JP2016224830A - カードリーダおよびカードロック機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】カードの引抜きを阻止する阻止爪が接触して引抜きが阻止されている状態のカードから阻止爪が外れるのを防止することが可能なカードリーダを提供する。【解決手段】このカードリーダでは、カード搬送路にカードが詰まったときにカード挿入口からのカードの引抜きを阻止するカードロック機構7は、モータ14と、カードに接触してカードの引抜きを阻止する阻止爪35aが形成されるとともにカードに阻止爪35aが接触する接触位置とカード搬送路から阻止爪35aが退避する退避位置との間で移動するロック部材15と、モータ14の動力をロック部材15に伝達する動力伝達機構16とを備えている。動力伝達機構16は、モータ14からロック部材15への動力の伝達方向において最もロック部材15側に配置される最終歯車25を備えており、ロック部材15には、最終歯車25と噛み合う扇形歯車35bが形成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、カードに記録されたデータの読取りやカードへのデータの記録を行うカードリーダに関する。また、本発明は、かかるカードリーダに搭載されて使用されるカードロック機構に関する。
従来、カードに記録されたデータの読取りやカードへのデータの記録を行うカードリーダが広く利用されている。カードリーダが利用される金融機関等の業界では、犯罪者がカードリーダ内でカードを意図的に詰まらせて、カードを不正に取得するいわゆるフィッシングが大きな問題となっている。そこで、従来、フィッシングを阻止するためのカードロック機構を備えるカードリーダが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のカードリーダでは、カードロック機構は、カード挿入口からのカードの引抜きを阻止するロックレバーを備えている。ロックレバーは、カードに接触してカードの引抜きを阻止する略三角形状のロック歯を備えている。このロックレバーは、支持ピンに回動可能に支持されている。また、ロックレバーは、連結レバー、扇状歯車および減速歯車列を介してモータに連結されている。連結レバーは、平板状に形成されており、連結レバーの一端側はロックレバーに回動可能に取り付けられ、連結レバーの他端側は扇状歯車に回動可能に取り付けられている。また、扇状歯車は、減速歯車列の最終歯車と噛み合っている。ロックレバーは、モータの動力によって、カード搬送路からロック歯が退避している位置と、ロック歯がカードに接触する位置との間で回動可能となっている。
特許文献1に記載のカードリーダでは、カード搬送路内でカードが異常停止してカードが詰まると、カードロック機構が作動して、カード搬送路から退避していたロック歯がカードに接触する。ロック歯は、カードにロック歯が接触しているときに、カードに向かうにしたがってカードリーダの奥側へ向かうように傾いている。そのため、カード挿入口からカードが引き抜かれると、カードにロック歯が刺さって、カード挿入口からのカードの引抜きが阻止される。
特開2006−155567号公報
特許文献1に記載のカードリーダでは、連結レバーを介してロックレバーと扇状歯車とが連結されているため、ロックレバーと連結レバーとの連結部分および連結レバーと扇状歯車との連結部分にがたつきが生じるおそれがある。また、連結レバーが平板状に形成されているため、連結レバーに大きな負荷がかかると、連結レバーが変形するおそれもある。本願発明者の検討によれば、特許文献1に記載のカードリーダにおいて、ロックレバーと連結レバーとの連結部分および連結レバーと扇状歯車との連結部分にがたつきが生じたり連結レバーが変形したりすると、モータが停止しているにもかかわらず、ロック歯が接触して引抜きが阻止されている状態のカードからロック歯が外れてカードが引き抜かれるおそれがあることが明らかになった。
そこで、本発明の課題は、カードの引抜きを阻止する阻止爪が接触して引抜きが阻止されている状態のカードから阻止爪が外れるのを防止することが可能なカードリーダおよびカードロック機構を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明のカードリーダは、カードが挿入されるとともに排出されるカード挿入口と、カード挿入口から挿入されたカードが搬送されるカード搬送路と、カード搬送路でカードが異常停止してカード搬送路にカードが詰まったときにカード挿入口からのカードの引抜きを阻止するカードロック機構とを備え、カードロック機構は、モータと、カードに接触してカードの引抜きを阻止する阻止爪が形成されるとともにモータから伝達される動力によってカードに阻止爪が接触する接触位置とカード搬送路から阻止爪が退避する退避位置との間で移動するロック部材と、モータの動力をロック部材に伝達する動力伝達機構とを備え、動力伝達機構は、モータからロック部材への動力の伝達方向において最もロック部材側に配置される最終歯車を備え、ロック部材には、最終歯車と噛み合う扇形歯車が形成されていることを特徴とする。
本発明のカードリーダでは、カードに接触してカードの引抜きを阻止する阻止爪が形成されるロック部材に、動力伝達機構の最終歯車と噛み合う扇形歯車が形成されている。すなわち、本発明では、阻止爪と扇形歯車とが一体で形成されている。そのため、本発明では、特許文献1に記載のカードリーダのように、ロックレバーと連結レバーとの連結部分および連結レバーと扇状歯車との連結部分にがたつきが生じたり連結レバーが変形したりすることはない。したがって、本発明では、阻止爪が接触して引抜きが阻止されている状態のカードから阻止爪が外れるのを防止することが可能になる。
本発明において、動力伝達機構は、モータの出力軸に固定されるねじ歯車と、ねじ歯車と噛み合うはす歯歯車とから構成されるウォームギヤを備えるとともに、はす歯歯車が固定される第1回転軸と、第1回転軸に固定される第1歯車と、第1歯車からの動力が伝達される第2歯車と、第1回転軸と平行に配置され第2歯車が相対回転可能に保持される第2回転軸と、第2回転軸に固定される最終歯車と、第2回転軸の軸方向へ突出するように第2歯車の側面に固定される2本の歯車側ピンと、第2回転軸の径方向の両側へ突出するようにかつ2本の歯車側ピンに接触可能となるように第2回転軸に固定される軸側ピンとを備え、2本の歯車側ピンと軸側ピンとによってピンクラッチが構成され、モータは、カード搬送路で搬送されるカードの厚さ方向と出力軸の軸方向とが平行になるように配置され、第1回転軸および第2回転軸は、カード搬送路で搬送されるカードの搬送方向とカードの厚さ方向とに直交するカードの幅方向と、第1回転軸および第2回転軸の軸方向とが平行になるように配置され、カードロック機構は、ロック部材を回動可能に保持する固定軸またはロック部材と一緒に回動する回動軸を備え、ロック部材は、固定軸または回動軸を中心に回動して、接触位置と退避位置との間を移動することが好ましい。
ウォームギヤの減速効率は良いため、このように構成すると、カードへの阻止爪の接触圧を十分に確保することが可能になる。また、このように構成すると、カードに引き抜かれる力が働いたときに、ピンクラッチの作用で阻止爪がカードと一緒に引抜き方向へ動くため、カードの表面に阻止爪をさらに押し付けたり食い込ませたりすることが可能になる。さらに、このように構成すると、ウォームギヤによって、動力伝達機構を短縮することが可能になるとともに、モータの出力軸と、第1回転軸および第2回転軸とを直交配置することが可能になるため、動力伝達機構を小型化することが可能になる。したがって、ウォームギヤ、歯車およびピンクラッチをコンパクトに配置して、阻止爪がカードから外れることを防止する小型のカードロック機構を実現することが可能になる。
本発明では、カードの厚さ方向において、第2回転軸は、カードの厚さ方向におけるモータの一端とモータの他端との間に配置されていることが好ましい。このように構成すると、カードの厚さ方向においてカードロック機構を小型化することが可能になる。
本発明において、第1歯車および第2歯車は、はす歯歯車よりもカードの幅方向の一方側に配置され、最終歯車とロック部材とは、はす歯歯車よりもカードの幅方向の他方側に配置され、カードの搬送方向において、モータの出力軸と、第1回転軸と、第2回転軸と、固定軸または回動軸とがこの順番で配置されていることが好ましい。このように構成すると、カードの幅方向においてモータを中心にしてカードロック機構の構成部品を配置することが可能になるとともに、カードの搬送方向にカードロック機構の構成部品を配列することが可能になる。したがって、カードの幅方向においてカードロック機構を小型化することが可能になる。
本発明において、カードの幅方向の一方を第1方向とし、カードの幅方向の他方を第2方向とすると、はす歯歯車は、第1歯車よりも第1方向側に配置され、歯車側ピンは、第2方向へ突出するように第2歯車の第2方向側の側面に固定され、軸側ピン、最終歯車およびロック部材は、第2歯車よりも第2方向側に配置されていることが好ましい。このように構成すると、カードロック機構の構成部品をカードの幅方向に配列することが可能になるため、カードの搬送方向においてカードロック機構を小型化することが可能になる。
本発明において、たとえば、カードの厚さ方向の一方を第3方向とし、カードの厚さ方向の他方を第4方向とすると、モータは、出力軸が第3方向側に突出するように配置され、阻止爪は、退避位置から接触位置へロック部材が移動するときに第4方向側へ移動する。
本発明において、カードロック機構は、カード搬送路で搬送されるカードの搬送方向とカードの厚さ方向とに直交するカードの幅方向におけるカードロック機構の一方の側面を構成する平板状の第1側板と、カードの幅方向におけるカードロック機構の他方の側面を構成する平板状の第2側板とを備え、ロック部材および動力伝達機構は、カードの幅方向において第1側板と第2側板との間に配置されていることが好ましい。このように構成すると、たとえば、第1側板を基準にして第1側板上にロック部材および動力伝達機構を配置してから第2側板を取り付けることで、カードロック機構を組み立てることが可能になる。したがって、カードロック機構を容易に組み立てることが可能になる。
本発明において、カードロック機構は、発光素子と発光素子からの光を受光する受光素子とを有する光学式センサと、ロック部材と一緒に移動するとともにロック部材が退避位置にあるときに発光素子から受光素子へ向かう光を遮る遮蔽部材とを備えることが好ましい。このように構成すると、光学式センサと遮蔽部材とを用いて、ロック部材が退避位置にあることを検知することが可能になる。
本発明において、カードロック機構は、モータとロック部材と動力伝達機構とが取り付けられる支持フレームを備え、カード搬送路で搬送されるカードの搬送方向とカードの厚さ方向とに直交するカードの幅方向における支持フレームの側面には、カードの厚さ方向を長手方向とするスリット状の係合溝が形成され、カードリーダの本体フレームには、係合溝が係合する係合壁部が形成されていることが好ましい。このように構成すると、阻止爪が接触して引抜きが阻止されている状態のカードが犯罪者によってカード挿入口から引き抜かれたときに本体フレームからカードロック機構が外れてしまうのを、支持フレームに形成される係合溝と本体フレームに形成される係合壁部とによって防止することが可能になる。
また、上記の課題を解決するため、本発明のカードロック機構は、カードが挿入されるとともに排出されるカード挿入口と、カード挿入口から挿入されたカードが搬送されるカード搬送路とが形成されるカードリーダに搭載されて使用されるとともに、カード搬送路でカードが異常停止してカード搬送路にカードが詰まったときにカード挿入口からのカードの引抜きを阻止するカードロック機構であって、モータと、カードに接触してカードの引抜きを阻止する阻止爪が形成されるとともにモータから伝達される動力によってカードに阻止爪が接触する接触位置とカード搬送路から阻止爪が退避する退避位置との間で移動するロック部材と、モータの動力をロック部材に伝達する動力伝達機構とを備え、動力伝達機構は、モータからロック部材への動力の伝達方向において最もロック部材側に配置される最終歯車を備え、ロック部材には、最終歯車と噛み合う扇形歯車が形成されていることを特徴とする。
本発明のカードロック機構では、カードに接触してカードの引抜きを阻止する阻止爪が形成されるロック部材に、動力伝達機構の最終歯車と噛み合う扇形歯車が形成されている。そのため、本発明では、特許文献1に記載のカードリーダのように、ロックレバーと連結レバーとの連結部分および連結レバーと扇状歯車との連結部分にがたつきが生じたり連結レバーが変形したりすることはない。したがって、本発明では、阻止爪が接触して引抜きが阻止されている状態のカードから阻止爪が外れるのを防止することが可能になる。
以上のように、本発明では、カードの引抜きを阻止する阻止爪が接触して引抜きが阻止されている状態のカードから阻止爪が外れるのを防止することが可能になる。
本発明の実施の形態1にかかるカードリーダの斜視図である。 図1に示すカード挿入部の、カード搬送路よりも下側部分の斜視図である。 図2に示す状態から下フレームを取り除いた状態の斜視図である。 図3に示すカードロック機構を別の角度から示す斜視図である。 図4に示す第2歯車と第2回転軸との間に配置されるピンクラッチの構成を説明するための概略図である。 本発明の実施の形態2にかかるカードリーダの概略平面図である。 図6に示すカードロック機構の側面図である。 図7に示すカードロック機構の斜視図である。 図8に示すカードロック機構を別の方向から示す斜視図である。 図7に示すカードロック機構からノブを取り外した状態の平面図である。 図8に示すカードロック機構から支持フレームおよびノブ等を取り外した状態を別の角度から示す斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
[実施の形態1]
(カードリーダの概略構成)
図1は、本発明の実施の形態1にかかるカードリーダ1の斜視図である。図2は、図1に示すカード挿入部4の、カード搬送路よりも下側部分の斜視図である。
本形態のカードリーダ1は、カード2に記録された磁気データの読取りおよびカード2への磁気データの記録の少なくとも一方を行うための装置であり、ATM(Automated Teller Machine)等の所定の上位装置に搭載されて使用される。このカードリーダ1は、カード2が挿入されるとともに排出されるカード挿入口3が形成されるカード挿入部4と、本体部5とを備えている。カードリーダ1の内部には、カード挿入口3から挿入されたカード2が搬送されるカード搬送路が形成されている。また、カードリーダ1は、犯罪者の不正行為等によってカード搬送路でカード2が異常停止してカード搬送路にカード2が詰まったときに、カード挿入口3からのカード2の引抜きを阻止するカードロック機構7を備えている。すなわち、カードロック機構7は、カードリーダ1に搭載されて使用されている。
カード2は、厚さが0.7〜0.8mm程度の塩化ビニール製のカードである。本形態のカード2は、国際規格(たとえば、ISO/IEC7811)やJIS規格(たとえば、JISX6302)に準拠した磁気ストライプ付きのカードであり、四隅に丸みを持った略長方形状に形成されている。カード2には、磁気データが記録される磁気ストライプが形成されている。また、カード2には、ICチップが内蔵されている。なお、カード2は、厚さが0.18〜0.36mm程度のPET(ポリエチレンテレフタレート)カードであっても良いし、所定の厚さの紙カード等であっても良い。
本形態では、図1等に示すX方向でカード2が搬送される。具体的には、X1方向にカード2が取り込まれ、X2方向にカード2が排出される。すなわち、X方向は、カード搬送路で搬送されるカード2の搬送方向であり、X1方向は、カード2の取込方向であり、X2方向は、カード2の排出方向である。また、本形態では、カード2の短手方向とX方向とが一致するように、カードリーダ1にカード2が取り込まれる。また、カード2の短手方向とX方向とが一致するように、カードリーダ1内でカード2が搬送される。すなわち、カードリーダ1は、カード2の短手方向でカード2を搬送して所定の処理を実行するように構成されている。
また、X方向に直交するZ方向は、カード搬送路の高さ方向であり、カード搬送路で搬送されるカード2の厚さ方向である。また、X方向とZ方向とに直交するY方向は、カード搬送路の幅方向であり、カード搬送路で搬送されるカード2の幅方向である。本形態では、Z方向と鉛直方向とが一致するようにカードリーダ1が配置されている。以下の説明では、X方向を「前後方向」、Y方向を「左右方向」、Z方向を「上下方向」とし、また、X1方向側を「奥(後ろ)」側、X2方向側を「前」側、Y1方向側を「右」側、Y2方向側を「左」側、Z1方向側を「上」側、Z2方向側を「下」側とする。なお、本形態では、右方向(Y1方向)は、カード2の幅方向の一方である第1方向となっており、左方向(Y2方向)は、カード2の幅方向の他方である第2方向となっている。
カード挿入部4は、本体部5の前端面に取り付けられている。本体部5は、カード2に記録された磁気データの読取りおよびカード2への磁気データの記録の少なくともいずれか一方を行う磁気ヘッド(図示省略)と、カード2に内蔵されるICチップとの間でデータの通信を行うためのIC接点(図示省略)を備えている。
磁気ヘッドは、カード搬送路の下側からカード搬送路に臨むように配置されている。また、磁気ヘッドは、左右方向へ移動可能なキャリッジ(図示省略)に搭載されている。キャリッジは、キャリッジ駆動機構8に連結されており、磁気ヘッドは、キャリッジと一緒に左右方向へ移動する。また、磁気ヘッドは、カード2に接触可能な位置とカード搬送路から退避する位置との間で上下動する。IC接点は、カード搬送路の上側からカード搬送路に臨むように配置されている。また、IC接点は、IC接点ブロックに固定されている。IC接点ブロックは、IC接点ブロック駆動機構に連結されており、IC接点は、カード2に接触可能な位置とカード搬送路から退避する位置との間で上下動する。
また、本体部5は、カード2に当接してカード2を搬送する搬送ローラ10(図1参照)と、搬送ローラ10に対向配置されるパッドローラ11(図2参照)とを備えている。搬送ローラ10は、上側からカード搬送路に臨むように配置されている。パッドローラ11は、下側からカード搬送路に臨むように配置されている。
(カードロック機構の構成)
図3は、図2に示す状態から下フレーム13を取り除いた状態の斜視図である。図4は、図3に示すカードロック機構7を別の角度から示す斜視図である。図5は、図4に示す平歯車23と回転軸24との間に配置されるピンクラッチ31の構成を説明するための概略図である。
カードロック機構7は、モータ14と、カード2の引抜きを阻止するためのロック部材15と、モータ14の動力をロック部材15に伝達する動力伝達機構16とを備えている。このカードロック機構7は、カード搬送路の下側に配置されている。具体的には、カードロック機構7は、図2に示すように、カード挿入部4におけるカード搬送路の下面部分を構成する下フレーム13の下側に配置されている。下フレーム13には、ロック部材15を構成する後述の阻止爪35aが通過する通過孔13aが上下方向に貫通するように形成されている。また、カードロック機構7は、ロック部材15が後述の退避位置にあることを検知するための検知機構12を備えている(図3参照)。
モータ14は、軸方向の長さが短い扁平モータである。このモータ14は、モータ14の出力軸14aの軸方向と上下方向とが平行になるように配置されている。すなわち、モータ14は、出力軸14aの軸方向と上下方向とが一致するように配置されている。また、モータ14は、出力軸14aが上側へ突出するように、支持フレーム17に固定されている。支持フレーム17は、下フレーム13の下側に固定されている。動力伝達機構16は、出力軸14aに固定されるねじ歯車18と、ねじ歯車18と噛み合うはす歯歯車19とから構成されるウォームギヤ20を備えている。モータ14からロック部材15への動力の伝達方向において、ねじ歯車18は、はす歯歯車19よりもモータ14側に配置されている。
また、動力伝達機構16は、はす歯歯車19が固定される回転軸21と、回転軸21に固定される平歯車22と、平歯車22と噛み合う平歯車23と、回転軸21と平行に配置され平歯車23が相対回転可能に保持される回転軸24と、回転軸24に固定される平歯車25とを備えている。本形態の回転軸21は第1回転軸であり、回転軸24は第2回転軸であり、平歯車22は第1歯車であり、平歯車23は第2歯車である。また、平歯車25は、モータ14からロック部材15への動力の伝達方向において最もロック部材15側に配置される最終歯車である。この平歯車25は、ロック部材15を構成する後述のロック板35に形成される扇形歯車35bと噛み合っている。
回転軸21は、回転軸21の軸方向と左右方向とが平行になるように配置されている。すなわち、回転軸21は、その軸方向と左右方向とが一致するように配置されている。また、回転軸21は、中空状に形成されている。すなわち、回転軸21は、細長い円筒状に形成されている。回転軸21の内周側には、固定軸28が挿通されている。固定軸28は、固定軸28の軸方向と左右方向とが一致するように支持フレーム17に固定されている。はす歯歯車19は、回転軸21の右端側に固定され、平歯車22は、回転軸21の左端側に固定されている。すなわち、はす歯歯車19は、平歯車22よりも右側に配置されている。また、はす歯歯車19は、ねじ歯車18の奥側に配置されている。すなわち、回転軸21は、ねじ歯車18よりも奥側に配置されている。
回転軸24は、回転軸24の軸方向と左右方向とが平行になるように配置されている。すなわち、回転軸24は、その軸方向と左右方向とが一致するように配置されている。また、回転軸24は、支持フレーム17に回転可能に保持されている。回転軸24は、上下方向において、モータ14の上端とモータ14の下端との間に配置されている。また、回転軸24は、回転軸21よりも前側に配置されている。平歯車23は、回転軸24の右端側で回転軸24に相対回転可能に保持されている。平歯車25は、回転軸24の左端側に固定されており、平歯車23よりも左側に配置されている。
平歯車23の左側面には、円柱状の2本の歯車側ピン29が左方向へ突出するように固定されている(図5参照)。2本の歯車側ピン29は、回転軸24を中心とする180°ピッチで平歯車23に固定されている。回転軸24には、その径方向の両側へ突出する軸側ピン30が固定されている(図5参照)。軸側ピン30は、2本の歯車側ピン29に接触可能となるように、平歯車23よりも左側に配置されている。本形態では、2本の歯車側ピン29と軸側ピン30とによって、モータ14とロック部材15との間の動力伝達経路において平歯車23と回転軸24との間の動力伝達を断続するピンクラッチ31が構成されている。
ロック部材15は、平歯車23よりも左側に配置されている。このロック部材15は、カード2に接触してカード2の引抜きを阻止する阻止爪35aが形成される2枚のロック板35を備えている。ロック板35には、阻止爪35aに加えて、平歯車25と噛み合う扇形歯車35bが形成されている。ロック板35は、平板状に形成されており、ロック板35の厚さ方向と左右方向とが一致するように配置されている。ロック板35の前端側部分は、支持フレーム17に固定される固定軸36に回動可能に保持されている。すなわち、ロック部材15の前端側部分は、固定軸36に回動可能に保持されている。固定軸36は、固定軸36の軸方向と左右方向とが一致するように配置されている。2枚のロック板35は、左右方向に所定の間隔をあけた状態で固定軸36に保持されている。
阻止爪35aは、ロック板35の上端側に形成されている。また、阻止爪35aは、固定軸36よりも奥側に配置されている。阻止爪35aは、左右方向から見たときに先端側に向かうにしたがってその幅が狭くなる三角形状に形成されている。すなわち、阻止爪35aの先端は尖っている。扇形歯車35bは、平歯車25と噛み合う複数の歯を備えている。この扇形歯車35bは、ロック板35の奥端側に形成されている。具体的には、ロック板35の奥端側部分は、左右方向から見たときの形状が固定軸36を中心とする扇形状となるように形成されており、扇形歯車35bは、ロック板35の奥端面に形成されている。
ロック部材15は、阻止爪35aが下側からカード2に接触するように、カード搬送路の下側に配置されている。また、ロック部材15は、阻止爪35aが下フレーム13の通過孔13aを通過して、下側からカード2に接触するように配置されている。
ロック部材15は、動力伝達機構16を介してモータ14から伝達される動力によって、カード2に阻止爪35aが接触する接触位置と、カード搬送路から阻止爪35aが退避する退避位置との間で移動可能となっている。すなわち、ロック部材15は、モータ14から伝達される動力によって、固定軸36を中心に回動して、接触位置と退避位置との間を移動する。退避位置にロック部材15があるときには、阻止爪35aは、下フレーム13の下側に配置されており、カード2に接触することはない。一方、接触位置にロック部材15があるときには、図2に示すように、阻止爪35aの先端側は、下フレーム13の上側へ突出しており、カード2に接触可能となっている。このときには、阻止爪35aの基端側は、通過孔13aの中に配置されている。
本形態では、平歯車25が図4の時計回りの方向(以下、この方向を「時計方向」とする)へ回動するようにモータ14が回転すると、ロック部材15が固定軸36を中心にして図4の反時計回りの方向(以下、この方向を「反時計方向」とする)へ回動して、退避位置から接触位置に向かってロック部材15が移動する。また、平歯車25が反時計方向へ回動するようにモータ14が回転すると、ロック部材15が固定軸36を中心にして時計方向へ回動して、接触位置から退避位置に向かってロック部材15が移動する。なお、ロック部材15には、左右方向の両側へ突出するガイドピン37が固定されている。ガイドピン37は、支持フレーム17に形成されるガイド溝17a(図3参照)に係合している。接触位置と退避位置との間を移動するロック部材15は、ガイドピン37とガイド溝17aとによって案内される。
ロック部材15が接触位置にあるときには、阻止爪35aは、図2に示すように、上側に向かうにしたがって奥側に向かうように傾斜している。具体的には、ロック部材15が接触位置にあるときに、三角形状に形成される阻止爪35aの先端が奥上側に向かうように、阻止爪35aは、奥上側に向かって突出している。阻止爪35aが接触している状態のカード2に前側への引抜き力が作用すると、ロック部材15に反時計方向の回動力が生じて、阻止爪35aの先端がカード2に突き刺さる。
検知機構12は、図3に示すように、センサ40と遮蔽部材41とを備えている。センサ40は、発光素子とこの発光素子からの光を受光する受光素子とを有する透過型の光学式センサである。このセンサ40は、支持フレーム17の左端側に固定されている。遮蔽部材41は、平板状に形成されており、遮蔽部材41の厚さ方向と左右方向とが一致するように配置されている。また、遮蔽部材41は、ロック部材15よりも左側に配置されている。
遮蔽部材41は、支持フレーム17に固定される固定軸42に回動可能に保持されている。固定軸42は、固定軸42の軸方向と左右方向とが一致するように配置されている。遮蔽部材41には、ガイドピン37の左端側部分が挿通されるカム溝41aが形成されており、遮蔽部材41は、ロック部材15と一緒に移動する。具体的には、ロック部材15が回動すると、遮蔽部材41は、固定軸42を中心に回動する。また、遮蔽部材41は、ロック部材15が退避位置にあるときに、センサ40の発光素子から受光素子へ向かう光を遮る。そのため、検知機構12によって、ロック部材15が退避位置にあることが検知される。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、カード2に接触してカード2の引抜きを阻止する阻止爪35aが形成されるロック板35に、平歯車25と噛み合う扇形歯車35bが形成されている。すなわち、本形態では、阻止爪35aと扇形歯車35bとが一体で形成されている。そのため、本形態では、特許文献1に記載のカードリーダのように、ロックレバーと連結レバーとの連結部分および連結レバーと扇状歯車との連結部分にがたつきが生じたり連結レバーが変形したりすることはない。したがって、本形態では、阻止爪35aが接触して引抜きが阻止されている状態のカード2から阻止爪35aが外れるのを防止することが可能になる。
本形態では、ねじ歯車18およびはす歯歯車19は、平歯車22、23よりも右側に配置されるとともに、歯車側ピン29は、左方向へ突出するように平歯車23の左側面に固定されており、軸側ピン30、平歯車25およびロック部材15は、平歯車22、23よりも左側に配置されている。すなわち、本形態では、カードロック機構7の構成部品が左右方向に配列されている。そのため、本形態では、前後方向においてカードロック機構7を小型化することが可能になる。
特に本形態では、回転軸21がねじ歯車18よりも奥側に配置され、回転軸24が回転軸21よりも前側に配置されているため、前後方向においてカードロック機構7をより小型化することが可能になる。また、本形態では、上下方向において、モータ14の上端とモータ14の下端との間に回転軸24が配置されているため、上下方向においてカードロック機構7を小型化することが可能になる。
本形態では、動力伝達機構16がピンクラッチ31を備えているため、モータ14の出力をロック部材15まで確実に伝達してロック部材15を駆動させることに加え、引き抜きによるカード2の不正取り出しをさらに有効に防止することが可能になる。すなわち、本形態では、僅かでも引き抜き方向にロック部材15が動ける構成となっており、カード2と一緒にロック部材15を動かすことができるため、カード2の引き抜き時にロック部材15が全く動かない場合と比較して、カード2の表面に阻止爪35aをさらに押し当てたり食い込ませたりすることが可能となる。また、本形態では、引き抜きによるカード2不正取り出し時には、ピンクラッチ31の作用によって、所定の間、回転軸24が空転するため、阻止爪35aがカード2にさらに食い込むのを許容する。その一方で、カード2がカードリーダ1の奥側へと押し込まれたときは、ピンクラッチ31の作用で回転軸24は空転せず、ロック部材15の動きを規制してカード2がそれ以上奥へと動かないようにすることができる。
[実施の形態2]
本形態のカードリーダ51は、実施の形態1のカードリーダ1と同様に、カード2に記録された磁気データの読取りおよびカード2への磁気データの記録の少なくとも一方を行うための装置であり、ATM等の所定の上位装置に搭載されて使用される。以下、このカードリーダ51の構成を説明する。なお、以下では、実施の形態1と同一または共通の構成には同一の符号を付して、その説明を省略または簡略化する。
(カードリーダの概略構成)
図6は、本発明の実施の形態2にかかるカードリーダ51の概略平面図である。図7は、図6に示すカードロック機構57の側面図である。
実施の形態1のカードリーダ1と同様に、カードリーダ51には、カード2が挿入されるとともに排出されるカード挿入口3が形成されている。また、カードリーダ51の内部には、カード挿入口3から挿入されたカード2が搬送されるカード搬送路が形成されている。このカードリーダ51は、犯罪者の不正行為等によってカード搬送路でカード2が異常停止してカード搬送路にカード2が詰まったときに、カード挿入口3からのカード2の引抜きを阻止するカードロック機構57を備えている。また、カードリーダ51は、カード2に記録された磁気データの読取りおよびカード2への磁気データの記録の少なくともいずれか一方を行う磁気ヘッド(図示省略)や、カード2に内蔵されるICチップとの間でデータの通信を行うためのIC接点(図示省略)を備えている。
実施の形態1と同様に、本形態では、図6等に示すX方向でカード2が搬送される。また、X1方向にカード2が取り込まれ、X2方向にカード2が排出される。また、本形態では、カード2の長手方向とX方向とが一致するように、カードリーダ51にカード2が取り込まれ、カード2の長手方向とX方向とが一致するように、カードリーダ51内でカード2が搬送される。以下の説明では、実施の形態1と同様に、X方向を「前後方向」、Y方向を「左右方向」、Z方向を「上下方向」とし、また、X1方向側を「奥(後ろ)」側、X2方向側を「前」側、Y1方向側を「右」側、Y2方向側を「左」側、Z1方向側を「上」側、Z2方向側を「下」側とする。なお、Z方向は、カード搬送路で搬送されるカード2の厚さ方向であり、Y方向は、カード搬送路で搬送されるカード2の幅方向である。また、本形態では、上方向(Z1方向)は、カード2の厚さ方向の一方である第3方向となっており、下方向(Z2方向)は、カード2の厚さ方向の他方である第4方向となっている。
カードリーダ51の本体フレーム56には、カードロック機構57に形成される後述の係合溝69dに係合する係合壁部56aが形成されている。係合壁部56aは、カード搬送路の上面部分を構成する上面部から上側に向かって立ち上がるように形成されている。また、係合壁部56aは、平板状に形成されており、その厚さ方向と前後方向とが一致するように配置されている。係合壁部56aの左端は、本体フレーム56の左側面を構成する側壁部56bに繋がっている。また、係合壁部56aの右端は、平板状に形成される壁部56cに繋がっている。壁部56cは、カード搬送路の上面部分を構成する上面部から上側に向かって立ち上がるように形成されており、その厚さ方向と左右方向とが一致するように配置されている。
(カードロック機構の構成)
図8は、図7に示すカードロック機構57の斜視図である。図9は、図8に示すカードロック機構57を別の方向から示す斜視図である。図10は、図7に示すカードロック機構57からノブ71を取り外した状態の平面図である。図11は、図8に示すカードロック機構57から支持フレーム67およびノブ71等を取り外した状態を別の角度から示す斜視図である。
カードロック機構57は、カード搬送路の上側に配置されている。このカードロック機構57は、カードロック機構7と同様に、検知機構12とモータ14とロック部材15と動力伝達機構16とを備えている。また、カードロック機構57は、検知機構12、モータ14、ロック部材15および動力伝達機構16が取り付けられる支持フレーム67を備えている。支持フレーム67は、第1フレーム68および第2フレーム69の2個のフレームと、第1フレーム68と第2フレーム69とを繋ぐための連結軸70とによって構成されている。第1フレーム68および第2フレーム69は、鋼板等の金属板を所定の形状に折り曲げることで形成されている。
第1フレーム68は、支持フレーム67の右側面を構成する平板状の側面部68aと、モータ14が固定される平板状のモータ固定部68bと、後述のセンサ基板73が固定される平板状の基板固定部68cとから構成されている。側面部68aは、その厚さ方向と左右方向とが一致するように配置されている。モータ固定部68bは、その厚さ方向と上下方向とが一致するように配置されている。また、モータ固定部68bは、側面部68aの下端の奥端側に繋がっており、側面部68aの奥端側から左側に向かって伸びている。基板固定部68cは、その厚さ方向と前後方向とが一致するように配置されている。また、基板固定部68cは、側面部68aの前端に繋がっており、側面部68aの前端から左側に向かって伸びている。本形態の側面部68aは、左右方向におけるカードロック機構57の一方の側面を構成する第1側板である。
第2フレーム69は、支持フレーム67の左側面を構成する平板状の側面部69aと、側面部69aの上端面に繋がる平板状の上面部69bと、側面部69aと平行に配置される平板状の内側面部69cとから構成されている。側面部69aは、その厚さ方向と左右方向とが一致するように配置されている。上面部69bは、その厚さ方向と上下方向とが一致するように配置されている。また、上面部69bは、側面部69aの上端の前端側に繋がっており、側面部69aの前端側から右側に向かって伸びている。内側面部69cは、その厚さ方向と左右方向とが一致するように配置されている。また、内側面部69cは、上面部69bの右端に繋がっており、上面部69bの右端から下側に向かって伸びている。本形態の側面部69aは、左右方向におけるカードロック機構57の他方の側面を構成する第2側板である。連結軸70は、連結軸70の軸方向と左右方向とが一致するように配置されている。また、連結軸70は、側面部68aと内側面部69cとの間に配置されている。
側面部69a(すなわち、支持フレーム67の左側面)には、上下方向を長手方向とするスリット状の係合溝69dが形成されている。係合溝69dは、側面部69aの下端面から上側に向かって形成されている。また、係合溝69dは、左右方向で側面部69aを貫通するように側面部69aの前端側に形成されている。前後方向における係合溝69dの幅は、本体フレーム56の係合壁部56aの厚さ(前後方向の厚さ)とほぼ等しくなっている。図7に示すように、係合溝69dは、係合壁部56aに係合している。なお、本形態では、図示を省略するネジによって本体フレーム56の側壁部56bに側面部69aが固定されることで、カードロック機構57が本体フレーム56に固定されている。
モータ14は、モータ14の出力軸14aの軸方向と上下方向とが平行になるように配置されており、出力軸14aが上側へ突出するように、支持フレーム67のモータ固定部68bに固定されている。実施の形態1と同様に、動力伝達機構16は、ねじ歯車18とはす歯歯車19とから構成されるウォームギヤ20を備えている。また、動力伝達機構16は、回転軸21と平歯車22と平歯車23と回転軸24と平歯車25とを備えている。平歯車25は、ロック部材15を構成する後述のロック板85に形成される扇形歯車85cと噛み合っている。動力伝達機構16は、左右方向において、側面部68aと側面部69aとの間に配置されている。
ねじ歯車18の上端側には、出力軸14aを手動で回転させるためのノブ71が固定されている。回転軸21は、細長い円筒状に形成されており、回転軸21の軸方向と左右方向とが一致するように配置されている。回転軸21の内周側には、固定軸28が挿通されており、固定軸28は、固定軸28の軸方向と左右方向とが一致するように支持フレーム67に固定されている。はす歯歯車19は、回転軸21の略中心位置に固定され、平歯車22は、回転軸21の左端側に固定されている。すなわち、平歯車22は、はす歯歯車19よりも左側に配置されている。また、はす歯歯車19は、ねじ歯車18の前側に配置されており、回転軸21は、ねじ歯車18よりも前側に配置されている。すなわち、回転軸21は、出力軸14aよりも前側に配置されている。
回転軸24は、回転軸24の軸方向と左右方向とが一致するように配置されており、支持フレーム67に回転可能に保持されている。この回転軸24は、上下方向において、モータ14の上端とモータ14の下端との間に配置されている。また、回転軸24は、回転軸21よりも前側に配置されている。平歯車23は、回転軸24の左端側で回転軸24に相対回転可能に保持されており、はす歯歯車19よりも左側に配置されている。平歯車25は、回転軸24の右端側に固定されている。この平歯車25は、左右方向において、側面部68aと内側面部69cとの間に配置されている。また、平歯車25は、はす歯歯車19よりも右側に配置されている。
平歯車23の右側面には、実施の形態1と同様に、円柱状の2本の歯車側ピン29が右方向へ突出するように固定されている。2本の歯車側ピン29は、回転軸24を中心とする180°ピッチで平歯車23に固定されている。回転軸24には、その径方向の両側へ突出する軸側ピン30が固定されている。軸側ピン30は、2本の歯車側ピン29に接触可能となるように、平歯車23よりも右側に配置されている。本形態においても、2本の歯車側ピン29と軸側ピン30とによってピンクラッチ31が構成されている。
ロック部材15は、左右方向において、側面部68aと側面部69aとの間に配置されている。具体的には、ロック部材15は、左右方向において、側面部68aと内側面部69cとの間に配置されている。また、ロック部材15は、はす歯歯車19よりも右側に配置されている。このロック部材15は、カード2に接触してカード2の引抜きを阻止する2個の阻止爪85a、85bが形成される2枚のロック板85を備えている。ロック板85には、阻止爪85a、85bに加えて、平歯車25と噛み合う扇形歯車85cが形成されている。ロック板85は、平板状に形成されており、ロック板85の厚さ方向と左右方向とが一致するように配置されている。
ロック板85の前端側部分は、支持フレーム67に固定される固定軸36に回動可能に保持されている。固定軸36は、固定軸36の軸方向と左右方向とが一致するように配置されている。また、固定軸36は、回転軸24よりも前側に配置されている。2枚のロック板85は、左右方向に所定の間隔をあけた状態で固定軸36に保持されている。
阻止爪85a、85bは、ロック板85の下端側に形成されており、固定軸36よりも奥側に配置されている。また、阻止爪85aは、阻止爪85bよりも奥側に配置されている。阻止爪85a、85bは、左右方向から見たときに先端側に向かうにしたがってその幅が狭くなる三角形状に形成されている。すなわち、阻止爪85a、85bの先端は尖っている。扇形歯車85cは、平歯車25と噛み合う複数の歯を備えている。この扇形歯車85cは、ロック板85の奥端側に形成されている。具体的には、ロック板85の奥端側部分は、左右方向から見たときの形状が固定軸36を中心とする扇形状となるように形成されており、扇形歯車85cは、ロック板85の奥端面に形成されている。
ロック部材15は、阻止爪85a、85bが上側からカード2に接触するように、カード搬送路の上側に配置されている。このロック部材15は、動力伝達機構16を介してモータ14から伝達される動力によって、カード2に阻止爪85a、85bが接触する接触位置と、カード搬送路から阻止爪85a、85bが退避する退避位置との間で移動可能となっている。すなわち、ロック部材15は、モータ14から伝達される動力によって、固定軸36を中心に回動して、接触位置と退避位置との間を移動する。退避位置にロック部材15があるときには、阻止爪85a、85bは、カード搬送路よりも上側に配置されており、カード2に接触することはない。一方、接触位置にロック部材15があるときには、阻止爪85a、85bの先端側は、カード2に接触可能となっている。
本形態では、平歯車25が図11の反時計方向へ回動するようにモータ14が回転すると、ロック部材15が固定軸36を中心にして図11の時計方向へ回動して、退避位置から接触位置に向かってロック部材15が移動する。このときには、阻止爪85a、85bは下側へ移動する。また、平歯車25が時計方向へ回動するようにモータ14が回転すると、ロック部材15が固定軸36を中心にして反時計方向へ回動して、接触位置から退避位置に向かってロック部材15が移動する。このときには、阻止爪85a、85bは上側へ移動する。
実施の形態1と同様に、ロック部材15には、左右方向の両側へ突出するガイドピン37が固定されており、ガイドピン37は、第1フレーム68の側面部68aに形成されるガイド溝(図示省略)および第2フレーム69の内側面部69cに形成されるガイド溝69eに係合している。接触位置と退避位置との間を移動するロック部材15は、側面部68aに形成されるガイド溝およびガイド溝69eと、ガイドピン37とによって案内される。
図7に示すように、阻止爪85aは、ロック部材15が接触位置にあるときに、下側に向かうにしたがって奥側に向かうように傾斜している。具体的には、ロック部材15が接触位置にあるときに、三角形状に形成される阻止爪85aの先端が奥下側に向かうように、阻止爪85aは、奥下側に向かって突出している。また、阻止爪85bは、ロック部材15が接触位置にあるときに、下側に向かうにしたがって前側に向かうように傾斜している。具体的には、ロック部材15が接触位置にあるときに、三角形状に形成される阻止爪85bの先端が前下側に向かうように、阻止爪85bは、前下側に向かって突出している。
阻止爪85a、85bが接触している状態のカード2に前側への引抜き力が作用すると、ロック部材15に反時計方向の回動力が生じて、阻止爪85aの先端がカード2に突き刺さる。一方、阻止爪85a、85bが接触している状態のカード2に奥側への押込み力が作用すると、ロック部材15に時計方向の回動力が生じて、阻止爪85bの先端がカード2に突き刺さる。
検知機構12は、実施の形態1と同様に、センサ40と遮蔽部材41とを備えている(図9、図10参照)。センサ40は、センサ基板73を介して第1フレーム68の基板固定部68cに固定されている。遮蔽部材41は、その厚さ方向と左右方向とが一致するように、側面部68aの右側に配置されている。また、遮蔽部材41は、側面部68aに固定される固定軸42に回動可能に保持されている。固定軸42は、固定軸42の軸方向と左右方向とが一致するように配置されている。遮蔽部材41には、ガイドピン37の右端側部分が挿通されるカム溝41aが形成されており(図9参照)、遮蔽部材41は、ロック部材15と一緒に移動する。具体的には、ロック部材15が回動すると、遮蔽部材41は、固定軸42を中心に回動する。また、遮蔽部材41は、ロック部材15が退避位置にあるときに、センサ40の発光素子から受光素子へ向かう光を遮る。そのため、検知機構12によって、ロック部材15が退避位置にあることが検知される。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態でも、実施の形態1と同様に、阻止爪85a、85bが形成されるロック板85に扇形歯車85cが形成されているため、阻止爪85a、85bが接触して引抜きが阻止されている状態のカード2から阻止爪85a、85bが外れるのを防止することが可能になる。また、本形態では、上下方向において、回転軸24がモータ14の上端とモータ14の下端との間に配置されているため、上下方向においてカードロック機構7を小型化することが可能になる。
本形態では、歯車22、23は、はす歯歯車19よりも左側に配置され、歯車25およびロック部材15は、はす歯歯車19よりも右側に配置されている。また、本形態では、前後方向において、モータ14の出力軸14aと回転軸21と回転軸24と固定軸36とが奥側から前側に向かってこの順番で配置されている。すなわち、本形態では、左右方向においてモータ14を中心にしてカードロック機構57の構成部品が配置されるとともにカードロック機構57の構成部品が前後方向に配列されている。そのため、本形態では、左右方向においてカードロック機構57を小型化することが可能になる。
本形態では、ロック部材15および動力伝達機構16は、左右方向において、平板状に形成される側面部68aと側面部69aとの間に配置されている。そのため、本形態では、側面部68aを基準にして側面部68a上にロック部材15および動力伝達機構16を配置してから側面部69aを取り付けることで、カードロック機構57を組み立てることが可能になる。したがって、本形態では、カードロック機構57を容易に組み立てることが可能になる。
本形態では、支持フレーム67の左側面に、上下方向を長手方向とするスリット状の係合溝69dが形成されるとともに、本体フレーム56に、その厚さ方向と前後方向とが一致するように配置される係合壁部56aが形成されている。また、本形態では、係合溝69dは係合壁部56aに係合している。そのため、本形態では、阻止爪85a、85bが接触して引抜きが阻止されている状態のカード2が犯罪者によってカード挿入口3から引き抜かれたときに本体フレーム56からカードロック機構57が外れてしまうのを、係合溝69dと係合壁部56aとによって防止することが可能になる。
[他の実施の形態]
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
上述した形態では、動力伝達機構16は、平歯車23、25を備えており、平歯車25がロック部材15の扇形歯車35b、85cと噛み合っているが、平歯車22が扇形歯車35b、85cと噛み合うように動力伝達機構16が構成されても良い。この場合には、平歯車22が最終歯車となる。また、上述した形態では、動力伝達機構16は、平歯車22、23、25を備えているが、動力伝達機構16は、平歯車22、23、25に代えて、はす歯歯車を備えていても良い。この場合には、扇形歯車35b、85cは、はす歯歯車と噛み合うように形成される。また、上述した形態では、ロック部材15は、固定軸36に回動可能に保持されているが、ロック部材15は、支持フレーム17に回動可能に保持される回動軸に固定されても良い。
実施の形態2では、モータ14は、出力軸14aの軸方向と上下方向とが平行になるように配置されるとともに、前後方向において、出力軸14aと回転軸21と回転軸24と固定軸36とが奥側から前側に向かってこの順番で配置されている。この他にもたとえば、実施の形態2において、出力軸14aの軸方向と前後方向とが平行になるようにモータ14が配置されるとともに、上下方向において、出力軸14aと回転軸21と回転軸24と固定軸36とが上側から下側に向かってこの順番で配置されても良い。この場合であっても、阻止爪85a、85bが上側からカード2に接触するように、ロック板85が形成される。また、実施の形態2では、ロック部材15および動力伝達機構16は、左右方向において、側面部68aと側面部69aとの間に配置されているが、動力伝達機構16の構成部品の一部やロック部材15が、側面部68aの右側や側面部69aの左側に配置されても良い。
実施の形態1では、カード2の短手方向とX方向とが一致するようにカード2が処理されるカードリーダ1にカードロック機構7が搭載され、実施の形態2では、カード2の長手方向とX方向とが一致するようにカード2が処理されるカードリーダ51にカードロック機構57が搭載されている。この他にもたとえば、カード2の短手方向とX方向とが一致するようにカード2が処理されるカードリーダにカードロック機構57が搭載されても良いし、カード2の長手方向とX方向とが一致するようにカード2が処理されるカードリーダにカードロック機構7が搭載されても良い。
1 カードリーダ
2 カード
3 カード挿入口
7、57 カードロック機構
14 モータ
14a 出力軸
15 ロック部材
16 動力伝達機構
18 ねじ歯車
19 はす歯歯車
20 ウォームギヤ
21 回転軸(第1回転軸)
22 平歯車(第1歯車)
23 平歯車(第2歯車)
24 回転軸(第2回転軸)
25 平歯車(最終歯車)
29 歯車側ピン
30 軸側ピン
31 ピンクラッチ
35a、85a、85b 阻止爪
35b、85c 扇形歯車
36 固定軸
40 センサ(光学式センサ)
41 遮蔽部材
56a 係合壁部
67 支持フレーム
68a 側面部(第1側板)
69a 側面部(第2側板)
69d 係合溝
X カードの搬送方向
Y カードの幅方向
Y1 第1方向
Y2 第2方向
Z カードの厚さ方向
Z1 第3方向
Z2 第4方向

Claims (10)

  1. カードが挿入されるとともに排出されるカード挿入口と、前記カード挿入口から挿入された前記カードが搬送されるカード搬送路と、前記カード搬送路で前記カードが異常停止して前記カード搬送路に前記カードが詰まったときに前記カード挿入口からの前記カードの引抜きを阻止するカードロック機構とを備え、
    前記カードロック機構は、モータと、前記カードに接触して前記カードの引抜きを阻止する阻止爪が形成されるとともに前記モータから伝達される動力によって前記カードに前記阻止爪が接触する接触位置と前記カード搬送路から前記阻止爪が退避する退避位置との間で移動するロック部材と、前記モータの動力を前記ロック部材に伝達する動力伝達機構とを備え、
    前記動力伝達機構は、前記モータから前記ロック部材への動力の伝達方向において最も前記ロック部材側に配置される最終歯車を備え、
    前記ロック部材には、前記最終歯車と噛み合う扇形歯車が形成されていることを特徴とするカードリーダ。
  2. 前記動力伝達機構は、前記モータの出力軸に固定されるねじ歯車と、前記ねじ歯車と噛み合うはす歯歯車とから構成されるウォームギヤを備えるとともに、前記はす歯歯車が固定される第1回転軸と、前記第1回転軸に固定される第1歯車と、前記第1歯車からの動力が伝達される第2歯車と、前記第1回転軸と平行に配置され前記第2歯車が相対回転可能に保持される第2回転軸と、前記第2回転軸に固定される前記最終歯車と、前記第2回転軸の軸方向へ突出するように前記第2歯車の側面に固定される2本の歯車側ピンと、前記第2回転軸の径方向の両側へ突出するようにかつ2本の前記歯車側ピンに接触可能となるように前記第2回転軸に固定される軸側ピンとを備え、
    2本の前記歯車側ピンと前記軸側ピンとによってピンクラッチが構成され、
    前記モータは、前記カード搬送路で搬送される前記カードの厚さ方向と前記出力軸の軸方向とが平行になるように配置され、
    前記第1回転軸および前記第2回転軸は、前記カード搬送路で搬送される前記カードの搬送方向と前記カードの厚さ方向とに直交する前記カードの幅方向と、前記第1回転軸および前記第2回転軸の軸方向とが平行になるように配置され、
    前記カードロック機構は、前記ロック部材を回動可能に保持する固定軸または前記ロック部材と一緒に回動する回動軸を備え、
    前記ロック部材は、前記固定軸または前記回動軸を中心に回動して、前記接触位置と前記退避位置との間を移動することを特徴とする請求項1記載のカードリーダ。
  3. 前記カードの厚さ方向において、前記第2回転軸は、前記カードの厚さ方向における前記モータの一端と前記モータの他端との間に配置されていることを特徴とする請求項2記載のカードリーダ。
  4. 前記第1歯車および前記第2歯車は、前記はす歯歯車よりも前記カードの幅方向の一方側に配置され、
    前記最終歯車と前記ロック部材とは、前記はす歯歯車よりも前記カードの幅方向の他方側に配置され、
    前記カードの搬送方向において、前記出力軸と、前記第1回転軸と、前記第2回転軸と、前記固定軸または前記回動軸とがこの順番で配置されていることを特徴とする請求項2または3記載のカードリーダ。
  5. 前記カードの幅方向の一方を第1方向とし、前記カードの幅方向の他方を第2方向とすると、
    前記はす歯歯車は、前記第1歯車よりも第1方向側に配置され、
    前記歯車側ピンは、第2方向へ突出するように前記第2歯車の第2方向側の側面に固定され、
    前記軸側ピン、前記最終歯車および前記ロック部材は、前記第2歯車よりも第2方向側に配置されていることを特徴とする請求項2または3記載のカードリーダ。
  6. 前記カードの厚さ方向の一方を第3方向とし、前記カードの厚さ方向の他方を第4方向とすると、
    前記モータは、前記出力軸が第3方向側に突出するように配置され、
    前記阻止爪は、前記退避位置から前記接触位置へ前記ロック部材が移動するときに第4方向側へ移動することを特徴とする請求項2から5のいずれかに記載のカードリーダ。
  7. 前記カードロック機構は、前記カード搬送路で搬送される前記カードの搬送方向と前記カードの厚さ方向とに直交する前記カードの幅方向における前記カードロック機構の一方の側面を構成する平板状の第1側板と、前記カードの幅方向における前記カードロック機構の他方の側面を構成する平板状の第2側板とを備え、
    前記ロック部材および前記動力伝達機構は、前記カードの幅方向において前記第1側板と前記第2側板との間に配置されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のカードリーダ。
  8. 前記カードロック機構は、発光素子と前記発光素子からの光を受光する受光素子とを有する光学式センサと、前記ロック部材と一緒に移動するとともに前記ロック部材が前記退避位置にあるときに前記発光素子から前記受光素子へ向かう光を遮る遮蔽部材とを備えることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のカードリーダ。
  9. 前記カードロック機構は、前記モータと前記ロック部材と前記動力伝達機構とが取り付けられる支持フレームを備え、
    前記カード搬送路で搬送される前記カードの搬送方向と前記カードの厚さ方向とに直交する前記カードの幅方向における前記支持フレームの側面には、前記カードの厚さ方向を長手方向とするスリット状の係合溝が形成され、
    前記カードリーダの本体フレームには、前記係合溝が係合する係合壁部が形成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のカードリーダ。
  10. カードが挿入されるとともに排出されるカード挿入口と、前記カード挿入口から挿入された前記カードが搬送されるカード搬送路とが形成されるカードリーダに搭載されて使用されるとともに、前記カード搬送路で前記カードが異常停止して前記カード搬送路に前記カードが詰まったときに前記カード挿入口からの前記カードの引抜きを阻止するカードロック機構であって、
    モータと、前記カードに接触して前記カードの引抜きを阻止する阻止爪が形成されるとともに前記モータから伝達される動力によって前記カードに前記阻止爪が接触する接触位置と前記カード搬送路から前記阻止爪が退避する退避位置との間で移動するロック部材と、前記モータの動力を前記ロック部材に伝達する動力伝達機構とを備え、
    前記動力伝達機構は、前記モータから前記ロック部材への動力の伝達方向において最も前記ロック部材側に配置される最終歯車を備え、
    前記ロック部材には、前記最終歯車と噛み合う扇形歯車が形成されていることを特徴とするカードロック機構。
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