JP2016510042A - ピリドピリミジンまたはピリミドピリミジン系化合物、その製造方法、薬剤組成物及びその用途 - Google Patents

ピリドピリミジンまたはピリミドピリミジン系化合物、その製造方法、薬剤組成物及びその用途 Download PDF

Info

Publication number
JP2016510042A
JP2016510042A JP2015560533A JP2015560533A JP2016510042A JP 2016510042 A JP2016510042 A JP 2016510042A JP 2015560533 A JP2015560533 A JP 2015560533A JP 2015560533 A JP2015560533 A JP 2015560533A JP 2016510042 A JP2016510042 A JP 2016510042A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
azabicyclo
oxa
octanoyl
pharmaceutically acceptable
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015560533A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016510042A5 (ja
Inventor
沈▲競▼康
余科
孟▲韜▼
▲馬▼▲蘭▼▲ぴん▼
▲薩▼斯科奥里耶
孟▲蘭▼芳
王▲シン▼
▲陳▼怡怡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fundan University
Original Assignee
Fundan University
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fundan University filed Critical Fundan University
Publication of JP2016510042A publication Critical patent/JP2016510042A/ja
Publication of JP2016510042A5 publication Critical patent/JP2016510042A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/535Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with at least one nitrogen and one oxygen as the ring hetero atoms, e.g. 1,2-oxazines
    • A61K31/53751,4-Oxazines, e.g. morpholine
    • A61K31/53861,4-Oxazines, e.g. morpholine spiro-condensed or forming part of bridged ring systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • A61P35/02Antineoplastic agents specific for leukemia
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D471/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00
    • C07D471/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D471/04Ortho-condensed systems
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D487/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00
    • C07D487/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D487/04Ortho-condensed systems
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D519/00Heterocyclic compounds containing more than one system of two or more relevant hetero rings condensed among themselves or condensed with a common carbocyclic ring system not provided for in groups C07D453/00 or C07D455/00

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)

Abstract

本発明は薬剤化学分野に属する。具体的に、本発明は、式(I)で示されるピリドピリミジンまたはピリミドピリミジン系化合物またはその異性体またはその薬学的に許容可能な塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物、その製造方法、薬剤組成物及びmTOR阻害剤における用途に関するものである。この化合物またはその薬剤組成物は、mTOR阻害剤として、PI3K-AKT-mTORシグナル伝達経路の機能不全による疾患または病状の治療に用いられる。本発明の目的としては、式(I)で示表されるピリドピリミジンまたはピリミドピリミジン系化合物またはその異性体またはその薬学的に許容可能な塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物を提供することである。

Description

本発明は、薬剤化学分野に属し、具体的に、ピリドピリミジン、ピリミドピリミジン系化合物、その異性体、その薬学的に許容可能な塩、エステル、プロドラッグ若しくは溶媒和物、その製造方法、それらの化合物を含む薬剤組成物、およびmTOR阻害剤の調製における用途にも関する。ピリドピリミジンまたはピリミドピリミジン系化合物またはその薬剤組成物は、mTOR阻害剤としてPI3K-AKT-mTORシグナル伝達経路の機能不全による疾患または病状の治療に用いられる。
近年の研究では、PI3K-Akt-mTORシグナル伝達経路は、腫瘍細胞の成長、増殖、浸潤および転移において重要な役割を果たし、細胞内のPI3K-Akt-mTORシグナル伝達経路の遮断によって、腫瘍細胞の増殖を抑制することができるとともに、腫瘍細胞のアポトーシスを促進することもできることを見出した。様々なヒト腫瘍において、PI3K-Akt-mTORシグナル伝達経路の中でいくつかの重要なたんぱく質は、コード遺伝子の突然変異(mutation)または増幅によって過度に活性化され、例えば、上流受容体型チロシンキナーゼの突然変異と増幅、コードp110α触媒サブユニットのPIK3CA遺伝子は様々な腫瘍における突然変異と増幅、AktとPDK1の過度な活性化、及び負の調節因子PTENの一般的な欠乏が挙げられる。
哺乳類動物のラパマイシン標的タンパク質(mTOR)は、Aktに対して重要な基質の一つであり、ホスファチジルイノシトール-3-キナーゼ関連キナーゼ(PIKK)ファミリーの非古典的なタンパク質セリン/スレオニンキナーゼである。mTORシグナル伝達経路は、細胞の成長および増殖を調節するための重要な経路であり、当該経路は、栄養分子、エネルギー状態及び成長因子からの信号を整合することによって生命過程の多くを調節することができる。mTORシグナル伝達経路の異常な活性化は、様々な腫瘍の発生と進行との共通性であるため、抗腫瘍剤の研究開発のホットスポットになる。
しかし、mTORは少なくとも2種類の機能性複合体として存在し、そのうちmTORC1とmTORC2は関連するとともに独立する生物学的シグナル伝達を媒介する機能を有する。臨床上に使用されるラパマイシン系薬剤(ラパマイシン及びその類似物を含む)は、アロステリック効果によってmTORC1触媒部位の近くにFKBP12タンパク質結合ドメイン(FKBP12-rapamycin binding domain, FRB)に結合することによって、mTORタンパク質の部分的阻害の効果を発揮する。それらの化合物は、いずれもmTORC2を直接に阻害することができなく、またmTORC1によって媒介されるすべての信号を完全にブロックすることもできない。ラパマイシン系薬剤はいくつかの腫瘍スペクトルにおいて一定の臨床的有効性が示されたが、このような薬剤の作用機序は、mTORを標的とする抗腫瘍薬剤である潜在力を最大限に発揮することはできない。特に、いくつかの主な固形腫瘍において、mTORC2によって媒介される過剰リン酸化(活性化) されたAKTは、腫瘍の維持・成長のための不可欠であるが、mTORC2は、ラパマイシン系薬剤によって阻害されない。
ATP競合性及び特異性mTOR小分子阻害剤の開発は、種々の癌の治療のための可能性を提供した。最近報告されたいくつかのATP競合性阻害剤は、ラパマイシン類似物と比較して、腫瘍細胞の成長と生存、タンパク質の合成、生物学的エネルギー代謝などに対してより強い阻害作用を示した。動物実験では、この薬剤は、MDA361乳癌、U87MG神経膠腫、A549とH1975肺癌、A498と786-O腎癌に対して単剤で強力な抗腫瘍活性を有する。
要すると、多種な腫瘍のスペクトルにおいて、いずれもmTORシグナル伝達経路と関連があるので、より有効なmTOR阻害剤の開発は、新規な広域スペクトル抗腫瘍薬のために新しいアイデアや戦略を提供した。現在、複数のmTOR阻害剤は臨床研究段階へ入った。これは、ATP競合性mTOR阻害剤が新世代の抗腫瘍剤となり、臨床で使用される可能性が高いと予想されている。
本発明者は、mTOR阻害剤はATP競合性阻害剤であることを確認したので、その作用機序はラパマイシン系薬剤と異なる。なお、本発明者は、以前に報告された化合物に基づいて、合理的な設計と、化合物の水溶性、代謝安定性などの要因を総合的に考慮することによって、新規なピリドピリミジンまたはピリミドピリミジン系化合物が得られた。このような化合物は、酵素、細胞レベルでの良好なmTOR阻害活性を示した。さらに最適化し、スクリーニングした後、これらの化合物は、調製が簡単、かつ、活性がより高いという利点を有する抗腫瘍剤となることが期待されている。
本発明の目的としては、式(I)で示表されるピリドピリミジンまたはピリミドピリミジン系化合物またはその異性体またはその薬学的に許容可能な塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物を提供することである。
本発明の別の目的としては、本発明に提供された化合物の製造方法を提供することである。
本発明のさらに別の目的としては、式(I)で示されるピリドピリミジンまたはピリミドピリミジン系化合物またはその異性体またはその薬学的に許容可能な塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物は、mTOR阻害剤としての用途、およびPI3K-AKT-mTORシグナル伝達経路の機能不全による疾患または病状、特に腫瘍の治療における用途を提供することである。
本発明のさらに別の目的としては、式(I)で示されるピリドピリミジンまたはピリミドピリミジン系化合物またはその異性体またはその薬学的に許容可能な塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物からなる群から選択される1種または多種を含む薬剤組成物を提供することである。
本発明のさらに別の目的としては、PI3K-AKT-mTORシグナル伝達経路の機能不全による疾患または病状、特に腫瘍を治療する方法を提供することである。
本発明によれば、式(I)に示すようなピリドピリミジンまたはピリミドピリミジン系化合物またはその異性体またはその薬学的に許容可能な塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物を提供した。
Figure 2016510042
〔そのうち、
UとVのいずれかの一方はNであるとともに他方はCHであり、またはUとVの両方ともNである。
R1とR2は、それぞれ独立に、3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1] オクタノイル、8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイルまたはNRARBであり、このうち、RAとRBは、それぞれ独立に、H、非置換またはC1-C6アルコキシ基、ハロゲンで置換されたC1- C 6アルキル基、非置換またはハロゲンで置換されたC1-C6アルコキシ基であり、或いは、RA及びRBは、それらを連結したNとともに、非置換またはC1-C6アルキル基、C1-C6アルコキシ基またはハロゲンで置換された4〜8個の環原子を含む含窒素飽和複素環を形成し、前記含窒素飽和複素環は、ピペリジン環、モルホリン環、ピペラジン環、N-メチルピペラジン環、ホモモルホリン環、ホモピペラジン環などが含まれる。
好ましくは、R1とR2は、それぞれ独立に、3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイル、8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイルまたはNRARBであり、このうち、RAとRBは、それぞれ独立に、H、非置換またはC1-C3アルコキシ基、ハロゲンで置換されたC1-C3アルキル基、非置換またはハロゲンで置換されたC1-C3アルコキシ基であり、或いは、RA及びRBは、それらを連結したNとともに、非置換またはC1-C3アルキル基、C1-C3アルコキシ基またはハロゲンで置換された6〜7個の環原子を含む含窒素飽和複素環を形成し、前記含窒素飽和複素環はモルホリン環であることがさらに好ましい。
より好ましくは、R1とR2は、それぞれ独立に、
Figure 2016510042
である。
R3は、非置換または以下の1-5個の置換基で置換されたフェニル基またはピリジル基であり、このうち、前記置換基はハロゲン、ヒドロキシ基、シアノ基、非置換またはC1-C7アルコキシ基、ハロゲンまたはヒドロキシで置換されたC1-C7アルキル基、C1-C7アルコキシ基、-NHS(=O)2C1-C7アルキル基、非置換またはC5-C6アリール基、C1-C7アルキル基またはジ(C1-C7アルキル基)で置換されたアミノ基、-C(O)NH2、或いは-C(O)NHC1-C3アルキル基である
好ましくは、R3は非置換または以下の1-3個の置換基で置換されたフェニル基であり、このうち、前記置換基はハロゲン、ヒドロキシ基、シアノ基、非置換またはC1-C4アルコキシ基、ハロゲンまたはヒドロキシ基で置換されたC1-C4アルキル基、C1-C4アルコキシ基、-NHS(=O)2C1-C4アルキル基、非置換またはC5-C6アリール基、C1-C4アルキル基またはジ(C1-C4アルキル基)で置換されたアミノ基、-C(O)NH2、或いは-C(O)NHC1-C3アルキル基である
さらに好ましくは、R3
Figure 2016510042
であり、このうち、RcはHまたはC1-C3アルキル基であり、RcはHまたはメチル基であることが好ましい。
上式(I)において、UはNであり、VはCHであり、即ち、式(I)で示される化合物は、式(Ia)で示される化合物である。
Figure 2016510042
〔そのうち、
R1とR2は、それぞれ独立に、3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイル、8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイルまたはNRARBであり、このうち、RAとRBは、それぞれ独立に、H、非置換またはC1-C6アルコキシ基、ハロゲンで置換されたC1-C6アルキル基、非置換またはハロゲンで置換されたC1-C6アルコキシ基であり、或いは、RAとRBとそれらを連結したNとともに、非置換またはC1-C6アルキル基、C1-C6アルコキシ基またはハロゲンで置換された4〜8個の環原子を含む含窒素飽和複素環が形成され、前記含窒素飽和複素環は、ピペリジン環、モルホリン環、ピペラジン環、N-メチルピペラジン環、ホモモルホリン環、ホモピペラジン環などが含まれる。
好ましくは、R1とR2は、それぞれ独立に、3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイル、8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイルまたはNRARBであり、このうち、RAとRBは、それぞれ独立に、H、非置換またはC1-C3アルコキシ基、ハロゲンで置換されたC1-C3アルキル基、非置換またはハロゲンで置換されたC1-C3アルコキシ基であり、或いは、RAとRBとそれらを連結したNとともに、非置換またはC1-C3アルキル基、C1-C3アルコキシ基またはハロゲンで置換された6〜7個の環原子を含む含窒素飽和複素環が形成され、前記含窒素飽和複素環はモルホリン環であることがさらに好ましい。
より好ましくは、R1とR2は、それぞれ独立に、
Figure 2016510042
である。
R3は、非置換または以下の1-5個の置換基で置換されたフェニル基またはピリジル基であり、このうち、前記置換基はハロゲン、ヒドロキシ基、シアノ基、非置換またはC1-C7アルコキシ基、ハロゲンまたはヒドロキシ基で置換されたC1-C7アルキル基、C1-C7アルコキシ基、-NHS(=O)2C1-C7アルキル基、非置換またはC5-C6アリール基、C1-C7アルキル基またはジ(C1-C7アルキル基)で置換されたアミノ基、-C(O)NH2、または-C(O)NHC1-C3アルキル基である。
好ましくは、R3は非置換または以下の1-3個の置換基で置換されたフェニル基であり、このうち、前記置換基はハロゲン、ヒドロキシ基、シアノ基、非置換またはC1-C4アルコキシ基、ハロゲンまたはヒドロキシ基で置換されたC1-C4アルキル基、C1-C4アルコキシ基、-NHS(=O)2C1-C4アルキル基、非置換またはC5-C6アリール基、C1-C4アルキル基またはジ(C1-C4アルキル基)で置換されたアミノ基、-C(O)NH2、または-C(O)NHC1-C3アルキル基である。
より好ましくは、R3
Figure 2016510042
であり、このうち、RcはHまたはC1-C3アルキル基であり、RcはHまたはメチル基であることが好ましい。
上式(I)において、UはCHであり、VはNであり、即ち、式(I)で示される化合物は式(Ib)で示される化合物であることが好ましい。〕
Figure 2016510042
〔そのうち、
R1とR2は、それぞれ独立に、3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイル、8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイルまたはNRARBであり、このうち、RAとRBは、それぞれ独立に、H、非置換またはC1-C6アルコキシ基、ハロゲンで置換されたC1-C6アルキル基、非置換またはハロゲンで置換されたC1-C6アルコキシ基であり、或いは、RAとRBとそれらを連結したNとともに、非置換またはC1-C6アルキル基、C1-C6アルコキシ基またはハロゲンで置換された4〜8個の環原子を含む含窒素飽和複素環が形成され、前記含窒素飽和複素環は、ピペリジン環、モルホリン環、ピペラジン環、N-メチルピペラジン環、ホモモルホリン環、ホモピペラジン環などが含まれる。
好ましくは、R1とR2は、それぞれ独立に、3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイル、8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイルまたはNRARBであり、このうち、RAとRBは、それぞれ独立に、H、非置換またはC1-C3アルコキシ基、ハロゲンで置換されたC1-C3アルキル基、非置換またはハロゲンで置換されたC1-C3アルコキシ基であり、或いは、RAとRBとそれらを連結したNとともに、非置換またはC1-C3アルキル基、C1-C3アルコキシ基またはハロゲンで置換された6〜7個の環原子を含む含窒素飽和複素環が形成され、前記含窒素飽和複素環はモルホリン環であることがさらに好ましい。
より好ましくは、R1とR2は、それぞれ独立に、
Figure 2016510042
である。
R3は非置換または以下の1-5個の置換基で置換されたフェニル基またはピリジル基であり、このうち、前記置換基はハロゲン、ヒドロキシ基、シアノ基、非置換またはC1-C7アルコキシ基、ハロゲンまたはヒドロキシ基で置換されたC1-C7アルキル基、C1-C7アルコキシ基、-NHS(=O)2C1-C7アルキル基、非置換またはC5-C6アリール基、C1-C7アルキル基またはジ(C1-C7アルキル基)で置換されたアミノ基、-C(O)NH2、または-C(O)NHC1-C3アルキル基である。
好ましくは、R3は非置換または以下の1-3個の置換基で置換されたフェニル基であり、このうち、前記置換基はハロゲン、ヒドロキシ基、シアノ基、非置換またはC1-C4アルコキシ基、ハロゲンまたはヒドロキシ基で置換されたC1-C4アルキル基、C1-C4アルコキシ基、-NHS(=O)2C1-C4アルキル基、非置換またはC5-C6アリール基、C1-C4アルキル基またはジ(C1-C4アルキル基)で置換されたアミノ基、-C(O)NH2、または-C(O)NHC1-C3アルキル基である。
より好ましくは、R3
Figure 2016510042
であり、このうち、RcはHまたはC1-C3アルキル基であり、RcはHまたはメチル基であることが好ましい。
上式(I)において、UとVはいずれもNであり、即ち、式(I)で示される化合物は式(Ic)で示される化合物である。〕
Figure 2016510042
〔このうち、
R1とR2は、それぞれ独立に、3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイル、8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイルまたはNRARBであり、このうち、RAとRBは、それぞれ独立に、H、非置換またはC1-C6アルコキシ基、ハロゲンで置換されたC1-C6アルキル基、非置換またはハロゲンで置換されたC1-C6アルコキシ基であり、或いは、RAとRBとそれらを連結したNとともに、非置換またはC1-C6アルキル基、C1-C6アルコキシ基またはハロゲンで置換された4〜8個の環原子を含む含窒素飽和複素環が形成され、前記含窒素飽和複素環は、ピペリジン環、モルホリン環、ピペラジン環、N-メチルピペラジン環、ホモモルホリン環、ホモピペラジン環などが好ましい。
好ましくは、R1とR2は、それぞれ独立に、3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイル、8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイルまたはNRARBであり、このうち、RAとRBは、それぞれ独立に、H、非置換またはC1-C3アルコキシ基またはハロゲンで置換されたC1-C3アルキル基、または非置換またはハロゲンで置換されたC1-C3アルコキシ基であり、或いは、RAとRBとそれらを連結したNとともに、非置換またはC1-C3アルキル基、C1-C3アルコキシ基またはハロゲンで置換された6〜7個の環原子を含む含窒素飽和複素環が形成され、前記含窒素飽和複素環はモルホリン環であることがさらに好ましい。
より好ましくは、R1とR2は、それぞれ独立に、
Figure 2016510042
である。
R3は、非置換または以下の1-5個の置換基で置換されたフェニル基またはピリジル基であり、このうち、前記置換基はハロゲン、ヒドロキシ基、シアノ基、非置換またはC1-C7アルコキシ基、ハロゲンまたはヒドロキシ基で置換されたC1-C7アルキル基、C1-C7アルコキシ基、-NHS(=O)2C1-C7アルキル基、非置換またはC5-C6アリール基、C1-C7アルキル基またはジ(C1-C7アルキル基)で置換されたアミノ基、-C(O)NH2、或いは-C(O)NHC1-C3アルキル基である。
好ましくは、R3は非置換または以下の1-3個の置換基で置換されたフェニル基であり、このうち、前記置換基はハロゲン、ヒドロキシ基、シアノ基、非置換またはC1-C4アルコキシ基、ハロゲンまたはヒドロキシ基で置換されたC1-C4アルキル基、C1-C4アルコキシ基、-NHS(=O)2C1-C4アルキル基、非置換またはC5-C6アリール基、C1-C4アルキル基またはジ(C1-C4アルキル基)で置換されたアミノ基、-C(O)NH2、または-C(O)NHC1-C3アルキル基である。
より好ましくは、R3
Figure 2016510042
であり、このうち、RcはHまたはC1-C3アルキル基であり、RcはHまたはメチル基が好ましい。
本発明には、特に好ましい具体的な化合物は、以下の化合物の一つである。
Figure 2016510042
Figure 2016510042
Figure 2016510042
Figure 2016510042
本発明に提供された式(I)で示されるピリドピリミジンまたはピリミドピリミジン系化合物の薬学的に許容可能な塩は、式(I)で示されるピリドピリミジンまたはピリミドピリミジン系化合物を相応的な酸で飽和されたアルコール溶液に溶解させるとともに両者を反応させることによって製造される。例えば、本発明に提供されたピリドピリミジンまたはピリミドピリミジン系化合物をHClの飽和メタノール溶液に溶解させ、室温下で30分攪拌し、溶剤を留去させることによって、相応的な塩酸塩が得られた。
特に断らない限り、以下の反応経路のうち、前記の化合物の各記号は式(I)と同義である。反応経路における化合物はその塩が含まれ、例えば、それらの式(I)ような構造を有する化合物で定義された塩などが挙げられる。
説明のため、以下に示される反応経路は、本発明の化合物ならびにキー中間体を合成するための可能な方法を提供する。個別な反応工程のより詳細な説明について、以下の実施例を参照して説明する。以下の実施例によって、当業者であれば他の合成経路を利用して本発明の化合物を合成することが了解可能である。以下の実施例において、特定の出発物質および試薬を含む反応経路を示したが、簡単に他の出発物質と試剤に置き換えることができ、多種な誘導体及び/又は反応条件を提供することができる。また、本発明に開示された内容を考慮して、当業者にとって従来周知の化学的方法でこの方法により製造された化合物をさらに修飾することができる。
式(Ia)で示された化合物である置換されたピリド[2,3-d]ピリミジン系化合物またはその異性体またはその薬学的に許容可能な塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物は、以下の方法により製造される。反応中に使用された具体的な試剤と反応条件は実施例1を参照して説明する。
Figure 2016510042
式(Ib)で示された化合物である置換されたピリド[4,3-d]ピリミジン系化合物またはその異性体またはその薬学的に許容可能な塩、エステル、プロドラッグまたは溶合化物は、以下の方法により製造される。反応中に使用された具体的な試剤と反応条件は実施例13を参照して説明する。
Figure 2016510042
式(Ic)で示された化合物である置換されたピリミド[4,5-d]ピリミジン系化合物またはその異性体またはその薬学的に許容可能な塩、エステル、プロドラッグまたは溶合化は、以下の方法により製造される。反応中に使用された具体的な試剤と反応条件は実施例32を参照して説明する。
Figure 2016510042
本発明の別の態様によれば、本発明は、式(I)で示されるピリドピリミジンまたはピリミドピリミジン系化合物またはその異性体またはその薬学的に許容可能な塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物の用途、mTOR阻害剤としての用途、及びPI3K-AKT-mTORシグナル伝達経路の機能不全による疾患または病状、特に腫瘍疾患の治療における用途が提供される。具体的には、前記した腫瘍疾患は黒色腫、肝癌、腎癌、急性白血病、非小細胞肺癌、前立腺癌、甲状腺癌、皮膚癌、結腸癌、直腸癌、膵癌、卵巣癌、乳癌、骨髄異形成症候群、食道癌、消化器癌および中皮腫を含むが、それに限定されるものではない。
本発明の別の態様によれば、本発明は、治療的有効量の式(I)で示されるピリドピリミジンまたはピリミドピリミジン系化合物またはその異性体またはその薬学的に許容可能な塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物からなる群より選択される1種または多種を含む薬剤組成物は、mTOR阻害剤として提供する。また、薬学的に許容可能な担体または賦形剤のいすれかを含む当該薬剤組成物を提供する。
上述した薬学的に許容される担体は、薬学分野で慣用の薬剤担体であり、例えば、水などの希釈剤、デンプン、ショ糖などの充填剤、セルロース誘導体、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリドンの結合剤、グリセロールなどの湿潤剤、寒天、炭酸カルシウム、及び炭酸水素ナトリウムなどの崩壊剤、第四級アンモニウム化合物などの吸収促進剤、セチルアルコールなどの界面活性剤、カオリンおよびベントナイトなどの吸着担体、タルク、ステアリン酸カルシウムおよびステアリン酸マグネシウム、ポリエチレングリコールなどの潤滑剤が挙げられる。なお、上述した薬剤組成物には香味剤および甘味剤などの他のアジュバントをいれてもよい。
本発明の別の態様によれば、本発明は、PI3K-AKT-mTORシグナル伝達経路の機能不全による疾患または病状、特に腫瘍疾患の治療方法を提供する。前記した方法は、治療的有効量の式(I)で示されるピリドピリミジンまたはピリミドピリミジン系化合物またはその互変異性体またはその薬学的に許容可能な塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物からなる群より選択される1種または多種または本発明における上述した薬剤組成物を、患者へ投与することを含む。
本発明に提供される化合物または薬剤組成物は、治療必要の患者へ、経口投与、直腸または非経口投与をすることができる。経口投与の場合は、錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤などの従来の固形製剤、水または油懸濁液などの液体製剤、シロップ剤などの他の液体製剤とすることができる。非経口投与の場合は、水または油性懸濁剤などの注射用溶液とすることができる。
有益な効果
本発明に提供された化合物は、いずれもmTORに対して、良い阻害活性を示し、ヒト神経膠腫U87MG及びヒト前立腺癌LNCaP細胞に対しても強い増殖抑制効果を示した。そのうち、化合物1、化合物3及び化合物8のような最高の活性の化合物は、AZD8055のような従来技術の臨床試験における類似化合物の活性と相当する。
当業者であれば、さらなる詳細な説明がなくても、前述した説明を参考して本発明を最大限に活用することができると考えられる。したがって、以下の実施例は、単に本発明を例示するためのものであり、本発明の範囲を任意の態様に限定する意味ではない。
原料は、市販品であるか、または技術分野で公知の方法により製造され、または本明細書に記載される方法に従って製造されるものである。
化合物の構造は核磁気共鳴(1H-NMR)および/またはマススペクトル(MS)により確定できる。NMR測定は、Varian 400-MR NMR装置で行い、測定用溶媒は、重水素化クロロホルム(CDCl3)又はジメチルスルホキシド-d6(DMSO-D6)を用いた。そして、TMSを内部標準として測定した。MSの測定は、Thermo Finnigan LCQ-Deca XP(ESI)液体クロマトグラフ質量分析計で行った。カラムクロマトグラフィー産物の精製は、ISCO CombiFlash(R) Rf 75フラッシュクロマトグラフィー装置で行った。担体は、青島海洋化学工業社製の200-300メッシュのシリカゲルを用いた。マイクロ波加熱は、Biotage Initiatorマイクロ波シンセサイザーを用いた。
実施例1 5-(2,4-ジ(3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メトキシフェニルメタノール(化合物1)の製造
Figure 2016510042
合成経路は、以下の通りである。
Figure 2016510042
試剤と条件は、a) パラホルムアルデヒド、濃塩酸60℃、b) ピバル酸、炭酸カリウム、ジメチルホルムアミド、65℃、c) t-ブトキシビス(ジメチルアミノ)メタン、54℃、d) 6-アミノウラシル、氷酢酸、水、ジメチルスルホキシド、99℃、e) オキシ塩化リン、N,N-ジイソプロピルエチルアミン、アニソール、80℃、f) 3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩、N,N-ジイソプロピルエチルアミン、テトラヒドロフラン、室温、g) 3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩、N,N-ジイソプロピルエチルアミン、イソプロパノール、マイクロ波160℃、80分、h) 水酸化カリウム、テトラヒドロフラン、メタノール、室温である。
a) 1-(3-(クロロメチル)-4-メトキシフェニル)エタノン
4’-メトキシアセトフェノン(1.0 g、6.65 mmol)にパラホルムアルデヒド(362 mg、11.97 mmol)、濃塩酸(10.5 mL)を加入し、60℃で攪拌し、一晩反応させ、この反応液を室温まで冷却し、それを砕氷中に投入し、酢酸エチルで抽出し、水、飽和炭酸水素ナトリウム、飽和食塩水の順で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で有機溶媒を留去させ 、標記化合物1.2 gを灰色固体として得た。収率は92%である。
1H NMR (400 MHz, CDCl3):δ 8.03 − 7.91 (m, 2H), 6.94 (dd, J = 8.6, 2.0 Hz, 1H), 4.67 (s, 2H), 3.95 (s, 3H), 2.57 (s, 3H)。
b)5-アセチル-2-メトキシベンジルピバレート
ピバル酸(868.4 mg、8.51 mmol)、炭酸カリウム(1.2 g、8.70 mmol)をジメチルホルムアミドに溶解させ、上記のステップで得られた1-(3-(クロロメチル)-4-メトキシフェニル)エタノン(1.2 g、6.06 mmol)をアルゴンガス下で3 mLジメチルホルムアミドに溶解させ、混合物を65℃まで加熱し、4時間反応させ、加水、酢酸エチルで抽出し、水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮し、得られた残留物がラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、石油エーテル/酢酸エチル(V/V=8:1)を用いて溶出し、標記化合物1.4 gを黄色油状物として得た。収率は87.5%である。
MS(EI):264。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.01 − 7.88 (m,2H), 6.92 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 5.17 (s, 2H), 3.91(s, 3H), 2.56 (s, 3H), 1.27 (s, 9H)。
c) (E)-5-(3-(ジメチルアミノ)アクリロイル)-2-メトキシベンジルピバレート
上記のステップで得られた5-アセチル-2-メトキシベンジルピバレート(750 mg、3.0 mmol)に、t-ブトキシビス(ジメチルアミノ)メタン(2 g、12 mmol) を加入し、この混合物を54℃で6時間反応させ、加水、酢酸エチルで抽出し、水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮し、標記化合物900 mgを黄色油状物として得た。収率は94%である。
MS(ESI): 320(M+1)、精製せずに直接に次のステップに用いられる。
d) 5-(2,4-ジオキシ-1,2,3,4-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メトキシベンジルピバレート
6-アミノウラシル(726 mg、5.71 mmol)を氷酢酸(7.1 mL)と水(1.8 mL)に加入し、99℃まで昇温し、上記のステップで得られた(E)-5-(3-(ジメチルアミノ)アクリロイル)-2-メトキシベンジルピバレートを2.7 mLジメチルスルホキシドに溶解させ、それを80分間以内で上述混合液中に滴下し、99℃で3時間反応が続き、反応液を0℃まで冷却し、7gの水酸化カリウムを氷浴下で14 mLの水(pH=7)に溶解させ、それに炭酸カリウム水溶液を入れてpH=9〜10に調節して、室温下で一晩攪拌し、ベージュの沈殿が析出され、濾過し、炭酸カリウム水溶液で固体を洗浄し、固体をクエン酸に攪拌溶解させた後 (pH=4)、2時間攪拌し、濾過し、中性となるまで水で洗い、標記化合物864 mgを黄色固体として得た。収率は40%である。
ESI: 384(M+1)。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.67 (s, 1H), 11.42 (s, 1H), 8.27 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 8.17 (dd, J = 8.7, 2.3 Hz, 1H), 8.11 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.75 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.22 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 5.13 (s, 2H), 3.89 (s, 3H), 1.18 (s, 9H).
e) 5-(2,4-ジクロロピリド[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メトキシベンジルピバレート
上記のステップで得られた5-(2,4-ジオキシ-1,2,3,4-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メトキシベンジルピバレート(800 mg、2.09 mmol)をアニソールに溶解させ、それにN,,N-ジイソプロピルエチルアミン(675 mg、5.22 mmol)を加入し、そして、オキシ塩化リン(963 mg、6.26 mmol)を加入し、室温下で1.5時間攪拌した後、反応液を80℃まで昇温させ、また80℃で4.5時間反応させ、オキシ塩化リン及び溶剤の部分を減圧除去し、それに2M炭酸水素二カリウム4 mLと酢酸エチルと加入し、一晩放置し、濾過し、酢酸エチルで固体を洗浄し、標記化合物700 mgを黄色固体として得た。
MS(ESI): 420(M+1)、精製せずに直接に次のステップに用いられる。
f) 5-(4-(3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-2-クロロピリド[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メトキシベンジルピバレート
3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩(490 mg、3.27 mmol)を30 mLテトラヒドロフランに溶解させ、それにN,N-ジイソプロピルエチルアミン(425 mg、3.29 mmol)を加入し、室温で2時間反応させた後、それを上記のステップで得られた5-(2,4-ジクロロピリド[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メトキシベンジルピバレート(580 mg、1.62 mmol) (30 mLテトラヒドロフラン) に溶解させ、またN,N-ジイソプロピルエチルアミン(425 mg、3.29 mmol)を加入し、室温下で一晩放置する。溶剤を減圧除去し、加水、酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮し、得られた残留物がラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、石油エーテル/酢酸エチル(V/V=1:1)で溶出し、標記化合物560 mgを黄色固体として得た。収率は82.0%である。
MS(ESI): 497(M+1)。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.36 (dd, J = 8.7, 2.4 Hz, 1H), 8.19 (dd, J = 17.3, 5.5 Hz, 2H), 7.78 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.01 (s, 1H), 5.21 (s, 2H), 4.84 (s, 2H), 4.00 (d, J = 10.9 Hz, 2H), 3.92 (s, 3H), 3.81 (d, J = 10.9 Hz, 2H), 2.21 − 2.09 (m, 2H), 2.09 − 1.98 (m, 2H), 1.30 − 1.15 (m,9H).
g) 5-(2,4-ジ(3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メトキシベンジルピバレート
上記のステップで得られた5-(4-(3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-2-クロロピリド[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メトキシベンジルピバレート(78 mg、0.157 mmol)を2 mLイソプロパノールに溶解させ、それにN,N-ジイソプロピルエチルアミン(42.9 mg、0.32 mmol)を加入し、また3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩(36 mg、0.238 mmol)を加入し、マイクロ波160℃で80分反応させ、溶剤を留去させ、約70mg土気色の固体を得た。精製せずに直接に次のステップに用いられる。
h) 5-(2,4-ジ(3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メトキシフェニルメタノール
上記のステップで得られた70 mg 5-(2,4-ジ(3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メトキシベンジルピバレートに5 mLメタノール、3 mLテトラヒドロフラン、約80 mg水酸化カリウムを加入し、室温下で一晩反応させる。溶剤を減圧除去し、加水、酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮し、得られた残留物がラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、石油エーテル/酢酸エチル(V/V=1:2)で溶出し、標記化合物30 mgを黄色固体として得た。収率は50.0%である。
MS(ESI): m/z 490[M+H]+
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.21 − 8.13 (m, 2H), 8.06 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.46 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.99 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.78 (s, 2H), 4.58 (s, 2H), 4.17 (s, 1H), 4.04 − 3.97 (m, 3H), 3.94 (s, 3H), 3.77 -3.68 (m, 5H), 3.49 (s, 1H), 2.17 − 1.93 (m,8H).
実施例2 5-(2,4-ジ(8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メトキシフェニルメタノール(化合物2)の製造
Figure 2016510042
標記化合物は、実施例1の方法に従って製造する。そのうち、実施例1のfとgにおける3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩の代わりに、8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩を使用する以外は、実施例1のa、b、c、d、e及びhと同じである。標記化合物を黄色固体として得た。収率は38.0%である。
MS(ESI): m/z 490[M+H]+
実施例3 5-(4-(3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-2-((S)-3-メチルモルホリン)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メトキシフェニルメタノール(化合物3)の製造
Figure 2016510042
標記化合物は実施例1の方法に従って製造する。そのうち、実施例1のgにおける3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩の代わりに、(S)-3-メチルモルホリンを使用する以外は、実施例1のa、b、c、d、e、f及びhと同じである。標記化合物を黄色固体として得た。収率は64%である。
MS(ESI): m/z 478[M+H]+
実施例4 5-(4-(3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-2-モルホリニルピリド[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メトキシフェニルメタノール(化合物4)の製造
Figure 2016510042
標記化合物は実施例1の方法に従って製造する。そのうち、実施例1のgにおける3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩の代わりに、モルホリンを使用する以外は、実施例1のa、b、c、d、e、f及びhと同じである。標記化合物を黄色固体として得た。収率は47%である。
MS(ESI): m/z 464[M+H]+
実施例5 5-(4-(3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-2-((2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリン)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メトキシフェニルメタノール(化合物5)の製造
Figure 2016510042
標記化合物は実施例1の方法に従って製造する。そのうち、実施例1のgにおける3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩の代わりに、(2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリンを使用する以外は、実施例1のa、b、c、d、e、f及びhと同じである。標記化合物を黄色固体として得た。収率は79%である。
MS(ESI): m/z 492[M+H]+
実施例6 5-(4-(3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-2-((2-メトキシエチル)メチルアミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メトキシフェニルメタノール(化合物6)の製造
Figure 2016510042
標記化合物は実施例1の方法に従って製造する。そのうち、実施例1のgにおける3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩の代わりに、2-メトキシ-N-メチルエチルアミンを使用する以外は、実施例1のa、b、c、d、e、f及びhと同じである。標記化合物を黄色固体として得た。収率は80%である。
MS(ESI): m/z 466[M+H]+
実施例7 5-(2-(8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル-4-(3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メトキシフェニルメタノール(化合物7)の製造
Figure 2016510042
標記化合物は実施例1の方法に従って製造する。そのうち、実施例1のgにおける3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩の代わりに、8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩を使用する以外は、実施例1のa、b、c、d、e、f及びhと同じである。標記化合物を黄色固体として得た。収率は60%である。
MS(ESI): m/z 490[M+H]+
実施例8 5-(2-((1R,5S)-3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-4-((S)-3-メチルモルホリン)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メトキシフェニルメタノール(化合物8)の製造
Figure 2016510042
標記化合物は実施例1の方法に従って製造する。そのうち、実施例1のfにおける3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩の代わりに、(S)-3-メチルモルホリンを使用する以外は、実施例1のa、b、c、d、e、g及hと同じである。標記化合物を黄色固体として得た。収率は82%である。
MS(ESI): m/z 478[M+H]+
実施例9 5-(2-((1R,5S)-3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-4-モルホリニルピリド[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メトキシフェニルメタノール(化合物9)の製造
Figure 2016510042
標記化合物は実施例1の方法に従って製造する。そのうち、実施例1のfにおける3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩の代わりに、モルホリンを使用する以外は、実施例1のa、b、c、d、e、g及hと同じである。標記化合物を黄色固体として得た。収率は82%である。
MS(ESI): m/z 464[M+H]+
実施例10 5-(2-((1R,5S)-3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-4-((2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリン)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メトキシフェニルメタノール(化合物10)の製造
Figure 2016510042
標記化合物は実施例1の方法に従って製造する。そのうち、実施例1のfにおける3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩の代わりに、(2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリンを使用する以外は、実施例1のa、b、c、d、e、g及hと同じである。標記化合物を黄色固体として得た。収率は48%である。
MS(ESI): m/z 492[M+H]+
実施例11 5-(4-(8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-2-((1R,5S)-3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メトキシフェニルメタノール(化合物11)の製造
Figure 2016510042
標記化合物は実施例1の方法に従って製造する。そのうち、実施例1のfにおける3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩の代わりに、8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩とする以外は、実施例1のa、b、c、d、e、g及hと同じである。標記化合物を黄色固体として得た。収率は75%である。
MS(ESI): m/z 490[M+H]+
実施例12 5-(2-((1R,5S)-3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-4-((2-メトキシエチル)アミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メトキシフェニルメタノール(化合物12)の製造
Figure 2016510042
標記化合物は実施例1の方法に従って製造する。そのうち、実施例1のfにおける3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩の代わりに2-メトキシ-N-メチルエチルアミンとする以外は、実施例1のa、b、c、d、e、g及hと同じである。標記化合物を黄色固体として得た。収率は75%である。
MS(ESI): m/z 466[M+H]+
実施例13 (5-(2,4-二モルホリニルピリド[4,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メトキシフェニル)メタノール(化合物13)の製造
Figure 2016510042
合成経路は、以下の通りである。
Figure 2016510042
試剤と条件は、a) モルホリン、0℃、2時間、b) 5-エチニル-2-メトキシベンジルピバレート、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド、ヨウ化銅(I)、トリエチルアミン、ジメチルホルムアミド、45℃、c) tert-ブチルアミン、120℃、d) i. 3-クロロ過安息香酸、ジクロロメタン、室温、ii. モルホリン、ジメチルスルホキシド、75℃、e) 水酸化カリウム、テトラヒドロフラン、室温である。
a) 2-メチルチオ-4-クロロ-6-モルホリンピリミジン-5-カルバルデヒド
2-(メチルチオ)-4,6-ジクロロピリミジン-5-カルバルデヒド(1.5 g、6.76 mmol)を50 mLメタノールに溶解させ、冰浴下でモルホリン(590 g、6.76 mmol) を滴下し(2 mLメタノールに溶解させ)、室温下で2時間反応させ、濾過し、メタノールで固体を洗い、標記化合物1.24 gを黄色固体として得た。収率は67%である。
MS (ESI): m/z 274[M+H]+。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 10.21 (s, 1H), 3.88 − 3.76 (m, 4H), 3.72 − 3.54 (m, 4H), 2.52 (s, 3H)。
b) 5-((5-ホルミル-2-(メチルチオ)-6-モルホリニルピリミジン-4-イル)エチニル)-2-メトキシベンジルピバレート
上記のステップで得られた2-メチルチオ-4-クロロ-6-モルホリンピリミジン-5-カルバルデヒド(602 mg、2.21 mmol)に5 mLジメチルホルムアミド、5-エチニル-2-メトキシベンジルピバレート(814 mg、3.31 mmol)、ヨウ化銅(I)(13 mg、0.066 mmol)及びトリエチルアミン(668 mg、6.61 mmol) を加入し、数分間アルゴンで泡立てた後、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリドを加入し、45℃で一晩反応させる。その反応液に水を入れ、酢酸エチルで3回抽出して、有機相を合併し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮し、得られた残留物がラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、石油エーテル/酢酸エチル(V/V=2:1)で溶出し、標記化合物604 mgを黄色固体として得た。収率は57.0%である。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ10.43 (s, 1H), 7.57 (s, 1H), 6.90 (s, 1H), 6.88 (s, 1H), 5.12 (s, 2H), 3.88 (s, 3H), 3.83 − 3.69 (m, 8H), 2.54 (s, 3H), 1.26 (s, 9H)。
c) ピバル酸-2-メトキシ-5-(2-(メチルチオ)-4-モルホリニルピリド[4,3-d]ピリミジン-7-イルベンジルエステル
上記のステップで得られた5-((5-ホルミル-2-(メチルチオ)-6-モルホリニルピリミジン-4-イル)エチニル)-2-メトキシベンジルピバレート(590 mg、1.22 mmol)に、40 mLtert-ブチルアミンを加入し、そのまま密封して120℃で一晩反応させる。その反応液を減圧下で濃縮し、得られた残留物がラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、石油エーテル/酢酸エチル(V/V=2:1)で溶出し、標記化合物389 mgを黄色固体として得た。収率は66.0%である。
MS (ESI): m/z ,483[M+H]+
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.18 − 8.04 (m, 3H), 7.82 (d, J = 0.7 Hz, 1H), 7.01 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 5.21 (s, 2H), 4.00 − 3.94 (m, 4H), 3.91 (s, 3H), 3.91 − 3.88 (m, 4H), 2.62 (s, 3H), 1.25 (s, 9H)。
d) 5-(2,4-二モルホリニルピリド[4,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メトキシベンジルピバレート
上記のステップで得られた2-メトキシ-5-(2-(メチルチオ)-4-モルホリニルピリド[4,3-d]ピリミジン-7-イルベンジルエステル(258 mg、0.54 mmol)に、3 mLジクロロメタンと3-クロロ過安息香酸(369 mg、2.14 mmol) を加入し、室温下で5時間反応させ、反応液を減圧下で濃縮し、溶剤を去除し、適量な飽和炭酸水素ナトリウムを入れ、酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮し、残留物を精製せずに直接に10 mLジメチルスルホキシドを加入しながら溶解させ、さらに250 mgモルホリンを加入し、75℃で一晩放置する。加水、酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮し、標記化合物85 mgを黄色固体として得た。二つのステップ収率は30%である。
MS (ESI): m/z ,522[M+H]+、精製せずに直接に次のステップに用いられる。
e) (5-(2,4-二モルホリニルピリド[4,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メトキシフェニル)メタノール
上記のステップで得られた5-(2,4-二モルホリニルピリド[4,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メトキシベンジルピバレート(28 mg、0.048 mmol)を3 mLテトラヒドロフランに溶解させ、約30mg水酸化カリウムを入れ、室温下で7時間反応させ、溶剤を減圧除去し、加水、酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルプレートで分離し、石油エーテル/酢酸エチル(V/V=1:3)で溶出し、標記化合物5 mgを黄色固体として得た。収率は47%である。
MS (ESI): m/z ,438[M+H]+
実施例14 (S)-(2-メトキシ-5-(2-(3-メチルモルホリン-4-モルホリン)ピリド[4,3-d]ピリミジン-7-イル)フェニル)メタノール(化合物14)の製造
Figure 2016510042
標記化合物は実施例13の方法に従って製造する。そのうち、実施例13のdにおけるモルホリンの代わりに、(S)-3-メチルモルホリンを使用する以外は、実施例13のa、b、c及びeと同じである。標記化合物を黄色固体として得た。収率は50%である。
MS (ESI): m/z ,452[M+H]+
実施例15 5-(2-((2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリン-4-モルホリン)ピリド[4,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メトキシフェニル)メタノール(化合物15)の製造
Figure 2016510042
標記化合物は実施例13の方法に従って製造する。そのうち、実施例13のdにおけるモルホリンの代わりに(2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリンを使用する以外は、実施例13のa、b、c及びeと同じである。標記化合物を黄色固体として得た。収率は52%である。
MS (ESI): m/z ,466[M+H]+
実施例16 5-(4-((2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリン-2-((S)-3-メチルモルホリン)ピリド[4,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メトキシフェニル)メタノール(化合物16)の製造
Figure 2016510042
標記化合物は実施例13の方法に従って製造する。そのうち、実施例13のaにおけるモルホリンの代わりに、(2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリンを使用し、dにおけるモルホリンの代わりに、(S)-3-メチルモルホリンを使用する以外は、実施例13のb、c及びeと同じである。標記化合物を白い固体として得た。収率は35%である。
MS (ESI): m/z ,480[M+H]+
実施例17 5-(2,4-ビス((2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリン)ピリド[4,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メトキシフェニル)メタノール(化合物17)の製造
Figure 2016510042
標記化合物は実施例13の方法に従って製造する。そのうち、実施例13のaとdにおけるモルホリンの代わりに、(2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリンを使用する以外は、実施例13のb、c及びeと同じである。得到標記化合物を白い固体として得た。収率は55%である。
MS (ESI): m/z ,494[M+H]+
実施例18 (5-(2,4-ビス((S)-3-メチルモルホリン)ピリド[4,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メトキシフェニル)メタノール(化合物18)の製造
Figure 2016510042
標記化合物は実施例13の方法に従って製造する。そのうち、実施例13のaとdにおけるモルホリンの代わりに、(S)-3-メチルモルホリンを使用する以外は、実施例13のb、c及びeと同じである。標記化合物を白い固体として得た。収率は56%である。
MS (ESI): m/z ,466[M+H]+
実施例19 (S)-(2-メトキシ-5-(4-(3-メチルモルホリン)-2-モルホリニルピリド[4,3-d]ピリミジン-7-イル)フェニル)メタノール(化合物19)の製造
Figure 2016510042
標記化合物は実施例13の方法に従って製造する。そのうち、実施例13のaにおけるモルホリンの代わりに、(S)-3-メチルモルホリンを使用する以外は、実施例13のb、c、d及eと同じである。標記化合物を白い固体として得た。収率は30%である。
MS (ESI): m/z ,452[M+H]+
実施例20 (5-(2,4-ジ(8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)ピリド[4,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メトキシフェニル)メタノール(化合物20)の製造
Figure 2016510042
標記化合物は実施例13の方法に従って製造する。そのうち、実施例13のaとdにおけるモルホリンの代わりに、8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩を使用する以外は、実施例13のb、c及びeと同じである。標記化合物を黄色固体として得た。収率は45%である。
MS (ESI): m/z ,490[M+H]+
実施例21 (5-(4-(8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-2-モルホリニルピリド[4,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メトキシフェニル)メタノール(化合物21)の製造
Figure 2016510042
標記化合物は実施例13の方法に従って製造する。そのうち、実施例13のaにおけるモルホリンの代わりに、8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩を使用する以外は、実施例13のb、c、d及eと同じである。標記化合物を白い固体として得た。収率は35%である。
MS (ESI): m/z ,464[M+H]+
実施例22 (5-(4-(8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-2-((S)-3-メチルモルホリン)ピリド[4,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メトキシフェニル)メタノール(化合物22)の製造
Figure 2016510042
標記化合物は実施例13の方法に従って製造する。そのうち、実施例13のaにおけるモルホリンの代わりに8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩を使用し、dにおけるモルホリンの代わりに(S)-3-メチルモルホリンを使用する以外は、実施例13のb、c及びeと同じである。標記化合物を黄色固体として得た。収率は35%である。
MS (ESI): m/z ,478[M+H]+
実施例23 (5-(2,4-ジ(3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)ピリド[4,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メトキシフェニル)メタノール(化合物23)の製造
Figure 2016510042
標記化合物は実施例13の方法に従って製造する。そのうち、実施例13のaとdにおけるモルホリンの代わりに、3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩を使用する以外は、実施例13のb、c及びeと同じである。標記化合物を白い固体として得た。収率は50%である。
MS (ESI): m/z ,490[M+H]+
実施例24 (5-(4-(1R,5S)-3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-2-モルホリニルピリド[4,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メトキシフェニル)メタノール(化合物24)の製造
Figure 2016510042
標記化合物は実施例13の方法に従って製造する。そのうち、実施例13のaにおけるモルホリンの代わりに、3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩を使用する以外は、実施例13のb、c、d及eと同じである。標記化合物を白い固体として得た。収率は35%である。
MS (ESI): m/z ,464[M+H]+
実施例25 (5-(4-((1R,5S)-3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-2-((S)-3-メチルモルホリン)ピリド[4,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メトキシフェニル)メタノール(化合物25)の製造
Figure 2016510042
標記化合物は実施例13の方法に従って製造する。そのうち、実施例13のaにおけるモルホリンの代わりに、3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩を使用し、dにおけるモルホリンの代わりに、(S)-3-メチルモルホリンを使用する以外は、実施例13のb、c及びeと同じである。標記化合物を黄色固体として得た。収率は35%である。
MS (ESI): m/z ,478[M+H]+
実施例26 (4,4’-(7-フェニルピリド[4,3-d]ピリミジン-2,4-ジイル)-ジモルホリン)(化合物26)の製造
Figure 2016510042
標記化合物は実施例13の方法に従って製造する。そのうち、実施例13のbにおけるピバル酸-5-エチニル-2-メトキシベンジルピバレートの代わりに、フェニルアセチレンを使用する以外は、実施例13のa、c、d及eと同じである。標記化合物を得た。収率は52%である。
MS (ESI): m/z ,378[M+H]+
実施例27 (S)-3-メチル基-4-(4-モルホリン-7-フェニルピリド[4,3-d]ピリミジン-2-イル)-モルホリン)(化合物27)の製造
Figure 2016510042
標記化合物は実施例13の方法に従って製造する。そのうち、実施例13のbにおけるピバル酸-5-エチニル-2-メトキシベンジルピバレートの代わりに、フェニルアセチレンを使用し、dにおけるモルホリンの代わりに、(S)-3-メチルモルホリンを使用する以外は、実施例13のa、c及びeと同じである。標記化合物を得た。収率は42%である。
MS (ESI): m/z ,391[M+H]+
実施例28 3-(4-モルホリン-7-フェニルピリド[4,3-d]ピリミジン-2-イル)-8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン(化合物28)の製造
Figure 2016510042
標記化合物は実施例13の方法に従って製造する。そのうち、実施例13のbにおけるピバル酸-5-エチニル-2-メトキシベンジルピバレートの代わりに、フェニルアセチレンを使用し、dにおけるモルホリンの代わりに、8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩を使用する以外は、実施例13のa、c及びeと同じである。標記化合物を得た。収率は42%である。
MS (ESI): m/z ,404[M+H]+
実施例29 (S)-3-メチル基-4-(2-モルホリン-7-フェニルピリド[4,3-d]ピリミジン-4-イル)モルホリン(化合物29)の製造
Figure 2016510042
標記化合物は実施例13の方法に従って製造する。そのうち、実施例13のbにおけるピバル酸-5-エチニル-2-メトキシベンジルピバレートの代わりに、フェニルアセチレンを使用し、aにおけるモルホリンの代わりに、(S)-3-メチルモルホリンを使用する以外は、実施例13のc、d及eと同じである。標記化合物を得た。収率は42%である。
MS (ESI): m/z ,392[M+H]+
実施例30 (3S,3'S)-4,4'-(7-フェニルピリド[4,3-d]ピリミジン-2,4-ジイル)ビス(3-メチルモルホリン)(化合物30)の製造
Figure 2016510042
標記化合物は実施例13の方法に従って製造する。そのうち、実施例13のbにおける5-エチニル-2-メトキシベンジルピバレートの代わりに、フェニルアセチレンを使用し、aとdにおけるモルホリンの代わりに、(S)-3-メチルモルホリンを使用する以外は、実施例13のc及びeと同じである。標記化合物を得た。収率は42%である。
MS (ESI): m/z ,406[M+H]+
実施例31 3-(4-((S)-3-メチルモルホリン)-7-フェニルピリド[4,3-d]ピリミジン-2-イル)- 8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン(化合物31)の製造
Figure 2016510042
標記化合物は実施例13の方法に従って製造する。そのうち、実施例13のbにおける5-エチニル-2-メトキシベンジルピバレートの代わりに、フェニルアセチレンを使用し、aステップにおけるモルホリンの代わりに、(S)-3-メチルモルホリンを使用し、dにおけるモルホリンの代わりに、8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩を使用する以外は、実施例13のc及びeと同じである。標記化合物を得た。収率は52%である。
MS (ESI): m/z ,418[M+H]+
実施例32 4,4’-(7-フェニルピリミド[4,5-d]ピリミジン-2,4-ジイル)-二モルホリン(化合物32)の製造
Figure 2016510042
合成経路は、以下の通りである。
Figure 2016510042
試剤と条件は、a) リン酸カリウム、酢酸パラジウム、1,1'-ビス(ジ-tert-ブチルホスフィノ)フェロセンパラジウムジクロリド、ジオキサン、還流、b) クロロギ酸メチル、水素化ナトリウム、テトラヒドロフラン、室温、c) 30 wt%過酸化水素、水酸化ナトリウム、エタノール、還流、d) オキシ塩化リン、N,N-ジイソプロピルエチルアミン、還流、e) モルホリン、N,N-ジイソプロピルエチルアミン、テトラヒドロフラン、室温である。
a) 4-アミノ-2-フェニルピリミジン-5-カルボニトリル
4-アミノ-2-クロロピリミジン-5-カルボニトリル(1 g、6.47 mmol)に30 mLジオキサン、フェニルボロン酸(1.2 g、9.70 mmol)、リン酸カリウム(2.7 g、12.94 mmol)、酢酸パラジウム(72.5 mg、0.32 mmol)と1,1'-ビス(ジ-tert-ブチルホスフィノ)フェロセンパラジウムジクロリド(153 mg、0.32 mmol)を加入し、この混合物をアルゴンガスで3回脱気し、一晩で還流し、室温まで放置冷却した後、直接にシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、石油エーテル/酢酸エチル(V/V=8:1)で溶出し、標記化合物500 mgを白い固体として得た。収率は42%である。
MS: m/z ,197[M+H]+
b) 5-シアノ-2-フェニルピリミジン-4-イルカルバメート
水素化ナトリウム(350 mg、14.3 mmol)を60 mLテトラヒドロフランに懸濁させ、上記のステップで得られた4-アミノ基-2-フェニルピリミジン-5-カルボニトリル(1 g、5.09 mmol)を 冰浴下で40 mLテトラヒドロフランに溶解させ、それを水素化ナトリウムに滴下し、室温下で3時間反応させ、そして、それにクロロギ酸メチル(722 mg、7.65 mmol)を滴下し、一晩反応を継続させ、溶剤を減圧下で除去した後、加水、酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮し、得られた残留物がラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、石油エーテル/酢酸エチル(V/V=4:1)で溶出し、標記化合物1 gを白い固体として得た。収率は78%である。
MS (ESI): m/z ,255[M+H]+
c) 7-フェニルピリミド[4,5-d]ピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオン
上記のステップで得られた5-シアノ-2-フェニルピリミジン-4-イルカルバメート(100 mg、0.39 mmol)に8 mLエタノール、30mg水酸化ナトリウムと2 mL 30 wt%の過酸化水素を加入し、2時間還流した後、8 mL水を加入し、減圧下で濃縮し、濾過し、白い固体が得られ、3回水で洗浄する。標記化合物30 mgを白い固体として得た。収率は32%である。
MS (ESI): m/z ,241[M+H]+
d) 2,4-ジクロロ-7-フェニルピリミド[4,5-d]ピリミジン
上記のステップで得られた7-フェニルピリミド[4,5-d]ピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオン(30 mg、0.13 mmol)に、2 mLオキシ塩化リンとN,N-ジイソプロピルエチルアミン(18 mg、0.14 mmol) を加入し、一晩還流し、室温まで放置冷却した後、砕氷中に投入し、飽和炭酸ナトリウムでpH7-8に中和し、ジクロロメタンで抽出し、飽和炭酸水素ナトリウム、飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムの順で乾燥し、減圧下で濃縮し、標記化合物32 mgを黄褐色の固体として得た。収率は92%であり、精製せずに直接に次のステップに用いられる。
e) 4,4'-(7-フェニルピリミド[4,5-d] ピリミジン-2,4-ジイル)ジモルホリン
上記のステップで得られた2,4-ジクロロ-7-フェニルピリミド[4,5-d]ピリミジン(32 mg、0.16 mmol)を2 mLテトラヒドロフランに溶解させ、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(35 mg、0.27 mmol)とモルホリン(50 mg、0.57 mmol) を加入し、室温下で一晩放置する。溶剤を減圧除去し、加水、酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮し、得られた残留物がラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、石油エーテル/酢酸エチル(V/V=2:1)で溶出し、標記化合物21 mgを黄色固体として得た。収率は49%である。
MS (ESI): m/z ,379[M+H]+
実施例33 (3S,3'S)-4,4'-(7-フェニルピリミド[4,5-d]ピリミジン-2,4-ジイル)-ジ(3-メチルモルホリン)(化合物33)の製造
Figure 2016510042
標記化合物は実施例32の方法に従って製造する。そのうち、実施例32のeにおけるモルホリンの代わりに、(S)-3-メチルモルホリンを使用する以外は、実施例32のa、b、c及dと同じである。標記化合物を得た。収率は66%である。
MS (ESI): m/z ,407[M+H]+
実施例34 3,3'-(7-フェニルピリミド[4,5-d]ピリミジン-2,4-ジイル)-ジ(8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン(化合物34)の製造
Figure 2016510042
標記化合物は実施例32の方法に従って製造する。そのうち、実施例32のeにおけるモルホリンの代わりに、8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩を使用する以外は、実施例32のa、b、c及dと同じである。標記化合物を得た。収率は64%である。
MS (ESI): m/z ,431[M+H]+
実施例35 3-(2,4-ジ(3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-N-メチルベンズアミド(化合物35)の製造
Figure 2016510042
合成経路は、以下の通りである。
Figure 2016510042
試剤と条件は、a) N,N-ジメチルホルムアミドジメチルアセタール、トルエン、還流、b) 6-アミノウラシル、氷酢酸、水、ジメチルスルホキシド、99℃、c) オキシ塩化リン、N,N-ジイソプロピルエチルアミン、アニソール、80℃、d) 3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩、N,N-ジイソプロピルエチルアミン、テトラヒドロフラン、室温、e) 3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩、N,N-ジイソプロピルエチルアミン、イソプロパノール、マイクロ波160℃、80分である。
a) 3-ホルムアミドアセトフェノンはN,N-ジメチルホルムアミドジメチルアセタールと縮合反応を行い、 (E)-3-(3-(ジメチルアミノ)アクリロイル)-N-メチルベンズアミドを得て、b) また(E)-3-(3-(ジメチルアミノ)アクリロイル)-N-メチルベンズアミドは6-アミノウラシルと縮合反応を行い、3-(2,4-ジオキシ-1,2,3,4-テトラヒドロピリド[2,3-d] ピリミジン-イル)-N-ベンズアミドを得て、c) 3-(2,4-ジオキシ-1,2,3,4-テトラヒドロピリド[2,3-d] ピリミジン-イル)-N-ベンズアミドはオキシ塩化リンの作用下でジ塩素化中間体(dichlorinated intermediate) を得て、d)とe) このジ塩素化中間体はそれぞれ3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩と置換反応し、標記化合物を得た。収率は64%である。
MS (ESI): m/z ,487[M+H]+
実施例36 3-(2,4-ジ(8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-イル))-N-メチルベンズアミド(化合物36)の製造
Figure 2016510042
標記化合物は実施例35の方法に従って製造する。そのうち、実施例35のdとeにおける3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩の代わりに、8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩を使用する以外は、実施例35のa、b及びcと同じである。標記化合物を得た。収率は64%である。
MS (ESI): m/z ,487[M+H]+
実施例37 3-(2-(3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-4-((S)-3-メチルモルホリン)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-N-メチルベンズアミド(化合物37)の製造
Figure 2016510042
標記化合物は実施例35の方法に従って製造する。そのうち、実施例35のdにおける3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩の代わりに、(S)-3-メチルモルホリンを使用する以外は、実施例35のa、b、c及びeと同じである。標記化合物を得た。収率は64%である。
MS (ESI): m/z ,475[M+H]+
実施例38 3-(2-(8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-4-((S)-3-メチルモルホリン)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-N-メチルベンズアミド(化合物38)の製造
Figure 2016510042
標記化合物は実施例35の方法に従って製造する。そのうち、実施例35のdにおける3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩の代わりに、(S)-3-メチルモルホリンを使用し、eにおける3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩の代わりに、8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩を使用する以外は、実施例35のa、b及びcと同じである。標記化合物を得た。収率は64%である。
MS (ESI): m/z ,475[M+H]+
実施例39 3-(2-(3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-4-モルホリニルピリド[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-N-メチルベンズアミド(化合物39)の製造
Figure 2016510042
標記化合物は実施例35の方法に従って製造する。そのうち、実施例35のdにおける3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩の代わりに、モルホリンを使用する以外は、実施例35のa、b、c及びeと同じである。標記化合物を得た。収率は60%である。
MS (ESI): m/z ,461[M+H]+
実施例40 3-(2-(8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-4-モルホリニルピリド[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-N-メチルベンズアミド(化合物40)の製造
Figure 2016510042
標記化合物は実施例35の方法に従って製造する。そのうち、実施例35のdにおける3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩の代わりに、モルホリンを使用し、eにおける3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩の代わりに、8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩を使用する以外は、実施例35のa、b及びcと同じである。標記化合物を得た。収率は60%である。
MS (ESI): m/z ,461[M+H]+
実施例41 3-(2-(3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-4-((2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリン)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-N-メチルベンズアミド(化合物41)の製造
Figure 2016510042
標記化合物は実施例35の方法に従って製造する。そのうち、実施例35のdにおける3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩の代わりに、(2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリンを使用する以外は、実施例35のa、b、c及びeと同じである。標記化合物を得た。収率は64%である。
MS (ESI): m/z ,489[M+H]+
実施例42 3-(2-(8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-4-((2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリン)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-N-メチルベンズアミド(化合物42)の製造
Figure 2016510042
標記化合物は実施例35の方法に従って製造する。そのうち、実施例35のdにおける3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩の代わりに、(2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリンを使用し、eにおける3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩の代わりに、8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩を使用する以外は、実施例35のa、b及びcと同じである。標記化合物を得た。収率は66%である。
MS (ESI): m/z ,489[M+H]+
実施例43 3-(4-(3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-2-モルホリニルピリド[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-N-メチルベンズアミド(化合物43)の製造
Figure 2016510042
標記化合物は実施例35の方法に従って製造する。そのうち、実施例35のeにおける3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩の代わりに、モルホリンを使用する以外は、実施例35のa、b、c及dと同じである。標記化合物を得た。収率は64%である。
MS (ESI): m/z ,461[M+H]+
実施例44 3-(4-(3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-2-((S)-3-メチルモルホリン)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-N-メチルベンズアミド(化合物44)の製造
Figure 2016510042
標記化合物は実施例35の方法に従って製造する。そのうち、実施例35のeにおける3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩の代わりに、(S)-3-メチルモルホリンを使用する以外は、実施例35のa、b、c及dと同じである。標記化合物を得た。収率は64%である。
MS (ESI): m/z ,475[M+H]+
実施例45 3-(4-(3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-2-((2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリン)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-N-メチルベンズアミド(化合物45)の製造
Figure 2016510042
標記化合物は実施例35の方法に従って製造する。そのうち、実施例35のeにおける3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩の代わりに、(2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリンを使用する以外は、実施例35のa、b、c及dと同じである。標記化合物を得た。収率は66%である。
MS (ESI): m/z ,489[M+H]+
実施例46 3-(4-(3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-2-((2-メトキシエチル)メチルアミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-N-メチルベンズアミド(化合物46)の製造
Figure 2016510042
標記化合物は実施例35の方法に従って製造する。そのうち、実施例35のeにおける3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩の代わりに、2-(メトキシエチル)メチルアミンを使用する以外は、実施例35のa、b、c及dと同じである。標記化合物を得た。収率は60%である。
MS (ESI): m/z ,463[M+H]+
実施例47 3-(2-(8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-4-(3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-N-メチルベンズアミド(化合物47)の製造
Figure 2016510042
標記化合物は実施例35の方法に従って製造する。そのうち、実施例35のeにおける3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩の代わりに、8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩を使用する以外は、実施例35のa、b、c及dと同じである。標記化合物を得た。収率は60%である。
MS (ESI): m/z ,487[M+H]+
実施例48 3-(4-(8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-2-モルホリニルピリド[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-N-メチルベンズアミド(化合物48)の製造
Figure 2016510042
標記化合物は実施例35の方法に従って製造する。そのうち、実施例35のdにおける3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩の代わりに、8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩を使用し、eにおける3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩の代わりに、モルホリンを使用する以外は、実施例35のa、b及びcと同じである。標記化合物を得た。収率は64%である。
MS (ESI): m/z ,461[M+H]+
実施例49 3-(4-(8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-2-((S)-3-メチルモルホリン)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-N-メチルベンズアミド(化合物49)の製造
Figure 2016510042
標記化合物は実施例35の方法に従って製造する。そのうち、実施例35のdにおける3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩の代わりに、8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩を使用し、eにおける3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩の代わりに、(S)-3-メチルモルホリンを使用する以外は、実施例35のa、b及びcと同じである。標記化合物を得た。収率は64%である。
MS (ESI): m/z ,475[M+H]+
実施例50 3-(4-(8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-2-((2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリン)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-N-メチルベンズアミド(化合物50)の製造
Figure 2016510042
標記化合物は実施例35の方法に従って製造する。そのうち、実施例35のdにおける3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩の代わりに、8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩を使用し、eにおける3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩の代わりに、(2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリンを使用する以外は、実施例35のa、b及びcと同じである。標記化合物を得た。収率は64%である。
MS (ESI): m/z ,489[M+H]+
実施例51 3-(4-(8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-2-((2-メトキシエチル)メチルアミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-N-メチルベンズアミド(化合物51)の製造
Figure 2016510042
標記化合物は実施例35の方法に従って製造する。そのうち、実施例35のdにおける3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩の代わりに、8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩を使用し、eにおける3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩の代わりに、(2-メトキシエチル)メチルアミンを使用する以外は、実施例35のa、b及びcと同じである。標記化合物を得た。収率は60%である。
MS (ESI): m/z ,463[M+H]+
実施例52 3-(2-(3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-4-(8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-N-メチルベンズアミド(化合物52)の製造
Figure 2016510042
標記化合物は実施例35の方法に従って製造する。そのうち、実施例35のdにおける3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩の代わりに、8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩を使用する以外は、実施例35のa、b、c及びeと同じである。標記化合物を得た。収率は66%である。
MS (ESI): m/z ,487[M+H]+
薬理実験材料と方法
mTORのキナーゼテスト
mTORのキナーゼ活性テストは、1.7 nM mTOR (Millipore、14-770M)、50 nM ULight-4EBP1 (Perkin-Elmer、TRF0128M)、100 μM ATPを用い、検出システムは、LANCE(R) Ultra (PerkinElmer)である。化合物は、最初にDMSOで20mM原液を調製し、勾配希釈した後、384ウェルプレートでmTOR酵素反応系に添加される。試験濃度は、20、4、0.8、0.16、0.032、0.0064、0.00128、0.000256μM(n = 3)である。mTOR酵素反応を1.5時間行った後、LANCE(R) Ultra 体系(PerkinElmer)で1時間のテストを実行した。テストの結果は、マルチモードマイクロプレートリーダーSynergy II (BioTek)で記録される。mTOR相対活性%=(投薬穴Lance光値-ブランク群である(mTORなし)光値)/(DMSO群である光値-ブランク群である光値)×100%。実験データは、Microsoft Office ExcelおよびGraphpad PRISM 5で処理し、IC50を計算した。mTORの阻害率は、Mean ± SDで表した。試験結果を表1に示した。
Figure 2016510042
Figure 2016510042
細胞増殖アッセイ
細胞増殖アッセイは、2種の細胞株に基づいて行われ、ヒト脳内の神経膠腫U87MGおよびヒト前立腺癌LNCapは、ATCCから入手した。 U87MGおよびLNCaPは、PTEN遺伝子欠失を含み、mTORの信号依存性腫瘍細胞に属する。細胞培養用培地および関連試薬は、GIBCO社の製品を使用した。 U87MG細胞(10%ウシ胎児血清、100 U/mLペニシリンおよび100μg/mLストレプトマイシンを含む)は、MEM完全培地中で培養した。 LNCaP細胞(10%ウシ胎児血清、100 U/mLペニシリンおよび100μg/mLストレプトマイシンを含む)は、RPMI-1640完全培地中で培養した。実験日の前の日に、成長期にあるU87MGおよびLNCaP細胞をトリプシンで酵素消化した後、細胞懸濁液が得られた。5×103/ウェル(150μL/ウェル)で96ウェル細胞培養用プレートに添加し、37℃で5%のCO2インキュベーター内で培養し、翌日に付着した後に、スタンバイ状態にする。化合物の原液(20 mm)は培地で設計に従って勾配希釈して、そして50μL/ウェルで試験細胞に添加する。最終試験濃度は、60、20、6.67、2.22、0.74、0.247、0.0823、0.027μM(n= 3)である。細胞/化合物を3日間培養した後、MTS法で細胞増殖の状況を検出する。MTSとPMSは、それぞれsigma社から購入した、MTS / PMS(20:1)の原液は20μL/ウェルで試験細胞に添加した。増殖アッセイの結果は、適切なインキュベーション時間の後、96ウェルプレートマイクロプレートリーダーで記録した。細胞相対活性%=(投薬組であるA490値-ブランク組である光値)/(DMSO組である光値-ブランク組である光値)×100%。実験データは、Microsoft Office ExcelおよびGraphpad PRISM 5で処理し、IC50を計算した。細胞増殖阻害率は、Mean ± SDで表した。試験結果を表2に示した。
Figure 2016510042
Figure 2016510042
表1と表2で示された化合物は、いずれもより強いmTOR抑制活性とmTOR依存的抗腫瘍活性を有する。
上述した例は説明のためのものだけであり、本発明の範囲を限定するものではない。種々の変形が当業者にとって自明である。本発明の範囲は添付の特許請求の範囲のみによって限定される。
(項目1)
式(Ia)で示されたピリドピリミジン系化合物またはその異性体またはその薬学的に許容可能な塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物であって、
Figure 2016510042
[このうち、
R1とR2は、それぞれ独立に、3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイル、8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイルまたはNRARBであり、そしてR1とR2の少なくとも一つは、3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイルまたは8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイルであり、
このうち、RAとRBは、それぞれ独立に、H、非置換またはC1-C6アルコキシ基或いはハロゲンで置換されたC1-C6アルキル基、非置換またはハロゲンで置換されたC1-C6アルコキシ基であり、或いは、RA及びRBとそれらを連結したNとともに、非置換またはC1-C6アルキル基、C1-C6アルコキシ基またはハロゲンで置換された4〜8個の環原子を含む含窒素飽和複素環が形成され、前記含窒素飽和複素環はピペリジン環、モルホリン環、ピペラジン環、N-メチルピペラジン環、ホモモルホリン環またはホモピペラジン環が含まれ、
R3は、非置換または以下の1-5個の置換基で置換されたフェニル基またはピリジル基であり、このうち、前記置換基はハロゲン、ヒドロキシ基、シアノ基、非置換またはC1-C7アルコキシ基、ハロゲンまたはヒドロキシ基で置換されたC1-C7アルキル基、C1-C7アルコキシ基、-NHS(=O)2C1-C7アルキル基、-NH2、C5-C6アリールアミノ基、C1-C7アルキルアミノ基、ジ(C1-C7アルキル)アミノ基、-C(O)NH2、または-C(O)NHC1-C3アルキル基である] 。
(項目2)
R1とR2は、それぞれ独立に、3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイル、8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイルまたはNRARBであり、そしてR1とR2の少なくとも一つは、3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイルまたは8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイルであり、
このうち、RAとRBは、それぞれ独立に、H、非置換またはC1-C3アルコキシ基、ハロゲンで置換されたC1-C3アルキル基、非置換またはハロゲンで置換されたC1-C3アルコキシ基、或いは、RA及びRBとそれらを連結したNとともに、非置換またはC1-C3アルキル基、C1-C3アルコキシ基またはハロゲンで置換された6〜7個の環原子を含む含窒素飽和複素環が形成され、
R3は、非置換または以下の1-3個の置換基で置換されたフェニル基であり、このうち、前記置換基はハロゲン、ヒドロキシ基、シアノ基、非置換またはC1-C4アルコキシ基、ハロゲンまたはヒドロキシ基で置換されたC1-C4アルキル基、C1-C4アルコキシ基、-NHS(=O)2C1-C4アルキル基、-NH2、C5-C6アリール基アミノ基、C1-C4アルキルアミノ基、ジ(C1-C4アルキル)アミノ基、-C(O)NH2または-C(O)NHC1-C3アルキル基である
項目1に記載のピリドピリミジン系化合物またはその異性体またはその薬学的に許容可能な塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物。
(項目3)
R1とR2は、それぞれ独立に、3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイル、8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイルまたはNRARBであり、そしてR1とR2の少なくとも一つは、3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイルまたは8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイルであり、
このうち、RA及びRBはそれらを連結したNとともに、非置換またはC1-C3アルキル基、C1-C3アルコキシ基またはハロゲンで置換されたモルホリン環を形成する
項目1に記載のピリドピリミジン系化合物またはその異性体またはその薬学的に許容可能な塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物。
(項目4)
R1は、
Figure 2016510042
からなる群から選ばれ、R2
Figure 2016510042
からなる群から選ばれ、或いは、R2
Figure 2016510042
からなる群から選ばれ、R1
Figure 2016510042
からなる群から選ばれる
項目1に記載のピリドピリミジン系化合物またはその異性体またはその薬学的に許容可能な塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物。
(項目5)
R3は、
Figure 2016510042
であり、このうち、Rcは、HまたはC1-C3アルキル基である
項目1に記載のピリドピリミジン系化合物またはその異性体またはその薬学的に許容可能な塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物。
(項目6)
R3
Figure 2016510042
であり、このうち、Rcは、HまたはC1-C3アルキル基である、
項目4に記載のピリドピリミジン系化合物またはその異性体またはその薬学的に許容可能な塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物。
(項目7)
Rcは、Hまたはメチル基である
項目6に記載のピリドピリミジン系化合物またはその異性体またはその薬学的に許容可能な塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物。
(項目8)
式(I)で示される化合物は、
Figure 2016510042
Figure 2016510042
Figure 2016510042
からなる群から選択される化合物である
項目1に記載のピリドピリミジン系化合物またはその異性体またはその薬学的に許容可能な塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物。
(項目9)
PI3K-AKT-mTORシグナル伝達経路の機能不全による疾患または病状の治療における項目1〜8のいずれか一項に記載のピリドピリミジン系化合物またはその異性体またはその薬学的に許容可能な塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物の、mTOR阻害剤としての用途。
(項目10)
前記PI3K-AKT-mTORシグナル伝達経路の機能不全による疾患または病状は腫瘍である項目9に記載の用途。
(項目11)
治療的有効量の項目1-8のいずれか一項に記載のピリドピリミジン系化合物またはその異性体またはその薬学的に許容可能な塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物からなる群から選ばれ、薬学的に許容可能な担体または賦形剤のいすれかを含む薬剤組成物。
(項目12)
治療的有効量の項目1-8のいずれか一項に記載のピリドピリミジン系化合物またはその異性体またはその薬学的に許容可能な塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物からなる群から選ばれ、薬学的に許容可能な担体または賦形剤のいすれかを含むmTOR阻害剤。

本発明のさらに別の目的としては、PI3K-AKT-mTORシグナル伝達経路の機能不全による疾患または病状、特に腫瘍を治療する方法を提供することである。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
式(Ia)で示されたピリドピリミジンあるいはピリミドピリミジン系化合物またはその異性体またはその薬学的に許容可能な塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物であって、
Figure 2016510042

[このうち、
R 1 とR 2 は、それぞれ独立に、3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイル、8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイルまたはNR A R B であり、そしてR 1 とR 2 の少なくとも一つは、3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイルまたは8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイルであり、
このうち、R A とR B は、それぞれ独立に、H、非置換またはC1-C6アルコキシ基或いはハロゲンで置換されたC1-C6アルキル基、非置換またはハロゲンで置換されたC1-C6アルコキシ基であり、或いは、R A 及びR B とそれらを連結したNとともに、非置換またはC1-C6アルキル基、C1-C6アルコキシ基またはハロゲンで置換された4〜8個の環原子を含む含窒素飽和複素環が形成され、前記含窒素飽和複素環はピペリジン環、モルホリン環、ピペラジン環、N-メチルピペラジン環、ホモモルホリン環またはホモピペラジン環が含まれ、
R 3 は、
Figure 2016510042

であり、このうち、R C は、HまたはC1-C3アルキル基である]。
(項目2)
R 1 とR 2 は、それぞれ独立に、3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイル、8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイルまたはNR A R B であり、そしてR 1 とR 2 の少なくとも一つは、3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイルまたは8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイルであり、
このうち、R A とR B は、それぞれ独立に、H、非置換またはC1-C3アルコキシ基、ハロゲンで置換されたC1-C3アルキル基、非置換またはハロゲンで置換されたC1-C3アルコキシ基、或いは、R A 及びR B とそれらを連結したNとともに、非置換またはC1-C3アルキル基、C1-C3アルコキシ基またはハロゲンで置換された6〜7個の環原子を含む含窒素飽和複素環が形成される
項目1に記載のピリドピリミジンあるいはピリミドピリミジン化合物またはその異性体またはその薬学的に許容可能な塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物。
(項目3)
R 1 とR 2 は、それぞれ独立に、3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイル、8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイルまたはNR A R B であり、そしてR 1 とR 2 の少なくとも一つは、3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイルまたは8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイルであり、
このうち、R A 及びR B はそれらを連結したNとともに、非置換またはC1-C3アルキル基、C1-C3アルコキシ基またはハロゲンで置換されたモルホリン環を形成する
項目1に記載のピリドピリミジンあるいはピリミドピリミジン化合物またはその異性体またはその薬学的に許容可能な塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物。
(項目4)
R 1 は、
Figure 2016510042

であり、R 2
Figure 2016510042

であり、或いは、R 2
Figure 2016510042

であり、R 1
Figure 2016510042

である
項目1に記載のピリドピリミジンあるいはピリミドピリミジン化合物またはその異性体またはその薬学的に許容可能な塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物。
(項目5)
Rcは、Hまたはメチルである
項目1に記載のピリドピリミジンあるいはピリミドピリミジン化合物またはその異性体またはその薬学的に許容可能な塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物。
(項目6)
式(I)で示される化合物は、
Figure 2016510042

Figure 2016510042

からなる群から選択される化合物である
項目1に記載のピリドピリミジンあるいはピリミドピリミジン化合物またはその異性体またはその薬学的に許容可能な塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物。
(項目7)
PI3K-AKT-mTORシグナル伝達経路の機能不全による疾患または病状の治療における項目1〜6のいずれか一項に記載のピリドピリミジンあるいはピリミドピリミジン化合物またはその異性体またはその薬学的に許容可能な塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物の、mTOR阻害剤としての用途。
(項目8)
前記PI3K-AKT-mTORシグナル伝達経路の機能不全による疾患または病状は腫瘍である項目7に記載の用途。
(項目9)
治療的有効量の項目1-6のいずれか一項に記載のピリドピリミジンあるいはピリミドピリミジン化合物またはその異性体またはその薬学的に許容可能な塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物、および任意選択で薬学的に許容可能な担体または賦形剤を含む薬剤組成物。
(項目10)
治療的有効量の項目1-6のいずれか一項に記載のピリドピリミジンあるいはピリミドピリミジン化合物またはその異性体またはその薬学的に許容可能な塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物、および任意選択で薬学的に許容可能な担体または賦形剤を含むmTOR阻害剤。

Claims (10)

  1. 式(Ia)で示されたピリドピリミジンあるいはピリミドピリミジン系化合物またはその異性体またはその薬学的に許容可能な塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物であって、
    Figure 2016510042
    [このうち、
    R1とR2は、それぞれ独立に、3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイル、8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイルまたはNRARBであり、そしてR1とR2の少なくとも一つは、3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイルまたは8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイルであり、
    このうち、RAとRBは、それぞれ独立に、H、非置換またはC1-C6アルコキシ基或いはハロゲンで置換されたC1-C6アルキル基、非置換またはハロゲンで置換されたC1-C6アルコキシ基であり、或いは、RA及びRBとそれらを連結したNとともに、非置換またはC1-C6アルキル基、C1-C6アルコキシ基またはハロゲンで置換された4〜8個の環原子を含む含窒素飽和複素環が形成され、前記含窒素飽和複素環はピペリジン環、モルホリン環、ピペラジン環、N-メチルピペラジン環、ホモモルホリン環またはホモピペラジン環が含まれ、
    R3は、
    Figure 2016510042
    であり、このうち、RCは、HまたはC1-C3アルキル基である]。
  2. R1とR2は、それぞれ独立に、3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイル、8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイルまたはNRARBであり、そしてR1とR2の少なくとも一つは、3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイルまたは8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイルであり、
    このうち、RAとRBは、それぞれ独立に、H、非置換またはC1-C3アルコキシ基、ハロゲンで置換されたC1-C3アルキル基、非置換またはハロゲンで置換されたC1-C3アルコキシ基、或いは、RA及びRBとそれらを連結したNとともに、非置換またはC1-C3アルキル基、C1-C3アルコキシ基またはハロゲンで置換された6〜7個の環原子を含む含窒素飽和複素環が形成される
    請求項1に記載のピリドピリミジンあるいはピリミドピリミジン化合物またはその異性体またはその薬学的に許容可能な塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物。
  3. R1とR2は、それぞれ独立に、3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイル、8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイルまたはNRARBであり、そしてR1とR2の少なくとも一つは、3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイルまたは8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタノイルであり、
    このうち、RA及びRBはそれらを連結したNとともに、非置換またはC1-C3アルキル基、C1-C3アルコキシ基またはハロゲンで置換されたモルホリン環を形成する
    請求項1に記載のピリドピリミジンあるいはピリミドピリミジン化合物またはその異性体またはその薬学的に許容可能な塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物。
  4. R1は、
    Figure 2016510042
    であり、R2
    Figure 2016510042
    であり、或いは、R2
    Figure 2016510042
    であり、R1
    Figure 2016510042
    である
    請求項1に記載のピリドピリミジンあるいはピリミドピリミジン化合物またはその異性体またはその薬学的に許容可能な塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物。
  5. Rcは、Hまたはメチルである
    請求項1に記載のピリドピリミジンあるいはピリミドピリミジン化合物またはその異性体またはその薬学的に許容可能な塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物。
  6. 式(I)で示される化合物は、
    Figure 2016510042
    Figure 2016510042
    からなる群から選択される化合物である
    請求項1に記載のピリドピリミジンあるいはピリミドピリミジン化合物またはその異性体またはその薬学的に許容可能な塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物。
  7. PI3K-AKT-mTORシグナル伝達経路の機能不全による疾患または病状の治療における請求項1〜6のいずれか一項に記載のピリドピリミジンあるいはピリミドピリミジン化合物またはその異性体またはその薬学的に許容可能な塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物の、mTOR阻害剤としての用途。
  8. 前記PI3K-AKT-mTORシグナル伝達経路の機能不全による疾患または病状は腫瘍である請求項7に記載の用途。
  9. 治療的有効量の請求項1-6のいずれか一項に記載のピリドピリミジンあるいはピリミドピリミジン化合物またはその異性体またはその薬学的に許容可能な塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物、および任意選択で薬学的に許容可能な担体または賦形剤を含む薬剤組成物。
  10. 治療的有効量の請求項1-6のいずれか一項に記載のピリドピリミジンあるいはピリミドピリミジン化合物またはその異性体またはその薬学的に許容可能な塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物、および任意選択で薬学的に許容可能な担体または賦形剤を含むmTOR阻害剤。
JP2015560533A 2013-03-04 2014-02-28 ピリドピリミジンまたはピリミドピリミジン系化合物、その製造方法、薬剤組成物及びその用途 Pending JP2016510042A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN201310068888.8A CN103588792B (zh) 2013-03-04 2013-03-04 吡啶并嘧啶或嘧啶并嘧啶类化合物、其制备方法、药物组合物及其用途
CN201310068888.8 2013-03-04
PCT/CN2014/072678 WO2014135028A1 (zh) 2013-03-04 2014-02-28 吡啶并嘧啶或嘧啶并嘧啶类化合物、其制备方法、药物组合物及其用途

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016510042A true JP2016510042A (ja) 2016-04-04
JP2016510042A5 JP2016510042A5 (ja) 2016-09-29

Family

ID=50079144

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015560533A Pending JP2016510042A (ja) 2013-03-04 2014-02-28 ピリドピリミジンまたはピリミドピリミジン系化合物、その製造方法、薬剤組成物及びその用途

Country Status (12)

Country Link
US (1) US9796732B2 (ja)
EP (1) EP2966079B1 (ja)
JP (1) JP2016510042A (ja)
CN (1) CN103588792B (ja)
AU (1) AU2014225155B2 (ja)
CA (1) CA2903072C (ja)
DE (1) DE14760712T1 (ja)
DK (1) DK2966079T3 (ja)
ES (1) ES2572105T3 (ja)
HK (1) HK1217197A1 (ja)
RU (1) RU2662713C2 (ja)
WO (1) WO2014135028A1 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103588792B (zh) * 2013-03-04 2016-03-23 中国科学院上海药物研究所 吡啶并嘧啶或嘧啶并嘧啶类化合物、其制备方法、药物组合物及其用途
CN106008559B (zh) * 2015-03-25 2020-10-16 中国科学院上海药物研究所 取代吡啶并嘧啶类化合物的合成工艺
US10722484B2 (en) 2016-03-09 2020-07-28 K-Gen, Inc. Methods of cancer treatment
CN111148747B (zh) * 2017-11-07 2023-04-04 中国科学院上海药物研究所 吡啶并嘧啶类化合物的盐型和晶型及其制备方法
CN109867667B (zh) * 2017-12-05 2021-06-11 中国药科大学 含有吡啶并嘧啶结构的parp和pi3k双靶点抑制剂
JP7307817B2 (ja) * 2019-05-06 2023-07-12 メッドシャイン ディスカバリー インコーポレイテッド mTORC1/2デュアルキナーゼ活性阻害剤の塩形、結晶形及びその製造方法
WO2022061251A1 (en) * 2020-09-18 2022-03-24 Plexxikon Inc. Compounds and methods for kras modulation and indications therefor
WO2022228576A1 (zh) * 2021-04-30 2022-11-03 上海医药集团股份有限公司 一种靶向蛋白调节剂的化合物及其应用
CA3228310A1 (en) * 2021-08-10 2023-02-16 Michael M. YAMANO Heterocyclic compounds and methods of use
TW202321242A (zh) * 2021-08-10 2023-06-01 美商安進公司 雜環化合物及使用方法
WO2023244600A1 (en) * 2022-06-15 2023-12-21 Mirati Therapeutics, Inc. Prodrugs of pan-kras inhibitors
WO2024057013A1 (en) * 2022-09-12 2024-03-21 Exscientia Ai Limited Nlrp3 modulators

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010522209A (ja) * 2007-03-21 2010-07-01 ワイス エルエルシー PI3キナーゼおよびmTORの阻害剤としてのイミダゾロピリミジン類似体およびその使用
WO2010120987A1 (en) * 2009-04-17 2010-10-21 Wyeth Llc Ring fused, ureidoaryl- and carbamoylaryl-bridged morpholino-pyrimidine compounds, their use as mtor kinase and pi3 kinase inhibitors, and their syntheses
CN102887895A (zh) * 2011-07-22 2013-01-23 山东轩竹医药科技有限公司 吡啶并嘧啶类mTOR抑制剂
WO2013016999A1 (zh) * 2011-08-04 2013-02-07 江苏豪森药业股份有限公司 杂芳基并嘧啶类衍生物、其制备方法和用途

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20070113252A (ko) * 2005-02-25 2007-11-28 쿠도스 파마슈티칼스 리미티드 2,4-디아미노-피리도피리미딘 유도체 및 이의 mTOR억제제로서의 용도
UA96745C2 (en) * 2005-11-22 2011-12-12 Кудос Фармасьютикалз Лимитед PYRIDO-, PYRAZO- AND PYRIMIDO-PYRIMIDINE DERIVATIVES AS mTOR INHIBITORS
EP2050749B1 (en) * 2006-08-08 2017-11-22 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha Pyrimidine derivative as pi3k inhibitor and use thereof
UA96304C2 (en) * 2006-08-23 2011-10-25 Кудос Фармасьютикалз Лимитед 2-METHYLMORPHOLINE PYRIDO-, PYRAZO- AND PYRIMIDO-PYRIMIDINE DERIVATIVES AS mTOR INHIBITORS
CN103588792B (zh) * 2013-03-04 2016-03-23 中国科学院上海药物研究所 吡啶并嘧啶或嘧啶并嘧啶类化合物、其制备方法、药物组合物及其用途

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010522209A (ja) * 2007-03-21 2010-07-01 ワイス エルエルシー PI3キナーゼおよびmTORの阻害剤としてのイミダゾロピリミジン類似体およびその使用
WO2010120987A1 (en) * 2009-04-17 2010-10-21 Wyeth Llc Ring fused, ureidoaryl- and carbamoylaryl-bridged morpholino-pyrimidine compounds, their use as mtor kinase and pi3 kinase inhibitors, and their syntheses
CN102887895A (zh) * 2011-07-22 2013-01-23 山东轩竹医药科技有限公司 吡啶并嘧啶类mTOR抑制剂
WO2013016999A1 (zh) * 2011-08-04 2013-02-07 江苏豪森药业股份有限公司 杂芳基并嘧啶类衍生物、其制备方法和用途

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
PIKE, KURT G. ET AL.: "Optimization of potent and selective dual mTORC1 and mTORC2 inhibitors: The discovery of AZD8055 and", BIOORGANIC & MEDICINAL CHEMISTRY LETTERS, vol. 23, no. 5, JPN6017029559, 2013, pages 1212 - 1216, XP028976469, DOI: doi:10.1016/j.bmcl.2013.01.019 *

Also Published As

Publication number Publication date
DE14760712T1 (de) 2017-12-14
CA2903072A1 (en) 2014-09-12
CN103588792B (zh) 2016-03-23
DK2966079T1 (da) 2016-05-17
ES2572105T1 (es) 2016-05-30
HK1217197A1 (zh) 2016-12-30
US9796732B2 (en) 2017-10-24
RU2662713C2 (ru) 2018-07-27
EP2966079A1 (en) 2016-01-13
CA2903072C (en) 2019-05-07
AU2014225155B2 (en) 2017-11-23
ES2572105T3 (es) 2022-04-13
RU2015140387A (ru) 2017-03-30
WO2014135028A1 (zh) 2014-09-12
US20150368274A1 (en) 2015-12-24
EP2966079B1 (en) 2021-11-24
EP2966079A4 (en) 2016-11-09
DK2966079T3 (da) 2022-02-14
AU2014225155A1 (en) 2015-10-15
CN103588792A (zh) 2014-02-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2016510042A (ja) ピリドピリミジンまたはピリミドピリミジン系化合物、その製造方法、薬剤組成物及びその用途
JP6248123B2 (ja) 塩誘導性キナーゼ2(SIK2)阻害剤としての置換された1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン及び1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン誘導体
JP5350277B2 (ja) Pi3k阻害剤としてのピロロピリミジン誘導体及びその用途
CA3177261A1 (en) Benzothiazolyl biaryl compound, and preparation method and use
US20230219946A1 (en) Pyrimidin-4(3h)-one heterocyclic compound, preparation method thereof, and pharmaceutical use thereof
RU2742485C2 (ru) Гетероциклическое соединение, используемое как ингибитор fgfr
JP2017524703A (ja) 2,4−二置換7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン誘導体、その製造方法および医薬における使用
JP5583698B2 (ja) プロテインキナーゼablおよびsrcの阻害剤としてのアザインドール誘導体
JP2022523477A (ja) ピロロピリミジン誘導体及びこれを有効成分として含有するタンパク質キナーゼ関連疾患の予防又は治療用薬学的組成物
JP2022502438A (ja) Fgfr4阻害剤及びその使用
CN116568308A (zh) 一类杂环类shp2抑制剂、其制备方法及用途
JP2022517723A (ja) Cdk阻害剤としての大環状化合物、その製造方法及びその医薬品における応用
KR101236731B1 (ko) 아자인돌 화합물, 이를 포함하는 pi3k 저해제용 약학 조성물 및 pi3k와 연관된 질환 치료용 약학 조성물
AU2021300495B2 (en) Aryl phosphorus oxide compounds and use thereof
CN111836819A (zh) 一种含有芳胺基取代的吡咯并嘧啶类化合物、制备方法及其应用
CN111808077B (zh) 哌嗪酰胺衍生物,其制备方法及其在医药上的用途
TW202136267A (zh) Bruton酪胺酸激酶(BTK)抑制劑
ES2655284T3 (es) Pirido[3,2-d]pirimidinas trisustituidas, sus procedimientos de preparación y su uso en terapia
CA3227713A1 (en) 8-oxa-3-azabicyclo[3.2.1]octane compounds or salt thereof, and preparation method and use thereof
WO2023187471A1 (en) Heteroaryl derivative compounds, and uses thereof
TW202417455A (zh) 新穎三雜環化合物及藥學組成物
JP2014214138A (ja) ヒドロキシル基を有するピペラジン誘導体及びその塩

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160809

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160809

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170804

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20171027

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180104

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180702

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20181001

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20181212