JP2016516879A - 脂肪族ポリカーボネート組成物及び方法 - Google Patents

脂肪族ポリカーボネート組成物及び方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、一態様では、炭化水素に結合した脂肪族ポリカーボネート鎖を含む新規なブロック材料に関する。本発明は、ブロック材料を製造する方法、及びブロック材料をポリマーブレンドのための相溶化剤として使用する方法にも関する。本発明の特定の化合物は、1つまたは複数の不斉中心を含み得、ゆえに、種々の立体異性体形態、たとえば、エナンチオマー及び/またはジアステレオマーにおいて存在し得る。したがって、本発明におけるそれらの化合物及び組成物は、個々のエナンチオマー、ジアステレオマーまたは幾何異性体の形態にあってもよく、または、立体異性体の混合物の形態にあってもよい。特定の実施形態では、本発明の化合物はエナンチオピュアな化合物である。特定の実施形態では、エナンチオマーまたはジアステレオマーの混合物が提供される。

Description

本発明は、2013年5月1日に出願された米国仮特許出願第61/817,897号明細書への優先権の利益を主張し、その出願の全体の内容は参照することにより本発明に組み込まれる。
本発明は、脂肪族ポリカーボネートにポリオレフィンをブレンドするための相溶化剤に関する。この相溶化剤は、炭化水素セグメント及び脂肪族ポリカーボネートセグメントを含むブロックポリマーを含む。
二酸化炭素及びエポキシドの共重合から得られる脂肪族ポリカーボネート(APC)が、有望な環境にやさしいポリマーとして浮上してきた。50%以下のポリマー質量を占めるCOの組み込みは、石油化学原料のみに由来する従来のポリマーに対して環境的有利点を有する。
COベースのポリマーは良好なガスバリア性を有し、したがって、酸素バリア性が評価される包装用途において、そのポリマーを使用することへの関心が存在する。この関心にも拘らず、物理的特性またはポリマー加工パラメータにおける不整合性が許容され得ないために、既存の商品ポリマーの完全互換品として新しいポリマーを使用することはかなり難しい。したがって、APCの既存の商品ポリマーとのブレンドには特に関心が存在する。そのようなブレンドは、既存の処理装置の使用を可能にしつつ、APCのガスバリア性の改善により利益を得ることができる。APCについての1つの高価値用途は、ポリエチレン及びポリプロピレンなどのポリオレフィンとのブレンドにある。ブレンド材料は、ポリオレフィンのみに比べて改善された酸素バリア性を有し、無希釈ポリオレフィンと同様に処理される。それにも拘らず、それら2つの材料は必ずしも相溶性でないために、APCポリオレフィンブレンドを製造することは挑戦である。したがって、APC及びポリオレフィンのための有効な相溶化剤に対する要求が残っている。
特に、本発明は、炭化水素ブロック及び脂肪族ポリカーボネートブロックを含むブロック共重合体は、APCのポリオレフィンとのブレンドを相溶化させる添加剤として有効であるという認識を含む。
他の態様では、本発明は、APC−ポリオレフィンブレンドのための相溶化剤として有用な新規なブロック共重合体を含む。特定の実施形態では、新規なブロック共重合体は式I:

を有し、ここで、部分

は、CO及び1つまたは複数のエポキシドの交互共重合体を含み、部分

は飽和または不飽和炭化水素を含む。
他の態様では、本発明は、APCのポリオレフィンとのブレンドを製造する方法を含む。特定の実施形態では、この方法は、式Iの相溶化剤の存在下で1つまたは複数のAPCを1つまたは複数のポリオレフィンとブレンドするステップを含む。
他の態様では、本発明は、APCのポリオレフィンとの新規なブレンドを含む。特定の実施形態では、このブレンドは、1つまたは複数のAPC、少なくとも1つのポリオレフィン及び式Iの相溶化剤を含む。
特定の官能基及び化学用語の定義について、以下に詳細に説明される。本発明の目的のために、化学元素は、the Periodic Table of the Elements,CAS version,Handbook of Chemistry and Physics,第75版の内表紙にしたがって特定され、特定の官能基は、一般に、この文献に記載されているように定義される。さらに、有機化学の一般原理、ならびに特定の官能性部分及び反応性については、Organic Chemistry,Thomas Sorrell,University Science Books,Sausalito,1999;Smith and March March’s Advanced Organic Chemistry,第5版,John Wiley & Sons,Inc.,New York 2001;Larock,Comprehensive Organic Transformations,VCH Publishers,Inc.,New York,1989;Carruthers,Some Modern Methods of Organic Synthesis,第3版,Cambridge University Press,Cambridge,1987に記載されていて、これらの文献の各々のすべての内容は参照することにより本発明に組み込まれる。
本発明の特定の化合物は、1つまたは複数の不斉中心を含み得、ゆえに、種々の立体異性体形態、たとえば、エナンチオマー及び/またはジアステレオマーにおいて存在し得る。したがって、本発明におけるそれらの化合物及び組成物は、個々のエナンチオマー、ジアステレオマーまたは幾何異性体の形態にあってもよく、または、立体異性体の混合物の形態にあってもよい。特定の実施形態では、本発明の化合物はエナンチオピュアな化合物である。特定の実施形態では、エナンチオマーまたはジアステレオマーの混合物が提供される。
さらに、特定の化合物は、本明細書で記載されているように、別段の指示がない限り、ZまたはE異性体として存在し得る1つまたは複数の二重結合を有してもよい。本発明は、さらに、他の異性体を実質的に含まない個々の異性体としての、または、種々の異性体、たとえば、エナンチオマーのラセミ混合物としての化合物を含む。上記の化合物それら自体に加えて、本発明は、1つまたは複数の化合物を含む組成物も含む。
本明細書で使用されているように、用語「異性体」は、いずれかの及びすべての幾何異性体及び立体異性体を含む。たとえば、「異性体」は、本発明の範囲に含まれるものとして、シス及びトランス異性体、E−及びZ−異性体、R−及びS−エナンチオマー、ジアステレオマー、(D)−異性体、(L)−異性体、それらのラセミ混合物、及びそれらの他の混合物が挙げられる。たとえば、立体異性体は、いくつかの実施形態では、1つまたは複数の対応する立体異性体を実質的に含まずに提供されてもよく、及び「立体化学的に富化された」としても表されてもよい。
特定のエナンチオマーが好適である場合、このエナンチオマーは、いくつかの実施形態では、逆のエナンチオマーを実質的に含まずに提供されてもよく、及び「光学的に富化された」としても表されてもよい。「光学的に富化された」は、本明細書で使用されているように、化合物またはポリマーがかなり大きい割合の1つのエナンチオマーからなることを意味する。特定の実施形態では、化合物は、好適なエナンチオマーの重量で少なくとも約90%からなる。他の実施形態では、化合物は、好適なエナンチオマーの重量で少なくとも約95%、98%または99%からなる。好適なエナンチオマーは、キラル高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)ならびにキラル塩の形成及び結晶化を含む、または不斉合成により調製される、当業者が知っているいずれかの方法によるラセミ混合物から単離されてもよい。たとえば、Jacques,et al.,Enantiomers,Racemates and Resolutions(Wiley Interscience,New York,1981);Wilen,S.H.,et al.,Terrahedron 33:2725(1977);Eliel,E.L.Stereochemistry of Carbon Compounds(MacGraw−Hill,NY,1962);Wilen,S.H.Tables of Resolving Agents and Optical Resolutions p.268(E.L.Eliel,Ed.,Univ.of Notre Dame Press,Notre Dame,IN 1972)を参照されたい。
用語「エポキシド」は、本明細書で使用されているように、置換または非置換オキシランを意味する。そのような置換オキシランは、モノ置換オキシラン、ジ置換オキシラン、トリ置換オキシラン及びテトラ置換オキシランを含む。そのようなエポキシドは、本明細書で記載されているように、さらに、任意に置換されてもよい。特定の実施形態では、エポキシドは単一のオキシラン部分を含む。特定の実施形態では、エポキシドは2つまたは3つ以上のオキシラン部分を含む。
用語「ポリマー」は、本明細書で使用されているように、高相対分子質量の分子を意味し、この分子の構造は、実際にまたは概念的に、低相対分子質量の分子由来の単位の複数の繰り返しを含む。特定の実施形態では、ポリマーは、CO及びエポキシド(たとえば、ポリ(エチレンカーボネート))由来の実質的に交互の単位からなる。特定の実施形態では、本発明のポリマーは、共重合体、三元共重合体、ヘテロ重合体、ブロック共重合体、2つまたは3つ以上の異なるエポキシドモノマーを組み込んだテーパードヘテロ共重合体である。そのような高重合体の構造的描写に関しては、スラッシュにより分離された異なる単量体単位または重合体ブロックの結び付きを示す慣例

が本明細書で用いられてもよい。これらの構造は、別段の指示がない限り、描写される異なる単量体単位のいずれかの比率が組み込まれた共重合体を含むとして解釈されるべきである。この描写は、別段の指示がない限り、ランダムなテーパーブロック共重合体を表すことを意味し、これらのいずれかの2つまたは3つ以上及びこれらのすべての組み合わせが暗示される。
用語「ハロ」及び「ハロゲン」は、本明細書で使用されているように、フッ素(フルオロ、−F)、塩素(クロロ、−Cl)、臭素(ブロモ、−Br)及びヨウ素(ヨード、−I)を意味する。
用語「脂肪族」または「脂肪族基」は、本明細書で使用されているように、直鎖(すなわち、非分岐)、分岐または環状(縮合、架橋及びスピロ縮合多環を含む)であってもよく、及び完全に飽和されてもよく、または1つまたは複数の不飽和単位を含んでもよいが、芳香族ではない炭化水素部分を意味する。特に指定がない限り、脂肪族基は1乃至80個の炭素原子を含む。特定の実施形態では、脂肪族基は1乃至40個の炭素原子を含む。特定の実施形態では、脂肪族基は1乃至20個の炭素原子を含む。特定の実施形態では、脂肪族基は3乃至20個の炭素原子を含む。特定の実施形態では、脂肪族基は1乃至12個の炭素原子を含む。特定の実施形態では、脂肪族基は1乃至8個の炭素原子を含む。特定の実施形態では、脂肪族基は1乃至6個の炭素原子を含む。いくつかの実施形態では、脂肪族基は1乃至5個の炭素原子を含み、いくつかの実施形態では、脂肪族基は1乃至4個の炭素原子を含み、いくつかの実施形態では、脂肪族基は1乃至3個の炭素原子を含み、いくつかの実施形態では、脂肪族基は1または2個の炭素原子を含む。好適な脂肪族基としては、直鎖または分岐鎖アルキル、アルケニル及びアルキニル基、ならびに、(シクロアルキル)アルキル、(シクロアルケニル)アルキルまたは(シクロアルキル)アルケニルなどのそれらのハイブリッドが挙げられるが、それらに限定されない。
用語「ヘテロ脂肪族」は、本明細書で使用されているように、脂肪族基であって、1または複数個の炭素原子が、酸素、硫黄、窒素またはリンからなる群から選択された1または複数個の原子で独立して置き換えられた、脂肪族基を意味する。特定の実施形態では、1乃至6個の炭素原子は、酸素、硫黄、窒素またはリンの1または複数個で独立して置き換えられる。ヘテロ脂肪族基は、置換または不置換、分岐または不分岐、環状または不環状であってもよく、及び、飽和、不飽和または部分飽和基を含んでもよい。
本明細書で使用されているように、用語「二価C1−8(またはC1−3)飽和または不飽和の、直鎖または分岐鎖の炭化水素鎖」は、本明細書で記載されているような直線状または分岐鎖状である二価のアルキル、アルケニル及びアルキニル鎖を意味する。
用語「不飽和」は、本明細書で使用されているように、部分が1つまたは複数の二重または三重結合を有することを意味する。
用語「脂環式」、「炭素環式」または「炭素環式の」は、単独でまたはより大きい部分の一部として用いられ、本明細書で記載されているように、3乃至12員を有する、飽和または部分不飽和環式脂肪族単環式または多環式環系を意味し、この脂肪族環系は、上記で定義されかつ本明細書で記載されているように、任意に置換される。環式脂肪族基としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、シクロヘプチル、シクロヘプテニル、シクロオクチル、シクロオクテニル、ノルボルニル、アダマンチル及びシクロオクタジエニルが挙げられるが、それらに限定されない。いくつかの実施形態では、シクロアルキルは3乃至6個の炭素を有する。用語「脂環式」、「炭素環式」または「炭素環式の」は、デカヒドロナフチルまたはテトラヒドロナフチルなどの1または複数個の芳香族または非芳香族環に縮合された脂肪族環も含み、結合ラジカルまたは点が脂肪族環上にある。特定の実施形態では、用語「3乃至7員炭素環」は、3乃至7員飽和または部分不飽和単環式炭素環を意味する。特定の実施形態では、用語「3乃至8員の炭素環」は、3乃至8員飽和または部分不飽和単環式炭素環を意味する。特定の実施形態では、用語「3乃至14員炭素環」及び「C3−14炭素環」は、3乃至8員飽和または部分不飽和単環式炭素環、または7乃至14員飽和または部分不飽和単環式炭素環を意味する。
用語「アルキル」は、本明細書で使用されているように、1個の水素原子の除去により1乃至6個の炭素原子を含む脂肪族部分由来の飽和、直鎖または分岐鎖炭化水素ラジカルを意味する。別段の指示がない限り、アルキル基は1乃至12個の炭素原子を含む。特定の実施形態では、アルキル基は1乃至8個の炭素原子を含む。特定の実施形態では、アルキル基は1乃至6個の炭素原子を含む。いくつかの実施形態では、アルキル基は1乃至5個の炭素原子を含み、いくつかの実施形態では、アルキル基は1乃至4個の炭素原子を含み、いくつかの実施形態では、アルキル基は1乃至3個の炭素原子を含み、及び、いくつかの実施形態では、アルキル基は1乃至2個の炭素原子を含む。アルキルラジカルの例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、sec−ペンチル、イソ−ペンチル、tert−ブチル、n−ペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、sec−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−デシル、n−ウンデシル、ドデシルなどが挙げられるが、それらに限定されない。
用語「アルケニル」は、本明細書で使用されているように、1個の水素原子の除去により少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を有する直鎖または分岐鎖脂肪族部分由来の一価の基を意味する。別段の指示がない限り、アルケニル基は2乃至12個の炭素原子を含む。特定の実施形態では、アルケニル基は2乃至8個の炭素原子を含む。特定の実施形態では、アルケニル基は2乃至6個の炭素原子を含む。いくつかの実施形態では、アルケニル基は2乃至5個の炭素原子を含み、いくつかの実施形態では、アルケニル基は2乃至4個の炭素原子を含み、いくつかの実施形態では、アルケニル基は2乃至3個の炭素原子を含み、及び、いくつかの実施形態では、アルケニル基は2個の炭素原子を含む。アルケニル基としては、たとえば、エテニル、プロペニル、ブテニル、1−メチル−2−ブテン−1−イルなどが挙げられる。
用語「アルキニル」は、本明細書で使用されているように、1個の水素原子の除去により少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を有する直鎖または分岐鎖脂肪族部分由来の一価の基を意味する。別段の指示がない限り、アルキニル基は2乃至12個の炭素原子を含む。特定の実施形態では、アルキニル基は2乃至8個の炭素原子を含む。特定の実施形態では、アルキニル基は2乃至6個の炭素原子を含む。いくつかの実施形態では、アルキニル基は2乃至5個の炭素原子を含み、いくつかの実施形態では、アルキニル基は2乃至4個の炭素原子を含み、いくつかの実施形態では、アルキニル基は2乃至3個の炭素原子を含み、及び、いくつかの実施形態では、アルキニル基は2個の炭素原子を含む。代表的なアルキニル基としては、エチニル、2−プロピニル(プロパルギル)、1−プロピニルなどが挙げられるが、それらに限定されない。
本明細書で使用されている用語「アルコキシ」は、上記で定義されているように、酸素原子を介して親分子に結合するアルキル基を意味する。アルコキシの例としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、tert−ブトキシ、ネオペントキシ及びn−ヘキソキシが挙げられるが、それらに限定されない。
用語「アシル」は、本明細書で使用されているように、カルボニル含有官能基、たとえば、−C(=O)R’を意味し、R’は、水素、または、任意に置換された脂肪族、ヘテロ脂肪族、ヘテロ環、アリール、ヘテロアリール基であり、置換された(たとえば、水素または脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、またはヘテロアリール部分と)酸素または窒素含有官能基(たとえば、カルボン酸、エステルまたはアミド官能基を形成)である。用語「アシロキシ」は、本明細書で使用されているように、酸素原子を介して親分子に結合したアシル基を意味する。
単独で、または、「アラルキル」、「アラルコキシ」もしくは「アリールオキシアルキル」におけるようにより大きい部分の一部として使用される用語「アリール」は、全部で5乃至20環員を有する単環式及び多環式環系であって、この系における少なくとも1つの環は芳香族であり、この系の各環は3乃至12環員を含む、系を意味する。用語「アリール」は、用語「アリール環」と互換的に使用されてもよい。本発明の特定の実施形態では、「アリール」としては、1または複数個の置換基を有してもよいフェニル、ビフェニル、ナフチル、アントラシルなどが挙げられるが、それらに限定されない芳香族環系を意味する。用語「アリール」の範囲内には、本明細書で使用されているように、芳香族環が、ベンゾフラニル、インダニル、フタルイミジル、ナフチミジル、フェナントリイジニルまたはテトラヒドロナフチルなどの1または複数個のさらなる環に縮合された基も含まれる。特定の実施形態では、用語「6乃至10員アリール」及び「C6−10アリール」はフェニルまたは8乃至10員多環式アリール環を意味する。
用語「ヘテロアリール」及び「ヘテロアラ−」は、単独で、またはより大きい部分、たとえば、「ヘテロアラルキル」または「ヘテロアラルコキシ」の一部として使用され、5乃至14個の環原子、好適には、5、6または9個の環原子を有し、環状配列で共有される6、10または14個のπ電子を有し、及び、炭素原子に加えて、1乃至5個のヘテロ原子を有する基を意味する。用語「ヘテロ原子」は、窒素、酸素または硫黄を意味し、窒素または硫黄のいずれかの酸化形態及び塩基性窒素のいずれかの四級化(quanternized)形態を含む。ヘテロアリール基としては、チエニル、フラニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、インドリジニル、プリニル、ナフチリジニル、ベンゾフラニル及びプテリジニルが挙げられるが、それらに限定されない。用語「ヘテロアリール」及び「ヘテロアラ−」としては、本明細書で使用されているように、ヘテロ芳香環が1または複数個のアリール、脂環式またはヘテロシクリル環に縮合される基であって、結合ラジカルまたは点がヘテロ芳香環上にある基も挙げられる。非限定的な例としては、インドリル、イソインドリル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、ジベンゾフラニル、インダゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンズチアゾリル、キノリル、イソキノリル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、4H−キノリジニル、カルバゾリル、アクリジニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル及びピリド[2,3−b]−1,4−オキサジン−3(4H)−オンが挙げられる。ヘテロアリール基は単環または二環であってもよい。用語「ヘテロアリール」は、「ヘテロアリール環」、「ヘテロアリール基」または「ヘテロ芳香環」と互換的に使用されてもよく、それらの用語のいずれも、任意に置換される環を含む。用語「ヘテロアラルキル」は、ヘテロアリールにより置換されたアルキル基を意味し、アルキル及びヘテロアリール部分は、独立して任意に置換される。特定の実施形態では、用語「5乃至10員ヘテロアリール」は、窒素、酸素または硫黄から独立して選択された1乃至3個のヘテロ原子を有する5乃至6員ヘテロアリール環、または、窒素、酸素または硫黄から独立して選択された1乃至4個のヘテロ原子を有する8乃至10員二環ヘテロアリール環を意味する。特定の実施形態では、用語「5乃至12員ヘテロアリール」は、窒素、酸素または硫黄から独立して選択された1乃至3個のヘテロ原子を有する5乃至6員ヘテロアリール環、または、窒素、酸素または硫黄から独立して選択された1乃至4個のヘテロ原子を有する8乃至12員二環ヘテロアリール環を意味する。
本明細書で使用されているように、用語「複素環」、「複素環の」、「複素環ラジカル」及び「複素環式環」は、互換的に使用されてもよく、飽和または部分的不飽和であり、本明細書で定義されているように、炭素原子に加えて、1または複数個の、好適には、1乃至4個の環原子を有する安定な5乃至7員単環または7乃至14員多環複素環部分を意味する。複素環の環原子に関連して使用されるとき、用語「窒素」は置換された窒素を含む。例として、酸素、硫黄または窒素から選択された0乃至3個のヘテロ原子を有する飽和または部分不飽和環において、窒素は、N(3,4−ジヒドロ−2H−ピロリルにおけるような)、NH(ピロリジニルにおけるような)またはNR(N−置換ピロリジニルにおけるような)であってもよい。いくつかの実施形態では、用語「3乃至7員複素環」は、窒素、酸素または硫黄から独立して選択された1乃至2個のヘテロ原子を有する3乃至7員飽和または部分不飽和単環複素環式環を意味する。いくつかの実施形態では、用語「3乃至12員複素環」は、窒素、酸素または硫黄から独立して選択された1乃至2個のヘテロ原子を有する3乃至8員飽和または部分不飽和単環複素環式環、または、窒素、酸素または硫黄から独立して選択された1乃至3個のヘテロ原子を有する7乃至12員飽和または部分不飽和多環複素環式環を意味する。
複素環式環は、安定な構造をもたらし、環原子のいずれかが任意に置換され得るいずれかのヘテロ原子または炭素原子におけるペンダント基に結合され得る。そのような飽和または部分不飽和複素環式ラジカルの例としては、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、ピロリジニル、ピロリドニル、ピペリジニル、ピロリニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、デカヒドロキノリニル、オキサゾリジニル、ピペラジニル、ジオキサニル、ジオキソラニル、ジアゼピニル、オキサゼピニル、チアゼピニル、モルホリニル及びキヌクリジニルが挙げられるが、それらに限定されない。用語「複素環」、「複素環の」、「複素環式環」、「複素環基」、「複素環部分」及び「複素環ラジカル」は本明細書で互換的に使用されていて、複素環式環が1または複数個のアリール、ヘテロアリール、もしくはインドリニル、3H−インドリル、クロマニル、フェナントリジニルまたはテトラヒドロキノリニルなどの環状脂肪族環である基も含み、結合ラジカルまたは点は複素環式環上にある。複素環基は単環または二環であってもよい。用語「複素環アルキル」は、複素環により置換されたアルキル基を意味し、アルキル及び複素環部分は、独立して、任意に置換される。
本明細書で使用されているように、用語「部分不飽和」は、少なくとも1つの二重または三重結合を含む環部分を意味する。用語「部分不飽和」は、複数の不飽和部位を有する環を含むように意図されているが、本明細書で定義されているように、アリールまたはヘテロアリール部分を含むように意図されていない。
本明細書で使用されているように、本発明の化合物は「任意置換」部分を含んでもよい。一般に、用語「置換」は、用語「任意」が前にある、ないに拘らず、指定部分の1つまたは複数の水素が好適な置換基で置き換えられることを意味する。別段の指示がない限り、「任意置換」基は、この基の各置換可能位置に好適な置換基を有してもよく、いずれかの所与の構造における2つ以上の位置が特定の群から選択された2つ以上の置換基と置換されてもよいとき、それらの置換基は、位置毎に同じであっても異なっていてもよい。本発明により想定される置換基の組み合わせは、好適には、安定なまたは化学的に実現可能な化合物の形成をもたらす組み合わせである。用語「安定な」は、本明細書で使用されているように、製造、検出、特定の実施形態では、復元、精製、及び本明細書で開示している目的の1つまたは複数のための使用を可能にする条件下に置かれるときに、実質的に変わらない化合物を意味する。
「任意置換」基の置換可能な炭素原子上の好適な一価の置換基は、独立した、ハロゲン、−(CH0−4、−(CH0−4OR、−O−(CH0−4C(O)OR、−(CH0−4CH(OR、−(CH0−4SR、Rと置換されてもよい−(CH0−4Ph、Rと置換されてもよい−(CH0−4O(CH0−1Ph、Rと置換されてもよい−CH=CHPh、−NO、−CN、−N、−(CH0−4N(R、−(CH0−4N(R)C(O)R、−N(R)C(S)R、−(CH0−4N(R)C(O)NR 、−N(R)C(S)NR 、−(CH0−4N(R)C(O)OR、−N(R)N(R)C(O)R、−N(R)N(R)C(O)NR 、−N(R)N(R)C(O)OR、−(CH0−4C(O)R、C(S)R、−(CH0−4C(O)OR、−(CH0−4C(O)N(R、−(CH0−4C(O)SR、−(CH0−4C(O)OSiR 、−(CH0−4OC(O)R、−OC(O)(CH0−4SR−、SC(S)SR、−(CH0−4SC(O)R、−(CH0−4C(O)N(R、−C(S)NR 、−C(S)SR、−SC(S)SR、−(CH0−4OC(O)NR 、−C(O)N(OR)R、−C(O)C(O)R、−C(O)CHC(O)R、−C(NOR)R、−(CH0−4SSR、−(CH0−4S(O)、−(CH0−4S(O)OR、−(CH0−4OS(O)、S(O)NR 、−(CH0−4S(O)R、−N(R)S(O)NR 、−N(R)S(O)、−N(OR)R、−C(NH)NR 、−P(O)、−P(O)R 、−OP(O)R 、−OP(O)(OR、SiR 、−(C1−4直鎖または分岐鎖アルキレン)O−N(Rまたは−(C1−4直鎖または分岐鎖アルキレン)C(O)O−N(Rであり、各Rは、下記で定義されるように置換されてもよく、独立して、水素、C1−8脂肪族、−CHPh、−O(CH0−1Ph、または、窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択された0乃至4個のヘテロ原子を有する5乃至6員飽和、部分不飽和またはアリール環であり、または、上記の定義にも拘らず、2つの独立したRの存在は、それらの介在原子と一緒になって、下記で定義されているように置換されてもよい、窒素、酸素または硫黄から独立して選択された0乃至4個のヘテロ原子を有する3乃至12員飽和、部分不飽和、アリール単環または多環式環を形成する。
(すなわち、2つの独立したRの存在が、それらの介在原子と一緒になることによって形成される環)上の好適な一価の置換基は、独立した、ハロゲン、−(CH0−2、−(ハロR)、−(CH0−2OH、−(CH0−2OR、−(CH0−2CH(OR、−O(ハロR)、−CN、−N、−(CH0−2C(O)R、−(CH0−2C(O)OH、−(CH0−2C(O)OR、−(CH0−4C(O)N(R、−(CH0−2SR、−(CH0−2SH、−(CH0−2NH、−(CH0−2NHR、−(CH0−2NR 、−NO、−SiR 、−OSiR 、−C(O)SR、−(C1−4直鎖または分岐鎖アルキレン)C(O)ORまたは−SSRであり、各Rは不飽和であり、または、「ハロ」が前に付く場合には、1つまたは複数のハロゲンのみと置換され、C1−4脂肪族、−CHPh、−O(CH0−1Ph、または、窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択された0乃至4個のヘテロ原子を有する5乃至6員飽和、部分不飽和もしくはアリール環から独立して選択される。Rの飽和炭素原子上の好適な二価の置換基は=O及び=Sを含む。
「任意置換」基の飽和炭素原子上の好適な二価の置換基としては、次の、=O、=S、=NNR 、=NNHC(O)R、=NNHC(O)OR、=NNHS(O)、=NR、=NOR、−O(C(R ))2−3O−または−S(C(R ))2−3S−が挙げられ、各独立したRの存在は、ハロゲン、下記で定義されているように置換されてもよいC1−6脂肪族、または、窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択された0乃至4個のヘテロ原子を有する非置換5乃至6員飽和、部分不飽和もしくはアリール環から選択される。「任意置換」基の置換可能なビシナル炭素に結合される好適な二価の置換基は−O(CR ))2−3O−を含み、各独立したRの存在は、ハロゲン、下記で定義されるように置換されてもよいC1−6脂肪族、または、窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択された0乃至4個のヘテロ原子を有する非置換5乃至6員飽和、部分不飽和もしくはアリール環から選択される。
の脂肪族基上の好適な置換基としては、ハロゲン、−R、−(ハロR)、−OH、−OR、−O(ハロR)、−CN、−C(O)OH、−C(O)OR、−NH、−NHR、−NR または−NOが挙げられ、各Rは、置換されず、または、「ハロ」が前に付く場合は、1つまたは複数のハロゲンのみと置換され、独立した、C1−4脂肪族、−CHPh、−O(CH0−1Ph、または、窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択された0乃至4個のヘテロ原子を有する5乃至6員飽和、部分不飽和もしくはアリール環である。
「任意置換」基の置換可能な窒素上の好適な置換基としては、−R、−NR 、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)C(O)R、−C(O)CHC(O)R、−S(O)、−S(O)NR 、−C(S)NR 、−C(NH)NR または−N(R)S(O)が挙げられ、各Rは、独立した、ハロゲン、下記で定義されているように置換されてもよいC1−6脂肪族、不飽和−OPh、または、窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択された0乃至4個のヘテロ原子を有する5乃至6員飽和、部分不飽和もしくはアリール環であり、または、上記の定義にも拘らず、2つの独立したRの存在が、それらの介在原子と一緒になって、窒素、酸素または硫黄から独立して選択された0乃至4個のヘテロ原子を有する不置換3乃至12員飽和、部分不飽和、アリール単環または二環式環を形成する。
の脂肪族基上の好適な置換基としては、独立した、ハロゲン、−R、−(ハロR)、−OH、−OR、−O(ハロR)、−CN、−C(O)OH、−C(O)OR、−NH、−NHR、−NR または−NOが挙げられ、各Rは、置換されず、または、「ハロ」が前に付く場合は、1つまたは複数のハロゲンのみと置換され、独立した、C1−4脂肪族、−CHPh、−O(CH0−1Ph、または、窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択された0乃至4個のヘテロ原子を有する5乃至6員飽和、部分不飽和もしくはアリール環である。
置換基が本明細書で説明されているとき、用語「ラジカル」または「任意置換ラジカル」が使用される場合がある。この関連で、「ラジカル」は、置換基が結合される構造への結合のための有効な位置を有する部分または官能基を意味する。一般に、置換基が、置換基というより、独立した中性分子である場合には、結合点は水素原子を有する。ゆえに、用語「ラジカル」または「任意置換ラジカル」は、これに関連して、「基」または「任意置換基」と互換可能である。
本明細書で使用されているように、用語「ヘッドツーテール」または「HT」は、ポリマー鎖における隣接する繰り返し単位の位置化学を意味する。たとえば、ポリ(プロピレンカーボネート)(PPC)に関連して、用語「ヘッドツーテール」は、下記の3つの位置化学の可能性に基づく。
用語「ヘッドツーテール比(H:T)」は、すべての他の位置化学の可能性の合計に対するヘッドツーテール結合部分の比を意味する。このポリマー構造の表現に関連して、特定のモノマー単位の位置化学的配向は、本明細書でのポリマー構造の表現において示されてもよい一方、これは、示されている位置化学的配置にポリマー構造を限定するように意図されないが、別段の指示がない限り、図示されたもの、逆の位置化学、ランダムな混合物、アイソタクチック材料、シンジオタクチック材料、ラセミ材料、及び/またはエナンチオマーに富む材料、ならびにそれらのいずれかの組み合わせを含む位置化学的配置すべてを含むと解釈されるべきである。
本明細書で使用されているように、用語「アルコキシル化」は、分子(通常、官能基は、アルコール、アミンまたはカルボン酸であるが、厳密にはそれらに限定されない)上の1つまたは複数の官能基が、それにヒドロキシ末端アルキル鎖を追加したことを意味する。アルコキシル化化合物は、単一のアルキル基を含んでもよく、または、ヒドロキシル末端ポリエーテルなどのオリゴマー部分であってもよい。アルコキシル化材料は、官能基のエポキシドによる処理により親化合物から得られ得る。
別段の指示がない限り、単数表現及び「少なくとも1つ」は、互換的に使用され、かつ1つまたは2つ以上を意味する。
I.新規なブロック共重合体組成物
本発明は、特に、新規なブロック共重合体を提供する。特定の実施形態では、そのようなブロック共重合体は、ポリマーブレンドのための相溶化剤として有用である。特定の実施形態では、この新規なブロック共重合体は、直鎖ジブロック材料を含み、第1のブロックはCOの交互共重合体及び1つまたは複数のエポキシドを含み、第2のブロックは炭化水素を含む。
特定の実施形態では、新規なブロック共重合体は式I:

を有し、部分

は1つまたは複数のエポキシド及びCOの交互重合体を含み、部分

は、飽和または不飽和炭化水素を含む。
a.APCセグメントの詳細説明
特定の実施形態では、部分

は、構造:

を有する繰り返し単位を含み、ここで、R、R、R及びRは、ポリマー鎖の各発生において、−H、フッ素、任意置換C1−40脂肪族基、任意置換C1−20複素脂肪族基及び任意置換アリール基を含む群から独立して選択され、R、R、R及びRのいずれか2つまたは3つ以上は、1つまたは複数のヘテロ原子を任意に含む1つまたは複数の任意に置換された環を形成するように介入原子と任意に一緒になってもよい。
特定の実施形態では、部分
は、二酸化炭素の、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、1,2ブテンオキシド、1,2ヘキセンオキシド、高級アルファオレフィン(たとえば、C6−40アルファオレフィン)のオキシド、ブタジエンモノエポキシド、エピクロロヒドリン、グリシドールのエーテルまたはエステル、シクロペンテンオキシド、シクロヘキセンオキシド、3−ビニルシクロヘキセンオキシド、3−エチルシクロヘキセンオキシドまたはそれらのいずれか2つまたは3つ以上の組み合わせとの共重合から得られる。
特定の実施形態では、部分
は、プロピレンオキシド由来である。特定の実施形態では、部分

は、プロピレンオキシド及び1つまたは複数の付加的なエポキシド由来である。特定の実施形態では、部分

はエチレンオキシド由来である。特定の実施形態では、部分
はエチレンオキシド及び1つまたは複数の付加的なエポキシド由来である。
特定の実施形態では、式1の共重合体において、共重合体は式P1:

を有し、ここで、R、R、R、R、n及び

の各々は、上記で定義されたようであり、本明細書におけるクラス及びサブクラスに入り、nは約4乃至約5000の整数である。
特定の実施形態では、共重合体は式P1a:

を有し、n及び

の各々は、上記で定義されたようであり、本明細書におけるクラス及びサブクラスに入り、R1aは、ポリマー鎖における各発生において独立して、−H、−CH、−CHCH、−CHCl、−CHOR、−CHOC(O)R及び−(CHCHから選択され、各Rは、C1−20脂肪族、C1−20複素脂肪族、3乃至14員炭素環、6乃至10員アリール、5乃至10員ヘテロアリール、3乃至12員複素環からなる群から選択された、独立した任意置換部分であり、qは2乃至40の整数である。
特定の実施形態では、本発明の共重合体が式P1aを有する場合、R1aは−Hである。特定の実施形態では、R1aは−CHである。特定の実施形態では、R1aは−CHCHである。特定の実施形態では、R1aは−H及び−CHの混合である。特定の実施形態では、R1aはH及び−CHCHの混合である。特定の実施形態では、R1aはH及び−CHClの混合である。特定の実施形態では、R1aは−CH及び−CHCHの混合である。特定の実施形態では、R1aは−CH及び−CHClの混合である。そのようなR1aまたは他の置換基の「混合」は、ポリマーにおける置換基の複数の発生に対して、個々の発生が複数の特定の基の一、たとえば、ハロゲンまたは−CHから選択される場合を意味することが理解されるであろう。
式P1またはP1aの組成物についての特定の実施形態では、nは4乃至約4000の整数である。本発明の組成物は、APC(「脂肪族ポリカーボネート」)セグメントの大きさに基づいて、いくつかの異なるカテゴリーに属するとして、認識され得る。特定の実施形態では、APCセグメントは、比較的低い数の繰り返し単位(たとえば、APC鎖は約4乃至約50繰り返し単位の平均を有する)を有し、以下でカテゴリー1と表される。組成物の第2のカテゴリーは、高分子量のAPCセグメント(たとえば、約400個以上の繰り返し単位を有するセグメント)を含み、以下でカテゴリー2と表される。第3のカテゴリーは、APCセグメントが約50乃至約400個の繰り返し単位を有する中間材料を含み、以下でカテゴリー3と表される。たとえば、ポリ(プロピレンカーボネート)に基づく組成物に対しては、約4乃至50のnの値を有するカテゴリー1の材料は、PPC繰り返し単位が分子量102g/mоlを有するために、約400乃至約5000g/mоlの範囲の分子量のAPCセグメントを有する。カテゴリー2に属する同様の材料は、約40000g/mоlを超える分子量のPPC鎖を含み、カテゴリー3の同様の材料は、約5000乃至約40000g/mоlの分子量を有するPPC鎖を含む。下記でより詳細に説明するように、各カテゴリーの材料は特定の用途についての有利点を有する。
特定の実施形態では、式P1及びP1aの組成物は、APC鎖がどのように高い交互性を有するかによりさらに特徴付けられる。エポキシドのCOとの共重合の間に、特定の触媒及び条件は、二酸化炭素分子を仲介することなしに、2つまたは3つ以上のエポキシドの連続的共重合をもたらす。これは、ポリマー鎖におけるエーテル結合を生成する。COが組み込まれていない純ポリエーテルに対するエーテル及びカーボネート結合のポリエーテル及びポリカーボネート含有割合による完全に交互的な構造を有する純ポリカーボネートからの連続体が存在する。
特定の実施形態では、本発明の組成物は、高い交互性のAPCセグメントを含む。特定の実施形態では、そのような組成物は、90%超のカーボネート結合及び10%未満のエーテル結合を含むAPC鎖を含む。特定の実施形態では、そのような組成物は、92%超、93%超、94%超、95%超、96%超、97%超、98%超、99%超または99.5%超のカーボネート結合を含むAPC鎖を含む。特定の実施形態では、この組成物は、検出可能なエーテル結合(たとえば、Hまたは13C NMRスペクトル法により決定される)を有しないAPC鎖を含む。
特定の実施形態では、本発明の組成物は、エーテル結合を含むAPCセグメントを含む。特定の実施形態では、そのような組成物は、エーテル結合を含んでバランスを有する約40乃至約90%のカーボネート結合を含むAPC鎖を含む。特定の実施形態では、そのような組成物は、約50%乃至約90%のカーボネート結合、約50%乃至約80%のカーボネート結合、約60%乃至約80%のカーボネート結合、約40%乃至約60%のカーボネート結合、または約80%乃至約90%のカーボネート結合を含むAPC鎖を含む。
特定の実施形態では、式I、P1及びP1aの組成物は、組成物のAPC鎖の長さの分布によりさらに特徴付けられる。この鎖の長さの分布(したがって、分子量)は、組成物の多分散指数(PDI)の測定により評価され得る。特定の実施形態では、本発明の組成物は、狭い分子量分散を有するAPCセグメントを含む。特定の実施形態では、組成物のPDIは約2未満である。特定の実施形態では、組成物のPDIは、約1.6未満、約1.4未満、約1.3未満、約1.2未満または約1.1未満である。
特定の実施例では、比較的広いPDIを有することが好ましくてもよい。これは、共有の米国特許第7,858,729号明細書に記載された方法を含む既知の方法を用いて制御され得る。したがって、特定の実施形態では、本発明の組成物は、比較的広い分子量分布を有するAPCセグメントを含む。特定の実施形態では、PDIは約2乃至約8である。特定の実施形態では、PDIは約2乃至約5、約2乃至約4、約2乃至約3または約3乃至約5である。
b.炭化水素セグメントの詳細説明
最も広い実施形態では、部分

は飽和または不飽和炭化水素を含む。本発明の組成物は、2つのカテゴリーに入るとみなされ得る特定の炭化水素セグメント
を含み、第1のカテゴリー(以下、カテゴリーA)は、比較的大きい大きさを有するポリオレフィン(たとえば、約80個超かつ数千個以下の炭素原子を含むポリオレフィン)などのポリマー材料を含み、第2のカテゴリー(以下、カテゴリーB)は、約4個の炭素原子からカテゴリーAの範囲より低い範囲までの範囲に亘るより小さい炭化水素部分を含む。特定の実施形態では、カテゴリーAまたはBの材料に対しては、部分

は飽和している一方、他の実施形態では、部分
は一部が不飽和である。特定の実施形態では、いずれのカテゴリーの材料に対しても、部分
は1つまたは複数の芳香族基をさらに含む。
まず、部分
がポリマー材料を含むカテゴリーAに注目するに、本発明の特定の実施形態は、APC部分に結合したポリオレフィンセグメントを有する材料を含む。好適なポリオレフィンは、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリイソブチレン(PIB)、ポリメチルペンテン(PMP)、ポリブテン−1(PB−1)、及び、互いにそれらのいずれかの、もしくは、ブタジエン、高級アルファオレフィン、スチレンなどのオレフィンとの共重合体を含む。
特定の実施形態では、式I、P1及びP1aの材料に対して、部分
はポリエチレンを含む。特定の実施形態では、部分
は、約80乃至約500個の炭素原子を有するポリエチレン部分を含む。特定の実施形態では、部分
は、約500乃至約2500個の炭素原子を有するポリエチレン部分を含む。特定の実施形態では、部分

は、約2500乃至約10000個の炭素原子を有するポリエチレン部分を含む。特定の実施形態では、部分
は、約10000乃至約50000個の炭素原子を有するポリエチレン部分を含む。特定の実施形態では、部分
は、約50000乃至約100000個の炭素原子を有するポリエチレン部分を含む。特定の実施形態では、そのようなポリエチレン部分は直鎖状である。特定の実施形態では、そのようなポリエチレン部分は長鎖分岐を含む。特定の実施形態では、そのようなポリエチレン部分は、エチレンのアルファオレフィンとの共重合により導入された分岐鎖を含む。
特定の実施形態では、式I、P1及びP1aの材料に対して、部分
はポリプロピレンを含む。特定の実施形態では、部分
は、約80乃至約500個の炭素原子を有するポリプロピレン部分を含む。特定の実施形態では、部分
は、約500乃至約2500個の炭素原子を有するポリプロピレン部分を含む。特定の実施形態では、部分
は、約2500乃至約10000個の炭素原子を有するポリプロピレン部分を含む。特定の実施形態では、部分
は、約10000乃至約50000個の炭素原子を有するポリプロピレン部分を含む。特定の実施形態では、部分
は、約50000乃至約100000個の炭素原子を有するポリプロピレン部分を含む。特定の実施形態では、そのようなポリプロピレン部分は直鎖状である。特定の実施形態では、そのようなポリプロピレン部分は長鎖分岐を含む。特定の実施形態では、そのようなポリプロピレン部分は、プロピレンとアルファオレフィンとの共重合により導入された分岐鎖を含む。特定の実施形態では、そのようなポリプロピレン部分はアイソタクチックである。特定の実施形態では、そのようなポリプロピレン部分はシンジオタクチックである。他の実施形態では、そのようなポリプロピレン部分はアタクチックである。
特定の実施形態では、式I、P1及びP1aの材料に対して、部分

はポリプロピレンを含む。特定の実施形態では、部分

は、約80乃至約500個の炭素原子を有するポリイソブチレン部分を含む。特定の実施形態では、部分
は、約500乃至約2500個の炭素原子を有するポリイソブチレン部分を含む。特定の実施形態では、部分
は、約2500乃至約10000個の炭素原子を有するポリイソブチレン部分を含む。特定の実施形態では、部分

は、約10000乃至約50000個の炭素原子を有するポリイソブチレン部分を含む。
水酸基またはカルボキシル基などの置換基を含むポリオレフィン由来の

は、それがポリオレフィンにAPCを結合する手段を提供する(すなわち、以下で詳細に説明する方法を使用して)ために、特に有用である。一鎖末端に水酸基またはカルボキシル基を有するポリエチレン及び他のポリオレフィンの製造のための好適な方法が、当該技術分野で知られている。たとえば、水酸基を末端に有するポリエチレンの製造について、Macromolecules 2002,35,8923−8925に記載されていて、その内容は参照することにより本明細書に組み込まれる。
上記のように、本発明に含まれる第2の材料のカテゴリーは、約4乃至約80個の炭素原子を有する炭化水素に結合したAPC部分を有する組成物を含む(カテゴリーB)。特定の実施形態では、式I、P1及びP1aの材料に対して、部分

は、C乃至C80脂肪族基を含む。特定の実施形態では、式I、P1及びP1aの材料に対して、部分

は、飽和C乃至C80脂肪族基を含む。特定の実施形態では、式I、P1及びP1aの材料に対して、部分
は、不飽和C乃至C80脂肪族基を含む。特定の実施形態では、式I、P1及びP1aの材料に対して、部分
は、直鎖C乃至C80脂肪族基を含む。特定の実施形態では、式I、P1及びP1aの材料に対して、部分
は、分岐鎖C乃至C80脂肪族基を含む。
実施形態では、式I、P1及びP1aの化合物に対して、

は直鎖脂肪族基を含む。特定の実施形態では、そのような脂肪族基は6乃至80個の炭素原子を含む。特定の実施形態では、

はC7−12直鎖脂肪族基を含む。特定の実施形態では、
はC12−16直鎖脂肪族基を含む。特定の実施形態では、

はC16−20直鎖脂肪族基を含む。特定の実施形態では、

は、C20−24直鎖脂肪族基、C24−28直鎖脂肪族基、C28−36直鎖脂肪族基またはC36−40直鎖脂肪族基を含む。特定の実施形態では、

はC40−60直鎖脂肪族基またはC60−80直鎖脂肪族基を含む。特定の実施形態では、そのような直鎖脂肪族基は飽和している一方、他の実施形態では、それは、1つまたは複数の不飽和部位を含む。特定の実施形態では、そのような基は、長鎖脂肪酸などの天然物の鎖を含むまたはその鎖から由来する。



が飽和直鎖式脂肪族鎖を含む実施形態では、好適な鎖としては、通常の脂肪酸に対応する鎖が挙げられるが、それらに限定されない。特定の実施形態では、式P1にしたがった化合物についての好適な鎖としては、表1に示す鎖が挙げられるが、それらに限定されない。



が不飽和直鎖式脂肪族基を含む実施形態では、好適な鎖としては、不飽和脂肪酸に対応する鎖が挙げられるが、それらに限定されない。特定の実施形態では、好適な鎖は、表2に示す鎖が挙げられるが、それらに限定されない。
特定の実施形態では、
は脂肪酸の半合成誘導体を含む。脂肪酸原料の化学修飾のための多くの処理が当該技術分野で知られていて、そのような処理としては、完全なまたは部分的な水素化、オレフィン異性化、オレフィン複分解、ヒドリド還元などが挙げられるが、それらに限定されない。そのような半合成材料または処理は、当業者に容易に理解されるであろうし、式I、P1及びP1aにおける本発明の化合物を製造するのに使用され得る。
実施形態では、式I、P1及びP1aの化合物に対して、
は分岐鎖脂肪族基を含む。特定の実施形態では、そのような脂肪族基は4乃至約80個の炭素原子を含む。特定の実施形態では、
はC4−6分岐鎖脂肪族基を含む。特定の実施形態では、
はC7−12分岐鎖脂肪族基を含む。特定の実施形態では、
はC12−16分岐鎖脂肪族基を含む。特定の実施形態では、
はC16−20分岐鎖脂肪族基を含む。特定の実施形態では、
は、C20−24分岐鎖脂肪族基、C24−28分岐鎖脂肪族基、C28−36分岐鎖脂肪族基またはC36−40分岐鎖脂肪族基を含む。特定の実施形態では、
はC40−60分岐鎖脂肪族基またはC60−80分岐鎖脂肪族基を含む。特定の実施形態では、そのような分岐鎖脂肪族基は飽和している一方、他の実施形態では、それは、1つまたは複数の不飽和部位を含む。
特定の実施形態では、
は、脂肪族ポリカーボネート部分に対する
部分の結合部位に存在する分岐を有する飽和脂肪族基を含む。他の特定の実施形態では、脂肪族ポリカーボネート部分に対する
部分の結合点は分岐点ではない。
が、ポリカーボネート部分に対する結合部位以外の部位に存在する分岐を有する飽和脂肪族基を含む特定の実施形態では、
部分は、1または複数個のアルキル置換基を有するC3−40直鎖式炭素鎖を含む。特定の実施形態では、
部分は、1乃至12個のアルキル置換基を有するC4−40直鎖式炭素鎖を含む。特定の実施形態では、
部分は、1乃至12個のアルキル置換基を有するC4−40直鎖式炭素鎖を含み、各アルキル置換基は、独立したC1−12直鎖または分岐鎖アルキルである。特定の実施形態では、
部分は、1乃至6個のアルキル置換基を有するC4−20直鎖式炭素鎖を含み、各アルキル置換基は、独立したC1−6直鎖または分岐鎖アルキルである。特定の実施形態では、
部分は、1乃至4個のアルキル置換基を有するC6−12直鎖式炭素鎖を含み、各アルキル置換基は、独立したC1−4直鎖または分岐鎖アルキルである。特定の実施形態では、
部分は、1乃至6個のアルキル置換基を有するC4−20直鎖式炭素鎖を含み、各アルキル置換基は、独立したメチルまたはエチル基である。
が、ポリカーボネート部分に対する結合部位以外の部位に存在する分岐を有する飽和脂肪族基を含む特定の実施形態では、
部分は、sec−ブチル、2−メチルブタン、3−メチルブタン、2−メチルペンタン、3−メチルペンタン、4−メチルペンタン、2−メチルヘキサン、3−メチルヘキサン、4−メチルヘキサン、5−メチルヘキサン、2−メチルヘプタン、3−メチルヘプタン、4−メチルヘプタン、5−メチルヘプタン、6−メチルヘプタン、2−メチルオクタン、3−メチルオクタン、4−メチルオクタン、5−メチルオクタン、6−メチルオクタン、7−メチルオクタン、2−メチルノナン、3−メチルノナン、4−メチルノナン、5−メチルノナン、6−メチルノナン、7−メチルノナン、8−メチルノナン、2−メチルデカン、3−メチルデカン、4−メチルデカン、5−メチルデカン、6−メチルデカン、7−メチルデカン、8−メチルデカン、9−メチルデカン、2−メチルウンデカン、3−メチルウンデカン、4−メチルウンデカン、5−メチルウンデカン、6−メチルウンデカン、7−メチルウンデカン、8−メチルウンデカン、9−メチルウンデカン、10−メチルウンデカン、2−メチルドデカン、3−メチルドデカン、4−メチルドデカン、5−メチルドデカン、6−メチルドデカン、7−メチルドデカン、8−メチルドデカン、9−メチルドデカン、10−メチルドデカン、11−メチルドデカン、2−エチルブタン、2−エチルペンタン、3−エチルペンタン、2−エチルヘキサン、3−エチルヘキサン、4−エチルヘキサン、2−エチルヘプタン、3−エチルヘプタン、4−エチルヘプタン、5−エチルヘプタン、2−エチルオクタン、3−エチルオクタン、4−エチルオクタン、5−エチルオクタン、6−エチルオクタン、2−エチルノナン、3−エチルノナン、4−エチルノナン、5−エチルノナン、6−エチルノナン、7−エチルノナン、2−エチルデカン、3−エチルデカン、4−エチルデカン、5−エチルデカン、6−エチルデカン、7−エチルデカン、8−エチルデカン、2−エチルウンデカン、3−エチルウンデカン、4−エチルウンデカン、5−エチルウンデカン、6−エチルウンデカン、7−エチルウンデカン、8−エチルウンデカン、9−エチルウンデカン、2−エチルドデカン、3−エチルドデカン、4−エチルドデカン、5−エチルドデカン、6−エチルドデカン、7−エチルドデカン、8−エチルドデカン、9−エチルドデカン、10−エチルドデカン、及びそれらの2つまたは3つ以上の組み合わせからなる群から選択される部分を含む。
化学構造の解釈に関する疑問を回避するために、
部分が上記の群から選択される場合には、APC部分への接続点はC−1として解釈されるべきである。したがって、式P1の化合物における
が、5−メチルヘプタンであるように上記の群から選択される場合、この化合物は、構造

を有する。
が、ポリカーボネート部分に対する結合部位以外の部位に存在する分岐を有する飽和脂肪族基を含む特定の実施形態では、
は、C1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された2個の置換基を有するC直鎖アルキル、C1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された2乃至3個の置換基を有するC直鎖アルキル、C1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された2乃至3個の置換基を有するC直鎖アルキル、C1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された2乃至4個の置換基を有するC直鎖アルキル、C1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された2乃至4個の置換基を有するC直鎖アルキル、C1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された2乃至4個の置換基を有するC10直鎖アルキル、C1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された2乃至4個の置換基を有するC11−12直鎖アルキル、C1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された2乃至5個の置換基を有するC12−16直鎖アルキル、C1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された2乃至6個の置換基を有するC16−20直鎖アルキル、及びC1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された2乃至12個の置換基を有するC20−40直鎖アルキルからなる群から選択される部分を含む。
特定の実施形態では、
部分は、

を含み、ここで、印は、ポリカーボネート部分への
部分の結合部位を表し、fは1乃至12の整数である。
特定の実施形態では、
部分は、

からなる群から選択され、ここで、kは0乃至10の整数である。
実施形態では、分岐鎖が、脂肪族ポリカーボネート部分に対する
部分の結合部位で生じる場合、そのような化合物は、式P3a:

にしたがい得、ここで、R、R、R、R及びnの各々は、上記で定義されたようであり、本明細書におけるクラス及びサブクラスに入り、Ra1及びRa2は各々独立したC1−40脂肪族基である。
式P3aにしたがった化合物についての特定の実施形態では、Ra1及びRa2の各々は直鎖脂肪族基を含む。特定の実施形態では、Ra1及びRa2の各々は、C1−40脂肪族基からなる群から独立して選択され、Ra1及びRa2が結合する炭素原子と一緒になるRa1及びRa2は4個以上の炭素原子を含む。特定の実施形態では、Ra1及びRa2が結合する炭素原子と一緒になるRa1及びRa2は4乃至80個の炭素原子を含む。特定の実施形態では、Ra1及びRa2ならびにそれらが結合する炭素原子は、少なくとも6個、少なくとも8個、少なくとも10個、少なくとも12個、少なくとも16個、少なくとも20個、少なくとも24個、少なくとも30個、少なくとも34個、または少なくとも38個の炭素原子を含む。
特定の実施形態では、
は、2−ブタン、2−ペンタン、3−ペンタン、2−ヘキサン、3−ヘキサン、2−ヘプタン、3−ヘプタン、4−ヘプタン、2−オクタン、3−オクタン、4−オクタン、2−ノナン、3−ノナン、4−ノナン、5−ノナン、2−デカン、3−デカン、4−デカン、5−デカン、2−ウンデカン、3−ウンデカン、4−ウンデカン、5−ウンデカン、6−ウンデカン、2−ドデカン、3−ドデカン、4−ドデカン、5−ドデカン、6−ドデカン、及びそれらのいずれか2つまたは3つ以上の組み合わせからなる群から選択される。
化学構造の解釈に関する疑問を回避するために、式P3aの化合物における
が、4−ヘプタンであるように上記の群から選択される場合には、この化合物は、構造:

を有するであろう。
式P3aにしたがった化合物についての特定の実施形態では、Ra1及びRa2の少なくとも一は1つまたは複数の分岐点を含む。本明細書で使用されているように、用語「分岐点」は、3つまたは4つ以上の水素原子に結合した原子を意味する。いくつかの実施形態では、分岐点は、3つまたは4つ以上の炭素原子に結合された炭素原子である。
特定の実施形態では、Ra1及びRa2の1つまたは複数はメチルまたはエチル置換基を含む。特定の実施形態では、Ra1及びRa2は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、n−ペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタン、いずれかのC9−40n−アルキル、イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、2−メチルブタン、3−メチルブタン、2−メチルペンタン、3−メチルペンタン、4−メチルペンタン、2−メチルヘキサン、3−メチルヘキサン、4−メチルヘキサン、5−メチルヘキサン、2−メチルヘプタン、3−メチルヘプタン、4−メチルヘプタン、5−メチルヘプタン、6−メチルヘプタン、2−メチルオクタン、3−メチルオクタン、4−メチルオクタン、5−メチルオクタン、6−メチルオクタン、7−メチルオクタン、2−メチルノナン、3−メチルノナン、4−メチルノナン、5−メチルノナン、6−メチルノナン、7−メチルノナン、8−メチルノナン、2−メチルデカン、3−メチルデカン、4−メチルデカン、5−メチルデカン、6−メチルデカン、7−メチルデカン、8−メチルデカン、9−メチルデカン、2−メチルウンデカン、3−メチルウンデカン、4−メチルウンデカン、5−メチルウンデカン、6−メチルウンデカン、7−メチルウンデカン、8−メチルウンデカン、9−メチルウンデカン、10−メチルウンデカン、2−メチルドデカン、3−メチルドデカン、4−メチルドデカン、5−メチルドデカン、6−メチルドデカン、7−メチルドデカン、8−メチルドデカン、9−メチルドデカン、10−メチルドデカン、11−メチルドデカン、2−エチルブタン、2−エチルペンタン、3−エチルペンタン、2−エチルヘキサン、3−エチルヘキサン、4−エチルヘキサン、2−エチルヘプタン、3−エチルヘプタン、4−エチルヘプタン、5−エチルヘプタン、2−エチルオクタン、3−エチルオクタン、4−エチルオクタン、5−エチルオクタン、6−エチルオクタン、2−エチルノナン、3−エチルノナン、4−エチルノナン、5−エチルノナン、6−エチルノナン、7−エチルノナン、2−エチルデカン、3−エチルデカン、4−エチルデカン、5−エチルデカン、6−エチルデカン、7−エチルデカン、8−エチルデカン、2−エチルウンデカン、3−エチルウンデカン、4−エチルウンデカン、5−エチルウンデカン、6−エチルウンデカン、7−エチルウンデカン、8−エチルウンデカン、9−エチルウンデカン、2−エチルドデカン、3−エチルドデカン、4−エチルドデカン、5−エチルドデカン、6−エチルドデカン、7−エチルドデカン、8−エチルドデカン、9−エチルドデカン、10−エチルドデカン、及びそれらの2つまたは3つ以上の組み合わせからなる群から独立して選択され、Ra1及びRa2が結合する炭素原子と一緒になるRa1及びRa2は少なくとも4個の炭素原子を含む。特定の実施形態では、Ra1及びRa2が結合する炭素原子と一緒になるRa1及びRa2は、少なくとも6個、少なくとも8個、少なくとも10個、少なくとも12個、少なくとも16個、少なくとも20個、少なくとも24個、少なくとも30個、少なくとも34個または少なくとも38個の炭素原子を含む。
化学構造の解釈に関する疑問を回避するために、式P1の化合物において、


を含み、Ra1がn−ブチルであり、かつRa2が3−メチルヘキサンであるようにRa1及びRa2が上記の群から選択される場合には、その化合物は、構造:

を有するであろう。
式P3aにしたがった化合物についての特定の実施形態では、Ra1及びRa2の少なくとも一は、C1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された1乃至2個の置換基を有するC直鎖アルキル、C1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された1乃至3個の置換基を有するC直鎖アルキル、C1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された1乃至3個の置換基を有するC直鎖アルキル、C1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された1乃至4個の置換基を有するC直鎖アルキル、C1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された1乃至4個の置換基を有するC直鎖アルキル、C1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された1乃至4個の置換基を有するC10直鎖アルキル、C1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された1乃至4個の置換基を有するC11−12直鎖アルキル、C1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された1乃至5個の置換基を有するC12−16直鎖アルキル、C1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された1乃至6個の置換基を有するC16−20直鎖アルキル、及びC1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された1乃至12個の置換基を有するC20−40直鎖アルキルからなる群から選択される。
特定の実施形態では、Ra1及びRa2の少なくとも一は、

を含み、ここで、印は、ポリカーボネート部分への
部分の結合部位を表し、fは1乃至12の整数である。
特定の実施形態では、Ra1及びRa2の少なくとも一は、

からなる群から選択され、ここで、kは0乃至10の整数である。
c.ブロック共重合体の詳細説明
本発明のブロック共重合体材料を構成する2つの構成要素の各々の構造及び特徴について若干詳細に上記で説明しているが、本発明者は、以下で、それらの構成要素の組み合わせについて説明する。本発明は、上記の炭化水素セグメントのいずれかとの組み合わせにおいて上記のAPCセグメントのいずれかを含む式P1の材料を含む。特定の実施形態では、本発明は、いずれか2つまたは3つ以上のそのような材料の混合物を含む組成物を含む。
本発明は、次の2つの主な特徴に基づいて、属に分類され得る関連材料のファミリーを含むとして認識され得る。
i)カテゴリーA(約80個超の炭素原子を有するポリマー)またはカテゴリーB(約4乃至80個の炭素原子を有する脂肪族基)に入り得る炭化水素部分
の大きさ。
ii)カテゴリー1(400乃至5000g/mоl)、カテゴリー2(40000+g/mоl)及びカテゴリー3(5000乃至40000g/mоl)としての上記の3つの範囲のいずれかに入り得るAPC単位の分子量範囲。
便宜上、本発明の組成物については、上記の3つのカテゴリーにおける関連付けに基づいて下記で説明される。たとえば、種類P1−B−2と呼ばれる化合物は式P1に従い、特定の実施形態では、80個未満の炭素原子を有する
部分を含み、鎖内に約40個以上の繰り返し単位を有するAPC部分を有するであろう。結果として得られる6つのファミリー(P1−A−1、P1−A−2、P1−A−3、P1−B−1、P1−B−2、P1−B−3)の各々における材料は一意の特徴を有し、特定の用途のために有利に使用され得る。たとえば、カテゴリーP1−A−1に属する材料は、高いAPCに対する炭化水素の比を有し、ゆえに、他のカテゴリーの材料に比べて高い疎水性を有する。それとは対照的に、カテゴリーP1−B−2に属する材料は、低いAPCに対する炭化水素の比を有する。カテゴリーP1A−1乃至P1−A−3及びP1−B−2における材料は、比較的高い分子量を有し、それらのほとんどが、固体、ガラスまたはワックスである。カテゴリーB−1及びB−3における材料は、比較的低い分子量を有し、液体である材料を含む。1つの属のまたは他の属からの組成物を適用すべきかどうかの選択は、下記でさらに説明されるように、意図された用途に依存するであろう。
特定の実施形態では、本発明は、P1−A−1で表される組成物を提供する。これらの材料は、一般に、固体またはワックスであり、比較的疎水性である。
そのような材料は、式P1:

にしたがい、ここで、R、R、R及びRの各々は、上記で定義されたようであり、本明細書におけるクラス及びサブクラスに入り、nは4乃至約50の整数であり、部分
は、約80個以上の炭素原子を有する炭化水素を含む。
特定の実施形態では、本発明の組成物はカテゴリーP1−A−1の材料を含み、可変基R、R、R及びRの各々は、各発生において、−H(たとえば、分子のAPC部分がポリ(エチレンカーボネート)鎖を含む)である。特定の実施形態では、本発明の組成物はカテゴリーP1−A−1の材料を含み、可変基R、R、R及びRの3つは、各発生において、−Hであり、残りの可変基は−CH(たとえば、分子のAPC部分がポリ(プロピレンカーボネート)鎖を含む)である。
特定の実施形態では、本発明の組成物は、カテゴリーP1−A−1の材料を含み、nは、組成物に対して平均で、約4乃至約8である。特定の実施形態では、本発明の組成物は、カテゴリーP1−A−1の材料を含み、nは、組成物に対して平均で、約6乃至約10である。特定の実施形態では、本発明の組成物は、カテゴリーP1−A−1の材料を含み、nは、組成物に対して平均で、約8乃至約12である。特定の実施形態では、本発明の組成物は、カテゴリーP1−A−1の材料を含み、nは、組成物に対して平均で、約12乃至約16である。特定の実施形態では、本発明の組成物は、カテゴリーP1−A−1の材料を含み、nは、組成物に対して平均で、約16乃至約20である。特定の実施形態では、本発明の組成物は、カテゴリーP1−A−1の材料を含み、nは、組成物に対して平均で、約20乃至約40である。特定の実施形態では、本発明の組成物は、カテゴリーP1−A−1の材料を含み、nは、組成物に対して平均で、約30乃至約50である。
特定の実施形態では、本発明の組成物はカテゴリーP1−A−1の材料を含み、部分
はポリエチレン鎖を含む。特定の実施形態では、本発明の組成物はカテゴリーP1−A−1の材料を含み、部分
は、約1000乃至約5000g/mоlのMnを有するポリエチレンを含む。特定の実施形態では、カテゴリーP1−A−1の材料における部分
は、約3500乃至約10000g/mоlのMnを有するポリエチレンを含む。特定の実施形態では、カテゴリーP1−A−1の材料における部分
は、約3500乃至約10000g/mоlのMnを有するポリエチレン鎖を含む。特定の実施形態では、カテゴリーP1−A−1の材料における部分
は、約10000乃至約100000g/mоlのMnを有するポリエチレンを含む。
特定の実施形態では、本発明の組成物はカテゴリーP1−A−1の材料を含み、部分
はポリプロピレン鎖を含む。特定の実施形態では、本発明の組成物はカテゴリーP1−A−1の材料を含み、部分
は、約1000乃至約5000g/mоlのMnを有するポリプロピレンを含む。特定の実施形態では、カテゴリーP1−A−1の材料における部分
は、約3500乃至約10000g/mоlのMnを有するポリプロピレンを含む。特定の実施形態では、カテゴリーP1−A−1の材料における部分
は、約3500乃至約10000g/mоlのMnを有するポリプロピレンを含む。特定の実施形態では、カテゴリーP1−A−1の材料における部分
は、約10000乃至約100000g/mоlのMnを有するポリプロピレンを含む。
特定の実施形態では、本発明は、表3から選択されたカテゴリーP1−A−1の材料を含む。





特定の実施形態では、本発明は、P1−A−2で示表される組成物を提供する。そのような材料は、式P1:

を有し、ここで、ここで、R、R、R及びRの各々は、上記で定義されたようであり、本明細書におけるクラス及びサブクラスに入り、nは400乃至約5000の整数であり、部分
は、約80個超の炭素原子を有する炭化水素を含む。
特定の実施形態では、本発明の組成物はカテゴリーP1−A−2の材料を含み、可変基R、R、R及びRの各々は、各発生において、−H(たとえば、分子のAPC部分がポリ(エチレンカーボネート)鎖を含む)である。特定の実施形態では、本発明の組成物はカテゴリーP1−A−2の材料を含み、可変基R、R、R及びRの3つは、各発生において、−Hであり、残りの可変基は−CH(たとえば、分子のAPC部分がポリ(プロピレンカーボネート)鎖を含む)である。
特定の実施形態では、本発明の組成物はカテゴリーP1−A−2の材料を含み、nは、組成物に対して平均で、約400乃至約600である。特定の実施形態では、本発明の組成物は、カテゴリーP1−A−2の材料を含み、nは、組成物に対して平均で、約500乃至約1500である。特定の実施形態では、本発明の組成物は、カテゴリーP1−A−2の材料を含み、nは、組成物に対して平均で、約1500乃至約3000である。特定の実施形態では、本発明の組成物は、カテゴリーP1−A−2の材料を含み、nは、組成物に対して平均で、約3000乃至約5000である。
特定の実施形態では、本発明の組成物はカテゴリーP1−A−2の材料を含み、部分
はポリエチレン鎖を含む。特定の実施形態では、本発明の組成物はカテゴリーP1−A−2の材料を含み、部分
は、約1000乃至約5000g/mоlのMnを有するポリエチレンを含む。特定の実施形態では、カテゴリーP1−A−2の材料における部分
は、約3500乃至約10000g/mоlのMnを有するポリエチレンを含む。特定の実施形態では、カテゴリーP1−A−2の材料における部分
は、約3500乃至約10000g/mоlのMnを有するポリエチレンを含む。特定の実施形態では、カテゴリーP1−A−2の材料における部分
は、約10000乃至約100000g/mоlのMnを有するポリエチレンを含む。特定の実施形態では、カテゴリーP1−A−2の材料における部分
は、約100000g/mоl超のMnを有するポリエチレンを含む。
特定の実施形態では、本発明の組成物はカテゴリーP1−A−2の材料を含み、部分
はポリプロピレン鎖を含む。特定の実施形態では、本発明の組成物はカテゴリーP1−A−2の材料を含み、部分
は、約1000乃至約5000g/mоlのMnを有するポリプロピレンを含む。特定の実施形態では、カテゴリーP1−A−2の材料における部分
は、約3500乃至約10000g/mоlのMnを有するポリプロピレンを含む。特定の実施形態では、カテゴリーP1−A−2の材料における部分
は、約3500乃至約10000g/mоlのMnを有するポリプロピレンを含む。特定の実施形態では、カテゴリーP1−A−2の材料における部分
は、約10000乃至約100000g/mоlのMnを有するポリプロピレンを含む。特定の実施形態では、カテゴリーP1−A−2の材料における部分
は、約100000g/mоl以上のMnを有するポリプロピレンを含む。
特定の実施形態では、本発明は、表4から選択されたカテゴリーP1−A−2の材料を含む。





特定の実施形態では、本発明は、P1−B−2で表される組成物を提供する。これらの材料は、一般に、固体またはワックスであり、比較的疎水性である。
そのような材料は、式P1:

にしたがい、ここで、R、R、R及びRの各々は、上記で定義されたようであり、本明細書におけるクラス及びサブクラスに入り、nは4乃至約50の整数であり、部分
は、約4乃至約80個の炭素原子を有する炭化水素を含む。
特定の実施形態では、本発明の組成物はカテゴリーP1−B−2の材料を含み、可変基R、R、R及びRの各々は、各発生において、−H(たとえば、分子のAPC部分がポリ(エチレンカーボネート)鎖を含む)である。特定の実施形態では、本発明の組成物はカテゴリーP1−B−2の材料を含み、可変基R、R、R及びRの3つは、各発生において、−Hであり、残りの可変基は−CH(たとえば、分子のAPC部分がポリ(プロピレンカーボネート)鎖を含む)である。
特定の実施形態では、本発明の組成物はカテゴリーP1−B−2の材料を含み、nは、組成物に対して平均で、約4乃至約8である。特定の実施形態では、本発明の組成物は、カテゴリーP1−B−2の材料を含み、nは、組成物に対して平均で、約6乃至約10である。特定の実施形態では、本発明の組成物は、カテゴリーP1−B−2の材料を含み、nは、組成物に対して平均で、約8乃至約12である。特定の実施形態では、本発明の組成物は、カテゴリーP1−B−2の材料を含み、nは、組成物に対して平均で、約12乃至約16である。特定の実施形態では、本発明の組成物は、カテゴリーP1−B−2の材料を含み、nは、組成物に対して平均で、約16乃至約20である。特定の実施形態では、本発明の組成物は、カテゴリーP1−B−2の材料を含み、nは、組成物に対して平均で、約20乃至約40である。特定の実施形態では、本発明の組成物は、カテゴリーP1−B−2の材料を含み、nは、組成物に対して平均で、約30乃至約50である。
特定の実施形態では、本発明の組成物はカテゴリーP1−B−2の材料を含み、
は直鎖脂肪族基を含む。特定の実施形態では、本発明の組成物はカテゴリーP1−B−2の材料を含み、
は、6乃至80個の炭素原子を含む直鎖脂肪族基を含む。
特定の実施形態では、本発明の組成物はカテゴリーP1−B−2の材料を含み、
は、C7−12直鎖脂肪族基、C12−16直鎖脂肪族基、C16−20直鎖脂肪族基、C24−28直鎖脂肪族基、C36−40直鎖脂肪族基、C40−60直鎖脂肪族基及びC60−80直鎖脂肪族基からなる群から選択される。
特定の実施形態では、それらの直鎖脂肪族基は飽和される一方、他の実施形態では、それらは1または複数個の不飽和部位を含む。特定の実施形態では、それらの基は、長鎖脂肪酸などの天然物の鎖由来である。
特定の実施形態では、本発明の組成物は、カテゴリーP1−B−2の材料を含み、炭化水素部分は脂肪酸の脂肪族鎖を含む。特定の実施形態では、本発明の組成物は、カテゴリーP1−B−2の材料を含み、
は、表1に示している組成物を含む群から選択される。特定の実施形態では、本発明の組成物は、カテゴリーP1−B−2の材料を含み、
は、表2に示している組成物を含む群から選択される。
直鎖脂肪族基を有するカテゴリーP1−B−2の材料を含む本発明の代表的な組成物が表5に示されている。
特定の実施形態では、本発明の組成物は、カテゴリーP1−B−2の材料を含み、
は分岐C4−80脂肪族基を含む。種類P1−B−2の組成物についての特定の実施形態では、
はC4−6分岐鎖脂肪族基を含む。種類P1−B−2の組成物についての特定の実施形態では、
は、C7−12分岐鎖脂肪族基、C12−16分岐鎖脂肪族基、C16−20分岐鎖脂肪族基、C20−24分岐鎖脂肪族基、C24−28分岐鎖脂肪族基、C28−36分岐鎖脂肪族基またはC36−40分岐鎖脂肪族基を含む。種類P1−B−2の組成物についての特定の実施形態では、
は、C40−60分岐鎖脂肪族基またはC60−80分岐鎖脂肪族基を含む。種類P1−B−2の組成物についての特定の実施形態では、分岐鎖脂肪族基は飽和される一方、他の実施形態では、それは1または複数個の不飽和部位を含む。
特定の実施形態では、種類P1−B−2の組成物について、
は、脂肪族ポリカーボネート部分への
部分の結合部位に存在する分岐を有する飽和脂肪族基を含む。種類P1−B−2の組成物についての特定の他の実施形態では、脂肪族ポリカーボネート部分への
部分の結合点は分岐点ではない。
特定の実施形態では、種類P1−B−2の組成物について、
部分は:
1または複数個のアルキル置換基を有するC3−40直鎖式炭素鎖;
1乃至12個のアルキル置換基を有するC4−40直鎖式炭素鎖;
各アルキル置換基が独立したC1−12直鎖または分岐鎖アルキルである、1乃至12個のアルキル置換基を有するC4−40直鎖式炭素鎖;
各アルキル置換基が独立したC1−6直鎖または分岐鎖アルキルである、1乃至6個のアルキル置換基を有するC4−20直鎖式炭素鎖;
各アルキル置換基が独立したC1−4直鎖または分岐鎖アルキルである、1乃至4個のアルキル置換基を有するC6−12直鎖式炭素鎖;及び
各アルキル置換基が独立したメチルまたはエチル基である、1乃至6個のアルキル置換基を有するC4−20直鎖式炭素鎖
からなる群から選択される。
特定の実施形態では、種類P1−B−2の組成物について、
部分は、sec−ブチル、2−メチルブタン、3−メチルブタン、2−メチルペンタン、3−メチルペンタン、4−メチルペンタン、2−メチルヘキサン、3−メチルヘキサン、4−メチルヘキサン、5−メチルヘキサン、2−メチルヘプタン、3−メチルヘプタン、4−メチルヘプタン、5−メチルヘプタン、6−メチルヘプタン、2−メチルオクタン、3−メチルオクタン、4−メチルオクタン、5−メチルオクタン、6−メチルオクタン、7−メチルオクタン、2−メチルノナン、3−メチルノナン、4−メチルノナン、5−メチルノナン、6−メチルノナン、7−メチルノナン、8−メチルノナン、2−メチルデカン、3−メチルデカン、4−メチルデカン、5−メチルデカン、6−メチルデカン、7−メチルデカン、8−メチルデカン、9−メチルデカン、2−メチルウンデカン、3−メチルウンデカン、4−メチルウンデカン、5−メチルウンデカン、6−メチルウンデカン、7−メチルウンデカン、8−メチルウンデカン、9−メチルウンデカン、10−メチルウンデカン、2−メチルドデカン、3−メチルドデカン、4−メチルドデカン、5−メチルドデカン、6−メチルドデカン、7−メチルドデカン、8−メチルドデカン、9−メチルドデカン、10−メチルドデカン、11−メチルドデカン、2−エチルブタン、2−エチルペンタン、3−エチルペンタン、2−エチルヘキサン、3−エチルヘキサン、4−エチルヘキサン、2−エチルヘプタン、3−エチルヘプタン、4−エチルヘプタン、5−エチルヘプタン、2−エチルオクタン、3−エチルオクタン、4−エチルオクタン、5−エチルオクタン、6−エチルオクタン、2−エチルノナン、3−エチルノナン、4−エチルノナン、5−エチルノナン、6−エチルノナン、7−エチルノナン、2−エチルデカン、3−エチルデカン、4−エチルデカン、5−エチルデカン、6−エチルデカン、7−エチルデカン、8−エチルデカン、2−エチルウンデカン、3−エチルウンデカン、4−エチルウンデカン、5−エチルウンデカン、6−エチルウンデカン、7−エチルウンデカン、8−エチルウンデカン、9−エチルウンデカン、2−エチルドデカン、3−エチルドデカン、4−エチルドデカン、5−エチルドデカン、6−エチルドデカン、7−エチルドデカン、8−エチルドデカン、9−エチルドデカン、10−エチルドデカン、及びそれらの2つまたは3つ以上の組み合わせからなる群から選択される。
特定の実施形態では、種類P1−B−2の組成物は:
1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された2個の置換基を有するC直鎖アルキル;
1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された2乃至3個の置換基を有するC直鎖アルキル;
1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された2乃至3個の置換基を有するC直鎖アルキル;
1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された2乃至4個の置換基を有するC直鎖アルキル;
1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された2乃至4個の置換基を有するC直鎖アルキル;
1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された2乃至4個の置換基を有するC10直鎖アルキル;
1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された2乃至4個の置換基を有するC11−12直鎖アルキル;
1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された2乃至5個の置換基を有するC12−16直鎖アルキル;
1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された2乃至6個の置換基を有するC16−20直鎖アルキル;及び
1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された2乃至12個の置換基を有するC20−40直鎖アルキル;
からなる群から選択される
部分を含む。
特定の実施形態では、種類P1−B−2の組成物について、
部分は、

を含み、ここで、印は、ポリカーボネート部分への
部分の結合部位を表し、fは1乃至12の整数である。
特定の実施形態では、種類P1−B−2の組成物について、
部分は、

からなる群から選択され、ここで、kは0乃至10の整数である。
特定の実施形態では、種類P1−B−2の組成物について、
が、脂肪族ポリカーボネート部分に対する
部分の結合部位において分岐点を有する脂肪族基を有する場合、
は、式

を有し、ここで、Ra1及びRa2は各々、脂肪族基である。
特定の実施形態では、種類P1−B−2の組成物について、
は、

を含み、Ra1及びRa2の各々は直鎖脂肪族基である。特定の実施形態では、Ra1及びRa2の各々は、C1−78脂肪族基を含む群から独立して選択され、Ra1及びRa2が結合する炭素原子と一緒になるRa1及びRa2は、少なくとも4個で80個未満の炭素原子を含む。特定の実施形態では、Ra1及びRa2、ならびに、Ra1及びRa2が結合する炭素原子は、少なくとも6個、少なくとも8個、少なくとも10個、少なくとも12個、少なくとも16個、少なくとも20個、少なくとも24個、少なくとも30個、少なくとも34個または少なくとも38個の炭素原子を含む。特定の実施形態では、Ra1及びRa2、ならびに、Ra1及びRa2が結合する炭素原子は、6乃至10個、8乃至12個、12乃至16個、16乃至20個、20乃至24個、24乃至30個、30乃至40個、40乃至60個または60乃至80個の炭素原子を含む。
特定の実施形態では、
は、2−ブタン、2−ペンタン、3−ペンタン、2−ヘキサン、3−ヘキサン、2−ヘプタン、3−ヘプタン、4−ヘプタン、2−オクタン、3−オクタン、4−オクタン、2−ノナン、3−ノナン、4−ノナン、5−ノナン、2−デカン、3−デカン、4−デカン、5−デカン、2−ウンデカン、3−ウンデカン、4−ウンデカン、5−ウンデカン、6−ウンデカン、2−ドデカン、3−ドデカン、4−ドデカン、5−ドデカン、6−ドデカン、及びそれらのいずれか2つまたは3つ以上の組み合わせからなる群から選択される。
特定の実施形態では、種類P1−B−2の組成物について、
は、

を含み、Ra1及びRa2の少なくとも一は1または複数個の分岐点を含む。特定の実施形態では、Ra1及びRa2の1または複数個は、メチルまたはエチル置換基を有するアルキル基を含む。特定の実施形態では、Ra1及びRa2は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、n−ペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタン、いずれかのC9−40n−アルキル、イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、2−メチルブタン、3−メチルブタン、2−メチルペンタン、3−メチルペンタン、4−メチルペンタン、2−メチルヘキサン、3−メチルヘキサン、4−メチルヘキサン、5−メチルヘキサン、2−メチルヘプタン、3−メチルヘプタン、4−メチルヘプタン、5−メチルヘプタン、6−メチルヘプタン、2−メチルオクタン、3−メチルオクタン、4−メチルオクタン、5−メチルオクタン、6−メチルオクタン、7−メチルオクタン、2−メチルノナン、3−メチルノナン、4−メチルノナン、5−メチルノナン、6−メチルノナン、7−メチルノナン、8−メチルノナン、2−メチルデカン、3−メチルデカン、4−メチルデカン、5−メチルデカン、6−メチルデカン、7−メチルデカン、8−メチルデカン、9−メチルデカン、2−メチルウンデカン、3−メチルウンデカン、4−メチルウンデカン、5−メチルウンデカン、6−メチルウンデカン、7−メチルウンデカン、8−メチルウンデカン、9−メチルウンデカン、10−メチルウンデカン、2−メチルドデカン、3−メチルドデカン、4−メチルドデカン、5−メチルドデカン、6−メチルドデカン、7−メチルドデカン、8−メチルドデカン、9−メチルドデカン、10−メチルドデカン、11−メチルドデカン、2−エチルブタン、2−エチルペンタン、3−エチルペンタン、2−エチルヘキサン、3−エチルヘキサン、4−エチルヘキサン、2−エチルヘプタン、3−エチルヘプタン、4−エチルヘプタン、5−エチルヘプタン、2−エチルオクタン、3−エチルオクタン、4−エチルオクタン、5−エチルオクタン、6−エチルオクタン、2−エチルノナン、3−エチルノナン、4−エチルノナン、5−エチルノナン、6−エチルノナン、7−エチルノナン、2−エチルデカン、3−エチルデカン、4−エチルデカン、5−エチルデカン、6−エチルデカン、7−エチルデカン、8−エチルデカン、2−エチルウンデカン、3−エチルウンデカン、4−エチルウンデカン、5−エチルウンデカン、6−エチルウンデカン、7−エチルウンデカン、8−エチルウンデカン、9−エチルウンデカン、2−エチルドデカン、3−エチルドデカン、4−エチルドデカン、5−エチルドデカン、6−エチルドデカン、7−エチルドデカン、8−エチルドデカン、9−エチルドデカン、10−エチルドデカン、及びそれらの2つまたは3つ以上の組み合わせからなる群から独立して選択される。
特定の実施形態では、種類P1−B−2の組成物について、
は、

を含み、Ra1及びRa2の少なくとも一は、C1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された1乃至2個の置換基を有するC直鎖アルキル、C1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された1乃至3個の置換基を有するC直鎖アルキル、C1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された1乃至3個の置換基を有するC直鎖アルキル、C1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された1乃至4個の置換基を有するC直鎖アルキル、C1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された1乃至4個の置換基を有するC直鎖アルキル、C1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された1乃至4個の置換基を有するC10直鎖アルキル、C1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された1乃至4個の置換基を有するC11−12直鎖アルキル、C1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された1乃至5個の置換基を有するC12−16直鎖アルキル、C1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された1乃至6個の置換基を有するC16−20直鎖アルキル、及びC1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された1乃至12個の置換基を有するC20−40直鎖アルキルからなる群から選択される。
特定の実施形態では、種類P1−B−2の組成物について、
部分は、

を含み、Ra1及びRa2の少なくとも一は、

を含み、ここで、印は、ポリカーボネート部分への
部分の結合部位を表し、fは1乃至12の整数である。特定の実施形態では、Ra1及びRa2の少なくとも一は、

からなる群から選択され、ここで、kは0乃至10の整数である。
直鎖脂肪族基を有するカテゴリーP1−B−2の材料を含む本発明の代表的な組成物が表6に示されている。
II.製造方法
他の態様では、本発明は、上記の組成物を製造する方法を含む。
本発明の化合物を製造する一方法は、連鎖移動剤の存在下で1つまたは複数のエポキシドをCOと共重合させるステップを含み、連鎖移動剤は、エポキシドとCOとの共重合のための重合開始剤としての役割を果たし得る1つの官能基を有する炭化水素部分である。特定の実施形態では、そのような官能基は、アルコールまたはカルボン酸基(または、それらの塩)を含む。そのような反応に好適な反応条件及び触媒については、米国特許第8,247,520号明細書に開示されていて、この特許文献の全体の内容を参照することにより本発明に組み込まれる。
本発明の化合物を製造する一方法は、連鎖移動剤の存在下で1つまたは複数のエポキシドをCOと共重合させるステップを含み、連鎖移動剤は、エポキシドとCOとの共重合のための重合開始剤としての役割を果たし得る1つの官能基を有する炭化水素部分である。特定の実施形態では、そのような官能基は、アルコールまたはカルボン酸基(または、それらの塩)を含む。
特定の実施形態では、本発明の方法は、式I:

の製品を製造するようエポキシド及び二酸化炭素の共重合を促進する触媒の存在下で、式Z1:
の単官能アルコールまたはカルボン酸を1または複数個のエポキシド及び二酸化炭素と接触させるステップであって、Qは、−OH及び−COHから選択された官能基を含み、zは0または1であり、
及び
の各々は上記のように定義され、かつ本明細書のクラスまたはサブクラスに入る、ステップを含む。
カルボン酸出発材料の使用
特定の実施形態では、本発明の方法は、式P1:

の製品を製造するようエポキシド及び二酸化炭素の共重合を促進する触媒の存在下で、式Z1b:
の単官能カルボン酸を1または複数個のエポキシド及び二酸化炭素と接触させるステップであって、R、R、R、R
及びnの各々は上記のように定義され、かつ本明細書のクラスまたはサブクラスに入る、ステップを含む。
特定の実施形態では、アルコールZ1bは、カルボン酸官能化ポリオレフィンまたはその塩を含む。特定の実施形態では、Z1aはカルボン酸官能化ポリエチレンを含む。特定の実施形態では、Z1aはカルボン酸官能化ポリプロピレンを含む。
特定の実施形態では、上記方法について、Z1bはC4−80脂肪族カルボン酸(または、その塩)を含む。
特定の実施形態では、アルコールZ1bは直鎖カルボン酸を含む。特定の実施形態では、そのようなカルボン酸は6乃至80個の炭素原子を含む。特定の実施形態では、Z1bはC7−12直鎖カルボン酸を含む。特定の実施形態では、Z1bはC12−16直鎖カルボン酸を含む。特定の実施形態では、Z1bはC16−20直鎖カルボン酸を含む。特定の実施形態では、Z1bは、C20−24直鎖カルボン酸、C24−28直鎖カルボン酸、C28−36直鎖カルボン酸またはC36−40直鎖カルボン酸を含む。特定の実施形態では、Z1bは、C40−60直鎖カルボン酸またはC60−80直鎖カルボン酸を含む。特定の実施形態では、そのような直鎖カルボン酸は飽和されている一方、他の実施形態では、それは1または複数個の不飽和部位を含む。特定の実施形態では、Z1bは、長鎖脂肪酸などの天然物を含むまたはそれに由来する。
Z1bが飽和直鎖脂肪族カルボン酸を含む実施形態では、好適な鎖としては、通常の脂肪酸由来の鎖が挙げられるが、それらに限定されない。特定の実施形態では、Z1bは表7から選択される。

Z1bが不飽和直鎖脂肪族カルボン酸を含む実施形態では、好適なカルボン酸としては、通常の天然不飽和脂肪酸が挙げられるが、それに限定されない。特定の実施形態では、好適なカルボン酸としては、表8に示すカルボン酸が挙げられるが、それらに限定されない。
特定の実施形態では、Z1bは分岐鎖脂肪族カルボン酸を含む。特定の実施形態では、そのようなカルボン酸は4乃至約80個の炭素原子を含む。特定の実施形態では、Z1bはC4−6分岐鎖カルボン酸を含む。特定の実施形態では、Z1bはC7−12分岐鎖カルボン酸を含む。特定の実施形態では、Z1bはC12−16分岐鎖カルボン酸を含む。特定の実施形態では、Z1bはC16−20分岐鎖カルボン酸を含む。特定の実施形態では、Z1bは、C20−24分岐鎖カルボン酸、C24−28分岐鎖カルボン酸、C28−36分岐鎖カルボン酸またはC36−40分岐鎖カルボン酸を含む。特定の実施形態では、Z1bは、C40−60分岐鎖カルボン酸またはC60−80分岐鎖カルボン酸を含む。特定の実施形態では、そのような分岐鎖カルボン酸は飽和されている一方、他の実施形態では、それは1または複数個の不飽和部位を含む。
特定の実施形態では、Z1bは、C3−40直鎖式炭素鎖を有するカルボン酸を含む。特定の実施形態では、カルボン酸Z1bの炭素鎖は、1または複数個のアルキル置換基も含む。特定の実施形態では、Z1bは、1乃至12個のアルキル置換基を有するC4−40直鎖式炭素鎖を含む。特定の実施形態では、Z1bは、1乃至12個のアルキル置換基を有するC4−40直鎖式炭素鎖を含み、各アルキル置換基は、独立したC1−12直鎖または分岐鎖アルキルである。特定の実施形態では、Z1bは、1乃至6個のアルキル置換基を有するC4−20直鎖式炭素鎖を含み、各アルキル置換基は、独立したC1−6直鎖または分岐鎖アルキルである。特定の実施形態では、Z1bは、1乃至4個のアルキル置換基を有するC6−12直鎖式炭素鎖を含み、各アルキル置換基は、独立したC1−4直鎖または分岐鎖アルキルである。特定の実施形態では、Z1bは、1乃至6個のアルキル置換基を有するC4−20直鎖式炭素鎖を含み、各アルキル置換基は、独立したメチルまたはエチル基である。
特定の実施形態では、Z1bは、sec−ブタン酸、2−メチルブタン酸、3−メチルブタン酸、2−メチルペンタン酸、3−メチルペンタン酸、4−メチルペンタン酸、2−メチルヘキサン酸、3−メチルヘキサン酸、4−メチルヘキサン酸、5−メチルヘキサン酸、2−メチルヘプタン酸、3−メチルヘプタン酸、4−メチルヘプタン酸、5−メチルヘプタン酸、6−メチルヘプタン酸、2−メチルオクタン酸、3−メチルオクタン酸、4−メチルオクタン酸、5−メチルオクタン酸、6−メチルオクタン酸、7−メチルオクタン酸、2−メチルノナン酸、3−メチルノナン酸、4−メチルノナン酸、5−メチルノナン酸、6−メチルノナン酸、7−メチルノナン酸、8−メチルノナン酸、2−メチルデカン酸、3−メチルデカン酸、4−メチルデカン酸、5−メチルデカン酸、6−メチルデカン酸、7−メチルデカン酸、8−メチルデカン酸、9−メチルデカン酸、2−メチルウンデカン酸、3−メチルウンデカン酸、4−メチルウンデカン酸、5−メチルウンデカン酸、6−メチルウンデカン酸、7−メチルウンデカン酸、8−メチルウンデカン酸、9−メチルウンデカン酸、10−メチルウンデカン酸、2−メチルドデカン酸、3−メチルドデカン酸、4−メチルドデカン酸、5−メチルドデカン酸、6−メチルドデカン酸、7−メチルドデカン酸、8−メチルドデカン酸、9−メチルドデカン酸、10−メチルドデカン酸、11−メチルドデカン酸、2−エチルブタン酸、2−エチルペンタン酸、3−エチルペンタン酸、2−エチルヘキサン酸、3−エチルヘキサン酸、4−エチルヘキサン酸、2−エチルヘプタン酸、3−エチルヘプタン酸、4−エチルヘプタン酸、5−エチルヘプタン酸、2−エチルオクタン酸、3−エチルオクタン酸、4−エチルオクタン酸、5−エチルオクタン酸、6−エチルオクタン酸、2−エチルノナン酸、3−エチルノナン酸、4−エチルノナン酸、5−エチルノナン酸、6−エチルノナン酸、7−エチルノナン酸、2−エチルデカン酸、3−エチルデカン酸、4−エチルデカン酸、5−エチルデカン酸、6−エチルデカン酸、7−エチルデカン酸、8−エチルデカン酸、2−エチルウンデカン酸、3−エチルウンデカン酸、4−エチルウンデカン酸、5−エチルウンデカン酸、6−エチルウンデカン酸、7−エチルウンデカン酸、8−エチルウンデカン酸、9−エチルウンデカン酸、2−エチルドデカン酸、3−エチルドデカン酸、4−エチルドデカン酸、5−エチルドデカン酸、6−エチルドデカン酸、7−エチルドデカン酸、8−エチルドデカン酸、9−エチルドデカン酸、10−エチルドデカン酸、及びそれらの2つまたは3つ以上の組み合わせからなる群から選択される。
上記の方法の解釈に関する疑問を回避するために、Z1bが、5−メチルヘプタン酸であるように上記の群から選択される場合には、その方法により製造される式P1の化合物は、構造:

を有するであろう。
特定の実施形態では、Z1bは、複数の分岐を有する飽和カルボン酸を含む。特定の実施形態では、Z1bは、C1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された2個の置換基を有するC直鎖アルカン酸、C1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された2乃至3個の置換基を有するC直鎖アルカン酸、C1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された2乃至3個の置換基を有するC直鎖アルカン酸、C1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された2乃至4個の置換基を有するC直鎖アルカン酸、C1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された2乃至4個の置換基を有するC直鎖アルカン酸、C1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された2乃至4個の置換基を有するC10直鎖アルカン酸、C1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された2乃至4個の置換基を有するC11−12直鎖アルカン酸、C1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された2乃至5個の置換基を有するC12−16直鎖アルカン酸、C1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された2乃至6個の置換基を有するC16−20直鎖アルカン酸、及びC1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された2乃至12個の置換基を有するC20−40直鎖アルカン酸からなる群から選択されたカルボン酸を含む。
特定の実施形態では、Z1bは、

を有し、ここで、fは1乃至12の整数である。
特定の実施形態では、Z1bは分岐鎖脂肪酸を含む。特定の実施形態では、そのような分岐鎖脂肪酸としては、メチル分岐鎖脂肪酸、イソメチル分岐鎖脂肪酸(最後から2番目の炭素上に分岐点を有する)、アンテイソメチル分岐鎖脂肪酸(最後から2番目の前の炭素原子(端から2つ))上に分岐点を有する)、イソプレノイド脂肪酸及び他の類似する材料などの天然材料が挙げられる。
特定の実施形態では、Z1bはイソプレノイド脂肪酸を含む。特定の実施形態では、Z1bは、

からなる群から選択され、ここで、kは0乃至10の整数である。
特定の実施形態では、上記方法のいずれかに対して、エポキシドは、式:

を有し、ここで、R、R、R及びRの各々は、上記で定義されたようであり、本明細書におけるクラス及びサブクラスに入る。
特定の実施形態では、上記方法のいずれかに対して、エポキシドは、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、1,2ブテンオキシド、1,2ヘキセンオキシド、高級アルファオレフィン(たとえば、C6−40アルファオレフィン)のオキシド、ブタジエンモノエポキシド、エピクロロヒドリン、グリシドールのエーテルまたはエステル、シクロペンテンオキシド、シクロヘキセンオキシド、3ビニルシクロヘキセンオキシド、3−エチルシクロヘキセンオキシド、またはそれらのいずれか2つまたは3つ以上の組み合わせからなる群から選択される。
特定の実施形態では、上記方法のいずれかに対して、エポキシドはエチレンオキシドを含む。特定の実施形態では、上記方法のいずれかに対して、エポキシドはプロピレンオキシドを含む。特定の実施形態では、上記方法のいずれかに対して、エポキシドはシクロヘキセンオキシドを含む。
特定の実施形態では、上記方法は、所望のエポキシド−CO共重合体の鎖長が形成されるまで、共重合を進行させるようにするステップを含む。特定の実施形態では、この方法は、重合反応を終了して、製品を分離するさらなるステップを含む。
III.用途
他の態様では、本発明は、上記のブロック共重合材料を用いる方法を含む。本発明の材料は、ある用途の領域に対して好適である。上記のように、一用途は、ポリマーブレンドのための有効な相溶化剤としてのものである。しかし、新しいブロック材料が、多くの他の用途を有するように検討されている。提供された本発明の材料の多くは、両親媒性であり、ゆえに、異種材料を相溶化または可溶化させる要請が存在する用途のためにそれらの材料自体が提案されている。ポリマーブレンドを相溶化させることに加えて、それらの材料は、結合層及び接着剤用途において、ならびに、当業者が理解できる関連使用のホストにおいて、液体またはゲルのための乳化剤、洗浄剤または界面活性剤、粘性または潤滑性改良剤、可塑剤、燃料添加剤としての用途を有してもよい。
特定の実施形態では、本発明は、ポリオレフィンと、ポリカーボネート、ポリエステルまたはポリエーテルなどの比較的多孔質のポリマーとのブレンドを形成するために有用な材料を提供する。特に、上記の本発明の材料は、ポリオレフィン(ポリエチレンまたはポリプロピレンなど)、脂肪族ポリカーボネート(ポリ(プロピレンカーボネート)、ポリ(エチレンカーボネート)など)、ならびにポリ(シクロヘキセンカーボネート)を含む熱可塑性ブレンドを製造する用途を有する。
他の実施形態
上記は、本発明の特定の非限定的な実施形態についての説明である。したがって、本明細書で記載した本発明の実施形態は、本発明の原理の用途の単なる例示である。例示の実施形態の詳細説明を本明細書で参照することは、特許請求の範囲を限定するように意図されていず、それらの実施形態自体においては、本発明にとって重要であるとして認識される特徴を挙げている。

Claims (24)

  1. 式I

    のブロック共重合体であって、部分
    はCOの交互共重合体及び1つまたは複数のエポキシドを含み、部分
    は飽和または不飽和炭化水素を含む、前記ブロック共重合体。
  2. 前記部分
    は構造

    を有する繰り返し単位を含み、R、R、R及びRは、ポリマー鎖における各発生において、−H、フッ素、任意に置換されるC1−40脂肪族基、任意に置換されるC1−20複素脂肪族基及び任意に置換されるアリール基からなる群から独立して選択され、R、R、R及びRのいずれか2つまたは3つ以上は、任意に介在原子と一緒になって、1つまたは複数のヘテロ原子を任意に含む1つまたは複数の任意に置換される環を形成してもよい、請求項1に記載のブロック共重合体。
  3. 前記部分
    は、二酸化炭素と、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、1,2ブテンオキシド、1,2ヘキセンオキシド、高級アルファオレフィン(たとえば、C6−40アルファオレフィン)のオキシド、ブタジエンモノエポキシド、エピクロロヒドリン、グリシドールのエーテルまたはエステル、シクロペンテンオキシド、シクロヘキセンオキシド、3−ビニルシクロヘキセンオキシド、3−エチルシクロヘキセンオキシド、及びそれらのいずれか2つまたは3つ以上の組み合わせからなる群から選択されるエポキシドとの共重合から得られる、請求項1に記載のブロック共重合体。
  4. 前記部分
    はプロピレンオキシド由来である、請求項3に記載のブロック共重合体。
  5. 前記共重合体は式P1a

    を有し、ここで、nは4乃至約5000の整数であり、
    1aは、前記ポリマー鎖における各発生において独立して、−H、−CH、−CHCH、−CHCl、−CHOR、−CHOC(O)R及び−(CHCHからなる群から選択され、各Rは、C1−20脂肪族、C1−20複素脂肪族、3乃至14員炭素環、6乃至10員アリール、5乃至10員ヘテロアリール、3乃至12員複素環からなる群から選択された、独立した、任意に置換された部分であり、qは2乃至40の整数である、請求項1に記載のブロック共重合体。
  6. 前記部分
    は、約80個超の炭素原子を有する炭化水素セグメントを含む、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のブロック共重合体。
  7. は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリイソブチレン(PIB)、ポリメチルペンテン(PMP)、ポリブテン−1(PB−1)、及び、互いにそれらのいずれかの、または、ブタジエン、高級アルファオレフィンもしくはスチレンなどの他のオレフィンとの共重合体からなる群から選択された炭化水素セグメントを含む、請求項6に記載のブロック共重合体。
  8. 前記部分
    は、C乃至C80脂肪族基を含む、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のブロック共重合体。
  9. は、飽和C乃至C80脂肪族基を含む、請求項8に記載のブロック共重合体。
  10. は、不飽和C乃至C80脂肪族基を含む、請求項8に記載のブロック共重合体。
  11. は、複数の不飽和C乃至C80脂肪族基を含む、請求項8に記載のブロック共重合体。
  12. は、直鎖C乃至C80脂肪族基を含む、請求項8に記載のブロック共重合体。
  13. は、分岐鎖C乃至C80脂肪族基を含む、請求項8に記載のブロック共重合体。
  14. は、C4−6分岐鎖脂肪族基、C7−12分岐鎖脂肪族基、C12−16分岐鎖脂肪族基、C16−20分岐鎖脂肪族基、C20−24分岐鎖脂肪族基、C24−28分岐鎖脂肪族基、C28−36分岐鎖脂肪族基またはC36−40分岐鎖脂肪族基、C40−60分岐鎖脂肪族基及びC60−80分岐鎖脂肪族基からなる群から選択される、請求項13に記載のブロック共重合体。
  15. は、1または複数個のアルキル置換基を有するC3−40直鎖式炭素鎖、1乃至12個のアルキル置換基を有するC4−40直鎖式炭素鎖、各アルキル置換基が独立したC1−12直鎖または分岐鎖アルキルである、1乃至12個のアルキル置換基を有するC4−40直鎖式炭素鎖、各アルキル置換基が独立したC1−6直鎖または分岐鎖アルキルである、1乃至6個のアルキル置換基を有するC4−20直鎖式炭素鎖、各アルキル置換基が独立したC1−4直鎖または分岐鎖アルキルである、1乃至4個のアルキル置換基を有するC6−12直鎖式炭素鎖、各アルキル置換基が独立したメチルまたはエチル基である、1乃至6個のアルキル置換基を有するC4−20直鎖式炭素鎖からなる群から選択される、請求項13に記載のブロック共重合体。
  16. は、式

    を有し、Ra1及びRa2は各々、脂肪族基である、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のブロック共重合体。
  17. a1及びRa2の各々は独立したC1−78脂肪族基であり、Ra1及びRa2が結合する炭素原子と一緒になるRa1及びRa2は少なくとも4個で80個未満の炭素原子を含む、請求項16に記載のブロック共重合体。
  18. a1及びRa2の少なくとも一は1つまたは複数の分岐点を含む、請求項16に記載のブロック共重合体。
  19. a1及びRa2は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、n−ペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタン、いずれかのC9−40n−アルキル、イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、2−メチルブタン、3−メチルブタン、2−メチルペンタン、3−メチルペンタン、4−メチルペンタン、2−メチルヘキサン、3−メチルヘキサン、4−メチルヘキサン、5−メチルヘキサン、2−メチルヘプタン、3−メチルヘプタン、4−メチルヘプタン、5−メチルヘプタン、6−メチルヘプタン、2−メチルオクタン、3−メチルオクタン、4−メチルオクタン、5−メチルオクタン、6−メチルオクタン、7−メチルオクタン、2−メチルノナン、3−メチルノナン、4−メチルノナン、5−メチルノナン、6−メチルノナン、7−メチルノナン、8−メチルノナン、2−メチルデカン、3−メチルデカン、4−メチルデカン、5−メチルデカン、6−メチルデカン、7−メチルデカン、8−メチルデカン、9−メチルデカン、2−メチルウンデカン、3−メチルウンデカン、4−メチルウンデカン、5−メチルウンデカン、6−メチルウンデカン、7−メチルウンデカン、8−メチルウンデカン、9−メチルウンデカン、10−メチルウンデカン、2−メチルドデカン、3−メチルドデカン、4−メチルドデカン、5−メチルドデカン、6−メチルドデカン、7−メチルドデカン、8−メチルドデカン、9−メチルドデカン、10−メチルドデカン、11−メチルドデカン、2−エチルブタン、2−エチルペンタン、3−エチルペンタン、2−エチルヘキサン、3−エチルヘキサン、4−エチルヘキサン、2−エチルヘプタン、3−エチルヘプタン、4−エチルヘプタン、5−エチルヘプタン、2−エチルオクタン、3−エチルオクタン、4−エチルオクタン、5−エチルオクタン、6−エチルオクタン、2−エチルノナン、3−エチルノナン、4−エチルノナン、5−エチルノナン、6−エチルノナン、7−エチルノナン、2−エチルデカン、3−エチルデカン、4−エチルデカン、5−エチルデカン、6−エチルデカン、7−エチルデカン、8−エチルデカン、2−エチルウンデカン、3−エチルウンデカン、4−エチルウンデカン、5−エチルウンデカン、6−エチルウンデカン、7−エチルウンデカン、8−エチルウンデカン、9−エチルウンデカン、2−エチルドデカン、3−エチルドデカン、4−エチルドデカン、5−エチルドデカン、6−エチルドデカン、7−エチルドデカン、8−エチルドデカン、9−エチルドデカン、及び10−エチルドデカンからなる群から独立して選択される、請求項16に記載のブロック共重合体。
  20. a1及びRa2は、C1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された1乃至2個の置換基を有するC直鎖アルキル、C1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された1乃至3個の置換基を有するC直鎖アルキル、C1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された1乃至3個の置換基を有するC直鎖アルキル、C1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された1乃至4個の置換基を有するC直鎖アルキル、C1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された1乃至4個の置換基を有するC直鎖アルキル、C1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された1乃至4個の置換基を有するC10直鎖アルキル、C1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された1乃至4個の置換基を有するC11−12直鎖アルキル、C1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された1乃至5個の置換基を有するC12−16直鎖アルキル、C1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された1乃至6個の置換基を有するC16−20直鎖アルキル、及びC1−4直鎖または分岐鎖アルキルから独立して選択された1乃至12個の置換基を有するC20−40直鎖アルキルからなる群から選択される、請求項16に記載のブロック共重合体。
  21. 2つまたは3つ以上のポリマーのブレンドの相溶化方法であって、請求項1乃至20のいずれか一項に記載の化合物の有効量を前記ポリマーと混合するステップを有する、前記方法。
  22. 前記の2つまたは3つ以上のポリマーのブレンドは、少なくとも1つのポリオレフィン及び少なくとも1つの脂肪族ポリカーボネートを含む、請求項21に記載の方法。
  23. ポリオレフィンはポリエチレン及びポリプロピレンから選択される、請求項22に記載の方法。
  24. 脂肪族ポリカーボネートは、ポリ(プロピレンカーボネート)、ポリ(エチレンカーボネート)、ポリ(シクロヘキセンカーボネート)、及びそれらの2つまたは3つ以上のブレンドまたは共重合体から選択される、請求項22に記載の方法。
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