JP2003344380A - 薄層クロマトセット - Google Patents
薄層クロマトセットInfo
- Publication number
- JP2003344380A JP2003344380A JP2002155057A JP2002155057A JP2003344380A JP 2003344380 A JP2003344380 A JP 2003344380A JP 2002155057 A JP2002155057 A JP 2002155057A JP 2002155057 A JP2002155057 A JP 2002155057A JP 2003344380 A JP2003344380 A JP 2003344380A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thin layer
- tube
- pattern
- development
- stage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Sampling And Sample Adjustment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 持ち運びに便利な、品質管理と調製操作に手
間の掛からない、携帯ケース内に一式収納できる薄層ク
ロマト装置に関する。 【解決手段】 内面薄層クロマト管と、展開受器とパタ
ーン回路切換え弁を搭載する連結ユニット、及び展開液
容器を組立て式とするもので、パターン回路切換え弁
の、通気・昇液・溢液パージ回路段と、溢液還流回路
段、及び通気風乾回路段の３段ピストン移動により、連
続操作を可能にする。望ましくは、ピストン移動をタイ
マー乃至センサーによるモーター駆動式とし、試料スポ
ッター等と、複数組みのクロマト管と展開受器付き連結
ユニット及び展開液容器を装着する支持板が、携帯ケー
ス内に一式収納される。
間の掛からない、携帯ケース内に一式収納できる薄層ク
ロマト装置に関する。 【解決手段】 内面薄層クロマト管と、展開受器とパタ
ーン回路切換え弁を搭載する連結ユニット、及び展開液
容器を組立て式とするもので、パターン回路切換え弁
の、通気・昇液・溢液パージ回路段と、溢液還流回路
段、及び通気風乾回路段の３段ピストン移動により、連
続操作を可能にする。望ましくは、ピストン移動をタイ
マー乃至センサーによるモーター駆動式とし、試料スポ
ッター等と、複数組みのクロマト管と展開受器付き連結
ユニット及び展開液容器を装着する支持板が、携帯ケー
ス内に一式収納される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、支持体上の吸着乃
至分配材薄層に、試料溶液を点浸けし展開して成分分離
する、薄層クロマトグラフィ装置に関する。
至分配材薄層に、試料溶液を点浸けし展開して成分分離
する、薄層クロマトグラフィ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】化学成分の分離分析法に、安価有用な薄
層クロマトグラフィがある。しかし、平板プレートに吸
着乃至分配材を塗布乾燥した薄層板とその保持ケース、
展開液容器と展開容器、それに試料点浸け具と検出用具
一式が最低限必要であり、準備・操作と品質管理に手間
の掛かる点で、複数クロマトによる最適条件選択と一次
同定の簡便迅速化が難しく、持ち運び等に不便な点で、
例えば食品等の品質を測定できる現場用の試験方法とし
ては利用し難い。
層クロマトグラフィがある。しかし、平板プレートに吸
着乃至分配材を塗布乾燥した薄層板とその保持ケース、
展開液容器と展開容器、それに試料点浸け具と検出用具
一式が最低限必要であり、準備・操作と品質管理に手間
の掛かる点で、複数クロマトによる最適条件選択と一次
同定の簡便迅速化が難しく、持ち運び等に不便な点で、
例えば食品等の品質を測定できる現場用の試験方法とし
ては利用し難い。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上の不都合
を解決する、準備・操作と品質管理に手間の掛からな
い、持ち運びに便利な、ケース内に一式収納できる薄層
クロマト装置に関する。
を解決する、準備・操作と品質管理に手間の掛からな
い、持ち運びに便利な、ケース内に一式収納できる薄層
クロマト装置に関する。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、内面薄層クロマト管と、展開受器とパタ
ーン回路切換え弁を搭載する連結ユニット、及び展開液
容器を組立て式とするもので、パターン回路切換え弁
の、通気・昇液・溢液パージ回路段と、溢液還流回路
段、及び通気風乾回路段の３段ピストン移動により、連
続操作を可能にする。望ましくは、ピストン移動をタイ
マー及びセンサーによるモーター駆動式とし、試料スポ
ッター等と、複数組みのクロマト管と展開受器付き連結
ユニット及び展開液容器を装着する支持板が、携帯ケー
ス内に一式収納される。
に、本発明は、内面薄層クロマト管と、展開受器とパタ
ーン回路切換え弁を搭載する連結ユニット、及び展開液
容器を組立て式とするもので、パターン回路切換え弁
の、通気・昇液・溢液パージ回路段と、溢液還流回路
段、及び通気風乾回路段の３段ピストン移動により、連
続操作を可能にする。望ましくは、ピストン移動をタイ
マー及びセンサーによるモーター駆動式とし、試料スポ
ッター等と、複数組みのクロマト管と展開受器付き連結
ユニット及び展開液容器を装着する支持板が、携帯ケー
ス内に一式収納される。
【０００５】本発明における内面薄層クロマト管は、平
板プレートにおける両端の影響なく、閉鎖系の展開液蒸
発雰囲気で均一迅速にクロマト展開し、また、保守管理
上の手間を不要とする。すなわち、管の上下にプラスチ
ックキャップ等をすることで、薄層表面を傷つけず失活
を防ぐ。例えば、数ｍｍ乃至数ｃｍ内径の管端から１ｃ
ｍの薄層上の数点に、試料乃至比較・標準試料液を点浸
けして、展開に供するまで容易に予備保管でき、使用後
の保管も容易である。
板プレートにおける両端の影響なく、閉鎖系の展開液蒸
発雰囲気で均一迅速にクロマト展開し、また、保守管理
上の手間を不要とする。すなわち、管の上下にプラスチ
ックキャップ等をすることで、薄層表面を傷つけず失活
を防ぐ。例えば、数ｍｍ乃至数ｃｍ内径の管端から１ｃ
ｍの薄層上の数点に、試料乃至比較・標準試料液を点浸
けして、展開に供するまで容易に予備保管でき、使用後
の保管も容易である。
【０００６】本発明における内面薄層クロマト管は、通
常の内面塗布技術により容易に調製できる。例えば、シ
リカゲルやアルミナ粉末等の吸着乃至分配材の水性スラ
リーを、１５ｃｍ長５ｍｍ内径１ｍｍ厚の管内に、回転
させながら必要時ブレード使用下に流延し均一塗布し
て、通気風乾後、加熱乾燥する。除湿放冷後に両端に例
えばポリエチレンキャップを嵌める。管の外面または支
持板には、嵌合用の突起や、目盛り及びラベル貼付部位
を設けることができる。クロマト展開風乾後の成分スポ
ットを検出処理した薄層を、必要時固定乃至掻き出しで
き、粘着テープに転写し台紙に貼って記録、コピー保存
できる。クロマト管自体は通常透明耐熱ガラス製で繰り
返し使用し、場合により軽量安全なプラスチック例えば
アクリル樹脂管も使用できる。
常の内面塗布技術により容易に調製できる。例えば、シ
リカゲルやアルミナ粉末等の吸着乃至分配材の水性スラ
リーを、１５ｃｍ長５ｍｍ内径１ｍｍ厚の管内に、回転
させながら必要時ブレード使用下に流延し均一塗布し
て、通気風乾後、加熱乾燥する。除湿放冷後に両端に例
えばポリエチレンキャップを嵌める。管の外面または支
持板には、嵌合用の突起や、目盛り及びラベル貼付部位
を設けることができる。クロマト展開風乾後の成分スポ
ットを検出処理した薄層を、必要時固定乃至掻き出しで
き、粘着テープに転写し台紙に貼って記録、コピー保存
できる。クロマト管自体は通常透明耐熱ガラス製で繰り
返し使用し、場合により軽量安全なプラスチック例えば
アクリル樹脂管も使用できる。
【０００７】本発明における展開受器とパターン回路切
換え弁を搭載する連結ユニットは、Ｃパターンでの：試
料点浸け・展開液注入・装置組立て―の後に切換え―Ａ
パターン：昇液・（溢液パージ）・クロマト展開スター
ト―切換え―Ｂパターン：溢液還流・クロマト展開―切
換え―Ａパターン：降液・クロマト展開ストップ―切換
え―Ｃパターン：通気風乾と検出処理、の一連操作を可
能にする。つまり、当該弁のピストン作動を、例えば電
気伝導度センサーによるモーター駆動とすることによっ
て、自動化して分析精度も向上する。さらに、昇液用乃
び通気用の駆動源とシーケンシャル作動させると、以下
詳述する検出処理までの一連操作を自動化でき、複数ク
ロマトの並行実施による最適条件選択と成分の一次同定
の簡便迅速化を可能にする。
換え弁を搭載する連結ユニットは、Ｃパターンでの：試
料点浸け・展開液注入・装置組立て―の後に切換え―Ａ
パターン：昇液・（溢液パージ）・クロマト展開スター
ト―切換え―Ｂパターン：溢液還流・クロマト展開―切
換え―Ａパターン：降液・クロマト展開ストップ―切換
え―Ｃパターン：通気風乾と検出処理、の一連操作を可
能にする。つまり、当該弁のピストン作動を、例えば電
気伝導度センサーによるモーター駆動とすることによっ
て、自動化して分析精度も向上する。さらに、昇液用乃
び通気用の駆動源とシーケンシャル作動させると、以下
詳述する検出処理までの一連操作を自動化でき、複数ク
ロマトの並行実施による最適条件選択と成分の一次同定
の簡便迅速化を可能にする。
【０００８】本発明における試料スポッターは、点浸け
曲管先を付したキャピラリをクロマト管内に挿入し押し
下げて薄層面に点浸けする支持ガイド付きで、点浸け操
作を一定かつ容易にする。例えば、不活性プラスチック
製の形状一定の曲管からなる点浸け先のテーパー端を取
り付けた、通常ガラス製の適当径のキャピラリに、試料
液を吸い上げて、例えばクロマト管を挟むガイド側板付
きコの字型の、上辺角を切り開けた目盛付き天板に斜め
に装着し、ガイドを進めてキャピラリを管内に挿入し
て、天板を管外壁に押し当てると、点浸け先が薄層面に
平行に接して、試料液を点浸けする。本スポッターは、
形状一定の側孔乃至窪み付きキャピラリ乃至キャピラリ
・ホルダー管等を用いて、所定位置に所定液量を的確に
点浸けする用具として他用途にも応用できる。
曲管先を付したキャピラリをクロマト管内に挿入し押し
下げて薄層面に点浸けする支持ガイド付きで、点浸け操
作を一定かつ容易にする。例えば、不活性プラスチック
製の形状一定の曲管からなる点浸け先のテーパー端を取
り付けた、通常ガラス製の適当径のキャピラリに、試料
液を吸い上げて、例えばクロマト管を挟むガイド側板付
きコの字型の、上辺角を切り開けた目盛付き天板に斜め
に装着し、ガイドを進めてキャピラリを管内に挿入し
て、天板を管外壁に押し当てると、点浸け先が薄層面に
平行に接して、試料液を点浸けする。本スポッターは、
形状一定の側孔乃至窪み付きキャピラリ乃至キャピラリ
・ホルダー管等を用いて、所定位置に所定液量を的確に
点浸けする用具として他用途にも応用できる。
【０００９】準備操作としての展開液注入は、展開液容
器に直接注入してから連結ユニットに例えばネジ締め装
着するか、装着してから注入する。数ｃｃ単位での展開
液組成や組成比を変える複数クロマトを並行実施でき
る。パターン回路切換え弁をＣパターンに基準設定する
ことにより、容器は密閉状態となり漏出を防止する。展
開液容器は例えば目盛付き１０−２０ｃｃ透明ガラス製
シリンダー形とするが、容器底近くまで延びる内径数ｍ
ｍの昇液管と共に、場合により軽量安全なプラスチック
例えばアクリル樹脂製も使用できる。
器に直接注入してから連結ユニットに例えばネジ締め装
着するか、装着してから注入する。数ｃｃ単位での展開
液組成や組成比を変える複数クロマトを並行実施でき
る。パターン回路切換え弁をＣパターンに基準設定する
ことにより、容器は密閉状態となり漏出を防止する。展
開液容器は例えば目盛付き１０−２０ｃｃ透明ガラス製
シリンダー形とするが、容器底近くまで延びる内径数ｍ
ｍの昇液管と共に、場合により軽量安全なプラスチック
例えばアクリル樹脂製も使用できる。
【００１０】装置組立ては、充填した展開液容器に装着
した連結ユニット上の展開受器入り口から、内面薄層ク
ロマト管を支持板と共に立てて展開受器底近く挿入して
装着する。展開受器は、クロマト展開の自動化を実現し
て、省液化を可能にするもので、例えば展開液容器と同
一径の数ｃｃ透明ガラス製扁平シリンダー形とし、入り
口を径違いジョイント構造にして対応性を向上でき、場
合により軽量安全なプラスチック例えばアクリル樹脂製
も使用できる。クロマト管の上端には、キャップ孔から
例えば電気伝導度センサー端末を挿入して薄層面に接触
させ、必要に応じて着脱式の排気溶剤吸着管を接続す
る。
した連結ユニット上の展開受器入り口から、内面薄層ク
ロマト管を支持板と共に立てて展開受器底近く挿入して
装着する。展開受器は、クロマト展開の自動化を実現し
て、省液化を可能にするもので、例えば展開液容器と同
一径の数ｃｃ透明ガラス製扁平シリンダー形とし、入り
口を径違いジョイント構造にして対応性を向上でき、場
合により軽量安全なプラスチック例えばアクリル樹脂製
も使用できる。クロマト管の上端には、キャップ孔から
例えば電気伝導度センサー端末を挿入して薄層面に接触
させ、必要に応じて着脱式の排気溶剤吸着管を接続す
る。
【００１１】以下の操作は、電気・電子的な駆動制御が
可能である。まず、パターン回路切換え弁をＡパターン
に切り換え、加圧又は減圧により連結ユニット上の展開
受器に昇液する。受器内の液面を一定にするための溢液
管及びその下に溢液溜め部を設けて緩衝させることによ
り、操作の安定性を確保できる。展開液の汚染時や組成
変更時には、溢液パージ回路のシリンダー筐体からの出
口を開放して系外にパージする。
可能である。まず、パターン回路切換え弁をＡパターン
に切り換え、加圧又は減圧により連結ユニット上の展開
受器に昇液する。受器内の液面を一定にするための溢液
管及びその下に溢液溜め部を設けて緩衝させることによ
り、操作の安定性を確保できる。展開液の汚染時や組成
変更時には、溢液パージ回路のシリンダー筐体からの出
口を開放して系外にパージする。
【００１２】つぎに、パターン回路切換え弁をＢパター
ンに切り換え、溢液還流回路を開ける。Ａパターンでの
昇液時点から、クロマト展開はスタートしており、通気
回路を閉じて系内を気液安定状態として展開を進行させ
る。展開が薄層の上部所定位置に達した時点で、例えば
電気伝導度センサーによるモーター駆動によって、Ａパ
ターンに戻り、通気回路と降液回路を開けて、降液する
とクロマト展開もストップする。
ンに切り換え、溢液還流回路を開ける。Ａパターンでの
昇液時点から、クロマト展開はスタートしており、通気
回路を閉じて系内を気液安定状態として展開を進行させ
る。展開が薄層の上部所定位置に達した時点で、例えば
電気伝導度センサーによるモーター駆動によって、Ａパ
ターンに戻り、通気回路と降液回路を開けて、降液する
とクロマト展開もストップする。
【００１３】さらにＣパターンに戻し、通気風乾回路を
開けて、送風または排風により薄層から展開液を揮発さ
せ、必要に応じて着脱式の排気溶剤吸着管で吸着する。
引き続き同回路により、例えばヨード蒸気や発色試薬液
スプレー等を薄層上に加えて展開成分スポットを検出す
ることができる。また、ファイバースコープ等を利用し
た紫外線照射による検出等が可能であり、クロマト管を
取り外しての検出処理もできる。
開けて、送風または排風により薄層から展開液を揮発さ
せ、必要に応じて着脱式の排気溶剤吸着管で吸着する。
引き続き同回路により、例えばヨード蒸気や発色試薬液
スプレー等を薄層上に加えて展開成分スポットを検出す
ることができる。また、ファイバースコープ等を利用し
た紫外線照射による検出等が可能であり、クロマト管を
取り外しての検出処理もできる。
【００１４】以上のように、各パーツは極めてコンパク
トに組み立て得るので、内面薄層クロマト管を複数本装
着する支持板と、展開受器とパターン回路切換え弁を搭
載した連結ユニット、及び展開液容器を複数個装着する
支持板を、組立て式に接続して、試料スポッター等と共
に、携帯ケース内に一式収納できる。ケース内には、キ
ャピラリ、ゴム連球、点浸け先、予備カラム、予備展開
液、標準試薬、検出剤、検出器、溶剤吸着管、駆動装置
等を収納して、試験室はもとより現場試験装置として
も、持ち運びに便利であり機動性が高い。
トに組み立て得るので、内面薄層クロマト管を複数本装
着する支持板と、展開受器とパターン回路切換え弁を搭
載した連結ユニット、及び展開液容器を複数個装着する
支持板を、組立て式に接続して、試料スポッター等と共
に、携帯ケース内に一式収納できる。ケース内には、キ
ャピラリ、ゴム連球、点浸け先、予備カラム、予備展開
液、標準試薬、検出剤、検出器、溶剤吸着管、駆動装置
等を収納して、試験室はもとより現場試験装置として
も、持ち運びに便利であり機動性が高い。
【００１５】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態について図面を
参照して説明する。図１において、内面薄層クロマト管
（１）を支持板（７）に装着し、曲管点浸け先のテーパ
ー端を取り付けたキャピラリに、試料液を吸い上げ、支
持ガイドに斜めに装着した試料スポッター（５）の、ガ
イドを進めてキャピラリを管内に挿入して、ガイド上端
を管外壁に押し当てて、薄層面に試料液を点浸けする。
展開液を、展開液容器（３）に直接注入してから連結ユ
ニット（２）にネジ締め装着し、立てた支持板（８）に
セットする。連結ユニット上の展開受器入り口から、支
持板（７）と共に立てた内面薄層クロマト管（１）を受
器底近く挿入し装着する。クロマト管の上端には、キャ
ップ孔から電気伝導度センサー端末を挿入して薄層に接
触させ、着脱式の排気溶剤吸着管（６）を接続する。パ
ターン回路切換え弁をＡパターンに切り換え、ゴム連球
等による加圧により連結ユニット上の展開受器に昇液
し、クロマト展開をスタートする。受器内の液面を一定
にする溢液管の下の溢液溜め部で緩衝させる。つぎに、
パターン回路切換え弁をＢパターンに切り換え、溢液還
流回路を開け、通気回路を閉じて展開を進行させる。展
開が薄層の上部所定位置に達した時点で、電気伝導度セ
ンサーによるモーター駆動によって、Ａパターンに戻
り、通気回路と降液回路を開けて、降液させクロマト展
開をストップする。さらにＣパターンに戻し、通気風乾
回路を開けて、ゴム連球等による送風により薄層から展
開液を揮発させ、必要に応じて着脱式の排気溶剤吸着管
で吸着する。引き続き同回路により、ヨード蒸気や発色
試薬液スプレー等を薄層上に加えて成分スポットを検出
する。クロマト管を取り外しての検出処理もできる。
参照して説明する。図１において、内面薄層クロマト管
（１）を支持板（７）に装着し、曲管点浸け先のテーパ
ー端を取り付けたキャピラリに、試料液を吸い上げ、支
持ガイドに斜めに装着した試料スポッター（５）の、ガ
イドを進めてキャピラリを管内に挿入して、ガイド上端
を管外壁に押し当てて、薄層面に試料液を点浸けする。
展開液を、展開液容器（３）に直接注入してから連結ユ
ニット（２）にネジ締め装着し、立てた支持板（８）に
セットする。連結ユニット上の展開受器入り口から、支
持板（７）と共に立てた内面薄層クロマト管（１）を受
器底近く挿入し装着する。クロマト管の上端には、キャ
ップ孔から電気伝導度センサー端末を挿入して薄層に接
触させ、着脱式の排気溶剤吸着管（６）を接続する。パ
ターン回路切換え弁をＡパターンに切り換え、ゴム連球
等による加圧により連結ユニット上の展開受器に昇液
し、クロマト展開をスタートする。受器内の液面を一定
にする溢液管の下の溢液溜め部で緩衝させる。つぎに、
パターン回路切換え弁をＢパターンに切り換え、溢液還
流回路を開け、通気回路を閉じて展開を進行させる。展
開が薄層の上部所定位置に達した時点で、電気伝導度セ
ンサーによるモーター駆動によって、Ａパターンに戻
り、通気回路と降液回路を開けて、降液させクロマト展
開をストップする。さらにＣパターンに戻し、通気風乾
回路を開けて、ゴム連球等による送風により薄層から展
開液を揮発させ、必要に応じて着脱式の排気溶剤吸着管
で吸着する。引き続き同回路により、ヨード蒸気や発色
試薬液スプレー等を薄層上に加えて成分スポットを検出
する。クロマト管を取り外しての検出処理もできる。
【００１６】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、次に記載する効果を有する。すなわち、準備・操
作と品質管理に手間の掛からない、持ち運びに便利な、
携帯ケース内に一式収納できる薄層クロマト装置とし
て、展開液組成や組成比を変えての複数クロマトによる
最適条件選択と成分の一次同定の簡便迅速化に役立ち、
実験室、分析室、医療室などで簡便に利用できるほか、
一般家庭用、業務用、学術用に、例えば有益物質または
有害物質チェックに、食品等の組成や熟成度・鮮度など
を簡便に測定できる携帯装置を提供する。
ので、次に記載する効果を有する。すなわち、準備・操
作と品質管理に手間の掛からない、持ち運びに便利な、
携帯ケース内に一式収納できる薄層クロマト装置とし
て、展開液組成や組成比を変えての複数クロマトによる
最適条件選択と成分の一次同定の簡便迅速化に役立ち、
実験室、分析室、医療室などで簡便に利用できるほか、
一般家庭用、業務用、学術用に、例えば有益物質または
有害物質チェックに、食品等の組成や熟成度・鮮度など
を簡便に測定できる携帯装置を提供する。
【図１】本発明の薄層クロマトセットの実施方法例で、
パターン回路切換え弁の、Ｃ→ Ａ → Ｂ → Ａ
→ Ｃ各パターンの配管回路と装置組み立ての概略図
と、試料スポッター及び支持板と収納ケースの概略図を
示す。
パターン回路切換え弁の、Ｃ→ Ａ → Ｂ → Ａ
→ Ｃ各パターンの配管回路と装置組み立ての概略図
と、試料スポッター及び支持板と収納ケースの概略図を
示す。
【符号の説明】
１ 内面薄層クロマト管
２ 連結ユニット
３ 展開液容器
４ パターン回路ピストン
５ 試料スポッター
６ 排気溶剤吸着管
７ クロマト管支持板
８ 展開液容器支持板
９ 収納ケース
Claims (5)
- 【請求項１】 薄層クロマトグラフィ装置において、内
面薄層クロマト管と、展開受器とパターン回路切換え弁
を搭載する連結ユニット、及び展開液容器の組立て式と
することを特徴とする、薄層クロマトセット。 - 【請求項２】 パターン回路切換え弁が、通気・昇液・
溢液パージ回路段と、溢液還流回路段、及び通気風乾回
路段の３段ピストンと、対応接続端付きシリンダー筐体
からなることを特徴とする、請求項１の薄層クロマトセ
ット。 - 【請求項３】 パターン回路切換え弁を、タイマー及び
センサーによるモーター駆動式とし、昇液用乃び通気用
の駆動源とシーケンシャル作動できることを特徴とす
る、請求項１の薄層クロマトセット。 - 【請求項４】 点浸け曲管先を付したキャピラリを、ク
ロマト管内に挿入して薄層面に点浸けする支持ガイド付
きの、請求項１における内面薄層クロマト管用の試料ス
ポッター。 - 【請求項５】 内面薄層クロマト管を複数本装着する支
持板と、連結ユニット及び展開液容器を複数個装着する
支持板を、組立て型として携帯ケース内に収納できるこ
とを特徴とする、請求項１の薄層クロマトセット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002155057A JP2003344380A (ja) | 2002-05-29 | 2002-05-29 | 薄層クロマトセット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002155057A JP2003344380A (ja) | 2002-05-29 | 2002-05-29 | 薄層クロマトセット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003344380A true JP2003344380A (ja) | 2003-12-03 |
Family
ID=29771667
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002155057A Pending JP2003344380A (ja) | 2002-05-29 | 2002-05-29 | 薄層クロマトセット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003344380A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009090802A1 (ja) * | 2008-01-15 | 2009-07-23 | Liponics, Inc. | サンプル塗布装置 |
| JP2016500445A (ja) * | 2012-12-20 | 2016-01-12 | メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングＭｅｒｃｋ Ｐａｔｅｎｔ Ｇｅｓｅｌｌｓｃｈａｆｔ ｍｉｔ ｂｅｓｃｈｒａｅｎｋｔｅｒ Ｈａｆｔｕｎｇ | 薄層クロマトグラフィを実施する方法および装置 |
| CN108459133A (zh) * | 2018-04-12 | 2018-08-28 | 成都爱恩通医药科技有限公司 | 薄层色谱分析自动化智能检测仪器及其实时在线检测方法 |
| CN109095454A (zh) * | 2017-06-20 | 2018-12-28 | 比亚迪股份有限公司 | 一种碳纳米管及其纯化方法 |
| CN109470811A (zh) * | 2018-11-29 | 2019-03-15 | 云南中烟工业有限责任公司 | 一种分析型薄层色谱仪及其使用方法 |
| CN109813830A (zh) * | 2018-11-29 | 2019-05-28 | 云南中烟工业有限责任公司 | 一种制备型薄层色谱仪及其使用方法 |
| CN114544853A (zh) * | 2022-02-23 | 2022-05-27 | 山西农业大学 | 一种平面色谱多功能点样装置 |
-
2002
- 2002-05-29 JP JP2002155057A patent/JP2003344380A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009090802A1 (ja) * | 2008-01-15 | 2009-07-23 | Liponics, Inc. | サンプル塗布装置 |
| JP2009168785A (ja) * | 2008-01-15 | 2009-07-30 | Liponics Inc | サンプル塗布装置 |
| JP2016500445A (ja) * | 2012-12-20 | 2016-01-12 | メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングＭｅｒｃｋ Ｐａｔｅｎｔ Ｇｅｓｅｌｌｓｃｈａｆｔ ｍｉｔ ｂｅｓｃｈｒａｅｎｋｔｅｒ Ｈａｆｔｕｎｇ | 薄層クロマトグラフィを実施する方法および装置 |
| CN109095454A (zh) * | 2017-06-20 | 2018-12-28 | 比亚迪股份有限公司 | 一种碳纳米管及其纯化方法 |
| CN109095454B (zh) * | 2017-06-20 | 2020-12-25 | 比亚迪股份有限公司 | 一种碳纳米管及其纯化方法 |
| CN108459133A (zh) * | 2018-04-12 | 2018-08-28 | 成都爱恩通医药科技有限公司 | 薄层色谱分析自动化智能检测仪器及其实时在线检测方法 |
| CN108459133B (zh) * | 2018-04-12 | 2024-04-23 | 成都爱恩通医药科技有限公司 | 薄层色谱分析自动化智能检测仪器及其实时在线检测方法 |
| CN109470811A (zh) * | 2018-11-29 | 2019-03-15 | 云南中烟工业有限责任公司 | 一种分析型薄层色谱仪及其使用方法 |
| CN109813830A (zh) * | 2018-11-29 | 2019-05-28 | 云南中烟工业有限责任公司 | 一种制备型薄层色谱仪及其使用方法 |
| CN114544853A (zh) * | 2022-02-23 | 2022-05-27 | 山西农业大学 | 一种平面色谱多功能点样装置 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2526531Y2 (ja) | 細管の電気泳動装置および細管アッセンブリ | |
| Lord et al. | Evolution of solid-phase microextraction technology | |
| US5045172A (en) | Capillary electrophoresis apparatus | |
| JP2004531725A5 (ja) | ||
| Bernard-Savary et al. | Instrument platforms for thin-layer chromatography | |
| Stahl | Apparatus and general techniques in TLC | |
| JP2003344380A (ja) | 薄層クロマトセット | |
| CN110327659B (zh) | 一种基于磁性萃取材料的萃取和净化方法及装置 | |
| US9976999B2 (en) | Method and device for carrying out thin-layer chromatography | |
| CN212845426U (zh) | 一种全自动生物芯片分析仪 | |
| CN210834798U (zh) | 一种薄层色谱分析仪 | |
| CN88200304U (zh) | 多功能薄层点样紫外分析仪 | |
| US20220011229A1 (en) | Fluorometer calibration device and method | |
| JP2006349367A5 (ja) | ||
| CN110387322A (zh) | 自动核酸抽取检测系统 | |
| CN211987210U (zh) | 一种高通量防交叉污染型固相萃取装置 | |
| JP4653286B2 (ja) | サンプリングバイアルを脱着するための組立体、前記組立体用に明白に意図されたアダプタとサンプリングバイアル、および、前記組立体を形成するための部品キット | |
| CN108896429B (zh) | 一种释放速率可控的标准气体散发装置及应用 | |
| CN219417493U (zh) | 一种芯片检测器 | |
| JP3153377B2 (ja) | 生化学分析装置 | |
| US5843294A (en) | Capillary electrophoresis sample injection technique | |
| CN112710588A (zh) | 一种毛细管内表面静态接触角计算与测试方法及测试系统 | |
| Cessna et al. | Use of an automated thermal desorption system for gas chromatographic analysis of the herbicides trifluralin and triallate in air samples | |
| CN219891085U (zh) | 一种微量铀分析仪测定水中铀的联合装置 | |
| JP5142276B2 (ja) | 試料採取容器および容器抽出・分析方法 |