JP2016511595A - 競合ベースピアツーピアワイヤレスネットワークにおけるスケーラブル発見 - Google Patents
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Abstract
本明細書では、競合ベースピアツーピア(P2P)ネットワークにおけるスケーラブル発見のためのシステムおよび方法について説明する。本明細書で説明する、P2Pワイヤレス通信ネットワークにおいて競合ベースブロードキャストチャネルへのアクセスを管理するための方法は、1つまたは複数のシステムタイミングパラメータを取得することと、システムタイミングパラメータが少なくとも衝突確率許容差を含む、システムタイミングパラメータを使用して競合ベースブロードキャストチャネルへのアクセスのための時間構造を構成することと、ここにおいて、起動間隔が競合期間と非競合期間との間に割り振られ、時間構造を構成することが、少なくとも衝突確率許容差に応じて、競合期間に関連する上限バックオフカウンタ値を設定することを備える、を含む。
Description
関連出願の相互参照
本出願は、その全体が参照により本明細書に明確に組み込まれる、2013年2月26日に出願された「SCALABLE DISCOVERY IN CONTENTION-BASED PEER-TO-PEER WIRELESS NETWORKS」と題する米国非仮出願第13/778,025号の優先権を主張する。
本出願は、その全体が参照により本明細書に明確に組み込まれる、2013年2月26日に出願された「SCALABLE DISCOVERY IN CONTENTION-BASED PEER-TO-PEER WIRELESS NETWORKS」と題する米国非仮出願第13/778,025号の優先権を主張する。
[0001]ワイヤレス通信技術の進歩は今日のワイヤレス通信デバイスの多用性を大幅に高めた。これらの進歩により、ワイヤレス通信デバイスは、単純な携帯電話およびページャから、マルチメディア記録および再生、イベントスケジューリング、ワードプロセシング、eコマースなど、多種多様な機能が可能な高性能コンピューティングデバイスに進化することが可能になった。その結果、今日のワイヤレス通信デバイスのユーザは、従来は複数のデバイスまたはより大きい非ポータブル機器のいずれかを必要とした広範囲のタスクを単一のポータブルデバイスから実行することが可能である。
[0002]ワイヤレス通信デバイスは、無線アクセス技術、ネットワークアーキテクチャ、または他のプロパティによって異なり得る1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワーク内での動作のために構成される。たとえば、ワイヤレス通信ネットワークとしては、ワイヤレス通信デバイスが基地局またはアクセスポイントなど中央エンティティを通して通信する集中型ネットワーク、ならびにワイヤレス通信デバイスが中央ネットワーク要素なしに互いに直接通信するピアツーピアネットワークがある。ピアツーピアワイヤレスネットワーク内での通信のためのリンクを確立するために、参加デバイスは、デバイス発見(device discovery)と呼ばれるプロセスを通して互いに通信を識別し、初期化する。
[0003]本開示による、ピアツーピア(P2P)ワイヤレス通信ネットワークにおいて競合ベース(contention-based)ブロードキャストチャネルへのアクセスを管理するための方法の一例は、1つまたは複数のシステムタイミングパラメータを取得することと、システムタイミングパラメータが少なくとも衝突確率許容差(collision probability tolerance)を含む、システムタイミングパラメータを使用して競合ベースブロードキャストチャネルへのアクセスのための時間構造(time structure)を構成することとを含む。起動間隔(wakeup interval)は競合期間と非競合期間との間に割り振られ、時間構造を構成することは、少なくとも衝突確率許容差に応じて、競合期間に関連する上限バックオフカウンタ値(upper-bound backoff counter value)を設定することを含む。
[0004]本方法の実装形態は以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。現在時間が競合期間中にあることに応答して、競合ベースブロードキャストチャネル上で1つまたは複数のブロードキャストメッセージを送信するための、および競合ベースブロードキャストチャネル上で1つまたは複数のブロードキャストメッセージを受信することを試みるためのアクティブモードに入ること。競合ベースブロードキャストチャネル上で1つまたは複数の発見パケット(DP:discovery packet)を送信すること、および競合ベースブロードキャストチャネル上で1つまたは複数のDPを受信することを試みること。1つまたは複数のDP中に、時間構造に関係する情報を埋め込むこと。上限バックオフカウンタ値を衝突確率許容差の逆数として設定すること。ネットワークに関連する上限発見時間を取得すること、上限バックオフカウンタ値の範囲を定義すること、範囲が、衝突確率許容差の逆数によって定義される下限と、上限発見時間に応じて定義される上限とを有する、および範囲内に入る値のセットから上限バックオフカウンタ値を選択すること。
[0005]本方法の実装形態は、追加または代替として、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。時間構造を第1の時間構造として構成すること、ネットワーク中のピアデバイスによって利用される競合ベースブロードキャストチャネルへのアクセスのための第2の時間構造に関係する情報を受信すること、および情報に基づいて第1の時間構造を調整すること。第2の時間構造の上限バックオフカウンタ値のインジケータを受信すること。第1の時間構造の上限バックオフカウンタ値が第2の時間構造の上限バックオフカウンタ値と異なる場合、第1の時間構造の上限バックオフカウンタ値を調整すること。第2の時間構造の上限バックオフカウンタ値が第1の時間構造の上限バックオフカウンタ値よりも大きい場合、第2の時間構造の上限バックオフカウンタ値に等しくなるように第1の時間構造の上限バックオフカウンタ値を設定すること。ネットワーク中の1つまたは複数のピアデバイスに時間構造に関係する情報を送信すること、ここで、情報が上限バックオフカウンタ値のインジケータを備える。現在時間が非競合期間中にあることに応答して、スリープモードに入ること、または競合期間中に受信されたブロードキャストメッセージに基づいてネットワーク中の1つまたは複数のピアデバイスと通信することのうちの1つまたは複数を実行すること。
[0006]本開示による、競合ベースP2Pワイヤレス通信ネットワークにおけるアクセス管理のための装置の一例は、1つまたは複数のシステムタイミングパラメータを取得することと、システムタイミングパラメータが少なくとも衝突確率許容差を含む、システムタイミングパラメータを使用して競合ベースブロードキャストチャネルへのアクセスのための時間構造を初期化することと、ここで、起動間隔が競合期間と非競合期間との間に割り振られる、を行うように構成されたタイミング調節器(timing regulator)を含む。本装置は、追加として、タイミング調節器に通信可能に結合され、少なくとも衝突確率許容差に応じて、競合期間に関連する上限バックオフカウンタ値を設定するように構成された競合ウィンドウ制御モジュールを含む。
[0007]本装置の実装形態は以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。タイミング調節器と競合ウィンドウ制御モジュールとに通信可能に結合され、現在時間が競合期間中にあることに応答して、競合ベースブロードキャストチャネル上での1つまたは複数のDPの送信または試みられた検出のためのアクティブモードに入るように構成された送信スケジューラ。送信スケジューラは、1つまたは複数の送信されたDP中に、時間構造に関係する情報を埋め込むようにさらに構成される。競合ウィンドウ制御モジュールは、上限バックオフカウンタ値を衝突確率許容差の逆数として設定するようにさらに構成される。タイミング調節器は、ネットワークに関連する上限発見時間を取得するようにさらに構成され、競合ウィンドウ制御モジュールは、上限バックオフカウンタ値の範囲を定義することと、範囲は、衝突確率許容差の逆数によって定義される下限と、上限発見時間に応じて定義される上限とを有する、範囲内に入る値のセットから上限バックオフカウンタ値を選択することとを行うようにさらに構成される。
[0008]本装置の実装形態は、追加または代替として、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。タイミング調節器によって管理される時間構造は第1の時間構造を含み、競合ウィンドウ制御モジュールによって設定される上限バックオフカウンタ値セットは第1の上限バックオフカウンタ値を含み、装置は、競合ウィンドウ制御モジュールとタイミング調節器とに通信可能に結合され、ネットワーク中のピアデバイスによって利用される競合ベースブロードキャストチャネルへのアクセスのための第2の時間構造に関係する情報を取得することと、情報に基づいて第1の時間構造を調整することとを行うように構成された競合ウィンドウ調整モジュールをさらに含む。ピアデバイスから取得された情報は、第2の時間構造に関連する第2の上限バックオフカウンタ値のインジケータを含む。競合ウィンドウ調整モジュールは、第1の上限バックオフカウンタ値と第2の上限バックオフカウンタ値とが異なる場合、第1の上限バックオフカウンタ値を調整するようにさらに構成される。競合ウィンドウ調整モジュールは、第2の上限バックオフカウンタ値が第1の上限バックオフカウンタ値よりも大きい場合、第2の上限バックオフカウンタ値に等しくなるように第1の上限バックオフカウンタ値を設定するようにさらに構成される。送信スケジューラは、現在時間が非競合期間中にあることに応答して、スリープモードに入ること、または競合期間中に受信されたブロードキャストメッセージに基づいてネットワーク中の1つまたは複数のピアデバイスと通信することの中から動作を選択するようにさらに構成される。
[0009]本開示による、P2Pワイヤレス通信ネットワークにおいて競合ベースブロードキャストチャネルへのアクセスを管理するための装置の一例は、1つまたは複数のシステムタイミングパラメータを取得するための手段と、システムタイミングパラメータが少なくとも衝突確率許容差を含む、システムタイミングパラメータを使用して競合ベースブロードキャストチャネルへのアクセスのための時間構造を構成するための手段と、ここで、起動間隔が競合期間と非競合期間との間に割り振られる、少なくとも衝突確率許容差に応じて、競合期間に関連する上限バックオフカウンタ値を設定するための手段とを含む。
[0010]本装置の実装形態は以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。上限バックオフカウンタ値を衝突確率許容差の逆数として設定するための手段。ネットワークに関連する上限発見時間を取得するための手段、上限バックオフカウンタ値の範囲を定義するための手段、範囲が、衝突確率許容差の逆数によって定義される下限と、上限発見時間に応じて定義される上限とを有する、および範囲内に入る値のセットから上限バックオフカウンタ値を選択するための手段。時間構造は第1の時間構造を含み、上限バックオフカウンタ値は第1の上限バックオフカウンタ値を含み、装置は、ネットワーク中のピアデバイスによって利用される競合ベースブロードキャストチャネルへのアクセスのための第2の時間構造に関係する情報を取得するための手段と、情報が、第2の時間構造に関連する第2の上限バックオフカウンタ値のインジケータを含む、情報に基づいて第1の時間構造を調整するための手段とをさらに含む。第1の上限バックオフカウンタ値と第2の上限バックオフカウンタ値とが異なる場合、第1の上限バックオフカウンタ値を調整するための手段。第2の上限バックオフカウンタ値が第1の上限バックオフカウンタ値よりも大きい場合、第2の上限バックオフカウンタ値に等しくなるように第1の上限バックオフカウンタ値を設定するための手段。ネットワーク中の1つまたは複数のピアデバイスに時間上限バックオフカウンタ値に関係する情報を送信するための手段。
[0011]本開示によるコンピュータプログラム製品の一例は、プロセッサ実行可能コンピュータ記憶媒体上に常駐し、ワイヤレス通信ネットワークのための1つまたは複数のタイミングパラメータを取得することと、システムタイミングパラメータが少なくとも衝突確率許容差を含む、システムタイミングパラメータを使用して、ネットワークに関連する競合ベースブロードキャストチャネルへのアクセスのための時間構造を構成することとをプロセッサに行わせるように構成されたプロセッサ実行可能命令を含む。起動間隔は競合期間と非競合期間との間に割り振られ、時間構造を構成することは、少なくとも衝突確率許容差に応じて、競合期間に関連する上限バックオフカウンタ値を設定することを含む。
[0012]本コンピュータプログラム製品の実装形態は以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。上限バックオフカウンタ値を衝突確率許容差の逆数として設定することをプロセッサに行わせるように構成された命令。ネットワークに関連する上限発見時間を取得することと、上限バックオフカウンタ値の範囲を定義することと、範囲が、衝突確率許容差の逆数によって定義される下限と、上限発見時間に応じて定義される上限とを有する、範囲内に入る値のセットから上限バックオフカウンタ値を選択することとをプロセッサに行わせるように構成された命令。時間構造を第1の時間構造として構成することと、ネットワーク中のピアデバイスによって利用される競合ベースブロードキャストチャネルへのアクセスのための第2の時間構造に関係する情報を受信することと、情報が、第2の時間構造の上限バックオフカウンタ値のインジケータを備える、情報に基づいて第1の時間構造を調整することとをプロセッサに行わせるための命令。第1の時間構造の上限バックオフカウンタ値が第2の時間構造の上限バックオフカウンタ値と異なる場合、第1の時間構造の上限バックオフカウンタ値を調整することをプロセッサに行わせるように構成された命令。第2の時間構造の上限バックオフカウンタ値が第1の時間構造の上限バックオフカウンタ値よりも大きい場合、第2の時間構造の上限バックオフカウンタ値に等しくなるように第1の時間構造の上限バックオフカウンタ値を設定することをプロセッサに行わせるように構成された命令。ネットワーク中の1つまたは複数のピアデバイスに時間構造に関係する情報を送信することをプロセッサに行わせるように構成された命令、ここで、情報が上限バックオフカウンタ値のインジケータを含む。
[0013]本明細書で説明する項目および/または技法は、以下の機能のうちの1つまたは複数、ならびに言及されていない他の機能を提供し得る。本明細書で説明する発見プロトコルは、配信され、デバイスが、基地局、アクセスポイントまたはマスタなど、中央コントローラの援助なしにそれらの近隣デバイスを発見することを可能にする。さらに、本明細書で説明するデバイス発見はスケーラブルであり、たとえば、発見の複雑さはデバイスの数の多項式関数として増加する。さらに、本明細書で説明する発見プロトコルは、電力効率の増加を与え、既存のワイヤレスシステムの拡張としてうまく実装され得る。他の機能が与えられ得、本開示によるあらゆる実装形態が、説明する機能のいずれか、ましてすべてを与えなければならないとは限らない。また、上記で言及した効果は、言及した手段以外の手段によって実現されることが可能であり得、言及した項目/技法は、必ずしも言及した効果を生じるとは限らない。
[0024]本明細書では、ピアツーピア(P2P)ワイヤレス通信ネットワークにおけるデバイス発見のためのシステムおよび方法について説明する。本明細書で説明するシステムおよび方法は、ワイヤレス通信システムにおいて動作する1つまたは複数のモバイルデバイスを介して動作することができる。図1を参照すると、ワイヤレス通信システム10は、本明細書ではモバイルデバイス12と呼ぶ、様々なワイヤレス通信デバイスを含む。ワイヤレス通信デバイスは、限定はしないが、現存するのか将来開発されるのかにかかわらず、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、デスクトップまたはタブレットコンピュータなどのコンピューティングデバイス、自動車コンピューティングシステムなどを含むことができる。
[0025]システム10は、モバイルデバイス12間の通信を可能にする、基地トランシーバ局(BTS)14など、1つまたは複数の集中型エンティティ、および/またはシステム10に関連する、インターネットなど、他のネットワークまたはインターネットワークを含み得る。BTS14は、順方向リンク(またはダウンリンク)16および逆方向リンク(またはアップリンク)18上のモバイルデバイス12と通信する。順方向リンク16はBTS14からモバイルデバイス12への通信を指し、逆方向リンク18はモバイルデバイス12からBTS14への通信を指す。
[0026]BTS14は、アンテナを介してシステム10中のモバイルデバイス12とワイヤレス通信することができる。BTS14は、基地局、アクセスポイント、アクセスノード(AN)、ノードB、発展型ノードB(eNB)などと呼ばれることもある。BTS14は、セルおよび/またはセルのセクタなど、BTS14が位置する地理的エリアに通信カバレージを与え得る。セクタ化されたセルの場合、セルは、基地局アンテナに応じてそれぞれのセクタに区分される。
[0027]BTS14は、マクロ基地局であり、ならびに/あるいはマクロ基地局、ピコ基地局、および/またはフェムト基地局など、異なるタイプの基地局であり得る。マクロ基地局は、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし得、サービスに加入している端末による無制限アクセスを可能にし得る。ピコ基地局は、比較的小さい地理的エリア(たとえば、ピコセル)をカバーし得、サービスに加入している端末による無制限アクセスを可能にし得る。フェムト基地局またはホーム基地局は、比較的小さい地理的エリア(たとえば、フェムトセル)をカバーし得、フェムトセルとの関連を有する端末(たとえば、家庭内のユーザ用の端末)による制限付きアクセスを可能にし得る。
[0028]図1にさらに示すように、システム10中の一部または全部のモバイルデバイス12は、P2Pネットワークアーキテクチャを介して、BTS14の介入なしに互いに直接通信するように構成される。P2Pワイヤレスネットワークでは、モバイルデバイス12は、参加モバイルデバイス12間のP2P通信リンク20を確立し、その後これらのリンク20を使用して通信することによって互いに通信する。P2P通信リンク20を使用して通信するモバイルデバイス12は、BTS14または他の集中型ネットワークエンティティに関連する必要はない。しかしながら、モバイルデバイス12は、とはいえ、P2Pネットワークに加えて他のネットワークまたはインターネットワーク上で通信するために、BTS14および/または他のエンティティへの接続を確立し、および/または利用し得る。
[0029]システム10は、複数のキャリア(異なる周波数の波形信号)上での動作をサポートし得る。マルチキャリア送信機は、複数のキャリア上で同時に被変調信号を送信することができる。各被変調信号は、符号分割多元接続(CDMA)信号、時分割多元接続(TDMA)信号、直交周波数分割多元接続(OFDMA)信号、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)信号などであり得る。各被変調信号は、異なるキャリア上で送られ得、パイロット、オーバーヘッド情報、データなどを搬送し得る。
[0030]次に図2を参照すると、モバイルデバイス12のうちの例示的な1つは、P2P通信ネットワークまたは他のワイヤレスネットワーク上でワイヤレスアンテナ122を介してワイヤレス信号123を送信および受信するワイヤレストランシーバ121を含む。トランシーバ121はワイヤレストランシーババスインターフェース120によってバス101に接続される。図2には別個の構成要素として示されているが、ワイヤレストランシーババスインターフェース120はまた、ワイヤレストランシーバ121の一部であり得る。ここで、モバイルデバイス12は、単一のワイヤレストランシーバ121を有するものとして示されている。しかしながら、モバイルデバイス12は、Wi−Fi(登録商標)、符号分割多元接続(CDMA)、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))、ロングタームエボリューション(LTE)、Bluetooth(登録商標)など、複数の通信規格をサポートするために、複数のワイヤレストランシーバ121とワイヤレスアンテナ122とを代替的に有することができる。
[0031]また、汎用プロセッサ111、メモリ140、デジタル信号プロセッサ(DSP)112および/または(1つまたは複数の)専用プロセッサ(図示せず)が、全体的にまたは部分的にワイヤレス信号123を処理するために利用され得る。ワイヤレス信号123からの情報の記憶は、メモリ140またはレジスタ(図示せず)を使用して実行される。図2には1つの汎用プロセッサ111、DSP112およびメモリ140のみが示されているが、これらの構成要素のいずれかのうちの2つ以上がモバイルデバイス12によって使用され得る。汎用プロセッサ111、DSP112およびメモリ140はバス101に接続される。
[0032]メモリ140は、機能を1つまたは複数の命令またはコードとして記憶する(1つまたは複数の)非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含む。メモリ140を構成することができる媒体は、限定はしないが、RAM、ROM、FLASH、ディスクドライブなどを含む。メモリ140によって記憶された機能は、汎用プロセッサ111、(1つまたは複数の)専用プロセッサ、またはDSP112によって実行される。したがって、メモリ140は、説明する機能をプロセッサ111および/またはDSP112に実行させるように構成されたソフトウェア(プログラミングコード、命令など)を記憶するプロセッサ可読メモリおよび/またはコンピュータ可読メモリである。代替的に、モバイルデバイス12の1つまたは複数の機能は、ハードウェアで全体的にまたは部分的に実行され得る。
[0033]P2Pワイヤレスネットワークは様々な適用例のために利用され得る。たとえば、基地局および/または他のバックエンドデバイスなしに位置推定を可能にするためにP2Pロケーション技法が使用され得、それにより、ネットワーク中の各参加デバイスは、独立型様式でそれのロケーションを推定することが可能になる。P2Pネットワーク内のデバイスは、ネットワーク内の近隣デバイスと通信することによってそれらの位置を識別する。ネットワーク内のデバイスのロケーションは時間とともに変化し得るので(すなわち、デバイスが移動されていることにより)、各デバイスはまた、デバイスの通信レンジよりも遠く離れて位置するデバイスに情報を伝搬するために、P2P通信を利用することができる。
[0034]基地局、サーバ、または他の中央ネットワークエンティティがネットワーク中のデバイス間の通信を管理する集中型ネットワークとは対照的に、(「ピアデバイス」または単に「ピア」と呼ばれる)P2Pネットワーク中のデバイスは、中央コントローラなしに動作し、ほぼ等しい能力を有する。したがって、ピアデバイス間の通信が行われ得る前に、ピアデバイスは、互いに通信リンクを検出し、確立するための発見プロトコルを開始しなければならない。
[0035]本明細書では、P2Pワイヤレスネットワークにおいてデバイス発見を行うための技法について説明する。本明細書で説明する技法は高度にスケーラブルであり、たとえば、本技法は、数百個、またはさらには数千個のデバイスを含むP2Pネットワークのために実行可能である。さらに、本明細書で説明する技法は、実現不可能な変更なしに、P2P Wi−Fiシステム(たとえば、Wi−Fi Direct、Wi−Fi Socialなど)など、既存のシステムへの実際的実装が可能である。以下の説明では、特にWi−FiベースのP2Pネットワークおよび/または他の特定のネットワーク実装形態に言及するが、本明細書で説明する技法は、特定の(1つまたは複数の)ネットワークアーキテクチャに限定されるものではなく、別段に明記されていない限り、いかなる(1つまたは複数の)ネットワークアーキテクチャも使用され得る。
[0036]本明細書で説明するプロトコルは、中央コントローラを利用しないP2P適用例のためにネットワーク事業者の観点から一般に望ましくない、デバイス発見のための認可および/またはプロプライエタリ無線スペクトルの使用を回避する。さらに、本明細書で説明する発見プロトコルは、オーバーローディングの確率がネットワーク中のデバイスの数とともに増加する産業科学医療用(ISM)帯域上のオーバーローディングに関係する非効率性を低減する。特に、本明細書で説明する技法は、デバイス発見が、P2Pネットワークに事前に割り振られたリソースを使用して行われることを可能にし、それにより、既存のネットワークへの本技法の低コストで低複雑度の実装が可能になる。代替的に、以下で説明するように、オーバーローディングに対して1つまたは複数のセーフガードを実装することによって、発見のためのリソースがISM帯域上で割り振られ得る。ソーシャルWi−Fiネットワークおよび他のP2Pワイヤレスネットワーク技術の使用および人気が増加するにつれて、本明細書で説明するものなど、効率およびスケーラビリティが増加したデバイス発見技法がますます望ましくなる。
[0037]現在、P2Pワイヤレスネットワークにおけるデバイス発見のための様々なソリューションが存在する。しかしながら、本明細書で説明する技法は、既存のソリューションの各々に勝る、分散制御、スケーラビリティ、電力効率および実現可能性のうちの1つまたは複数の改善を与える。たとえば、Wi−Fi Allianceによって開発されたWi−Fi Direct規格は、電力効率的であるが、多数のデバイスのために容易にスケーラブルでない発見を与える。Wi−Fi SocialおよびIEEE802.15.8など、P2Pデバイス発見のための他のソリューションは、早期開発段階にあり、現在実装可能でない。WiMediaは、P2Pデバイス発見を可能にするワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)通信規格である。しかしながら、WiMedia下でのデバイス発見は、約100個のデバイスにわたって低い電力効率およびスケーラビリティを与える。別のWPAN通信規格である低エネルギーBluetoothは、専用発見チャネルを利用する、部分的に分散されたP2Pデバイス発見を与える。さらに、上記規格の各々では、デバイス発見は数秒程度の時間フレーム中に完了する。これは、一般に約500ms未満で完了する、本明細書で説明する技法と比較して、より高い発見時間である。
[0038]図3を参照すると、P2Pワイヤレス通信ネットワークにおけるデバイス発見を可能にするシステム300は、上記で概括的に説明したようにP2P通信リンク20を介して互いに通信する、ここではピアデバイスとも呼ばれる複数のモバイルデバイス12を含む。モバイルデバイス12は、図3に示され、以下で説明するように、ワイヤレストランシーバ121およびモジュール310、320、330、340を使用してデバイス発見を行い、調節する。説明を簡単にするために、ワイヤレストランシーバ121およびモジュール310、320、330、340とともに1つのモバイルデバイスのみが示されているが、図3に示されたモバイルデバイス12のいずれも、図示され、以下で説明する構成要素の少なくとも一部分を含むか、またはさもなければその少なくとも一部分で構成され得る。
[0039]上記で説明したように、モバイルデバイス12は、P2P通信リンク20上でシステム300中の他のモバイルデバイス12とのP2P通信を行う。範囲内の他のモバイルデバイス12を検出し、関連するP2Pリンク20を確立するために、モバイルデバイス12は、本明細書で説明する発見プロセスを行う。デバイス発見を行うために、モバイルデバイス12は、発信発見パケット312を生成し、処理するための、および着信発見パケット312を処理するためのデバイス発見モジュール310を利用する。図2に関して説明したように、ワイヤレストランシーバ121を介して、着信発見パケット312は受信され、発信発見パケット312は送られる。
[0040]通信リンク(たとえば、P2Pリンク20または他の通信リンク)がシステム300中のモバイルデバイス12と他のデバイスとの間に確立されると、モバイルデバイス12は、トラフィックデータ処理モジュール330、ストレージ340、およびワイヤレス送信機121を使用して1つまたは複数の検出されたデバイスにデータを送信し、および/または受信し得る。特に、着信データは、ワイヤレストランシーバ121によって受信され、トラフィックデータ処理モジュール330によって処理され、次いで、場合によってはストレージ340に記憶され、および/またはさもなければモバイルデバイス12によって処理される。同様に、発信データは、ストレージ340および/または別のデータソースから取り出され、ワイヤレストランシーバ121を介した送信のためにトラフィックデータ処理モジュール330によって処理される。トラフィックデータ処理モジュール330は、モバイルデバイス12の汎用プロセッサ111および/または他の要素によって全体的にまたは部分的に実装され得、ストレージ340は、メモリ140または他の好適な非一時的記憶媒体であるか、あるいはそれを含み得る。
[0041]図3に示されたシステム300は、いくつかの事例では、システム300内のデバイスが共通のワイヤレス媒体上で通信する、競合ベースワイヤレスネットワークとして動作する。このプロセス中のシステム300中のモバイルデバイス12間の衝突を回避するために、モバイルデバイスは、時間構造に従ってデバイス発見を制御するためのタイミング調節器320を利用する。時間構造は、以下でさらに詳細に説明する1つまたは複数のタイミング制御パラメータ322によって定義される。
[0042]図4中の図400に、タイミング調節器320によって利用されるタイミング構造を示す。タイミング構造は、起動間隔410と呼ばれる期間中に定義される。起動間隔410は、発見期間420およびスリープ/データ期間430と呼ばれる、より小さい間隔にさらに分割される。図5中の図500にさらに示すように、各デバイスは、発見パケット(DP)502を送信し、他のデバイスからのDP502をリッスンするために発見期間420中にアクティブになる(すなわち、スリープ状態からアウェイク状態に入る)。スリープ/データ期間430中に、デバイスは、発見期間420中に受信されたDP502に従ってデータパケット504を通信するか、または非アクティブ化する(すなわち、アウェイク状態からスリープ状態に再び入る)。デバイスはまた、(1つまたは複数の)パケット自体内に、または他の手段によって示される、デバイスによって送信または受信されるデータパケット504の終結時に、スリープ/データ期間430中に非アクティブ化し得る。
[0043]ここで、起動間隔410は、発見期間420がスリープ/データ期間430と比較して比較的短い持続時間を有するように構成される。たとえば、発見期間420は、スリープ/データ期間によって占有される時間の量の約1/20以下である時間の量を占有するように構成され得る(たとえば、約20秒のスリープ/データ430期間の場合、約1秒の発見期間420)。他の構成が可能であり、場合によっては、発見期間時間とスリープ/データ期間時間との間の(たとえば、100msの発見期間420と1分のスリープ/データ期間430とに基づく)約1/600またはそれよりも小さい比が、本明細書の技法が採用されるシステムのプロパティに応じて使用され得る。他の構成が可能であり、発見期間420およびスリープ/データ期間430は、これらの列挙された値を上回るまたは下回る長さを含む任意の長さを有することができる。
[0044]上述したように、システム300中に示されているタイミング調節器320および対応するタイミング制御パラメータ322は、デバイス発見のための競合ベースチャネルへのアクセスを管理し、チャネル上の衝突を緩和するために利用される。タイミング調節器320は、以下で説明するように、発見を行うデバイス12間の衝突と、発見期間420に関連する電力および/または他のリソースの消費との間の平衡を与えるために動作し、発見領域420中の発見パケット502の送信のための効率の改善を可能にする。
[0045]図6中の図600に、競合ベースチャネル上での発見パケットのための送信方式を示す。概して、競合ベースチャネルアクセス方式におけるデバイスは、スロットと呼ばれる設定された数のユニットに分割される、時間における競合ウィンドウ中で動作する。チャネル上でパケットを送信すべき各デバイスは、1からCWまでのランダムバックオフカウンタを割り当てられ、ここで、CWは競合ウィンドウ中のスロットの総数である。デバイスの割り当てられたオフセットに対応するスロットに達すると、デバイスは、それの発見パケットを送信することを開始する。応答して、システム中のすべての他のデバイスは、チャネルがビジーであることを検出し、チャネルがアイドルに戻るまで、それらのバックオフを休止する。2つのデバイスが同じオフセットを有する場合、それらはそれらのパケットを同時に送り、衝突を生じる。
[0046]従来、デバイスは、最初に、それらの初期競合ウィンドウサイズを(たとえば、15よりも小さいかまたはそれに等しい)比較的小さい値に設定する。起動時にまたはアイドルチャネルを検出すると、各デバイスは、DCF(分散協調機能:Distributed Coordination Function)フレーム間スペース(Interframe Space)(DIFS)間隔の間待ち、次いで、それのバックオフカウンタを減分することを開始する。ここで、デバイスAは最も小さいバックオフカウンタ(5)を有する。デバイスAのバックオフカウンタが0に達すると、デバイスAはそれの発見パケットを送信する。応答して、デバイスB、CおよびDは、チャネルがビジーであることを検出し、チャネルが再びアイドルであると決定されるまで、それらのバックオフカウンタを休止する。
[0047]次に、図600は、デバイスCおよびDが同じバックオフカウンタ(11)を選択したことを示す。したがって、CおよびDのバックオフカウンタは同時に0に達し、それらの発見パケットは衝突する。最終的に、デバイスBは、最大バックオフカウンタ(13)を有し、したがって最後にそれの発見パケットを送る。
[0048]従来、競合ベースチャネルアクセスは、第1のデバイスが第2のデバイスにパケットを送信し、第2のデバイスが肯定応答でそのパケットに応答する、ユニキャスト送信のために設計される。この場合、パケットに対する肯定応答が受信されないとき、衝突が仮定される。このシステムに基づいて、競合ウィンドウは、少数のスロット(たとえば、15個のスロット)で開始し、衝突が検出されると増加する。対照的に、P2Pネットワークに関連する発見パケットは、肯定応答なしにブロードキャスト送信において通信される。その結果、システム中のデバイスは、すべてのパケットが正しく送信および受信されたと仮定し、図600に示されているように、CおよびDの発見パケット間の衝突など、発見パケット間の衝突を検出または調整しない。
[0049]図600によって示されているように、小さい初期競合ウィンドウは、競合ベースデバイス発見プロセスに衝突の大きい可能性をもたらす。競合ウィンドウは、肯定応答が通信されたときのみ、衝突の検出時に拡大され得る。結果として、上記で説明した発見パケットは肯定応答なしにブロードキャストを介して送信されるので、送信機は、それの競合ウィンドウを調整するためのフィードバックを取得することができない。
[0050]したがって、タイミング調節器320は、適切な初期競合ウィンドウサイズを選択することによってP2Pワイヤレスネットワーク内でのブロードキャスト送信の衝突を緩和するように構成される。ここで、競合ウィンドウのサイズは、許容平均衝突確率に応じて選定される。たとえば、競合ウィンドウのサイズは許容衝突確率の逆数として選定され得る(たとえば、0.1%の所望の確率のために1000個のスロット)。この値についての説明は以下の通りである。各デバイスが、一様におよび独立して1と最大競合ウィンドウサイズCWとの間のバックオフカウンタサイズ(または非整数値nに対して、0>n≧CWに適合するバックオフカウンタサイズn)を選択すると仮定すると、P(X=Y)として示される、2つのデバイスが同じバックオフカウンタサイズを選択する確率は、以下のように与えられる。
[0051]タイミング調節器320が、2つの所与の発見パケット間の衝突の確率を、上限または許容衝突確率pよりも下に、すなわち、1/CW≦pに保つように構成される場合、CWについて解くと、CW≦1/pとなる。言い換えれば、ここでは、CWは、当該のチャネルのための許容平均衝突確率の逆数にの等しい下限サイズを有する。この下限競合ウィンドウサイズに基づいて、最大発見時間は、n(DIFS+Tdp)+CWよりも小さいかまたはそれに等しく、ここで、nはシステム中のデバイスの数であり、DIFSはシステムのDIFS間隔長であり、Tdpは1つの発見パケットの送信時間である。したがって、最大発見時間は、時間複雑さO(n)におけるデバイスの数とともにスケーリングする。ここで、最大発見時間は、すべてのn個のデバイスがそれら自体の発見パケットを送信することを完了するのにかかる最長時間として定義される。
[0052]競合ウィンドウのための適切な初期サイズCWを設定することによって、タイミング調節器320は、ユニキャスト送信方式に関連する競合ウィンドウの調整に依拠することなしに、指定された上限衝突確率よりも大きくない、システム全体に及ぶ衝突確率を実現することに寄与する。ネットワーク中のデバイスの数、単位面積当たりのネットワーク中のデバイスの密度など、他のファクタも、初期競合ウィンドウサイズを決定する際に使用され得る。
[0053]本明細書で説明する技法を使用することによって、タイミング調節器320は、発見制御パケットの送信のために大きい初期競合ウィンドウを利用する。発見パケットは、各デバイスから1回のみブロードキャストされ、送られるが、タイミング調節器320は、ネットワーク中の大量のデバイスの間の衝突の防止の向上を与える。競合ウィンドウサイズは、予想損失レート、衝突許容差、または他のファクタに基づいて決定され、それにより全体的発見時間がパケットロスの低減と引き換えられる。
[0054]本明細書で説明する技法は、各デバイスが同様の機能を有する純粋なP2Pシステム中で配信され、使用可能である。さらに、最大発見時間はデバイスの数の多項式関数であるので、本明細書で説明する技法はスケーラビリティの増加を与える。本明細書の技法を介して実現されるより短い発見時間は、さらに、短い発見期間と低いデューティサイクル起動スケジュールとを可能にし、システムの電力効率を増加させる。本明細書で説明する技法はまた、CSMA/CA(キャリア検知多重アクセス/衝突回避:Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)システムおよび/または他のシステム中にうまく実装可能である。
[0055]本明細書で説明する技法は、P2Pワイヤレスネットワーク内でのデバイス発見のための発見パケットの送信に関するが、他の実装形態が可能である。たとえば、本明細書の技法は、ブロードキャスト送信を利用するいかなる競合ベースアクセス方式のためにも利用され得る。さらに、本明細書で説明する技法は、現在存在するのか将来存在するのかにかかわらず、いかなるP2Pまたは分散ネットワークアーキテクチャのコンテキストにおいても適用され得る。
[0056]タイミング調節器320の動作を図7中のシステム700によってさらに詳細に示す。システム700中に示されているタイミング調節器320は、競合ウィンドウ制御モジュール710と送信スケジューラ720とを含む。競合ウィンドウ制御モジュール710は、最大発見時間、衝突確率許容差、またはシステム700の発見性能に影響を及ぼす他のパラメータなど、システムパラメータに基づいて、上記で説明したように作用する競合ウィンドウ長を設定する。競合ウィンドウ長が設定されると、それは、ワイヤレストランシーバ121を介して競合ベースチャネル上で発見パケットおよび/または他の情報を送信する際に使用するために送信スケジューラ720に与えられる。送信スケジューラ720は、競合ウィンドウサイズよりも大きくない選択されたバックオフ値をもつバックオフカウンタを初期化する。このバックオフカウンタを使用して、発見送信が、図6によって示されるものと同様の様式で行われる。
[0057]上記で説明したように、競合ウィンドウ制御モジュール710は、衝突確率許容差pに応じて初期競合ウィンドウサイズを設定することができる。パラメータpは、上位レイヤエンティティ、システム中の他のデバイス、ユーザ定義パラメータ、および/または他の手段によって競合ウィンドウ制御モジュール710によって取得される。パラメータpはまた、関連するデバイスにおいて事前構成された値であり得る。パラメータpはまた、システム中の各デバイスが同じ値を取得するような、システム全体に及ぶパラメータであり得る。このパラメータおよび/または上述の他の基準に基づいて、競合ウィンドウ制御モジュール710は、競合ウィンドウサイズを設定し、ワイヤレストランシーバ121を介して発見を行うためにこの情報を送信スケジューラ720に与える。
[0058]設定されると、競合ウィンドウサイズは静的であり得るか、またはそれは様々な状況の下で調整可能であり得る。たとえば、図8中のシステム800は、競合ウィンドウ制御モジュール710によって設定された競合ウィンドウサイズを調整するように動作可能な競合ウィンドウ調整モジュール810をもつタイミング調節器320を示す。ここで、下限サイズと上限サイズとを有する許容される競合ウィンドウサイズ範囲は、それぞれ、衝突確率許容差と上限発見時間とに応じて定義される。上記で説明したように、競合ウィンドウサイズの下限は1/pであり、これは、競合ウィンドウ制御モジュール710によって使用される初期競合ウィンドウサイズである。上限は、以下のように上限発見時間に応じて定義される。所与の競合ウィンドウサイズCWに対して、発見のための最大潜在的時間tdiscは以下のように定義される。
、ここで、nはデバイスの数であり、DIFSはDIFS間隔の長さであり、Tdpは1つの発見パケットの送信のための時間である。したがって、発見時間が上限発見時間tdisc_ubによって限定されるべきである場合、以下が成り立つ。
[0059]ここで、上限発見時間tdisc_ubは、衝突確率許容差pおよび/または他のパラメータが、ユーザ選好などに基づいて、たとえば、システム全体に及ぶパラメータとして取得されるものと同様の様式で、タイミング調節器320によって取得される。競合ウィンドウ調整モジュール810は、利用される競合ウィンドウサイズが、上限競合ウィンドウサイズと下限競合ウィンドウサイズとによって与えられる範囲の外にないとすれば、それの関連するネットワーク内での効率的な通信を可能にするのに好適な任意の様式で、タイミング調節器320によって使用される競合ウィンドウのサイズを変更することができる。p、tdisc_ub、または他のパラメータなど、この範囲を定義するために使用されるシステムパラメータが変更された場合、競合ウィンドウ調整モジュール810は、現在の競合ウィンドウサイズが、得られた新しい範囲内に残っていることを検証し、それが範囲の外側に移動した場合、競合ウィンドウサイズを相応に調整することができる。
[0060]発見ウィンドウサイズはシステム内の異なるデバイスによって独立して設定され得るので、これらのパラメータの各々が上記で説明したネットワークのための許容される範囲内にあるとすれば、デバイスは異なる競合ウィンドウサイズパラメータを維持し得る。衝突回避機能を高めるために、ネットワーク内のデバイスは、この情報に基づいて競合ウィンドウの調整を可能にするために、それらの競合ウィンドウに関係する情報を互いに通信することができる。再び図8中のシステム800を参照すると、ワイヤレストランシーバ121は、システム800に関連する他のデバイスから競合ウィンドウ情報を取得する。これらのパラメータを受信したことに応答して、競合ウィンドウ調整モジュール810は、競合ウィンドウサイズが調整されるべきであるかどうかを決定し、そうである場合、調整を実行すべき程度を決定する。ここで、デバイスから送信される競合ウィンドウ情報は、たとえば、スロットの単位、時間単位(msなど)などで、そのデバイスの競合ウィンドウのサイズのインジケータを含む。このインジケータは、対応する情報をシステム内の他のデバイスに搬送するのに好適な任意の長さ(たとえば、1バイトなど)であり得る。競合ウィンドウ情報は、独立した送信として送られ、および/または上記で説明した発見パケットの送信など、他の送信内にバンドルされるかまたは埋め込まれ得る。
[0061]上述のように、各デバイスは、最初に、システム全体に及ぶ衝突確率許容差に応じてそれの競合ウィンドウサイズを設定する。したがって、各デバイスは、場合によっては、同じ初期競合ウィンドウサイズを独立して設定し得る。しかしながら、デバイス間の競合ウィンドウサイズが異なる場合、競合ウィンドウ調整モジュール810は、各デバイスの競合ウィンドウが異なる程度を低減するために利用され得る。たとえば、競合ウィンドウ調整モジュール810が、システム中の別のデバイスが異なるサイズの競合ウィンドウを使用していることを識別した場合、競合ウィンドウ調整モジュール810は、競合ウィンドウサイズを適宜に上方へまたは下方へ調整し得る。
[0062]ここで、競合ウィンドウ調整モジュール810は、ネットワーク内で識別されたものの中から最大競合ウィンドウサイズを選択するように構成される。したがって、競合ウィンドウ調整モジュール810が、より大きい競合ウィンドウを有するデバイスに関する情報を受信した場合、競合ウィンドウ調整モジュール810は、それの現在の競合ウィンドウ長を、識別されたデバイスの競合ウィンドウ長と交換する。代替的に、競合ウィンドウ調整モジュール810は、他の測度(たとえば、固定量、ランダム量、現在のウィンドウサイズと識別されたウィンドウサイズとの間の差の割合など)によってより大きい競合ウィンドウを識別することに応答して、競合ウィンドウサイズを上方へ調整し得る。より小さい競合ウィンドウを有するデバイスが識別された場合、競合ウィンドウ調整モジュール810は、この場合、アクションを行わないであろう(ただし、実装に応じて、下方調整が実行され得る)。その後、競合ウィンドウ調整モジュール810は、より短い競合ウィンドウを有するデバイスが上記で説明した調整と同様の調整を実行することを可能にするために、ネットワーク全体にわたるそれ自体の競合ウィンドウサイズのインジケータの送信を可能にするであろう。
[0063]図9を参照し、さらに図1〜図8を参照すると、ワイヤレス通信ネットワークにおいて競合ベースブロードキャストチャネルへのアクセスを管理するプロセス900は図示の段階を含む。ただし、プロセス900は、一例にすぎず、限定的なものではない。プロセス900は、たとえば、段階を追加、削除、並べ替え、組み合わせ、および/または同時に実行させることによって改変され得る。図示および説明したプロセス900へのさらに他の改変が可能である。
[0064]段階902において、少なくとも衝突確率許容差を含む1つまたは複数のシステムタイミングパラメータ(たとえば、タイミング制御パラメータ322)が(たとえば、タイミング調節器320によって)取得される。衝突確率許容差に加えて、タイミングパラメータはまた、上限発見時間、システム中の他のデバイスの競合ウィンドウサイズ、および/または上記で説明した他のプロパティを含み得る。パラメータは、段階902において、プロセス900を実行するデバイスにおけるプリプログラムされたまたは他のプリセットされた情報から、システム中の他のデバイスから、(たとえば、P2Pネットワークへのエントリより前に、P2Pネットワーク以外のネットワーク上のサーバに接続することによって)サーバまたは他の管理エンティティから、および/または任意の他の好適な手段によって取得され得る。
[0065]段階904において、競合ベースブロードキャストチャネルへのアクセスのための時間構造(たとえば、図400によって示される時間構造)は、段階902において取得されたタイミングパラメータを使用して構成される。競合期間(たとえば、発見期間420)と非競合期間(たとえば、スリープ/データ期間430)との間で分割された起動間隔(たとえば、起動間隔410)を含む時間構造。段階904においてタイミング構造を構成する過程において、競合期間に関連する上限バックオフカウンタ値、たとえば、競合ウィンドウサイズが、上記で説明したように(たとえば、競合ウィンドウ制御モジュール710によって)設定される。たとえば、上限バックオフカウンタ値は、システムのための上限衝突確率の関数(たとえば、逆数など)として設定され得る。他の技法も可能である。設定されると、タイミング構造および/またはそれのプロパティは、上記でさらに説明したように変更または調整され得る。さらに、段階904において構成されたタイミング構造は、その後、発見パケット、トラフィックパケット、および/またはデバイスへのまたはデバイスからの他の通信をスケジュールするために、送信スケジューラ720、および/またはプロセス900を実行するデバイスに関連する他のエンティティによって利用され得る。
[0066]図10を参照し、さらに図1〜図8を参照すると、競合ベースピアツーピアワイヤレスネットワークへのアクセスを調節するタイミング方式を調整するプロセス1000は図示の段階を含む。ただし、プロセス1000は、一例にすぎず、限定的なものではない。プロセス1000は、たとえば、段階を追加、削除、並べ替え、組み合わせ、および/または同時に実行させることによって改変され得る。図示および説明したプロセス1000へのさらに他の改変が可能である。
[0067]段階1002において、発見パケットは、プロセス1000を実行するデバイスによって構成されたローカルアクセスタイミング方式に従って、競合ベースブロードキャストチャネル上でピアデバイスから(たとえば、ワイヤレストランシーバ121を介して)受信される。ここで、タイミング方式は、プロセス900によって示され、概括的に上記で説明した様式で構成される。タイミング方式を取得または生成するための他の技法も使用され得る。タイミング方式は、競合期間長および非競合期間長、競合期間に関連する競合ウィンドウのサイズなどを含むプロパティで構成される。
[0068]段階1004において、ピアアクセスタイミング方式、すなわち、段階1002において発見パケットがそこから受信されたデバイスによって利用されるタイミング方式に関係するタイミング情報が、受信された発見パケットから識別される。この情報は、可能な情報の中でも、発見パケットの発信デバイスによって利用される競合ウィンドウサイズに関係するインジケータまたは他の情報を含む。
[0069]段階1006において、ローカルアクセスタイミング方式は、タイミング情報に基づいて、たとえば、競合ウィンドウ制御モジュール710および/または競合ウィンドウ調整モジュール810によって調整される。段階1006において実行される調整は、システム800に関して上記で説明したものと同様の様式で行われる。
[0070]前に説明したコンピュータ化デバイスの機能を少なくとも部分的に実装するために、図11に示されているコンピュータシステム1100が利用され得る。図11は、本明細書で説明するように、様々な他の実施形態によって提供される方法を実行することができ、ならびに/あるいはモバイルデバイスまたは他のコンピュータシステムとして機能することができる、コンピュータシステム1100の一実施形態の概略図を与えている。図11は、様々な構成要素の一般化された図を与えており、それらの構成要素のいずれかまたはすべてが適宜に利用され得る。図11は、したがって、個々のシステム要素が、比較的分離された方法または比較的より統合された方法で、どのように実装され得るかを概括的に示している。
[0071]バス1105を介して電気的に結合され得る(または、適宜に、他の方法で通信していることがある)ハードウェア要素を備えるコンピュータシステム1100が示されている。ハードウェア要素は、限定はしないが、(デジタル信号処理チップ、グラフィックスアクセラレーションプロセッサなどの)1つまたは複数の汎用プロセッサおよび/または1つまたは複数の専用プロセッサを含む、1つまたは複数のプロセッサ1110と、限定はしないが、マウス、キーボードなどを含むことができる1つまたは複数の入力装置1115と、限定はしないが、ディスプレイデバイス、プリンタなどを含むことができる1つまたは複数の出力デバイス1120とを含み得る。(1つまたは複数の)プロセッサ1110は、たとえば、インテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、ASICなどを含むことができる。他のプロセッサタイプも利用され得る。
[0072]コンピュータシステム1100は、1つまたは複数の非一時的ストレージデバイス1125をさらに含み得(および/または、それらと通信していることがあり)、非一時的ストレージデバイス1125は、限定はしないが、ローカルストレージおよび/またはネットワークアクセス可能ストレージを備えることができ、ならびに/あるいは、限定はしないが、ディスクドライブと、ドライブアレイと、光ストレージデバイスと、プログラム可能、フラッシュアップデート可能などであり得る、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)および/または読取り専用メモリ(「ROM」)などのソリッドステートストレージデバイスとを含むことができる。そのようなストレージデバイスは、限定はしないが、様々なファイルシステム、データベース構造などを含む、任意の適切なデータストアを実装するように構成され得る。
[0073]コンピュータシステム1100はまた、限定はしないが、モデム、ネットワークカード(ワイヤレスまたはワイヤード)、赤外線通信デバイス、(Bluetoothデバイス、802.11デバイス、WiFi(登録商標)デバイス、WiMax(登録商標)デバイス、セルラー通信ファシリティなどの)ワイヤレス通信デバイスおよび/またはチップセットなどを含むことができる、通信サブシステム1130を含み得る。通信サブシステム1130は、データが、(一例を挙げると、以下で説明するネットワークなどの)ネットワーク、他のコンピュータシステム、および/または本明細書で説明する他のデバイスと交換されることを可能にし得る。多くの実施形態では、コンピュータシステム1100は、上記で説明したように、RAMまたはROMデバイスを含むことができるワーキングメモリ1135をここでのようにさらに備える。
[0074]コンピュータシステム1100はまた、オペレーティングシステム1140、デバイスドライバ、実行可能ライブラリ、および/または1つまたは複数のアプリケーションプログラム1145などの他のコードを含む、ワーキングメモリ1135内に現在位置するものとして示されている、ソフトウェア要素を備えることができ、1つまたは複数のアプリケーションプログラム1145は、様々な実施形態によって提供されるコンピュータプログラムを備え得、ならびに/あるいは、本明細書で説明する、他の実施形態によって提供される方法を実装するようにおよび/またはシステムを構成するように設計され得る。単に例として、本明細書で説明する1つまたは複数のプロセスは、コンピュータ(および/またはコンピュータ内のプロセッサ)によって実行可能なコードおよび/または命令として実装され得る。そのようなコードおよび/または命令は、説明した方法に従って1つまたは複数の動作を実行するように汎用コンピュータ(または他のデバイス)を構成しおよび/または適応させるために使用され得る。
[0075]これらの命令またはコードのセットは、上記で説明した(1つまたは複数の)ストレージデバイス1125などのコンピュータ可読記憶媒体上に記憶され得る。場合によっては、記憶媒体は、システム1100などのコンピュータシステム内に組み込まれ得る。他の実施形態では、記憶媒体は、コンピュータシステムとは別個(たとえば、コンパクトディスクなどの取外し可能媒体)であり得、ならびに/あるいは、記憶媒体が、その上に記憶された命令/コードで汎用コンピュータをプログラムし、構成し、および/または適応させるために使用され得るようなインスタレーションパッケージで提供され得る。これらの命令は、コンピュータシステム1100によって実行可能である実行可能コードの形態をとり得、ならびに/あるいは、(たとえば、様々な一般に利用可能なコンパイラ、インストールプログラム、圧縮/解凍ユーティリティなどのいずれかを使用して)コンピュータシステム1100上でコンパイルおよび/またはインストールしたときに実行可能コードの形態をとる、ソースコードおよび/またはインストール可能コードの形態をとり得る。
[0076]特定の要望に従って、大幅な変形が行われ得る。たとえば、カスタマイズされたハードウェアも使用され得、ならびに/あるいは、特定の要素が、ハードウェア、(アプレットなどのポータブルソフトウェアを含む)ソフトウェア、または両方で実装され得る。さらに、ネットワーク入力/出力デバイスなど、他のコンピューティングデバイスへの接続が採用され得る。
[0077]本開示による方法を実行するために、(コンピュータシステム1100などの)コンピュータシステムが使用され得る。そのような方法のプロシージャの一部または全部は、プロセッサ1110が、ワーキングメモリ1135中に含まれている(オペレーティングシステム1140、および/またはアプリケーションプログラム1145などの他のコードに組み込まれ得る)1つまたは複数の命令の1つまたは複数のシーケンスを実行したことに応答して、コンピュータシステム1100によって実行され得る。そのような命令は、(1つまたは複数の)ストレージデバイス1125のうちの1つまたは複数など、別のコンピュータ可読媒体からワーキングメモリ1135に読み込まれ得る。単に例として、ワーキングメモリ1135中に含まれている命令のシーケンスの実行は、(1つまたは複数の)プロセッサ1110に、本明細書で説明した方法の1つまたは複数のプロシージャを実施することを行わせ得る。
[0078]本明細書で使用する「機械可読媒体」および「コンピュータ可読媒体」という用語は、機械を特定の様式で動作させるデータを与えることに関与する任意の媒体を指す。コンピュータシステム1100を使用して実装される一実施形態では、様々なコンピュータ可読媒体は、実行のために(1つまたは複数の)プロセッサ1110に命令/コードを与えることに関与し得、ならびに/あるいはそのような命令/コードを(たとえば、信号として)記憶および/または搬送するために使用され得る。多くの実装形態では、コンピュータ可読媒体は、物理および/または有形記憶媒体である。そのような媒体は、限定はしないが、不揮発性媒体、揮発性媒体、および伝送媒体を含む、多くの形態をとり得る。不揮発性媒体は、たとえば、(1つまたは複数の)ストレージデバイス1125などの光ディスクおよび/または磁気ディスクを含む。揮発性媒体は、限定はしないが、ワーキングメモリ1135などのダイナミックメモリを含む。伝送媒体は、限定はしないが、同軸ケーブル、バス1105を備えるワイヤを含む銅線および光ファイバー、ならびに通信サブシステム1130の様々な構成要素(および/または通信サブシステム1130がそれによって他のデバイスとの通信を行う媒体)を含む。したがって、伝送媒体はまた、(限定はしないが、電波通信および赤外線データ通信中に生成されるものなど、電波、音響波および/または光波を含む)波の形態をとることができる。
[0079]物理および/または有形コンピュータ可読媒体の一般的な形態は、たとえば、フロッピー(登録商標)ディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、または任意の他の磁気媒体、CD−ROM、Blu−Ray(登録商標)ディスク、任意の他の光媒体、パンチカード、紙テープ、穴のパターンをもつ任意の他の物理媒体、RAM、PROM、EPROM、FLASH−EPROM、任意の他のメモリチップまたはカートリッジ、以下で説明する搬送波、あるいはコンピュータが命令および/またはコードを読み取ることができる任意の他の媒体を含む。
[0080]コンピュータ可読媒体の様々な形態は、実行のために1つまたは複数の命令の1つまたは複数のシーケンスを(1つまたは複数の)プロセッサ1110に搬送することに関与し得る。単に例として、命令は、初めに、リモートコンピュータの磁気ディスクおよび/または光ディスク上で搬送され得る。リモートコンピュータは、命令をそれのダイナミックメモリにロードし、その命令を、コンピュータシステム1100によって受信および/または実行されるように伝送媒体を介して信号として送り得る。電磁信号、音響信号、光信号などの形態であり得るこれらの信号は、すべて、本発明の様々な実施形態による、命令がその上で符号化され得る搬送波の例である。
[0081]通信サブシステム1130(および/またはそれの構成要素)が、概して信号を受信し、次いで、バス1105が、信号(および/またはその信号によって搬送されるデータ、命令など)をワーキングメモリ1135に搬送し得、(1つまたは複数の)プロセッサ1105が、ワーキングメモリ1135から命令を取り出し、実行する。ワーキングメモリ1135によって受信された命令は、場合によっては、(1つまたは複数の)プロセッサ1110による実行の前または後のいずれかにストレージデバイス1125に記憶され得る。
[0082]上記で説明した方法、システム、およびデバイスは例である。様々な代替構成は、適宜に様々なプロシージャまたは構成要素を省略、置換、または追加し得る。たとえば、代替方法では、段階は、上記の説明とは異なる順序で実行され得、様々な段階が追加、省略、または組み合わせられ得る。また、いくつかの構成に関して説明した特徴は、様々な他の構成において組み合わせられ得る。構成の異なる態様および要素が、同様にして組み合わせられ得る。また、技術は発展し、したがって、要素の多くは例であり、本開示または特許請求の範囲を限定しない。
[0083]説明では、(実装形態を含む)例示的な構成の完全な理解が得られるように具体的な詳細を与えた。ただし、構成は、これらの具体的な詳細なしに実施され得る。たとえば、構成を不明瞭にすることを避けるために、よく知られている回路、プロセス、アルゴリズム、構造、および技法を不要な詳細なしに示した。この説明は、例示的な構成を与えるにすぎず、特許請求の範囲の範囲、適用性、または構成を限定しない。そうではなく、構成の上記の説明は、説明した技法を実装することを可能にする説明を当業者に与えるものである。本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、要素の機能および構成において様々な変更が行われ得る。
[0084]構成は、流れ図またはブロック図として示されるプロセスとして説明されることがある。各々は動作を逐次プロセスとして説明することがあるが、動作の多くは並行してまたは同時に実施され得る。さらに、動作の順序は並べ替えられ得る。プロセスは、図中に含まれない追加のステップを有し得る。さらに、本方法の例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、またはこれらの任意の組合せによって実装され得る。ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、またはマイクロコードで実装されるとき、必要なタスクを実行するためのプログラムコードまたはコードセグメントは、記憶媒体などの非一時的コンピュータ可読媒体に記憶され得る。プロセッサは、説明したタスクを実行し得る。
[0085]特許請求の範囲を含めて、本明細書で使用される場合、「のうちの少なくとも1つ」で終わる項目の列挙中で使用される「または」は、たとえば、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」の列挙が、AまたはBまたはCまたはABまたはACまたはBCまたはABC(すなわち、AおよびBおよびC)、あるいは2つ以上の特徴をもつ組合せ(たとえば、AA、AAB、ABBCなど)を意味するような、選言的列挙を示す。
[0086]特許請求の範囲を含めて、本明細書で使用される場合、別段に明記されていない限り、機能または動作が項目または状態「に基づく」という文は、その機能または動作が、述べられた項目または状態に基づき、述べられた項目または状態に加えて1つまたは複数の項目および/または状態に基づき得ることを意味する。
[0087]いくつかの例示的な構成を説明したが、本開示の趣旨から逸脱することなく、様々な変更形態、代替構成、および等価物が使用され得る。たとえば、上記の要素は、より大きいシステムの構成要素であり得、ここにおいて、他のルールが、本発明の適用例よりも優先するかまたはさもなければ本発明の適用例を変更し得る。また、上記の要素が考慮される前に、考慮されている間に、または考慮された後に、いくつかのステップが行われ得る。したがって、上記の説明は特許請求の範囲を限定しない。
[0087]いくつかの例示的な構成を説明したが、本開示の趣旨から逸脱することなく、様
々な変更形態、代替構成、および等価物が使用され得る。たとえば、上記の要素は、より
大きいシステムの構成要素であり得、ここにおいて、他のルールが、本発明の適用例より
も優先するかまたはさもなければ本発明の適用例を変更し得る。また、上記の要素が考慮
される前に、考慮されている間に、または考慮された後に、いくつかのステップが行われ
得る。したがって、上記の説明は特許請求の範囲を限定しない。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ピアツーピア(P2P)ワイヤレス通信ネットワークにおいて競合ベースブロードキャストチャネルへのアクセスを管理するための方法であって、前記方法は、
1つまたは複数のシステムタイミングパラメータを取得することと、前記システムタイミングパラメータが少なくとも衝突確率許容差を含む、
前記システムタイミングパラメータを使用して前記競合ベースブロードキャストチャネルへのアクセスのための時間構造を構成することと、ここにおいて、起動間隔が競合期間と非競合期間との間に割り振られ、前記時間構造を構成することが、少なくとも前記衝突確率許容差に応じて、前記競合期間に関連する上限バックオフカウンタ値を設定することを備える、
を備える方法。
[C2]
現在時間が前記競合期間中にあることに応答して、前記競合ベースブロードキャストチャネル上で1つまたは複数のブロードキャストメッセージを送信するための、および前記競合ベースブロードキャストチャネル上で1つまたは複数のブロードキャストメッセージを受信することを試みるためのアクティブモードに入ることをさらに備える、C1に記載の方法。
[C3]
前記アクティブモードに入ることが、
前記競合ベースブロードキャストチャネル上で1つまたは複数の発見パケット(DP)を送信することと、
前記競合ベースブロードキャストチャネル上で1つまたは複数のDPを受信することを試みることと
を備える、C2に記載の方法。
[C4]
前記1つまたは複数のDP中に、前記時間構造に関係する情報を埋め込むことをさらに備える、C3に記載の方法。
[C5]
前記上限バックオフカウンタ値を設定することが、前記上限バックオフカウンタ値を前記衝突確率許容差の逆数として設定することを備える、C1に記載の方法。
[C6]
前記上限バックオフカウンタ値を設定することが、
前記ネットワークに関連する上限発見時間を取得することと、
前記上限バックオフカウンタ値の範囲を定義することと、前記範囲が、前記衝突確率許容差の逆数によって定義される下限と、前記上限発見時間に応じて定義される上限とを有する、
前記範囲内に入る値のセットから前記上限バックオフカウンタ値を選択することとを備える、C1に記載の方法。
[C7]
前記時間構造を構成することが、第1の時間構造を構成することを備え、前記方法が、
前記ネットワーク中のピアデバイスによって利用される前記競合ベースブロードキャストチャネルへのアクセスのための第2の時間構造に関係する情報を受信することと、
前記情報に基づいて前記第1の時間構造を調整することと
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C8]
前記情報を受信することが、前記第2の時間構造の上限バックオフカウンタ値のインジケータを受信することを備える、C7に記載の方法。
[C9]
前記第1の時間構造を調整することは、前記第1の時間構造の前記上限バックオフカウンタ値が前記第2の時間構造の前記上限バックオフカウンタ値と異なる場合、前記第1の時間構造の前記上限バックオフカウンタ値を調整することを備える、C8に記載の方法。
[C10]
前記第1の時間構造を調整することは、前記第2の時間構造の前記上限バックオフカウンタ値が前記第1の時間構造の前記上限バックオフカウンタ値よりも大きい場合、前記第2の時間構造の前記上限バックオフカウンタ値に等しくなるように前記第1の時間構造の前記上限バックオフカウンタ値を設定することを備える、C8に記載の方法。
[C11]
前記ネットワーク中の1つまたは複数のピアデバイスに前記時間構造に関係する情報を送信すること、ここにおいて、前記情報が前記上限バックオフカウンタ値のインジケータを備える、をさらに備える、C1に記載の方法。
[C12]
現在時間が前記非競合期間中にあることに応答して、スリープモードに入ること、または前記競合期間中に受信されたブロードキャストメッセージに基づいて前記ネットワーク中の1つまたは複数のピアデバイスと通信することのうちの1つまたは複数を実行することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C13]
競合ベースピアツーピア(P2P)ワイヤレス通信ネットワークにおけるアクセス管理のための装置であって、前記装置は、
1つまたは複数のシステムタイミングパラメータを取得することと、前記システムタイミングパラメータが少なくとも衝突確率許容差を含む、前記システムタイミングパラメータを使用して競合ベースブロードキャストチャネルへのアクセスのための時間構造を初期化することと、ここにおいて、起動間隔が競合期間と非競合期間との間に割り振られる、を行うように構成されたタイミング調節器と、
前記タイミング調節器に通信可能に結合され、少なくとも前記衝突確率許容差に応じて、前記競合期間に関連する上限バックオフカウンタ値を設定するように構成された競合ウィンドウ制御モジュールと
を備える装置。
[C14]
前記タイミング調節器と前記競合ウィンドウ制御モジュールとに通信可能に結合され、現在時間が前記競合期間中にあることに応答して、前記競合ベースブロードキャストチャネル上での1つまたは複数の発見パケット(DP)の送信または試みられた検出のためのアクティブモードに入るように構成された送信スケジューラをさらに備える、C13に記載の装置。
[C15]
前記送信スケジューラが、1つまたは複数の送信されたDP中に、前記時間構造に関係する情報を埋め込むようにさらに構成された、C14に記載の装置。
[C16]
前記競合ウィンドウ制御モジュールが、前記上限バックオフカウンタ値を前記衝突確率許容差の逆数として設定するようにさらに構成された、C13に記載の装置。
[C17]
前記タイミング調節器が、前記ネットワークに関連する上限発見時間を取得するようにさらに構成され、
前記競合ウィンドウ制御モジュールは、前記上限バックオフカウンタ値の範囲を定義することと、前記範囲が、前記衝突確率許容差の逆数によって定義される下限と、前記上限発見時間に応じて定義される上限とを有する、前記範囲内に入る値のセットから前記上限バックオフカウンタ値を選択することとを行うようにさらに構成された、
C13に記載の装置。
[C18]
前記タイミング調節器によって管理される前記時間構造が第1の時間構造を備え、
前記競合ウィンドウ制御モジュールによって設定される前記上限バックオフカウンタ値セットが第1の上限バックオフカウンタ値を備え、
前記装置が、前記競合ウィンドウ制御モジュールと前記タイミング調節器とに通信可能に結合され、前記ネットワーク中のピアデバイスによって利用される前記競合ベースブロードキャストチャネルへのアクセスのための第2の時間構造に関係する情報を取得することと、前記情報に基づいて前記第1の時間構造を調整することとを行うように構成された競合ウィンドウ調整モジュールをさらに備える、
C13に記載の装置。
[C19]
前記ピアデバイスから取得された前記情報が、前記第2の時間構造に関連する第2の上限バックオフカウンタ値のインジケータを備える、C18に記載の装置。
[C20]
前記競合ウィンドウ調整モジュールは、前記第1の上限バックオフカウンタ値と前記第2の上限バックオフカウンタ値とが異なる場合、前記第1の上限バックオフカウンタ値を調整するようにさらに構成された、C19に記載の装置。
[C21]
前記競合ウィンドウ調整モジュールは、前記第2の上限バックオフカウンタ値が前記第1の上限バックオフカウンタ値よりも大きい場合、前記第2の上限バックオフカウンタ値に等しくなるように前記第1の上限バックオフカウンタ値を設定するようにさらに構成された、C19に記載の装置。
[C22]
前記送信スケジューラは、現在時間が前記非競合期間中にあることに応答して、スリープモードに入ること、または前記競合期間中に受信されたブロードキャストメッセージに基づいて前記ネットワーク中の1つまたは複数のピアデバイスと通信することの中から動作を選択するようにさらに構成された、C13に記載の装置。
[C23]
ピアツーピア(P2P)ワイヤレス通信ネットワークにおいて競合ベースブロードキャストチャネルへのアクセスを管理するための装置であって、前記装置は、
1つまたは複数のシステムタイミングパラメータを取得するための手段と、前記システムタイミングパラメータが少なくとも衝突確率許容差を含む、
前記システムタイミングパラメータを使用して前記競合ベースブロードキャストチャネルへのアクセスのための時間構造を構成するための手段と、ここにおいて、起動間隔が競合期間と非競合期間との間に割り振られる、
少なくとも前記衝突確率許容差に応じて、前記競合期間に関連する上限バックオフカウンタ値を設定するための手段と
を備える装置。
[C24]
前記上限バックオフカウンタ値を設定するための前記手段が、前記上限バックオフカウンタ値を前記衝突確率許容差の逆数として設定するための手段を備える、C23に記載の装置。
[C25]
前記1つまたは複数のシステムタイミングパラメータを取得するための前記手段が、前記ネットワークに関連する上限発見時間を取得するための手段を備え、
前記上限バックオフカウンタ値を設定するための前記手段は、
前記上限バックオフカウンタ値の範囲を定義するための手段と、前記範囲が、前記衝突確率許容差の逆数によって定義される下限と、前記上限発見時間に応じて定義される上限とを有する、
前記範囲内に入る値のセットから前記上限バックオフカウンタ値を選択するための手段と
を備える、
C23に記載の装置。
[C26]
構成するための前記手段を介して構成される前記時間構造が第1の時間構造を備え、設定するための前記手段を介して設定される前記上限バックオフカウンタ値が第1の上限バックオフカウンタ値を備え、前記装置は、
前記ネットワーク中のピアデバイスによって利用される前記競合ベースブロードキャストチャネルへのアクセスのための第2の時間構造に関係する情報を取得するための手段と、前記情報が、前記第2の時間構造に関連する第2の上限バックオフカウンタ値のインジケータを備える、
前記情報に基づいて前記第1の時間構造を調整するための手段と
をさらに備える、C23に記載の装置。
[C27]
前記第1の時間構造を調整するための前記手段は、前記第1の上限バックオフカウンタ値と前記第2の上限バックオフカウンタ値とが異なる場合、前記第1の上限バックオフカウンタ値を調整するための手段を備える、C26に記載の装置。
[C28]
前記第1の時間構造を調整するための前記手段は、前記第2の上限バックオフカウンタ値が前記第1の上限バックオフカウンタ値よりも大きい場合、前記第2の上限バックオフカウンタ値に等しくなるように前記第1の上限バックオフカウンタ値を設定するための手段を備える、C26に記載の装置。
[C29]
前記ネットワーク中の1つまたは複数のピアデバイスに前記時間上限バックオフカウンタ値に関係する情報を送信するための手段をさらに備える、C23に記載の装置。
[C30]
プロセッサ実行可能コンピュータ記憶媒体上に常駐するコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品は、
ワイヤレス通信ネットワークのための1つまたは複数のタイミングパラメータを取得することと、前記システムタイミングパラメータが少なくとも衝突確率許容差を含む、
前記システムタイミングパラメータを使用して、前記ネットワークに関連する競合ベースブロードキャストチャネルへのアクセスのための時間構造を構成することと、ここにおいて、起動間隔が競合期間と非競合期間との間に割り振られ、前記時間構造を構成することが、少なくとも前記衝突確率許容差に応じて、前記競合期間に関連する上限バックオフカウンタ値を設定することを備える、
をプロセッサに行わせるように構成されたプロセッサ実行可能命令を備える、コンピュータプログラム製品。
[C31]
前記時間構造を構成することを前記プロセッサに行わせるように構成された前記命令が、前記上限バックオフカウンタ値を前記衝突確率許容差の逆数として設定することを前記プロセッサに行わせるようにさらに構成された、C30に記載のコンピュータプログラム製品。
[C32]
前記上限バックオフカウンタ値を設定することを前記プロセッサに行わせるように構成された前記命令が、
前記ネットワークに関連する上限発見時間を取得することと、
前記上限バックオフカウンタ値の範囲を定義することと、前記範囲が、前記衝突確率許容差の逆数によって定義される下限と、前記上限発見時間に応じて定義される上限とを有する、
前記範囲内に入る値のセットから前記上限バックオフカウンタ値を選択することとを前記プロセッサに行わせるようにさらに構成された、C30に記載のコンピュータプログラム製品。
[C33]
前記プロセッサによって構成された前記時間構造が第1の時間構造を備え、前記命令は、
前記ネットワーク中のピアデバイスによって利用される前記競合ベースブロードキャストチャネルへのアクセスのための第2の時間構造に関係する情報を受信することと、前記情報が、前記第2の時間構造の上限バックオフカウンタ値のインジケータを備える、
前記情報に基づいて前記第1の時間構造を調整することと
を前記プロセッサに行わせるようにさらに構成された、C30に記載のコンピュータプログラム製品。
[C34]
前記第1の時間構造を調整することを前記プロセッサに行わせるように構成された前記命令は、前記第1の時間構造の前記上限バックオフカウンタ値が前記第2の時間構造の前記上限バックオフカウンタ値と異なる場合、前記第1の時間構造の前記上限バックオフカウンタ値を調整することを前記プロセッサに行わせるようにさらに構成された、C33に記載のコンピュータプログラム製品。
[C35]
前記第1の時間構造を調整することを前記プロセッサに行わせるように構成された前記命令は、前記第2の時間構造の前記上限バックオフカウンタ値が前記第1の時間構造の前記上限バックオフカウンタ値よりも大きい場合、前記第2の時間構造の前記上限バックオフカウンタ値に等しくなるように前記第1の時間構造の前記上限バックオフカウンタ値を設定することを前記プロセッサに行わせるようにさらに構成された、C33に記載のコンピュータプログラム製品。
[C36]
前記命令が、前記ネットワーク中の1つまたは複数のピアデバイスに前記時間構造に関係する情報を送信することを前記プロセッサに行わせるようにさらに構成され、ここにおいて、前記情報が前記上限バックオフカウンタ値のインジケータを備える、C30に記載のコンピュータプログラム製品。
々な変更形態、代替構成、および等価物が使用され得る。たとえば、上記の要素は、より
大きいシステムの構成要素であり得、ここにおいて、他のルールが、本発明の適用例より
も優先するかまたはさもなければ本発明の適用例を変更し得る。また、上記の要素が考慮
される前に、考慮されている間に、または考慮された後に、いくつかのステップが行われ
得る。したがって、上記の説明は特許請求の範囲を限定しない。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ピアツーピア(P2P)ワイヤレス通信ネットワークにおいて競合ベースブロードキャストチャネルへのアクセスを管理するための方法であって、前記方法は、
1つまたは複数のシステムタイミングパラメータを取得することと、前記システムタイミングパラメータが少なくとも衝突確率許容差を含む、
前記システムタイミングパラメータを使用して前記競合ベースブロードキャストチャネルへのアクセスのための時間構造を構成することと、ここにおいて、起動間隔が競合期間と非競合期間との間に割り振られ、前記時間構造を構成することが、少なくとも前記衝突確率許容差に応じて、前記競合期間に関連する上限バックオフカウンタ値を設定することを備える、
を備える方法。
[C2]
現在時間が前記競合期間中にあることに応答して、前記競合ベースブロードキャストチャネル上で1つまたは複数のブロードキャストメッセージを送信するための、および前記競合ベースブロードキャストチャネル上で1つまたは複数のブロードキャストメッセージを受信することを試みるためのアクティブモードに入ることをさらに備える、C1に記載の方法。
[C3]
前記アクティブモードに入ることが、
前記競合ベースブロードキャストチャネル上で1つまたは複数の発見パケット(DP)を送信することと、
前記競合ベースブロードキャストチャネル上で1つまたは複数のDPを受信することを試みることと
を備える、C2に記載の方法。
[C4]
前記1つまたは複数のDP中に、前記時間構造に関係する情報を埋め込むことをさらに備える、C3に記載の方法。
[C5]
前記上限バックオフカウンタ値を設定することが、前記上限バックオフカウンタ値を前記衝突確率許容差の逆数として設定することを備える、C1に記載の方法。
[C6]
前記上限バックオフカウンタ値を設定することが、
前記ネットワークに関連する上限発見時間を取得することと、
前記上限バックオフカウンタ値の範囲を定義することと、前記範囲が、前記衝突確率許容差の逆数によって定義される下限と、前記上限発見時間に応じて定義される上限とを有する、
前記範囲内に入る値のセットから前記上限バックオフカウンタ値を選択することとを備える、C1に記載の方法。
[C7]
前記時間構造を構成することが、第1の時間構造を構成することを備え、前記方法が、
前記ネットワーク中のピアデバイスによって利用される前記競合ベースブロードキャストチャネルへのアクセスのための第2の時間構造に関係する情報を受信することと、
前記情報に基づいて前記第1の時間構造を調整することと
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C8]
前記情報を受信することが、前記第2の時間構造の上限バックオフカウンタ値のインジケータを受信することを備える、C7に記載の方法。
[C9]
前記第1の時間構造を調整することは、前記第1の時間構造の前記上限バックオフカウンタ値が前記第2の時間構造の前記上限バックオフカウンタ値と異なる場合、前記第1の時間構造の前記上限バックオフカウンタ値を調整することを備える、C8に記載の方法。
[C10]
前記第1の時間構造を調整することは、前記第2の時間構造の前記上限バックオフカウンタ値が前記第1の時間構造の前記上限バックオフカウンタ値よりも大きい場合、前記第2の時間構造の前記上限バックオフカウンタ値に等しくなるように前記第1の時間構造の前記上限バックオフカウンタ値を設定することを備える、C8に記載の方法。
[C11]
前記ネットワーク中の1つまたは複数のピアデバイスに前記時間構造に関係する情報を送信すること、ここにおいて、前記情報が前記上限バックオフカウンタ値のインジケータを備える、をさらに備える、C1に記載の方法。
[C12]
現在時間が前記非競合期間中にあることに応答して、スリープモードに入ること、または前記競合期間中に受信されたブロードキャストメッセージに基づいて前記ネットワーク中の1つまたは複数のピアデバイスと通信することのうちの1つまたは複数を実行することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C13]
競合ベースピアツーピア(P2P)ワイヤレス通信ネットワークにおけるアクセス管理のための装置であって、前記装置は、
1つまたは複数のシステムタイミングパラメータを取得することと、前記システムタイミングパラメータが少なくとも衝突確率許容差を含む、前記システムタイミングパラメータを使用して競合ベースブロードキャストチャネルへのアクセスのための時間構造を初期化することと、ここにおいて、起動間隔が競合期間と非競合期間との間に割り振られる、を行うように構成されたタイミング調節器と、
前記タイミング調節器に通信可能に結合され、少なくとも前記衝突確率許容差に応じて、前記競合期間に関連する上限バックオフカウンタ値を設定するように構成された競合ウィンドウ制御モジュールと
を備える装置。
[C14]
前記タイミング調節器と前記競合ウィンドウ制御モジュールとに通信可能に結合され、現在時間が前記競合期間中にあることに応答して、前記競合ベースブロードキャストチャネル上での1つまたは複数の発見パケット(DP)の送信または試みられた検出のためのアクティブモードに入るように構成された送信スケジューラをさらに備える、C13に記載の装置。
[C15]
前記送信スケジューラが、1つまたは複数の送信されたDP中に、前記時間構造に関係する情報を埋め込むようにさらに構成された、C14に記載の装置。
[C16]
前記競合ウィンドウ制御モジュールが、前記上限バックオフカウンタ値を前記衝突確率許容差の逆数として設定するようにさらに構成された、C13に記載の装置。
[C17]
前記タイミング調節器が、前記ネットワークに関連する上限発見時間を取得するようにさらに構成され、
前記競合ウィンドウ制御モジュールは、前記上限バックオフカウンタ値の範囲を定義することと、前記範囲が、前記衝突確率許容差の逆数によって定義される下限と、前記上限発見時間に応じて定義される上限とを有する、前記範囲内に入る値のセットから前記上限バックオフカウンタ値を選択することとを行うようにさらに構成された、
C13に記載の装置。
[C18]
前記タイミング調節器によって管理される前記時間構造が第1の時間構造を備え、
前記競合ウィンドウ制御モジュールによって設定される前記上限バックオフカウンタ値セットが第1の上限バックオフカウンタ値を備え、
前記装置が、前記競合ウィンドウ制御モジュールと前記タイミング調節器とに通信可能に結合され、前記ネットワーク中のピアデバイスによって利用される前記競合ベースブロードキャストチャネルへのアクセスのための第2の時間構造に関係する情報を取得することと、前記情報に基づいて前記第1の時間構造を調整することとを行うように構成された競合ウィンドウ調整モジュールをさらに備える、
C13に記載の装置。
[C19]
前記ピアデバイスから取得された前記情報が、前記第2の時間構造に関連する第2の上限バックオフカウンタ値のインジケータを備える、C18に記載の装置。
[C20]
前記競合ウィンドウ調整モジュールは、前記第1の上限バックオフカウンタ値と前記第2の上限バックオフカウンタ値とが異なる場合、前記第1の上限バックオフカウンタ値を調整するようにさらに構成された、C19に記載の装置。
[C21]
前記競合ウィンドウ調整モジュールは、前記第2の上限バックオフカウンタ値が前記第1の上限バックオフカウンタ値よりも大きい場合、前記第2の上限バックオフカウンタ値に等しくなるように前記第1の上限バックオフカウンタ値を設定するようにさらに構成された、C19に記載の装置。
[C22]
前記送信スケジューラは、現在時間が前記非競合期間中にあることに応答して、スリープモードに入ること、または前記競合期間中に受信されたブロードキャストメッセージに基づいて前記ネットワーク中の1つまたは複数のピアデバイスと通信することの中から動作を選択するようにさらに構成された、C13に記載の装置。
[C23]
ピアツーピア(P2P)ワイヤレス通信ネットワークにおいて競合ベースブロードキャストチャネルへのアクセスを管理するための装置であって、前記装置は、
1つまたは複数のシステムタイミングパラメータを取得するための手段と、前記システムタイミングパラメータが少なくとも衝突確率許容差を含む、
前記システムタイミングパラメータを使用して前記競合ベースブロードキャストチャネルへのアクセスのための時間構造を構成するための手段と、ここにおいて、起動間隔が競合期間と非競合期間との間に割り振られる、
少なくとも前記衝突確率許容差に応じて、前記競合期間に関連する上限バックオフカウンタ値を設定するための手段と
を備える装置。
[C24]
前記上限バックオフカウンタ値を設定するための前記手段が、前記上限バックオフカウンタ値を前記衝突確率許容差の逆数として設定するための手段を備える、C23に記載の装置。
[C25]
前記1つまたは複数のシステムタイミングパラメータを取得するための前記手段が、前記ネットワークに関連する上限発見時間を取得するための手段を備え、
前記上限バックオフカウンタ値を設定するための前記手段は、
前記上限バックオフカウンタ値の範囲を定義するための手段と、前記範囲が、前記衝突確率許容差の逆数によって定義される下限と、前記上限発見時間に応じて定義される上限とを有する、
前記範囲内に入る値のセットから前記上限バックオフカウンタ値を選択するための手段と
を備える、
C23に記載の装置。
[C26]
構成するための前記手段を介して構成される前記時間構造が第1の時間構造を備え、設定するための前記手段を介して設定される前記上限バックオフカウンタ値が第1の上限バックオフカウンタ値を備え、前記装置は、
前記ネットワーク中のピアデバイスによって利用される前記競合ベースブロードキャストチャネルへのアクセスのための第2の時間構造に関係する情報を取得するための手段と、前記情報が、前記第2の時間構造に関連する第2の上限バックオフカウンタ値のインジケータを備える、
前記情報に基づいて前記第1の時間構造を調整するための手段と
をさらに備える、C23に記載の装置。
[C27]
前記第1の時間構造を調整するための前記手段は、前記第1の上限バックオフカウンタ値と前記第2の上限バックオフカウンタ値とが異なる場合、前記第1の上限バックオフカウンタ値を調整するための手段を備える、C26に記載の装置。
[C28]
前記第1の時間構造を調整するための前記手段は、前記第2の上限バックオフカウンタ値が前記第1の上限バックオフカウンタ値よりも大きい場合、前記第2の上限バックオフカウンタ値に等しくなるように前記第1の上限バックオフカウンタ値を設定するための手段を備える、C26に記載の装置。
[C29]
前記ネットワーク中の1つまたは複数のピアデバイスに前記時間上限バックオフカウンタ値に関係する情報を送信するための手段をさらに備える、C23に記載の装置。
[C30]
プロセッサ実行可能コンピュータ記憶媒体上に常駐するコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品は、
ワイヤレス通信ネットワークのための1つまたは複数のタイミングパラメータを取得することと、前記システムタイミングパラメータが少なくとも衝突確率許容差を含む、
前記システムタイミングパラメータを使用して、前記ネットワークに関連する競合ベースブロードキャストチャネルへのアクセスのための時間構造を構成することと、ここにおいて、起動間隔が競合期間と非競合期間との間に割り振られ、前記時間構造を構成することが、少なくとも前記衝突確率許容差に応じて、前記競合期間に関連する上限バックオフカウンタ値を設定することを備える、
をプロセッサに行わせるように構成されたプロセッサ実行可能命令を備える、コンピュータプログラム製品。
[C31]
前記時間構造を構成することを前記プロセッサに行わせるように構成された前記命令が、前記上限バックオフカウンタ値を前記衝突確率許容差の逆数として設定することを前記プロセッサに行わせるようにさらに構成された、C30に記載のコンピュータプログラム製品。
[C32]
前記上限バックオフカウンタ値を設定することを前記プロセッサに行わせるように構成された前記命令が、
前記ネットワークに関連する上限発見時間を取得することと、
前記上限バックオフカウンタ値の範囲を定義することと、前記範囲が、前記衝突確率許容差の逆数によって定義される下限と、前記上限発見時間に応じて定義される上限とを有する、
前記範囲内に入る値のセットから前記上限バックオフカウンタ値を選択することとを前記プロセッサに行わせるようにさらに構成された、C30に記載のコンピュータプログラム製品。
[C33]
前記プロセッサによって構成された前記時間構造が第1の時間構造を備え、前記命令は、
前記ネットワーク中のピアデバイスによって利用される前記競合ベースブロードキャストチャネルへのアクセスのための第2の時間構造に関係する情報を受信することと、前記情報が、前記第2の時間構造の上限バックオフカウンタ値のインジケータを備える、
前記情報に基づいて前記第1の時間構造を調整することと
を前記プロセッサに行わせるようにさらに構成された、C30に記載のコンピュータプログラム製品。
[C34]
前記第1の時間構造を調整することを前記プロセッサに行わせるように構成された前記命令は、前記第1の時間構造の前記上限バックオフカウンタ値が前記第2の時間構造の前記上限バックオフカウンタ値と異なる場合、前記第1の時間構造の前記上限バックオフカウンタ値を調整することを前記プロセッサに行わせるようにさらに構成された、C33に記載のコンピュータプログラム製品。
[C35]
前記第1の時間構造を調整することを前記プロセッサに行わせるように構成された前記命令は、前記第2の時間構造の前記上限バックオフカウンタ値が前記第1の時間構造の前記上限バックオフカウンタ値よりも大きい場合、前記第2の時間構造の前記上限バックオフカウンタ値に等しくなるように前記第1の時間構造の前記上限バックオフカウンタ値を設定することを前記プロセッサに行わせるようにさらに構成された、C33に記載のコンピュータプログラム製品。
[C36]
前記命令が、前記ネットワーク中の1つまたは複数のピアデバイスに前記時間構造に関係する情報を送信することを前記プロセッサに行わせるようにさらに構成され、ここにおいて、前記情報が前記上限バックオフカウンタ値のインジケータを備える、C30に記載のコンピュータプログラム製品。
Claims (36)
- ピアツーピア(P2P)ワイヤレス通信ネットワークにおいて競合ベースブロードキャストチャネルへのアクセスを管理するための方法であって、前記方法は、
1つまたは複数のシステムタイミングパラメータを取得することと、前記システムタイミングパラメータが少なくとも衝突確率許容差を含む、
前記システムタイミングパラメータを使用して前記競合ベースブロードキャストチャネルへのアクセスのための時間構造を構成することと、ここにおいて、起動間隔が競合期間と非競合期間との間に割り振られ、前記時間構造を構成することが、少なくとも前記衝突確率許容差に応じて、前記競合期間に関連する上限バックオフカウンタ値を設定することを備える、
を備える方法。 - 現在時間が前記競合期間中にあることに応答して、前記競合ベースブロードキャストチャネル上で1つまたは複数のブロードキャストメッセージを送信するための、および前記競合ベースブロードキャストチャネル上で1つまたは複数のブロードキャストメッセージを受信することを試みるためのアクティブモードに入ることをさらに備える、請求項1に記載の方法。
- 前記アクティブモードに入ることが、
前記競合ベースブロードキャストチャネル上で1つまたは複数の発見パケット(DP)を送信することと、
前記競合ベースブロードキャストチャネル上で1つまたは複数のDPを受信することを試みることと
を備える、請求項2に記載の方法。 - 前記1つまたは複数のDP中に、前記時間構造に関係する情報を埋め込むことをさらに備える、請求項3に記載の方法。
- 前記上限バックオフカウンタ値を設定することが、前記上限バックオフカウンタ値を前記衝突確率許容差の逆数として設定することを備える、請求項1に記載の方法。
- 前記上限バックオフカウンタ値を設定することが、
前記ネットワークに関連する上限発見時間を取得することと、
前記上限バックオフカウンタ値の範囲を定義することと、前記範囲が、前記衝突確率許容差の逆数によって定義される下限と、前記上限発見時間に応じて定義される上限とを有する、
前記範囲内に入る値のセットから前記上限バックオフカウンタ値を選択することと
を備える、請求項1に記載の方法。 - 前記時間構造を構成することが、第1の時間構造を構成することを備え、前記方法が、
前記ネットワーク中のピアデバイスによって利用される前記競合ベースブロードキャストチャネルへのアクセスのための第2の時間構造に関係する情報を受信することと、
前記情報に基づいて前記第1の時間構造を調整することと
をさらに備える、請求項1に記載の方法。 - 前記情報を受信することが、前記第2の時間構造の上限バックオフカウンタ値のインジケータを受信することを備える、請求項7に記載の方法。
- 前記第1の時間構造を調整することは、前記第1の時間構造の前記上限バックオフカウンタ値が前記第2の時間構造の前記上限バックオフカウンタ値と異なる場合、前記第1の時間構造の前記上限バックオフカウンタ値を調整することを備える、請求項8に記載の方法。
- 前記第1の時間構造を調整することは、前記第2の時間構造の前記上限バックオフカウンタ値が前記第1の時間構造の前記上限バックオフカウンタ値よりも大きい場合、前記第2の時間構造の前記上限バックオフカウンタ値に等しくなるように前記第1の時間構造の前記上限バックオフカウンタ値を設定することを備える、請求項8に記載の方法。
- 前記ネットワーク中の1つまたは複数のピアデバイスに前記時間構造に関係する情報を送信すること、ここにおいて、前記情報が前記上限バックオフカウンタ値のインジケータを備える、をさらに備える、請求項1に記載の方法。
- 現在時間が前記非競合期間中にあることに応答して、スリープモードに入ること、または前記競合期間中に受信されたブロードキャストメッセージに基づいて前記ネットワーク中の1つまたは複数のピアデバイスと通信することのうちの1つまたは複数を実行することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
- 競合ベースピアツーピア(P2P)ワイヤレス通信ネットワークにおけるアクセス管理のための装置であって、前記装置は、
1つまたは複数のシステムタイミングパラメータを取得することと、前記システムタイミングパラメータが少なくとも衝突確率許容差を含む、前記システムタイミングパラメータを使用して競合ベースブロードキャストチャネルへのアクセスのための時間構造を初期化することと、ここにおいて、起動間隔が競合期間と非競合期間との間に割り振られる、を行うように構成されたタイミング調節器と、
前記タイミング調節器に通信可能に結合され、少なくとも前記衝突確率許容差に応じて、前記競合期間に関連する上限バックオフカウンタ値を設定するように構成された競合ウィンドウ制御モジュールと
を備える装置。 - 前記タイミング調節器と前記競合ウィンドウ制御モジュールとに通信可能に結合され、現在時間が前記競合期間中にあることに応答して、前記競合ベースブロードキャストチャネル上での1つまたは複数の発見パケット(DP)の送信または試みられた検出のためのアクティブモードに入るように構成された送信スケジューラをさらに備える、請求項13に記載の装置。
- 前記送信スケジューラが、1つまたは複数の送信されたDP中に、前記時間構造に関係する情報を埋め込むようにさらに構成された、請求項14に記載の装置。
- 前記競合ウィンドウ制御モジュールが、前記上限バックオフカウンタ値を前記衝突確率許容差の逆数として設定するようにさらに構成された、請求項13に記載の装置。
- 前記タイミング調節器が、前記ネットワークに関連する上限発見時間を取得するようにさらに構成され、
前記競合ウィンドウ制御モジュールは、前記上限バックオフカウンタ値の範囲を定義することと、前記範囲が、前記衝突確率許容差の逆数によって定義される下限と、前記上限発見時間に応じて定義される上限とを有する、前記範囲内に入る値のセットから前記上限バックオフカウンタ値を選択することとを行うようにさらに構成された、
請求項13に記載の装置。 - 前記タイミング調節器によって管理される前記時間構造が第1の時間構造を備え、
前記競合ウィンドウ制御モジュールによって設定される前記上限バックオフカウンタ値セットが第1の上限バックオフカウンタ値を備え、
前記装置が、前記競合ウィンドウ制御モジュールと前記タイミング調節器とに通信可能に結合され、前記ネットワーク中のピアデバイスによって利用される前記競合ベースブロードキャストチャネルへのアクセスのための第2の時間構造に関係する情報を取得することと、前記情報に基づいて前記第1の時間構造を調整することとを行うように構成された競合ウィンドウ調整モジュールをさらに備える、
請求項13に記載の装置。 - 前記ピアデバイスから取得された前記情報が、前記第2の時間構造に関連する第2の上限バックオフカウンタ値のインジケータを備える、請求項18に記載の装置。
- 前記競合ウィンドウ調整モジュールは、前記第1の上限バックオフカウンタ値と前記第2の上限バックオフカウンタ値とが異なる場合、前記第1の上限バックオフカウンタ値を調整するようにさらに構成された、請求項19に記載の装置。
- 前記競合ウィンドウ調整モジュールは、前記第2の上限バックオフカウンタ値が前記第1の上限バックオフカウンタ値よりも大きい場合、前記第2の上限バックオフカウンタ値に等しくなるように前記第1の上限バックオフカウンタ値を設定するようにさらに構成された、請求項19に記載の装置。
- 前記送信スケジューラは、現在時間が前記非競合期間中にあることに応答して、スリープモードに入ること、または前記競合期間中に受信されたブロードキャストメッセージに基づいて前記ネットワーク中の1つまたは複数のピアデバイスと通信することの中から動作を選択するようにさらに構成された、請求項13に記載の装置。
- ピアツーピア(P2P)ワイヤレス通信ネットワークにおいて競合ベースブロードキャストチャネルへのアクセスを管理するための装置であって、前記装置は、
1つまたは複数のシステムタイミングパラメータを取得するための手段と、前記システムタイミングパラメータが少なくとも衝突確率許容差を含む、
前記システムタイミングパラメータを使用して前記競合ベースブロードキャストチャネルへのアクセスのための時間構造を構成するための手段と、ここにおいて、起動間隔が競合期間と非競合期間との間に割り振られる、
少なくとも前記衝突確率許容差に応じて、前記競合期間に関連する上限バックオフカウンタ値を設定するための手段と
を備える装置。 - 前記上限バックオフカウンタ値を設定するための前記手段が、前記上限バックオフカウンタ値を前記衝突確率許容差の逆数として設定するための手段を備える、請求項23に記載の装置。
- 前記1つまたは複数のシステムタイミングパラメータを取得するための前記手段が、前記ネットワークに関連する上限発見時間を取得するための手段を備え、
前記上限バックオフカウンタ値を設定するための前記手段は、
前記上限バックオフカウンタ値の範囲を定義するための手段と、前記範囲が、前記衝突確率許容差の逆数によって定義される下限と、前記上限発見時間に応じて定義される上限とを有する、
前記範囲内に入る値のセットから前記上限バックオフカウンタ値を選択するための手段と
を備える、
請求項23に記載の装置。 - 構成するための前記手段を介して構成される前記時間構造が第1の時間構造を備え、設定するための前記手段を介して設定される前記上限バックオフカウンタ値が第1の上限バックオフカウンタ値を備え、前記装置は、
前記ネットワーク中のピアデバイスによって利用される前記競合ベースブロードキャストチャネルへのアクセスのための第2の時間構造に関係する情報を取得するための手段と、前記情報が、前記第2の時間構造に関連する第2の上限バックオフカウンタ値のインジケータを備える、
前記情報に基づいて前記第1の時間構造を調整するための手段と
をさらに備える、請求項23に記載の装置。 - 前記第1の時間構造を調整するための前記手段は、前記第1の上限バックオフカウンタ値と前記第2の上限バックオフカウンタ値とが異なる場合、前記第1の上限バックオフカウンタ値を調整するための手段を備える、請求項26に記載の装置。
- 前記第1の時間構造を調整するための前記手段は、前記第2の上限バックオフカウンタ値が前記第1の上限バックオフカウンタ値よりも大きい場合、前記第2の上限バックオフカウンタ値に等しくなるように前記第1の上限バックオフカウンタ値を設定するための手段を備える、請求項26に記載の装置。
- 前記ネットワーク中の1つまたは複数のピアデバイスに前記時間上限バックオフカウンタ値に関係する情報を送信するための手段をさらに備える、請求項23に記載の装置。
- プロセッサ実行可能コンピュータ記憶媒体上に常駐するコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品は、
ワイヤレス通信ネットワークのための1つまたは複数のタイミングパラメータを取得することと、前記システムタイミングパラメータが少なくとも衝突確率許容差を含む、
前記システムタイミングパラメータを使用して、前記ネットワークに関連する競合ベースブロードキャストチャネルへのアクセスのための時間構造を構成することと、ここにおいて、起動間隔が競合期間と非競合期間との間に割り振られ、前記時間構造を構成することが、少なくとも前記衝突確率許容差に応じて、前記競合期間に関連する上限バックオフカウンタ値を設定することを備える、
をプロセッサに行わせるように構成されたプロセッサ実行可能命令を備える、コンピュータプログラム製品。 - 前記時間構造を構成することを前記プロセッサに行わせるように構成された前記命令が、前記上限バックオフカウンタ値を前記衝突確率許容差の逆数として設定することを前記プロセッサに行わせるようにさらに構成された、請求項30に記載のコンピュータプログラム製品。
- 前記上限バックオフカウンタ値を設定することを前記プロセッサに行わせるように構成された前記命令が、
前記ネットワークに関連する上限発見時間を取得することと、
前記上限バックオフカウンタ値の範囲を定義することと、前記範囲が、前記衝突確率許容差の逆数によって定義される下限と、前記上限発見時間に応じて定義される上限とを有する、
前記範囲内に入る値のセットから前記上限バックオフカウンタ値を選択することと
を前記プロセッサに行わせるようにさらに構成された、請求項30に記載のコンピュータプログラム製品。 - 前記プロセッサによって構成された前記時間構造が第1の時間構造を備え、前記命令は、
前記ネットワーク中のピアデバイスによって利用される前記競合ベースブロードキャストチャネルへのアクセスのための第2の時間構造に関係する情報を受信することと、前記情報が、前記第2の時間構造の上限バックオフカウンタ値のインジケータを備える、
前記情報に基づいて前記第1の時間構造を調整することと
を前記プロセッサに行わせるようにさらに構成された、請求項30に記載のコンピュータプログラム製品。 - 前記第1の時間構造を調整することを前記プロセッサに行わせるように構成された前記命令は、前記第1の時間構造の前記上限バックオフカウンタ値が前記第2の時間構造の前記上限バックオフカウンタ値と異なる場合、前記第1の時間構造の前記上限バックオフカウンタ値を調整することを前記プロセッサに行わせるようにさらに構成された、請求項33に記載のコンピュータプログラム製品。
- 前記第1の時間構造を調整することを前記プロセッサに行わせるように構成された前記命令は、前記第2の時間構造の前記上限バックオフカウンタ値が前記第1の時間構造の前記上限バックオフカウンタ値よりも大きい場合、前記第2の時間構造の前記上限バックオフカウンタ値に等しくなるように前記第1の時間構造の前記上限バックオフカウンタ値を設定することを前記プロセッサに行わせるようにさらに構成された、請求項33に記載のコンピュータプログラム製品。
- 前記命令が、前記ネットワーク中の1つまたは複数のピアデバイスに前記時間構造に関係する情報を送信することを前記プロセッサに行わせるようにさらに構成され、ここにおいて、前記情報が前記上限バックオフカウンタ値のインジケータを備える、請求項30に記載のコンピュータプログラム製品。
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