いくつかの態様では、ユーザデバイスは、どのNFCデバイスまたはBTデバイス(または、たとえばローカルワイヤレスネットワークアクセスポイント)に誤差があるかを決定しなくてもよく、多くのユーザデバイスから受信されたデータを使用した統計的手法によって誤差を分離できる情報(位置の不一致および位置の更新の履歴)を、ロケーションサーバ170のようなサーバに単に提供してよい。たとえば、影響を受けたユーザデバイスは、それらの位置が誤っていることを発見する前に誤った位置を他のユーザデバイスに転送することがあり、他のユーザデバイスは、それらの取得された誤った位置をまたさらなるユーザデバイスに転送することがある。いくつかの場合には、正確な位置との矛盾は、ユーザデバイスが良好な測位環境に入るまで発見されないことがある。しかし、ユーザデバイスは、(i)固定されたNFCデバイス、BTデバイス、および/またはWiFiデバイスから、たとえば、他のモバイルユーザデバイスからブロードキャストされた位置推定を使用した新たな位置の決定と、(ii)多くの他のユーザデバイスの受信された位置と、単独のGNSS、A−GNSS、またはOTDOAのような信頼性のある位置のソースとのいずれかから取得されたものに対する、現在の位置推定の不一致の検出と、任意選択で、(iii)位置または位置の不一致が決定された時間とを含む、位置の履歴の記録を保持することができる。ユーザデバイスはまた、任意の新たに決定された位置と位置の不確実性との値を、置き換えられているユーザデバイスの以前の位置および不確実性の値とともに記録することができる。ユーザデバイスは次いで、そのような詳細な位置の履歴を中央サーバ(たとえば、ロケーションサーバ170)に提供することができる。中央サーバは次いで、劣悪な測位環境に入る前に、位置のソースに対する位置の不一致を検出した、各々の影響を受けたユーザデバイスの位置の履歴をたどることができる。固定されたNFCデバイス、BTデバイス、またはWiFiデバイスである位置のソースは、たとえば、最初の誤った位置の候補であると見なされ得る。サーバはまた、位置の不一致が検出されなかった、影響を受けていないユーザデバイスの位置の履歴をたどることができる。多数の影響を受けたユーザデバイスをもたらし、影響を受けていないユーザデバイスをほとんどまたはまったくもたらさない位置ソースは、誤った位置の主要な候補となるであろう。そのようなソースは次いで、(たとえば、手動でそれらを位置特定すること、またはクラウドソーシング(crowd sourcing)を使用してそれらを自動的に位置特定することを介して)調査され、必要であれば、正しい位置により再構成され得る。
[0046] いくつかの態様では、ユーザデバイスが劣悪な環境に入った後で、他のデバイスから受信された位置を使用して、または、デバイスが良好な環境に再び入った場合には既存の測位方法を使用して、その位置を更新する最初のときに、位置の不一致が検出されるときだけ、中央サーバは、ユーザデバイスの位置の履歴をたどることができる。このことは、ユーザデバイスが劣悪な環境において良好な位置推定で開始し、劣悪な環境におけるユーザデバイスの最初の位置の過度の劣化によりユーザデバイスによって最初は検出されなかった他の影響を受けたユーザデバイスからの誤った位置によって後で影響を受けるときに、誤った位置の原因を良好な環境における位置のソースへと誤って帰するのを避けることができる。
[0047] 図5は、良好な測位環境530と劣悪な測位環境540とを示す。良好な環境530は、UE 532、534、および536が、図5に点線の矢印として示されるように、1つまたは複数の衛星512ならびにアクセスポイント522および524から受信された信号に基づいて正確にそれらの場所を決定できる、屋外の環境であり得る。衛星512は、1つまたは複数のGNSS衛星であり得る。アクセスポイント522および524は、セルラー測位システムまたはローカルワイヤレスネットワーク測位システム中の1つまたは複数のセルラー基地局またはローカルワイヤレスネットワークアクセスポイントであってよく、AFLT、OTDOA、E−CID、WiFiなどのような測位方法を使用して、UE 532、534、および536の位置を使用可能にし得る。
[0048] 劣悪な環境540は、UE 542、544、および546のようなUEが、衛星測位システム、セルラー測位システム、またはローカルワイヤレスネットワーク測位システムから信号を信頼性をもって受信できず、したがってそれらの位置を決定するためにそのようなシステムを使用できない、地下鉄網のような、屋内または地下の環境であり得る。しかしながら、UE 542、544、および546は、図5において双方向の矢印によって示されるように、LTE−D、WiFi−Dなどのような、直接のピアツーピア無線通信を介して互いに通信することができる。UE 542、544、および546は、様々な時間の期間、劣悪な環境にあった可能性があり、劣悪な環境内で様々な距離を移動した可能性がある。いくつかの状況では、UEは、直接のピアツーピア無線通信に関与するために、ロケーションサーバ170のようなリモートサーバから、または、RAN 120もしくはコアネットワーク140のようなサービングネットワークから、許可または認可を得る必要があり得る。その場合、UEは、劣悪な環境に入る前の何らかの時点で、この認可を得る必要があり得る。
[0049] 図5の例では、UE 550は、良好な環境530の中に最初はあり、劣悪な環境540に入ろうとしているものとして示されている。示されていないが、UE 550は、衛星測位システム、セルラー測位システム、またはローカルワイヤレスネットワーク測位システムから受信された信号に基づいて、その場所を決定することができる。代替的に、または追加で、UE 550が劣悪な環境540に入るときに、UE 550は、たとえばNFCデバイスまたはBTデバイスなどであり得るアクセスポイント526から測位信号を受信することができる。UE 550は、劣悪な環境540に入るときに、アクセスポイント526の非常に近く(たとえば、数インチまたは数フィート以内)に来ることがある。たとえば、劣悪な環境が地下鉄網である場合、アクセスポイント526は、UE 550が地下鉄網への入場権を得るために読み込ませなければならない、既知の位置を有する地下鉄網の課金機器または券売機または入場機器であり得る。アクセスポイント526は、その位置をUE 550に送り、UE 550は、近接によりその位置をそれ自体の位置として採用する。このようにして、UE 550は、衛星測位システム、セルラー測位システム、またはワイヤレスネットワーク測位システムに基づいてその場所を知っているかどうかにかかわらず、劣悪な環境に入ったときに正確に場所を決定する。
[0050] 劣悪な環境540に入ると、UE 550は、慣性航法を使用してその位置を追跡することを開始する。UE 550はまた、直接のピアツーピア無線通信を使用して、その位置を他のUEにブロードキャストすることを開始する。UE 550はまた、その位置の不確実性のレベル、またはあり得る誤差をブロードキャストすることができる。UE 550が慣性航法に基づいてその位置を決定するのが長いほど、その位置の不確実性のレベルは高くなる。UE 550が劣悪な環境540において長く移動するほど、慣性センサーの測定結果からの位置変化の誤差の蓄積により、その位置の不確実性のレベルは高くなり得る。いくつかの他のUEから位置情報(位置および不確実性のレベル)を受信するUEは、図6を参照して論じられたように、それ自体の場所を更新するためにこの情報を使用することができる。現在の位置における不確実性のレベルが閾値を上回ると、UEは、慣性航法を使用してその位置を更新するのを一時的に停止することができ、代わりに、劣悪な環境にある間に他のUEから受信された位置情報に基づいてその位置を更新することができる。UE 550が他のUEから受信された位置情報に基づいてその位置を更新すると、UE 550は内部の慣性航法センサーを使用してその位置を更新することに戻り得る。UE 550の位置が再び劣化した何らかのさらなる時間の期間の後で、UE 550は、他のUEから受信された位置情報に基づいて、その位置を再び更新することができる。UE 550はまた、それ自体の位置を更新するためにUE 550の位置と位置の不確実性とを使用し得る他のUEに、UE 550の位置と位置の不確実性とをブロードキャストすることができる。たとえば、UE 550が劣悪な環境540に入ったばかりであり、その位置がまだ正確である間に、他のUEは、UE 550の正確な位置に基づいてそれ自体の位置を更新することができる。たとえば、地下鉄網では、地下鉄網に最近入ったUE(たとえば、そのユーザが駅もしくはプラットフォームに入ったばかりである、または列車に乗ったばかりであるUE)は、より長い時間地下鉄網の中にある他のUEに、正確な位置を提供することができる。新たなUEが継続的に複数の位置において地下鉄網に入り得るので、長い時間地下鉄網の中にあるUEは、それらの位置を頻繁に更新し、これによって正確な位置を維持することが可能であり得る。
[0051] 図5の例では、UE 544および546は、UE 550の直接のピアツーピア無線通信の範囲内にあるので、UE 550によってブロードキャストされる位置情報を受信する。同様に、UE 550、542、および546は、UE 544によってブロードキャストされる位置情報を受信し、UE 550、542、および544は、UE 546によってブロードキャストされる位置情報を受信し、UE 544および546は、UE 542によってブロードキャストされる位置情報を受信する。
[0052] 図6は、1つまたは複数の他のUEの位置に基づいて、劣悪な測位環境においてUEの位置を決定する例示的なフローを示す。605において、UEは、UEが劣悪な測位環境にあるかどうかを決定する。一態様では、これは、UEが1つまたは複数のGNSS衛星ならびに/または1つまたは複数の地上の基地局および/もしくはアクセスポイントから無線信号を受信できるかどうかを決定することによって、遂行され得る。UEがそのような無線信号を受信できない場合、または、UEがそのような無線信号を受信できるが、位置の正確な測定を可能にするのに不十分な数の、または適していないタイプの、GNSS衛星ならびに/または地上の基地局およびアクセスポイントからしか受信できない場合、UEは、UEが劣悪な測位環境にあると決定することができる。別の態様では、UEは、劣悪な測位環境にあることを、ネットワークカバレッジの外側にあること、たとえば、図1のRAN 120またはアクセスポイント125と通信することが可能ではないことと同等に見ることができる。UEが劣悪な測位環境にある場合、610において、UEは、加速度計、磁力計、ジャイロスコープなどのような、内部の慣性センサーを使用してその位置を維持する。615において、UEは、直接のピアツーピア無線通信を介して、その位置と対応する不確実性のレベルとを1つまたは複数の他のUEに送信する。位置の不確実性は、UEの位置決定におけるあり得る誤差または可能性のある誤差を指す。UEは、ある地理的エリア(たとえば、既知のサイズおよび場所の円、楕円、または多角形)内にあるものとしてその位置を決定することができる。位置の不確実性は次いで、地理的エリアのサイズ(たとえば、円の半径または楕円の長半径および短半径の長さ)と、このエリア内にUEが実際にある可能性または信頼性とによって表され得る。所与の信頼性に対する地理的エリアが小さいほど、位置決定の正確さは高く、位置の不確実性は小さくなる。UEが慣性航法のみを使用してその場所を決定するのが長いほど、その位置を表す地理的エリアは大きくなるので、位置決定の正確さは低くなり、位置の不確実性も大きくなる。
[0053] いくつかの態様では、UEは、互いに近くにあるUEに関するサービスをサポートすることについて共通の関心を持っている、近くにある他のUEを発見するために、その位置と、場合によってはその位置の不確実性と他の情報(たとえば、UEが関与することを望むサービスの識別情報)とをブロードキャストすることができる。たとえば、正確な位置を維持することが可能である(たとえば、UEが劣悪な測位環境にない)とき、別のUE Bからそのようなブロードキャストを受信するUE Aは、他のUE Bによってブロードキャストされた位置をUE Aの既知の位置と比較することによって、他のUE Bが近くにあるかどうかを決定することができる。UE AおよびBが互いに近くにある場合、近くにあるUEに関するサービスをサポートする1つまたは両方のUEの1つまたは複数のアプリケーションが通知を受け得る。これらのアプリケーションによってサポートされているサービスは、「近接サービス(proximity service)」と呼ばれることがあり、友人、親類、または同僚が近くにいるときにユーザに通知する、または、ユーザが関心のある何らかの場所(たとえば、特定の店、案内所、劇場、ガソリンスタンドなど)の近くにいるときにユーザに通知する、サービスを含み得る。これらの態様では、UEがその位置と位置の不確実性とをブロードキャストする主な理由は、(たとえば、位置のブロードキャストが近接サービスをサポートするために3GPPおよび3GPP2のような組織によって標準化されている場合)そのような近接サービスをサポートするためであり得る。劣悪な測位環境における正確な位置もサポートできることは次いで、位置をブロードキャストし近接サービスをサポートするために他のUEから受信するためにいずれにしても必要とされるもの以外には、ユーザデバイスにおいて限られた実装形態のサポートしか必要としないという追加の利点となり得る。
[0054] 620において、UEは、直接のピアツーピア無線通信を介して、位置と対応する不確実性のレベルとを1つまたは複数の他のUE(またはデバイス)から受信する。625において、UEは、その不確実性のレベルが、1つまたは複数の他のデバイスのいずれの不確実性のレベルよりも大きいかどうかを決定する。UEの不確実性のレベルが他のデバイスの各々の不確実性のレベル以下である場合、フローは605に戻る。しかしながら、UEの不確実性のレベルが少なくとも1つの他のUEの不確実性のレベルよりも何らかの閾値(いくつかの態様では0であり得る)より大きい場合、630において、UEは、より小さい不確実性のレベルを有するUEまでの距離を決定する。UEは、他のUEへのRTTを計算することによって、別のUEまでの距離を決定することができる。RTTは、信号のタイミングを介して、または信号の強さおよび信号の品質から測定され得る。たとえば、RTTは、デバイスAから別のデバイスBへ信号またはメッセージを送信し、デバイスBにおける内部遅延を含む応答を、応答の返信において受信することによって、測定され得る。RTTは次いで、デバイスAにおける送信時間と受信時間の差からデバイスBにおける内部応答遅延を減じることによって与えられる。無線信号(通常は光の速度)により乗算され、2により除算されたRTTは、デバイスAとデバイスBとの間の距離を与える。
[0055] 635において、UEは、受信された位置、受信された位置の不確実性、および、ある例として何らかの形式の三辺測量または多辺測量を使用して決定された距離に基づいて、その位置と位置の不確実性とを決定する。ある態様では、UEは、決定された距離が(たとえば、何らかの閾値よりも)小さい、および/または決定され得ない場合、決定された距離を無視することができる。この態様では、UEは、たとえば、他のデバイスの位置もしくは位置座標を平均することによって、または、他の位置もしくは位置座標の加重平均を使用する(たとえば、このとき、位置または位置座標に対する重み付け係数は、関連するデバイスに対する受信された信号の強さに比例する)ことによって、他のデバイスからの受信された位置のみに基づいて、その位置を決定することができる。この態様では、UEが1つの他のデバイスから1つだけの位置を受信し、RTTもしくは距離が小さく(たとえば、何らかの閾値より小さく)決定されるとき、または、RTTもしくは距離が小さいと(たとえば、他のデバイスからの信号の強さが何らかの閾値を超えることに基づいて)考えられるとき、UEは、他のデバイスから受信された位置と同じになるように、その新たな位置を設定することができ、RTTを無視する際の誤差を考慮するために、他のデバイスから受信された位置の不確実性よりも大きく、新たな位置の不確実性を設定することができる。
[0056] 640において、UEは、新たな位置が以前の位置よりも正確かどうかを決定する。正確ではない場合、フローは605に戻る。しかしながら、正確である場合、645において、UEはメモリ212またはデータベース214のような内部メモリに新たな位置を記憶する。フローは次いで、605に戻る。
[0057] 605において、UEが劣悪な測位環境にない場合、650において、UEは、以前に劣悪な測位環境にあった間に記憶した可能性のある、受信された位置と決定された位置との任意の履歴を、ロケーションサーバ170のようなロケーションサーバに送信する。サーバは、UEの位置を追跡するために、また、NFC送信機またはBT送信機のような任意の固定されたデバイスの位置の誤差を特定し訂正するために、この情報を使用することができる。まだロケーションサーバに送信されていない劣悪な測位環境からの位置の履歴をUEが有しない場合、605における活動は省略され得る。655において、UEは劣悪な環境にないので、UEは今では、衛星測位システム、セルラー測位システム、またはローカルワイヤレスネットワーク測位システムを使用して、良好な環境においてその位置を決定して維持することができる。フローは605に戻り、UEが別の劣悪な環境に入ったかどうかを決定する。
[0058] 情報および信号は、多種多様な技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを、当業者は諒解するだろう。たとえば、上の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界もしくは磁性粒子、光場もしくは光学粒子、またはそれらの任意の組合せによって表され得る。
[0059] さらに、本明細書で開示される実施形態に関して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装され得ることを、当業者は諒解するだろう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的なコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、ステップは一般に、それらの機能に関して上では説明されている。そのような機能がハードウェアとして実装されるか、ソフトウェアとして実装されるかは、具体的な適用例、およびシステム全体に課せられる設計制約に依存する。当業者は、各々の具体的な適用例に対して様々な方法で、説明された機能を実装し得るが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱をもたらすものと解釈されるべきではない。
[0060] 本明細書で開示される態様に関して説明される様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェアコンポーネント、または本明細書で説明される機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替的に、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPおよびマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成として実装され得る。
[0061] 本明細書で開示される態様に関して説明された方法、シーケンスおよび/またはアルゴリズムは、ハードウェアで直接具現化され、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで具現化され、またはそれらの2つの組合せで具現化され得る。ソフトウェアモジュールは、RAM、フラッシュメモリ、ROM、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、または当該技術分野で知られている任意の他の型式の記憶媒体に存在し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合される。代わりに、記憶媒体は、プロセッサと一体であってよい。プロセッサおよび記憶媒体は、ASICに存在してよい。ASICはユーザ端末(たとえば、UE)中に存在してよい。代わりに、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末の個別コンポーネントとして存在してよい。
[0062] 1つまたは複数の例示的な態様では、説明された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の入手可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、または、命令もしくはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送もしくは記憶するために使用されコンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備え得る。また、任意の接続も適切にコンピュータ可読媒体と称される。たとえば、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ソフトウェアがウェブサイト、サーバ、または他の遠隔源から送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)およびBlu−ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
[0063] 上記の開示は本開示の例示的な態様を示しているが、添付の特許請求の範囲によって規定される本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書において様々な変更および修正が行われ得ることに留意されたい。本明細書で説明された本開示の態様による方法クレームの機能、ステップおよび/または活動は、特定の順序で実施されなくてもよい。さらに、本開示の要素は、単数形で説明または請求されていることがあるが、単数形に限定することが明示的に述べられていない限り、複数形が企図される。
[0063] 上記の開示は本開示の例示的な態様を示しているが、添付の特許請求の範囲によって規定される本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書において様々な変更および修正が行われ得ることに留意されたい。本明細書で説明された本開示の態様による方法クレームの機能、ステップおよび/または活動は、特定の順序で実施されなくてもよい。さらに、本開示の要素は、単数形で説明または請求されていることがあるが、単数形に限定することが明示的に述べられていない限り、複数形が企図される。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
1つまたは複数のデバイスの位置に基づいて、劣悪な測位環境においてユーザ機器(UE)の位置を決定するための方法であって、
第1のデバイスから、前記第1のデバイスの第1の位置と第1の位置の不確実性とを受信することと、
前記第1の位置の不確実性が前記UEの位置の不確実性より小さいかどうかを決定することと、
前記第1の位置の不確実性が前記UEの前記位置の不確実性より小さい場合、前記第1のデバイスの前記位置および前記第1のデバイスまでの距離に基づいて、前記UEの前記位置を決定すること、
を備える、方法。
[C2]
前記UEが、
ネットワークカバレッジの外側にあること、
1つまたは複数の全地球的航法衛星システム(GNSS)衛星ならびに/または1つまたは複数の地上の基地局および/もしくはアクセスポイントから無線信号を受信することができないこと、
位置の正確な測定を可能にするには不十分な数の、および/または適していないタイプの、GNSS衛星ならびに/または地上の基地局および/もしくはアクセスポイントからしか無線信号を受信することができないこと、のうちの少なくとも1つに基づいて、前記UEが劣悪な測位環境にあると決定する、C1に記載の方法。
[C3]
前記UEの前記位置と前記UEの前記位置の不確実性とを1つまたは複数の他のデバイスに送信することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C4]
前記UEの前記位置および前記UEの前記位置の不確実性が、直接のピアツーピア無線通信を使用して送信される、C3に記載の方法。
[C5]
前記UEが、前記UEに関する近接サービスをサポートすることについて共通の関心を有する近隣のデバイスを発見するために、前記位置と前記位置の不確実性とを送信し、前記近隣のデバイスが互いに近い、C3に記載の方法。
[C6]
前記近接サービスが、友人、親類、または同僚が近くにいるときにユーザに通知する、または前記ユーザが関心のある場所の近くにいるときにユーザに通知する、サービスを備える、C5に記載の方法。
[C7]
前記第1のデバイスの前記第1の位置および前記第1の位置の不確実性が、直接のピアツーピア無線通信を使用して前記UEによって受信される、C1に記載の方法。
[C8]
前記劣悪な測位環境に入った後で、慣性航法を使用して前記UEの前記位置を追跡することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C9]
前記UEが、前記劣悪な測位環境に入った後で、前記第1の位置と前記第1の位置の不確実性とを受信する、C1に記載の方法。
[C10]
前記劣悪な測位環境は、前記UEが衛星測位システム、セルラー測位システム、および/またはローカルワイヤレスネットワーク測位システムを使用して前記UEの前記位置を決定することが不可能である環境である、C1に記載の方法。
[C11]
前記第1のデバイスが前記劣悪な測位環境の中に位置する、C1に記載の方法。
[C12]
前記第1のデバイスが、前記劣悪な測位環境を検出したことに応答して、前記第1の位置と前記第1の位置の不確実性とを送信する、C11に記載の方法。
[C13]
前記第1のデバイスが、前記劣悪な測位環境の内側にある間に、前記第1の位置を決定する前に、近距離通信(NFC)デバイスもしくはBluetooth(BT)デバイス、ならびに/または、衛星測位システム、セルラー測位システム、および/もしくはローカルワイヤレスネットワーク測位システムに基づいて、初期の位置を決定する、C1に記載の方法。
[C14]
前記UEが、前記劣悪な測位環境に入る前に、衛星測位システム、セルラー測位システム、および/またはローカルワイヤレスネットワーク測位システムに基づいて、前記UEの位置を決定する、C1に記載の方法。
[C15]
前記UEが、前記劣悪な測位環境に入ると、1つまたは複数のNFCデバイスまたはBTデバイスに基づいて、前記UEの位置を決定する、C1に記載の方法。
[C16]
前記第1のデバイスが、前記UEよりも短い時間の期間、前記劣悪な測位環境内にいた場合、前記第1の位置の不確実性が、前記UEの前記位置の不確実性よりも低い、C1に記載の方法。
[C17]
前記第1のデバイスが、前記UEよりも短い距離を前記劣悪な測位環境内で移動した場合、前記第1の位置の不確実性が、前記UEの前記位置の不確実性よりも低い、C1に記載の方法。
[C18]
前記第1のデバイスまでの前記距離を決定することと、
前記距離が閾値より小さい場合、前記第1のデバイスまでの前記距離を0に設定し、前記第1の位置を前記UEの前記位置として採用することと、をさらに備える、C1に記載の方法。
[C19]
前記第1のデバイスから受信された信号の前記信号の強さが閾値を上回る場合、前記UEが前記距離を0に設定し、前記第1の位置を前記UEの前記位置として採用する、C18に記載の方法。
[C20]
前記UEの前記位置の不確実性が、前記UEが前記劣悪な測位環境に入ってから経過した時間の量に基づく、C1に記載の方法。
[C21]
前記経過した時間の量が増大するにつれて、前記位置の不確実性が増大する、C20に記載の方法。
[C22]
前記UEの前記位置の不確実性が、前記UEが前記劣悪な測位環境に入ってからの推定される移動距離に基づく、C1に記載の方法。
[C23]
前記推定される移動距離が増大するにつれて、前記位置の不確実性が増大する、C22に記載の方法。
[C24]
前記第1のデバイスを含む複数のデバイスから、位置情報と位置の不確実性とを受信することと、
前記位置の不確実性のいずれが前記UEの前記位置の不確実性より小さいかを決定することと、
前記UEの前記位置の不確実性より小さい位置の不確実性を有する前記複数のデバイスの各々の位置に基づいて、前記UEの前記位置を決定することと、をさらに備える、C1に記載の方法。
[C25]
決定された位置、受信された位置、および位置の不確実性のレベルの履歴を記憶することと、
前記履歴をサーバに送信することと、をさらに備える、C1に記載の方法。
[C26]
前記サーバが、前記UEまたは前記第1のデバイスが前記劣悪な測位環境に入る前に位置を決定した際に根拠とした1つまたは複数の地上のアクセスポイントの位置を検証するために、前記履歴を使用する、C25に記載の方法。
[C27]
1つまたは複数のデバイスの位置に基づいて、劣悪な測位環境内のユーザ機器(UE)の位置を決定するための装置であって、
第1のデバイスから、前記第1のデバイスの第1の位置と第1の位置の不確実性とを受信するように構成される論理と、
前記第1の位置の不確実性が前記UEの位置の不確実性より小さいかどうかを決定するように構成される論理と、
前記第1の位置の不確実性が、前記UEの前記位置の不確実性より小さい場合、前記第1のデバイスの前記位置および前記第1のデバイスまでの距離に基づいて、前記UEの前記位置を決定するように構成される論理と、を備える、装置。
[C28]
前記第1のデバイスの前記第1の位置および前記第1の位置の不確実性が、直接のピアツーピア無線通信を使用して前記UEによって受信される、C27に記載の装置。
[C29]
前記第1のデバイスが前記UEよりも短い時間の期間、前記劣悪な測位環境にあった場合、前記第1の位置の不確実性が、前記UEの前記位置の不確実性よりも低い、C27に記載の装置。
[C30]
前記第1のデバイスが、前記UEよりも短い距離を前記劣悪な測位環境の中で移動した場合、前記第1の位置の不確実性が、前記UEの前記位置の不確実性よりも低い、C27に記載の装置。
[C31]
前記第1のデバイスまでの前記距離を決定するように構成される論理と、
前記距離が閾値より小さい場合、前記第1のデバイスまでの前記距離を0に設定するように構成される論理と前記第1の位置を前記UEの前記位置として採用することと、をさらに備える、C27に記載の装置。
[C32]
前記第1のデバイスを含む複数のデバイスから、位置情報と位置の不確実性とを受信するように構成される論理と、
前記位置の不確実性のいずれが前記UEの前記位置の不確実性より小さいかを決定するように構成される論理と、
前記UEの前記位置の不確実性より小さい位置の不確実性を有する前記複数のデバイスの各々の位置に基づいて、前記UEの前記位置を決定するように構成される論理と、をさらに備える、C27に記載の装置。
[C33]
決定された位置、受信された位置、および位置の不確実性のレベルの履歴を記憶するように構成される論理と、
前記履歴をサーバに送信するように構成される論理と、をさらに備える、C27に記載の装置。
[C34]
1つまたは複数のデバイスの位置に基づいて、劣悪な測位環境においてユーザ機器(UE)の位置を決定するための装置であって、
第1のデバイスから、前記第1のデバイスの第1の位置と第1の位置の不確実性とを受信するための手段と、
前記第1の位置の不確実性が前記UEの位置の不確実性より小さいかどうかを決定するための手段と、
前記第1の位置の不確実性が前記UEの前記位置の不確実性より小さい場合、前記第1のデバイスの前記位置および前記第1のデバイスまでの距離に基づいて、前記UEの前記位置を決定するための手段と、を備える、装置。
[C35]
前記第1のデバイスの前記第1の位置および前記第1の位置の不確実性が、直接のピアツーピア無線通信を使用して前記UEによって受信される、C34に記載の装置。
[C36]
前記第1のデバイスが前記UEよりも短い時間の期間、前記劣悪な測位環境内にいた場合、前記第1の位置の不確実性が、前記UEの前記位置の不確実性よりも低い、C34に記載の装置。
[C37]
前記第1のデバイスが、前記UEよりも短い距離を前記劣悪な測位環境の中で移動した場合、前記第1の位置の不確実性が、前記UEの前記位置の不確実性よりも低い、C34に記載の装置。
[C38]
前記第1のデバイスまでの前記距離を決定するための手段と、
前記距離が閾値より小さい場合、前記第1のデバイスまでの前記距離を0に設定し、前記第1の位置を前記UEの前記位置として採用するための手段と、をさらに備える、C34に記載の装置。
[C39]
前記第1のデバイスを含む複数のデバイスから、位置情報と位置の不確実性とを受信するための手段と、
前記位置の不確実性のいずれが前記UEの前記位置の不確実性より小さいかを決定するための手段と、
前記UEの前記位置の不確実性より小さい位置の不確実性を有する前記複数のデバイスの各々の位置に基づいて、前記UEの前記位置を決定するための手段と、をさらに備える、C34に記載の装置。
[C40]
決定された位置、受信された位置、および位置の不確実性のレベルの履歴を記憶するための手段と、
前記履歴をサーバに送信するための手段と、をさらに備える、C34に記載の装置。
[C41]
1つまたは複数のデバイスの位置に基づいて、劣悪な測位環境においてユーザ機器(UE)の位置を決定するための非一時的コンピュータ可読媒体であって、
第1のデバイスから、前記第1のデバイスの第1の位置と第1の位置の不確実性とを受信するための少なくとも1つの命令と、
前記第1の位置の不確実性が前記UEの位置の不確実性より小さいかどうかを決定するための少なくとも1つの命令と、
前記第1の位置の不確実性が前記UEの前記位置の不確実性より小さい場合、前記第1のデバイスの前記位置および前記第1のデバイスまでの距離に基づいて、前記UEの前記位置を決定するための少なくとも1つの命令と、を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
[C42]
前記第1のデバイスの前記第1の位置および前記第1の位置の不確実性が、直接のピアツーピア無線通信を使用して前記UEによって受信される、C41に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C43]
前記第1のデバイスが、前記UEよりも短い時間の期間、前記劣悪な測位環境内にいた場合、前記第1の位置の不確実性が、前記UEの前記位置の不確実性よりも低い、C41に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C44]
前記第1のデバイスが、前記UEよりも短い距離を前記劣悪な測位環境の中で移動した場合、前記第1の位置の不確実性が、前記UEの前記位置の不確実性よりも低い、C41に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C45]
前記第1のデバイスまでの前記距離を決定するための少なくとも1つの命令と、
前記距離が閾値より小さい場合、前記第1のデバイスまでの前記距離を0に設定し、前記第1の位置を前記UEの前記位置として採用することのための少なくとも1つの命令と、をさらに備える、C41に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C46]
前記第1のデバイスを含む複数のデバイスから、位置情報と位置の不確実性とを受信するための少なくとも1つの命令と、
前記位置の不確実性のいずれが前記UEの前記位置の不確実性より小さいかを決定するための少なくとも1つの命令と、
前記UEの前記位置の不確実性より小さい位置の不確実性を有する前記複数のデバイスの各々の位置に基づいて、前記UEの前記位置を決定するための少なくとも1つの命令と、をさらに備える、C41に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C47]
決定された位置、受信された位置、および位置の不確実性のレベルの履歴を記憶するための少なくとも1つの命令と、
前記履歴をサーバに送信するための少なくとも1つの命令と、をさらに備える、C41に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。

Claims (47)

  1. 1つまたは複数のデバイスの位置に基づいて、劣悪な測位環境においてユーザ機器(UE)の位置を決定するための方法であって、
    第1のデバイスから、前記第1のデバイスの第1の位置と第1の位置の不確実性とを受信することと、
    前記第1の位置の不確実性が前記UEの位置の不確実性より小さいかどうかを決定することと、
    前記第1の位置の不確実性が前記UEの前記位置の不確実性より小さい場合、前記第1のデバイスの前記位置および前記第1のデバイスまでの距離に基づいて、前記UEの前記位置を決定すること、
    を備える、方法。
  2. 前記UEが、
    ネットワークカバレッジの外側にあること、
    1つまたは複数の全地球的航法衛星システム(GNSS)衛星ならびに/または1つまたは複数の地上の基地局および/もしくはアクセスポイントから無線信号を受信することができないこと、
    位置の正確な測定を可能にするには不十分な数の、および/または適していないタイプの、GNSS衛星ならびに/または地上の基地局および/もしくはアクセスポイントからしか無線信号を受信することができないこと、
    のうちの少なくとも1つに基づいて、前記UEが劣悪な測位環境にあると決定する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記UEの前記位置と前記UEの前記位置の不確実性とを1つまたは複数の他のデバイスに送信することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
  4. 前記UEの前記位置および前記UEの前記位置の不確実性が、直接のピアツーピア無線通信を使用して送信される、請求項3に記載の方法。
  5. 前記UEが、前記UEに関する近接サービスをサポートすることについて共通の関心を有する近隣のデバイスを発見するために、前記位置と前記位置の不確実性とを送信し、前記近隣のデバイスが互いに近い、請求項3に記載の方法。
  6. 前記近接サービスが、友人、親類、または同僚が近くにいるときにユーザに通知する、または前記ユーザが関心のある場所の近くにいるときにユーザに通知する、サービスを備える、請求項5に記載の方法。
  7. 前記第1のデバイスの前記第1の位置および前記第1の位置の不確実性が、直接のピアツーピア無線通信を使用して前記UEによって受信される、請求項1に記載の方法。
  8. 前記劣悪な測位環境に入った後で、慣性航法を使用して前記UEの前記位置を追跡することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
  9. 前記UEが、前記劣悪な測位環境に入った後で、前記第1の位置と前記第1の位置の不確実性とを受信する、請求項1に記載の方法。
  10. 前記劣悪な測位環境は、前記UEが衛星測位システム、セルラー測位システム、および/またはローカルワイヤレスネットワーク測位システムを使用して前記UEの前記位置を決定することが不可能である環境である、請求項1に記載の方法。
  11. 前記第1のデバイスが前記劣悪な測位環境の中に位置する、請求項1に記載の方法。
  12. 前記第1のデバイスが、前記劣悪な測位環境を検出したことに応答して、前記第1の位置と前記第1の位置の不確実性とを送信する、請求項11に記載の方法。
  13. 前記第1のデバイスが、前記劣悪な測位環境の内側にある間に、前記第1の位置を決定する前に、近距離通信(NFC)デバイスもしくはBluetooth(BT)デバイス、ならびに/または、衛星測位システム、セルラー測位システム、および/もしくはローカルワイヤレスネットワーク測位システムに基づいて、初期の位置を決定する、請求項1に記載の方法。
  14. 前記UEが、前記劣悪な測位環境に入る前に、衛星測位システム、セルラー測位システム、および/またはローカルワイヤレスネットワーク測位システムに基づいて、前記UEの位置を決定する、請求項1に記載の方法。
  15. 前記UEが、前記劣悪な測位環境に入ると、1つまたは複数のNFCデバイスまたはBTデバイスに基づいて、前記UEの位置を決定する、請求項1に記載の方法。
  16. 前記第1のデバイスが、前記UEよりも短い時間の期間、前記劣悪な測位環境内にいた場合、前記第1の位置の不確実性が、前記UEの前記位置の不確実性よりも低い、請求項1に記載の方法。
  17. 前記第1のデバイスが、前記UEよりも短い距離を前記劣悪な測位環境内で移動した場合、前記第1の位置の不確実性が、前記UEの前記位置の不確実性よりも低い、請求項1に記載の方法。
  18. 前記第1のデバイスまでの前記距離を決定することと、
    前記距離が閾値より小さい場合、前記第1のデバイスまでの前記距離を0に設定し、前記第1の位置を前記UEの前記位置として採用することと、
    をさらに備える、請求項1に記載の方法。
  19. 前記第1のデバイスから受信された信号の前記信号の強さが閾値を上回る場合、前記UEが前記距離を0に設定し、前記第1の位置を前記UEの前記位置として採用する、請求項18に記載の方法。
  20. 前記UEの前記位置の不確実性が、前記UEが前記劣悪な測位環境に入ってから経過した時間の量に基づく、請求項1に記載の方法。
  21. 前記経過した時間の量が増大するにつれて、前記位置の不確実性が増大する、請求項20に記載の方法。
  22. 前記UEの前記位置の不確実性が、前記UEが前記劣悪な測位環境に入ってからの推定される移動距離に基づく、請求項1に記載の方法。
  23. 前記推定される移動距離が増大するにつれて、前記位置の不確実性が増大する、請求項22に記載の方法。
  24. 前記第1のデバイスを含む複数のデバイスから、位置情報と位置の不確実性とを受信することと、
    前記位置の不確実性のいずれが前記UEの前記位置の不確実性より小さいかを決定することと、
    前記UEの前記位置の不確実性より小さい位置の不確実性を有する前記複数のデバイスの各々の位置に基づいて、前記UEの前記位置を決定することと、
    をさらに備える、請求項1に記載の方法。
  25. 決定された位置、受信された位置、および位置の不確実性のレベルの履歴を記憶することと、
    前記履歴をサーバに送信することと、
    をさらに備える、請求項1に記載の方法。
  26. 前記サーバが、前記UEまたは前記第1のデバイスが前記劣悪な測位環境に入る前に位置を決定した際に根拠とした1つまたは複数の地上のアクセスポイントの位置を検証するために、前記履歴を使用する、請求項25に記載の方法。
  27. 1つまたは複数のデバイスの位置に基づいて、劣悪な測位環境内のユーザ機器(UE)の位置を決定するための装置であって、
    第1のデバイスから、前記第1のデバイスの第1の位置と第1の位置の不確実性とを受信するように構成される論理と、
    前記第1の位置の不確実性が前記UEの位置の不確実性より小さいかどうかを決定するように構成される論理と、
    前記第1の位置の不確実性が、前記UEの前記位置の不確実性より小さい場合、前記第1のデバイスの前記位置および前記第1のデバイスまでの距離に基づいて、前記UEの前記位置を決定するように構成される論理と、
    を備える、装置。
  28. 前記第1のデバイスの前記第1の位置および前記第1の位置の不確実性が、直接のピアツーピア無線通信を使用して前記UEによって受信される、請求項27に記載の装置。
  29. 前記第1のデバイスが前記UEよりも短い時間の期間、前記劣悪な測位環境にあった場合、前記第1の位置の不確実性が、前記UEの前記位置の不確実性よりも低い、請求項27に記載の装置。
  30. 前記第1のデバイスが、前記UEよりも短い距離を前記劣悪な測位環境の中で移動した場合、前記第1の位置の不確実性が、前記UEの前記位置の不確実性よりも低い、請求項27に記載の装置。
  31. 前記第1のデバイスまでの前記距離を決定するように構成される論理と、
    前記距離が閾値より小さい場合、前記第1のデバイスまでの前記距離を0に設定するように構成される論理と前記第1の位置を前記UEの前記位置として採用することと、
    をさらに備える、請求項27に記載の装置。
  32. 前記第1のデバイスを含む複数のデバイスから、位置情報と位置の不確実性とを受信するように構成される論理と、
    前記位置の不確実性のいずれが前記UEの前記位置の不確実性より小さいかを決定するように構成される論理と、
    前記UEの前記位置の不確実性より小さい位置の不確実性を有する前記複数のデバイスの各々の位置に基づいて、前記UEの前記位置を決定するように構成される論理と、
    をさらに備える、請求項27に記載の装置。
  33. 決定された位置、受信された位置、および位置の不確実性のレベルの履歴を記憶するように構成される論理と、
    前記履歴をサーバに送信するように構成される論理と、
    をさらに備える、請求項27に記載の装置。
  34. 1つまたは複数のデバイスの位置に基づいて、劣悪な測位環境においてユーザ機器(UE)の位置を決定するための装置であって、
    第1のデバイスから、前記第1のデバイスの第1の位置と第1の位置の不確実性とを受信するための手段と、
    前記第1の位置の不確実性が前記UEの位置の不確実性より小さいかどうかを決定するための手段と、
    前記第1の位置の不確実性が前記UEの前記位置の不確実性より小さい場合、前記第1のデバイスの前記位置および前記第1のデバイスまでの距離に基づいて、前記UEの前記位置を決定するための手段と、
    を備える、装置。
  35. 前記第1のデバイスの前記第1の位置および前記第1の位置の不確実性が、直接のピアツーピア無線通信を使用して前記UEによって受信される、請求項34に記載の装置。
  36. 前記第1のデバイスが前記UEよりも短い時間の期間、前記劣悪な測位環境内にいた場合、前記第1の位置の不確実性が、前記UEの前記位置の不確実性よりも低い、請求項34に記載の装置。
  37. 前記第1のデバイスが、前記UEよりも短い距離を前記劣悪な測位環境の中で移動した場合、前記第1の位置の不確実性が、前記UEの前記位置の不確実性よりも低い、請求項34に記載の装置。
  38. 前記第1のデバイスまでの前記距離を決定するための手段と、
    前記距離が閾値より小さい場合、前記第1のデバイスまでの前記距離を0に設定し、前記第1の位置を前記UEの前記位置として採用するための手段と、
    をさらに備える、請求項34に記載の装置。
  39. 前記第1のデバイスを含む複数のデバイスから、位置情報と位置の不確実性とを受信するための手段と、
    前記位置の不確実性のいずれが前記UEの前記位置の不確実性より小さいかを決定するための手段と、
    前記UEの前記位置の不確実性より小さい位置の不確実性を有する前記複数のデバイスの各々の位置に基づいて、前記UEの前記位置を決定するための手段と、
    をさらに備える、請求項34に記載の装置。
  40. 決定された位置、受信された位置、および位置の不確実性のレベルの履歴を記憶するための手段と、
    前記履歴をサーバに送信するための手段と、
    をさらに備える、請求項34に記載の装置。
  41. 1つまたは複数のデバイスの位置に基づいて、劣悪な測位環境においてユーザ機器(UE)の位置を決定するための非一時的コンピュータ可読媒体であって、
    第1のデバイスから、前記第1のデバイスの第1の位置と第1の位置の不確実性とを受信するための少なくとも1つの命令と、
    前記第1の位置の不確実性が前記UEの位置の不確実性より小さいかどうかを決定するための少なくとも1つの命令と、
    前記第1の位置の不確実性が前記UEの前記位置の不確実性より小さい場合、前記第1のデバイスの前記位置および前記第1のデバイスまでの距離に基づいて、前記UEの前記位置を決定するための少なくとも1つの命令と、
    を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
  42. 前記第1のデバイスの前記第1の位置および前記第1の位置の不確実性が、直接のピアツーピア無線通信を使用して前記UEによって受信される、請求項41に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
  43. 前記第1のデバイスが、前記UEよりも短い時間の期間、前記劣悪な測位環境内にいた場合、前記第1の位置の不確実性が、前記UEの前記位置の不確実性よりも低い、請求項41に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
  44. 前記第1のデバイスが、前記UEよりも短い距離を前記劣悪な測位環境の中で移動した場合、前記第1の位置の不確実性が、前記UEの前記位置の不確実性よりも低い、請求項41に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
  45. 前記第1のデバイスまでの前記距離を決定するための少なくとも1つの命令と、
    前記距離が閾値より小さい場合、前記第1のデバイスまでの前記距離を0に設定し、前記第1の位置を前記UEの前記位置として採用することのための少なくとも1つの命令と、
    をさらに備える、請求項41に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
  46. 前記第1のデバイスを含む複数のデバイスから、位置情報と位置の不確実性とを受信するための少なくとも1つの命令と、
    前記位置の不確実性のいずれが前記UEの前記位置の不確実性より小さいかを決定するための少なくとも1つの命令と、
    前記UEの前記位置の不確実性より小さい位置の不確実性を有する前記複数のデバイスの各々の位置に基づいて、前記UEの前記位置を決定するための少なくとも1つの命令と、
    をさらに備える、請求項41に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
  47. 決定された位置、受信された位置、および位置の不確実性のレベルの履歴を記憶するための少なくとも1つの命令と、
    前記履歴をサーバに送信するための少なくとも1つの命令と、
    をさらに備える、請求項41に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
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