JP2016500445A - 薄層クロマトグラフィを実施する方法および装置 - Google Patents

薄層クロマトグラフィを実施する方法および装置 Download PDF

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Abstract

液体サンプルが分離層(14)に添加され、続いて移動相が分離層(14)に添加されて、前記サンプルと接触させられるとともに、展開フェーズの後に、薄層クロマトグラムが生成される、薄膜クロマトグラフィを実施する方法において、液体サンプルは、サンプル添加操作毎に新品のピペットチップ(8、9)を使用するオートピペット(4)の補助によって、サンプル格納容器(11、12、13)から採取されて、分離層(14)に添加される。分離層(14)を収容するための支持プレート(15)を有し、サンプルを収容するための第1の格納容器(10、11、12、13)を有し、移動相を収容するための第2の格納容器(16)を有する、薄層クロマトグラフィを自動的に実施する装置(5)は、前記支持プレート(15)の一表面上と、前記第1の格納容器(10、11、12、13)および前記第2の格納容器(16)の上とを移動可能である、自動ピペッティング装置(4)を有するとともに、前記ピペッティング装置(4)によって連続的に取り上げて、使用して、続いて前記ピペッティング装置(4)から再び取り外して、除去することが可能な、ピペットチップ(8、9)のストックを有する。

Description

本発明は、薄層クロマトグラフィを実施するための装置および方法であって、液体サンプルが分離層に添加され、続いて移動相が分離層に添加されて、サンプルと接触させられ、展開フェーズ後に、薄層クロマトグラムが生成されて、評価することができる、前記装置および方法に関する。
薄層クロマトグラフィは、サンプル物質の分析用に長年にわり利用されている。移動相は、毛管力によって、分離層の固体、微孔質支持材料に沿って移動し、様々なサンプル物質が異なる速度と効率で、移動相によって搬送されて、事前指定された展開持続期間においてサンプルの成分が移動した距離は、対象とする成分の特徴を表わすものであり、その結果として、展開フェーズの後のサンプル物質の分布を空間的に評価することから、サンプルの組成を特定することができる。
薄層クロマトグラフィは、未知のサンプルの分析に対する応用の多くの分野で広範囲に使用されている。薄層クロマトグラフィの実行を簡略化するために、薄層クロマトグラフィの個々の方法ステージを自動化するための様々なアプローチが知られている。例えば、ドイツ特許2401382は、サンプルを、毛細管の助けによって分離層に自動的に添加できることを開示している。毛細管は、以前のサンプルの残留物で新鮮なサンプルが汚染されることを防止するために、各添加操作後に清浄化しなくてはならない。
薄層クロマトグラフィを実施するのに必要な個々の方法ステップが自動化できる実践から、さらなる発展が知られている。
スイス特許692008A5は、液体サンプルおよび移動相を分離層上に噴霧することのできる方法を記載している。薄層クロマトグラフィを実施するための必須装置は、展開のために必要であって使用される、分離層へサンプルおよび移動相を自動的に添加するために面内で移動させることのできる、添加装置を有する。この方法において、それを用いてサンプルまたは移動相を分離層に噴霧することができる、液体ジェットが、プリントヘッドから放出される。同様に、この装置の場合には、各添加操作の後に、プリントヘッドを清浄化することが必要である。
そうしなければ、プリントヘッド内に残留する以前の添加操作の残留物が、様々なサンプル、または様々な薄層クロマトグラムを、サンプル物質残留物または移動相残留物によって汚染させるとともに、それらが、有意義な方法で評価されるのを妨げることがある。薄層クロマトグラフィの実行は、この種の装置によって自動化することはできるが、薄層クロマトグラフィの迅速な実行は、サンプルまたは移動相に対する、個々の自動化された添加操作の間に絶対的に必要な、多数の清浄化操作によって妨げられる。
複数の薄層クロマトグラフィ操作の自動化された迅速な実行を可能にし、同時に、先行する測定または平行して実施される測定の残留物による汚染による、個々の測定の汚染を排除できることを確実にする、既知の方法または装置は現在、存在しない。
したがって、本発明の目的は、薄層クロマトグラフィのための既知の方法を、薄層クロマトグラフィを、可能な限り迅速に、かつ実質的に自動化された方法で実施し、評価できるように、既知の方法を改善することにある。
本発明によれば、この目的は、サンプル添加操作毎に新品のピペットチップを使用するオートピペット(autopipette)の補助によって、液体サンプルが、サンプル格納容器から採取されて、分離層へ添加されることによって達成される。サンプル添加操作に対して使用されるピペットチップは、各添加操作の後にオートピペットから切り離し、除去して廃棄することができる。
このことによって、先行する添加操作中に分離層に添加されたサンブルの残留物により、後続のサンプル添加操作が汚染されることを排除することが、基本的に可能になった。
したがって、本発明は、1種または複数種の液体サンプルが、分離層(14)に添加され、続いて移動相が分離層(14)に添加されて、サンプルと接触させられるとともに、展開フェーズの後に、薄層クロマトグラムが生成される、薄膜クロマトグラフィを実施する方法であって、1種または2種以上の液体サンプルが、サンプル添加操作毎に新品のピペットチップ(8、9)を使用する、オートピペット(4)の補助によって、1つまたは2つ以上のサンプル格納容器(11、12、13)から採取されて、分離層(14)に添加されることを特徴とする、前記方法に関する。
同種のサンプルを、1つの格納容器から1回または複数回添加すること、および/または2種以上の異なるサンプルを、異なるサンプル格納容器から添加することができる。
本発明による方法の一実施態様においては、移動相は、移動相添加操作毎に新品のピペットチップ(8、9)を使用して移動相格納容器(16)から採取されて、分離層(14)に添加される。
一実施態様においては、移動相が充填された移動相格納容器(16)が、毛細管活性材料を含む接触装置(22)を介して、分離層(14)に接続される。
本発明による方法の一実施態様においては、溶離剤が、各溶離毎に新品のピペットチップ(8、9)を使用して採取されて、評価しようとする分離層(14)の部位に接触させられるとともに、その溶離物は評価装置(20)に供給される。評価装置への供給は、ピペットチップ内に溶離剤を再び採取して、そのピペットチップを使用して溶離剤を評価装置に供給することによって実施するのが好ましい。
別の実施態様においては、評価しようとする分離層(14)の部位が、分離操作毎に新品のピペットチップ(8、9)を使用してスタンプアウト(stamped out)されて、評価装置(20)へと供給される。
別の実施態様においては、評価しようとする分離層(14)の部位は、各溶離毎に新品のピペットチップ(8、9)を使用して、ベース支持体まで密封され、密封部位に位置する吸着剤は溶離剤と接触させられて、形成された溶離物は、再びピペットチップ内に採取されて、評価装置(20)へと供給される。
本発明は、また、分離層(14)を収容するための支持プレート(15)と、少なくとも、サンプルを収容するための第1の格納容器(10、11、12、13)と、移動相を収容するための第2の格納容器(16)とを有する、薄層クロマトグラフィの自動化実行のための装置(5)であって、支持プレート(15)の一表面上と、第1の格納容器(10、11、12、13)および第2の格納容器(16)の上とを移動可能である、自動ピペッティング装置(4)を有するとともに、ピペッティング装置(4)によって連続的に取り上げて、使用して、続いてピペッティング装置(4)から再び取り外して、除去することが可能な、ピペットチップ(8、9)のストックを有することを特徴とする、前記装置(5)に関する。
一実施態様において、支持プレート(15)は、装置(5)のハウジング内に移動可能に配設されている。
一実施態様において、支持プレート(15)は、毛細管活性材料を含む接触装置(22)を介して、移動相用の格納容器(16)に接続することが可能である。
一実施態様において、装置(5)は、支持プレート(15)を収容するための展開容器を有する。この展開容器は、典型的には、本質的に閉鎖されており、その結果として、展開中に一定の周囲条件が確保される。
一実施態様において、少なくとも2つの異なるタイプのピペットチップ(8、9)が、ピペットチップ(8、9)用の格納容器(7)に格納されている。
好ましい実施態様において、装置(5)は、溶離剤用の格納容器(21)を有する。
一実施態様において、装置(5)は、分離層(14)の部位を分離させるとともに、分離層(14)の切出し部位(separated-out area)を評価ユニット(20)に転送するための、ピペットチップ(8、9)を有する。
一実施態様において、装置(5)は、分離層(14)の吸着剤部位をベース支持体から密閉し、溶離剤により吸着剤部位を溶離させ、溶離物を評価ユニット(20)へ転送するための、ピペットチップ(8、9)を有する。
本発明によれば、分離層は、吸着剤層がそれに付着されたベース支持体からなる。薄層クロマトグラフィ用の分離層は、TL(thin-layer)プレートとも呼ばれ、当業者に知られている。シリカゲルまたは、アミノ基またはアルキル基などの官能基で誘導体化されたシリカゲルを含むか、または非誘導体化または誘導体化された酸化アルミニウム、珪酸マグネシウム、珪藻土(kieselguhr)、ポリアミドまたはセルロースも含む、吸着剤層が、典型的には、ここでガラス、プラスチックまたはアルミニウムを含む、ベース支持体に付着される。
薄層クロマトグラフィ用の移動相は、当業者に知られている。当業者は、分離層および分析しようとするサンプルのための、好適な移動相を見つけることができるであろう。
本発明によれば、添加操作は、それぞれの場合に液体だけが1つの格納容器から除去される、1回または2回以上のピペット操作を含んでもよい。好ましくは、ピペッティングは、添加操作当たり1回、実施されるだけである。しかしながら、例えば、毛細管活性材料を含む接触装置を介して分離層に接続された移動相を収容するための、格納容器を充填する場合には、格納容器の適当な充填深さを生成するために、2回または多数回のピペッティングが必要とすることも可能である。この場合には、同一のピペットチップを使用する、2回または多数回のピペッティングを、1回の添加操作において実施することができる。
本発明によれば、サンプルは、その成分が薄層クロマトグラフィによって調査される、液体である。これらの液体は、典型的には、1種または2種以上の成分、またはその中に溶解したサンプル物質を含む。
オートピペットで1回のみ、または短期間使用するのに適する、様々なピペットチップが、安価に市販されている。サンプルの添加には、典型的には、0.1から10μlの間のサンプル体積のピペッティング用のピペットチップ、例えば、サンプル内に存在するサンプル物質の濃度に応じて、0.1〜2μl、1〜5μl、または10μlまでのピペッティング用のピペットチップが使用される。移動相のピペッティングには、100μlから1mlの間の液体体積に適するピペットチップが使用される。
溶離の場合には、10から100μlの間の体積用のピペットチップが、典型的に利用される。
分離層への十分に正確で精密なサンプルの分注および添加が、好適なピペットチップと組み合わせてオートピペットを使用することにより可能であることが見いだされた。
移動相は、続いて、分離層に添加することが可能であり、クロマトグラムが展開する。
一実施態様において、移動相添加操作毎に新品のピペットチップを使用して、移動相が移動相格納容器から採取されて、分離層に添加される。この場合に、サンプルを添加するためだけでなく、移動相を直接的に分離層に添加するのにも、オートピペットを使用するのが有利である。様々な物質の、それぞれの場合に異なる量およびその位置決め精度を、ピペットチップを好適に選択することによって支援および加速することができる。移動相が、分離層上に直接的にピペッティングされる場合には、典型的には、円形クロマトグラムが展開される。このために、移動相は、一実施態様においては、先に添加されたサンプルスポット上に直接的にピペッティングされる。毛管力は、円形の移動相フロントを形成させて、サンプルは、円形に外方向に運ばれる。代替的に、複数のサンプルを、分離層に円形にして添加することができる。次いで、移動相が、円の中心に添加されて、円形の移動相フロントを形成し、この移動相フロントが、それぞれの円セグメント内で外向きにサンプルを運ぶ。
同様に、移動相で充填された移動相格納容器を、接触装置を介して分離層に接続させることも考えられる。接触装置は、例えば、ドイツ特許2818576に記載されているような毛細管ギャップとするか、または好ましくは、毛細管活性材料、例えば、フリット(frit)で構成することができる。接触装置は、例えば、多孔質の毛細管活性材料のプレートを有することが可能であり、このプレートは、回動可能に装着されて、移動相で充填された移動相格納容器中に一端が突出しており、その他端は、開始位置から出て、展開位置へとピボット回転することが可能であり、その位置で接触装置は、分離層の側端に接続されて、分離層を移動相で連続的に濡らす。
同様に、接触装置を、L形接触要素で構成することも考えられ、その第1端は、移動相格納容器に接続され、その第2端は、側端に沿って分離層に接続させるか、または分離層から切り離してもよい。比較的大量の移動相を、接触装置を介して、大きな手間もなく、分離層に添加することができる。好ましい実施態様においては、本発明による装置は、移動相格納容器を有し、この容器から、移動相を、接触装置を介して分離層と接触させることができる。移動相格納容器は、好ましくは、オートピペットの補助によって充填される。
このために、分離層の特性に応じて、100μlおよび5mlの移動相が、典型的には接触装置を備える、さらに別の移動相格納容器から格納容器中へと、ピペッティングされる。このために、1回または複数回、分注を実施してもよい。このようにして、接触装置を備える移動相格納容器中へ移動相をピペッティングすることによって、さらに、薄層クロマトグラフィの開始を特定するとともに、制御することができる。移動相が接触装置を備える移動相格納容器中にピペッティングされるや否や、移動相は、毛管力によって分離層に向かって移動して、サンプルのクロマトグラフ分離が始まる。
クロマトグラフ分離を終了させるために、接触装置を分離層から切り離して、それ以上、移動相が分離層中に移動できないようにすることができる。追加的または代替的に、格納容器内にまだ存在する移動相を、ピペッティングによってそこから除去することができる。このようにして、接触装置を取り外すことなく、クロマトグラフ分離を終了させることもできる。
クロマトグラフ分離の終了後、すなわちクロマトグラムの展開後に、分離層中にまだ存在する移動相は、例えば蒸発によって、典型的には、少なくとも部分的に除去される。例えば、熱ランプまたはファンなどの、この目的に適する装置が、本発明による装置に存在してもよい。クロマトグラムの評価は、当業者には知られている方法によって実施することができる。
本発明思想の有利な実施態様によれば、評価に対して、溶離毎に新品のピペットチップを使用して溶離剤が採取されて、評価しようとする分離層の部位に接触させられるとともに、溶離物が評価装置に供給される。好ましい実施態様においては、分離層が疎水性である場合には、十分に高い水分含有量を有する溶離剤が使用され、それによって、ピペットチップを使用して溶離剤が分離層と接触させられて、液滴としてそこに留まるようにされる。分離層との接触によって、分離層からのサンプル物質は、溶解される。典型的には1から10秒の暴露時間の後に、その中にサンプルが溶解した溶離剤は、再びピペットチップによって採取されて、評価ユニット中に運ぶことができる。溶離物は、薄層クロマトグラムの極めて高精度な評価を容易にするために、例えば、質量分析計(mass spectrometer)に供給される。
代替的に、評価しようとする分離層の部位は、分離操作毎に新品のピペットチップを使用して、スタンプアウトして、評価装置、例えば質量分析計に供給することができる。
スタンプアウトと同様に、疎水性および親水性の分離層にも適している、別の実施態様においては、好ましくはカッティングリング(cutting ring)を設けられたピペットチップが、吸着剤層を介して押圧するのに使用されるとともに、カッティングリングが、ベース支持体から密封するのに使用される。次いで、対応する溶離剤がピペットチップに追加されて、ピペットチップによって画定された吸着剤部位が溶離剤に浸漬されて、溶離される。カッティングリングを備えるピペットチップは、その下方縁が、安定でありながら、分離層の吸着剤層を介してベース支持体上に押圧されて、そこを密封するのに十分に微細であるという特性を有する、ピペットチップである。
上述の実施態様は、評価装置への薄層クロマトグラムのサンプルの抽出および供給は、オートピペットの補助によって、このような方法で実施することもできることを示している。従来式分析機器の1つを使用する評価に必要なサンプルの分離と転送は、サンプルの添加と展開にすでに使用されている装置を使用して、重大な時間遅れなく実施することができる。
外部分析機器を使用して、できる限り迅速な評価を推進するために、展開した薄層クロマトグラムが、外部分析器具だけによって評価されるようにして、評価しようとする個々の分離層部位、または個々の溶離物が、分析器具に連続的に供給されるようにしてもよい。同様に、例えば、UVランプなどの光学分析器具を使用して分離層を走査して、クロマトグラムから取得することのできる光学情報を評価することも考えられる。クロマトグラムの処理または加工が必要であるか、または有利であると思われる場合には、対応する方法ステップ、例えば、化学誘導体化を、光学評価の前に実施することができる。
クロマトグラムの展開に使用される分離層は、好適な測定装置内に移動不可能な状態で格納するか、または、分離層を収容して固定する支持プレートと一緒に装置のハウジング内部に移動させるか、または再配置することができる。個々の添加には、分離層を旋回させるか、または手動で実施する処理操作には、分離層を支持プレート、または好適な支持プレートホルダから取り外して、それを手動で加工するのが有利な場合がある。
本発明は、薄層クロマトグラフィの自動化実行のための装置であって、支持層を収容するための支持プレートと、サンプルを収容するための第1の格納容器と、移動相を収容するための第2の格納容器とを有する、前記装置に関する。この装置は、好ましくは、サンプル、移動相、または溶離剤を収容するためのさらに別の格納容器を有する。本発明によれば、装置は、少なくとも支持プレートの一面上と、第1の格納容器および第2の格納容器の上とを移動可能である、ピペッティング装置を有するとともに、ピペッティング装置によって連続的に取り上げて、使用して、続いて再び取り外して、除去することが可能な、ピペットチップのストックを有する。
ピペットチップは、様々な設計で、様々なサンプル体積およびサンプル物質に対して、安価に市販されている。個々の添加操作または処理操作に対して、それぞれの場合に、新品のピペットチップを使用することによって、添加ユニットの複雑な清浄化を回避することができるとともに、同時に、先行する操作または測定の場合に使用されるサンプル物質、または移動相の残留物による、後続の添加操作または測定の汚染が排除されることが確実となる。
本発明による装置の一実施態様においては、支持プレートが冷却可能かつ加熱可能である。これによって、支持プレート上に位置する分離層を、展開中に冷却し、それによって移動相の蒸発を低減することが可能となる。さらに、移動相を分離層から除去するために、例えば、展開の後に、加熱を実施することができる。
本発明思想の有利な実施態様によれば、支持プレートが、装置のハウジング内で移動可能に配設されている。複数のサンプルを分離層に添加するのに必要な時間を短縮するため、および後続の分離層の展開を短縮するためには、ピペッティング装置の個々の移動距離を短縮するために、自動ピペッティング装置の自動的に移動可能なピペッティングアームに対して、支持プレート上に配設されている分離層と一緒に、支持プレートを移動させることが有利なことがある。同様に、サンプルおよび移動相が設けられた分離層を、少なくとも展開中に、実質的に閉鎖された展開容器中に移動させることは、可能であるとともに、クロマトグラムの迅速で確実な展開の観点において、有利であり、この目的で、装置は、支持プレートの収容のために好適であって、そのために設計されている、本質的に閉鎖された展開容器を有してもよい。
できる限り迅速に、かつ確実にサンプルを添加し、かつ移動相を添加するための様々な要件を満たすことができるように、一実施態様においては、少なくとも2つの異なるピペットチップが、ピペットチップ用の格納容器内に格納されている。第1のタイプのピペットチップは、個々の少量のサンプルの添加用に設計されている。第2のタイプのピペットチップは、より大きな収容体積を有するとともに、移動相の分離層への収容および添加に適するようにしてもよい。
装置は、溶離剤用の格納容器を有するようにするのが好ましい。溶離剤用の格納容器から溶離剤を採取するため、評価しようとする分離層の部位を溶離剤と接触させるため、およびここで取得された溶離剤を評価装置に続いて転送するために使用される、さらに別のタイプのピペットチップが、任意選択で有利であるか、または必要である。
薄層クロマトグラムの展開後に必要な評価は、評価装置を装置に結合することによって加速し、それによって、個々の溶離物量またはサンプルを、分離層から取得して、評価装置に自動的に供給することができる。ピペッティング装置は、溶離物、または分離層の個々のサンプルを転送するのに使用することができる。
本発明思想の一実施態様によれば、装置は、分離層の部位を分離させるため、および分離層の切出し部位を評価ユニットへ転送するための、ピペットチップを有する。
本発明思想の別の実施態様によれば、装置は、吸着剤層を貫通して、ベース支持体とともに、それを密封することができる、ピペットチップを有するようにされる。
さらに別の実施態様においては、装置は、排気の除去のための構成要素を有する。これは、例えば、一体化ファン、または外部ファン用の接続ポート、または吸引装置とすることができる。
別の実施態様においては、本発明による装置は、さらに、分離層用の格納容器を有する。この実施態様の好ましい変形形態では、分離層は、格納容器から自動的に除去して、支持プレート上に載せることができる。
さらに別の実施態様において、本発明による装置は、移動相またはサンプルの残留物をその中にピペッティングすることのできる、溶媒用の廃棄物容器を有する。この廃棄物容器は、クロマトグラフ分離の収容の場合に、接触装置を備える格納容器からの過剰な移動相を除去または廃却するため、またはその他のピペッティング操作において、廃棄物にそれを廃棄する前にピペットチップを空にするために使用することができる。
好ましい一実施態様において、本発明による装置は、接触装置を備える、1つまたは2つ以上の移動相格納容器を有する。接触装置は、例えば、ドイツ特許2818576号に記載されているような毛細管ギャップ、または好ましくは、毛細管活性材料、例えば、フリットで構成することができる。接触装置を備える、2つの移動相格納容器を有する装置は、2方向に分離層を展開する可能性を与える。接触装置を備える移動相格納容器には、好ましくは、移動相の過剰に早い蒸発を防止するために、冷却装置が設けられる。その他の格納容器も、任意選択で冷却可能としてもよい。
本発明を、以下の図面を参照して、より詳細に説明する。
薄層クロマトグラフィを実施、評価するための、本発明による方法シーケンスの模式図である。 本発明による方法を実施するための装置の説明図である。 複数のサンプルがすでに添加されている、分離層への移動相の自動添加のための装置の模式断面図である。
図1に図式的に示されている、薄層クロマトグラフィの生成および評価のためには、最初に、第1の方法ステップ1において、液体サンプルが、例えば、シリカゲルのような、好適な吸着剤層を有する、分離相に添加される。後続の展開ステップ2において、十分な量の同様の液体移動相が、分離層の第1の部位に添加される。分離層内の毛管力によって、移動相は、第1の部位から分離層を通過して移動する。このプロセスにおいて、移動相は、毛管力によって分離層に沿って移動させられる間に、サンプルの異なる成分を異なる効率で連行する。時間の経過とともに、個々の成分の特徴である、分離層上での個々の成分の空間分布が生成される。後続の評価ステップ3において、展開ステップ2中に空間的に互いに切り離された、個々の成分の位置分解(location-resolved)評価および分析が実施される。
本発明によれば、少なくとも、第1の方法ステップ1中に、分離層へサンプルを添加するのに、自動化ピペッティング装置4が使用される。様々なサンプルの汚染、または分離層へのサンプル添加操作の汚染を回避するために、新品のピペットチップが、サンプルの変更毎に、またはピペッティング操作毎に、ピペッティング装置4に接続される。
自動化ピぺッティング装置4は、移動相を分離層に添加するために、展開ステップ2の直前およびその間、または位置分解サンプル量を別個の評価装置への直接転送するために、接触装置を備える格納容器内および評価ステップ3中に、有利に使用される。
図2は、例として、説明のために簡略化された方法で、薄層クロマトグラフィを実施するための、完全自動化装置5の例証用の実施態様を示す。自動化ピペッティング装置4は、3つの空間方向のすべてに移動させることのできる、ピペッティングヘッド6を有する。ピペッティングヘッド6は、それぞれの場合に、単一のピペットチップ8、9をピペットチップ格納容器7から把持して、後続のピペッティング操作にそれを使用することができる。形状および容量において異なる、様々なピペットチップ8、9がピペットチップ格納容器7内に格納されており、その結果として、それぞれの場合に要求に合致するピペットチップ8、9を選択して、様々な添加操作に使用することができる。
隣接して配設された第1の容器10内には、様々なサンプル11、12、13が配設されている。ピペッティング装置4は、選択されたピペットチップ9を使用して少量のサンプル11を採取して、それを、支持プレート15上に固定された分離層14に添加することができる。分離層14は、例えば、200μmの層厚を有し、この場合に、より小さい層厚も有利である、また可能である。分離層14は、例えば、約10cm×5cmの寸法を有する。ここでも、例えば、6cm×4cmのより小さい寸法が考えられる。少量のサンプル11を分離層14に位置決めし、添加する際に、影響を受け難くするために、分離層14が、図2には示されていない、濃縮ゾーン(concentration zone)を有するのが有利である。
さらに別のサンプル12および13の後続の添加ステップのために、最初に、すでに使用されたピペットチップ9が廃棄されて、続いて、さらに別のサンプル12および13の、それぞれの場合に事前指定された量を、同様に分離層14に添加するために、新品のピペットチップ8または9が把持される。それぞれの場合に新品のピペットチップ8、9の使用は、意図せずに残留する先行する添加操作の残留物による、後続の添加操作の汚染を排除する。自動化装置5またはピペッティング装置4の中間清浄化は必要ではない。
同様に新品のピペットチップ8を使用して、移動相が、続いて第2の格納容器16から採取されて、分離層14に添加される。薄層クロマトグラフィの展開は、単に図式的に示されている、様々な処理装置17によって影響を受ける可能性がある。展開ステップ2中の外的影響による分離層14および薄層クロマトグラムの損傷を低減するために、カバー18を、側面から分離層14の上に押しやることができる。同時に、カバー18中に一体化してもよい好適な処理装置17によって、展開を加速させるか、または別の方法で、それに有利に影響を与えることができる。カバー18は、周辺のハウジング領域とともに、本質的に閉鎖された展開容器を形成する。
展開ステップ2の完了後に、評価を簡略化するとともにそれを再生可能にするために、さらに別の後処理装置19を使用して、薄層クロマトグラムを処理することができる。同様に図式的にのみ示されている、後処理装置19は、例えば、熱源または赤外線源を収納してもよい。さらに別の試薬を、ピペッティング装置4を使用して、任意選択で添加することもできる。例えば、分離層のニンヒドリン処理(ninhydrin treatment)をそれによって実施することのできる、噴霧装置も可能である。
最後に、生成された薄層クロマトグラムを、別の評価装置20を使用して、評価することができる。評価装置20には、例えば、ランプ、好ましくはUVランプ、および/または走査装置などの、光学分析器具を含めてもよい。同様に、分離層14の個々の部位を、別のピペットチップ8、9を使用して切り出して、質量分析計へと転送することも考えられる。同様に、図式的にのみ示されている、格納容器12から、ピペッテヒング装置4を使用して溶離剤を採取し、それを事前指定された位置で、分離層14と接触させるとともに、得られた溶離剤を評価装置20、例えば、質量分析計へ転送することも可能である。
図3は、例として、移動相を分離層14へ添加するための、接触装置22を示している。角形の接触装置22が、回動可能に装着されており、接触位置と、破線で示された開始位置との間で、往復して移動させることが可能であって、接触位置においては、接触装置22の屈曲した端部領域(angled-off end region)23が分離層14と接触する。接触装置22は、多孔質の毛細管活性材料で構成される。
第2の端部領域24は、第2の格納容器16内で回動可能に装着されており、それによって、移動相は、毛管力によって、第2の格納容器16から屈曲した端部領域23中へと連続的に移送される。接触装置22が接触位置にあるとき、またはそこにある限り、移動相は、屈曲した端部領域23を介して、分離層14上へと運ばれる。接触装置22は、勿論のこと、例として示された、説明のための実施態様から逸脱した形状または姿勢を有してもよい。
このように本発明は、薄層クロマトグラフィ分離の自動的で確実な実行のための、方法および装置を提供する。交換可能なピペットチップを使用すると、試薬の十分に正確な添加を可能とし、同時に、汚染を回避するのに理想的に好適であることがわかっている。本発明による装置のオートピペットは、好ましくは、サンプル添加だけでなく、移動相および溶離剤の導入または添加にも使用するのが好ましい。さらに、本発明による方法、および本発明による装置は、小径の小さい分離層上での分離を実施するのに、特に好適である。最長の寸法が10cm以下、好ましくは5から8cmの間の分離層が好ましい。これらの分離層は、好ましくは、200μm未満、好ましくは10から100μmの間の厚さの吸着剤層を有する。さらに好ましい実施態様においては、分離層は濃縮ゾーンを有する。
さらなるコメントがなくても、当業者は、上記の説明を最も広い範囲で利用することができるものと仮定される。好ましい実施態様および実施例は、したがって、いかなる意味でも限定的ではない、単に説明用の開示であるとみなされる。
上記および下記で言及したすべての出願、特許、および刊行物、特に、2012年12月20日出願の対応する出願EP12008479.3の完全な開示内容が、参照により本願に組み込まれる。
実施例
完全自動薄層クロマトグラフィの実施に対する説明
この実施例は、NanoMate(登録商標)システム(Advion)および5×5cmプレートフォーマット(Desaga)用の水平チャンバを使用する、完全自動化薄層クロマトグラフィの実施について説明する。NanoMate(登録商標)システムは、質量分析法に結合するためのナノスプレー源(nano spray source)と組み合わせたピペッティングシステムである。水平チャンバは、専用に製作されたアダプタ部によって、NanoMate(登録商標)中に一体化される。水平チャンバに加えて、アダプタ部も、サンプルまたは溶媒の導入に使用することのできる、複数の貯留器を収納する。
サンプル添加
層を上向きとして、水平チャンバの支持部にプレートが配置され、サンプルは、貯留器の1つに導入される。当該機器は、サンプルが、新鮮なピペットチップを使用して採取されて、プレート上の対応する位置にピペッテヒングされるようにプログラムされている。
クロマトグラム展開
移動相に必要な溶媒が、貯留器に導入される。対応する量の溶媒が、新鮮なピペットチップを使用して常に採取されて、自由貯留器内で合わせられて、混合されるように、当該機器がプログラムされている。混合の後に、当該機器は、移動相の必要量を採取して、それを、水平チャンバの移動相容器中に分注する。移動相は、毛管力によってフリットを介して自動的に吸引されて、プレート材料との接触を介して、分離層中に運ばれて、クロマトグラム展開を、自動的に開始させる。プロマトグラム展開は、移動相が消費されるか、または当該機器が移動相容器から残部をピペッティングすることによって、終了する。
LESA(登録商標)(liquid extraction surface analysis)によるサンプル抽出
質量分析計への結合は、システムのLESA(登録商標)モードを介して実施される。このために、製造業者からのオリジナルのホルダが、当該機器に導入されるとともに、プレートが、層を上向きにして締め付けられる。LESA(登録商標)モードに対するソフトウェアはオリジナルのホルダに対して較正されているので、変換が必要である。対応する溶離剤は、移動相準備と同様に、貯留器に導入されるか、または当該機器内で混合される。当該機器は、溶離剤の一滴が物質ゾーンと接触させられて、このようにして得られたサンプル溶液が、ナノスプレー源を介して質量分析計中へと自動的に供給される。

Claims (14)

  1. 少なくとも1種の液体サンプルが、分離層(14)に添加され、続いて移動相が分離層(14)に添加されて、前記サンプルと接触させられるとともに、展開フェーズの後に、薄層クロマトグラムが生成される、薄膜クロマトグラフィを実施する方法であって、
    液体サンプルが、サンプル添加操作毎に新品のピペットチップ(8、9)を使用する、オートピペット(4)の補助によって、1つまたは2つ以上のサンプル格納容器(11、12、13)から採取されて、分離層(14)に添加されることを特徴とする、前記方法。
  2. 移動相が、移動相添加操作毎に新品のピペットチップ(8、9)を使用して移動相格納容器(16)から採取されて、分離層(14)に添加されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 移動相が充填された移動相格納容器(16)が、毛細管活性材料を含む接触装置(22)を介して、分離層(14)に接続されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  4. 溶離剤が、各溶離毎に新品のピペットチップ(8、9)を使用して採取されて、評価しようとする分離層(14)の部位に接触させられこと、および前記溶離剤が評価装置(20)に供給されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 評価しようとする分離層(14)の部位が、分離操作毎に新品のピペットチップ(8、9)を使用してスタンプアウトされて、評価装置(20)へと供給されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  6. 評価しようとする分離層(14)の部位は、各溶離毎に新品のピペットチップ(8、9)を使用して、ベース支持体まで密封され、密封部位に位置する吸着剤は溶離剤と接触させられて、形成された溶離物は評価装置(20)へと供給されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  7. 分離層(14)を収容するための支持プレート(15)と、サンプルを収容するための第1の格納容器(10、11、12、13)と、移動相を収容するための第2の格納容器(16)とを有する、薄層クロマトグラフィを自動的に実施する装置(5)であって、
    前記支持プレート(15)の一表面上と、前記第1の格納容器(10、11、12、13)および前記第2の格納容器(16)の上とを移動可能である、自動ピペッティング装置(4)を有するとともに、前記ピペッティング装置(4)によって連続的に取り上げて、使用して、続いて前記ピペッティング装置(4)から再び取り外して、除去することが可能な、ピペットチップ(8、9)のストックを有することを特徴とする、前記装置(5)。
  8. 支持プレート(15)が、装置(5)のハウジング内に移動可能に配設されていることを特徴とする、請求項7に記載の装置(5)。
  9. 支持プレート(15)は、毛細管活性材料を含む接触装置(22)を介して、移動相用の格納容器(16)に接続することが可能であることを特徴とする、請求項7または8に記載の装置(5)。
  10. 装置(5)が、支持プレート(15)を収容するための、本質的に閉鎖された展開容器を有することを特徴とする、請求項7〜9の一項または二項以上に記載の装置(5)。
  11. 少なくとも2つの異なるタイプのピペットチップ(8、9)が、ピペットチップ(8、9)用の格納容器(7)に格納されていることを特徴とする、請求項7〜10の一項または二項以上に記載の装置(5)。
  12. 装置(5)が、溶離剤用の格納容器(21)を有することを特徴とする、請求項7〜11の一項または二項以上に記載の装置(5)。
  13. 装置(5)は、分離層(14)の部位を分離させるとともに、前記分離層(14)の前記切出し部位を評価ユニット(20)に転送するための、ピペットチップ(8、9)を有することを特徴とする、請求項7〜12の一項または二項以上に記載の装置(5)。
  14. 装置(5)は、分離層(14)の吸着剤部位をベース支持体から密閉し、溶離剤により前記吸着剤部位を溶離させ、前記溶離物を評価ユニット(20)への転送するための、ピペットチップ(8、9)を有することを特徴とする、請求項7〜12のいずれか一項に記載の装置(5)。
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