JP2016507635A - 処理されたアンモニウムオクタモリブデート組成物 - Google Patents

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Abstract

処理方法は、二峰性の粒径分布を有するアンモニウムオクタモリブデート前駆体粉末の初期供給物を与え;アンモニウムオクタモリブデート前駆体粉末の初期供給物に一定量の溶媒を施して湿った中間体粉末を形成し;そして、湿った中間体粉末に、施した溶媒を一定時間かけて吸着させる;工程を含み、施す溶媒の量及び時間は、実質的に単峰性の粒径分布を有する処理されたアンモニウムオクタモリブデート粉末組成物を形成するのに十分なものである。【選択図】図1

Description

本発明は、概してアンモニウムオクタモリブデート組成物の製造に関し、より詳しくは光学マーキング可能なインク及びポリマーの配合において有用なアンモニウムオクタモリブデート粉末組成物の製造に関する。
アンモニウムオクタモリブデート:(NHMo26又は「AOM」は、商業的に有用なモリブデン組成物であり、種々の相又は異性体で入手できる。アンモニウムオクタモリブデートと呼ばれる化合物はまた、「ジアンモニウムカテナテトラモリブデート」、「アンモニウムテトラモリブデート」、「テトラアンモニウムヘキサモリブデート」として、或いはCAS番号12411−64−2によって種々の形態で通常的に知られている。ここではα相又は「α−AOM」が特に興味深いが、他の相は公知であり、幾つかの用途において用いることができる。
α−AOMは、通常はアンモニウムジモリブデート:(NHMo又は「ADM」の熱分解によって製造される。熱分解プロセスは、次の基本的な化学反応にしたがって行われる。
(1)4(NHMo+熱→α−(NHMo26+4NH+2H
或いは、α−AOMはまた、「アンモニウムオクタモリブデート−α」と題された米国特許4,762,700(それが開示している全てに関して参照として本明細書中に包含する)において開示されているもののような水性又は湿潤プロセスによって製造することもできる。
α−AOMは、種々のタイプのプラスチック材料の発煙抑制剤として通常的に用いられているが、これはまた、種々のタイプの光学マーキング可能なインク組成物の形成において用いることもできる。かかるインク組成物は、光、通常はレーザーの照射に応答して色を変化させるが、他の光源を用いることができる。色の変化は、酸化状態の変化及び/又はインク組成物のAOM構成成分の非化学量論生成物の形成の結果である。
数種類のAOMをベースとする光学マーキング可能な組成物又はインクが、米国特許7,485,403及び8,048,605(両方とも「レーザーマーキング可能な組成物」と題され、両方ともそれらが開示している全てに関して参照として本明細書中に包含する)において開示されている。簡潔に言うと、‘403及び‘605特許において開示されているインク組成物の例は、多価金属のオキシアニオン、溶媒、及びバインダーを含む。多価金属のオキシアニオンにはAOM、特にα−AOMを含ませることができるが、他の材料も確認されている。溶媒には、水、エタノール、酢酸エチル、イソプロピルアルコール、及び炭化水素のような、インク及びラッカーのために通常用いられる任意の広範囲の溶媒を含ませることができる。バインダーは、通常はポリマーであり、アクリル樹脂、セルロース、ポリビニルアルコール、ポリエステルなどを含ませることができる。バインダーには更に、ヒドロキシル、アセトキシ、エーテルアセタール、又はハロゲンのような不安定な基を含ませることができる。開示されているインク組成物にはまた、これも上記の特許に記載されているように、広範囲のファクター及び所望のインク特性によって数多くの更なる添加剤及び組成物を含ませることもできる。
一般的に言えば、種々のインク又は光学マーキング可能な組成物は、適当な量のAOM、溶媒、及びバインダー材料を混合してラッカーを形成することによって形成される。次に、マーキングする材料(例えば紙又はボール紙)にラッカーを施し、乾燥させる。実際のマーキング及び画像形成プロセスは、好適な波長の光(例えばレーザー光線)を施されたインクの上に向けて、それによりインクの色を変化さ、それによって所望の画像を形成することによって行うことができる。
インクに加えて、参照した特許においてはまた、AOMを、ナイロン、ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ABSポリマー、ポリオレフィンなどのような種々のタイプのポリマー中に直接導入することもでき、これはその後にインクに関して用いるものと同様のプロセスで所望のように直接マーキングすることができることも教示されている。
米国特許4,762,700 米国特許7,485,403 米国特許8,048,605
処理方法には、二峰性の粒径分布を有するアンモニウムオクタモリブデート前駆体粉末の初期供給物を与え;アンモニウムオクタモリブデート前駆体粉末の初期供給物に一定量の溶媒を施して湿った中間体粉末を形成し;そして、湿った中間体粉末に、施した溶媒を一定時間かけて吸着させる;工程を含ませることができ、施す溶媒の量及び時間は、実質的に単峰性の粒径分布を有する処理されたアンモニウムオクタモリブデート粉末組成物を形成するのに十分なものである。
また、二峰性粒径分布を有するアンモニウムオクタモリブデート前駆体粉末の初期供給物に一定量の水を加えること、及びアンモニウムオクタモリブデート粉末の初期供給物に、加えた水を一定時間かけて吸着させることによって製造され、加える水の量及び時間は、単峰性の粒径分布を有する処理されたアンモニウムオクタモリブデート粉末組成物を生成させるのに十分なものである、アンモニウムオクタモリブデート組成物も開示される。
また、多価金属のオキシアニオン、溶媒、及びバインダーを含み、改良点が、アンモニウムオクタモリブデート前駆体粉末の初期供給物に一定量の溶媒を施して湿った中間体粉末を形成すること、及び湿った中間体粉末に、施した溶媒を一定時間かけて吸着させることによって製造される実質的に単峰性の粒径分布を有するアンモニウムオクタモリブデート粉末を多価金属のオキシアニオンとして用いることを含み、施す溶媒の量及び時間は、実質的に単峰性の粒径分布を有する処理されたアンモニウムオクタモリブデート粉末組成物を形成するのに十分なものであるタイプの改良された光学マーキング可能なインク組成物も開示される。
他の態様においては、処理方法には、二峰性の粒径分布を有するアンモニウムオクタモリブデート前駆体粉末の初期供給物を与え;中間吸着剤を与え;中間吸着剤に一定量の溶媒を施して、溶媒を含む中間吸着剤を生成させ;溶媒を含む中間吸着剤及びアンモニウムオクタモリブデート前駆体粉末の初期供給物を容器中に配置し;容器を密閉し;そして、アンモニウムオクタモリブデート前駆体粉末の初期供給物に、中間吸着剤から脱着した溶媒を一定時間かけて吸着させる;ことを含ませることができ、溶媒の量及び時間は、実質的に単峰性の粒径分布を有する処理されたアンモニウムオクタモリブデート粉末組成物を形成するのに十分なものである。
処理方法の更に他の態様には、二峰性の粒径分布を有し、乾燥減量によって測定して少なくとも約0.1重量%の保有湿分を有するアンモニウムオクタモリブデート前駆体粉末の初期供給物を与え;アンモニウムオクタモリブデート前駆体粉末の初期供給物を容器中に配置し;容器を密閉し;そして、密閉された容器を、少なくとも約30℃の温度に、実質的に単峰性の粒径分布を有する処理されたアンモニウムオクタモリブデート粉末組成物を形成するのに十分な時間加熱する;
ことを含ませることができる。
本発明の実例の現時点で好ましい代表的な態様を図面において示す。
図1は、処理されたアンモニウムオクタモリブデート組成物を製造する方法の一態様における基本的なプロセス工程を図示する。 図2は、二峰性の粒径分布を有する通常の商業的に入手できる標準のアンモニウムオクタモリブデート前駆体材料の粒径ヒストグラム及び積算篩下分布のプロットである。 図3は、単峰性の粒径分布を有する処理されたアンモニウムオクタモリブデート粉末組成物の粒径ヒストグラム及び積算篩下分布のプロットである。 図4は、通常のアンモニウムオクタモリブデート前駆体材料の2000倍の倍率の走査電子顕微鏡写真である。 図5は、処理されたアンモニウムオクタモリブデート粉末組成物の2000倍の倍率の走査電子顕微鏡写真である。 図6は、「超粉砕」したアンモニウムオクタモリブデート前駆体材料の粒径ヒストグラム及び積算篩下分布のプロットである。 図7は、床水蒸気処理プロセスの実験1の部分的に処理されたアンモニウムオクタモリブデート粉末組成物の粒径ヒストグラム及び積算篩下分布のプロットである。 図8は、床水蒸気処理プロセスの実験2の部分的に処理されたアンモニウムオクタモリブデート粉末組成物の粒径ヒストグラム及び積算篩下分布のプロットである。 図9は、床水蒸気処理プロセスの実験3の処理されたアンモニウムオクタモリブデート粉末組成物の粒径ヒストグラム及び積算篩下分布のプロットである。 図10aは、床水蒸気処理プロセスの実験4の処理されたアンモニウムオクタモリブデート粉末組成物の第2の試料部分の粒径ヒストグラム及び対応する積算篩下分布のプロットである。 図10bは、床水蒸気処理プロセスの実験4の処理されたアンモニウムオクタモリブデート粉末組成物の第3の試料部分の粒径ヒストグラム及び対応する積算篩下分布のプロットである。 図11aは、床水蒸気処理プロセスの実験5の処理されたアンモニウムオクタモリブデート粉末組成物の第1の試料部分の粒径ヒストグラム及び対応する積算篩下分布のプロットである。 図11bは、床水蒸気処理プロセスの実験5の処理されたアンモニウムオクタモリブデート粉末組成物の第2の試料部分の粒径ヒストグラム及び対応する積算篩下分布のプロットである。 図11cは、床水蒸気処理プロセスの実験5の処理されたアンモニウムオクタモリブデート粉末組成物の第3の試料部分の粒径ヒストグラム及び対応する積算篩下分布のプロットである。 図12は、回転乾燥機水蒸気処理プロセスのために用いたアンモニウムオクタモリブデート前駆体粉末材料の粒径ヒストグラム及び積算篩下分布のプロットである。 図13は、回転乾燥機水蒸気処理プロセスによって製造された処理されたアンモニウムオクタモリブデート粉末組成物の粒径ヒストグラム及び積算篩下分布のプロットである。 図14は、溶媒噴霧プロセスのために用いた予備処理したアンモニウムオクタモリブデート前駆体粉末材料の粒径ヒストグラム及び積算篩下分布のプロットである。 図15は、溶媒噴霧プロセスの実験1において製造された組成物の粒径ヒストグラム及び対応する積算篩下分布のプロットである。 図16は、溶媒噴霧プロセスの実験2において製造された組成物の粒径ヒストグラム及び対応する積算篩下分布のプロットである。 図17は、溶媒噴霧プロセスの実験3において製造された組成物の粒径ヒストグラム及び対応する積算篩下分布のプロットである。 図18は、溶媒噴霧プロセスの実験4において製造された組成物の粒径ヒストグラム及び対応する積算篩下分布のプロットである。 図19は、処理されたアンモニウムオクタモリブデート組成物を製造する方法の他の態様における基本的なプロセス工程の概要図である。 図20は、処理されたアンモニウムオクタモリブデート組成物を製造する方法の更に他の態様における基本的なプロセス工程の概要図である。 図21は、図19において示す中間吸着剤プロセスによって製造される組成物の粒径ヒストグラム及び積算篩下分布のプロットである。
処理されたアンモニウムオクタモリブデート組成物12を製造する方法10の種々の態様を図1に示し、これにはアンモニウムオクタモリブデート(AOM)前駆体粉末14の初期供給物を与えることを含ませることができる。典型的な態様においては、アンモニウムオクタモリブデート前駆体粉末14には、ADMの熱分解によって製造されるα−AOM粉末を含ませることができる。α−AOM前駆体粉末14は、図2において最もよく分かるように、2つのモードピーク18及び20を有する実質的に二峰性の粒径分布16を有していてよい。次に、水のような溶媒22をアンモニウムオクタモリブデート前駆体粉末14の初期供給物に施して、湿った中間体粉末組成物24を形成することができる。
ここで非常に詳細に記載するように、溶媒22は、液体又は水蒸気(即ち気体)の形態で、種々の方法でAOM前駆体粉末14の初期供給物に加えるか又は施して、湿った中間体粉末組成物24を形成することができる。例えば一態様においては、溶媒22は、液体形態で(例えば1以上の霧化ノズル26によって生成する霧化流25として)AOM前駆体粉末14に加えて、溶媒22をAOM前駆体粉末14全体に均一に分散させることができる。別の態様においては、溶媒22は、まず気化、即ち(溶媒22が水である態様においては)水蒸気発生装置30によって水蒸気28に転化させることができる。次に、水蒸気28をAOM前駆体粉末14に(例えば1以上の水蒸気ポート32を通して)施して、湿った中間体粉末組成物24を形成することができる。
幾つかの態様においては、湿潤プロセス中にAOM前駆体粉末14の初期供給物を回転撹拌又は他の形態で撹拌して、AOM前駆体粉末14への溶媒22(即ち液体形態又は蒸気として)のより均一な適用を促進させることが望ましい可能性がある。一態様においては、ドラムタイプの回転撹拌装置34を用いて、溶媒22を施しながらAOM前駆体粉末14をかき混ぜるか又は回転撹拌することができる。或いは、本明細書において更に詳細に記載するように他の配置も可能である。
上述したように、AOM前駆体粉末14の初期供給物に溶媒22(即ち液体又は蒸気形態)を施すことによって、湿った中間体粉末組成物24が形成される。次に、湿った中間体粉末組成物24に、処理されたAOM組成物12を生成させるのに十分な時間、施した溶媒22を吸着させる。吸着プロセス中において、AOM前駆体粉末14の幾つかの物理特性が大きく変化する。例えば、溶媒吸着プロセス中において、AOM前駆体粉末14の粒径分布が、2つのモードピーク18及び20を有する実質的に二峰性の分布16(図2)から、単一のモードピーク38を有する実質的に単峰性の分布36に変化又は移行される。図3を参照。
粒径分布特性の変化又は移行に加えて、本発明の処理プロセス10によって、処理されたAOM組成物12の個々の粒子の表面形態又はテクスチャーの変化ももたらされると考えられる。例えば、ここでは主として図4及び5を参照すると、未処理のAOM前駆体粉末14(図4)及び処理されたAOM組成物12(図5)の走査電子顕微鏡写真は、個々の粒子の表面テクスチャーの多少の変化が起こったことを示唆している。現時点においては、表面テクスチャーの変化は、光学マーキング可能なインク及びポリマーの形成において用いる際の本発明の処理されたAOM組成物12の改良された性能に対して多少の影響を与える可能性があると考えられている。
ここで主として図1に戻って参照すると、湿った中間生成物24は、所望の場合には最終の処理されたAOM組成物12であると認められる前に更に処理することができる。例えば、湿った中間生成物24をオーブン又は乾燥機54内で更に加熱/乾燥して、中間生成物24中に含まれる可能性がある残留湿分のレベルを更に減少させることができる。中間生成物24はまた、更なる摩砕又は粉砕工程56にかけて、処理プロセス中に形成された可能性があるより大きい凝集体を分解することもできる。摩砕又は粉砕工程56は、未処理の中間生成物24又は乾燥機54からの乾燥された中間生成物のいずれについても行うことができる。
その後、最終の処理されたAOM組成物12は、AOMベースの光学マーキング可能なインク及びポリマー組成物の製造において用いることができる。処理されたAOM組成物12を用いて、特定の配合物に必要な従来のAOMの全部又は一部を置き換えて、インク及び/又はポリマー組成物の性能を向上させることができる。
本発明の処理方法の大きな有利性は、これによって、AOMベースの光学マーキング可能なインク及びポリマーの製造において用いた際に向上した性能を示す処理されたAOM組成物12が生成することである。例えば、本発明の処理されたAOM組成物12は、処理されたAOM組成物12から製造されるインクラッカー組成物の向上した粘度性能を与える。より具体的には、処理されたAOM組成物12を用いることによって、従来のAOM組成物によって通常達成することができるものよりも概してより低い粘度を有するインクラッカー又は組成物が得られる。本発明の処理されたAOM組成物12を用いて製造されるインク組成物のより低い粘度は、より低い粘度によってインク混合段階中に更なる液体又は他の粘度調整剤(これらは乾燥したインクの性能に悪影響を与える可能性がある)を加える必要性が排除されるという点で重要である。更に、処理されたAOM組成物12を用いることによって、光学マーキングプロセスの後に得られるインク組成物の向上した性能も与えられる。かかる向上した性能としては、知覚色(即ち白色度)及び光学密度特性が挙げられるが、これらに限定されない。
更に、本明細書に記載する処理方法を用いて、粒径分布を二峰性16から単峰性36に容易に且つ速やかに移行又は転化させる能力はまた、従来の手段(例えば粉砕及び/又は分級プロセスによる)によっては所望の単峰性分布を達成することが困難であるという点で有利である。例えば、上述したように、光学マーキング可能なインクにおいて用いるアンモニウムオクタモリブデート組成物は、アンモニウムジモリブデート(ADM)の熱分解によって生成するα形態(即ちα−AOM)を含むことが一般に好ましい。熱分解α−AOMは、通常は、図2において最もよく分かるように、2つのモードピーク18及び20を有する二峰性の粒径分布16を示す。更に、これらのモードピークは、通常はおよそ1μm及び10μmの粒径において現れる。1μmの粒径は非常に小さく、通常はタバコの煙の中に含まれる粒子のオーダーであり、より大きな寸法のものから容易に除去又は分離することができない。10μmの粒子は種々のタイプの摩砕又は粉砕プロセスによって容易に寸法を減少させることができるが、10μmの粒子の小さい寸法であっても、かかる摩砕又は粉砕プロセスが殆どの用途に関して実益のないものになる。粉砕又は分級プロセスを更に複雑にするものは、α−AOM粉末が通常は流動性でなく、これによりかかるプロセスのために粉末を取り扱うことの困難性が生じることである。
これも重要なことには、予備試験によって、本発明の処理されたAOM組成物12の単峰性の粒径分布36(図3)は、本発明の光学マーキング可能なインク組成物12の向上した性能をもたらす唯一のファクターとは限らないことが示される。例えば、更に処理及び分級して実質的に単峰性の粒径分布を獲得した従来のAOM材料は、本発明の処理されたAOM組成物12の向上した性能を有する光学マーキング可能なインクを与えなかった。即ち、処理されたAOM組成物と未処理のAOM組成物との間には、後者を更に処理して処理されたAOM組成物12の単峰性又はほぼ単峰性の粒径分布を達成した場合であっても大きな差が未だ存在する。
従前に簡潔に記載したように、現時点においては、本発明の処理されたAOM組成物12の(未処理のAOMと比較して)向上した性能はまた、部分的には処理されたAOM組成物12の個々の粒子のテクスチャーにおける形態的変化のためでもある可能性があると考えられている。図4及び5を参照。処理されたAOM12の向上した性能に関する具体的な構造基盤は現時点においては完全には理解されていないが、本明細書において確認されるように、数多くのプロセス工程がこれらの有利性を達成する上で極めて重要であると考えられる。
本発明の処理されたAOM組成物12の更に他の重要な特徴は、処理されたAOM組成物12が未処理のAOM組成物と実質的に同等の無水強熱減量値(LOI)を示すことである。LOI値は、光学マーキング可能なインク組成物の配合において重要なパラメーターである。本発明の処理されたAOM組成物12においてほぼ同等のLOI値を維持する能力によって、本発明の処理されたAOM組成物12の更なる有利性が更に示される。
本発明の処理されたAOM粉末組成物12を形成又は製造することに関する種々の態様、並びに光学マーキング可能なインク及びポリマーの製造に関連する処理されたAOM組成物12のより重要な特性及び有利性の幾つかを簡潔に記載したが、ここで、処理されたAOM組成物12を製造する方法の種々の好ましい態様を詳細に説明する。しかしながら、説明を進める前に、以下の記載も特許請求されているプロセスも、他に示さない限りにおいては、試薬の量、試薬添加の順番、反応条件、及び他の数値などの任意の特定の運転パラメーターに限定されるとみなすべきではないことを留意すべきである。更には、具体的な反応パラメーター及び他の運転ファクターは、定型的な予備パイロット試験を用いて、所定の状況において(環境ファクター、製造規模の要求などを考慮して)最適化することができることを留意すべきである。ここに与える議論は、最適の結果を与えるように設計され、限定又は制限とはみなされない1以上の好ましい態様を包含する。
ここで主として図1及び2に戻って参照すると、処理されたアンモニウムオクタモリブデート組成物12を製造する方法10には、アンモニウムオクタモリブデート(AOM)前駆体材料14の初期供給物を与えることを含ませることができる。従前で言及したように、アンモニウムオクタモリブデートと呼ばれる化合物はまた、「ジアンモニウムカテナテトラモリブデート」、「アンモニウムテトラモリブデート」、「テトラアンモニウムヘキサモリブデート」として、又はCAS番号12411−64−2によって種々の形態で通常的に知られている。したがって、本明細書において用いる「AOM」という用語は、これらの他の名称によって種々の形態で知られている化合物を包含するものとみなすべきである。一態様においては、AOM前駆体材料14は、本明細書において記載するように、アンモニウムジモリブデート(ADM)の熱分解によって製造されるα相アンモニウムオクタモリブデート(α−AOM)粉末材料を含む。熱分解α−AOMは、数多くの製造供給元から容易に商業的に入手できる。例として、本明細書に示し且つ記載する種々の態様及び例においては、AOM前駆体粉末材料14は、Climax Molybdenum CompanyのFt. Madison, IA(米国)事業部によって製造されている熱分解α−AOM粉末材料を含む。
Climax Molybdenum Companyによって製造されているα−AOM前駆体粉末材料14は、図2において最もよく分かるように、2つのモードピーク18及び20を有する二峰性の粒径分布16を有する微細な粉末を含む。説明を進める前に、本明細書において用いる「二峰性」という用語は、粒径の差分プロット又はグラフ、或いは別個の粒径のヒストグラムプロット又はグラフにおいて極大として現れる2つのモードピークを含む粒径分布を指すことを留意すべきである。同様に、「単峰性」という用語は、粒径の差分プロット又は別個の粒径のヒストグラムプロットにおいて見られる単一のモードピーク又は最大値を含む粒径分布を指す。更に、本明細書において示され且つ記載される粒径分布プロットは、実施例セクションにおいて具体的に規定するように、1以上の異なるタイプの液体分散タイプのレーザー粒径分析器によって形成されたものであることを留意すべきである。第1のタイプの分析器は、Orleans,フランスのCompagnie Industrielle des Lasers(Cilas)によって製造されているCilas粒径分析器モデルNo.1180であった。第2のタイプの分析器は、Montgomeryville, PA(米国)のMicrotrac, Inc.によって製造されているMicrotrac粒径分析器モデルNo.S3000/S3500であった。
ここで説明を続けると、本発明において用いるα−AOM前駆体材料14の二峰性の粒径分布16は、約1〜4μm(通常は約2μm)の範囲の粒径における第1のモードピーク18、及び約6〜10μm(通常は約8μm)の範囲の粒径における第2のモードピーク20を含む。α−AOM前駆体粉末材料14の走査電子顕微鏡写真を図4に示す。
好適な量のAOM前駆体材料14を与えた後、次に溶媒22を前駆体材料14の初期供給物に施して、湿った中間生成物24を形成又は生成させることができる。一態様においては、溶媒22には脱イオン水を含ませることができ、所望の単峰性の粒径分布を有する処理されたAOM組成物を生成させるのに十分な量で加えることができる。或いは、種々のアルコール及び炭化水素のような他のタイプの溶媒22を用いることもできる。溶媒22が脱イオン水を含む態様においては、前駆体材料14の初期供給物の約0.1重量%〜約1重量%の範囲、好ましくは約0.25重量%〜約0.5重量%の範囲、より好ましくは約0.5重量%の量で施す脱イオン水が、この目的のために十分である。
溶媒22は、液体形態で、又は気体若しくは蒸気(例えば水蒸気28)として施すことができる。現時点においては、溶媒22をAOM前駆体材料14に(即ち液体又は蒸気形態のいずれかで)施すと、より小さい粒子が毛管凝縮のメカニズムによって結合又は凝集すると考えられている。毛管凝縮作用は、AOM前駆体材料14の親水性、及び高い表面積と粒子間部位における低い気体体積との間の関係の結果である。凝縮することができる湿分の量は、2つの粒子の表面の間に形成される角度、及び利用できる湿分の量によって定まる。十分な湿分が(即ち液体又は蒸気の形態で)存在すると、溶媒は材料中において可溶化する。AOMは25℃において約4グラム/リットル(g/L)の水中における溶解限界を有し、これは温度と共に増加する。したがって、湿分に曝露すると、AOMの小さい「橋架」が粒子間に形成され、このために乾燥後にそれらを一緒に保持するのに十分な強度でそれらが一緒に結合する。
本発明者らは、約0.5重量%の量の水を加えると、得られる処理されたAOM組成物12の無水強熱減量(LOI)値を大きく増加させることなく、α−AOM前駆体粉末14の二峰性の粒径分布16(図2)が単峰性の粒径分布36(図3)に転化させるのに十分なより小さい粒子の凝集が与えられることを見出した。例として、本発明の処理されたα−AOM組成物は、約8%〜約8.8%の範囲のLOI値を有することができる。しかしながら、溶媒22を加えると、得られる処理されたAOM組成物12の乾燥減量(LOD)値が見かけ上増加する可能性がある。
上述したように、溶媒22は、任意の種々の方法でAOM前駆体材料14に施すことができる。一態様においては、溶媒22(例えば水)は、図1において最も良く分かるように、AOM前駆体材料14に隣接して配置されている1以上の霧化ノズル26を通してそれを噴射することによって、液体形態のAOM前駆体材料14の初期供給物に加えるか又は施すことができる。霧化ノズル26は、液体溶媒22(例えば水)を微細な液滴に分解して霧化流25を形成する。液体水を1以上の霧化流25に分散させることによって、AOM前駆体材料14全体にわたる液体水(即ち霧化液滴の形態)のより均一な分配が促進される。
AOM前駆体材料14を処理にかける方法、即ちAOM前駆体材料14を材料の薄い床内に展開するか、或いはそれを材料のより厚い床を含むバルク形態で与えるかによって、溶媒適用プロセス中にAOM前駆体材料14を振盪又は回転撹拌して、前駆体粉末14のバルク全体にわたる溶媒22のより均一な適用を確保することが望ましいか又は有利である可能性がある。一態様においては、かかる振盪又は回転撹拌は、AOM前駆体粉末14をドラムタイプの回転撹拌装置34内に配置することによって行うことができる。
例として、回転撹拌装置34には、軸42の周りを回転するように載置されている概して細長い円筒形のチャンバー又はドラム40を含ませることができる。ドラム40と動作可能に接続されている駆動モーター44を作動させて、ドラム40を軸42の周りで、概して矢印46によって示されている方向に回転させることができる。ドラム40の内表面50の上に与えられている1以上のブレード又はパドル部材48によって、ドラム40が回転するにつれてAOM前駆体粉末14が掘り起こされ且つ回転撹拌されて、それによって前駆体粉末14の新しい粒子がノズル26から放出される霧化された溶媒22に曝露される。
他の態様においては、溶媒22は、まず溶媒22を気化させ、即ちそれを水蒸気28に転化させることによってAOM前駆体材料14に施すことができる。好適な水蒸気発生器装置30をこの目的のために用いることができる。次に、水蒸気28は、前駆体材料14に隣接して配置されている1以上の水蒸気ポート32を通してAOM前駆体粉末14に施すことができる。一態様においては、水蒸気ポート32は、前駆体粉末14を水蒸気28により均一に曝露することが確保されるように回転撹拌装置34内に配置することができる。
幾つかの態様においては、溶媒適用プロセス中に前駆体材料14を加熱することが望ましい可能性がある。そのような場合には、回転撹拌装置34に1以上の加熱ユニット52を装備することもできる。加熱ユニット52を始動させて、溶媒適用プロセス中の所望の時点において所望の量の加熱を与えることができる。例えば一態様においては、加熱及び水蒸気の適用を一緒に行うか又は交互に行って、処理されたAOM組成物12を生成させることができる。加熱が所望の場合には、約80℃〜約105℃の範囲(より好ましくは約100℃)の温度を用いることができる。
AOM前駆体粉末14の初期供給物に溶媒22を施すことによって、湿った中間体粉末組成物24が形成される。次に、湿った中間体粉末組成物24に、上記で記載したように処理されたAOM組成物12を生成させるのに十分な時間、施した溶媒22を吸着させる。一般的に言えば、少なくとも約12時間、より好ましくは約48時間〜約96時間の時間がこの目的のために十分である。溶媒吸着プロセス中において、AOM前駆体粉末の幾つかの物理特性が大きく変化する。例えば、溶媒がAOM前駆体粉末14によって吸着されるにつれて、AOM前駆体粉末14の粒径分布が、2つのモードピーク18及び20(図2)を有する実質的に二峰性の分布16から、単一のモードピーク38(図3)を有する実質的に単峰性の分布36へ変化又は変更される。一般的に言えば、処理されたAOM組成物12は、約4μm〜約12μmの範囲、好ましくは約6μm〜約10μmの範囲の直径、より好ましくは約8μmの直径において単一のモードピーク38を有する。本発明者らは、単峰性の粒径分布は、単峰ピークの特定の位置よりも非常に重要であることを見出した。例えば、約6μm〜約10μmの範囲の単峰ピークを有する試料は全て、顕著な性能の向上を与えた。
粒径分布特性の(例えば実質的に二峰性16から実質的に単峰性36への)変化又は変換に加えて、処理プロセス10によって、処理されたAOM組成物12の個々の粒子の表面形態又はテクスチャーの変化ももたらされると考えられる。例えば、ここでは主として図4及び5を参照すると、未処理のAOM前駆体粉末14(図4)及び処理されたAOM組成物12(図5)の走査電子顕微鏡写真は、個々の粒子の表面テクスチャーの多少の変化が起こったことを示唆する。現時点においては、表面テクスチャーの変化は、光学マーキング可能なインク及びポリマーの形成において用いた際の処理されたAOM組成物12の向上した性能に多少の影響を与える可能性があると考えられている。
上述したように、方法10には、場合によっては、湿った中間体材料24への更なる処理工程を含ませることができる。例えば、湿った中間生成物24を、オーブン又は乾燥機54内で更に加熱及び/又は乾燥させることができる。かかる更なる加熱によって、中間生成物24中に含まれる可能性がある残留湿分のレベルを更に減少させることができ、これを用いて処理されたAOM組成物12の乾燥減量(LOD)仕様を減少させることもできる。用いる場合には、かかる加熱は、湿分を解離するのに十分な任意の広範囲の温度、例えば溶媒22として水を用いる場合には約80℃〜約100℃の範囲の温度において行うことができる。
更に、中間生成物24はまた、処理プロセス中に形成された可能性があるより大きい凝集体を破壊するために、更なる加熱工程54を伴うか又は伴わずに、更なる摩砕又は粉砕工程56にかけることもできる。
この点に関し、方法10の特定の処理工程及び処理パラメーターにおける幾つかの変化を用いて、幾つかの用途において必要か又は所望である可能性がある処理されたAOM組成物12における幾つかの特性を変化又は変更することができることを留意すべきである。例えば、溶媒適用プロセス中に霧化した水の代わりに水蒸気28を用いると、通常は多少より小さい最大粒径を有する処理されたAOM組成物12が与えられる。また、水蒸気28を用いることによって、処理された材料12の二番目のモードピーク20に関係する粒径を減少させることもできる。更に、処理されたAOM組成物12を生成させるために必要ではないが、熱を加えることによって、処理されたAOM組成物12を生成させるのに必要な時間を減少させることができる。溶媒適用プロセス中か、或いはそれによって形成される湿った中間生成物24へのいずれかに熱を加えることによって、最終的な処理されたAOM組成物12の乾燥減少(LOD)仕様を減少させることもでき、幾つかの用途において望ましい可能性がある。
図19に示す他の態様110においては、溶媒122を中間吸着剤123によってAOM前駆体材料114に施すことができる。より具体的には、溶媒122を中間吸着剤123に施して、溶媒を含む中間吸着剤123を形成することができる。次に、溶媒を含む中間吸着剤123を、気体透過性の容器又はバッグ125内に配置することができる。その後、溶媒を含む中間吸着剤123を、次に(用いる場合には気体透過性のバッグ125と共に)、一定量のAOM前駆体材料114と一緒に容器135内に配置することができる。次に、容器135を密閉する(例えば実質的に気密にする)ことができる。溶媒を含む吸着剤123からの溶媒122は、湿った中間体粉末組成物124を形成するためにAOM前駆体材料114によって吸着させる前に、中間吸着剤123から徐々に脱着し(そして、用いる場合には透過性の容器又はバッグ125を通過する)。脱着/吸着プロセスは、処理されたAOM組成物112を生成させるのに十分な時間継続することができる。脱着/吸着プロセス中において、AOM前駆体材料114の粒径分布が、実質的に二峰性の粒径分布から実質的に単峰性の粒径分布に変化又は変換される。
他の態様に関する場合と同様に、溶媒122には、水、アルコール、又は炭化水素材料のような任意の広範囲の材料を含ませることができる。中間吸着剤123には、特定の溶媒122を吸着し、そしてその後に吸着剤123を密閉された容器135内に配置した際に一定量の溶媒122を脱着又は解離するのに好適な任意の広範囲の材料を含ませることができる。例として一態様においては、溶媒122は脱イオン水を含み、中間吸着剤123はアモルファス沈降シリカ(即ちシリカゲル)を含む。溶媒122(例えば脱イオン水)及びシリカゲル吸着剤123は、十分な量の溶媒122を吸着剤123から脱着させ、その後にAOM前駆体材料114によって吸着させて処理されたAOM組成物112を生成させるのに十分な量で与えなければならない。一般的に言えば、処理するAOM前駆体材料114の全量の約0.3重量%〜約0.5重量%の範囲の吸着された溶媒(例えば水)を有する中間吸着剤123を加えることで十分である。
方法10に関する場合と同様に、方法110には、場合によって更なる処理工程を含ませることができる。例えば、中間生成物124中に含まれる可能性がある残留湿分のレベルを更に減少させ、及び/又は処理されたAOM組成物112の乾燥減量(LOD)仕様を更に減少させるために、湿った中間体粉末124をオーブン又は乾燥機154内で更に加熱及び/又は乾燥させることができる。用いる場合には、かかる加熱は、例えば溶媒122として脱イオン水を用いる場合には約80℃〜約100℃の範囲の温度のような、湿分を解離させるのに十分な任意の広範囲の温度において行うことができる。
中間生成物124はまた、処理プロセス中に形成された可能性があるより大きい凝集体を分解するために、更なる加熱工程154を伴うか又は伴わないで更なる摩砕又は粉砕工程156にかけることもできる。
図20に示す更に他の態様210においては、処理されたAOM組成物212は、粒径分布を二峰性の分布から実質的に単峰性の分布に変化させるのに十分な時間、一定量のAOM前駆体材料214を加熱することによって生成させることができる。かかる態様210においては、AOM前駆体材料214は、処理されたAOM組成物212が生成するのを可能にするのに十分なレベルの保有湿分を含んでいなければならない。一般的に言えば、本発明者らは、重量パーセントで少なくとも約0.10重量%、より好ましくは約0.10重量%〜約0.2重量%の範囲の乾燥減量(LOD)に対応する保有湿分レベルを有するAOM前駆体材料214が、所望の単峰性の粒径分布を有する処理されたAOM組成物212を生成させるのに十分であることを見出した。
処理されたAOM組成物212は、一定量のAOM前駆体材料214(即ち、LOI(重量%)によって測定される十分なレベルの保有湿分を有する)を容器235中に配置し、容器235を密閉して実質的に気密にすることによって生成させることができる。次に、工程253において、密閉した容器235を、少なくとも約30℃、より好ましくは約30℃〜約50℃の温度に、所望の単峰性の粒径分布を有する処理されたAOM組成物212を生成させるのに十分な時間加熱することができる。一般的に言えば、少なくとも約7日間、より好ましくは約7〜10日間の範囲の時間行う加熱253が、この目的のために十分である。
重要なことに、本発明者らは、AOM前駆体材料214中の保有湿分を処理プロセス中に再循環し、それにより、極めて「新しい」、即ち直近に熱分解したAOM前駆体材料214(即ち低い湿分含量を有する)が処理プロセスのために十分な湿分を与えることができることを見出した。即ち、毛管凝縮プロセス中により小さい粒子中に吸着される湿分は凝集プロセスの後に解離される傾向があり、これにより、湿分を他の粒子部位における更なる毛管凝縮のために利用することができる。例えば、容器235内に密閉した後において、殆どのAOM前駆体材料214は、密閉した容器235内の相対湿度を妥当な量の時間(例えば7〜10日間)内で処理されたAOM組成物212を生成させるのに十分な80〜100%の範囲のレベルに上昇させるのに十分な保有湿分を含む。
方法210には、場合によって更なる処理工程を含ませることができる。例えば、処理プロセス中に形成された可能性があるより大きい凝集体を分解するために、処理されたAOM粉末生成物212を更なる摩砕又は粉砕工程256にかけることができる。
処理されたAOM組成物、例えば12、112、212を用いて、AOMベースの光学マーキング可能なインク及びポリマー組成物の製造において利益を与えることができる。一態様においては、処理されたAOM組成物12、112、212を用いて、本明細書に記載する1以上の性能の向上及び有利性を達成するための特定の配合物に必要な従来のAOMの一部又は全部を置き換えることができる。
ここでは「床水蒸気処理」、「回転乾燥機水蒸気処理」、及び「溶媒噴霧」プロセスと呼ぶ開示されている処理プロセス10の3つのバリエーションによって、本明細書において与える教示にしたがう処理されたα−AOM生成物12の種々の例の組成物を製造した。床水蒸気処理プロセスにおいては、α−AOM前駆体材料の薄い層又は床を浅い容器又は「ボート」内に配置し、次にこれを下記において更に記載するように100%の相対湿度の100℃のオーブン内に配置した。回転乾燥機水蒸気処理プロセスによって製造される処理されたAOM組成物12は、その中に水蒸気ポート32が与えられている回転乾燥機又は回転撹拌装置34内にα−AOM前駆体材料14を配置することによって得た。最後に、溶媒噴霧プロセスによって製造される処理されたAOM組成物12は、α−AOM前駆体材料14を回転撹拌装置34内で霧化した水25の噴霧に曝露することによって得た。種々の処理プロセスに関する特定のプロセスパラメーター、前駆体材料、及び処理された生成物に関する更なる詳細を下記に与える。
床水蒸気処理プロセス:
ここでは実験1〜5と呼ぶ5つの別々の実験を行い、処理されたα−AOM組成物12を、2つの異なるタイプのα−AOM前駆体粉末材料14から調製した。初めの4つの実験(即ち実験1〜4)においては、商業的に入手できるか又は「標準の」α−AOM前駆体材料14を用いた。標準のα−AOM前駆体材料14は、かかる材料14に典型的な二峰性の粒径分布16(図2)を示した。標準のα−AOM前駆体材料14を、部分的(実験1及び2の場合)又は完全(実験3及び4の場合)のいずれかで処理して、対応する部分的又は完全に処理されたα−AOM組成物を製造した。実験5は、「超粉砕」したα−AOM前駆体材料14を処理することを含んでいた。超粉砕した前駆体材料を、ハンマーミル内で更なる粉砕にかけて、図6において最もよく示されているほぼ単峰性の粒径分布を有する前駆体材料14を製造した。
2つの異なるタイプのα−AOM前駆体粉末材料14(即ち、標準及び超粉砕)の幾つかの特性を表Iに与える。粒子特性は、それぞれのα−AOM前駆体材料の少量の試料をイソプロピルアルコールと混合して、Cilasレーザー粒径分析器で混合物を分析することによって得た。また、Cilas粒径分析器によって、対応する粒子ヒストグラム及び積算篩下粒子分布のプロットも作成し、これは図2(標準のα−AOM前駆体粉末材料に関する)及び図6(超粉砕したα−AOM前駆体粉末材料に関する)において再現する。
Figure 2016507635
全ての実験(即ち実験1〜5)は、下記に記載するようにして水蒸気及び/又は熱を両方のタイプのα−AOM前駆体材料14(即ち、標準及び超粉砕した前駆体材料)に施して種々の実験組成物を製造することを含んでいた。ここで述べるように、実験1及び2は、標準のα−AOM前駆体材料14を部分的に処理して、部分的に処理されたα−AOM粉末組成物を製造することを含んでいた。実験1は標準の前駆体材料14を始めに部分的に処理することを含んでおり、一方、実験2は実験1の組成物を更に処理することを含んでいた。実験1及び実験2の組成物に関する粒径データを表IIに示す。実験1及び2の組成物の粒径ヒストグラムをそれぞれ図7及び8において再現し、これは粉末の二峰性の粒径分布から単峰性の粒径分布への漸進的な進行を示す。
実験3は、標準のα−AOM前駆体材料14を完全に処理して、完全に処理されたα−AOM組成物12を製造することを含んでいた。実験3の完全に処理されたα−AOM組成物に関する粒径データも表IIに示す。実験3の組成物の粒径ヒストグラムは、図9において再現する。
実験4も標準のα−AOM前駆体材料14を完全に処理することを含んでいたが、実験1〜3のより小さい試料サイズ(50gの前駆体材料14)と比べてより大きい試料サイズ(1kgの前駆体材料14)を含んでいた。実験4の完全に処理されたAOM組成物の3つの個々の試料の粒径データ及びヒストグラムを、表III、並びにそれぞれ図3、10(a)、及び10(b)において示す。
実験5は、100gの超粉砕したα−AOM前駆体材料14を完全に処理することを含んでいた。実験5の完全に処理されたAOM組成物の3つの個々の試料の粒径データ及びヒストグラムを、表IV及び図11(a〜c)において示す。
実験1及び2:
上述したように、実験1及び2は、50gの標準のα−AOM前駆体粉末材料14を部分的に処理することを含んでいた。標準のα−AOM前駆体材料14は、本明細書に示したClimax Molybdenum CompanyのFt. Madison事業部から商業的に入手できる熱減量又は「乾燥」したα−AOMを含んでいた。標準のα−AOM前駆体材料14の50gの試料を、浅い蓋無し容器内の薄い層又は床内に展開して、その中に沸騰水の容器が備えられている100℃のオーブン中に配置した。オーブン内の沸騰水は、処理プロセス中に約100%の相対湿度を維持するために用いた。部分的に処理されたAOM粉末組成物を生成させるために、前駆体材料14を加熱して、約6時間このような水蒸気処理にかけた。次に、実験1の部分的に処理されたAOM粉末組成物をオーブンから取り出し、室温において約1時間冷却及び乾燥させた。次に、実験1の組成物の小量の試料をイソプロピルアルコールと混合し、本明細書に記載するようにしてCilasレーザー粒径分析器で分析した。
実験2は実験1の続きであり、実験1の組成物をオーブンに戻し、組成物を100℃及び100%の相対湿度における更なる加熱にかけることを含んでいた。実験2の組成物を加熱し、更に8時間の間水蒸気に曝した。次に、部分的に処理された実験2の組成物をオーブンから取り出し、室温において約1時間冷却及び乾燥させた。次に、実験2の組成物のごく一部をイソプロピルアルコールと混合して、Cilasレーザー粒径分析器で分析した。
実験1及び2に関する粒径データを表IIに表す。実験1及び2の粉末組成物に関する粒子ヒストグラムを、それぞれ図7及び8において再現する。ヒストグラムから分かるように、AOM前駆体材料14の部分的処理によって、処理時間が増加すると共に2つのモードピークの強度が徐々に減少する。しかしながら、実験2の組成物に関しては、約0.3μmの粒径において更なるモードピークが出現したことに注目されたい。このモードピークの出現は、Cilasレーザー粒径分析器の超音波処理装置による凝集粒子の分解の結果であると考えられる。
実験3:
実験3に関する手順は、実験3が1kgの標準のα−AOM前駆体材料14の完全な処理を含んでいた他は、実験1及び2に関して用いたものと同様であった。標準のα−AOM前駆体材料14は、ここでも本明細書に記載したClimax Molybdenum Companyから商業的に入手できる熱減量又は「乾燥」したα−AOM粉末を含んでいた。標準のα−AOM前駆体材料14を、浅い蓋無しの容器内の薄い層又は床内に展開し、100℃のオーブン内で、100%の相対湿度において約70時間加熱した。次に、実験3の完全に処理されたAOM組成物を取り出し、室温において約2時間冷却及び乾燥させたが、冷却時間は重要ではない。
次に、実験3の組成物の小量の試料をイソプロピルアルコールと混合し、Cilasレーザー粒径分析器で分析した。実験3の試料に関する粒径データも表IIに表す。対応する粒径ヒストグラムを図9に再現する。実験3の試料は、これも約0.3μmにおけるモードピークの他は完全に単峰性である。ここでも、約0.3μmにおけるモードピークの存在は、レーザー粒子分析器の超音波処理装置の作用の結果であると考えられる。
Figure 2016507635
実験4:
実験4は、1kgの標準のα−AOM前駆体材料14の処理を含んでいた。標準のα−AOM前駆体材料14は、ここでもClimax Molybdenum Companyからの熱減量又は「乾燥」したα−AOMを含んでいた。AOM前駆体材料14を、浅い蓋無しの容器内の薄い床内に展開し、その中に沸騰水の容器が備えられている100℃のオーブン内に配置した。AOM前駆体材料14を、100%の相対湿度の雰囲気中に100℃において約72時間保持した。次に、実験4の組成物を105℃の昇温温度において乾燥した。
次に、実験4の組成物の3つの個々の試料をイソプロピルアルコールと混合し、Cilasレーザー粒径分析器で分析した。実験4の組成物の3つの試料に関する粒径データを表IIIに表す。3つの試料に関する粒径ヒストグラムを、図3、10(a)、及び10(b)において再現する。
3つの試料に関するヒストグラムから分かるように、実験4の組成物は完全に単峰性であり、種々の試料に関するモードピークは、約5μm〜約6μmの範囲の粒径において出現する。実験4の組成物の3つの試料のヒストグラムはいずれも、より小さい粒径においてモードピークを示さないことに留意されたい。実験4の組成物の試料は、測定プロセス中に超音波処理による粒子の分解を起こさなかったと考えられる。
Figure 2016507635
実験5:
実験5は、約100gの「超粉砕」したα−AOM前駆体材料14の処理を含んでいた。超粉砕したα−AOM前駆体材料14は、Climax Molybdenum Companyからの標準の熱減量又は「乾燥」したα−AOMを、ハンマーミル内で、粒径分布がほぼ単峰性になるまで粉砕することによって製造した。図6を参照。超粉砕したα−AOM前駆体材料14を、浅い蓋無しの容器内の薄い床内に展開し、沸騰水の容器と一緒に100℃のオーブン内に配置した。超粉砕したα−AOM前駆体材料14を、100%の相対湿度の雰囲気中に100℃において約72時間保持した。次に、実験5の組成物を約105℃の昇温温度において乾燥した。次に、実験5の組成物の3つの個々の試料をイソプロピルアルコールと混合し、Cilasレーザー粒径分析器で分析した。実験5の組成物の3つの試料に関する粒径データを表IVに表す。3つの試料に関する粒径ヒストグラムを図11(a〜c)において再現する。
実験5の組成物は完全に単峰性であり、モードピークは種々の試料に関して約10μmの粒径において出現する。実験4の組成物に関する場合と同様に、実験5の組成物の3つの試料のヒストグラムも、より小さい粒径においてモードピークを示さない。実験5の組成物の試料も、測定プロセス中に超音波処理による粒子の分解を起こさなかったと考えられる。
Figure 2016507635
回転乾燥機水蒸気処理プロセス:
回転乾燥機水蒸気処理プロセスは、一定量のAOM前駆体粉末材料14を回転ドラム回転撹拌装置34中に配置し、回転撹拌しながら前駆体材料14を水蒸気に曝すことを含んでいた。次に、得られた湿った中間体粉末生成物24を回転撹拌装置34から取り出して乾燥させた。水蒸気処理プロセス中又はその後のいずれにおいても、試料に熱は加えなかった。
この特定の実施例は、約2kgの標準のAOM前駆体粉末材料14の処理を含んでいた。標準のα−AOM前駆体材料14は、ここでもClimax Molybdenum Companyからの熱減量又は「乾燥」したα−AOMを含んでいた。α−AOM前駆体材料の粒径データ及びヒストグラムを、それぞれ表V及び図12に示す。回転乾燥機水蒸気処理プロセスに関する粒径データ及びヒストグラムは、本明細書に記載するMicrotrac粒径分析器によって形成したことに留意されたい。次に、AOM前駆体材料14を回転撹拌装置34中に配置して水蒸気に曝した。回転撹拌及び水蒸気処理の後、湿った中間体粉末24を回転撹拌装置34から取り出した。
次に、回転乾燥機で水蒸気処理した組成物の試料をイソプロピルアルコールと混合し、Microtracレーザー粒径分析器で分析した。この試料組成物に関する粒径データを表Vに示す。この試料に関する粒径ヒストグラムは図13において再現する。
試料に関するヒストグラムから分かるように、回転乾燥機で水蒸気処理した組成物は主として単峰性であり、約10μmの粒径において現れるモードピークを有する。回転乾燥機で水蒸気処理した組成物のヒストグラムは、約0.2μmにおいて小さいモードピークを示すことに留意されたい。ここでも、このモードピークの出現は、Microtracレーザー粒径分析器の超音波処理装置による凝集粒子の分解の結果であると考えられる。
Figure 2016507635
溶媒噴霧プロセス:
溶媒噴霧プロセスは、一定量のAOM前駆体粉末材料14を回転ドラム回転撹拌器34中に配置し、回転撹拌しながら前駆体材料14を水の霧化噴霧に曝すことを含んでいた。次に、湿った中間体粉末生成物24を回転撹拌装置34から取り出して乾燥させた。溶媒噴霧プロセス中又はその後のいずれにおいても、試料に熱は加えなかった。
処理されたα−AOM組成物12を予備処理したα−AOM前駆体粉末材料から製造した4つの別々の実験(実験1〜4)を行った。予備処理したα−AOM粉末材料は標準のα−AOM前駆体材料から製造し、これに0.14重量%の量の水を加えた。予備処理した前駆体材料の粒子データを表VIに示す。予備処理した材料の粒子ヒストグラムを図14において再現する。溶媒噴霧プロセスに関係する材料に関する粒子データ及びヒストグラムは、Microtracレーザー粒径分析器によって形成した。
図14から分かるように、予備処理したα−AOM材料は二峰性の粒径分布を有しており、約0.3μmの粒径において小さい第3のピークを有しており、これは、ここでもレーザー粒径分析器の超音波処理装置による凝集粒子の分解の結果であると考えられる。
Figure 2016507635
実験1〜4は、表VIIにおいて示すように、種々の量の水(即ち霧化噴霧の形態)を予備処理したα−AOM材料に加えることによって処理されたα−AOM組成物を製造することを含んでいた。水を加えた後、得られた湿った中間体粉末24を回転撹拌装置34から取り出した。
次に、4つの実験組成物のそれぞれからの小量の試料をイソプロピルアルコールと混合し、Microtracレーザー粒径分析器で分析した。試料組成物に関する粒径データを表VIIに示す。実験1〜4の組成物の粒径ヒストグラムをそれぞれ図15〜18において再現し、これらは二峰性の粒径分布から単峰性の粒径分布への粉末の漸進的な進行を示す。溶媒噴霧プロセスによって製造された組成物に関するヒストグラムも、約0.2μmの小さい粒径において小さいモードピークを示すことに留意されたい。ここでも、これらのモードピークの出現は、レーザー粒径分析器の超音波処理装置による凝集粒子の分解の結果であると考えられる。
Figure 2016507635
中間吸着剤プロセス:
他の例は、溶媒122をまず中間吸着剤123に施すプロセス110を含んでいた。次に、得られた溶媒を含む中間吸着剤123を、AOM前駆体材料114と一緒に密閉された容器135中に配置した。AOM前駆体材料114は、ここでも本明細書に示すClimax Molybdenum Companyからの熱減量又は「乾燥」したα−AOM粉末を含んでいた。AOM前駆体材料114は、他のAOM前駆体材料に関して上記に記載した典型的な二峰性の粒径分布を有していた。この例においては、約28gのシリカゲル吸着剤123に脱イオン水を加えた。シリカゲル吸着剤123は約30〜35重量%の脱イオン水を吸収し、これは、その温度及び100%の湿度におけるシリカゲルに関する理論値に合致していた。次に、得られた溶媒を含むシリカゲル中間吸着剤123(気体透過性のバッグ125内に収容していた)を、約100gのAOM前駆体材料114と一緒に容器135内に配置した。次に、容器135を密閉し(即ち実質的に気密にし)、室温(即ち約22℃)において約120時間(約5日間)保持した。
説明を進める前に、この実施例において用いたシリカゲル中間吸着剤123の量は、本発明の一態様において通常用いられる量よりも遙かに多かったことを留意すべきである。これに関しては2つの理由があった。第1に、この方法によってAOM前駆体材料114が過飽和によってペースト状の物質を生成するかどうかを求めるため;第2に、AOMが最適ではない条件下においてシリカゲル中間吸着剤123からどのくらいの量の湿分を吸着するかを求めるためであった。シリカゲル中間吸着剤123は処理プロセスのために必要であろう量よりも遙かに多い溶媒122(即ち水)を含んでいたが、AOM前駆体材料114はペースト状にならなかった。その後の分析によって、シリカゲル中間吸着剤123が吸着した溶媒122の約1/3(即ち33%)を解離したことが示され、これは処理されたAOM材料112が全体で、重量基準で約3〜4%の水を含んでいたことを意味する。大規模基準では、約0.3重量%〜約0.5重量%の間の水を加えるのに十分な量で加えられるシリカゲル中間吸着剤123の添加が良好な結果を与える。
ここで説明を続けると、次に、得られた処理されたAOM材料112の小量の試料をイソプロピルアルコールと混合し、Cilas粒径分析器で分析した。得られた粒径ヒストグラムを図21において再現する。ヒストグラムから分かるように、処理されたAOM材料112の粒径分布は実質的に単峰性であり、約7μmにおいてモードピークを有していた。約0.2μmの粒径において更なるモードピークが出現したことに留意されたい。ここでも、このモードピークの出現はレーザー粒径分析器の超音波処理装置による凝集粒子の分解の結果であると考えられる。
結論すると、特許請求する生成物及びプロセスは、総合的にモリブデン技術において重要な進歩を示す。上記に記載する処理されたAOM組成物は、従来方法によっては達成するのが困難である実質的に単峰性の粒径分布を有することを特徴とするだけでなく、未処理のAOM組成物から製造される組成物と比べて優れた性能及び調和性を有する光学マーキング可能なインク組成物を生成させる。本明細書において記載する処理方法によって、均一な粒径分布の特徴を有する処理されたAOM組成物を大量に製造することが可能になる。
本明細書において本発明の好ましい態様を示したが、好適な修正をそれに加えることができ、これはそれでもなお発明の範囲内のままであると考えられる。したがって、本発明は特許請求の範囲のみにしたがって解釈される。

Claims (25)

  1. 二峰性の粒径分布を有するアンモニウムオクタモリブデート前駆体粉末の初期供給物を与え;
    アンモニウムオクタモリブデート前駆体粉末の初期供給物に一定量の溶媒を施して、湿った中間体粉末を形成し;そして
    湿った中間体粉末に、施した溶媒を一定時間かけて吸着させる;
    ことを含み、施す溶媒の量及び時間は、実質的に単峰性の粒径分布を有する処理されたアンモニウムオクタモリブデート粉末組成物を形成するのに十分なものである処理方法。
  2. 一定量の溶媒を施すことが、アンモニウムオクタモリブデート前駆体粉末の初期供給物の約0.1重量%〜約1重量%の範囲の量の水をアンモニウムオクタモリブデート粉末の初期供給物に施すことを含む、請求項1に記載の方法。
  3. アンモニウムオクタモリブデート前駆体粉末の初期供給物の約0.5重量%の量の水をアンモニウムオクタモリブデート前駆体粉末の初期供給物に施すことを更に含む、請求項2に記載の方法。
  4. 水を施すことが、
    水を霧化して霧化流を形成し;そして
    水の霧化流を、アンモニウムオクタモリブデート前駆体粉末の初期供給物の上に送る;
    ことを含む、請求項2に記載の方法。
  5. 水の霧化流をアンモニウムオクタモリブデート前駆体粉末の初期供給物の上に送りながら、アンモニウムオクタモリブデート前駆体粉末の初期供給物を回転撹拌して、アンモニウムオクタモリブデート前駆体粉末の初期供給物の実質的に全部を水の霧化流に曝露させることを更に含む、請求項4に記載の方法。
  6. 水の霧化流をアンモニウムオクタモリブデート前駆体粉末の初期供給物の上に送りながら加熱することを更に含む、請求項5に記載の方法。
  7. 水の霧化流を停止し;そして
    停止の後にアンモニウムオクタモリブデート前駆体粉末の初期供給物を加熱する;
    ことを更に含む、請求項5に記載の方法。
  8. 停止工程と加熱工程を交互に繰り返すことを更に含む、請求項7に記載の方法。
  9. アンモニウムオクタモリブデート前駆体粉末の初期供給物を与えることが、アンモニウムジモリブデートの熱分解によって形成されるα−アンモニウムオクタモリブデート粉末の供給物を与えることを含む、請求項1に記載の方法。
  10. 水を加えることが、
    水蒸気の供給物を与え;そして
    アンモニウムオクタモリブデート前駆体粉末の初期供給物の上に水蒸気流を送る;
    ことを含む、請求項2に記載の方法。
  11. アンモニウムオクタモリブデート前駆体粉末の初期供給物の上に水蒸気流を送りながら加熱することを更に含む、請求項10に記載の方法。
  12. 水蒸気流を停止し;そして
    停止の後にアンモニウムオクタモリブデート前駆体粉末の初期供給物を加熱する;
    ことを更に含む、請求項10に記載の方法。
  13. 処理されたアンモニウムオクタモリブデート粉末組成物が単峰性の粒径分布を獲得するまで、停止工程及び加熱工程を交互に繰り返すことを更に含む、請求項12に記載の方法。
  14. 処理されたアンモニウムオクタモリブデート粉末組成物が、約8〜約8.8%の範囲の無水強熱減量値を有する、請求項1に記載の方法。
  15. 処理されたアンモニウムオクタモリブデート粉末組成物が約4μm〜約12μmの範囲のモード径を有する、請求項1に記載の方法。
  16. 処理されたアンモニウムオクタモリブデート粉末組成物が約5μm〜約7μmの範囲のモード径を有する、請求項1に記載の方法。
  17. 処理されたアンモニウムオクタモリブデート粉末組成物が約6μmのモード径を有する、請求項1に記載の方法。
  18. 処理されたアンモニウムオクタモリブデート粉末組成物が約10μmのモード径を有する、請求項1に記載の方法。
  19. 一定量の溶媒を施すことが、
    中間吸着剤を与え;
    一定量の溶媒を中間吸着剤に施して、溶媒を含む中間吸着剤を生成させ;
    溶媒を含む中間吸着剤及びアンモニウムオクタモリブデート前駆体粉末の初期供給物を容器中に配置し;そして
    容器を密閉する;
    ことを含み;
    吸着させることが、アンモニウムオクタモリブデート前駆体粉末の初期供給物に、中間吸着剤から脱着した溶媒を一定時間かけて吸着させることを含み、脱着する溶媒の量及び時間は、実質的に単峰性の粒径分布を有する処理されたアンモニウムオクタモリブデート粉末組成物を形成するのに十分なものである、請求項1に記載の方法。
  20. 約1μm〜約4μmの範囲の第1のモードピーク及び約6μm〜約10μmの範囲の第2のモードピークを有する二峰性の粒径分布を有するα−アンモニウムオクタモリブデート前駆体粉末の初期供給物を与え;
    α−アンモニウムオクタモリブデート粉末の初期供給物に一定量の溶媒を施し;
    α−アンモニウムオクタモリブデート粉末の初期供給物に、施した溶媒を一定時間かけて吸着させる;
    ことを含み、施す溶媒の量及び時間は、約6μm〜約10μmの範囲のモードピークを有する単峰性の粒径分布を有する処理されたアンモニウムオクタモリブデート粉末組成物を形成するのに十分なものである、処理されたアンモニウムオクタモリブデート粉末組成物を製造する方法。
  21. 二峰性粒径分布を有するアンモニウムオクタモリブデート前駆体粉末の初期供給物に一定量の水を加えること、及びアンモニウムオクタモリブデート粉末の初期供給物に、加えた水を一定時間かけて吸着させることによって製造され、加える水の量及び時間は、単峰性の粒径分布を有する処理されたアンモニウムオクタモリブデート粉末組成物を生成させるのに十分なものである、処理されたアンモニウムオクタモリブデート粉末組成物。
  22. 約4μm〜約12μmの範囲のモードピークを有する、請求項20に記載の処理されたアンモニウムオクタモリブデート粉末組成物。
  23. 多価金属のオキシアニオン、溶媒、及びバインダーを含み、改良点が、アンモニウムオクタモリブデート前駆体粉末の初期供給物に一定量の溶媒を施して湿った中間体粉末を形成すること、及び湿った中間体粉末に、施した溶媒を一定時間かけて吸着させることによって製造される実質的に単峰性の粒径分布を有するアンモニウムオクタモリブデート粉末を多価金属のオキシアニオンとして用いることを含み、施す溶媒の量及び時間は、実質的に単峰性の粒径分布を有する処理されたアンモニウムオクタモリブデート粉末組成物を形成するのに十分なものであるタイプの改良された光学マーキング可能なインク組成物。
  24. 二峰性の粒径分布を有するアンモニウムオクタモリブデート前駆体粉末の初期供給物を与え;
    中間吸着剤を与え;
    中間吸着剤に一定量の溶媒を施して、溶媒を含む中間吸着剤を生成させ;
    溶媒を含む中間吸着剤及びアンモニウムオクタモリブデート前駆体粉末の初期供給物を容器中に配置し;
    容器を密閉し;そして
    アンモニウムオクタモリブデート前駆体粉末の初期供給物に、中間吸着剤から脱着した溶媒を一定時間かけて吸着させる;
    ことを含み、溶媒の量及び時間は、実質的に単峰性の粒径分布を有する処理されたアンモニウムオクタモリブデート粉末組成物を形成するのに十分なものである処理方法。
  25. 二峰性の粒径分布を有し、乾燥減量によって測定して少なくとも約0.1重量%の保有湿分を有するアンモニウムオクタモリブデート前駆体粉末の初期供給物を与え;
    アンモニウムオクタモリブデート前駆体粉末の初期供給物を容器中に配置し;
    容器を密閉し;そして
    密閉された容器を、少なくとも約30℃の温度において、実質的に単峰性の粒径分布を有する処理されたアンモニウムオクタモリブデート粉末組成物を形成するのに十分な時間加熱する;
    ことを含む処理方法。
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