JP2016511666A - 車輪付きの乗り物およびその操作方法 - Google Patents
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Abstract
本発明は、車輪付きの乗り物およびその操作方法に関する。本発明は、特に、身体障害者用移動補助具に関する使用に好適である。車輪付きの乗り物は、フレームと、平行であり離間された回転軸を有し、フレームに対して第1旋回軸を中心に旋回するように構成された第1車輪および第2車輪を備える第1車輪アセンブリと、フレームに対して第2旋回軸を中心に旋回するように構成された第3車輪を備える第2車輪アセンブリとを備える。一部の実施形態は、段を上るおよび/下ることが可能な車輪付きの乗り物を提供するよう構成される。一部の実施形態は、シングルアクチュエーターを使用した第1および第2車輪アセンブリの旋回を容易にするよう構成される。【選択図】図1
Description
本発明は、車輪付きの乗り物およびその操作方法に関する。本発明は、より詳細には、身体障害者用の移動補助具の使用に好適であり、その用途に関して、以下に記載する。しかし、本発明は、この特定の使用範囲に限定されないことを理解されたい。
車椅子などの既存の移動補助具は、いくつかの欠点を有しており、その結果、そのような移動補助具は使用者に適正な機動性を提供することができない。
例えば、既存の移動補助具は、厳格な「ANSI/RESNA/FDA/ISO」の標準的なガイドラインに準拠しなければならないため、設計および構成面で妥協を迫られている(すなわち、移動補助具は、机の下にフィットしなければならない)。
またさらに、既存の移動補助具は、縁石の昇降に不向きであり、傾斜路およびエレベーターなどの使用を必要とすることがある。またさらに、既存の移動補助具は、車輪がパンクした場合に動作不能となることがある。またさらに、既存の移動補助具は、砂や雪など差がある面に不向きである。
本発明は、既存の移動補助具の不備のうちの少なくとも一部を解消または実質的に改善する、乗り物およびその操作方法を提供するか、あるいは少なくとも代替物を提供することに関する。
本明細書で何らかの先行技術情報が参照される場合、そのような情報が、当該技術分野、豪州、またはその他任意の国における技術常識の一部を形成することを、当該引用文献が認めることにはならない点を理解されたい。
したがって、第1の態様では、本発明は、
フレームと、
平行であり離間された回転軸を有し、フレームに対して第1旋回軸を中心に旋回するように構成された第1車輪および第2車輪を備える第1車輪アセンブリと、
フレームに対して第2旋回軸を中心に旋回するように構成された第3車輪を備える第2車輪アセンブリとを備える車輪付きの乗り物を提供する。
フレームと、
平行であり離間された回転軸を有し、フレームに対して第1旋回軸を中心に旋回するように構成された第1車輪および第2車輪を備える第1車輪アセンブリと、
フレームに対して第2旋回軸を中心に旋回するように構成された第3車輪を備える第2車輪アセンブリとを備える車輪付きの乗り物を提供する。
第1車輪アセンブリは、第1旋回軸においてフレームに旋回可能に接合された第1副フレームを備えてよく、第2車輪は、第1旋回軸から所定の距離離れて、第1副フレームに回転可能に接合される。
第1副フレームは、第1旋回軸においてフレームに旋回可能に接合された第2アームに旋回可能に接合された第1アームを含んでも良く、第1車輪は、第1アームに回転可能に接合され、第2車輪は、第2アームに回転可能に接合され、そのため、第1車輪は、第1アームの旋回可能な第2アームとの接合を中心に旋回するように構成される。
第2車輪アセンブリは、第2旋回軸においてフレームに旋回可能に接合された第2副フレームを備えてよく、第3車輪は、第2副フレームに回転可能に接合される。
第2副フレームは、第2旋回軸においてフレームに旋回可能に接合された基端部と、第3車輪に連結される先端部を有するアームを備えてよい。
第2副フレームは、第3旋回軸においてフレームに旋回可能に接合された基端部と、第2副フレームの第1および第2アームの先端部間に延在する連結部材とを備えてよく、第3車輪は、連結部材に連結され、第2軸中心の動きの旋回範囲の少なくとも一部にわたり、実質的に水平に保持される。
第2副フレームは、連結部材に旋回可能に接合された横部材を備えてよく、第3車輪は、連結部材の外側の、横部材の先端部に回転可能に接合された少なくとも1つの車輪を備え、横部材は、連結部材に対して前額面において旋回するように構成される。
横部材は、垂直に離間された第1横部材および第2横部材を備えてよく、第1横部材は、その中央で連結部材に旋回可能に接合され、第2横部材は、中央で連結部材に旋回可能に接合され、第2横部材と連結部材との間の旋回可能な接合は、弓状の軌道で可動であり、それにより、第1および第2連結部材の外側の両端は、連結部材に対する第1および第2横部材の動きの旋回範囲にわたり、互いに、実質的に固定された垂直で水平な位置で保持される。
第2横部材と連結部材との間の旋回可能な接合は、弓状の軌道の中央に向かって付勢され、第1および第2横部材は、連結部材に対して、横方向に配置される。
第3車輪は、連結部材の外側の横部材の両端から垂下する一組のスイベルキャスターを備えてよい。
一部の実施形態では、第1車輪アセンブリは、第1傾斜位置、第2傾斜位置、および中間位置を含む、フレームに対する3点間で可動であり、第2車輪アセンブリは、急傾斜位置および緩傾斜位置を含む、フレームに対する下方に延在する2つの位置間で可動であり、第1車輪アセンブリの第1傾斜位置において、第2車輪アセンブリは、急傾斜位置にあり、第1車輪アセンブリの中間位置において、第2車輪アセンブリは、緩傾斜位置にあり、第2傾斜位置において、第2車輪アセンブリは、緩傾斜位置にある。
乗り物は、第1旋回軸を中心に第1車輪アセンブリが旋回する動き、または第2旋回軸中心に第2車輪アセンブリが旋回する動きを、第1車輪アセンブリおよび第2車輪アセンブリの他方が旋回する動きに伝達する機構をさらに備えてよい。
機構は、第1車輪アセンブリまたは第2車輪アセンブリを第1車輪アセンブリおよび第2車輪アセンブリの他方を旋回させるアクチュエーターに応じて旋回させるように構成されてもよい。
フレームは、座面を支持する座面支持部を備えてよく、第1車輪アセンブリは、第1旋回軸において、座面支持部を旋回可能に接合し、第2車輪アセンブリは、第2旋回軸において、座面支持部を旋回可能に接合する。
第1旋回軸は、座面支持部の第1端に向かって設置されてもよく、第2旋回軸は、座面支持部の反対の第2端に向かって設置されてもよい。
一部の実施形態では、乗り物は、第1旋回軸においてフレームに旋回可能に接合する基端部を有し、係合した際、第1車輪アセンブリと共に旋回することにより、その先端部が座面の重量の少なくとも一部に耐えるように構成される選択的に係合可能な座面リフトアームを備える。
座面リフトアームは、第1車輪アセンブリの旋回に応じて、座面支持部に対し、座面を傾斜させるように、第1車輪アセンブリに選択的に旋回可能に固定されることにより係合されてもよい。
フレームは、比較的直立した位置と比較的リクライニングした位置との間で、座面支持部に対して、背もたれ支持部を旋回させるための、座面支持部に旋回可能に接合される背もたれ支持部を備えてよい。
一部の実施形態では、背もたれ支持部は、第1旋回軸中心の第1車輪アセンブリの動きの旋回範囲の第1部分にわたり、直立位置で保持され、第1旋回軸中心の第1車輪アセンブリの動きの旋回範囲の第2部分にわたり、リクライニング位置に対して可動である。
第1車輪アセンブリは、背もたれ支持部に接合するフォロアに係合するカムに接合されてもよく、カムは、直立位置で背もたれ支持部を保持する第1車輪アセンブリの動きの旋回範囲の第1部分にわたり、フォロアと接触する弓状部を備え、カムは、リクライニング位置に対して、背もたれ支持部の移動を可能にする、第1車輪アセンブリの動きの旋回範囲の第2部分にわたり、フォロアを受ける凹部をも備える。
一部の実施形態では、乗り物は、第1旋回軸中心の第1車輪アセンブリの旋回に応じて、フレームに対して前後に移動するように構成される蓄電装置を備える。
別の態様では、本発明は、フレームと、平行であり離間された回転軸を有し、フレームに対して第1旋回軸を中心に旋回するように構成された第1車輪および第2車輪を備える第1車輪アセンブリと、フレームに対して第2旋回軸を中心に旋回するよう構成される第3車輪を備える第2車輪アセンブリとを備える乗り物を操作する方法であって、
第1車輪アセンブリが第1傾斜位置にあり、第2車輪アセンブリがフレームに対して急傾斜位置にあり、第1車輪および第2車輪のうち一方が水平面の上方に上がり、第1車輪および第2車輪のうち他方および第3車輪が平面にある第1の構成で乗り物を構成することと、
フレームに対して中間位置へ第1旋回軸を中心に第1車輪アセンブリを旋回させ、フレームに対して緩傾斜位置へ第2旋回軸を中心に第2車輪アセンブリを旋回させ、第1車輪、第2車輪、および第3車輪が平面にある乗り物を構成することと、
フレームに対して第2傾斜位置へ第1旋回軸を中心に第1車輪アセンブリを旋回させ、第1車輪および第2車輪が平面にあり、第3車輪が平面の上方に上がった構成の乗り物を構成することとを含む方法を提供する。
第1車輪アセンブリが第1傾斜位置にあり、第2車輪アセンブリがフレームに対して急傾斜位置にあり、第1車輪および第2車輪のうち一方が水平面の上方に上がり、第1車輪および第2車輪のうち他方および第3車輪が平面にある第1の構成で乗り物を構成することと、
フレームに対して中間位置へ第1旋回軸を中心に第1車輪アセンブリを旋回させ、フレームに対して緩傾斜位置へ第2旋回軸を中心に第2車輪アセンブリを旋回させ、第1車輪、第2車輪、および第3車輪が平面にある乗り物を構成することと、
フレームに対して第2傾斜位置へ第1旋回軸を中心に第1車輪アセンブリを旋回させ、第1車輪および第2車輪が平面にあり、第3車輪が平面の上方に上がった構成の乗り物を構成することとを含む方法を提供する。
また別の態様では、本発明は、フレームと、平行であり離間された回転軸を有し、フレームに対して第1旋回軸を中心に旋回するように構成された第1車輪および第2車輪を備える第1車輪アセンブリと、フレームに対して第2旋回軸を中心に旋回するよう構成される第3車輪を備える第2車輪アセンブリとを備える乗り物を使用して段を上がる方法であって、
第1車輪アセンブリが第1傾斜位置にあり、第2車輪アセンブリがフレームに対して急傾斜位置にあり、第1車輪および第2車輪のうち一方が水平面の上方に上がり、第1車輪および第2車輪のうち他方および第3車輪が平面にある第1の構成で乗り物を構成することと、
フレームに対して中間位置へ第1旋回軸を中心に第1車輪アセンブリを旋回させ、フレームに対して緩傾斜位置へ第2旋回軸を中心に第2車輪アセンブリを旋回させ、第1車輪、第2車輪、および第3車輪が平面にある乗り物を構成することと、
フレームに対して第2傾斜位置へ第1旋回軸を中心に第1車輪アセンブリを旋回させ、第1車輪および第2車輪が平面にあり、第3車輪が平面の上方に上がった構成の乗り物を構成することと、
乗り物を前進させ、第3車輪が水平面の上方に上がった段の上面に置かれることと、
第1傾斜位置と中間位置との間の位置へ第1車輪アセンブリを旋回し、急傾斜位置に向かって第2車輪アセンブリを旋回し、第1車輪および第2車輪のうち一方が急傾斜位置の上方に持ち上げられ、乗り物をさらに前進させ、第1車輪および第2車輪のうち持ち上げられた方が上面に置かれることと、
中間位置に向かって、第1車輪アセンブリを旋回し、第1車輪および第2車輪のうち他方を水平面の上方に持ち上げ、乗り物をさらに前進させ、第1車輪、第2車輪、および第3車輪を上面に置くこととを含む方法を提供する。
第1車輪アセンブリが第1傾斜位置にあり、第2車輪アセンブリがフレームに対して急傾斜位置にあり、第1車輪および第2車輪のうち一方が水平面の上方に上がり、第1車輪および第2車輪のうち他方および第3車輪が平面にある第1の構成で乗り物を構成することと、
フレームに対して中間位置へ第1旋回軸を中心に第1車輪アセンブリを旋回させ、フレームに対して緩傾斜位置へ第2旋回軸を中心に第2車輪アセンブリを旋回させ、第1車輪、第2車輪、および第3車輪が平面にある乗り物を構成することと、
フレームに対して第2傾斜位置へ第1旋回軸を中心に第1車輪アセンブリを旋回させ、第1車輪および第2車輪が平面にあり、第3車輪が平面の上方に上がった構成の乗り物を構成することと、
乗り物を前進させ、第3車輪が水平面の上方に上がった段の上面に置かれることと、
第1傾斜位置と中間位置との間の位置へ第1車輪アセンブリを旋回し、急傾斜位置に向かって第2車輪アセンブリを旋回し、第1車輪および第2車輪のうち一方が急傾斜位置の上方に持ち上げられ、乗り物をさらに前進させ、第1車輪および第2車輪のうち持ち上げられた方が上面に置かれることと、
中間位置に向かって、第1車輪アセンブリを旋回し、第1車輪および第2車輪のうち他方を水平面の上方に持ち上げ、乗り物をさらに前進させ、第1車輪、第2車輪、および第3車輪を上面に置くこととを含む方法を提供する。
またさらに別の態様では、本発明は、フレームと、平行であり離間された回転軸を有し、フレームに対して第1旋回軸を中心に旋回するように構成された第1車輪および第2車輪を備える第1車輪アセンブリと、フレームに対して第2旋回軸を中心に旋回するよう構成される第3車輪を備える第2車輪アセンブリとを備える乗り物を使用して、段を下降する方法であって、
第1車輪アセンブリが第1傾斜位置にあり、第2車輪アセンブリがフレームに対して急傾斜位置にあり、第1車輪および第2車輪のうち一方が水平面の上方に上がり、第1車輪および第2車輪のうち他方および第3車輪が平面にある第1の構成で乗り物を構成することと、
フレームに対して中間位置へ第1旋回軸を中心に第1車輪アセンブリを旋回させ、フレームに対して緩傾斜位置へ第2旋回軸を中心に第2車輪アセンブリを旋回させ、第1車輪、第2車輪、および第3車輪が平面にある乗り物を構成することと、
フレームに対して第2傾斜位置へ第1旋回軸を中心に第1車輪アセンブリを旋回させ、第1車輪および第2車輪が平面にあり、第3車輪が平面の上方に上がった構成の乗り物を構成することと、
乗り物を前進させ、段の縁を越え、下面の高さより上方に、第3車輪を置き、乗り物をさらに前進させ、第1車輪および第2車輪のうち一方を段の縁を越えて置き、第1車輪および第2車輪のうち一方および第3車輪が下面にある状態となるまで、乗り物を段の縁を越えて傾斜させることと、
乗り物をさらに前進させ、中間位置へ第1車輪アセンブリを旋回させ、第1車輪、第2車輪、および第3車輪が下面にある乗り物を構成することとを含む方法を提供する。
第1車輪アセンブリが第1傾斜位置にあり、第2車輪アセンブリがフレームに対して急傾斜位置にあり、第1車輪および第2車輪のうち一方が水平面の上方に上がり、第1車輪および第2車輪のうち他方および第3車輪が平面にある第1の構成で乗り物を構成することと、
フレームに対して中間位置へ第1旋回軸を中心に第1車輪アセンブリを旋回させ、フレームに対して緩傾斜位置へ第2旋回軸を中心に第2車輪アセンブリを旋回させ、第1車輪、第2車輪、および第3車輪が平面にある乗り物を構成することと、
フレームに対して第2傾斜位置へ第1旋回軸を中心に第1車輪アセンブリを旋回させ、第1車輪および第2車輪が平面にあり、第3車輪が平面の上方に上がった構成の乗り物を構成することと、
乗り物を前進させ、段の縁を越え、下面の高さより上方に、第3車輪を置き、乗り物をさらに前進させ、第1車輪および第2車輪のうち一方を段の縁を越えて置き、第1車輪および第2車輪のうち一方および第3車輪が下面にある状態となるまで、乗り物を段の縁を越えて傾斜させることと、
乗り物をさらに前進させ、中間位置へ第1車輪アセンブリを旋回させ、第1車輪、第2車輪、および第3車輪が下面にある乗り物を構成することとを含む方法を提供する。
またさらに別の態様では、本発明は、乗り物用車輪アセンブリであって、横部材の両端に回転可能に接合される少なくとも2つのスイベルキャスター車輪を備え、両端の中間となる点で、横部材は、乗り物に接合されるよう構成される連結部材に旋回可能に接合され、横部材は、連結部材に対して旋回するよう構成され、スイベルキャスター車輪の比較的垂直な動きを提供し、水平に対し、垂直な方向にスイベルキャスター車輪のスイベル軸を保持する車輪アセンブリを提供する。
横部材は、垂直に離間された第1横部材および第2横部材を備えてよく、第1横部材は、その中央で、連結部材に旋回可能に接合され、第2横部材は、中央で、連結部材に旋回可能に接合され、第2横部材と連結部材との間の旋回可能な接合は、弓状の軌道で可動であり、第1および第2連結部材の外側の両端は、連結部材に対する第1および第2横部材の動きの旋回範囲にわたり、互いに対する実質的に固定され垂直に配置された位置に保持される。
第2横部材と連結部材との間の旋回可能な接合は、第1および第2横部材を連結部材に対して横方向に配置する弓状の軌道の中央に向かって付勢されてもよい。
弓状の軌道は、連結部材との第1横部材の旋回可能な接合から放射状に延びる一定の半径を有してもよい。
本発明の範囲に入り得る任意の他の形態があるが、添付の図面を参照し、ほんの一例として、本発明の好適な実施形態について以下に記載する。
以下の記載において、異なる実施形態における同様または同一の参照符号が同一または同様の特徴を示すことに留意されたい。
図1〜6は、本発明の実施形態に係る車輪付きの乗り物10を示す。図1に示す実施形態を参照すると、本発明は、フレーム11を備え、第1車輪22および第2車輪24を備える第1車輪アセンブリ20を備える車輪付きの乗り物10に関する。フレーム11は、背もたれ支持部102および座面支持部104を備え、そこに、背もたれ103および座面105が支持される。第1車輪22および第2車輪24は、それぞれ、回転軸22a,24aを有する。第1車輪22および第2車輪24の回転軸22a,24aは、互いに離間し、互いに平行である。第1車輪22および第2車輪24は、フレーム11に対して、第1旋回軸を中心に、旋回するように構成される。乗り物10は、第3車輪42を備える第2車輪アセンブリ40をも備える。第2車輪アセンブリ40は、第3車輪42が、フレーム11に対して、第2旋回軸41を中心に旋回するよう構成されるように、構成される。
第1車輪アセンブリ20は、第2車輪24を回転軸24aで旋回可能に接合する旋回アーム32を備える副フレーム30を備える。そのため、第2車輪24は、第1旋回軸21から所定の距離離れて、副フレーム30に接合される。図面、特に図9から分かるように、副フレーム30は、旋回アーム32との旋回可能な接合36で旋回可能に接合される揺動アーム揺動アーム35をも備える。第1車輪22は、回転軸22aで揺動アーム35と旋回可能に接合される。第1車輪22は、旋回アーム32との揺動アーム35の旋回可能な接合36を中心に旋回するよう構成される。図1に示される実施形態では、第1車輪アセンブリ20は、旋回アーム32および第2車輪24に対する、揺動アーム35および第1車輪22の相対的に旋回する動きを制御する衝撃吸収装置28を備える。
第2車輪アセンブリ40は、第2旋回軸41において、フレーム11に旋回可能に接合された第2副フレーム50を備える。第3車輪42は、第2副フレーム50に旋回可能に接合される。第2副フレーム50は、第2旋回軸41でフレーム11と旋回可能に接合された基端部と、第3車輪42に間接的に連結される先端部とを有するアーム52を備える。第2副フレーム50は、第3旋回軸55においてフレーム11と旋回可能に接合された基端部を有する第2アーム54と、第2副フレーム50の第1および第2アーム52および54の先端部間に延在する連結部材60とを備える。このように、第2車輪アセンブリ40の、第1および第2アーム52および54、連結部材60、およびフレーム11は、協働し、一般的な四角形の配置を形成する。第2副フレームは、乗り物10が第2軸41を中心とする第3車輪42の動きの旋回範囲の少なくとも一部にわたり支持される面と、連結部材60が実質的に水平に保持されるように構成される。有利なことに、連結部材60の水平さを維持することにより、第3車輪42としてキャスター車輪を採用することができる。しかし、代替の実施形態では、乗り物10は、連結部材60に接合される1つの支持アームを備えてもよいことに留意されたい。乗り物10は、そこに取り付けられるフットレスト111をさらに備える。フットレスト111は、細長部材56の端部に接合される。細長部材56の反対の端部は、旋回可能な接合56aで、座面105に旋回可能に接合される。細長部材56は、細長部材56の両端の中間問なる点で、連結60に旋回可能に接合される。そのため、細長部材56およびそこに接合されるフットレスト111の動きは、フレーム11に対する急傾斜位置および緩傾斜位置間の第2車輪アセンブリ40の連結60の動きと関連する。急傾斜位置および緩傾斜位置間の細長部材56とそこに接合されるフットレスト111の動きは、本明細書に記載する、フレーム11の座面支持部104に対する座面105の動きと、ある程度関連する。フットレスト111は、使用者により異なる足の長さに合うよう、伸縮手段などにより、細長部材56に対して伸長可能である。
図9,10a〜10dを参照すると、第2車輪アセンブリ40の第2副フレーム50が、連結部材60に旋回可能に接合された横部材160を備えることが分かる。第3車輪42は、連結部材60の外側の横部材160の両端に旋回可能に接合される少なくとも1つ、好ましくは2つの車輪42a,42bを備える。横部材160は、フレーム11、第1車輪アセンブリ20および連結部材60に対して、前額面で旋回するよう構成される。横部材160は、垂直に離間された第1横部材および第2横部材161および162を備える。第1横部材161は、第1横部材161の中央に設けられる旋回可能な接合161aを介して、連結部材60と旋回可能に接合される。第2横部材162も、第2横部材162の中央に設けられる旋回可能な接合162aを介して連結部材60と旋回可能に接合される。しかし、第2横部材162と連結部材60間の旋回可能な接合162aは、弓状の軌道62で可動である。弓状の軌道62は、連結部材60との、第1横部材161の旋回可能な接合161aに対し放射状に構成される。弓状の軌道62の半径は、全体にわたって一定であり、第1横部材161の旋回可能な接合161aから放射状にある。
第1横部材161および第2横部材162の外側の両端は、連結部材60に対する第1横部材161および第2横部材162の、前額面における動きの旋回範囲にわたって、互いに対し、実質的に固定され垂直に配置された位置で保持される。有利なことに、互いに対し、実質的に固定され垂直に配置された位置に保持された第1横部材161および第2横部材162の外側の両端を維持することにより、第2車輪42の2つの横方向に離間した車輪42a,42bとしてスイベルキャスター車輪を使用することができる。これは、スイベルキャスター車輪42a,42bを最も効率的に働かせるため、キャスター車輪42a,42b以外の水平面に対する垂直方向におけるスイベルキャスター車輪42a,42bの回動軸(すなわち、キャスター車輪42a,42bが回動する中心の軸)が、水平面に対するそれらの方向に応じた方向に向きを変え易くなるように、スイベルキャスター車輪42a,42bは、保持される。従って、スイベルキャスター車輪であることが好適な、1対の第3車輪42a,42bの回動軸は、第3車輪42a,42bのうち一方を水平面に残しつつ、第3車輪42a,42bのうち他方がこぶの上を転がるかまたはぶつからなければならない場合に生じることがあるような、一対の第3車輪42a,42bの相対的に垂直の動きもあるが、垂直に保持される。前述の配置は、フレーム11に対する前額面における第3車輪42a,42bの連結を提供し、第3車輪42a,42bの両方が、凹凸ある面の地面と、または第3車輪42a,42bの配置面が図10c,10dに示すように、第1車輪22および第2車輪24の配置面に水平でない場所と接触することを保証する。弓状の軌道62は、第2横部材162が連結部材60に対して旋回することを可能にし、旋回接合162aおよび第2横部材162の旋回接合に関する旋回軸にとっては、連結部材60に対する線状軌道ではなく、連結部材60に対して弓状の軌道で移動することが可能となる。従って第1横部材161および第2横部材162は、垂直に配置された位置で保持され、それにより、第3車輪42a,42bが配置される面が水平であるか否かに関わらず、第3車輪42a,42bの方向は、垂直に保持される。
第2横部材162および連結部材60間の旋回可能な接合162aは、弓状の軌道62の中央に向かって付勢される。一対の対向するばね部材63,65は、連結部材60および第2横部材62に接合され、弓状の軌道62の中央に向かって、第2横部材162および連結部材60間の旋回可能な接合162aを付勢する役割を担う。弓状の軌道62の中央に向かって、第2横部材162および連結部材60間の旋回可能な接合162aを付勢することは、連結部材60に対して、横方向の位置または水平な位置に向かって、第1および第2横部材161及び162を付勢することにもなる。これにより、第1横部材161および第2横部材162、ならびにその外端に接合される車輪42a,42bは、前額面における連結部材60を中心として旋回することができ、有利なことに、両車輪42a,42bが凹凸のある面の地面と接触したままにすることができる。車輪42a,42bは、連結部材60の外側の横部材160の両端に応じたスイベルキャスターであることが好適な。連結60との、第1横部材161および第2横部材162の旋回可能な接合は、第2副フレーム50の第1および第2アーム52および54に対する横部材160の旋回可能な動きを提供し、その結果、キャスター車輪42a,42bを垂直方向に保ちつつ、キャスター車輪42a,42bが連結される端部が上下に移動することを可能にする。横部材160の旋回可能な動きを制限するために、摩擦固定ナット64も備えられる。
図面、特に図9,10a〜10dから分かるように、第1アーム52は、衝突機構53を備える。衝突機構53は、横部材160の旋回可能な動きを制限するように構成される。衝突機構53は、乗り物10の一部の構成では、横部材160の旋回可能な動きを制限するように、横部材160を下方に圧迫し、乗り物10の他の構成では、横部材160の旋回可能な動きを可能にするように構成される。図に示す乗り物10の別の構成から明らかなように、以下に記載する、乗り物10が図1,7a,8aに示すように上昇構成にあるときなど、第2車輪アセンブリ40がフレーム11に対して急傾斜位置にあるとき、衝突機構53は、横部材160の旋回可能なうふぉきを実質的に妨げるように構成される。さらに、以下に記載する、乗り物10が図2,7b,8bに示すように下降構成にあるときなど、第2車輪アセンブリ40がフレーム11に対して緩傾斜位置にあるとき、衝突機構53は、横部材160の旋回可能な動きを可能にするように構成される。以下に記載する、図3,4,7c,7d,8c,8dに示す構成など、第3車輪42が平面の上方に上昇されたときなど、第2車輪アセンブリ40がフレーム11に対して緩傾斜位置にあるときにも、衝突機構53は、横部材160の旋回可能な動きを可能にするように構成される。以下に記載する、図5および7eに示す構成など、第2車輪アセンブリ40が、フレーム11に対して緩傾斜位置と急傾斜位置の間の位置にあるときにも、衝突機構53は、横部材160の旋回可能な動きの度合いを減らすことができるように構成される。
図1〜6に示す乗り物10は、電動アクチュエーターなどの機械式リニアアクチュエーターとして実現されたアクチュエーター80を備える。アクチュエーター80は、フレーム11に旋回可能に接合された第1端82と、旋回アーム32に旋回可能に接合された第2端84を備える。そのため、旋回アーム32は、図1〜6など側面から見た場合に、略Z型外形を有する。アクチュエーター80は、伸縮自在の伸長式ピストンと、シリンダー装置とを備える。アクチュエーター80の第1端82は、連結アセンブリ82aを介して、フレーム11の背もたれ支持部102に旋回可能に接合され、アクチュエーター80は、座面支持部104に対して、背もたれ支持部102を旋回させることが可能になる。連結アセンブリ82aは、アクチュエーター80の第1端82が、フレーム11の背もたれ支持部102に対する動きの制限された範囲で移動することを可能にするように構成される。アクチュエーター80の第2端84は、アクチュエーターが伸縮するとき、第1端82に向かって、または第1端82から離れるように移動するように構成され、それにより、旋回アーム32、全体として第1車輪アセンブリ20をフレーム11に対して第1旋回軸21を中心に旋回させる。
乗り物10は、第1旋回軸21を中心とする第1車輪アセンブリ20の旋回に応じて、第2車輪アセンブリ40を、第2旋回軸41を中心として旋回させるように構成される機構18を備える。図1〜6に示す実施形態では、機構18は、第1の旋回可能な接合21に隣接した、第1車輪アセンブリに接合される機械式連結と、第2の旋回可能な接合41に隣接した、第2車輪アセンブリ40との機械式連結とを備える。機構18は、ある回転方向における第1旋回軸21を中心とした第1車輪アセンブリ20の旋回する動きを、反対の回転方向における第2旋回軸41を中心とした第2車輪アセンブリ40の旋回する動きに伝達するように働くことができる。そのため、乗り物10は、シングルアクチュエーター80の使用を介して、各旋回軸21,41を中心として、第1車輪アセンブリ20および第2車輪アセンブリ40の両方を旋回可能に動かすように構成される。本明細書の記載から明らかとなるように、有利なことに、機構18は、乗り物10が、段を上がるおよび/または下がるために構成される、図1に示す上昇構成、図2に示す下降構成、および図3〜6に示す他の構成など、異なる構成にあることを可能にする。機構18は、第1および第2の旋回可能な接合21,41を中心として第1車輪アセンブリ20および第2車輪アセンブリ40を作動させる個別のアクチュエーターの必要性を取り除く点で有利である。機構は、ベルト駆動または鎖駆動機構など、図に示す旋回可能に接合されるアーム以外の形態をとってもよい。
以下の記載から明らかとなるように、乗り物100は、高さ調整、凹凸な地形での性能、可変の車輪ベース、安定性の向上、およびカーブ/段の上り下り性能を備えるいくつかの利点を提供する。
明細書全体にわたって、第1車輪、第2車輪、および第3車輪への言及は、2つの車輪のみに制限されるものと解釈されるべきではない。具体的には、第1車輪22への言及は、個別に駆動し得る、隣接し、軸方向に配置され、離間した2つ以上の車輪とみなしてもよい。同様に、第2車輪24への言及は、個別に駆動し得る、隣接し、軸方向に配置され、離間した2つ以上の車輪とみなしてもよい。好適な実施形態では、第2車輪24は、乗り物10の両側面に、一対の軸方向に配置され離間した車輪を備える。第2車輪24を備える各車輪は、電力駆動モーター(不図示)により個別に駆動し、乗り物10を操縦し、乗り物10の前後の動きを提供する。第1車輪22を備える車輪も、電力または別の動力の駆動モーター(不図示)により個別に駆動し、乗り物10を操縦し、乗り物10の前後の動きを提供してもよい。第1車輪22および第2車輪24を駆動するモーターは、第1車輪22および/または第2車輪24のハブ内に設置されるハブモーターを備えてよい。上述のように、第1車輪22および第2車輪24は、それぞれ、隣接し、軸方向に配置され、離間した2つの車輪を備えてよい。一実施形態では、第1車輪22および/または第2車輪24の左側のものは、第1モーターによって駆動し、第1車輪22および/または第2車輪24の右側のものは、第2モーターによって駆動する。このとき、モーターの動作は、乗り物10の操縦性能を提供するため、乗り物10の左右の車輪を個別に駆動させるよう独立して制御されてもよい。
同様に、第3車輪42への言及は、隣接し、軸方向に配置され、離間した2つ以上の車輪への言及を備えてよい。このとき、第1車輪22、第2車輪24、および第3車輪42への言及は、一実施形態において、乗り物10が軸方向に配置された一対の車輪が3組からなる6つの車輪を備えることを表すであろう。しかし、本明細書の目的として、用語「第1」「第2」および「第3」は、主に、乗り物10の前後の車輪または車輪の組みを区別するために使用される。
さらに、第1車輪、第2車輪、および第3車輪への言及は、位置的な限定を念頭に置くものと解釈されるべきではない。例えば、第2車輪アセンブリ40は、必ずしも、乗り物10の前方あるいは前端、または第1車輪アセンブリ20の前方に向かって設置される必要はなく、代わりに、乗り物10の後方あるいは後端、または第1車輪アセンブリ20の後方に向かって配置されてもよい。
以下の記載から明らかとなるように、有利なことに、第1車輪アセンブリ20は、互いに対して、第1車輪22および第2車輪24を上げ下げする機構を提供する。しかし、他の実施形態では、第1車輪22および第2車輪24は、必ずしも、第1車輪アセンブリ29により機械的に接合される必要はなく、例えば、独立した高さ調整機構を備えてもよいことに留意されたい。
このように、乗り物10は、図1〜6,7a〜7f,9a〜8fに示すいくつかの異なる構成で構成されることができる。具体的には、図1に示す構成を参照すると、乗り物10は、第1車輪アセンブリ20が、第1傾斜位置、または第2車輪アセンブリ40がフレーム11に対して急傾斜位置にある前方傾斜位置にある上昇構成をとり、これにより、第1車輪22および第3車輪42は、水平面で支持され、第2車輪24は、水平面の上方に上がる。このような構成において、フレーム11、ならびに背もたれ103および座面105をその上に支持する背もたれ支持部102および座面支持部104は、水平面の上方の比較的高い位置に保持され、そのため、乗り物10に、比較的高い重心および比較的短い車輪ベースを提供する。
図2を参照すると、下降構成にある乗り物10が示されている。乗り物10は、第1旋回軸21を中心に、第1車輪アセンブリ20をフレーム10に対して中間位置まで旋回し(第1車輪22および第2車輪24は、水平面で支持される)、第2旋回軸41を中心に第2車輪アセンブリ40をフレーム10に対して緩傾斜位置(すなわち、第3車輪42がフレーム10に近接し、フレーム10に対してさらに前方に設置される位置)まで旋回することによる下降構成をとり、第1車輪22、第2車輪24、および第3車輪42が面上にある乗り物10を構成する。図2に示す構成では、フレーム11、ならびに背もたれ103および座面105をその上に支持する背もたれ支持部102および座面支持部104は、水平面の上方の比較的低い位置に保持され、そのため、比較的低い重心を有する乗り物10を提供する。第1車輪22、第2車輪24、および第3車輪42も、比較的長い車輪ベースを提供するよう配置される。
図3を参照すると、第1車輪アセンブリ20が第1旋回軸21を中心に、フレーム11に対して第2傾斜位置まで旋回するよう、乗り物10は、構成される。第2傾斜位置では、第1車輪アセンブリ20は、後方位置または図1に示す第1傾斜位置に対する中間位置の反対側まで傾斜する。第2傾斜位置では、第1車輪22および第2車輪24が平面上にあり、第3車輪42が平面の上方に上がるように、乗り物10は、構成される。そのため、フレーム11は、乗り物10が第2車輪アセンブリ40および第3車輪が平面から立ち上がる「起立」位置にあるように、後方に傾斜する。図2,3に示す構成では、第2車輪アセンブリ40は、フレーム10に対して第2旋回軸41を中心とする同一の緩傾斜位置を保つ。
このように、第1車輪アセンブリ20が、アクチュエーター80により、図1の第1傾斜位置と図2の中間位置との間を旋回するとき、機構18は、図1の急傾斜位置から、図2の緩傾斜位置まで、第2車輪アセンブリ40を旋回するように作動することができることがわかるであろう。機構18は、第2車輪アセンブリ40を、アクチュエーター80により、図2の中間位置から、図4の第2傾斜位置まで旋回させつつ、フレーム10に対する緩傾斜位置において、第2旋回軸41を中心とした第2車輪アセンブリ40の位置を保持するようにも、作動することができる。
乗り物10が、段を上がるために、乗り物10は、図1〜5,7a〜7fに示すような上述の構成の流れを採用するよう操作される。まず、乗り物は、第1車輪アセンブリが、第1傾斜位置にあり、第2車輪アセンブリ40が、フレーム11に対して傾斜位置にあり、それにより、第1車輪22および第3車輪42が水平面で支持され、第2車輪24が水平面の上方に上がる、図1,7aの構成で構成される。次いで、乗り物10は、第1車輪アセンブリ20を、フレーム10に対して中間位置まで第1旋回軸21を中心に旋回し(第1車輪22および第2車輪24は、水平面で支持される)、第2車輪アセンブリ40を、フレーム10に対して、緩傾斜位置まで第2旋回軸41を中心に旋回することにより、第1車輪22、第2車輪24、および第3車輪42が、水平面にあるような、図2の構成に再構築される。乗り物10は、第1車輪アセンブリ20を、フレーム11に対して第2傾斜位置まで第1旋回軸21を中心に旋回することにより、第1車輪22および第2車輪24が、平面にあり、第2車輪が、平面の上方に上がるような、図3,7cの構成に再構築される。次いで、図7dに示すように、乗り物10は前進し、水平面の上方に上がった段2の上面3に、第3車輪42を置く。次いで、乗り物10は、第1車輪アセンブリ20を、図1,7cの第1傾斜位置と図2,7dの中間位置との間の位置まで、旋回し、第2車輪アセンブリ40を急傾斜位置に向かって旋回し、第2車輪24を水平面1の上方に持ち上げることにより、図7eに示す位置に再構築される。次いで、図7fに示すように、乗り物10は前進し、持ち上がった第2車輪24を上面3に置く。
乗り物10が段を下降するために、乗り物10は、図8a〜8fに示すような構成の流れを採用するよう操作される。まず、乗り物10は、第1車輪アセンブリ20が、第1傾斜位置にあり、第2車輪アセンブリ40がフレーム11に対して急傾斜位置にある、図1,8aの構成で構成され、それにより、第1車輪22はおよび第3車輪42は、水平面1で支持され、第2車輪24は、水平面1の上方に上がる。次いで、乗り物10は、第1車輪アセンブリ20をフレーム10に対して中間位置まで、第1旋回軸21を中心に旋回し(第1車輪22および第2車輪24は、水平面1で支持される)、第2車輪アセンブリ40を、フレーム10に対して緩傾斜位置まで、第2旋回軸41を中心に旋回することにより、第1車輪22、第2車輪24、および第3車輪42が水平面1にあるような図2,8bの構成に再構築される。乗り物10は、第1車輪アセンブリ20をフレーム11に対して第2傾斜位置まで、第1旋回軸21を中心に旋回することにより、第1車輪22および第2車輪24は、平面にあり、第3車輪42が、平面1の上方に上がるような、図3,8cの構成にさらに再構築される。次いで、乗り物10は前進し、第3車輪42を段2の縁を越えて、下面の高さより上方に置き、第2車輪24および第3車輪42が下面4にある状態まで、第1車輪アセンブリ20を図2,8bの中間位置と図3,8eの第2傾斜位置との間の位置まで旋回しつつ、乗り物10をさらに前進させ、第2車輪24を段2の縁を越えたところに置く。乗り物10は、さらに前進し、第1車輪アセンブリ20を、中間位置まで旋回させ、第1車輪22、第2車輪24および第3車輪42が下面4にある乗り物10を構成する。
図11a〜11fは、フレーム11に対して座面支持部104および背もたれ支持部102を部分的に持ち上げ、さらに、フレーム11に対して座面支持部104および好ましくは背もたれ支持部102を傾斜させるよう作動することができる選択的に係合可能な座面リフトアーム106を詳細に示す図である。座面リフトアーム106は、第1旋回軸21において、フレーム11に対し、基端部で旋回可能に接合される。座面リフトアーム106は、選択的に係合可能な固定機構108により第1車輪アセンブリ20に選択的に旋回可能に固定されることにより係合される。係合されたとき、座面リフトアーム106は、第1旋回軸21を中心に第1車輪アセンブリ2とともに旋回するように構成され、それにより、座面リフトアーム106の先端部107は、図5,7e,11eに示すように、座面支持部104の上方に上昇されることにより、座面105の重さの少なくとも一部に耐えるように構成される。座面リフトアーム106は、第1車輪アセンブリ20の旋回に応じて、座面支持部104に対して座面105を傾斜させるように構成される。座面105は、第3旋回軸55にて旋回可能に接合されることが好ましく、第1車輪アセンブリ20を伴う座面リフトアーム106の旋回に応じて、座面支持部104に対して座面105を傾斜させることが容易になる。座面支持部104に対して座面105を傾斜させることにより、使用者が座面104に座った乗り物10の重さは、図5,7eに示すように、乗り物が段2を上がるとき、第2車輪24および上水平面3を越えて前方に移行する。さらに、座面リフトアーム106が、第1車輪アセンブリ20に旋回可能に固定されるため、座面105および座面リフトアーム106にかかる使用者の重さは、第2車輪24が、上面3に置かれ、それにより第1車輪22が下面1の上方に持ち上がるとき、第1車輪アセンブリ20を旋回させる一因となる。そのため、座面リフトアーム106の構成は、比較的動力小さいアクチュエーター108が構成されることを可能とし、それにより、乗り物10の総重量を低減することができる。
背もたれ支持部102は、図1,7a,8a,11aに示す比較的直立した位置と、図3,7c,8c,11cに示す比較的リクライニングした位置との間を、背もたれ支持部102が座面支持部104に対して旋回することを可能にするため、座面支持部104との旋回可能な接合114で旋回可能に接合される。背もたれ支持部102は、第1旋回軸21を中心とした第1車輪アセンブリ20の動きの旋回範囲の第1部分にわたり、直立位置に保持され、第1旋回軸21を中心とした第1車輪アセンブリ20の動きの旋回範囲の第2部分にわたり、リクライニング位置に対して可動である。第1車輪アセンブリ20は、背もたれ支持部102を接合するフォロア109を係合するため、カム110に接合される。カム110は、座背面支持部102を直立位置に保持するため、第1車輪アセンブリ20の羽後行の旋回範囲の第1部分にわたり、フォロア109と接触する、弓状部111を備える。カム110は、リクライニング位置に対する、座背面支持部102の動きを可能にするため、第1車輪アセンブリ20の動きの旋回範囲の第2部分にわたり、フォロア109を受ける凹部112を備える。
ここで、図12に示す例示的な実施形態を参照すると、第1車輪22および第2車輪24の周囲に設置されるキャタピラ1101を備える乗り物100が示される。有利なことに、キャタピラ1101は、乗り物10が砂および雪などの面を通過可能な、全地形に対応する性能を乗り物10にさらに提供する。一実施形態では、キャタピラ1101は、乗り物10が第1車輪22および/または第2車輪24単独で駆動することができるように、取り外すことができる。
図13は、上述した様々な構成で乗り物10を構成するため、第1車輪アセンブリ20および第2車輪アセンブリ40を独立して旋回させるために構成される、2つの独立回転アクチュエーター181,182を採用する乗り物10の実施形態を示す図である。第1車輪アセンブリ20および第2車輪アセンブリ40の構成は、組込み制御部(不図示)により制御され得る回転アクチュエーター181,182により制御することができる。
図示されないが、乗り物10の実施形態に含まれ得るものは、再充電可能であってもよいバッテリーを備える電力源などの、リニアアクチュエーター80に接合される電源である。さらに、乗り物10は、アクチュエーターおよび乗り物10が駆動車輪を備える場合に車輪を駆動させることなど、他の機能性を構成する場合、ユーザーによる操作のための制御部(不図示)を備えてもよい。
制御部は、リニアアクチュエーターのバイナリ上下動作を提供するトグルスイッチなどのシンプルアナログ装置を備えてもよい。あるいは、制御部は、乗り物10の、ユーザーインタフェース、安全性、制御機能性を向上させるように、おおよそ図14に示す組込み制御部12100として実装されてもよい。制御部は、使用者が必ずしも、アクチュエーター80の操作制御する必要はなく、乗り物を使用するモードに応じて、アクチュエーター80の操作を制御部が制御するように、構成されてもよい。例えば、低速度では、制御部は、おおよそ図1に示す上昇構成で、乗り物10を構成してもよく、一方、速度を上げたとき、制御部は、おおよそ図2に示す下降構成で乗り物10を構成してもよい。もちろん、制御部は、乗り物10の速度以外のパラメーターに応じて乗り物10を構成してもよい。
図1を参照すると、乗り物100は、座席101を備える。本実施形態では、有利このとき、乗り物100は、例えば、使用者が家にいる間は図1aの上昇構成100aで、出かけるときには、図1bの下降構成100bで使用することができる。さらに、有利なことに、異なる高さの設定される乗り物100の性能により、使用者は、机の下に配置するため乗り物100を下げ、他のものおよび環境とのより良好な相互作用のため乗り物100を上昇させ、より良好な安定性などのため乗り物100を下降させることができる。
図14は、乗り物10を制御するために採用され得る組込み制御部12100を示す図である。制御部12100は、操縦性能を提供するように、アクチュエーター80の制御のみならず、第1車輪22および第2車輪24を備える一対の車輪の独立した制御を備える、第1車輪22および第2車輪24の駆動を制御することを目的として、採用されてもよい。制御部12100は、揮発性メモリ(RAM)および/または不揮発性メモリ(ROM)を備え得る、メモリ12110を備える。通常、メモリ12110は、揮発性および不揮発性メモリの組み合わせを備え、以下に記載するように、不揮発性メモリは、制御部12100ファームウェアを記憶し、揮発性メモリは、フェッチでコード実行サイクルの1つ以上の一時的な結果を記憶する。制御部12100は、コンピュータプログラムコード記憶媒体12120からデータを読み込むためのコンピュータプログラムコード記憶媒体リーダ12130を備える。記憶媒体12120は、CD−ROMディスクなどの光学媒体、フロッピーディスクやカセットテープなどの磁気媒体、またはUSBメモリスティックなどのフラッシュメディアであってもよい。I/Oインタフェース12140は、記憶媒体リーダ12130と通信し、SCSI、USBまたは同様のインタフェースの形態をとってもよい。I/Oインタフェース12140は、キーボードやポインティングデバイスなどの1つ以上のヒューマン・インタフェース・デバイス(HID)12160とも通信してもよい。I/Oインタフェース12140は、RS−232インタフェースなどの好適なインタフェースを使用して、1つ以上のパーソナルコンピュータ(PC)デバイス12190と通信してもよい。I/Oインタフェースは、また、音声信号をスピーカーやブザーなどの1つ以上のオーディアデバイス121050に通信してもよい。制御部12100は、1つ以上のコンピュータネットワーク12180と通信するネットワークインタフェース12170をも備えてもよい。ネットワーク12180は、Ethernetネットワークなどの有線ネットワークまたはBluetoothネットワークやIEEE802.11ネットワークなどの無線ネットワークであってもよい。ネットワーク12180は、ホームまたはオフィスコンピュータネットワークなどのローカルエリア、またはインターネットなどのワイドエリアネットワークであってもよい。
通常、コンピュータプログラムコードは、メモリ12100にプレロードされている。しかし、コンピュータプログラムコード命令は、記憶媒体リーダ12130を使用して記憶媒体12120から、またはネットワーク12180からメモリ12110にロードされてもよい。制御部12100は、コンピュータプログラムコード命令を実行する演算論理装置またはプロセッサ121000を備える。プロセッサ121000は、通常、低消費電力組込み制御部への適用に適した低消費電力マイクロプロセッサである。ブートストラップ期間の間、オペレーションシステムおよび1つ以上のソフトウェアアプリケーションは、メモリ12110にロードされる。フェッチでコード実行サイクルの間、プロセッサ121000は、メモリ12110からコンピュータプログラムコードを取得し、指示を機械コードに復号化し、指示を実行し、結果をメモリ12110に記憶する。
制御部12100は、ビデオ信号を、液晶ディスプレイ(LCD)、ブラウン管(CRT)、または同様の表示装置などの表示装置121020に伝達するビデオインタフェース121010をも備える。表示装置121020は、制御部12100に組み込まれても、離れて設置されてもよい。
制御部12100は、トランスデューサ121040からのアナログ信号をデジタル形式に変換するアナログデジタル(A/D)変換器121030をさらに備える。トランスデューサ121040は、制御部12100が、乗り物10の第1車輪22および第2車輪24それぞれの回転速度、乗り物10の角度(ソリッドステートジャイロスコープを採用することによるなど)、乗り物10の運動量、バッテリー充電状態および乗り物のその他パラメーターを決定することを可能にする場合など、異なる目的で採用されてもよい。制御部12100は、上述の様々な装置と相互接続する通信バス12150をも備える。
別の実施形態によれば、用途に応じて、乗り物10の変形例を作製してもよい。例えば、モーター、ギアボックス、およびはめ歯などを備える場合の回転可能な接合を、ライナーアクチュエータ80の代わりに使用してもよい。さらに、ライナーアクチュエータ80は、電気ライナーアクチュエータの代わりに、油圧または空気圧シリンダーとして実装されてもよい。またさらに、乗り物10は、上述の電気モーターとは対照的な推進力として、内燃機関を採用してもよい。
図15は、背もたれ103および座面105に座る使用者が、戸棚などで、異なる高さに置かれたものに届くように、その位置を上げることを容易にするため、背もたれ103および座面105の高さを独立して上下させる性能を有する乗り物10の別の実施形態を示す図である。さらに、このとき、使用者は、社会的相互作用を向上させるため、通常立った状態の目の高さと実質的に同じ高さに配置され得る。本実施形態では、乗り物10が、背もたれ103および座面105が、フレーム11の上方に上がるように構成される。本実施形態では、ライナーアクチュエータ80は、前述の実施形態と比較して、比較的長いストロークを備える。一実施形態では、背もたれ103および座面105の位置を上下し、第1車輪アセンブリ20および第2車輪アセンブリ40の両者に対し作用するシングルライナーアクチュエータ80が、採用される。
図16,17は、第1旋回軸21を中心として第1車輪アセンブリ20の旋回に応じて、フレーム11に対して前後に移動するように構成される蓄電装置200を備える乗り物の実施形態を示す図である。そのため、蓄電装置200の重さは、前後に移行してよく、本明細書に記載の様々な構成において、乗り物10の適切な重量分布に役立つ。
図面に示される乗り物10の実施形態は、身体障害者用の移動補助具(車椅子など)であるが、乗り物10は、必ずしも移動補助のための使用に限定される必要はなく、例えば、スポーツ活動、全地形に対応する性能、および公共交通機関など他の用途に使用されてもよい。
本明細書全体にわたって、「実施形態」への言及は、実施形態に関して記載される特定の特徴、構造、または特性が、本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。さらに、当業者であれば、本開示から明らかなように、特定の特徴、構造、または特性は、1つ以上の実施形態において、任意の好適な手段で組み合わせてもよい。
本発明の例示的な実施形態の上記記載で、本発明の様々な特徴が、本開示を合理化し、1つ以上の様々な発明の態様への理解に役立つよう、それら単一の実施形態、図面、または記載において、分類されることがある。しかし、本開示の方法は、特許請求の範囲に記載の発明が、各特許請求の範囲に明示的に列挙されるものよりもより機能的であることを要するとの意図を表すと解釈されるべきではない。むしろ、以下の特許請求の範囲が表すように、発明の態様は、1つの上述の実施形態のあらゆる特徴よりもすくない。
さらに、本明細書に記載の一部の実施形態は、他の実施形態に含まれる他の特徴だけでないものを含み、当業者であれば理解するように、別の実施形態の特徴の組み合わせは、本発明の範囲内にあり、別の実施形態を形成する。例えば、以下の特許請求の範囲において、特許請求の範囲に記載の実施形態のうち任意のものは、あらゆる組み合わせで使用することができる。
図面に示す本発明の好適な実施形態を記載する場合、便宜上、特定の用語を使用している。しかし、本発明は、そのように選択された特定の用語に限定されることを意図しておらず、各特定の用語は、同様の技術的目的を得る同様の手段で作動する全ての技術的均等物を含むことを理解されたい。
以下の特許請求の範囲および前述の本発明の実施形態において、文言または必須の意味を表現するために、文脈により異なる解釈が必要な場合を除いて、用語「備える(comprise)」あるいは「comprises」または「comprising」などの変形は、包括的な意味、すなわち、本発明の様々な実施形態における別の特徴の存在または追加を排除するものではなく、記載された特徴の存在を特定するために、使用される。
本発明は、車輪付きの乗り物およびその操作方法に関する。本発明は、より詳細には、身体障害者用の移動補助具の使用に好適であり、その用途に関して、以下に記載する。しかし、本発明は、この特定の使用範囲に限定されないことを理解されたい。
車椅子などの既存の移動補助具は、いくつかの欠点を有しており、その結果、そのような移動補助具は使用者に適正な機動性を提供することができない。
例えば、既存の移動補助具は、厳格な「ANSI/RESNA/FDA/ISO」の標準的なガイドラインに準拠しなければならないため、設計および構成面で妥協を迫られている(すなわち、移動補助具は、机の下にフィットしなければならない)。
またさらに、既存の移動補助具は、縁石の昇降に不向きであり、傾斜路およびエレベーターなどの使用を必要とすることがある。またさらに、既存の移動補助具は、車輪がパンクした場合に動作不能となることがある。またさらに、既存の移動補助具は、砂や雪など差がある面に不向きである。
本発明は、既存の移動補助具の不備のうちの少なくとも一部を解消または実質的に改善する、乗り物およびその操作方法を提供するか、あるいは少なくとも代替物を提供することに関する。
本明細書で何らかの先行技術情報が参照される場合、そのような情報が、当該技術分野、豪州、またはその他任意の国における技術常識の一部を形成することを、当該引用文献が認めることにはならない点を理解されたい。
したがって、第1の態様では、本発明は、
使用者用の座席を支持し、座席に座る使用者が向く方向に関して前部と後部とを有するフレームと、
第1旋回軸において、フレームの後部に向かって接合され、平行であり離間された回転軸を有し、フレームに対して第1旋回軸を中心に旋回するように構成された第1車輪および第2車輪を備える第1車輪アセンブリと、
フレームの前部に向かって接合され、フレームに対して第2旋回軸を中心に旋回するように構成された第3車輪を備える第2車輪アセンブリとを備え、
第1車輪および第2車輪が平面で支持されるときに、第1旋回軸を中心に第1方向において、第1車輪アセンブリの第1車輪および第2車輪を旋回させることにより、フレームとフレームに支持される座席とは、後方に傾斜し、第3車輪は、平面から持ち上がり、乗り物は、第1車輪および第2車輪により、全体的に平面で支持可能である車輪付きの乗り物を提供する。
使用者用の座席を支持し、座席に座る使用者が向く方向に関して前部と後部とを有するフレームと、
第1旋回軸において、フレームの後部に向かって接合され、平行であり離間された回転軸を有し、フレームに対して第1旋回軸を中心に旋回するように構成された第1車輪および第2車輪を備える第1車輪アセンブリと、
フレームの前部に向かって接合され、フレームに対して第2旋回軸を中心に旋回するように構成された第3車輪を備える第2車輪アセンブリとを備え、
第1車輪および第2車輪が平面で支持されるときに、第1旋回軸を中心に第1方向において、第1車輪アセンブリの第1車輪および第2車輪を旋回させることにより、フレームとフレームに支持される座席とは、後方に傾斜し、第3車輪は、平面から持ち上がり、乗り物は、第1車輪および第2車輪により、全体的に平面で支持可能である車輪付きの乗り物を提供する。
好ましい実施形態では、第3車輪が平面から持ち上がり、持ち上がった第3車輪を段上面に配置し、反対の第2方向に、第1旋回軸を中心に第1車輪アセンブリの第1車輪および第2車輪を旋回させることにより、第1車輪および第2車輪のうち一方が下面から持ち上がり、乗り物が、下面にある第1車輪および第2車輪のうち一方および段上面にある第3車輪により全体的に支持可能であるとき、乗り物は前進可能である。
好ましくは、座席は、第1旋回軸を中心に第2方向に旋回する第1車輪アセンブリの第1車輪および第2車輪に対して、前方に傾斜する。
一実施形態において、乗り物は、第1旋回軸においてフレームに旋回可能に接合する基端部を有し、係合した際、第1車輪アセンブリと共に旋回し、それにより、その先端部が座席の基部に係合し、フレームに対して、座席を前方に傾斜させるよう構成される選択的に係合可能な座面リフトアームを備える。
好ましくは、座面リフトアームは、第1旋回軸を中心とする第2方向への第1車輪アセンブリの旋回に応じて、フレームに対して座席を傾斜させるように、第1車輪アセンブリに選択的に旋回可能に固定されることにより係合される。
好ましくは、乗り物が下面にある第1車輪および第2車輪のうち一方と、段上面にある第3車輪とにより支持され、第1車輪および第2車輪のうち持ち上げられた方を段上面に配置し、第1車輪アセンブリの第1車輪および第2車輪は、第1方向において、第1旋回軸を中心に旋回するよう構成され、それにより、第1車輪および第2車輪のうち他方が下面から持ち上がり、乗り物は、第1車輪および第2車輪のうち少なくとも1つおよび段上面にある第3車輪により全体的に支持可能であるとき、乗り物は前進可能である。
好ましくは、座席にかかる使用者の重さは、第1車輪アッセンブリの第1車輪および第2車輪を第1旋回軸を中心として第1方向に旋回させる一因となり、それにより、第1車輪および第2車輪のうち他方を下面から持ち上げる。
好ましくは、乗り物が、第1車輪および第2車輪のうち少なくとも1つおよび段上面にある第3車輪により全体的に支持され、第1車輪および第2車輪のうち他方を段上面に配置したとき、乗り物は前進可能である。
好ましい実施形態では、第1車輪アセンブリは、第1傾斜位置、その反対の第2傾斜位置、および中間位置を含む、フレームに対する3点間で、第1旋回軸を中心に旋回可能であり、第2車輪アセンブリは、比較的急傾斜位置と比較的緩傾斜位置を含む、フレームに対する2つの位置間で、フレームに対して、第2旋回軸を中心に旋回可能である。
好ましくは、第1車輪アセンブリの第1傾斜位置において、第2車輪アセンブリは、急傾斜位置にあり、乗り物は、第1車輪および第2車輪のうち一方ならびに第3車輪により水平面で実質全体的に支持可能であり、第1車輪および第2車輪のうち他方は、平面から持ち上がる。
好ましくは、第1車輪アセンブリの中間位置および第2傾斜位置において、第2車輪アセンブリは、緩傾斜位置にある。
好ましい実施形態では、乗り物は、第1旋回軸を中心に第1車輪アセンブリが旋回する動き、または第2旋回軸中心に第2車輪アセンブリが旋回する動きを、第1車輪アセンブリおよび第2車輪アセンブリの他方が旋回する動きに伝達する機構を含む。
機構は、第1車輪アセンブリおよび第2車輪アセンブリの他方を旋回させるアクチュエーターに応じて第1車輪アセンブリまたは第2車輪アセンブリを旋回させるように構成される、第1車輪アセンブリと第2車輪アセンブリとの間の連結部を含んでもよい。
第1車輪アセンブリは、第1旋回軸においてフレームに旋回可能に接合された第1副フレームを備えてもよい。
第1副フレームは、第1旋回軸においてフレームに旋回可能に接合された第2アームに旋回可能に接合された第1アームを含んでも良く、第1車輪は、第1アームに回転可能に接合され、第2車輪は、第2アームに回転可能に接合され、そのため、第1車輪は、第1アームの旋回可能な第2アームとの接合を中心に旋回するように構成される。
第2車輪アセンブリは、第2副フレームを備えてよい。
第2副フレームは、第2旋回軸においてフレームに旋回可能に接合された基端部と、第3車輪に連結される先端部を有するアームを備えてよい。
第2副フレームは、第3旋回軸においてフレームに旋回可能に接合された基端部と、第2副フレームの第1および第2アームの先端部間に延在する連結部材とを備えてよく、第3車輪は、連結部材に連結され、第2軸中心の動きの旋回範囲の少なくとも一部にわたり、実質的に水平に保持される。
第2副フレームは、連結部材に旋回可能に接合された横部材を備えてよく、第3車輪は、連結部材の外側の、横部材の先端部に回転可能に接合された少なくとも1つの車輪を備え、横部材は、連結部材に対して前額面において旋回するように構成される。
横部材は、垂直に離間された第1横部材および第2横部材を備えてよく、第1横部材は、その中央で連結部材に旋回可能に接合され、第2横部材は、中央で連結部材に旋回可能に接合され、第2横部材と連結部材との間の旋回可能な接合は、弓状の軌道で可動であり、それにより、第1および第2連結部材の外側の両端は、連結部材に対する第1および第2横部材の動きの旋回範囲にわたり、互いに、実質的に固定された垂直で水平な位置で保持される。
第2横部材と連結部材との間の旋回可能な接合は、弓状の軌道の中央に向かって付勢され、第1および第2横部材は、連結部材に対して、横方向に配置される。
第3車輪は、連結部材の外側の横部材の両端から垂下する一組のスイベルキャスターを備えてよい。
フレームは、座席の基部を支持する座面支持部を備えてもよい。
フレームは、座席の背面支持部を支持し、比較的直立した位置と比較的リクライニングした位置との間で、座面支持部に対して、旋回する背もたれ支持部を備えてもよく、背もたれ支持部は、第1車輪アセンブリが第1方向において第1旋回軸を中心に旋回するとき、座面支持部から離れた比較的リクライニングした位置まで傾斜するよう構成される。
一部の実施形態では、背もたれ支持部は、第1旋回軸中心の第1車輪アセンブリの動きの旋回範囲の第1部分にわたり、直立位置で保持され、第1旋回軸中心の第1車輪アセンブリの動きの旋回範囲の第2部分にわたり、リクライニング位置に対して可動である。
一部の実施形態では、乗り物は、第1旋回軸中心の第1車輪アセンブリの旋回に応じて、フレームに対して前後に移動するように構成される蓄電装置を備える。
別の態様では、本発明は、フレームと、平行であり離間された回転軸を有し、フレームに対して第1旋回軸を中心に旋回するように構成された第1車輪および第2車輪を備える第1車輪アセンブリと、フレームに対して第2旋回軸を中心に旋回するよう構成される第3車輪を備える第2車輪アセンブリとを備える乗り物を操作する方法であって、
第1車輪アセンブリが第1傾斜位置にあり、第2車輪アセンブリがフレームに対して急傾斜位置にあり、第1車輪および第2車輪のうち一方が水平面の上方に上がり、第1車輪および第2車輪のうち他方および第3車輪が平面にある第1の構成で乗り物を構成することと、
フレームに対して中間位置へ第1旋回軸を中心に第1車輪アセンブリを旋回させ、フレームに対して緩傾斜位置へ第2旋回軸を中心に第2車輪アセンブリを旋回させ、第1車輪、第2車輪、および第3車輪が平面にある乗り物を構成することと、
フレームに対して第2傾斜位置へ第1旋回軸を中心に第1車輪アセンブリを旋回させ、第1車輪および第2車輪が平面にあり、第3車輪が平面の上方に上がった構成の乗り物を構成することとを含む方法を提供する。
第1車輪アセンブリが第1傾斜位置にあり、第2車輪アセンブリがフレームに対して急傾斜位置にあり、第1車輪および第2車輪のうち一方が水平面の上方に上がり、第1車輪および第2車輪のうち他方および第3車輪が平面にある第1の構成で乗り物を構成することと、
フレームに対して中間位置へ第1旋回軸を中心に第1車輪アセンブリを旋回させ、フレームに対して緩傾斜位置へ第2旋回軸を中心に第2車輪アセンブリを旋回させ、第1車輪、第2車輪、および第3車輪が平面にある乗り物を構成することと、
フレームに対して第2傾斜位置へ第1旋回軸を中心に第1車輪アセンブリを旋回させ、第1車輪および第2車輪が平面にあり、第3車輪が平面の上方に上がった構成の乗り物を構成することとを含む方法を提供する。
また別の態様では、本発明は、フレームと、平行であり離間された回転軸を有し、フレームに対して第1旋回軸を中心に旋回するように構成された第1車輪および第2車輪を備える第1車輪アセンブリと、フレームに対して第2旋回軸を中心に旋回するよう構成される第3車輪を備える第2車輪アセンブリとを備える乗り物を使用して段を上がる方法であって、
第1車輪アセンブリが第1傾斜位置にあり、第2車輪アセンブリがフレームに対して急傾斜位置にあり、第1車輪および第2車輪のうち一方が水平面の上方に上がり、第1車輪および第2車輪のうち他方および第3車輪が平面にある第1の構成で乗り物を構成することと、
フレームに対して中間位置へ第1旋回軸を中心に第1車輪アセンブリを旋回させ、フレームに対して緩傾斜位置へ第2旋回軸を中心に第2車輪アセンブリを旋回させ、第1車輪、第2車輪、および第3車輪が平面にある乗り物を構成することと、
フレームに対して第2傾斜位置へ第1旋回軸を中心に第1車輪アセンブリを旋回させ、第1車輪および第2車輪が平面にあり、第3車輪が平面の上方に上がった構成の乗り物を構成することと、
乗り物を前進させ、第3車輪が水平面の上方に上がった段の上面に置かれることと、
第1傾斜位置と中間位置との間の位置へ第1車輪アセンブリを旋回し、急傾斜位置に向かって第2車輪アセンブリを旋回し、第1車輪および第2車輪のうち一方が急傾斜位置の上方に持ち上げられ、乗り物をさらに前進させ、第1車輪および第2車輪のうち持ち上げられた方が上面に置かれることと、
中間位置に向かって、第1車輪アセンブリを旋回し、第1車輪および第2車輪のうち他方を水平面の上方に持ち上げ、乗り物をさらに前進させ、第1車輪、第2車輪、および第3車輪を上面に置くこととを含む方法を提供する。
第1車輪アセンブリが第1傾斜位置にあり、第2車輪アセンブリがフレームに対して急傾斜位置にあり、第1車輪および第2車輪のうち一方が水平面の上方に上がり、第1車輪および第2車輪のうち他方および第3車輪が平面にある第1の構成で乗り物を構成することと、
フレームに対して中間位置へ第1旋回軸を中心に第1車輪アセンブリを旋回させ、フレームに対して緩傾斜位置へ第2旋回軸を中心に第2車輪アセンブリを旋回させ、第1車輪、第2車輪、および第3車輪が平面にある乗り物を構成することと、
フレームに対して第2傾斜位置へ第1旋回軸を中心に第1車輪アセンブリを旋回させ、第1車輪および第2車輪が平面にあり、第3車輪が平面の上方に上がった構成の乗り物を構成することと、
乗り物を前進させ、第3車輪が水平面の上方に上がった段の上面に置かれることと、
第1傾斜位置と中間位置との間の位置へ第1車輪アセンブリを旋回し、急傾斜位置に向かって第2車輪アセンブリを旋回し、第1車輪および第2車輪のうち一方が急傾斜位置の上方に持ち上げられ、乗り物をさらに前進させ、第1車輪および第2車輪のうち持ち上げられた方が上面に置かれることと、
中間位置に向かって、第1車輪アセンブリを旋回し、第1車輪および第2車輪のうち他方を水平面の上方に持ち上げ、乗り物をさらに前進させ、第1車輪、第2車輪、および第3車輪を上面に置くこととを含む方法を提供する。
またさらに別の態様では、本発明は、フレームと、平行であり離間された回転軸を有し、フレームに対して第1旋回軸を中心に旋回するように構成された第1車輪および第2車輪を備える第1車輪アセンブリと、フレームに対して第2旋回軸を中心に旋回するよう構成される第3車輪を備える第2車輪アセンブリとを備える乗り物を使用して、段を下降する方法であって、
第1車輪アセンブリが第1傾斜位置にあり、第2車輪アセンブリがフレームに対して急傾斜位置にあり、第1車輪および第2車輪のうち一方が水平面の上方に上がり、第1車輪および第2車輪のうち他方および第3車輪が平面にある第1の構成で乗り物を構成することと、
フレームに対して中間位置へ第1旋回軸を中心に第1車輪アセンブリを旋回させ、フレームに対して緩傾斜位置へ第2旋回軸を中心に第2車輪アセンブリを旋回させ、第1車輪、第2車輪、および第3車輪が平面にある乗り物を構成することと、
フレームに対して第2傾斜位置へ第1旋回軸を中心に第1車輪アセンブリを旋回させ、第1車輪および第2車輪が平面にあり、第3車輪が平面の上方に上がった構成の乗り物を構成することと、
乗り物を前進させ、段の縁を越え、下面の高さより上方に、第3車輪を置き、乗り物をさらに前進させ、第1車輪および第2車輪のうち一方を段の縁を越えて置き、第1車輪および第2車輪のうち一方および第3車輪が下面にある状態となるまで、乗り物を段の縁を越えて傾斜させることと、
乗り物をさらに前進させ、中間位置へ第1車輪アセンブリを旋回させ、第1車輪、第2車輪、および第3車輪が下面にある乗り物を構成することとを含む方法を提供する。
第1車輪アセンブリが第1傾斜位置にあり、第2車輪アセンブリがフレームに対して急傾斜位置にあり、第1車輪および第2車輪のうち一方が水平面の上方に上がり、第1車輪および第2車輪のうち他方および第3車輪が平面にある第1の構成で乗り物を構成することと、
フレームに対して中間位置へ第1旋回軸を中心に第1車輪アセンブリを旋回させ、フレームに対して緩傾斜位置へ第2旋回軸を中心に第2車輪アセンブリを旋回させ、第1車輪、第2車輪、および第3車輪が平面にある乗り物を構成することと、
フレームに対して第2傾斜位置へ第1旋回軸を中心に第1車輪アセンブリを旋回させ、第1車輪および第2車輪が平面にあり、第3車輪が平面の上方に上がった構成の乗り物を構成することと、
乗り物を前進させ、段の縁を越え、下面の高さより上方に、第3車輪を置き、乗り物をさらに前進させ、第1車輪および第2車輪のうち一方を段の縁を越えて置き、第1車輪および第2車輪のうち一方および第3車輪が下面にある状態となるまで、乗り物を段の縁を越えて傾斜させることと、
乗り物をさらに前進させ、中間位置へ第1車輪アセンブリを旋回させ、第1車輪、第2車輪、および第3車輪が下面にある乗り物を構成することとを含む方法を提供する。
またさらに別の態様では、本発明は、乗り物用車輪アセンブリであって、横部材の両端に回転可能に接合される少なくとも2つのスイベルキャスター車輪を備え、両端の中間となる点で、横部材は、乗り物に接合されるよう構成される連結部材に旋回可能に接合され、横部材は、連結部材に対して旋回するよう構成され、スイベルキャスター車輪の比較的垂直な動きを提供し、水平に対し、垂直な方向にスイベルキャスター車輪のスイベル軸を保持する車輪アセンブリを提供する。
横部材は、垂直に離間された第1横部材および第2横部材を備えてよく、第1横部材は、その中央で、連結部材に旋回可能に接合され、第2横部材は、中央で、連結部材に旋回可能に接合され、第2横部材と連結部材との間の旋回可能な接合は、弓状の軌道で可動であり、第1および第2連結部材の外側の両端は、連結部材に対する第1および第2横部材の動きの旋回範囲にわたり、互いに対する実質的に固定され垂直に配置された位置に保持される。
第2横部材と連結部材との間の旋回可能な接合は、第1および第2横部材を連結部材に対して横方向に配置する弓状の軌道の中央に向かって付勢されてもよい。
弓状の軌道は、連結部材との第1横部材の旋回可能な接合から放射状に延びる一定の半径を有してもよい。
本発明の範囲に入り得る任意の他の形態があるが、添付の図面を参照し、ほんの一例として、本発明の好適な実施形態について以下に記載する。
以下の記載において、異なる実施形態における同様または同一の参照符号が同一または同様の特徴を示すことに留意されたい。
図1〜6は、本発明の実施形態に係る車輪付きの乗り物10を示す。図1に示す実施形態を参照すると、本発明は、フレーム11を備え、第1車輪22および第2車輪24を備える第1車輪アセンブリ20を備える車輪付きの乗り物10に関する。フレーム11は、背もたれ支持部102および座面支持部104を備え、そこに、背もたれ103および座面105が支持される。第1車輪22および第2車輪24は、それぞれ、回転軸22a,24aを有する。第1車輪22および第2車輪24の回転軸22a,24aは、互いに離間し、互いに平行である。第1車輪22および第2車輪24は、フレーム11に対して、第1旋回軸を中心に、旋回するように構成される。乗り物10は、第3車輪42を備える第2車輪アセンブリ40をも備える。第2車輪アセンブリ40は、第3車輪42が、フレーム11に対して、第2旋回軸41を中心に旋回するよう構成されるように、構成される。
第1車輪アセンブリ20は、第2車輪24を回転軸24aで旋回可能に接合する旋回アーム32を備える副フレーム30を備える。そのため、第2車輪24は、第1旋回軸21から所定の距離離れて、副フレーム30に接合される。図面、特に図9から分かるように、副フレーム30は、旋回アーム32との旋回可能な接合36で旋回可能に接合される揺動アーム揺動アーム35をも備える。第1車輪22は、回転軸22aで揺動アーム35と旋回可能に接合される。第1車輪22は、旋回アーム32との揺動アーム35の旋回可能な接合36を中心に旋回するよう構成される。図1に示される実施形態では、第1車輪アセンブリ20は、旋回アーム32および第2車輪24に対する、揺動アーム35および第1車輪22の相対的に旋回する動きを制御する衝撃吸収装置28を備える。
第2車輪アセンブリ40は、第2旋回軸41において、フレーム11に旋回可能に接合された第2副フレーム50を備える。第3車輪42は、第2副フレーム50に旋回可能に接合される。第2副フレーム50は、第2旋回軸41でフレーム11と旋回可能に接合された基端部と、第3車輪42に間接的に連結される先端部とを有するアーム52を備える。第2副フレーム50は、第3旋回軸55においてフレーム11と旋回可能に接合された基端部を有する第2アーム54と、第2副フレーム50の第1および第2アーム52および54の先端部間に延在する連結部材60とを備える。このように、第2車輪アセンブリ40の、第1および第2アーム52および54、連結部材60、およびフレーム11は、協働し、一般的な四角形の配置を形成する。第2副フレームは、乗り物10が第2軸41を中心とする第3車輪42の動きの旋回範囲の少なくとも一部にわたり支持される面と、連結部材60が実質的に水平に保持されるように構成される。有利なことに、連結部材60の水平さを維持することにより、第3車輪42としてキャスター車輪を採用することができる。しかし、代替の実施形態では、乗り物10は、連結部材60に接合される1つの支持アームを備えてもよいことに留意されたい。乗り物10は、そこに取り付けられるフットレスト111をさらに備える。フットレスト111は、細長部材56の端部に接合される。細長部材56の反対の端部は、旋回可能な接合56aで、座面105に旋回可能に接合される。細長部材56は、細長部材56の両端の中間問なる点で、連結60に旋回可能に接合される。そのため、細長部材56およびそこに接合されるフットレスト111の動きは、フレーム11に対する急傾斜位置および緩傾斜位置間の第2車輪アセンブリ40の連結60の動きと関連する。急傾斜位置および緩傾斜位置間の細長部材56とそこに接合されるフットレスト111の動きは、本明細書に記載する、フレーム11の座面支持部104に対する座面105の動きと、ある程度関連する。フットレスト111は、使用者により異なる足の長さに合うよう、伸縮手段などにより、細長部材56に対して伸長可能である。
図9,10a〜10dを参照すると、第2車輪アセンブリ40の第2副フレーム50が、連結部材60に旋回可能に接合された横部材160を備えることが分かる。第3車輪42は、連結部材60の外側の横部材160の両端に旋回可能に接合される少なくとも1つ、好ましくは2つの車輪42a,42bを備える。横部材160は、フレーム11、第1車輪アセンブリ20および連結部材60に対して、前額面で旋回するよう構成される。横部材160は、垂直に離間された第1横部材および第2横部材161および162を備える。第1横部材161は、第1横部材161の中央に設けられる旋回可能な接合161aを介して、連結部材60と旋回可能に接合される。第2横部材162も、第2横部材162の中央に設けられる旋回可能な接合162aを介して連結部材60と旋回可能に接合される。しかし、第2横部材162と連結部材60間の旋回可能な接合162aは、弓状の軌道62で可動である。弓状の軌道62は、連結部材60との、第1横部材161の旋回可能な接合161aに対し放射状に構成される。弓状の軌道62の半径は、全体にわたって一定であり、第1横部材161の旋回可能な接合161aから放射状にある。
第1横部材161および第2横部材162の外側の両端は、連結部材60に対する第1横部材161および第2横部材162の、前額面における動きの旋回範囲にわたって、互いに対し、実質的に固定され垂直に配置された位置で保持される。有利なことに、互いに対し、実質的に固定され垂直に配置された位置に保持された第1横部材161および第2横部材162の外側の両端を維持することにより、第2車輪42の2つの横方向に離間した車輪42a,42bとしてスイベルキャスター車輪を使用することができる。これは、スイベルキャスター車輪42a,42bを最も効率的に働かせるため、キャスター車輪42a,42b以外の水平面に対する垂直方向におけるスイベルキャスター車輪42a,42bの回動軸(すなわち、キャスター車輪42a,42bが回動する中心の軸)が、水平面に対するそれらの方向に応じた方向に向きを変え易くなるように、スイベルキャスター車輪42a,42bは、保持される。従って、スイベルキャスター車輪であることが好適な、1対の第3車輪42a,42bの回動軸は、第3車輪42a,42bのうち一方を水平面に残しつつ、第3車輪42a,42bのうち他方がこぶの上を転がるかまたはぶつからなければならない場合に生じることがあるような、一対の第3車輪42a,42bの相対的に垂直の動きもあるが、垂直に保持される。前述の配置は、フレーム11に対する前額面における第3車輪42a,42bの連結を提供し、第3車輪42a,42bの両方が、凹凸ある面の地面と、または第3車輪42a,42bの配置面が図10c,10dに示すように、第1車輪22および第2車輪24の配置面に水平でない場所と接触することを保証する。弓状の軌道62は、第2横部材162が連結部材60に対して旋回することを可能にし、旋回接合162aおよび第2横部材162の旋回接合に関する旋回軸にとっては、連結部材60に対する線状軌道ではなく、連結部材60に対して弓状の軌道で移動することが可能となる。従って第1横部材161および第2横部材162は、垂直に配置された位置で保持され、それにより、第3車輪42a,42bが配置される面が水平であるか否かに関わらず、第3車輪42a,42bの方向は、垂直に保持される。
第2横部材162および連結部材60間の旋回可能な接合162aは、弓状の軌道62の中央に向かって付勢される。一対の対向するばね部材63,65は、連結部材60および第2横部材62に接合され、弓状の軌道62の中央に向かって、第2横部材162および連結部材60間の旋回可能な接合162aを付勢する役割を担う。弓状の軌道62の中央に向かって、第2横部材162および連結部材60間の旋回可能な接合162aを付勢することは、連結部材60に対して、横方向の位置または水平な位置に向かって、第1および第2横部材161及び162を付勢することにもなる。これにより、第1横部材161および第2横部材162、ならびにその外端に接合される車輪42a,42bは、前額面における連結部材60を中心として旋回することができ、有利なことに、両車輪42a,42bが凹凸のある面の地面と接触したままにすることができる。車輪42a,42bは、連結部材60の外側の横部材160の両端に応じたスイベルキャスターであることが好適な。連結60との、第1横部材161および第2横部材162の旋回可能な接合は、第2副フレーム50の第1および第2アーム52および54に対する横部材160の旋回可能な動きを提供し、その結果、キャスター車輪42a,42bを垂直方向に保ちつつ、キャスター車輪42a,42bが連結される端部が上下に移動することを可能にする。横部材160の旋回可能な動きを制限するために、摩擦固定ナット64も備えられる。
図面、特に図9,10a〜10dから分かるように、第1アーム52は、衝突機構53を備える。衝突機構53は、横部材160の旋回可能な動きを制限するように構成される。衝突機構53は、乗り物10の一部の構成では、横部材160の旋回可能な動きを制限するように、横部材160を下方に圧迫し、乗り物10の他の構成では、横部材160の旋回可能な動きを可能にするように構成される。図に示す乗り物10の別の構成から明らかなように、以下に記載する、乗り物10が図1,7a,8aに示すように上昇構成にあるときなど、第2車輪アセンブリ40がフレーム11に対して急傾斜位置にあるとき、衝突機構53は、横部材160の旋回可能なうふぉきを実質的に妨げるように構成される。さらに、以下に記載する、乗り物10が図2,7b,8bに示すように下降構成にあるときなど、第2車輪アセンブリ40がフレーム11に対して緩傾斜位置にあるとき、衝突機構53は、横部材160の旋回可能な動きを可能にするように構成される。以下に記載する、図3,4,7c,7d,8c,8dに示す構成など、第3車輪42が平面の上方に上昇されたときなど、第2車輪アセンブリ40がフレーム11に対して緩傾斜位置にあるときにも、衝突機構53は、横部材160の旋回可能な動きを可能にするように構成される。以下に記載する、図5および7eに示す構成など、第2車輪アセンブリ40が、フレーム11に対して緩傾斜位置と急傾斜位置の間の位置にあるときにも、衝突機構53は、横部材160の旋回可能な動きの度合いを減らすことができるように構成される。
図1〜6に示す乗り物10は、電動アクチュエーターなどの機械式リニアアクチュエーターとして実現されたアクチュエーター80を備える。アクチュエーター80は、フレーム11に旋回可能に接合された第1端82と、旋回アーム32に旋回可能に接合された第2端84を備える。そのため、旋回アーム32は、図1〜6など側面から見た場合に、略Z型外形を有する。アクチュエーター80は、伸縮自在の伸長式ピストンと、シリンダー装置とを備える。アクチュエーター80の第1端82は、連結アセンブリ82aを介して、フレーム11の背もたれ支持部102に旋回可能に接合され、アクチュエーター80は、座面支持部104に対して、背もたれ支持部102を旋回させることが可能になる。連結アセンブリ82aは、アクチュエーター80の第1端82が、フレーム11の背もたれ支持部102に対する動きの制限された範囲で移動することを可能にするように構成される。アクチュエーター80の第2端84は、アクチュエーターが伸縮するとき、第1端82に向かって、または第1端82から離れるように移動するように構成され、それにより、旋回アーム32、全体として第1車輪アセンブリ20をフレーム11に対して第1旋回軸21を中心に旋回させる。
乗り物10は、第1旋回軸21を中心とする第1車輪アセンブリ20の旋回に応じて、第2車輪アセンブリ40を、第2旋回軸41を中心として旋回させるように構成される機構18を備える。図1〜6に示す実施形態では、機構18は、第1の旋回可能な接合21に隣接した、第1車輪アセンブリに接合される機械式連結と、第2の旋回可能な接合41に隣接した、第2車輪アセンブリ40との機械式連結とを備える。機構18は、ある回転方向における第1旋回軸21を中心とした第1車輪アセンブリ20の旋回する動きを、反対の回転方向における第2旋回軸41を中心とした第2車輪アセンブリ40の旋回する動きに伝達するように働くことができる。そのため、乗り物10は、シングルアクチュエーター80の使用を介して、各旋回軸21,41を中心として、第1車輪アセンブリ20および第2車輪アセンブリ40の両方を旋回可能に動かすように構成される。本明細書の記載から明らかとなるように、有利なことに、機構18は、乗り物10が、段を上がるおよび/または下がるために構成される、図1に示す上昇構成、図2に示す下降構成、および図3〜6に示す他の構成など、異なる構成にあることを可能にする。機構18は、第1および第2の旋回可能な接合21,41を中心として第1車輪アセンブリ20および第2車輪アセンブリ40を作動させる個別のアクチュエーターの必要性を取り除く点で有利である。機構は、ベルト駆動または鎖駆動機構など、図に示す旋回可能に接合されるアーム以外の形態をとってもよい。
以下の記載から明らかとなるように、乗り物100は、高さ調整、凹凸な地形での性能、可変の車輪ベース、安定性の向上、およびカーブ/段の上り下り性能を備えるいくつかの利点を提供する。
明細書全体にわたって、第1車輪、第2車輪、および第3車輪への言及は、2つの車輪のみに制限されるものと解釈されるべきではない。具体的には、第1車輪22への言及は、個別に駆動し得る、隣接し、軸方向に配置され、離間した2つ以上の車輪とみなしてもよい。同様に、第2車輪24への言及は、個別に駆動し得る、隣接し、軸方向に配置され、離間した2つ以上の車輪とみなしてもよい。好適な実施形態では、第2車輪24は、乗り物10の両側面に、一対の軸方向に配置され離間した車輪を備える。第2車輪24を備える各車輪は、電力駆動モーター(不図示)により個別に駆動し、乗り物10を操縦し、乗り物10の前後の動きを提供する。第1車輪22を備える車輪も、電力または別の動力の駆動モーター(不図示)により個別に駆動し、乗り物10を操縦し、乗り物10の前後の動きを提供してもよい。第1車輪22および第2車輪24を駆動するモーターは、第1車輪22および/または第2車輪24のハブ内に設置されるハブモーターを備えてよい。上述のように、第1車輪22および第2車輪24は、それぞれ、隣接し、軸方向に配置され、離間した2つの車輪を備えてよい。一実施形態では、第1車輪22および/または第2車輪24の左側のものは、第1モーターによって駆動し、第1車輪22および/または第2車輪24の右側のものは、第2モーターによって駆動する。このとき、モーターの動作は、乗り物10の操縦性能を提供するため、乗り物10の左右の車輪を個別に駆動させるよう独立して制御されてもよい。
同様に、第3車輪42への言及は、隣接し、軸方向に配置され、離間した2つ以上の車輪への言及を備えてよい。このとき、第1車輪22、第2車輪24、および第3車輪42への言及は、一実施形態において、乗り物10が軸方向に配置された一対の車輪が3組からなる6つの車輪を備えることを表すであろう。しかし、本明細書の目的として、用語「第1」「第2」および「第3」は、主に、乗り物10の前後の車輪または車輪の組みを区別するために使用される。
さらに、第1車輪、第2車輪、および第3車輪への言及は、位置的な限定を念頭に置くものと解釈されるべきではない。例えば、第2車輪アセンブリ40は、必ずしも、乗り物10の前方あるいは前端、または第1車輪アセンブリ20の前方に向かって設置される必要はなく、代わりに、乗り物10の後方あるいは後端、または第1車輪アセンブリ20の後方に向かって配置されてもよい。
以下の記載から明らかとなるように、有利なことに、第1車輪アセンブリ20は、互いに対して、第1車輪22および第2車輪24を上げ下げする機構を提供する。しかし、他の実施形態では、第1車輪22および第2車輪24は、必ずしも、第1車輪アセンブリ29により機械的に接合される必要はなく、例えば、独立した高さ調整機構を備えてもよいことに留意されたい。
このように、乗り物10は、図1〜6,7a〜7f,9a〜8fに示すいくつかの異なる構成で構成されることができる。具体的には、図1に示す構成を参照すると、乗り物10は、第1車輪アセンブリ20が、第1傾斜位置、または第2車輪アセンブリ40がフレーム11に対して急傾斜位置にある前方傾斜位置にある上昇構成をとり、これにより、第1車輪22および第3車輪42は、水平面で支持され、第2車輪24は、水平面の上方に上がる。このような構成において、フレーム11、ならびに背もたれ103および座面105をその上に支持する背もたれ支持部102および座面支持部104は、水平面の上方の比較的高い位置に保持され、そのため、乗り物10に、比較的高い重心および比較的短い車輪ベースを提供する。
図2を参照すると、下降構成にある乗り物10が示されている。乗り物10は、第1旋回軸21を中心に、第1車輪アセンブリ20をフレーム10に対して中間位置まで旋回し(第1車輪22および第2車輪24は、水平面で支持される)、第2旋回軸41を中心に第2車輪アセンブリ40をフレーム10に対して緩傾斜位置(すなわち、第3車輪42がフレーム10に近接し、フレーム10に対してさらに前方に設置される位置)まで旋回することによる下降構成をとり、第1車輪22、第2車輪24、および第3車輪42が面上にある乗り物10を構成する。図2に示す構成では、フレーム11、ならびに背もたれ103および座面105をその上に支持する背もたれ支持部102および座面支持部104は、水平面の上方の比較的低い位置に保持され、そのため、比較的低い重心を有する乗り物10を提供する。第1車輪22、第2車輪24、および第3車輪42も、比較的長い車輪ベースを提供するよう配置される。
図3を参照すると、第1車輪アセンブリ20が第1旋回軸21を中心に、フレーム11に対して第2傾斜位置まで旋回するよう、乗り物10は、構成される。第2傾斜位置では、第1車輪アセンブリ20は、後方位置または図1に示す第1傾斜位置に対する中間位置の反対側まで傾斜する。第2傾斜位置では、第1車輪22および第2車輪24が平面上にあり、第3車輪42が平面の上方に上がるように、乗り物10は、構成される。そのため、フレーム11は、乗り物10が第2車輪アセンブリ40および第3車輪が平面から立ち上がる「起立」位置にあるように、後方に傾斜する。図2,3に示す構成では、第2車輪アセンブリ40は、フレーム10に対して第2旋回軸41を中心とする同一の緩傾斜位置を保つ。
このように、第1車輪アセンブリ20が、アクチュエーター80により、図1の第1傾斜位置と図2の中間位置との間を旋回するとき、機構18は、図1の急傾斜位置から、図2の緩傾斜位置まで、第2車輪アセンブリ40を旋回するように作動することができることがわかるであろう。機構18は、第2車輪アセンブリ40を、アクチュエーター80により、図2の中間位置から、図4の第2傾斜位置まで旋回させつつ、フレーム10に対する緩傾斜位置において、第2旋回軸41を中心とした第2車輪アセンブリ40の位置を保持するようにも、作動することができる。
乗り物10が、段を上がるために、乗り物10は、図1〜5,7a〜7fに示すような上述の構成の流れを採用するよう操作される。まず、乗り物は、第1車輪アセンブリが、第1傾斜位置にあり、第2車輪アセンブリ40が、フレーム11に対して傾斜位置にあり、それにより、第1車輪22および第3車輪42が水平面で支持され、第2車輪24が水平面の上方に上がる、図1,7aの構成で構成される。次いで、乗り物10は、第1車輪アセンブリ20を、フレーム10に対して中間位置まで第1旋回軸21を中心に旋回し(第1車輪22および第2車輪24は、水平面で支持される)、第2車輪アセンブリ40を、フレーム10に対して、緩傾斜位置まで第2旋回軸41を中心に旋回することにより、第1車輪22、第2車輪24、および第3車輪42が、水平面にあるような、図2の構成に再構築される。乗り物10は、第1車輪アセンブリ20を、フレーム11に対して第2傾斜位置まで第1旋回軸21を中心に旋回することにより、第1車輪22および第2車輪24が、平面にあり、第2車輪が、平面の上方に上がるような、図3,7cの構成に再構築される。次いで、図7dに示すように、乗り物10は前進し、水平面の上方に上がった段2の上面3に、第3車輪42を置く。次いで、乗り物10は、第1車輪アセンブリ20を、図1,7cの第1傾斜位置と図2,7dの中間位置との間の位置まで、旋回し、第2車輪アセンブリ40を急傾斜位置に向かって旋回し、第2車輪24を水平面1の上方に持ち上げることにより、図7eに示す位置に再構築される。次いで、図7fに示すように、乗り物10は前進し、持ち上がった第2車輪24を上面3に置く。
乗り物10が段を下降するために、乗り物10は、図8a〜8fに示すような構成の流れを採用するよう操作される。まず、乗り物10は、第1車輪アセンブリ20が、第1傾斜位置にあり、第2車輪アセンブリ40がフレーム11に対して急傾斜位置にある、図1,8aの構成で構成され、それにより、第1車輪22はおよび第3車輪42は、水平面1で支持され、第2車輪24は、水平面1の上方に上がる。次いで、乗り物10は、第1車輪アセンブリ20をフレーム10に対して中間位置まで、第1旋回軸21を中心に旋回し(第1車輪22および第2車輪24は、水平面1で支持される)、第2車輪アセンブリ40を、フレーム10に対して緩傾斜位置まで、第2旋回軸41を中心に旋回することにより、第1車輪22、第2車輪24、および第3車輪42が水平面1にあるような図2,8bの構成に再構築される。乗り物10は、第1車輪アセンブリ20をフレーム11に対して第2傾斜位置まで、第1旋回軸21を中心に旋回することにより、第1車輪22および第2車輪24は、平面にあり、第3車輪42が、平面1の上方に上がるような、図3,8cの構成にさらに再構築される。次いで、乗り物10は前進し、第3車輪42を段2の縁を越えて、下面の高さより上方に置き、第2車輪24および第3車輪42が下面4にある状態まで、第1車輪アセンブリ20を図2,8bの中間位置と図3,8eの第2傾斜位置との間の位置まで旋回しつつ、乗り物10をさらに前進させ、第2車輪24を段2の縁を越えたところに置く。乗り物10は、さらに前進し、第1車輪アセンブリ20を、中間位置まで旋回させ、第1車輪22、第2車輪24および第3車輪42が下面4にある乗り物10を構成する。
図11a〜11fは、フレーム11に対して座面支持部104および背もたれ支持部102を部分的に持ち上げ、さらに、フレーム11に対して座面支持部104および好ましくは背もたれ支持部102を傾斜させるよう作動することができる選択的に係合可能な座面リフトアーム106を詳細に示す図である。座面リフトアーム106は、第1旋回軸21において、フレーム11に対し、基端部で旋回可能に接合される。座面リフトアーム106は、選択的に係合可能な固定機構108により第1車輪アセンブリ20に選択的に旋回可能に固定されることにより係合される。係合されたとき、座面リフトアーム106は、第1旋回軸21を中心に第1車輪アセンブリ2とともに旋回するように構成され、それにより、座面リフトアーム106の先端部107は、図5,7e,11eに示すように、座面支持部104の上方に上昇されることにより、座面105の重さの少なくとも一部に耐えるように構成される。座面リフトアーム106は、第1車輪アセンブリ20の旋回に応じて、座面支持部104に対して座面105を傾斜させるように構成される。座面105は、第3旋回軸55にて旋回可能に接合されることが好ましく、第1車輪アセンブリ20を伴う座面リフトアーム106の旋回に応じて、座面支持部104に対して座面105を傾斜させることが容易になる。座面支持部104に対して座面105を傾斜させることにより、使用者が座面104に座った乗り物10の重さは、図5,7eに示すように、乗り物が段2を上がるとき、第2車輪24および上水平面3を越えて前方に移行する。さらに、座面リフトアーム106が、第1車輪アセンブリ20に旋回可能に固定されるため、座面105および座面リフトアーム106にかかる使用者の重さは、第2車輪24が、上面3に置かれ、それにより第1車輪22が下面1の上方に持ち上がるとき、第1車輪アセンブリ20を旋回させる一因となる。そのため、座面リフトアーム106の構成は、比較的動力小さいアクチュエーター108が構成されることを可能とし、それにより、乗り物10の総重量を低減することができる。
背もたれ支持部102は、図1,7a,8a,11aに示す比較的直立した位置と、図3,7c,8c,11cに示す比較的リクライニングした位置との間を、背もたれ支持部102が座面支持部104に対して旋回することを可能にするため、座面支持部104との旋回可能な接合114で旋回可能に接合される。背もたれ支持部102は、第1旋回軸21を中心とした第1車輪アセンブリ20の動きの旋回範囲の第1部分にわたり、直立位置に保持され、第1旋回軸21を中心とした第1車輪アセンブリ20の動きの旋回範囲の第2部分にわたり、リクライニング位置に対して可動である。第1車輪アセンブリ20は、背もたれ支持部102を接合するフォロア109を係合するため、カム110に接合される。カム110は、座背面支持部102を直立位置に保持するため、第1車輪アセンブリ20の羽後行の旋回範囲の第1部分にわたり、フォロア109と接触する、弓状部111を備える。カム110は、リクライニング位置に対する、座背面支持部102の動きを可能にするため、第1車輪アセンブリ20の動きの旋回範囲の第2部分にわたり、フォロア109を受ける凹部112を備える。
ここで、図12に示す例示的な実施形態を参照すると、第1車輪22および第2車輪24の周囲に設置されるキャタピラ1101を備える乗り物100が示される。有利なことに、キャタピラ1101は、乗り物10が砂および雪などの面を通過可能な、全地形に対応する性能を乗り物10にさらに提供する。一実施形態では、キャタピラ1101は、乗り物10が第1車輪22および/または第2車輪24単独で駆動することができるように、取り外すことができる。
図13は、上述した様々な構成で乗り物10を構成するため、第1車輪アセンブリ20および第2車輪アセンブリ40を独立して旋回させるために構成される、2つの独立回転アクチュエーター181,182を採用する乗り物10の実施形態を示す図である。第1車輪アセンブリ20および第2車輪アセンブリ40の構成は、組込み制御部(不図示)により制御され得る回転アクチュエーター181,182により制御することができる。
図示されないが、乗り物10の実施形態に含まれ得るものは、再充電可能であってもよいバッテリーを備える電力源などの、リニアアクチュエーター80に接合される電源である。さらに、乗り物10は、アクチュエーターおよび乗り物10が駆動車輪を備える場合に車輪を駆動させることなど、他の機能性を構成する場合、ユーザーによる操作のための制御部(不図示)を備えてもよい。
制御部は、リニアアクチュエーターのバイナリ上下動作を提供するトグルスイッチなどのシンプルアナログ装置を備えてもよい。あるいは、制御部は、乗り物10の、ユーザーインタフェース、安全性、制御機能性を向上させるように、おおよそ図14に示す組込み制御部12100として実装されてもよい。制御部は、使用者が必ずしも、アクチュエーター80の操作制御する必要はなく、乗り物を使用するモードに応じて、アクチュエーター80の操作を制御部が制御するように、構成されてもよい。例えば、低速度では、制御部は、おおよそ図1に示す上昇構成で、乗り物10を構成してもよく、一方、速度を上げたとき、制御部は、おおよそ図2に示す下降構成で乗り物10を構成してもよい。もちろん、制御部は、乗り物10の速度以外のパラメーターに応じて乗り物10を構成してもよい。
図1を参照すると、乗り物100は、座席101を備える。本実施形態では、有利このとき、乗り物100は、例えば、使用者が家にいる間は図1aの上昇構成100aで、出かけるときには、図1bの下降構成100bで使用することができる。さらに、有利なことに、異なる高さの設定される乗り物100の性能により、使用者は、机の下に配置するため乗り物100を下げ、他のものおよび環境とのより良好な相互作用のため乗り物100を上昇させ、より良好な安定性などのため乗り物100を下降させることができる。
図14は、乗り物10を制御するために採用され得る組込み制御部12100を示す図である。制御部12100は、操縦性能を提供するように、アクチュエーター80の制御のみならず、第1車輪22および第2車輪24を備える一対の車輪の独立した制御を備える、第1車輪22および第2車輪24の駆動を制御することを目的として、採用されてもよい。制御部12100は、揮発性メモリ(RAM)および/または不揮発性メモリ(ROM)を備え得る、メモリ12110を備える。通常、メモリ12110は、揮発性および不揮発性メモリの組み合わせを備え、以下に記載するように、不揮発性メモリは、制御部12100ファームウェアを記憶し、揮発性メモリは、フェッチでコード実行サイクルの1つ以上の一時的な結果を記憶する。制御部12100は、コンピュータプログラムコード記憶媒体12120からデータを読み込むためのコンピュータプログラムコード記憶媒体リーダ12130を備える。記憶媒体12120は、CD−ROMディスクなどの光学媒体、フロッピーディスクやカセットテープなどの磁気媒体、またはUSBメモリスティックなどのフラッシュメディアであってもよい。I/Oインタフェース12140は、記憶媒体リーダ12130と通信し、SCSI、USBまたは同様のインタフェースの形態をとってもよい。I/Oインタフェース12140は、キーボードやポインティングデバイスなどの1つ以上のヒューマン・インタフェース・デバイス(HID)12160とも通信してもよい。I/Oインタフェース12140は、RS−232インタフェースなどの好適なインタフェースを使用して、1つ以上のパーソナルコンピュータ(PC)デバイス12190と通信してもよい。I/Oインタフェースは、また、音声信号をスピーカーやブザーなどの1つ以上のオーディアデバイス121050に通信してもよい。制御部12100は、1つ以上のコンピュータネットワーク12180と通信するネットワークインタフェース12170をも備えてもよい。ネットワーク12180は、Ethernetネットワークなどの有線ネットワークまたはBluetoothネットワークやIEEE802.11ネットワークなどの無線ネットワークであってもよい。ネットワーク12180は、ホームまたはオフィスコンピュータネットワークなどのローカルエリア、またはインターネットなどのワイドエリアネットワークであってもよい。
通常、コンピュータプログラムコードは、メモリ12100にプレロードされている。しかし、コンピュータプログラムコード命令は、記憶媒体リーダ12130を使用して記憶媒体12120から、またはネットワーク12180からメモリ12110にロードされてもよい。制御部12100は、コンピュータプログラムコード命令を実行する演算論理装置またはプロセッサ121000を備える。プロセッサ121000は、通常、低消費電力組込み制御部への適用に適した低消費電力マイクロプロセッサである。ブートストラップ期間の間、オペレーションシステムおよび1つ以上のソフトウェアアプリケーションは、メモリ12110にロードされる。フェッチでコード実行サイクルの間、プロセッサ121000は、メモリ12110からコンピュータプログラムコードを取得し、指示を機械コードに復号化し、指示を実行し、結果をメモリ12110に記憶する。
制御部12100は、ビデオ信号を、液晶ディスプレイ(LCD)、ブラウン管(CRT)、または同様の表示装置などの表示装置121020に伝達するビデオインタフェース121010をも備える。表示装置121020は、制御部12100に組み込まれても、離れて設置されてもよい。
制御部12100は、トランスデューサ121040からのアナログ信号をデジタル形式に変換するアナログデジタル(A/D)変換器121030をさらに備える。トランスデューサ121040は、制御部12100が、乗り物10の第1車輪22および第2車輪24それぞれの回転速度、乗り物10の角度(ソリッドステートジャイロスコープを採用することによるなど)、乗り物10の運動量、バッテリー充電状態および乗り物のその他パラメーターを決定することを可能にする場合など、異なる目的で採用されてもよい。制御部12100は、上述の様々な装置と相互接続する通信バス12150をも備える。
別の実施形態によれば、用途に応じて、乗り物10の変形例を作製してもよい。例えば、モーター、ギアボックス、およびはめ歯などを備える場合の回転可能な接合を、ライナーアクチュエータ80の代わりに使用してもよい。さらに、ライナーアクチュエータ80は、電気ライナーアクチュエータの代わりに、油圧または空気圧シリンダーとして実装されてもよい。またさらに、乗り物10は、上述の電気モーターとは対照的な推進力として、内燃機関を採用してもよい。
図15は、背もたれ103および座面105に座る使用者が、戸棚などで、異なる高さに置かれたものに届くように、その位置を上げることを容易にするため、背もたれ103および座面105の高さを独立して上下させる性能を有する乗り物10の別の実施形態を示す図である。さらに、このとき、使用者は、社会的相互作用を向上させるため、通常立った状態の目の高さと実質的に同じ高さに配置され得る。本実施形態では、乗り物10が、背もたれ103および座面105が、フレーム11の上方に上がるように構成される。本実施形態では、ライナーアクチュエータ80は、前述の実施形態と比較して、比較的長いストロークを備える。一実施形態では、背もたれ103および座面105の位置を上下し、第1車輪アセンブリ20および第2車輪アセンブリ40の両者に対し作用するシングルライナーアクチュエータ80が、採用される。
図16,17は、第1旋回軸21を中心として第1車輪アセンブリ20の旋回に応じて、フレーム11に対して前後に移動するように構成される蓄電装置200を備える乗り物の実施形態を示す図である。そのため、蓄電装置200の重さは、前後に移行してよく、本明細書に記載の様々な構成において、乗り物10の適切な重量分布に役立つ。
図面に示される乗り物10の実施形態は、身体障害者用の移動補助具(車椅子など)であるが、乗り物10は、必ずしも移動補助のための使用に限定される必要はなく、例えば、スポーツ活動、全地形に対応する性能、および公共交通機関など他の用途に使用されてもよい。
本明細書全体にわたって、「実施形態」への言及は、実施形態に関して記載される特定の特徴、構造、または特性が、本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。さらに、当業者であれば、本開示から明らかなように、特定の特徴、構造、または特性は、1つ以上の実施形態において、任意の好適な手段で組み合わせてもよい。
本発明の例示的な実施形態の上記記載で、本発明の様々な特徴が、本開示を合理化し、1つ以上の様々な発明の態様への理解に役立つよう、それら単一の実施形態、図面、または記載において、分類されることがある。しかし、本開示の方法は、特許請求の範囲に記載の発明が、各特許請求の範囲に明示的に列挙されるものよりもより機能的であることを要するとの意図を表すと解釈されるべきではない。むしろ、以下の特許請求の範囲が表すように、発明の態様は、1つの上述の実施形態のあらゆる特徴よりもすくない。
さらに、本明細書に記載の一部の実施形態は、他の実施形態に含まれる他の特徴だけでないものを含み、当業者であれば理解するように、別の実施形態の特徴の組み合わせは、本発明の範囲内にあり、別の実施形態を形成する。例えば、以下の特許請求の範囲において、特許請求の範囲に記載の実施形態のうち任意のものは、あらゆる組み合わせで使用することができる。
図面に示す本発明の好適な実施形態を記載する場合、便宜上、特定の用語を使用している。しかし、本発明は、そのように選択された特定の用語に限定されることを意図しておらず、各特定の用語は、同様の技術的目的を得る同様の手段で作動する全ての技術的均等物を含むことを理解されたい。
以下の特許請求の範囲および前述の本発明の実施形態において、文言または必須の意味を表現するために、文脈により異なる解釈が必要な場合を除いて、用語「備える(comprise)」あるいは「comprises」または「comprising」などの変形は、包括的な意味、すなわち、本発明の様々な実施形態における別の特徴の存在または追加を排除するものではなく、記載された特徴の存在を特定するために、使用される。
Claims (28)
- フレームと、
平行であり離間された回転軸を有し、前記フレームに対して第1旋回軸を中心に旋回するように構成された第1車輪および第2車輪を備える第1車輪アセンブリと、
前記フレームに対して第2旋回軸を中心に旋回するように構成された第3車輪を備える第2車輪アセンブリと、を備える車輪付きの乗り物。 - 前記第1車輪アセンブリは、前記第1旋回軸において前記フレームに旋回可能に接合された第1副フレームを備え、
前記第2車輪は、前記第1旋回軸から所定の距離離れて、前記第1副フレームに回転可能に接合されている、請求項1または2に記載の車輪付きの乗り物。 - 前記第1副フレームは、第2アームに旋回可能に接合された第1アームを備え、
前記第2アームは、前記第1旋回軸において、前記フレームに旋回可能に接合され、
前記第1車輪は、前記第1アームに回転可能に接合され、前記第2車輪は、前記第2アームに回転可能に接合され、前記第1車輪は、前記第1アームの旋回可能な前記第2アームとの接合を中心に旋回するように構成される、請求項2に記載の車輪付きの乗り物。 - 前記第2車輪アセンブリは、前記第2旋回軸において前記フレームに旋回可能に接合された第2副フレームを備え、
前記第3車輪は、前記第2副フレームに回転可能に接合される、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の車輪付きの乗り物。 - 前記第2副フレームは、前記第2旋回軸において前記フレームに旋回可能に接合された基端部と、前記第3車輪に連結される先端部を有するアームを備える、請求項4に記載の車輪付きの乗り物。
- 前記第2副フレームは、第3旋回軸において前記フレームに旋回可能に接合された基端部と、前記第2副フレームの前記第1および第2アームの前記先端部間に延在する連結部材とを備え、
前記第3車輪は、前記連結部材に連結され、前記第2軸中心の動きの旋回範囲の少なくとも一部にわたり、実質的に水平に保持される、請求項5に記載の車輪付きの乗り物。 - 前記第2副フレームは、前記連結部材に旋回可能に接合された横部材を備え、
前記第3車輪は、前記連結部材の外側の、前記横部材の先端部に回転可能に接合された少なくとも1つの車輪を備え、
前記横部材は、前記連結部材に対して前額面において旋回するように構成される、請求項6に記載の車輪付きの乗り物。 - 前記横部材は、垂直に離間された第1横部材および第2横部材を備え、
前記第1横部材は、その中央で前記連結部材に旋回可能に接合され、
前記第2横部材は、中央で前記連結部材に旋回可能に接合され、
前記第2横部材と前記連結部材との間の旋回可能な接合は、弓状の軌道で可動であり、
前記第1および第2連結部材の外側の両端は、前記連結部材に対する前記第1横部材および前記第2横部材の動きの旋回範囲にわたり、互いに、実質的に固定された垂直で水平な位置で保持される、請求項7に記載の車輪付きの乗り物。 - 前記第2横部材と前記連結部材との間の前記旋回可能な接合は、前記弓状の軌道の中央に向かって付勢され、
前記第1横部材および前記第2横部材は、前記連結部材に対して、横方向に配置される、請求項8に記載の車輪付きの乗り物。 - 前記第3車輪は、前記連結部材の外側の前記横部材の両端から垂下する一組のスイベルキャスターを備える、請求項7ないし9のいずれか1項に記載の車輪付きの乗り物。
- 前記第1車輪アセンブリは、第1傾斜位置、第2傾斜位置、および中間位置を含む、前記フレームに対する3点間で可動であり、
前記第2車輪アセンブリは、急傾斜位置および緩傾斜位置を含む、前記フレームに対する下方に延在する2つの位置間で可動であり、
前記第1車輪アセンブリの前記第1傾斜位置において、前記第2車輪アセンブリは、急傾斜位置にあり、前記第1車輪アセンブリの前記中間位置において、前記第2車輪アセンブリは、前記緩傾斜位置にあり、前記第2傾斜位置において、前記第2車輪アセンブリは、前記緩傾斜位置にある、請求項1ないし10のいずれか1項に記載の車輪付きの乗り物。 - 前記第1旋回軸を中心に前記第1車輪アセンブリが旋回する動き、または前記第2旋回軸中心に前記第2車輪アセンブリが旋回する動きを、前記第1車輪アセンブリおよび前記第2車輪アセンブリの他方が旋回する動きに伝達する機構をさらに備える、請求項1ないし11のいずれか1項に記載の車輪付きの乗り物。
- 前記機構は、前記第1車輪アセンブリまたは前記第2車輪アセンブリを前記第1車輪アセンブリおよび前記第2車輪アセンブリの他方を旋回させるアクチュエーターに応じて旋回させるように構成される、請求項12に記載の車輪付きの乗り物。
- 前記フレームは、座面を支持する座面支持部を備え、
前記第1車輪アセンブリは、前記第1旋回軸において、前記座面支持部を旋回可能に接合し、前記第2車輪アセンブリは、前記第2旋回軸において、前記座面支持部を旋回可能に接合する、請求項1ないし13のいずれか1項に記載の車輪付きの乗り物。 - 前記第1旋回軸は、前記座面支持部の第1端に向かって設置され、前記第2旋回軸は、前記座面支持部の反対の第2端に向かって設置される、請求項14に記載の車輪付きの乗り物。
- 前記第1旋回軸において前記フレームに旋回可能に接合する基端部を有する選択的に係合可能な座面リフトアームをさらに備え、
係合した際、前記第1車輪アセンブリと共に旋回することにより、前記座面リフトアームの先端部が前記座面の重量の少なくとも一部に耐えるように構成される、請求項14または15に記載の車輪付きの乗り物。 - 前記座面リフトアームは、前記第1車輪アセンブリの旋回に応じて、前記座面支持部に対し前記座面を傾斜させるように、前記第1車輪アセンブリに選択的に旋回可能に固定されることにより係合される、請求項16に記載の車輪付きの乗り物。
- 前記フレームは、比較的直立した位置と比較的リクライニングした位置との間で、前記座面支持部に対して、前記背もたれ支持部を旋回させるための、前記座面支持部に旋回可能に接合される背もたれ支持部を備える、請求項14ないし17のいずれか1項に記載の車輪付きの乗り物。
- 前記背もたれ支持部は、前記第1旋回軸中心の前記第1車輪アセンブリの動きの旋回範囲の第1部分にわたり、前記直立位置で保持され、前記第1旋回軸中心の前記第1車輪アセンブリの動きの旋回範囲の第2部分にわたり、前記リクライニング位置に対して可動である、請求項18に記載の車輪付きの乗り物。
- 前記第1車輪アセンブリは、前記背もたれ支持部に接合するフォロアに係合するカムに接合され、
前記カムは、前記直立位置で前記背もたれ支持部を保持する前記第1車輪アセンブリの動きの旋回範囲の前記第1部分にわたり、前記フォロアと接触する弓状部を備え、
前記カムは、前記リクライニング位置に対して、前記背もたれ支持部の移動を可能にする、前記第1車輪アセンブリの動きの旋回範囲の前記第2部分にわたり、前記フォロアを受ける凹部をも備える、請求項19に記載の車輪付きの乗り物。 - 前記第1旋回軸中心の前記第1車輪アセンブリの旋回に応じて、前記フレームに対して前後に移動するように構成された蓄電装置をさらに備える、請求項1ないし20のいずれか1項に記載の車輪付きの乗り物。
- フレームと、平行であり離間された回転軸を有し、前記フレームに対して第1旋回軸を中心に旋回するように構成された第1車輪および第2車輪を備える第1車輪アセンブリと、前記フレームに対して第2旋回軸を中心に旋回するように構成された第3車輪を備える第2車輪アセンブリとを備える乗り物を操作する方法であって、
前記第1車輪アセンブリが第1傾斜位置にあり、前記第2車輪アセンブリが前記フレームに対して急傾斜位置にあり、前記第1車輪および前記第2車輪のうち一方が水平面の上方に上がり、前記第1車輪および前記第2車輪のうち他方および前記第3車輪が平面にある第1の構成で前記乗り物を構成することと、
前記フレームに対して中間位置へ前記第1旋回軸を中心に前記第1車輪アセンブリを旋回させ、前記フレームに対して緩傾斜位置へ前記第2旋回軸を中心に前記第2車輪アセンブリを旋回させ、前記第1車輪、第2車輪、および第3車輪が平面にある乗り物を構成することと、
前記フレームに対して第2傾斜位置へ前記第1旋回軸を中心に前記第1車輪アセンブリを旋回させ、前記第1車輪および前記第2車輪が平面にあり、前記第3車輪が平面の上方に上がった構成の乗り物を構成することとを含む方法。 - フレームと、平行であり離間された回転軸を有する第1車輪および第2車輪を備える第1車輪アセンブリと、ここで前記第1車輪および前記第2車輪は、前記フレームに対して第1旋回軸を中心に旋回するよう構成される、前記フレームに対して第2旋回軸を中心に旋回するように構成された第3車輪を備える第2車輪アセンブリとを備える乗り物を使用して段を上がる方法であって、
前記第1車輪アセンブリが第1傾斜位置にあり、前記第2車輪アセンブリが前記フレームに対して急傾斜位置にあり、前記第1車輪および前記第2車輪のうち一方が水平面の上方に上がり、前記第1車輪および前記第2車輪のうち他方および前記第3車輪が平面にある第1の構成で乗り物を構成することと、
前記フレームに対して中間位置へ前記第1旋回軸を中心に前記第1車輪アセンブリを旋回させ、前記フレームに対して緩傾斜位置へ前記第2旋回軸を中心に前記第2車輪アセンブリを旋回させ、前記第1車輪、第2車輪、および第3車輪が平面にある乗り物を構成することと、
前記フレームに対して第2傾斜位置へ前記第1旋回軸を中心に前記第1車輪アセンブリを旋回させ、前記第1車輪および前記第2車輪が平面にあり、前記第3車輪が平面の上方に上がった構成の乗り物を構成することと、
前記乗り物を前進させ、前記第3車輪が前記水平面の上方に上がった段の上面に置かれることと、
前記第1傾斜位置と前記中間位置との間の位置へ前記第1車輪アセンブリを旋回し、前記急傾斜位置に向かって前記第2車輪アセンブリを旋回し、前記第1車輪および前記第2車輪のうち一方を前記急傾斜位置の上方に持ち上げ、前記乗り物をさらに前進させ、前記第1車輪および前記第2車輪のうち持ち上げられた方を上面に置くことと、
前記中間位置に向かって、前記第1車輪アセンブリを旋回し、前記第1車輪および前記第2車輪のうち他方を前記水平面の上方に持ち上げ、前記乗り物をさらに前進させ、前記第1車輪、前記第2車輪、および前記第3車輪を前記上面に置くこととを含む方法。 - フレームと、平行であり離間された回転軸を有し、前記フレームに対して第1旋回軸を中心に旋回するように構成された第1車輪および第2車輪を備える第1車輪アセンブリと、前記フレームに対して第2旋回軸を中心に旋回するように構成された第3車輪を備える第2車輪アセンブリとを備える乗り物を使用して、段を下降する方法であって、
前記第1車輪アセンブリが第1傾斜位置にあり、前記第2車輪アセンブリが前記フレームに対して急傾斜位置にあり、前記第1車輪および前記第2車輪のうち一方が水平面の上方に上がり、前記第1車輪および前記第2車輪のうち他方および前記第3車輪が前記平面にある第1の構成で乗り物を構成することと、
前記フレームに対して中間位置へ前記第1旋回軸を中心に前記第1車輪アセンブリを旋回させ、前記フレームに対して緩傾斜位置へ前記第2旋回軸を中心に前記第2車輪アセンブリを旋回させ、前記第1車輪、第2車輪、および第3車輪が前記平面にある乗り物を構成することと、
前記フレームに対して第2傾斜位置へ前記第1旋回軸を中心に前記第1車輪アセンブリを旋回させ、前記第1車輪および前記第2車輪が前記平面にあり、前記第3車輪が前記平面の上方に上がった構成の乗り物を構成すること、
前記乗り物を前進させ、前記段の縁を越え、下面の高さより上方に、前記第3車輪を置き、前記乗り物をさらに前進させ、前記第1車輪および前記第2車輪のうち一方を前記段の縁を越えて置き、前記第1車輪および前記第2車輪前記第1車輪および前記第2車輪のうち一方および前記第3車輪が下面にある状態となるまで、前記乗り物を前記段の縁を越えて傾斜させることと、
前記乗り物をさらに前進させ、前記中間位置へ前記第1車輪アセンブリを旋回させ、前記第1車輪、第2車輪、および第3車輪が前記下面にある乗り物を構成することとを含む方法。 - 横部材の両端に回転可能に接合される少なくとも2つのスイベルキャスター車輪を備え、
前記両端の中間となる点で、前記横部材は、乗り物に接合されるよう構成される連結部材に旋回可能に接合され、
前記横部材は、前記連結部材に対して旋回するよう構成され、前記スイベルキャスター車輪の比較的垂直な動きを提供し、水平に対し、垂直な方向に前記スイベルキャスター車輪のスイベル軸を保持する、乗り物用車輪アセンブリ。 - 前記横部材は、垂直に離間された第1横部材および第2横部材を備え、
前記第1横部材は、その中央で、前記連結部材に旋回可能に接合され、前記第2横部材は、中央で、前記連結部材に旋回可能に接合され、
前記第2横部材と前記連結部材との間の旋回可能な接合は、弓状の軌道で可動であり、前記第1および第2連結部材の外側の両端は、前記連結部材に対する前記第1横部材および前記第2横部材の動きの旋回範囲にわたり、互いに対する実質的に固定され垂直に配置された位置に保持される、請求項25に記載の車輪アセンブリ。 - 前記第2横部材と前記連結部材との間の前記旋回可能な接合は、前記第1横部材および前記第2横部材を前記連結部材に対して横方向に配置する前記弓状の軌道の中央に付勢される、請求項26に記載の車輪アセンブリ。
- 前記弓状の軌道は、前記連結部材との前記第1横部材の旋回可能な接合から放射状に延びる一定の半径を有する、請求項26または27に記載の車輪アセンブリ。
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