以下の説明及び図面においては、同一の部品には同一の参照符号及び名称を付してある。それらの機能も同様である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
《第1の実施の形態》
図1〜図3を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置100は、スキャナ機能、コピー機能、及び、ファクシミリ(以下「FAX」と記す。)機能等を備えるMFP(Multifunction Printer)である。画像形成装置100において、ユーザによって、スキャナモード、コピーモード及びFAXモード等を含む各種動作モードのうちのいずれかが選択されると、選択された動作モードに対応する各種処理が実行可能になる。
〈ハードウェア構成〉
[画像形成装置100の全体構成]
図1〜図3を参照して、画像形成装置100は、原稿読取部102、画像形成部104、給紙部106、排紙処理装置108、及び、操作ユニット120を含む。以下、コピーモード及びFAXモードにおける動作を説明することによって、画像形成装置100全体のハードウェア構成の説明とする。
−コピーモード−
本実施の形態において、コピーモードでは、主として、原稿読取部102及び画像形成部104が動作することによって、スキャンイン処理、モノクロコピー処理、及び、カラーコピー処理のうちのいずれかが実行される。
(スキャンイン処理)
ユーザによってコピーモードが選択され、スキャンイン処理の開始が指示されると、手動又はADF(Auto Document Feeder)によって原稿載置台に載置された原稿は、原稿読取部102によってスキャンデータとして読取られる。読取られたスキャンデータは、図3に示すCPU(Central Processing Unit)300に入力される。CPU300は、入力されたスキャンデータに対して各種画像処理を施した後、操作ユニット120のタッチパネルディスプレイ130に対し、スキャンデータに基づくプレビュー画像を表示させる。このとき、スキャンデータは、記憶装置(例えば、RAM(Random Access Memory)308)に一時的に記憶される。
(通常のモノクロコピー処理及びカラーコピー処理)
ユーザによってコピーモードが選択された後、上記したスキャンイン処理が行なわれていない状態で、コピー処理の開始が指示されると、手動又はADFによって原稿載置台に載置された原稿は、原稿読取部102によって画像データとして読取られる。読取られた画像データはCPU300に入力され、ここで各種の画像処理が施された後、画像形成部104に対して出力される。
画像形成部104は、画像データに基づいて原稿画像を記録媒体(多くの場合、記録用紙)に印刷する。画像形成部104は、感光体ドラム222、帯電装置224、レーザスキャンユニット(以下、「LSU」と記す。)226、現像装置228、転写装置230、クリーニング装置232、定着装置234、及び図示しない除電装置等を含む。
画像形成部104には、主搬送路236及び反転搬送路238が設けられる。給紙部106は、用紙カセット240に収納される記録用紙、又は手差トレイ242に載置される記録用紙を1枚ずつ引出し、引出した記録用紙を画像形成部104の主搬送路236に向けて送り出す。給紙部106から給紙された記録用紙は、主搬送路236に沿って搬送される。
主搬送路236に沿って記録用紙が搬送される途中において、記録用紙は感光体ドラム222と転写装置230との間を通過し、さらに定着装置234を通過する。この過程において、記録用紙に対する原稿画像の印刷が行なわれる。
感光体ドラム222は、一方向に回転する。感光体ドラム222の表面は、クリーニング装置232と除電装置とによりクリーニングされた後、帯電装置224により均一に帯電される。
LSU226は、印刷対象の画像データに基づいてレーザ光を変調する。そして、このレーザ光によって感光体ドラム222の表面を主走査方向に繰返し走査することで、静電潜像を感光体ドラム222の表面に形成する。
現像装置228は、トナーを感光体ドラム222の表面に供給して静電潜像を現像する。これによって、トナー像が感光体ドラム222の表面に形成される。モノクロコピー処理が実行される場合には、現像装置228は、モノクロトナーを供給する。カラーコピー処理が実行される場合には、現像装置228は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)からなるカラートナーを供給する。
転写装置230は、当該転写装置230と感光体ドラム222との間を通過する記録用紙に対し、感光体ドラム222の表面に形成されたトナー像を転写する。
定着装置234は、記録用紙を加熱するための加熱ローラ248と、記録用紙を加圧するための加圧ローラ250とを含む。記録用紙上に転写されたトナー像は、加熱ローラ248によって加熱され、かつ、加圧ローラ250によって加圧されることによって、記録用紙に定着される。加熱ローラ248の温度は、定着装置234へ供給される電力によって、例えば加熱ローラ248内部に設けられるヒータを温めることで、定着に適した温度になるように制御されている。
主搬送路236と反転搬送路238との接続位置には、分岐爪244が配設されている。記録用紙の片面のみに原稿画像の印刷を行なう場合には、分岐爪244が位置決めされ、この分岐爪244により定着装置234から搬送される記録用紙が排紙トレイ246又は排紙処理装置108の方へと導かれる。
記録用紙の両面に原稿画像の印刷を行なう場合には、分岐爪244が所定方向に回動され、この分岐爪244により定着装置234から搬送される記録用紙が反転搬送路238の方へと導かれる。記録用紙は、反転搬送路238を通過して、その表裏を反転された状態で主搬送路236へと再び搬送される。主搬送路236における再度の搬送途中において、記録用紙の裏面への原稿画像の印刷が行なわれる。印刷が行なわれた記録用紙は、排紙トレイ246又は排紙処理装置108の方へと導かれる。
上述のようにして原稿画像が印刷された記録用紙は、排紙トレイ246又は排紙処理装置108の方へと導かれて、排紙トレイ246に排出されるか、又は、排紙処理装置108の各排紙トレイ110のいずれかに排出される。
排紙処理装置108では、複数の記録用紙を各排紙トレイ110に仕分けして排出する処理、記録用紙にパンチングする処理、及び、記録用紙にステープルする処理等を施す。排紙処理装置108は、例えば、複数部の印刷物を作成する場合には、各排紙トレイ110に印刷物の一部ずつが割り当てられるように、記録用紙を各排紙トレイ110に仕分けして排出し、排紙トレイ110毎に、排紙トレイ110上の記録用紙にパンチング処理又はステープル処理を施して印刷物を作成する。
(スキャンイン処理後のモノクロコピー処理及びカラーコピー処理)
ユーザによってコピーモードが選択され、上記したスキャンイン処理が行なわれた後で、コピー処理の開始が指示される場合がある。この場合には、上記した原稿画像のスキャン及び画像データに対する画像処理は行なわれず、画像形成部104は、スキャンイン処理時に読取られ、記憶装置に一時的に記憶されるスキャンデータに基づいて、上記と同様にして印刷処理を行なう。
−FAXモード−
本実施の形態において、FAXモードでは、主として、原稿読取部102、図3に示すFAX通信部160、及び画像形成部104が動作することによって、スキャンイン処理、FAX送信処理、FAX通信処理、及びFAX受信処理が実行される。
(スキャンイン処理)
ユーザによってFAXモードが選択され、スキャンイン処理の開始が指示されると、手動又はADFによって原稿載置台に載置された原稿は、原稿読取部102によってスキャンデータとして読取られる。読取られたスキャンデータは、CPU300に入力される。CPU300は、入力されたスキャンデータに対して各種画像処理を施した後、操作ユニット120のタッチパネルディスプレイ130に対し、スキャンデータに基づくプレビュー画像を表示させる。このとき、スキャンデータは、記憶装置(例えば、図3に示すRAM308)に一時的に記憶される。
(FAX送信処理)
ユーザによってFAXモードが選択された後、スキャンイン処理が行なわれていない状態で、FAX送信処理の開始が指示されると、手動又はADFによって原稿載置台に載置された原稿は。原稿読取部102によって画像データとして読取られる。読取られた画像データは、CPU300に入力され、ここで各種の画像処理が施された後、FAX通信部160に対して出力される。
一方、ユーザによってFAXモードが選択され、上記したスキャンイン処理が行なわれた後で、FAX送信処理の開始が指示される場合がある。この場合には、上記した原稿画像のスキャン及び画像データに対する画像処理は行なわれず、スキャンイン処理時に読取られ、記憶装置に一時的に記憶されるスキャンデータが、FAX通信部160に対して出力される。
送信側の画像形成装置100のFAX通信部160は、送信側の回線を指定された送信先に接続し、入力された画像データ又はスキャンデータをファクシミリ通信規格に合致した通信データへ変換して、受信側のファクシミリ装置(例えばファクシミリ機能を備えた画像形成装置100)に対して送信する。
(FAX通信処理)
回線が接続されると、受信側の画像形成装置100のFAX通信部160は、送信側の画像形成装置100のFAX通信部160からの通信要求信号を検出して、応答信号を送信する。その後、例えば、FAX通信部160は、送信側及び受信側で互いに実装されている能力情報の受渡しを行ない、利用可能な最大能力での通信速度及び画像データの符号化/符号訂正方式等を決定してモデムの通信方式を設定する。この通信方式にあわせた画像信号形式を用いて、送信側の画像形成装置100のFAX通信部160から受信側の画像形成装置100のFAX通信部160へとデータが送信される。送信が終了すると回線が切断される。
(FAX受信処理)
受信側の画像形成装置100のFAX通信部160は、受信したデータを画像データに変換して、画像形成部104へ送る。なお、受信したデータを画像データへ変換するのは画像形成部104であっても構わない。画像形成部104は、上述したコピーモードにおける動作と同様にして、受信したデータから変換された画像データに基づく画像を記録用紙に印刷する。
〈電気的構成〉
図3を参照して、画像形成装置100は、操作ユニット120と、プログラム等を記憶するためのROM(Read Only Memory)306と、通電が遮断された場合であってもプログラム及びデータ等を記憶可能な不揮発性記憶領域を提供するハードディスクを含むHDD(Hard Disk Drive)302と、プログラムを実行する際に記憶領域を提供するRAM308と、を含む。
画像形成装置100はさらに、原稿読取部102、画像形成部104、FAX通信部160、操作ユニット120、HDD302、ROM306、RAM308、及び、ネットワークインターフェイス(以下「ネットワークI/F」と記す。)304に接続されるバス310と、バス310に接続され、上記した各部を制御して画像形成装置としての一般的機能を実現するためのCPU300と、を含む。
HDD302には、原稿読取部102にてスキャンされた画像データ等の各種データが記憶される。ROM306には、画像形成装置100の一般的な動作を実現するためのコンピュータプログラムとともに、後述する、変更内容表示処理を実現するためのコンピュータプログラムが記憶される。ROM306にはさらに、各種動作モードの基本画面を表示するための基本画面データ、及び、各種設定画面を表示するための設定画面データ等が記憶される。RAM308は、CPU300による演算及び処理の結果を一時的に記憶するワーキングメモリとしての機能と、画像データを記憶するフレームメモリとしての機能とを提供する。
CPU300は、ROM306に格納されているコンピュータプログラムにしたがって画像形成装置100の各機能に関する制御を実行する。すなわち、原稿読取部102、画像形成部104、操作ユニット120のタッチパネルディスプレイ130及び表示操作部140、HDD302、ROM306、並びに、RAM308等の各部に対する制御は、CPU300が所定のコンピュータプログラムを実行することによって実現される。
FAX通信部160には、画像データの送受信用に公衆回線が接続され、ネットワークI/F304には、ネットワーク回線が接続される。このネットワーク回線には、画像形成装置100をネットワーク対応のプリンタとして使用するコンピュータが接続されたり、インターネットを介して指定されたURLにより特定されるコンピュータが接続されたりする。このようにネットワーク回線を通じてインターネットに接続される画像形成装置100は、インターネットを介して、外部装置から必要な情報を取得することができる。
〈ハードウェア構成〉
[画像形成装置100の操作ユニット120]
図1及び図3を参照して、操作ユニット120は、画像形成装置100の上部正面側に、ユーザが目視しやすいように傾斜して設けられる板状の操作パネルである。操作ユニット120は、操作ユニット120表面の中央部から左側領域にかけて配置されるタッチパネルディスプレイ130と、操作ユニット120表面の右側領域に配置される表示操作部140と、を含む。タッチパネルディスプレイ130と表示操作部140とは1つの筐体に保持され、操作ユニット120は全体として一体となるように構成される。操作ユニット120は、入出力インターフェイス(図示せず。)を介して、CPU300と通信を行なう。
タッチパネルディスプレイ130は、表示パネル132と、タッチパネル134とが重ねて構成されるタッチパネル一体型液晶表示装置である。表示パネル132には、画像形成装置100が実行可能な各種動作モードから所望の動作モードを選択するためのホーム画面、及び、基本動作モードにおける各種機能の設定変更等を行なうための基本画面等が表示される。ここで、基本動作モードとは、画像データ(スキャンデータ)の印刷処理及び送信処理等を実行するための動作モードのことであり、本実施の形態では、コピーモード及びFAXモードを示す。タッチパネルディスプレイ130の動作はCPU300によって制御される。例えば、表示パネル132に表示される画面にはソフトウェアキーが表示される。このソフトウェアキーをユーザが指で押下すると、タッチパネル134がその押下された位置を検出する。CPU300は、プログラム上でソフトウェアキーの表示位置とタッチパネル134が押下された位置とを照合し、その照合結果に基づいて、動作モードの選択、各種機能の設定変更、及び、動作指示等を行なう。タッチパネルディスプレイ130のサイズ及び形状としては、特に限定されないが、例えば、1024ピクセル×600ピクセルの横長の長方形状のもの等を使用できる。
表示操作部140は、表示灯142、並びに、電源キー144、省エネルギーキー(以下「省エネキー」と記す。)146、及びホームキー148等の各種ハードウェアキーを含む。表示灯142は、例えばLED(Light Emitting Diode)を備え、画像形成装置100が電源オンであるときに点灯する。電源キー144は、画像形成装置100の電源のオン・オフを行なうためのキーである。
省エネキー146は、通常モードから省エネモードへの移行指示又は省エネモードから通常モードへの移行指示を行なうためのキーである。なお、省エネモードへの移行は、省エネキー146が押下された場合だけでなく、ユーザによる入力操作がない状態で所定時間が経過した場合においても実行される。ここで、通常モードとは、電源がオンの状態であって、全ての動作モードが実行可能な状態を示す。省エネモードとは、電源がオンの状態であって、一部の動作モードのみが実行可能な状態を示す。
ホームキー148は、ホーム画面への移行指示を行なうためのキーである。ユーザによってホームキー148が押下されると、表示パネル132には、ホーム画面が表示される。
[ホーム画面1000]
図4を参照して、ホーム画面1000は、ホームシステム領域1100と、表示可変領域1210及び表示固定領域1230を含むアイコン表示領域1200と、を含む。ホームシステム領域1100は、ホーム画面の最上部に設けられる。アイコン表示領域1200は、ホーム画面の中央部に設けられる。表示可変領域1210は、アイコン表示領域1200の上部に設けられ、表示固定領域1230は、アイコン表示領域1200の下部に設けられる。
ホームシステム領域1100には、ホーム画面であることを示す画像(ここでは、絵柄及び「Home」という文字列等を含む画像)1202、割込みキー1204及びログアウトキー1206、並びに、現在時刻1208等が表示される。
アイコン表示領域1200には、ユーザが所望の動作モードを選択するための各種ソフトウェアキーが、その動作モードの名称又は略称を示す文字列とともに表示される。なお、動作モードの名称又は略称を示す文字列は必須ではない。アイコン表示領域1200において、表示可変領域1210に表示される各種ソフトウェアキーは、画面左右方向にページスクロール可能に表示される。表示固定領域1230に表示される各種ソフトウェアキーは、その表示位置が固定された状態で表示される。
本実施の形態において、表示可変領域1210には、上記した各種ソフトウェアキーとして、FAXモードを選択するためのキー1212、及び、システム設定モードを選択するためのキー1214等が表示される。表示固定領域1230には、上記した各種ソフトウェアキーとして、コピーモードを選択するためのキー1232、及び、スキャンデータをリモートPC(Personal Computer)に送信するPCスキャンモードを選択するためのキー1234等が表示される。これらのソフトウェアキーは、各キーに対応する動作モードを表わす簡単な絵柄の形態で(すなわち、アイコンとして)表示される。これらのソフトウェアキーのうちのいずれかが押下されると、表示パネル132には、対応する動作モードの基本画面が表示される。
本実施の形態において、ホーム画面1000に表示されるキー1214がユーザによって押下されると、表示パネル132には、システム設定を行なうためのシステム設定画面(図示せず。)が表示される。ユーザは、システム設定画面に対するタッチパネル134からの入力操作によって、ユーザ認証設定のオン・オフ、変更内容の表示設定のオン・オフ、及び、各種動作モードの設定の変更等を行なうことができる。システム設定にてユーザ認証設定がオンに設定されている場合には、予め登録されるログイン名及びパスワードを入力して正規のユーザであると判定されたユーザのみが、画像形成装置100に対するログインが許可される。また、ユーザ認証がオンに設定されている場合には、ユーザ毎に使用可能な機能が制限される。変更内容の表示設定がオンに設定されている場合には、各種動作モードの設定の変更がなされてから所定時間が経過するまでの間、その変更内容が表示パネル132に表示される。ユーザ認証設定がオフに設定されている場合には、システム設定における各種操作は、管理者パスワードを入力して管理者として認証されたユーザのみが行なうことができる。ユーザ認証設定がオンに設定されている場合には、ユーザは、管理者パスワードを入力することなく、ログインしているユーザの権限によって、システム設定における各種操作を行なうことができる。ユーザは、システム設定における各種操作を終了する場合には、システム設定画面に表示される終了キー(図示せず。)を押下する。この終了キーが押下されると、表示パネル132には、システム設定画面に替えて、ホーム画面1000が表示される。
[基本動作モードの基本画面]
ホーム画面等に表示される、基本動作モードを選択するためのソフトウェアキーがユーザによって押下されると、表示パネル132には、選択された基本動作モードの基本画面が表示される。
図5を参照して、基本動作モードの基本画面は、システム領域2100と、機能設定/確認領域(以下「機能選択領域」と記す。)2200と、プレビュー領域2300と、アクションパネル領域2400と、タスクトリガー領域2500と、を含む複数の領域からなる。これらの領域は、基本レイアウトに従って以下のように配置される。すなわち、システム領域2100は、基本画面の最上部に配置される。プレビュー領域2300は、基本画面の中央部に配置される。機能選択領域2200は、基本画面においてプレビュー領域2300に対して左側に配置される。アクションパネル領域2400は、基本画面においてプレビュー領域2300に対して右側上部に配置される。タスクトリガー領域2500は、基本画面においてプレビュー領域2300に対して右側下部に配置される。上記した基本動作モードの基本画面を構成する領域及び基本レイアウトは、全ての基本動作モードにおいて共通する。
[コピーモードの基本画面3000]
以下、上記した基本動作モードの基本画面の一例として、コピーモードの基本画面3000を説明する。図6を参照して、コピーモードの基本画面3000のシステム領域2100には、コピーモードであることを示す画像(ここでは、絵柄及び「コピー」という文字列を含む画像)2102及びログアウトキー2104等が表示される。このログアウトキー2104には、ログイン中のユーザ名が表示される。システム領域2100にはさらに、現在のジョブ状況を示す領域2106が設けられる。この領域2106には、例えば、現在コピー処理を実行中であることを示すアイコン及び現在処理を停止中であることを示すアイコン(以上いずれも図示せず。)等が表示される。
機能選択領域2200には、コピーモードに関する各種機能及びパラメータ等の条件の設定変更を行なうための各種設定キーが表示される。本実施の形態では、各種設定キーとして、カラーモードを切替えるためのキー2202、コピー濃度を変更するためのキー2204、及び、コピー倍率を変更するためのキー2206等が表示される。ユーザによってこれらの各種設定キーのうちのいずれかが押下された場合には、表示パネル132には、押下されたキーに対応する設定画面(例えば、濃度設定画面及び倍率設定画面等)が表示される。
機能選択領域2200における上記した各種設定キーの下方には、各種設定キーの表示スタイルを変更するための変更キー2212〜2216が表示される。変更キー2212は、予め「お気に入り」登録された機能に関する設定キーのみを表示させるためのキーである。変更キー2214は、設定変更された機能に関する設定キーのみを表示させるためのキーである。変更キー2216は、対応する動作モードにおいて、設定変更可能な全ての機能に関する設定キーを表示させるためのキーである。本実施の形態では、変更キー2216が選択され、機能選択領域2200には、コピーモードにおいて設定変更可能な全ての機能に関する設定キーが表示されるものとする。
プレビュー領域2300には、コピー部数等を入力し、設定するための仮想テンキー群2302が表示される。仮想テンキー群2302は、0〜9までの数字キー、及びクリア(C)キーを含む。仮想テンキー群2302は、ウィンドウである背景領域2303内に表示される。プレビュー領域2300における仮想テンキー群2302の下方には、画像形成装置100全体の現在の状況を示すミミック画像2304が表示される。ユーザは、このミミック画像2304を押下することで、表示パネル132に対し、用紙設定画面を表示させることができる。
アクションパネル領域2400には、コピーモードにおけるおすすめ機能を実行するための各種実行キーが表示される。ここで、おすすめ機能とは、ユーザによって選択された機能と過去に組合せて選択されたことのある機能を示す。本実施の形態では、上記各種実行キーとして、使用する記録用紙に合わせてコピー倍率を自動的に選択するためのキー2402、現在の設定条件(ジョブプログラム)の登録を実行するためのキー2404、及び、画像データのファイリングを実行するためのキー2406等が表示される。
タスクトリガー領域2500には、スキャンインキー2502、クリアオールキー2504、モノクロスタートキー2506、及び、カラースタートキー2508が表示される。スキャンインキー2502は、原稿をスキャンし、得られたスキャンデータに基づくプレビュー画像をプレビュー領域2300に表示させるスキャンイン処理の実行開始を指示するためのキーである。クリアオールキー2504は、基本画面3000にて設定変更された機能及びパラメータ等を全てキャンセルし、設定をデフォルト状態へ戻すため、及び、実行中の処理の実行停止を指示するためのキーである。モノクロスタートキー2506は、原稿をスキャンし、得られた画像データ(又はスキャンイン処理によって得られたスキャンデータ)に基づくモノクロコピー処理の実行開始を指示するためのキーである。カラースタートキー2508は、原稿をスキャンし、得られた画像データ(又はスキャンイン処理によって得られたスキャンデータ)に基づくカラーコピー処理の実行開始を指示するためのキーである。
[FAXモードの基本画面4000]
以下、上記した基本動作モードの基本画面の他の一例として、FAXモードの基本画面4000を説明する。図7を参照して、FAXモードの基本画面4000のシステム領域2100には、アドレス帳の内容を示す画面の表示を要求するためのキー2112と、ユーザによって入力された送信相手先のFAX番号を表示するための番号表示領域2114と、所定のFAX番号に対して予め登録される検索番号を使用して送信相手先を指定するための検索画面の表示を要求するための検索アイコン2116と、が表示される。
機能選択領域2200には、FAXモードに関する各種機能及びパラメータ等の条件の設定変更を行なうための各種設定キーが表示される。本実施の形態では、上記各種設定キーとして、FAX原稿の濃度を変更するためのキー2222、FAX原稿の画質を変更するためのキー2224、大量原稿モードを設定するためのキー2226、及び、薄紙読込み機能を設定するためのキー2228等が表示される。ユーザによってキー2222及びキー2224等のうちのいずれかが押下された場合には、表示パネル132には、押下されたキーに対応する設定画面(濃度設定画面及び画質設定画面等)が表示される。キー2226及びキー2228等には、チェックボックスが表示される。ユーザによって、キー2226又はキー2228が押下された場合には、押下されたキーのチェックボックスにチェックマークが示され、押下されたキーに対応する機能が設定される。機能選択領域2200における上記した各種設定キーの下方には、前述した変更キー2212,2214とともに、機能選択領域2200に表示される機能とは異なる他の機能の一覧を示す画面の表示を要求するためのキー2218が表示される。本実施の形態では、変更キー2212が選択され、機能選択領域2200には、FAXモードにて、予め「お気に入り」登録された機能に関する設定キーのみが表示されるものとする。
プレビュー領域2300には、FAX番号等を入力し、設定するための仮想テンキー群2312が表示される。仮想テンキー群2312は、0〜9までの数字キー、「♯」キー等の記号キー、クリア(C)キー、及び、確定キーを含む。仮想テンキー群2312は、ウィンドウである背景領域2313内に表示される。
プレビュー領域2300にはさらに、原稿載置台又はADF(以上いずれも図示せず。)にFAX原稿がセットされたか否かを示すアイコン、及び、現在のFAX送信設定状況等を示すウィンドウ2314が表示される。
アクションパネル領域2400には、FAXモードにおけるおすすめ機能を実行するための各種実行キーが表示される。本実施の形態では、上記各種実行キーとして、所望のFAX番号を登録番号で検索するためのキー2412、及び、グローバルアドレス検索を実行するためのキー2414等が表示される。
タスクトリガー領域2500には、スキャンインキー2512、クリアオールキー2514、スタートキー2516、及び、オンフックキー2518が表示される。スキャンインキー2512は、FAX原稿をスキャンし、スキャンデータに基づくプレビュー画像をプレビュー領域2300に表示させるスキャンイン処理の実行開始を指示するためのキーである。クリアオールキー2514は、基本画面4000にて設定変更された機能及びパラメータ等を全てキャンセルし、設定をデフォルト状態へ戻すため、及び、実行中の処理の実行停止を指示するためのキーである。スタートキー2516は、FAX送信処理の実行開始を指示するためのキーである。オンフックキー2518は、回線の状態をオンフック状態にするためのキーである。
〈ソフトウェア構成〉
(変更内容表示処理)
変更内容表示処理を実現するためのプログラムは、システム設定画面(図示せず。)に表示される終了キー(図示せず。)が押下されることによって起動される。図8を参照して、このプログラムは、設定の変更がなされたか否かを判定するステップS101を含む。ステップS101にて、設定の変更がなされていないと判定された場合(NOの場合)には、本制御は終了する。
このプログラムはさらに、ステップS101にて、設定の変更がなされたと判定された場合(YESの場合)に実行され、ユーザ認証設定がオンであるか否かを判定するステップS102を含む。
このプログラムはさらに、ステップS102にて、ユーザ認証設定がオンではないと判定された場合(NOの場合)、すなわちユーザ認証設定がオフである場合に実行され、変更内容の表示設定がオンであるか否かを判定するステップS103を含む。ステップS103にて、変更内容の表示設定がオンではないと判定された場合(NOの場合)、すなわち変更内容の表示設定がオフである場合には、本制御は終了する。
このプログラムはさらに、ステップS103にて、変更内容の表示設定がオンであると判定された場合(YESの場合)に実行され、表示パネル132に対し、今回変更された全ての変更内容を表示させるステップS104と、今回の設定の変更がなされてから所定時間が経過するまで待機するステップS105と、ステップS105にて、所定時間が経過したと判定された場合(YESの場合)に実行され、表示パネル132に対し、今回の変更内容の表示を終了させるステップS106と、を含む。
このプログラムはさらに、ステップS102にて、ユーザ認証設定がオンであると判定された場合(YESの場合)に実行され、ログインがなされたか否かを判定するステップS107と、ステップS107にて、ログインがなされていないと判定された場合(NOの場合)に実行され、今回の設定の変更がなされてから所定時間が経過したか否かを判定するステップS108と、を含む。ステップS108にて、所定時間が経過したと判定された場合(YESの場合)には、本制御は終了する。ステップS108にて、所定時間が経過していないと判定された場合(NOの場合)には、制御はステップS107に戻る。
このプログラムはさらに、ステップS107にて、ログインがなされたと判定された場合(YESの場合)に実行され、表示パネル132に対し、今回の変更内容のうち、ログイン中のユーザが使用可能な機能に関連する変更内容を表示させるステップS109と、ログアウトがなされたか否かを判定するステップS110と、を含む。
このプログラムはさらに、ステップS110にて、ログアウトがなされたと判定された場合(YESの場合)に実行され、表示パネル132に対し、今回の変更内容における、ログイン中のユーザによって使用可能な機能に関連する変更内容の表示を終了させるステップS111を含む。ステップS111の処理後、本制御は終了する。
このプログラムはさらに、ステップS110にて、ログアウトがなされていないと判定された場合(NOの場合)に実行され、今回の設定の変更がなされてから所定時間が経過したか否かを判定するステップS112を含む。ステップS112にて、所定時間が経過していないと判定された場合(NOの場合)には、制御はステップS110に戻る。ステップS112にて、所定時間が経過したと判定された場合(YESの場合)には、制御はステップ106に移行する。
〈動作〉
図1〜図8を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置100は、以下のように動作する。以下の動作を除く、画像形成装置100の一般的な動作は、従来の画像形成装置の動作と同じである。なお、以下の動作において、画像形成装置100は、電源が投入された状態であるものとする。また、変更内容の表示設定はオンに設定されているものとする。
(ユーザ認証設定がオフの場合の動作)
ユーザは、ログイン認証を行なうことなく、ホームキー148を押下する。ホームキー148が押下されると、表示パネル132には、ホーム画面1000(図4参照)が表示される。ユーザは、ホーム画面1000に表示されるキー1214を押下する。キー1214が押下されると、表示パネル132には、システム設定画面(図示せず。)が表示される。この場合、ユーザ認証設定はオフに設定されているので、ユーザは、設定の変更を行なうために、タッチパネル134に対する入力操作によって、管理者パスワードを入力する。
入力された管理者パスワードによってユーザが管理者として認証されると、ユーザは、システム設定画面に対するタッチパネル134からの入力操作によって、コピーモードの設定(以下単に「コピー設定」と記す。)を変更する。本実施の形態において、ユーザは、コピー設定における、コピー印字濃度調整を「5」から「3」に変更し、回転コピーの設定をオンからオフに変更し、標準コピー倍率を100%から70%に変更し、用紙トレイを第1トレイから第2トレイに変更し、コピー枚数の上限値設定を999枚から50枚に変更するものとする。
コピー設定を変更すると、ユーザは変更内容を確定した後、システム設定画面に表示される終了キー(図示せず。)を押下する。終了キーが押下されると、表示パネル132には、システム設定画面(図示せず。)に替えて、ホーム画面1000が表示される。CPU300は、設定の変更がなされたと判定し(ステップS101にてYES)、ユーザ認証設定がオフになっていると判定し(ステップS102にてNO)、変更内容の表示設定がオンになっていると判定する(ステップS103にてYES)。CPU300による上記判定がなされると、表示パネル132は、今回変更した全ての変更内容を表示する(ステップS104)。ここで、現在の時点で、変更がなされてから所定時間が経過していない変更内容が、今回の変更内容とは別に存在する場合には、表示パネル132には、その変更内容が既に表示されている。このような場合、今回の変更内容が、既に表示されている変更内容に新たに追加されて表示される。
図9を参照して、この場合、表示パネル132において、ホーム画面1000の前面には、今回変更した全ての変更内容が、所定の順序でテロップ5000を流すことで表示される。このテロップ5000は、表示パネル132に表示される画面がホーム画面1000から他の画面(例えばコピーモードの基本画面3000)に切替わった場合においても、表示されたままである。
今回の設定の変更がなされてから所定時間(例えば、24時間)が経過すると(ステップS105にてYES)、表示パネル132は、テロップ5000における、今回の変更内容の表示を終了する(ステップS106)。なお、表示パネル132に、今回の変更内容とともに別の変更内容も表示されている場合には、設定の変更がなされてから所定時間が経過したものから順に、その表示が終了される。
(ユーザ認証設定がオンの場合の動作)
以下に説明するように、ユーザ認証設定がオンの場合には、ユーザが画像形成装置100にログインすると、そのユーザによって使用可能な機能に関連する変更内容が表示パネル132に表示される。ユーザが画像形成装置100からログアウトすると、又は、設定の変更がなされてから所定時間が経過すると、そのユーザによって使用可能な機能に関連する変更内容の表示が終了する。
ユーザはまず、画像形成装置100にログインするために、タッチパネル134に対する入力操作によって、ログイン名とパスワードとを入力する。このとき、前回のログイン時に表示パネル132に表示された変更内容は、表示されていない。入力されたログイン名とパスワードとが認証される(ログイン認証される)と、ユーザは画像形成装置100に対するログインが許可されるとともに、所定の機能の使用が許可される。
ユーザは、ホームキー148を押下する。ホームキー148が押下されると、表示パネル132には、ホーム画面1000(図4参照)が表示される。ユーザは、ホーム画面1000に表示されるキー1214を押下する。キー1214が押下されると、表示パネル132には、システム設定画面(図示せず。)が表示される。この場合、ユーザ認証設定はオンに設定されているので、ログインしているユーザの権限により、管理者パスワードを入力することなく、システム設定における操作が許可される。ユーザは、システム設定画面に対するタッチパネル134からの入力操作によって、上記と同様にしてコピー設定を変更する。
コピー設定を変更すると、ユーザは変更内容を確定した後、システム設定画面に表示される終了キー(図示せず。)を押下する。終了キーが押下されると、表示パネル132には、システム設定画面(図示せず。)に替えて、ホーム画面1000が表示される。CPU300は、設定の変更がなされたと判定し(ステップS101にてYES)、ユーザ認証設定がオンになっていると判定し(ステップS102にてYES)、ログインがなされたと判定する(S107にてYES)。CPU300による上記判定がなされると、表示パネル132は、今回の変更内容のうち、ログイン中のユーザによって使用可能な機能に関連する変更内容を示すテロップ(図示せず。)を、所定の順序で流すことで表示する(ステップS109)。ここで、ログイン中のユーザによって使用可能な機能に関連する変更内容において、現在の時点で、変更がなされてから所定時間が経過しておらず、かつ、一度も表示されていないものが、今回の変更内容とは別に存在する場合には、表示パネル132には、その変更内容と今回の変更内容とが、同時に表示される。このテロップ(図示せず。)は、表示パネル132に表示される画面がホーム画面1000から他の画面(例えばコピーモードの基本画面3000)に切替わった場合においても、表示されたままである。
今回の設定の変更がなされてから所定時間(例えば、24時間)が経過する前に(ステップS112にてNO)、タッチパネル134に対する入力操作によってユーザが画像形成装置100からログアウトした場合には、CPU300は、ログアウトがなされたと判定する(ステップS110にてYES)。CPU300による上記判定がなされると、表示パネル132は、今回の変更内容における、ログイン中のユーザによって使用可能な機能に関連する変更内容の表示を終了する(ステップS111)。このとき、表示パネル132に、今回の変更内容とともに別の変更内容が表示されている場合においても、ユーザのログアウトに伴って表示中の全ての変更内容の表示が終了される。
また、上記テロップ(図示せず。)が表示された状態で(ステップS110にてNO)、今回の設定の変更がなされてから所定時間(例えば、24時間)が経過すると(ステップS112にてYES)、表示パネル132は、テロップにおける、今回の変更内容の表示を終了する(ステップS106)。表示パネル132に、今回の変更内容とともに別の変更内容も表示されている場合には、設定の変更がなされてから所定時間が経過したものから順に、その表示が終了される。
なお、上記動作において、変更内容の表示設定がオフに設定されている場合には(ステップS104にてNO)、表示パネル132には、変更内容は表示されない。
《第1の変形例》
上記第1の実施の形態の第1の変形例に係る画像形成装置100は、変更内容表示処理が異なる点を除き、上記第1の実施の形態に係る画像形成装置100と同一の構成を有する。以下、異なる点について説明する。
〈ソフトウェア構成〉
(変更内容表示処理)
図10を参照して、本変形例に係る変更内容表示処理を実現するためのプログラムにおいて、ステップS201〜S203,S209〜S214の処理は、図8に示すステップS101〜S103,S107〜S112の処理と同じである。以下、主に異なる処理について説明する。
このプログラムは、ステップS203にて、変更内容の表示設定がオンであると判定された場合(YESの場合)に実行され、画像形成装置100が、設定変更に関連する動作モード(以下単に「関連モード」と記す場合がある。)に遷移中であるか否かを判定するステップS204と、ステップS204にて、関連モードに遷移中であると判定された場合(YESの場合)に実行され、表示パネル132に対し、今回の変更内容のうち、遷移中の動作モードに関連する変更内容を表示させるステップS205と、を含む。
このプログラムはさらに、ステップS204にて、関連モードに遷移中ではないと判定された場合(NOの場合)に実行され、表示パネル132に対し、変更内容を表示させないようにするステップS206を含む。
このプログラムはさらに、ステップS205及びS206の処理後に実行され、今回の設定の変更がなされてから所定時間が経過したか否かを判定するステップS207を含む。ステップS207にて、所定時間が経過していないと判定された場合(NOの場合)には、制御はステップS204に戻る。
このプログラムはさらに、ステップS207にて、所定時間が経過したと判定された場合(YESの場合)に実行され、表示パネル132に対し、今回の変更内容の表示を終了させるステップS208を含む。
〈動作〉
図10を参照して、本変形例に係る画像形成装置100は、以下のように動作する。本変形例に係る画像形成装置100の動作は、以下に示す動作を除き、上記第1の実施の形態に係る画像形成装置100の動作と同じである。
(ユーザ認証設定がオフの場合の動作)
ユーザは、ログイン認証を行なうことなく、ホームキー148を押下する。ホームキー148が押下されると、表示パネル132には、ホーム画面1000(図4参照)が表示される。ユーザは、ホーム画面1000に表示されるキー1214を押下する。キー1214が押下されると、表示パネル132には、システム設定画面(図示せず。)が表示される。この場合、ユーザ認証設定はオフに設定されているので、ユーザは、設定の変更を行なうために、タッチパネル134に対する入力操作によって、管理者パスワードを入力する。入力された管理者パスワードによってユーザが管理者として認証されると、ユーザは、タッチパネル134に対する入力操作によって、上記と同様にしてコピー設定を変更する。
コピー設定を変更すると、ユーザは変更内容を確定した後、システム設定画面に表示される終了キー(図示せず。)を押下する。終了キーが押下されると、表示パネル132には、システム設定画面(図示せず。)に替えて、ホーム画面1000が表示される。CPU300は、設定の変更がなされたと判定し(ステップS201にてYES)、ユーザ認証設定がオフになっていると判定し(ステップS202にてNO)、変更内容の表示設定がオンになっていると判定する(ステップS203にてYES)。
ホーム画面1000を確認したユーザは、キー1232を押下する。キー1232が押下されると、表示パネル132には、コピーモードの基本画面3000(図6参照)が表示される。CPU300は、関連モードに遷移中であると判定する(ステップS204にてYES)。CPU300による上記判定がなされると、表示パネル132は、遷移中のコピーモードに関連する変更内容(すなわち、今回の全ての変更内容)を表示する(ステップS205)。ここで、コピーモードに関連する変更内容において、現在の時点で、変更がなされてから所定時間が経過していないものが、今回の変更内容とは別に存在する場合には、表示パネル132には、その変更内容と今回の変更内容とが、同時に表示される。
図11を参照して、この場合、表示パネル132において、基本画面3000の前面には、今回変更したコピーモードに関連する変更内容が、所定の順序でテロップ5100を流すことで表示される。
このとき、タッチパネル134に対するユーザの入力操作によって、コピーモードから他の動作モード(例えばFAXモード)に切替えられた場合には、CPU300によって、関連モードに遷移中ではないと判定され(ステップS204にてNO)、表示パネル132は、テロップ5100の表示を終了する(ステップS206)。このとき、表示パネル132に、今回の変更内容とともに別の変更内容が表示されている場合においても、動作モードの遷移に伴って表示中の全ての変更内容の表示が終了される。
なお、上記動作において、ホーム画面1000を確認したユーザが、キー1232ではなくキー1212を押下した場合には、表示パネル132には、FAXモードの基本画面4000(図7参照)が表示され、CPU300は、関連モードに遷移中ではないと判定する(ステップS204にてNO)。CPU300による上記判定がなされた場合には、表示パネル132は、変更内容を表示しない(ステップS206)。
今回の設定の変更がなされてから所定時間(例えば、24時間)が経過すると(ステップS207にてYES)、表示パネル132は、今回の変更内容の表示を終了する(ステップS208)。すなわち、コピーモードに遷移中である場合には、テロップ5100における今回の変更内容の表示を終了する。コピーモードに遷移した場合においても、今回の変更内容の表示は行なわれない。なお、今回の変更内容とともに別の変更内容が存在する場合には、設定の変更がなされてから所定時間が経過したものから順に、テロップ5100からその表示が終了される。
《第2の変形例》
上記第1の実施の形態の第2の変形例に係る画像形成装置100は、変更内容表示処理が異なる点を除き、上記第1の実施の形態に係る画像形成装置100と同一の構成を有する。以下、異なる点について説明する。
〈ソフトウェア構成〉
(変更内容表示処理)
図12を参照して、本変形例に係る変更内容表示処理を実現するためのプログラムにおいて、ステップS301〜S303,S309〜S314の処理は、図8に示すステップS101〜S103,S107〜S112の処理と同じである。以下、主に異なる処理について説明する。
このプログラムは、ステップS303にて、変更内容の表示設定がオンであると判定された場合(YESの場合)に実行され、設定変更に関連するジョブ(以下単に「関連ジョブ」と記す場合がある。)を実行するための操作中であるか否かを判定するステップS304と、ステップS304にて、関連ジョブを実行するための操作中であると判定された場合(YESの場合)に実行され、表示パネル132に対し、今回の変更内容のうち、操作中のジョブに関連する変更内容を表示させるステップS305と、を含む。
このプログラムはさらに、ステップS304にて、関連ジョブを実行するための操作中ではないと判定された場合(NOの場合)に実行され、表示パネル132に対し、変更内容を表示させないようにするステップS306を含む。
このプログラムはさらに、ステップS305及びS306の処理後に実行され、今回の設定の変更がなされてから所定時間が経過したか否かを判定するステップS307を含む。ステップS307にて、所定時間が経過していないと判定された場合(NOの場合)には、制御はステップS304に戻る。
このプログラムはさらに、ステップS307にて、所定時間が経過したと判定された場合(YESの場合)に実行され、表示パネル132に対し、今回の変更内容の表示を終了させるステップS308を含む。
〈動作〉
図12を参照して、本変形例に係る画像形成装置100は、以下のように動作する。本変形例に係る画像形成装置100の動作は、以下に示す動作を除き、上記第1の実施の形態に係る画像形成装置100の動作と同じである。
(ユーザ認証設定がオフの場合の動作)
ユーザは、ログイン認証を行なうことなく、ホームキー148を押下する。ホームキー148が押下されると、表示パネル132には、ホーム画面1000(図4参照)が表示される。ユーザは、ホーム画面1000に表示されるキー1214を押下する。キー1214が押下されると、表示パネル132には、システム設定画面(図示せず。)が表示される。この場合、ユーザ認証設定はオフに設定されているので、ユーザは、設定の変更を行なうために、タッチパネル134に対する入力操作によって、管理者パスワードを入力する。
入力された管理者パスワードによってユーザが管理者として認証されると、ユーザは、タッチパネル134に対する入力操作によって、FAX/イメージ送信モードの設定(以下単に「FAX/イメージ送信設定」と記す。)を変更する。本変形例において、ユーザは、FAX/イメージ送信設定における、標準画質設定を普通字から精細に変更し、ハンドセット接続をオフからオンに変更し、送信データの上限値設定を無制限から2MBに変更し、標準ファイルフォーマットをPDF(Portable Document Format)からTIFF(Tagged Image File Format)に変更し、ページ数印字をオンからオフに変更するものとする。
FAX/イメージ送信設定を変更すると、ユーザは変更内容を確定した後、システム設定画面に表示される終了キー(図示せず。)を押下する。終了キーが押下されると、表示パネル132には、システム設定画面(図示せず。)に替えて、ホーム画面1000(図4参照)が表示される。CPU300は、設定の変更がなされたと判定し(ステップS301にてYES)、ユーザ認証設定がオフになっていると判定し(ステップS302にてNO)、変更内容の表示設定がオンになっていると判定する(ステップS303にてYES)。
ホーム画面1000を確認したユーザは、キー1212を押下する。キー1212が押下されると、表示パネル132には、FAXモードの基本画面4000(図7参照)が表示される。ユーザは、基本画面4000を確認し、設定条件の変更を行なう場合には、機能選択領域2200に表示される各種設定キー及びアクションパネル領域2400に表示される各種実行キーに対する入力操作を行なうことで、FAXモードの各種機能及びパラメータの設定変更(例えば、画質の変更及び濃度の変更等)を行なう。
ユーザは、手動で原稿載置台に原稿を載置するとともに、仮想テンキー群2312に対する入力操作によって、所望のFAX番号(本変形例では、「0123456789」)を入力する。このとき、番号表示領域2114には、入力された数値が表示される。
ユーザによって、少なくとも設定条件の変更又はFAX番号の入力がなされると、CPU300は、関連ジョブを実行するための操作中であると判定する(ステップS304にてYES)。CPU300による上記判定がなされると、表示パネル132は、今回の変更内容のうち、操作中のジョブに関連する変更内容を表示する(ステップS305)。ここで、FAX送信処理に関連する変更内容において、現在の時点で、変更がなされてから所定時間が経過していないものが、今回の変更内容とは別に存在する場合には、表示パネル132には、その変更内容と今回の変更内容とが、同時に表示される。
図13を参照して、この場合、表示パネル132において、基本画面4000の前面には、今回変更した通常のFAX送信処理に関連する変更内容が、所定の順序でテロップ5200を流すことで表示される。すなわち、テロップ5200には、標準画質設定が普通字から精細に変更されたこと、及び、ページ数印字がオンからオフに変更されたことが示される。これによって、ユーザは、FAX送信処理の実行前に、どのような画像データが出力されるのかを知ることができる。
ユーザは、番号表示領域2114に表示される送信相手先のFAX番号を確認し、問題ないと判断すると、スタートキー2516を押下する。スタートキー2516が押下されると、関連ジョブを実行するための操作は完了し、通常のFAX送信処理が実行される。CPU300は、関連ジョブを実行するための操作中ではないと判定する(ステップS304にてNO)。
CPU300によって、上記判定がなされると、表示パネル132は、テロップ5200の表示を終了する(ステップS306)。このとき、表示パネル132に、今回の変更内容とともに別の変更内容が表示されている場合においても、FAX送信処理の終了に伴って表示中の全ての変更内容の表示が終了される。
今回の設定の変更がなされてから所定時間(例えば、24時間)が経過すると(ステップS307にてYES)、表示パネル132は、今回の変更内容の表示を終了する(ステップS308)。すなわち、関連ジョブを実行するための操作中である場合には、テロップ5200における今回の変更内容の表示を終了する。今回の変更内容とともに別の変更内容が存在する場合には、設定の変更がなされてから所定時間が経過したものから順に、テロップ5200からその表示が終了される。
《第3の変形例》
上記第1の実施の形態の第3の変形例に係る画像形成装置100は、変更内容表示処理が異なる点、及び、各ジョブの使用状況を記憶して使用回数の多いジョブを管理する点を除き、上記第1の実施の形態に係る画像形成装置100と同一の構成を有する。以下、異なる点について説明する。
〈ソフトウェア構成〉
(変更内容表示処理)
図14を参照して、本変形例に係る変更内容表示処理を実現するためのプログラムにおいて、ステップS401〜S403,S409〜S414の処理は、図8に示すステップS101〜S103,S107〜S112の処理と同じである。以下、主に異なる処理について説明する。
このプログラムは、ステップS403にて、変更内容の表示設定がオンであると判定された場合(YESの場合)に実行され、変更内容に、使用回数の多いジョブに関連する変更内容があるか否かを判定するステップS404と、ステップS404にて、使用回数の多いジョブに関連する変更内容があると判定された場合(YESの場合)に実行され、表示パネル132に対し、使用回数の多いジョブに関連する変更内容を表示させるステップS405と、を含む。
このプログラムはさらに、ステップS404にて、使用回数の多いジョブに関連する変更内容がないと判定された場合(NOの場合)に実行され、表示パネル132に対し、変更内容を表示させないようにするステップS406と、ステップS405及びS406の処理後に実行され、今回の設定の変更がなされてから所定時間が経過したか否かを判定するステップS407と、を含む。ステップS407にて、所定時間が経過していないと判定された場合(NOの場合)には、制御はステップS404に戻る。
このプログラムはさらに、ステップS407にて、所定時間が経過したと判定された場合(YESの場合)に実行され、表示パネル132に対し、今回の変更内容の表示を終了させるステップS408を含む。
〈動作〉
図14を参照して、本変形例に係る画像形成装置100は、以下のように動作する。本変形例に係る画像形成装置100の動作は、以下に示す動作を除き、上記第1の実施の形態に係る画像形成装置100の動作と同じである。
(ユーザ認証設定がオフの場合の動作)
本変形例において、画像形成装置100は、各ジョブの使用状況を記憶する。そして、使用回数の多いジョブとして、FAX送信処理が管理されているものとする。
ユーザは、ログイン認証を行なうことなく、ホームキー148を押下する。ホームキー148が押下されると、表示パネル132には、ホーム画面1000(図4参照)が表示される。ユーザは、ホーム画面1000に表示されるキー1214を押下する。キー1214が押下されると、表示パネル132には、システム設定画面(図示せず。)が表示される。この場合、ユーザ認証設定はオフに設定されているので、ユーザは、設定の変更を行なうために、タッチパネル134に対する入力操作によって、管理者パスワードを入力する。入力された管理者パスワードによってユーザが管理者として認証されると、ユーザは、タッチパネル134に対する入力操作によって、上記と同様にしてFAX/イメージ送信設定を変更する。
FAX/イメージ送信設定を変更すると、ユーザは変更内容を確定した後、システム設定画面に表示される終了キー(図示せず。)を押下する。終了キーが押下されると、表示パネル132には、システム設定画面(図示せず。)に替えて、ホーム画面1000が表示される。CPU300は、設定の変更がなされたと判定し(ステップS401にてYES)、ユーザ認証設定がオフになっていると判定し(ステップS402にてNO)、変更内容の表示設定がオンになっていると判定する(ステップS403にてYES)。
CPU300はさらに、今回の変更内容に、使用回数の多いジョブに関連する変更内容があると判定する(ステップS404にてYES)。CPU300による上記判定がなされると、表示パネル132は、今回の変更内容のうち、使用回数の多いジョブに関連する変更内容(この場合、今回の全ての変更内容)を表示する(ステップS405)。ここで、使用回数の多いジョブに関連する変更内容において、現在の時点で、変更がなされてから所定時間が経過していない状態のものが、今回の変更内容とは別に存在する場合には、表示パネル132には、その変更内容が既に表示されている。このような場合、今回の変更内容が、既に表示されている変更内容に新たに追加されて表示される。
この場合、表示パネル132において、ホーム画面1000の前面には、今回変更された、使用回数の多いジョブ(この場合、FAX送信処理)に関連する変更内容が、所定の順序でテロップ(図示せず。)を流すことで表示される。このテロップ(図示せず。)は、表示パネル132に表示される画面がホーム画面1000から他の画面(例えばコピーモードの基本画面3000)に切替わった場合においても、表示されたままである。
なお、使用回数の多いジョブが、FAX送信処理からモノクロコピー処理に変更された場合には、CPU300によって、使用回数の多いジョブに関連する設定変更がないと判定され(ステップS404にてNO)。表示パネル132は、テロップ(図示せず。)の表示を終了する(ステップS406)。
今回の設定の変更がなされてから所定時間(例えば、24時間)が経過すると(ステップS407にてYES)、表示パネル132は、今回の変更内容の表示を終了する(ステップS408)。このとき、FAX送信処理に関連する変更内容が表示されている場合には、テロップにおける今回の変更内容の表示が終了される。なお、今回の変更内容とともに別の変更内容の存在する場合には、設定の変更がなされてから所定時間が経過したものから順に、テロップからその表示が終了される。
《その他の変形例》
上記第1の実施の形態及び第1の変形例〜第3の変形例において、変更内容はテロップを流すことで表示されたが、本発明はそのような実施の形態に限定されない。例えば、図15を参照して、テロップ5100に代えて、設定の変更がなされたことを示すアイコン5102が表示されてもよい。図16を参照して、このアイコン5102がユーザによって押下されると、表示パネル132には、アイコン5102に代えて、ウィンドウ5104が表示される。このウィンドウ5104内には、対応する変更内容が表示される。ユーザによって、ウィンドウ5104内に示される「閉じる」ボタン5106が押下されると、表示パネル132には、ウィンドウ5104に代えて、アイコン5102が表示される(図15参照)。また、ユーザによって、ウィンドウ5104内に示される変更内容のうちのいずれかが選択されると、表示パネル132には、対応する設定画面(図示せず。)が表示される。
また上記第1の実施の形態及び第1の変形例〜第3の変形例において、表示パネル132には、変更内容のみがテロップを流すことで表示されたが、本発明はそのような実施の形態に限定されない。例えば、全ての設定内容がウィンドウ内に表示され、変更内容のみが、異なる色で表示されてもよい。
また上記第1の実施の形態及び第1の変形例〜第3の変形例において、テロップにて表示される変更内容は全て同じ状態で表示されたが、本発明はそのような実施の形態に限定されない。例えば、重要度に応じて色分けされて表示されてもよいし、変更時期の違いに応じて色分けされて表示されてもよい。
また上記第1の実施の形態及び第1の変形例〜第3の変形例において、テロップにて表示される変更内容は所定の順序で表示されたが、本発明はそのような実施の形態に限定されない。例えば、CPU300は、ジョブの使用状況に基づいて、頻繁に使用されるジョブの順に、すなわち、ジョブの使用回数の多い順に、関連する各設定内容を並べ替え、その順序に従ってテロップを流してもよい。
また上記第1の実施の形態及び第1の変形例〜第3の変形例において、変更内容は設定が変更されてから所定時間が経過するまで表示されたが、本発明はそのような実施の形態に限定されない。例えば、予め登録されるユーザ全員が確認するまで表示されてもよい。この場合、表示パネル132には、変更内容とともに「確認中」ボタン(図示せず。)が表示される。変更内容を確認したユーザは、この「確認中」ボタンを押下する。「確認中」ボタンを押下したユーザは、ログイン認証時に使用されるログイン名等に基づいて確認済みユーザとして登録される。登録された確認済みユーザが、予め登録される全てのユーザ分に達すると、表示パネル132には、「全員が確認しました」等のメッセージが表示されるとともに、変更内容の表示が終了される。
また上記第1の実施の形態及び第1の変形例〜第3の変形例において、変更内容は、表示パネル132に表示されるのみであったが、本発明はそのような実施の形態に限定されない。例えば、画像形成装置100は、ユーザの指示に応じて、表示される変更内容を記録用紙に印刷することが可能な構成であってもよいし、表示される変更内容を、外部機器であるPCに対して保存させることが可能な構成であってもよい。
また本発明は、上記第1の実施の形態及び第1の変形例〜第3の変形例に限定されず、上記第1の実施の形態及び第1の変形例〜第3の変形例のそれぞれが、適宜組合された構成であってもよい。
《第2の実施の形態》
本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置は、ROM306が、後述する変更履歴表示処理を実現するためのコンピュータプログラムをさらに記憶する点を除き、上記第1の実施の形態に係る画像形成装置100と同一の構成を有する。以下、異なる点について説明する。
〈ソフトウェア構成〉
(変更履歴表示処理)
変更履歴表示処理を実現するためのプログラムは、表示パネル132に対し、変更内容が表示されることによって起動される。
図17を参照して、このプログラムは、表示された変更内容に対応する、設定の変更履歴を表示することを要求する指示(以下「変更履歴要求指示」と記す。)がなされるまで待機するステップS501と、ステップS501にて、変更履歴要求指示がなされたと判定された場合(YESの場合)に実行され、表示パネル132に対し、表示された変更内容に対応する、設定の変更履歴を表示させるステップS502と、を含む。
このプログラムはさらに、表示された変更履歴から、所定の条件を満たすものを抽出することを要求する指示(以下「抽出要求指示」と記す。)がなされるまで待機するステップS503と、ステップS503にて、抽出要求指示がなされたと判定された場合(YESの場合)に実行され、表示された変更履歴から、所定の条件を満たす変更履歴を抽出するとともに、表示パネル132に対し、抽出した変更履歴を表示させるステップS504と、を含む。
このプログラムはさらに、ユーザによって選択された変更内容に対応する設定を変更前の状態に戻すことを要求する指示(以下「復帰要求指示」と記す。)がなされるまで待機するステップS505と、ステップS505にて、復帰要求指示がなされたと判定された場合(YESの場合)に実行され、選択された変更内容に対応する設定を変更前の状態に戻すステップS506と、を含む。
このプログラムはさらに、選択された変更内容に対応する設定を変更前の状態に戻してから所定時間が経過するまで待機するステップS507と、ステップS507にて、所定時間が経過したと判定された場合(YESの場合)に実行され、変更前の状態に戻した設定を元の状態、すなわち変更後の状態に戻すステップS508と、を含む。
〈動作〉
図17〜図19を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置は、以下のように動作する。本実施の形態に係る画像形成装置の動作は、以下に示す動作を除き、上記第1の実施の形態に係る画像形成装置100の動作と同じである。
表示パネル132に表示された変更内容(図9のテロップ5000)を確認したユーザは、タッチパネル134に対する入力操作によって、変更履歴要求指示を出す。図18を参照して、CPU300によって、変更履歴要求指示がなされたと判定されると(ステップS501にてYES)、表示パネル132において、ホーム画面1000の前面には、ウィンドウ5300が表示される(ステップS502)。このウィンドウ5300内には、表示された変更内容に対応する、設定の変更履歴が示される。
ユーザは、タッチパネル134に対する入力操作によって、表示された変更履歴から、7月20日以降の変更履歴を抽出することを要求する指示を出す。上記指示がなされると、CPU300は、抽出要求指示がなされたと判定し(ステップS503にてYES)、表示された変更履歴から、所定の条件を満たす変更履歴(この場合、7月20日以降の変更履歴)を抽出する。CPU300によって変更履歴が抽出されると、表示パネル132は、抽出された変更履歴を表示する(ステップS504)。図19を参照して、このとき、表示パネル132において、ホーム画面1000の前面には、ウィンドウ5400が表示される。このウィンドウ5400内には、抽出された変更履歴が示されるとともに、復帰要求指示を出すための「戻す」ボタン5402が表示される。
ユーザは、タッチパネル134に対する入力操作によって、表示された抽出後の変更履歴から所望の変更履歴を選択した後、「戻す」ボタン5402を押下する。これによって、ユーザが所望する変更内容が選択される。「戻す」ボタン5402が押下されると、CPU300は、復帰要求指示がなされたと判定し(ステップS505にてYES)、選択された変更内容に対応する設定を変更前の状態に戻す(ステップS506)。
選択された変更内容に対応する設定が変更前の状態に戻されてから所定時間が経過すると(ステップS507にてYES)、CPU300は、変更前の状態に戻した設定を元の状態、すなわち変更後の状態に戻す(ステップS113)。
なお、ユーザは、タッチパネル134に対する入力操作によって、表示パネル132に表示される設定の変更履歴(図18参照)又は抽出された変更履歴(図19参照)の表示の終了を要求する指示を出すことができる。ユーザによってこのような指示がなされた場合には、設定の変更履歴(すなわちウィンドウ5300)又は抽出された変更履歴(すなわちウィンドウ5400)の表示が終了され、表示パネル132には、変更内容(図9のテロップ5000)が再度表示される。
《変形例》
上記第2の実施の形態は、上記第1の実施の形態に適用されたが、本発明はそのような実施の形態に限定されない。すなわち、上記第2の実施の形態は、上記第1の実施の形態の第1の変形例〜第3の変形例の各々又はこれらを適宜組合せたものに適用されてもよい。
〈作用・効果〉
上記第1及び第2の実施の形態並びにそれらの変形例によれば、操作ユニット120は、所定の動作モードに対応する所定の処理を実行する画像形成装置100に備えられる。この操作ユニット120は、表示パネル132と、所定の処理を実行するために必要な設定の変更を行なうためのタッチパネル134と、タッチパネル134によって設定の変更がなされた場合に、表示パネル132に対し、当該変更内容を示すための変更情報を、所定時間表示させるCPU300と、を含む。
このように、設定の変更がなされた場合に、当該変更の内容を示すための変更情報が所定時間表示されるので、ユーザは、例えば、管理者及び他のユーザ等によって設定の変更がなされた場合においても、その変更情報を確実に知ることができる。また、変更情報は所定時間のみ表示されるので、いつまでも表示される場合と比較して、無駄に表示されることを防ぐことができる。
上記第1の実施の形態の第1の変形例によれば、CPU300は、画像形成装置100が、変更に関連する動作モードに遷移中である場合に、表示パネル132に対し、当該遷移中の動作モードに関連する変更内容を示すための情報を、変更情報として表示させる。これによって、ユーザは、必要な情報のみを容易に知ることができる。したがって、ユーザの利便性が向上する。
上記第1の実施の形態の第2の変形例によれば、CPU300は、画像形成装置100が、変更に関連する処理を実行するための操作中である場合に、表示パネル132に対し、当該操作中の処理に関連する変更内容を示すための情報を、変更情報として表示させる。これによって、ユーザは、必要な情報のみを容易に知ることができる。したがって、ユーザの利便性が向上する。
上記第1の実施の形態の第3の変形例によれば、CPU300は、変更内容が、使用回数の多い処理に関連する変更内容を含む場合に、表示パネル132に対し、当該使用回数の多い処理に関連する変更内容を示すための情報を、変更情報として表示させる。これによって、ユーザは、必要な情報のみを容易に知ることができる。したがって、ユーザの利便性が向上する。
上記第1及び第2の実施の形態並びにそれらの変形例によれば、CPU300は、画像形成装置100のユーザが正規のユーザである場合に、当該ユーザに対し、画像形成装置100に対するログイン、及び、所定の機能の使用を許可する。CPU300はさらに、画像形成装置100のログインが許可されている場合には、表示パネル132に対し、ログイン中のユーザが使用可能な機能に関連する変更内容を示すための情報を、変更情報として表示させる。これによって、ユーザは、必要な情報のみをより一層容易に知ることができる。したがって、ユーザの利便性がより一層向上する。
また上記第1及び第2の実施の形態並びにそれらの変形例によれば、CPU300は、表示パネル132に対し、変更情報として、変更内容を示す文字情報を、テロップを流すことで表示させる。これによって、ユーザは、どのような設定の変更が行なわれたのかをより一層容易に知ることができる。
上記第1の実施の形態のその他の変形例によれば、CPU300は、表示パネル132に対し、変更情報として、変更がなされたことを示すアイコン5102を表示させ、タッチパネル134は、アイコン5102に対する入力操作を受付ける。CPU300はさらに、タッチパネル134が入力操作を受付けた場合に、表示パネル132に対し、変更情報として、変更内容を示す文字情報を表示させる。これによって、ユーザは、設定の変更がなされたことを容易に知ることができる。また、どのような設定の変更が行なわれたのかを知りたい場合には、その情報を容易に知ることができる。
上記第2の実施の形態によれば、タッチパネル134は、変更履歴要求指示を受付け、CPU300は、タッチパネル134が変更履歴要求指示を受付けたことに応答して、表示パネル132に対し、変更履歴を表示させる。タッチパネル134は、抽出要求指示を受付け、CPU300は、タッチパネル134が抽出要求指示を受付けたことに応答して、変更履歴から所定の条件を満たす変更履歴を抽出し、表示パネル132に対し、抽出した変更履歴を表示させる。これによって、ユーザは、変更内容に対応する設定の変更履歴を容易に確認することができる。また、変更履歴から所定の条件を満たす変更履歴を容易に抽出できるとともに、その抽出結果を容易に確認することができる。したがって、ユーザの利便性がさらに向上する。
また上記第2の実施の形態によれば、所定の条件は、変更がなされた時期に基づいて設定される条件である。これによって、ユーザは、変更履歴から、例えば所望の期間における変更履歴を容易に抽出できるとともに、その抽出結果を容易に確認することができる。
また上記第2の実施の形態によれば、タッチパネル134は、復帰要求指示を受付け、CPU300は、タッチパネル134が復帰要求指示を受付けたことに応答して、所定の変更内容に対応する設定を、所定時間変更前の状態に戻す。これによって、ユーザは、所望の変更内容に対応する設定を、一時的に変更前の状態に戻すことができる。したがって、所望の変更内容に対応する設定を変更前の状態に戻してから再度変更後の状態に戻すという手間を省くことができるので、ユーザの利便性がさらに向上する。
また上記第2の実施の形態によれば、所定の変更内容は、CPU300によって抽出された変更履歴に対応する変更内容である。これによって、ユーザは、所望の変更内容を容易に選択することができる。
上記第1の実施の形態のその他の変形例によれば、画像形成装置100は、所定の動作モードに対応する所定の処理を実行する。この画像形成装置100は、上記した操作ユニット120と、当該操作ユニット120に対してなされた指示に応じて所定の処理を実行する各部(原稿読取部102、画像形成部104及びFAX通信部160等)と、を含む。このように、画像形成装置100は、上記した操作ユニット120を含むので、所定の処理を実行する際に、ユーザが設定の変更を知らなかったことに起因してミスが発生したり、意図しない処理結果が得られたりすることを防ぐことができる。
今回開示された実施の形態は単に例示であって、この発明が上記した実施の形態のみに制限されるわけではない。この発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含む。