JP2016501190A - 抗菌剤 - Google Patents

抗菌剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2016501190A
JP2016501190A JP2015541961A JP2015541961A JP2016501190A JP 2016501190 A JP2016501190 A JP 2016501190A JP 2015541961 A JP2015541961 A JP 2015541961A JP 2015541961 A JP2015541961 A JP 2015541961A JP 2016501190 A JP2016501190 A JP 2016501190A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
independently selected
alkyl
halo
optionally substituted
groups independently
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015541961A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6411355B2 (ja
Inventor
エドモンド ジェイ. ラボイエ,
エドモンド ジェイ. ラボイエ,
アジット パルヒ,
アジット パルヒ,
ダニエル エス. ピルチ,
ダニエル エス. ピルチ,
ヨンゼン ザン,
ヨンゼン ザン,
マルビカ カウル,
マルビカ カウル,
Original Assignee
ラトガーズ, ザ ステイト ユニバーシティ オブ ニュー ジャージー
ラトガーズ, ザ ステイト ユニバーシティ オブ ニュー ジャージー
タクシス ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド
タクシス ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ラトガーズ, ザ ステイト ユニバーシティ オブ ニュー ジャージー, ラトガーズ, ザ ステイト ユニバーシティ オブ ニュー ジャージー, タクシス ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド, タクシス ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド filed Critical ラトガーズ, ザ ステイト ユニバーシティ オブ ニュー ジャージー
Publication of JP2016501190A publication Critical patent/JP2016501190A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6411355B2 publication Critical patent/JP6411355B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D417/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and sulfur atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D415/00
    • C07D417/02Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and sulfur atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D415/00 containing two hetero rings
    • C07D417/12Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and sulfur atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D415/00 containing two hetero rings linked by a chain containing hetero atoms as chain links
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/04Antibacterial agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C235/00Carboxylic acid amides, the carbon skeleton of the acid part being further substituted by oxygen atoms
    • C07C235/88Carboxylic acid amides, the carbon skeleton of the acid part being further substituted by oxygen atoms having the nitrogen atom of at least one of the carboxamide groups further acylated
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D277/00Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings
    • C07D277/60Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D277/62Benzothiazoles
    • C07D277/64Benzothiazoles with only hydrocarbon or substituted hydrocarbon radicals attached in position 2
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D413/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D413/02Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms containing two hetero rings
    • C07D413/12Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms containing two hetero rings linked by a chain containing hetero atoms as chain links
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D513/00Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having nitrogen and sulfur atoms as the only ring hetero atoms, not provided for in groups C07D463/00, C07D477/00 or C07D499/00 - C07D507/00
    • C07D513/02Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having nitrogen and sulfur atoms as the only ring hetero atoms, not provided for in groups C07D463/00, C07D477/00 or C07D499/00 - C07D507/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D513/04Ortho-condensed systems

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Communicable Diseases (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Epidemiology (AREA)

Abstract

本発明は、式(I)の化合物(式中、R1〜R3、n、およびWが、本明細書に定義される値のうちのいずれかを有する)、ならびにその塩を提供する。この化合物は、良好な溶解性を有し、細菌感染の処置に有用である。本発明は、哺乳動物に、有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む、哺乳動物における細菌感染を処置するための方法も提供する。 本発明は、式Iの化合物、またはその薬学的に許容できる塩、および薬学的に許容されるビヒクルを含む組成物も提供する。【選択図】なし

Description

発明の優先権
本出願は、2012年11月8日に出願された米国仮特許出願第61/724,182号に対する優先権を主張し、その内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
多剤耐性(MDR)細菌性病原体(例えば、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)、アシネトバクター・バウマニ−カルコアセティカス複合体(ABC)等)の出現により、現在の抗菌および病原体処置方法の適切性について懸念が高まっている。そのような病原体、特にMRSAの致死性のために、多くの場合、実験的であるか、またはそうでなければ、通常は標準臨床実践において回避されるであろう処置方法がもたらされてきた。例えば、抗生物質コリスチンは、従来、臨床用途には腎毒性および神経毒性が強すぎると考えられているが、それにもかかわらず、利用可能な活性薬物の不足に起因して、多くのMDR細菌感染を処置するために使用されている。MDR病原体の増大する脅威は、さらなる抗菌剤の緊急の必要性を強調している。これに関連して、新規の作用機序を示すか、または既知の耐性経路を回避することができる新たな抗生物質の差し迫った必要性がある。
細菌細胞分裂機構の要素は、(i)それらが細菌生存に必須であり、(ii)それらが細菌性病原体間で広く保存され、かつ(iii)それらが多くの場合、それらの真核相同体とは顕著に異なる構造を有するため、抗菌性化合物に対して魅力的な標的を提示する。潜在的な標的として特定されているそのようなタンパク質の1つは、FtsZタンパク質である。分裂過程の間、FtsZは、約15個の他のタンパク質と一緒に、中細胞において大細胞分裂複合体(ディビソーム(divisome)と呼ばれる)へと集合し、最終的に、細胞の細胞質分裂を促進する。より重要なことに、FtsZは、多くの細菌株間で広く保存されている。
国際特許出願公開第2007/107758号は、以下の式、
のある特定の化合物について考察しており、式中、W、R、R、およびRは、この出願において定義される値を有し、これらの化合物は、抗生物質活性を有することが報告されている。あいにく、この公開において考察されるある特定の化合物は、それらの医薬品としての用途を厳しく制限し得る溶解特性を有する。したがって、それらを医薬品として有用にする物理特性(例えば、溶解性)を有する抗菌化合物の必要性が残る。
国際公開第2007/107758号
出願人は、高度に溶解性であり、抗菌剤としての投与のために配合することができる、一連の抗菌化合物を特定した。したがって、一実施形態において、本発明は、式(I)
の化合物であって、式中、
各Rが、水素、ハロ、シアノ、ニトロ、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、(C〜C)アルカノイル、(C〜C)アルコキシカルボニル、(C〜C)アルカノイルオキシ、アリール、ヘテロアリール、複素環、およびNRから独立して選択され、各(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、(C〜C)アルカノイル、(C〜C)アルコキシカルボニル、(C〜C)アルカノイルオキシ、アリール、ヘテロアリール、および複素環が、ハロ、シアノ、ニトロ、NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、(C〜C)アルカノイル、(C〜C)アルコキシカルボニル、(C〜C)アルカノイルオキシ、アリール、ヘテロアリール、および複素環から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
が、H、または−OR、ハロ、NR、NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、および−NR−C(=NR)Rから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルであり、
が、R、ハロ、ヒドロキシ、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、(C〜C)アルキル、および(C〜C)シクロアルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換されるアリールまたはヘテロアリールであり、任意の(C〜C)アルキルおよび(C〜C)シクロアルキルが、ハロ、ヒドロキシ、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、ならびにハロから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
Wが、−NHCOR、−N(COR)(COR)、−N=C(R)NR、−NRCHOR、−NHC(=O)OR、−NHC(=O)NR、または−N(R)SOであり、
各Rが、H、アリール、ヘテロアリール、複素環、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)シクロアルキル(C〜C)アルキル、ならびにヒドロキシ、ハロ、シアノ、(C〜C)アルコキシカルボニル、アリール、ヘテロアリール、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、および複素環から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択され、Rの任意のアリール、ヘテロアリール、複素環、および(C〜C)シクロアルキル(C〜C)アルキルが、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、トリフルオロメトキシ、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、ハロ(C〜C)アルキル、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、および(C〜C)アルコキシカルボニルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
各Rが、H、ならびにヒドロキシ、ハロ、シアノ、(C〜C)アルコキシカルボニル、アリール、ヘテロアリール、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、および複素環から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択され、
各Rが、H、ならびにハロから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択され、
各Rが、OH、−NH、−NR、アリール、ヘテロアリール、複素環、ならびにヒドロキシ、ハロ、シアノ、(C〜C)アルコキシカルボニル、アリール、ヘテロアリール、−NR、−CH(=N)NH、−NHC(=N)−NH、−NH−C(=NH)R、および複素環から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択され、
各Rが、H、アリール、ヘテロアリール、複素環、ならびにヒドロキシ、ハロ、シアノ、(C〜C)アルコキシカルボニル、アリール、ヘテロアリール、および複素環から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択され、各Rが、H、ならびにヒドロキシル、ハロ、シアノ、(C〜C)アルコキシカルボニル、アリール、ヘテロアリール、および複素環から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択されるか、またはRおよびRが、それらが結合する窒素と一緒になって、アジリジノ、アゼチジノ、モルホリノ、ピペラジノ、ピロリジノ、もしくはピペリジノを形成し、
各Rが、H、ならびにハロから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択され、
各Rが、アリールおよびヘテロアリールから独立して選択され、Rの任意のアリールおよびヘテロアリールが、ハロ、ヒドロキシ、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、ならびにヒドロキシ、ハロ、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、および−NR−C(=NR)Rから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
各Rが、H、またはヒドロキシ、ハロ、オキソ、カルボキシ、(C〜C)アルコキシ、(C〜C)アルコキシカルボニル、および(C〜C)アルカノイルオキシから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択され、
mが、0、1、または2であり、
nが、1、2、3、または4である、
本発明の化合物、またはその塩を提供する。
本発明は、哺乳動物に、有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む、哺乳動物における細菌感染を処置するための方法も提供する。
本発明は、式Iの化合物、またはその薬学的に許容できる塩、および薬学的に許容されるビヒクルを含む組成物も提供する。
本発明は、細菌感染の予防的もしくは治療的処置のための式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩も提供する。
本発明は、医学的処置に使用するための式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩も提供する。
本発明は、哺乳動物における細菌感染を処置するための薬物の調製のための式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩の使用も提供する。
本発明は、式Iの化合物またはその塩を調製するために有用な本明細書に開示される過程および中間物も提供する。
特に記載のない限り、次の定義が使用される。ハロは、フルオロ、クロロ、ブロモ、またはヨードである。アルキルおよびアルコキシ等は、直鎖基および分枝基の両方を示すが、プロピル等の個別のラジカルについての言及は、直鎖ラジカルのみを包含する(イソプロピル等の分枝鎖異性体は具体的に言及される)。
本明細書で使用されるとき、aおよびbが整数である「(C〜C)アルキル」という用語は、a〜b個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖アルキルラジカルを指す。したがって、aが1であり、bが6であるとき、例えば、その用語は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、およびn−ヘキシルを含む。
「アリール」という用語は、本明細書で使用されるとき、単芳香環または多縮合環系を指す。例えば、アリール基は、6〜20個の炭素原子、6〜14個の炭素原子、または6〜12個の炭素原子を有することができる。アリールは、フェニルラジカルを含む。アリールは、少なくとも1つの環が芳香族である、約9〜20個の炭素原子を有する多縮合環系(2つ、3つ、または4つの環を含む環系)も含む。そのような多縮合環系は、多縮合環系の任意の炭素環部分で1つ以上(例えば、1つ、2つ、または3つ)のオキソ基で任意に置換され得る。上に定義される多縮合環系の結合点は、環のアリールまたは炭素環部分を含む環系の任意の位置においてであり得ることが理解される。典型的なアリール基としては、限定されないが、フェニル、インデニル、ナフチル、1,2,3,4,−テトラヒドロナフチル、アントラセニル等が挙げられる。
「ヘテロアリール」という用語は、本明細書で使用されるとき、単芳香族環または多縮合環系を指す。この用語は、環中の酸素、窒素、および硫黄からなる群から選択される約1〜6個の炭素原子および約1〜4個の炭素原子の単芳香族環を含む。硫黄および窒素原子は、環が芳香族であるならば、酸化形態で存在することもある。そのような環としては、限定されないが、ピリジル、ピリミジニル、オキサゾリル、またはフリルが挙げられる。この用語は、多縮合環系(例えば、2つ、3つ、または4つの環を含む環系)も含み、上に定義されるヘテロアリール基は、1つ以上のヘテロアリール(例えば、ナフチリジニル)、複素環(例えば、1,2,3,4−テトラヒドロナフチリジニル)、炭素環(例えば、5,6,7,8−テトラヒドロキノリル)、またはアリール(例えば、インダゾリル)と縮合され、多縮合環系を形成することができる。そのような多縮合環系は、縮合環の炭素環または複素環部分で1つ以上(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)のオキソ基で任意に置換され得る。多縮合環系の結合点(ヘテロアリールについて上に定義される)は、多縮合環系のヘテロアリール、複素環、アリール、または炭素環部分を含む多縮合環系の任意の位置において、ならびに炭素原子およびヘテロ原子(例えば、窒素)を含む多縮合環系の任意の好適な原子においてであり得ることが理解される。例示的なヘテロアリールとしては、限定されないが、ピリジル、ピロリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、チエニル、インドリル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、フリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、キノリル、イソキノリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾキサゾリル、インダゾリル、キノキサリル、キナゾリル、5,6,7,8−テトラヒドロイソキノリニル、ベンゾフラニル、ベンズイミダゾリル、およびチアナフテニルが挙げられる。
「複素環式」または「複素環」という用語は、本明細書で使用されるとき、単飽和環もしくは部分的不飽和環、または多縮合環系を指す。この用語は、環中の酸素、窒素、および硫黄からなる群から選択される約1〜6個の炭素原子および約1〜3個のヘテロ原子の単飽和環または部分的不飽和環(例えば、3員環、4員環、5員環、6員環、または7員環)を含む。環は、1つ以上(例えば、1つ、2つ、または3つ)のオキソ基で置換されることができ、硫黄および窒素原子は、それらの酸化形態で存在することもできる。そのような環としては、限定されないが、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、またはピペリジニルが挙げられる。「複素環」という用語は、多縮合環系(例えば、2つ、3つ、または4つの環を含む環系)も含み、単複素環(上に定義される)は、1つ以上の複素環(例えば、デカヒドロナフチリジニル)、炭素環(例えば、デカヒドロキノリル)、またはアリールと縮合され得る。多縮合環系の環は、原子価要件によって許されるとき、融合、スピロ、および架橋結合を介して互いに接続され得る。多縮合環系の結合点(複素環について上に定義される)は、環の複素環、アリール、および炭素環部分を含む多縮合環系の任意の位置においてであり得ることが理解される。複素環または複素環多縮合環系の結合点は、炭素原子およびヘテロ原子(例えば、窒素)を含む、複素環、または複素環多縮合環系の任意の好適な原子においてであり得ることも理解される。例示的な複素環としては、限定されないが、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、テトラヒドロフラニル、ジヒドロオキサゾリル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリル、ベンゾキサジニル、ジヒドロオキサゾリル、クロマニル、1,2−ジヒドロピリジニル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、1,3−ベンゾジオキソリル、および1,4−ベンゾジオキサニルが挙げられる。
「ハロ(C〜C)アルキル」という用語は、1つ以上(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)のハロ基で置換される、本明細書に定義されるアルキル基を含む。
「(C〜C)シクロアルキル」という用語は、モノ、融合、およびスピロ環系を含み得る、飽和および部分的不飽和炭素環式環系を含む。
ラジカル、置換基、および範囲について以下に列挙される特定値は、単なる例示のためであり、それらは、他の定義された値、またはラジカルおよび置換基について定義された範囲内の他の値を除外しない。
具体的に、(C〜C)アルキルは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、ペンチル、3−ペンチル、またはヘキシルであり得、(C〜C)アルコキシは、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、ペントキシ、3−ペントキシ、またはヘキシルオキシであり得、(C〜C)シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、またはシクロヘキシルであり得、(C〜C)アルカノイルは、アセチル、プロパノイル、またはブタノイルであり得、(C〜C)アルコキシカルボニルは、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、ペントキシカルボニル、またはヘキシルオキシカルボニルであり得、ハロ(C〜C)アルキルは、ヨードメチル、ブロモメチル、クロロメチル、フルオロメチル、トリフルオロメチル、2−クロロエチル、2−フルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、またはペンタフルオロエチルであり得、(C〜C)アルカノイルオキシは、アセトキシ、プロパノイルオキシ、ブタノイルオキシ、イソブタノイルオキシ、ペンタノイルオキシ、またはヘキサノイルオキシであり得、アリールは、フェニル、インデニル、またはナフチルであり得、ヘテロアリールは、フリル、イミダゾリル、トリアゾリル、トリアジニル、オキサゾイル、イソキサゾイル、チアゾリル、イソチアゾリル、イソチアゾイル、ピラゾリル、ピロリル、ピラジニル、テトラゾリル、ピリジル(もしくはそのN酸化物)、チエニル、ピリミジニル(もしくはそのN酸化物)、インドリル、イソキノリル(もしくはそのN酸化物)、またはキノリル(もしくはそのN酸化物)であり得る。
一実施形態において、各Rはハロである。
本発明の一実施形態において、RはHである。
本発明の一実施形態において、Rは、ヒドロキシ、NR、−CH(=N)NH、−NHC(=N)−NH、および−NH−C(=NH)Rから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルである。
本発明の一実施形態において、Rは、ヒドロキシ、ハロ、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、および−NR−C(=NR)Rから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルである。
本発明の一実施形態において、Rは、アリールであり、ハロ、ヒドロキシ、NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、ならびにヒドロキシ、NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、および−NR−C(=NR)Rから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される。
本発明の一実施形態において、Rは、ヘテロアリールであり、ハロ、ヒドロキシ、NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、ならびにヒドロキシ、NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、および−NR−C(=NR)Rから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される。
本発明の一実施形態において、Rは、
であり、ハロ、ヒドロキシ、NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、ならびにヒドロキシ、NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、および−NR−C(=NR)Rから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される。
本発明の一実施形態において、Rは、
であり、ハロから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される。
本発明の一実施形態において、Rは、
である。
本発明の一実施形態において、Rは、
であり、ハロ、ヒドロキシ、NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、ならびにヒドロキシ、NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、および−NR−C(=NR)Rから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される。
本発明の一実施形態において、Rは、
であり、ハロから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される。
本発明の一実施形態において、Rは、
である。
本発明の一実施形態において、Wは、−NHC(=O)H、−NHC(=O)CH、−NHC(=O)CHCH、−NHC(=O)CHCHCH、−N(H)SOCH、−N=NCH−N(CH、−NHCHOH、−N=NC(CH)−N(CH
である。
一実施形態において、本発明は、式(Ia)
の化合物、またはその塩を提供する。
一実施形態において、
各Rは、水素、ハロ、シアノ、ニトロ、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、(C〜C)アルカノイル、(C〜C)アルコキシカルボニル、(C〜C)アルカノイルオキシ、アリール、ヘテロアリール、複素環、およびNRから独立して選択され、各(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、(C〜C)アルカノイル、(C〜C)アルコキシカルボニル、(C〜C)アルカノイルオキシ、アリール、ヘテロアリール、および複素環は、ハロ、シアノ、ニトロ、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、(C〜C)アルカノイル、(C〜C)アルコキシカルボニル、(C〜C)アルカノイルオキシ、アリール、ヘテロアリール、および複素環から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
は、H、またはヒドロキシ、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、および−NR−C(=NR)Rから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルであり、
は、R、ハロ、ヒドロキシ、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、ならびにヒドロキシ、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、および−NR−C(=NR)Rから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換されるアリールまたはヘテロアリールであり、
Wは、−NHCOR、−N(COR)(COR)、−N=C(R)NR、−NRCHOR、または−N(R)SOであり、
各Rは、H、アリール、ヘテロアリール、複素環、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)シクロアルキル(C〜C)アルキル、ならびにヒドロキシル、ハロ、シアノ、(C〜C)アルコキシカルボニル、アリール、ヘテロアリール、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、および複素環から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択され、Rの任意のアリール、ヘテロアリール、複素環、および(C〜C)シクロアルキル(C〜C)アルキルは、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、トリフルオロメトキシ、(C〜C)アルキル、ハロ(C〜C)アルキル、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、および(C〜C)アルコキシカルボニルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
各Rは、H、ならびにヒドロキシル、ハロ、シアノ、(C〜C)アルコキシカルボニル、アリール、ヘテロアリール、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、および複素環から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択され、
各Rは、Hおよび(C〜C)アルキルから独立して選択され、
各Rは、OH、−NH、−NR、アリール、ヘテロアリール、複素環、ならびにヒドロキシ、ハロ、シアノ、(C〜C)アルコキシカルボニル、アリール、ヘテロアリール、−NR、−CH(=N)NH、−NHC(=N)−NH、−NH−C(=NH)R、および複素環から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択され、
各Rは、H、アリール、ヘテロアリール、複素環、ならびにヒドロキシル、ハロ、シアノ、(C〜C)アルコキシカルボニル、アリール、ヘテロアリール、および複素環から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択され、各Rは、H、ならびにヒドロキシル、ハロ、シアノ、(C〜C)アルコキシカルボニル、アリール、ヘテロアリール、および複素環から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択されるか、またはRおよびRは、それらが結合する窒素と一緒になって、アジリジノ、アゼチジノ、モルホリノ、ピペラジノ、ピロリジノ、またはピペリジノを形成し、
各Rは、Hおよび(C〜C)アルキルから独立して選択され、
各Rは、アリールおよびヘテロアリールから独立して選択され、Rの任意のアリールおよびヘテロアリールは、ハロ、ヒドロキシ、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、ならびにヒドロキシ、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、および−NR−C(=NR)Rから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
mは、0、1、または2であり、
nは、1、2、3、または4である。
一実施形態において、本発明は、
から選択される化合物、ならびにその塩を提供する。
一実施形態において、本発明は、
から選択される化合物を提供する。
本発明の一実施形態において、Rはアリールであり、R、ハロ、ヒドロキシ、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、(C〜C)アルキル、および(C〜C)シクロアルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、任意の(C〜C)アルキルおよび(C〜C)シクロアルキルは、ハロ、ヒドロキシ、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、ならびにハロから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される。
本発明の一実施形態において、Rはヘテロアリールであり、R、ハロ、ヒドロキシ、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、(C〜C)アルキル、および(C〜C)シクロアルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、任意の(C〜C)アルキルおよび(C〜C)シクロアルキルは、ハロ、ヒドロキシ、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、ならびにハロから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される。
本発明の一実施形態において、Rは、
であり、R、ハロ、ヒドロキシ、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、(C〜C)アルキル、および(C〜C)シクロアルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、任意の(C〜C)アルキルおよび(C〜C)シクロアルキルは、ハロ、ヒドロキシ、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、ならびにハロから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される。
本発明の一実施形態において、Rは、
であり、R、ハロ、ヒドロキシ、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、(C〜C)アルキル、および(C〜C)シクロアルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、任意の(C〜C)アルキルおよび(C〜C)シクロアルキルは、ハロ、ヒドロキシ、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、ならびにハロから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから選択される1つ以上の基で任意に置換される。
本発明の一実施形態において、Rは、
であり、(C〜C)アルキルおよび(C〜C)シクロアルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、任意の(C〜C)アルキルおよび(C〜C)シクロアルキルは、ハロ、ヒドロキシ、ならびにハロから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される。
本発明の一実施形態において、Rは、
であり、(C〜C)アルキル、および(C〜C)シクロアルキルから独立して選択される1つ以上の基で置換され、任意の(C〜C)アルキルおよび(C〜C)シクロアルキルは、ハロ、ならびにハロから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択される1つ以上の基で置換される。
本発明の一実施形態において、Rは、
であり、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、または1−(トリフルオロメチル)シクロプロピルから独立して選択される1つ以上の基で置換される。
本発明の一実施形態において、Rは、
であり、(C〜C)アルキルおよび(C〜C)シクロアルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、任意の(C〜C)アルキルおよび(C〜C)シクロアルキルは、ハロ、ヒドロキシ、ならびにハロから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される。
本発明の一実施形態において、Rは、
であり、(C〜C)アルキルおよび(C〜C)シクロアルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、任意の(C〜C)アルキルおよび(C〜C)シクロアルキルは、ハロ、ならびにハロから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される。
本発明の一実施形態において、Rは、
であり、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、または1−(トリフルオロメチル)シクロプロピルから独立して選択される1つ以上の基で置換される。
本発明の一実施形態において、Rは、
であり、R、ハロ、ヒドロキシ、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、(C〜C)アルキル、および(C〜C)シクロアルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、任意の(C〜C)アルキルおよび(C〜C)シクロアルキルは、ハロ、ヒドロキシ、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、ならびにハロから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される。
本発明の一実施形態において、Rは、
であり、(C〜C)アルキルおよび(C〜C)シクロアルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、任意の(C〜C)アルキルおよび(C〜C)シクロアルキルは、ハロ、ヒドロキシ、ならびにハロから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される。
本発明の一実施形態において、Rは、
であり、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、または1−(トリフルオロメチル)シクロプロピルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される。
本発明の一実施形態において、
は、
から選択される。
本発明の一実施形態において、化合物は、
またはその塩ではない。
本発明の一実施形態において、化合物は、
またはその塩ではない。
本発明の一実施形態において、化合物は、
またはその塩ではない。
本発明の一実施形態において、化合物は、
またはその塩ではない。
一実施形態において、本発明は、MSSAに対して約8μg/mL未満の最小抑制濃度を有する、式Iの化合物から選択される化合物、およびその塩を提供する(下記のテストCを参照)。
一実施形態において、本発明は、MSSAに対して約4μg/mL未満の最小抑制濃度を有する、式Iの化合物から選択される化合物、およびその塩を提供する。
一実施形態において、本発明は、MSSAに対して約2μg/mL未満の最小抑制濃度を有する、式Iの化合物から選択される化合物、およびその塩を提供する。
一実施形態において、本発明は、MSSAに対して約1μg/mL未満の最小抑制濃度を有する、式Iの化合物から選択される化合物、およびその塩を提供する。
一実施形態において、本発明は、MSSAに対して約0.5μg/mL未満の最小抑制濃度を有する、式Iの化合物から選択される化合物、およびその塩を提供する。
一実施形態において、本発明は、下記のテストDにおいて、MSSAに対して非致死量で投与されるとき、72時間の生存率を少なくとも25%増加させる、式Iの化合物またはその塩を提供する。
一実施形態において、本発明は、下記のテストDにおいて、MSSAに対して非致死量で投与されるとき、72時間の生存率を少なくとも50%増加させる、式Iの化合物またはその塩を提供する。
一実施形態において、本発明は、下記のテストDにおいて、MSSAに対して非致死量で投与されるとき、72時間の生存率を少なくとも75%増加させる、式Iの化合物またはその塩を提供する。
一般に、式Iの化合物ならびに式Iの化合物を調製するために使用することができる合成中間物は、以下の一般的な方法およびスキームにおいて説明されるように調製することができる。下記で示される様々な異なる基(例えば、R、R、およびR)は、式Iの化合物中に存在する最終対応基を表し得ること、またはこれらの基が、合成シーケンス中の便宜的な時点で、式Iの化合物中に存在する最終対応基に変換され得る基を表し得ることが理解される。例えば、様々な異なる基は、式Iの化合物中の最終対応基を提供するように、合成シーケンス中の便宜的な時点で除去され得る1つ以上の保護基を含むことができる。
N’置換N−(2−アミノアセチル)アミドおよび2置換N−(アシル)アミドのための一般的な方法。
ベンズアミドと、酸塩化物、無水物、または混合無水物等の活性アシル化剤との反応は、様々なN−(アセチル)アミドを提供する。代替として、塩化クロロアセチルの使用は、N−(2−クロロアセチル)アミドを提供し、これは種々の一次および二次アミンで処理され、様々なN’置換N−(2−アミノアセチル)アミドを付与することができる。
置換N−(1−アミノメチリデン)ベンズアミドの調製のための一般的な方法。
N,N−ジメチルホルムアミドジメトキシアセタールまたはN,N−ジメチルアセトアミドジメトキシアセタール等のアミドアセタールでの必須ベンズアミド中間物の処理は、所望のN−(1−アミノメチリデン)ベンズアミド誘導体を提供する。
スキーム1.N−(アシル)ベンズアミド誘導体を調製するために使用される方法。
スキーム2.N−[2−(イミダゾール−1−イル)アセチル]ベンズアミドおよびN−[2−(4−メチル−1−ピペリジニル)アセチル]ベンズアミド誘導体を調製するために使用される方法。
スキーム3.置換N−(1−アミノメチリデン)ベンズアミド、N−(ホルミル)ベンズアミド、およびN−(アセチル)ベンズアミド誘導体を調製するために使用される方法。
スキーム4.ブロモまたはヨードチアゾロ[5,4−b]ピリジンからのt−ブチル−、1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル、およびペンタフルオロエチル置換類似体の調製のための方法。
a)t−ブチル置換誘導体の調製
b)1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル置換誘導体の調製
c)ペンタフルオロエチル置換誘導体の調製。
本発明の化合物は、細胞質分裂に必須の細菌Z環の形成を阻害する。Z環は、ディビソーム複合体を含む全ての他のタンパク質の動員のための足場として機能するため、本発明の化合物によるZ環形成の阻害は、ディビソームタンパク質動員の対応する阻害ももたらす。
本発明の化合物は、グラム陽性およびグラム陰性細菌株、ならびに多剤耐性細菌株による感染を含む細菌感染を処置するために有用である。グラム陰性細菌株ならびにグラム陽性細菌株の処置の場合、本発明の化合物は、抗菌活性を強化するために、排出ポンプ阻害剤と併せて投与されることができる。Lomovskaya,O.,et al.,Nature Reviews(Drug Discovery),2007,6,56−65、およびHandzlik,J.et al.,Antibiotics,2013,2,28−45を参照されたい。
一実施形態において、本発明の化合物は、細菌細胞が重合化FtsZタンパク質、またはその相同体を使用して、細胞質分裂を促進する細菌感染を処置および/または防止するために使用される組成物として投与されることができる。この目的のために、本発明の化合物は、ブドウ球菌感染、結核、尿管感染、髄膜炎、腸管感染、創傷感染、座瘡、脳炎、皮膚潰瘍、褥瘡、胃潰瘍および十二指腸潰瘍、湿疹、歯周病、歯肉炎、口臭、炭疽菌、野兎病、心内膜炎、前立腺炎、骨髄炎、ライム病、肺炎等を処置するために投与され得る。
組成物は、所望される場合、麻酔薬、非ステロイド抗炎症薬(NSAID)、鎮痛剤、麻酔薬、鎮静剤、局所麻酔薬、神経筋遮断薬、抗癌剤、他の抗菌剤(例えば、アミノグリコシド、抗真菌剤、駆虫剤、抗ウイルス剤、カルバペネム、セファロスポリン、フルオロキノロン、マクロリド、ペニシリン、スルホンアミド、テトラシクリン、別の抗菌剤)、抗乾癬薬、コルチコステロイド、タンパク同化ステロイド、導尿病関連薬、ミネラル、栄養剤、甲状腺薬、ビタミン、カルシウム関連ホルモン、止痢薬、鎮咳薬、制吐薬、抗潰瘍薬、便秘薬、抗凝固薬、エリスロポエチン(例えば、エポエチンα)、フィルグラスチム(例えば、G−CSF、Neupogen)、サルグラモスチム(GM−CSF、Leukine)、免疫付与剤、免疫グロブリン、免疫抑制剤(例えば、バシリキシマブ、シクロスポリン、ダクリズマブ)、成長ホルモン、ホルモン置換薬、エストロゲン受容体調節因子、散瞳薬、毛様体筋麻痺薬、アルキル化剤、抗代謝物質、有糸分裂阻害剤、放射性医薬品、抗鬱薬、抗操薬、抗精神病薬、抗不安剤、催眠剤、交感神経様作用薬、刺激薬、ドネペジル、タクリン、喘息薬、βアゴニスト、吸入ステロイド、ロイコトリエン阻害剤、メチルキサンチン、クロモリン、エピネフリンもしくはその類似体、ドルナーゼα(Pulmozyme)、サイトカイン等の他の活性治療薬、またはそれらの任意の組み合わせを含むこともできる。
キラル中心を有する本発明の化合物は、光学活性およびラセミ形態で存在し、単離され得ることが理解されるであろう。いくつかの化合物は、多形を呈し得る。本発明は、本明細書に記載される有用な特性を有する、本発明の化合物の任意のラセミ、光学活性、多形、または立体異性形態、またはそれらの混合物を包含することが理解されるものであり、例えば、再結晶技法によるラセミ形態の分割によって、光学活性出発物質からの合成によって、キラル合成によって、またはキラル定常相を使用するクロマトグラフ分離によって、光学活性形態を調製する方法は、当該技術分野において周知である。
本明細書の化合物式中の結合が、非立体化学的様式(例えば、平面)で描かれるとき、結合が付着する原子は、全ての立体化学的可能性を含む。本明細書の化合物式中の結合が、定義された立体化学的様式(例えば、太字、太くさび、破線、または破線くさび)で描かれるとき、立体化学的結合が付着する原子は、別途記載されない限り、描かれる絶対立体異性体に富むことを理解されたい。一実施形態において、化合物は、少なくとも51%、描かれる絶対立体異性体であり得る。別の実施形態において、化合物は、少なくとも60%、絶対立体異性体であり得る。別の実施形態において、化合物は、少なくとも80%、描かれる絶対立体異性体であり得る。別の実施形態において、化合物は、少なくとも90%、描かれる絶対立体異性体であり得る。別の実施形態において、化合物は、少なくとも95%、描かれる絶対立体異性体であり得る。別の実施形態において、化合物は、少なくとも99%、描かれる絶対立体異性体であり得る。
本発明のある特定の化合物が、複数の互変異性形態で存在し得ることも当業者には理解されるであろう。例えば、式(I)の化合物における式−NH−C(=O)Hの置換基は、互変異性形態において−N=C(OH)Hとして存在する。本発明は、式Iの化合物の全ての互変異性形態、ならびに本明細書に記載される有用な特性を有する、pHに応じて非電荷および電荷実体と平衡して存在し得るその混合物を包含する。
化合物が十分に塩基性または酸性である場合、式Iの化合物の塩は、式Iの化合物を単離または精製するための中間物として有用であり得る。さらに、式Iの化合物を薬学的に許容される酸または塩基塩として投与することが適切であり得る。薬学的に許容される塩の例は、生理学的に許容されるアニオン、例えば、トシル酸塩、メタンスルホン酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、マロン酸塩、酒石酸塩、コハク酸塩、フマル酸塩、安息香酸塩、アスコルビン酸塩、α−ケトグルタル酸塩、およびα−グリセロリン酸塩を形成する酸で形成された有機酸付加塩である。塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、重炭酸塩、および炭酸塩の塩を含む、好適な無機塩も形成され得る。塩は、当該技術分野において周知の標準手順を使用して、例えば、アミン等の十分に塩基性の化合物を、対応するアニオンを得るのに好適な酸と反応させることによって得ることができる。カルボン酸のアルカリ金属(例えば、ナトリウム、カリウム、もしくはリチウム)、またはアルカリ土類金属(例えば、カルシウム)塩を作製することもできる。
薬学的に好適な対イオンとしては、当該技術分野において周知の薬学的に好適なカチオンおよび薬学的に好適なアニオンが挙げられる。薬学的に好適なアニオンの例としては、限定されないが、上記のもの(例えば、生理学的に許容されるアニオン)が挙げられ、Cl、Br、I、CHSO 、HPO 、CFSO 、p−CH SO 、クエン酸塩、酒石酸塩、リン酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、ギ酸塩、または酢酸塩を含む。
対イオンを含む本発明の化合物は、異なる対イオンを含む本発明の化合物に変換され得ることが、当業者には理解されるであろう。そのような変換は、限定されないが、イオン交換樹脂、イオン交換クロマトグラフィー、および選択的結晶化を含む、種々の周知の技法および材料を使用して達成することができる。
式Iの化合物は、薬学的組成物として配合され、選択された投与経路、すなわち、経口もしくは非経口、静脈内、筋肉内、局所、または皮下経路に対して適合された種々の形態で、ヒト患者等の哺乳動物宿主に投与され得る。経口投与の場合、化合物は、腸溶性コーティングを有するか、または有しない固体投与形態として配合され得る。
したがって、本化合物は、例えば、経口で、不活性希釈剤、賦形剤、または吸収可能な食用担体等の薬学的に許容されるビヒクルと併せて全身投与され得る。それらは、硬殻または軟殻ゼラチンカプセルに封入され得るか、錠剤に圧縮され得るか、または患者の食事の食物に直接組み込まれ得る。経口治療投与の場合、活性化合物は、1つ以上の賦形剤と組み合わせ、摂取可能な錠剤、口内錠、トローチ、カプセル、エリキシル剤、懸濁剤、シロップ、ウエハース等の形態で使用されてもよい。そのような組成物および調製物は、少なくとも0.1%の活性化合物を含むべきである。組成物および調製物のパーセンテージは、当然のことながら様々に異なってよく、便宜的に所与の単位投与形態の重量の約2%〜約90%であり得る。そのような治療上有用な組成物中の活性化合物の量は、効果的な投与レベルが得られるような量である。
錠剤、トローチ、ピル、カプセル等は、次を含むこともできる。トラガカントガム、アカシア、コーンスターチ、もしくはゼラチン等の結合剤;リン酸二カルシウム等の賦形剤;コーンスターチ、ジャガイモデンプン、アルギン酸等の崩壊剤;ステアリン酸マグネシウム等の滑沢剤;およびスクロース、フルクトース、ラクトース、もしくはアスパルテーム等の甘味剤;またはペパーミント、ウィンターグリーンの油、もしくはチェリー香味剤等の香味剤が添加されてもよい。単位投与形態がカプセルであるとき、上記の種類の材料に加えて、植物油またはポリエチレングリコール等の液体担体を含むことができる。様々な他の材料は、コーティングとして、またはそうでなければ固体単位投与形態の物理形態を修飾するために存在し得る。例えば、錠剤、ピル、またはカプセルは、ゼラチン、ろう、シェラック、または糖等でコーティングされ得る。シロップまたはエリキシル剤は、甘味剤として活性化合物、スクロース、またはフルクトース、および保存剤としてメチルおよびプロピルパラベン、染料、ならびにチェリーまたはオレンジ味の甘味剤を含み得る。当然のことながら、任意の単位投与形態で使用される任意の材料は、薬学的に許容され、用いられる量で実質的に非毒性でなければならない。加えて、活性化合物は、徐放性調製物、粒子、およびデバイスに組み込まれ得る。
活性化合物は、静脈内または筋肉内に注入または注射によって投与することもできる。活性化合物またはその塩の溶液は、水中で調製され、任意に非毒性界面活性剤と混合されることができる。分散液は、グリセロール、液体ポリエチレングリコール、トリアセチン、およびそれらの混合物中、ならびに油中で調製することもできる。貯蔵および使用の通常条件下で、これらの調製物は、微生物の増殖を防止するための保存剤を含む。
注射または注入に適した薬学的投与形態としては、任意にリポソームで被包された滅菌注射もしくは注入溶液または分散液の即座の調製に適合された活性成分を含む、滅菌水溶液または分散液または滅菌粉末を挙げることができる。いずれの場合も、最終的な投与形態は、製造および貯蔵の条件下で滅菌、流体、および安定でなければならない。液体担体またはビヒクルは、例えば、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコール、液体ポリエチレングリコール等)、植物油、非毒性グリセリルエステル、およびその好適な混合を含む溶媒または液体分散媒体であり得る。適切な流動性は、例えば、リポソームの形成によって、分散の場合は必要な粒径の維持によって、または界面活性剤の使用によって維持することができる。微生物の活動の予防は、様々な抗菌剤および抗真菌剤、例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸、チメロサール等によってもたらされ得る。多くの場合、等張剤、例えば、糖、緩衝剤、または塩化ナトリウムを含むことが好ましいであろう。注射可能な組成物の長期吸収は、吸収を遅延させる薬剤の組成物、例えば、モノステアリン酸アルミニウムおよびゼラチン中での使用によってもたらされ得る。
滅菌注射剤は、必要な量の活性化合物を、必要に応じて上に列挙された種々の他の成分とともに、適切な溶媒に組み込むことに続いて、濾過滅菌によって調製される。滅菌注射剤の調製のための滅菌粉末の場合、好ましい調製方法は、活性成分に加えて、以前に滅菌濾過された溶液中に存在する任意の追加の所望の成分の粉末を生じる、真空乾燥および冷凍乾燥技法である。
局所投与の場合、本化合物は、純粋形態で、すなわち、それらが液体であるときに適用され得る。しかしながら、一般に、固体または液体であり得る皮膚学的に許容される担体と併せて、それらを組成物または配合物として皮膚に投与することが望ましいであろう。
有用な固体担体としては、タルク、粘土、微結晶セルロース、ケイ素、アルミナ、ナノ粒子等の微細化固体が挙げられる。有用な液体担体としては、本化合物を効果的なレベルで、任意に非毒性界面活性剤の補助により溶解または分散することができる、水、アルコール、またはグリコールもしくは水−アルコール/グリコールブレンドが挙げられる。芳香剤等のアジュバントおよび追加の抗菌剤を添加して、所与の用途に対して特性を最適化することができる。得られた液体組成物は、吸収剤パッドから適用され得るか、バンデージおよび他の包帯に染み込ませて使用され得るか、またはポンプ型もしくはエアロゾルスプレーを使用して罹患した領域に噴霧することができる。
合成ポリマー、脂肪酸、脂肪酸塩およびエステル、脂肪族アルコール、変性セルロース、または変性鉱物材料等の増粘剤を、液体担体とともに用いて、使用者の皮膚に直接適用するための展延性ペースト、ゲル、軟膏、石鹸等を形成することもできる。
式Iの化合物の有用な投与量は、動物モデルにおけるそれらのインビトロ活性とインビボ活性とを比較することによって決定することができる。マウスおよび他の動物において有効な投与量をヒトに外挿するための方法は、当該技術分野において既知であり、例えば、米国特許第4,938,949号を参照されたい。
処置における使用に必要な化合物、またはその活性塩もしくは誘導体の量は、選択される特定の塩のみならず、投与経路、処置される状態の性質、ならびに患者の年齢および状態によって異なり、最終的に担当医または臨床医の判断による。
しかしながら、一般に、好適な用量は、1日当たり体重の約0.1〜約500mg/kg、例えば、約0.5〜約400mg/kgの範囲内、例えば、1日当たり受容者の体重の1キログラム当たり1mg〜約250mgである。
化合物は、単位投与形態当たり0.5〜500mg、1〜400mg、または0.5〜100mgの活性成分を含む単位投与形態で便宜的に配合される。一実施形態において、本発明は、そのような単位投与形態に配合された本発明の化合物を含む組成物を提供する。
所望の用量は、適切な間隔で、例えば、1日当たり2回、3回、4回、またはそれ以上の副用量として投与される単一用量で、または分割用量として便宜的に提示され得る。副用量自体を、例えば、多数の別個の緩やかに間隔を置いた投与にさらに分割することもできる。
本発明の化合物の抗菌活性は、下記のテストAのような方法を使用して決定することができる。
テストA.抗菌アッセイ。
抗菌活性は、対数期細菌を化合物の2倍連続希釈を含む、適切な培地中37℃で増殖させて、256〜0.06μg/mLの範囲の最終濃度を得る、ブロス微量希釈アッセイを使用し、臨床検査標準委員会(CLSI)のガイドラインに従って決定することができる。最小抑制濃度(MIC)値を決定する場合、600nmで光学密度を測定することによって、細菌増殖を24時間〜48時間後監視する。MIC値は、細菌増殖が完全に抑制された最小化合物濃度を反映する。本発明の代表的な化合物についてのデータは、表1に示される。
本発明の代表的な化合物についてのMSSAに対する最小抑制濃度
*MICは50%マウス血清の存在下で決定した。
**溶解性および凝集形成が、観察される活性を低減し得るにつれて、MIC値は低くなり得る。
細菌FtsZ重合化のダイナミクスに対する本発明の化合物の影響は、下記のテストBのような方法を使用して決定することができる。
テストB.FtsZ重合化アッセイ。
FtsZ重合化のダイナミクスにおける化合物により誘発される変化は、精製されたFtsZタンパク質を用いる濁度アッセイを使用して試験することができる。GTPの添加時に、FtsZは自己会合して、340nmにおいてモノマータンパク質より優れた程度で光を散乱させるポリマー構造を形成する。FtsZの重合化ダイナミクスに対する本発明の化合物の影響は、化合物の非存在下で観察されるものと比較して、GTPにより誘発される光散乱の程度の増加または減少によって検出することができる(340nmでの光学密度における対応する変化によって決定される)。光散乱の全体程度を化合物濃度の関数として定量化することにより、FtsZ重合化のダイナミクスを変化させることにおけるその化合物の能力の指標を提供する。
細菌中のFtsZ Z環形成に対する本発明の化合物の影響は、下記のテストCのような方法を使用して決定することができる。
テストC.FtsZ Z環アッセイ。
FtsZ Z環形成に対する化合物の影響は、キシロースでの誘発時に、緑色蛍光タンパク質(GFP)−ZapA融合タンパク質を発現する枯草菌(FG347)の株を使用して決定することができる。ZapAは、枯草菌中のFtsZ Z環と会合することが既知であり、したがって、Z環形成のマーカーとして機能する。このアッセイにおいて、対数期のFG347細菌を、異なる濃度の化合物で1時間〜6時間の範囲の期間処置する。各時点において、各培養からアリコートを取り、次に蛍光顕微鏡で見る。化合物の非存在下で、細菌は、中細胞において局在する緑色蛍光焦点(Z環)を示す。対照的に、Z環形成を妨害する化合物で処置した細菌は、中細胞において緑色蛍光Z環を示さず、典型的に、細長い糸状表現型と関連する。
本発明の化合物のインビボ有効性は、下記のテストDのような方法を使用して決定することができる。
テストD.マウス腹膜炎またはマウス敗血症モデルにおけるインビボ有効性。
黄色ブドウ球菌ATCC19636(MSSA)またはATCC43300(MRSA)に全身感染したマウス腹膜炎モデルにおいて、抗ブドウ球菌のインビボ有効性を評価した。これらの研究は、全米研究評議会の実験動物のケアと使用に関する指針によって確立された基準に完全に準拠して行い、ラトガース大学の動物実験委員会(Institutional Animal Care and Use Committee(IACUC))により承認された。平均体重25gの4〜6匹の雌スイス−ウェブスターマウス群を、生理食塩水中の各細菌株の致死的接種により腹腔内的に感染させた。黄色ブドウ球菌ATCC43300の接種は、1.0×10CFU/mLの細菌を含んだが、黄色ブドウ球菌ATCC19636の接種は、0.8×10CFU/mLの細菌を含んだ。全ての接種は、ブタムチン(Sigma−Aldrich,Co.)を重量/体積(w/v)のパーセントで1.5%(ATCC19636接種)または5%(ATCC43300接種)も含んでいた。これらの黄色ブドウ球菌株の接種の異なる組成は、各株の毒性に基づいて選択され、MSSA ATCC19636は、より毒性の強い株であり、MRSA ATCC43300は、より毒性の低い株である。
全ての化合物およびビヒクル静脈内(i.v.)投与は、尾静脈注射によって行い、10mMクエン酸中(pH2.6)、17は2.0mg/mLで配合され、44は2.0および3.0mg/mlの両方で配合された。
MSSA ATCC19636実験において、第1の用量の化合物を感染から10分後に投与し、別段の記載がない限り、後続用量をその後12分間隔で投与した。MRSA研究において、第1の用量の化合物を感染から1時間後に投与し、別段の指示がない限り、後続用量をその後12分間隔で投与した。
全てのマウスの体温を、感染後5日間監視した。非侵襲性赤外線体温計(Braintree Scientific,Inc.、Braintree,MA)を使用して、体温を剣状突起において記録した。体温28.9℃以下の感染マウスを、感染から回復することができないと見なし、安楽死させた。
第1(t)の静脈内用量を感染直前に投与し、後続用量を第1(t)の用量から15分後に投与した。
第1(t)の経口用量を感染5分前に投与し、後続用量を感染後15分空けて投与した。
第1(t)の経口用量を感染5分前に投与し、後続用量を感染後12分空けて投与した。
第1(t)の経口用量を感染10分後に投与し、後続用量を12分空けて投与した。
本発明は、ここで以下の非限定例によって説明される。
実施例
3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−N−((ジメチルアミノ)メチレン)−2,6−ジフルオロベンズアミド(50mg、0.122mmol)を、室温で12時間、70%酢酸(1mL)で処理した。水を添加し、得られた固体を濾過によって回収し、冷水で洗浄して、産物を白色の固体として得た(39mg、収率83%)。H NMR(DMSO−d6,300MHz)δ:9.2(s,1H),8.21(d,J=9.0Hz,1H),8.14(s,1H),7.54(m,2H),7.25(m,1H),5.76(s,2H)。
必須中間物は、以下のように調製した。
a.化合物の調製
Haydon,Bennett,et al.,J.Med.Chem.,2010,53,3927による文献方法に記載されるように調製した。
b.化合物の調製
2.0mLのジメチルホルムアミドジメチルアセタール中の3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミド(110mg、0.31mmol)の懸濁液を、100℃で1時間攪拌した。過剰なジメチルホルムアミドジメチルアセタールを真空下で除去し、得られた固体をジエチルエーテルで粉砕して、純産物を白色の固体として得た(90mg、収率71%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ:8.62(s,1H),8.01(s,1H),7.82(d,J=8.4Hz,1H),7.4(m,1H),7.07−6.99(m,1H),6.81(m,1H),5.49(s,2H),3.21(s,3H),3.16(s,3H)。
3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−N−(1−(ジメチルアミノ)エチリデン)−2,6−ジフルオロベンズアミド(50mg、0.118mmol)を、室温で12時間、70%酢酸(1.0mL)で処理した。水を添加して、得られた固体を濾過によって回収し、冷水で洗浄して、産物を白色の固体として得た(37mg、収率79%)。H NMR(DMSO−d6,300MHz)δ:8.65(d,J=8.4Hz,1H),8.57(s,1H),7.98(d,J=9.0Hz,1H),7.92(m,1H),7.62(m,1H),6.17(s,2H),2.65(s,3H)。
必須中間物は、以下のように調製した。
a.化合物の調製
1.5mLのN,N−ジメチルアセトアミドジメチルアセタール中の3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミド(110mg、0.31mol)の懸濁液を、90℃で1時間攪拌した。過剰なジメチルアセトアミドジメチルアセタールを真空下で除去し、得られた固体をジエチルエーテルで粉砕して、純産物をオフホワイトの固体として得た(50mg、収率79%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ:8.01(s,1H),7.82(d,J=8.7Hz,1H),7.39(dd,J=6.6,1.8Hz,1H),6.99(m,1H),6.8(m,1H),5.48(s,2H),3.17(s,3H),3.14(s,3H),2.44(s,3H)。
3−((6−クロロチアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル)メトキシ)−N−((ジメチルアミノ)メチレン)−2,6−ジフルオロベンズアミド(100mg、0.243mmol)を、室温で12時間、70%酢酸(1.0mL)で処理した。水を添加して、得られた固体を濾過によって回収し、冷水で洗浄して、産物を白色の固体として得た(67mg、収率71%)。H NMR(DMSO−d6,300MHz)δ:9.19(bs,1H),8.76−8.70(m,2H),7.60(m,1H),7.28(m,1H),5.79(s,2H)。
必須中間物は、以下のように調製した。
a.化合物の調製
Haydon,Stokes,et al.,Science,2008,321,1673、Haydon,Bennett,et al.,J.Med.Chem.,2010,53,3927、Sorto,et al.,J.Org.Chem.,2010,75,7946、およびDing et al.,Synlett,2012,23,1039による文献方法に記載されるように調製した。
b.化合物の調製
1.0mLのジメチルホルムアミドジメチルアセタール中の3−((6−クロロチアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミド(20mg、0.06mmol)の懸濁液を、90℃で1時間攪拌した。過剰なジメチルホルムアミドジメチルアセタールを真空下で除去し、得られた固体をジエチルエーテルで粉砕して、純産物をオフホワイトの固体として得た(10mg、収率45%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ:8.63(s,1H),8.57(d,J=2.4Hz,1H),7.05(m,1H),6.92(m,1H),5.47(s,2H),3.22(s,3H),3.16(s,3H)。
3−((6−クロロチアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル)メトキシ)−N−(1−(ジメチルアミノ)エチリデン)−2,6−ジフルオロベンズアミド(36mg、0.08mmol)を、室温で12時間、70%酢酸(0.5mL)で処理した。水を添加して、得られた固体を濾過によって回収し、冷水で洗浄して、産物をオフホワイトの固体として得た(25mg、収率89%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ:8.58(d,J=2.4Hz,1H),8.24(d,J=2.1Hz,1H),7.26−7.18(m,1H),6.97−6.90(m,1H),5.50(s,2H),2.55(s,3H)。
必須中間物は、以下のように調製した。
a.化合物の調製
1.0mLのN,N−ジメチルアセトアミドジメチルアセタール中の3−((6−クロロチアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミド(100mg、0.28mmol)の懸濁液を、90℃で1時間攪拌した。過剰なジメチルアセトアミドジメチルアセタールを真空下で除去し、得られた固体をジエチルエーテルで粉砕して、純産物を薄黄色の固体として得た(95mg、収率79%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ:8.56(s,1H),8.22(s,1H),6.99(m,1H),6.8(m,1H),5.48(s,2H),3.17(s,3H),3.17(s,3H),2.45(s,3H)。
丸底フラスコ内で、3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミド(35mg、0.1mmol)を2mLの乾燥THFに溶解し、この溶液を窒素下で0℃に冷却した。これに続いて、NaH(8mg、0.2mmol、鉱物油中の60%分散液)を一部ずつ添加した。混合液を0℃で10分間、および室温で45分間攪拌した。混合液を0℃に冷却し、1mLのTHF中の塩化プロピオニル溶液(8μL、0.1mmol)を滴下添加した。得られた反応混合液を0℃で10分間、および室温で4時間攪拌した。反応の完了後、数滴の1N HClの添加によって急冷し、酢酸エチルで希釈した。有機相を分離し、飽和NaHCO、ブラインで連続的に洗浄して、乾燥させた。溶媒を真空で除去し、ヘキサン中の20% EtOAcを溶離液として使用して、得られた残渣をISCOにより精製し、純産物を白色の固体として得た(13mg、収率32%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ:8.23(s,1H),8.04(s,1H),7.85(d,J=8.4Hz,1H),7.44(d,J=9.0Hz,1H),7.22(m,1H),6.93(m,1H),5.54(s,2H),2.89(qt,J=7.2Hz,2H),1.27−1.16(m,3H)。
丸底フラスコ内で、3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミド(55mg、0.155mmol)を3mLの乾燥THFに溶解し、この溶液を窒素下で0℃に冷却した。これに続いて、NaH(13mg、0.310mmol、鉱物油中の60%分散液)を一部ずつ添加した。混合液を0℃で10分間、および室温で1時間攪拌した。混合液を0℃に冷却し、1mLのTHF中の塩化ブチリル溶液(0.016mL、0.155mmol)を滴下添加した。得られた反応混合液を0℃で10分間、および室温で終夜攪拌した。反応の完了後、数滴の1N HClの添加によって急冷し、酢酸エチルで希釈した。有機相を分離し、飽和NaHCO、ブラインで連続的に洗浄して、乾燥させた。溶媒を真空で除去し、ヘキサン中の40% EtOAcを溶離液として使用して、得られた残渣をISCOにより精製し、所望の産物を白色の固体として得た(20mg、収率31%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ:8.24(s,1H),8.05(s,1H),7.86(d,J=8.7Hz,1H),7.45(d,J=9.0Hz,1H),7.22(m,1H),6.93(m,1H),5.54(s,2H),2.84(m,2H),1.75(m,2H),1.04(m,3H)。
丸底フラスコ内で、3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミド(35mg、0.1mmol)を2mLの乾燥THFに溶解し、この溶液を窒素下で0℃に冷却した。これに続いて、NaH(12mg、0.3mmol、鉱物油中の60%分散液)を一部ずつ添加した。混合液を0℃で10分間、および室温で30分間攪拌した。混合液を0℃に冷却し、1mLのTHF中の塩化シクロヘキサンカルボニル溶液(0.013mL、0.1mmol)を滴下添加した。得られた反応混合液を0℃で10分間、および室温で12時間攪拌した。反応の完了後、数滴の1N HClの添加によって急冷し、酢酸エチルで希釈した。有機相を分離し、飽和NaHCO、ブラインで連続的に洗浄して、乾燥させた。溶媒を真空で除去し、ヘキサン中の20% EtOAcを使用して、得られた残渣をISCOにより精製し、所望の産物を黄色の固体として得た(16mg、収率35%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ:8.27(s,1H),8.03(d,J=2.1Hz,1H),7.84(d,J=8.7Hz,1H),7.43(dd,J=6.9,2.1Hz,1H),7.23−7.15(m,1H),6.93−6.87(m,1H),5.53(s,2H),2.80(m,1H),2.20−1.23(m,10H)。
丸底フラスコ内で、3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミド(25mg、0.07mmol)を2.0mLの乾燥THFに溶解し、この溶液を窒素下で0℃に冷却した。これに続いて、NaH(11mg、0.24mmol、鉱物油中の60%分散液)を一部ずつ添加した。混合液を0℃で10分間、および室温で30分間攪拌した。混合液を0℃に冷却し、1mLのTHF中の塩化アシル溶液8a(28mg、0.14mmol)を滴下添加した。得られた反応混合液を0℃で10分間、および室温で終夜攪拌した。反応の完了後、数滴の1N NaOHの添加によって急冷し、酢酸エチルで希釈した。有機相を分離し、飽和NaHCO、ブラインで連続的に洗浄して、乾燥させた。溶媒を真空で除去し、CHCl+1% NHOH中の10% MeOHを使用して、得られた残渣をISCOにより精製し、黄色の固体を得た(16mg、収率36%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ:8.01(d,J=2.1Hz,1H),7.82(d,J=8.7Hz,1H),7.40(dd,J=6.6,1.8Hz,1H),7.25−7.14(m,1H),6.93−6.87(m,1H),5.51(s,2H),2.94−2.85(m,3H),2.28(s,3H),2.09−1.69(m,6H)。
必須中間物は、以下のように調製した。
a.化合物の調製
N−メチルイソニペコチン酸塩酸塩(0.5g)を乾燥SOCl(1.5mL)に溶解した。次に、混合液を80℃で2時間、アルゴン下で加熱した。冷却および蒸発乾固により黄色の固体を得て、それをさらなる精製なしに使用した。
丸底フラスコ内で、3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミド(30mg、0.08mmol)を2mLの乾燥THFに溶解し、この溶液を窒素下で0℃に冷却した。これに続いて、NaH(10mg、0.24mmol、鉱物油中の60%分散液)を一部ずつ添加した。混合液を0℃で10分間、および室温で30分間攪拌した。混合液を0℃に冷却し、1mLのTHF中の塩化ベンゾイル溶液(10μL、0.08mmol)を滴下添加した。得られた反応混合液を0℃で10分間、および室温で終夜攪拌した。反応の完了後、数滴の1N HClの添加によって急冷し、酢酸エチルで希釈した。有機相を分離し、飽和NaHCO、ブラインで連続的に洗浄して、乾燥させた。溶媒を真空で除去し、ヘキサン中の20% EtOAcを使用して、得られた残渣をISCOにより精製し、黄色の固体を得た(15mg、収率38%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ:9.18(s,1H),8.03(s,1H),7.88(m,1H),7.84(d,J=9.0Hz,1H),7.68−7.63(m,1H),7.56−7.51(m,2H),7.45−7.40(m,1H),7.24−7.17(m,1H),6.96−6.89(m,1H),5.53(s,2H)。
3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミド(40mg、0.113mmol)および塩化クロロアセチル(0.5mL)の混合液を、110℃で1時間、小反応バイアル瓶内で加熱した。過剰な塩化クロロアセチルを真空下で除去し、ISCOを使用して、得られた残渣を精製に供し、白色固体を得た(37mg、収率76%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ:8.81(s,1H),8.04(s,1H),7.86(d,J=8.7Hz,1H),7.43(d,J=8.7Hz,1H),7.27(m,1H),6.95(m,1H),5.55(s,2H),4.60(s,2H)。
DMF(1.5mL)中の3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−塩化ジフルオロベンゾイル(33mg、0.076mmol)、KCO(13mg、0.09mmol)の混合液に、4−メチルピペリジン(0.010mL、0.09mmol)を室温で添加した。反応混合液を室温で1時間攪拌し、その後に酢酸エチルで希釈して、水で1回洗浄した。溶媒の蒸発に続いて、CHCl中の10% MeOHを使用するISCO精製により、純産物を無色の油として得た(12mg、収率33%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ:8.04(s,1H),7.85(d,J=8.7Hz,1H),7.43(d,J=8.4Hz,1H),7.18(m,1H),6.92(m,1H),5.53(s,2H),3.12(s,2H),2.85(m,2H),2.27(m,2H),1.68(m,2H),1.28(m,1H),0.98(d,J=6.0Hz,3H)。
DMF(1.5mL)中の3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−塩化ジフルオロベンゾイル(65mg、0.14mmol)の溶液に、過剰なイミダゾール(48mg、0.70mmol)を添加し、混合液を室温で終夜攪拌した。反応混合液を冷水に注ぎ、そのようにして形成された固体を濾過により回収し、エーテルで洗浄して、所望の化合物を薄黄色の固体として得た(58mg、収率90%)。H NMR(DMSO−d6,300MHz)δ:11.97(s,1H),8.20(d,J=8.7Hz,1H),8.14(s,1H),7.64(s,1H),7.54(m,2H),7.21(m,1H),7.16(s,1H),6.88(s,1H),5.78(s,2H),5.22(s,2H)。
丸底フラスコ内で、3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミド(55mg、0.155mmol)を3mLの乾燥THFに溶解し、この溶液を窒素下で0℃に冷却した。これに続いて、NaH(13mg、0.310mmol、鉱物油中の60%分散液)を一部ずつ添加した。混合液を0℃で10分間、および室温で1時間攪拌した。混合液を0℃に冷却し、1mLのTHF中の塩化クロロベンゾイル溶液(0.1mL)を滴下添加した。得られた反応混合液を0℃で10分間、および室温で終夜攪拌した。反応の完了後、数滴の1N HClの添加によって急冷し、酢酸エチルで希釈した。有機相を分離し、飽和NaHCO、ブラインで連続的に洗浄して、乾燥させた。溶媒を真空で除去し、ヘキサン中の50% EtOAcを使用して、得られた残渣をISCOにより精製し、所望の産物を白色の固体として得た(52mg、収率66%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ:9.10(s,1H),8.04(s,1H),7.91−7.83(m,3H),7.56(d,J=9.0Hz,2H),7.43(d,J=6.0Hz,1H),7.25−7.18(m,1H),6.97−6.90(m,1H),5.54(s,2H),4.65(s,2H)。
トリフルオロ酢酸無水物(0.05mL、0.339mmol)を、無水THF(2mL)および無水ピリジン(0.045mL)中の3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミド(100mg、0.282mmol)の溶液に室温で攪拌しながら添加し、続いて混合物を78℃に12時間加熱した。反応混合液を室温に冷却し、回転蒸発装置上で濃縮して、トルエンで1回共沸させた。固体をCHClに再溶解し、水で洗浄して、NaSO上で乾燥させ、濃縮して粗産物を得た。ヘキサン中の40% EtOAcを使用する精製により、所望の産物(10mg)を白色の固体として得た。H NMR(DMSO−d6,300MHz)δ:8.21(d,J=8.7Hz,1H),8.14(s,1H),7.84−7.79(m,1H),7.54(d,J=8.4Hz,1H),7.47−7.40(m,1H),5.76(s,2H)。
THF(1.5mL)中の3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−塩化ジフルオロベンゾイル(97mg、0.26mmol)、メチルスルホンアミド(26mg、0.26mmol)の混合液に、EtN(0.1mL、0.66mmol)、続いて触媒量のDMAPを添加した。混合液を60℃で1.5時間、密封管内で加熱した。反応混合液を室温に冷却し、酢酸エチルで希釈して、1N HClおよびブラインで洗浄した。有機相をNaSO上で乾燥させて、濃縮し、ヘキサン中の50% EtOAcを使用して、ISCOにより精製し、所望の産物をオフホワイトの固体として得た(68mg、収率61%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ:8.04(s,1H),7.85(d,1H),7.40(d,1H),7.18(m,1H),6.89(m,1H),5.52(s,2H),3.42(s,3H)。
必須中間物は、以下のように調製した。
a.化合物の調製
50% HSO(6.0mL)中の3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミド(354mg、1.0mmol)の懸濁液を、120℃で3時間加熱した。反応混合液を室温に冷却し、水を添加して、得られた固体を濾過して黄色の固体を所望の産物として得た(301mg、収率86%)。H NMR(DMSO−d6,300MHz)δ:8.20(d,J=9.0Hz,1H),8.13(d,J=2.1Hz,1H),7.56−7.47(m,2H),7.21−7.15(m,1H),5.73(s,2H)。
b.化合物の調製
CHCl(5.0mL)中の3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロ安息香酸(200mg)の懸濁液に、触媒量のDMF、続いて1.5当量の塩化オキサリルを添加した。反応混合液を室温で2時間攪拌した。溶媒を除去して粗酸塩化物を得て、それをさらなる精製なしに次のステップで使用した。
THF(1.5mL)中の3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミド(200mg、0.56mmol)、ホルムアルデヒド(1.5mL)、5% KCO(3.0mL)の混合液を、65℃に終夜加熱した。室温に冷却した後、水を添加して、得られた固体を濾過し、エーテルで洗浄して薄黄色の固体を得た(190mg、収率88%)。H NMR(DMSO−d6,300MHz)δ:9.34(bs,1H),8.20(d,J=9.0Hz,1H),8.14(d,J=2.1Hz,1H),7.54(m,1H),7.45−7.38(m,1H),7.17−7.10(m,1H),5.72(s,2H),4.66(d,J=6.0Hz,2H)。
丸底フラスコ内で、3−((6−クロロチアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミド(250mg、0.7mmol)を4mLの乾燥THFに溶解し、この溶液を窒素下で0℃に冷却した。これに続いて、NaH(110mg、2.4mmol、鉱物油中の60%分散液)を一部ずつ添加した。混合液を0℃で10分間、および室温で30分間攪拌した。混合液を0℃に冷却し、1mLのTHF中の塩化アシル溶液8a(280mg、1.4mmol)を滴下添加した。得られた反応混合液を0℃で10分間、および室温で終夜攪拌した。反応の完了後、数滴の1N NaOHの添加によって急冷し、酢酸エチルで希釈した。有機相を分離し、飽和NaHCO、ブラインで連続的に洗浄して、乾燥させた。溶媒を真空で除去し、CHCl+1% NHOH中の10% MeOHを使用して、得られた残渣をISCOにより精製し、薄茶色の固体を得た(50mg、収率15%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ:8.58(s,1H),8.25(s,1H),7.24(m,1H),6.92(m,1H),5.5(s,2H),2.91(m,3H),2.3(s,3H),2.07−1.85(m,5H)。
3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミド(25.3mg)および攪拌棒を、真空下で2ドラムバイアル瓶内に置いた。次に、バイアル瓶をN(g)で満たした。3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミドを、無水THF(3.5mL)に溶解し、得られた溶液をN(g)下、室温で攪拌した。2,4−ジクロロピリジン−3−塩化カルボニル(0.01mL、1.0当量、Sigma−Aldrich Co.)を、シリンジを介して滴下添加し、続いて水素化ナトリウム(油分散液中60%)(14.3mg、5.0当量)を添加した。反応液を50℃で1時間半加熱した。室温に冷却した後、反応液を固体に濃縮し、次にEtOAc/HOに溶解した。振とう後、水相を分離し、次にEtOAcで抽出した。複合EtOAc相をNaSO上で乾燥させ、濾過し、固体に濃縮した。溶媒勾配0>30% EtOAc/ヘキサンを用いるクロマトグラフィーにより、産物を固体として単離した(23mg、収率61%)。H NMR(400MHz)(CDCl)δ:8.73(br.s,1H),8.315(d,J=5.4Hz,1H),7.93(d,J=2Hz,1H),7.76(d,J=8.6Hz,1H),7.34(dd,H=8.6Hz,J=2Hz,2H),7.30(d,J=5.4Hz,1H),7.18(m,1H),6.88(ddd,J=9Hz,J=9Hz,J=2Hz,1H),5.45(s,2H)。MS:m/e=528(M+1)。
3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミド(25.1mg)および攪拌棒を、真空下で2ドラムバイアル瓶内に置いた。次に、バイアル瓶をN(g)で満たした。3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミドを、無水THF(3.5mL)に溶解し、得られた溶液をN(g)下、室温で攪拌した。2,3−ジクロロピリジン−4−塩化カルボニル(0.0095mL、1.0当量、Sigma−Aldrich Co.)を、シリンジを介して滴下添加し、続いて水素化ナトリウム(油分散液中60%)(14.2mg、5.0当量)を添加した。反応液を50℃で2時間加熱した。室温に冷却した後、反応液を残渣に濃縮し、次にEtOAc/HOに溶解した。振とう後、水相を分離し、EtOAcで抽出した。複合EtOAc相をNaSO上で乾燥させ、濾過し、固体に濃縮した。溶媒勾配0>30% EtOAc/ヘキサンを用いるクロマトグラフィーにより、産物を固体として単離した(15mg、収率39%)。H NMR(400 MHz)(CDCl)δ:8.60(br.s,1H),8.37(d,J=4.84Hz,1H),7.95(d,J=2Hz,1H),7.76(d,J=8.6Hz,1H),7.33(dd,J=8.6Hz,J=2Hz,1H),7.27(d,J=4.84Hz,1H),7.20(m,1H),6.88(ddd,J=9Hz,J=9Hz,J=2Hz,1H),5.46(s,2H)。MS:m/e=528(M+1)。
3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミド(25.8mg)および攪拌棒を、真空下で2ドラムバイアル瓶内に置いた。次に、バイアル瓶をN(g)で満たした。3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミドを、無水THF(3.5mL)に溶解し、得られた溶液をN(g)下、室温で攪拌した。塩化トリメチルアセチル(0.009mL、1.0当量、Sigma−Aldrich Co.)を、シリンジを介して滴下添加し、続いて水素化ナトリウム(油分散液中60%)(13.4mg、4.6当量)を添加した。反応液を50℃で2時間加熱した。室温に冷却した後、反応液を残渣に濃縮し、次にEtOAc/HOに溶解した。振とう後、水相を分離し、次にEtOAcで抽出した。複合EtOAc相をNaSO上で乾燥させ、濾過し、固体に濃縮した。溶媒勾配0>30% EtOAc/ヘキサンを用いるクロマトグラフィーにより、産物を固体として単離した(15.6mg、収率49%)。H NMR(400MHz)(CDOD)δ:7.92(d,J=8.6Hz,1H),7.91(d,J=2Hz,1H),7.38(dd,J=8.6Hz,J=2Hz,1H),7.27(ddd,J=9Hz,J=9Hz,J=5.1Hz,1H),6.89(ddd,J=9Hz,J=9Hz,J=2Hz,1H),5.50(s,2H),1.14(s,9H)。MS:m/e=439(M+1)。
3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミド(25.3mg)および攪拌棒を、真空下で2ドラムバイアル瓶内に置いた。次に、バイアル瓶をN(g)で満たした。3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミドを、無水THF(3.5mL)に溶解し、得られた溶液をN(g)下、室温で攪拌した。塩化フェニルアセチル(9.4μL、1.0当量、Sigma−Aldrich Co.)を、シリンジを介して滴下添加し、続いて水素化ナトリウム(油分散液中60%)(14.3mg、5.0当量)を添加した。反応液を50℃で2時間加熱した。室温に冷却した後、反応液を残渣に濃縮し、次にEtOAc/HOに溶解した。振とう後、水相を分離し、次にEtOAcで抽出した。複合EtOAc相をNaSO上で乾燥させ、濾過し、固体に濃縮した。溶媒勾配0>30% EtOAc/ヘキサンを用いるクロマトグラフィーにより、産物を固体として単離した(7.6mg、収率22%)。H NMR(400MHz)(CDCl)δ:8.15(br.s,1H),7.95(d,J=2Hz,1H),7.76(d,J=8.54Hz,1H),7.34(dd,J=8.54Hz,J=2Hz,1H),7.31−7.22(m,5H),7.11(ddd,J=9Hz,J=9Hz,J=5.1Hz,1H),6.82(ddd,J=9Hz,J=9Hz,J=2Hz,1H),5.45(s,2H),4.0(s,2H)。MS:m/e=473(M+1)。
3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミド(25.1mg)および攪拌棒を、真空下で2ドラムバイアル瓶内に置いた。次に、バイアル瓶をN(g)で満たした。3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミドを、無水THF(4.0mL)に溶解し、得られた溶液をN(g)下、室温で攪拌した。塩化シクロブタンカルボニル(8.1μL、1.0当量、Sigma−Aldrich Co.)を、シリンジを介して滴下添加し、続いて水素化ナトリウム(油分散液中60%)(14.3mg、5.0当量)を添加した。反応液を50℃で2時間加熱した。室温に冷却した後、反応液を残渣に濃縮し、次にEtOAc/HOに溶解した。振とう後、水相を分離し、次にEtOAcで抽出した。複合EtOAc相をNaSO上で乾燥させ、濾過し、固体に濃縮した。溶媒勾配0>30% EtOAc/ヘキサンを用いるクロマトグラフィーにより、産物を固体として単離した(22.9mg、収率74%)。H NMR(400MHz)(CDOD)δ:(d,J=8.5Hz,1H),7.906(d,J=2.1Hz,1H),7.37(dd,J=8.5Hz,J=2.1Hz,1H),7.28(ddd,J=9.2Hz,J=9.2Hz,J=5.1Hz,1H),6.91(ddd,J=9.2Hz,J=9.2Hz,J=2Hz,1H),5.50(s,2H),3.38(m,1H),2.18(m,4H),1.92(m,1H),1.79(m,1H)。MS:m/e=437(M+1)。
3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミド(25.6mg)および攪拌棒を、真空下で2ドラムバイアル瓶内に置いた。次に、バイアル瓶をN(g)で満たした。3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミドを、無水THF(4.0mL)に溶解し、得られた溶液をN(g)下、室温で攪拌した。2−塩化フェニルプロピオニル(12.3mg、1.0当量、Sigma−Aldrich Co.)を、シリンジを介して滴下添加し、続いて水素化ナトリウム(油分散液中60%)(8.7mg、3.0当量)を添加した。反応液を50℃で30分間加熱した。室温に冷却した後、反応液を残渣に濃縮し、次にEtOAc/HOに溶解した。振とう後、水相を分離し、EtOAcで抽出した。複合EtOAc相をNaSO上で乾燥させ、濾過し、固体に濃縮した。溶媒勾配0>20% EtOAc/ヘキサンを用いるクロマトグラフィーにより、産物を固体として単離した(17.9mg、収率51%)。H NMR(400 MHz)(CDCl)δ:(br.s,1H),8.04(d,J=2Hz,1H),7.85(d,J=8.56Hz,1H),7.45−7.29(m,6H),7.18(ddd,J=9.1Hz,J=9.1Hz,J=5Hz,1H),6.88(ddd,J=9.1Hz,J=9.1Hz,J=2Hz,1H),5.51(s,2H),4.09(q,J=7.1Hz,1H),1.54(d,J=7.1Hz,3H)。MS:m/e=487(M+1)。
3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミド(25.2mg)および攪拌棒を、真空下で2ドラムバイアル瓶内に置いた。次に、バイアル瓶をN(g)で満たした。3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミドを、無水THF(4.0mL)に溶解し、得られた溶液をN(g)下、室温で攪拌した。2,6−塩化ジクロロベンゾイル(10μL、1.0当量、Sigma−Aldrich Co.)を、シリンジを介して滴下添加し、続いて水素化ナトリウム(油分散液中60%)(8.5mg、3.0当量)を添加した。反応液を50℃で30分間加熱した。室温に冷却した後、反応液を油に濃縮し、次にEtOAc/HOに溶解した。振とう後、水相を分離し、EtOAcで抽出した。複合EtOAc相をNaSO上で乾燥させ、濾過して油を提供した。溶媒勾配0>20% EtOAc/ヘキサンを用いるクロマトグラフィーにより、産物を固体として単離した(15.4mg、収率39%)。H NMR(400MHz)(CDCl)δ:8.50(br.s,1H),7.94(d,J=2Hz,1H),7.76(d,J=8.6Hz,1H),7.33(dd,J=8.6Hz,J=2Hz,1H),7.32−7.13(m,4H),6.86(ddd,J=9.12Hz,J=9.12Hz,J=2Hz,1H),5.45(s,2H)。MS:m/e=527(M+1)。
3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミド(26.6mg)および攪拌棒を、真空下で2ドラムバイアル瓶内に置いた。次に、バイアル瓶をN(g)で満たした。3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミドを、無水THF(4.0mL)に溶解し、得られた溶液をN(g)下、室温で攪拌した。2−塩化メチルブチリル(9.3μL、1.0当量、Sigma−Aldrich Co.)を、シリンジを介して滴下添加し、続いて水素化ナトリウム(油分散液中60%)(9.0mg、3.0当量)を添加した。N(g)下、室温で30分間攪拌して反応を継続させた。反応液を残渣に濃縮し、次にEtOAc/HOに溶解した。振とう後、水相を分離し、EtOAcで抽出した。複合EtOAc相をNaSO上で乾燥させ、濾過し、固体に濃縮した。溶媒勾配0>30% EtOAc/ヘキサンを用いるクロマトグラフィーにより、産物を固体として単離した(15.5mg、収率47%)。H NMR(400MHz)(CDCl)δ:8.21(br.s,1H),8.04(d,J=2Hz,1H),7.85(d,J=8.55Hz,1H),7.43(dd,J=8.55Hz,J=2Hz,1H),7.20(ddd,J=9Hz,J=9Hz,J=5.1Hz,1H),6.91(ddd,J=9Hz,J=9Hz,J=2Hz,1H),5.05(s,2H),1.81(m,J=7Hz,1H),1.54(d,J=7Hz,2H),1.25(d,J=7Hz,3H),1.00(t,J=7Hz,3H)。MS:m/e=439(M+1)。
3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミド(25.4mg)および攪拌棒を、真空下で2ドラムバイアル瓶内に置いた。次に、バイアル瓶をN(g)で満たした。3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミドを、無水THF(3.5mL)に溶解し、得られた溶液をN(g)下、室温で攪拌した。クロロギ酸メチル(5.5μL、1.0当量、Acros Organics)を、シリンジを介して滴下添加し、続いて水素化ナトリウム(油分散液中60%)(14.3mg、5.0当量)を添加した。反応液を50℃に加熱し、2時間の期間をかけて70℃まで徐々に温めた。室温に冷却した後、反応液を固体に濃縮し、EtOAc/HOに溶解した。振とう後、水相を分離し、EtOAcで抽出した。複合EtOAc相をNaSO上で乾燥させ、濾過し、固体に濃縮した。溶媒勾配10>30% EtOAc/ヘキサンを用いるクロマトグラフィーにより、産物を固体として単離した(12.1mg、収率41%)。H NMR(400MHz)(CDOD)δ:7.92(d,J=8.6Hz,1H),7.91(d,J=2Hz,1H),7.37(dd,J=8.6Hz,J=2Hz,1H),7.29(ddd,J=9Hz,J=9Hz,J=5.1H,1H),6.91(ddd,J=9Hz,J=9Hz,J=2Hz,1H),5.50(s,2H),3.66(s,3H)。MS:m/e=413(M+1)。
3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミド(26.4mg)および攪拌棒を、真空下で2ドラムバイアル瓶内に置いた。次に、バイアル瓶をN(g)で満たした。3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミドを、THF(3.5mL)に溶解し、得られた溶液をN(g)下、室温で攪拌した。塩化ジメチルカルバモイル(6.8μL、1.0当量、TCI America,Inc.)を、シリンジを介して滴下添加し、続いて水素化ナトリウム(油分散液中60%)(14.9mg、5.0当量)を添加した。反応液をN(g)下、65℃で2時間攪拌した。室温に冷却した後、反応液を固体に濃縮し、EtOAc/HOに溶解した。振とう後、水相を分離し、EtOAcで抽出した。複合EtOAc相をNaSO上で乾燥させ、濾過し、固体に濃縮した。溶媒勾配45>50% EtOAc/ヘキサンを用いるクロマトグラフィーにより、産物を固体として単離した(14.0mg、収率44%)。H NMR(400MHz)(CDOD)δ:7.91(d,J=8.6Hz,1H),7.90(d,J=2Hz,1H),7.37(dd,J=8.6Hz,J=2Hz,1H),7.265(ddd,J=9Hz,J=9Hz,J=5.1,1H),6.895(ddd,J=9Hz,J=9Hz,J=2Hz,1H),5.49(s,2H),2.92(br.s,6H)。MS:m/e=426(M+1)。
3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミド(26.9mg)および攪拌棒を、真空下で2ドラムバイアル瓶内に置いた。次に、バイアル瓶をN(g)で満たした。3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミドを、THF(3.5mL)に溶解し、得られた溶液をN(g)下、室温で攪拌した。クロロギ酸エチル(7.25μL、1.0当量、Sigma−Aldrich Co.)を、シリンジを介して滴下添加し、続いて水素化ナトリウム(油分散液中60%)(15.2mg、5.0当量)を添加した。反応液をN(g)下、75℃に2時間加熱した。室温に冷却した後、反応液を固体に濃縮し、EtOAc/HOに溶解した。振とう後、水相を分離し、EtOAcで抽出した。複合EtOAc相をNaSO上で乾燥させ、濾過し、固体に濃縮した。溶媒勾配10>30% EtOAc/ヘキサンを用いるクロマトグラフィーにより、産物を固体として単離した(17.9mg、収率55%)。H NMR(400MHz)(CDOD)δ:7.91(d,J=8.6Hz,1H),7.91(d,J=2Hz,1H),7.37(dd,J=8.6Hz,J=2Hz,1H)7.28(ddd,J=9Hz,J=9Hz,J=5.1Hz,1H),6.90(ddd,J=9Hz,J=9Hz,J=2Hz,1H),5.50(s,2H),4.10(q,J=7.12Hz,2H),1.15(t,J=7.12Hz,3H)。
3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミド(26.0mg)および攪拌棒を、真空下で2ドラムバイアル瓶内に置いた。次に、バイアル瓶をN(g)で満たした。3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミドを、THF(3.5mL)に溶解し、得られた溶液をN(g)下、室温で攪拌した。3−塩化メトキシフェニルアセチル(11.4μL、1.0当量、Sigma−Aldrich Co.)を、シリンジを介して滴下添加し、続いて水素化ナトリウム(油分散液中60%)(14.7mg、5.0当量)を添加した。反応液を50℃に1時間、および75℃に30分間加熱した。室温に冷却した後、反応液を固体に濃縮し、EtOAc/HOに溶解した。振とう後、水相を分離し、EtOAcで抽出した。複合EtOAc相をNaSO上で乾燥させ、濾過し、固体に濃縮した。溶媒勾配10>30% EtOAc/ヘキサンを用いるクロマトグラフィーにより、産物を固体として単離した(3.2mg、収率8.4%)。H NMR(400MHz)(CDOD)δ:7.91(m,2H),7.37(dd,J=8.68Hz,J=1.92Hz,1H),7.28(ddd,J=9Hz,J=9Hz,J=5Hz,1H),7.13(m,1H),6.90(ddd,J=9Hz,J=9Hz,J=2Hz,1H),6.78−6.71(m,3H),5.5(s,2H)。
3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミド(26.8mg)および攪拌棒を、真空下で2ドラムバイアル瓶内に置いた。次に、バイアル瓶をN(g)で満たした。3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミドを、THF(3.5mL)に溶解し、得られた溶液をN(g)下、室温で攪拌した。クロロギ酸イソプロピル(トルエン中1M)(75.5μL、1.0当量、Sigma−Aldrich Co.)を、シリンジを介して滴下添加し、続いて水素化ナトリウム(油分散液中60%)(15.1mg、5.0当量)を添加した。反応液を50℃に加熱し、次に3時間45分かけて75℃まで徐々に温めた。室温に冷却した後、反応液を固体に濃縮し、EtOAc/HOに溶解した。振とう後、水相を分離し、次にEtOAcで抽出した。複合EtOAc相をNaSO上で乾燥させ、濾過し、固体に濃縮した。溶媒勾配10>30% EtOAc/ヘキサンを用いるクロマトグラフィーにより、固体を単離した(8.5g、収率25%)。H NMR(400MHz)(CDCl)δ:7.945(d,J=2Hz,1H),7.76(d,J=8.6Hz,1H),7.655(br.s,1H),7.34(dd,J=8.6Hz,J=2Hz,1H),7.09(ddd,J=9Hz,J=9Hz,J=5.1Hz,1H),6.81(ddd,J=9Hz,J=9Hz,J=2Hz,1H),5.44(s,2H),4.89(m,J=6.28Hz,1H),1.19(d,J=6.28Hz,6H)。MS:m/e=441(M+1)。
3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミド(25.7mg)および攪拌棒を、真空下で2ドラムバイアル瓶内に置いた。次に、バイアル瓶をN(g)で満たした。3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミドを、THF(3.5mL)に溶解し、得られた溶液をN(g)下、室温で攪拌した。2−ギ酸フルオロエチル(7.0μL、1.0当量、Sigma−Aldrich Co.)を滴下添加し、続いて水素化ナトリウム(油分散液中60%)(14.5mg、5.0当量)を添加した。反応液を50℃で1時間、次に75℃で2時間加熱した。室温に冷却した後、反応液を固体に濃縮し、EtOAc/HOに溶解した。振とう後、水相を分離し、次にEtOAcで抽出した。複合EtOAc相をNaSO上で乾燥させ、濾過し、固体に濃縮した。溶媒勾配0>45% EtOAc/ヘキサンを用いるクロマトグラフィーにより、固体を単離した(15.7mg、収率49%)。H NMR(400MHz)(CDCl)δ:7.95(d,J=2Hz,1H),7.84(br.s,1H),7.76(d,J=8.6Hz,1H),7.34(dd,J=8.6Hz,J=2Hz,1H),7.11(ddd,J=9Hz,J=9Hz,J=5.1Hz,1H),6.82(ddd,J=9Hz,J=9Hz,J=2Hz,1H),4.54(dt,J=47.28Hz,J=4.1Hz,2H),4.34(dt,J=28.2Hz,J=4.1Hz,2H)。MS:m/e=445(M+1)。
3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミド(26.5mg)および攪拌棒を、真空下で2ドラムバイアル瓶内に置いた。次に、バイアル瓶をN(g)で満たした。3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミドを、無水THF(3.5mL)に溶解し、得られた溶液をN(g)下、室温で攪拌した。クロロギ酸フェニル(9.4μL、1.0当量、Sigma−Aldrich Co.)を、シリンジを介して滴下添加し、続いて水素化ナトリウム(油分散液中60%)(15mg、5.0当量)を添加した。反応液を75℃で2時間加熱した。室温に冷却した後、反応液を残渣に濃縮し、次にEtOAc/HOに溶解した。振とう後、水相を分離し、次にEtOAcで抽出した。複合EtOAc相をNaSO上で乾燥させ、濾過し、固体に濃縮した。溶媒勾配10>45% EtOAc/ヘキサンを用いるクロマトグラフィーにより、産物を固体として単離した(12.8mg、収率36%)。H NMR(300MHz)(CDOD)δ:8.03(d,J=8.6Hz,1H),8.02(d,J=2Hz,1H),7.49(dd,J=8.6Hz,J=2Hz,1H),7.43(m,3H),7.29(ddd,J=9Hz,J=9Hz,J=5.1Hz,1H),7.20(m,2H),7.05(ddd,J=9Hz,J=9Hz,J=2Hz,1H),5.65(s,2H)。
フェニル(3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンゾイル)カルバメート(6.5mg、1.0当量)および1−メチルピペラジン(2.0μL、1.0当量)をトルエン(0.2mL)中に置き、100℃で1時間攪拌した。室温に冷却した後、反応液を固体に濃縮した。CHCl(90 CHCl:10 MeOH:1 NHOH)を用いるクロマトグラフィーにより、産物を固体として単離した(4.9mg、74%)。H NMR(300MHz)(CDCl)δ:8.05(d,J=2Hz,1H),7.85(d,J=8.7Hz,1H),7.67(br.s,1H),7.43(dd,J=8.7Hz,J=2Hz,1H),7.16(ddd,J=9Hz,J=9Hz,J=5.1Hz,1H),6.91(ddd,J=9Hz,J=9Hz,J=2Hz,1H),5.5(s,2H),3.56(m,4H),2.5(m,4H),2.35(s,3H)。MS:m/e=481(M+1)。
3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミド(26.3mg、0.074mmol、1.0当量)および攪拌棒を、真空下で2ドラムバイアル瓶内に置いた。次に、バイアル瓶をN(g)で満たした。3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミドを、無水THF(3.5mL)に溶解し、室温で攪拌した。1−メチルピペリジン−4−イルカルボノクロリド酸HCl塩(19mg、0.09mmol、1.2当量)を添加し、続いて水素化ナトリウム(油分散液中60%)(14.8mg、0.37mmol、5.0当量)を添加した。室温で1時間、および50℃で10分間、攪拌を継続した。反応懸濁液を固体に濃縮し、EtOAc/HOに溶解した。振とう後、水相を分離し、EtOAcで抽出した。複合EtOAc層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、固体に濃縮した。(95 CHCl:5 MeOH:1 NHOH)および(90 CHCl:10 MeOH:1 NHOH)を用いるクロマトグラフィーにより、1−メチルピペリジン−4−イル(3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンゾイル)カルバメートを固体として単離した(10mg、27%)。H NMR(300MHz)(DMSO)δ:11.55(br,s,1H),8.2(d,J=8.5Hz,1H),8.13(d,J=2Hz,1H),7.55(dd,J=8.5Hz,J=2Hz,1H),7.47(ddd,J=9Hz,J=9Hz,J=5.1Hz,1H),7.16(ddd,J=9Hz,J=9Hz,J=2Hz,1H),5.72(s,2H),4.62(m,1H),2.13(s,3H),2.09(m,2H),1.81(m,3H),1.55(m,3H)。MS:m/e=496(M+1)。
a.化合物の調製
4−ヒドロキシ−1−メチルピペリジン(0.51mL、4.34mmol、1.0当量)をN(g)下に置き、10mLの無水アセトニトリルに溶解した。得られた溶液を氷/水浴中で0℃に冷却した。クロロギ酸トリクロロメチル(0.68mL、5.64mmol、1.3当量)を滴下添加し、懸濁液を形成した。0℃で30分間攪拌した後、反応液を室温に温め、N(g)下で終夜攪拌した。反応懸濁液を濾過し、回収した固体をアセトニトリルで洗浄した。真空下でさらに乾燥させた後、固体をジエチルエーテルで粉砕し、濾過により回収して、1−メチルピペリジン−4−イル−カルボノクロリド酸、HCl塩を得た(0.52g、55%)。H NMR(300MHz)(CDOD)δ:4.95(m,1H),3.6(m,1H),3.4(m,1H),3,2(m,2H),2.85(s,3H),2.5(m,1H),2.2(m,2H),1.9(m,1H),MS:m/e=178(M+1)。
3−((6−クロロチアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミド(0.1g、0.281mmol、1.0当量)を、室温で攪拌しながら3mLのCHClに懸濁した。塩化オキサリル(0.1mL、1.2mmol、4.2当量)を滴下添加し、45℃で20時間、密封フラスコ内で攪拌を継続した。反応液を室温に冷却し、次に残渣に濃縮した。残渣を5mL CHClに部分的に溶解した。懸濁液をドライアイス/アセトン浴中で−78℃に冷却した。トリエチルアミン(0.2mL、1.44mmol、5.1当量)を滴下添加し、攪拌を約5分間継続した。1−メチルピペラジン(32μL、0.30mmol、1.1当量)を滴下添加し、反応液を室温に温めた。30分間攪拌した後、反応液を茶色の油に濃縮し、次にEtOAc/HOに溶解した。EtOAc相をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、濾過し、残渣に濃縮した。0>10% MeOH/CHClを用いるクロマトグラフィーにより、産物を固体として単離した(27.0mg、20%)。H NMR(300MHz)(CDCl)δ:8.61(d,J=2.2Hz,1H),8.267(d,2.2Hz,1H),8.199(br.s,1H),7.18(ddd,J=9.0Hz,J=9.0Hz,J=5.0Hz,1H),6.915(ddd,J=9.0Hz,J=9.0Hz,J=2.1Hz,1H),5.505(s,2H),3.59(m,4H),2.51(m,4H),2.36(s,3H)。MS:m/e=482(M+1)。
2ドラムバイアル瓶内で、1mLのN,N−ジメチルアセトアミドジメチルアセタール中の3−((4’−(tert−ブチル)−[1,1’−ブフェニル]−3−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミド(20mg、0.05mmol)の懸濁液にキャップし、90℃で1時間攪拌した。過剰なジメチルアセトアミドジメチルアセタールを真空下で除去し、残渣を室温で12時間、70%酢酸(1.0mL)で処理した。溶媒を除去した後、残渣をシリカゲル上で精製した。20% EtOAc/ヘキサンを用いる溶離により、所望の産物を薄黄色の固体として得た(15mg、収率68%)。H NMR(CDCl3,300 MHz)δ:8.40(広域 s,1H),7.65〜7.33(m,8H),7.13〜7.06(m,1H),6.92〜6.82(m,1H),5.19(s,2H),2.57(s,3H),1.36(s,9H)。
必須中間物は、以下のように調製した。
a.化合物の調製
文献方法に従って調製した。Kaul M,Parhi AK,Zhang Y,LaVoie EJ,Tuske S,Arnold E,Kerrigan JE,Pilch DS;J Med Chem.2012 Nov 26;55(22):10160−76を参照されたい。
b.化合物の調製
10mLフラスコに4’−(tert−ブチル)−3−(クロロメチル)−1,1’−ビフェニル(20mg、0.08mmol)、2,6−ジフルオロ−3−ヒドロキシベンズアミド(14mg、0.08mmol)、KCO(22mg、0.16mmol)、およびDMF(1.5mL)を添加した。反応混合液を50℃で終夜攪拌した。室温に冷却した後、反応混合液をEtOAcで希釈し、水、ブラインで洗浄して、NaSO上で乾燥させた。有機溶媒を除去し、残渣をシリカゲル上で精製した。10% EtOAc/ヘキサンを用いる溶離により、所望の産物を白色の固体として得た(22mg、収率72%)。H NMR(CDCl3,300MHz)δ:7.65〜7.33(m,8H),7.09−6.99(m,1H),6.89−6.79(m,1H),5.95(広域 s,1H),5.86(広域 s,1H),5.19(s,2H),1.37(s,9H)。
2ドラムバイアル瓶に、3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミド(25mg、0.07mmol)、3,5−ジ−tert−塩化ブチルベンゾイル(18mg、0.07mmol)、およびTHF(2mL)を添加した。攪拌しながら、NaH(9mg、鉱物油中60%、0.21mmol)を添加した。得られた混合液を室温で終夜攪拌した。溶媒を除去し、残渣をシリカゲル上で精製した。30% EtOAc/ヘキサンを用いる溶離により、所望の産物を白色固体として得た(14mg、収率35%)。H NMR(CDCl3,300MHz)δ:9.08(広域 s,1H),8.02(d,J=2.1Hz,1H),7.94(s,1H),7.83(d,J=8.7Hz,1H),7.68(s,2H),7.41(dd,J=6.7,1.8Hz),7.22−7.14(m,1H),6.94−6.88(m,1H),5.52(s,2H),1.38(s,18H)。
2ドラムバイアル瓶内で、1mLのN,N−ジメチルアセトアミドジメチルアセタール中の3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)ベンズアミド(20mg、0.05mmol)の懸濁液にキャップし、100℃で1時間攪拌した。過剰なジメチルアセトアミドジメチルアセタールを真空下で除去し、残渣を室温で12時間、70%酢酸(1.0mL)で処理した。溶媒を除去した後、残渣をシリカゲル上で精製した。20% EtOAc/ヘキサンを用いる溶離により、所望の産物を薄黄色の固体として得た(15mg、収率54%)。H NMR(CDCl3,300MHz)δ:8.49(広域 s,1H),8.04(d,J=2.4 H),7.83(d,J=9Hz,1H),7.56(s,1H),7.45−7.39(m,4H),5.55(s,2H),2.62(s,3H)。
a.化合物の調製
2ドラムバイアル瓶に、2−(ブロモメチル)−5−クロロベンゾ[d]チアゾール(42mg、0.16mmol)、3−ヒドロキシベンズアミド(21mg、0.15mmol)、KCO(44mg、0.32mmol)、およびDMF(0.5mL)を添加した。反応混合液を50℃で終夜攪拌した。室温に冷却した後、水を添加した。黄色固体を濾過により回収し、水で洗浄した。空気乾燥後、固体をCHClで粉砕した。所望の産物(29mg、59%)を黄色の固体として得た。H NMR(DMSO,300MHz)δ:8.19(d,J=9.0Hz,1H),8.14(d,J=3.0Hz,1H),8.00(広域 s,1H),7.61(s,1H),7.56(s,1H),7.53(s,1H),7.45−7.38(m,2H),7.29−7.25(m,1H),5.68(s,2H)。
1mLのN,N−ジメチルアセトアミドジメチルアセタール中の3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2−フルオロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンズアミド(25mg、0.06mmol)の懸濁液を、90℃で1時間攪拌した。過剰なジメチルアセトアミドジメチルアセタールを真空下で除去し、残渣を室温で12時間、70%酢酸(1.0mL)で処理した。溶媒を除去した後、残渣をシリカゲル上で精製した。10% MeOH/EtOAcを用いる溶離により、所望の産物をオフホワイトの固体として得た(19mg、収率70%)。H NMR(CDCl3,300MHz)δ:8.98(広域 s,1H),8.01(d,J=2.0Hz,1H),7.81(d,J=8.8Hz,1H),7.40(dd,J=6.8,1.8Hz),7.02−6.86(m,2H),5.50(s,2H),3.30(広域 s,4H),2.52(広域 s,4H),2.57(s,3H),2.35(s,3H)。
必須中間物は、以下のように調製した。
a.化合物の調製
2ドラムバイアル瓶に、3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミド(40mg、0.11mmol)、および1−メチルピペラジン(0.02mL)を添加し、次に密封した。反応混合液を、攪拌しながら1時間、125℃に加熱した。室温に冷却した後、水を添加した。得られた固体を濾過により回収した。乾燥後、所望の産物を薄黄色の固体として得た(42mg、収率86%)。H NMR(CDCl3,300MHz)δ:8.01(d,J=2.0Hz,1H),7.82(d,J=8.8Hz,1H),7.41(dd,J=6.8,1.8Hz),6.97−6.80(m,2H),6.02(広域 s,1H),5.79(広域 s,1H),5.47(s,2H),3.35−3.29(m,4H),2.57−2.48(m,4H),2.34(s,3H)。
2ドラムバイアル瓶に、3−((6−クロロチアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミド(25mg、0.07mmol)、2−塩化メチルブタノイル(9mg、0.07mmol)、およびTHF(2mL)を添加した。攪拌しながら、NaH(9.0mg、鉱物油中60%、0.21mmol)を添加した。得られた混合液を、50℃で1時間攪拌した。溶媒を除去し、残渣をシリカゲル上で精製した。30% EtOAc/ヘキサンを用いる溶離は、所望の産物をオフホワイトの固体として得た(12mg、収率39%)。H NMR(CDCl3,300MHz)δ:8.58(s,1H),8.25(s,1H),8.15(広域 s,1H),7.22−7.12(m,1H),6.95−6.86(m,1H),5.48(s,2H),2.81(m,1H),1.76(m,1H),1.22(d,J=6.6Hz,3H),0.98(t,J=7.5Hz)。
25mL丸底フラスコに、6−クロロ−3−((6−クロロチアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル)メトキシ)−2−フルオロベンズアミド(200mg、0.54mmol)、1−メチルピペリジン−4−塩化カルボニル塩酸塩(200mg、1.01mmol)、およびTHF(4mL)を添加した。攪拌しながら、NaH(120mg、鉱物油中60%、3.0mmol)を、いくつかの部分に分けて添加した。10分後、THF(1mL)中の水溶液(20mL)を、シリンジを介して添加した。10分後、反応を完了した。それを数滴の水によって急冷し、CHClで希釈した。有機溶液をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させた。溶媒を除去し、CHCl+1% NHOH中の10% MeOHを使用して、得られた残渣をISCOにより精製し、ベージュ色の固体を得た(106mg、収率40%)。H NMR(CDCl3,300MHz)δ:8.58(s,1H),8.25(s,1H),7.20−7.07(m,2H),5.52(s,2H),3.05−2.84(m,3H),2.39(s,3H),2.33−1.87(m,6H)。
必須中間物は、以下のように調製した。
a.化合物の調製
磁気攪拌器を備える25mL丸底フラスコに、6−クロロ−2−(クロロメチル)チアゾロ[5,4−b]ピリジン(326mg、1.49mmol)、DMF(4mL)、KCO(414mg、3.0mmol)、および6−クロロ−2−フルオロ−3−ヒドロキシベンズアミド(270mg、1.42mmol)を充填した。反応混合液を室温で12時間攪拌し、次に水を添加した。固体を濾過により回収し、水で洗浄した。空気乾燥後、固体をCHClで粉砕した。所望の産物(330mg)を、茶色の固体として収率60%で得た。H NMR(DMSO,300MHz)δ:8.74(d,J=2.1Hz,1H),8.70(d,J=2.1Hz,1H),8.17(s,1H),7.91(s,1H),7.43−7.30(m,2H),5.78(s,2H)。
磁気攪拌器を備える15mL丸底フラスコに、3−(1−(5−ブロモ−4−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)オキサゾール−2−イル)−2−ヒドロキシエトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミド(25mg、0.04mmol)、1−メチルピペリジン−4−塩化カルボニル塩酸塩(50mg、0.25mmol)、およびTHF(2mL)を充填した。攪拌しながら、NaH(25mg、0.60mmol、鉱物油中の60%分散液)を添加した。得られた反応混合液を10分間攪拌し、次にTHF(0.5mL)中の水溶液(4μL)を、シリンジを介して添加した。10分後、反応を完了した。それを数滴の水の添加によって急冷し、ジクロロメタンで希釈した。有機相を分離し、ブラインで洗浄して、NaSO上で乾燥させた。溶媒を真空で除去し、CHCl+1% NHOH中の10% MeOHを使用して、得られた残渣をISCOにより精製し、オフホワイトの固体を得た(11mg、収率40%)。LC−MS:632,634(M+1)。
必須中間物は、以下のように調製した。
a.化合物の調製
文献方法に従って調製した。
Haydon,David John;Czaplewski,Lloyd George;Stokes,Neil Robert;Davies,David;Collins,Ian;Palmer,James T.;Mitchell,Jeffrey Peter;Pitt,Gary Robert William;Offermann,Daniel 国際出願PCT(2012),国際公開第2012142671A1 2012 1026号。
丸底フラスコ内で、3−((5−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアミド(35mg、0.1mmol)を2mLの乾燥THFに溶解し、この溶液を窒素下で0℃に冷却した。これに続いて、NaH(8mg、0.2mmol、鉱物油中の60%分散液)を一部ずつ添加した。混合液を0℃で10分間、および室温で45分間攪拌した。混合液を0℃に冷却し、1mLのTHF中の塩化プロピオニル溶液(8.0μL、0.1mmol)を滴下添加した。得られた反応混合液を0℃で10分間、および室温で4時間攪拌した。反応の完了後、それを数滴の1N HClの添加によって急冷し、酢酸エチルで希釈した。有機相を分離し、飽和NaHCO、ブラインで連続的に洗浄して、乾燥させた。溶媒を真空で除去し、ヘキサン中の20% EtOAcを溶離液として使用して、得られた残渣をISCOにより精製し、モノアセチル化産物と共に、純産物を白色の固体として得て(8mg、収率18%)、出発物質を回収した。H NMR(300MHz,CDCl)δ:8.047(s,1H),7.85(d,J=8.7Hz,1H),7.43(dd,J=8.7,2.1Hz,1H),7.22−7.16(m,1H),6.93−6.87(m,1H),5.53(s,2H),2.77(qt,4H),1.20(t,6H)。
磁気攪拌器を備える25mL丸底フラスコに、2,6−ジフルオロ−3−((6−(トリフルオロメチル)チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル)メトキシ)ベンズアミド(300mg、0.77mmol)、1−メチルピペリジン−4−塩化カルボニル塩酸塩(50mg、0.25mmol)(300mg、1.51mmol)、およびTHF(6mL)を充填した。攪拌しながら、NaH(180mg、4.5mmol、鉱物油中の60%分散液)を5分かけて一部ずつ添加した。得られた反応混合液を10分間攪拌し、次にTHF(2mL)中の水溶液(30μL)を、シリンジを介して5分かけて滴下添加した。反応混合液は、懸濁液から茶色の溶液に変化した。反応の完了後、それを数滴の水の添加によって急冷し、ジクロロメタンで希釈した。有機相を分離し、ブラインで洗浄して、NaSO上で乾燥させた。溶媒を真空で除去し、CHCl+1% NHOH中の10% MeOHを使用して、得られた残渣をISCOにより精製し、薄茶色の固体を得て、これをEtOAcで粉砕し、ベージュ色の固体を得た(218mg、収率55%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ:8.58(s,1H),8.31(広域 s,1H),8.24(s,1H),7.24−7.14(m,1H),6.94−6.87(m,1H),5.50(s,2H),2.94−2.80(m,3H),2.28(s,3H),2.10−1.74(m,6H)。LC−MS:515(M+1)。
必須中間物は、以下のように調製した。
a.化合物の調製
磁気攪拌器を備える100mL丸底フラスコに、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−アミン(1.0g、5.1mmol)、CHCl(15mL)、TEA(1.42mL、10.2mmol)を充填した。反応混合液を、氷浴下で冷却し、塩化クロロアセチル(0.81mL、10.2mmol)をゆっくり添加した。反応混合液を室温で2時間攪拌した。溶媒を真空下で除去した。20% EtOAc/ヘキサンを使用して、残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製し、所望の産物をオフホワイトの固体として得た(1.22g、収率88%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ:9.05(s,2H),8.44(s,1H),4.27(s,2H)。
b.化合物の調製
磁気攪拌器を備える100mL丸底フラスコに、2−クロロ−N−(2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)アセトアミド(1.22g、4.47mmol)、P10(750mg)、およびトルエン(20mL)を充填した。得られた混合液を30分間還流させた。反応混合液を室温に冷却し、固体を濾過して取り除いた。溶媒を除去し、ヘキサンを使用するカラムクロマトグラフィーによって、粗産物を5% EtOAc/ヘキサンに精製し、純産物を薄黄色の固体として得た(935mg、収率84%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ:8.90(s,1H),8.50(s,1H),4.98(s,2H)。LC−MS:253(M+1)。
c.化合物の調製
磁気攪拌器を備える25mL丸底フラスコに、2−(クロロメチル)−6−(トリフルオロメチル)チアゾロ[5,4−b]ピリジン(350mg、1.39mmol)、DMF(2.0mL)、NaHCO(277mg、3.30mmol)、および2,6−ジフルオロ−3−ヒドロキシベンズアミド(230mg、1.32mmol)を充填した。反応混合液を50℃で終夜加熱した。室温に冷却した後、水を反応混合液に添加し、沈殿物を濾過により回収して、茶色の固体を得た。乾燥後、粗産物をCHClで粉砕し、所望の産物を高純度の薄茶色の固体として得た(380mg、収率71%)。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ:9.05(s,1H),8.93(s,1H),8.17(bs,1H),7.89(bs,1H),7.45−7.37(m,1H),7.11(m,1H),5.77(s,2H)。LC−MS:390(M+1)。
以下は、ヒトにおける治療的または予防的使用のための式Iの化合物(「化合物X」)またはその薬学的に許容される塩を含む、代表的な薬学的投与形態を説明することができる。表は、腸溶性コーティングを任意に含むことができる。
上記配合物は、薬学的技術分野において周知の従来手順によって得ることができる。
全ての刊行物、特許、および特許文書は、参照により個別に組み込まれるかのように、参照により本明細書に組み込まれる。本発明は、様々な特定の好適な実施形態および技法を参照して説明された。しかしながら、本発明の趣旨および範囲内でありながら、多くの変型および修正が行われ得ることを理解されたい。
本発明は、式Iの化合物またはその塩を調製するために有用な本明細書に開示される過程および中間物も提供する。
(項目1)
式(I)

の化合物であって、
式中、
各R が、水素、ハロ、シアノ、ニトロ、(C 〜C )アルキル、(C 〜C )アルコキシ、(C 〜C )アルカノイル、(C 〜C )アルコキシカルボニル、(C 〜C )アルカノイルオキシ、アリール、ヘテロアリール、複素環、およびNR から独立して選択され、各(C 〜C )アルキル、(C 〜C )アルコキシ、(C 〜C )アルカノイル、(C 〜C )アルコキシカルボニル、(C 〜C )アルカノイルオキシ、アリール、ヘテロアリール、および複素環が、ハロ、シアノ、ニトロ、NR 、−CR (=N)N(R 、−NR C(=N)−N(R 、−NR −C(=NR )R 、(C 〜C )アルキル、(C 〜C )アルコキシ、(C 〜C )アルカノイル、(C 〜C )アルコキシカルボニル、(C 〜C )アルカノイルオキシ、アリール、ヘテロアリール、および複素環から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
が、H、または−OR 、ハロ、NR 、NR 、−CR (=N)N(R 、−NR C(=N)−N(R 、および−NR −C(=NR )R から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C 〜C )アルキルであり、
が、R 、ハロ、ヒドロキシ、−NR 、−CR (=N)N(R 、−NR C(=N)−N(R 、−NR −C(=NR )R 、(C 〜C )アルキル、および(C 〜C )シクロアルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換されるアリールまたはヘテロアリールであり、任意の(C 〜C )アルキルおよび(C 〜C )シクロアルキルが、ハロ、ヒドロキシ、−NR 、−CR (=N)N(R 、−NR C(=N)−N(R 、−NR −C(=NR )R 、ならびにハロから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C 〜C )アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
Wが、−NHCOR 、−N(COR )(COR )、−N=C(R )NR 、−NR CH OR 、−NHC(=O)OR 、−NHC(=O)NR 、または−N(R )SO であり、
各R が、H、アリール、ヘテロアリール、複素環、(C 〜C )シクロアルキル、(C 〜C )シクロアルキル(C 〜C )アルキル、ならびにヒドロキシ、ハロ、シアノ、(C 〜C )アルコキシカルボニル、アリール、ヘテロアリール、−NR 、−CR (=N)N(R 、−NR C(=N)−N(R 、−NR −C(=NR )R 、および複素環から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C 〜C )アルキルから独立して選択され、R の任意のアリール、ヘテロアリール、複素環、および(C 〜C )シクロアルキル(C 〜C )アルキルが、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、トリフルオロメトキシ、(C 〜C )アルキル、(C 〜C )アルコキシ、ハロ(C 〜C )アルキル、−NR 、−CR (=N)N(R 、−NR C(=N)−N(R 、−NR −C(=NR )R 、および(C 〜C )アルコキシカルボニルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
各R が、H、ならびにヒドロキシ、ハロ、シアノ、(C 〜C )アルコキシカルボニル、アリール、ヘテロアリール、−NR 、−CR (=N)N(R 、−NR C(=N)−N(R 、−NR −C(=NR )R 、および複素環から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C 〜C )アルキルから独立して選択され、
各R が、H、ならびにハロから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C 〜C )アルキルから独立して選択され、
各R が、OH、−NH 、−NR 、アリール、ヘテロアリール、複素環、ならびにヒドロキシ、ハロ、シアノ、(C 〜C )アルコキシカルボニル、アリール、ヘテロアリール、−NR 、−CH(=N)NH 、−NHC(=N)−NH 、−NH−C(=NH)R、および複素環から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C 〜C )アルキルから独立して選択され、
各R が、H、アリール、ヘテロアリール、複素環、ならびにヒドロキシ、ハロ、シアノ、(C 〜C )アルコキシカルボニル、アリール、ヘテロアリール、および複素環から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C 〜C )アルキルから独立して選択され、各R が、H、ならびにヒドロキシル、ハロ、シアノ、(C 〜C )アルコキシカルボニル、アリール、ヘテロアリール、および複素環から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C 〜C )アルキルから独立して選択されるか、またはR およびR が、それらが結合する窒素と一緒になって、アジリジノ、アゼチジノ、モルホリノ、ピペラジノ、ピロリジノ、もしくはピペリジノを形成し、
各R が、H、ならびにハロから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C 〜C )アルキルから独立して選択され、
各R が、アリールおよびヘテロアリールから独立して選択され、R の任意のアリールおよびヘテロアリールが、ハロ、ヒドロキシ、−NR 、−CR (=N)N(R 、−NR C(=N)−N(R 、−NR −C(=NR )R 、ならびにヒドロキシ、ハロ、−NR 、−CR (=N)N(R 、−NR C(=N)−N(R 、および−NR −C(=NR )R から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C 〜C )アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
各R が、H、またはヒドロキシ、ハロ、オキソ、カルボキシ、(C 〜C )アルコキシ、(C 〜C )アルコキシカルボニル、および(C 〜C )アルカノイルオキシから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C 〜C )アルキルから独立して選択され、
mが、0、1、または2であり、
nが、1、2、3、または4である、
化合物、またはその塩。
(項目2)
項目1に記載の化合物であって、
各R が、水素、ハロ、シアノ、ニトロ、(C 〜C )アルキル、(C 〜C )アルコキシ、(C 〜C )アルカノイル、(C 〜C )アルコキシカルボニル、(C 〜C )アルカノイルオキシ、アリール、ヘテロアリール、複素環、およびNR から独立して選択され、各(C 〜C )アルキル、(C 〜C )アルコキシ、(C 〜C )アルカノイル、(C 〜C )アルコキシカルボニル、(C 〜C )アルカノイルオキシ、アリール、ヘテロアリール、および複素環が、ハロ、シアノ、ニトロ、−NR 、−CR (=N)N(R 、−NR C(=N)−N(R 、−NR −C(=NR )R 、(C 〜C )アルキル、(C 〜C )アルコキシ、(C 〜C )アルカノイル、(C 〜C )アルコキシカルボニル、(C 〜C )アルカノイルオキシ、アリール、ヘテロアリール、および複素環から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
が、H、またはヒドロキシ、−NR 、−CR (=N)N(R 、−NR C(=N)−N(R 、および−NR −C(=NR )R から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C 〜C )アルキルであり、
が、R 、ハロ、ヒドロキシ、−NR 、−CR (=N)N(R 、−NR C(=N)−N(R 、−NR −C(=NR )R 、ならびにヒドロキシ、−NR 、−CR (=N)N(R 、−NR C(=N)−N(R 、および−NR −C(=NR )R から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C 〜C )アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換されるアリールまたはヘテロアリールであり、
Wが、−NHCOR 、−N(COR )(COR )、−N=C(R )NR 、−NR CH OR 、または−N(R )SO であり、
各R が、H、アリール、ヘテロアリール、複素環、(C 〜C )シクロアルキル、(C 〜C )シクロアルキル(C 〜C )アルキル、ならびにヒドロキシル、ハロ、シアノ、(C 〜C )アルコキシカルボニル、アリール、ヘテロアリール、−NR 、−CR (=N)N(R 、−NR C(=N)−N(R 、−NR −C(=NR )R 、および複素環から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C 〜C )アルキルから独立して選択され、R の任意のアリール、ヘテロアリール、複素環、および(C 〜C )シクロアルキル(C 〜C )アルキルが、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、トリフルオロメトキシ、(C 〜C )アルキル、ハロ(C 〜C )アルキル、−NR 、−CR (=N)N(R 、−NR C(=N)−N(R 、−NR −C(=NR )R 、および(C 〜C )アルコキシカルボニルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
各R が、H、ならびにヒドロキシル、ハロ、シアノ、(C 〜C )アルコキシカルボニル、アリール、ヘテロアリール、−NR 、−CR (=N)N(R 、−NR C(=N)−N(R 、−NR −C(=NR )R 、および複素環から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C 〜C )アルキルから独立して選択され、
各R が、Hおよび(C 〜C )アルキルから独立して選択され、
各R が、OH、−NH 、−NR 、アリール、ヘテロアリール、複素環、ならびにヒドロキシ、ハロ、シアノ、(C 〜C )アルコキシカルボニル、アリール、ヘテロアリール、−NR 、−CH(=N)NH 、−NHC(=N)−NH 、−NH−C(=NH)R、および複素環から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C 〜C )アルキルから独立して選択され、
各R が、H、アリール、ヘテロアリール、複素環、ならびにヒドロキシル、ハロ、シアノ、(C 〜C )アルコキシカルボニル、アリール、ヘテロアリール、および複素環から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C 〜C )アルキルから独立して選択され、各R が、H、ならびにヒドロキシル、ハロ、シアノ、(C 〜C )アルコキシカルボニル、アリール、ヘテロアリール、および複素環から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C 〜C )アルキルから独立して選択されるか、またはR およびR が、それらが結合する窒素と一緒になって、アジリジノ、アゼチジノ、モルホリノ、ピペラジノ、ピロリジノ、もしくはピペリジノを形成し、
各R が、Hおよび(C 〜C )アルキルから独立して選択され、
各R が、アリールおよびヘテロアリールから独立して選択され、R の任意のアリールおよびヘテロアリールが、ハロ、ヒドロキシ、−NR 、−CR (=N)N(R 、−NR C(=N)−N(R 、−NR −C(=NR )R 、ならびにヒドロキシ、−NR 、−CR (=N)N(R 、−NR C(=N)−N(R 、および−NR −C(=NR )R から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C 〜C )アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
mが、0、1、または2であり、
nが、1、2、3、または4である、
化合物、またはその塩。
(項目3)
各R が、ハロである、項目1または2に記載の化合物。
(項目4)
が、Hである、項目1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
(項目5)
が、ヒドロキシ、ハロ、−NR 、−CR (=N)N(R 、−NR C(=N)−N(R 、および−NR −C(=NR )R から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C 〜C )アルキルである、項目1〜2のいずれか1項に記載の化合物。
(項目6)
が、R 、ハロ、ヒドロキシ、−NR 、−CR (=N)N(R 、−NR C(=N)−N(R 、−NR −C(=NR )R 、(C 〜C )アルキル、および(C 〜C )シクロアルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換されるアリールであり、任意の(C 〜C )アルキルおよび(C 〜C )シクロアルキルが、ハロ、ヒドロキシ、−NR 、−CR (=N)N(R 、−NR C(=N)−N(R 、−NR −C(=NR )R 、ならびにハロから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C 〜C )アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される、項目1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
(項目7)
が、R 、ハロ、ヒドロキシ、−NR 、−CR (=N)N(R 、−NR C(=N)−N(R 、−NR −C(=NR )R 、(C 〜C )アルキル、および(C 〜C )シクロアルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換されるヘテロアリールであり、任意の(C 〜C )アルキルおよび(C 〜C )シクロアルキルが、ハロ、ヒドロキシ、−NR 、−CR (=N)N(R 、−NR C(=N)−N(R 、−NR −C(=NR )R 、ならびにハロから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C 〜C )アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される、項目1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
(項目8)
が、

であり、R 、ハロ、ヒドロキシ、−NR 、−CR (=N)N(R 、−NR C(=N)−N(R 、−NR −C(=NR )R 、(C 〜C )アルキル、および(C 〜C )シクロアルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、任意の(C 〜C )アルキルおよび(C 〜C )シクロアルキルが、ハロ、ヒドロキシ、−NR 、−CR (=N)N(R 、−NR C(=N)−N(R 、−NR −C(=NR )R 、ならびにハロから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C 〜C )アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される、項目1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
(項目9)
が、

であり、ハロから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される、項目1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
(項目10)
が、

である、項目1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
(項目11)
が、

であり、R 、ハロ、ヒドロキシ、−NR 、−CR (=N)N(R 、−NR C(=N)−N(R 、−NR −C(=NR )R 、(C 〜C )アルキル、および(C 〜C )シクロアルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、任意の(C 〜C )アルキルおよび(C 〜C )シクロアルキルが、ハロ、ヒドロキシ、−NR 、−CR (=N)N(R 、−NR C(=N)−N(R 、−NR −C(=NR )R 、ならびにハロから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C 〜C )アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される、項目1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
(項目12)
が、

であり、ハロから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される、項目1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
(項目13)
が、

である、項目1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
(項目14)
が、

であり、(C 〜C )アルキルおよび(C 〜C )シクロアルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、任意の(C 〜C )アルキルおよび(C 〜C )シクロアルキルが、ハロ、ヒドロキシ、ならびにハロから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C 〜C )アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される、項目1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
(項目15)
が、

であり、(C 〜C )アルキルおよび(C 〜C )シクロアルキルから独立して選択される1つ以上の基で置換され、任意の(C 〜C )アルキルおよび(C 〜C )シクロアルキルが、ハロ、ならびにハロから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C 〜C )アルキルから独立して選択される1つ以上の基で置換される、項目1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
(項目16)
が、

であり、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、または1−(トリフルオロメチル)シクロプロピルから独立して選択される1つ以上の基で置換される、項目1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
(項目17)
が、

であり、(C 〜C )アルキルおよび(C 〜C )シクロアルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、任意の(C 〜C )アルキルおよび(C 〜C )シクロアルキルが、ハロ、ヒドロキシ、ならびにハロから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C 〜C )アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される、項目1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
(項目18)
が、

であり、(C 〜C )アルキルおよび(C 〜C )シクロアルキルから独立して選択される1つ以上の基で置換され、任意の(C 〜C )アルキルおよび(C −C )シクロアルキルが、ハロ、ならびにハロから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C 〜C )アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される、項目1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
(項目19)
が、

であり、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、または1−(トリフルオロメチル)シクロプロピルから独立して選択される1つ以上の基で置換される、項目1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
(項目20)
が、

であり、R 、ハロ、ヒドロキシ、−NR 、−CR (=N)N(R 、−NR C(=N)−N(R 、−NR −C(=NR )R 、(C 〜C )アルキル、および(C 〜C )シクロアルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、任意の(C 〜C )アルキルおよび(C 〜C )シクロアルキルが、ハロ、ヒドロキシ、−NR 、−CR (=N)N(R 、−NR C(=N)−N(R 、−NR −C(=NR )R 、ならびにハロから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C 〜C )アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される、項目1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
(項目21)
が、

であり、(C 〜C )アルキルおよび(C 〜C )シクロアルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、任意の(C 〜C )アルキルおよび(C 〜C )シクロアルキルが、ハロ、ヒドロキシ、ならびにハロから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C 〜C )アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される、項目1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
(項目22)
が、

であり、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、または1−(トリフルオロメチル)シクロプロピルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される、項目1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
(項目23)

が、

から選択される、項目1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
(項目24)
Wが、−NHC(=O)H、−NHC(=O)CH 、−NHC(=O)CH CH 、−NHC(=O)CH CH CH 、−N(H)SO CH 、−N=NCH−N(CH 、−NHCH OH、−N=NC(CH )−N(CH

である、項目1〜23のいずれか1項に記載の化合物。
(項目25)
式(Ia)

の化合物、またはその塩である、項目1〜23のいずれか1項に記載の化合物。
(項目26)





から選択される化合物、ならびにその塩。
(項目27)
哺乳動物における細菌感染を処置するための方法であって、前記哺乳動物に、有効量の項目1〜26のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む、方法。
(項目28)
前記細菌感染が、グラム陰性細菌株感染である、項目27に記載の方法。
(項目29)
前記グラム陰性細菌株が、大腸菌、カウロバクター・クレセンタス、緑膿菌、アグロバクテリウム・ツメファシエンス、カタル球菌、シトロバクター・ディバーサス、エンテロバクター・エロゲネス、エンテロバクター・クロアカ、エンテロバクター・サカザキ、エンテロバクター・アスブリエ、パントエア・アグロメランス、肺炎桿菌、クレブシエラ・オキシトカ、鼻硬腫菌、プロテウス・ミラビリス、ネズミチフス菌、腸炎菌、霊菌、ソンネ菌、淋菌、アシネトバクター・バウマンニ、アシネトバクター・カルコアセティカス、アシネトバクター・ルオフィイ、腸炎菌、フゾバクテリウム・ヌクレアタム、ベイヨネラ・パルブラ、バクテロイデス・フォルシサス、アクチノバチルス・アクチノミセテムコミタンス、アグレガチバクター・アクチノミセテムコミタンス、ポルフィロモナス・ジンジバリス、ピロリ菌、野兎病菌、ペスト菌、ライム病ボレリア、髄膜炎菌、およびインフルエンザ菌からなる群から選択される、項目28に記載の方法。
(項目30)
前記細菌感染が、グラム陽性細菌株感染である、項目27に記載の方法。
(項目31)
前記グラム陽性細菌株が、黄色ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌、腐生ブドウ球菌、化膿性連鎖球菌、糞便連鎖球菌、フェカリス菌、フェシウム菌、枯草菌、ルテウス菌、結核菌、炭疽菌、セレウス菌、クロストリジウム・ディフィシル、アクネ菌、ミュータンス連鎖球菌、アクチノミセス・ビスコーサス、ネスルンド放線菌、サングイス連鎖球菌、肺炎連鎖球菌、および唾液連鎖球菌からなる群から選択される、項目30に記載の方法。
(項目32)
前記細菌感染が、多剤耐性細菌株感染である、項目27に記載の方法。
(項目33)
前記多剤耐性細菌株が、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌、バンコマイシン耐性腸球菌、多剤耐性結核菌、および多剤耐性クロストリジウム・ディフィシルからなる群から選択される、項目32に記載の方法。
(項目34)
項目1〜26のいずれか1項に記載される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩、および薬学的に許容されるビヒクルを含む、薬学的組成物。
(項目35)
細菌感染の予防的もしくは治療的処置のための項目1〜26のいずれか1項に記載される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩。
(項目36)
医学的処置に使用するための項目1〜26のいずれか1項に記載される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩。
(項目37)
哺乳動物における細菌感染を処置するための薬剤の調製のための項目1〜26のいずれか1項に記載される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩の使用。

Claims (37)

  1. 式(I)
    の化合物であって、
    式中、
    各Rが、水素、ハロ、シアノ、ニトロ、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、(C〜C)アルカノイル、(C〜C)アルコキシカルボニル、(C〜C)アルカノイルオキシ、アリール、ヘテロアリール、複素環、およびNRから独立して選択され、各(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、(C〜C)アルカノイル、(C〜C)アルコキシカルボニル、(C〜C)アルカノイルオキシ、アリール、ヘテロアリール、および複素環が、ハロ、シアノ、ニトロ、NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、(C〜C)アルカノイル、(C〜C)アルコキシカルボニル、(C〜C)アルカノイルオキシ、アリール、ヘテロアリール、および複素環から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
    が、H、または−OR、ハロ、NR、NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、および−NR−C(=NR)Rから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルであり、
    が、R、ハロ、ヒドロキシ、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、(C〜C)アルキル、および(C〜C)シクロアルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換されるアリールまたはヘテロアリールであり、任意の(C〜C)アルキルおよび(C〜C)シクロアルキルが、ハロ、ヒドロキシ、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、ならびにハロから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
    Wが、−NHCOR、−N(COR)(COR)、−N=C(R)NR、−NRCHOR、−NHC(=O)OR、−NHC(=O)NR、または−N(R)SOであり、
    各Rが、H、アリール、ヘテロアリール、複素環、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)シクロアルキル(C〜C)アルキル、ならびにヒドロキシ、ハロ、シアノ、(C〜C)アルコキシカルボニル、アリール、ヘテロアリール、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、および複素環から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択され、Rの任意のアリール、ヘテロアリール、複素環、および(C〜C)シクロアルキル(C〜C)アルキルが、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、トリフルオロメトキシ、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、ハロ(C〜C)アルキル、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、および(C〜C)アルコキシカルボニルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
    各Rが、H、ならびにヒドロキシ、ハロ、シアノ、(C〜C)アルコキシカルボニル、アリール、ヘテロアリール、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、および複素環から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択され、
    各Rが、H、ならびにハロから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択され、
    各Rが、OH、−NH、−NR、アリール、ヘテロアリール、複素環、ならびにヒドロキシ、ハロ、シアノ、(C〜C)アルコキシカルボニル、アリール、ヘテロアリール、−NR、−CH(=N)NH、−NHC(=N)−NH、−NH−C(=NH)R、および複素環から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択され、
    各Rが、H、アリール、ヘテロアリール、複素環、ならびにヒドロキシ、ハロ、シアノ、(C〜C)アルコキシカルボニル、アリール、ヘテロアリール、および複素環から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択され、各Rが、H、ならびにヒドロキシル、ハロ、シアノ、(C〜C)アルコキシカルボニル、アリール、ヘテロアリール、および複素環から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択されるか、またはRおよびRが、それらが結合する窒素と一緒になって、アジリジノ、アゼチジノ、モルホリノ、ピペラジノ、ピロリジノ、もしくはピペリジノを形成し、
    各Rが、H、ならびにハロから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択され、
    各Rが、アリールおよびヘテロアリールから独立して選択され、Rの任意のアリールおよびヘテロアリールが、ハロ、ヒドロキシ、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、ならびにヒドロキシ、ハロ、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、および−NR−C(=NR)Rから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
    各Rが、H、またはヒドロキシ、ハロ、オキソ、カルボキシ、(C〜C)アルコキシ、(C〜C)アルコキシカルボニル、および(C〜C)アルカノイルオキシから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択され、
    mが、0、1、または2であり、
    nが、1、2、3、または4である、
    化合物、またはその塩。
  2. 請求項1に記載の化合物であって、
    各Rが、水素、ハロ、シアノ、ニトロ、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、(C〜C)アルカノイル、(C〜C)アルコキシカルボニル、(C〜C)アルカノイルオキシ、アリール、ヘテロアリール、複素環、およびNRから独立して選択され、各(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、(C〜C)アルカノイル、(C〜C)アルコキシカルボニル、(C〜C)アルカノイルオキシ、アリール、ヘテロアリール、および複素環が、ハロ、シアノ、ニトロ、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、(C〜C)アルカノイル、(C〜C)アルコキシカルボニル、(C〜C)アルカノイルオキシ、アリール、ヘテロアリール、および複素環から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
    が、H、またはヒドロキシ、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、および−NR−C(=NR)Rから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルであり、
    が、R、ハロ、ヒドロキシ、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、ならびにヒドロキシ、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、および−NR−C(=NR)Rから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換されるアリールまたはヘテロアリールであり、
    Wが、−NHCOR、−N(COR)(COR)、−N=C(R)NR、−NRCHOR、または−N(R)SOであり、
    各Rが、H、アリール、ヘテロアリール、複素環、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)シクロアルキル(C〜C)アルキル、ならびにヒドロキシル、ハロ、シアノ、(C〜C)アルコキシカルボニル、アリール、ヘテロアリール、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、および複素環から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択され、Rの任意のアリール、ヘテロアリール、複素環、および(C〜C)シクロアルキル(C〜C)アルキルが、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、トリフルオロメトキシ、(C〜C)アルキル、ハロ(C〜C)アルキル、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、および(C〜C)アルコキシカルボニルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
    各Rが、H、ならびにヒドロキシル、ハロ、シアノ、(C〜C)アルコキシカルボニル、アリール、ヘテロアリール、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、および複素環から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択され、
    各Rが、Hおよび(C〜C)アルキルから独立して選択され、
    各Rが、OH、−NH、−NR、アリール、ヘテロアリール、複素環、ならびにヒドロキシ、ハロ、シアノ、(C〜C)アルコキシカルボニル、アリール、ヘテロアリール、−NR、−CH(=N)NH、−NHC(=N)−NH、−NH−C(=NH)R、および複素環から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択され、
    各Rが、H、アリール、ヘテロアリール、複素環、ならびにヒドロキシル、ハロ、シアノ、(C〜C)アルコキシカルボニル、アリール、ヘテロアリール、および複素環から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択され、各Rが、H、ならびにヒドロキシル、ハロ、シアノ、(C〜C)アルコキシカルボニル、アリール、ヘテロアリール、および複素環から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択されるか、またはRおよびRが、それらが結合する窒素と一緒になって、アジリジノ、アゼチジノ、モルホリノ、ピペラジノ、ピロリジノ、もしくはピペリジノを形成し、
    各Rが、Hおよび(C〜C)アルキルから独立して選択され、
    各Rが、アリールおよびヘテロアリールから独立して選択され、Rの任意のアリールおよびヘテロアリールが、ハロ、ヒドロキシ、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、ならびにヒドロキシ、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、および−NR−C(=NR)Rから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
    mが、0、1、または2であり、
    nが、1、2、3、または4である、
    化合物、またはその塩。
  3. 各Rが、ハロである、請求項1または2に記載の化合物。
  4. が、Hである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
  5. が、ヒドロキシ、ハロ、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、および−NR−C(=NR)Rから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルである、請求項1〜2のいずれか1項に記載の化合物。
  6. が、R、ハロ、ヒドロキシ、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、(C〜C)アルキル、および(C〜C)シクロアルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換されるアリールであり、任意の(C〜C)アルキルおよび(C〜C)シクロアルキルが、ハロ、ヒドロキシ、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、ならびにハロから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
  7. が、R、ハロ、ヒドロキシ、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、(C〜C)アルキル、および(C〜C)シクロアルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換されるヘテロアリールであり、任意の(C〜C)アルキルおよび(C〜C)シクロアルキルが、ハロ、ヒドロキシ、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、ならびにハロから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
  8. が、
    であり、R、ハロ、ヒドロキシ、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、(C〜C)アルキル、および(C〜C)シクロアルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、任意の(C〜C)アルキルおよび(C〜C)シクロアルキルが、ハロ、ヒドロキシ、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、ならびにハロから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
  9. が、
    であり、ハロから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
  10. が、
    である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
  11. が、
    であり、R、ハロ、ヒドロキシ、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、(C〜C)アルキル、および(C〜C)シクロアルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、任意の(C〜C)アルキルおよび(C〜C)シクロアルキルが、ハロ、ヒドロキシ、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、ならびにハロから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
  12. が、
    であり、ハロから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
  13. が、
    である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
  14. が、
    であり、(C〜C)アルキルおよび(C〜C)シクロアルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、任意の(C〜C)アルキルおよび(C〜C)シクロアルキルが、ハロ、ヒドロキシ、ならびにハロから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
  15. が、
    であり、(C〜C)アルキルおよび(C〜C)シクロアルキルから独立して選択される1つ以上の基で置換され、任意の(C〜C)アルキルおよび(C〜C)シクロアルキルが、ハロ、ならびにハロから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択される1つ以上の基で置換される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
  16. が、
    であり、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、または1−(トリフルオロメチル)シクロプロピルから独立して選択される1つ以上の基で置換される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
  17. が、
    であり、(C〜C)アルキルおよび(C〜C)シクロアルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、任意の(C〜C)アルキルおよび(C〜C)シクロアルキルが、ハロ、ヒドロキシ、ならびにハロから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
  18. が、
    であり、(C〜C)アルキルおよび(C〜C)シクロアルキルから独立して選択される1つ以上の基で置換され、任意の(C〜C)アルキルおよび(C−C)シクロアルキルが、ハロ、ならびにハロから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
  19. が、
    であり、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、または1−(トリフルオロメチル)シクロプロピルから独立して選択される1つ以上の基で置換される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
  20. が、
    であり、R、ハロ、ヒドロキシ、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、(C〜C)アルキル、および(C〜C)シクロアルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、任意の(C〜C)アルキルおよび(C〜C)シクロアルキルが、ハロ、ヒドロキシ、−NR、−CR(=N)N(R、−NRC(=N)−N(R、−NR−C(=NR)R、ならびにハロから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
  21. が、
    であり、(C〜C)アルキルおよび(C〜C)シクロアルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、任意の(C〜C)アルキルおよび(C〜C)シクロアルキルが、ハロ、ヒドロキシ、ならびにハロから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される(C〜C)アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
  22. が、
    であり、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、または1−(トリフルオロメチル)シクロプロピルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
  23. が、
    から選択される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
  24. Wが、−NHC(=O)H、−NHC(=O)CH、−NHC(=O)CHCH、−NHC(=O)CHCHCH、−N(H)SOCH、−N=NCH−N(CH、−NHCHOH、−N=NC(CH)−N(CH
    である、請求項1〜23のいずれか1項に記載の化合物。
  25. 式(Ia)
    の化合物、またはその塩である、請求項1〜23のいずれか1項に記載の化合物。
  26. から選択される化合物、ならびにその塩。
  27. 哺乳動物における細菌感染を処置するための方法であって、前記哺乳動物に、有効量の請求項1〜26のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む、方法。
  28. 前記細菌感染が、グラム陰性細菌株感染である、請求項27に記載の方法。
  29. 前記グラム陰性細菌株が、大腸菌、カウロバクター・クレセンタス、緑膿菌、アグロバクテリウム・ツメファシエンス、カタル球菌、シトロバクター・ディバーサス、エンテロバクター・エロゲネス、エンテロバクター・クロアカ、エンテロバクター・サカザキ、エンテロバクター・アスブリエ、パントエア・アグロメランス、肺炎桿菌、クレブシエラ・オキシトカ、鼻硬腫菌、プロテウス・ミラビリス、ネズミチフス菌、腸炎菌、霊菌、ソンネ菌、淋菌、アシネトバクター・バウマンニ、アシネトバクター・カルコアセティカス、アシネトバクター・ルオフィイ、腸炎菌、フゾバクテリウム・ヌクレアタム、ベイヨネラ・パルブラ、バクテロイデス・フォルシサス、アクチノバチルス・アクチノミセテムコミタンス、アグレガチバクター・アクチノミセテムコミタンス、ポルフィロモナス・ジンジバリス、ピロリ菌、野兎病菌、ペスト菌、ライム病ボレリア、髄膜炎菌、およびインフルエンザ菌からなる群から選択される、請求項28に記載の方法。
  30. 前記細菌感染が、グラム陽性細菌株感染である、請求項27に記載の方法。
  31. 前記グラム陽性細菌株が、黄色ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌、腐生ブドウ球菌、化膿性連鎖球菌、糞便連鎖球菌、フェカリス菌、フェシウム菌、枯草菌、ルテウス菌、結核菌、炭疽菌、セレウス菌、クロストリジウム・ディフィシル、アクネ菌、ミュータンス連鎖球菌、アクチノミセス・ビスコーサス、ネスルンド放線菌、サングイス連鎖球菌、肺炎連鎖球菌、および唾液連鎖球菌からなる群から選択される、請求項30に記載の方法。
  32. 前記細菌感染が、多剤耐性細菌株感染である、請求項27に記載の方法。
  33. 前記多剤耐性細菌株が、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌、バンコマイシン耐性腸球菌、多剤耐性結核菌、および多剤耐性クロストリジウム・ディフィシルからなる群から選択される、請求項32に記載の方法。
  34. 請求項1〜26のいずれか1項に記載される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩、および薬学的に許容されるビヒクルを含む、薬学的組成物。
  35. 細菌感染の予防的もしくは治療的処置のための請求項1〜26のいずれか1項に記載される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  36. 医学的処置に使用するための請求項1〜26のいずれか1項に記載される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  37. 哺乳動物における細菌感染を処置するための薬剤の調製のための請求項1〜26のいずれか1項に記載される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩の使用。
JP2015541961A 2012-11-08 2013-11-08 抗菌剤 Active JP6411355B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201261724182P 2012-11-08 2012-11-08
US61/724,182 2012-11-08
PCT/US2013/069316 WO2014074932A1 (en) 2012-11-08 2013-11-08 Antimicrobial agents

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016501190A true JP2016501190A (ja) 2016-01-18
JP6411355B2 JP6411355B2 (ja) 2018-10-24

Family

ID=49622917

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015541961A Active JP6411355B2 (ja) 2012-11-08 2013-11-08 抗菌剤

Country Status (17)

Country Link
US (2) US20150307517A1 (ja)
EP (1) EP2917212B1 (ja)
JP (1) JP6411355B2 (ja)
KR (1) KR102163608B1 (ja)
CN (1) CN104981469B (ja)
AU (1) AU2013342095B2 (ja)
BR (1) BR112015010570B8 (ja)
CA (1) CA2891092C (ja)
DK (1) DK2917212T3 (ja)
ES (1) ES2748665T3 (ja)
HK (1) HK1215031A1 (ja)
IL (1) IL238677B (ja)
MX (1) MX364443B (ja)
PL (1) PL2917212T3 (ja)
SG (1) SG11201503620RA (ja)
WO (1) WO2014074932A1 (ja)
ZA (1) ZA201503372B (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013142712A1 (en) * 2012-03-21 2013-09-26 Rutgers, The State University Of New Jersey Antimicrobial agents
US9458150B2 (en) 2013-11-08 2016-10-04 Rutgers, The State University Of New Jersey Antimicrobial agents
WO2015179697A1 (en) * 2014-05-21 2015-11-26 Taxis Pharmaceuticals, Inc. Compounds for the treatment of bacterial infections
CA3015768A1 (en) * 2016-02-25 2017-08-31 Taxis Pharmaceuticals, Inc. Synthetic processes and intermediates
WO2018183917A1 (en) * 2017-03-30 2018-10-04 Taxis Pharmaceuticals, Inc. Synthetic processes and synthetic intermediates
US11685723B2 (en) * 2018-02-13 2023-06-27 Rutgers, The State University Of New Jersey Antibacterial agents: O-alkyl-deuterated pyronins

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01143856A (ja) * 1987-09-30 1989-06-06 American Home Prod Corp 抗アレルギーおよび抗炎症剤用2−アリール置換複素環式化合物
JP2002543130A (ja) * 1999-05-05 2002-12-17 メルク エンド カムパニー インコーポレーテッド 抗微生物剤としての新規なカテコール類
WO2009081892A1 (ja) * 2007-12-25 2009-07-02 Kissei Pharmaceutical Co., Ltd. 新規なカテコール誘導体、それを含有する医薬組成物およびそれらの用途
JP2009531322A (ja) * 2006-03-23 2009-09-03 プロリシス リミテッド 抗菌剤
WO2012142671A1 (en) * 2011-04-20 2012-10-26 Biota Scientific Management Pty Ltd Aromatic amides and uses thereof

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US190723A (en) * 1877-05-15 Improvement in washing-machines
US1375188A (en) * 1919-04-02 1921-04-19 Stern John Garter-support
ATE43788T1 (de) * 1983-09-01 1989-06-15 Duphar Int Res Benzoylharnstoffe mit antitumoraler wirkung.
US4938949A (en) 1988-09-12 1990-07-03 University Of New York Treatment of damaged bone marrow and dosage units therefor
JPH11209350A (ja) * 1998-01-26 1999-08-03 Eisai Co Ltd 含窒素複素環誘導体およびその医薬
AU2002222552A1 (en) * 2000-11-29 2002-06-11 Kyorin Pharmaceutical Co. Ltd. Substituted carboxylic acid derivatives
US20050113450A1 (en) * 2002-08-23 2005-05-26 Atli Thorarensen Antibacterial agents
GB0605881D0 (en) * 2006-03-23 2006-05-03 Prolysis Ltd Antibacterial Agents
JP5883591B2 (ja) * 2010-08-06 2016-03-15 キッセイ薬品工業株式会社 新規なカテコール誘導体、それを含有する医薬組成物およびそれらの用途
WO2013142712A1 (en) * 2012-03-21 2013-09-26 Rutgers, The State University Of New Jersey Antimicrobial agents
US9458150B2 (en) * 2013-11-08 2016-10-04 Rutgers, The State University Of New Jersey Antimicrobial agents

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01143856A (ja) * 1987-09-30 1989-06-06 American Home Prod Corp 抗アレルギーおよび抗炎症剤用2−アリール置換複素環式化合物
JP2002543130A (ja) * 1999-05-05 2002-12-17 メルク エンド カムパニー インコーポレーテッド 抗微生物剤としての新規なカテコール類
JP2009531322A (ja) * 2006-03-23 2009-09-03 プロリシス リミテッド 抗菌剤
WO2009081892A1 (ja) * 2007-12-25 2009-07-02 Kissei Pharmaceutical Co., Ltd. 新規なカテコール誘導体、それを含有する医薬組成物およびそれらの用途
WO2012142671A1 (en) * 2011-04-20 2012-10-26 Biota Scientific Management Pty Ltd Aromatic amides and uses thereof

Non-Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
DATABASE REGISTRY [ONLINE]:, JPN7017003338, pages Registry No. 1375188-04-7 *
DATABASE REGISTRY [ONLINE]:, JPN7017003339, pages Registry No. 1177870-80-2 *
DATABASE REGISTRY [ONLINE]:, JPN7017003340, pages Registry No. 1211090-40-2 *
J. MED. CHEM., vol. 33, no. 1, JPN6017039689, 1990, pages 240 - 245 *
J. MED. CHEM., vol. 53, no. 1, JPN6017039686, 2010, pages 18 - 36 *

Also Published As

Publication number Publication date
CN104981469B (zh) 2018-03-20
WO2014074932A1 (en) 2014-05-15
CA2891092A1 (en) 2014-05-15
ES2748665T3 (es) 2020-03-17
US20150307517A1 (en) 2015-10-29
MX2015005753A (es) 2015-12-16
BR112015010570A2 (pt) 2017-07-11
US20180179225A1 (en) 2018-06-28
ZA201503372B (en) 2016-07-27
BR112015010570B8 (pt) 2021-04-20
MX364443B (es) 2019-04-26
SG11201503620RA (en) 2015-06-29
PL2917212T3 (pl) 2020-03-31
IL238677A0 (en) 2015-06-30
EP2917212A1 (en) 2015-09-16
CA2891092C (en) 2020-12-15
KR102163608B1 (ko) 2020-10-07
JP6411355B2 (ja) 2018-10-24
HK1215031A1 (zh) 2016-08-12
IL238677B (en) 2019-05-30
AU2013342095A1 (en) 2015-05-21
EP2917212B1 (en) 2019-06-12
CN104981469A (zh) 2015-10-14
DK2917212T3 (da) 2019-09-23
KR20150096392A (ko) 2015-08-24
AU2013342095B2 (en) 2017-09-28
BR112015010570B1 (pt) 2020-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6411355B2 (ja) 抗菌剤
US11129814B2 (en) Antimicrobial agents
KR101666729B1 (ko) Mgat2 억제제로서의 아릴 디히드로피리디논 및 피페리디논
EP3634958B1 (en) Cyclopropyl urea formyl peptide 2 receptor and formyl peptide 1 receptor agonists
WO2003048081A2 (en) Glycinamides as factor xa inhibitors
WO2013106761A2 (en) Antimicrobial agents
CA2868002C (en) Antimicrobial agents
EP1450800A2 (en) SUBSTITUTED AMINO METHYL FACTOR Xa INHIBITORS
KR20200028424A (ko) Rock 억제제로서의 페닐아세트아미드
WO2012130322A1 (en) Imidazo [1,2-a]pyridine compounds for use in therapy
US9822108B2 (en) Antimicrobial agents
WO2021243273A1 (en) Bacterial efflux pump inhibitors
CA3225427A1 (en) Therapeutic compounds

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170921

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171019

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20180118

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20180319

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180411

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180831

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180926

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6411355

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250