JP2016224428A - フレキシブル光学基板 - Google Patents
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Abstract
【課題】フレキシブルな光学基板として用いられるフレキシブル光学基板を提供する。【解決手段】フレキシブル光学基板100は、複数の単位伸縮構造100’を備える。複数の単位伸縮構造は、それぞれ、中心部120と、中心部の外側に設けられた一つ又は複数のストリップ150とを含むフィルム状樹脂材を備え、一つ又は複数のストリップは、それぞれ、一端が中心部に接続されており、複数の単位伸縮構造は、それぞれ、間隙を有し、互いに隣接する2つの単位伸縮構造は、2つの単位伸縮構造のストリップのうち少なくとも一部のストリップによって連結されている。【選択図】図1
Description
本開示は、フレキシブル光学基板に関する。より詳細には、本開示は伸縮特性を呈するフレキシブル光学基板に関する。
近年、電子デバイスの小型化・薄型化に伴い、可撓性を有したフレキシブル基板が多く用いられている。かかるフレキシブル特性を有する基板は、従前より小型化が求められているモバイル機器の他、種々の機器における利用が検討されている。例えば、ユーザーの動きに追従できるようなフレキシブル特性を要するウェアラブル機器等での利用が検討されている。
想定されるウェアラブル機器を例示すると、人体に密着することで高精度なセンシングが可能なセンサデバイス、および、人体の動きや三次元の凹凸に追従する表示デバイスなどが挙げられる。このようなデバイスでは人体の関節や可動部に無理なく装着することが求められ、ユーザーの動きにフィットした装着感およびデザイン等が重視される。従って、ウェアラブル機器に展開するフレキシブル基板に対しては、可撓性のみならず、伸縮性が求められる。
本開示は、光学基板として用いることができ、フレキシブルなフレキシブル光学基板を提供することである。
本開示の一実施形態に係るフレキシブル光学基板は、複数の単位伸縮構造を備える。前記複数の単位伸縮構造は、それぞれ、中心部と、該中心部の外側に設けられた一つ又は複数のストリップとを含むフィルム状樹脂材を備え、前記一つ又は複数のストリップは、それぞれ、一端が前記中心部に接続されており、前記複数の単位伸縮構造は、それぞれ、間隙を有し、互いに隣接する2つの単位伸縮構造は、当該2つの単位伸縮構造のストリップのうち少なくとも一部のストリップによって連結されている。
本開示のフレキシブル光学基板は、フレキシブルで且つ光学基板として用いることができる。
(本開示の基礎となった知見)
本発明者らは、伸縮性を呈するフレキシブル基板を“導光板”および“光導波路”などの光学基板として利用する場合にある特有の課題があることを見出し、本開示を案出した。具体的には、“導光板”および“光導波路”として用いるフレキシブル基板に伸縮性を付与しようとすると、“可撓性”および“伸縮性”に関連した問題が生じ得ることが分かった。特に曲げた時(例えば屈曲するように曲げた時)および/または伸縮時に不都合な応力が基板にもたらされることが多い。これにより、フレキシブル基板の光学特性が減じられたり、あるいは、フレキシブル基板が物理的に損傷・破断し易くなったりする。
本発明者らは、伸縮性を呈するフレキシブル基板を“導光板”および“光導波路”などの光学基板として利用する場合にある特有の課題があることを見出し、本開示を案出した。具体的には、“導光板”および“光導波路”として用いるフレキシブル基板に伸縮性を付与しようとすると、“可撓性”および“伸縮性”に関連した問題が生じ得ることが分かった。特に曲げた時(例えば屈曲するように曲げた時)および/または伸縮時に不都合な応力が基板にもたらされることが多い。これにより、フレキシブル基板の光学特性が減じられたり、あるいは、フレキシブル基板が物理的に損傷・破断し易くなったりする。
導光板は、一般的には中実板状に構成されているところ、屈曲や伸縮などに付された際に応力が屈曲部などの一部の箇所に集中し易い。そのため、伸縮などが繰り返されると、導光板のある局所的箇所で光学特性が損なわれたり、あるいは、かかる局所的箇所において導光板が損傷・破断したりする虞がある。このようなことは光導波路の場合であっても同様である。また、導光板の表面または裏面に拡散シートや反射層などを設けた多層構造の態様において伸縮などがなされる。よって、そのような多層構造や凹凸形状に起因した局所的部分に応力が特に集中しやすく界面剥離や亀裂が引き起こされる虞がある。
また、“可撓性”についていえば、基板の材質・構成などの点で制約が比較的大きい。例えば、導光板・光導波路に対して可撓性に乏しい樹脂材料が用いられた場合、所望形状を予め得ておいたり、あるいは、可撓性の発現のために厚さなどの寸法を小さくしたりする必要がある。より具体的な例でいえば、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)やポリカーボネートなどの可撓性に乏しい樹脂材料が導光板に用いられる場合(つまり、透明性が高く光学材料として適しているものの、可撓性に乏しい樹脂材料が用いられる場合)には曲面形状などの所望形状を予め得ておく必要があったり、あるいは、導光板の厚みを薄くする必要があったりする。しかしながら、所望形状を予め得ておくには成形品ごとの金型加工が必要で製造時間やコストの増大を招くうえ、決められた形状以外に変形させて配置できない。また導光板・光導波路の寸法を必要以上に小さくすれば、構造強度が不利に低下し破断・損傷を引き起こす虞がある。
本発明らは、光学基板として用いられるフレキシブル基板に望ましい技術を提供すべく鋭意研究した。より具体的には、本発明らは、従前のフレキシブル基板とは異なる伸縮性を呈すると共に、高い信頼性を有する光学基板の実現に資する技術を提供すべく鋭意研究した。
このため、本発明者らは、従来技術の延長線上で対応するのではなく、新たな方向で対処することによって上記課題を解決するフレキシブル光学基板を案出するに至った。本開示は、光学基板として用いられるフレキシブル基板に望ましい技術を供する。具体的には、本開示の一実施形態に係るフレキシブル光学基板では、曲げた時および/または伸縮時に不都合な応力が基板に発生しにくく、基板の損傷・破断の虞が低減されている。
本開示の一態様に係るフレキシブル光学基板は、複数の単位伸縮構造を備える。前記複数の単位伸縮構造は、それぞれ、中心部と、該中心部の外側に設けられた一つ又は複数のストリップとを含むフィルム状樹脂材を備え、前記一つ又は複数のストリップは、それぞれ、一端が前記中心部に接続されており、前記複数の単位伸縮構造は、それぞれ、間隙を有し、互いに隣接する2つの単位伸縮構造は、当該2つの単位伸縮構造のストリップのうち少なくとも一部のストリップによって連結されている。
前記一つ又は複数のストリップは、それぞれ、少なくとも部分的に湾曲した形態を有していてもよい。また、前記一つ又は複数のストリップは、それぞれ、前記中心部の周囲にて旋回するように湾曲していてもよい。前記互いに隣接する単位伸縮構造同士を接続する前記少なくとも一部のストリップが変曲点を有するように湾曲していてもよい。前記一つ又は複数のストリップの曲率の変化に起因して前記フレキシブル光学基板が伸縮自在になっていてもよい。前記複数の単位伸縮構造が、一定方向に沿って配列されていてもよく、また、一定方向および該一定方向と交差する方向に沿って配列されていてもよい。前記フレキシブル光学基板は、前記複数の単位伸縮構造が全体的に封入された封入樹脂層を更に備えていてもよい。前記封入樹脂層が前記フィルム状樹脂材よりも軟質の樹脂材の層であってもよい。
前記フレキシブル光学基板がフレキシブル導光基板またはフレキシブル光導波路基板であってもよい。前記中心部および/または前記一つ又は複数のストリップは、それぞれ、第1の光屈折率を有する樹脂を含んだ第1の領域および前記第1の光屈折率よりも低い第2の光屈折率を有する樹脂を含んだ第2の領域を備えていてもよい。前記フレキシブル光学基板が前記フレキシブル導光基板であって、前記中心部および/または前記一つ又は複数のストリップは、それぞれ、光を出射する第1の面および前記第1の面の反対側に設けられた第2の面を有し、前記フレキシブル光学基板は、さらに、前記中心部および/または前記一つ又は複数のストリップの前記第2の面に設けられ、前記フィルム状樹脂材よりも低い屈折率を有する樹脂層である反射層を備えていてもよい。
前記フレキシブル光学基板が前記フレキシブル導光基板であって、前記中心部および/または前記一つ又は複数のストリップは、それぞれ、光を出射する第1の面を有し、前記フレキシブル光学基板は、さらに、前記中心部および/または前記ストリップの前記第1の面に設けられた光拡散層を備えていてもよい。前記フレキシブル光学基板が前記フレキシブル導光基板であって、フレキシブル光学基板が、さらに、前記複数の単位伸縮構造の側面側に設けられた少なくとも1つの発光素子を備えていてもよい。
前記フレキシブル光学基板が前記フレキシブル光導波路基板であって、前記中心部および/または前記一つ又は複数のストリップの各々において、前記第1の領域は、層状の領域であり、前記第2の領域は、前記第1の領域を挟み込む2つの層と、当該中心部またはストリップの周縁部に設けられ、前記2つの層を互いに連結する領域とを備えていてもよい。前記フレキシブル光学基板が前記フレキシブル光導波路基板であって、前記フレキシブル光学基板は、前記複数の単位伸縮構造のうち少なくとも一つによって光学的に互いに接続される少なくとも一組の発光素子および受光素子を備えていてもよい。前記発光素子は、前記複数の単位伸縮構造の第1の側面側に設けられてよく、前記受光素子は、前記第1の側面側とは異なる「前記複数の単位伸縮構造の第2の側面側」に設けられていてもよい。
従来の導光板や光導波路などは、屈曲や伸縮をする際に応力が屈曲部・伸縮部などの局所的箇所に集中し易く光学特性の低下および/または損傷・破断などの原因となっていた。本開示の一態様に係るフレキシブル光学基板では、引き伸ばされると、ストリップの形態変化に起因して(特にストリップの曲率が変わるようにストリップが形態変化することによって)基板が伸びるので特定の一点に応力が集中することがなく基板伸張および/または基板曲げが実現される。つまり、ある局所的箇所に応力が集中することがないので光学特性の低下および/または基板の損傷・破断などが回避されている。また、そのように無理なく伸張・曲げを実現しているので、可撓性付与のために基板を必要以上に薄くする必要はない。基板の伸び率についていえば、本開示の一態様に係るフレキシブル光学基板では、ストリップの形態を変えることで(例えば、旋回するように湾曲するストリップの湾曲形態、旋回数または巻回数などを増やすことで)大きな伸び率を稼ぐことができる。
また、本開示の一態様に係るフレキシブル光学基板は、伸び方向について自由度が比較的高いものとなっている。それゆえ、基板を曲面状に曲げること及び/または伸ばすことも可能である。つまり、樹脂基板を予め曲面形状などに成形しておく必要は特にない。また、本開示の一態様に係るフレキシブル光学基板では、ストリップの形態変化(特にストリップの曲率変化を引き起こす形態変化)に起因して応力が一点に集中することなく基板を曲げたり、伸張したりできるので、透明性に優れるものの可撓性に乏しい樹脂材料なども積極的に基板材料として採用できる。
以下にて、本開示の一態様に係るフレキシブル光学基板を図面を参照しながら詳細に説明する。図面に示す各種の要素は、本開示の理解のために模式的に示したにすぎず、寸法比や外観などは実物と異なり得ることに留意されたい。
[本開示のフレキシブル光学基板]
図1に、本開示の一態様に係るフレキシブル光学基板100の構成を模式的に示す。図示されるように、本開示の一態様に係るフレキシブル光学基板100は、複数の単位伸縮構造100’から構成されている。単位伸縮構造100’は、少なくとも基板伸縮を発現するための基礎となる構造である。かかる単位伸縮構造100’がフレキシブル光学基板100の基本構造となっているので、基板が伸縮特性および/または曲げ特性を呈することになる。つまり、本開示でいう「単位伸縮構造」とは、基板伸縮および/または基板曲げなどの特性を発現するための最小単位の基板構造のことを指している。
図1に、本開示の一態様に係るフレキシブル光学基板100の構成を模式的に示す。図示されるように、本開示の一態様に係るフレキシブル光学基板100は、複数の単位伸縮構造100’から構成されている。単位伸縮構造100’は、少なくとも基板伸縮を発現するための基礎となる構造である。かかる単位伸縮構造100’がフレキシブル光学基板100の基本構造となっているので、基板が伸縮特性および/または曲げ特性を呈することになる。つまり、本開示でいう「単位伸縮構造」とは、基板伸縮および/または基板曲げなどの特性を発現するための最小単位の基板構造のことを指している。
本開示において「フレキシブル光学基板」とは、光が利用されることになるフレキシブル基板を指している。例えば、「フレキシブル光学基板」は、入射される光または光信号などが基板中で伝播または進行するように構成されたフレキシブル基板である。
単位伸縮構造100’は、中心部120とストリップ150とから構成されたフィルム状樹脂材から形成されている。より具体的には、単位伸縮構造100’は、「中心部120」と「一端が中心部に接続されて中心部の外側に設けられた一つ又は複数のストリップ150」とから構成されたフィルム状樹脂材から成っている。図示する形態から分かるように、“中心部120”は、単位伸縮構造において、相対的に広範な領域を占めており、その周縁に相対的に狭小な領域を占めるように“ストリップ150”が位置付けられている。本開示において「ストリップ」とは、図示されるように、全体として細長い形態を有する部材のことを指しており、特に同一平面上において細長く延在する樹脂部材を意味している。
本開示における単位伸縮構造は、フィルム状樹脂材から成るものである。よって、“中心部120”および“ストリップ150”は、双方とも樹脂から成るとともに、フィルム状に薄い厚み形態を有している。ある態様では、“中心部120”および“ストリップ150”の双方とも樹脂のみから形成されている。つまり、単位伸縮構造が樹脂構造体を成しており、“中心部120”および“ストリップ150”の双方が樹脂部材となっている。本開示において「フィルム状」とは、中心部120およびストリップ150の厚さが数十μm〜数mm程度となっていることを意味している。あくまでも例示にすぎないが、“中心部120”および“ストリップ150”の具体的厚さは約0.1mm〜約5mm程度であってよい。ある態様では、中心部120およびストリップ150は、同一のシート部材などから形成されるので、それらの厚さは実質的に同一となっている。また、同様の理由から、中心部120およびストリップ150は、特に外力が働いていない場合、実質的に同一平面上に位置付けられる。
単位伸縮構造を構成するフィルム状樹脂材の材質は、フィルム形態に資するものであれば、特に制限されない。例示すると、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリイミド(PI)および液晶ポリマーから成る群から選択される少なくとも1種の樹脂からフィルム状樹脂材が形成されていてよい。尚、透明性などの光学特性および/または成形特性などを特に重視するならば、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリカーボネート、シリコーンゴム、アクリル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂およびフッ素系樹脂から成る群から選択される少なくとも1種の樹脂からフィルム状樹脂材が形成されていることが望ましい。また、ウレタンゴムおよびウレタン系エラストマー等の透明ゴムなどがフィルム状樹脂材の材質として用いられてもよい。
本開示の一態様に係るフレキシブル光学基板100は、隣接する単位伸縮構造同士がストリップ150によって連結されている。具体的には、隣り合う単位伸縮構造100’がストリップ150を介して互いに連結されている。図示される態様から分かるように、隣り合う単位伸縮構造100’のそれぞれがストリップ150を互いに共有するように接続されているので、隣り合う単位伸縮構造100’が実質的に継ぎ目なく連結された形態となっている。
単位伸縮構造100’には間隙が設けられている。図1に示すように、少なくとも中心部120とストリップ150との間に隙間155Aが設けられていることが望ましい。つまり、中心部120とストリップ150とは互いに離隔した形態を有している。図示するように、単位伸縮構造において隙間155Aは、その間隔幅の寸法などが略一定となっていたり、あるいは、全体として対称的な形態を有するものであってよい。また、図1に示すように、ストリップ同士の間にも隙間155Bが設けられていることがより望ましい。つまり、ストリップ同士は互いに重なることなく、間隔を空けて延在していることが望ましい。図示するように、単位伸縮構造において隙間155Bは、その間隔幅の寸法などが略一定となっていたり、あるいは、全体として対称的な形態を有するものであってよい。
単位伸縮構造100’のストリップ150は、細長い形態を有するように延在しているが、少なくとも部分的に湾曲した形態を有したものであってよい。つまり、中心部120を起点にして直線状に延在するのではなく、非直線状に滑らかに曲がるように延在していてよい。より具体的な態様でいえば、中心部120とストリップ150とが実質的に同一平面上に位置付けられる状態にてストリップ150が中心部120から非直線状に滑らかに曲がるように延在していることが望ましい。
本開示の一態様に係るフレキシブル光学基板100は、望ましくは、ストリップ150の曲率変化に起因して伸縮自在となっている。つまり、ある態様では、フレキシブル光学基板100を引き伸ばしたり、それを戻したりするに際して、単位伸縮構造100’のストリップ150の曲率が変わる。特に、フレキシブル基板100の伸張に伴って、中心部120の外側に位置するストリップ150の曲率は、伸縮前と比べて小さくなるように変化する。
ある態様では、ストリップ150は全体として湾曲した形態を有している。例えば図1に示すように、ストリップ150が中心部120の周囲にて旋回するように湾曲していてよい。つまり、中心部120とストリップ150とが実質的に同一平面上に位置付けられる状態にてストリップ150が巻回するように中心部120から延在していてよい。かかる場合、中心部120とストリップ150との間に隙間155Aが設けられていると共に、旋回形態または巻回形態を有するストリップ同士150の間にも隙間155Bが設けられていることが望ましい。旋回形態または巻回形態の場合、ストリップの旋回数・巻回数などを調整することによって、基板の伸び率を調整することが可能である。例えば、ストリップの旋回数・巻回数を増やすことによって、基板の伸び率を大きくすることができる。
ストリップ150が中心部120の周囲にて旋回するように湾曲する形態は、図2に示す思想に基づいている。具体的には、図2に示すように、中心部の周りに例えば時計周り方向(または反時計周り方向)に回転させることにより湾曲するストリップに基づいて基板形態を設計すると、応力を一箇所に集中させることなく分散できるとの思想に基づいている。
図示される態様から分かるように、隣接する単位伸縮構造の間において、ストリップ150は、その一端が一方の単位伸縮構造に属する中心部120の外周から延在し、他端が他方の単位伸縮構造のストリップに接続されている。例えば、図1に示されるフレキシブル光学基板100では、ストリップ150は、中心部120の外周に沿って約180度湾曲した形態を有している。本開示では、中心部120の中心を基点として、ストリップ150が中心部の外周に沿って湾曲して設けられている部分の角度を湾曲中心角と捉えることができる。かかる湾曲中心角には種々のものが考えられる。例えば、ストリップ150は、中心部120の外周に沿って約30度湾曲して設けられていてよく、あるいは、中心部120の外周に沿って約90度湾曲して設けられていてもよい。望ましくは、隣接する単位伸縮構造の配置パターンを増やすべく、ストリップ150が、中心部120の外周に沿って約60度以上湾曲している。更にいえば、ストリップ150が、中心部120の外周に沿って約360度以上湾曲して設けられていてもよい。ストリップ150が、中心部120の外周に沿って約360度以上湾曲している場合、ストリップは中心部の外周に沿ってより明確に巻回した形態を有することになる。あくまでも例示にすぎないが、ストリップ150は、中心部120の外周に沿って1〜3周程巻回する形態となっていてよい。
本開示のフレキシブル光学基板100のある態様では、中心部120の中心(中央ポイント)とストリップ150との湾曲中心とが実質的に一致する(特に伸縮前)。また、別の態様では、少なくとも2つのストリップ150が中心部120の中央ポイントに対して対称に配置されている。
上述したように、フレキシブル光学基板100の伸張に伴って、単位伸縮構造のストリップ150の曲率は、伸縮前と比べて小さくなるように変化する。ここでいう「曲率」とは、ストリップの湾曲形状の曲率(即ち「ストリップの湾曲程度/曲がり具合」)を指しており、かかる曲率はストリップの曲率半径の逆数を指す。典型的な態様に従えば、ストリップ150は中心部120の外周から離れるように変形することでその曲率を小さくし、基板伸張に資することになる。本開示の一態様に係るフレキシブル光学基板100は中心部120に接続されたストリップ150の曲率変化に起因して伸縮させるので、ストリップ全体が伸縮に寄与することになり、伸縮時の応力をストリップ全体に分散させることができる。従って、本開示の一態様に係るフレキシブル光学基板100は、応力の集中が不都合に生じにくく、破断などの発生が抑制されている。
また、本開示の一態様に係るフレキシブル光学基板100では、中心部120に沿うように湾曲させた際の中心角を大きくしたり、捲回の回数を増やしたりすることでストリップ150の長さ寸法を大きくできるので、より大きな伸縮性を持たせることも可能である。換言すれば、伸縮前の初期状態の基板寸法を相対的に小さくすることが可能である。
本開示の一態様に係るフレキシブル光学基板100は複数の単位伸縮構造100’を有するところ、それら単位伸縮構造100’の配置形態には種々のものが考えられる。ある1つの態様では、図3Aに示すように、複数の単位伸縮構造100’が一定方向に沿って配列されている。図示する態様では、X方向に沿って複数の単位伸縮構造100’が配列されている。望ましくは、複数の単位伸縮構造100’のそれぞれの中心部120の中央ポイント(例えば重心点)を結ぶと直線を成すように、複数の単位伸縮構造100’が同一平面上に配置されている。かかる場合であっても、隣り合う単位伸縮構造100’のそれぞれがストリップ150を互いに共有するように接続されており、それによって、隣り合う単位伸縮構造100’が実質的に継ぎ目なく連結されている。
また、別のある態様では、図3Bに示すように、ある一定方向に加えて、その一定方向と交差する方向にも単位伸縮構造100’が配列されている。図示する態様では、X方向に沿って複数の単位伸縮構造100’が配列されていると共に、そのX方向と交差するY方向に沿っても複数の単位伸縮構造100’が配列されている。同様にして、隣接する単位伸縮構造100’のそれぞれの中心部120の中央ポイント(例えば重心点)を結ぶと直線を成すように、複数の単位伸縮構造100’が同一平面上に配列されていることが望ましい。図示する態様では、X方向とそれに直交するY方向との2方向に沿って複数の単位伸縮構造100’が配列されているが、X方向とY方向との交差は必ずしも直交でなくてもよい(即ち、交差角度は必ずしも90°である必要はない)。図3Bに示すような形態では、複数の単位伸縮構造100’が全体として規則性を有するように配列されており(例えば複数の単位伸縮構造100’の配置形態が対称性を有しており)、基板全体の構造強度が向上し得るといった効果が期待される。
図3Aおよび図3Bに示すように、ある1つの態様では、単位伸縮構造100’同士を接続するストリップは変曲点Iを有するように湾曲している。つまり、単位伸縮構造のストリップの一端は中心部と接続され、かかるストリップの他端が隣接する単位伸縮構造100’のストリップと共有した形態となっているが、かかる共通するストリップが変曲点Iを有するように湾曲している。ここで「変曲点」とは、湾曲形態が変わるポイントを意味しており、例えば、同一平面上におけるストリップの延在形態をある1つの曲線と捉えた場合、その曲線につき“凹状の曲がり”から“凸状の曲がり”へと変化するポイント(又はその逆へと変化するポイント)を指している。このように隣接する単位伸縮構造100’の間の共通ストリップが変曲点を有していると、基板が伸ばされた際に共通ストリップの形態変化が比較的大きくなり(例えば、共通ストリップの曲率の変化がより大きくなり)、それゆえ、基板の大きな伸び率を達成できる。
本開示の一態様に係るフレキシブル光学基板100は、複数の単位伸縮構造100’の存在に起因して、基板伸縮が一方向に限定されておらず、種々の方向になされる。例えば、図4に示される形態(複数の単位伸縮構造がマトリックス状に配置された形態)を例にとると、フレキシブル基板の面方向(基板厚み方向に直交する方向)となる「x方向」に基板伸縮がなされ、また、そのx方向と直交する「y方向」にも基板伸縮がなれると共に、「x方向」と「y方向」との双方に直交する「z方向」にも基板伸縮がなされる。更にいえば、それらの「x方向」、「y方向」および「z方向」の少なくとも2つが成すベクトルの方向にも基板伸縮がなされ得る。それゆえ、図5(特に下側図)に示されるように、例えば人の指などの特異な形状に対しても適合するように伸縮および/または撓むことができる。それゆえ、本開示の一態様に係るフレキシブル光学基板100は種々の用途に用いられることになる。
フレキシブル光学基板100における複数の単位伸縮構造100’の形状(特に平面形状)および配列態様としては種々のものが考えらえる。例えば、図6A〜6Dに示すようなものであってよいし、あるいは、図7A〜7Bに示すようなものであってもよい。
図6A〜6Dに示す態様では、中心部120の平面形状は、円形ではなく、略四角形となっている。このように、中心部120の形状は、特に円形に限定されるものでなく、それ以外に四角形や六角形等の多角形の形状であってもよい。中心部120の形状が多角形の場合、その頂点がストリップ150の湾曲に合わせてR面取りされていることが望ましい。また、隣接する単位伸縮構造の配置数を増やすために、隣接する3つの中心部120の中央ポイントが正三角形の頂点に位置するように配列されていてもよい。換言すると、複数の単位伸縮構造100’の中心部120が平面上で最密充填されるようになっていてもよい。尚、図6Dに示す態様では、隣接する単位伸縮構造100’の間の共通ストリップは変曲点を有していない。
図7A〜図7Bに示す態様では、2本のストリップ150a、150bが互いに平行な関係を部分的に維持するように延在している。図6A〜6Dおよび図7A〜7Bに示す態様から分かるように、このような態様であっても、単位伸縮構造には間隙が設けられていると共に、互いに隣接する単位伸縮構造同士がストリップによって連結されており、図3〜図5に示されるフレキシブル光学基板100と同様の効果が奏され得る。
本開示の一態様に係るフレキシブル光学基板100は、その全体が別の樹脂によって覆われたものであってもよい。より具体的には、図8に示されるように、本開示の一態様に係るフレキシブル光学基板100は、複数の単位伸縮構造100’が全体的に封入された封入樹脂層110を更に有するものであってよい。封入樹脂層110の存在によって、光学基板としてのハンドリング特性を高めることができる。
封入樹脂層110が用いられる場合、その材質は“柔らかい”ことが望ましい。特に、封入樹脂層110がフィルム状樹脂材(即ち、単位伸縮構造の中心部およびストリップの材質)よりも軟質の樹脂材から形成されていることが望ましい。フィルム状樹脂材は、単位伸縮構造を成す樹脂材として機能するので、ある程度の“硬い材質”から成ることが求められる。一方、封入樹脂層110は、基板の伸縮特性を不都合に阻害しない程度の“柔らかい材質”から成ることが求められる。つまり、封入樹脂層110は、複数の単位伸縮構造100’を封止するように設けられるので、それらを一体的に拘束するように機能し得る。しかし、封入樹脂層110は、ストリップ150の曲率変化を不都合に阻害しない程度の柔軟な特性を有していることが望ましい。これによって、基板全体としてハンドリング特性を向上させつつも、その基板の伸縮特性が発現される。尚、このような事項に照らせば、封入樹脂層110は“伸縮樹脂層”と称すこともできる。
封入樹脂層110の具体的な樹脂材は、それが単位伸縮構造100’の樹脂材(即ち、中心部およびストリップを成す樹脂材)よりも柔らかい特性を呈するならば、特に制限はない。例えば、封入樹脂層110がエラストマー材を含むものであってよい。かかるエラストマー材の具体例としては、シリコーンゴム、アクリルゴム、フッ素ゴムおよびウレタンゴムを挙げることができる他、スチレン系、オレフィン系、塩ビ系、ウレタン系およびアミド系の熱可塑性エラストマーなども挙げることができる。
本開示のある1つの態様では、フレキシブル光学基板が導光板または光導波路して用いられる。つまり、本開示の一態様に係るフレキシブル光学基板は“フレキシブル導光基板”または“フレキシブル光導波路基板”であってよい(図9参照)。導光板は点光源を面発光体として機能させるものであるところ、そのような面発光体としてフレキシブル光学基板100が用いられる。一方、光導波路は光信号を樹脂コア内部に閉じ込めることにより光通信を行うものであるところ、そのような光通信手段としてフレキシブル光学基板100が用いられる。
“フレキシブル導光基板”または“フレキシブル光導波路基板”は、入射される光または光信号などが基板中で伝播または進行するように構成されていることが望ましい。例えば、“フレキシブル導光基板”の場合、図9(a)に示すように単位伸縮構造の中心部120および/またはストリップ150にて光出射面の反対側面が微細溝部130を備えたものであってもよい。かかる場合、フレキシブル導光基板内に入射した光(特にフレキシブル導光基板の側面側から入射した光)は溝部130で反射し、光出射面側へと効率的に導かれるようになる。また、図9(b)に示すように、単位伸縮構造の中心部120および/またはストリップ150にて光出射面の反対側面に反射層140が設けられていてよい。かかる場合、フレキシブル導光基板内に入射した光(特にフレキシブル導光基板の側面側から入射した光)は反射層140で反射し、光出射面側へと効率的に導かれるようになる。
反射層140は例えば金属層であってよく(例えば銀層)、あるいは、光反射の点で望ましい屈折率を有する樹脂層であってもよい。更にいえば、フレキシブル導光基板においては、反射手段に加えて又はそれに代えて光拡散層160が設けられていてもよい(図9(c)参照)。具体的には、単位伸縮構造の中心部120および/またはストリップ150の光出射面に光拡散層160が設けられていてよい。このような光拡散層160は、光出射面側に導かれた光を散乱させ、光出射面全体がより均一に発光するように機能し得る。光拡散層160の具体的な材質・構成としては、特に制限されるものでなく、常套的な光導波路に用いられる材質および/または構成と同様であってよい。あくまでも例示にすぎないが、フィルム状樹脂材とは異なる屈折率を有する樹脂ビーズを分散させた層を光拡散層160として用いてよい。尚、図9(c)に示す態様では、反射層140と光拡散層160とが互いに対向するように位置付けられている。
一方、“フレキシブル光導波路基板”の場合、図9(d)に示すように、いわゆる“コア層170”と“クラッド層180”とから構成されていてよい。つまり、後述でも触れるが、単位伸縮構造の中心部120および/またはストリップ150が「相対的に大きい光屈折率を有する層(コア層)170」と、その周囲に位置付けられた「相対的に小さい光屈折率を有する層(クラッド層)180」とから構成されていてよい。これにより、光が基板中を伝搬することになり、“光導波路”として機能し得る。
“フレキシブル導光基板”および“フレキシブル光導波路基板”の双方とも光の伝播が重要であるので、その点でいえば、基板材質に相当する“単位伸縮構造を成すフィルム状樹脂材”が望ましい屈折率特性を有していることが望ましい。具体的には、“フレキシブル導光基板”および“フレキシブル光導波路基板”においては、中心部120およびストリップ150の各々が、「相対的に小さい光屈折率を有する樹脂を含んだ低屈折率領域」および「相対的に大きい光屈折率を有する樹脂を含んだ高屈折率領域」の少なくとも2つの樹脂領域から構成されていることが望ましい。ここでいう「相対的に小さい」および「相対的に大きい」とは、中心部120およびストリップ150の各々が、互いに異なる光屈折率の材料を有することを実質的に意味している。別の切り口でいうと、「低屈折率領域」と「高屈折率領域」との界面で光反射が生じるように互いに異なる光屈折率を有する材料から中心部120およびストリップ150の各々が形成されている。
フレキシブル光学基板100が“フレキシブル導光基板”である場合、中心部120および/またはストリップ150における光出射面の反対側面に反射層140を設けることが望ましいが、かかる反射層140が低屈折率領域から成る層となっていることが望ましい。これにより、樹脂の軽量特性を維持しつつも、基板に入射させた光を効率的に光出射面へと導くことができ、フレキシブル導光基板の発光効率をより高めることができる。同様にして、フレキシブル光学基板が“フレキシブル光導波路基板”である場合、低屈折率領域が高屈折率領域を全体的に包囲するように設けられていることが望ましい。これにより、樹脂の軽量特性を維持しつつも、入射された光(光信号)が低屈折率領域と高屈折率領域との界面で反射を繰り返しながら伝播されることになる。
“フレキシブル導光基板”または“フレキシブル光導波路基板”としての光学基板は種々の形態で実現することができる。以下それについて説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態は、特に“フレキシブル導光基板”として用いられる光学基板に関する。
第1実施形態は、特に“フレキシブル導光基板”として用いられる光学基板に関する。
第1実施形態に係るフレキシブル導光基板100は、図10に示すように一方向に並んで設けられた第1単位伸縮構造100A’、第2単位伸縮構造100B’および第3単位伸縮構造100C’を備えている。第1単位伸縮構造100A’、第2単位伸縮構造100B’および第3単位伸縮構造100C’の各々は、中心部120と2つの旋回状湾曲ストリップ150とから構成されたフィルム状樹脂材から成っている(例えば、フィルム状樹脂材は透明樹脂から形成されている)。2つの旋回状湾曲ストリップ150の各々は、その一端が中心部120と接続されており、中心部120の外周に沿って旋回するように湾曲している。フレキシブル導光基板100の伸張に伴って、中心部120の外周に沿って設けられた旋回状湾曲ストリップ150の曲率は、伸縮前と比べて小さくなるように変化する。つまり、旋回状湾曲ストリップ150は、中心部120の外周から離れるように伸張することになる。一方、中心部120は、伸張時に形状変化を伴わない。従って、フレキシブル導光基板100は、中心部120の外周に沿って設けられた旋回状湾曲ストリップの曲率変化に起因して伸縮自在となっている。
図10に示されるように、第1単位伸縮構造100A’と第2単位伸縮構造100B’とでは、第1単位伸縮構造100A’の一方の旋回状湾曲ストリップ150と第2単位伸縮構造100B’の一方の旋回状湾曲ストリップ150とが接続されている。また、第1単位伸縮構造100A’では、他方の旋回状湾曲ストリップ150の一端が発光源190(例えば発光素子)と光学的に接続されている。発光源190となる発光素子としては、発光ダイオード(LED)などの光を発するものが用いられ、R・G・B光源がそれぞれ基板に接続されていてよい。そして、第2単位伸縮構造100B’と第3単位伸縮構造100C’とでは、第2単位伸縮構造100B’の他方の旋回状湾曲ストリップ150と第3単位伸縮構造100C’の一方の旋回状湾曲ストリップ150とが接続されている。このように、本開示の一態様に係るフレキシブル導光基板100は、その側面側に少なくとも1つの発光源(例えば発光素子)を備えている。換言すれば、フレキシブル導光基板100は、第1〜第3の単位伸縮構造100A’〜C’に起因して高い伸縮特性を呈しつつも、単位伸縮構造と光学的に接続された発光源190(例えば発光素子)を含んだ基板として供されている。
例えば、発光源190として発光素子(例えば発光ダイオード)がフレキシブル導光基板100の側面側に設けられた場合、フィルム状樹脂材の側方から光が入射されることになる。入射された光は、第1単位伸縮構造100A’、第2単位伸縮構造100B’および第3単位伸縮構造100C’の各々の中心部120を通るように旋回状湾曲ストリップ150を介して伝播するため、かかる中心部120および旋回状湾曲ストリップ150が発光することになる。その結果、フレキシブル導光基板100が全体として面状に発光する。このようなフレキシブル導光基板100は、伸縮特性を呈するものであり、例えば機器の筐体の立体曲面や駆動部周囲あるいは人体の大きく伸縮する部位などに設置自在・装着自在で設けることができる。
尚、かかる実施形態では、中心部120および旋回状湾曲ストリップ150の各々は、主面のおもて面、またはおもて・裏両面にて更なる樹脂層(フィルム状樹脂材を成す層とは別の層)を備えていてよい。かかる場合、更なる樹脂層が、フィルム状樹脂材を成す層よりも低い屈折率を有することが望ましい。フレキシブル導光基板100の側面側に配された光源からフィルム状樹脂材を成す層へと入射した光に対して反射層として更なる樹脂層が機能し得るからである。このような「より低い屈折率を有する更なる樹脂層」によって入射光がフィルム状樹脂材から外部へと漏出することを防止でき、フレキシブル導光基板100の発光効率をより高めることができる。ある態様では、「より低い屈折率を有する更なる樹脂層」を裏面のみに配することで、おもて面において光出射するフレキシブル導光基板100とすることができる。なお、屈折率が互いに異なる2つの層をフィルム状樹脂材が備えていると解することもできることは言うまでもない。
“フレキシブル導光基板”の態様は種々のものが考えられる。例えば、図11A〜11Cに示すようなものも考えられる。具体的にいうと、フレキシブル導光基板100は、マトリックス状に配置された複数の単位伸縮構造100’を有するところ、図11A〜11Cに示すように、所定方向に複数の光を側面から入射させる複数の発光素子を備えるものであってよい。かかる態様であっても、光は複数の単位伸縮構造100’(旋回状湾曲ストリップ150および中心部120)を通るように伝播するため、基板が全体として発光することになる。尚、図11Bに示されるフレキシブル導光基板100は、特に低屈折率樹脂(例えば、反射層)を備えたものであり、図11Cに示されるフレキシブル導光基板100は、特に“封入樹脂層110”として高伸性樹脂を備えたものである。
(第2実施形態)
第2実施形態は、特に“フレキシブル光導波路基板”として用いられる光学基板に関する。
第2実施形態は、特に“フレキシブル光導波路基板”として用いられる光学基板に関する。
第2実施形態に係るフレキシブル光導波路基板100は、図12に示すように一方向に並んで設けられた第1単位伸縮構造100A’、第2単位伸縮構造100B’および第3単位伸縮構造100C’から構成されたフィルム状樹脂材から成っている。第1単位伸縮構造100A’、第2単位伸縮構造100B’および第3単位伸縮構造100C’の各々は、中心部120と2つの旋回状湾曲ストリップ150とを備えている。2つの旋回状湾曲ストリップ150の各々は、その一端が中心部120と接続されており、中心部120の外周に沿って旋回するように湾曲している。フレキシブル光導波路基板100の伸張に伴って、中心部120の外周に沿って設けられた旋回状湾曲ストリップ150の曲率は、伸縮前と比べて小さくなるように変化する。つまり、旋回状湾曲ストリップ150は、中心部120の外周から離れるように伸張することになる。一方、中心部120では、伸張時に形状変化を伴わない。従って、フレキシブル光導波路基板100は、中心部120の外周に沿って設けられた旋回状湾曲ストリップの曲率変化に起因して伸縮自在となっている。
図12に示されるように、第1単位伸縮構造100A’と第2単位伸縮構造100B’とでは、第1単位伸縮構造100A’の一方の旋回状湾曲ストリップ150と第2単位伸縮構造100B’の一方の旋回状湾曲ストリップ150とが接続されている。また、第1単位伸縮構造100A’では、他方の旋回状湾曲ストリップ150の一端が発光源190(例えば発光素子)と光学的に接続されている。発光源190となる発光素子としては、発光ダイオード(LED)などの光を発するものが用いられ、R・G・B光源がそれぞれ基板に接続されていてよい。そして、第2単位伸縮構造100B’と第3単位伸縮構造100C’とでは、第2単位伸縮構造100B’の他方の旋回状湾曲ストリップ150と第3単位伸縮構造100C’の一方の旋回状湾曲ストリップ150とが接続されている。更には、第3単位伸縮構造100C’では、他方の旋回状湾曲ストリップ150の一端が受光素子195と光学的に接続されている。このように、本開示に係るフレキシブル光導波路基板100は、その側面側に発光素子と受光素子とが対を成すようにそれぞれ少なくとも1つ設けられており、かかる対を成す発光素子と受光素子とが単位伸縮構造によって光学的に互いに接続されている。換言すれば、フレキシブル光導波路基板100は、第1〜第3の単位伸縮構造100A’〜C’に起因して高い伸縮特性を呈しつつも、単位伸縮構造と光学的に接続された発光素子190および受光素子195を含んだ基板として供されている。尚、本開示における「光学的に接続」とは、光または光信号などが伝わるように接続されていることを意味している。
例えば、発光源190として発光素子(例えば発光ダイオード)がフレキシブル光導波路基板100の側面側に設けられ、それと対を成すように受光素子195が設けられた場合を想定する。光信号はフィルム状樹脂材の側方から入射されるところ、入射した光信号が第1単位伸縮構造100A’、第2単位伸縮構造100B’および第3単位伸縮構造100C’の各々の中心部120を通るように旋回状湾曲ストリップ150を介して伝播し、最終的には受光素子195に達することになる。つまり、入射した光信号は複数の単位伸縮構造を介して受光素子まで伝送されるので、基板100が発光素子/受光素子間を光信号でつなぐ光配線として機能し得る。このようなフレキシブル光導波路基板100は、伸縮特性を呈するものであり、例えば機器の筐体の立体曲面や駆動部周囲,あるいは人体の大きく伸縮する部位に設置自在・装着自在で設けることができる。
尚、かかる実施形態であっても、中心部120および旋回状湾曲ストリップ150の各々は、主面のおもて面、おもて・裏両面、更には側面などに更なる樹脂層(フィルム状樹脂材を成す層とは別の層)を備えていてよい。かかる場合、更なる樹脂層が、フィルム状樹脂材を成す層よりも低い屈折率を有することが望ましい。光信号の閉じ込め効果が奏され得るからである。「より低い屈折率を有する更なる樹脂層」によって、光信号を導くことができ、結果としてフレキシブル光導波路フィルムの光伝送効率が向上し得る。よって、本開示の一態様に係るフレキシブル光導波路基板100では、例えば生体センシング等により得られた微弱な電気信号を光信号へと変換でき、高速・低ノイズで面状に光が伝播されることになる。なお、屈折率が互いに異なる2つの層をフィルム状樹脂材が備えていると解することもできることは言うまでもない。
“フレキシブル光導波路基板100”の態様は種々のものが考えられる。例えば、図13Aおよび13Bに示すようなものも考えられる。具体的にいうと、フレキシブル光導波路基板100は、マトリックス状に配置された複数の単位伸縮構造100’を有するところ、図13Aおよび13Bに示すように、複数の発光素子からそれぞれ複数の光信号を側面から入射させることになる。かかる態様であっても、光信号は複数の単位伸縮構造100’(旋回状湾曲ストリップ150および中心部120)を通るように伝播するため、発光素子と対を成す受光素子によって信号が受け取られることになる。図13Aおよび図13Bに示されるように、本開示の一態様に係るフレキシブル光導波路基板100では、コア(すなわち高屈折率領域)−クラッド(すなわち低屈折率領域)が特異な形態を有している。具体的には、図13Aに示されるように、中心部およびストリップの各々において、高屈折率領域の層170を挟み込むように低屈折率領域の2つの層180A、180Bが対向するように設けられていると共に、その対向する2つの層を互いに連結するように中心部およびストリップの各々の周縁部にて更なる低屈折率領域180Cが設けられている(図9(d)も併せて参照のこと)。尚、図13Bに示されるフレキシブル光導波路基板100は、特に“封入樹脂層110”として高伸性樹脂が用いられた形態を有している。
[フレキシブル光学基板の製造方法]
次に、図14を参照して、フレキシブル光学基板の製造方法について説明する。
次に、図14を参照して、フレキシブル光学基板の製造方法について説明する。
本開示の一態様に係るフレキシブル光学基板は、中心部とストリップとから構成された単位伸縮構造を有する基板であり、かかる単位伸縮構造自体がフィルム状樹脂材から構成されている。よって、本開示の一態様に係るフレキシブル光学基板は樹脂シートから製造することができる。具体的には、図14(I)および(II)に示すように、樹脂シートにパターニング処理を施すことによって「中心部とストリップとを含むフィルム状樹脂材から構成された単位伸縮構造」を得ることができる。パターニング処理は、例えば樹脂シートが感光性シートである場合、パターンが描画されたガラスマスクまたはフィルムマスクを介してUVなどの露光を行ったのち現像処理を施すことによって実施できる。また、パターニング処理は、パンチャー打抜き加工またはレーザーカット加工などによって樹脂シートを一括して切り抜くことによって行ってもよい。更にいえば、樹脂シートを特に用いずに印刷処理で「中心部とストリップとを含むフィルム状樹脂材から構成された単位伸縮構造」を直接的に形成してもよい。例えば、ある支持基材上に樹脂材をフィルム状に所望形状で印刷してよい。
フレキシブル光学基板に対して封入樹脂層を設ける場合では、図14の最左側に示すように、基板が全体的に封入されるように封入樹脂層110を形成する。例えば、フレキシブル光学基板全体をエラストマー材で覆うように設けてよい。ある1つの態様では、フレキシブル光学基板の伸縮性を確保するために、ストリップ同士の間隙部分に位置付けられたエラストマー材の厚さを、ストリップおよびその上に位置づけられたエラストマー材の合計厚さよりも薄くする。あくまでも例示にすぎないが「中心部とストリップとを含むフィルム状樹脂材から構成された単位伸縮構造」に対して、エラストマー材の前駆体溶液をスプレーコートすることによってフレキシブル光学基板全体をエラストマー材で覆うことができる。また、エラストマー材の前駆体溶液についていえば、「ストリップ同士の間隙部分に塗布するエラストマー材の前駆体溶液の濃度」と「中心部およびストリップ上に塗布するエラストマー材の前駆体溶液の濃度」とを互いに変えてもよい。
フレキシブル光学基板が“フレキシブル導光基板”である場合、図14(II溝加工)に示すように、光出射面の反対側面に多数の微細溝部130を形成してよい。かかる溝部の形成方法は、常套的な導光板の微細溝部の形成方法と同様であってよい。図示するように、多数の微細溝部130を備えたフレキシブル導光基板に対しても封入樹脂層110を設けてもよい。
フレキシブル光学基板が“フレキシブル光導波路基板”である場合、図14(IIコア−クラッド)に示すように、「相対的に大きい光屈折率を有する層(例えばコア層)170」と、その周囲に位置付けられた「相対的に小さい光屈折率を有する層(例えばクラッド層)180」が得られるように更なる樹脂材を供してよい。例えば、当該フィルム状樹脂材(相対的に大きい光屈折率を有する)を更なる樹脂材(相対的に小さい光屈折率)の前駆体液に浸漬させ、次いで、硬化処理(加熱硬化または光硬化などの処理)に付することによって、「相対的に大きい光屈折率を有する層(コア層)170」と、その周囲に位置付けられた「相対的に小さい光屈折率を有する層(クラッド層)180」を有するフレキシブル光導波路基板100を得ることができる。尚、図示するように、かかるフレキシブル光導波路基板100に対しても封入樹脂層110を設けてもよい。
フレキシブル光学基板が“フレキシブル導光基板”であって、光出射面の反対側面に反射層140が設けられている場合、あるいは、それに加えて光出射面に光拡散層160が設けられている場合では、図14(II反射層)および14(II拡散層)に示すように、樹脂シートのパターニング処理の前に、「反射層の前駆体層140’」および「光拡散層の前駆体層160’」を形成しておいてよい。つまり、図示するように2層構造および3層構造を予め得ておいてからパターニング処理を実施してよい。かかる前駆体層の形成自体は、常套的な手法を利用してもよい。例えば、前駆体層の原料がシート形態を有する場合は真空ラミネートなどの装置を用いて張り合わせ処理を行って前駆体層を形成してよく、あるいは、前駆体層の原料が液体形態を有する場合はスピンコートなどの装置によって一定膜厚が得られるように塗布・乾燥により形成してよい。
以上、本開示の一態様に係るフレキシブル光学基板について説明してきたが、本開示はこれに限定されることなく、特許請求の範囲に規定される発明の範囲から逸脱することなく種々の変更が当業者によってなされると理解されよう。
例えば、図3A〜図7Bなどに示された態様では、マトリックス状に配置された複数の単位伸縮構造100’について、隣接する単位伸縮構造同士の隙間が比較的小さいが(即ち、比較的“密”に複数の単位伸縮構造が配列されているが)、本開示は必ずしもそれに限定されるわけではない。図15Aおよび図15Bに示すように、隣接する単位伸縮構造同士の隙間が比較的大きいものであってもよい(即ち、比較的“粗”に複数の単位伸縮構造が配列されていてもよい)。
また、本開示においてはフレキシブル導光基板の光取出しが図16に示すような態様であってもよい。つまり、単位伸縮構造を構成する中心部および/またはストリップの側面がテーパ形状を有していてよく、テーパ形状に起因した、ある望ましい光取り出しを行ってもよい。より具体的には、図16は、高屈折率領域の層170を挟み込むように低屈折率領域の2つの層180A、180Bが対向するように設けられたフレキシブル導光基板の断面を示している。図示されるように、かかる積層構造にテーパ形態の空隙部が存在することによって、ある所定の方向に光を効率的に取り出すことが可能となる。
更には、単位伸縮構造100’に導電性層を設け、それを反射層あるいは電気配線層として併用してもよい。導電性層の材質は特に制限するわけではないが、銀(Ag)を挙げることができる他、銅(Cu)、ニッケル(Ni)および/またはクロム(Cr)なども挙げることができる。また、酸化亜鉛(ZnO)、酸化スズ(SnO2)、酸化インジウムスズ(ITO)、フッ素含有酸化スズ(FTO)、酸化ルテニウム(RuO2)、酸化イリジウム(IrO2)、酸化白金(PtO2)などの導電性酸化物材料であってもよく、更には、ポリチオフェン系および/またはポリアニリン系などの導電性高分子材料であってもよい。導電性層が設けられる場合、絶縁性材料によって被覆処理または封止処理を施すことが望ましく、それゆえ、“封入樹脂層”を設けることが望ましい。
本開示の一態様に係るフレキシブル光学基板は、ウェアラブル機器などの分野を含むエレクトロニクス機器で利用することができる他、ヘルスケア分野、医療分野および介護分野などにおいても利用することができる。
特に、本開示の一態様に係るフレキシブル光学基板は、「点光源を面発光体として機能させる導光板」として用いることができる。かかる場合、液晶ディスプレイなどの表示装置のバックライト、照明、広告表示板、電飾看板、電飾掲示板、イルミネーション等に用いることができる(特に、本開示の一態様に係る導光板は、可撓性および伸縮性を呈し得るので、円弧状または波状などの意匠性が高い曲面形態を有するディスプレイ、照明、看板等に用いることができる)。更には、本開示の一態様に係るフレキシブル光学基板は、「光信号を樹脂コア内部に閉じ込めることにより光通信を行う光導波路」としても用いることができる。同様にして、可撓性および伸縮性を呈し得るので、本開示の一態様に係る光導波路は種々の用途に用いることができる。
100 フレキシブル光学基板(例えばフレキシブル導光基板またはフレキシブル光導波路基板)
100’ 単位伸縮構造
100A’〜100C’ 第1〜第3の単位伸縮構造
110 封入樹脂層
120 中心部
130 溝部
140 反射層
140’ 反射層の前駆体層
150 ストリップ
155A 中心部とストリップとの間の隙間
155B ストリップ間の隙間
160 光拡散層
160’ 光拡散層の前駆体層
170 相対的に大きい光屈折率を有する層
180 相対的に小さい光屈折率を有する層
180A、180B 相対的に小さい光屈折率を有する対向層
180C 更なる低屈折率領域
190 発光源(例えば発光素子)
195 受光素子
100’ 単位伸縮構造
100A’〜100C’ 第1〜第3の単位伸縮構造
110 封入樹脂層
120 中心部
130 溝部
140 反射層
140’ 反射層の前駆体層
150 ストリップ
155A 中心部とストリップとの間の隙間
155B ストリップ間の隙間
160 光拡散層
160’ 光拡散層の前駆体層
170 相対的に大きい光屈折率を有する層
180 相対的に小さい光屈折率を有する層
180A、180B 相対的に小さい光屈折率を有する対向層
180C 更なる低屈折率領域
190 発光源(例えば発光素子)
195 受光素子
Claims (15)
- 複数の単位伸縮構造を備えたフレキシブル光学基板であって、
前記複数の単位伸縮構造は、それぞれ、中心部と、該中心部の外側に設けられた一つ又は複数のストリップとを含むフィルム状樹脂材を備え、
前記一つ又は複数のストリップは、それぞれ、一端が前記中心部に接続されており、
前記複数の単位伸縮構造は、それぞれ、間隙を有し、
互いに隣接する2つの単位伸縮構造は、該2つの単位伸縮構造のストリップのうち少なくとも一部のストリップによって連結されている、フレキシブル光学基板。 - 前記一つ又は複数のストリップは、それぞれ、少なくとも部分的に湾曲した形態を有する、請求項1に記載のフレキシブル光学基板。
- 前記一つ又は複数のストリップは、それぞれ、前記中心部の周囲にて旋回するように湾曲している、請求項1または2に記載のフレキシブル光学基板。
- 前記2つの単位伸縮構造同士を接続する前記少なくとも一部のストリップが変曲点を有するように湾曲している、請求項1〜3のいずれか一項に記載のフレキシブル光学基板。
- 前記一つ又は複数のストリップの曲率の変化に起因して前記フレキシブル光学基板が伸縮自在になっている、請求項1〜4のいずれか一項に記載のフレキシブル光学基板。
- 前記複数の単位伸縮構造が、一定方向に沿って配列されている、または一定方向および該一定方向と交差する方向に沿って配列されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載のフレキシブル光学基板。
- 前記複数の単位伸縮構造が全体的に封入された封入樹脂層を更に備え、
前記封入樹脂層が前記フィルム状樹脂材よりも軟質の樹脂材の層である、請求項1〜6のいずれか一項に記載のフレキシブル光学基板。 - 前記フレキシブル光学基板がフレキシブル導光基板またはフレキシブル光導波路基板である、請求項1〜7のいずれか一項に記載のフレキシブル光学基板。
- 前記中心部および/または前記一つ又は複数のストリップは、それぞれ、第1の光屈折率を有する樹脂を含んだ第1の領域および前記第1の光屈折率よりも低い第2の光屈折率を有する樹脂を含んだ第2の領域を備える、請求項8に記載のフレキシブル光学基板。
- 前記フレキシブル光学基板が前記フレキシブル導光基板であって、
前記中心部および/または前記一つ又は複数のストリップは、それぞれ、光を出射する第1の面および該第1の面の反対側に設けられた第2の面を有し、
前記フレキシブル光学基板は、さらに、前記中心部および/または前記一つ又は複数のストリップの前記第2の面に設けられ、前記フィルム状樹脂材よりも低い屈折率を有する樹脂層である反射層を備える、請求項8に記載のフレキシブル光学基板。 - 前記フレキシブル光学基板が前記フレキシブル導光基板であって、
前記中心部および/または前記一つ又は複数のストリップは、それぞれ、光を出射する第1の面を有し、
前記フレキシブル光学基板は、さらに、前記中心部および/または前記ストリップの前記第1の面に設けられた光拡散層を備える、請求項8〜10のいずれか一項に記載のフレキシブル光学基板。 - 前記フレキシブル光学基板が前記フレキシブル導光基板であって、
さらに、前記複数の単位伸縮構造の側面側に設けられた少なくとも1つの発光素子を備える、請求項8〜11のいずれか一項に記載のフレキシブル光学基板。 - 前記フレキシブル光学基板が前記フレキシブル光導波路基板であって、
前記中心部および/または前記一つ又は複数のストリップの各々において、
前記第1の領域は、層状の領域であり、
前記第2の領域は、前記第1の領域を挟み込む2つの層と、前記中心部または前記ストリップの周縁部に設けられ、前記2つの層を互いに連結する領域とを備える、請求項9に記載のフレキシブル光学基板。 - 前記フレキシブル光学基板が前記フレキシブル光導波路基板であって、
前記複数の単位伸縮構造のうち少なくとも一部によって光学的に互いに接続される少なくとも一組の発光素子および受光素子を備える、請求項8、9および13のいずれか一項に記載のフレキシブル光学基板。 - 前記発光素子は、前記複数の単位伸縮構造の第1の側面側に設けられ、前記受光素子は、前記第1の側面側とは異なる第2の側面側に設けられる、請求項14に記載のフレキシブル光学基板。
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