JP2016223583A - 内燃機関 - Google Patents

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茂徳 市瀬
Shigenori Ichise
茂徳 市瀬
正徳 ▲高▼橋
正徳 ▲高▼橋
Masanori Takahashi
優介 木村
Yusuke Kimura
優介 木村
健児 ▲高▼木
健児 ▲高▼木
Kenji Takagi
良治 小井
Ryoji Koi
良治 小井
博之 西浦
Hiroyuki Nishiura
博之 西浦
武雄 櫻井
Takeo Sakurai
武雄 櫻井
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Abstract

【課題】ピストンとシリンダの壁面との間から燃焼室側に潤滑油が流れ込むオイル上がりを抑制する内燃機関を提供する。【解決手段】内燃機関は、シリンダと、スカート部31及び周面に形成されたオイルリング溝13を有してシリンダ内に燃焼室を区画するピストン10と、オイルリング溝13に装着されてシリンダの壁面に付着する潤滑油の余剰分を掻き落とすオイルリングと、を備える。ピストン10は、オイルリングよりも下側の位置に溝部40を備える。溝部40は、燃焼圧によりシリンダの壁面に押し付けられる位相側であるスラスト側とその反対側の反スラスト側に設けられるとともに、スラスト側の溝部40の容積、及び反スラスト側の溝部40の容積はそれぞれ、スカート部31とシリンダの壁面との距離をL、スカート部の幅をW、ピストン10のストローク量をHとしたとき、「L×W×H」で表される容積以上である。【選択図】図2

Description

本発明は、シリンダブロックに形成されたシリンダ内に、ピストンリング、特にオイルリングを装着したピストンを摺動可能に配置した内燃機関に関する。
周知のように、内燃機関のシリンダ内にはピストンが往復動可能に設けられており、ピストンには、ピストンリングが装着されている。そして、ピストンリングの一つであるオイルリングは、シリンダの壁面に供給された潤滑油としてのエンジンオイルの余剰分を掻き落とす機能を有している。
例えば、特許文献1には、燃焼室側に配置される第1サイドレール及びその反対側に配置される第2サイドレールと、エキスパンダとを備えるオイルリングが記載されている。第1サイドレール及び第2サイドレールは、ピストンの径方向外側へ突出し、ピストンの往復動に伴ってシリンダの壁面に摺接する。オイルリングによって掻き落とされたエンジンオイルの余剰分は、ピストンに形成されたドレーンホールを介してクランクケース側に還流される。
特開2007−205395号公報
オイルリングの燃焼室側の面には燃焼圧などの圧力が作用し、オイルリングのクランクケース側の面には、シリンダの壁面に付着したエンジンオイルの抵抗による圧力などが作用する。ここで、例えば吸気行程において燃焼室の圧力が低下することなどによって、オイルリングを挟んでクランクケース側となる空間の圧力が燃焼室側の圧力よりも高くなると、クランクケース側に存在するエンジンオイルが圧力によって押されて、燃焼室側へと入り込み、エンジンオイルが燃焼されてオイル消費が発生してしまう。
尚、こうした課題は、1対のレール部とエキスパンダとを備えるオイルリングに限らず、他の構成のオイルリングにおいても概ね共通したものとなっている。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ピストンとシリンダの壁面との間から燃焼室側に潤滑油が入り込む、いわゆるオイル上がりを抑制することのできる内燃機関を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する内燃機関は、シリンダと、前記シリンダの壁面に摺接するスカート部及び周面に形成されたオイルリング溝を有して前記シリンダ内に燃焼室を区画するピストンと、前記オイルリング溝に装着されて前記シリンダの壁面に付着する潤滑油の余剰分を掻き落とすオイルリングと、を備える内燃機関において、前記ピストンのうちの前記オイルリングよりも下側の位置、及び前記シリンダの壁面のうちの下死点に到達した前記ピストンの前記オイルリングよりも下側の位置の少なくも一方に凹部を備え、前記凹部は、燃焼圧により前記シリンダの壁面に押し付けられる位相側であるスラスト側とその反対側の反スラスト側に設けられるとともに、前記スラスト側の凹部の容積、及び前記反スラスト側の凹部の容積はそれぞれ、前記スカート部と前記シリンダの壁面との距離をL、前記スカート部の幅をW、前記ピストンのストローク量をHとしたとき、「L×W×H」で表される容積以上であることを要旨とする。
シリンダの壁面とピストンとの間の空間のうち、スラスト側及び反スラスト側では、オイルリングの下側の圧力上昇が生じやすい。上記構成では、スラスト側及び反スラスト側に凹部が設けられるとともに、スラスト側に設けられる凹部の容積は、ピストンが上死点から下死点まで下降する際にスラスト側のスカート部とシリンダの壁面に存在する潤滑油の体積以上である。また、反スラスト側に設けられる凹部の容積は、ピストンが上死点から下死点まで下降する際に反スラスト側のスカート部とシリンダの壁面に存在する潤滑油の体積以上である。すなわち、凹部にはオイルリングによって掻き落とされ得る潤滑油の最大量以上の容積が確保されているので、オイルリングのうちスカート部に装着されている部分によって掻き落とされる潤滑油が凹部に溜められてもオイルリングの下側の圧力上昇を抑制することができる。また、シリンダの壁面とピストンとの間のクリアランスが小さくなることにより押し出された潤滑油が凹部に溜められた場合でも、凹部にはその押し出された潤滑油を溜めることが可能な容積が確保されているので、オイルリングの下側の圧力上昇を抑制することができる。これにより、オイルリングの下側の圧力上昇に伴うオイル上がりを抑制することができる。
本発明にかかる内燃機関の第1実施形態について、ピストンを中心とする概略構成を示す正面図。 同実施形態におけるピストンの概略構成を示す側面図。 同実施形態におけるピストンであって、図1中3−3線における断面構造を示す断面図。 同実施形態のピストンであって、オイルリングを中心とする断面構造を示す断面図。 オイルリング下側の圧力変化を示すグラフであって、(a)はスラスト側、(b)は反スラスト側のグラフを示す。 本発明にかかる内燃機関の第2実施形態について、ピストンを中心とする概略構成を示す正面図。 同実施形態のピストンであって、図6中7−7線における断面構造を示す断面図。 本発明にかかる内燃機関の第3実施形態について、ピストンを中心とする概略構成を示す正面図。 同実施形態のピストンであって、図8中9−9線における断面構造を示す断面図。 同実施形態のピストンであって、第3リング溝を中心とする断面構造を示す断面図。 ピストンの回転挙動を示す図であって、(a)は上死点付近の位置、(b)は上死点から下降した位置、(c)はさらに下降した位置での状態を示す。 本発明にかかる内燃機関の第4実施形態について、ピストンを中心とする概略構成を示す正面図。 (a)及び(b)は本発明にかかる内燃機関の他の実施形態のピストンであって、オイルリングを中心とする断面構造を示す断面図。 本発明にかかる内燃機関の他の実施形態であって、ピストンの断面構造を示す断面図。 本発明にかかる内燃機関の他の実施形態であって、ピストンを中心とする断面構造を示す断面図。 オイル戻し孔を有するピストンを備えた内燃機関と、オイル戻し孔がなく凹溝を備える他の実施形態の内燃機関とのオイル入れ替わり時間比を示すグラフ。
(第1実施形態)
以下、図1〜図5を参照して内燃機関を具体化した第1実施形態を説明する。
図1に示すように、内燃機関は、シリンダ1が形成されたシリンダブロック2を備える。シリンダ1内にはピストン10が下死点と上死点との間を往復動可能に設けられ、シリンダブロック2、図示しないシリンダヘッド及びピストン10によって燃焼室5が区画されている。
ピストン10には、円盤状の冠部19が設けられている。冠部19には、シリンダ1の壁面に摺接する1対のスカート部31,32が設けられている。一方のスカート部31はピストン10のスラスト側に設けられ、他方のスカート部32は反スラスト側に設けられている。スラスト側とは、燃焼行程にて燃焼室から受ける燃焼圧によりピストン10がシリンダ1の壁面に押し付けられる位相側であり、反スラスト側とは、スラスト側とは反対側(180°離れた位相)である。
冠部19の周面には、燃焼室に近い順に、第1リング溝11、第2リング溝12、及び第3リング溝13が形成されている。第1リング溝11には、トップリング14が装着されている。第2リング溝12には、セカンドリング15が装着されている。トップリング14及びセカンドリング15は、コンプレッションリングと総称され、燃焼室5で生じた燃焼ガスがピストン10とシリンダ1の壁面との間から漏れないようにシールする機能を有している。また、第3リング溝13には、オイルリング20が装着されている。
図2に示すように、燃焼室側を上側、燃焼室と反対側を下側とするとき、第3リング溝13の下側には、環状部16が設けられている。この環状部16には、凹部としての溝部40が形成されている。溝部40は、ピストン10の径方向内側に窪んでいる。また、溝部40は、その長手方向が、ピストン10の周方向に沿って延びている。また、溝部40の周方向の長さである幅は、スカート部31の周方向の長さであるスカート幅Wと同じ長さになっている。この溝部40は、反スラスト側の環状部16にも設けられている。スラスト側の溝部40及び反スラスト側の溝部40は、ピストン10の中心軸X1に対して対称に設けられている。
スラスト側のスカート部31とシリンダ1の壁面との距離を「L」(図3参照)、スラスト側のスカート部31の幅を「W」(図2参照)、ピストン10の上死点から下死点までのストローク量を「H」(図1参照)とするとき、スラスト側の溝部40の容積は、「L×W×H」以上の容積である。なお、スカート部31,32は同じ幅を有するので、反スラスト側の溝部40の容積も同様に「L×W×H」以上の容積である。例えば、シリンダ1の直径80mm、ピストン10の直径が79.95mm、スカート幅が40mm、ストローク量80mmの緒元を有する内燃機関の場合、溝部40の容量は、「(80.00−79.95)×40×80=160mm」である。なお、スカート幅は、スカート部31,32のうちシリンダ1の壁面に接する領域の幅であればよい。例えば、スカート部31,32のうちシリンダ1の壁面に摺接する領域の周方向の幅がピストン10の中心軸X1方向で変化するとき、スカート幅の最小値をスカート幅としてもよい。又は、そのうちの最大幅をスカート幅としてもよいし、その平均をスカート幅としてもよい。
溝部40の断面形状を矩形状とし、その高さH1(図2参照)を2mmとするとき、溝部40の深さ(径方向に沿った長さ)は、容量の最小値「160mm」をスカート幅と溝部40の高さとで除算した値とすればよい(160÷40÷2=2mm)。
また図2に示すように、ピストン10には、オイル戻し孔45が貫通形成されている。オイル戻し孔45は、ピストン10の中心軸X1の方向における位置である高さ位置が、第3リング溝13の高さ位置と重なる位置に設けられている。また、オイル戻し孔45はピストン10の径方向に直線状に延び、第3リング溝13とピストン10の内側とを連通している。
図3に示すように、オイル戻し孔45は、スラスト側及び反スラスト側に4つずつ形成されている。スラスト側において、オイル戻し孔45の周方向における位置は、溝部40の周方向の位置と重なっている。反スラスト側において、オイル戻し孔45の周方向における位置は、溝部40の周方向の位置と重なっている。
また、ピストン10の周方向においてスラスト側のスカート部31と反スラスト側のスカート部32との中間位置には、ピンボス35,36が形成されている。このピンボス35,36には、ピストンピン39の両端部を回転自在に支持するための一対のピン孔37,38が形成されている。
図4に示すように、スラスト側の溝部40及び反スラスト側の溝部40は、断面V字状に形成されている。第3リング溝13のうち、燃焼室側の側面を溝上面17、燃焼室と反対側の面を溝下面18とするとき、溝下面18の端部25は、溝上面17の端部24よりも、径方向において若干内側に位置している。また、溝部40のうち最も上側となる溝上端26は、最も下側となる溝下端27よりも、径方向において若干内側に位置している。この溝部40は、オイルリング20によって掻き落とされたエンジンオイル(以下、オイル)を溜める部位であるオイル溜めとして機能する。すなわち、ピストン10がシリンダ1の壁面に摺接しながら下降する際、オイルリング20よりも下側に存在するオイルは、オイルリング20の下面、溝部40、シリンダ1の壁面によって囲まれる空間28に溜められる。
第3リング溝13に装着されたオイルリング20は、3ピース型であって、第1サイドレール21と、第2サイドレール22と、エキスパンダ23とを備える。第1サイドレール21及び第2サイドレール22は円環状に形成されている。第1サイドレール21は上側に配置され、第2サイドレール22は、下側に配置される。
第1サイドレール21と第2サイドレール22の間には、環状のエキスパンダ23が配置されている。エキスパンダ23は、上側に突出する凸部と下側に突出する凹部とが周方向に交互に配置されることによって、波型に形成され、ピストン10の往復動方向に伸縮可能である。また、エキスパンダ23は、第1サイドレール21の内周面を斜め上側に付勢するとともに、第2サイドレール22の内周面を斜め下側に付勢する。これにより、オイルリング20は、シリンダ1の壁面に付着しているオイルの余剰分を掻き落とす機能や、燃焼室側とその反対側との間のシール性能を維持する機能を有するようになっている。
次に、本実施形態の内燃機関の作用について説明する。ピストン10がシリンダ1内を上死点から下死点に向かって下降するとき、オイルリング20の第1サイドレール21及び第2サイドレール22は、シリンダ1の壁面に摺接し、シリンダ1の壁面とピストン10との間に存在するオイルのうち余剰分を掻き落とす。また、第1サイドレール21は慣性力により溝上面17に押し付けられる。これにより、掻き落とされたオイルが、第2サイドレール22及び溝下面18の間や、オイル戻し孔45などを介して、クランクケース側に還流される。
ところで、従来のピストンにおいては、オイルリングによって掻き落とされたオイルの一部はオイル戻し孔を介してクランクケース側に還流されるものの、一時的にはオイルリングの下側の圧力が上昇する。また、ピストンにはピストンピンを中心として回転する挙動(首振り挙動)が生じることがあるが、このような挙動によってピストンとシリンダの壁面とのクリアランスが小さくなることによっても、オイルリングの下側の圧力が上昇する。
図5(a)及び図5(b)は、従来のピストンにおけるオイルリングの下側の圧力変化を示し、図5(a)はスラスト側の圧力変化、図5(b)は反スラスト側の圧力変化を示す。
図5(a)に示すように、ピストンが下死点付近に存在するとき、スラスト側であってオイルリングの下側の圧力が著しく上昇する。なお、図5(a)のグラフは、機関回転数が一定であるときの圧力変化を示しているが、オイルリング20の下側における圧力上昇は、内燃機関の回転数が増加するに伴い顕著になる。
図5(b)に示すように、反スラスト側においても、ピストン10が下死点付近に存在するとき、オイルリング20の下側における圧力上昇が発生する。
これに対し、上述したピストン10は、第3リング溝13の下側に溝部40を有している。このため、ピストン10が下降する際、オイルリング20によって掻き落とされたオイルが、オイルリング20の下面、溝部40及びシリンダ1の壁面によって区画される空間28に溜められる。したがって、溝部40が無いピストンに比べ、オイルリング20の下側の圧力の上昇を抑制できる。
また、スラスト側の溝部40は、スカート部31とシリンダ1の壁面との間に存在するオイルの量であってピストン10の1ストローク分のオイルの量以上の容量を有している。また、反スラスト側の溝部40は、スカート部32とシリンダ1の壁面との間に存在するオイルの量であってピストン10の1ストローク分のオイルの量以上の容量を有している。すなわち、スラスト側の溝部40は、オイルリング20のうち周方向においてスカート部31と重なる部分によって掻き落とされ得る最大量のオイルを溜めることが可能である。また、反スラスト側の溝部40は、オイルリング20のうち周方向においてスカート部32と重なる部分によって掻き落とされうるオイルを溜めることが可能である。このようにオイルリング20の下側の圧力上昇が抑制されるため、圧力上昇に伴うオイル上がりを抑制することができる。
以上説明したように、本実施形態の内燃機関によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)シリンダ1の壁面とピストン10との間の空間のうち、スラスト側及び反スラスト側では、オイルリング20の下側の圧力上昇が生じやすい。上記実施形態では、ピストン10のスラスト側及び反スラスト側に溝部40が設けられるとともに、スラスト側に設けられる溝部40の容積は、ピストン10が上死点から下死点まで下降する際にスラスト側のスカート部31とシリンダ1の壁面に存在するオイルの体積以上である。また、反スラスト側に設けられる溝部40の容積は、ピストン10が上死点から下死点まで下降する際に反スラスト側のスカート部32とシリンダ1の壁面に存在するオイルの体積以上である。すなわち、溝部40にはオイルリング20のうちスカート部31,32によって掻き落とされ得るオイルの最大量以上の容積が確保されているので、オイルリング20によって掻き落とされるオイルが溝部40に溜められてもオイルリング20の下側の圧力上昇を抑制することができる。また、シリンダ1の壁面とピストン10との間のクリアランスが小さくなることにより押し出されたオイルが溝部40に溜められた場合でも、溝部40にはその押し出された溝部40を溜めることが可能な容積が確保されているので、オイルリング20の下側の圧力上昇を抑制することができる。これにより、オイルリング20の下側の圧力上昇に伴うオイル上がりを抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、図6及び図7を参照して、内燃機関の第2実施形態を第1実施形態との相違点を中心に説明する。なお、本実施形態にかかる内燃機関も基本的な構成は第1実施形態と同等であり、重複する説明は割愛する。
図6に示すように、ピストン10のスラスト側及び反スラスト側であって、第3リング溝13の下側には、溝部40が設けられている。スカート部31とシリンダ1の壁面との距離を「L」、スラスト側のスカート部31の幅を「W」、ピストン10のストローク量を「H」とするとき、溝部40の容積は、「L×W×H」以上である。なお、図6においては、溝部40の高さと第1リング溝11〜第3リング溝13の高さとの比率を便宜的に示しており、当該比率は、図6に示す比率に限定されるものではない。
図7に示すように、スラスト側の溝部40の周方向の長さは、スラスト側のスカート部31の幅以上の長さとなっている。溝部40は円弧状をなし、その両端には、溝部40とその下側とを連通する連通部41がそれぞれ設けられている。この連通部41は、溝部40と、シリンダ1の壁面とピストン10との間の空間であって溝部40よりも下側を連通している。また、反スラスト側の溝部40も、反スラスト側のスカート部32の幅以上の長さを有し、その両端には連通部41がそれぞれ設けられている。
次に、本実施形態の内燃機関の作用について説明する。ピストン10が上死点から下死点に向かって下降する際、オイルリング20がシリンダ1の壁面に摺接することにより、シリンダ1の壁面とピストン10との間に存在するオイルのうち余剰分が掻き落とされる。この際、掻き落とされたオイルの少なくとも一部は、オイルリング20の下面、溝部40及びシリンダ1の壁面によって区画される空間28(図4参照)に一時的に溜められる。
図7に示すように、空間28に一時的に溜められたオイルの一部は、溝部40に沿ってフロント側の連通部41に向かう方向101に流れ、その他のオイルは、リア側の連通部41に向かう方向102に流れる。そして、フロント側の連通部41に流れ込んだオイルは、図7の矢印で示すように、シリンダ1の壁面とピストン10との間の空間であって溝部40よりも下側に排出され、クランクケース側に還流される。また、リア側の連通部41に流れ込んだオイルも、溝部40よりも下側の空間に排出され、クランクケース側に還流される。このように、両端に連通部41を有する溝部40が設けられたピストン10においては、オイルリング20の下側の圧力上昇を抑制するとともに、シリンダ1の壁面とピストン10との間に存在するオイルの余剰分をクランクケース側へ排出しやすくすることができる。これにより、溝部40内にオイルが滞留しにくくなるため、オイルリング20の下側における圧力抑制効果を高めることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、上記(1)の効果が得られるとともに、さらに以下の効果が得られるようになる。
(2)溝部40の両端には、溝部40と溝部40の下側とを連通する連通部41がそれぞれ設けられている。このため、オイルリング20の下面、溝部40及びシリンダ1の壁面によって区画される空間28に一時的に溜められたオイルを、クランクケース側に排出しやすくすることができる。このため、オイルリング20の下側の圧力上昇を抑制することができる。
(第3実施形態)
次に図8〜図11を参照して、内燃機関の第3実施形態を第1実施形態との相違点を中心に説明する。なお、本実施形態にかかる内燃機関も、その基本的な構成は第1実施形態と同等であり、重複する説明は割愛する。
図8に示すように、ピストン10のうち、フロント側であって第3リング溝13の下側には第1連通溝42が設けられている。第1連通溝42は径方向内側へ窪んでおり、第3リング溝13と、シリンダ1の壁面及びピストン10の間の空間のうち第3リング溝13よりも下側とを連通している。また、ピストン10のリア側にも、第3リング溝13の下側に第1連通溝42が設けられている。
図9に示すように、第3リング溝13の溝下面18には、一対の第2連通溝43が形成されている。一方の第2連通溝43は、スラスト側に配置され、フロント側の第1連通溝42とリア側の第1連通溝42とを接続するように延びている。また、他方の第2連通溝43は、反スラスト側に配置され、フロント側の第1連通溝42とリア側の第1連通溝42とを接続するように延びている。これらの第2連通溝43は、ピストン10の下側に向かって窪んでいる。スラスト側の第2連通溝43の容積は、スラスト側のスカート部31とシリンダ1の壁面との距離を「L」、スカート部31の幅を「W」、ピストン10のストローク量を「H」とするとき、「L×W×H」以上である。また、反スラスト側の第2連通溝43の容積は、反スラスト側のスカート部32とシリンダ1の壁面との距離を「L」、スカート部31の幅を「W」、ピストン10のストローク量を「H」とするとき、「L×W×H」以上である。なお、本実施形態のピストン10は、第1実施形態のオイル戻し孔45を有していない。
図10に示すように、第2連通溝43は断面において矩形状をなしている。但し、第2連通溝43は、断面において円弧状、断面においてV字状であってもよい。
次に、本実施形態の内燃機関の作用について説明する。まず、内燃機関におけるシリンダ1の壁面とピストン10との間に介在するオイルの圧力の変動について説明する。
図11は、ピストン10が上死点付近から下降する際に、ピストン10がピストンピンを中心として回転する首振り挙動が生じている状態を示す図であって、便宜上、ピストン10を模式的に示している。
図11(a)は、燃焼行程においてピストン10が上死点に到達した直後の状態を示す。ピストン10には、その下側のオイルジェット部100により、オイルが噴射される。オイルジェット部100は、シリンダブロック、又はコンロッドなどに設けられている。また、ピストンピン39とクランクシャフトとを接続しているコンロッドは、クランクシャフトとの接続部分が回転することにより、この接続部分周辺のオイルをピストン10の下方から掻き上げる。コンロッドとクランクシャフトとの接続部分の回転面はスラスト側と反スラスト側に広がる面であることから、掻き上げによるオイルの飛散量は、スラスト側及び反スラスト側に偏る。これらの理由により、フロント側及びリア側へのオイル供給量は少なくなる。
また、オイルリング20は、シリンダ1の壁面とピストン10との間に存在するオイル103の余剰分を掻き落としている。燃焼行程においてピストン10が上死点に到達した直後では、ピストン10の首振り挙動によるスラスト側の圧力は、首振り挙動が無い場合に比べ僅かに圧力が上昇している状態である。
図11(b)は、ピストン10が図11(a)の状態から下降した状態を示す。このとき、燃焼室側からの圧力によって、ピストン10は、シリンダ1の壁面のスラスト側に押し付けられている。これにより、ピストン10のスラスト側のオイル103の圧力は図11(a)の状態における圧力に比べ上昇している。
図11(c)は、ピストン10が図11(b)の状態からさらに下降した状態を示し、反スラスト側に傾いている。ピストン10は、シリンダ1の壁面のスラスト側から急速に離れつつあり、スラスト側の圧力は下降している。一方、反スラスト側のオイル103の圧力は、反スラスト側でのピストン10とシリンダ1の壁面との接近により上昇しており、スラスト側とは逆の圧力変動を生じる。
図10に示すように、スラスト側の圧力上昇が生じたとき(図11(b)参照)、スラスト側であってシリンダ1の壁面とピストン10との間に存在するオイルのうち余剰分は、第2連通溝43内をリア側に向かう方向110と、フロント側に向かう方向111に沿って流れる。第1連通溝42に流れ込んだオイルは、シリンダ1の壁面とピストン10との間の空間であって第1連通溝42よりも下側に排出される。
また、反スラスト側の圧力が生じたとき(図11(c)参照)、反スラスト側であってシリンダ1の壁面とピストン10との間に存在するオイルの余剰分は、第2連通溝43内をリア側に向かう方向110と、フロント側に向かう方向111に沿って流れる。第1連通溝42に流れこんだオイルは、シリンダ1の壁面とピストン10との間の空間であって第1連通溝42よりも下側に排出される。
このようなオイルの流れにより、オイルは、フロント側及びリア側にも供給され、ピストン10の周方向全体に亘って循環する。
ところで、ピストン10のうちスラスト側及び反スラスト側にオイル戻し孔がそれぞれ形成されていると、スラスト側の圧力が上昇したときは、スラスト側のオイル戻し孔を介して、ピストン10の内側にオイルが流れ込む。また、反スラスト側の圧力が上昇したときは、反スラスト側のオイル戻し孔を介して、ピストン10の内側にオイルが流れ込む。このため、スラスト側の圧力上昇、及び反スラスト側の圧力上昇が生じても、フロント側及びリア側までオイルが供給されず、フロント側及びリア側ではオイルが滞留してしまう。また、ピストン10にオイル戻し孔が形成されている場合には、オイルジェット部100から噴射されたオイルがオイル戻し孔からピストン10とシリンダ1の壁面との間に流れ込む逆流が生じることがある。
上述したピストン10には、オイル戻し孔が形成されていないため、スラスト側の圧力が上昇したときには、スラスト側の第2連通溝43を介してフロント側及びリア側までオイルが流れる。反スラスト側の圧力が上昇したときには、反スラスト側の第2連通溝43を介してフロント側及びリア側までオイルが流れる。このため、ピストン10の周方向におけるオイルの循環性を高めることができる。また、オイル戻し孔を介したオイルの逆流が防がれるので、逆流に伴うオイル上がりを防ぐことができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、上記(1)の効果が得られるとともに、さらに以下の効果が得られるようになる。
(3)第3リング溝13の溝下面18のうち、スラスト側及び反スラスト側には第2連通溝43が形成され、これらの第2連通溝43は、フロント側の第1連通溝42及びリア側の第1連通溝42に連通している。このため、スラスト側の圧力が上昇したとき及び反スラスト側の圧力が上昇したときには、第2連通溝43及び第1連通溝42を介してフロント側及びリア側までオイルを供給することができるため、ピストン10の周方向におけるオイルの循環性を高めることができる。
(第4実施形態)
次に図12を参照して、内燃機関の第4実施形態を、第1実施形態との相違点を中心に説明する。なお、本実施形態にかかる内燃機関も、その基本的な構成は第1実施形態と同等であり、重複する説明は割愛する。
図12は、下死点に到達したときのピストン10を示している。シリンダブロック2には、下死点に到達したピストン10のオイルリング20よりも下側であって、スラスト側のスカート部31と接する位置に凹溝47を備えている。また、シリンダブロック2は、下死点に到達したピストン10のオイルリング20よりも下側であって、反スラスト側のスカート部32と接する位置に凹溝47を備えている。凹溝47は、その長手方向がシリンダ1の中心軸と平行である細長状の溝である。なお、凹溝47は、その長手方向がシリンダ1の周方向に沿って湾曲する細長状の溝であってもよい。
スラスト側の凹溝47の容積は、スラスト側のスカート部31とシリンダ1の壁面との距離を「L」、スラスト側のスカート部31の幅を「W」、ピストン10のストローク量を「H」とするとき、「L×W×H」以上である。同様に、反スラスト側の凹溝47の容積は、反スラスト側のスカート部32とシリンダ1の壁面との距離を「L」、反スラスト側のスカート部32の幅を「W」、ピストン10のストローク量を「H」とするとき、「L×W×H」以上である。
次に、本実施形態の内燃機関の作用について説明する。第1実施形態で説明したように、ピストン10が下死点付近に存在するときに、オイルリング20の下側の圧力上昇が最も高められる傾向にある。
これに対し、下死点に到達したピストン10のスカート部31,32と接する位置に凹溝47を設けることによって、ピストン10の下降に伴い掻き落とされたオイルが凹溝47に流れるようになる。このため、下死点付近におけるオイルリング20の下側の圧力上昇を抑制することができる。また、ピストン10のピストンピン39を中心とした回転によってピストン10とシリンダ1の壁面とが接近した場合でも、それらの間に介在するオイルが凹溝47に逃れるため、下死点付近でのオイルリング20の下側の圧力上昇を抑制することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(4)シリンダ1の壁面とピストン10との間の空間のうち、スラスト側及び反スラスト側では、オイルリング20の下側の圧力上昇が生じやすい。上記実施形態では、シリンダブロック2には、シリンダ1の壁面のスラスト側及び反スラスト側に凹溝47が設けられる。また、スラスト側に設けられる凹溝47の容積は、ピストン10が上死点から下死点まで下降する際にスラスト側のスカート部31とシリンダ1の壁面に存在するオイルの体積以上である。また、反スラスト側に設けられる凹溝47の容積は、ピストン10が上死点から下死点まで下降する際に反スラスト側のスカート部32とシリンダ1の壁面に存在するオイルの体積以上である。すなわち、凹溝47にはオイルリング20によって掻き落とされ得るオイルの最大量以上の容積が確保されているので、オイルリング20のうちスカート部31,32に装着されている部分によって掻き落とされるオイルが凹溝47に溜められてもオイルリング20の下側の圧力上昇を抑制することができる。また、シリンダ1の壁面とピストン10との間のクリアランスが小さくなることにより押し出されたオイルが凹溝47に溜められた場合でも、凹溝47にはその押し出されたオイルを溜めることが可能な容積が確保されているので、オイルリング20の下側の圧力上昇を抑制することができる。これにより、オイルリング20の下側の圧力上昇に伴うオイル上がりを抑制することができる。
(他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、以下のような形態をもって実施することもできる。
・第1実施形態では、溝部40を、第3リング溝13とスカート部31,32との間の環状部16に設けたが、第3リング溝13に近い位置であれば、スカート部31,32に形成してもよい。
・第4実施形態は、シリンダブロック2に1対の凹溝47を設けたが、凹溝47は、スカート部31,32と接する範囲であれば、周方向の角度を変更したり、その数を変更してもよい。例えば、凹溝47をシリンダ1の壁部のスラスト側に1対、反スラスト側に1対形成してもよい。
・図13(a)に示すように、第3リング溝13の下側に設けられた溝部40は、断面において円弧状の溝であってもよい。また、図13(b)に示すように、第3リング溝13の下側に設けられた溝部40は、断面において矩形状をなす溝であってもよい。
・図14に示すように、スラスト側において第3リング溝13の下側に設けられた溝部40は、スラスト側からフロント側、スラスト側からリア側に向かうにつれて、その奥行Dが小さくなる形状であってもよい。反スラスト側の溝部40も、同様にスラスト側からフロント側、スラスト側からリア側にかけてその奥行Dが小さくなる形状であってもよい。
・図15に示すように、ピストン10のフロント側及びリア側に凹溝49を設けてもよい。すなわち、図15に示すピストン10は、第3実施形態の第2連通溝43を省略した構成である。
図16に、オイル戻し孔を有するピストンを有する内燃機関と、オイル戻し孔のないピストンを有する内燃機関とのオイルの入れ替わり時間の比を示す。グラフ121は、スラスト側及び反スラスト側にオイル戻し孔45を有するピストンを備えた内燃機関のオイル入れ替わり時間を示す。グラフ122は、全周にオイル戻し孔45を有するピストンを備えた内燃機関のオイル入れ替わり時間を示す。グラフ123は、凹溝49を備え、オイル戻し孔のない内燃機関のオイル入れ替わり時間を示す。ここで、スラスト側及び反スラスト側にオイル戻し孔45を有する内燃機関のオイル入れ替わり時間を基準とし、比率「1.0」とする。このとき、全周にオイル戻し孔45を有する内燃機関のオイル入れ替わり時間は「0.65」であり、基準となるオイル入れ替わり時間に対して35%減少した。また、凹溝49を有する内燃機関のオイル入れ替わり時間は、「0.3」であり、基準となるオイル入れ替わり時間に対して70%減少した。
・第1実施形態の溝部40、及び第2実施形態の溝部40、及び第3実施形態の第2連通溝43は、その下側の面が、スラスト側からフロント側、及びスラスト側からリア側に向かうにつれ、下側に位置するように傾斜していてもよい。このようにすると、スラスト側からフロント側、スラスト側からリア側に向かうオイルの排出性を高めることができる。また、反スラスト側からフロント側、反スラスト側からリア側に向かうオイルの排出性を高めることができる。
・内燃機関は、第1実施形態〜第4実施形態及び他の実施形態の構成を複数組み合わせたものであってもよい。例えば、ピストン10は、第1実施形態の溝部40と、第3実施形態の第1連通溝42及び第2連通溝43を備えていてもよい。この場合、スラスト側における溝部40の容積と第2連通溝43の容積との和が、スカート部31とシリンダ1の壁面との距離を「L」、スラスト側のスカート部31の幅を「W」、ピストン10のストローク量を「H」とするとき、「L×W×H」以上である。また、ピストン10は、第2実施形態の溝部40及び連通部41と、第3実施形態の第1連通溝42及び第2連通溝43を備えていてもよい。さらに、内燃機関は、第1実施形態の溝部40を備えたピストン10と、第4実施形態の凹溝47とを備えていてもよい。又は、内燃機関は、第2実施形態の溝部40及び連通部41を備えたピストン10と、第4実施形態の凹溝47とを備えていてもよい。又は、内燃機関は、第3実施形態の第1連通溝42及び第2連通溝43を備えたピストン10と、第4実施形態の凹溝47とを備えていてもよい。
1…シリンダ、2…シリンダブロック、5…燃焼室、10…ピストン、11…第1リング溝、12…第2リング溝、13…第3リング溝、14…トップリング、15…セカンドリング、16…環状部、17…溝上面、18…溝下面、19…冠部、20…オイルリング、21…第1サイドレール、22…第2サイドレール、23…エキスパンダ、24,25…端部、26…溝上端、27…溝下端、28…空間、31,32…スカート部、35,36…ピンボス、37,38…ピン孔、39…ピストンピン、40…溝部、41…連通部、42…第1連通溝、43…第2連通溝、45…オイル戻し孔、47…凹溝、49…凹溝、100…オイルジェット部、D…奥行、W…スカート幅、X1…中心軸。

Claims (1)

  1. シリンダと、前記シリンダの壁面に摺接するスカート部及び周面に形成されたオイルリング溝を有して前記シリンダ内に燃焼室を区画するピストンと、前記オイルリング溝に装着されて前記シリンダの壁面に付着する潤滑油の余剰分を掻き落とすオイルリングと、を備える内燃機関において、
    前記ピストンのうちの前記オイルリングよりも下側の位置、及び前記シリンダの壁面のうちの下死点に到達した前記ピストンの前記オイルリングよりも下側の位置の少なくも一方に凹部を備え、
    前記凹部は、燃焼圧により前記シリンダの壁面に押し付けられる位相側であるスラスト側とその反対側の反スラスト側に設けられるとともに、前記スラスト側の凹部の容積、及び前記反スラスト側の凹部の容積はそれぞれ、前記スカート部と前記シリンダの壁面との距離をL、前記スカート部の幅をW、前記ピストンのストローク量をHとしたとき、「L×W×H」で表される容積以上である
    ことを特徴とする内燃機関。
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