JP2016225764A - 車載システム - Google Patents

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祐二 森崎
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一 会沢
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Abstract

【課題】出力音声のオーディオデータの転送元となるモバイル装置の利用者の聴取に適した音響環境を実現する「車載システム」を提供する。
【解決手段】制御部111は、新たに出力音声の音源として設定されたモバイル装置2に対応づけて記憶している当該モバイル装置2のユーザの顔の画像と、車内カメラ104で撮影した各座席の着席者の画像から、当該モバイル装置2のユーザの着席している座席を識別し、識別した座席に対応づけて記憶している音響特性調整値で、出力音声の音響特性を調整するようにサウンドプロセッサ108を設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、主として、自動車に搭載されるオーディオシステムにおいて、出力音声を聴取するユーザに適した音響環境が実現されるように、出力音声を調整する技術に関するものである。
自動車に搭載されるオーディオシステムにおいて、出力音声を聴取するユーザに適した音響環境が実現されるように、出力音声を調整する技術としては、各席に着座センサを設けて搭乗者が着席している座席位置を検出し、検出した座席位置の着席者に適した音像が実現される音響特性で出力音声を調整する技術が知られている(たとえば、特許文献1)。
また、自動車に搭載されるオーディオシステムとしては、ポータブルオーディオプレイヤを接続可能なオーディオシステムも知られており、これらのオーディオシステムでは、接続されたポータブルオーディオプレイヤから転送されたオーディオデータの音声をオーディオシステムが備える車内スピーカから出力することができる(たとえば、特許文献2)。
特開2008-227942号公報 特開2006-48867号公報
ポータブルオーディオプレイヤをオーディオシステムに接続して、接続されたポータブルオーディオプレイヤから転送されたオーディオデータの音声をオーディオシステムが備える車内スピーカから出力する場合、当該出力音声の音響特性の調整は、当該出力音声のオーディオデータの転送元となるポータブルオーディオプレイヤの利用者に適した音響環境が実現されるように行うことが好ましいと考えられる。当該ポータブルオーディオプレイヤの利用者が、当該ポータブルオーディオプレイヤに記録された楽曲等のオーディオデータの音声を聴取したいために、当該ポータブルオーディオプレイヤをオーディオ装置に接続して利用している蓋然性が大きいからである。
しかしながら、このように出力音声のオーディオデータの転送元となるポータブルオーディオプレイヤの利用者に適した音響環境を実現するためには、当該利用者の着座位置を特定することが必要であるが、着座センサにより搭乗者の着席した座席位置を検出する技術では、複数の搭乗者が存在する場合などには、当該ポータブルオーディオプレイヤの利用者の着座位置を特定することができない。
そこで、本発明は、接続したポータブルオーディオプレイヤから転送されたオーディオデータの音声を出力可能なオーディオシステムにおいて、出力音声のオーディオデータの転送元となるポータブルオーディオプレイヤの利用者の聴取に適した音響環境が実現されるように、当該出力音声を調整することを課題とする。
前記課題達成のために、本発明は、接続されたモバイル装置から転送されたオーディオデータの音声をスピーカから出力する、自動車に搭載された車載システムに、前記自動車の車内を撮影する車内カメラと、モバイル装置に対応づけて、顔を撮影した画像である顔画像または当該顔画像の特徴を顔画像情報として、モバイル装置に対応づけて、当該モバイル装置のユーザの顔画像情報を登録したモバイル装置テーブルと、前記自動車の座席の各々に対応づけて、音響特性の調整値を表す音響特性調整値を登録した音響特性テーブルと、前記スピーカに出力する音声に、設定された前記音響特性調整値による調整を施す音響特性調整部と、音響特性制御部とを備えたものである。ここで、前記音響特性制御部は、接続されたモバイル装置から転送されたオーディオデータの音声の前記スピーカからの出力を開始する際に、当該オーディオデータの転送元のモバイル装置に対応づけて前記モバイル装置テーブルに登録されている顔画像情報と、前記車内カメラが撮影した画像とに基づいて、当該オーディオデータの転送元のモバイル装置のユーザが着席している座席を識別すると共に、識別した座席に対応づけて前記音響特性テーブルに登録されている前記音響特性調整値を、前記音響特性調整部に設定する。
ここで、このような車載システムは、前記音響特性テーブルに、さらに、ユーザから設定された音響特性調整値を登録し、前記音響特性制御部において、接続されたモバイル装置から転送されたオーディオデータの音声の前記スピーカからの出力を開始する際に識別した座席が運転席である場合には、前記音響特性テーブルに登録されている前記ユーザから設定された前記音響特性調整値を、前記音響特性調整部に設定するように構成してもよい。
または、このような車載システムは、前記音響特性テーブルに、さらに、ユーザから設定された音響特性調整値が登録し、前記音響特性制御部において、接続されたモバイル装置から転送されたオーディオデータの音声の前記スピーカからの出力を開始する際に識別した座席が運転席である場合には、前記ユーザから設定された前記音響特性調整値による調整を行うかどうかをユーザに対して問い合わせ、調整を行う旨が指示された場合には、前記音響特性テーブルに登録されている前記ユーザから設定された前記音響特性調整値を、前記音響特性調整部に設定し、調整を行わない旨が指示された場合には、運転席に対応づけて前記音響特性テーブルに登録されている前記音響特性調整値を、前記音響特性調整部に設定するように構成してもよい。
また、前記課題達成のために、本発明は、無線を介して接続されたモバイル装置から転送されたオーディオデータの音声をスピーカから出力する、自動車に搭載された車載システムに、複数のアンテナと、前記自動車の座席の各々に対応づけて、音響特性の調整値を表す音響特性調整値を登録した音響特性テーブルと、前記スピーカに出力する音声に、設定された前記音響特性調整値による調整を施す音響特性調整部と、音響特性制御部とを設けたものである。ここで、前記音響特性制御部は、接続されたモバイル装置から転送されたオーディオデータの音声の前記スピーカからの出力を開始する際に、前記複数のアンテナの無線信号の受信強度より、当該オーディオデータの転送元のモバイル装置が位置している座席を、前記複数のアンテナの無線信号の受信強度より識別すると共に、識別した座席に対応づけて前記音響特性テーブルに登録されている前記音響特性調整値を、前記音響特性調整部に設定する。
また、本発明は、前記課題達成のために、無線を介して接続されたモバイル装置から転送されたオーディオデータの音声をスピーカから出力する、自動車に搭載された車載システムに、複数のアンテナと、前記自動車の車内を撮影する車内カメラと、顔を撮影した画像である顔画像または当該顔画像の特徴を顔画像情報として、モバイル装置に対応づけて、当該モバイル装置のユーザの顔画像情報を登録したモバイル装置テーブルと、前記自動車の座席の各々に対応づけて、音響特性の調整値を表す音響特性調整値を登録した音響特性テーブルと、前記スピーカに出力する音声に、設定された前記音響特性調整値による調整を施す音響特性調整部と、音響特性制御部とを備えたものである。ここで、前記音響特性制御部は、接続されたモバイル装置から転送されたオーディオデータの音声の前記スピーカからの出力を開始する際に、当該オーディオデータの転送元のモバイル装置の位置を、前記複数のアンテナの無線信号の受信強度より算定し、算定した当該モバイル装置の位置が座席上であり、かつ、前記車内カメラが撮影した画像から当該モバイル装置が位置する座席に搭乗者が着席していることが認められる状態であるかどうかを調べ、前記状態である場合に、当該モバイル装置が位置する座席に対応づけて前記音響特性テーブルに登録されている前記音響特性調整値を、前記音響特性調整部に設定し、前記状態でない場合に、当該オーディオデータの転送元のモバイル装置に対応づけて前記モバイル装置テーブルに登録されている顔画像情報と、前記車内カメラが撮影した画像とに基づいて、当該オーディオデータの転送元のモバイル装置のユーザが着席している座席を識別し、識別した座席に対応づけて前記音響特性テーブルに登録されている前記音響特性調整値を、前記音響特性調整部に設定する。
ここで、以上の車載システムにおいて、接続されたモバイル装置から転送されるオーディオデータは、当該モバイル装置から転送されるビデオコンテンツのデータの一部として転送されるものであってよく、この場合、当該車載システムは、当該モバイル装置からビデオコンテンツのデータの一部として転送される動画データが表す映像を、当該車載システムに備えた表示装置に表示するものであってよい。
また、以上の車載システムにおいて、前記音響特性調整値は、前記スピーカから出力する音声の音像の定位位置を定めるものであることが望ましい。
以上のような車載システムによれば、スピーカから出力する音声のオーディオデータの転送元のモバイル装置の利用者が着席している座席を識別し、識別した座席に応じて、スピーカから出力する音声に施す音響特性の調整の調整値を設定することができる。よって、当該モバイル装置の利用者の聴取に適した音響環境を提供することができるようになる。
以上のように、本発明によれば、接続したポータブルオーディオプレイヤから転送されたオーディオデータの音声を出力可能なオーディオシステムにおいて、出力音声のオーディオデータの転送元となるポータブルオーディオプレイヤの利用者の聴取に適した音響環境が実現されるように、当該出力音声を調整することができる。
本発明の実施形態に係るオーディオシステムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るスピーカと車内カメラの配置を示す図である。 本発明の実施形態に係るモバイル装置テーブルと音響調整テーブルを示す図である。 本発明の実施形態に係る音像定位位置を示す図である。 本発明の実施形態に係る音響特性調整処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1に、本実施形態に係るオーディオ装置の構成を示す。
オーディオ装置1は自動車に搭載される装置であり、図示するように、表示装置101、入力装置102、メモリ103、車内カメラ104、複数のオーディオソース装置105、無線インタフェース106、オーディオプレイヤ107、サウンドプロセッサ108、アンプ109、複数のスピーカ110、制御部111を備えている。
ここで、オーディオソース装置105は、オーディオデータを出力するラジオ受信機やCDプレイヤなどの、オーディオ装置1がスピーカ110に出力する音声の音源となる機器である。
また、無線インタフェース106は、Bluetooth(登録商標)やWi-Fiなどの近距離無線通信または無線LANを介した無線通信を行う装置であり、オーディオ装置1は無線インタフェース106を介して自動車の搭乗者が携帯するモバイル装置2に接続することができる。なお、モバイル装置2は、ポータブルオーディオプレイヤとしての機能を備えており、オーディオファイルを格納した記憶装置を備え、記憶装置のオーディオファイルのオーディオデータを再生出力する。また、モバイル装置2は、無線インタフェース106と無線通信を行う機能と、記憶装置のオーディオファイルのオーディオデータを無線通信を介して転送する機能とを備えている。なお、より具体的には、モバイル装置2は、たとえば、ポータブルオーディオプレイヤやスマートフォンやタブレット装置などの携帯型の装置である。
次に、車内カメラ104は、たとえば、図2aに示すように前後に2つ配置され、自動車の各座席の着席者の顔を撮影する。また、スピーカ110は、たとえば、図2aに示すようにダッシュボード上や、自動車の各ドア内などに分散配置される。
図1に戻り、このようなオーディオ装置1の構成において、制御部111は、入力装置102と表示装置101を用いたユーザインタフェース上でユーザの各種操作を受け付けて各部を制御する。
すなわち、たとえば、制御部111は、ユーザの選択操作に応じて、複数のオーディオソース装置105と、無線インタフェース106に接続しているモバイル装置2とのうちのいずれか一つを音源装置に設定し、音源装置の、オーディオデータのオーディオプレイヤ107への転送を制御する。ここで、音源装置に設定されたモバイル装置2は、無線インタフェース106の無線通信を介した制御部111からの制御に従って、内蔵している記憶装置に記憶しているオーディオファイルのオーディオデータを無線通信、無線通信インタフェースを介してオーディオプレイヤ107に転送する。
一方、オーディオプレイヤ107は音源装置から転送されたオーディオデータを必要に応じて復号しサウンドプロセッサ108に出力する。
サウンドプロセッサ108は、オーディオプレイヤ107から入力するオーディオデータの音響特性を、制御部111から設定された音響特性調整値で調整する信号処理を行い、各スピーカ用のオーディオ信号を生成しアンプ109に出力する。ここで、サウンドプロセッサ108が行う音響特性を調整する信号処理としては、スピーカ110からの出力する音声の音像の定位位置を制御部111から設定された音像位置に調整する定位位置調整処理や、制御部111から設定された周波数ゲイン特性でスピーカ110からの出力する音声の周波数特性を調整するイコライズ処理や、サラウンドその他の音響効果をオーディオ信号に与えるエフェクト処理などがある。なお、スピーカ110からの出力音声の音像の定位位置は、定位位置調整処理によって、オーディオ信号の各音声チャネルの遅延時間や周波数特性や音量を調整することによって調整される。
そして、アンプ109はサウンドプロセッサ108から入力する各スピーカ用の音声信号を、制御部111から設定された増幅率で増幅し、各スピーカ110に出力する。
次に、オーディオ装置1のメモリ103には、モバイル装置テーブルと音響調整テーブルとが格納されている。
図3aに示すように、モバイル装置テーブルには、自動車の搭乗者となる人物(たとえば、自動車所有者の家族の各人)をユーザとして、各ユーザに対応するエントリ(図の各行)が設けられている。そして、各エントリには、対応するユーザが携帯するモバイル装置2の識別を表すモバイル装置識別情報と、対応するユーザの識別情報となるユーザ名と、ユーザの顔を撮影した画像である顔画像が登録されている。ここで、モバイル装置識別情報としては、モバイル装置2のデバイスネームやMACアドレスなどを用いることができる。なお、モバイル装置テーブルには、顔画像に代えて、顔画像中の顔のパターンの特徴を登録するようにしてもよい。
次に、図3bに示すように、音響調整テーブルには、ユーザ設定の音響特性調整値と、自動車の各席(運転席、助手席、右後席、中央後席、左後席等)用の音響特性調整値が格納されている。
ユーザ設定の音響特性調整値とは、ユーザが自身の好みに応じてオーディオ装置1に対して設定した音響特性調整値であり、制御部111は入力装置102の操作に応じてユーザ設定の音響特性調整値の編集を受け付け、音響調整テーブルに登録する。
ここで、ユーザ設定の音響特性調整値としては、サウンドプロセッサ108で行う定位位置調整処理でスピーカ110からの出力音声の音像を定位させる位置を指定する音像位置や、サウンドプロセッサ108で行うイコライズ処理で施す周波数特性調整に用いる周波数ゲイン特性などを登録する。
次に、自動車の各席用の音響特性調整値とは、その席でのオーディオ装置1の聴取に適した音響を実現できる音響特性調整値であり、各席用の音響特性調整値は予め音響調整テーブルに登録しておく。
また、各席用の音響特性調整値には、サウンドプロセッサ108で行う定位位置調整処理でスピーカ110からの出力音声の音像を定位させる位置を指定する音像位置や、サウンドプロセッサ108で行うイコライズ処理で施す周波数特性調整に用いる周波数ゲイン特性などを登録する。ただし、各席用の音響特性調整値には、音像位置のみを登録するようにしてもよい。
ここで、各席用の音響特性調整値として登録する音像位置は、たとえば、図4に示すように、運転席用の音響特性調整値の場合は運転席の運転席背もたれから約1m前方の位置401、助手席用の音響特性調整値の場合は助手席の運転席背もたれから約1m前方の位置402、右後席用の音響特性調整値の場合は右後席の運転席背もたれから約1m前方の位置403、左後席用の音響特性調整値の場合は左後席の運転席背もたれから約1m前方の位置404、中央後席用の音響特性調整値の場合は中央後席の運転席背もたれから約1m前方の位置405とする。
以下、制御部111が行う音響特性調整の動作について説明する。
まず、制御部111は、オーディオ装置1が起動したならば、まず、音響調整テーブルにユーザ設定の音響特性調整値として登録されている音像位置や周波数ゲイン特性等をサウンドプロセッサ108に設定することにより、ユーザ設定の音響特性調整値による音響の調整をサウンドプロセッサ108が行うように制御する。
そして、次に、制御部111は、以下に示す音響特性調整処理を開始する。
図5に、この音響特性調整処理の手順を示す。
図示するように音響特性調整処理において制御部111は、音源装置の変更の発生を監視する(ステップ502)。
そして、音源装置の変更が発生したならば(ステップ502)、新たに音源装置に設定された装置はモバイル装置2であるかどうかを調べる(ステップ504)。
そして、新たに音源装置に設定された装置がモバイル装置2であれば、モバイル装置テーブルの、新たに音源装置に設定されたモバイル装置2の識別を示すモバイル装置識別情報が登録されているエントリに登録されている顔画像を取得する(ステップ506)。
そして、モバイル装置テーブルから取得した顔画像と、車内カメラ104で撮影した自動車の各席の搭乗者の画像とより、新たに音源装置に設定されたモバイル装置2のユーザが着席している座席を識別する(ステップ508)。すなわち、ステップ508において、制御部111は、各車内カメラ104で撮影した各画像と、モバイル装置テーブルから取得した顔画像とのパターンマッチング等の画像認識処理により、モバイル装置テーブルから取得した顔画像と近似する画像パターンが含まれる撮影画像と、当該画像パターンの撮影画像中の位置とを算出し、算出した撮影画像と撮影画像中の位置より、モバイル装置テーブルから取得した顔画像と近似する画像パターンが撮影された被写体の車内空間中の位置を求め、求めた位置に対応する座席を、新たに音源装置に設定されたモバイル装置2のユーザが着席している座席として識別する。なお、モバイル装置テーブルに顔画像に代えて顔画像中の顔のパターンの特徴を登録した場合には、モバイル装置テーブルから取得した特徴と近似する特徴を有する画像パターンが含まれる撮影画像と、当該画像パターンの撮影画像中の位置とを算出し、算出した撮影画像と撮影画像中の位置より、モバイル装置テーブルから取得した特徴と近似する特徴を有する画像パターンが撮影された被写体の車内空間中の位置を求め、求めた位置に対応する座席を、新たに音源装置に設定されたモバイル装置2のユーザが着席している座席として識別する。
そして、次に、識別した座席が運転席であるかどうかを調べる(ステップ510)。
そして、新たに音源装置に設定されたモバイル装置2のユーザの着席座席が運転席でなければ、音響調整テーブルの識別した座席用の音響特性調整値として登録されている音像位置や周波数ゲイン特性等をサウンドプロセッサ108に設定し(ステップ512)、ステップ502からの処理に戻る。
一方、ステップ510で、ステップ508で識別した座席が運転席であると判定された場合には、運転席用の音響調整を行うかどうかを、表示装置101に適当な問い合わせメッセージを表示することによりユーザに問い合わせ(ステップ514)、入力装置102を介して運転席用の音響調整を行うことが指示された場合には(ステップ516)、音響調整テーブルの運転席用の音響特性調整値として登録されている音像位置や周波数ゲイン特性等をサウンドプロセッサ108に設定し(ステップ512)、ステップ502からの処理に戻る。一方、運転席用の音響調整を行わないことが指示された場合には(ステップ516)、音響調整テーブルにユーザ設定の音響特性調整値として登録されている音像位置や周波数ゲイン特性等をサウンドプロセッサ108に設定し(ステップ518)、ステップ502からの処理に戻る。
ここで、このように運転席についてのみ、運転席用の音響調整を行うかどうかをユーザに問い合わせた上で、ユーザ設定の音響特性調整値と運転席用の音響特性調整値とのうちのいずれかを設定するのは、ユーザ設定の音響特性調整値を設定するユーザは自動車の主たる運転者となるユーザであることが多く、ユーザ設定の音響特性調整値を設定したユーザについては、当該ユーザ設定の音響特性調整値を使用することにも妥当性があると考えられることによるものである。
次に、ステップ504において、新たに音源装置に設定された装置はモバイル装置2でないと判定された場合には、音響調整テーブルにユーザ設定の音響特性調整値として登録されている音像位置や周波数ゲイン特性等をサウンドプロセッサ108に設定し(ステップ518)、ステップ502からの処理に戻る。
なお、ステップ518の処理は、既にサウンドプロセッサ108に、音響調整テーブルにユーザ設定の音響特性調整値として登録されている音像位置や周波数ゲイン特性等が設定されている場合には、そのままステップ502からの処理に戻り、他の場合にのみ、音響調整テーブルにユーザ設定の音響特性調整値として登録されている音像位置や周波数ゲイン特性等をサウンドプロセッサ108に設定し、ステップ502からの処理に戻る処理としてよい。
以上、制御部111が行う音響特性調整処理について説明した。
なお、以上の音響特性調整処理は、ステップ508で識別した座席が運転席であると判定された場合には、無条件にステップ512に進んで、音響調整テーブルの運転席用の音響特性調整値として登録されている音像位置や周波数ゲイン特性等をサウンドプロセッサ108に設定し、ステップ502からの処理に戻るものとしてもよい。または、以上の音響特性調整処理は、ステップ508で識別した座席が運転席であると判定された場合には、無条件にステップ518に進み、音響調整テーブルにユーザ設定の音響特性調整値として登録されている音像位置や周波数ゲイン特性等をサウンドプロセッサ108に設定し、ステップ502からの処理に戻るものとしてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明した。
以上のように、本実施形態によれば、スピーカ110から音声を出力するオーディオデータの転送元のモバイル装置2の利用者の着席している座席を識別し、識別した座席の着席者の聴取に好適な音響特性が得られるように、スピーカ110から出力する音声に施す音響特性の調整の調整値を切り替えることができるので、当該モバイル装置2の利用者の聴取に適した音響環境を提供することができるようになる。
ところで、以上の実施形態は、図2bに示すように、モバイル装置2が無線通信のために出力する電波を受信する複数のアンテナ112を設け、制御部111において、各アンテナ112の各モバイル装置2が出力する電波の受信強度より、各モバイル装置2の位置を算定できるようにしてもよい。
そして、この場合には、上述した音響特性調整処理において、ステップ506、508の処理に代えて、新たに音源装置に設定されたモバイル装置2が出力する電波の各アンテナ112の受信強度より算定した当該モバイル装置2の位置に対応する座席を、新たに音源装置に設定されたモバイル装置2のユーザが着席している座席として識別する処理を行うようにしてもよい。
または、この場合には、上述した音響特性調整処理において、ステップ506、508の処理に代えて、新たに音源装置に設定されたモバイル装置2が出力する電波の各アンテナ112の受信強度より算定した当該モバイル装置2の位置が、座席に対応する位置であって、かつ、当該座席に搭乗者が着席している場合には、算定した当該モバイル装置2の位置に対応する座席を対象座席に設定し、他の場合には、モバイル装置テーブルの、新たに音源装置に設定されたモバイル装置2の識別を示すモバイル装置識別情報が登録されたエントリに登録されている顔画像と、車内カメラ104で撮影した自動車の各席の搭乗者の画像とより、新たに音源装置に設定されたモバイル装置2のユーザが着席している座席を識別し、識別した座席を対象座席に設定する処理を行うと共に、音響特性調整処理のステップ512を、音響調整テーブルの対象座席に設定されている座席用の音響特性調整値として登録されている音像位置や周波数ゲイン特性等をサウンドプロセッサ108に設定する処理とするようにしてもよい。なお、この場合に、座席に搭乗者が着席しているかどうかは、車内カメラ104の撮影画像中の当該座席に対応する領域の画像パターンより認識する。
このようにすることにより、新たに音源装置に設定されたモバイル装置2を、当該モバイル装置2のユーザではないユーザが借用して座席内で使用している場合にも、当該借用しているユーザにとって好適な音響特性でオーディオ装置1から音声を出力することができる。また、新たに音源装置に設定されたモバイル装置2を、ユーザが、コンソールなどの座席外の位置や空いている席の上に置いている場合でも、当該ユーザにとって好適な音響特性でオーディオ装置1から音声を出力することができる。
また、以上の実施形態は、モバイル装置2を接続し、接続したモバイル装置2から転送されたビデオを再生出力するAV装置においても同様に適用することができる。すなわち、この場合には、AV装置の構成を、以上に示したオーディオ装置1の構成のオーディオプレイヤ107を、モバイル装置2から転送されたビデオを再生し、再生した音声をサウンドプロセッサ108に出力し、再生した動画を表示装置101に表示するビデオプレイヤに置換した構成とすればよい。
1…オーディオ装置、2…モバイル装置、101…表示装置、102…入力装置、103…メモリ、104…車内カメラ、105…オーディオソース装置、106…無線インタフェース、107…オーディオプレイヤ、108…サウンドプロセッサ、109…アンプ、110…スピーカ、111…制御部、112…アンテナ。

Claims (7)

  1. 接続されたモバイル装置から転送されたオーディオデータの音声をスピーカから出力する、自動車に搭載された車載システムであって、
    前記自動車の車内を撮影する車内カメラと、
    顔を撮影した画像である顔画像または当該顔画像の特徴を顔画像情報として、モバイル装置に対応づけて、当該モバイル装置のユーザの顔画像情報を登録したモバイル装置テーブルと、
    前記自動車の座席の各々に対応づけて、音響特性の調整値を表す音響特性調整値を登録した音響特性テーブルと、
    前記スピーカに出力する音声に、設定された音響特性調整値による調整を施す音響特性調整部と、
    音響特性制御部とを有し、
    前記音響特性制御部は、
    接続されたモバイル装置から転送されたオーディオデータの音声の前記スピーカからの出力を開始する際に、
    当該オーディオデータの転送元のモバイル装置に対応づけて前記モバイル装置テーブルに登録されている顔画像情報と、前記車内カメラが撮影した画像とに基づいて、当該オーディオデータの転送元のモバイル装置のユーザが着席している座席を識別すると共に、
    識別した座席に対応づけて前記音響特性テーブルに登録されている前記音響特性調整値を、前記音響特性調整部に設定することを特徴とする車載システム。
  2. 請求項1記載の車載システムであって、
    前記音響特性テーブルには、さらに、ユーザから設定された音響特性調整値が登録されており、
    前記音響特性制御部は、接続されたモバイル装置から転送されたオーディオデータの音声の前記スピーカからの出力を開始する際に識別した座席が運転席である場合には、前記音響特性テーブルに登録されている前記ユーザから設定された前記音響特性調整値を、前記音響特性調整部に設定することを特徴とする車載システム。
  3. 請求項1記載の車載システムであって、
    前記音響特性テーブルには、さらに、ユーザから設定された音響特性調整値が登録されており、
    前記音響特性制御部は、接続されたモバイル装置から転送されたオーディオデータの音声の前記スピーカからの出力を開始する際に識別した座席が運転席である場合には、前記ユーザから設定された前記音響特性調整値による調整を行うかどうかをユーザに対して問い合わせ、調整を行う旨が指示された場合には、前記音響特性テーブルに登録されている前記ユーザから設定された前記音響特性調整値を、前記音響特性調整部に設定し、調整を行わない旨が指示された場合には、運転席に対応づけて前記音響特性テーブルに登録されている前記音響特性調整値を、前記音響特性調整部に設定することを特徴とする車載システム。
  4. 無線を介して接続されたモバイル装置から転送されたオーディオデータの音声をスピーカから出力する、自動車に搭載された車載システムであって、
    複数のアンテナと、
    前記自動車の座席の各々に対応づけて、音響特性の調整値を表す音響特性調整値を登録した音響特性テーブルと、
    前記スピーカに出力する音声に、設定された前記音響特性調整値による調整を施す音響特性調整部と、
    音響特性制御部とを有し、
    前記音響特性制御部は、
    接続されたモバイル装置から転送されたオーディオデータの音声の前記スピーカからの出力を開始する際に、
    当該オーディオデータの転送元のモバイル装置が位置している座席を、前記複数のアンテナの無線信号の受信強度より識別すると共に、
    識別した座席に対応づけて前記音響特性テーブルに登録されている前記音響特性調整値を、前記音響特性調整部に設定することを特徴とする車載システム。
  5. 無線を介して接続されたモバイル装置から転送されたオーディオデータの音声をスピーカから出力する、自動車に搭載された車載システムであって、
    複数のアンテナと、
    前記自動車の車内を撮影する車内カメラと、
    顔を撮影した画像である顔画像または当該顔画像の特徴を顔画像情報として、モバイル装置に対応づけて、当該モバイル装置のユーザの顔画像情報を登録したモバイル装置テーブルと、
    前記自動車の座席の各々に対応づけて、音響特性の調整値を表す音響特性調整値を登録した音響特性テーブルと、
    前記スピーカに出力する音声に、設定された前記音響特性調整値による調整を施す音響特性調整部と、
    音響特性制御部とを有し、
    前記音響特性制御部は、
    接続されたモバイル装置から転送されたオーディオデータの音声の前記スピーカからの出力を開始する際に、
    当該オーディオデータの転送元のモバイル装置の位置を、前記複数のアンテナの無線信号の受信強度より算定し、算定した当該モバイル装置の位置が座席上であり、かつ、前記車内カメラが撮影した画像から当該モバイル装置が位置する座席に搭乗者が着席していることが認められる状態であるかどうかを調べ、
    前記状態である場合に、当該モバイル装置が位置する座席に対応づけて前記音響特性テーブルに登録されている前記音響特性調整値を、前記音響特性調整部に設定し、
    前記状態でない場合に、当該オーディオデータの転送元のモバイル装置に対応づけて前記モバイル装置テーブルに登録されている顔画像情報と、前記車内カメラが撮影した画像とに基づいて、当該オーディオデータの転送元のモバイル装置のユーザが着席している座席を識別し、識別した座席に対応づけて前記音響特性テーブルに登録されている前記音響特性調整値を、前記音響特性調整部に設定することを特徴とする車載システム。
  6. 請求項1、2、3、4または5記載の車載システムであって、
    表示装置を備え、
    接続されたモバイル装置から転送されるオーディオデータは、当該モバイル装置から転送されるビデオコンテンツのデータの一部として転送され、
    当該車載システムは、当該モバイル装置からビデオコンテンツのデータの一部として転送される動画データが表す映像を前記表示装置に表示することを特徴とする車載システム。
  7. 請求項1、2、3、4、5または6記載の車載システムであって、
    前記音響特性調整値は、前記スピーカから出力する音声の音像の定位位置を定めるものであることを特徴とする車載システム。
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