JP2016512520A - がんの治療のための化合物および組成物 - Google Patents

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Abstract

開示されているものは、とりわけがんを治療するために使用される、ピリダジノン等の化合物である。

Description

政府助成の参照
本発明は、米国政府(NIH助成番号U54HG005032)から基金により援助されており、したがって、米国政府は本発明に特定の権利を有することができる。
関連出願の相互参照
本出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれている、2013年3月11日に出願した、米国仮出願第61/776,520号の優先権を主張するものである。
本発明は、部分的には、がんを治療するための、化合物(例えばピリダジノン)、または薬学的に許容されるこれらの塩を対象とする。
がんは、米国および世界中で、依然としてがん死亡の主な原因である。
したがって、新規な治療法が必要である。本発明で開示される主題は、新規な化合物およびがんを治療するためにそれらを使用する方法を提供する。
本明細書に開示された実施形態は、式Iの化合物
[式中、
は、−A−A−A−A−であり、
は、CまたはNであり、
は、CまたはNであり、
は、H、ハロ、場合により置換されているアルキル、場合により置換されているアルケニル、アルキニル、ハロアルキル、場合により置換されているアリール、場合により置換されているヘテロアリール、場合により置換されている炭素環、場合により置換されている複素環、場合により置換されているアルコキシ、場合により置換されているアミン、シアノ、または場合により置換されているアリールアルキルであり、
は、場合により置換されているC〜Cアルキル、ハロアルキル、場合により置換されているアリール、場合により置換されているヘテロアリール、場合により置換されている炭素環、場合により置換されている複素環、ハロ、H、−OH、場合により置換されているアルコキシ、場合により置換されているアミン、シアノ、または場合により置換されているアリールアルキルであり、
は、場合により置換されている、飽和または不飽和アルキル、場合により置換されているアリール、場合により置換されているヘテロアリール、場合により置換されている炭素環、または場合により置換されている複素環、H、ハロ、アルコキシ、ハロアルキル、場合により置換されているアルコキシ、シアノ、場合により置換されているアリールアルキルであり、
は、OR、NR、NRC(=O)R、もしくは

であり;
または、RとRは、これらが結合されている原子と一緒になって5〜8個の原子のアリール、ヘテロアリール、複素環もしくは炭素環を形成し、
ここで、A、A、A、およびAは独立に、炭素または無であり、A、A、A、およびAの2個以上が炭素である場合、炭素の間の結合は、場合により二重結合であり、A、A、A、およびAのそれぞれに結合した各Rは、互いに独立しており、RおよびRは独立に、無、H、−OH、=O、ハロ、ハロアルキル、アルキル、アルキニル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、炭素環、複素環、シアノ、アルコキシ、アミンであり、RおよびRは、さらに置換されていてもよく、
10は、C、N、O、またはSである]、または薬学的に許容されるこれらの塩、エステルもしくはプロドラッグを提供する。
いくつかの実施形態において、化合物、または薬学的に許容されるこれらの塩、エステルもしくはプロドラッグは、式I−aまたは式I−b

の式を有する。
いくつかの実施形態において、化合物、または薬学的に許容されるこれらの塩、エステルもしくはプロドラッグは、式II
[式中、
−−−−−は、任意選択の二重結合であり、
は、CまたはNであり、
は、CまたはNであり、
は、場合により置換されているアルキル、場合により置換されているアルケニル、アルキニルハロアルキル、場合により置換されているアリール、場合により置換されているヘテロアリール、場合により置換されている炭素環、場合により置換されている複素環、ハロ、H、場合により置換されているアルコキシ、場合により置換されているアミン、シアノ、または場合により置換されているアリールアルキルであり、
各Rは独立に、場合により置換されているC〜Cアルキル、ハロアルキル、場合により置換されているアリール、場合により置換されているヘテロアリール、場合により置換されている炭素環、場合により置換されている複素環、ハロ、H、−OH、場合により置換されているアルコキシ、場合により置換されているアミノ、シアノ、または場合により置換されているアリールアルキルから選択され、
は、場合により置換されている、飽和または不飽和アルキル、場合により置換されているアリール、場合により置換されているヘテロアリール、場合により置換されている炭素環、または場合により置換されている複素環、H、ハロ、アルコキシ、ハロアルキル、場合により置換されているアルコキシ、シアノ、場合により置換されているアリールアルキルであり、
は、OR、NR、NRC(=O)R、または

であり、
およびRは、RおよびRが結合されている原子に縮合された、5〜8個の原子のアリール、ヘテロアリール、複素環もしくは炭素環を形成し、
ここで、RおよびRは独立に、無、H、−OH、=O、ハロ、ハロアルキル、アルキル、アルキニル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、炭素環、複素環、シアノ、アルコキシ、アミノであり、またはRおよびRは、さらに置換されていてもよく;
およびRは独立に、無、H、−OH、=O、ハロ、ハロアルキル、アルキル、アルキニル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、炭素環、複素環、シアノ、アルコキシ、アミノであり、またはRとRは、R、R、およびNによって形成される環が、Nが結合している環と縮合されるようにNと環を形成し、RおよびRは、さらに置換されていてもよく、
10は、N、O、またはSである]の式を有する。
いくつかの実施形態において、化合物、または薬学的に許容されるこれらの塩、エステルもしくはプロドラッグは、式III
[式中、
は、−A−A−A−A−であり、
は、CまたはNであり、
は、CまたはNであり、
は、場合により置換されているアルキル、場合により置換されているアルケニル、アルキニルハロアルキル、場合により置換されているアリール、場合により置換されているヘテロアリール、場合により置換されている炭素環、場合により置換されている複素環、ハロ、H、場合により置換されているアルコキシ、場合により置換されているアミン、シアノ、または場合により置換されているアリールアルキルであり、
は、場合により置換されているC〜Cアルキル、ハロアルキル、場合により置換されているアリール、場合により置換されているヘテロアリール、場合により置換されている炭素環、場合により置換されている複素環、ハロ、H、−OH、場合により置換されているアルコキシ、場合により置換されているアミノ、シアノ、または場合により置換されているアリールアルキルであり、
は、場合により置換されている、飽和または不飽和アルキル、場合により置換されているアリール、場合により置換されているヘテロアリール、場合により置換されている炭素環、または場合により置換されている複素環、H、ハロ、アルコキシ、ハロアルキル、場合により置換されているアルコキシ、シアノ、場合により置換されているアリールアルキルであり、
は、場合により置換されているC〜Cアルキルであり、
ここで、A、A、A、およびAは独立に、炭素または無であり、A、A、A、およびAの2個以上が炭素である場合、炭素の間の結合は場合により二重結合であり、A、A、A、およびAのそれぞれと結合した各Rは、互いに独立している]の式を有する。
いくつかの実施形態において、化合物、または薬学的に許容されるこれらの塩、エステルもしくはプロドラッグは、式II−a
の式を有する。
いくつかの実施形態において、化合物、または薬学的に許容されるこれらの塩、エステルもしくはプロドラッグは、式II−b
の式を有する。
いくつかの実施形態において、化合物、または薬学的に許容されるこれらの塩、エステルもしくはプロドラッグは、式II−c
の式を有する。
いくつかの実施形態において、化合物、または薬学的に許容されるこれらの塩、エステルもしくはプロドラッグは、式II−d
の式を有する。
いくつかの実施形態において、化合物、または薬学的に許容されるこれらの塩、エステルもしくはプロドラッグは、式II−eまたはII−f
の式を有する。
いくつかの実施形態において、式II−iを有する化合物
[式中、
は、場合により置換されているアルキル、場合により置換されているアルケニル、アルキニル、ハロアルキル、場合により置換されているアリール、場合により置換されているヘテロアリール、場合により置換されている炭素環、場合により置換されている複素環、ハロ、H、場合により置換されているアルコキシ、場合により置換されているアミン、シアノ、または場合により置換されているアリールアルキルであり;
は、場合により置換されているC〜Cアルキル、ハロアルキル、場合により置換されているアリール、場合により置換されているヘテロアリール、場合により置換されている炭素環、場合により置換されている複素環、ハロ、H、−OH、場合により置換されているアルコキシ、場合により置換されているアミノ、シアノ、または場合により置換されているアリールアルキルから選択され;
は、ハロ、OR、NR、NRC(=O)R、または
であり;
およびRは独立に、無、H、−OH、=O、ハロ、ハロアルキル、アルキル、アルキニル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、炭素環、複素環、シアノ、アルコキシ、アミノであり、またはRおよびRは、さらに置換されていてもよく;
10は、C、N、O、またはSである]、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグが提供される。
いくつかの実施形態において、式II−jを有する化合物
[式中、RはC〜Cアルキルであり、Rはハロである]、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグが提供される。いくつかの実施形態において、Rはメチルである。
いくつかの実施形態において、式II−k
[式中、Rはメチルであり、Rはクロロまたはフルオロである]を有する、化合物、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグが提供される。
いくつかの実施形態において、式II−lを有する化合物

[式中、Rは、Hまたはハロであり;RはC〜Cアルキルであり;Rは、HまたはC〜Cアルキルであり;R10は、CまたはNである]、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグが提供される。いくつかの実施形態において、R10はNである。いくつかの実施形態において、RはC〜Cアルキルである。いくつかの実施形態において、RはHである。いくつかの実施形態において、Rはメチルである。いくつかの実施形態において、R10はCである。いくつかの実施形態において、RはHである。いくつかの実施形態において、Rはメチルである。
いくつかの実施形態において、式II−mを有する化合物
[式中、Rは、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロアリール、C〜Cアルキル、またはC〜Cアルケニルであり、Rは、本明細書の通り与えられる]、
または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグが提供される。いくつかの実施形態において、RはC〜Cアルキルである。いくつかの実施形態において、Rはメチルである。いくつかの実施形態において、RはC〜Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態において、Rはシクロヘキサニルである。いくつかの実施形態において、RはC〜Cアルキルである。いくつかの実施形態において、RはC〜Cアルケニルである。いくつかの実施形態において、Rはシクロヘキセニルである。いくつかの実施形態において、RはC〜Cシクロアルケニルである。いくつかの実施形態において、Rはピリミジルである。
いくつかの実施形態において、前記化合物は、実質的には光学的に純粋である。いくつかの実施形態において、II−mの化合物を含む組成物は、他のエナンチオマーを実質的に含まないかまたは完全に含まない。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグを含む医薬組成物が提供される。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載の化合物もしくは薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグ、または本明細書に記載の医薬組成物を、がんを有する対象に投与するステップを含むがんを治療する方法が提供される。
がん細胞を選択的に標的にする、本明細書に記載の化合物の一実施形態の構造(A)、ならびにTP53変異体(H1734)およびTP53野生型(A549)細胞株における化合物の用量応答曲線を示すグラフである。 エナンチオマー分離が、HeLa細胞中で2種の光学的に純粋な化合物の間の、EC50の500倍の差異を生じさせることを示すグラフである。 実施例1に記述された化合物で処理された細胞のPARP切断アッセイを示す図である。
別に定義されていなければ、すべての技術的および科学的用語は、開示されている実施形態が属する当業者であれば一般的に理解するものと同じ意味を有する。
本明細書で使用される場合、「a」または「an」という用語は、文脈が明らかに別に指示していなければ、「少なくとも1つの」または「1種または複数の」を意味する。
本明細書で使用される場合、「約」という用語は、数値が近似的であり、小さい変動は開示されている実施形態の実行に有意に影響を及ぼさないことを意味する。数値の限界が使用される場合、文脈によって別な指示がされた場合を除き、「約」は、数値が±10%だけ変動することができ、依然として開示された実施形態の範囲内に留まることを意味する。
本明細書で使用される場合、「アシルアミノ」という用語は、アシル基(例えば、−O−C(=O)−Hまたは−O−C(=O)−アルキル)で置換されているアミノ基を意味する。アシルアミノの一例は、−NHC(=O)Hまたは−NHC(=O)CHである。「低級アシルアミノ」という用語は、低級アシル基(例えば、−O−C(=O)−Hまたは−O−C(=O)−C1〜6アルキル)で置換されているアミノ基を表す。低級アシルアミノの一例は、−NHC(=O)Hまたは−NHC(=O)CHである。
本明細書で使用される場合、「アルケニル」という用語は、限定するものではないが、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、2−メチル−1−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル等を含めた、1個または複数の炭素−炭素二重結合および2〜20個の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキル基を意味する。いくつかの実施形態において、アルケニル鎖は、2から10個の炭素原子の長さ、2から8個の炭素原子の長さ、2から6個の炭素原子の長さ、または2から4個の炭素原子の長さである。
「アルコキシ」、「フェニルオキシ」、「ベンゾキシ」および「ピリミジニルオキシ」という用語は、それぞれが場合により置換されている、酸素原子を介して結合されているそれぞれ、アルキル基、フェニル基、ベンジル基、またはピリミジニル基を表す。例えば、「アルコキシ」という用語は、限定するものではないが、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、t−ブトキシ等を含めて、1から20個の炭素原子の直鎖または分枝の−O−アルキル基を意味する。いくつかの実施形態において、アルコキシ鎖は、1から10個の炭素原子の長さ、1から8個の炭素原子の長さ、1から6個の炭素原子の長さ、1から4個の炭素原子の長さ、2から10個の炭素原子の長さ、2から8個の炭素原子の長さ、2から6個の炭素原子の長さ、または2から4個の炭素原子の長さである。
本明細書で使用される場合、「アルキル」という用語は、直鎖または分枝の飽和炭化水素基を意味する。アルキル基は、1から20個、2から20個、1から10個、2から10個、1から8個、2から8個、1から6個、2から6個、1から4個、2から4個、1から3個、または2もしくは3個の炭素原子を含むことができる。アルキル基の例には、限定するものではないが、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル(例えば、n−プロピルおよびイソプロピル)、ブチル(例えば、n−ブチル、t−ブチル、イソブチル)、ペンチル(例えば、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル)、ヘキシル、イソヘキシル、ヘプチル、4,4−ジメチルペンチル、オクチル、2,2,4−トリメチルペンチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、2−メチル−1−プロピル、2−メチル−2−プロピル、2−メチル−1−ブチル、3−メチル−1−ブチル、2−メチル−3−ブチル、2−メチル−1−ペンチル、2,2−ジメチル−1−プロピル、3−メチル−1−ペンチル、4−メチル−1−ペンチル、2−メチル−2−ペンチル、3−メチル−2−ペンチル、4−メチル−2−ペンチル、2,2−ジメチル−1−ブチル、3,3−ジメチル−1−ブチル、2−エチル−1−ブチル等が含まれる。
本明細書で使用される場合、「アルキルアミノ」という用語は、1から6個の炭素原子を有するアルキル基で置換されているアミノ基を意味する。アルキルアミノの一例は、−NHCHCHである。
本明細書で使用される場合、「アルキレン」または「アルキレニル」という用語は、二価のアルキル連結基を意味する。アルキレン(またはアルキレニル)の一例は、メチレンまたはメチレニル(−CH−)である。
本明細書で使用される場合、「アルキルチオ」という用語は、1から6個の炭素原子を有する−S−アルキル基を意味する。アルキルチオ基の一例は−SCHCHである。
本明細書で使用される場合、「アルキニル」という用語は、限定するものではないが、アセチレン、1−プロピレン、2−プロピレン等を含めた、1個または複数の炭素−炭素三重結合および2〜20個の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキル基を意味する。いくつかの実施形態において、アルキニル鎖は、2から10個の炭素原子の長さ、2から8個の炭素原子の長さ、2から6個の炭素原子の長さ、または2から4個の炭素原子の長さである。
本明細書で使用される場合、「アミジノ」という用語は、−C(=NH)NHを意味する。

本明細書で使用される場合、「アミノ」という用語は、−NHを意味する。
本明細書で使用される場合、「アミノアルコキシ」という用語は、アミノ基で置換されているアルコキシ基を意味する。アミノアルコキシの一例は−OCHCHNHである。
本明細書で使用される場合、「アミノアルキル」という用語は、アミノ基で置換されているアルキル基を意味する。アミノアルキルの一例は−CHCHNHである。
本明細書で使用される場合、「アミノスルホニル」という用語は、−S(=O)NHを意味する。
本明細書で使用される場合、「アミノアルキルチオ」という用語は、アミノ基で置換されているアルキルチオ基を意味する。アミノアルキルチオの一例は−SCHCHNHである。
本明細書で使用される場合、「動物」という用語には、限定するものではないが、ヒトならびに野生動物、家畜(domestic animals)、および家畜(farm animals)等の非ヒト脊椎動物が含まれる。
本明細書で使用される場合、「アリール」という用語は、単環式、二環式、または多環式(例えば、2、3もしくは4個の縮合環を有する)芳香族炭化水素を意味する。いくつかの実施形態において、アリール基は、6から20個の炭素原子または6から10個の炭素原子を有する。アリール基の例には、限定するものではないが、フェニル、ナフチル、アントラセニル、フェナントレニル、インダニル、インデニル、テトラヒドロナフチル等が含まれる。アリール基の例には、限定するものではないが:


が含まれる。
本明細書で使用される場合、「アリールアルキル」という用語は、アリールで置換されているC1〜6アルキルを意味する。
本明細書で使用される場合、「アリールアミノ」という用語は、アリール基で置換されているアミノ基を意味する。アリールアミノの一例は−NH(フェニル)である。
本明細書で使用される場合、「アリーレン」という用語は、アリール連結基、即ち分子中の1つの基と別の基を連結するアリール基を意味する。
本明細書で使用される場合、「がん」という用語は、悪性腫瘍の開始または進行、および転移に付随する病理学的症状のスペクトルを意味する。
本明細書で使用される場合、「カルバモイル」という用語は、−C(=O)−NHを意味する。
本明細書で使用される場合、「炭素環」という用語は、場合により、環の一部としてO、S、またはN原子を含む、5員または6員の、飽和または不飽和の環を意味する。炭素環の例には、限定するものではないが、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロペンタ−1,3−ジエン、フェニル、および上述の任意の複素環が含まれる。
本明細書で使用される場合、「担体」という用語は、化合物がそれと共に投与される希釈剤、アジュバント、または賦形剤を意味する。医薬担体は、水、およびピーナッツ油、大豆油、鉱油、ゴマ油等の、石油、動物、植物または合成起源のものを含めた油等の液体であることができる。医薬担体は、生理食塩水、アラビアゴム、ゼラチン、デンプンペースト、タルク、ケラチン、コロイドシリカ、尿素等であることもできる。さらに、助剤、安定化剤、増粘剤、潤滑剤および着色剤を使用することができる。
本明細書で使用される場合、「化合物」という用語は、本明細書に記載の化合物のすべての立体異性体、互変異性体、および同位体を意味する。
本明細書で使用される場合、「含む(comprising)」(ならびに「含む(comprise)」、「含む(comprises)」、および「含まれる(comprised)」)等の含む(comprising)の任意の形態)、「有する(having)」(ならびに「有する(have)」および「有する(has)」等の有する(having)の任意の形態)、「含む(including)」(ならびに「含む(includes」、および「含む(include)」)等の含む(including)の任意の形態)、または「含有する(containing)」(ならびに「含有する(contains)」および「含有する(contain)」等の含有する(containing)の任意の形態)という用語は、包括的でありまたは制限がなく、さらなる、列挙されていない要素または方法を排除しない。
本明細書で使用される場合、「接触させる」という用語は、in vitro系またはin vivo系において、2つ要素を一緒させることを意味する。
本明細書で使用される場合、「シアノ」という用語は、CNを意味する。
本明細書で使用される場合、「シクロアルキル」という用語は、最大20個の環を形成する炭素原子を含む、環化されたアルキル、アルケニル、およびアルキニル基を含めた、非芳香環式炭化水素を意味する。シクロアルキル基は、縮合環系、架橋環系、およびスピロ環系等の単環または多環式環系を含むことができる。いくつかの実施形態において、多環系は、2、3、または4個の縮合環を含む。シクロアルキル基は、3から15、3から10、3から8、3から6、4から6、3から5、または5もしくは6個の、環を形成する炭素原子を含むことができる。シクロアルキル基の環を形成する炭素原子は、オキソまたはスルフィドで場合により置換されていることができる。シクロアルキル基の例には、限定するものではないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘキサジエニル、シクロヘプタトリエニル、ノルボルニル、ノルピニル、ノルカルニル、アダマンチル等が含まれる。また、シクロアルキルの定義に含まれるものは、シクロアルキル環に(共有の結合を有して)縮合された1個または複数の芳香環を有する部分、例えば、ペンタン、ペンテン、ヘキサン等のベンゾまたはチエニル誘導体(例えば、2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル、または1H−インデン−2(3H)−オン−1−イル)である。
本明細書で使用される場合、「シクロアルキルアルキル」という用語は、シクロアルキルで置換されているC1〜6アルキルを意味する。
本明細書で使用される場合、「ジアルキルアミノ」という用語は、それぞれが1から6個の炭素原子を有する、2個のアルキル基で置換されているアミノ基を意味する。
本明細書で使用される場合、「ジアザミノ(diazamino)」という用語は,−N(NHを意味する。
本明細書で使用される場合、「グアニジノ」という用語は、−NH(=NH)NHを意味する。
本明細書で使用される場合、「ハロ」という用語は、限定するものではないが、フルオロ、クロロ、ブロモ、およびヨードを含めたハロゲン基を意味する。
本明細書で使用される場合、「ハロアルコキシ」という用語は、−O−ハロアルキル基を意味する。ハロアルコキシ基の一例はOCFである。
本明細書で使用される場合、「ハロアルキル」という用語は、1個または複数のハロゲン置換基を有するC1〜6アルキル基を意味する。ハロアルキル基の例には、限定するものではないが、CF、C、CHF、CCl、CHCl、CCl、CHCF等が含まれる。
本明細書で使用される場合、「ヘテロアリール」という用語は、最大20個の環形成原子(例えば、C)を有し、硫黄、酸素、または窒素等の少なくとも1個のヘテロ原子環員(環形成原子)を有する芳香族複素環を意味する。いくつかの実施形態において、ヘテロアリール基は、それぞれが独立に、硫黄、酸素、または窒素である、少なくとも1個以上のヘテロ原子の環形成原子を有する。いくつかの実施形態において、ヘテロアリール基は、3から20個の環形成原子、3から10個の環形成原子、3から6個の環形成原子、または3から5個の環形成原子を有する。いくつかの実施形態において、ヘテロアリール基は、2から14個の炭素原子、2から7個の炭素原子、または5もしくは6個の炭素原子を有する。いくつかの実施形態において、ヘテロアリール基は、1から4個のヘテロ原子、1から3個のヘテロ原子、または1もしくは2個のヘテロ原子を有する。ヘテロアリール基には、単環系および多環系(例えば、2、3または4個の縮合環を有する)が含まれる。ヘテロアリール基の例には、限定するものではないが、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、フリル、キノリル、イソキノリル、チエニル、イミダゾリル、チアゾリル、インドリル(インドール−3−イル等)、ピリル、オキサゾリル、ベンゾフリル、ベンゾチエニル、ベンズチアゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、インダゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、イソチアゾリル、ベンゾチエニル、プリニル、カルバゾリル、ベンゾイミダゾリル、インドリニル、ピラニル、オキサジアゾリル、イソオキサゾリル、トリアゾリル、チアントレニル、ピラゾリル、インドリジニル、イソインドリル、イソベンゾフラニル、ベンゾオキサゾリル、キサンテニル、2H−ピロリル、ピロリル、3H−インドリル、4H−キノリジニル、フタラジニル、ナフチリジニル、キナゾリニル、フェナントリジニル、アクリジニル、ペリミジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、イソチアゾリル、フェノチアジニル、イソオキサゾリル、フラザニル、フェノキサジニル基等が含まれる。適したヘテロアリール基には、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール、5−アミノ−1,2,4−トリアゾール、イミダゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、1,2,3−オキサジアゾール、1,2,4−オキサジアゾール、3−アミノ−1,2,4−オキサジアゾール、1,2,5−オキサジアゾール、1,3,4−オキサジアゾール、ピリジン、および2−アミノピリジンが含まれる。
本明細書で使用される場合、「ヘテロアリールアルキル」という用語は、ヘテロアリール基で置換されているC1〜6アルキル基を意味する。
本明細書で使用される場合、「ヘテロアリールアミノ」という用語は、ヘテロアリール基で置換されているアミノ基を意味する。ヘテロアリールアミノの一例は、−NH−(2−ピリジル)である。
本明細書で使用される場合、「ヘテロアリーレン」という用語は、ヘテロアリール連結基、即ち、分子中の1つの基と別の基を連結するヘテロアリール基を意味する。
本明細書で使用される場合、「複素環(heterocycle)」または「複素環(heterocyclic ring)」という用語は、5から7員単環式もしくは二環式のまたは7から10員の二環式の複素環系であって、その任意の環が、飽和または不飽和であってもよく、これは、炭素原子、ならびにN、OおよびSから選択される1から3個のヘテロ原子からなり、ここで、NおよびSヘテロ原子は、場合により酸化されていてもよく、Nヘテロ原子は、場合により四級化されていてもよく、上で定義された任意の複素環がベンゼン環に縮合された任意の二環式基を含む前記複素環系を意味する。特に有用なものは、1個の酸素もしくは硫黄、1から3個の窒素原子、または1個もしくは2個の窒素原子と組み合わせた1個の酸素もしくは硫黄を含む環である。複素環は、安定な構造を生じる、任意のヘテロ原子または炭素原子において結合されていてもよい。複素環基の例には、限定するものではないが、ピペリジニル、ピペラジニル、2−オキソピペラジニル、2−オキソピペリジニル、2−オキソピロロジニル、2−オキソアゼピニル、アゼピニル、ピロリル、4−ピペリドニル、ピロリジニル、ピラゾリル、ピラゾリジニル、イミダゾリル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、オキサゾリル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリル、イソオキサゾリジニル、モルホリニル、チアゾリル、チアゾリジニル、イソチアゾリル、キヌクリジニル、イソチアゾリジニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンゾイミダゾリル、チアジアゾイル、ベンゾピラニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、フリル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、チエニル、ベンゾチエニル、チアモルホリニル、チアモルホリニルスルホキシド、チアモルホリニルスルホン、およびオキサジアゾリルが含まれる。モルホリノは、モルホリニルと同じである。
本明細書で使用される場合、「ヘテロシクロアルキル」という用語は、環化アルキル、アルケニル、およびアルキニル基を含めた、最大20個の環形成原子を有する非芳香族複素環であって、1個または複数の環形成炭素原子がO、N、またはS原子等のヘテロ原子で置き換えられている前記複素環を意味する。ヘテロシクロアルキル基は、単環式または多環式(例えば、縮合、架橋、またはスピロ系)であることができる。いくつかの実施形態において、ヘテロシクロアルキル基は、1から20個の炭素原子、または3から20個の炭素原子を有する。いくつかの実施形態において、ヘテロシクロアルキル基は、3から14個の環形成原子、3から7個の環形成原子、または5もしくは6個の環形成原子を含む。いくつかの実施形態において、ヘテロシクロアルキル基は、1から4個のヘテロ原子、1から3個のヘテロ原子、または1もしくは2個のヘテロ原子を有する。いくつかの実施形態において、ヘテロシクロアルキル基は、0から3個の二重結合を含む。いくつかの実施形態において、ヘテロシクロアルキル基は、0から2個の三重結合を含む。ヘテロシクロアルキル基の例には、限定するものではないが、モルホリノ、チオモルホリノ、ピペラジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、2,3−ジヒドロベンゾフリル、1,3−ベンゾジオキソール、ベンゾ−1,4−ジオキサン、ピペリジニル、ピロリジニル、イソオキサゾリジニル、オキサゾリジニル、イソチアゾリジニル、ピラゾリジニル、チアゾリジニル、イミダゾリジニル、ピロリジン−2−オン−3−イル等が含まれる。さらに、ヘテロシクロアルキル基の環形成炭素原子およびヘテロ原子は、オキソまたはスルフィドで場合により置換されていることができる。例えば、環形成S原子は、1または2個のオキソで置換されていることができる(S(O)またはS(O)を形成する)。別の例では、環形成C原子は、オキソで置換されていることができる(カルボニルを形成する)。また、ヘテロシクロアルキルの定義に含まれるものには、限定するものではないが、ピリジニル、チオフェニル、フタルイミジル、ナフタルイミジル、ならびにインドレン、イソインドレン、4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[2,3−c]ピリジン−5−イル、5,6−ジヒドロチエノ[2,3−c]ピリジン−7(4H)−オン−5−イル、イソインドリン−1−オン−3−イル、および3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン−3−イル基等の複素環のベンゾ誘導体を含めた、非芳香族複素環に(共有の結合を有して)縮合された1種または複数の芳香環を有する部分である。ヘテロシクロアルキル基の環形成の炭素原子およびヘテロ原子は、オキソまたはスルフィドで場合により置換されていることができる。
本明細書で使用される場合、「ヘテロシクロアルキルアルキル」という用語は、ヘテロシクロアルキルで置換されているC1〜6アルキルを表す。
本明細書で使用される場合、「ヒドロキシ」または「ヒドロキシル」という用語は、−OH基を意味する。
本明細書で使用される場合、「ヒドロキシアルキル」または「ヒドロキシルアルキル」という用語は、ヒドロキシル基で置換されているアルキル基を意味する。ヒドロキシルアルキルの例には、限定するものではないが、−CHOHおよび−CHCHOHが含まれる。
本明細書で使用される場合、「個体」または「患者」という用語は、互換性を持って使用され、マウス、ラット、他のげっ歯類、ウサギ、イヌ、ネコ、ブタ、ウシ、ヒツジ、ウマ、またはヒト等の霊長類等の哺乳類を含めた任意の動物を意味する。
本明細書で使用される場合、「それを必要とする」という語句は、動物または哺乳類が、特定の方法または治療の必要性を有すると識別されていることを意味する。いくつかの実施形態において、識別は、診断の任意の手段によって可能となる。本明細書に記載の任意の方法および治療において、動物または哺乳類はそれを必要とする可能性がある。いくつかの実施形態において、動物または哺乳類は、特定の疾患、障害または状態が広まっている環境にいるか、その環境に移動している。
本明細書で使用される場合、「整数XからY」という語句は、両終点を含む任意の整数を意味する。例えば、「整数XからY」という語句は、1、2、3、4、または5を意味する。
本明細書で使用される場合、「単離された」という用語は、本明細書に記載の化合物が、(a)植物もしくは細胞等の天然の供給源、または(b)有機合成化学反応混合物の他の成分から、慣用の技術による等で分離されることを意味する。
本明細書で使用される場合、「哺乳類」という用語は、げっ歯類(即ち、マウス、ラット、もしくはモルモット)、サル、ネコ、イヌ、雌牛、ウマ、ブタ、またはヒトを意味する。いくつかの実施形態において、哺乳類はヒトである。
本明細書で使用される場合、「ニトロ」という用語は、−NOを意味する。
本明細書で使用される場合、「n員」(ここで、nは整数である)という用語は、典型的には、成分における環形成原子の数を記述し、この場合、環形成原子の数はnである。例えば、ピリジンは、6員ヘテロアリール環の一例であり、チオフェンは、5員ヘテロアリール環の一例である。
本明細書で使用される場合、「場合により置換されている」という語句は、置換は任意選択であり、したがって、非置換および置換されている両方の原子および部分が含まれていることを意味する。「置換されている」原子または部分は、指定された原子または部分上の任意の水素が、指定された原子または部分の標準原子価が超過されてなく、置換が安定な化合物をもたらすことを条件とし、示された置換基から選択されたもので置き換えられ得ることを示している。例えば、メチル基が場合により置換されている場合、炭素原子上の3個の水素原子が置換基で置き換えられ得る。
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される」という語句は、健全な医学的判断の範囲内で、ヒトおよび動物の組織と接触して使用するのに適した、化合物、物質、組成物、および/または剤形を意味する。いくつかの実施形態において、「薬学的に許容される」は、動物、およびさらに特定するとヒトに使用するための、連邦規制機関もしくは州政府によって認可された、または米国薬局方にリストされた、または一般に認められている薬物類を意味する。
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される塩」という語句には、限定するものではないが、酸性基または塩基性基の塩が含まれる。本来塩基性である化合物は、様々な無機酸および有機酸と広範な塩を形成することができる。このような塩基性化合物の薬学的に許容される酸付加塩を調製するのに使用してもよい酸は、無毒性の酸付加塩、即ち、限定するものではないが、硫酸、チオ硫酸、クエン酸、マレイン酸、酢酸、シュウ酸、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硝酸、硫酸、硫酸水素、亜硫酸水素、リン酸、リン酸二水素、イソニコチン酸、ホウ酸、酢酸、乳酸、サリチル酸、クエン酸、クエン酸水素、酒石酸、オレイン酸、タンニン酸、パントテン酸、重酒石酸、アスコルビン酸、コハク酸、マレイン酸、ゲンチジン酸、フマル酸、グルコン酸、グルカロン酸、サッカリン酸、ギ酸、安息香酸、グルタミン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、炭酸水素、マロン酸、メシル酸、エシル酸、ナプシジシル酸、トシル酸、ベシル酸、オルトリン酸、トリフルオロ酢酸、およびパモ酸(即ち、1,1’−メチレン−ビス−(2−ヒドロキシ−3−ナフトエート)塩を含めた、薬理学的に許容されるアニオンを含有する塩である。アミノ部分を含む化合物は、上で言及した酸に加えて、様々なアミノ酸との薬学的に許容される塩を形成してもよい。本来酸性である化合物は、様々な薬理学的に許容されるカチオンとの塩基塩を形成することができる。このような塩の例には、限定するものではないが、アルカリ金属またはアルカリ土類金属塩、特に、カルシウム、マグネシウム、アンモニウム、ナトリウム、リチウム、亜鉛、カリウム、および鉄塩が含まれる。本発明はまた、本明細書に記載の化合物の第四級アンモニウム塩を含み、ここで、化合物は、1個または複数の第三級アミン部分を有する。
本明細書で使用される場合、「フェニル」という用語は、−Cを意味する。フェニル基は、非置換であるか、または1、2、もしくは3個の適した置換基で置換されていることができる。
本明細書で使用される場合、「予防」または「予防する」という用語は、特定の疾患、状態または障害に罹るリスクの低減を意味する。
本明細書で使用される場合、「プロドラッグ」という用語は、公知の直接作用型薬物の誘導体を意味し、この誘導体は、前記薬物に比較して向上した送達特性および治療的価値を有し、酵素的または化学的工程によって活性薬物に転換される。
本明細書で使用される場合、「精製される」という用語は、単離された場合、単離物は、単離物の少なくとも90重量%、少なくとも95重量%、少なくとも98重量%、または少なくとも99重量%の本明細書に記載の化合物を含有することを意味する。
本明細書で使用される場合、「実質的に単離する」という語句は、形成されたまたは検出された環境から、部分的にまたは実質的に分離された化合物を意味する。
本明細書で使用される場合、「適した置換基」または「置換基」という語句は、本明細書に記載の化合物、または化合物を調製するのに有用な中間体の合成上のまたは医薬の有用性を無効にすることのない基を意味する。適した置換基の例には、限定するものではないが、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cアリール、C〜Cアルコキシ、C〜Cヘテロアリール、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアリールオキシ、−CN、−OH、オキソ、ハロ、ハロアルキル、−NO、−COH、−NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(Cアリール)、−N(C〜Cアリール)、−CHO、−CO(C〜Cアルキル)、−CO((C〜C)アリール)、−CO((C〜C)アルキル)、および−CO((C〜C)アリール)が含まれる。当業者なら、本明細書に記載の化合物の安定性ならびに薬理学的および合成的活性に基づいて、適した置換基を容易に選択することができる。
本明細書で使用される場合、「治療有効量」という語句は、組織、系、動物、個体またはヒトにおいて、研究者、獣医師、医師または他の臨床医によって求められている生物学的または医学的応答を誘発する活性化合物または医薬品の量を意味する。治療効果は、治療される障害または所望の生物学的作用に依存する。したがって、治療効果は、障害に付随する症状の重症度の軽減および/もしくは障害の進行の(部分的もしくは全体的な)抑制、または障害もしくは副作用の治療、治癒、予防もしくは除去の改良であることができる。治療的応答を誘発するのに必要な量は、対象の年齢、健康、サイズおよび性に基づいて決定することができる。最適量はまた、治療に対する対象の応答のモニタリングに基づいても決定することもできる。
本明細書で使用される場合、「治療する(treat)」、「治療される(treated)」または「治療する(treating)」という用語は、治療処置および予防的(prophylactic)または予防的(preventative)措置の両方を意味し、その目的は、望ましくない生理学的状態、障害もしくは疾患を抑制もしくは緩徐化する(緩和する)、または有利なもしくは所望の臨床的結果を得ることである。有利なもしくは所望の臨床結果には、限定するものではないが、症状の緩和;状態、障害もしくは疾患の程度の低減;状態、障害もしくは疾患の状況の安定化(即ち、悪化させないこと);発症の遅延もしくは状態、障害もしくは疾患の進行の減速;検出可能かもしくは検出不可能にかかわらず、状態、障害もしくは疾患状況の回復、または(部分的または全体的にかかわらず)寛解;少なくとも1つの測定可能な物理的パラメーターの回復(必ずしも患者によって認識されるとは限らないが);または状態、障害もしくは疾患の向上もしくは改良が含まれる。治療は、過度の副作用なしに臨床的に有意の応答を誘発させることを含む。治療は、治療を受けなかった場合に予側される生存期間に比較して、生存期間を延長することも含む。したがって、「がんの治療」または「がんを治療する」とは、がんに付随する、任意の一次的な現象(開始、進行、転移)または二次的な症状を予防する、緩和または回復させる活動を意味する。
本明細書中の様々な場所で、化合物の置換基は、群または範囲で開示されていることがある。実施形態には、このような群および範囲のメンバーのそれぞれおよびすべての個々の部分的組合せが含まれることが具体的に意図される。例えば、「C1〜6アルキル」という用語は、メチル、エチル、プロピル、Cアルキル、Cアルキル、およびCアルキルが個別に開示されていることが明確に意図される。
変数が複数回出現する化合物に対して、各変数は、変数を定義するマーカッシュ群から選択される異なる部分であることができる。例えば、構造が、同じ化合物上に同時に存在する2個のR基を有して記述された場合、2個のR基は、Rに対して定義されたマーカッシュ群から選択される異なる部分を表すことができる。別の例において、場合により複数の置換基が、式、例えば、
で示される場合、置換基Rは、環上にs回存在することができ、Rは、現れるたびに異なる部分であり得るものと理解される。さらに、上の例において、変数Tは、TがCH、NH等である場合等、水素を含むと定義された場合、任意のHは置換基で置き換えられていることもある。
本明細書に記載のある種の特性であって、明確にするために別の実施形態の文脈に記述された前記特性は、単一の実施形態の組合せで提供され得るものとさらに理解される。逆に、簡潔のために単一の実施形態の文脈に記述された、様々な特性は、別々にまたは任意の適切な部分的組合せで提供され得る。
本発明は、適用可能な場合、本発明の化合物の立体異性体、ジアステレオマーおよび光学立体異性体、ならびにこれらの混合物の使用を包含するものと理解される。さらに、本発明の化合物の立体異性体、ジアステレオマー、および光学立体異性体、ならびにこれらの混合物は、本発明の範囲内であるものと理解される。非限定的な例として、混合物は、ラセミ体であってもよく、または混合物は、1種の特定の立体異性体を、他の立体異性体に対して等しくない比率で含んでいてもよい。さらに、化合物は、実質的に純粋な立体異性体、ジアステレオマーおよび光学立体異性体(エピマー等)として提供されることもある。
本明細書に記載の化合物は、不斉(例えば、1個または複数の立体中心を有する)であってもよい。エナンチオマーおよびジアステレオマー等の、すべての立体異性体は、別な指示がされた場合を除き、本発明の範囲に包含されるものである。非対称に置換された炭素原子を含む化合物は、光学活性又はラセミ体の形態で単離することができる。光学活性な形態を光学活性な出発材料から調製する方法は、ラセミ混合物の分割または立体選択的合成による等、当技術分野で公知である。オレフィン、C=N二重結合等の多数の幾何異性体は、本明細書に記載の化合物中に存在することもでき、すべてのこのような安定な異性体は、本発明において企図される。化合物のcisおよびtrans幾何異性体も、本発明の範囲に包含され、異性体の混合物としてまたは分離された異性体の形態として単離することができる。立体異性または幾何異性が可能な化合物が、特定のR/Sまたはcis/trans構造に言及することなしに、その構造または名称で命名される場合、すべてのこのような異性体が企図されるものである。
化合物のラセミ混合物の分割は、例えば、光学活性な塩形成性有機酸である、キラル分割性酸を用いる分別再結晶を含めて、当技術分野で公知の多数の方法の任意のものによって実施することができる。分別再結晶法に適した分割剤には、限定するものではないが、酒石酸、ジアセチル酒石酸、ジベンゾイル酒石酸、マンデル酸、リンゴ酸、乳酸、およびβ−ショウノウスルホン酸等の様々な光学活性なショウノウスルホン酸のDおよびL形態等の光学活性酸が含まれる。分別結晶法に適している他の分割剤には、限定するものではないが、α−メチルベンジルアミン(例えば、SおよびR形態、またはジアステレオマーとして純粋な形態)、2−フェニルグリシノール、ノルエフェドリン、エフェドリン、N−メチルエフェドリン、シクロヘキシルエチルアミン、1,2−ジアミノシクロヘキサン等の立体異性体として純粋な形態が含まれる。ラセミ混合物の分割は、光学活性な分割剤(例えば、ジニトロベンゾイルフェニルグリシン)を充填したカラムで溶離によって実施することもできる。適した溶離溶媒組成物は、当業者によって決定することができる。
化合物は、互変異性の形態を含んでいてもよい。互変異性の形態は、単結合の隣接する二重結合との交換から、同時のプロトン移動と共に生じる。互変異性の形態は、同じ実験式および総電荷を有する異性体のプロトン化状態である、プロトトロピー互変異性体を含む。プロトトロピー互変異性体の例には、限定するものではないが、ケトン−エノール対、アミド−イミド酸対、ラクタム−ラクチム対、アミド−イミド酸対、エナミン−イミン対、ならびに、プロトンが、限定するものではないが、1H−および3H−イミダゾール、1H−、2H−および4H−1,2,4−トリアゾール、1H−および2H−イソインドール、ならびに1H−および2H−ピラゾールを含めた複素環系の2ヵ所以上を占めることができる場合の環状の形態が含まれる。互変異性の形態は、平衡状態にあるか、または適当な置換によって1つの形態に立体的に組み込まれることがある。
化合物には、水和物および溶媒和物、ならびに無水および非溶媒和の形態も含まれる。
化合物は、中間体または最終化合物に現れる原子のすべての同位体を含むことができる。同位体は、同じ原子番号であるが、異なる質量数を有する原子を含む。例えば、水素の同位体には、三重水素および重水素が含まれる。
いくつかの実施形態において、化合物、またはこれらの塩は、実質的に単離される。部分的な分離は、例えば、本発明の化合物が富む組成物を含むことができる。実質的な分離は、少なくとも約50重量%、少なくとも約60重量%、少なくとも約70重量%、少なくとも約80重量%、少なくとも約90重量%、少なくとも約95重量%、少なくとも約97重量%、または少なくとも約99重量%の本発明の化合物、またはその塩を含有する組成物を含むことができる。化合物およびこれらの塩を単離する方法は、当技術分野において常套手順である。
開示されている化合物は、適しているが、他の官能基が、類似の結果を予想して化合物中に取り込まれることが可能である。特に、チオアミドおよびチオエステルは、非常に類似の特性を有することが予期される。芳香環の間の距離は、化合物の幾何学的パターンに影響を与え得て、この距離は、様々な長さの脂肪族鎖を取り込むことによって変化させることができ、脂肪族鎖は、場合により置換されていることがあり、またはアミノ酸、ジカルボン酸もしくはジアミンを含むことがある。化合物中のモノマー間の距離およびモノマーの相対的な配置はまた、アミド結合を追加の原子を有する代替物で置き換えることによって変化され得る。したがって、カルボニル基をジカルボニルで置き換えることは、モノマーの間の距離、および、2個のカルボニル部分の逆配置をとり化合物の周期性を変化させるジカルボニル単位の傾向を変化させる。ピロメリト酸無水物は、化合物の立体配座および物理的特性を変化させることができる、単純なアミド結合のさらに別の代替物を表す。固相有機化学の最新の方法(E.AthertonおよびR.C.Sheppard、Solid phase Peptide Synthesis A Practical Approach IRL Press Oxford 1989年)は、現在、5,000ダルトンに近い分子量を有する均一分散化合物の合成を可能にする。他の置換パターンは、同様に有効である。
化合物は、プロドラッグと称される誘導体も含む。
アミン官能基を含む化合物は、N−オキシドも形成することができる。アミン官能基を含む化合物への本明細書での言及は、N−オキシドも含まれる。化合物が数個のアミン官能基を含む場合、1個または複数の窒素原子は酸化されて、N−オキシドを形成することができる。N−オキシドの例には、第三級アミンまたは窒素含有複素環の窒素原子のN−オキシドが含まれる。N−オキシドは、過酸化水素または過酸(例えば、ペルオキシカルボン酸)等の酸化剤による対応するアミンの処理によって形成することができる(Jerry Marchによる、Advanced Organic Chemistry、4版、Wiley Interscienceを参照されたい)。
様々な化合物およびこれらの塩の実施形態が提供される。変数が具体的に列挙されていない場合、文脈により別に記述または指示されている場合を除き、変数は本明細書に記載の任意の選択肢であることができる。
いくつかの実施形態において、式のIの化合物、
[式中、
は、−A−A−A−A−であり;Xは、CまたはNであり;Xは、CまたはNであり;Rは、H、ハロ、場合により置換されているアルキル、場合により置換されているアルケニル、アルキニル、ハロアルキル、場合により置換されているアリール、場合により置換されているヘテロアリール、場合により置換されている炭素環、場合により置換されている複素環、場合により置換されているアルコキシ、場合により置換されているアミン、シアノ、もしくは場合により置換されているアリールアルキルであり、Rは、場合により置換されているC〜Cアルキル、ハロアルキル、場合により置換されているアリール、場合により置換されているヘテロアリール、場合により置換されている炭素環、場合により置換されている複素環、ハロ、H、−OH、場合により置換されているアルコキシ、場合により置換されているアミン、シアノ、もしくは場合により置換されているアリールアルキルであり;Rは、場合により置換されている、飽和または不飽和アルキル、場合により置換されているアリール、場合により置換されているヘテロアリール、場合により置換されている炭素環、もしくは場合により置換されている複素環、H、ハロ、アルコキシ、ハロアルキル、場合により置換されているアルコキシ、シアノ、場合により置換されているアリールアルキルであり;Rは、OR、NR、NRC(=O)R、もしくは
であり;またはRおよびRは、これらが結合している原子と一緒になって、5〜8個の原子のアリール、ヘテロアリール、複素環もしくは炭素環を形成し、
ここで;
、A、A、およびAは独立に、炭素または無であり、A、A、A、およびAの2個以上が炭素である場合、炭素の間の結合は場合により二重結合であり、A、A、A、およびAのそれぞれに結合した各Rは、互いに独立しており;
およびRは独立に、無、H、−OH、=O、ハロ、ハロアルキル、アルキル、アルキニル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、炭素環、複素環、シアノ、アルコキシ、アミンであり、ここでRおよびRは、さらに置換されていてもよく;
10は、C、N、O、またはSである]、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグが提供される。
いくつかの実施形態において、Rは、
[式中、R10は、SまたはOである]である。いくつかの実施形態において、R10は、SまたはOであり、Rは無である。
いくつかの実施形態において、式IIを有する化合物または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグ
[式中、
−−−−−は、任意選択の二重結合であり;
は、CまたはNであり、Xは、CまたはNであり;
は、場合により置換されているアルキル、場合により置換されているアルケニル、アルキニルハロアルキル、場合により置換されているアリール、場合により置換されているヘテロアリール、場合により置換されている炭素環、場合により置換されている複素環、ハロ、H、場合により置換されているアルコキシ、場合により置換されているアミン、シアノ、もしくは場合により置換されているアリールアルキルであり;
各Rは独立に、場合により置換されているC〜Cアルキル、ハロアルキル、場合により置換されているアリール、場合により置換されているヘテロアリール、場合により置換されている炭素環、場合により置換されている複素環、ハロ、H、−OH、場合により置換されているアルコキシ、場合により置換されているアミノ、シアノ、もしくは場合により置換されているアリールアルキルから選択され;
は、場合により置換されている、飽和または不飽和アルキル、場合により置換されているアリール、場合により置換されているヘテロアリール、場合により置換されている炭素環、もしくは場合により置換されている複素環、H、ハロ、アルコキシ、ハロアルキル、場合により置換されているアルコキシ、シアノ、場合により置換されているアリールアルキルであり;
は、OR、NR、NRC(=O)R、もしくは
であり;またはRおよびRは、RおよびRが結合されている原子に縮合された、5〜8個の原子のアリール、ヘテロアリール、複素環もしくは炭素環を形成し;ここで、
およびRは独立に、無、H、−OH、=O、ハロ、ハロアルキル、アルキル、アルキニル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、炭素環、複素環、シアノ、アルコキシ、アミノであり、またはRおよびRは、さらに置換されていてもよく;
およびRは独立に、無、H、−OH、=O、ハロ、ハロアルキル、アルキル、アルキニル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、炭素環、複素環、シアノ、アルコキシ、アミノであり、またはRとRは、R、R、およびNによって形成される環が、Nが結合している環と縮合されるように、Nと環を形成し、ここで、RおよびRは、さらに置換されていてもよく、
10は、N、O、またはSである]が提供される。
いくつかの実施形態において、Rは、
[式中、R10は、SまたはOである]である。いくつかの実施形態において、R10は、SまたはOであり、Rは無である。
いくつかの実施形態において、式Iの化合物は、式Ia
の式を有する。
いくつかの実施形態において、式IIの化合物は、式II−a
を有する。
いくつかの実施形態において、Rが、H、NH、ハロ、NO、またはSOである化合物が提供される。
いくつかの実施形態において、Rが、−NH、−N((CHCH、−NH(CHCH、−NHC(=O)(CHCH)、または
[式中、qは0〜6である]である化合物が提供される。いくつかの実施形態において、Rは、
[式中、R10が、SまたはOである]である。いくつかの実施形態において、R10は、SまたはOであり、Rは無である。
いくつかの実施形態において、式IIIを有する化合物、薬学的に許容されるその塩、エステルまたはプロドラッグ
[式中、
は、−A−A−A−A−であり、
は、CまたはNであり、
は、CまたはNであり、
は、場合により置換されているアルキル、場合により置換されているアルケニル、アルキニルハロアルキル、場合により置換されているアリール、場合により置換されているヘテロアリール、場合により置換されている炭素環、場合により置換されている複素環、ハロ、H、場合により置換されているアルコキシ、場合により置換されているアミン、シアノ、または場合により置換されているアリールアルキルであり、
は、場合により置換されているC〜Cアルキル、ハロアルキル、場合により置換されているアリール、場合により置換されているヘテロアリール、場合により置換されている炭素環、場合により置換されている複素環、ハロ、H、−OH、場合により置換されているアルコキシ、場合により置換されているアミノ、シアノ、または場合により置換されているアリールアルキルであり、
は、場合により置換されている、飽和または不飽和アルキル、場合により置換されているアリール、場合により置換されているヘテロアリール、場合により置換されている炭素環、または場合により置換されている複素環、H、ハロ、アルコキシ、ハロアルキル、場合により置換されているアルコキシ、シアノ、場合により置換されているアリールアルキルであり、
は、場合により置換されているC〜Cアルキルであり、
ここで、A、A、A、およびAは独立に、炭素または無であり、
、A、A、およびAの2個以上が炭素である場合、炭素の間の結合は、場合により二重結合であり、
、A、A、およびAのそれぞれに結合した各Rは、互いに独立している]が提供される。
いくつかの実施形態において、化合物、薬学的に許容されるその塩、エステルまたはプロドラッグが、式IIIではない。
いくつかの実施形態において、前記化合物は、実質的に光学的に純粋である。いくつかの実施形態において、前記化合物は、少なくとも90、91、92、93、94、95、96、97、98、99、または99.5%光学的に純粋である。
いくつかの実施形態において、式Iの化合物、薬学的に許容される塩、エステルまたはプロドラッグは、式I−b
を有する。
いくつかの実施形態において、式IIの化合物、薬学的に許容される塩、エステルまたはプロドラッグは、式II−bの構造
を有する。いくつかの実施形態において、RはHであり、各Rは独立に、HまたはC〜Cアルキルであり、RおよびRは、上記の通りである。いくつかの実施形態において、式IIの化合物、薬学的に許容される塩、エステルまたはプロドラッグは、式II−cの構造
を有する。
いくつかの実施形態において、Rは、H、NO、NH、またはハロであり、RはC〜Cアルキルであり、RおよびRは上記の通りである。
いくつかの実施形態において、式IIの化合物、薬学的に許容される塩、エステルまたはプロドラッグは、式II−dの構造
を有する。
いくつかの実施形態において、Rは、H、NO、NH、またはハロであり、RはC〜Cアルキルであり、RおよびRは、上記の通りである。
いくつかの実施形態において、式IIの化合物、薬学的に許容される塩、エステルまたはプロドラッグは、式II−eまたはII−fの構造
を有する。
いくつかの実施形態において、Rは、H、アルキルアミノ、NO、NH、またはハロであり、RはC〜Cアルキルであり、Rは上記の通りである。
いくつかの実施形態において、化合物、そのプロドラッグ、または薬学的に許容される塩を含む前記化合物は、
からなる群から選択される化合物である。
いくつかの実施形態において、前記化合物は、
、またはこれらのプロドラッグ、もしくは薬学的に許容される塩である。
いくつかの実施形態において、式II−iを有する化合物、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグ
[式中、
は、場合により置換されているアルキル、場合により置換されているアルケニル、アルキニル、ハロアルキル、場合により置換されているアリール、場合により置換されているヘテロアリール、場合により置換されている炭素環、場合により置換されている複素環、ハロ、H、場合により置換されているアルコキシ、場合により置換されているアミン、シアノ、または場合により置換されているアリールアルキルであり;
は、場合により置換されているC〜Cアルキル、ハロアルキル、場合により置換されているアリール、場合により置換されているヘテロアリール、場合により置換されている炭素環、場合により置換されている複素環、ハロ、H、−OH、場合により置換されているアルコキシ、場合により置換されているアミノ、シアノ、または場合により置換されているアリールアルキルから選択され;
は、ハロ、OR、NR、NRC(=O)R、または
であり;
およびRは独立に、無、H、−OH、=O、ハロ、ハロアルキル、アルキル、アルキニル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、炭素環、複素環、シアノ、アルコキシ、アミノであり、またはRおよびRは、さらに置換されていてもよく;
10は、C、N、O、またはSである]が提供される。
いくつかの実施形態において、Rは、H、ハロまたはNRであり、Rは、H、ハロまたはNRである。いくつかの実施形態において、Rはハロであり、Rは、HまたはNRである。いくつかの実施形態において、Rはハロであり、RはNHである。いくつかの実施形態において、Rはハロであり、RはHである。いくつかの実施形態において、Rは、クロロ、フルオロ、またはヨードである。いくつかの実施形態において、Rは、クロロまたはフルオロである。
いくつかの実施形態において、RおよびRは、ハロである。いくつかの実施形態において、RおよびRは、ヨード、フルオロまたはクロロである。
いくつかの実施形態において、RはC〜Cアルキルである。いくつかの実施形態において、Rはメチルである。
いくつかの実施形態において、式II−jを有する化合物
[式中、RはC〜Cアルキルであり、Rはハロである]、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグが提供される。
いくつかの実施形態において、式II−k
[式中、Rはメチルであり、Rは、クロロまたはフルオロである]を有する化合物または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグが提供される。
いくつかの実施形態において、式II−lを有する化合物
[式中、
は、Hまたはハロであり;
はC〜Cアルキルであり;
は、HまたはC〜Cアルキルであり;
10は、CまたはNである]、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグが提供される。
いくつかの実施形態において、R10はNである。いくつかの実施形態において、RはC〜Cアルキルである。いくつかの実施形態において、RはHである。いくつかの実施形態において、Rはメチルである。
いくつかの実施形態において、R10はCである。いくつかの実施形態において、RはHである。いくつかの実施形態において、Rはメチルである。
いくつかの実施形態において、式II−mを有する化合物
[式中、
は、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロアリール、C〜Cアルキル、またはC〜Cアルケニルであり、Rは、本明細書の通り与えられる]、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグが提供される。いくつかの実施形態において、RはC〜Cアルキルである。いくつかの実施形態において、Rはメチルである。いくつかの実施形態において、Rは、C〜Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態において、Rはシクロヘキサニルである。いくつかの実施形態において、RはC〜Cアルキルである。いくつかの実施形態において、RはC〜Cアルケニルである。いくつかの実施形態において、Rはシクロヘキセニルである。いくつかの実施形態において、RはC〜Cシクロアルケニルである。いくつかの実施形態において、Rはピリミジルである。
いくつかの実施形態において、上記式の化合物、またはそのプロドラッグ、もしくは薬学的に許容される塩は、
である。
いくつかの実施形態において、本発明は、本明細書に記載の化合物、そのプロドラッグ、または薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を提供する。
本明細書に記載の化合物は、本明細書に記載されたおよび実施例中の方法に従って作製することができる。本明細書に記載の方法は、本明細書で所望のおよびそれに記載の化合物に基づいて適合され得る。いくつかの実施形態において、前記方法を、以下のスキームに従って行うことができる。いくつかの実施形態において、この方法を、本明細書に記載の1種または複数の化合物を製造するのに使用することができ、これらの化合物が本明細書に記載の方法に従って作製することができることは、当業者には明らかである。
以下の代表的なスキームは、本明細書に記載の化合物を製造することができる方法を図示する。言及された特定の溶媒および反応条件はまた、例示的であり、限定するものではない。記載されてない化合物は、市販されているか、または入手可能な出発材料から当業者によって容易に調製することができる。
条件および温度は、本明細書に記載の実施例に示されるように、変化させることができる。これらのスキームは非限定的な合成スキームであり、合成経路は、本明細書を読む当業者には明らかなように変更され得る。
いくつかの実施形態において、以下のスキームは1種または複数の化合物を製造するのに使用される。
いくつかの実施形態において、前記化合物は、以下のスキームに従って合成され、ここで、Rは本明細書で定義された通りの置換基を表す。いくつかの実施形態において、化合物の合成は、アミノ置換アリールピラゾロンおよびピリダゾンから開始する。ピラゾロン合成は、ヒドラジンの添加の前に、1個または2個の基でアルキル化されることが可能な、置換された3−アリール3−オキソプロパノエートエステルから始めることができて、4−置換−3−(4−ニトロフェニル)−1H−ピラゾール−5(4H)を得る。これは、アミノ誘導体に還元され得る。
ピリダゾン合成は、α−クロロ酸クロリドによるフリーデル−クラフツアシル化を受ける、フェニルアセトアミドから開始することができる(J.Heterocyclic Chem.1988年、25巻、1689〜95頁を参照されたい、これを参照により本明細書に組み込む)。次いで、化合物をマロン酸アニオンによるクロリド置換によって修飾することができ、続いてエステルの加水分解、脱炭酸、およびヒドラジン縮合を行って、置換された6−(4−アセトアミドフェニル)テトラヒドロピリダゾンを得る。
ピリダゾン化合物に対して、以下のスキームに示されるように、アミノおよびアセトアミド−フェニル化合物は、標準的な化学作用を用いてさらに官能化することができる。フェニルアセトアミドは、さらなる炭素−炭素結合形成反応のために、臭素化を介して官能化することができる。ニトロ化に続いてアミンへの還元およびジアゾ化することができ、これはさらなる置換を可能にする。
対応するアミンからジアゾニウム化学作用を介して形成された、ヨード−およびブロモ−アーレンは、パラジウム触媒反応に使用することができて、新規な炭素−炭素結合を形成し、およびブッフバルト化学作用を用いて複素環が導入され得る。トリアゾール等の複素環を、アミンの縮合反応によって形成することができる。還元的アルキル化またはアルキル化を使用して、より置換されたアミンを作製することができる。ホモログ化されたアミンを、ジアゾニウム塩のシアニド置換に続いて還元されることによって、同様に形成することができる。CuClによって不飽和を導入することができる。
いくつかの実施形態において、以下のスキームによりフルオロ−アミノ置換化合物を作製することができる。

置換基を変更するために、公知の方法に従って前記スキームを改変することも可能である。
以下のスキームにより、塩素化アミドを製造することができる。

置換基を変更するために、公知の方法に従って前記スキームを改変することも可能である。
いくつかの実施形態において、前記化合物は、以下のスキームにより作製される。
いくつかの実施形態において、

は、

[式中、ZはC〜Cアルキルであり、Xは、クロロまたはヨードである]を生成するのに十分な条件下で反応される。いくつかの実施形態において、Zはメチルである。いくつかの実施形態において、前記スキームにより生成された生成物は、少なくとも99または100%光学的に純粋である。
いくつかの実施形態において、前記化合物は、以下のスキーム



[式中、ZはC〜Cアルキルであり、Xは、クロロまたはヨードである]により作製される。いくつかの実施形態において、Zはメチルである。いくつかの実施形態において、出発材料は、少なくとも99%または100%光学的に純粋である。いくつかの実施形態において、前記スキームによって生成された生成物は、少なくとも99または100%光学的に純粋である。
いくつかの実施形態において、

は、

[式中、ZはC〜Cアルキルである]を生成するのに十分な条件下で反応される。いくつかの実施形態において、Zはメチルである。いくつかの実施形態において、出発材料は、少なくとも95、96、97、98、99%または100%光学的に純粋である。いくつかの実施形態において、前記スキームによって生成された生成物は、少なくとも95、96、97、98、99%または100%光学的に純粋である。
いくつかの実施形態において、前記化合物は、以下のスキーム

[式中、ZはC〜Cアルキルである]により作製される。いくつかの実施形態において、Zはメチルである。いくつかの実施形態において、出発材料は、少なくとも95、96、97、98、99%または100%光学的に純粋である。いくつかの実施形態において、前記スキームによって生成された生成物は、少なくとも95、96、97、98、99%または100%光学的に純粋である。
いくつかの実施形態において、前記化合物は、以下のスキーム

により作製される。
いくつかの実施形態において、前記化合物は、以下のスキーム

により作製される。
前記化合物は、実施例に記述された実施形態により、調製することもできる。前記実施例は、本明細書に記載の他の化合物を得るために、容易に改変することもできる。
いくつかの実施形態において、前記化合物は、以下の非限定的な例示的な式

により表すことができる。
上に挙げた活性化合物に加えて、本明細書に開示された他の化合物も活性であり、がんを治療するために使用することができる。いくつかの実施形態において、メチル基(または他種のアルキル基)のまわりに示された立体化学配置は、R−立体化学配置である。
本明細書に記載の化合物は、これらが活性な任意の経路によって、任意の慣用の方法で投与することができる。投与は、全身的、局所的、または経口であることができる。例えば、投与は、限定するものではないが、非経口、皮下、静脈内、筋肉内、腹腔内、経皮的、経口、口腔内、舌下、もしくは眼からの経路で、または膣内に、吸入によって、デポ注射剤によって、もしくは植込錠によることができる。投与方法は、対象とされるまたは治療される状態または疾患により決めることができる。投与の具体的な経路の選択は、所望の臨床的応答を得るための、臨床医には公知の方法に従って、臨床医によって選択または調整することができる。
いくつかの実施形態において、1種もしくは複数の化合物、または薬学的に許容されるこれらの塩を、治療を必要とする領域に局所的に投与することが望ましい。これは、例えば、限定するものではなく、外科手術の間に局所的輸注によって、局所適用、例えば、外科手術後に創傷包帯と共に、注射によって、カテーテルを用いて、坐薬を用いてまたは植込錠(ここで、植込錠は、sialastic膜等の膜、または繊維を含めた、多孔質、非多孔質、またはゼラチン状の材料からなる)を用いて、実行される。
本明細書に記載の化合物は、単独で、または他の医薬品と組み合わせて(同時にもしくは連続的に)投与することができる。例えば、前記化合物は、他の鎮痛薬、抗鬱薬、抗不安化合物、抗過活動膀胱化合物、パーキンソン病の治療のための化合物等と組み合わせて投与することができる。他の医薬品または薬物の例は、当業者には公知であり、限定するものではないが本明細書に記載のものが含まれる。
投与のための手段および方法は、当技術分野で公知であり、当業者は指針のための様々な薬理学的参考文献(例えば、Modern Pharmaceutics、Banker & Rhodes、Marcel Dekker、Inc.(1979年);およびGoodman & Gilmanの、The Pharmaceutical Basis of Theapeutics、6版、MacMillan Publishing CO.、New York(1980年)を参照されたい)を参照することができる。
投与される化合物の量は、治療有効量である。投与される用量は、治療される対象の特徴、例えば、治療される個々の動物、年齢、体重、健康、もしあれば、同時治療のタイプ、および治療の頻度により決まり、当業者によって(例えば、臨床医によって)容易に決定することができる。プロタミンに関する標準的な投薬を使用し、上記の要因に応じて調整する(即ち、増加させるまたは減少させる)ことができる。特定の投薬レジメンの選択は、所望の臨床的応答を得るための臨床医に公知の方法に従って、臨床医によって選択し、または調整し、または容量設定することができる。
個々の、疾患、状態または障害の治療および/または予防に有効である、本明細書に記載の化合物の量は、疾患、状態または障害の性質および程度により決まり、標準的な臨床技術によって決定することができる。さらに、最適用量範囲を特定するのを助けるために、in vitroまたはin vivoアッセイを場合により使用してもよい。組成物中で使用される正確な用量は、投与経路、および障害の重篤度により決まり、実務者の判断および各患者の状況により決定されるべきである。しかし、経口投与のために適した用量範囲は、一般に、体重1キログラム当たり約0.001ミリグラムから約200ミリグラム、体重1キログラム当たり約0.01ミリグラムから約100ミリグラム、体重1キログラム当たり約0.01ミリグラムから約70ミリグラム、体重1キログラム当たり約0.1ミリグラムから約50ミリグラム、体重1キログラム当たり0.5ミリグラムから約20ミリグラム、または体重1キログラム当たり約1ミリグラムから約10ミリグラムである。いくつかの実施形態において、経口用量は、体重1キログラム当たり約5ミリグラムである。
いくつかの実施形態において、静脈内投与(i.v)のための適切な用量範囲は、体重1kg当たり約0.01mgから約500mg、体重1kg当たり約0.1mgから約100mg、体重1kg当たり約1mgから約50mg、または体重1kg当たり約10mgから約35mgである。他の投与方法のための適切な用量範囲は、当業者には公知のように、前述の用量に基づいて計算することができる。例えば、鼻腔内、経粘膜、皮内、筋肉内、腹腔内、皮下、硬膜外、舌下、脳内、膣内、経皮的投与または吸入による投与のための推奨される用量は、体重1kg当たり約0.001mgから約200mg、体重1kg当たり約0.01mgから約100mg、体重1kg当たり約0.1mgから約50mg、または体重1kg当たり約1mgから約20mgの範囲である。有効用量は、in vitroまたは動物モデル試験系から誘導される用量反応曲線から外挿してもよい。このような動物モデルおよび動物系は、当技術分野で公知である。
本明細書に記載の化合物は、ボーラス注射または持続輸注による等の、注射による非経口投与のために製剤化することができる。前記化合物は、約15分から約24時間の間皮下に持続輸注によって投与することができる。注射のための製剤は、場合により保存剤を添加した、アンプル中等の単位剤形中、または多回投与容器中で存在することができる。組成物は、油性または水性ビヒクル中の懸濁剤、液剤または乳剤の形態を取ることができ、懸濁剤、安定化剤および/または分散化剤等の調合剤を含有することができる。いくつかの実施形態において、注射剤は、皮下または筋肉内に注入される、短時間作用型、デポ剤または植込錠およびペレット剤の形態である。いくつかの実施形態において、非経口剤形は、液剤、懸濁剤、乳剤、または乾燥散剤の形態である。
経口投与に対して、本明細書に記載の化合物は、化合物を当技術分野で公知の薬学的に許容される担体と組み合わせることによって製剤化される。このような担体は、化合物が、治療される患者によって経口摂取されるための、錠剤、丸剤、糖衣錠、カプセル剤、乳剤、液剤、ゲル剤、シロップ剤、カシェ剤、ペレット剤、散剤、顆粒剤、スラリー剤、ロゼンジ剤、水性または油性懸濁剤等として製剤化されることを可能にする。経口使用ための医薬製剤は、例えば、固体賦形剤を添加し、得られた混合物を場合により粉砕し、所望により、錠剤または糖衣錠のコアを得るために適した助剤を添加した後、顆粒の混合物を加工することによって得ることができる。適した賦形剤には、限定するものではないが、ラクトース、スクロース、マンニトール、およびソルビトールを限定せずに含めた糖等の充填剤;限定するものではないが、トウモロコシデンプン、コムギデンプン、コメデンプン、ジャガイモデンプン、ゼラチン、トラガカントゴム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチル−セルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロース等のセルロース調製物およびポリビニルピロリドン(PVP)が含まれる。所望により、限定するものではないが、架橋ポリビニルピロリドン、寒天、またはアルギン酸もしくはアルギン酸ナトリウム等のその塩等の、崩壊剤を添加することができる。
経口で投与される組成物は、薬剤として美味な製剤を提供するために、1種または複数の任意選択の物質、例えば、フルクトース、アスパルテームまたはサッカリン等の甘味料;ペパーミント、ウインターグリーンの油、またはサクランボ等の香味料;着色剤;および防腐剤を含むことができる。さらに、錠剤または丸剤の形態の場合、組成物を被覆して、胃腸管中での崩壊および吸収を遅延させて、それによって長期間にわたって持続された作用を提供してもよい。浸透圧的に活性を推進する化合物を取り囲む選択的透過性膜も、経口投与化合物に適している。経口組成物は、マンニトール、ラクトース、デンプン、ステアリン酸マグネシウム、サッカリンナトリウム、セルロース、炭酸マグネシウム等の標準的なビヒクルを含むことができる。このようなビヒクルは、適切には医薬グレードのものである。
糖衣錠のコアは、適したコーティングが付与され得る。この目的ために、濃厚な糖溶液を使用することができ、これは場合によりアラビアゴム、タルク、ポリビニルピロリドン、carbopolゲル、ポリエチレングリコール、および/または二酸化チタン、ラッカー液剤、および適した有機溶媒または溶媒混合物を含んでもよい。染料または顔料を、識別のために、または活性化合物の用量の異なる組合せを特徴付けるために、錠剤または糖衣錠のコーティングに添加することができる。
経口で使用することができる医薬製剤には、限定するものではないが、ゼラチン製のプッシュフィットカプセル剤、ならびにゼラチンおよびグリセリンまたはソルビトール等の可塑剤製の軟質の封入されたカプセル剤が含まれる。プッシュフィットカプセル剤は、活性成分を、ラクトース等の充填剤、デンプン等の結合剤、および/またはタルクもしくはステアリン酸マグネシウム等の滑沢剤、ならびに場合により安定剤と混合して含むことができる。軟カプセル中では、活性化合物は、脂肪油流動パラフィン、または液体ポリエチレングリコール等の適した液体中に溶解または懸濁されていてもよい。さらに、安定剤を添加することもできる。
口腔内投与のためには、組成物は、慣用の方法で製剤化された錠剤またはロゼンジ剤等の形態をとることができる。
吸入による投与のためには、本明細書に記載の化合物は、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン、二酸化炭素または他の適したガス等の適切な噴射剤により、加圧パックまたはネブライザーからエアゾールスプレープレゼンテーションの形態で送達される。加圧されたエアゾール剤の場合、投薬単位は、計量供給量を送達するためのバルブを提供することによって確定することができる。吸入器または吹きつけ器で使用するためのゼラチン等のカプセルおよびカートリッジは、化合物と、ラクトースまたはデンプン等の適した粉末基剤との粉末混合物を含有して製剤化することができる。
本明細書に記載の化合物は、カカオバターまたは他のグリセリド等の慣用の坐薬基剤を含有する等の、坐薬または停留浣腸等の経直腸組成物に製剤化することもできる。本明細書に記載の化合物は、腟軟膏、坐薬、ペッサリー、膣内リング、および子宮内避妊器具等の経膣組成物に製剤化することもできる。
経皮的投与において、前記化合物は、膏薬に適用することができ、または生物体に供給されることになる経皮的治療システムに適用することができる。いくつかの実施形態において、前記化合物は、クリーム剤、液剤、散剤、液体乳剤、液体懸濁剤、半固体、軟膏剤、ペースト剤、ゲル剤、ゼリー剤、および泡剤、またはこれらの任意のものを含有するパッチ剤中に存在する。
本明細書に記載の化合物は、デポ製剤として製剤化することもできる。このような長時間作用性製剤は、植込み(例えば皮下もしくは筋肉内に)によってまたは筋肉内注射によって投与することができる。デポ注射剤は、約1から約6カ月、またはより長い間隔で投与され得る。したがって、前記化合物は、例えば、適したポリマー材料もしくは疎水性材料(例えば、許容される油中の乳剤として)、もしくはイオン交換樹脂、または難溶性誘導体として、例えば、難溶性塩として製剤化することができる。
いくつかの実施形態において、前記化合物は、徐放系として送達することができる。一実施形態において、ポンプを使用してもよい(Langer、上記;Sefton、CRC Crit.Ref.Biomed.Eng.、1987年、14巻、201頁;Buchwaldら、Surgery、1980年、88巻、507頁、Saudekら、N.Engl.J.Med.、1989年、321巻、574頁を参照されたい)。いくつかの実施形態において、ポリマー材料を使用することができる(Medical Applications of Controlled Release、LangerおよびWise(編)、CRC Pres.、Boca Raton、Fla.(1974年);Controlled Drug Bioavailability、Drug Product Design and Performance、SmolenおよびBall(編)、Wiley、New York(1984年);Rangerら、J.Macromol.Sci.Rev.Macromol.Chem.、1983年、23巻、61頁を参照されたい;またLevyら、Science、1985年、228巻、190頁;Duringら、Ann.Neurol.、1989年、25巻、351頁;Howardら、J.Neurosurg.、1989年、71巻、105頁を参照されたい)。さらに別の実施形態において、徐放系を、肝等の、本明細書に記載の化合物の標的に近接して留置することができ、このようにして、全身の用量の一部のみが必要となる(例えば、Goodson、Medical Applications of Controlled Release、上記、第2巻、115〜138頁(1984年)を参照されたい)。Langer、Science、1990年、249巻、1527〜1533頁による総説中で論じられた他の徐放系を使用してもよい。
前記化合物は、薬学的に許容される、希釈剤、充填剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、界面活性剤、疎水性ビヒクル、水溶性ビヒクル、乳化剤、緩衝剤、保湿剤(humectants)、保湿剤(moisturizers)、可溶化剤、保存剤等と共にこのような製剤に含まれることができることも当技術分野で公知である。医薬組成物はまた、適した固体相もしくはゲル相の担体または賦形剤を含んでいてもよい。このような担体または賦形剤の例には、限定するものではないが、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、様々な糖、デンプン、セルロース誘導体、ゼラチン、およびポリエチレングリコール等のポリマーが含まれる。いくつかの実施形態において、本明細書に記載の化合物は、限定するものではないが、局所用鎮痛薬(例えば、リドカイン)、バリア手段(例えば、GelClair)、または洗浄液(例えば、Caphosol)を含めた、薬剤と共に使用することができる。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載の化合物は、小胞、特にリポソーム中で送達することができる(Langer、Science、1990年、249巻、1527〜1533頁;Treatら、Liposomes in the Therapy of Infectious Disease and Cancer、Lopez−BeresteinおよびFidler(編)、Liss、New York、353〜365頁(1989年);Lopez−Berestein、同書、317〜327頁を参照されたい;全体的には同書を参照されたい)。
適した組成物は、限定するものではないが、経口非吸収性組成物を含む。適した組成物は、限定するものではないが、生理食塩水、水、シクロデキストリン溶液、およびpH3〜9の緩溶液も含む。
本明細書に記載の化合物、または薬学的に許容されるこれらの塩は、限定するものではないが、精製水、プロピレングリコール、PEG400、グリセリン、DMA、エタノール、ベンジルアルコール、クエン酸/クエン酸ナトリウム(pH3)、クエン酸/クエン酸ナトリウム(pH5)、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンHCl(pH7.0)、0.9%生理食塩水、および1.2%生理食塩水、およびこれらの任意の組合せを含めた、多数の賦形剤と共に製剤化することができる。いくつかの実施形態において、賦形剤は、プロピレングリコール、精製水、およびグリセリンから選択される。
いくつかの実施形態において、前記製剤は、固体に凍結乾燥され、使用の前に、例えば水で再構成することができる。
哺乳類に(例えば、獣医学使用のために動物に、または臨床使用のためにヒトに)投与する場合、前記化合物は、分離した形態で投与することができる。
ヒトに投与する場合、前記化合物は無菌であり得る。式Iの化合物が静脈内に投与される場合、水が適した担体である。生理食塩水および水性デキストロースおよびグリセリン水溶液も、液体担体として、特に注射用溶液のために使用することができる。適した医薬担体には、デンプン、グルコース、ラクトース、スクロース、ゼラチン、麦芽、コメ、小麦粉、チョーク、シリカゲル、ステアリン酸ナトリウム、グリセリンモノステアレート、タルク、塩化ナトリウム、乾燥スキムミルク、グリセリン、プロピレングリコール、水、エタノール等の賦形剤も含まれる。本組成物は、所望により、少量の湿潤剤または乳化剤、またはpH緩衝剤を含むこともできる。
本明細書に記載の組成物は、液剤、懸濁剤、乳剤、錠剤、丸剤、ペレット剤、カプセル剤、液剤含有カプセル剤、散剤、徐放性製剤、坐薬、エアゾール剤、スプレー剤、または使用するのに適した任意の他の形態をとることができる。適した医薬担体の例は、RemingtonのPharmaceutical Sciences、A.R.Gennaro(編集者)Mack Publishing Co.に記載されている。
いくつかの実施形態において、前記化合物は、ヒトへの投与に適合された医薬組成物としての常套の手順により製剤化される。典型的には、化合物は、滅菌の等張性水性緩衝液中の液剤である。必要な場合、前記組成物は、可溶化剤を含むこともできる。静脈内投与用の組成物は、場合により注射の部位における疼痛を緩和するために、リドカイン等の局所的麻酔薬を含んでいてもよい。通常、前記成分は、例えば、無水の凍結乾燥散剤、または活性薬の量を表示するアンプルもしくはサシェ等の密封された容器中の無水の濃縮物として、別々にまたは単位剤形中に一緒に混合されて供給される。化合物が輸注によって投与される場合、例えば、滅菌の医薬品グレードの水または生理食塩水を含有する輸注びんから供給することができる。前記化合物が、注射で投与される場合、注射用の滅菌水または生理食塩水のアンプルが、投与の前に前記成分が混合されるように提供される。
前記医薬組成物は、単位剤形であることができる。このような形態では、組成物は、適切な量の活性成分を含有する単位用量に分割することができる。単位剤形は、包装した製剤であって、包装が製剤の離散量、例えば、充填された、錠剤、カプセル剤、およびバイアルまたはアンプル中の散剤を含む製剤であることができる。単位剤形は、カプセル剤、カシェ剤、または錠剤それ自体であってもよく、または適当な数の任意のこれらのパッケージされた形態であってもよい。
いくつかの実施形態において、本発明の組成物は、活性薬(即ち、本明細書に開示された表面が両親媒性のポリマーまたはオリゴマーの1種)が、溶液中、懸濁液中に、乳剤として、または溶液/懸濁液として存在する液体の形態である。いくつかの実施形態において、液体組成物は、ゲルの形態である。他の実施形態において、液体組成物は水性である。他の実施形態において、組成物は軟膏剤の形態である。
いくつかの実施形態において、前記組成物は、固体物品の形態である。例えば、いくつかの実施形態において、眼科用組成物は、眼とまぶたの間または結膜嚢中等の眼の適切な部位に挿入することができる固体物品であって、ここでこれは、例えば、米国特許第3,863,633号;米国特許第3,867,519号;米国特許第3,868,445号;米国特許第3,960,150号;米国特許第3,963、025号;米国特許第4,186,184号;米国特許第4,303,637号;米国特許第5,443,505号;および米国特許第5,869,079号に記載されているように、活性薬を放出する物品である。このような物品からの放出は、一般に、角膜に、角膜の表面をぬらす涙液を介して、または直接角膜それ自体に向けられ、それによって固体物品は通常密着される。このようなやり方で眼中に植え込むのに適している固体物品は、通常主としてポリマーからなり、生体内分解性または生体内非分解性であってもよい。1種または複数の、抗菌薬、本発明による表面が両親媒性のポリマーまたはオリゴマー活性薬を担持する眼植込み錠の製造に使用することができる生体内分解性ポリマーには、限定するものではないが、ポリ(グリコリド)、ポリ(ラクチド)、ポリ(イプシロン−カプロラクトン)、ポリ−((ヒドロキシブチレート)およびポリ(ヒドロキシバレレート)、ポリアミノ酸、ポリオルトエステル、ポリ無水物、脂肪族ポリカーボネートおよびポリエーテルラクトンのポリマーおよびコポリマー等の脂肪族ポリエステルが含まれる。適した生体内非分解性ポリマーとして、シリコーンエラストマーがある。
本明細書に記載の組成物は、保存剤を含むことができる。適した保存剤には、限定するものではないが、フェニル水銀塩(例えば、酢酸フェニル水銀、ホウ酸フェニル水銀および硝酸フェニル水銀)ならびにthimerosal等の水銀含有物質;安定化二酸化塩素;ベンザルコニウムクロリド、セチルトリメチルアンモニウムブロミドおよびセチルピリジニウムクロリド等の第四級アンモニウム化合物;イミダゾリジニル尿素;メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベンおよびブチルパラベン、ならびにこれらの塩等のパラベン;フェノキシエタノール;クロロフェノキシエタノール;フェノキシプロパノール;クロロブタノール;クロロクレゾール;フェニルエチルアルコール;EDTA二ナトリウム;ならびにソルビン酸およびその塩が含まれる。
必要な場合は、化学的安定性を高めるために、場合により1種または複数の安定剤を組成物に含めることができる。適した安定剤には、限定するものではないが、キレート化剤または錯化剤、例えば、カルシウム錯化剤エチレンジアミン四酢酸(EDTA)等が含まれる。例えば、適当な量のEDTAまたはその塩、例えば、二ナトリウム塩を、過剰なカルシウムイオンを錯化し、貯蔵の間のゲル形成を防止するために組成物に含めることができる。EDTAまたはその塩を、適切には約0.01%から約0.5%の量で含めることができる。EDTA以外の保存剤を含有する実施形態において、EDTAまたはその塩、さらに特定するとEDTA二ナトリウムは、約0.025重量%から約0.1重量%の量で存在することができる。
1種または複数の酸化防止剤を組成物に含めることもできる。適した酸化防止剤には、限定するものではないが、アスコルビン酸、ナトリウムメタビスルフィット、ナトリウムビスルフィット、アセチルシステイン、ポリクオタニウム−1、ベンザルコニウムクロリド、thimerosal、クロロブタノール、メチルパラベン、プロピルパラベン、フェニルエチルアルコール、エデト酸二ナトリウム、ソルビン酸、または当業者には公知の他の薬品が含まれる。このような保存剤は、典型的には約0.001重量%から約1.0重量%の濃度で使用される。
酢酸、ホウ酸、クエン酸、乳酸、リン酸および塩酸等の酸;水酸化ナトリウム、リン酸ナトリウム、ホウ酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、乳酸ナトリウムおよびトリス−ヒドロキシメチルアミノメタン等の塩基;ならびにシトレート/デキストロース、重炭酸ナトリウムおよび塩化アンモニウム等の緩衝剤を含めて、1種または複数の許容されるpH調整剤および/または緩衝剤を組成物に含めることができる。このような酸、塩基および緩衝剤は、組成物のpHを許容される範囲に維持するのに必要な量で含まれる。
1種または複数の許容される塩を、組成物の重量オスモル濃度を許容される範囲にさせるのに必要な量で、本発明の組成物に含めることができる。このような塩には、限定するものではないが、ナトリウム、カリウムまたはアンモニウムカチオン、および塩化物、クエン酸、アスコルビン酸、ホウ酸、リン酸、炭酸水素、硫酸、チオ硫酸または亜硫酸水素アニオンを有するものが含まれる。いくつかの実施形態において、塩には、塩化ナトリウム、塩化カリウム、チオ硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウムおよび硫酸アンモニウムが含まれる。いくつかの実施形態において、塩は塩化ナトリウムである。
場合により1種または複数の許容される界面活性剤、好ましくは非イオン性界面活性剤または共溶媒を、組成物の成分の溶解度を高めるために、もしくは物理的安定性を付与するために、または他の目的のために組成物に含めることができる。適した非イオン性界面活性剤には、限定するものではないが、ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリドおよび植物油、例えば、ポリオキシエチレン(60)水素化ヒマシ油;ならびにポリオキシエチレンアルキルエーテルおよびアルキルフェニルエーテル、例えば、オクトキシノール10、オクトキシノール40;ポリソルベート20、60および80;ポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレン界面活性剤(例えば、Pluronic(登録商標)F−68、F84およびP−103);シクロデキストリン;または当業者には公知の他の薬品が含まれる。典型的には、このような共溶媒または界面活性剤は、約0.01重量%から約2重量%の濃度で組成物に使用される。
本発明は、1種または複数の本明細書に記載の化合物の入った、1個または複数の容器を含む医薬パックまたはキットも提供する。場合により、このような容器は、医薬品または生物学的製剤の製造、使用または販売を規制する行政機関によって規定された書式の注意書きを伴ってもよく、この注意書きは、本明細書に記載の状態、疾患、または障害を治療するための、ヒト投与への製造、使用または販売の行政機関による認可を表している。いくつかの実施形態において、キットは、複数の本明細書に記載の化合物を含む。いくつかの実施形態において、キットは、本明細書に記載の化合物を、針を有する注射器等の注射用装置中の1回量などの単回注射用剤形中に含む。
本発明は、1種または複数の本明細書に記載の化合物もしくはこれらの塩、またはそれらの医薬組成物を対象に投与するステップを含む、対象におけるがんを治療する方法も提供する。いくつかの実施形態において、対象は、このような治療を必要とする対象である。いくつかの実施形態において、化合物は、プロドラッグとして投与される。がんの例には、限定するものではないが、メラノーマ、子宮内膜がん、肺がん、造血性がん/リンパ系がん、卵巣がん、子宮頸部がん、軟部組織肉腫、尿路がん、膵がん、甲状腺がん、腎がん、神経膠芽腫、乳がんが含まれる。いくつかの実施形態において、前記がんは、B細胞増殖型のがんではない。いくつかの実施形態において、前記がんは、多発性骨髄腫ではない。
また、本明細書で提供されるものは、がんを有する対象に、PDE阻害薬の化合物、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグを投与するステップを含むがんを治療する方法である(対象は、それを必要とする対象を含む)。いくつかの実施形態において、前記PDE阻害薬は、PDE3阻害薬である。いくつかの実施形態において、前記PDE阻害薬は、ザルダベリン、アナグレリド、イマゾダン、もしくはクワジノン、またはこれらの任意の組合せである。いくつかの実施形態において、前記がんは、メラノーマ、子宮内膜がん、肺がん、造血性がん/リンパ系がん、卵巣がん、子宮頸部がん、軟部組織肉腫、尿路がん、膵がん、甲状腺がん、腎がん、神経膠芽腫、乳がんである。いくつかの実施形態において、前記がんは、B細胞増殖型のがんではない。いくつかの実施形態において、前記がんは、多発性骨髄腫ではない。
本発明は、対象におけるがんの治療のための、上記の1種または複数の化合物、もしくは薬学的に許容されるこれらの塩、または上記の1種または複数の化合物を含む医薬組成物も提供する。いくつかの実施形態において、前記化合物は、これらを必要とする哺乳類におけるがんの治療のためである。
本発明は、がんの治療のための薬物の製造に使用するための、上記の1種または複数の化合物、もしくは薬学的に許容されるこれらの塩、または上記の1種または複数の化合物を含む医薬組成物も提供する。
がんの治療に使用される任意の他の公知の薬物、化合物、または組成物を、本明細書に記載の組成物または化合物と共に、併用療法、同時投与または共調合で使用することができる。
投与頻度は、典型的には、投与間隔、例えば、起きている時間中の1投与から次の投与の間の時間は、約2から約12時間、約3から約8時間、または約4から約6時間であるようなものである。適切な投与間隔は、選択した組成物が、対象中および/または標的組織中で化合物濃度を(例えば、EC50(受容体の活性を90%まで変調させる化合物の最小濃度)を超えて)維持することが可能な時間の長さによりある程度は決まることを、当業者なら理解しよう。理想的には濃度は、投与間隔の少なくとも100%の間EC50超のままである。これが達成できない場合、濃度が投与間隔の少なくとも約60%の間EC50超であり、または投与間隔の少なくとも約40%の間EC50超であるべきであることが望ましい。
それぞれのおよびすべての本明細書に引用された特許、特許出願、出版物、およびアクセッション番号の開示は、これによって、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
本明細書に開示された実施形態が、より効率的に理解されるように、以下に実施例を提供する。これらの実施例は、例示的な目的にすぎず、どのような形ででも限定するものと解釈するべきはないと理解される。
実施例
がん細胞を選択的に標的とする化合物の同定。
化合物を、2種の肺腺がん細胞系:ホモ接合TP53 R273L変異を内部に持つNCI−H1734細胞、および野生型TP53を発現するA549細胞に対してスクリーニングした。スクリーニングは、60nMのIC50でTP53変異NCI−H1734細胞系を優先的に死滅させる化合物を同定した(図1参照)。
鏡像異性体の分離は活性の相違を示す
のラセミ体を、キラルSFCクロマトグラフィーを介してその鏡像異性体に分離し、ヒーラ細胞で試験をした。データは、鏡像異性体の一方(中塗りされた四角形)が他方(中塗りされた円形)よりも500倍活性であることを示し、これを図2に示す。
化合物はアポトーシスを誘発させることにより細胞を死滅させる。
細胞死のメカニズムは、細胞と実施例1の化合物とを接触させた後に決定した。データは、PARP切断により測定された場合、アポトーシスメカニズムが活性化されることを示す(図3参照)。実施例1の化合物で処理されたヒーラ細胞(パピローマウイルスE6発現により不活性化されたp53)は、陽性対照治療薬スタウロスポリンと同様にPARP切断を引き起こした。10μMのスタウロスポリンによる治療は、ほぼ完全な細胞死をもたらした。陰性対照治療薬過酸化水素は、アポトーシスではなくネクローシスを引き起こした。細胞を、指示された濃度の各薬剤で24時間治療し、溶解し、抗PARPまたは抗アクチンで免疫ブロットした。
化合物はin vivoでがんを治療する
皮下異種移植効力実験は、ヌードマウスで準備する。ヌードマウスにNCI−H2122細胞を移植し、化合物の作用を検査する。500万個の細胞を、各化合物ごとに、10匹のマウスの3カ所に注射し、腫瘍体積が100mLに近付くまで注射部位をモニターした。腫瘍サイズは、活性化合物で治療した後に収縮すると予測される。
の合成:
(R)−6−(4−アミノフェニル)−5−メチル−4,5−ジヒドロピリダジン−3(2H)−オン(Waterstoneから購入)200mg(0.984mmol)をMeOH 5mLに溶解したものに、アセトアルデヒド(2.0mmol)87mg、HOAc(2.0mmol)113uL、およびNaBHCN 124mg(2.0mmol)を添加し、反応を室温で一晩撹拌した。翌日、より多くの試薬を添加し、反応をさらに24時間撹拌した。混合物を濃縮し、CHClと水との間で分配し、CHClを分離し、乾燥し、濃縮した後に、ヘキサン中20〜40%のEtOAcでクロマトグラフィーを行って、生成物210mgを白色固体として単離した(82%)。
H NMR(300MHz,CDCl)δ 8.95(s,1H)、7.64(d,J=8.7,2H)、6.66(d,J=8.7,2H)、3.37(dd,J=9.6,16.4,5H)、2.67(dd,J=6.5,16.8,1H)、2.43(d,J=16.8,1H)、1.41〜1.02(m,10H)。13C NMR(75MHz,CDCl3)δ 166.82、154.55、148.79、127.32、120.81、111.08、77.42、77.00、76.58、44.32、33.92、27.74、16.37、12.50。MS:260(M+1)。
の合成。
実施例5で調製した化合物40mg(0.15mmol)を0.5mLのDMFに溶解したものに、NaH(0.15mmol)の60%油分散液6.0mgを添加し、出現した沈澱物は、ヨウ化エチル20uLを添加することによって溶解した。30分後、EtOAcおよび水を添加し、EtOAcを乾燥し、濃縮し、25%のEtOAcをヘキサンに溶かしたものでクロマトグラフィーを行うことにより、生成物27mgが油として得られ、この油は時間と共に凝固した(61%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ 7.66(d,J=9.1,2H)、6.67(d,J=9.1,2H)、3.98(dq,J=7.1,14.2,1H)、3.81(dq,J=7.1,14.1,1H)、3.40(q,J=7.0,4H)、3.33〜3.12(m,1H)、2.62(dd,J=6.6,16.5,1H)、2.41(dd,J=1.5,16.5,1H)、1.25(t,J=7.1,3H)、1.19(t,J=6.9,9H)。13C NMR(75MHz,CDCl)δ 164.09、154.65、148.71、127.29、121.14、111.11、44.37、43.13、34.69、27.95、16.27、13.14、12.52。MS:288(M+1)。
の調製。
(R)−6−(4−アミノフェニル)−5−メチル−4,5−ジヒドロピリダジン−3(2H)−オン(Waterstone)2.00g(9.84mmol)を、無水酢酸5mL中で1時間撹拌し、その後、水30mLを添加し、濾過し、固形分を水で濯ぎ、乾燥することにより、生成物2.20gが得られた(91%)。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 10.92(s,1H)、10.13(s,1H)、7.74(d,J=8.9,2H)、7.65(d,J=8.8,2H)、3.41〜3.33(m,1H)、2.68(dd,J=6.8,16.8,1H)、2.23(d,J=16.7,1H)、2.08(s,3H)、1.07(d,J=7.3,3H)。13C NMR(75MHz,DMSO−d)δ 168.50、166.27、152.25、140.27、129.24、126.24、118.70、33.47、26.91、24.02、15.87。MS:246(M+1)。
の調製。
(R)−6−(4−アミノフェニル)−5−メチル−4,5−ジヒドロピリダジン−3(2H)−オン 200mg(0.984mmol)をDMF 1mLに溶解したものに、ビス(2−ブロモエチル)エーテル250uL(2.00mmol)およびKCO 400mgを添加し、混合物を60℃で一晩撹拌した。翌日、さらに250uLのビス(2−ブロモエチル)エーテルおよび170mgのKCOを添加した。3時間後、EtOAcおよび水を添加し、水をEtOAcで濯ぎ、合わせたEtOAc洗浄液を乾燥し濃縮した。0〜4%のMeOHをCHClに溶かしたものでクロマトグラフィーを行うことにより、生成物125mgが得られた(46%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ 8.61(s,1H)、7.68(d,J=8.8,2H)、6.92(d,J=8.8,2H)、3.99〜3.76(m,4H)、3.44〜3.31(m,1H)、3.29〜3.22(m,4H)、2.70(dd,J=6.7,16.8,1H)、2.46(d,J=16.7,1H)、1.24(d,J=7.3,3H)。13C NMR(75MHz,CDCl)δ 166.64、154.05、152.18、127.10、125.33、114.73、66.69、48.33、33.93、27.94、16.36。MS:274(M+1)。
の調製。
実施例7で調製した化合物(15.3mmol)3.09gを硫酸30mLに溶解し、氷浴で冷却したものに、発煙硝酸(15mmol)0.72mLを8mLの硫酸に溶かしたものを、添加漏斗を介して10分間にわたり添加した。1時間撹拌後、混合物を氷に注いだ。黄色固体を濾別し、水をEtOAcで数回濯ぎ、その後、乾燥し、黄色固体と合わせた。40〜60%のEtOAcをヘキサンに溶かしたものでクロマトグラフィーを行ったことにより、生成物1.12g(25%)が黄色固体として得られたが、これはEtOAcから再結晶させることができる。H NMR(300MHz,DMSO)δ 11.13(s,1H)、10.41(s,1H)、8.25(d,J=1.8,1H)、8.07(dd,J=1.8,8.6,1H)、7.71(d,J=8.6,1H)、3.55〜3.40(m,1H)、2.74(dd,J=6.9,16.8,1H)、2.27(d,J=16.8,1H)、2.09(s,3H)、1.08(d,J=7.2,3H)。13C NMR(75MHz,DMSO−d)δ 168.57、166.31、150.37、142.19、131.69、131.32、130.60、125.07、121.70、33.30、26.81、23.44、15.64。MS:291(M+1)。
の調製。
実施例7で調製した化合物(4.1mmol)1.0gを20mLのHOAcに溶解したものに、臭素(4.1mmol)0.65gを添加した。数時間後、反応を濃縮し、粗製生成物をDCMに溶解し、NaHCO(aq)およびブラインで抽出し、その後、乾燥し、濃縮し、20〜40%のEtOAcをヘキサンに溶かしたものでクロマトグラフィーを行うことにより、生成物198mgが得られた(15%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ 8.81(s,1H)、8.45(d,J=8.7,1H)、8.03(d,J=2.0,1H)、7.73(s,1H)、7.64(dd,J=2.0,8.8,1H)、3.42〜3.19(m,1H)、2.72(dd,J=6.8,17.0,1H)、2.49(d,J=16.9,1H)、2.28(s,3H)、1.24(d,J=7.4,3H)。MS:324(M+1)。
の調製。
実施例9で調製した化合物(0.20mmol)58mgをMeOH 10mLに溶解したものに、48mgのNaOH(1.2mmol)を0.5mLの水に溶かした溶液を添加した。1時間後、反応を濃縮し、水を添加し、EtOAcで濯ぎ、乾燥し、濃縮することにより、TP8が48mg(93%)得られた。H NMR(300MHz,DMSO)δ 10.92(s,1H)、8.28(d,J=2.0,1H)、7.87(dd,J=2.1,9.0,1H)、7.76(s,2H)、7.06(d,J=9.0,1H)、3.33(s,1H)、2.67(dd,J=6.8,16.8,1H)、2.22(d,J=16.6,1H)、1.06(d,J=7.3,3H)。13C NMR(75MHz,DMSO)δ 166.25、151.12、146.69、132.72、129.80、122.57、122.19、119.80、33.43、26.70、15.77。MS:249(M+1)。
および
の調製
実施例11で調製した化合物(0.14mmol)35mgを0.5mLのDMFに溶解したものに、アセトアルデヒド(1.6mmol)70mgおよびNaBH(OAc)(0.80mmol)170mgおよびHOAc 10uLを添加した。3時間撹拌した後、水およびEtOAcを添加し、EtOAcを分離し、乾燥し、30〜50%のEtOAcをヘキサンに溶かしたものでクロマトグラフィーを行って、ジエチルアミン3mgおよびモノエチルアミン8mgを単離した。ジエチル化合物:H NMR(300MHz,CDCl)δ 8.58(s,1H)、8.04(d,J=2.3,1H)、7.84(dd,J=2.3,9.0,1H)、7.11(d,J=9.0,1H)、3.30〜33.6(m,1H)、3.26(q,J=7.1,4H)、2.71(dd,J=6.8,16.9,1H)、2.48(d,J=17.0,1H)、1.25(d,J=7.4,3H)、1.16(t,J=7.1,6H)。MS:305(M+1)。モノエチル化合物:H NMR(300MHz,CDCl)δ 8.75(s,1H)、8.44(s,1H)、8.26(s,1H)、8.03(d,J=9.0,1H)、6.93(d,J=9.2,1H)、3.58〜3.28(m,3H)、2.72(dd,J=6.6,16.9,1H)、2.49(d,J=16.7,1H)、1.40(t,J=7.1,3H)、1.25(d,J=7.2,3H)。13C NMR(75MHz,CDCl3)δ 166.54、152.27、146.16、133.64、131.05、124.31、121.77、114.56、37.88、33.79、27.60、16.31、14.34。MS:277(M+1)。
ジエチルアミン化合物の光学純度は、キラルSCFクロマトグラフィー、および市販のラセミ材料との比較を使用して、決定した:カラム:ChiralPak AS−H、250×4.6mm、5um、移動相修飾剤:100%メタノール、勾配:10分間で5から50%メタノール、流量:4mL/分、背圧:100bar、カラム温度:40℃。化合物の分子量は304であった。UV検出は200〜400nmであった。メタノールのブランクをサンプル注入間に挿入し、サンプル間のキャリーオーバーが生じないように保護した。分離した異性体の滞留時間:5.36、6.64分、;ジエチルアミン化合物の滞留時間、6.60分、検出された鏡像異性体の比は約19:1。
の調製。
22mgを10mLのMeOHに溶解したものに、10%のPd担持炭素22mgを添加し、フラスコには、Hガスを含有するバルーンを備え付けた。1時間撹拌した後、触媒を濾過し、MeOHで濯ぎ、溶媒を濃縮することにより、生成物18mgが白色固体として得られた(92%)。H NMR(300MHz,MeOD)δ 7.31(d,J=1.8,1H)、7.22(d,J=8.3,1H)、7.15(dd,J=1.9,8.3,1H)、3.36〜3.40(m,1H)、2.72(dd,J=7.0,17.0,1H)、2.42〜2.28(m,1H)、2.17(s,3H)、1.15(d,J=7.3,3H)。13C NMR(75MHz,MeOD)δ 172.23、169.55、156.19、143.24、134.64、126.88、126.59、117.31、115.88、34.60、29.13、23.17、16.50。MS:261(M+1)。

の調製。
ニトロ還元は、40mgのPd担持炭素を用い、

40mgを20mLのMeOHに加えたものと同様に行った。生成物を、2mLのトルエンと1mLのHOAcとの混合物中で、120℃で1時間加熱した。冷却、濃縮、およびDCM中0〜10%NH飽和MeOHによるクロマトグラフィーにより、生成物18mgが得られた(54%)。H NMR(300MHz,CDOD)δ 8.00〜7.84(m,1H)、7.74(d,J=8.4,1H)、7.50(d,J=8.1,1H)、3.52(p,J=7.1,1H)、2.78(dd,J=6.9,16.9,1H)、2.58(s,3H)、2.39(d,J=17.0,1H)、1.21(d,J=7.3,3H)。MS:243(M+1)。

の合成
250mg(1.02mmol)を10mLのCHCNに溶解したものに、CuCl水和物(2.3mmol)347mgを添加し、溶液を80℃で1時間加熱した。冷却後、反応を氷に注ぎ、生成物を濾過し、水で濯ぐことにより、110mg(44%)が得られた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 13.02(s,1H)、10.11(s,1H)、7.67(d,J=8.3,2H)、7.41(d,J=8.3,2H)、6.82(s,1H)、3.39(s,3H)、2.08(s,3H)。MS:244(M+1)。
化合物を、下記のアッセイまたは本明細書に提示されるものに類似したアッセイを使用して、様々な細胞系に対して試験をした。
ヒーラ細胞毒性アッセイプロトコル:0日目:ヒーラ細胞(ATCC、ヒーラCCL−2)を、DMEM、10%FBS/Pen/Strep/L−グルタミン中で、95%集密まで成長させる。1日目:Corning 384−ウェルプレート(3570)を使用して、細胞(ウェル当たり1000個)を40μlの培地に蒔き、標準TC条件(5%CO、湿度95%、37℃)で24時間インキュベートする。2日目:培地中、各濃度の半対数連続希釈の化合物(1mM〜100nM)1:200を希釈し、その希釈物10μl(合計体積50μl)を指定のウェルに添加する(濃度当たり8回繰返し)。最終希釈は1000×になる(1μM〜100pM)。4日目:インキュベーターからプレートを取り外して、室温に20分間冷却する。25%Promega Cell Titer Glo溶液(室温のPBSと1:3で希釈した。)40μlをサーモコンビまたはマルチチャネルで添加し、10分間インキュベートする。ウェル当たり0.1秒間、US LUM設定でPerkin−Elmer EnVisionで読み取る。
A549細胞毒性アッセイプロトコル。0日目:A549細胞(ATCC、A549 CCL−185)を、RPMI、10%FBS/Pen/Strep/L−グルタミン中で、95%集密まで成長させる。1日目:Corning 384−ウェルプレート(3570)を使用して、細胞(ウェル当たり1000個)を40μlの培地に蒔き、標準TC条件(5%CO、湿度95%、37℃)で24時間インキュベートする。2日目:培地中、各濃度の半対数連続希釈の化合物(1mM〜100nM)1:200を希釈し、その希釈物10μl(合計体積50μl)を指定のウェルに添加する(濃度当たり8回繰返し)。最終希釈は1000×になる(1μM〜100pM)。4日目:インキュベーターからプレートを取り外して、室温に20分間冷却する。25%Promega Cell Titer Glo溶液(室温のPBSと1:3で希釈した。)40μlをサーモコンビまたはマルチチャネルで添加し、10分間インキュベートする。ウェル当たり0.1秒間、US LUM設定でPerkin−Elmer EnVisionで読み取る。
細胞系パネルにおける選択的毒性。H2122アッセイプロトコル 0日目:H2122細胞(ATCC、H2122 CCL−5985)を、RPMI、10%FBS/Pen/Strep/L−グルタミン中で、95%集密まで成長させる。1日目:Corning 384−ウェルプレート(3570)を使用して、細胞(ウェル当たり750個)を40μlの培地に蒔き、標準TC条件(5%CO、湿度95%、37℃)で24時間インキュベートする。2日目:培地中、各濃度の半対数連続希釈の化合物(1mM〜100nM)1:200を希釈し、その希釈物10μl(合計体積50μl)を指定のウェルに添加する(濃度当たり8回繰返し)。最終希釈は1000×になる(1μM〜100pM)。4日目:インキュベーターからプレートを取り外して、室温に20分間冷却する。25%Promega Cell Titer Glo溶液(室温のPBSと1:3で希釈した。)40μlをサーモコンビまたはマルチチャネルで添加し、10分間インキュベートする。ウェル当たり0.1秒間、US LUM設定でPerkin−Elmer EnVisionで読み取る。
COLO741アッセイプロトコル。0日目:COLO741細胞(ECACC、COLO741 93052621)を、RPMI、10%FBS/Pen/Strep/L−グルタミン中で、95%集密まで成長させる。1日目:Corning 384−ウェルプレート(3570)を使用して、細胞(ウェル当たり1500個)を40μlの培地に蒔き、標準TC条件(5%CO、湿度95%、37℃)で24時間インキュベートする。2日目:培地中、各濃度の半対数連続希釈の化合物(1mM〜100nM)1:200を希釈し、その希釈物10μl(合計体積50μl)を指定のウェルに添加する(濃度当たり8回繰返し)。最終希釈は1000×になる(1μM〜100pM)。4日目:インキュベーターからプレートを取り外して、室温に20分間冷却する。25%Promega Cell Titer Glo溶液(室温のPBSと1:3で希釈した。)40μlをサーモコンビまたはマルチチャネルで添加し、10分間インキュベートする。ウェル当たり0.1秒間、US LUM設定でPerkin−Elmer EnVisionで読み取る。
細胞系パネルにおける毒性。HCT116アッセイプロトコル。0日目:HCT116細胞(ATCC、HTC116 CCL−247)を、RPMI、10%FBS/Pen/Strep/L−グルタミン中で、95%集密まで成長させる。1日目:Corning 384−ウェルプレート(3570)を使用して、細胞(ウェル当たり1000個)を40μlの培地に蒔き、標準TC条件(5%CO、湿度95%、37℃)で24時間インキュベートする。2日目:培地中、各濃度の半対数連続希釈の化合物(1mM〜100nM)1:200を希釈し、その希釈物10μl(合計体積50μl)を指定のウェルに添加する(濃度当たり8回繰返し)。最終希釈は1000×になる(1μM〜100pM)。4日目:インキュベーターからプレートを取り外して、室温に20分間冷却する。25%Promega Cell Titer Glo溶液(室温のPBSと1:3で希釈した。)40μlをサーモコンビまたはマルチチャネルで添加し、10分間インキュベートする。ウェル当たり0.1秒間、US LUM設定でPerkin−Elmer EnVisionで読み取る。
IMR90アッセイプロトコル。0日目:IMR90細胞を、MEM、10%FBS/Pen/Strep/L−グルタミン中で、95%集密まで成長させる。1日目:Corning 384−ウェルプレート(3570)を使用して、細胞(ATCC、IMR90 CCL−186)を、ウェル当たり2000個で、40μlの培地に蒔き、標準TC条件(5%CO、湿度95%、37℃)で24時間インキュベートする。2日目:培地中、各濃度の半対数連続希釈の化合物(1mM〜100nM)1:200を希釈し、その希釈物10μl(合計体積50μl)を指定のウェルに添加する(濃度当たり8回繰返し)。最終希釈は1000×になる(1μM〜100pM)。4日目:インキュベーターからプレートを取り外して、室温に20分間冷却する。25%Promega Cell Titer Glo溶液(室温のPBSと1:3で希釈した。)40μlをサーモコンビまたはマルチチャネルで添加し、10分間インキュベートする。ウェル当たり0.1秒間、US LUM設定でPerkin−Elmer EnVisionで読み取る。
がん細胞パネルにおける細胞毒性(72時間)。HEK293アッセイプロトコル。0日目:HEK293細胞を、トリプルフラスコ(NUNK)中で、約95%集密(TrypLEフェノールレッドフリー)まで成長させ、50,000細胞/mL DMEM、10%FBS/Pen/Strep/L−グルタミン(Compact SelectT)で分散するように再懸濁する。1日目:Corning 8867BC 384ウェルプレートを使用して、細胞をウェル当たり2000個で40μLの培地(DMEM/10%FBS/Pen/Strep/L−グルタミン)に蒔き;標準TC条件(5%CO、湿度95%、37℃)で24時間インキュベートする(Compact SelecT)。2日目:ピンツール(CyBi Well)を使用して、40uLのアッセイ体積に、ウェル当たり100nLの用量で化合物を添加する。100nLの細胞毒性化合物、ミトキサンドロン(CID 4212)を、陽性対照ウェルにピン処理して、最終濃度10μM(100nLの4mM DMSOストック)にする。Liconicインキュベーター、湿度95%、5%CO内で、37℃で72時間インキュベートする。4日目:インキュベーターからプレートを取り外して、室温に15分間冷却し;20μLの50%Promega CellTiterGlo(PBS、pH7.4と1:1で希釈)をサーモコンビで添加する。RTで5分間インキュベートする。ウェル当たり0.1秒間、US LUM設定でPerkin−Elmer EnVisionで読み取る。
HepG2アッセイプロトコル。0日目:HepG2細胞(ATCC)を、トリプルフラスコ(NUNK)中で、約95%集密(TrypLEフェノールレッドフリー)まで成長させ、50,000細胞/mL DMEM、10%FBS/Pen/Strep/L−グルタミンで分散するように再懸濁する(TAP Compact SelecT自動細胞培養システムを使用)。1日目:Corning 8867BC 384ウェルプレートを使用して、細胞をウェル当たり2000個で40μLの培地(DMEM/10%FBS/Pen/Strep/L−グルタミン)に蒔き;標準TC条件(5%CO、湿度95%、37℃)で24時間インキュベートする(Compact SelecT)。2日目:ピンツール(CyBi Well)を使用して、40uLのアッセイ体積に、ウェル当たり100nLの用量で化合物を添加する。100nLの細胞毒性化合物、ミトキサントロンを、陽性対照ウェルにピン処理して、最終濃度(CID 4212)10μM(100nLの4mM DMSOストック)にする。Liconicインキュベーター、湿度95%、5%CO内で、37℃で72時間インキュベートする。4日目:インキュベーターからプレートを取り外し、室温に15分間冷却し;20μLの50%Promega CellTiter−Glo(PBS、pH7.4と1:1に希釈)サーモコンビで添加する。RTで5分間インキュベートする。ウェル当たり0.1秒間、標準ルミネセンス設定で、Perkin−Elmer EnVisionプレートリーターでプレートを読み取る。
A549アッセイプロトコル。0日目:A549細胞(ATCC)を、トリプルフラスコ(NUNK)中で、約95%集密(TrypLEフェノールレッドフリー)まで成長させ、25,000細胞/mL DMEM、10%FBS/Pen/Strep/L−グルタミンで分散するように再懸濁する(TAP Compact SelecT自動細胞培養システムを使用)。1日目:Corning 8867BC 384ウェルプレートを使用して、細胞をウェル当たり1000個で40uLの培地(DMEM/10%FBS/Pen/Strep/L−グルタミン)に蒔き;標準TC条件(5%CO、湿度95%、37℃)で24時間インキュベートする(Compact SelecT)。2日目:ピンツール(CyBi Well)を使用して、40uLのアッセイ体積に、ウェル当たり100nLの用量で化合物を添加する。100nLの細胞毒性化合物、ミトキサントロン(CID 4212)を、陽性対照ウェルにピン処理して、最終濃度10uM(100nLの4mM DMSOストック)にする。Liconicインキュベーター、湿度95%、5%CO内で、37℃で72時間インキュベートする。4日目:インキュベーターからプレートを取り外し、室温に15分間冷却し;20μLの50%Promega CellTiterGlo(PBS、pH7.4と1:1に希釈)をサーモコンビで添加する。室温で5分間インキュベートする。ウェル当たり0.1秒間、標準ルミネセンス設定で、Perkin−Elmer EnVisionでプレートを読み取る。
本明細書に記述されるアッセイは、ある化合物の活性をどのように測定できるかの非限定的な例である。その他のアッセイを使用することもできる。
化合物は、下記の方法により調製することができる。方法は、このセクションで特に具体化されていないその他の化合物を作製するのに適応させることもできる。
全ての反応は、窒素(N)雰囲気中で実施した。全ての試薬および溶媒は、販売業者から購入し、受け取ったままの状態で使用した。NMRスペクトルは、Bruker(300MHz H、75MHz 13C)またはVarian(500MHz H、126MHz 13C)分光計で記録した。プロトンおよび炭素の化学シフトは、NMR溶媒に対するppm(δ)を単位として報告する。フッ素スペクトル(Bruker、282MHz)は、内部標準なしで記録した。データは、下記の通り報告する:化学シフト、多重度(br=ブロード、s=一重項、d=二重項、t=三重項、q=四重項、m=多重項;カップリング定数はHzを単位とする。)。フラッシュクロマトグラフィーは、Teledyne Isco Combiflash R上の40〜60μmのシリカゲル(60Åメッシュ)を使用して行った。タンデム型液体クロマトグラフィー/質量分光法(LC/MS)は、Waters 2795分離モジュールおよび3100質量検出器で行った。分析薄層クロマトグラフィー(TLC)を、EM Reagent 0.25mmシリカゲル60−Fプレート上で行った。元素分析は、Robertson Microlit Laboratories、Ledgewood NJにより行った。SCFクロマトグラフィーは、ChiralPak AS−Hカラム、250×4.6mm、5um、移動相修飾剤:100%MeOH、勾配:10分で5〜50%MeOH、流量:4mL/分、背圧:100bar、カラム温度:40℃で実行した。
の合成
TP2− (R)−6−(4−アミノフェニル)−5−メチル−4,5−ジヒドロピリダジン−3(2H)−オン(Toronto Research Chemicals Inc.から購入)200mg(0.98mmol)をMeOH 5mLに溶解したものに、アセトアルデヒド(2.0mmol)87mg、HOAc(2.0mmol)113uL、およびNaBHCN 124mg(2.0mmol)を添加し、反応を一晩、室温で撹拌した。翌日、同量の試薬を添加し、反応をさらに24時間撹拌した。混合物を濃縮し、CHClと水との間で分配し、CHClを分離し、乾燥し、濃縮し、その後、20〜40%のEtOAcをヘキサンに加えたものでクロマトグラフィーを行って、生成物210mgを白色固体として単離した(82%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ 8.95(s,1H)、7.64(d,J=8.7,2H)、6.66(d,J=8.7,2H)、3.37(dd,J=9.6,16.4,5H)、2.67(dd,J=6.5,16.8,1H)、2.43(d,J=16.8,1H)、1.41〜1.02(m,10H)。13C NMR(75MHz,CDCl)δ 166.82、154.55、148.79、127.32、120.81、111.08、77.42、77.00、76.58、44.32、33.92、27.74、16.37、12.50。MS:260(M+1)。ラセミ材料は、ラセミアミンから開始して作製し、同一のNMRおよびLCスペクトルを有していた。
の合成
TP7− TP240mg(0.15mmol)を0.5mLのDMFに溶解したものに、NaH(0.15mmol)の60%油分散液6.0mgを添加すると、沈殿物が現れたが、これはヨウ化エチル20μMを添加すると溶解した。30分後、EtOAcおよび水を添加し、EtOAcを乾燥し、濃縮し、ヘキサン中25%のEtOAcでクロマトグラフィーを行ったことにより、生成物27mgが油として得られ、これを静置すると凝固した(61%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ 7.66(d,J=9.1,2H)、6.67(d,J=9.1,2H)、3.98(dq,J=7.1,14.2,1H)、3.81(dq,J=7.1,14.1,1H)、3.40(q,J=7.0,4H)、3.33〜3.12(m,1H)、2.62(dd,J=6.6,16.5,1H)、2.41(dd,J=1.5,16.5,1H)、1.25(t,J=7.1,3H)、1.19(t,J=6.9,9H)。13C NMR(75MHz,CDCl)δ 164.09、154.65、148.71、127.29、121.14、111.11、44.37、43.13、34.69、27.95、16.27、13.14、12.52。MS:288(M+1)。
の合成
TP5− (R)−6−(4−アミノフェニル)−5−メチル−4,5−ジヒドロピリダジン−3(2H)−オン200mg(0.984mmol)をDMF 1mLに溶解したものに、ビス(2−ブロモエチル)エーテル250μL(2.00mmol)およびKCO 400mgを添加し、混合物を一晩、60℃で撹拌した。翌日、さらにビス(2−ブロモエチル)エーテル250μLおよびKCO 170mgを添加した。3時間後、EtOAcおよび水を添加し、水をEtOAcで濯ぎ、合わせたEtOAc洗浄液を乾燥し、濃縮した。CHCl中0〜4%のMeOHを用いたクロマトグラフィーによって、生成物125mgが得られた(46%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ 8.61(s,1H)、7.68(d,J=8.8,2H)、6.92(d,J=8.8,2H)、3.99〜3.76(m,4H)、3.44〜3.31(m,1H)、3.29〜3.22(m,4H)、2.70(dd,J=6.7,16.8,1H)、2.46(d,J=16.7,1H)、1.24(d,J=7.3,3H)。13C NMR(75MHz,CDCl)δ 166.64、154.05、152.18、127.10、125.33、114.73、66.69、48.33、33.93、27.94、16.36。MS:274(M+1)。元素分析: C1519の計算値:C,65.91;H,7.01;N,15.37;実測値。65.81,H,6.66,N,15.26。
の合成
TP6−int. (R)−6−(4−アミノフェニル)−5−メチル−4,5−ジヒドロピリダジン−3(2H)−オン2.00g(9.84mmol)を、無水酢酸5mL中で1時間撹拌し、その後、30mLの水を添加し、濾過し、固形分を水で濯ぎ、乾燥して、生成物2.20gが得られた(91%)。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 10.92(s,1H)、10.13(s,1H)、7.74(d,J=8.9,2H)、7.65(d,J=8.8,2H)、3.41〜3.33(m,1H)、2.68(dd,J=6.8,16.8,1H)、2.23(d,J=16.7,1H)、2.08(s,3H)、1.07(d,J=7.3,3H)。13C NMR(75MHz,DMSO−d)δ 168.50、166.27、152.25、140.27、129.24、126.24、118.70、33.47、26.91、24.02、15.87。MS:246(M+1)
の合成
TP6− TP6int.(15.3mmol)3.09gを硫酸30mLに溶解し、氷浴で冷却したものに、90%硝酸(15mmol)0.72mLを8mLの硫酸に加えたものを、添加漏斗を介して10分間にわたり添加した。1時間撹拌した後、混合物を氷に注いだ。黄色固体を濾別し、水をEtOAcで数回濯ぎ、その後、乾燥し、黄色固体と合わせた。ヘキサン中40〜60%のEtOAcを用いたクロマトグラフィーにより、生成物1.12g(25%)が黄色固体として得られたが、これはEtOAcから再結晶させたものである。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 11.13(s,1H)、10.41(s,1H)、8.25(d,J=1.8,1H)、8.07(dd,J=1.8,8.6,1H)、7.71(d,J=8.6,1H)、3.55〜3.40(m,1H)、2.74(dd,J=6.9,16.8,1H)、2.27(d,J=16.8,1H)、2.09(s,3H)、1.08(d,J=7.2,3H)。13C NMR(75MHz,DMSO−d)δ 168.57、166.31、150.37、142.19、131.69、131.32、130.60、125.07、121.70、33.30、26.81、23.44、15.64。MS:291(M+1)。
の合成
TP8− TP6(0.20mmol)58mgをMeOH 10mLに溶解したものに、48mgのNaOH(1.2mmol)を0.5mLの水に溶かした溶液を添加した。1時間後、反応を濃縮し、水を添加し、EtOAcで濯ぎ、EtOAcを乾燥し、濃縮することにより、TP8 48mg(93%)が得られた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 10.92(s,1H)、8.28(d,J=2.0,1H)、7.87(dd,J=2.1,9.0,1H)、7.76(s,2H)、7.06(d,J=9.0,1H)、3.33(s,1H)、2.67(dd,J=6.8,16.8,1H)、2.22(d,J=16.6,1H)、1.06(d,J=7.3,3H)。13C NMR(75MHz,DMSO−d)δ 166.25、151.12、146.69、132.72、129.80、122.57、122.19、119.80、33.43、26.70、15.77。MS:249(M+1)。
の合成
TP8(0.14mmol)35mgを0.5mLのDMFに溶解したものに、アセトアルデヒド(1.6mmol)70mgおよびNaBH(OAc)(0.80mmol)170mgおよびHOAc 10μLを添加した。3時間撹拌後、水およびEtOAcを添加し、EtOAcを分離し、乾燥し、ヘキサン中30〜50%のEtOAcでクロマトグラフィーを行うことにより、ジエチルアミン(TP8A)3mgおよびモノエチルアミン(TP8B)8mgが単離された。TP8A(ジエチル)H NMR(300MHz,CDCl)δ 8.58(s,1H)、8.04(d,J=2.3,1H)、7.84(dd,J=2.3,9.0,1H)、7.11(d,J=9.0,1H)、3.30〜3.36(m,1H)、3.26(q,J=7.1,4H)、2.71(dd,J=6.8,16.9,1H)、2.48(d,J=17.0,1H)、1.25(d,J=7.4,3H)、1.16(t,J=7.1,6H)。MS:305(M+1)。
TP8B(モノエチル)H NMR(300MHz,CDCl)δ 8.75(s,1H)、8.44(s,1H)、8.26(s,1H)、8.03(d,J=9.0,1H)、6.93(d,J=9.2,1H)、3.58〜3.28(m,3H)、2.72(dd,J=6.6,16.9,1H)、2.49(d,J=16.7,1H)、1.40(t,J=7.1,3H)、1.25(d,J=7.2,3H)。13C NMR(75MHz,CDCl)δ 166.54、152.27、146.16、133.64、131.05、124.31、121.77、114.56、37.88、33.79、27.60、16.31、14.34。MS:277(M+1)。
TP8Aの光学純度は、キラルSCFクロマトグラフィー、および市販のラセミ材料との比較を使用して、決定した:カラム:ChiralPak AS−H、250×4.6mm、5um、移動相修飾剤:100%メタノール、勾配:10分間で5から50%メタノール、流量:4mL/分、背圧:100bar、カラム温度:40℃。UV検出は200〜400nmであった。分離された異性体の滞留時間:5.36、6.64分;TP8Aの滞留時間、6.60分、検出された鏡像異性体の比は1:19。
商用材料:H NMR(300MHz,CDCl)δ 8.58(s,1H)、8.03(d,J=2.2,1H)、7.84(dd,J=2.3,9.0,1H)、7.11(d,J=9.0,1H)、3.34(t,J=4.1,1H)、3.25(t,J=7.1,4H)、2.70(dd,J=6.8,17.0,1H)、2.48(d,J=16.8,1H)、1.25(d,J=7.4,3H)、1.16(t,J=7.1,7H)。13C NMR(75MHz,CDCl)δ 166.28、152.02、145.24、141.21、129.77、124.94、123.94、121.00、46.10、33.80、27.81、16.24、12.56。MS:305(M+1)。
の合成
TP9 int. TP6(0.076mmol)22mgを10mLのMeOHに溶解したものに、10%Pd担持炭素22mgを添加し、フラスコには、Hガスが入っているバルーンを備えた。1時間撹拌した後、触媒を濾過し、MeOHで濯ぎ、溶媒を濃縮することにより、生成物18mgが白色固体として得られた(92%)。H NMR(300MHz,CDOD)δ 7.31(d,J=1.8,1H)、7.22(d,J=8.3,1H)、7.15(dd,J=1.9,8.3,1H)、3.36〜3.40(m,1H)、2.72(dd,J=7.0,17.0,1H)、2.42〜2.28(m,1H)、2.17(s,3H)、1.15(d,J=7.3,3H)。13C NMR(75MHz,CDOD)δ 172.23、169.55、156.19、143.24、134.64、126.88、126.59、117.31、115.88、34.60、29.13、23.17、16.50。MS:261(M+1)。
の合成。
ニトロ還元は、40mgのTP6を、40mgのPd担持炭素を含む20mLのMeOHに加えたものと同様に行った。生成物を、2mLのトルエンおよび1mLのHOAcの混合物中で、120℃で1時間加熱した。冷却し、濃縮し、CHCl中0〜10%のNH飽和MeOHでクロマトグラフィーを行うことにより、生成物18mgが得られた(54%)。H NMR(300MHz,CDOD)δ 8.00〜7.84(m,1H)、7.74(d,J=8.4,1H)、7.50(d,J=8.1,1H)、3.52(p,J=7.1,1H)、2.78(dd,J=6.9,16.9,1H)、2.58(s,3H)、2.39(d,J=17.0,1H)、1.21(d,J=7.3,3H)。MS:243(M+1)。
の合成
TP10A. TP6 int(4.1mmol)を20mLのHOAcに溶解したものに、臭素(4.1mmol)0.65gを添加した。数時間後、反応を濃縮し、粗製生成物をCHClに溶解し、NaHCO(aq)およびブラインで濯ぎ、その後、乾燥し、濃縮し、ヘキサン中20〜40%のEtOAcでクロマトグラフィーを行うことにより、生成物198mgが得られた(15%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ 8.81(s,1H)、8.45(d,J=8.7,1H)、8.03(d,J=2.0,1H)、7.73(s,1H)、7.64(dd,J=2.0,8.8,1H)、3.42〜3.19(m,1H)、2.72(dd,J=6.8,17.0,1H)、2.49(d,J=16.9,1H)、2.28(s,3H)、1.24(d,J=7.4,3H)。13C NMR(75MHz,CDCl3)δ 168.27、166.48、152.05、136.87、131.29、129.73、125.93、121.21、113.49、33.78、27.90、24.87、16.21。MS:324(M+1)。
の合成
TB10B. TP10A(0.58mmol)188mgを10mLのMeOHに溶かした溶液に、50mgのNaOH(1.3mmol)を1mLの水に溶かした溶液を添加した。1時間後、さらにNaOH(s)50mgを添加し、溶液を70℃で4時間加熱し、その後、冷却し、濃縮し、EtOAcで数回濯いだ。濃縮により、生成物130mgがオフホワイトの固体として生成された(79%)。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 10.79(s,1H)、7.76(d,J=2.0Hz,1H)、7.50(dd,J=8.6,2.1Hz,1H)、6.80(d,J=8.6Hz,1H)、5.74(s,2H)、3.35〜3.22(m,1H)、2.62(dd,J=16.7,6.8Hz,1H)、2.18(d,J=16.6Hz,1H)、1.02(d,J=7.2Hz,3H)。13C NMR(75MHz,DMSO−d)δ 166.12、151.79、146.87、129.57、126.08、123.80、114.80、107.21、40.33、40.06、39.78、39.50、39.22、38.94、38.67、33.50、26.74、15.90。MS 283(M+1)。
TP11A、TP11B、およびTP11Cの合成を、下記のスキームに従い行った。
TP11A. TP4(1.02mmol、TP6 Int.と同様に合成した。)250mgを10mLのCHCNに溶解したものに、CuCl水和物(2.3mmol)350mgを添加し、溶液を80℃で1時間加熱した(Bioorg Med Chem 2002、10、2873〜2882)。冷却後、反応を氷に注ぎ、生成物を濾過し、水で濯ぐことにより、生成物110mgが生成された(44%)。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 13.02(s,1H)、10.11(s,1H)、7.67(d,J=8.3,2H)、7.41(d,J=8.3,2H)、6.82(s,1H)、3.39(s,3H)、2.08(s,3H)。MS:244(M+1)。
TP11B. TP11A(0.41mmol)100mgおよびNaOH(4.0mmol)160mgをEtOH 10mLに溶かした溶液を、還流温度で一晩加熱した。冷却後、透明な液体を濃色の油からデカンテーションし、濃縮した。水を添加し、EtOAcで数回濯ぎ、合わせたEtOAcを乾燥し、濃縮することにより、生成物50mgがオフホワイトの固体として得られた(60%)。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 12.84(s,1H)、7.13(d,J=8.4,2H)、6.75(s,1H)、6.59(d,J=8.4,2H)、5.36(s,2H)、2.13(s,3H)。
TP11C. 11B(0.20mmol)40mgをMeOH 4mLに懸濁した懸濁液に、アセトアルデヒド(1.8mmol)100μLを添加した。この溶液に、HOAc(0.42mmol)25μLおよびNaBHCN(0.40mmol)25mgを添加し、溶液を一晩撹拌した。翌朝、同量のHOAcおよびNaBHCNを添加し、4時間後に溶液を濃縮し、水を添加し、EtOAcで数回濯ぎ、合わせたEtOAc層を乾燥し、濃縮し、ヘキサン中50〜100%のEtOAcでクロマトグラフィーを行うことにより、生成物39mgが黄色固体として単離された(61%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ 12.01(s,1H)、7.24(d,J=8.8,2H)、6.97(s,1H)、6.65(d,J=8.8,2H)、3.38(q,J=7.0,4H)、2.23(s,3H)、1.18(t,J=7.0,6H)。13C NMR(75MHz,CDCl/DMSO−d)δ 161.00、148.44、147.49、143.65、129.30、127.91、121.63、110.52、43.78、20.26、12.05。MS:258(M+1)。
の合成。
TP12. (R)−6−(4−アミノフェニル)−5−メチル−4,5−ジヒドロピリダジン−3(2H)−オン(0.98mmol)200mgを4mLのMeOHに加えたものに、アセトアルデヒド(0.98mmol)43mgおよびHOAc(0.98mmol)59μLを添加し、溶液を2時間撹拌し、その後、濃縮し、4mLのMeOHに溶解し、59μLのHOAc(0.98mmol)、NaBHCN(1.0mmol)62mgを添加し、一晩撹拌した。溶媒を除去し、水を添加し、EtOAcで濯ぎ、EtOAcを乾燥し、濃縮し、30〜50%のEtOAcでクロマトグラフィーを行うことにより、生成物19mgが白色固体として得られた(8%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ 8.77(s,1H)、7.60(d,J=8.7,2H)、6.60(d,J=8.7,2H)、3.92(s,1H)、3.38〜3.26(m,1H)、3.20(q,J=6.9,2H)、2.68(dd,J=6.7,16.8,1H)、2.43(d,J=16.8,1H)、1.26(q,J=7.3,,6H)。13C NMR(75MHz,CDCl)δ 166.82、154.59、149.79、127.36、122.91、112.28、38.12、33.96、27.89、16.41、14.73.232(M+1)
の合成
TPL3A. ラセミ1B−1(0.12mmol)36mgをMeOH 10mLに溶解したものに、MeOHで濡らした10%Pd担持炭素36mgを添加した。混合物をH雰囲気(バルーン)中に1時間置き、その後、濾過し、濃縮し、ヘキサン中40〜60%のEtOAcでクロマトグラフィーを行うことにより、生成物21mgがオフホワイトの固体として得られた(65%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ 8.91(s,1H)、7.21(d,J=1.9,1H)、7.08(dd,J=1.9,8.2,1H)、7.01(d,J=8.2,1H)、4.14(s,2H)、3.40〜3.25(m,1H)、2.99(q,J=7.1,4H)、2.68(dd,J=6.7,16.9,1H)、2.45(d,J=16.8,1H)、1.25(d,J=7.3,3H)、1.00(t,J=7.1,6H)。13C NMR(75MHz,CDCl)δ 166.85、154.51、143.88、139.22、130.46、122.57、116.04、112.07、46.80、33.95、28.16、16.40、12.50。MS:275(M+1)。
の合成。
TPL3B. TPL3A 5mgを2mLの無水酢酸に溶解し、2時間撹拌した後に濃縮することにより、アセチル化生成物5mgが得られた。H NMR(300MHz,CDCl)δ 8.82(s,1H)、8.75(s,1H)、8.54(s,1H)、7.54(d,J=8.4,1H)、7.19(d,J=8.4,1H)、3.48〜3.31(m,1H)、2.96(q,J=7.1,4H)、2.71(dd,J=6.8,17.0,1H)、2.46(d,J=17.1,1H)、2.22(s,3H)、1.27(d,J=7.4,3H)、0.97(t,J=7.1,6H)。MS:317(M+1)。
の合成
TP16. 15℃に事前に冷却した三フッ化ホウ素ジエチルエーテレート0.19mL(1.5mmol)に、(R)−6−(4−アミノフェニル)−5−メチル−4,5−ジヒドロピリダジン−3(2H)−オン(0.98mmol)200mgをTHF 7mLに溶解した溶液を、ゆっくり添加した。この混合物に、亜硝酸tert−ブチル(0.16mL、1.2mmol)をTHF 1mLに溶かした溶液を1滴ずつ、10分間にわたり添加した。反応を−15℃で30分間撹拌し、その後、ペンタン40mLを添加した。沈殿物を真空濾過によって収集し、ヘキサンおよびジエチルエーテルで洗浄した。さらに真空乾燥することによって、テトラフルオロホウ酸ジアゾニウム塩が橙色の固体として得られた。この材料を、さらに精製することなくすぐに使用した。
粗製ジアゾニウム塩を、窒素の一定の流れの下に置き、120℃に2時間加熱した。材料を室温に冷却し、CHCl中0〜5%のMeOHでクロマトグラフィーを行うことにより、生成物31mgが白色固体として得られた(15%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ 8.49(s,1H)、7.81〜7.69(m,2H)、7.17〜7.06(m,2H)、3.39〜3.28(m,1H)、2.73(dd,J=17.0,6.8Hz,1H)、2.48(dd,J=17.0,0.9Hz,1H)、1.26(d,J=7.4Hz,3H)。19F NMR(282MHz,CDCl)δ −111.25(tt,J=8.3,5.3Hz)。MS:207(M+1)。
の合成。
TP17. (R)−6−(4−アミノフェニル)−5−メチル−4,5−ジヒドロピリダジン−3(2H)−オン100mg(0.49mmol)をピリジン7.6mLに懸濁した懸濁液に、N,N’−ジホルミルヒドラジン(1.48mmol)130mgを添加した。次に、クロロトリメチルシラン0.94mL(7.4mmol)を滴下添加し、その後、EtN 0.48mL(3.4mmol)を添加した。反応を100℃で一晩撹拌した。反応を室温に冷却し、次いでNaHCOの半飽和溶液100mLを慎重に添加した。EtOAcで余すところなく徹底的に抽出した後、合わせた抽出物を乾燥し、濃縮し、CHCl中0〜5%のMeOHでクロマトグラフィーを行うことにより、生成物91mgが薄黄色の固体として単離された(73%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ 8.63(s,1H)、8.53(s,2H)、7.95(d,J=8.7Hz,2H)、7.47(d,J=8.7Hz,2H)、3.46〜3.30(m,1H)、2.77(dd,J=17.0,6.9Hz,1H)、2.54(dd,J=16.9,0.9Hz,1H)、1.30(d,J=7.4Hz,3H)。MS:256(M+1)。
の合成。
TP13. (R)−6−(4−アミノフェニル)−5−メチル−4,5−ジヒドロピリダジン−3(2H)−オン)100mg(0.49mmol)をDMF 1mLに溶解したものに、KCO 250mgおよび1,5−ジブロモペンタン(0.74mmol)100uLを添加し、反応を60℃で一晩撹拌し、その後、冷却し、水を添加した。混合物をEtOAcで数回濯ぎ、合わせたEtOAcを乾燥し、濃縮し、ヘキサン中20〜40%のEtOAcでクロマトグラフィーを行うことにより、生成物70mgが白色固体として単離された(52%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ 8.70(s,1H)、7.64(d,J=8.9,2H)、6.91(d,J=8.9,2H)、3.42〜3.15(m,5H)、2.69(dd,J=6.7,16.8,1H)、2.44(d,J=16.8,1H)、1.79〜1.52(m,6H)、1.24(d,J=7.3,3H)。13C NMR(75MHz,CDCl)δ 166.72、154.32、152.74、127.04、123.89、115.02、49.39、33.96、27.90、25.49、24.33、16.39。
の合成
TP14. (R)−6−(4−アミノフェニル)−5−メチル−4,5−ジヒドロピリダジン−3(2H)−オン)2.0g(9.8mmol)を5mLの濃HClに加えた混合物を、氷浴で冷却した。冷たくなったら、NaNO 0.75g(11mmol)を水3mLに溶解したものを、ゆっくり添加し、15分間撹拌した。次いでKI 16g(98mmol)を20mLの水に溶かした溶液をゆっくり添加した。溶液は暗色になり、起泡が生じた。30分後、混合物をEtOAcで数回濯ぎ、合わせたEtOAcをNaHCO、水、5%メタ重亜硫酸ナトリウム(aq)で濯ぎ、次いで乾燥し、濾過し、濃縮し、ヘキサン中25〜75%のEtOAcでクロマトグラフィーを行うことにより、さらなる使用に十分清浄な橙色の固体1.5gを得た。少量がEtOAcから再結晶されて、オフホワイトの結晶が生成された。H NMR(300MHz,CDCl)δ 9.09(s,1H)、7.75(d,J=8.5,2H)、7.49(d,J=8.5,2H)、3.41〜3.22(m,1H)、2.72(dd,J=6.8,17.0,1H)、2.49(d,J=16.9,1H)、1.24(d,J=7.4,3H)。13C NMR(75MHz,CDCl)δ 166.60、152.96、137.85、134.00、127.49、96.14、33.76、27.82、16.20。MS:315(M+1)。
の合成。
TP15. TP14(0.19mmol)60mgおよび1−メチルピペラジン(0.90mmol)0.10mLをNMP 0.5mLに溶かした溶液を、160℃で4時間、マイクロ波装置(Biotage)内で加熱した。ブラインを添加し、混合物をEtOAcで抽出し、EtOAcを乾燥し、濃縮し、CHCl中0〜5%のMeOHでクロマトグラフィーを行うことにより、生成物10mgが白色固体として単離された(20%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ 8.72(s,1H)、7.66(d,J=9.0,2H)、6.92(d,J=9.0,2H)、3.45〜3.17(m,5H)、2.69(dd,J=6.7,16.9,1H)、2.62〜2.52(m,4H)、2.44(d,J=16.8,1H)、2.36(s,3H)、1.23(d,J=7.4,3H)。
の合成
TP39. TP29(0.12mmol)26mgをN−アセチルピペラジン(12mmol)1.5mLに加えた混合物を、140℃で2時間加熱した。冷却後、水10mLを添加し、EtOAcで数回濯ぎ、合わせたEtOAc層を水およびブラインで濯ぎ、乾燥し、濃縮し、CHCl中0〜5%のMeOHでクロマトグラフィーを行うことにより、生成物23mgがオフホワイトの固体として得られた(58%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ 8.71(s,1H)、7.52(dd,J=1.8,14.2,1H)、7.43(d,J=8.4,1H)、6.92(t,J=8.6,1H)、3.86〜3.75(m,2H)、3.71〜3.60(m,2H)、3.36〜3.22(m,1H)、3.21〜3.04(m,4H)、2.71(dd,J=6.8,16.9,1H)、2.47(d,J=16.8,1H)、2.15(s,3H)、1.24(d,J=7.4,3H)。
19F NMR(282MHz,CDCl)δ −121.47(dd,J=8.9,14.2)。MS:333(M+1)。
ジメチルピペラゾロンの合成−ある化合物を、下記のスキームに従い作製した。
エチル2,2−ジメチル−3−(4−ニトロフェニル)−3−オキソプロパノエート。60%NaH油分散液(92.8mmol)3.71gを乾燥DMF 15mLに加えたものに、エチル3−(4−ニトロフェニル)−3−オキソプロパノエート(42.2mmol)10.0gおよびヨウ化メチル5.25mLを乾燥THF 50mLに溶かした溶液を添加し、混合物を一晩撹拌した(欧州特許出願第0223937号、1987年6月3日)。飽和NHCl溶液を添加し、混合物をエーテルで数回濯ぎ、合わせたエーテル層をブラインで濯ぎ、乾燥し、濃縮し、ヘキサン中0〜10%のEtOAcでクロマトグラフィーを行うことにより、次のステップに十分純粋な生成物4.50gがオフホワイトの固体として生成された(40%)。1H NMR(300MHz,CDCl3)δ 8.28(d,J=9.0,2H)、7.99(d,J=9.0,2H)、4.14(q,J=7.1,2H)、1.57(s,6H)、1.09(t,J=7.1,3H)。MS:266(M+1)。
4,4−ジメチル−3−(4−ニトロフェニル)−1H−ピラゾール−5(4H)−オン(TP18)。エチル2,2−ジメチル−3−(4−ニトロフェニル)−3−オキソプロパノエート(17.0mmol)4.50gおよびヒドラジン水和物(87mmol)4.2mLを50mLのEtOHに溶かした溶液を、2時間加熱還流し、その後、冷却し濃縮した。水を添加し、EtOAcで数回濯ぎ、合わせたEtOAcを乾燥し、濃縮し、ヘキサン中30〜50%のEtOAcでクロマトグラフィーを行うことにより、生成物2.54gが黄色固体として得られた(64%)。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 11.92(s,1H)、8.26(d,J=9.0,2H)、8.07(d,J=9.0,2H)、1.40(s,6H)。13C NMR(75MHz,DMSO−d)δ 180.74、159.68、147.47、136.63、126.79、124.02、46.25、21.54。MS:234(M+1)。
3−(4−アミノフェニル)−4,4−ジメチル−1H−ピラゾール−5(4H)−オン(TP23)。TP18 1.05g(4.50mmol)を100mLのEtOHに溶かした溶液に、10%Pd担持炭素250mgを添加し、混合物をH雰囲気(バルーン)中で2時間撹拌し、その後、濾過し濃縮することにより、生成物857mgがオフホワイトの固体として得られた(94%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ 10.44(s,1H)、7.59(d,J=8.7,2H)、6.68(d,J=8.7,2H)、4.35(s,2H)、1.46(d,J=5.1,6H)。13C NMR(75MHz,CDCl)δ 181.36、163.01、148.64、127.35、120.66、114.37、46.95、22.53。MS:204(M+1)。
3−(4−(ジエチルアミノ)フェニル)−4,4−ジメチル−1H−ピラゾール−5(4H)−オン(TP24)。TP23(0.64mmol)130mgをMeOH 5mLに溶かした溶液に、NaBHCN 80mg(1.3mmol)およびHOAc(1.3mmol)52μLを添加した。3時間撹拌後、同量のNaBHCNおよびHOAcを添加した。さらに2時間撹拌した後、混合物を濃縮し、EtOAcを添加し、水で濯ぎ、EtOAcを乾燥し、濃縮し、ヘキサン中20〜40%のEtOAcでクロマトグラフィーを行い、その後、EtOAc/ヘキサンから再結晶することによって、白色固体93mgが生成された(56%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ 8.62(s,1H)、7.67(d,J=9.1,2H)、6.67(d,J=9.1,2H)、3.40(q,J=7.1,4H)、1.51(s,6H)、1.20(t,J=7.1,6H)。13C NMR(75MHz,CDCl)δ 181.20、163.90、148.86、127.65、117.70、111.09、47.02、44.37、22.81、12.57。MS:260(M+1)。
4,4−ジメチル−3−(4−モルホリノフェニル)−1H−ピラゾール−5(4H)−オン(TP25)。TP23 100mg(0.49mmol)、KCO 200mg(1.45mmol)、および1−ブロモ−2−(2−ブロモエトキシ)エタン250μL(2.00mmol)の混合物を、60℃で一晩加熱した。冷却後、水およびEtOAcを添加し、水をEtOAcで数回濯ぎ、合わせたEtOAc層をブラインで濯ぎ、乾燥し、濃縮し、CHCl中0〜2%のMeOHでクロマトグラフィーを行って、生成物44mgをオフホワイトの固体として単離した(33%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ 8.85(s,1H)、7.72(d,J=9.0,2H)、6.92(d,J=9.0,2H)、3.99〜3.80(m,4H)、3.35〜3.13(m,4H)、1.51(s,6H)。13C NMR(75MHz,CDCl)δ 181.51、163.34、152.10、127.39、122.05、114.69、66.67、48.20、47.20、22.61。MS:274(M+1)。
3−(4−クロロフェニル)−4,4−ジメチル−1H−ピラゾール−5(4H)−オン(TP26)。TP23(0.49mmol)100mgを1mLの濃HClに溶かした冷却(氷浴)溶液に、NaNO 34mgを0.5mLの水(0.49mmol)に溶解した溶液を添加した。低温で30分間撹拌した後、この溶液を、CuCl 49mgを1mLの水および0.5mLの濃HClに溶解した低温溶液に、滴下添加した。氷浴を除去し、反応を1時間撹拌し、その後、EtOAcで2回濯ぎ、合わせたEtOAcを飽和NaHCO溶液で濯いだ。乾燥し、濃縮し、ヘキサン中0〜40%のEtOAcでクロマトグラフィーを行うことにより、生成物79mgが白色固体として得られた(72%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ 9.50(s,1H)、7.74(d,J=8.5,2H)、7.41(d,J=8.5,2H)、1.51(s,6H)。13C NMR(75MHz,CDCl)δ 181.35、162.34、136.10、129.49、129.11、127.43、47.17、22.35。MS:223(M+1)。
TP26の合成。
TP26. (R)−6−(4−アミノフェニル)−5−メチル−4,5−ジヒドロピリダジン−3(2H)−オン(0.822mmol)167mgを濃HCl 1mLに溶かした溶液を氷浴で冷却し、その後、NaNO(0.822mmol)56.7mgを0.5mLの水に加えたものをゆっくり添加した。30分間撹拌後、溶液を、CuCl(0.822mmol)81.0mgを水1mLと濃HCl 0.5mLとの混合物に溶解した氷冷溶液に、添加した。室温に温めて90分間撹拌した後、混合物を、分液漏斗に移し、CHClで数回濯いだ。合わせたCHCl層をブラインで濯ぎ、乾燥し、濃縮し、ヘキサン中20〜50%のEtOAcでクロマトグラフィーを行うことにより、生成物141mgが得られた(77%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ 8.96(s,1H)、7.70(d,J=7.4,2H)、7.39(d,J=7.4,2H)、3.56〜3.08(m,1H)、2.73(dd,J=6.4,16.7,1H)、2.49(d,J=16.8,1H)、1.25(d,J=6.4,3H)。13C NMR(75MHz,CDCl)δ 166.73、152.84、135.90、133.00、128.95、127.22、33.80、28.00、16.23。質量223(M+1)。
TP29およびTP30の合成は、下記のスキームに従い行った。
文献の手順(J.Org.Chem.1987、52、304)に従い、−78℃に冷却した1.0M LiHMDS溶液(THF)24mLに、30mLのTHFを添加した。10分後、3,4−ジフルオロプロピオフェノン(24mmol)4.0gを15mLのTHFに溶かした溶液を、ゆっくり添加した。1時間低温で撹拌した後、ブロモ酢酸エチル(30mmol)5.0gを10mLのTHFに溶かした溶液をゆっくり添加し、その後、0℃に温めた。1時間後、反応を1N HCl(aq)でクエンチ処理し、EtOAcで数回濯いだ。合わせた有機相をブラインで濯ぎ、乾燥し、濃縮し、0〜10%のEtOAcでクロマトグラフィーを行うことにより、生成物1.8gが透明な液体として単離された(30%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ 7.77〜7.84(m,2H)、7.32〜7.24(m,1H)、4.10(q,J=7.2,2H)、3.92〜3.77(m,1H)、2.97(dd,J=9.0,16.9,1H)、2.46(dd,J=5.2,17.0,1H)、1.23(t,J=7.2,3H)、1.20(d,J=4.1,2H)。19F NMR(CDCl)δ −129.80〜−129.95(m,1F)、−136.09〜−135.95(m,1F)。
6−(3,4−ジフルオロフェニル)−5−メチル−4,5−ジヒドロピリダジン−3(2H)−オン(TP29)。文献の手順(欧州特許出願第0223937号、1987年6月3日)に従って、5mLのEtOH、エチル4−(3,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−4−オキソブタノエート(1.02mmol)260mg、およびヒドラジン水和物(6.6mmol)320μLの溶液を、還流温度で2時間加熱した。溶液を濃縮し、水を添加し、EtOAcで数回濯ぎ、合わせたEtOAc層を水、ブラインで濯ぎ、乾燥し、濃縮し、ヘキサン中10〜30%のEtOAcでクロマトグラフィーを行うことにより、生成物66mgが白色固体として単離された(29%)。固体をEtOAcから再結晶することにより、白色結晶が得られた。H NMR(300MHz,CDCl)δ 9.36(s,1H)、7.65(ddd,J=1.9,7.7,11.6,1H)、7.55〜7.39(m,1H)、7.20(dd,J=8.6,18.0,1H)、3.30(p,J=7.1,1H)、2.74(dd,J=6.9,17.0,1H)、2.51(d,J=16.9,1H)、1.26(d,J=7.4,3H)。19F NMR(282MHz,CDCl)δ −135.14〜−135.48(m,1F)、−136.39〜−136.66(m,1F)。13C NMR(75MHz,CDCl)δ 166.62、152.57(dd,J=12.7,58.9)、151.76(t,J=2.1)、149.25(dd,J=12.7,54.9)、131.72(dd,J=3.85,1.98)、122.14(dd,J=3.5,6.5)、117.41(d,J=17.6)、115.06(d,J=18.9)、33.69、27.97、16.14.元素分析:C1110Oの計算値:C,58.93;H,4.50;N,12.49。実測値C,58.67;H,4.23;N,12.37。
6−(3−フルオロ−4−モルホリノフェニル)−5−メチル−4,5−ジヒドロピリダジン−3(2H)−オン(TP30)。TP29(0.45mmol)100mgをモルホリン15mLに溶解した溶液を、120℃で2日間加熱した。冷却後、反応を濃縮し、水を添加し、EtOAcで数回濯ぎ、合わせたEtOAc層をブラインで濯ぎ、乾燥し、濃縮し、ヘキサン中30〜70%のEtOAcでクロマトグラフィーを行うことにより、オフホワイトの固体69mgが得られた(53%)。材料をEtOAc/へキサンで再結晶することにより、白色固体50mgが得られた。H NMR(300MHz,CDCl)δ 8.46(s,1H)、7.50(dd,J=2.1,14.4,1H)、7.43(dd,J=1.8,8.4,1H)、6.93(t,J=8.7,1H)、3.95〜3.83(m,4H)、3.37〜3.23(m,1H)、3.21〜3.11(m,4H)、2.70(dd,J=6.8,16.9,1H)、2.47(d,J=17.1,1H)、1.24(d,J=7.4,3H)。13C NMR(75MHz,CDCl)δ 166.45、155.33(d,JC−F=246.3)、152.71、141.1(d,JC−F=8.6)、128.75(d,JC−F=7.6)、122.20(d,JC−F=3.0)、118.09(d,JC−F=3.6)、113.80(d,JC−F=23.0)、66.83、50.50(d,JC−F=3.9)、33.84、27.96、16.29。19F NMR(282MHz,CDCl)δ 121.47(dd,J=8.9,14.4,1F)。元素分析:C1518FNの計算値:C,61.84;H,6.23;N,14.42。実測値:C,61.76;H,5.96;N,14.33。
TP29およびTP30活性異性体の立体化学。化合物TP29およびTP30の異性体を、超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)によって分離した。戻ってきたサンプルの分析SCF(カラム:ChiralPak AS−H、250×4.6mm、5um、移動相修飾剤:100%メタノール、勾配:10分間で5から50%メタノール、流量:4mL/分、背圧:100bar、カラム温度:40℃)は、全てのサンプルが鏡像異性体として純粋であることを示した。個々のサンプルの全てを、ヒーラアッセイで試験をし、どちらの場合も、SFCでより長い滞留時間を持つ異性体は活性であり、一方、より素早く溶離された異性体は不活性であった。TP29のより素早く溶離された異性体(不活性)は、明らかなエピマー化なしにモルホリン中で一晩還流することによって、TP30のより素早く溶離された異性体(不活性)に変換され、したがって不活性TP29およびTP30は、活性TP29およびTP30のように同じ立体化学性を有している。
ラセミTP5は、ラセミアミンを使用して調製した。鏡像異性体を、分析キラルSFCによって分離し、R−出発材料から合成されたR−異性体は、より長い滞留時間を有していた。還元条件下(10%Pd/C、MeOH、Hガス)での不活性TP30の脱フッ素化は、SFCクロマトグラフィーで決定されたようにTP5のS−異性体のみ生成し、したがって3種の化合物全ての活性異性体はR−立体配置を有していた。化合物は、下記のスキームに従い作製した。
の合成
TP20. (R)−6−(4−アミノフェニル)−5−メチル−4,5−ジヒドロピリダジン−3(2H)−オン(0.49mmol)100mgをCHCl 2mLに溶解しかつ0℃に冷却したものに、DIPEA(0.43mL、2.5mmol)を添加し、その後、塩化4−クロロブタノイル(60L、0.54mmol)を添加した。反応を0℃で1.5時間撹拌し、その後60℃に加熱し、一晩撹拌した。冷却後、NaHCO(aq)を添加し、CHClで抽出した。LC分析は、出発材料と中間体塩化物とが1:1の比であることを示した。次いで粗製材料をCHCl 7mLに溶解し、ここに0.2mLのDIPEA(1.2mol)および塩化4−クロロブタノイル(60μL、0.54mmol)を添加した。30分後、反応を以前のように後処理し、粗製生成物を、ヘキサン中0〜25%のEtOAcでクロマトグラフィーに供することにより、不純化合物92mgが生成された。この材料をDMF 6mLに溶解し、KCO(0.90mmol)124mgを添加し、混合物を60℃で5時間加熱した。冷却後、水を添加し、EtOAcで数回濯ぎ、合わせたEtOAc層をブラインで濯ぎ、乾燥し、濃縮し、ヘキサン中0〜25%のEtOAcでクロマトグラフィーを行うことにより、生成物38mgがオフホワイトの固体として生成された(47%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ 8.47(s,1H)、7.77(d,J=9.0,2H)、7.71(d,J=9.1,2H)、3.90(t,J=7.0,2H)、3.45〜3.29(m,1H)、2.73(dd,J=6.8,16.9,1H)、2.65(t,J=8.1,2H)、2.48(d,J=16.8,1H)、2.27〜2.13(m,2H)、1.25(d,J=7.4,3H)。13C NMR(75MHz,CDCl)δ 174.35、166.75、153.25、140.58、130.04、126.36、119.31、48.39、33.70、32.65、27.76、17.74、16.13。MS:272(M+1)。
の合成
TP21. (R)−6−(4−アミノフェニル)−5−メチル−4,5−ジヒドロピリダジン−3(2H)−オン(0.25mmol)50mlを2.0mLのTHFに溶解しかつ0℃に冷却したものに、トリエチルアミン(0.37mmol)51μLおよび塩化5−クロロバレリル(35μL、0.27mmol)を添加した。反応を室温にゆっくり温めながら撹拌した。30分後、反応混合物をセライトで濾過し、濃縮した。粗製材料をDMF 6mLに溶解し、KCO(0.74mmol)102mgを添加し、その後、60℃で3時間加熱した。冷却後、水を添加し、EtOAcで最初に数回濯ぎ、次いで1:9のMeOH:CHClで濯いだ。合わせた有機洗浄物を乾燥し、濃縮し、ヘキサン中0〜35%でクロマトグラフィーを行うことにより、生成物68mg(97%)が得られた。H NMR(300MHz,CDCl)δ 9.42(s,1H)、7.79(d,J=8.7,2H)、7.33(d,J=8.7,2H)、3.66(d,J=5.4,2H)、3.34(p,J=7.3,1H)、2.69(dd,J=6.8,16.9,1H)、2.59(t,J=6.0,2H)、2.46(d,J=16.9,1H)、2.02〜1.89(m,4H)、1.24(d,J=7.4,3H)。13C NMR(75MHz,CDCl)δ 169.97、166.70、153.08、144.46、132.44、126.50、125.97、51.12、33.70、32.78、27.81、23.32、21.21、16.04。MS:286(M+1)。
の合成
TP22. (R)−6−(4−アミノフェニル)−5−メチル−4,5−ジヒドロピリダジン−3(2H)−オン(0.25mmol)50mgをTHF2mLに溶解しかつ0℃に冷却したものに、トリエチルアミン(51μL、0.37mmol)およびクロロギ酸3−クロロプロピル(33μL、0.27mmol)を添加した。反応を室温にゆっくり温めながら撹拌した。1時間後、クロロロホルメートをさらに10μL添加し、3時間後、反応混合物をセライトで濾過し、濃縮した。粗製材料をDMF 4mLに溶解し、KCO(0.74mmol)102mgを添加し、その後、60℃で2.5時間加熱した。冷却後、水を添加し、EtOAcで最初に数回濯ぎ、次いで1:9のMeOH:CHClで濯いだ。合わせた有機洗浄液を乾燥し、濃縮し、ヘキサン中0〜40%のEtOAcでクロマトグラフィーを行うことにより、生成物47mg(66%)が得られた。H NMR(300MHz,CDCl)δ 9.12(s,1H)、7.79(d,J=8.8,2H)、7.41(d,J=8.8,2H)、4.51〜4.37(m,2H)、3.76(t,J=6.1,2H)、3.35(p,J=7.3,1H)、2.71(dd,J=6.8,16.9,1H)、2.48(dd,J=1.0,17.0,1H)、2.31〜2.14(m,2H)、1.24(d,J=7.4,3H)。13C NMR(75MHz,CDCl)δ 166.65、153.11、152.40、144.14、132.52、126.65、125.52、66.99、48.28、33.75、27.92、22.40、16.12。288(M+1)。
の合成。
TP28. (R)−6−(4−アミノフェニル)−5−メチル−4,5−ジヒドロピリダジン−3(2H)−オン(50mg、0.25mmol)50mgをTHF 2mLに溶解したものに、51μLのトリエチルアミン(0.37mmol)および塩化4−クロロブタン−1−スルホニル(39μL、0.27mmol)を添加した。反応を室温で1時間撹拌し、その後、セライトで濾過し、濃縮した。粗製材料をDMF 4mLに溶解し、KCO(0.74mmol)102mgを添加し、その後、60℃で一晩加熱した。冷却後、溶媒を回転蒸発によって完全に除去し、その後、トルエンを用いて共沸させた。水を添加し、EtOAcおよびCHClで濯ぎ、有機層を乾燥し、濃縮し、0〜50%のEtOAcでクロマトグラフィーを行うことにより、生成物68mgがオフホワイトの固体として単離された(86%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ 8.57(s,1H)、7.75(d,J=8.8,2H)、7.39(d,J=8.8,2H)、3.86〜3.67(m,2H)、3.42〜3.27(m,1H)、3.27〜3.14(m,2H)、2.71(dd,J=6.8,16.9,1H)、2.48(d,J=16.0,1H)、2.42〜2.27(m,2H)、1.93(dt,J=5.9,11.6,2H)、1.25(d,J=7.4,3H)。13C NMR(75MHz,CDCl)δ 166.41、153.14、141.83、133.17、126.71、126.67、77.42、77.00、76.58、53.26、50.75、33.87、28.08、24.52、24.21、16.21。322(M+1)。
の合成
TP38. TP14(0.088mmol)27.6mgおよび5−ピリミジンボロン酸(0.26mmol)33mgを1,4−ジオキサン0.65mLに溶解したものに、2.0MのNaCO(0.40mmol)水溶液0.20mLを添加し、混合物に窒素を5分間注入した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(10mg、8.8μmol)を添加し、反応にさらに1分間注入し、その後、バイアルを窒素下で密封し、60℃で一晩加熱した。触媒をさらに10mg添加し、反応を60℃でさらに2日間加熱した。水を添加し、EtOAcで数回濯ぎ、合わせたEtOAc層を乾燥し、濃縮し、0〜40%のEtOAcでクロマトグラフィーを行うことにより、黄色固体22mgが生成された。CHClへの溶解および木炭での処理は、白色固体16mgを生成した(68%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ 9.24(s,1H)、9.00(s,2H)、8.64(s,1H)、7.93(d,J=8.5,2H)、7.66(d,J=8.6,2H)、3.42(pd,J=1.6,7.3,1H)、2.77(dd,J=6.8,17.0,1H)、2.53(d,J=16.1,1H)、1.31(d,J=7.4,3H)。13C NMR(75MHz,CDCl)δ 166.37、157.86、154.81、152.91、135.52、135.18、133.48、127.26、126.92、33.87、28.09、16.29。MS 267(M+1)。
の合成。
TP40. TP14(0.13mmol)40mgおよび1−シクロヘキセニルボロン酸(0.38mmol)48mgを1,4−ジオキサン0.9mLに加えたものに、2.0MのNaCO(0.57mmol)水溶液0.29mLを添加し、混合物に窒素を5分間注入した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(14.7mg、0.013mmol)を添加し、反応にさらに1分間注入し、その後、バイアルを窒素下で密封し、60℃で24時間加熱した。冷却後、反応を水で希釈し、EtOAcで数回濯ぎ、合わせたEtOAc層を乾燥し、濃縮し、ヘキサン中0〜30%のEtOAcでクロマトグラフィーを行うことにより、黄褐色の固体が得られ、これをMeOHに溶解し、木炭で処理し、濾過し、濃縮することにより、白色固体31mgが得られた(90%)。H NMR(500MHz,CDCl)δ 9.14(s,1H)、7.73(d,J=8.5,2H)、7.45(d,J=8.5,2H)、6.24(s,1H)、3.47〜3.29(m,1H)、2.73(dd,J=6.9,16.9,1H)、2.50(d,J=16.7,1H)、2.44(dd,J=6.0,7.8,2H)、2.25(dd,J=2.4,6.1,2H)、1.86〜1.76(m,2H)、1.76〜1.63(m,2H)、1.27(d,J=7.4,3H)。13C NMR(126MHz,CDCl)δ 166.88、153.90、143.96、135.72、132.36、126.01、125.73、125.02、33.80、27.88、27.08、25.89、22.87、21.97、16.25。MS 269(M+1)。
の合成
TP42. TP40(0.090mmol)24.1mgに、パラジウム(10重量%)担持活性炭3.0mgを添加し、反応フラスコを窒素でパージした。エタノール、1mLを添加し、フラスコを水素でパージし、反応を水素雰囲気下(バルーン)で撹拌した。6時間後、混合物を、MeOHを用いてセライトで濾過し、溶媒を除去し、CHCl中0〜8%のMeOHでクロマトグラフィーを行うことにより、生成物15.3mgが白色固体として得られた(63%)。H NMR(500MHz,CDCl)δ 8.81(s,1H)、7.71(d,J=8.3,2H)、7.28(d,J=8.3,2H)、3.42〜3.32(m,1H)、2.72(dd,J=6.8,16.9,1H)、2.61〜2.52(m,1H)、2.49(d,J=16.9,1H)、1.87〜1.92(m,4H)、1.52〜1.35(m,6H)、1.28(d,J=7.4,4H)。13C NMR(126MHz,CDCl)δ 167.03、154.45、150.49、132.27、127.48、126.14、44.65、34.50、34.49、34.16、28.32、27.04、26.33、16.55。MS 271(M+1)。
の合成
TP41. 0.9mLのジオキサンに、4mLのバイアル中でTP14(0.13mmol)40mgおよび(E)−プロパ−1−エニルボロン酸(0.38mmol)33mgを添加した。次いでNaCOの2.0M水溶液(0.29ml、0.57mmol)を添加し、混合物に窒素を5分間注入した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(14.7mg、0.013mmol)を添加し、反応に1分間注入した後、バイアルを窒素下で密封し、60℃で24時間加熱した。冷却後、反応を水で希釈し、EtOAcで数回濯ぎ、合わせたEtOAc層を乾燥し、濃縮し、ヘキサン中0〜30%のEtOAcでクロマトグラフィーを行うことにより、黄褐色の固体が得られた。この材料をMeOHに溶解し、活性炭に通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮することにより、生成物19mgがオフホワイトの固体として得られた(65%)。H NMR(500MHz,CDCl)δ 9.01(s,1H)、7.71(d,J=8.4,2H)、7.39(d,J=8.4,2H)、6.44(d,J=15.9,1H)、6.40〜6.29(m,1H)、3.42〜3.32(m,1H)、2.73(dd,J=6.9,16.9,1H)、2.50(d,J=16.8,1H)、1.93(d,J=6.4,3H)、1.27(d,J=7.4,3H)。13C NMR(126MHz,CDCl)δ 166.83、153.86、139.45、132.60、130.28、127.36、126.04、126.03、33.81、27.90、18.59、16.27。MS 229(M+1)。
の合成
TP43. TP41(0.061mmol)14mgに、パラジウム担持活性炭(10重量%)3mgを添加し、反応フラスコを窒素でパージした。エタノール、1mLを添加した。フラスコを水素でパージし、反応を水素雰囲気下で6時間撹拌した後、MeOHによりセライトで濾過した。濃縮し、DCM中0〜10%のMeOHでクロマトグラフィーを行うことにより、生成物8.4mgが白色固体として得られた(60%)。H NMR(500MHz,CDCl)δ 8.73(s,1H)、7.70(d,J=8.3,2H)、7.25(d,J=8.2,2H)、3.45〜3.29(m,1H)、2.73(dd,J=6.8,16.9,1H)、2.70〜2.58(m,2H)、2.49(d,J=16.8,1H)、1.78〜1.56(m,2H)、1.28(d,J=7.4,3H)、0.97(t,J=7.3,3H)。13C NMR(126MHz,CDCl)δ 166.71、154.20、144.89、131.88、128.85、125.79、37.76、33.88、28.06、24.33、16.28、13.76。MS 231(M+1)。
の合成
TP53. 5mLのマイクロ波管に、TP10A、(0.31mmol)100mg、およびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(7.7μmol)7.1mg、CuI(10μmol)1.9mg、およびPPh(0.035mmol)9.3mgを添加した。管を窒素で3回真空パージし、その後、トリエチルアミン4mLを添加した。得られた懸濁液を窒素でパージし、その後、エチニルトリメチルシラン(1.9mmol)0.26mLを添加した。管を窒素下で密封し、70℃で加熱し、一晩撹拌した。反応を室温に冷却し、次いで綿栓に通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮することにより、黄色のフォームが得られ、これをCHCl中0〜25%のEtOAcでクロマトグラフィーに供することにより、生成物84mg(80%)が単離された。H NMR(300MHz,CDCl)δ 9.17(s,1H)、8.21(d,J=8.8,1H)、7.85(s,1H)、7.60(d,J=1.8,1H)、7.48(d,J=8.8,1H)、3.18〜2.95(m,1H)、2.46(dd,J=6.8,16.9,1H)、2.22(d,J=16.8,1H)、1.99(s,3H)、0.98(d,J=7.3,3H)、0.26(s,9H)。MS 342(M+1)。
シリルアルキン、30mg(0.088mmol)を0.8mLのTHFに溶解し、ここに1.0NのTBAFをTHF(0.13mmol)に加えたもの0.13mLを添加した。3時間後、TBAF溶液をさらに0.1mL添加した。合計で6時間後、反応を0℃に冷却し、飽和NaHCO溶液(水性、2mL)で慎重にクエンチ処理した。反応を酢酸エチルで希釈し、層を分離した。水相をEtOAcで抽出し(3×2mL)、合わせた有機層を乾燥し、濃縮し、CHCl中0〜40%のEtOAcでクロマトグラフィーを行うことにより、TP53 12mgが薄黄色の固体として得られた(52%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ 8.78(s,1H)、8.49(d,J=8.8,1H)、7.99(s,1H)、7.89(d,J=2.0,1H)、7.74(d,J=8.9,1H)、3.56(s,1H)、3.32(p,J=7.2,1H)、2.72(dd,J=6.8,17.0,1H)、2.48(d,J=16.3,1H)、2.26(s,3H)、1.24(d,J=7.4,3H)。13C NMR(75MHz,CDCl)δ 168.34、166.49、152.54、140.68、129.78、129.49、127.82、119.22、110.86、84.84、78.75、33.81、27.88、24.91、16.23。MS 270(M+1)。
の合成
TP52. 上記シリルアルキン、20mg(0.059mmol)を、ギ酸0.11mL中で5時間、80℃で加熱した。溶媒を除去し、CHCl中0〜40%のEtOAcでクロマトグラフィーを行うことにより、生成物14mgが白色固体として得られた(83%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ 11.75(s,1H)、8.82(d,J=7.0,1H)、8.80(s,1H)、8.44(d,J=2.1,1H)、7.82(dd,J=2.1,8.9,1H)、3.43〜3.30(m,1H)、2.78(dd,J=6.8,16.9,1H)、2.73(s,3H)、2.52(d,J=16.9,1H)、2.26(s,3H)、1.27(d,J=7.4,3H)。13C NMR(75MHz,CDCl)δ 202.76、169.55、166.47、152.36、141.85、131.98、129.32、128.29、121.95、120.64、33.79、28.61、27.87、25.55、16.21。MS 288(M+1)。
TP44を、下記のスキームに従い作製した:
TP44. 6−アミノ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン(6.20mmol)1.00gをDMF 6.2mLに溶解したものに、KCO 2.57gおよび(2−ブロモエチル)エーテル(6.20mmol)0.78mLを添加した。反応をアルゴン下に置き、60℃で一晩撹拌した。反応を冷却し、水で希釈し、EtOAcで濯いだ。合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、乾燥し、濃縮することにより、橙色の油が得られ、これをヘキサン中0〜45%のEtOAcによるクロマトグラフィーに供することにより、生成物0.44gが得られた(31%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ 7.96(d,J=8.9,1H)、6.79(dd,J=2.6,8.9,1H)、6.61(d,J=2.4,1H)、3.89〜3.81(m,4H)、3.36〜3.27(m,4H)、2.89(t,J=6.1,2H)、2.64〜2.53(m,2H)、2.17〜2.06(m,2H)、MS 232(M+1)。
次のステップは、文献の手順:J.Med.Chem.1974、17、273〜281に従い行った。NaIO(2.0mmol)0.42gを水2.3mLに懸濁した懸濁液を、氷浴中で0℃に冷却した。濃HSO(38μL、0.71mmol)を滴下添加することにより、均質な溶液が得られた。DL−酒石酸(1.9mmol)290mgを水0.6mLに溶かした溶液を反応に1滴ずつ添加した。混合物を室温に温め、30分間撹拌した。モルホリノ−テトラロン、440mg(1.9mmol)を反応に添加し、その後、NaOH(7.40mmol)の1.45M水溶液5mL、およびEtOH 1.1mLを添加した。反応を室温で一晩撹拌し、次いで70℃に加熱し、24時間撹拌した。冷却後、反応をジエチルエーテル(10mL)で洗浄し、次いでHOAcでpH約3に酸性化し、その後、10%(v/v)のMeOHをCHClに加えたもので濯いだ(3×30mL)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥し、濃縮することにより、暗色の固体が得られた。固体を、10%(v/v)のMeOHをCHClに加えたもの(40mL)に溶解し、Amberlyst−21イオン交換樹脂(12g、1.3meq/mL)で処理した。混合物を室温で一晩撹拌した。樹脂を濾過により収集し、MeOHで完全に洗浄した。次いで樹脂を、洗浄液中で生成物が検出されなくなるまで、60/10/30(v/v)の酢酸エチル−メタノール−酢酸の混合物で洗浄した。合わせた酸性層を、亜硫酸水素ナトリウムの飽和溶液(200mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、次いで乾燥し、濃縮した。CHCl中0〜3%のMeOHでクロマトグラフィーを行うことにより、生成物0.18gが得られた(32%)。H NMR(500MHz,CDCl)δ 8.06(d,J=8.9,1H)、6.93(t,J=1.6,1H)、6.86(dd,J=2.5,9.0,1H)、6.64(d,J=2.3,1H)、3.97〜3.82(m,4H)、3.44(t,J=5.6,2H)、3.42〜3.32(m,4H)、3.06〜2.90(m,2H)。MS 288(M+1)。この生成物(0.613mmol)176mgを0.8mLのHOAcおよび水0.4mLに加えたものに、亜鉛末(1.53mmol)100mgを添加し、混合物を撹拌し、100℃に1時間加熱した。反応混合物を、熱いまま、セライトに少量通して濾過し、温水(4mL)で濯いだ。濾液を室温に冷却し、次いでEtOAcで抽出した(4×5mL)。合わせた抽出物を乾燥し、濃縮し、CHCl中0〜1.5%のMeOHでクロマトグラフィーを行うことにより、生成物50.5mgが得られた(29%)。H NMR(500MHz,CDCl)δ 11.74(s br,1H)、7.97(d,J=8.9,1H)、6.80(dd,J=2.2,8.9,1H)、6.61(s,1H)、3.98〜3.76(m,4H)、3.33(dd,J=3.0,5.5,4H)、3.12〜3.02(m,2H)、2.97(ddd,J=6.2,10.9,12.8,1H)、2.90(dt,J=3.3,16.4,1H)、2.45(dd,J=6.6,16.3,1H)、2.30〜2.19(m,1H)、1.95(qd,J=4.1,12.9,1H)。13C NMR(126MHz,CDCl)δ 197.12、177.76、154.34、146.14、129.59、123.21、112.56、111.93、66.44、47.24、44.07、35.47、29.82、29.48。MS 290(M+1)。
2−(6−モルホリノ−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−イル)酢酸(0.175mmol)50.5mgをEtOH 5mLに懸濁したものに、ヒドラジン水和物(1.7mmol)0.085mLを添加し、反応を90℃で一晩加熱した。反応を冷却し、濃縮し、CHCl中0〜4%のMeOHでクロマトグラフィーを行うことにより、白色固体42mgが得られた(84%)。H NMR(500MHz,CDCl)δ 8.85(s,1H)、7.99(d,J=8.9,1H)、6.84(dd,J=2.1,8.8,1H)、6.63(s,1H)、3.94〜3.78(m,4H)、3.33〜3.13(m,4H)、2.91〜2.72(m,3H)、2.66(dd,J=6.4,16.6,1H)、2.26(t,J=16.2,1H)、2.21〜2.10(m,1H)、1.69〜1.53(m,1H)。13C NMR(126MHz,CDCl)δ 168.19、151.99、150.63、140.65、125.73、121.24、113.93、113.41、66.58、48.12、33.49、33.28、29.56、29.10。MS 286(M+1)。
TP59は、下記のスキームに従い作製した:
P59. (R)−TP29(0.67mmol)150mgをEtOH 3mLおよびヒドラジン水和物(6.2mmol)300uLに溶かした溶液を、100℃で一晩加熱した。冷却後、生成物を濾別し、冷EtOHで濯ぎ、白色固体119mgが得られた(75%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ 8.50(s,1H)、7.53〜7.35(m,2H)、7.13(t,J=8.7,1H)、5.63(s,1H)、3.63(s,2H)、3.36〜3.23(m,1H)、2.70(dd,J=6.8,16.9,1H)、2.46(d,J=16.5,1H)、1.24(d,J=7.4,3H)。19F NMR(282MHz,CDCl)δ −135.45〜−135.58(m,1F)。MS 237(M+1)。この材料をMeOH 50mLに溶解し、10%Pd担持炭素200mgを添加し、その後、H雰囲気下(バルーン)で1時間撹拌した。溶媒を脱気し、反応をセライトで濾過し、濃縮することにより、清浄な生成物が得られた。H NMR(300MHz,CDCl)δ 8.80(s,1H)、7.47(dd,J=1.8,12.7,1H)、7.33(dd,J=1.6,8.4,1H)、6.78(t,J=8.7,1H)、4.00(s,2H)、3.33〜3.18(m,1H)、2.69(dd,J=6.7,16.9,1H)、2.45(d,J=16.8,1H)、1.23(d,J=7.4,3H)。19F NMR(282MHz,CDCl)δ −134.85(dd,J=9.1,12.7,1F)。MS 222(M+1)。粗製生成物を、20mLの無水酢酸中で一晩撹拌した。濃縮、およびヘキサン中50〜100%のEtOAcによるクロマトグラフィーで、生成物45mgがオフホワイトの固体として得られた(34%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ 8.27(t,J=8.3,1H)、7.60(dd,J=1.9,12.5,1H)、7.48(d,J=8.6,1H)、3.32(d,J=7.1,1H)、2.72(dd,J=6.9,17.0,1H)、2.45(dd,J=1.4,17.0,1H)、2.23(s,3H)、1.23(d,J=7.4,3H)。19F NMR(282MHz,CDCl)δ −124.85(dd,J=8.1,12.4,1F)。MS 264(M+1)。ラセミ材料(TP57)を、同じ手順を介して作製した。
TP58は、下記のスキームに従い作製した。
TP58. TP6 Int.(0.33mmol)80mgを1mLのHOAcに溶解したものに、1mLの10〜15%NaOCl(aq)を添加し、反応を3日間撹拌した。水およびCHClを添加し、CHClをNaHCO(固体および水性)で中性になるまで処理し、次いでCHClをブラインで濯ぎ、乾燥し、濃縮し、50〜80%のEtOAcでクロマトグラフィーを行うことにより、生成物37mgがオフホワイトの固体として得られた(41%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ 9.18(s,1H)、8.46(d,J=8.5,1H)、7.87(s,1H)、7.78(s,1H)、7.61(d,J=8.7,1H)、3.38〜3.23(m,1H)、2.72(dd,J=6.8,16.9,1H)、2.49(d,J=16.9,1H)、2.28(s,3H)、1.24(d,J=7.4,3H)。13C NMR(75MHz,CDCl)δ 168.33、166.58、152.16、135.75、130.87、126.49、125.29、122.93、121.10、33.77、27.87、24.84、16.22。MS 280(M+1)。元素分析:C1314ClNの計算値:C,55.82;H,5.04;N,15.02。実測値:C,56.04;H,4.82;N,15.01。
TP62の合成。
TP58(6.76mmol)1.89gをEtOH 100mLに加えたものに、NaOH(27.0mmol)1.08gを添加し、混合物を還流温度で90分間加熱し、その後、冷却し、10%HCl 15mLで中和し、濃縮した。混合物を、水とEtOAcとの間で分配し、EtOAcを乾燥し濃縮することにより、白色固体1.57gが得られた(98%)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 10.76(s,1H)、7.60(d,J=2.4Hz,1H)、7.47(dd,J=8.7,2.4Hz,1H)、6.81(d,J=8.4Hz,1H)、5.75(s,2H)、3.33〜3.21(m,1H)、2.62(dd,J=16.6,6.5Hz,1H)、2.18(d,J=16.8Hz,1H)、1.03(d,J=7.1Hz,3H);13C NMR(101MHz,DMSO)δ 166.63、152.44、146.26、126.91、125.98、123.83、117.48、115.40、34.01、27.26、16.42。質量238(M+1)。
TP60の合成。
TP62(5.89mmol)1.40gを濃HCl 20mLに溶かした溶液を、氷浴で冷却し、その後、NaNO(5.89mmol)406mgを5mLの水に加えたものをゆっくり添加した。30分撹拌後、溶液を、CuCl(5.89mmol)583mgを水8mLと濃HCl 4mLとの混合物に溶解した氷冷溶液に添加した。室温に温めて90分撹拌した後、混合物を分液漏斗に移し、CHClで数回濯いだ。合わせたCHCl層をブラインで濯ぎ、乾燥し、濃縮し、ヘキサン中0〜40%のEtOAcでクロマトグラフィーを行うことにより、生成物1.10gが薄黄色の固体として得られ、これをCHClから再結晶することにより、生成物880mgが得られた(58%)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 11.11(s,1H)、7.96(s,1H)、7.76(d,J=9.2Hz,1H)、7.69(d,J=8.5Hz,1H)、3.41(p,J=7.1Hz,1H)、2.72(dd,J=16.8,6.9Hz,1H)、2.26(d,J=16.9Hz,1H)、1.06(d,J=7.0Hz,3H)。13C NMR(101MHz,DMSO)δ 166.80、150.90、135.96、132.22、132.06、131.30、127.82、126.31、33.80、27.31、16.17。質量257(M+1)。
TP61の合成。TP60(428mmol)110mgをモルホリン2mLおよびNMP 3mLに溶かした溶液を、密封したマイクロ波容器内で、200℃で8時間加熱した。冷却後、水およびEtOAcを添加し、水をEtOAcで数回濯ぎ、合わせたEtOAc層を水およびブラインで数回濯ぎ、その後、乾燥し濃縮した。ヘキサン中50〜100%のEtOAcでクロマトグラフィーを行い、その後、MeOHから再結晶することにより、生成物7.6mgが得られた(6%)。1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ 8.80(s,1H)、7.81(s,1H)、7.61(d,J=8.2Hz,1H)、7.04(d,J=8.3Hz,1H)、3.99〜3.78(m,4H)、3.30(p,J=7.4Hz,1H)、3.21〜2.99(m,4H)、2.70(dd,J=16.9,6.9Hz,1H)、2.48(d,J=17.0Hz,1H)、1.24(d,J=7.2Hz,3H)。質量308(M+1)。
示される化合物を、本明細書に記述される方法に従い、in vitroで様々な細胞系に対して試験をした。細胞を、合計40μlの体積で、384ウェルフォーマットに蒔く。示された化合物の濃縮物を、細胞を蒔いてから24時間後に添加した。48時間後、Cell Titer Glo(登録商標)ルミネセンス細胞生存度アッセイを使用して、細胞生存度を決定した。IC50を、下記の表で示したように計算した。化合物を、神経膠芽腫細胞系(GB1)に対しても試験をし、そのタイプの細胞系に対しても同様に活性を有することがわかった(データは示さず。)。
以下に示す公知のPDE3阻害剤を、本明細書に記述される方法により、in vitroで様々な細胞系に対して試験をした。細胞を、合計40μlの体積で384ウェルフォーマットに蒔く。示された化合物の濃縮物を、細胞を蒔いてから24時間後に添加した。48時間後、Cell Titer Glo(登録商標)ルミネセンス細胞生存度アッセイを使用して、細胞生存度を決定した。IC50を、下記の表で示したように計算した。様々なPDE3阻害剤は、in vitroでがん細胞の成長を阻害できることを示した。
示される化合物を、本明細書に記述される方法により、in vitroで様々な細胞系に対して試験をした。細胞を、合計40μlの体積で384ウェルフォーマットに蒔く。示された化合物の濃縮物を、細胞を蒔いてから24時間後に添加した。48時間後、Cell Titer Glo(登録商標)ルミネセンス細胞生存度アッセイを使用して、細胞生存度を決定した。IC50を、下記の表で示したように計算した。

Claims (73)

  1. 式II−iを有する化合物

    [式中、
    は、場合により置換されているアルキル、場合により置換されているアルケニル、アルキニル、ハロアルキル、場合により置換されているアリール、場合により置換されているヘテロアリール、場合により置換されている炭素環、場合により置換されている複素環、ハロ、H、場合により置換されているアルコキシ、場合により置換されているアミン、シアノ、または場合により置換されているアリールアルキルであり;
    は、場合により置換されているC〜Cアルキル、ハロアルキル、場合により置換されているアリール、場合により置換されているヘテロアリール、場合により置換されている炭素環、場合により置換されている複素環、ハロ、H、−OH、場合により置換されているアルコキシ、場合により置換されているアミノ、シアノ、または場合により置換されているアリールアルキルから選択され;
    は、ハロ、OR、NR、NRC(=O)R、または

    であり;
    およびRは独立に、無、H、−OH、=O、ハロ、ハロアルキル、アルキル、アルキニル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、炭素環、複素環、シアノ、アルコキシ、アミノであり、またはRおよびRは、さらに置換されていてもよく;
    10は、C、N、O、またはSである]、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグ。
  2. が、H、ハロまたはNRであり、Rが、H、ハロまたはNRである、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグ。
  3. がハロであり、Rが、HまたはNRである、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグ。
  4. がハロであり、RがNHである、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグ。
  5. がハロであり、RがHである、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグ。
  6. が、クロロ、フルオロ、またはヨードである、請求項5に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグ。
  7. が、クロロまたはフルオロである、請求項4に記載の化合物、請求項21に記載の化合物、または薬学的に許容されるこれらの塩、エステルもしくはプロドラッグ。
  8. およびRが、ハロである、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグ。
  9. およびRが、ヨード、フルオロまたはクロロである、請求項28に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグ。
  10. が、場合により置換されているC〜Cアルキルである、請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物。
  11. がメチルである、請求項10に記載の化合物。
  12. 式II−j

    [式中、RはC〜Cアルキルであり、Rはハロである]を有する、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグ。
  13. 式II−k

    [式中、Rはメチルであり、Rは、クロロまたはフルオロである]を有する、請求項12に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグ。
  14. 式II−l

    [式中、
    は、Hまたはハロであり;
    はC〜Cアルキルであり;
    は、HまたはC〜Cアルキルであり;
    10は、CまたはNである]を有する、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグ。
  15. 10がNである、請求項14に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグ。
  16. がC〜Cアルキルである、請求項15に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグ。
  17. がHである、請求項15または16に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグ。
  18. 10がCである、請求項14に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグ。
  19. がHである、請求項18に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグ。
  20. がメチルである、請求項18または19に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグ。
  21. 式II−m

    [式中、Rが、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロアリール、C〜Cアルキル、またはC〜Cアルケニルである]を有する、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグ。
  22. がC〜Cシクロアルキルである、請求項21に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグ。
  23. がシクロヘキサニルである、請求項21に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグ。
  24. がC〜Cアルキルである、請求項21に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグ。
  25. がC〜Cアルケニルである、請求項21に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグ。
  26. がシクロヘキセニルである、請求項21に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグ。
  27. がC〜Cシクロアルケニルである、請求項21に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグ。
  28. がピリミジルである、請求項21に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグ。
  29. が、場合により置換されているC〜Cアルキルである、請求項21から28のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグ。
  30. がメチルである、請求項29に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグ。
  31. である、請求項1に記載の化合物、またはそのプロドラッグ、もしくは薬学的に許容される塩。
  32. 式Iの化合物
    [式中、
    は、−A−A−A−A−であり、
    は、CまたはNであり、
    は、CまたはNであり、
    は、H、ハロ、場合により置換されているアルキル、場合により置換されているアルケニル、アルキニル、ハロアルキル、場合により置換されているアリール、場合により置換されているヘテロアリール、場合により置換されている炭素環、場合により置換されている複素環、場合により置換されているアルコキシ、場合により置換されているアミン、シアノ、または場合により置換されているアリールアルキルであり、
    は、場合により置換されているC〜Cアルキル、ハロアルキル、場合により置換されているアリール、場合により置換されているヘテロアリール、場合により置換されている炭素環、場合により置換されている複素環、ハロ、H、−OH、場合により置換されているアルコキシ、場合により置換されているアミン、シアノ、または場合により置換されているアリールアルキルであり、
    は、場合により置換されている、飽和または不飽和アルキル、場合により置換されているアリール、場合により置換されているヘテロアリール、場合により置換されている炭素環、または場合により置換されている複素環、H、ハロ、アルコキシ、ハロアルキル、場合により置換されているアルコキシ、シアノ、場合により置換されているアリールアルキルであり、
    は、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロアリール、OR、NR、NRC(=O)R、もしくは

    であり;
    または、RとRは、これらが結合されている原子と一緒になって5〜8個の原子のアリール、ヘテロアリール、複素環もしくは炭素環を形成し、
    ここで、A、A、A、およびAは独立に、炭素または無であり、A、A、A、およびAの2個以上が炭素である場合、炭素の間の結合は、場合により二重結合であり、A、A、A、およびAのそれぞれに結合した各Rは、互いに独立しており、RおよびRは独立に、無、H、−OH、=O、ハロ、ハロアルキル、アルキル、アルキニル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、炭素環、複素環、シアノ、アルコキシ、アミンであり、RおよびRは、さらに置換されていてもよく、
    10は、C、N、O、またはSである]、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグ。
  33. 式I−aまたは式I−b
    を有する、請求項32に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグ。
  34. 式II
    [式中、
    −−−−−が、任意選択の二重結合であり、
    が、CまたはNであり、
    が、CまたはNであり、
    は、場合により置換されているアルキル、場合により置換されているアルケニル、アルキニルハロアルキル、場合により置換されているアリール、場合により置換されているヘテロアリール、場合により置換されている炭素環、場合により置換されている複素環、ハロ、H、場合により置換されているアルコキシ、場合により置換されているアミン、シアノ、または場合により置換されているアリールアルキルであり、
    各Rは独立に、場合により置換されているC〜Cアルキル、ハロアルキル、場合により置換されているアリール、場合により置換されているヘテロアリール、場合により置換されている炭素環、場合により置換されている複素環、ハロ、H、−OH、場合により置換されているアルコキシ、場合により置換されているアミノ、シアノ、または場合により置換されているアリールアルキルから選択され、
    は、場合により置換されている、飽和または不飽和アルキル、場合により置換されているアリール、場合により置換されているヘテロアリール、場合により置換されている炭素環、または場合により置換されている複素環、H、ハロ、アルコキシ、ハロアルキル、場合により置換されているアルコキシ、シアノ、場合により置換されているアリールアルキルであり、
    は、ハロ、OR、NR、NRC(=O)R、または
    であり、
    およびRは、RおよびRが結合されている原子に縮合された、5〜8個の原子のアリール、ヘテロアリール、複素環もしくは炭素環を形成し、
    ここで、RおよびRは独立に、無、H、−OH、=O、ハロ、ハロアルキル、アルキル、アルキニル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、炭素環、複素環、シアノ、アルコキシ、アミノであり、またはRおよびRは、さらに置換されていてもよく;
    およびRは独立に、無、H、−OH、=O、ハロ、ハロアルキル、アルキル、アルキニル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、炭素環、複素環、シアノ、アルコキシ、アミノであり、またはRとRは、R、R、およびNによって形成される環が、Nが結合している環と縮合されるようにNと環を形成し、RおよびRは、さらに置換されていてもよく、
    10は、C、N、O、またはSである]を有する、請求項32に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグ。
  35. がCであり、XがCである、請求項32から34のいずれか一項に記載の化合物。
  36. が、H、NH、ハロ、NO、またはSOである、請求項32から35のいずれか一項に記載の化合物。
  37. が、−NH、−N((CHCH、−NH(CHCH、−NHC(=O)(CHCH)、または
    [式中、qは0〜6である]である、請求項32から36のいずれか一項に記載の化合物。
  38. が、
    である、請求項37に記載の化合物。
  39. 式II−a

    を有する、請求項32に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグ。
  40. が、H、NH、ハロ、NO、またはSOである、請求項39に記載の化合物。
  41. が、−NH、−N((CHCH、−NH(CHCH、−NHC(=O)(CHCH)、または
    [式中、qは、0〜6である]である、請求項39または40に記載の化合物。

  42. であり、
    10は、SまたはOである、請求項39から41のいずれか一項に記載の化合物。
  43. が無である、請求項39から42のいずれか一項に記載の化合物。
  44. 式II−b

    を有する、請求項39に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグ。
  45. がHであり、各Rが独立に、HまたはC〜Cアルキルである、請求項44に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグ。
  46. 式II−c

    を有する、請求項39に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグ。
  47. が、H、NO、NH、またはハロであり、RがC〜Cアルキルである、請求項46に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグ。
  48. 式II−d

    を有する、請求項39に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグ。
  49. が、H、NO、NH、またはハロであり、RがC〜Cアルキルである、請求項48に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグ。
  50. 式II−eまたはII−f

    を有する、請求項39に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグ。
  51. 式II−gまたはII−h

    を有する、請求項50に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグ。
  52. が、H、アルキルアミノ、NO、NH、またはハロであり、RがC〜Cアルキルである、請求項51に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグ。
  53. 実質的に光学的に純粋である、請求項1から52のいずれか一項に記載の化合物。
  54. からなる群から選択される化合物。
  55. 請求項1から54のいずれか一項に記載の、化合物または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグを含む医薬組成物。
  56. 化合物または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグが、少なくとも90%光学的に純粋である、請求項55に記載の医薬組成物。
  57. 化合物または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグが、少なくとも90〜99%光学的に純粋である、請求項55に記載の医薬組成物。
  58. 化合物または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグが、少なくとも99〜100%光学的に純粋である、請求項55に記載の医薬組成物。
  59. 化合物または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグが、光学的に純粋である、請求項55に記載の医薬組成物。
  60. 請求項1から54のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグ、または請求項55に記載の医薬組成物をがんを有する対象に投与するステップを含む、がんを治療する方法。
  61. がんが、メラノーマ、子宮内膜がん、肺がん、造血性がん/リンパ系がん、卵巣がん、子宮頸部がん、軟部組織肉腫、尿路がん、膵がん、甲状腺がん、腎がん、神経膠芽腫、乳がんである、請求項60に記載の方法。
  62. 対象が、それを必要とする対象である、請求項60または61に記載の方法。
  63. 追加のがん治療薬を投与するステップをさらに含む、請求項60に記載の方法。
  64. 追加のがん治療薬が、ザルダベリン、アナグレリド、イマゾダン、もしくはクワジノン、またはこれらの任意の組合せである、請求項63に記載の方法。
  65. 追加のがん治療薬が、PDE阻害薬である、請求項63に記載の方法。
  66. PDE阻害薬の化合物、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグを、それを必要とするがんを有する対象に投与するステップを含む、がんを治療する方法。
  67. PDE阻害薬がPDE3阻害薬である、請求項66に記載の方法。
  68. PDE阻害薬が、ザルダベリン、アナグレリド、イマゾダン、もしくはクワジノン、またはこれらの任意の組合せである、請求項66に記載の方法。
  69. がんが、メラノーマ、子宮内膜がん、肺がん、造血性がん/リンパ系がん、卵巣がん、子宮頸部がん、軟部組織肉腫、尿路がん、膵がん、甲状腺がん、腎がん、神経膠芽腫、乳がんである、請求項66に記載の方法。
  70. がんが、B細胞増殖型のがんではない、請求項66に記載の方法。
  71. がんが、多発性骨髄腫ではない、請求項66に記載の方法。

  72. [式中、Zは、C〜Cアルキルであり、Xは、クロロまたはヨードである]を作製する方法であって、

    を、

    を作製するのに十分な条件下で反応させるステップを含む方法。

  73. [式中、ZはC〜Cアルキルである]を作製する方法であって、

    を、

    を作製するのに十分な条件下で反応させるステップを含む方法。
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