JP2016225934A - 画像処理装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】被写体を判別することなく、画像に対して光沢感やシズル感を付与させることができる画像処理装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】画像処理装置1は、入力画像40から解像度の異なる複数の画像41,42,43を生成する処理画像生成部11と、入力画像40及び処理画像生成部11により生成された解像度の異なる画像41,42,43の各々に対して、各画像に含まれる画素のうち明度が少なくとも周囲4近傍の画素の明度より高い画素を検出する強調検出部13と、強調検出部13により検出された各画像の画素を入力画像40の画素と対応させて処理対象画素とし、入力画像40の処理対象画素における明度を強調する処理を行う強調処理部19とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置及びプログラムに関する。
従来、飲食物の撮像画像に対して画像処理を行うことで照明効果を付加する情報処理装置が開示されている(例えば、特許文献1)。
特開2014−211748号公報
飲食物等の食品に関する広告画像は、その画像を見る一般消費者に対して、美味しそうな印象を与えるものが望まれる。美味しそうな印象を、例えば、広告業界では、「シズル感」ともいう。
特許文献1には、シズル感を付与するために、元の飲食物の画像に対して、飲食物の状態の良さを演出するための画像を付加することが開示されている。飲食物の状態の良さを演出するための画像とは、例えば、調理された肉から滴り落ちる肉汁や焦げ目、温かい料理であれば料理から立ち上がる湯気、冷たい料理であれば料理周辺の冷気、表面の水滴、果物や野菜であれば表面の水滴、切り口の水滴等の画像をいう。
この手法では、画像を解析して食物の被写体を判別する必要があった。また、判別した被写体に応じた画像に付加する演出のための画像を用意する必要があった。
そこで、本発明は、被写体を判別することなく、画像に対して光沢感やシズル感を付与させることができる画像処理装置及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。
第1の発明は、入力画像から解像度の異なる複数の画像を生成する処理画像生成手段と、前記入力画像及び生成された解像度の異なる複数の画像の各々に対して、各画像に含まれる画素のうち明度が少なくとも周囲4近傍の画素の明度より高い画素を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された前記各画像の画素を前記入力画像の画素と対応させて処理対象領域とし、前記入力画像の前記処理対象領域における画素に対して明度を補正する処理を行う強調処理手段と、を備える画像処理装置である。
第2の発明は、第1の発明の画像処理装置において、前記入力画像の曲面を検出する曲面検出手段と、前記曲面検出手段により検出された曲面の勾配に応じて、前記曲面を含む曲面領域の各画素に適用する明度に関する係数を算出する係数算出手段と、を備え、前記強調処理手段は、前記係数算出手段により算出された前記係数に対応する明度を補正する処理を、前記入力画像の前記曲面領域における画素に対して適用すること、を特徴とする画像処理装置である。
第3の発明は、第2の発明の画像処理装置において、前記係数算出手段は、前記曲面検出手段により検出された前記曲面に沿うベクトル場を生成し、生成したベクトル場に沿って拡張して前記曲面領域を決定し、ベクトル場の指す方向の画素に向かって明度を加算するように前記係数を算出すること、を特徴とする画像処理装置である。
第4の発明は、第1の発明から第3の発明までのいずれかの画像処理装置において、前記強調処理手段は、前記処理対象領域に対応する前記入力画像の各画素の明度に基づいて明度に関する係数を算出し、算出された前記係数に対応する明度を補正する処理を、前記入力画像の前記画素に対して適用すること、を特徴とする画像処理装置である。
第5の発明は、第1の発明から第4の発明までのいずれかの画像処理装置において、前記検出手段により検出された前記処理対象領域に対応する前記入力画像の明度に基づいて、明度を補正する処理を行うか否かを判断する除外判断手段を備え、前記強調処理手段は、前記除外判断手段により明度を補正する処理を行わないと判断された領域を除いて、領域の明度を補正する処理を、前記入力画像の前記画素に対して行うこと、を特徴とする画像処理装置である。
第6の発明は、第1の発明から第5の発明までのいずれかの画像処理装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。
本発明によれば、被写体を判別することなく、画像に対して光沢感やシズル感を付与させることができる画像処理装置及びプログラムを提供することができる。
本実施形態に係る画像処理装置の機能ブロック図である。 本実施形態に係る画像処理装置での画像生成処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る画像処理装置での解像度の異なる画像の生成方法を説明するための図である。 本実施形態に係る画像処理装置での検出処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る画像処理装置での検出処理を説明するための図である。 本実施形態に係る画像処理装置での除外調整処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る画像処理装置での除外調整処理を説明するための図である。 本実施形態に係る画像処理装置での曲面調整処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る画像処理装置での曲面調整処理を説明するための図である。 本実施形態に係る画像処理装置での強調処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る画像処理装置での強調処理を説明するための図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図を参照しながら説明する。なお、これは、あくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
(実施形態)
<画像処理装置1>
図1は、本実施形態に係る画像処理装置1の機能ブロック図である。
画像処理装置1は、食品に関する入力画像に対して画像処理を行って、シズル感のある出力画像を生成する装置である。
画像処理装置1は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)である。画像処理装置1は、タブレット端末やスマートフォン等に代表されるコンピュータの機能を併せ持った携帯型の装置であってもよい。また、画像処理装置1は、撮像部を有するカメラ等の装置であってもよい。
画像処理装置1は、制御部10と、記憶部20と、入力部30と、表示部32と、通信部39とを備える。
制御部10は、画像処理装置1の全体を制御する中央処理装置(CPU)である。制御部10は、記憶部20に記憶されているオペレーティングシステム(OS)やアプリケーションプログラムを適宜読み出して実行することにより、上述したハードウェアと協働し、各種機能を実行する。
制御部10は、処理画像生成部11(処理画像生成手段)と、明度取得部12と、強調検出部13(検出手段)と、曲面検出部15(曲面検出手段)と、係数算出部16(係数算出手段)と、除外判断部18(除外判断手段)と、強調処理部19(強調処理手段)とを備える。
処理画像生成部11は、入力画像を用いて解像度の異なる複数の画像を生成する。
明度取得部12は、生成された各画像に含まれる画素の明度を取得する。
強調検出部13は、取得した画素の明度に基づいて、明度が局所的に高い画素を検出する。
曲面検出部15は、入力画像の曲面画像、すなわち隣接する画素値同士が次第に小さくなる勾配を形成する部分を検出し、それを画像における曲面部分と判断する。
係数算出部16は、入力画像の明度を補正するための係数を算出する。係数算出部16は、算出する係数を、局所的に明るい、すなわち補正対象となる画素の画素値とその周囲4近傍の画素値平均との差分が大きい場合には、それに比例して大きな値にし、暗い部分、すなわち補正対象となる画素の画素値とその周囲4近傍の画素値平均との差分が小さい場合には、それに比例した小さい値を算出する。また、係数算出部16は、曲面領域の係数を、曲面の勾配に応じて、勾配が急な部分に対しては大きい値にし、勾配が緩やかな部分に対しては小さい値にする。
除外判断部18は、入力画像の明度に基づいて、明度を補正する処理から除外する領域を判断する。
強調処理部19は、入力画像に対して明度を強調(補正)する処理を行って、出力画像を生成する。
なお、各処理の詳細については、後述する。
記憶部20は、制御部10が各種の処理を実行するために必要なプログラム、データ等を記憶するための半導体メモリ素子等の記憶領域である。
記憶部20は、プログラム記憶部21と、画像記憶部22とを備える。
プログラム記憶部21は、画像処理プログラム21aを記憶している。
画像処理プログラム21aは、画像処理装置1の制御部10が実行する各種機能を行うためのプログラムである。この例では、画像処理プログラム21aは、予め画像処理装置1にインストールされている。
画像記憶部22は、画像処理装置1で用いる画像を記憶する記憶領域である。画像記憶部22は、入力画像記憶部23と、出力画像記憶部24とを備える。
入力画像記憶部23は、入力画像40(図3、図5(B)参照)を記憶する。入力画像40は、例えば、通信部39を介して外部装置(例えば、カメラ)から受け付けた画像である。入力画像40は、食品に関する画像であり、例えば、りんご等の果物の画像、ご飯、ステーキ等の食べ物の画像である。
出力画像記憶部24は、この画像処理装置1によって入力画像40を元に生成された出力画像80(図11(B)参照)を記憶する。
入力部30は、マウスやキーボード等で構成される装置である。
表示部32は、液晶パネル等で構成されるディスプレイである。
なお、入力部30と、表示部32とは、一体の装置であってよく、ディスプレイの機能と、画像処理装置1を操作するユーザからの指等によるタッチ入力を検出する機能とを有するタッチパネルディスプレイであってもよい。
通信部39は、通信ネットワークを介して外部装置との通信を行うためのインタフェース部である。
<画像処理装置1の処理>
次に、画像処理装置1の処理について説明する。
図2は、本実施形態に係る画像処理装置1での画像生成処理を示すフローチャートである。
図3は、本実施形態に係る画像処理装置1での解像度の異なる画像の生成方法を説明するための図である。
図4は、本実施形態に係る画像処理装置1での検出処理を示すフローチャートである。
図5は、本実施形態に係る画像処理装置1での検出処理を説明するための図である。
図6は、本実施形態に係る画像処理装置1での除外調整処理を示すフローチャートである。
図7は、本実施形態に係る画像処理装置1での除外調整処理を説明するための図である。
図8は、本実施形態に係る画像処理装置1での曲面調整処理を示すフローチャートである。
図9は、本実施形態に係る画像処理装置1での曲面調整処理を説明するための図である。
図10は、本実施形態に係る画像処理装置1での強調処理を示すフローチャートである。
図11は、本実施形態に係る画像処理装置1での強調処理を説明するための図である。
図2に示す画像生成処理は、画像処理プログラム21aを実行中に、画像処理装置1の入力画像記憶部23に記憶された1つの入力画像40をユーザが選択して処理開始を指示することで、開始される。
図2のステップS(以下、「S」という。)10において、制御部10(処理画像生成部11)は、入力画像を用いて、少なくとも入力画素に対して低画素数となる解像度の異なる画像を複数生成する。この処理では、1つの入力画像から解像度の異なる複数の画像が生成される。このように、1つの画像(入力画像)から生成された解像度の異なる同一画像の集合を、画像ピラミッドともいう。
図3は、解像度の異なる画像の生成方法を模式的に示した図である。制御部10(処理画像生成部11)は、入力画像40から低解像度の画像41を生成し、画像41からさらに低解像度の画像42を生成する。そして、制御部10は、画像42からさらにまた低解像度の画像43を生成する。入力画像40が、例えば、縦横が640ピクセルの画像である場合に、画像41は、入力画像40の半分である縦横が320ピクセルの画像になる。また、画像42は、縦横が160ピクセルの画像になり、画像43は、縦横が80ピクセルの画像になる。このように、制御部10は、元画像を、重なりのない小領域に分割し、各小領域における画素値をその平均値で置き換える操作を繰り返すことにより、入力画像40から解像度の低い画像を複数生成する。
図3では、入力画像40から画像41,42,43の3つの画像を生成する例を示したが、制御部10は、この処理を、例えば、5回程度繰り返すことで、解像度の異なる5つの画像を生成できる。この処理によって、画像処理装置1では、入力画像40と、解像度が異なる5つの画像とを合わせた6つの画像を、以降の処理で使用することができる。生成する画像は、好ましくは隣接する画素がなくなるまで低解像度の画像を生成し、後述する検出処理を行うことでより精度の高い結果を得ることが可能である。なお、制御部10は、入力画像40から生成する画像の数を、例えば、パラメータに依存させてもよい。
図2に戻り、S11において、制御部10(明度取得部12、強調検出部13)は、検出処理を行う。
ここで、検出処理について、図4に基づき説明する。
図4のS20において、制御部10は、入力画像40と、生成された複数の異なる解像度の画像41,42,43との中から1の解像度の画像を選択する。この画像選択処理では、入力画像40と、生成した異なる解像度の画像41,42,43とのうちのどの解像度の画像を選択してもよい。
S21において、制御部10(明度取得部12)は、選択された1つの画像に含まれる各画素の明度を取得する。この処理では、lαβ色空間を用いて明度を取得する。
ここで、lαβ色空間について説明する。
lαβ色空間は、明度を表す輝度成分(l)と、色相の成分(α,β)とからなる3次元の色空間である。lは、明度の高低を示す。また、αは、黄−青の対数値を、βは、赤−緑の対数値を、それぞれ示す。
ここで、明度の高低を示す輝度成分(l)は、log関数で表すことができるものである。また、一般的に、人は、log関数で明度を判断する。よって、lαβ色空間は、人の知覚を考慮した色空間であるといえる。本処理では、lαβ色空間を用いることで、後述するように、人の知覚を考慮したシズル感を付与した画像を生成できる。
S22において、制御部10(強調検出部13)は、各画素値を走査することで候補画素を検出する。
制御部10は、S21で明度を取得した各画素に着目し、着目した1つの画素の明度に対して、その1つの画素の少なくとも周囲4近傍の画素の明度との差分を判断する。その際、全ての画素との差分値が予め設定された閾値以上であれば、明度を変更する候補画素にする(図5(A)の候補50参照)。この候補画素を検出する処理を、選択された1つの画像の全ての画素について行う。そして、制御部10(強調検出部13)は、画像の各画素の全てを走査して、候補画素を検出できる。
図4に戻り、S23において、制御部10は、全ての解像度の画像に対して、S21及びS22の処理をしたか否かを判断する。全ての解像度の画像に対して処理をした場合(S23:YES)には、制御部10は、処理をS24に移す。他方、全ての解像度の画像に対して処理をしていない場合(S23:NO)には、制御部10は、処理をS25に移す。
S24において、制御部10(強調検出部13)は、処理対象画素(処理対象領域)を、候補画素を用いて決定する。その際、制御部10は、複数の画像で候補画素が重複している場合であっても、重複していない候補画素と同じように扱うために、処理対象画素を、候補画素の論理和によって決定する。そして、制御部10は、決定した処理対象画素を示す検出画像を生成する。
図5(B)は、リンゴを被写体とした入力画像40Aである。
そして、図5(C)は、図5(B)の入力画像40A及び入力画像40Aから生成した解像度の異なる複数の画像に対して、この検出処理を行って生成された検出画像60Aを示す。処理対象画素は、白色で示された部分である。
その後、制御部10は、本処理を終了し、処理を図2に移す。
他方、S25において、制御部10は、複数の解像度の画像から処理をしていない画像を1つ選択する。そして、制御部10は、処理をS21に移し、全ての解像度の画像に対してこの検出処理を行う。
この検出処理では、処理対象画素を、複数の解像度の画像の中から局所的に明るい画素を検出することで決定する。食べ物等の食品の画像には、比較的細かい凹凸があったり、撮影シーンによっては影が多い画像になったりするため、画像全体の中でどこが鏡面成分かを判別しにくいという背景がある。そこで、この処理により、局所的に明るい画素を検出できるので、どのような画像であっても鏡面成分を検出することができる。
また、食品の画像のうちつやのある部分は、ある程度の領域を有する。この検出処理では、複数の解像度の画像を用いることで、1つの画像を用いると部分的なちらつきになって、つやの部分としての印象にならない鏡面成分を、ある程度の領域としてとらえることができる。そのため、つやのある部分を、鏡面成分として検出できる。
図2に戻り、S12において、制御部10(除外判断部18)は、除外調整処理を行う。
ここで、除外調整処理について、図6に基づき説明する。
図6のS30において、制御部10は、検出処理(図4)で検出した処理対象画素の明度を取得する。
S31において、制御部10は、取得した処理対象画素の明度に基づいて、検出画像60Aから除外する除外領域61を特定する。制御部10は、取得した処理対象画素の明度が所定閾値以下である領域を、除外領域61とする。ここで、所定閾値以下の領域は、明度が低い、つまり暗い領域である。
図7(A)は、検出画像60Aに除外領域61を示したものである。図5(B)に示す入力画像40Aは、皿に影が写りこんでおり、その部分が暗く、明度が低いものである。よって、明度が低い部分は、明度を付与する部分から除外するために、制御部10は、除外領域61を特定する。
S32において、制御部10は、特定した除外領域61を、検出画像60Aから除外して、新たな検出画像65Aにする。図7(B)は、図7(A)に示す検出画像60Aから除外領域61を除いた新たな検出画像65Aを示す。検出画像65Aは、除外領域61に対応する部分の白色で示された部分が除かれたものになっている。
その後、制御部10は、本処理を終了し、図2に戻る。
図2に戻り、S13において、制御部10(曲面検出部15、係数算出部16)は、曲面調整処理を行う。
ここで、曲面調整処理について、図8に基づき説明する。
図8のS40において、制御部10(曲面検出部15)は、入力画像40を分析して曲面を検出する。この曲面の検出は、一定範囲以上の曲面を検出するものであってもよい。例えば、ご飯の画像の場合には、ご飯粒の1つ1つに曲面があるが、制御部10は、これらの曲面は検出しない。制御部10は、全画素値を走査することで隣接する画素値同士が次第に小さくなるような勾配を形成する部分を検出し、それを、画像における曲面部分と判断する。
また、制御部10は、ユーザからの入力を受け付けて、ユーザが指定した場所にある曲面を検出してもよい。
S41において、制御部10は、曲面を検出できたか否かを判断する。曲面を検出できた場合(S41:YES)には、制御部10は、処理をS42に移す。他方、曲面を検出できなかった場合(S41:NO)には、制御部10は、本処理を終了する。つまり、曲面を検出できなかった場合には、画像処理装置1は、曲面に対する考慮を行わない。
S42において、制御部10は、曲面に沿うベクトル場71を生成する。制御部10は、ベクトル場71を、入力画像40の画素値の勾配に応じて生成する。図9(A)は、入力画像40Aに対してベクトル場71を示した画像70Aを示す。
S43において、制御部10は、曲面領域76を決定する。制御部10は、生成したベクトル場71を引き延ばすことで、ベクトル場71を含む曲面領域76を決定する。図9(B)は、入力画像40Aに対して曲面領域76を示した画像75Aを示す。
S44において、制御部10は、曲面領域の明度係数を算出する。制御部10は、曲面領域の明度係数を、勾配の緩急によって決定する。これにより、制御部10は、ベクトル場の画素に向かって明度が加算されるように算出する。結果として、勾配の急な、すなわち隣接する画素値の差分が大きい画素の明度係数は、大きく算出され、勾配の緩やかな画素の明度係数は、小さく算出される。その後、制御部10は、本処理を終了し、図2に戻る。
図2に戻り、S14において、制御部10は、強調処理を行う。
ここで、強調処理について、図10に基づき説明する。
図10のS50において、制御部10は、入力画像40の各画素の明度に基づき、検出画像65Aの処理対象画素の明度係数を算出する。この処理において、処理対象画素の明度が少なくとも周囲4近傍の画素の明度の平均値より閾値以上高い、つまり、明るい場合には、算出する明度係数は大きくなり、処理対象画素の明度が少なくとも周囲4近傍の画素の明度の平均値より閾値以上低い、つまり、暗い場合には、算出する明度係数は小さくなる。
S51において、算出された明度係数を、入力画像40に適用して、中間画像を生成する。
S52において、曲面調整処理(図8参照)にて算出された曲面領域76の明度係数を中間画像に適用して、出力画像を生成する。
その後、制御部10は、本処理を終了する。
図11(B)は、図11(A)に示す検出画像65Aの明度係数と、曲面領域76の明度係数とを適用した出力画像80Aを示す。出力画像80Aは、全体として、検出画像65Aの白色部分が、光沢があるように演出される。また、出力画像80Aは、曲面領域76の部分が、光沢があるように演出された画像になる。結果として、制御部10は、出力画像80Aを、シズル感のある画像として生成できる。
このように、本実施形態の画像処理装置1によれば、以下のような効果がある。
(1)入力画像40を含む各解像度の画像において、局所的に明度が高い画素を検出し、検出した局所的に明度が高い画素の全てに対応する入力画像の領域に、明度を高く強調する処理を行って、出力画像を生成する。このように、様々な解像度の画像で検出処理を行い、検出された処理対象画素に対応する入力画像40の明度を明るく強調するので、入力画像40の画素の単位より広い領域にわたって明度を強調できる。これによって、入力画像40のみに対して検出して強調するよりも、より自然な光沢感が得られる。また、入力画像40に対して明度を強調する処理を行うだけであるので、付加する他の画像を用意せずに済む。
そして、この処理によって得られた食品画像は、自然な光沢感がある画像になるので、よりシズル感のある画像にできる。
(2)入力画像40の曲面の勾配に応じた明度に関する係数を算出し、曲面領域に適用して明度を強調することで、入力画像40の曲面に沿って、鏡面反射の範囲を広げたような見た目にできる。
(3)強調処理により付加する明度を、入力画像40の陰影に合わせることができ、より自然な画像にできる。
(4)入力画像40の画素の明度に基づいて、例えば、暗すぎる領域に対しては、明度を強調する処理をしないようにできる。よって、入力画像40の暗すぎる領域を、明度を強調する対象から除外できる。
また、この処理は、入力画像40の形状を分析せずに行うことができるため、処理が簡易である。
(5)局所的に明度のある画素を検出するのに、1つの画素の明度に対して、その1つの画素の少なくとも周囲4近傍の画素の明度との差分を判断する処理を行うので、各画素に対して一律に処理することによって、局所的に明度のある画素を検出できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載したものに限定されない。なお、上述した実施形態及び後述する変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
(変形形態)
(1)本実施形態では、強調処理において、検出された処理対象画素に対して明度を強調してから曲面領域に対して明度を強調するものを説明したが、これに限定されない。例えば、検出された処理対象画素に対して明度を強調する処理と、曲面領域に対して明度を強調する処理とは、同時に行ってもよい。
(2)本実施形態では、検出された処理対象画素に対する明度を、入力画像の各画素の明度に基づいて行うものとして説明したが、これに限定されない。例えば、一律の明度を付与してもよい。
(3)本実施形態では、lαβ色空間を用いて明度を取得するものを説明したが、これに限定されない。例えば、HSV色変換等を用いて明度を取得してもよい。
(4)本実施形態では、リンゴの被写体を例に説明したが、これに限定されない。食品に関する画像であれば、同様に適用できる。
1 画像処理装置
10 制御部
11 処理画像生成部
13 強調検出部
15 曲面検出部
16 係数算出部
18 除外判断部
19 強調処理部
20 記憶部
21a 画像処理プログラム
40,40A 入力画像
41,42,43 画像
60A,65A 検出画像
61 除外領域
71 ベクトル場
76 曲面領域
80,80A 出力画像

Claims (6)

  1. 入力画像から解像度の異なる複数の画像を生成する処理画像生成手段と、
    前記入力画像及び生成された解像度の異なる複数の画像の各々に対して、各画像に含まれる画素のうち明度が少なくとも周囲4近傍の画素の明度より高い画素を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された前記各画像の画素を前記入力画像の画素と対応させて処理対象領域とし、前記入力画像の前記処理対象領域における画素に対して明度を補正する処理を行う強調処理手段と、
    を備える画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記入力画像の曲面を検出する曲面検出手段と、
    前記曲面検出手段により検出された曲面の勾配に応じて、前記曲面を含む曲面領域の各画素に適用する明度に関する係数を算出する係数算出手段と、
    を備え、
    前記強調処理手段は、前記係数算出手段により算出された前記係数に対応する明度を補正する処理を、前記入力画像の前記曲面領域における画素に対して適用すること、
    を特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項2に記載の画像処理装置において、
    前記係数算出手段は、前記曲面検出手段により検出された前記曲面に沿うベクトル場を生成し、生成したベクトル場に沿って拡張して前記曲面領域を決定し、ベクトル場の指す方向の画素に向かって明度を加算するように前記係数を算出すること、
    を特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれかに記載の画像処理装置において、
    前記強調処理手段は、前記処理対象領域に対応する前記入力画像の各画素の明度に基づいて明度に関する係数を算出し、算出された前記係数に対応する明度を補正する処理を、前記入力画像の前記画素に対して適用すること、
    を特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載の画像処理装置において、
    前記検出手段により検出された前記処理対象領域に対応する前記入力画像の各画素の明度に基づいて、明度を補正する処理を行うか否かを判断する除外判断手段を備え、
    前記強調処理手段は、前記除外判断手段により明度を補正する処理を行わないと判断された領域を除いて、領域の明度を補正する処理を、前記入力画像の前記画素に対して行うこと、
    を特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれかに記載の画像処理装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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