JP2016224157A - ズームレンズ及びそれを有する光学機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】フォーカシングに際しての収差変動が少なく、全物体距離にわたり高い光学性能を有し、フォーカシングを高速に行うことが容易なズームレンズを提供する。
【解決手段】複数のレンズ群を有し、ズーミングまたはフォーカシングに際して隣り合うレンズ群の間隔が変化するズームレンズにおいて、正の屈折力のレンズ群Lp1、レンズ群Lp2、レンズ群Lp3を有し、レンズ群Lp1の物体側に1つ以上のレンズ群を含む前方レンズ系を有し、前方レンズ系の広角端における合成焦点距離は負であり、無限遠から近距離へのフォーカシングに際してレンズ群Lp2は光軸に沿って像側に移動し、レンズ群Lp2の焦点距離fp2、広角端において無限遠にフォーカスしているときのレンズ群Lp2の横倍率βp2w、広角端における全系の焦点距離fwを各々適切に設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ズームレンズ及びそれを有する撮像装置に関し、例えばデジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、TVカメラ、監視カメラ等の撮像光学系に好適なものである。
従来、撮像装置に用いられる撮像光学系には、無限遠から至近距離に至る全物体距離にわたり高い光学性能を有することが要望されている。また高速度でしかも高精度にフォーカスすることができることが要望されている。特にオートフォーカス(自動合焦)を行う際には、フォーカス速度(合焦速度)が速いことが要望されている。
一方、近年の一眼レフカメラ等の撮像装置では動画撮影機能を有すること、動画撮影中にオートフォーカスできることが要望されている。動画を撮影するときのオートフォーカス方式としては、撮像信号中のコントラストの変化を検出することによって撮像光学系の合焦状態を評価する、コントラストAF方式(TV−AF方式)が多く用いられている。
TV−AF方式においては、フォーカスレンズ群を光軸方向に高速に微小振動させ、そのとき得られる撮像信号を用いる。TV−AF方式では、フォーカスレンズ群を高速に駆動させることができ、しかもフォーカスレンズ群を駆動させる駆動装置(アクチュエーター)の負荷を下げて静粛性を保つためにフォーカスレンズ群が小型軽量であることが必要となってくる。従来、ズームレンズを構成する複数のレンズ群のうち比較的小型軽量のレンズ群を移動させてフォーカシングを行ったズームレンズが知られている(特許文献1乃至3)。
特許文献1では、物体側より順に正、負、正、正の屈折力の第1レンズ群乃至第4レンズ群を有するズームレンズにおいて、第2レンズ群もしくは第1レンズ群および第2レンズ群を光軸方向に移動させてフォーカシングを行っている。特許文献2では物体側から像側へ順に、正、負、正、正、正の屈折力の第1レンズ群乃至第5レンズ群からなり、各レンズ群を移動させてズーミングを行うズームレンズにおいて、第3レンズ群でフォーカシングを行っている。
特許文献3では物体側より順に負、正、負、正の屈折力の第1レンズ群乃至第4レンズ群を有するズームレンズにおいて、第2レンズ群を光軸方向に移動させてフォーカシングを行っている。
特開2003−295060号公報 特開2009−251114号公報 特開2012−247687号公報
撮像装置に用いられるズームレンズには高速でしかも高精度にフォーカシングができ、しかも無限遠から至近に至る全物体距離にわたり高い光学性能を有することが要望されている。全系の小型化を図りつつ、全物体距離にわたり高い光学性能を有し、しかも高速にフォーカシングを行うことができるズームレンズを得るには、ズームタイプ及びフォーカスレンズ群の数やそれらの移動条件等を適切に構成することが重要になってくる。特にフォーカスレンズ群の物体側や像側に配置するレンズ群の屈折力、フォーカスレンズ群のレンズ構成等を適切に設定することが重要になってくる。
これらの構成が不適切であると、全系の小型化を図りつつ、所定のズーム比を確保し無限遠から至近に至る全物体距離にわたり、高い光学性能を有するズームレンズを得るのが困難になってくる。例えばズームレンズの中で主たる変倍分担をしているレンズ群でフォーカシングを行うと、フォーカシングに伴う収差変動が増大し、これを補正するため、主たる変倍を分担しているレンズ群のレンズ構成枚数を増やす必要がある。そうすると、必然的にフォーカスレンズ群自体の重量が増大し、高速なフォーカシングが困難になる。
また小型軽量のレンズ群でフォーカシングをするときはフォーカスレンズ群の屈折力を適切に設定しないと、フォーカシングに際して収差変動が大きくなり、全物体距離にわたり高い光学性能を得るのが困難になる。
本発明は、フォーカシングに際しての収差変動が少なく、全物体距離にわたり高い光学性能を有し、しかもフォーカシングを高速に行うことが容易なズームレンズ及びそれを有する撮像装置を提供することを目的とする。
本発明のズームレンズは、複数のレンズ群を有し、ズーミングまたはフォーカシングに際して隣り合うレンズ群の間隔が変化するズームレンズにおいて、
正の屈折力のレンズ群Lp1と、該レンズ群Lp1の像側に隣接して配置された正の屈折力のレンズ群Lp2と、該レンズ群Lp2の像側に隣接して配置された正の屈折力のレンズ群Lp3を有し、
前記レンズ群Lp1の物体側に1つ以上のレンズ群を含む前方レンズ系を有し、
前記前方レンズ系の広角端における合成焦点距離は負であり、
無限遠から近距離へのフォーカシングに際して前記レンズ群Lp2は光軸に沿って像側に移動し、前記レンズ群Lp2の焦点距離をfp2、広角端において無限遠にフォーカスしているときの前記レンズ群Lp2の横倍率をβp2w、広角端における全系の焦点距離をfwとするとき、
1.5<fp2/fw<10.0
1.0<|βp2w|
なる条件式を満足することを特徴としている。
本発明によれば、フォーカシングに際しての収差変動が少なく、全物体距離にわたり高い光学性能を有し、しかもフォーカシングを高速に行うことが容易なズームレンズが得られる。
実施例1のズームレンズの広角端におけるレンズ断面 (A),(B) 実施例1の無限遠にフォーカスしているときの広角端と望遠端における縦収差図 (A),(B) 実施例1の近距離にフォーカスしているときの広角端と望遠端における縦収差図 実施例2のズームレンズの広角端におけるレンズ断面 (A),(B) 実施例2の無限遠にフォーカスしているときの広角端と望遠端における縦収差図 (A),(B) 実施例2の近距離にフォーカスしているときの広角端と望遠端における縦収差図 実施例3のズームレンズの広角端におけるレンズ断面 (A),(B) 実施例3の無限遠にフォーカスしているときの広角端と望遠端における縦収差図 (A),(B) 実施例3の近距離にフォーカスしているときの広角端と望遠端における縦収差図 実施例4のズームレンズの広角端におけるレンズ断面 (A),(B) 実施例4の無限遠にフォーカスしているときの広角端と望遠端における縦収差図 (A),(B) 実施例4の近距離にフォーカスしているときの広角端と望遠端における縦収差図 実施例5のズームレンズの広角端におけるレンズ断面 (A),(B) 実施例5の無限遠にフォーカスしているときの広角端と望遠端における縦収差図 (A),(B) 実施例5の近距離にフォーカスしているときの広角端と望遠端における縦収差図 本発明の撮像装置の要部概略図
以下、本発明のズームレンズ及びそれを有する撮像装置について説明する。本発明のズームレンズは、複数のレンズ群を有し、ズーミングまたはフォーカシングに際して隣り合うレンズ群の間隔が変化する。
光学系中に正の屈折力のレンズ群Lp1と、レンズ群Lp1の像側に隣接して配置された正の屈折力のレンズ群Lp2と、レンズ群Lp2の像側に隣接して配置された正の屈折力のレンズ群Lp3を有する。更にレンズ群Lp1の物体側に1つ以上のレンズ群を含む前方レンズ系を有する。前方レンズ系の広角端における合成焦点距離は負である。無限遠から近距離へのフォーカシングに際してレンズ群Lp2は光軸に沿って像側に移動する。ここでレンズ群とはズーミング又はフォーカシングに際して光軸方向のレンズ間隔によって分けられるレンズ系をいい、1枚以上のレンズより構成される。
図1は本発明の実施例1のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図である。図2(A),(B)は本発明の実施例1の無限遠にフォーカスしているときの広角端、望遠端における縦収差図である。図3(A),(B)は本発明の実施例1の物体距離1.0m(近距離)の物体にフォーカスしているときの広角端、望遠端における縦収差図である。実施例1はズーム比3.31、Fナンバー2.80〜4.30のズームレンズである。
図4は本発明の実施例2のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図である。図5(A),(B)は本発明の実施例2の無限遠にフォーカスしているときの広角端、望遠端における縦収差図である。図6(A),(B)は本発明の実施例2の物体距離1.0m(近距離)の物体にフォーカスしているときの広角端、望遠端における縦収差図である。実施例2はズーム比3.31、Fナンバー2.80〜4.14のズームレンズである。
図7は本発明の実施例3のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図である。図8(A),(B)は本発明の実施例3の無限遠に合焦しているときの広角端、望遠端における縦収差図である。図9(A),(B)は本発明の実施例3の物体距離1.0m(近距離)の物体に合焦しているときの広角端、望遠端における縦収差図である。実施例3はズーム比2.92、Fナンバー2.80〜4.50のズームレンズである。
図10は本発明の実施例4のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図である。図11(A),(B)は本発明の実施例4の無限遠に合焦しているときの広角端、望遠端における縦収差図である。図12(A),(B)は本発明の実施例4の物体距離1.0m(近距離)の物体に合焦しているときの広角端、望遠端における縦収差図である。実施例4はズーム比15.87、Fナンバー3.29〜6.30のズームレンズである。
図13は本発明の実施例5のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図である。図14(A),(B)は本発明の実施例5の無限遠に合焦しているときの広角端、望遠端における縦収差図である。図15(A),(B)は本発明の実施例5の物体距離1.0m(近距離)の物体に合焦しているときの広角端、望遠端における縦収差図である。実施例5はズーム比15.87、Fナンバー3.44〜6.30のズームレンズである。図16は本発明のズームレンズを備える撮像装置の要部概略図である。
各実施例のズームレンズはデジタルスチルカメラや銀塩フィルムカメラ等の撮像装置に用いられる撮像光学系である。レンズ断面図において、左方が物体側(前方)で、右方が像側(後方)である。尚、各実施例のズームレンズをプロジェクター等の投射レンズとして用いるときは、左方がスクリーン、右方が被投射画像となる。レンズ断面図において、OLはズームレンズである。iは物体側からのレンズ群の順番を示し、Liは第iレンズ群である。
Lp1は正の屈折力のレンズ群Lp1である。Lp2はフォーカシングに際して移動する正の屈折力のレンズ群Lp2である。Lp3は正の屈折力のレンズ群Lp3である。
SPは開口絞り(Fナンバー決定絞り)である。IPは像面であり、ビデオカメラやデジタルスチルカメラの撮像光学系として使用する際にはCCDセンサやCMOSセンサなどの固体撮像素子(光電変換素子)の撮像面が置かれている。又、銀塩フィルム用のカメラの撮像光学系として使用する際には、フィルム面に相当する。矢印は広角端から望遠端へのズーミングにおける各レンズ群の移動軌跡を示している。フォーカスに関する矢印は無限遠から近距離へのフォーカシングに際してのレンズ群の移動方向を示している。
球面収差図において実線のdはd線(波長587.6nm)、二点鎖線のgはg線(波長435.8nm)、一点鎖線のCはC線(波長656.3nm)、破線のFはF線(波長486.1nm)である。非点収差図において点線のΔMはメリディオナル像面、実線のΔSはサジタル像面である。歪曲はd線について示している。倍率色収差はg線,F線,C線によって表わしている。ωは半画角(度)、FnoはFナンバーである。尚、以下の各実施例において広角端と望遠端は変倍用レンズ群が機構上光軸上を移動可能な範囲の両端に位置したときのズーム位置をいう。
各実施例のズームレンズにおいて、レンズ群Lp2の焦点距離をfp2、広角端において無限遠にフォーカスしているときの横倍率をβp2w、広角端における全系の焦点距離をfwとする。このとき、
1.5<fp2/fw<10.0 ・・・(1)
1.0<|βp2w| ・・・(2)
なる条件式を満足する。
まず各実施例のズームレンズと、前述の特許文献2,3のズームレンズとのレンズ構成の差異について説明する。前述した特許文献2のズームレンズ系では正の屈折力の第3レンズ群でフォーカシングを行っており、第3レンズ群の物体側のレンズ系の合成焦点距離は全ズーム範囲にわたり負である。このズームレンズ系において、第3レンズ群には物体側のレンズ系の負の屈折力によって発散してきた光束を収斂させる光学作用を担っている。
したがって、第3レンズ群は比較的強い正の屈折力を持っており、この第3レンズ群をフォーカシングに際して移動させると収差変動が大きくなる傾向となる。また、前述した特許文献3の撮影レンズでは正の屈折力の第2レンズ群でフォーカシングを行っており、第2レンズ群の物体側のレンズ系の合成焦点距離は全ズーム範囲にわたり負である。
この撮影レンズにおいても第2レンズ群は物体側のレンズ系の負の屈折力によって発散してきた光束を収斂させる光学作用を担っており、第2レンズ群は比較的強い正の屈折力を有している。したがって、この第2レンズ群をフォーカシングに際して移動させると収差変動が大きくなる傾向となる。
これに対して、本発明の各実施例のズームレンズでは、フォーカス用のレンズ群Lp2の物体側にさらに、正の屈折力のレンズ群Lp1を配置している。また、レンズ群Lp2の像側にも正の屈折力のレンズ群Lp3を配置している。このような屈折力配置をとることで、フォーカス用のレンズ群Lp2の正の屈折力を弱めて、フォーカシングに際して収差変動を軽減している。
つまり、各実施例のズームレンズでは物体側から出射する発散性の光束の収斂作用を、レンズ群Lp1、レンズ群Lp2、レンズ群Lp3及びその後方レンズ系で分担して担っている。このようにすることで、フォーカシング用のレンズ群Lp2の屈折力を強めすぎることなく、フォーカシングに際しての収差変動の軽減を容易にしている。
本発明のズームレンズではこのような屈折力配置にすることでフォーカシングに際しての諸収差の変動、特に球面収差の変動を良好に軽減している。
次に前述の条件式(1)(2)の技術的意味について説明する。条件式(1)はフォーカス用のレンズ群Lp2の焦点距離を広角端における全系の焦点距離で規格化したものである。
条件式(1)の下限値を超えて、レンズ群Lp2の正の屈折力が強くなると、屈折力の強いレンズ群が移動することとなり、フォーカシングに際して収差変動が大きくなる。また条件式(1)の上限値を超えて、レンズ群Lp2の正の屈折力が弱くなると、フォーカシングに際してレンズ群Lp2の移動量が増大してくる。そうするとその長い移動スペースを光学系中に確保する必要が出てくるため、レンズ全長が増大してくるため好ましくない。
条件式(2)はフォーカス用のレンズ群Lp2の広角端において、無限遠にフォーカスしているときの近軸横倍率を規定する。一般的にフォーカスレンズ群の位置敏感度は、近軸横倍率をβとするとき、
(1−β
に比例することが知られている。したがって、フォーカスレンズ群の位置敏感度を上げるには、フォーカスレンズ群の近軸横倍率βの絶対値を1よりも大きくすることが好ましい。
条件式(2)の下限値を超えると、位置敏感度が低くなり、フォーカシングに際しての長い移動スペースを光学系中に確保する必要が出てくるため、レンズ全長が増大してくるため、好ましくない。
以上のように、条件式(1)、(2)を満足することにより、全系の小型化を図りつつ、フォーカシングに際しての収差変動を軽減している。
更に好ましくは、条件式(1)、(2)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
1.9<fp2/fw<8.0 ・・・(1a)
1.0<|βp2|<10.0 ・・・(2a)
更に好ましくは、条件式(1a)(2a)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
2.3<fp2/fw<6.0 ・・・(1b)
1.5<|βp2|<8.0 ・・・(2b)
以上のように各実施例によれば全系が小型でありながら、高速なフォーカシングが容易で、しかもフォーカシングに際しての収差変動が少なく、物体距離全般にわたり高い光学性能を有するズームレンズが容易に得られる。
各実施例において更に好ましくは次の条件式のうち1以上を満足するのが良い。レンズ群Lp3の焦点距離をfp3とする。レンズ群Lp1と、レンズ群Lp2と、レンズ群Lp3よりなる合成レンズ系の広角端における焦点距離をfpwとする。レンズ群Lp3の像側に1つ以上のレンズ群より構成される後方レンズ系が配置されており、広角端における後方レンズ系の焦点距離をfrwとする。望遠端において無限遠にフォーカスしているときのレンズ群Lp2の横倍率をβp2tとする。レンズ群Lp1の焦点距離をfp1とする。
広角端において無限遠にフォーカスしているときのレンズ群Lp1の横倍率をβp1wとする。広角端における前方レンズ系の焦点距離をff1、広角端における前方レンズ系とレンズ群Lp2の合成の焦点距離をff2とする。このとき、次の条件式のうち1つ以上を満足するのが良い。
0.55<fp2/fp3<5.00・・・(3)
0.2<fw/fpw<1.0 ・・・(4)
1.0<|frw/fpw| ・・・(5)
1.0<|βp2t| ・・・(6)
2.0<fp1/fw<40.0 ・・・(7)
1.1<|βp1w| ・・・(8)
−4.0<ff1/fw<−0.5 ・・・(9)
−6.0<ff2/fw<−0.5 ・・・(10)
次に前述の各条件式の技術的意味について説明する。条件式(3)はレンズ群Lp2とレンズ群Lp3の焦点距離の比に関する。条件式(3)の下限値を超えて相対的にレンズ群Lp2の正の屈折力が強くなると、又はレンズ群Lp3の正の屈折力が弱くなると、フォーカシングに際しての収差変動が増大してくるので好ましくない。またレンズ群Lp3の正の屈折力が弱まり、光束の収斂作用が弱まることで、光学系全体が大型化してくるため好ましくない。
条件式(3)の上限値を超えて、相対的にレンズ群Lp2の正の屈折力が弱くなると、又はレンズ群Lp3の正の屈折力が強くなると、フォーカシングに際してレンズ群Lp2が駆動するスペースが増大し、レンズ全長が増大してくるため好ましくない。このように条件式(3)を満たすことで、全系を小型化に保ちつつ、フォーカシングに際しての収差変動を軽減している。更に好ましくは条件式(3)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
0.60<fp2/fp3<4.00・・・(3a)
条件式(4)は正の屈折力のレンズ群Lp1と、正の屈折力のレンズ群Lp2と、正の屈折力のレンズ群Lp3の合成レンズ系の焦点距離に対する広角端における全系の焦点距離の比に関する。条件式(4)の下限値を超えて、合成レンズ系の正の屈折力が弱くなると、合成レンズ系全体での光束の収斂作用が弱くなり、全系が大型化してくる。
条件式(4)の上限値を超えて、合成レンズ系の正の屈折力が強くなると、全体として収差を良好に補正するためには、その他に強い負の屈折力のレンズ群を配置する必要が出てくるため全系が大型化してくる。したがって、全系を小型に保ちつつ、収差を良好に補正することが困難になってくるため好ましくない。
以上のように、条件式(4)を満足することにより光学系を小型に保ちつつ、光学系全体の収差を良好に補正している。
更に好ましくは、条件式(4)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
0.3<fw/fpw<0.9 ・・・(4a)
更に好ましくは、条件式(4a)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
0.4<fw/fpw<0.8 ・・・(4b)
条件式(5)は正の屈折力のレンズ群Lp1と、正の屈折力のレンズ群Lp2と、正の屈折力のレンズ群Lp3の合成レンズ系の合成焦点距離に対するレンズ群Lp3の像側に配置されているレンズ群よりなる後方レンズ系の合成焦点距離の比に関する。条件式(5)の下限値を超えて、相対的に合成レンズ系の正の屈折力が弱くなると、全系が大型化しやすくなる。また条件式(5)の上限値を超えて、後方レンズ系の屈折力が弱くなると、後方レンズ系における収差補正効果が弱くなるため好ましくない。
以上のように、条件式(5)を満足することにより、光学系を小型に保ちつつ、光学系全体の収差を良好に補正している。
更に好ましくは、条件式(5)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
1.0<|frw/fpw|<50.0・・・(5a)
更に好ましくは、条件式(5a)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
2.0<|frw/fpw|<45.0・・・(5b)
条件式(6)は望遠端において無限遠物体にフォーカスしているときのフォーカス用のレンズ群Lp2の横倍率βp2tに関する。条件式(2)と同様に望遠端におけるフォーカス用のレンズ群Lp2の位置敏感度を上げるためのものである。条件式(6)の下限値を超えると、位置敏感度が低くなり、フォーカシングに際してのレンズ群Lp2の移動スペースを大きく確保する必要が出てくるため、全系が大型化してくるので好ましくない。
更に好ましくは、条件式(6)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
1.0<|βp2t|<20.0・・・(6a)
更に好ましくは、条件式(6a)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
1.5<|βp2t|<15.0・・・(6b)
条件式(7)はレンズ群Lp1の焦点距離に関する。条件式(7)の下限値を超えてレンズ群Lp1の正の屈折力が強くなると、像側のフォーカス用のレンズ群Lp2に入る光束が発散から収斂に向かう。そうすると、レンズ群Lp2にとっての物体距離が長くなることで横倍率を大きくすることが困難となり、結果的にレンズ群Lp2がフォーカシングに際して移動する量が大きくなり全系が大型化してくる。一方、条件式(7)の上限値を超えて、レンズ群Lp1の正の屈折力が弱くなると、光束の収斂作用が弱くなり、レンズ群Lp2との屈折力の分担が困難となるため好ましくない。
以上のように条件式(7)を満足することによって、光学系を小型に保ちつつフォーカシング時の収差変動を減らしている。
更に好ましくは、条件式(7)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
3.0<fp1/fw<35.0・・・(7a)
更に好ましくは、条件式(7a)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
5.0<fp1/fw<30.0・・・(7b)
条件式(8)はレンズ群Lp1の広角端における横倍率βを大きくして、レンズ群Lp1を出た軸上光束が略平行に近づくようにするためのものである。レンズ群Lp1を出た軸上光束が略平行に近づけば、フォーカス用のレンズ群Lp2を通過する光束の入射高さの変動が少なくなり、フォーカシングに際しての球面収差の変動を軽減することが容易となる。条件式(8)の下限値を超えると、前述の効果が薄まり、フォーカシングに際しての球面収差の変動が大きくなるため好ましくない。
以上のように条件式(8)を満足することによりフォーカシングに際しての球面収差の変動を軽減している。
更に好ましくは、条件式(8)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
1.10<|βp1w|<4.00 ・・・(8a)
更に好ましくは、条件式(8a)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
1.15<|βp1w|<2.00 ・・・(8b)
条件式(9)はレンズ群Lp1よりも物体側に位置する前方レンズ系の合成焦点距離に関する。条件式(10)はフォーカス用のレンズ群Lp2よりも物体側に位置する前方レンズ系とレンズ群Lp2の合成焦点距離に関する。条件式(9)、(10)はいずれも広角端における全系の焦点距離で規格化している。
条件式(9)又は条件式(10)の下限値を超えて、物体側のレンズ系の負の屈折力が弱くなると(負の屈折力の絶対値が小さくなると)、全系が大型化し易いため好ましくない。条件式(9)又は条件式(10)の上限を超えて、物体側のレンズ系の負の屈折力が強くなりすぎると(負の屈折力の絶対値が大きくなると)、基準状態において球面収差をはじめ諸収差を良好に補正することが困難となる。ここで基準状態とは無限遠にフォーカスしているときである。
以上のように、条件式(9),(10)を満足することにより、全系を小型に保ちつつ光学性能を良好に保っている。更に好ましくは、条件式(9)(10)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
−3.0<ff1/fw<−0.6 ・・・(9a)
−5.0<ff2/fw<−0.7 ・・・(10a)
更に好ましくは、条件式(9a),(10a)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
−2.0<ff1/fw<−0.8 ・・・(9b)
−3.0<ff2/fw<−1.0 ・・・(10b)
また、各実施例のズームレンズは広角端に比べて望遠端においてレンズ群Lp2とレンズ群Lp3の間隔が広くなるように双方のレンズ群が移動している。同一物体距離へのフォーカスを考えると、一般的には広角端よりも望遠端においてフォーカス用のレンズ群の移動量の方が大きくなる。
したがって、広角端から望遠端へのズーミングに際してレンズ群Lp2とレンズ群Lp3の間隔が広くなるように移動することで、望遠端においてフォーカス用のレンズ群の駆動スペースを多く確保することができるため好ましい。さらにフォーカス用のレンズ群Lp2がズーミングに際して移動することで、変倍作用を持たせることができる。この結果、光学系中のスペースを有効に活用することが容易となる。
また、各実施例のズームレンズはレンズ群Lp1とレンズ群Lp2の間隔が広角端に比べて望遠端において狭くなるように双方のレンズ群は移動している。このように構成することで、レンズ群Lp1からレンズ群Lp3までの長さを大きく変えることなく、フォーカシングに際してのレンズ群Lp2の駆動スペースを十分確保し、光学系中のスペースを有効に活用している。
また、各実施例のズームレンズはフォーカス用のレンズ群Lp2よりも物体側に配置されているレンズ系の広角端における合成焦点距離が負となっている。またレンズ群Lp2よりも物体側のレンズ系の合成焦点距離を全ズーム範囲にわたり負としても良く、これによればレンズ群Lp2自体の横倍率を比較的大きく設定して、その分フォーカス敏感度を上げやすくなる。
次に各実施例のズームレンズのレンズ構成について説明する。以下に示す数値データは後述する各数値実施例の単位をmmで表したときである。このことは以下全て同じである。また各実施例のズームレンズは物体側から像側へ順に配置されているものとする。
[実施例1]
以下、図1を参照して、本発明の実施例1のズームレンズOLについて説明する。実施例1のズームレンズOLは焦点距離15.4mm〜51.0mm(撮影画角83.1°〜30.0°)である。実施例1のズームレンズOLは7つのレンズ群より構成されている。即ち正の屈折力の第1レンズ群L1、負の屈折力の第2レンズ群L2、正の屈折力の第3レンズ群L3、正の屈折力の第4レンズ群L4、正の屈折力の第5レンズ群L5、負の屈折力の第6レンズ群L6、正の屈折力の第7レンズ群L7より構成されている。
実施例1において第3レンズ群L3が正の屈折力のレンズ群Lp1、第4レンズ群L4がフォーカス用の正の屈折力のレンズ群Lp2、第5レンズ群が正の屈折力のレンズ群Lp3に相当している。レンズ群Lp2は像側に凸面を向けた1枚の正レンズからなっており、その焦点距離fp2は49.75mmである。またレンズ群Lp1の焦点距離fp1は88.90mmである。またレンズ群Lp3の焦点距離fp3は46.95mmである。また、広角端においてレンズ群Lp1より物体側に配置される前方レンズ系の合成焦点距離は負(−13.84mm)となっている。
本実施例において条件式(1)、(2)で示されるレンズ群Lp2に関する値はそれぞれ3.23、4.20である。
[実施例2]
以下、図4を参照して、本発明の実施例2のズームレンズOLについて説明する。実施例2のズームレンズOLは焦点距離15.4mm〜51.0mm(撮影画角83.1°〜30.0°)である。実施例2のズームレンズOLはレンズ群の数、各レンズ群の屈折力の符号等は実施例1と同じである。
実施例2において第3レンズ群L3が正の屈折力のレンズ群Lp1、第4レンズ群L4がフォーカス用の正の屈折力のレンズ群Lp2、第5レンズ群L5が正の屈折力のレンズ群Lp3に相当している。レンズ群Lp2は像側に凸面を向けた1枚の正レンズからなっており、その焦点距離fp2は43.38mmである。またレンズ群Lp1の焦点距離fp1は166.73mmである。またレンズ群Lp3の焦点距離fp3は56.39mmである。また、広角端においてレンズ群Lp1より物体側に配置されている前方レンズ系の合成焦点距離は負(−15.03mm)となっている。
本実施例において条件式(1)、(2)で示されるレンズ群Lp2に関する値はそれぞれ2.82、4.12である。
[実施例3]
以下、図7を参照して、本発明の実施例3のズームレンズOLについて説明する。実施例3のズームレンズOLは焦点距離15.4mm〜45.0mm(撮影画角83.1°〜33.8°)のズームレンズである。実施例3のズームレンズOLは6つのレンズ群より構成されている。即ち、負の屈折力の第1レンズ群L1、正の屈折力の第2レンズ群L2、正の屈折力の第3レンズ群L3、正の屈折力の第4レンズ群L4、負の屈折力の第5レンズ群L5、正の屈折力の第6レンズ群L6より構成されている。
実施例3において第2レンズ群L2が正の屈折力のレンズ群Lp1、第3レンズ群L3がフォーカス用の正の屈折力のレンズ群Lp2、第4レンズ群L4が正の屈折力のレンズ群Lp3に相当している。レンズ群Lp2は像側に凸面を向けた1枚の正レンズからなっており、その焦点距離fp2は89.2mmである。またレンズ群Lp1の焦点距離fp1は386.87mmである。またレンズ群Lp3の焦点距離fp3は45.36mmである。また、レンズ群Lp1より物体側に配置された第1レンズ群L1の焦点距離は負(−25.28mm)となっている。
本実施例において条件式(1)、(2)で示されるレンズ群Lp2に関する値はそれぞれ5.79、6.20である。
[実施例4]
以下、図10を参照して、本発明の実施例4のズームレンズOLについて説明する。実施例4のズームレンズOLは焦点距離18.4mm〜292.0mm(撮影画角73.2°〜5.4°)である。実施例4のズームレンズOLはレンズ群の数、各レンズ群の屈折力の符号等は実施例1と同じである。
実施例4において第3レンズ群L3が正の屈折力のレンズ群Lp1、第4レンズ群L4がフォーカス用の正の屈折力のレンズ群Lp2、第5レンズ群L5が正の屈折力のレンズ群Lp3に相当している。レンズ群Lp2は像側に凸面を向けた1枚の正レンズからなっており、その焦点距離fp2は67.17mmである。またレンズ群Lp1の焦点距離fp1は125.96mmである。またレンズ群Lp3の焦点距離fp3は37.55mmである。また、広角端においてレンズ群Lp1より物体側に配置されている前方レンズ系の合成焦点距離は負(−18.34mm)となっている。
本実施例において条件式(1)、(2)で示されるレンズ群Lp2に関する値はそれぞれ3.65、1.76である。
[実施例5]
以下、図13を参照して、本発明の実施例5のズームレンズOLについて説明する。実施例5のズームレンズOLは焦点距離18.4mm〜292.0mm(撮影画角73.2°〜5.4°)である。実施例5のズームレンズOLはレンズ群の数、各レンズ群の屈折力の符号等は実施例1と同じである。
実施例5において第3レンズ群L3が正の屈折力のレンズ群Lp1、第4レンズ群L4がフォーカス用の正の屈折力のレンズ群Lp2、第5レンズ群L5が正の屈折力のレンズ群Lp3に相当している。レンズ群Lp2は像側に凸面を向けた正レンズ、負レンズと正レンズとを接合した接合レンズからなっており、その焦点距離fp2は44.96mmである。またレンズ群Lp1の焦点距離fp1は333.46mmである。またレンズ群Lp3の焦点距離fp3は64.27mmである。また、広角端においてレンズ群Lp1より物体側に配置されている前方レンズ系の合成焦点距離は負(−17.80mm)となっている。
本実施例において条件式(1)、(2)で示されるレンズ群Lp2に関する値はそれぞれ2.44、1.65である。
以上のように、各実施例のズームレンズでは上記のように、フォーカス用のレンズ群Lp2の物体側に正の屈折力のレンズ群Lp1を配置し、さらに像側に正の屈折力のレンズ群Lp3を配置し、各々の屈折力を適切に設定している。これにより、フォーカシングに際して適切な位置敏感度を得ている。その結果、ズームレンズの小型化を図りつつ、無限遠から近距離へのフォーカシングに際しての収差変動、特に球面収差の変動を良好に補正している。また、有効径が比較的小さく軽量なレンズ群Lp2でフォーカシングを行うことで、高速フォーカシングを容易にしている。
図16は一眼レフカメラの要部概略図である。図16において、10は実施例1乃至5のズームレンズ1を有する撮像光学系である。撮像光学系1は保持部材である鏡筒2に保持されている。20はカメラ本体である。カメラ本体20はクイックリターンミラー3、焦点板4、ペンタダハプリズム5、接眼レンズ6等によって構成されている。クイックリターンミラー3は、撮像光学系10からの光束を上方に反射する。焦点板4は撮像光学系10の像形成位置に配置されている。ペンタダハプリズム5は焦点板4に形成された逆像を正立像に変換する。観察者は、その正立像を接眼レンズ6を介して観察する。
7は感光面であり、像を受光するCCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子(光電変換素子)や銀塩フィルムが配置される。撮影時にはクイックリターンミラー3が光路から退避して、感光面7上に撮像光学系10によって像側形成される。
このように本発明のズームレンズを一眼レフカメラ交換レンズ等の撮像装置に適用することにより、高い光学性能を得ている。この他本発明のズームレンズはクイックリターンミラーのないミラーレンズの一眼レフカメラにも同様に適用することができる。この他、本発明のズームレンズは、デジタルカメラ・ビデオカメラ・銀塩フィルム用カメラ等の他に望遠鏡、双眼鏡、複写機、プロジェクター等の光学機器にも適用できる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
以下、実施例1乃至5のズームレンズの具体的な数値データを示す。iは物体から数えた順序を示す。面番号iは物体側から順に数えている。Riは第i面の曲率半径(mm)、Diは第i番目と第i+1番目の面間隔(mm)である。Ndiとνdiはそれぞれd線に対する第i面と第(i+1)面との間の媒質の屈折率と、アッベ数を表す。またBFはバックフォーカスである。レンズ全長は第1レンズ面から像面までの距離を表す。
また、非球面は面番号の後に、*の符号を付加して表している。非球面形状は、Xを光軸方向の面頂点からの変位量、hを光軸と垂直な方向の光軸からの高さ、rを近軸曲率半径、Kを円錐定数、B、C、D、E・・・を各次数の非球面係数とするとき、
で表す。なお、各非球面係数における「E±XX」は「×10±XX」を意味している。各実施例における前述の各条件式に関係した数値を表1に示す。表2に前述の各条件式に相当する各実施例の数値を示す。

[実施例1]

単位 mm

面番号 R D Nd νd 光線有効径
1 454.147 1.60 1.84666 23.9 53.20
2 69.130 6.19 1.77250 49.6 49.44
3 -1518.967 0.15 48.45
4 36.349 5.21 1.77250 49.6 43.09
5 71.221 (可変) 41.87
6 32.401 1.10 1.88300 40.8 24.89
7 10.216 6.47 17.78
8* -36.665 0.80 1.85135 40.1 17.53
9* 22.837 0.16 16.76
10 23.456 5.06 1.71736 29.5 16.77
11 -23.422 0.89 16.18
12 -16.412 0.80 1.88300 40.8 15.73
13 83.694 2.54 1.85478 24.8 15.77
14 -38.102 (可変) 15.79
15 -2864.166 1.64 1.48749 70.2 14.13
16 -42.698 (可変) 14.45
17 74.351 2.08 1.66672 48.3 15.38
18 -59.215 (可変) 15.49
19(絞り) ∞ 0.87 15.39
20 36.280 4.43 1.49700 81.5 15.35
21 -18.962 0.80 1.85478 24.8 15.03
22 -31.970 (可変) 15.08
23 -35.606 3.01 1.84666 23.9 13.33
24 -15.641 0.76 1.80400 46.6 13.28
25 64.483 (可変) 13.17
26* 98.271 3.13 1.58313 59.4 18.17
27 -30.654 0.15 18.74
28 174.819 0.80 1.85478 24.8 19.34
29 23.473 5.21 1.59522 67.7 19.65
30 -44.209 (可変) 20.21
像面 ∞

非球面
データ
各種データ 広角端 中間 望遠端
焦点距離 15.40 20.64 51.00
Fno 2.80 3.00 4.30
ω 41.57 33.49 14.99
像高 13.66 13.66 13.66
レンズ全長 119.90 124.20 148.63
BF 35.50 38.23 49.86
入射瞳位置 23.18 32.77 81.71
射出瞳位置 -61.45 -50.93 -36.09
前側主点位置 36.13 48.64 102.45
後側主点位置 20.10 17.59 -1.14
可変間隔
面番号 広角端 中間 望遠端
5 1.00 6.73 25.02
14 11.56 7.82 1.50
16 2.06 2.13 0.80
18 3.35 3.27 4.60
22 2.18 4.84 11.99
25 10.40 7.31 1.00
30 35.50 38.23 49.86
群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 80.82 13.15 1.57 -5.70
2 6 -10.47 17.82 2.54 -10.47
3 15 88.90 1.64 1.12 0.02
4 17 49.75 2.08 0.70 -0.56
5 19 46.95 6.10 2.54 -1.81
6 23 -29.41 3.77 0.62 -1.40
7 26 32.20 9.29 3.13 -2.89
単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 -96.490
2 2 85.740
3 4 90.230
4 6 -17.300
5 8 -16.430
6 10 17.110
7 12 -15.480
8 13 30.930
9 15 88.900
10 17 49.750
11 20 25.740
12 21 -56.110
13 23 30.810
14 24 -15.590
15 26 40.430
16 28 -31.800
17 29 26.520
[実施例2]

単位 mm

面番号 R D Nd νd 光線有効径
1 347.637 1.60 1.84666 23.9 52.96
2 69.242 5.74 1.77250 49.6 48.98
3 2752.474 0.15 48.53
4 43.073 5.66 1.77250 49.6 44.81
5 106.101 (可変) 43.44
6* 69.081 1.10 1.85135 40.1 26.26
7 12.290 5.98 19.15
8 -38.888 0.80 1.88300 40.8 18.83
9 28.343 0.15 17.74
10 23.883 5.00 1.71736 29.5 17.72
11 -27.151 1.05 17.06
12 -17.464 0.80 1.88300 40.8 16.59
13 38.585 3.16 1.85478 24.8 16.56
14 -39.422 (可変) 16.56
15 210.267 1.92 1.60311 60.6 14.37
16 -192.057 (可変) 14.76
17 64.744 2.17 1.69680 55.5 15.45
18 -55.924 (可変) 15.56
19(絞り) ∞ 0.90 15.44
20 32.336 4.07 1.49700 81.5 15.38
21 -22.418 0.80 2.00069 25.5 15.04
22 -40.238 (可変) 15.10
23 -36.749 2.97 1.90366 31.3 13.70
24 -12.238 0.76 1.83481 42.7 13.74
25 182.277 (可変) 13.66
26* -160.953 1.95 1.58313 59.4 16.47
27 -57.818 0.15 17.28
28 132.067 0.80 1.85478 24.8 17.96
29 28.303 5.37 1.59522 67.7 18.48
30 -26.136 (可変) 19.32
像面 ∞


非球面
データ
各種データ 広角端 中間 望遠端
焦点距離 15.40 20.00 51.00
Fno 2.80 3.00 4.14
ω 41.57 34.33 14.99
像高 13.66 13.66 13.66
レンズ全長 121.12 123.42 151.12
BF 35.50 39.78 55.98
入射瞳位置 23.77 29.74 82.16
射出瞳位置 -57.37 -48.32 -34.75
前側主点位置 36.62 45.20 104.49
後側主点位置 20.10 19.78 4.98
可変間隔
面番号 広角端 中間 望遠端
5 1.25 5.14 25.79
14 14.22 9.37 1.50
16 1.40 1.47 0.15
18 2.78 2.72 4.04
22 2.43 4.54 9.61
25 10.48 7.35 1.00
30 35.50 39.78 55.98
群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 82.58 13.15 1.80 -5.53
2 6 -11.34 18.04 2.17 -10.95
3 15 166.73 1.92 0.63 -0.57
4 17 43.38 2.17 0.69 -0.60
5 19 56.39 5.76 1.86 -2.22
6 23 -42.48 3.73 0.01 -1.96
7 26 38.05 8.27 4.65 -0.57
単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 -102.390
2 2 91.860
3 4 90.330
4 6 -17.720
5 8 -18.460
6 10 18.470
7 12 -13.530
8 13 23.250
9 15 166.730
10 17 43.380
11 20 27.310
12 21 -51.750
13 23 19.200
14 24 -13.710
15 26 153.670
16 28 -42.290
17 29 23.700
[実施例3]

単位 mm

面番号 R D Nd νd 光線有効径
1 36.430 1.80 1.83481 42.7 38.24
2 16.039 11.06 29.23
3* -78.875 1.50 1.58313 59.4 29.12
4* 24.655 2.56 28.99
5 55.486 3.72 1.84666 23.9 29.27
6 -212.694 (可変) 29.10
7 51.175 1.80 1.48749 70.2 18.04
8 69.423 (可変) 18.09
9 49.920 1.99 1.51633 64.1 18.30
10 -587.428 (可変) 18.29
11(絞り) ∞ 1.70 18.75
12 48.177 1.78 1.49700 81.5 19.17
13 226.365 0.15 19.14
14 42.908 4.65 1.60311 60.6 19.14
15 -28.003 0.80 1.84666 23.9 18.80
16 -96.315 (可変) 18.69
17 -104.289 2.88 1.84666 23.9 15.98
18 -18.376 1.00 1.83400 37.2 15.98
19 55.164 (可変) 16.38
20* 111.820 3.32 1.58313 59.4 18.28
21 -26.080 0.15 18.72
22 -585.770 1.74 1.48749 70.2 18.89
23 -56.113 1.00 1.84666 23.9 18.96
24 ∞ (可変) 19.18
像面 ∞


非球面
データ
各種データ 広角端 中間 望遠端
焦点距離 15.40 25.00 45.00
Fno 2.80 3.27 4.50
ω 41.57 28.65 16.89
像高 13.66 13.66 13.66
レンズ全長 143.50 127.74 130.57
BF 35.50 44.00 61.03
入射瞳位置 21.52 18.94 16.44
射出瞳位置 -47.76 -44.75 -33.27
前側主点位置 34.07 36.90 39.96
後側主点位置 20.10 19.00 16.03

可変間隔
面番号 広角端 中間 望遠端
6 41.27 16.07 1.50
8 1.00 2.21 0.50
10 6.83 5.61 7.33
16 1.51 6.22 14.59
19 13.80 10.02 2.02
24 35.50 44.00 61.03

群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 -25.28 20.64 3.10 -14.94
2 7 386.87 1.80 -3.29 -4.46
3 9 89.20 1.99 0.10 -1.21
4 11 45.36 9.08 2.63 -3.78
5 17 -43.88 3.88 1.35 -0.73
6 20 49.01 6.21 1.15 -2.79
単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 -35.760
2 3 -32.040
3 5 52.310
4 7 386.870
5 9 89.200
6 12 122.740
7 14 28.810
8 15 -46.880
9 17 25.950
10 18 -16.430
11 20 36.590
12 22 127.160
13 23 -66.270

[実施例4]

単位 mm

面番号 R D Nd νd 光線有効径
1 141.789 1.80 1.91082 35.3 53.35
2 60.659 8.81 1.49700 81.5 52.16
3 -489.812 0.15 52.08
4 56.310 6.66 1.59522 67.7 51.32
5 297.753 (可変) 50.64
6* 146.922 1.50 1.85135 40.1 28.37
7 18.515 5.00 22.91
8 -78.718 1.20 1.72916 54.7 22.73
9 22.009 4.82 1.85478 24.8 21.22
10 -128.226 0.61 20.60
11 -64.644 1.00 1.76385 48.5 20.41
12 26.205 1.99 1.85478 24.8 19.25
13 51.043 (可変) 18.90
14 36.221 1.80 1.74000 28.3 18.10
15 57.990 1.86 18.22
16(絞り) ∞ (可変) 18.68
17 4817.464 1.99 1.72916 54.7 18.76
18 -49.475 (可変) 19.00
19 29.514 4.87 1.49700 81.5 20.72
20 -40.710 1.00 2.00069 25.5 20.42
21 -206.017 0.15 20.43
22 35.561 3.27 1.48749 70.2 20.25
23 -108.442 (可変) 19.91
24 -77.718 1.74 1.76182 26.5 15.03
25 -27.493 1.00 1.85135 40.1 15.03
26* 51.684 2.57 15.15
27 -23.204 1.00 1.88300 40.8 15.39
28 -44.058 (可変) 16.18
29* -693.257 4.59 1.58313 59.4 22.30
30 -21.723 0.15 22.96
31 89.255 6.83 1.48749 70.2 22.89
32 -20.637 1.00 2.00069 25.5 22.64
33 -40.382 0.15 23.32
34 167.649 7.28 1.80518 25.4 23.14
35 -18.302 1.00 1.88300 40.8 22.83
36 102.547 (可変) 22.64
像面 ∞


非球面
データ
各種データ 広角端 中間 望遠端
焦点距離 18.40 55.00 292.00
Fno 3.29 4.87 6.30
ω 36.59 13.95 2.68
像高 13.66 13.66 13.66
レンズ全長 168.30 195.93 248.31
BF 36.09 60.42 80.44
入射瞳位置 31.54 78.32 351.35
射出瞳位置 -91.94 -63.54 -44.86
前側主点位置 47.30 108.91 -37.13
後側主点位置 17.69 5.42 -211.56
可変間隔
面番号 広角端 中間 望遠端
5 1.00 25.89 66.66
13 31.51 9.91 1.50
16 8.96 9.89 0.19
18 3.99 3.06 12.76
23 1.68 6.09 9.97
28 9.29 4.88 1.00
36 36.09 60.42 80.44
群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 107.72 17.42 5.70 -5.46
2 6 -14.17 16.12 3.86 -6.31
3 14 125.96 3.66 -1.66 -4.52
4 17 67.17 1.99 1.14 -0.01
5 19 37.55 9.29 2.22 -4.07
6 24 -20.50 6.31 1.86 -2.69
7 29 37.74 21.00 -0.18 -11.92
単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 -117.630
2 2 109.180
3 4 115.480
4 6 -25.020
5 8 -23.470
6 9 22.310
7 11 -24.300
8 12 60.760
9 14 125.960
10 17 67.170
11 19 35.240
12 20 -50.850
13 22 55.340
14 24 55.020
15 25 -20.960
16 27 -56.790
17 29 38.360
18 31 35.100
19 32 -43.270
20 34 20.860
21 35 -17.520
[実施例5]

単位 mm

面番号 R D Nd νd 光線有効径
1 151.927 1.80 1.91082 35.3 52.50
2 65.285 7.91 1.49700 81.5 51.27
3 -345.810 0.15 51.20
4 60.867 6.39 1.59522 67.7 50.31
5 530.125 (可変) 49.68
6 68.210 1.50 1.88300 40.8 28.21
7 17.623 6.04 22.64
8* -30.392 1.20 1.76802 49.2 22.39
9* 46.449 0.15 21.20
10 27.476 5.70 1.85478 24.8 21.25
11 -33.070 0.50 20.60
12 -28.200 1.00 1.83481 42.7 20.06
13 35.387 1.55 1.85478 24.8 18.89
14 63.479 (可変) 18.62
15(絞り) ∞ 1.70 17.44
16 38.453 1.70 1.48749 70.2 19.01
17 49.638 (可変) 19.27
18 73.926 2.23 1.77250 49.6 19.60
19 -106.040 0.15 19.76
20 36.882 1.20 1.90366 31.3 19.97
21 17.466 4.32 1.60311 60.6 19.39
22 177.127 (可変) 19.38
23 24.199 1.00 1.80400 46.6 20.09
24 21.967 5.56 1.49700 81.5 19.67
25 -35.718 0.15 19.20
26 -44.917 1.00 1.72916 54.7 18.87
27 340.143 (可変) 18.47
28 -60.815 2.26 1.84666 23.9 15.64
29 -20.891 1.20 1.85135 40.1 15.77
30* 53.440 (可変) 16.11
31* 56.232 4.86 1.58313 59.4 21.31
32 -24.181 0.15 21.72
33 -77.367 5.05 1.80518 25.4 21.41
34 -18.461 1.20 2.00069 25.5 21.50
35 -111.602 (可変) 22.20
像面 ∞


非球面
データ
各種データ 広角端 中間 望遠端
焦点距離 18.40 55.00 292.00
Fno 3.44 5.10 6.30
ω 36.59 13.95 2.68
像高 13.66 13.66 13.66
レンズ全長 163.34 190.39 248.30
BF 35.50 70.35 90.77
入射瞳位置 31.30 61.25 339.84
射出瞳位置 -96.22 -63.71 -49.66
前側主点位置 47.13 93.69 24.65
後側主点位置 17.10 15.35 -201.23
可変間隔
面番号 広角端 中間 望遠端
5 1.00 19.56 63.68
14 34.68 8.32 1.70
17 1.16 7.68 1.00
22 10.46 3.95 10.62
27 1.83 9.09 11.67
30 11.11 3.85 1.27
35 35.50 70.35 90.77
群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 102.12 16.24 5.54 -4.87
2 6 -13.63 17.64 4.45 -6.79
3 15 333.47 3.40 -2.04 -4.83
4 18 44.96 7.89 -0.31 -4.95
5 23 64.27 7.71 -1.98 -6.80
6 28 -32.79 3.46 0.99 -0.86
7 31 45.12 11.26 1.65 -5.04
単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 -126.940
2 2 111.210
3 4 114.940
4 6 -27.290
5 8 -23.760
6 10 18.350
7 12 -18.670
8 13 91.230
9 16 333.470
10 18 56.690
11 20 -37.820
12 21 31.800
13 23 -370.120
14 24 28.270
15 26 -54.360
16 28 36.630
17 29 -17.510
18 31 29.660
19 33 29.000
20 34 -22.250
OL ズームレンズ L1 第1レンズ群 L2 第2レンズ群
L3 第3レンズ群 L4 第4レンズ群 L5 第5レンズ群
L6 第6レンズ群 L7 第7レンズ群 Lp1 レンズ群
Lp2 レンズ群 Lp3 レンズ群

Claims (14)

  1. 複数のレンズ群を有し、ズーミングまたはフォーカシングに際して隣り合うレンズ群の間隔が変化するズームレンズにおいて、
    正の屈折力のレンズ群Lp1と、該レンズ群Lp1の像側に隣接して配置された正の屈折力のレンズ群Lp2と、該レンズ群Lp2の像側に隣接して配置された正の屈折力のレンズ群Lp3を有し、
    前記レンズ群Lp1の物体側に1つ以上のレンズ群を含む前方レンズ系を有し、
    前記前方レンズ系の広角端における合成焦点距離は負であり、
    無限遠から近距離へのフォーカシングに際して前記レンズ群Lp2は光軸に沿って像側に移動し、前記レンズ群Lp2の焦点距離をfp2、広角端において無限遠にフォーカスしているときの前記レンズ群Lp2の横倍率をβp2w、広角端における全系の焦点距離をfwとするとき、
    1.5<fp2/fw<10.0
    1.0<|βp2w|
    なる条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
  2. 前記レンズ群Lp3の焦点距離をfp3とするとき、
    0.55<fp2/fp3<5.00
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  3. 前記レンズ群Lp1と前記レンズ群Lp2と前記レンズ群Lp3より構成される合成レンズ系の広角端における焦点距離をfpwとするとき、
    0.2<fw/fpw<1.0
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1または2に記載のズームレンズ。
  4. 前記レンズ群Lp3の像側に1つ以上のレンズ群を含む後方レンズ系を有し、広角端における前記後方レンズ系の焦点距離をfrw、前記レンズ群Lp1と前記レンズ群Lp2と前記レンズ群Lp3より構成される合成レンズ系の広角端における焦点距離をfpwとするとき、
    1.0<|frw/fpw|
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  5. 望遠端において無限遠にフォーカスしているときの前記レンズ群Lp2の横倍率をβp2tとするとき、
    1.0<|βp2t|
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  6. 広角端に比べて望遠端において前記レンズ群Lp2と前記レンズ群Lp3の光軸上の間隔が広くなるように、ズーミングに際して前記レンズ群Lp2と前記レンズ群Lp3が移動することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  7. 広角端に比べて望遠端において前記レンズ群Lp1と前記レンズ群Lp2の光軸上の間隔が狭くなるように、ズーミングに際して前記レンズ群Lp1と前記レンズ群Lp2が移動することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  8. 前記レンズ群Lp2より物体側に配置されているレンズ系の広角端における合成焦点距離は負であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  9. 前記レンズ群Lp1の焦点距離をfp1とするとき、
    2.0<fp1/fw<40.0
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  10. 広角端において無限遠にフォーカスしているときの前記レンズ群Lp1の横倍率をβp1wとするとき、
    1.1<|βp1w|
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  11. 広角端における前記前方レンズ系の焦点距離をff1、広角端における前記前方レンズ系と前記レンズ群Lp2の合成焦点距離をff2とするとき、
    −4.0<ff1/fw<−0.5
    −6.0<ff2/fw<−0.5
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  12. 前記ズームレンズは物体側より像側へ順に、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群、正の屈折力の第5レンズ群、負の屈折力の第6レンズ群、正の屈折力の第7レンズ群より構成され、
    ズーミングに際して各レンズ群が移動し、前記第3レンズ群が前記レンズ群Lp1に相当し、前記第4レンズ群が前記レンズ群Lp2に相当し、前記第5レンズ群が前記レンズ群Lp3に相当することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  13. 前記ズームレンズは物体側より像側へ順に、負の屈折力の第1レンズ群、正の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群、負の屈折力の第5レンズ群、正の屈折力の第6レンズ群より構成され、
    ズーミングに際して各レンズ群が移動し、前記第2レンズ群が前記レンズ群Lp1に相当し、前記第3レンズ群が前記レンズ群Lp2に相当し、前記第4レンズ群が前記レンズ群Lp3に相当することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  14. 請求項1乃至13のいずれか1項のズームレンズと、該ズームレンズによって形成された像を受光する固体撮像素子を有することを特徴とする撮像装置。
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