JP2016223256A - 車両用の蓋体開閉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストの低廉化を実現可能な車両用の蓋体開閉装置を提供する。
【解決手段】本発明の蓋体開閉装置1では、フォーク15はハウジング13に揺動可能に支持されており、ラッチ位置と、アンラッチ位置と、検知位置とに変化可能となっている。第1ねじりコイルばね23は、フォーク15をアンラッチ位置に向けて付勢する。ポール17は、ハウジング13に揺動可能に支持されており、ブロック位置とアンブロック位置とに変化可能となっている。スイッチ19及び電動アクチュエータ21は、ハウジング13に設けられている。スイッチ19は、フォーク15が検知位置に揺動した場合に第1接続状態となる。電動アクチュエータ21は、スイッチ19が第1接続状態になったことに起因して給電され、ポール17をアンブロック位置に変位させる。
【選択図】図5

Description

本発明は車両用の蓋体開閉装置に関する。
特許文献1に従来の車両用の蓋体開閉装置(以下、単に蓋体開閉装置という。)が開示されている。この蓋体開閉装置は、車体に設けられた開口部と、開口部を開閉可能な蓋体との間に設けられている。具体的には、開口部内には、燃料補給口が配置されている。蓋体は、燃料補給の際に開閉されるフューエルリッドである。フューエルリッドは、開口部を塞ぐ閉鎖位置と、開口部を開放する開放位置と、閉鎖位置から開放位置とは反対側に押し込まれる押込位置とに変位可能に車体に取り付けられている。
蓋体開閉装置は、ハウジングと、ハウジングにそれぞれ収容されたプッシュロッド、付勢バネ、フォロア及び電動アクチュエータとを備えている。プッシュロッドは、ハウジングに対して突出及び埋没可能である。プッシュロッドの先端には、フューエルリッドに形成された開口に係合可能なリッド係止部が形成されている。付勢バネは、プッシュロッドをハウジングから突出させるように付勢している。フォロアは、プッシュロッドの基端に取り付けられている。フォロアの外周面には、複数の摺動子が形成されている。電動アクチュエータは、モータ及びウォームギヤによって係止部材を往復移動させる。
また、ハウジングには、ロッド用カム部とフォロア用カム部とが形成されている。ロッド用カム部は、プッシュロッドがハウジングに対して突出及び埋没する際、プッシュロッドを軸心周りで回転させるように案内する。フォロア用カム部は、プッシュロッドと独立してフォロアを回転させるとともに、摺動子と係合してフォロアを係止可能となっている。
この蓋体開閉装置では、燃料補給作業が終了し、ユーザ等がフューエルリッドを開放位置から閉鎖位置に変位させると、ハウジングから突出した状態にあるプッシュロッドのリッド係止部がフューエルリッドの開口内に侵入するとともに、プッシュロッドがフューエルリッドに押圧されてハウジング内に埋没する。この際、プッシュロッドがロッド用カム部に案内されて軸心周りで回転することにより、リッド係止部も回転してフューエルリッドの開口に係合する。また、フォロアがフォロア用カム部によって回転し、摺動子がフォロア用カム部に係止される。こうして、この蓋体開閉装置は、フューエルリッドを閉鎖位置で保持する。
また、この蓋体開閉装置では、電動アクチュエータのモータ、ウォームギヤ及び係止部材によって、ハウジング内に埋没した状態のプッシュロッドを係止することにより、プッシュロッドがハウジングに対して突出不能なロック状態となる。
一方、フューエルリッドを開放位置に変位させるに当たっては、まず、電動アクチュエータによってハウジング内に埋没した状態のプッシュロッドから係止部材を離間させ、ロック状態を解除する。そして、この状態で、ユーザ等が閉鎖位置にあるフューエルリッドを押し込んで押込位置に変位させる。これにより、プッシュロッドがさらにハウジング内に埋没するとともに、フォロアがフォロア用カム部に案内されて回転する。このため、摺動子がフォロア係止部によって係止されなくなる。その結果、プッシュロッドは、付勢バネに付勢されてハウジングから突出する。この際、プッシュロッドがロッド用カム部に案内されて軸心周りで回転するため、リッド係止部がフューエルリッドの開口に係合しなくなる。その結果、この蓋体開閉装置では、付勢バネに付勢されたプッシュロッドによって、フューエルリッドを開放位置に変位させることができる。
特開2014−173422号公報
しかし、上記従来の蓋体開閉装置において、フューエルリッドを閉鎖位置で保持し、またフューエルリッドを開放位置に変位させるに当たっては、プッシュロッド、フォロア、ロッド用カム部及びフォロア用カム部に対して高い部品精度や組み付け精度が要求される。また、この蓋体開閉装置では、リッド係止部をフューエルリッドの開口に対して円滑に侵入及び離脱させるために、リッド係止部とフューエルリッドの開口との相対位置関係、ひいては、プッシュロッドとフューエルリッドとの相対位置関係についても、高い組み付け精度が要求される。これらのため、この蓋体開閉装置では、製造コストの低廉化が難しい。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、製造コストの低廉化を実現可能な車両用の蓋体開閉装置を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の車両用の蓋体開閉装置は、車体に設けられた開口部と、前記開口部を塞ぐ閉鎖位置、前記開口部を開放する開放位置、又は前記閉鎖位置から前記開放位置とは反対側に押し込まれる押込位置に変位可能な蓋体との間に設けられる車両用の蓋体開閉装置であって、
前記車体に設けられたハウジングと、
前記ハウジングに揺動可能に支持され、前記蓋体に設けられたストライカと係合することにより前記蓋体を前記閉鎖位置に保持するラッチ位置と、前記蓋体を前記開放位置に変位させて前記ストライカと非係合となるアンラッチ位置と、前記押込位置に変位する前記蓋体に押されて前記ラッチ位置から前記アンラッチ位置とは反対側に揺動する検知位置との間で変位可能なフォークと、
前記フォークを前記アンラッチ位置に向けて付勢する第1付勢手段と、
前記ハウジングに揺動可能に支持され、前記フォークが前記ラッチ位置から前記アンラッチ位置へ変位することを禁止する一方で前記フォークが前記ラッチ位置から前記検知位置に変位することを許容するブロック位置と、前記フォークが前記ラッチ位置から前記アンラッチ位置へ変化することを許容するアンブロック位置との間で変位可能なポールと、
前記ハウジングに設けられ、前記フォークが前記検知位置に揺動した場合に第1接続状態になるスイッチと、
前記ハウジングに設けられ、前記スイッチが前記第1接続状態になったことに起因して給電され、前記ポールを前記アンブロック位置に変位させる電動アクチュエータとを備えていることを特徴とする。
本発明の蓋体開閉装置では、ストライカと係合してラッチ位置に変位したフォークは、ブロック位置に変位したポールによって、アンラッチ位置に変位することが禁止される。これにより、蓋体開閉装置は、蓋体を閉鎖位置で保持する。そして、閉鎖位置にある蓋体が押込位置に押し込まれることにより、フォークが検知位置に変位する。これにより、スイッチが第1接続状態となる。そして、スイッチが第1接続状態になったことに起因して電動アクチュエータは給電され、ポールをアンブロック位置に変位させる。このため、第1付勢手段に付勢されたフォークがアンラッチ位置に変位し、蓋体を開放位置に変位させる。
このように、この蓋体開閉装置では、フォークのラッチ位置からアンラッチ位置への変位をポールによって規制する。これにより、蓋体開閉装置では、上記従来の車両用の蓋体開閉装置と比較して、構成を簡素化することができ、フォークやポール等の部品精度や組み付け精度を低くしても、確実な動作を行わせることができる。
また、この蓋体開閉装置では、フォークがストライカと係合する構成であることから、フォークと、蓋体に設けられたストライカとの相対位置関係について、組み付け精度を緩和しても双方を好適に係合させることができる。
したがって、本発明の蓋体開閉装置は、製造コストの低廉化を実現できる。
特に、この蓋体開閉装置では、フォークがスイッチを断接する部材を兼ねているため、スイッチを断接して電動アクチュエータを作動させるための専用の部材が不要となる。
ハウジングには、ポール、スイッチ及び電動アクチュエータを収容する収容部が形成されることが好ましい。また、フォークは、軸方向に延び、一端部が収容部の外側に位置する一方で他端部が収容部の内側に位置してハウジングに揺動可能に支持される軸部と、軸部の一端部に連結され、ストライカと係合可能なフォーク本体と、収容部に収容された状態で軸部の他端部に連結され、ポールに当接可能、かつスイッチを断接可能なラッチ部とを有していることが好ましい。
この場合には、フォークを一部材で構成する場合と比較して、蓋体開閉装置の搭載箇所等に応じて、フォークの設計自由度を高くすることができる。また、フォーク本体が収容部の外側に位置するため、ハウジングに対してストライカを収容部に収容するために必要な進入部等を形成する必要がない。このため、ハウジングの構成を簡素化することができる。また、ラッチ部、ポール、スイッチ及び電動アクチュエータが収容部に収容されることにより、これらに対して埃等が付着し難くなる。
ポールをブロック位置に向けて付勢する第2付勢手段をさらに備えることが好ましい。また、電動アクチュエータは、ウォームギヤを回転駆動する電動モータと、ポールと同軸で回動可能にハウジングに支持され、ウォームギヤと噛合するとともに、ポールに当接及び離間可能な作用部が設けられたウォームホイールとを有していることが好ましい。そして、ウォームホイールは、電動モータが作動して回動することにより、作用部をポールに当接させ、ポールをアンブロック位置に変位させることが好ましい。
この場合、電動アクチュエータの構成を簡素化することができる。また、ポールとウォームホイールとが同軸でハウジングに支持される構成により、蓋体開閉装置を小型化することができる。
車体には、電動アクチュエータとは別の電気部品が設けられることが好ましい。また、スイッチは、フォークがアンラッチ位置に揺動した場合に第2接続状態になることが好ましい。そして、電気部品は、スイッチが第2接続状態になったことに起因して給電されることが好ましい。この場合には、蓋体開閉装置によって、電動アクチュエータへの給電と、電気部品への給電とを行うことが可能となる。
ハウジングには、1個のスイッチが設けられていることが好ましい。そして、スイッチは、フォークが検知位置に揺動した場合に第1接続状態になる一方、フォークがアンラッチ位置に揺動した場合に第2接続状態になることが好ましい。この場合には、複数のスイッチを設ける場合と比較して、蓋体開閉装置を小型化することができる。また、部品点数を削減できるとともに、スイッチの組み付け作業の簡素化できることから製造コストを低廉化することができる。
ポールには、車体内から操作可能な解除操作部が設けられることが好ましい。そして、解除操作部の変位により、ポールがアンブロック位置に変位することが好ましい。この場合には、例えば、車体に設けられたバッテリの蓄電量不足等によって電動アクチュエータが作動しない状況であっても、解除操作部を操作することにより、電動アクチュエータの作動に依らずに閉鎖位置にある蓋体を開放位置に変位させることが可能となる。
本発明の蓋体開閉装置は、製造コストの低廉化を実現できる。
図1は、実施例の蓋体開閉装置が設けられた車体において、蓋体が閉鎖状態から押込状態に変位した場合を示す断面図である。 図2は、実施例の蓋体開閉装置が設けられた車体において、蓋体が開放状態に変位した場合を示す断面図である。 図3は、実施例の蓋体開閉装置を示す前方からの斜視図である。 図4は、実施例の蓋体開閉装置を示す後方からの斜視図である。 図5は、実施例の蓋体開閉装置を示す分解斜視図である。 図6は、実施例の蓋体開閉装置を示す背面図である。 図7は、実施例の蓋体開閉装置に係り、フォーク、ポール、スイッチ、第1付勢部材、第2付勢部材及び電動アクチュエータ等を示す斜視図である。 図8は、実施例の蓋体開閉装置に係り、フォークがアンラッチ位置に変位し、ポールがアンブロック位置に変位し、かつ、スイッチが第2接続状態に変位している状態を示す正面図である。 図9は、実施例の蓋体開閉装置に係り、フォークがラッチ位置に変位し、ポールがブロック位置に変位している状態を示す正面図である。 図10は、実施例の蓋体開閉装置に係り、フォークが検知位置に変位し、ポールがブロック位置に変位し、かつ、スイッチが第1接続状態に変位している状態を示す正面図である。 図11は、実施例の蓋体開閉装置に係り、電動アクチュエータが作動し、ポールがアンブロック位置に変位し、かつ、フォークがアンラッチ位置に向けて変位している状態を示す正面図である。
以下、本発明を具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。
図1及び図2に示すように、実施例の蓋体開閉装置1は電気自動車3に採用されている。電気自動車3の車体3Aには、給電口5が設けられている他、蓋体7が取り付けられている。そして、蓋体開閉装置1は車体3Aに取り付けられており、給電口5と蓋体7との間に配置されている。給電口5は本発明における開口部の一例である。
図1において、紙面右側が車体3Aの前側であり、紙面左側が車体3Aの後側である。また、図1において、紙面下側が車体3Aの右側であり、紙面上側が車体左側である。そして、図2以降の各図に示す前後方向、左右方向及び上下方向は、すべて図1に対応させて表示する。
図1に示すように、給電口5内には、給電コネクタ9と照明部材11とが設けられている。照明部材11は本発明における電気部材の一例である。給電コネクタ9は車体3A内に設けられた図示しないバッテリと電気的に接続されている。給電コネクタ9は、電気自動車3の外部に設けられた充電器(図示略)と通電可能に接続されることにより、バッテリに給電を行う。照明部材11はLED(Light Emitting Diode)等によって構成されており、給電口5内を照射可能となっている。照明部材11は、後述する蓋体開閉装置1のコネクタ部130Cに電気的に接続されている。なお、説明を容易にするため、図1及び図2では、給電コネクタ9及び照明部材11の各形状を簡略化して図示している。
蓋体7は、ヒンジ7Aを介して車体3Aに揺動可能に取り付けられている。これにより、蓋体7は、図1の実線で示すように、給電口5を塞ぐ閉鎖位置と、図2に示すように、蓋体7の後方が車体3Aの右側に揺動することにより、給電口5を開放する開放位置とに変位可能となっている。さらに、蓋体7は、図1の仮想線で示すように、開放位置とは反対側、すなわち、蓋体7の後方が閉鎖位置よりも車体3Aの左側に押し込まれる押込位置に変位可能となっている。
また、蓋体7の後方には、車体3Aの左側、つまり給電口5側に向かって延びるフランジ70が形成されている。フランジ70の先端には、ストライカ71が形成されている。ストライカ71は車体3Aの後方に向かって延びている。なお、説明を容易にするため、図3及び図4では、フランジ70の形状を簡略化して図示している。
図3乃至図5に示すように、蓋体開閉装置1は、ハウジング13と、フォーク15と、ポール17と、スイッチ19と、電動アクチュエータ21と、第1〜3ねじりコイルばね23〜25と、第1〜5電極27A〜27Eと、解除操作部29とを備えている。
ハウジング13は、ハウジング本体13Aと、背面カバー13Bとで構成されている。図3に示すように、ハウジング本体13Aの外側には、前方に向かって突出する突出部130が形成されている。図1及び図2に示すように、突出部130は、蓋体開閉装置1が車体3Aに取り付けられることにより、給電口5内に侵入する。図5に示すように、突出部130には、ハウジング本体13Aの外側と内側とを連通する第1貫通孔130Aが貫設されている。また、突出部130には、環状に形成されたシール材130Bが取り付けられる。なお、説明を容易にするため、図1乃至図4ではシール材130Bの図示を省略している。
図6に示すように、ハウジング本体13Aの内側には、収容部131が形成されている。収容部131内には、第1ねじりコイルばね23を係止可能な係止部131Aと、第3ねじりコイルばね25を係止可能な係止溝131Bとが形成されている。また、収容部131内には、ストッパ29が取り付けられている。なお、図示を省略するものの、収容部131内には第2ねじりコイルばね24を係止可能な係止部も形成されている。
図4に示すように、背面カバー13Bの後面には、後方に向かって突出するコネクタ部130Cが形成されている。コネクタ部130Cを通じて、蓋体開閉装置1は、電気自動車3の制御装置(図示略)及び照明部材11に電気的に接続される。また、図5に示すように、背面カバー13Bの前面には、前方、つまり、収容部131側に向かって延びる揺動軸130Dが形成されている他、後述する電動モータ21Aの一部を収容可能な収容凹部130Eが形成されている。さらに、背面カバー13Bには、前面から後面まで貫通する第2貫通孔130Fが貫設されている。
フォーク15は、軸部15Aとフォーク本体15Bとラッチ部15Cとを有している。軸部15Aとラッチ部15Cとは一体で形成されている。軸部15Aは軸方向で前端部150Aから後端部150Bに向かって延びている。軸部15Aの前端部150Aが本発明における「軸部の一端部」に相当しており、軸部15Aの後端部150Bが本発明における「軸部の他端部」に相当している。前端部150Aには軸孔150Cが形成されている。後端部150Bはラッチ部15Cと連続している。なお、軸部15Aとフォーク本体15Bとを別体で形成することもできる。
図7に示すように、フォーク本体15Bには、第1爪部151A及び第2爪部151Bと、第1爪部151Aと第2爪部151Bとの間に位置する係止凹部151Cとが形成されている。また、図5に示すように、フォーク本体15Bには、軸孔151Dが形成されている。
図7に示すように、ラッチ部15Cには、ラッチ面152Aと、ラッチ面152Aに連続する押圧面152Bとが形成されている。ラッチ部15Cは、押圧面152Bを介してポール17と当接可能となっている。また、図6に示すように、ラッチ部15Cには、第1押圧突起152Cと第2押圧突起152Dとが形成されている。
図5に示すように、ラッチ部15Cは、背面カバー13Bの揺動軸130Dに揺動可能に軸支された状態で、ハウジング本体13Aの収容部131内に収容されている。これにより、ラッチ部15C及び軸部15Aの後端部150Bは収容部131の内側に位置する。この一方、軸部15Aの先端部150Aは、第1貫通孔130A内に侵入する。つまり、軸部15Aの先端部150Aは収容部131の外側に位置する。また、ラッチ部15Cには、収容部131内において第1ねじりコイルばね23が取り付けられる。
軸部15Aの先端部150Aには、第1連結ピン31によってフォーク本体15Bが連結される。この際、第1貫通孔130Aには第1Xリング33が介装される。第1連結ピン31は、フォーク本体15Bの軸孔151Dと、軸部15Aの前端部150Aの軸孔150Cとに挿通されることにより、フォーク本体15Bと軸部15A、ひいては、フォーク本体15Bとラッチ体15Cとを連結する。こうして、フォーク本体15Bは、突出部130に取り付けられ、収容部131の外側に配置される。ここで、上記のように、蓋体開閉装置1が車体3Aに取り付けられることにより、突出部130が給電口5内に侵入する。このため、図1及び図2に示すように、突出部130に取り付けられたフォーク本体15Bは、給電口5内に配置される。
ラッチ部15Cが揺動軸130Dに揺動可能に軸支されることにより、フォーク15は、図8に示すアンラッチ位置と、図9に示すラッチ位置と、図10に示す検知位置とに変化可能となっている。これらのアンラッチ位置、ラッチ位置及び検知位置の詳細は後述する。
図7に示すように、第1ねじりコイルばね23は、第1コイル部23Aと第1アーム部23Bと第2アーム部23Cとからなる。第1ねじりコイルばね23は、第1コイル部23Aが軸部15Aに挿通されることにより、ラッチ部15Cに取り付けられている。第1アーム部23Bは第1コイル部23Aから左側に向かって延びており、ラッチ部15Cに係止されている。一方、図6に示すように、第2アーム部23Cは第1コイル部23Aから右側に向かって延びている。第2アーム部23Cは、収容部131内に形成された係止部131Aに係止されることにより、ハウジング本体13Aに係止されている。これにより、図8の実線矢印で示すように、第1ねじりコイルばね23は、フォーク15をD1方向、すなわち、フォーク15をアンラッチ位置に向けて付勢する。この第1ねじりコイルばね23が本発明における第1付勢手段に相当する。なお、説明を容易にするため、図8乃至図11では、第1〜3ねじりコイルばね23〜25及びハウジング13等の図示を省略しているとともに、破断線によりラッチ部15Cの一部の図示を省略している。
図8に示すように、ポール17には、係合面17Aが形成されている他、突出部17B及び被作用部17Cが形成されている。係合面17Aはポール17の右側に形成されており、ラッチ部15Cに臨むようになっている。突出部17Bは係合面17Aの近傍に位置しており、ポール17の右側に向かって突出している。被作用部17Cは、ポール17の上方に形成されており、ポール17の後方に向かって突出している。
また、図5に示すように、ポール17には円筒部17Dが形成されている。円筒部17Dは、ポール17の後方に向かって延びている。また、円筒部17Dの後端には、係止突起170が形成されている。さらに、ポール17の略中央には、軸孔17Eが貫設されているとともに、前方に向かって突出する保持部17Fが形成されている。
スイッチ19は、スイッチ本体19Aと、スイッチ本体19Aの下方に向かって延びる切替レバー19Bとで構成されている。図9及び図11に示すように、切替レバー19Bは、スイッチ本体19Aの略中央に位置するように付勢された状態でスイッチ本体19Aに取り付けられている。切替レバー19Bは、図10に示すように、スイッチ本体19Aに対して右側に変位することにより、スイッチ19を第1接続状態にする。また、切替レバー19Bは、図6乃至図8に示すように、スイッチ本体19Aに対して左側に変位することにより、スイッチ19を第2接続状態にする。さらに、切替レバー19Bは、図9及び図11に示すように、スイッチ本体19Aの略中央に位置することにより、スイッチ19をOFF状態にする。
図6に示すように、スイッチ19は、切替レバー19Bがラッチ部15Cの第1押圧突起152Cと第2押圧突起152Dとの間に配置された状態で収容部130内に収容されている。また、図7に示すように、スイッチ本体19Aには、第1〜3電極27A〜27Cの各一端が接続されている。
図5に示すように、電動アクチュエータ21は、電動モータ21Aと、ウォームギヤ21Bと、ウォームホイール21Cとで構成されている。電動モータ21Aには公用品が採用されている。図7に示すように、電動モータ21Aには、第4、5電極27D、27Eの各一端が接続されている。
図5に示すように、ウォームギヤ21Bは電動モータ21Aに接続されており、電動モータ21Aによって回転駆動されるようになっている。なお、説明を容易にするため、図5等ではウォームギヤ21Bを簡略化して図示している。
ウォームホイール21Cには、案内溝210と係止部211と挿通孔212とが形成されている。図7に示すように、案内溝210は、ウォームホイール21Cの前面に凹設されており、ウォームホイール21Cの上方から左側に円弧状に延びている。案内溝210が本発明における作用部に相当する。なお、案内溝210に代えて、例えば、ウォームホイール21Cに対し、ポール17に向かって突出する凸部を形成し、この凸部を本発明における作用部としても良い。
係止部211は、ウォームホイール21Cの左側であって、案内溝210よりも下方となる位置に形成されている。図5に示すように、挿通孔212は、ウォームホイール21Cの中央に位置しており、ウォームホイール21Cの前面から後面まで貫通している。
図6に示すようにポール17及び電動アクチュエータ21も収容部130内に収容されている。具体的には、図5に示すように、ポール17は、円筒部17Dをウォームホイール21Cの挿通孔212に挿通させることにより、自身の後方にウォームホイール21Cを配置させた状態でウォームホイール21Cと一体に組み付けられている。この際、図6に示すように、ポール17の被作用部17Cは、ウォームホイール21Cの案内溝210内に進入する。
また、ポール17の軸孔17Eには揺動ピン35が挿通される。この揺動ピン35を介してポール17及びウォームホイール21Cはハウジング本体13Aに軸支され、収容部130内で揺動可能となっている。上記のように、ポール17がウォームホイール21Cに組み付けられていることから、ポール17とウォームホイール21Cとは同軸で揺動可能となっている。これにより、ポール17は、図8及び図11に示すアンブロック位置と、図9及び図10に示すブロック位置とに揺動可能となっている。これらのアンブロック位置及びブロック位置の詳細は後述する。また、図5に示すように、ポール17には第2ねじりコイルばね24が取り付けられ、ウォームホイール21Cには第3ねじりコイルばね25が取り付けられる。
図7に示すように、第2ねじりコイルばね24は、第2コイル部24Aと第3アーム部24Bと第4アーム部24Cとからなる。第2ねじりコイルばね24は、第2コイル部24Aが揺動ピン35を挿通した状態でポール17の保持部17Fに保持されことにより、ポール17に取り付けられている。第3アーム部24Bは第2コイル部24Aから左側に向かって延びており、ポール17の左側に係止されている。一方、第4アーム部24Cは第2コイル部24Aから右側に向かって延びている。第4アーム部24Cは、収容部131内に形成された図示しない係止部に係止されることにより、ハウジング本体13Aに係止されている。これにより、図9及び図10の破線矢印で示すように、第2ねじりコイルばね24は、ポール17をD3方向、すなわち、ポール17をブロック位置に向けて付勢する。この第2ねじりコイルばね24が本発明における第2付勢手段に相当する。
図6に示すように、第3ねじりコイルばね25は、第3コイル部25Aと第5アーム部25Bと第6アーム部25Cとからなる。第3コイル部25Aは、ウォームホイール21Cに挿通されている。第5アーム部25Bは第3コイル部25Aから左側に向かって延びており、ウォームホイール21Cの係止部211に係止されている。一方、第6アーム部25Cは第3コイル部25Aから右側に向かって延びている。第6アーム部25Cは、収容部131内に形成された係止溝131Bに係止されることにより、ハウジング本体13Aに係止されている。これにより、図8乃至図10の白色実線矢印で示すように、第3ねじりコイルばね25は、ウォームホイール21CをD5方向に向けて付勢する。
図5に示すように、電動モータ21は、自身の下方にウォーギヤ21Bを位置させた状態で収容部131内に収容されている。これにより、図6に示すように、収容部131内でウォーギヤ21Bとウォームホイール21Cとが噛合する。
これらの軸部15A、ラッチ部15C、ポール17、スイッチ19、電動アクチュエータ21、第1〜3ねじりコイルばね23〜25、第1〜5電極27A〜27E、ストッパ29及び揺動ピン35を収容部131内に収容した状態でハウジング本体13Aに背面カバー13Bが組み付けられる。これにより、収容部131が背面カバー13Bによって閉鎖され、外部から遮断される。また、ハウジング本体13Aに背面カバー13Bが組み付けられることにより、第1〜5電極27A〜27Eの各他端が背面カバー13Bに挿通され、図4に示すようにコネクタ部130C内に露出する。上記のように、コネクタ部130Cが制御装置及び照明部材11に電気的に接続されることにより、スイッチ19は、制御装置を通じて電動モータ21と通電可能となっている他、制御装置を通じて照明部材11と通電可能となっている。
また、ハウジング本体13Aに背面カバー13Bが組み付けられることにより、図5に示すように、ポール17の円筒部17Dが背面カバー13Bの第2貫通孔130F内に侵入する。そして、円筒部17Dには、第2Xリング37を介して解除操作部29が取り付けられる。この際、ポール17の係合突起170が解除操作部29に係合することにより、ポール17に解除操作部29が固定される。こうして、図4に示すように、解除操作部29は背面カバー13Bの後面に位置しつつ、ポール17と共に揺動可能となっている。
解除操作部29は、電気自動車3の車室内に設けられた開放レバーに対して、連結ロッドを介して接続されている。これにより、開放レバーを通じて解除操作部29、ひいては、ポール17を揺動させることが可能となっている。なお、連結ロッド及び開放レバーの図示は省略する。また、例えば、開放スイッチの他、施錠及び開錠することによって作動するキーシリンダ等と解除操作部29とを接続することより、これらを通じて解除操作部29及びポール17を揺動可能に構成しても良い。
蓋体開閉装置1では、以下のように作動することにより、蓋体7を図1に示す閉鎖状態で保持すると共に、図2に示すように蓋体7を開放状態に変化させる。まず、開放状態にある蓋体7を閉鎖状態で保持する場合を具体的に説明する。
図2及び図8に示すように、蓋体7が開放位置にある状態では、フォーク15が第1ねじりコイルばね23の付勢力によって同図の黒色実線矢印で示すD1に揺動し、アンラッチ位置に変化する。そして、アンラッチ位置では、フォーク本体15Bは、係止凹部151Cが車体3Aの右方向、すなわち、蓋体7に臨むように揺動することにより、係止凹部151C内に蓋体7のストライカ71を進入可能な状態とする。また、ラッチ部15Cは、押圧面152Bを通じてポール17の突出部17Bを左方向に押圧する。これにより、ポール17は第2ねじりコイルばね24の付勢力に抗して同図の破線矢印で示すD4方向に揺動し、アンブロック位置に変化する。
そして、ユーザ等により、開放位置にある蓋体7が閉鎖位置に向けて変位されるにつれて、図9に示すように、ストライカ71が係止凹部151C内に進入しつつ、ポール本体15Bの第2爪部151Bを左方向に押圧する。これにより、フォーク15は、第1ねじりコイルばね23の付勢力に抗しつつ、同図の黒色実線矢印で示すD2方向に揺動し、アンラッチ位置からラッチ位置に変化する。これにより、給電口5内においてフォーク本体15Bとストライカ71とが係合する。この際、フォーク本体15Bは、係止凹部151Cが下方向に臨むように揺動することにより、ストライカ71を係止凹部151C内から脱出不可能な状態とする。こうして、フォーク本体15Bとストライカ71との係合が解除不可能な状態となる。
また、フォーク15がラッチ位置に変化することにより、ラッチ部15Cでは、押圧面152Bが突出部17Bを押圧しなくなる。このため、ポール17は第2ねじりコイルばね24の付勢力によって同図の破線矢印で示すD3方向に揺動し、ブロック位置に変化する。これにより、係合面17Aがラッチ面152Aと当接し、ポール17は、フォーク15が第1ねじりコイルばね23の付勢力によってD1方向へ揺動すること禁止する。つまり、ポール17は、フォーク15がラッチ位置からアンラッチ位置へ変化することを禁止する。こうして、ラッチ位置にあるフォーク15は、係止凹部151C内でストライカ71を保持することにより、図1の実線で示すように、蓋体7を前記閉鎖位置に保持する。このため、給電口5は蓋体7によって閉鎖された状態が維持される。ここで、図9に示すように、フォーク15がラッチ位置にある際には、スイッチ19の切替レバー19Bは、第1押圧突起152C及び第2押圧突起152Dのいずれとも当接しない。このため、スイッチ19はOFF状態を維持する。
一方、閉鎖状態にある蓋体7を開放状態に変位させるに当たっては、まず始めに、図1に示すように、ユーザ等が閉鎖状態にある蓋体7を車体の右方から押圧する。これにより、同図の仮想線で示すように、蓋体7の後方が閉鎖位置よりも車体3Aの左側に押し込まれ、蓋体7が押込位置に変位する。
蓋体7が押込位置に変位することにより、図10に示すように、蓋体7はストライカ71を通じて第2爪部151Bをさらに左方向に押圧する。このため、フォーク15は、アンラッチ位置とは反対側に揺動、すなわち、ラッチ位置よりも更にD2方向に揺動して検知位置に変化する。これにより、ラッチ体15Cは押圧面152Bを通じてポール17と当接し続けるも、ラッチ面152Aと係合面17Aとの当接は解除される。また、検知位置となることにより、第1押圧突起152Cが切替レバー19Bと当接しつつ押圧し、切替レバー19Bを右方に変位させる。これにより、スイッチ19はOFF状態から第1接続状態に切り替わる。そして、制御装置は、スイッチ19が第1接続状態となったことに起因して、電動モータ21Aに給電を行う。
具体的には、制御装置は、スイッチ19が第1接続状態から再びOFF状態に切り替わる、すなわち、蓋体7の後方が車体3Aの左側に押し込まれた状態が解消されることにより、電動モータ21Aに給電を行う。このように制御装置が電動モータ21Aへの給電を制御することにより、蓋体7が押込位置にある間は常に電動モータ21Aへの給電が行われるという事態を防止でき、電動アクチュエータ21の作動負荷を軽減することができる。なお、制御装置について、例えば、スイッチ19が第1接続状態になった後、直ちに電動モータ21Aに給電を開始する構成や、スイッチ19が第1接続状態になった時点で計時を開始し、所定時間が経過した後、電動モータ21Aに給電を行う構成等、使用状況に応じた制御を行わせることができる。
制御装置によって給電されることにより、電動モータ21Aは作動し、ウォームギヤ21Bを回転駆動させる。このため、図11に示すように、ウォームギヤ21Bと噛合するウォームホイール21Cは、第3ねじりコイルばね25の付勢力に抗しつつ、白色実線矢印で示すD6方向に回動する。このため、ポール17の被作用部17Cは、ウォームギヤ21Bの案内溝210の側壁、より詳細には、案内溝210の右側壁によって押圧される。こうして、ポール17は第2ねじりコイルばね24の付勢力に抗して同図の破線矢印で示すD4方向に揺動し、アンブロック位置に変化する。これにより、フォーク15はラッチ位置からアンラッチ位置へ変化することが許容される。このため、図8の黒色実線矢印で示すように、フォーク15は、第1ねじりコイルばね23の付勢力によってD1方向、すなわち、アンラッチ位置に変化する。こうして、フォーク本体15Bでは係止凹部151Cが蓋体7に臨んだ状態となり、ストライカ71が係止凹部151C内から脱出可能な状態となる。つまり、フォーク本体15Bとストライカ71との係合が解除された状態となる。なお、D6方向に回動したウォームホイール21Cは、図6に示すストッパ29と当接する。これにより、以後は、ウォームホイール21CのD6方向への回動が規制される。また、電動モータ21Aの作動が停止することにより、ウォームホイール21Cは、第3ねじりコイルばね25の付勢力によってD5方向に回動し、図8乃至図10に示す状態に復帰する。
ここで、この蓋体開閉装置1では、フォーク15がアンラッチ位置に変化するに際し、第1爪部151Bによってストライカ71を車体3Aの右側に押圧しつつフォーク本体15Bが揺動することで、係止凹部151Cが蓋体7に臨んだ状態となる。こうして、蓋体開閉装置1は、閉鎖状態で保持された蓋体7を開放状態に変位させる。
そして、図8に示すように、蓋体開閉装置1では、フォーク15がアンラッチ位置となることにより、ラッチ部15Cでは、第2押圧突起152Dが切替レバー19Bと当接しつつ押圧し、切替レバー19Bを左方に変位させる。これにより、スイッチ19は第2接続状態に切り替わり、制御装置は、スイッチ19が第2接続状態となったことに起因して、図2に示す照明部材11に給電を行う。このため、蓋体7が開放位置に変位している間は、照明部材11によって給電口5内が照射される(図2参照)。なお、制御装置について、例えば、蓋体7が開放位置に変位し、スイッチ19が第2接続状態に切り替わった後、所定時間が経過することにより、照明部材11への給電を終了するように構成等、使用状況に応じた制御を行わせることができる。
さらに、蓋体開閉装置1では、ユーザ等が開放レバーを通じて図4に示す解除操作部29を揺動させることにより、ポール17を図9に示すブロック位置から図11に示すアンブロック位置に変化させることも可能となっている。これにより、蓋体開閉装置1では、ユーザ等が開放レバーを操作した際には、上記のように、電動アクチュエータ21を作動させることなく、フォーク15をアンラッチ位置に変化させて蓋体7を開放位置に変位させることも可能となっている。
これらのように、蓋体開閉装置1では、ラッチ体15Cのラッチ面152Aとポール17の係合面17Aとを当接させることにより、フォーク15のラッチ位置からアンラッチ位置への変位をポール17によって規制する。これにより、蓋体開閉装置1では構成を簡素化することができ、フォーク15やポール17等の部品精度や組み付け精度を低くしても、確実な動作を行わせることができる。
また、蓋体開閉装置1では、フォーク15が軸部15Aとフォーク本体15Bとラッチ体15Cとで構成されている。そして、フォーク本体15Bは、ハウジング本体13Aの突出部130、すなわち、収容部131の外側に位置している。このため、ハウジング本体13Aに対して、ストライカ71を収容部131に収容するために必要な進入部等を形成する必要がない。このため、蓋体開閉装置1では、ハウジング13の構成も簡素化することが可能となっている。
さらに、この蓋体開閉装置1では、電動アクチュエータ21が電動モータ21Aとウォームギヤ21Bとウォームホイール21Cとからなるため、電動アクチュエータ21の構成も簡素化することが可能となっている。
また、この蓋体開閉装置1では、ラッチ位置に変化することにより、フォーク本体15Bでは、係止凹部151Cが蓋体7に臨んだ状態となる。そして、この状態において、係止凹部151C内にストライカ71を進入させることにより、フォーク本体15Bがストライカ71と係合する。このため、この蓋体開閉装置1では、フォーク本体15Bと、蓋体7に設けられたストライカ71との相対位置関係について、組み付け精度を緩和しても双方を好適に係合させることができる。
したがって、本発明の蓋体開閉装置は、製造コストの低廉化を実現できる。
特に、この蓋体開閉装置1では、ラッチ体15Cがスイッチ19を断接する部材を兼ねているため、スイッチ19を断接、より具体的には、スイッチ19をOFF状態から第1接続状態に切り替えて電動アクチュエータ21を作動させたり、スイッチ19をOFF状態から第2接続状態に切り替えて照明部材11を作動させたりするための専用の部材が不要となっている。
また、この蓋体開閉装置1では、軸部15A、ラッチ部15C、ポール17、スイッチ19、電動アクチュエータ21、第1〜3ねじりコイルばね23〜25、第1〜5電極27A〜27E等が収容部131に収容されている。そして、収容部131は、背面カバー13Bによって閉鎖される。このため、スイッチ19や電動アクチュエータ21等に対して埃の付着や雨水等による通電不良が生じ難くなっている。
さらに、揺動ピン35によって、ポール17とウォームホイール21Cとが同軸でハウジング本体13Aに支持されている。このため、ポール17とウォームホイール21Cとが別々にハウジング本体13Aに支持される構成と比較して、ハウジング13、ひいては、蓋体開閉装置1を小型化することが可能となっている。
また、給電口5内には照明部材11が設けられている。そして、照明部材11は、フォーク15がアンラッチ位置に揺動してスイッチ19が第2接続状態に切り替わることで給電される。これにより、蓋体7が開放状態にある間は、給電口5内が照明部材11によって照射されるため、夜間や車庫内等において電気自動車3の充電を行う場合であっても、その充電作業を容易に行うことが可能となっている。ここで、この蓋体開閉装置1では、電動アクチュエータ21への給電と、照明部材11への給電とを一つのスイッチ19で切り替えることが可能となっている。これにより、複数のスイッチを設ける場合と比較して、この蓋体開閉装置1では小型化が可能となっている。また、この蓋体開閉装置1では、部品点数を削減するとともに、スイッチ19の組み付け作業を簡素化することが可能となっている。
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施例では、蓋体開閉装置1が給電口5の蓋体7を閉鎖位置で保持したり開放位置に変位させたりしているが、これに限らず、蓋体開閉装置1は、給油口やグローブボックス等の蓋体を閉鎖位置で保持したり開放位置に変位させたりしても良い。
また、実施例では、一つのスイッチ19によって電動アクチュエータ21への給電と、照明部材11への給電とを切り替えている。しかし、これに限らず、フォーク15が検知位置に揺動した場合に第1接続状態となって電動アクチュエータ21の電動モータ21Aに給電を行うスイッチと、フォーク15がアンラッチ位置に揺動した場合に第2接続状態となって照明部材11に給電を行うスイッチとを別々に設ける構成としても良い。
また、電動モータへの給電回路の途中にスイッチ19が配置され、スイッチ19が第1接続状態にある間は、スイッチ19を経由して電動モータ21に給電を行うように構成しても良い。
本発明は例えば、自動車、バス、産業車両等の車両に利用可能である。
1…蓋体開閉装置
3A…車体
5…給電口(開口部)
7…蓋体
11…照明部材(電気部材)
13…ハウジング
15…フォーク
15A…軸部
15B…フォーク本体
15C…ラッチ部
17…ポール
19…スイッチ
21…電動アクチュエータ
21A…電動モータ
21B…ウォームギヤ
21C…ウォームホイール
23…第1ねじりコイルばね(第1付勢手段)
24…第2ねじりコイルばね(第2付勢手段)
29…解除操作部
71…ストライカ
131…収容部
210…案内溝(作用部)

Claims (6)

  1. 車体に設けられた開口部と、前記開口部を塞ぐ閉鎖位置、前記開口部を開放する開放位置、又は前記閉鎖位置から前記開放位置とは反対側に押し込まれる押込位置に変位可能な蓋体との間に設けられる車両用の蓋体開閉装置であって、
    前記車体に設けられたハウジングと、
    前記ハウジングに揺動可能に支持され、前記蓋体に設けられたストライカと係合することにより前記蓋体を前記閉鎖位置に保持するラッチ位置と、前記蓋体を前記開放位置に変位させて前記ストライカと非係合となるアンラッチ位置と、前記押込位置に変位する前記蓋体に押されて前記ラッチ位置から前記アンラッチ位置とは反対側に揺動する検知位置との間で変位可能なフォークと、
    前記フォークを前記アンラッチ位置に向けて付勢する第1付勢手段と、
    前記ハウジングに揺動可能に支持され、前記フォークが前記ラッチ位置から前記アンラッチ位置へ変位することを禁止する一方で前記フォークが前記ラッチ位置から前記検知位置に変位することを許容するブロック位置と、前記フォークが前記ラッチ位置から前記アンラッチ位置へ変化することを許容するアンブロック位置との間で変位可能なポールと、
    前記ハウジングに設けられ、前記フォークが前記検知位置に揺動した場合に第1接続状態になるスイッチと、
    前記ハウジングに設けられ、前記スイッチが前記第1接続状態になったことに起因して給電され、前記ポールを前記アンブロック位置に変位させる電動アクチュエータとを備えていることを特徴とする車両用の蓋体開閉装置。
  2. 前記ハウジングには、前記ポール、前記スイッチ及び前記電動アクチュエータを収容する収容部が形成され、
    前記フォークは、軸方向に延び、一端部が前記収容部の外側に位置する一方で他端部が前記収容部の内側に位置して前記ハウジングに揺動可能に支持される軸部と、
    前記軸部の前記一端部に連結され、前記ストライカと係合可能なフォーク本体と、
    前記収容部に収容された状態で前記軸部の前記他端部に連結され、前記ポールに当接可能、かつ前記スイッチを断接可能なラッチ部とを有している請求項1記載の車両用の蓋体開閉装置。
  3. 前記ポールを前記ブロック位置に向けて付勢する第2付勢手段をさらに備え、
    前記電動アクチュエータは、ウォームギヤを回転駆動する電動モータと、
    前記ポールと同軸で回動可能に前記ハウジングに支持され、前記ウォームギヤと噛合するとともに、前記ポールに当接及び離間可能な作用部が設けられたウォームホイールとを有し、
    前記ウォームホイールは、前記電動モータが作動して回動することにより、前記作用部を前記ポールに当接させ、前記ポールを前記アンブロック位置に変位させる請求項1又は2記載の車両用の蓋体開閉装置。
  4. 前記車体には、前記電動アクチュエータとは別の電気部品が設けられ、
    前記スイッチは、前記フォークが前記アンラッチ位置に揺動した場合に第2接続状態になり、
    前記電気部品は、前記スイッチが前記第2接続状態になったことに起因して給電される請求項1乃至3のいずれか1項記載の車両用の蓋体開閉装置。
  5. 前記ハウジングには、1個の前記スイッチが設けられ、
    前記スイッチは、前記フォークが前記検知位置に揺動した場合に第1接続状態になる一方、前記フォークが前記アンラッチ位置に揺動した場合に第2接続状態になる請求項4記載の車両用の蓋体開閉装置。
  6. 前記ポールには、前記車体内から操作可能な解除操作部が設けられ、
    前記解除操作部の変位により、前記ポールが前記アンブロック位置に変位する請求項1乃至5のいずれか1項記載の車両用の蓋体開閉装置。
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