JP7509145B2 - 無線通信装置および方法 - Google Patents

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本開示は、無線通信装置および方法に関し、特に、送信待機時間の増大を抑制することができるようにした無線通信装置および方法に関する。
近年、無線通信端末装置の高性能化・増大に伴って無線通信のアプリケーションが多岐化している。特に、瞬時的に高精細映像伝送する場合では瞬時的に高いピークレートの無線伝送が求められており、その実現手段として、複数の異なる周波数帯域を束ねた広帯域伝送(マルチバンド伝送)が考えられた。
マルチバンド伝送では、要求される通信レートを満足するために、複数の異なる周波数帯域を同時に用いて通信する必要がある。無線LAN(Local Area Network)に代表されるようなランダムアクセス方式でマルチバンド伝送を行う場合、周波数帯域ごとに独立でランダムな待機時間(バックオフ)経過後に送信権を各々獲得することでマルチバンド伝送の送信権を獲得する方法が想定される。
しかしながら一部の周波数帯域のバックオフが比較的長い場合、マルチバンド伝送の送信権を獲得するまでの待機時間が増大するおそれがあった。また、そのようにバックオフが長い周波数帯域の送信権を他の無線通信端末装置に獲得されてしまうおそれがあった。これらにより、ランダムアクセス方式におけるマルチバンド伝送の送信権の獲得機会が低減してしまうおそれがあった。
そこで、送信端末装置がマルチバンド伝送の送信権を獲得することを目的として、送信端末装置が過去の通信トラフィックをセンシングし、直後の周波数帯域の空き状態を予測することにより、マルチバンド伝送で用いる周波数帯域を決定する手法が考えられた(例えば特許文献1参照)。
特開2018-170621号公報
しかしながら、この方法の場合、送信端末装置内で異なる周波数帯域のバックオフの同期が必要であることによる実装の制約や、周波数帯域の空き情報の予測精度が通信トラフィックの傾向に依存するという制約があり、この方法を実現することが困難であった。
本開示は、このような状況に鑑みてなされたものであり、送信待機時間の増大を抑制することができるようにするものである。
本技術の一側面の無線通信装置は、複数の周波数帯域において無線通信可能な無線通信部と、前記無線通信部を制御し、第1の周波数帯域における無線通信を行うための制御信号を、送信可能な状態の第2の周波数帯域において送信させる制御部を備え、前記制御信号は、前記無線通信を行う期間に関する情報を含む無線通信装置である。
本技術の一側面の無線通信方法は、無線通信装置が、複数の周波数帯域において無線通信可能な無線通信部を制御し、第1の周波数帯域における無線通信を行うための制御信号を、送信可能な状態の第2の周波数帯域において送信させることを含み、前記制御信号は、前記無線通信を行う期間に関する情報を含む無線通信方法である。
本技術の他の側面の無線通信装置は、複数の周波数帯域において無線通信可能な無線通信部と、前記無線通信部を制御し、第1の周波数帯域における無線通信を行うための制御信号を、受信可能な状態の第2の周波数帯域において受信させる制御部とを備え、前記制御信号は、前記無線通信を行う期間に関する情報を含む無線通信装置である。
本技術の他の側面の無線通信方法は、無線通信装置が、複数の周波数帯域において無線通信可能な無線通信部を制御し、第1の周波数帯域における無線通信を行うための制御信号を、受信可能な状態の第2の周波数帯域において受信させることを含み、前記制御信号は、前記無線通信を行う期間に関する情報を含む無線通信方法である。
本技術の一側面の無線通信装置および方法、並びに、プログラムにおいては、複数の周波数帯域において無線通信可能な無線通信部が制御され、第1の周波数帯域における無線通信を行うための制御信号が、送信可能な状態の第2の周波数帯域において送信される。その制御信号は、無線通信を行う期間に関する情報を含む。
本技術の他の側面の無線通信装置および方法、並びに、プログラムにおいては、複数の周波数帯域において無線通信可能な無線通信部が制御され、第1の周波数帯域における無線通信を行うための制御信号が、受信可能な状態の第2の周波数帯域において受信される。その制御信号は、無線通信を行う期間に関する情報を含む。
無線通信システムの主な構成例を示す図である。 基地局の主な構成例を示すブロック図である。 周波数帯域毎に独立に送信権を獲得する様子の例を示すタイミングチャートである。 マルチバンド伝送処理の流れの例を説明するフローチャートである。 ケイパビリティフレームの主な構成例を示す図である。 マルチバンド伝送を行う様子の例を示すタイミングチャートである。 MB Reqフレームの主な構成例を示す図である。 MB Pollフレームの主な構成例を示す図である。 端末装置が行うMBコンフィグレーション処理の流れの例を説明するフローチャートである。 基地局が行うMBコンフィグレーション処理の流れの例を説明するフローチャートである。 マルチバンド伝送処理の流れの他の例を説明するフローチャートである。 ケイパビリティフレームの他の構成例を示す図である。 マルチバンド伝送を行う様子の他の例を示すタイミングチャートである。 MB Req-Iフレームの主な構成例を示す図である。 MB Infoフレームの主な構成例を示す図である。 端末装置が行うMBコンフィグレーション処理の流れの他の例を説明するフローチャートである。 基地局が行うMBコンフィグレーション処理の流れの他の例を説明するフローチャートである。 基地局の他の構成例を示すブロック図である。 コンピュータの主な構成例を示すブロック図である。
以下、本開示を実施するための形態(以下実施の形態とする)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(基地局による周波数帯域の決定)
2.第2の実施の形態(端末装置による周波数帯域の決定)
3.付記
<1.第1の実施の形態>
<マルチバンド伝送>
近年、無線通信端末装置の高性能化・増大に伴って無線通信のアプリケーションが多岐化している。特に、瞬時的に高精細映像伝送する場合では瞬時的に高いピークレートの無線伝送が求められており、その実現手段として、複数の異なる周波数帯域を束ねた広帯域伝送(マルチバンド伝送)が考えられた。
マルチバンド伝送では、要求される通信レートを満足するために、複数の異なる周波数帯域を同時に用いて通信する必要がある。無線LAN(Local Area Network)に代表されるようなランダムアクセス方式でマルチバンド伝送を行う場合、周波数帯域ごとに独立でランダムな待機時間(バックオフ)経過後に送信権を各々獲得することでマルチバンド伝送の送信権を獲得する方法が想定される。
しかしながら一部の周波数帯域のバックオフが比較的長い場合、マルチバンド伝送の送信権を獲得するまでの待機時間が増大するおそれがあった。また、そのようにバックオフが長い周波数帯域の送信権を他の無線通信端末装置に獲得されてしまうおそれがあった。これらにより、ランダムアクセス方式におけるマルチバンド伝送の送信権の獲得機会が低減してしまうおそれがあった。
そこで、例えば特許文献1に記載のように、送信端末装置がマルチバンド伝送の送信権を獲得することを目的として、送信端末装置が過去の通信トラフィックをセンシングし、直後の周波数帯域の空き状態を予測することにより、マルチバンド伝送で用いる周波数帯域を決定する手法が考えられた。
しかしながら、この方法の場合、送信端末装置内で異なる周波数帯域のバックオフの同期が必要であることによる実装の制約や、周波数帯域の空き情報の予測精度が通信トラフィックの傾向に依存するという制約があり、この方法を実現することが困難であった。
<制御信号の送信>
そこで、複数の周波数帯域において無線通信可能な無線通信部を制御し、第1の周波数帯域における無線通信を行うための制御信号を、送信可能な状態の第2の周波数帯域において送信させるようにする。例えば、無線通信装置において、複数の周波数帯域において無線通信可能な無線通信部と、その無線通信部を制御し、第1の周波数帯域における無線通信を行うための制御信号を、送信可能な状態の第2の周波数帯域において送信させる制御部とを備えるようにする。また、例えば、プログラムにより、コンピュータを、複数の周波数帯域において無線通信可能な無線通信部を制御し、第1の周波数帯域における無線通信を行うための制御信号を、送信可能な状態の第2の周波数帯域において送信させる制御部として機能させるようにする。
このようにすることにより、送信可能な周波数帯域を用いて、バックオフが長い周波数帯域の送信権の獲得を試みることができる。したがって、バックオフが長い周波数帯域においても送信待機時間の増大を抑制することができる。これにより、ランダムアクセス方式におけるマルチバンド伝送の送信権の獲得機会の低減を抑制する(典型的にはマルチバンド伝送の送信権の獲得機会を増大させる)ことができる。
<制御信号の受信>
また、複数の周波数帯域において無線通信可能な無線通信部を制御し、第1の周波数帯域における無線通信を行うための制御信号を、受信可能な状態の第2の周波数帯域において受信させるようにする。例えば、無線通信装置において、複数の周波数帯域において無線通信可能な無線通信部と、その無線通信部を制御し、第1の周波数帯域における無線通信を行うための制御信号を、受信可能な状態の第2の周波数帯域において受信させる制御部とを備えるようにする。また、例えば、プログラムにより、コンピュータを、複数の周波数帯域において無線通信可能な無線通信部を制御し、第1の周波数帯域における無線通信を行うための制御信号を、受信可能な状態の第2の周波数帯域において受信させる制御部として機能させるようにする。
このようにすることにより、送信可能な周波数帯域を用いて、バックオフが長い周波数帯域の送信権を付与することができる。したがって、バックオフが長い周波数帯域においても送信待機時間の増大を抑制することができる。これにより、ランダムアクセス方式におけるマルチバンド伝送の送信権の獲得機会の低減を抑制する(典型的にはマルチバンド伝送の送信権の獲得機会を増大させる)ことができる。
<無線通信システム>
図1は、本技術を適用した無線通信システムの一態様の主な構成の一例を示すブロック図である。図1に示される無線通信システム100は、無線通信を行うシステムであり、複数の互いに異なる周波数帯域を用いた無線通信(マルチバンド伝送とも称する)を行うことができるシステムである。図1に示されるように、無線通信システム100は、基地局(APとも称する)101と端末装置(STAとも称する)102とを有する。以下においては、基地局101と端末装置102とが1台ずつ示される例を用いて本技術を説明するが、無線通信システム100を構成する基地局101と端末装置102の数はそれぞれ任意であり、複数であってもよく、互いに異なってもよい。例えば、無線通信システム100が、1台の基地局101と3台の端末装置102とにより構成されていてもよい。また、例えば、無線通信システム100が、2台の基地局101と5台の端末装置102とにより構成されていてもよい。
基地局(AP)101と端末装置(STA)102は、互いに無線通信を行うことができる(その無線通信により互いに情報を授受することができる)。その際、基地局101と端末装置102は、互いに異なる複数の周波数帯域(例えば、Band1とBand2)を用いてマルチバンド伝送を行うことができる。
<基地局の構成>
次に、各装置の構成について説明する。図2は、基地局101の主な構成例を示すブロック図である。図2に示されるように、基地局101は、制御部121、電源部122、通信部123、および通信部124を有する。
制御部121は、電源部122、並びに、通信部123および通信部124(の無線制御部131)の制御を行う。なお、制御部121が、無線制御部131の少なくとも一部の動作を、無線制御部131の代わりに実行しても良い。
制御部121は、任意の構成を有することができる。例えば、制御部121が、上述の処理を実現する論理回路により構成されるようにしてもよい。また、制御部121が、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を有し、それらを用いてプログラムを実行することにより、上述の処理を実現するようにしてもよい。もちろん、制御部121が、その両方の構成を有し、上述の処理の一部を論理回路により実現し、その他の処理を、プログラムを実行することにより実現するようにしてもよい。
電源部122はバッテリ電源または固定電源を有し、基地局101の各部に対し、電力を供給する。例えば、制御部121や無線制御部131が本技術を適用した処理を実行することができるように、電源部122が、基地局101内の各部に電力を供給する。
通信部123および通信部124は、それぞれ、無線通信に関する処理を行う。通信部123および通信部124は互いに異なる周波数帯域において無線通信を行うことができる。また、通信部123および通信部124は互いに制御および情報の交換を行うことができる。通信部123および通信部124は、LSI(Large Scale Integration)として実現してもよい。
通信部123は、無線制御部131、データ処理部132、変復調部133、信号処理部134、チャネル推定部135、無線インタフェース部136-1乃至無線インタフェース部136-N、アンプ部137-1乃至アンプ部137-N、並びに、アンテナ138-1乃至アンテナ138-Nを有する(Nは任意の自然数)。以下において、無線インタフェース部136-1乃至無線インタフェース部136-Nを互いに区別して説明する必要が無い場合、無線インタフェース部136と称する。また、アンプ部137-1乃至アンプ部137-Nを互いに区別して説明する必要が無い場合、アンプ部137と称する。また、アンテナ138-1乃至アンテナ138-Nを互いに区別して説明する必要が無い場合、アンテナ138と称する。無線インタフェース部136、アンプ部137、およびアンテナ138は、これらを1組とし、通信部123が対応するチャネル毎に1組ずつ設けられている。
無線制御部131は、通信部123内の各処理部と情報の授受を行うことができる。また、無線制御部131は、変復調部133や信号処理部134において用いられるパラメータの設定を行うことができる。また、無線制御部131は、データ処理部132において行われるパケットに対する処理のスケジューリングを制御することができる。また、無線制御部131は、各無線インタフェース部136において用いられるパラメータの設定を行うことができる。また、無線制御部131は、各アンプ部137や各アンテナ138において用いられるパラメータの設定や、送信電力制御を行うことができる。
データ処理部132は、上位層よりデータが入力される送信時において、そのデータから無線送信のためのパケットを生成し、メディアアクセス制御(MAC(Media Access Control))のためのヘッダの付加や誤り検出符号の付加等の処理を実施する。また、データ処理部132は、その処理後のデータを変復調部133に供給する。また、データ処理部132は、反対に変復調部133からの入力がある受信時において、MACヘッダの解析、パケット誤りの検出、リオーダー処理等を実施し、処理後のデータを自身のプロトコル上位層に供給する。
変復調部133は、送信時には、データ処理部132からの入力データに対し、例えば無線制御部131等によって設定された符号化方式および変調方式基づいて、符号化、インターリーブおよび変調を行い、データシンボルストリームを生成し、それを信号処理部134に供給する。変復調部133は、受信時には、信号処理部134からの入力に対して送信時と反対の処理(逆処理)を行い、その処理結果をデータ処理部132または無線制御部131にデータを供給する。
信号処理部134は、送信時には、必要に応じて変復調部133からの入力に対して空間分離に供される信号処理を行い、得られた1つ以上の送信シンボルストリームを各チャネルの無線インタフェース部136に供給する。信号処理部134は、受信時には、各チャネルの無線インタフェース部136から入力された受信シンボルストリームに対して信号処理を行い、必要に応じてストリームの空間分解を行い、その処理結果を変復調部133に供給する。
チャネル推定部135は、各チャネルの無線インタフェース部136からの入力信号の内、プリアンブル部分およびトレーニング信号部分から伝搬路の複素チャネル利得情報を算出する。チャネル推定部135は、算出した複素チャネル利得情報を、無線制御部131を介して変復調部133や信号処理部134に供給する。例えば、変復調部133は、その複素チャネル利得情報を用いて復調処理を行う。信号処理部134は、その複素チャネル利得情報を用いて空間処理を行う。
無線インタフェース部136は、送信時には、信号処理部134からの入力をアナログ信号へ変換し、そのアナログ信号に対して、フィルタリング、および搬送波周波数へのアップコンバート、位相制御等の信号処理を施し、その処理後のアナログ信号を、自身に対応するアンテナ138またはアンプ部137に供給する。無線インタフェース部136は、受信時は、自身に対応するアンテナ138またはアンプ部137からの入力に対して送信時と反対の処理(逆処理)を施し、処理後のデータを、信号処理部134およびチャネル推定部135に供給する。
アンプ部137は、送信時には、自身に対応する無線インタフェース部136から入力されたアナログ信号を所定の電力まで増幅する。また、アンプ部137は、その増幅したアナログ信号を自身に対応するアンテナ138を介して送信する。アンプ部137は、受信時には、自身に対応するアンテナ138を介して受信したアナログ信号を所定の電力まで増幅する。アンプ部137は、増幅したアナログ信号を、自身に対応する無線インタフェース部136に供給する。
なお、通信部123は、上述した処理部以外の処理部を有するようにしてもよい。また、上述した処理部の一部を省略するようにしてもよい。また、無線インタフェース部136、アンプ部137、およびアンテナ138を1組とし、その1つ以上の組が通信部123の構成要素となっていてもよい。なお、無線インタフェース部136、アンプ部137、およびアンテナ138のそれぞれの数は、互いに同一であってもよいし、異なっていてもよい。また、アンプ部137は、無線インタフェース部136にその機能の一部または全部が内包されていてもよい。例えば、アンプ部137の送信時の機能と受信時の機能の内の、少なくともいずれか一方の、少なくとも一部が、無線インタフェース部136に内包されていても良い。またアンプ部137は送信時の機能と受信時の機能の内の少なくともいずれか一方の、少なくとも一部が、通信部123外の構成要素となっていても良い。
通信部124は、通信部123と同様の構成を有し、同様の処理を行う。つまり、通信部124も、通信部123と同様に、無線制御部131、データ処理部132、変復調部133、信号処理部134、チャネル推定部135、無線インタフェース部136、アンプ部137、並びに、アンテナ138を有する(Nは任意の自然数)。通信部124の無線制御部131乃至アンテナ138の各処理部は、上述した通信部123の場合と同様に処理を行う。
通信部123および通信部124は、互いに独立した構成要素であってもよく、その一部の構成要素が共通化されていても良い。例えば、通信部123と通信部124とで、無線制御部131が共通化されていてもよい。また、データ処理部132が共通化されていてもよい。また、変復調部133が共通化されていても良い。
上述したように、通信部123および通信部124は、互いに異なる周波数帯域において無線通信を行うことができる。したがって、基地局101は、例えば、通信部123および通信部124を用いて、複数の周波数帯域での通信を行うことができる。つまり基地局101は、マルチバンド伝送を行うことができる。
なお、基地局101が備える通信部の数は、任意であり、例えば3つ以上あってもよい。つまり、基地局101が、通信部123および通信部124以外の他の通信部を備えてもよい。
以下においては、一例として、通信部123が第1の周波数帯域(Band1)において無線通信を行い、通信部124が第2の周波数帯域(Band2)において無線通信を行うものとして説明を行う。
<端末装置の構成>
端末装置102の主な構成も、基地局101と同様の構成(図2)を有する。したがって、図2の説明は、端末装置102にも適用することができるものとする。
<データ伝送の流れ>
従来、複数の周波数帯域を用いた通信において、セッションの確立(送信権の獲得)は、図3に示される例のように、周波数帯域毎に独立に行われていた。図3に示されるタイミングチャートは、一番上の段において、基地局(AP)101による第1の周波数帯域(Band1)におけるデータ伝送の様子の例を示す。また、このタイミングチャートは、上から2番目の段において、基地局(AP)101による第2の周波数帯域(Band2)におけるデータ伝送の様子の例を示す。さらに、このタイミングチャートは、上から3番目の段において、端末装置(STA)102による第1の周波数帯域(Band1)におけるデータ伝送の様子の例を示す。また、このタイミングチャートは、上から4番目の段において、端末装置(STA)102による第2の周波数帯域(Band2)におけるデータ伝送の様子の例を示す。
Band1においては干渉電力や基地局(AP)101と他の無線通信装置の通信が存在するため、端末装置(STA)では、そのBand1での通信が不可能(Busy)と判定される期間が存在する。端末装置(STA)102は、Busy期間終了後、所定のフレーム送信間隔(AIFS(Arbitration Inter Frame Space))およびランダムな待機時間であるバックオフ(Backoff)の後、送信権の獲得を試みる。ただし、通信トラフィックの稠密などによって通信が失敗した場合、端末装置102は、乱数に基づいてバックオフを長く設ける。このバックオフの期間中に、他の無線通信装置によって基地局(AP)101への送信が割り込まれてしまうと、端末装置(STA)102は、再びBusy状態に移行してしまう。したがって、端末装置(STA)102は、Band1において、基地局(AP)101との通信機会の獲得が困難になる可能性がある。
これに対し、Band2において干渉電力や基地局(AP)101と他の無線通信装置との通信が観測されない場合、端末装置(STA)102は、そのBand2において、基地局(AP)101との通信機会を獲得しやすい。
図3の例のように周波数帯域毎に独立に送信権を得る従来の方法の場合、このような2つの周波数帯域を用いたマルチバンド伝送を実施することができるのは、端末装置(STA)102がBand1で長く設けたバックオフの終了後となるため、マルチバンド伝送を実行できる機会が非常に少なくなるおそれがあった。そのため、データ伝送の効率が低減してしまうおそれがあった。
そこで、送信可能なBand2を用いて、他の周波数帯域であるBand1(およびBand2)の送信権を獲得するようにする。
<マルチバンド伝送処理の流れ>
マルチバンド伝送を行うために無線通信システム100の基地局101および端末装置102は、マルチバンド伝送処理を行う。このマルチバンド伝送処理の全体の流れの例を、図4のフローチャートを参照して説明する。
マルチバンド伝送処理は、図4に示されるように、Capability Exchange(ステップS101)、Association(ステップS102)、MB(Multi Band) Configuration(ステップS103)、およびData Transmitting(ステップS104)の4つのフェーズ(Phase)により構成される。なお、各フェーズの実行順序は、図4の例に限定されない。例えばケイパビリティエクスチェンジ(Capability Exchange)がアソシエーション(Association)の後に行われてもよい。
ステップS101のケイパビリティエクスチェンジ(Capability Exchange)において、基地局(AP)101および端末装置(STA)102は、それぞれが実行できる機能の情報(ケイパビリティ情報とも称する)を交換する。基地局101および端末装置102は、ケイパビリティ情報を交換することによって、自身がMBコンフィグレーション(MB Configuration)を実行可能であるかを相手に通知する。
ステップS102のアソシエーション(Association)において、基地局(AP)101および端末装置(STA)102は、基地局101と端末装置102との間の接続処理を完了させる。
ステップS103のMBコンフィグレーション(MB Configuration)において、基地局(AP)101および端末装置(STA)102は、データトランスミッション(Data Transmission)の前にどの周波数帯域および周波数帯域幅でマルチバンド伝送を行うかを決定する。
ステップS104のデータトランスミッション(Data Transmission)において、基地局(AP)101および端末装置(STA)102は、MBコンフィグレーション(ステップS103)において決定した周波数帯域および周波数帯域幅でマルチバンド伝送を行う。
以上のようなマルチバンド伝送処理のステップS103のMBコンフィグレーションにおいて、端末装置102は、第1の周波数帯域における無線通信を行うための制御信号であるMB Request(MB Reqとも称する)を、送信可能な状態の第2の周波数帯域において送信し、基地局101は、そのMB Requestを受信する(ステップS111)。そして、本実施の形態の場合、マルチバンド伝送時に利用される周波数帯域および周波数帯域幅を基地局(AP)101が主体となって決定する(ステップS112)。MB Requestに基づいてマルチバンド伝送時に利用される周波数帯域および周波数帯域幅を決定すると、基地局101は、MB Requestに対する応答信号であるMB Polling(MB Pollとも称する)を端末装置102に送信し、端末装置102は、そのMB Pollingを受信する(ステップS113)。このMB Pollingを授受することにより、基地局101が決定した周波数帯域および周波数帯域幅が、端末装置102に通知される。したがって、基地局101および端末装置102は、データトランスミッション(ステップS104)において、その決定された周波数帯域および周波数帯域幅でマルチバンド伝送を行うことができる。
<ケイパビリティフレーム>
ケイパビリティエクスチェンジ(ステップS101)において、基地局101および端末装置102は、互いのケイパビリティ情報を交換する。このケイパビリティ情報のフレーム(ケイパビリティフレームとも称する)の主な構成例を図5に示す。
図5に示されるように、ケイパビリティフレーム201には、例えば、マルチバンド伝送に関する性能を示すMBO(Multi Band Operation)Capabilities211が含まれる。このMBO Capabilities211には、例えば、Flag221およびA-Bandwidth222が含まれる。
Flag221には、ケイパビリティフレーム201を送信した無線通信装置(例えば基地局101や端末装置102)がMBコンフィグレーションを実行可能であるか否かを示すフラグ情報が格納されている。このFlag221においてMBコンフィグレーションを実行可能であることが示されている場合、さらにこのFlag221に、MBO Capabilities211内のその他の情報に関連する情報が含まれるようにしてもよい。例えば、A-Bandwidth222が何bitで表現されているかを示す情報がFlag221に含まれていてもよい。
A-Bandwidth222は、ケイパビリティフレーム201を送信した無線通信装置(例えば基地局101や端末装置102)がマルチバンド伝送の際に利用することができる周波数帯域および周波数帯域幅を示す情報(つまり、周波数帯域および周波数帯域幅の候補に関する情報)が含まれている。なお、Flag221内にMBコンフィグレーションを実行不可能であることを示す情報が含まれている場合、A-Bandwidth222が省略されるようにしてもよい。
<MBコンフィグレーション>
次にMBコンフィグレーション(ステップS103)のシーケンスについて説明する。図6は、マルチバンド伝送を行う際のMBコンフィグレーションの様子の例を示すタイミングチャートである。
図6に示される例において、端末装置(STA)102は、第2の周波数帯域(Band2)においてバックオフ(Backoff)が終了し、送信権を獲得することができた送信可能な状態で、かつ、第1の周波数帯域(Band1)がデータ送信中またはビジー(Busy)のいずれにも該当しない状態(アイドル(Idle)状態)である場合に、第2の周波数帯域(Band2)においてMB Request(MB Req)を送信する。
MB Reqは、データトランスミッション(Data Transmission)において端末装置(STA)102が、そのMB Reqが送信される送信可能な状態の第2の周波数帯域および第1の周波数帯域における無線通信のための制御信号(他の周波数帯域における無線通信の実施を要求する制御信号)である。例えば、このMB Reqは、アイドル状態である第1の周波数帯域における送信を行うために送信される。
例えば、MB Reqは、マルチバンド伝送(第1の周波数帯域と第2の周波数帯域を含む複数の周波数帯域から少なくとも2つ以上の周波数帯域において同期した送信)を実施するために(マルチバンド伝送の実施を要求するために)送信される。このMB Reqには、例えば、マルチバンド伝送で利用することができる周波数帯域および周波数帯域幅の通知を要求する情報が含まれる。なお、このMB Reqに、端末装置(STA)102が優先的に利用する周波数帯域および周波数帯域幅を示す情報が含まれてもよい。また、このMB Reqに、少なくとも1つの周波数帯域で基地局101と端末装置102とが通信を行う期間、およびこのMB Reqを受信した第3の装置が送信を抑制する期間に関する情報が含まれてもよい。端末装置102は、送信可能なBand2を用いて、このMB Reqを基地局101に送信する。マルチバンド伝送は、上述のように複数の周波数帯域を用いて行うデータ伝送である。
このMB Reqを受信すると、基地局101は、その応答信号としてMB Polling(MB Poll)を、Band1およびBand2において送信する。このMB Pollには、例えば、データトランスミッションにおいて、端末装置(STA)102がマルチバンド伝送で使用する周波数帯域および周波数帯域幅を示した情報が含まれている。また、このMB Pollに、少なくとも1つの周波数帯域で基地局101と端末装置102とが通信を行う期間、およびこのMB Reqを受信した第3の装置が送信を抑制する期間に関する情報が含まれてもよい。なお期間に関する情報は、MB Reqで通知された期間に関する情報から再計算された情報であってもよい。
なお、このMB Pollは、任意の周波数帯域において送信することができる。例えば、基地局101が、自身が送信可能な全ての周波数帯域またはその一部において、MB Pollを送信するようにしてもよい。また、例えば、基地局101が、ケイパビリティ情報を交換することにより既知となった端末装置102が受信可能な全ての周波数帯域またはその一部において、MB Pollを送信するようにしてもよい。さらに、例えば、基地局101が、MB Reqにより示される端末装置102がマルチバンド伝送で利用することができる全ての周波数帯域またはその一部において、MB Pollを送信するようにしてもよい。また、例えば、基地局101が、MB Reqにより示される端末装置102が優先的に利用する全ての周波数帯域またはその一部において、MB Pollを送信するようにしてもよい。さらに、例えば、基地局101が、決定したマルチバンド伝送に用いる全ての周波数帯域またはその一部において、MB Pollを送信するようにしてもよい。
つまり、基地局101が、単数の周波数帯域においてMB Pollを送信するようにしてもよいし、複数の周波数帯域においてMB Pollを送信するようにしてもよい。基地局101が複数の周波数帯域においてMB Pollを送信することにより、端末装置102は、基地局101が送信したMB Pollをより確実に受信することができる。
端末装置102および基地局101は、データトランスミッションにおいて、このMB Pollにより指定される周波数帯域および周波数帯域幅、すなわち、基地局101が決定した周波数帯域および周波数帯域幅を用いて、マルチバンド伝送を行う。
ただし、MB Pollによりマルチバンド伝送が不可能であることが示された場合、端末装置102および基地局101が、マルチバンド伝送を行わずに、単一の周波数帯域で無線通信を実施するようにしてもよい。
なお、図6の例においては、端末装置(STA)102がBand2を用いてMB Requestを送信するように示されているが、これに限らず、端末装置102は、Band1を用いてMB Requestを送信することもできる。例えばBand2よりも先にBand1において送信権を獲得できた場合、端末装置102は、Band1を用いてMB Requestを送信していてもよい。また、例えばBand1とBand2の両方において同時に送信権が獲得できた場合、端末装置102がそのBand1とBand2の両方を用いてMB Requestを送信するようにしてもよいし、MB Requestの送信(つまりMBコンフィグレーション)が省略される(MBコンフィグレーションが行われずにデータトランスミッションが行われる)ようにしてもよい。
なお、図6の例においては、Band1とBand2の2つの周波数帯域がマルチバンド伝送に用いられる場合について説明したが、これに限らず、3以上の周波数帯域がこのマルチバンド伝送に利用されるようにしてもよい。
<MB Reqフレーム>
次に、上述のMB Reqのフレームの構成について説明する。図7は、MB Reqフレームの主な構成例を示す図である。図7に示されるように、MB Reqフレーム301には、例えば、Frame Control311、Duration/ID312、RA313、TA314、およびMBO Control315が含まれる。
Frame Control311は、当該フレームが、MB Requestであることを示す情報を含む。なお、Frame Control311が、MBO Control315が当該フレーム内に存在することを示す情報を含むようにしてもよい。つまり、MBO Control315は省略することができる。また、Frame Control311が、MBO Control315の長さを示す情報を含むようにしてもよい。
Duration/ID312は、当該フレームの長さを示す情報を含む。RA313は、当該フレームが基地局(AP)101で受信されることを意図したものであることを示す情報を含む。この情報は、例えば、基地局(AP)101を示すMAC(Media Access Control)アドレスを含む。TA314は、当該フレームが端末装置(STA)102より送信されたことを示す情報を含む。この情報は、例えば、端末装置(STA)102を示すMACアドレスを含む。
MBO Control315は、マルチバンド伝送に関する制御情報である。このMBO Control315は、マルチバンド伝送に利用される周波数帯域や周波数帯域幅の候補を示す情報やその優先度を含むことができる。例えば、このMBO Control315には、Multi Band List321およびPriority Order322が含まれる。
Multi Band List321は、端末装置(STA)102がマルチバンド伝送に利用することができる周波数帯域・周波数帯域幅(つまり、マルチバンド伝送に利用する周波数帯域・周波数帯域幅の候補)を示す情報を含む。なお、このMulti Band List321が、端末装置(STA)102がマルチバンド伝送に優先して利用する周波数帯域・周波数帯域幅を示す情報を含むようにしてもよい。
Priority Order322は、Multi Band List321に示される周波数帯域・周波数帯域幅の候補の優先度に関する情報を含む。例えば、Priority Order322は、端末装置(STA)102がデータトランスミッションにおいてマルチバンド伝送に利用する、Multi Band List321に示される周波数帯域・周波数帯域幅の候補の優先順位を示す情報を含むようにしてもよい。
なお、Multi Band List321およびPriority Order322は、それぞれ、図7中に示す順で格納されている必要はない。例えば、複数の周波数帯域・周波数帯域幅を示す情報がMulti Band List321内に格納できる場合、各周波数帯域・周波数帯域幅を示す情報の直後にその優先順を示す情報が格納されるようにしてもよい。
<MB Pollフレーム>
次に、上述のMB Pollのフレームの構成について説明する。図8は、MB Pollフレームの主な構成例を示す図である。図8に示されるように、MB Pollフレーム351には、例えば、Frame Control361、Duration/ID362、RA363、TA364、およびMBO Band365が含まれる。
Frame Control361、Duration/ID362、RA363、およびTA364は、それぞれ、MB ReqフレームのFrame Control311、Duration/ID312、RA313、およびTA314と同様である。
例えば、Frame Control361は、当該フレームが、MB Pollであることを示す情報を含む。なお、Frame Control361が、MBO Band365が当該フレーム内に存在することを示す情報を含むようにしてもよい。また、Frame Control361が、MBO Band365の長さを示す情報を含むようにしてもよい。
Duration/ID362は、当該フレームの長さを示す情報を含む。RA363は、当該フレームが端末装置(STA)102で受信されることを意図したものであることを示す情報を含む。この情報は、例えば、端末装置(STA)102を示すMACアドレスを含む。TA364は、当該フレームが基地局(AP)101より送信されたことを示す情報を含む。この情報は、例えば、基地局(AP)101を示すMACアドレスを含む。
MBO Band365には、基地局101により決定された、データトランスミッションにおいてマルチバンド伝送に用いる周波数帯域および周波数帯域幅を示す情報が含まれている。なお、マルチバンド伝送が不可能である場合、このMBO Band365には、マルチバンド伝送が不可能であることを示す情報が含まれるようにしてもよい。
<端末装置のMBコンフィグレーション処理>
MBコンフィグレーション(ステップS103)において、端末装置(STA)102は、MBコンフィグレーション処理を実行して、上述の処理を行う。この端末装置102によるMBコンフィグレーション処理の流れの例を、図9のフローチャートを参照して説明する。
MBコンフィグレーション処理が開始されると、端末装置102の制御部121は、ステップS201において、ケイパビリティエクスチェンジ(ステップS101)のフェーズにおいて取得した基地局(AP)101のケイパビリティ情報を参照し、そのケイパビリティフレーム201のMBO Capabilities211のFlag221により、MBコンフィグレーションが可能であることが示されているか否かを判定する。
基地局101がMBコンフィグレーションを実行可能であることを示す情報がFlag221に含まれており、基地局101はMBコンフィグレーションを実行可能であると判定された場合、処理はステップS202に進む。
ステップS202において、制御部121は、バックオフ(Backoff)が終了した周波数帯域が存在するか否かを判定する。存在しないと判定された場合、処理はステップS203に進む。
ステップS203において、制御部121は、バックオフが終了するまで待機する。ステップS203の処理が終了すると、処理はステップS204に進む。また、ステップS202において、バックオフが終了した周波数帯域が存在すると判定された場合、ステップS203の処理が省略され、処理はステップS204に進む。
ステップS204において、制御部121は、端末装置102がマルチバンド伝送可能な周波数帯域の内の複数の周波数帯域がアイドル(Idle)状態であるか否かを判定する。アイドル状態とは、データ送信中状態でもビジー(Busy)状態でもない状態(Idle)である。例えば、ビジー状態とデータ送信中状態との間のデータ伝送が行われていない状態のことをアイドル状態とも称する。つまり、制御部121は、いずれかの周波数帯域でバックオフが終了したとき、アイドル状態である他の周波数帯域が存在するかを判定する。
アイドル状態であるか否かの判定方法は任意である。例えば以下の3つの条件((1)乃至(3))のいずれにも該当しない場合、アイドル状態であると判定するようにしてもよい。
(1)無線通信システム100の無線信号が第1の閾値以上の電力で検出される。
(2)無線通信システム100に限らず、何らかの無線信号が、第2の閾値以上の電力で検出される。
(3)基地局101がMB Requestを受信した時点までの一定期間中に、無線通信システム100の無線信号が第3の閾値以上の電力で検出される。(ただし、この「一定期間」は、無線信号の周期を1以上含むものとする。また、「第3の閾値」は、周波数帯域および周波数帯域幅毎に定義されてもよい。)
複数の周波数帯域がアイドル状態である、つまり、いずれかの周波数帯域でバックオフが終了したとき、アイドル状態である他の周波数帯域が存在すると判定された場合、処理はステップS205に進む。
ステップS205において、制御部121は、通信部123または通信部124を制御し、バックオフが終了した周波数帯域(図6の例の場合、Band2)において送信権を獲得し、その周波数帯域(図6の例の場合、Band2)を用いて基地局101へマルチバンド伝送を行うためのMB Requestを送信させる。つまり、制御部121は、送信可能な状態の第2の周波数帯域において、第1の周波数帯域における無線通信を行うための制御信号を送信させる。
このように送信したMB Requestの応答信号としてMB Pollingが基地局101から送信される。通信部123若しくは通信部124またはその両方は、このMB Pollingを受信する。ステップS206において、制御部121は、通信部123若しくは通信部124またはその両方が、基地局101からいずれかの周波数帯域でMB Pollingを受信したか否かを判定する。
いずれの周波数帯域においてもMB Pollingを受信していないと判定された場合、処理はステップS207に進む。ステップS207において、制御部121は、MB Pollingの再送要求を行うか否かを判定する。再送要求を行うと判定された場合処理はステップS208に進む。ステップS208において、制御部121は、通信部123若しくは通信部124またはその両方を制御し、基地局101に対してMB Pollingの再送を要求させる。ステップS208の処理が終了すると、処理はステップS206に戻り、それ以降の処理を繰り返す。この再送要求は、MB Pollingが受信されない場合、所定回数または所定期間中繰り返される。
そして、ステップS206において、いずれかの周波数帯域でMB Pollingを受信したと判定された場合、処理はステップS209に進む。
ステップS209において、制御部121は、通信部123若しくは通信部124またはその両方において受信したMB Pollingを参照し、そのMB Pollフレーム351のMBO Band365において示される周波数帯域・周波数帯域幅(基地局101により決定された周波数帯域・周波数帯域幅)を、マルチバンド伝送に用いる周波数帯域・周波数帯域幅として設定する。
以上のように、マルチバンド伝送に用いる周波数帯域・周波数帯域幅が設定されると、MBコンフィグレーション処理が終了し、データトランスミッションのフェーズに移行する。この場合、データトランスミッションにおいて、マルチバンド伝送が行われる。
なお、受信したMB Pollingによりマルチバンド伝送が不可能であることが示される場合、上述したステップS209の処理の代わりに、後述するステップS210の処理が実行されるようにしてもよい。
また、ステップS201において、基地局101がMBコンフィグレーションを実行不可能であることを示す情報がFlag221に含まれており、基地局101はMBコンフィグレーションを実行不可能であると判定された場合、処理はステップS210に進む。また、ステップS204において、複数の周波数帯域がアイドル状態でなく、マルチバンド伝送を行うことができないと判定された場合、処理はステップS210に進む。また、ステップS207において、MB Pollingの再送要求を所定回数または所定期間繰り返し、これ以上MB Pollingの再送要求を行わないと判定された場合、処理はステップS210に進む。
つまり、これらの場合、制御部121は、マルチバンド伝送を諦め、データ伝送可能な単数の周波数帯域を用いてデータ伝送(シングルバンド伝送とも称する)を行う。つまり、ステップS210において、制御部121は、通信部123または通信部124を制御し、バックオフが終了した周波数帯域・周波数帯域幅を、データ伝送(シングルバンド伝送)に用いる周波数帯域・周波数帯域幅として設定する。つまり、この場合、制御部121は、送信権を周波数帯域毎に独立に取得する。
ステップS210の処理が終了すると、MBコンフィグレーション処理が終了し、データトランスミッションのフェーズに移行する。この場合、データトランスミッションにおいて、シングルバンド伝送が行われる。
なお、以上においては、制御部121がMBコンフィグレーション処理を行うように説明したが、これに限らず、いずれかの無線制御部131がMBコンフィグレーション処理を行うようにしてもよいし、複数の無線制御部131が協働してMBコンフィグレーション処理を行うようにしてもよいし、制御部121と無線制御部131とが協働してMBコンフィグレーション処理を行うようにしてもよい。
<基地局のMBコンフィグレーション処理>
MBコンフィグレーション(ステップS103)において、基地局(AP)101は、上述した端末装置(STA)102によるMBコンフィグレーション処理に対応して、MBコンフィグレーション処理を実行して、上述の処理を行う。この基地局101によるMBコンフィグレーション処理の流れの例を、図10のフローチャートを参照して説明する。
MBコンフィグレーション処理が開始されると、基地局101の制御部121は、ステップS251において、通信部123または通信部124を制御し、受信可能ないずれかの周波数帯域において、端末装置102から送信されたMB Requestを受信する。
ステップS252において、制御部121は、そのMB Requestを受信した周波数帯域以外の他の周波数帯域に、アイドル(Idle)状態の周波数帯域が存在するか否かを判定する。このアイドル状態であるか否かの判定方法は任意である。例えば<端末装置のMBコンフィグレーション処理>において上述の3つの条件((1)乃至(3))のいずれにも該当しない場合、アイドル状態であると判定するようにしてもよい。アイドル状態の周波数帯域が存在すると判定された場合、処理はステップS253に進む。
ステップS253において、制御部121は、マルチバンド伝送に用いる周波数帯域・周波数帯域幅を決定し、その決定した周波数帯域・周波数帯域幅を示す情報をMB Pollフレーム351のMBO Band365に格納する。つまり、制御部121は、受信したMB Requestに示される周波数帯域・周波数帯域幅の候補(端末装置102がマルチバンド伝送に利用可能な周波数帯域・周波数帯域幅)の内の、自身がマルチバンド伝送に利用可能な周波数帯域・周波数帯域幅を、マルチバンド伝送に用いる周波数帯域・周波数帯域幅として決定する。
なお、基地局101および端末装置102がマルチバンド伝送に利用可能な周波数帯域・周波数帯域幅が複数存在する場合、制御部121は、その中から、例えば、MB Requestに示される優先度(優先順位)に基づいて、マルチバンド伝送に用いる周波数帯域・周波数帯域幅を決定してもよい。以上のようにMB Pollingが生成されると、処理はステップS255に進む。
また、ステップS252において、他の周波数帯域にアイドル状態の周波数帯域が存在しないと判定された場合、処理はステップS254に進む。ステップS254において、制御部121は、MB Requestを受信した周波数帯域でのデータ伝送を決定し、その情報をMB Pollフレーム351のMBO Band365に格納する。つまり、制御部121は、マルチバンド伝送を行わないことを決定し、MB Requestを受信した周波数帯域でデータ伝送を行うことを示す情報(または、マルチバンド伝送が不可能であることを示す情報)を、MB Pollフレーム351のMBO Band365に格納する。以上のようにMB Pollingが生成されると、処理はステップS255に進む。
ステップS255において、制御部121は、通信部123若しくは通信部124またはその両方を制御し、ステップS253またはステップS254において生成されたMB Pollingを、MB Requestの応答信号として、端末装置102に送信する。図6を参照して上述したように、このMB Pollingは、任意の周波数帯域において送信することができる。
このようにMB Pollingが送信されると、MBコンフィグレーション処理が終了し、データトランスミッションのフェーズに移行する。この場合、データトランスミッションにおいて、マルチバンド伝送またはシングルバンド伝送が行われる。例えば、ステップS253の処理によりMB Pollingが生成された場合、データトランスミッションにおいて、マルチバンド伝送が行われる。また、ステップS254の処理によりMB Pollingが生成された場合、データトランスミッションにおいて、シングルバンド伝送が行われる。
<効果>
以上のように、マルチバンド伝送を実施することができる端末装置102が、先に送信権が獲得できたバンドを用いて基地局101に2以上の周波数帯域で伝送することをMB Requestにより通知する。これにより、基地局101は、そのMB Requestに基づいてマルチバンド伝送に利用する周波数帯域を決定し、それをMB Pollingとして端末装置102に通知することができる。したがって、端末装置102は、その基地局101から送信されたMB Pollingに基づいて、アイドル状態(待機状態)である周波数帯域を即座に送信できる状態に移行させることができる。これにより、端末装置102は、マルチバンド伝送による送信待機時間の増大を抑制することができる。
また、このように送信待機時間を短縮することで、端末装置102は、ランダムアクセス方式におけるマルチバンド伝送の送信権獲得機会の低減を抑制することができる。さらに、送信権を獲得済みの周波数帯域を用いてMB Requestを送信することにより、端末装置102は、このMB Requestの送信によるコリジョンの発生を抑制することができる。また、MB Pollを送信することで、端末装置102は、Back-off時間を短縮してもデータ受信時に他の通信によるコリジョンの発生を抑制することができる。したがって、無線通信システム100全体においても、無線通信による周波数帯域の利用効率の低減を抑制する(より典型的には利用効率を向上させる)ことができる。
なお、基地局101が互いに同一のMB Pollingを複数の周波数帯域において送信することにより、その周波数帯域におけるダイバーシティ効果を得ることができる。これにより、端末装置102がそのMB Pollingを受信する確率の低減を抑制する(より典型的には、その確率を向上させる)ことができる。
<2.第2の実施の形態>
<端末装置による周波数帯域の決定>
第1の実施の形態においては、マルチバンド伝送時に利用される周波数帯域および周波数帯域幅を基地局(AP)101が主体となって決定するように説明したが、これに限らず、マルチバンド伝送時に利用される周波数帯域および周波数帯域幅を端末装置(STA)102が主体となって決定してもよい。
その場合の、マルチバンド伝送処理の全体の流れの例を、図11のフローチャートを参照して説明する。この場合も、マルチバンド伝送処理は、Capability Exchange(ステップS101)、Association(ステップS102)、MB(Multi Band) Configuration(ステップS103)、およびData Transmitting(ステップS104)の4つのフェーズ(Phase)により構成される。
ただし、本実施の形態の場合、ステップS103のMBコンフィグレーションにおいて、端末装置102が主体となって、マルチバンド伝送時に利用される周波数帯域および周波数帯域幅を決定する。
例えば、端末装置102は、送信可能な状態の周波数帯域を用いて、他の周波数帯域における無線通信を行うための制御信号であるMB Request-I(MB Req-Iとも称する)を送信し、基地局101は、そのMB Request-Iを受信する(ステップS301)。そして、本実施の形態の場合、基地局101は、そのMB Request-Iに対する応答信号として、MB Announcement(MB Infoとも称する)を送信し、端末装置102は、そのMB Announcementを受信する(ステップS302)。このMB Announcementには、マルチバンド伝送時に利用可能な周波数帯域および周波数帯域幅の候補を示す情報が含まれる。
端末装置102は、そのMB Announcementに基づいてマルチバンド伝送時に利用される周波数帯域および周波数帯域幅を決定する(ステップS303)。つまり、端末装置102は、そのMB Announcementに含まれる候補の中から、マルチバンド伝送時に利用される周波数帯域および周波数帯域幅を選択する。
基地局101および端末装置102は、データトランスミッション(ステップS104)において、このように決定された周波数帯域および周波数帯域幅でマルチバンド伝送を行う。
<ケイパビリティフレーム>
本実施の形態の場合のケイパビリティエクスチェンジ(ステップS101)において基地局101と端末装置102との間で交換されるケイパビリティ情報のフレームの主な構成例を図12に示す。
本実施の形態の場合のケイパビリティフレーム401には、例えば、マルチバンド伝送に関する性能を示すMBO(Multi Band Operation)Capabilities411が含まれる。このMBO Capabilities411には、例えば、Flag-I421およびA-Bandwidth422が含まれる。
Flag-I421は、Flag221と同様に、ケイパビリティフレーム401を送信した無線通信装置(例えば基地局101や端末装置102)がMBコンフィグレーションを実行可能であるか否かを示すフラグ情報を格納する。このFlag-I421においてMBコンフィグレーションを実行可能であることが示されている場合、さらにこのFlag-I421に、MBO Capabilities411内のその他の情報に関連する情報が含まれるようにしてもよい。例えば、A-Bandwidth422が何bitで表現されているかを示す情報がFlag-I421に含まれていてもよい。
A-Bandwidth422は、A-Bandwidth222と同様に、ケイパビリティフレーム401を送信した無線通信装置(例えば基地局101や端末装置102)がマルチバンド伝送の際に利用することができる周波数帯域および周波数帯域幅を示す情報(つまり、周波数帯域および周波数帯域幅の候補に関する情報)を含む。なお、Flag-I421内にMBコンフィグレーションを実行不可能であることを示す情報が含まれている場合、A-Bandwidth422が省略されるようにしてもよい。
<MBコンフィグレーション>
次にMBコンフィグレーション(ステップS103)のシーケンスについて説明する。図13は、本実施の形態の場合の、マルチバンド伝送を行う際のMBコンフィグレーションの様子の例を示すタイミングチャートである。
図13に示される例において、端末装置(STA)102は、第1の実施の形態の場合と同様に、第2の周波数帯域(Band2)でのバックオフ(Backoff)が終了し、送信権を獲得することができ、かつ、第1の周波数帯域(Band1)がデータ送信中またはビジー(Busy)のいずれにも該当しない状態(アイドル(Idle)状態)である場合に、Band2においてMB Request-I(MB Req-I)を送信する。
MB Req-Iは、データトランスミッション(Data Transmission)において端末装置(STA)102が、そのMB Req-Iが送信される送信可能な状態の周波数帯域以外の、他の周波数帯域における無線通信を行うための制御信号(他の周波数帯域における無線通信の実施を要求する制御信号)である。例えば、このMB Req-Iは、アイドル状態である他の周波数帯域における送信を行うために送信される。
例えば、MB Req-Iは、マルチバンド伝送(複数の周波数帯域において同期した送信)を実施するために(マルチバンド伝送の実施を要求するために)送信される。換言するに、MB Req-Iは、その応答信号であるMB Infoを端末装置102に送信するように要求する制御信号である。
なお、このMB Req-Iには、MB Infoにより通知される情報の範囲を絞るための参照情報が含まれていてもよい。例えば、マルチバンド伝送に用いる周波数帯域や周波数帯域幅の候補の範囲(またはより多くの候補)を示す情報が含まれていてもよい。例えば、MB Req-Iに、端末装置102がマルチバンド伝送に利用可能な周波数帯域や周波数帯域幅を示す情報が含まれていてもよい。また、例えば、端末装置102が優先的に利用する周波数帯域および周波数帯域幅を示す情報(優先度を示す情報)が含まれていてもよい。このほか、このMB Req-Iに、少なくとも1つの周波数帯域で基地局101と端末装置102とが通信を行う期間、およびこのMB Req-Iを受信した第3の装置が送信を抑制する期間に関する情報が含まれてもよい。
このMB Req-Iを受信すると、基地局101は、その応答信号としてMB Announcement(MB Info)をBand1およびBand2において端末装置102に送信する。このMB Infoには、例えば、MB Req-Iを受信した時点の、基地局101がデータトランスミッションにおいてマルチバンド伝送に利用することができると判断した周波数帯域および周波数帯域幅を示す情報が含まれる。また、このMB Infoに、少なくとも1つの周波数帯域で基地局101と端末装置102とが通信を行う期間、およびこのMB Reqを受信した第3の装置が送信を抑制する期間に関する情報が含まれてもよい。なお期間に関する情報は、MB Req-Iで通知された期間に関する情報から再計算された情報であってもよい。
つまり、基地局101は、MB Req-Iを受信すると、例えば、マルチバンド伝送に利用される周波数帯域および周波数帯域幅の候補を設定し、その設定した候補を示す情報を含むMB Infoを生成し、それを端末装置102に送信する。その際、基地局101は、MB Req-Iに含まれる情報(例えば、端末装置102がマルチバンド伝送に利用可能な周波数帯域や周波数帯域幅)の中から、基地局101がマルチバンド伝送に利用可能な周波数帯域や周波数帯域幅を選択し、それをマルチバンド伝送に利用される周波数帯域および周波数帯域幅の候補として設定するようにしてもよい。このようにすることにより、基地局101は、基地局101および端末装置102の両方が利用可能な周波数帯域および周波数帯域幅を候補とすることができる。また、例えば、基地局101が、MB Req-Iに含まれる、端末装置102が優先的に利用する周波数帯域および周波数帯域幅を示す情報に基づいて上述の候補を設定するようにしてもよい。このようにすることにより、基地局101は、周波数帯域および周波数帯域幅の優先度を考慮して上述の候補を設定することができる。
なお、このMB Infoは、任意の周波数帯域において送信することができる。例えば、基地局101が、自身が送信可能な全ての周波数帯域またはその一部において、MB Infoを送信するようにしてもよい。また、例えば、基地局101が、ケイパビリティ情報を交換することにより既知となった端末装置102が受信可能な全ての周波数帯域またはその一部において、MB Infoを送信するようにしてもよい。さらに、例えば、基地局101が、MB Req-Iにより示される端末装置102がマルチバンド伝送で利用することができる全ての周波数帯域またはその一部において、MB Infoを送信するようにしてもよい。また、例えば、基地局101が、MB Req-Iにより示される端末装置102が優先的に利用する全ての周波数帯域またはその一部において、MB Infoを送信するようにしてもよい。さらに、例えば、基地局101が、設定した周波数帯域の全ての候補またはその一部において、MB Infoを送信するようにしてもよい。
つまり、基地局101が、単数の周波数帯域においてMB Infoを送信するようにしてもよいし、複数の周波数帯域においてMB Infoを送信するようにしてもよい。基地局101が複数の周波数帯域においてMB Infoを送信することにより、端末装置102は、基地局101が送信したMB Infoをより確実に受信することができる。
MB Infoを受信すると、端末装置102は、そのMB Infoに含まれる情報に基づいて、マルチバンド伝送に利用される周波数帯域および周波数帯域幅を決定する。例えば、端末装置102は、MB Infoにより指定される候補の中から、マルチバンド伝送に利用される周波数帯域および周波数帯域幅を選択する。
端末装置102および基地局101は、データトランスミッションにおいて、端末装置102が決定した周波数帯域および周波数帯域幅を用いて、マルチバンド伝送を行う。
ただし、MB Infoによりマルチバンド伝送が不可能であることが示された場合、端末装置102および基地局101が、マルチバンド伝送を行わずに、単一の周波数帯で無線通信を実施するようにしてもよい。
なお、本実施の形態の場合も第1の実施の形態の場合と同様に、端末装置102は、Band1を用いてMB Request-Iを送信することもできる。例えばBand2よりも先にBand1において送信権を獲得できた場合、端末装置102は、Band1を用いてMB Request-Iを送信していてもよい。また、例えばBand1とBand2の両方において同時に送信権が獲得できた場合、端末装置102がそのBand1とBand2の両方を用いてMB Request-Iを送信するようにしてもよいし、MB Request-Iの送信(つまりMBコンフィグレーション)が省略される(MBコンフィグレーションが行われずにデータトランスミッションが行われる)ようにしてもよい。
また、本実施の形態の場合も第1の実施の形態の場合と同様に、3以上の周波数帯域がこのマルチバンド伝送に利用されるようにしてもよい。
<MB Req-Iフレーム>
次に、上述のMB Req-Iのフレームの構成について説明する。図14は、MB Req-Iフレームの主な構成例を示す図である。図14に示されるように、MB Req-Iフレーム501は、MB Reqフレーム301の場合と同様に、例えば、Frame Control511、Duration/ID512、RA513、TA514、およびMBO Control515が含まれる。
Frame Control511は、当該フレームが、MB Request-Iであることを示す情報を含む。なお、Frame Control511が、MBO Control515に関する情報を含むようにしてもよい。例えば、Frame Control511に、MBO Control515の有無を示す情報が含まれていてもよい。つまり、MBO Control515は省略することができる。また、Frame Control511が、MBO Control515の長さを示す情報を含むようにしてもよい。
Duration/ID512乃至TA514は、それぞれ、Duration/ID312乃至TA314と基本的に同様である。
例えば、Duration/ID512は、当該フレームの長さを示す情報を含む。RA513は、当該フレームが基地局(AP)101で受信されることを意図したものであることを示す情報を含む。この情報は、例えば、基地局101を示すMACアドレスを含む。TA514は、当該フレームが端末装置(STA)102より送信されたことを示す情報を含む。この情報は、例えば、端末装置102を示すMACアドレスを含む。
MBO Control515は、MB Infoで通知されるマルチバンド伝送時の周波数帯域および周波数帯域幅の候補を限定するための情報が含まれている。例えば、このMBO Control515に、マルチバンド伝送に用いる周波数帯域や周波数帯域幅の候補(または取り得る値の範囲)を示す情報が含まれていてもよい。例えば、その候補を示す情報として、端末装置102がマルチバンド伝送に利用可能な周波数帯域や周波数帯域幅を示す情報が含まれていてもよい。また、例えば、端末装置102が優先的に利用する周波数帯域および周波数帯域幅を示す情報(各候補の優先度を示す情報)が含まれていてもよい。
例えば、このMBO Control515には、Multi Band List521およびPriority Order522が含まれる。Multi Band List521は、MB Infoにより通知されてもよい周波数帯域および周波数帯域幅を示す情報を含む。つまり、Multi Band List521には、上述のようなマルチバンド伝送に用いる周波数帯域や周波数帯域幅の候補(または取り得る値の範囲)を示す情報が含まれていてもよい。
Priority Order522は、Multi Band List521に示される、上述のようなマルチバンド伝送に用いる周波数帯域・周波数帯域幅の候補の優先度に関する情報を含む。例えば、Priority Order522は、Multi Band List521に示される各候補の優先順位を示す情報を含むようにしてもよい。
なお、Multi Band List521およびPriority Order522は、それぞれ、図14中に示す順で格納されている必要はない。例えば、複数の周波数帯域・周波数帯域幅を示す情報がMulti Band List521内に格納できる場合、各周波数帯域・周波数帯域幅を示す情報の直後にその優先順を示す情報が格納されるようにしてもよい。
<MB Infoフレーム>
次に、上述のMB Infoのフレームの構成について説明する。図15は、MB Infoフレームの主な構成例を示す図である。図15に示されるように、MB Infoフレーム551は、MB Pollフレーム351の場合と同様に、例えば、Frame Control561、Duration/ID562、RA563、TA564、およびMBO Band Info565を含む。
Frame Control561、Duration/ID562、RA563、およびTA564は、それぞれ、MB Req-Iフレーム501のFrame Control511、Duration/ID512、RA513、およびTA514と同様である。
例えば、Frame Control561は、当該フレームが、MB Infoであることを示す情報を含む。なお、Frame Control561が、MBO Band Info565に関する情報を含んでいてもよい。例えば、Frame Control561が、MBO Band Info565が当該フレーム内に存在することを示す情報を含むようにしてもよい。また、Frame Control561が、MBO Band Info565の長さを示す情報を含むようにしてもよい。
Duration/ID562は、当該フレームの長さを示す情報を含む。RA563は、当該フレームが端末装置(STA)102で受信されることを意図したものであることを示す情報を含む。この情報は、例えば、端末装置102を示すMACアドレスを含む。TA564は、当該フレームが基地局(AP)101より送信されたことを示す情報を含む。この情報は、例えば、基地局101を示すMACアドレスを含む。
MBO Band Info565は、基地局101により設定された、データトランスミッションにおいてマルチバンド伝送に用いる周波数帯域および周波数帯域幅の候補を示す情報を含むことができる。例えば、MB Req-Iに含まれる情報(例えば、端末装置102がマルチバンド伝送に利用可能な周波数帯域や周波数帯域幅)の中から選択されたマルチバンド伝送に利用される周波数帯域および周波数帯域幅の候補が、MBO Band Info565に含まれていてもよい。また、例えば、各候補の優先度に関する情報が、MBO Band Info565に含まれていてもよい。なお、マルチバンド伝送が不可能である場合、このMBO Band Info565には、マルチバンド伝送が不可能であることを示す情報が含まれるようにしてもよい。
<端末装置のMBコンフィグレーション処理>
本実施の形態の場合の、端末装置102によるMBコンフィグレーション処理の流れの例を、図16のフローチャートを参照して説明する。本実施の形態の場合も、端末装置102の制御部121は、第1の実施の形態の場合(図9)と基本的に同様の流れで、MBコンフィグレーション処理を行う。
MBコンフィグレーション処理が開始されると端末装置102の制御部121は、ステップS401において、ケイパビリティエクスチェンジ(ステップS101)のフェーズにおいて取得した基地局(AP)101のケイパビリティ情報を参照し、そのケイパビリティフレーム401のMBO Capabilities411のFlag-I421により、本実施の形態のMBコンフィグレーションが可能であることが示されているか否かを判定する。
基地局101がMBコンフィグレーションを実行可能であることを示す情報がFlag-I421に含まれており、基地局101はMBコンフィグレーションを実行可能であると判定された場合、処理はステップS402に進む。
ステップS402において、制御部121は、バックオフ(Backoff)が終了した周波数帯域が存在するか否かを判定する。存在しないと判定された場合、処理はステップS403に進む。
ステップS403において、制御部121は、バックオフが終了するまで待機する。ステップS403の処理が終了すると、処理はステップS404に進む。また、ステップS402において、バックオフが終了した周波数帯域が存在すると判定された場合、ステップS403の処理が省略され、処理はステップS404に進む。
ステップS404において、制御部121は、端末装置102がマルチバンド伝送可能な周波数帯域の内の複数の周波数帯域がアイドル(Idle)状態であるか否かを判定する。つまり、制御部121は、いずれかの周波数帯域でバックオフが終了したとき、アイドル状態である他の周波数帯域が存在するかを判定する。
本実施の形態の場合も、ステップS404におけるアイドル状態であるか否かの判定方法は任意である。例えば以下の3つの条件((1)乃至(3))のいずれにも該当しない場合、アイドル状態であると判定するようにしてもよい。
(1)無線通信システム100の無線信号が第1の閾値以上の電力で検出される。
(2)無線通信システム100に限らず、何らかの無線信号が、第2の閾値以上の電力で検出される。
(3)基地局101がMB Request-Iを受信した時点までの一定期間中に、無線通信システム100の無線信号が第3の閾値以上の電力で検出される。(ただし、この「一定期間」は、無線信号の周期を1以上含むものとする。また、「第3の閾値」は、周波数帯域および周波数帯域幅毎に定義されてもよい。)
ステップS404において、複数の周波数帯域がアイドル状態である、つまり、いずれかの周波数帯域でバックオフが終了したとき、アイドル状態である他の周波数帯域が存在すると判定された場合、処理はステップS405に進む。
ステップS405において、制御部121は、通信部123または通信部124を制御し、バックオフが終了した周波数帯域(図13の例の場合、Band2)において送信権を獲得し、その周波数帯域(図13の例の場合、Band2)を用いて基地局101へマルチバンド伝送を行うためのMB Request-Iを送信させる。つまり、制御部121は、送信可能な状態の周波数帯域において、他の周波数帯域における無線通信を行うための制御信号を送信させる。
このように送信したMB Req-Iの応答信号としてMB Announcement(MB Info)が基地局101から送信される。通信部123若しくは通信部124またはその両方は、このMB Infoを受信する。ステップS406において、制御部121は、通信部123若しくは通信部124またはその両方が、基地局101からいずれかの周波数帯域でMB Infoを受信したか否かを判定する。
いずれの周波数帯域においてもMB Infoを受信していないと判定された場合、処理はステップS407に進む。ステップS407において、制御部121は、MB Infoの再送要求を行うか否かを判定する。再送要求を行うと判定された場合処理はステップS408に進む。ステップS408において、制御部121は、通信部123若しくは通信部124またはその両方を制御し、基地局101に対してMB Infoの再送を要求させる。ステップS408の処理が終了すると、処理はステップS406に戻り、それ以降の処理を繰り返す。この再送要求は、MB Infoが受信されない場合、所定回数または所定期間中繰り返される。
そして、ステップS406において、いずれかの周波数帯域でMB Infoを受信したと判定された場合、処理はステップS409に進む。
ステップS409において、制御部121は、通信部123若しくは通信部124またはその両方において受信したMB Infoを参照し、そのMB Infoフレーム551のMBO Band Info565において示される周波数帯域・周波数帯域幅の候補(基地局101により設定されたマルチバンド伝送に用いる周波数帯域・周波数帯域幅の候補)の中から、データトランスミッションにおいてマルチバンド伝送に用いる周波数帯域・周波数帯域幅を決定する。つまり、本実施の形態の場合、端末装置102によりマルチバンド伝送に用いる周波数帯域・周波数帯域幅が決定される。
以上のように、マルチバンド伝送に用いる周波数帯域・周波数帯域幅が決定されると、MBコンフィグレーション処理が終了し、データトランスミッションのフェーズに移行する。この場合、データトランスミッションにおいて、マルチバンド伝送が行われる。
なお、受信したMB Infoによりマルチバンド伝送が不可能であることが示される場合、上述したステップS409の処理の代わりに、後述するステップS410の処理が実行されるようにしてもよい。
また、ステップS401において、基地局101がMBコンフィグレーションを実行不可能であることを示す情報がFlag-I421に含まれており、基地局101はMBコンフィグレーションを実行不可能であると判定された場合、処理はステップS410に進む。また、ステップS404において、複数の周波数帯域がアイドル状態でなく、マルチバンド伝送を行うことができないと判定された場合、処理はステップS410に進む。また、ステップS407において、MB Infoの再送要求を所定回数または所定期間繰り返し、これ以上MB Infoの再送要求を行わないと判定された場合、処理はステップS410に進む。
つまり、これらの場合、制御部121は、マルチバンド伝送を諦め、データ伝送可能な単数の周波数帯域を用いてデータ伝送(シングルバンド伝送)を行う。つまり、ステップS410において、制御部121は、通信部123または通信部124を制御し、バックオフが終了した周波数帯域・周波数帯域幅を、データ伝送(シングルバンド伝送)に用いる周波数帯域・周波数帯域幅に決定する。つまり、この場合、制御部121は、送信権を周波数帯域毎に独立に取得する。
ステップS410の処理が終了すると、MBコンフィグレーション処理が終了し、データトランスミッションのフェーズに移行する。この場合、データトランスミッションにおいて、シングルバンド伝送が行われる。
なお、本実施の形態の場合も第1の実施の形態の場合と同様に、いずれかの無線制御部131がこのMBコンフィグレーション処理を行うようにしてもよいし、複数の無線制御部131が協働してMBコンフィグレーション処理を行うようにしてもよいし、制御部121と無線制御部131とが協働してMBコンフィグレーション処理を行うようにしてもよい。
<基地局のMBコンフィグレーション処理>
本実施の形態の場合も第1の実施の形態の場合と同様に、基地局(AP)101は、MBコンフィグレーション(ステップS103)において、上述した端末装置(STA)102によるMBコンフィグレーション処理に対応して、MBコンフィグレーション処理を実行する。この基地局101によるMBコンフィグレーション処理の流れの例を、図17のフローチャートを参照して説明する。本実施の形態の場合も、基地局101の制御部121は、第1の実施の形態の場合(図10)と基本的に同様の流れで、MBコンフィグレーション処理を行う。
MBコンフィグレーション処理が開始されると、基地局101の制御部121は、ステップS451において、通信部123または通信部124を制御し、受信可能ないずれかの周波数帯域において、端末装置102から送信されたMB Request-Iを受信する。
ステップS452において、制御部121は、そのMB Request-Iを受信した周波数帯域以外の他の周波数帯域に、アイドル(Idle)状態の周波数帯域が存在するか否かを判定する。このアイドル状態であるか否かの判定方法は任意である。例えば<端末装置のMBコンフィグレーション処理>において上述の3つの条件((1)乃至(3))のいずれにも該当しない場合、アイドル状態であると判定するようにしてもよい。アイドル状態の周波数帯域が存在すると判定された場合、処理はステップS453に進む。
ステップS453において、制御部121は、マルチバンド伝送に利用可能な周波数帯域・周波数帯域幅(すなわち、マルチバンド伝送に用いる周波数帯域・周波数帯域幅の候補)を設定し、その設定した候補を示す情報をMB Infoフレーム551のMBO Band Info565に格納する。このようにMB Infoが生成されると処理はステップS455に進む。
また、ステップS452において、他の周波数帯域にアイドル状態の周波数帯域が存在しないと判定された場合、処理はステップS454に進む。
ステップS454において、制御部121は、MB Request-Iを受信した周波数帯域でのデータ伝送が可能であることを示す情報(または、マルチバンド伝送が不可能であることを示す情報)をMB Infoフレーム551のMBO Band Info565に格納する。このようにMB Infoが生成されると処理はステップS455に進む。
ステップS455において、制御部121は、通信部123若しくは通信部124またはその両方を制御し、ステップS453またはステップS454において生成されたMB Infoを、MB Request-Iの応答信号として、端末装置102に送信する。図13を参照して上述したように、このMB Infoは、任意の周波数帯域において送信することができる。
このようにMB Infoが送信されると、MBコンフィグレーション処理が終了し、データトランスミッションのフェーズに移行する。この場合、データトランスミッションにおいて、マルチバンド伝送またはシングルバンド伝送が行われる。例えば、ステップS453の処理によりMB Infoが生成された場合、データトランスミッションにおいて、マルチバンド伝送が行われる。また、ステップS454の処理によりMB Infoが生成された場合、データトランスミッションにおいて、シングルバンド伝送が行われる。
<効果>
以上のようにMBコンフィグレーション処理を行うことにより、本実施の形態の場合も第1の実施の形態の場合と同様に、端末装置102は、基地局101から送信されたMB Infoに基づいて、アイドル状態(待機状態)である周波数帯域を即座に送信できる状態に移行させることができる。これにより、端末装置102は、マルチバンド伝送による送信待機時間の増大を抑制することができる。
また、このように送信待機時間を短縮することで、端末装置102は、ランダムアクセス方式におけるマルチバンド伝送の送信権獲得機会の低減を抑制することができる。さらに、送信権を獲得済みの周波数帯域を用いてMB Request-Iを送信することにより、端末装置102は、このMB Request-Iの送信によるコリジョンの発生を抑制することができる。したがって、無線通信システム100全体においても、無線通信による周波数帯域の利用効率の低減を抑制する(より典型的には利用効率を向上させる)ことができる。また、MB Infoを送信することで、端末装置102は、Back-off時間を短縮してもデータ受信時に他の通信によるコリジョンの発生を抑制することができる。
なお、基地局101が互いに同一のMB Infoを複数の周波数帯域において送信することにより、その周波数帯域におけるダイバーシティ効果を得ることができる。これにより、端末装置102がそのMB Infoを受信する確率の低減を抑制する(より典型的には、その確率を向上させる)ことができる。
<3.付記>
<通信装置の他の構成>
なお、基地局101および端末装置102の構成は任意であり、図2の例に限定されない。例えば、通信部は3つ以上存在してもよい。つまり、3つ以上の周波数帯域を候補としてマルチバンド伝送を行うようにしてもよい。なおマルチバンド伝送は3つ以上の周波数帯域を用いて行うようにしてもよい。
また、通信部123および通信部124は、図2の例のように互いに独立した構成要素であってもよいが、これに限定されず、通信部123および通信部124の一部の構成要素が共通化されても良い。例えば、図18に示されるように、1つの無線制御部131を通信部123および通信部124が共有するようにしてもよい。この場合、無線制御部131は、通信部123および通信部124内の各処理部と情報の授受を行うことができる。同様に、1つのデータ処理部132を通信部123および通信部124が共有するようにしてもよい。同様に、1つの変復調部133を通信部123および通信部124が共有するようにしてもよい。
また、アンプ部137は、自身に対応する無線インタフェース部136にその機能が内包されてもよい。
<周波数帯域>
以上においては、基地局101および端末装置102が複数の周波数帯域に対応し(複数の周波数帯域において無線通信を行うことができ)、さらに、各周波数帯域において複数チャネルに対応するように説明したが、これに限らず、基地局101および端末装置102が、複数の周波数帯域に対応し、各周波数帯域において単数のチャネルに対応するようにしてもよい。つまり、基地局101および端末装置102の通信部123および通信部124が、それぞれ単数のチャネルに対応するようにしてもよい。
また、マルチバンド伝送(複数の周波数帯域において同期した送信)において用いられる「周波数帯域」は、第1の実施の形態や第2の実施の形態において上述した周波数帯域(バンド)に限らず、無線インタフェース部136乃至アンテナ138の各組が対応するチャネルであってもよい。つまり、本技術は、この複数のチャネルにおいて同期した送信にも適用することができる。
例えば、基地局101および端末装置102が、単数の周波数帯域に対応し、その周波数帯域において複数のチャネルに対応するようにしてもよい。つまり、基地局101および端末装置102が、それぞれ単数の通信部(通信部123または通信部124)を備え、その単数の通信部により複数のチャネルを用いてマルチバンド伝送を行うようにしてもよい。
<他のバンドでの伝送>
なお、本技術はマルチバンド伝送の制御以外にも適用することができる。例えば、送信可能な周波数帯域(例えばBand2)を用いて他の周波数帯域(例えばBand1)における無線通信を行うための制御信号を送受信し、その制御信号に基づいて他の周波数帯域(例えばBand1)における無線通信を開始するとともに、その制御信号を送受信した周波数帯域(例えばBand2)における無線通信を終了するといったことも可能である。このような、使用する周波数帯域の切り替え(更新)にも、本技術を適用することができる。
<コンピュータ>
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここでコンピュータには、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータ等が含まれる。
図19は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウエアの構成例を示すブロック図である。
図19に示されるコンピュータ900において、CPU(Central Processing Unit)901、ROM(Read Only Memory)902、RAM(Random Access Memory)903は、バス904を介して相互に接続されている。
バス904にはまた、入出力インタフェース910も接続されている。入出力インタフェース910には、入力部911、出力部912、記憶部913、通信部914、およびドライブ915が接続されている。
入力部911は、例えば、キーボード、マウス、マイクロホン、タッチパネル、入力端子などよりなる。出力部912は、例えば、ディスプレイ、スピーカ、出力端子などよりなる。記憶部913は、例えば、ハードディスク、RAMディスク、不揮発性のメモリなどよりなる。通信部914は、例えば、ネットワークインタフェースよりなる。ドライブ915は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリなどのリムーバブルメディア921を駆動する。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU901が、例えば、記憶部913に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース910およびバス904を介して、RAM903にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。RAM903にはまた、CPU901が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
コンピュータが実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブルメディア921に記録して適用することができる。その場合、プログラムは、リムーバブルメディア921をドライブ915に装着することにより、入出力インタフェース910を介して、記憶部913にインストールすることができる。
また、このプログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供することもできる。その場合、プログラムは、通信部914で受信し、記憶部913にインストールすることができる。
その他、このプログラムは、ROM902や記憶部913に、あらかじめインストールしておくこともできる。
<本技術の適用対象>
本技術は、任意の構成に適用することができる。例えば、本技術は、システムLSI(Large Scale Integration)等としてのプロセッサ(例えば無線通信プロセッサ)、複数のプロセッサ等を用いるモジュール(例えば無線通信モジュール)、複数のモジュール等を用いるユニット(例えば無線通信ユニット)、または、ユニットにさらにその他の機能を付加したセット(例えば無線通信セット)等、装置の一部の構成として実施することもできる。
また、例えば、本技術は、複数の装置により構成されるネットワークシステムにも適用することもできる。例えば、本技術を、ネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングとして実施するようにしてもよい。例えば、コンピュータ、携帯型情報処理端末、IoT(Internet of Things)デバイス等の任意の端末に対してサービスを提供するクラウドサービスにおいて本技術を実施するようにしてもよい。
なお、本明細書において、システムとは、複数の構成要素(装置、モジュール(部品)等)の集合を意味し、全ての構成要素が同一筐体中にあるか否かは問わない。したがって、別個の筐体に収納され、ネットワークを介して接続されている複数の装置、および、1つの筐体の中に複数のモジュールが収納されている1つの装置は、いずれも、システムである。
<本技術を適用可能な分野・用途>
本技術を適用したシステム、装置、処理部等は、例えば、交通、医療、防犯、農業、畜産業、鉱業、美容、工場、家電、気象、自然監視等、任意の分野に利用することができる。また、その用途も任意である。
<その他>
本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
例えば、1つの装置(または処理部)として説明した構成を分割し、複数の装置(または処理部)として構成するようにしてもよい。逆に、以上において複数の装置(または処理部)として説明した構成をまとめて1つの装置(または処理部)として構成されるようにしてもよい。また、各装置(または各処理部)の構成に上述した以外の構成を付加するようにしてももちろんよい。さらに、システム全体としての構成や動作が実質的に同じであれば、ある装置(または処理部)の構成の一部を他の装置(または他の処理部)の構成に含めるようにしてもよい。
また、例えば、上述したプログラムは、任意の装置において実行されるようにしてもよい。その場合、その装置が、必要な機能(機能ブロック等)を有し、必要な情報を得ることができるようにすればよい。
また、例えば、1つのフローチャートの各ステップを、1つの装置が実行するようにしてもよいし、複数の装置が分担して実行するようにしてもよい。さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合、その複数の処理を、1つの装置が実行するようにしてもよいし、複数の装置が分担して実行するようにしてもよい。換言するに、1つのステップに含まれる複数の処理を、複数のステップの処理として実行することもできる。逆に、複数のステップとして説明した処理を1つのステップとしてまとめて実行することもできる。
また、例えば、コンピュータが実行するプログラムは、プログラムを記述するステップの処理が、本明細書で説明する順序に沿って時系列に実行されるようにしても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで個別に実行されるようにしても良い。つまり、矛盾が生じない限り、各ステップの処理が上述した順序と異なる順序で実行されるようにしてもよい。さらに、このプログラムを記述するステップの処理が、他のプログラムの処理と並列に実行されるようにしても良いし、他のプログラムの処理と組み合わせて実行されるようにしても良い。
また、例えば、本技術に関する複数の技術は、矛盾が生じない限り、それぞれ独立に単体で実施することができる。もちろん、任意の複数の本技術を併用して実施することもできる。例えば、いずれかの実施の形態において説明した本技術の一部または全部を、他の実施の形態において説明した本技術の一部または全部と組み合わせて実施することもできる。また、上述した任意の本技術の一部または全部を、上述していない他の技術と併用して実施することもできる。
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1) 複数の周波数帯域において無線通信可能な無線通信部と、
前記無線通信部を制御し、第1の周波数帯域における無線通信を行うための制御信号を、送信可能な状態の第2の周波数帯域において送信させる制御部
を備える無線通信装置。
(2) 前記制御信号は、前記第1の周波数帯域と前記第2の周波数帯域とを含む複数の周波数帯域から少なくとも2つ以上の周波数帯域において同期した送信を行うための制御信号である
(1)に記載の無線通信装置。
(3) 前記制御部は、アイドル状態の前記第1の周波数帯域における送信を行うための制御信号を送信させる
(1)または(2)に記載の無線通信装置。
(4) 前記制御部は、アイドル状態の前記第1の周波数帯域が存在するか否かを判定し、存在すると判定された場合、前記第2の周波数帯域において前記制御信号を送信させる
(3)に記載の無線通信装置。
(5) 前記制御信号は、前記無線通信を行う周波数帯域の候補を示す情報を含む
(1)乃至(4)のいずれかに記載の無線通信装置。
(6) 前記制御信号は、さらに、前記候補の優先度に関する情報を含む
(5)に記載の無線通信装置。
(7) 前記制御信号は、前記無線通信を行う期間に関する情報を含む
(1)乃至(6)のいずれかに記載の無線通信装置。
(8) 前記無線通信部は、前記制御信号に対応する応答信号を複数の周波数帯域のうち少なくとも1つの周波数帯で受信する
(1)乃至(7)のいずれかに記載の無線通信装置。
(9) 前記無線通信部は、複数の周波数帯域において前記応答信号を受信する
(8)に記載の無線通信装置。
(10) 前記応答信号には前記無線通信を行う期間に関する情報を含む
(8)または(9)に記載の無線通信装置。
(11) 前記応答信号は、前記無線通信を行う周波数帯域を示す情報を含む
(8)乃至(10)のいずれかに記載の無線通信装置。
(12) 前記制御部は、前記無線通信部を制御し、前記無線通信部により受信された前記制御信号により指定される周波数帯域において無線通信を行う
(11)に記載の無線通信装置。
(13) 前記応答信号は、前記無線通信を行う周波数帯域の候補を示す情報を含む
(8)乃至(12)のいずれかに記載の無線通信装置。
(14) 前記制御部は、前記無線通信部を制御し、前記無線通信部により受信された前記制御信号により示される前記候補の中から使用する周波数帯域を選択し、選択した前記周波数帯域において無線通信を行う
(13)に記載の無線通信装置。
(15) 前記制御部は、前記無線通信部を制御し、ケイパビリティ情報を交換する
(1)乃至(14)のいずれかに記載の無線通信装置。
(16) 前記ケイパビリティ情報は、前記制御信号および前記制御信号に対応する応答信号の送受信が可能であるか否かに関する情報を含む
(15)に記載の無線通信装置。
(17) 前記ケイパビリティ情報は、前記無線通信部が無線通信可能な周波数帯域に関する情報を含む
(15)または(16)に記載の無線通信装置。
(18) 複数の周波数帯域において無線通信可能な無線通信部を制御し、第1の周波数帯域における無線通信を行うための制御信号を、送信可能な状態の第2の周波数帯域において送信させる
無線通信方法。
(19) 複数の周波数帯域において無線通信可能な無線通信部と、
前記無線通信部を制御し、第1の周波数帯域における無線通信を行うための制御信号を、受信可能な状態の第2の周波数帯域において受信させる制御部
無線通信装置。
(20) 複数の周波数帯域において無線通信可能な無線通信部を制御し、第1の周波数帯域における無線通信を行うための制御信号を、受信可能な状態の第2の周波数帯域において受信させる
無線通信方法。
100 無線通信システム, 101 基地局, 102 端末装置, 121 制御部, 122 電源部, 123 通信部, 124 通信部, 131 無線制御部, 132 データ処理部, 133 変復調部, 134 信号処理部, 135 チャネル推定部, 136 無線インタフェース部, 137 アンプ部, 138 アンテナ, 201 ケイパビリティフレーム, 211 MBO Capabilities, 221 Flag, 222 A-Bandwidth, 301 MB Reqフレーム, 315 MBO Control, 321 Multi Band List, 322 Priority Order, 351 MB Pollフレーム, 365 MBO Band, 401 ケイパビリティフレーム, 411 MBO Capabilities, 421 Flag-I, 422 A-Bandwidth, 501 MB Req-Iフレーム, 515 MBO Control, 521 Multi Band List, 522 Priority Order, 551 MB Infoフレーム, 565 MBO Band Info

Claims (19)

  1. 複数の周波数帯域において無線通信可能な無線通信部と、
    前記無線通信部を制御し、第1の周波数帯域における無線通信を行うための制御信号を、送信可能な状態の第2の周波数帯域において送信させる制御部
    を備え
    前記制御信号は、前記無線通信を行う期間に関する情報を含む
    無線通信装置。
  2. 前記制御信号は、前記第1の周波数帯域と前記第2の周波数帯域とを含む複数の周波数帯域から少なくとも2つ以上の周波数帯域において同期した送信を行うための制御信号である
    請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記制御部は、アイドル状態の前記第1の周波数帯域における送信を行うための制御信号を送信させる
    請求項1に記載の無線通信装置。
  4. 前記制御部は、アイドル状態の前記第1の周波数帯域が存在するか否かを判定し、存在すると判定された場合、前記第2の周波数帯域において前記制御信号を送信させる
    請求項3に記載の無線通信装置。
  5. 前記制御信号は、前記無線通信を行う周波数帯域の候補を示す情報を含む
    請求項1に記載の無線通信装置。
  6. 前記制御信号は、さらに、前記候補の優先度に関する情報を含む
    請求項5に記載の無線通信装置。
  7. 前記無線通信部は、前記制御信号に対応する応答信号を複数の周波数帯域のうち少なくとも1つの周波数帯で受信する
    請求項1に記載の無線通信装置。
  8. 前記無線通信部は、複数の周波数帯域において前記応答信号を受信する
    請求項7に記載の無線通信装置。
  9. 前記応答信号は、前記無線通信を行う期間に関する情報を含む
    請求項7に記載の無線通信装置。
  10. 前記応答信号は、前記無線通信を行う周波数帯域に関する情報を含む
    請求項7に記載の無線通信装置。
  11. 前記制御部は、前記無線通信部を制御し、前記無線通信部により受信された前記制御信号により指定される周波数帯域において無線通信を行う
    請求項10に記載の無線通信装置。
  12. 前記応答信号は、前記無線通信を行う周波数帯域の候補を示す情報を含む
    請求項7に記載の無線通信装置。
  13. 前記制御部は、前記無線通信部を制御し、前記無線通信部により受信された前記制御信号により示される前記候補の中から使用する周波数帯域を選択し、選択した前記周波数帯域において無線通信を行う
    請求項12に記載の無線通信装置。
  14. 前記制御部は、前記無線通信部を制御し、ケイパビリティ情報を交換する
    請求項1に記載の無線通信装置。
  15. 前記ケイパビリティ情報は、前記制御信号および前記制御信号に対応する応答信号の送受信が可能であるか否かに関する情報を含む
    請求項14に記載の無線通信装置。
  16. 前記ケイパビリティ情報は、前記無線通信部が無線通信可能な周波数帯域に関する情報を含む
    請求項14に記載の無線通信装置。
  17. 無線通信装置が、複数の周波数帯域において無線通信可能な無線通信部を制御し、第1の周波数帯域における無線通信を行うための制御信号を、送信可能な状態の第2の周波数帯域において送信させることを含み、
    前記制御信号は、前記無線通信を行う期間に関する情報を含む
    無線通信方法。
  18. 複数の周波数帯域において無線通信可能な無線通信部と、
    前記無線通信部を制御し、第1の周波数帯域における無線通信を行うための制御信号を、受信可能な状態の第2の周波数帯域において受信させる制御部と
    を備え、
    前記制御信号は、前記無線通信を行う期間に関する情報を含む
    無線通信装置。
  19. 無線通信装置が、複数の周波数帯域において無線通信可能な無線通信部制御し、第1の周波数帯域における無線通信を行うための制御信号を、受信可能な状態の第2の周波数帯域において受信させることを含み、
    前記制御信号は、前記無線通信を行う期間に関する情報を含む
    無線通信方法。
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