JP2016222071A - バックル装置 - Google Patents

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豊 可児
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【課題】アンカ部材の下端側からバックル本体の上端側までの全長を短くすることができるバックル装置を得る。【解決手段】アンカプレート30には、被固定部32の幅方向の両サイド部から張出すアーム部36が形成され、アーム部36の先端部には爪部36Aが形成されている。これに対して、ブーツ46には、ブーツ本体48の幅方向の両サイド部から張出す一対の張出し部50が形成され、張出し部50には係合孔50Hが貫通形成されている。ウェビング28をアンカプレート30との接続部を折返し部としてアンカプレート30の被固定部32に対して重ねた状態で、ブーツ46に設けられた係合孔50Hがアンカプレート30に設けられた爪部36Aに係合することで、アンカプレート30に対するブーツ46の姿勢が保持されている。【選択図】図1

Description

本発明は、バックル本体とアンカ部材とが連結部材によって連結されたバックル装置に関する。
車両のシートベルト装置においては、タングプレートを保持するためにバックル装置を備えている。このようなバックル装置としては、バックル本体がウェビング(連結部材)を介してアンカプレート(アンカ部材)に連結されると共にウェビングが筒状のカバー部材によって覆われた構成のものがある(例えば、下記特許文献1参照)。そして、前述したアンカプレートがシートクッションフレームの側壁に固定される場合がある。
特開2010−241251号公報
しかしながら、上記先行技術では、アンカプレートの下端側からバックル本体の上端側までの全長が長くなってしまう。
本発明は、上記事実を考慮して、アンカ部材の下端側からバックル本体の上端側までの全長を短くすることができるバックル装置を得ることが目的である。
請求項1に記載する本発明のバックル装置は、タングプレートが係合可能なバックル本体と、車室内に設けられる構造部の側壁に固定される被固定部を備えたアンカ部材と、前記バックル本体と前記アンカ部材とを連結すると共に、前記アンカ部材との接続部を折返し部として前記被固定部に対して重ねられる位置に配置される連結部材と、筒状に形成されて一端側を前記バックル本体に嵌めて前記連結部材の外周側を覆うカバー部材と、前記連結部材を前記被固定部に対して重ねた状態での前記アンカ部材に対する前記カバー部材の姿勢を保持する保持機構と、を有する。
請求項1に記載する本発明のバックル装置によれば、バックル本体とアンカ部材とは連結部材によって連結されており、バックル本体には筒状に形成されたカバー部材の一端側が嵌められ、連結部材の外周側はカバー部材によって覆われている。そして、連結部材をアンカ部材との接続部を折返し部として被固定部に対して重ねた状態でのアンカ部材に対するカバー部材の姿勢が保持機構により保持されている。このように連結部材をアンカ部材の被固定部に対して重ねる構成にすることでアンカ部材の下端側からバックル本体の上端側までのバックル装置の全長が短くなる。
請求項2に記載する本発明のバックル装置は、請求項1に記載の構成において、前記保持機構は、前記アンカ部材に設けられた被係合部と、前記カバー部材に設けられ、前記連結部材を前記被固定部に対して重ねた状態で前記被係合部に係合する係合部と、を備える。
請求項2に記載する本発明のバックル装置によれば、連結部材をアンカ部材の被固定部に対して重ねた状態で、カバー部材に設けられた係合部は、アンカ部材に設けられた被係合部に係合する。このため、組付け時には、連結部材をアンカ部材の被固定部に対して重ねる工程で、アンカ部材に対するカバー部材の姿勢を保持することができる。
請求項3に記載する本発明のバックル装置は、請求項2に記載の構成において、前記被係合部は、前記連結部材を前記被固定部に対して重ねた状態で前記カバー部材の両サイド側に位置する爪部とされ、前記係合部は、前記カバー部材の両サイド側に設けられ、前記連結部材を前記被固定部に対して重ねた状態で前記爪部に係合する係合孔とされている。
請求項3に記載する本発明のバックル装置によれば、カバー部材の両サイド側に設けられた係合部としての係合孔は、連結部材をアンカ部材の被固定部に対して重ねた状態で、アンカ部材に設けられた被係合部としての爪部に係合する。ここで、カバー部材には一般に使用時に曲げ変形し易い材料が適用され、アンカ部材には一般に容易には変形しない硬質の材料が適用されるが、カバー部材及びアンカ部材にそのような材料が適用された場合、請求項3に記載する本発明では、爪部が容易には変形せず、組付け状態で爪部が外れ難い。したがって、アンカ部材に対するカバー部材の姿勢が強固に保持される。さらに、カバー部材の両サイド側で係合孔が爪部に係合するので、アンカ部材に対するカバー部材の姿勢を安定的に保持することができる。
請求項4に記載する本発明のバックル装置は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の構成において、前記アンカ部材は、前記被固定部からL字状に折曲げられて前記被固定部の側とは反対側の端部に前記連結部材が接続される折曲延設部を備える。
請求項4に記載する本発明のバックル装置によれば、アンカ部材の折曲延設部は、被固定部からL字状に折曲げられて被固定部の側とは反対側の端部に連結部材が接続されるので、カバー部材とアンカ部材の被固定部との間隔を確保し易い。そして、被固定部からの折曲延設部の延出量を確保することで、アンカ部材の被固定部を固定する固定具の一部が、被固定部とカバー部材との間に配置されても、当該固定具とカバー部材との干渉の回避が容易となる。
請求項5に記載する本発明のバックル装置は、請求項4に記載の構成において、前記カバー部材の他端側の端面は、前記アンカ部材に対する前記カバー部材の姿勢が前記保持機構によって保持された状態で前記折曲延設部に突当てられる当て面を備える。
請求項5に記載する本発明のバックル装置によれば、カバー部材の他端側の端面に設定された当て面は、アンカ部材に対するカバー部材の姿勢が保持機構によって保持された状態で折曲延設部に突当てられている。このため、カバー部材の保持状態が一層安定化し、カバー部材の自立性を確保することができる。
以上説明したように、本発明のバックル装置によれば、アンカ部材の下端側からバックル本体の上端側までの全長を短くすることができるという優れた効果を有する。
本発明の第1の実施形態に係るバックル装置を示す斜視図である。 図1に示されるバックル装置の組付け状態を車両側方から見て示す図(バックル装置の正面図)である。 図1に示されるバックル装置の組付け状態を車両正面側から見て示す図(バックル装置の側面図)である。 図2の4−4線に沿って切断した状態を拡大して示す拡大断面図である。 図1に示されるバックル装置の組付け前の状態を示す斜視図である(締結部は分解して示す。)。 本発明の第2の実施形態に係るバックル装置の組付け前の状態を示す斜視図である。 図6に示されるバックル装置の組付け状態を拡大して示す拡大断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るバックル装置の組付け前の状態を示す斜視図である。 図8に示されるバックル装置の組付け状態を拡大して示す拡大断面図である。 本発明の第4の実施形態に係るバックル装置の組付け前の状態を示す斜視図である。 図10に示されるバックル装置の組付け状態を拡大して示す拡大断面図である。 本発明の第5の実施形態に係るバックル装置を示す斜視図である。 図12の13L−13L線に沿って切断した状態を拡大して示す拡大断面図である。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態に係るバックル装置について図1〜図5を用いて説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは、バックル装置が搭載される車両の車両前方側を示しており、矢印UPは、前記車両の車両上方側を示しており、矢印Wは、前記車両の車両幅方向を示している。
図1には、本実施形態に係るバックル装置20が斜視図で示されている。また、図2は、バックル装置20の組付け状態を車両側方から見て示す図(バックル装置20の正面図)であり、図3は、バックル装置20の組付け状態を車両正面側から見て示す図(バックル装置20の側面図)である。
図2及び図3に示されるように、バックル装置20は、車両のシートベルト装置10(一部のみ図示)を構成しており、車室内に設けられる構造部としてのシートクッションフレーム18(シート骨格構造部)に設置されている。バックル装置20は、バックル本体22(「インナバックル」ともいう。)を備えている。バックル本体22は、図2に示されるシート(座席)16のシートクッション16Aの側方側に配置され、シートベルト装置10の一部を構成するタングプレート14が係合可能とされている。なお、タングプレート14は、シート16に着座した乗員を拘束するためのウェビングベルト12に取付けられている。また、図中のシート16は、フロアパネル(図示省略)上に設置されており、一例としてリヤシート(後部座席)とする。
バックル本体22は、概ねブロック状に形成されている。バックル本体22の先端部(図中では上端部)には、タングプレート14に設けられた係止片14Aを挿入するための挿入部24(図1参照)が設けられている。また、図3に示されるように、バックル本体22の基端22A(図中では下端)側には、金属製で棒状の連結軸26が設けられている。連結軸26は、バックル本体22の幅方向(図3の紙面に垂直な方向)を軸方向としている。
この連結軸26には、化学繊維等によってベルト状に形成された連結部材としてのウェビング28の長手方向一端側が巻掛けられている。また、ウェビング28の長手方向他端側は、アンカ部材としてのアンカプレート30の自由端30F側に形成された長孔34A(図1参照)に挿通された後に折り返されて長孔34Aの孔縁部に巻き掛けられている。さらに、ウェビング28の長手方向中間部は、ウェビング28の長手方向一端部とウェビング28の長手方向他端部とに厚さ方向に重ね合わされて縫い付けられている。以上により、ウェビング28はバックル本体22とアンカプレート30とを連結している。なお、バックル装置20のウェビング28は、乗員拘束用のウェビングベルト12よりも狭幅とされている。
アンカプレート30は、金属製板材が屈曲されて形成されたものであり、シートクッションフレーム18の側壁18Aに固定される被固定部32を備えている。図4には、図2の4−4線に沿って切断した状態の拡大断面図が示され、図5には、バックル装置20の組付け前の状態が斜視図で示されている。図4及び図5に示されるように、アンカプレート30の被固定部32の中央部には、締結固定用のボルト挿通孔32Aが貫通形成されている。
また、図4に示されるように、シートクッションフレーム18の側壁18Aには、アンカプレート30の被固定部32を締結固定するためのボルト挿通孔18Bが貫通形成されている。また、シートクッションフレーム18の側壁18Aにおいて被固定部32が配置される側とは反対側の面には、ボルト挿通孔18Bの外周部にウエルドナット38(広義には「締結具」として把握される要素である。)が予め固着されている。ウエルドナット38には、ボルト挿通孔32A、18Bをシート幅方向に貫通した段付ボルト40(広義には「締結具」として把握される要素である。)の軸部40Aが螺合されている。
また、アンカプレート30の被固定部32とシートクッションフレーム18の側壁18Aとの間には、段付ボルト40の軸部40Aが貫通する平座金42が介在されている。さらに、アンカプレート30の被固定部32と段付ボルト40の頭部40Bとの間には、段付ボルト40の軸部40Aが貫通するウェーブワッシャ(スプリングワッシャ)44が介在されている。ウェーブワッシャ44は、軸方向(段付ボルト40の軸部40Aが貫通する方向)に弾性変形可能とされている。
以上により、段付ボルト40の頭部40Bとウエルドナット38との間にウェーブワッシャ44、アンカプレート30の被固定部32、平座金42、及びシートクッションフレーム18の側壁18Aが挟まれて締め付けられている。そして、アンカプレート30の被固定部32は、シートクッションフレーム18の側壁18Aに回動可能に締結固定されている。
なお、図3では、図を見易くするために、後述する張出し部50の奥側に配置される図4に示される段付ボルト40の頭部40B及びウェーブワッシャ44の図示を省略している。
図5に示されるように、アンカプレート30は、被固定部32からL字状に折曲げられて延設された折曲延設部34を備えている。折曲延設部34には、被固定部32の側とは反対側の端部(自由端30F側)に前述した長孔34Aが貫通形成されている。長孔34Aの長手方向は、被固定部32の幅方向と平行な方向とされ、長孔34Aの長手方向の長さは、ウェビング28の幅方向の長さよりも長く(つまりウェビング28が挿通可能な長さに)設定されている。そして、前述したように、長孔34Aに挿通されたウェビング28が折曲延設部34の自由端30F側に接続されている。また、図2及び図3に示されるように、ウェビング28は、アンカプレート30との接続部29Aを折返し部としてアンカプレート30の被固定部32に対して車両幅方向に重ねられる位置に配置されている。
また、図5に示されるように、アンカプレート30には、被固定部32の幅方向の両サイド部から張出すと共に組付け状態の表側に曲げられたL字状の一対のアーム部36が形成されている。アーム部36の先端部には被係合部としての爪部36Aが形成されている。図1に示されるように、ウェビング28をアンカプレート30との接続部29Aを折返し部としてアンカプレート30の被固定部32に対して重ねた状態(以下、単に「ウェビング28をアンカプレート30の被固定部32に対して重ねた状態」と略す。)で、爪部36Aは、後述するカバー部材としてのブーツ46(「カバーバックル」ともいう。)の両サイド側に位置するように設定されている。
図5に示されるように、ウェビング28の外周側は、ブーツ46によって覆われている。ブーツ46は、軟質の合成樹脂材料によって形成された弾性を有する可撓性部材とされている。ブーツ46は、略四角筒状に形成されたブーツ本体48を備えている。
図4に示されるように、ブーツ本体48は、組付け状態で車両幅方向に対向配置される内側壁部48A及び外側壁部48Bを備えると共に、組付け状態で略車両前後方向に対向配置される前壁部48C及び後壁部48Dを備えている。内側壁部48Aは、組付け状態でアンカプレート30の固定相手となるシートクッションフレーム18の側に配置され、外側壁部48Bは、組付け状態で内側壁部48Aに対してシートクッションフレーム18の側とは反対側に配置される。また、前壁部48Cは、組付け状態で車両前方側に配置され、内側壁部48Aの前端部と外側壁部48Bの前端部とを繋いでいる。さらに、後壁部48Dは、組付け状態で車両後方側に配置され、内側壁部48Aの後端部と外側壁部48Bの後端部とを繋いでいる。図1及び図5に示されるように、ブーツ本体48の軸線方向の両端は開口しており、ブーツ本体48の軸線方向の一端48T側のバックル受け部48Xがバックル本体22に密着状態で嵌められている。
また、図5に示されるように、ブーツ46には、ブーツ本体48の幅方向の両サイド部から張出す一対の張出し部50が形成されている。この張出し部50は、ブーツ本体48においてバックル本体22とは重ならない部位に連続して形成されている。また、張出し部50は、前壁部48C及び後壁部48Dの各々からブーツ46の幅方向外側(組付け状態の車両前後方向)に張出すと共に、図3に示されるように組付け状態でシートクッションフレーム18の側となる方向に張出している。
張出し部50は、組付け状態で上下に対向配置される上壁部50A及び下壁部50Bを備えている。上壁部50A及び下壁部50Bにおいて組付け状態でのシートクッションフレーム18の側の端部同士は、被固定壁部50Cによって繋がれている。また、上壁部50A、下壁部50B、被固定壁部50Cは、繋ぎ部50Dによって繋がれている。図4に示されるように、繋ぎ部50Dは、ブーツ本体48の内側壁部48Aの両サイド部から組付け状態でのシートクッションフレーム18の側に延出されている。
図5に示されるように、ブーツ46の両サイド側に設けられた張出し部50の被固定壁部50Cには、係合部としての係合孔50Hが貫通形成されている。係合孔50Hは、図1に示されるように、ウェビング28をアンカプレート30の被固定部32に対して重ねた状態で、爪部36Aに係合する位置に設定されている。すなわち、本実施形態では、爪部36Aが設定されたアーム部36、及び係合孔50Hが設定された張出し部50は、ウェビング28をアンカプレート30の被固定部32に対して重ねた状態(折畳み状態)でのアンカプレート30に対するブーツ46の姿勢を保持する保持機構52を構成している。
また、図1に示されるように、ブーツ46の下端46Z側(他端側)の端面46Xは、アンカプレート30に対するブーツ46の姿勢が保持機構52によって保持された状態で折曲延設部34に突当てられる当て面46S(図5参照)を備えている。
ここで、バックル装置20を車両の使用位置に搭載する方法について概説する。まず、図5に示されるウェビング28がアンカプレート30の被固定部32に対して重ねられていない状態でアンカプレート30の被固定部32をシートクッションフレーム18の側壁18A(図2参照)に段付ボルト40で締結する。次に、ウェビング28を図1に示されるようにアンカプレート30の被固定部32に対して重ねるようにし、ブーツ46をアンカプレート30の被固定部32の側に押圧することで係合孔50Hを爪部36Aに係合させる。以上によりバックル装置20が車両の使用位置に搭載される。
(作用・効果)
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
図3に示されるように、バックル本体22とアンカプレート30とはウェビング28によって連結されており、バックル本体22には筒状に形成されたブーツ46の一端48T側(上端側)が嵌められ、ウェビング28の外周側はブーツ46によって覆われている。そして、ウェビング28をアンカプレート30の被固定部32に対して重ねた状態でのアンカプレート30に対するブーツ46の姿勢が保持機構52によって保持されている。このようにウェビング28をアンカプレート30の被固定部32に対して重ねる構成にすることでアンカプレート30の下端側からバックル本体22の上端側までのバックル装置20の全長が短くなる。
また、本実施形態では、図1に示されるように、ウェビング28をアンカプレート30の被固定部32に対して重ねた状態で、ブーツ46に設けられた係合孔50Hが、アンカプレート30に設けられた爪部36Aに係合する。このため、組付け時には、ウェビング28をアンカプレート30の被固定部32に対して重ねる工程で、アンカプレート30に対するブーツ46の姿勢を保持することができる。
ここで、本実施形態では、ブーツ46には使用時に曲げ変形し易い材料が適用され、アンカプレート30には容易には変形しない硬質の材料が適用されているので、爪部36Aは容易には変形せず、組付け状態で爪部36Aが外れ難い。したがって、アンカプレート30に対するブーツ46の姿勢が強固に保持される。さらに、ブーツ46の両サイド側で係合孔50Hが爪部36Aに係合するので、アンカプレート30に対するブーツ46の姿勢を安定的に保持することができる。
また、本実施形態では、アンカプレート30には、被固定部32からL字状に折曲げられた折曲延設部34が設けられ、この折曲延設部34は被固定部32の側とは反対側の端部にウェビング28が接続されるので、ブーツ46とアンカプレート30の被固定部32との間隔を確保し易い。そして、被固定部32からの折曲延設部34の延出量を確保することで、図4に示される段付ボルト40とブーツ46との干渉の回避が容易となる。
また、本実施形態では、図1に示されるように、ブーツ46の下端46Z側の端面46Xに設定された当て面46Sは、アンカプレート30に対するブーツ46の姿勢が保持機構52によって保持された状態で折曲延設部34に突当てられている。このため、ブーツ46の保持状態が一層安定化し、ブーツ46の自立性が確保される。
以上説明したように、本実施形態のバックル装置20によれば、アンカプレート30の下端側からバックル本体22の上端側までの全長を短くすることができる。このため、例えば、図2に一部示されたシートクッション16Aが上下方向に薄型化された構成であっても、シートクッション16Aの上面からのバックル本体22の突出を抑えることができる。
また、本実施形態では、図3に示されるように、バックル本体22とアンカプレート30との間にウェビング28が介在されると共にウェビング28の外周側がブーツ46で覆われた構造がベースになっているので、バックル装置20が限られたスペースに配置されても、バックル本体22をフレキシブルに動かすことができる。また、本実施形態では、アンカプレート30へ取付けられるブーツ46の張出し部50は、ブーツ本体48においてバックル本体22とは重ならない部位に連続して形成されているので、バックル本体22をフレキシブルに動かすうえで有利な構造になっている。したがって、バックル本体22に乗員の尻等が干渉した際に当該乗員に与える違和感を抑制することができる。
また、本実施形態では、アンカプレート30の被固定部32を段付ボルト40(図5参照)でシートクッションフレーム18に締結した後に、ウェビング28をアンカプレート30の被固定部32に対して重ねるようにしてブーツ46を保持機構52で保持するので、組付性が良好に維持される。さらに、図4に示されるように、バックル装置20の組付け状態では、ウェビング28と段付ボルト40の頭部40Bとの干渉がブーツ46によって防止することができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係るバックル装置60について、図6及び図7を用いて説明する。図6には、本実施形態に係るバックル装置60の組付け前の状態が斜視図で示され、図7には、バックル装置60の組付け状態が拡大断面図(第1の実施形態の図4に相当する図)で示されている。
なお、第2の実施形態は、以下に説明する点を除き、第1の実施形態と実質的に同様の構成となっている。よって、第1の実施形態と実質的に同様の構成部については、同一符号を付して説明を省略する。
図6及び図7に示されるように、本実施形態のアンカ部材としてのアンカプレート62は、図5等に示される第1の実施形態における爪部36Aを含むアーム部36を備えていない点で第1の実施形態におけるアンカプレート30とは異なるが、他の構成については第1の実施形態におけるアンカプレート30と同様の構成になっている。また、図6及び図7に示されるように、カバー部材としてのブーツ64は、図5等に示される係合孔50Hが貫通形成された張出し部50に代えて、図6及び図7に示される係合部としての係合爪部66Eを有するアーム部66を備える点で、第1の実施形態におけるブーツ46(図5等参照)とは異なるが、他の構成については第1の実施形態におけるブーツ46(図5等参照)と同様の構成になっている。
図6及び図7に示されるように、ブーツ64に設けられたアーム部66は、ブーツ本体48の幅方向の両サイド部から張出しており、図6に示されるブーツ本体48においてバックル本体22とは重ならない部位に連続して形成されている。図7に示されるように、アーム部66は、ブーツ本体48の前壁部48C及び後壁部48Dの各々からブーツ64の幅方向外側(組付け状態の車両前後方向)に張出すと共に、組付け状態でアンカプレート62の被固定部32の側となる方向に張出している。
図6に示されるアーム部66は、組付け状態で上下に対向配置される上壁部66A及び下壁部66Bを備えている。上壁部66A及び下壁部66Bにおいて組付け状態でのアンカプレート62の被固定部32の側の端部同士は、内壁部66Cによって繋がれている。また、上壁部66A、下壁部66B、内壁部66Cは、繋ぎ部66Dによって繋がれている。図7に示されるように、繋ぎ部66Dは、ブーツ本体48の内側壁部48Aの両サイド部から組付け状態でのシートクッションフレーム18の側に延出されている。さらに、一対のアーム部66の先端部には、一対の内壁部66Cから互いに接近する方向に延出された係合爪部66Eが形成されている。
図6に示される係合爪部66Eは、ウェビング28をアンカプレート62との接続部29Bを折返し部としてアンカプレート62の被固定部32に対して重ねた状態(以下、単に「ウェビング28をアンカプレート62の被固定部32に対して重ねた状態」と略す。)で、アンカプレート62の被固定部32の幅方向両側の端部32S(被係合部)に係合するように設定されている。すなわち、被固定部32の幅方向両側の端部32S及び係合爪部66Eが設定されたアーム部66は、ウェビング28をアンカプレート62の被固定部32に対して重ねた状態でのアンカプレート62に対するブーツ64の姿勢を保持する保持機構68を構成している。
ここで、バックル装置60を車両の使用位置に搭載する方法について概説する。まず、図6に示されるウェビング28がアンカプレート62の被固定部32に対して重ねられていない状態(図示省略)でアンカプレート62の被固定部32を図7に示されるシートクッションフレーム18の側壁18Aに段付ボルト40で締結する。次に、図6に示されるようにウェビング28を被固定部32に対して重ねるようにし、ブーツ64をアンカプレート62の被固定部32の側に押圧することでブーツ64に設けられた係合爪部66Eをアンカプレート62における被固定部32の幅方向両側の端部32Sに係合させる。以上によりバックル装置60が車両の使用位置に搭載される。
本実施形態の構成によっても、アンカプレート62の下端側からバックル本体22の上端側までの全長を短くすることができる。また、第1の実施形態と同様に、組付け時にウェビング28をアンカプレート62の被固定部32に対して重ねる工程で、アンカプレート62に対するブーツ64の姿勢を保持することができる。さらに、本実施形態では、第1実施形態の場合と比べて、アンカプレート62の形状をシンプルにすることができる。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態に係るバックル装置70について、図8及び図9を用いて説明する。図8には、本実施形態に係るバックル装置70の組付け前の状態が斜視図で示され、図9には、バックル装置70の組付け状態が拡大断面図(第1の実施形態の図4に相当する図)で示されている。
なお、第3の実施形態は、以下に説明する点を除き、第2の実施形態と実質的に同様の構成となっている。よって、第3の実施形態と実質的に同様の構成部については、同一符号を付して説明を省略する。
図8及び図9に示されるように、本実施形態のカバー部材としてのブーツ72は、図6等に示される第2の実施形態における係合爪部66Eを含むアーム部66を備えていない点で第2の実施形態におけるブーツ64とは異なるが、他の構成については第2の実施形態におけるブーツ64と同様の構成になっている。また、図8及び図9に示されるように、本実施形態のバックル装置70は、別体カバー74を備えている。
別体カバー74は、外壁部74Aの幅方向両端部から一対の側壁部74Bが同じ方向に略直角に屈曲されて延出されたU字状に形成され、ブーツ72を構成する外側壁部48B、前壁部48C及び後壁部48Dに密着状態で嵌められる。本実施形態において別体カバー74がブーツ72に嵌められる範囲は、図8に示されるブーツ72においてバックル本体22とは重ならない範囲とされている。
図9に示されるように、別体カバー74の一対の側壁部74Bからは、アーム部76が張出している。このアーム部76は、一対の側壁部74Bの各々から別体カバー74の幅方向外側(組付け状態の車両前後方向)に張出すと共に、組付け状態でアンカプレート62の被固定部32の側となる方向に張出している。
図8に示されるアーム部76は、組付け状態で上下に対向配置される上壁部76A及び下壁部76Bを備えている。上壁部76A及び下壁部76Bにおいて組付け状態での被固定部32の側となる端部同士は、内壁部76Cによって繋がれている。また、上壁部76A、下壁部76B、内壁部76Cは、繋ぎ部76Dによって繋がれている。図9に示されるように、繋ぎ部76Dは、側壁部74Bの下端部から組付け状態でのシートクッションフレーム18の側に延出されている。さらに、一対のアーム部76の先端部には、一対の内壁部76Cから互いに接近する方向に延出された爪部76Eが形成されている。
別体カバー74がブーツ72の前述した部位に嵌められた場合、図8に示されるウェビング28をアンカプレート62の被固定部32に対して重ねた状態で、爪部76Eは、被固定部32の幅方向両側の端部32S(被係合部)に係合するように設定されている。すなわち、被固定部32の幅方向両側の端部32S及び爪部76Eを備えた別体カバー74は、ウェビング28をアンカプレート62の被固定部32に対して重ねた状態でのアンカプレート62に対するブーツ72の姿勢を保持する保持機構78を構成している。
ここで、バックル装置70を車両の使用位置に搭載する方法について概説する。まず、図8に示されるウェビング28が被固定部32に対して重ねられていない状態(図示省略)でアンカプレート62の被固定部32を図9に示されるシートクッションフレーム18の側壁18Aに段付ボルト40で締結する。次に、図8に示されるようにウェビング28をアンカプレート62の被固定部32に対して重ねるようにした後、別体カバー74をブーツ72に嵌めながらアンカプレート62の被固定部32の側に押圧することで、別体カバー74に設けられた爪部76Eをアンカプレート62における被固定部32の幅方向両側の端部32Sに係合させる。以上によりバックル装置70が車両の使用位置に搭載される。
本実施形態の構成によっても、アンカプレート62の下端側からバックル本体22の上端側までの全長を短くすることができる。また、本実施形態では、アンカプレート62及びブーツ72の各形状をシンプルにすることができる。
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態に係るバックル装置80について、図10及び図11を用いて説明する。図10には、本実施形態に係るバックル装置80の組付け前の状態が斜視図で示され、図11には、バックル装置80の組付け状態が拡大断面図(第1の実施形態の図4に相当する図)で示されている。
なお、第4の実施形態は、以下に説明する点を除き、第1の実施形態と実質的に同様の構成となっている。よって、第1の実施形態と実質的に同様の構成部については、同一符号を付して説明を省略する。
図10及び図11に示されるように、本実施形態のアンカ部材としてのアンカプレート82は、図5等に示される第1の実施形態における爪部36Aを含むアーム部36に代えて、図10及び図11に示されるアーム部84を備える点で、第1の実施形態におけるアンカプレート30(図5等参照)とは異なるが、他の構成については第1の実施形態におけるアンカプレート30(図5等参照)と同様の構成になっている。
アンカプレート82には、被固定部32の幅方向の両サイド部から張出すと共に組付け状態の表側に曲げられたL字状の一対のアーム部84が形成されている。図10に示されるウェビング28をアンカプレート82との接続部29Cを折返し部としてアンカプレート82の被固定部32に対して重ねた状態(以下、単に「ウェビング28をアンカプレート82の被固定部32に対して重ねた状態」と略す。)で、アーム部84の先端部84Aは、カバー部材としてのブーツ86の幅方向の両サイド側に位置する。このアーム部84の先端部84Aにはアンカプレート82の幅方向に貫通する被取付孔84Bが形成され、被取付孔84Bの内面には雌ネジ部が形成されている。
また、本実施形態のブーツ86は、図5等に示される係合孔50Hが貫通形成された張出し部50に代えて、図10に示される張出し部88を備える点で、第1の実施形態におけるブーツ46(図5等参照)とは異なるが、他の構成については第1の実施形態におけるブーツ46(図5等参照)と同様の構成になっている。
ブーツ86に設けられた張出し部88は、ブーツ本体48の幅方向の両サイド部からブーツ86の幅方向外側(組付け状態の車両前後方向)に張出しており、ブーツ本体48においてバックル本体22とは重ならない部位に連続して形成されている。また、この張出し部88は、ブーツ本体48の内部空間に通じるボックス状に形成されている。張出し部88には、ウェビング28をアンカプレート82の被固定部32に対して重ねた状態で、アンカプレート82のアーム部84の先端部84Aを挿入させるための開口部88Aが形成されている。また、張出し部88には、ブーツ86の幅方向外側の側壁部88Bにボルト挿通孔88Cが貫通形成されている。
ウェビング28をアンカプレート82の被固定部32に対して重ねた状態では、図11に示されるように、アンカプレート82のアーム部84における被取付孔84Bには、ブーツ86の幅方向外側からボルト挿通孔88Cを貫通したボルト90(広義には「締結具」として把握される要素である。)の軸部90Aが螺合されている。すなわち、ボルト90、ボルト挿通孔88Cが設定された張出し部88、及び被取付孔84Bが設定されたアーム部84は、図10に示されるウェビング28をアンカプレート82の被固定部32に対して重ねた状態でのアンカプレート82に対するブーツ86の姿勢を保持する保持機構92を構成している。
ここで、バックル装置80を車両の使用位置に搭載する方法について概説する。まず、ウェビング28が被固定部32に対して重ねられていない状態でアンカプレート82の被固定部32を図11に示されるシートクッションフレーム18の側壁18Aに段付ボルト40で締結する。次に、図10に示されるウェビング28をアンカプレート82の被固定部32に対して重ねるようにし、アンカプレート82のアーム部84の先端部84Aを張出し部88の開口部88Aから張出し部88の内部に挿入してボルト挿通孔88Cの位置と被取付孔84Bの位置とを合わせる。その後、図11に示されるように、ボルト90の軸部90Aをボルト挿通孔88Cに通して被取付孔84Bの雌ネジ部に螺合させる。以上によりバックル装置80が車両の使用位置に搭載される。
本実施形態の構成によっても、図10に示されるアンカプレート82の下端側からバックル本体22の上端側までの全長を短くすることができる。また、本実施形態では、ボルト締結によってアンカプレート82に対してブーツ86を固定しているので、アンカプレート82に対してブーツ86を強固に保持することができる。
なお、第4の実施形態の変形例として、ボルト90に代えてクリップを用いることで、ウェビング28をアンカプレート82の被固定部32に対して重ねた状態でのアンカプレート82に対するブーツ86の姿勢を保持してもよい。
[第5の実施形態]
次に、本発明の第5の実施形態に係るバックル装置100について、図12及び図13を用いて説明する。図12には、本実施形態に係るバックル装置100が斜視図で示され、図13には、図12の13L−13L線に沿って切断した状態が拡大断面図(第1の実施形態の図4に相当する図)で示されている。
なお、第5の実施形態は、以下に説明する点を除き、第1の実施形態と実質的に同様の構成となっている。よって、第1の実施形態と実質的に同様の構成部については、同一符号を付して説明を省略する。
図12に示されるように、本実施形態のアンカ部材としてのアンカプレート102は、平板状に形成されている点、及び図5等に示される第1の実施形態における爪部36Aを含むアーム部36に代えて、図12及び図13に示される張出し片104を備える点で、第1の実施形態におけるアンカプレート30(図5等参照)とは異なるが、他の構成については第1の実施形態におけるアンカプレート30(図5等参照)と同様の構成になっている。
図12に示されるように、アンカプレート102には、組付け状態で下方側に配置される端部に長孔102Aが貫通形成されている。長孔102Aの長手方向は、被固定部32の幅方向と平行な方向とされ、長孔102Aの長手方向の長さは、ウェビング28の幅方向の長さよりも長く設定されている。ウェビング28は、長孔102Aに挿通された後に折り返されて長孔102Aの孔縁部に巻き掛けられている。なお、ウェビング28のアンカプレート102への取付け構造は、図1等に示される第1の実施形態におけるウェビング28のアンカプレート30への取付け構造と同様の構造になっている。
これにより、図12に示されるように、ウェビング28は、アンカプレート102との接続部29Dを折返し部としてアンカプレート102の被固定部32に対して重ねられる位置に配置されている。また、前述したアンカプレート102の張出し片104は、アンカプレート102の被固定部32の幅方向の両サイド部からアンカプレート102の幅方向外側(組付け状態の車両前後方向)に張出して略矩板状に形成されている。
また、本実施形態のカバー部材としてのブーツ106は、図5等に示される係合孔50Hが貫通形成された張出し部50に代えて、図12及び図13に示される突出部108を備える点で、第1の実施形態におけるブーツ46(図5等参照)とは異なるが、他の構成については第1の実施形態におけるブーツ46(図5等参照)と同様の構成になっている。
図13に示されるように、突出部108は、ブーツ本体48の幅方向の両サイド部から組付け状態でアンカプレート102の被固定部32の側となる方向に突出している。一対の突出部108は、組付け状態で段付ボルト40に対して両サイド側に離間して配置される。これらの突出部108は、ブーツ本体48から幅狭のボックス状に突出された突出本体部110を備えており、突出本体部110の内部空間はブーツ本体48の内部空間に通じている。そして、ブーツ106における内側壁部48Aからの突出本体部110の突出量は、アンカプレート102の被固定部32の表面(図中上側の面)から段付ボルト40の頭部40Bの頂面までの距離よりも長く設定されている。また、突出部108は、突出本体部110の突出先端から更に突出された矩形板状の被取付部112を備えている。被取付部112には張出し片104が挿入される取付け孔112Cが貫通形成されている。
本実施形態における張出し片104及び取付け孔112Cが設定された突出部108は、図12に示されるウェビング28をアンカプレート102との接続部29Dを折返し部としてアンカプレート102の被固定部32に対して重ねた状態でのアンカプレート102に対するブーツ106の姿勢を保持する保持機構114を構成している。
ここで、バックル装置100を車両の使用位置に搭載する方法について概説する。まず、ウェビング28がアンカプレート102の被固定部32に対して重ねられていない状態(図示省略)でアンカプレート102の被固定部32を図13に示されるシートクッションフレーム18の側壁18Aに段付ボルト40で締結する。次に、図12に示されるウェビング28を被固定部32に対して重ねるようにし、ブーツ106に設けられた取付け孔112Cにアンカプレート102に設けられた張出し片104を挿入する(嵌め込む)。以上によりバックル装置100が車両の使用位置に搭載される。
本実施形態の構成によっても、アンカプレート102の下端側からバックル本体22の上端側までの全長を短くすることができる。また、本実施形態では、アンカプレート102に曲げ形状(折曲延設部34(図5等参照))を設定しなくても、図13に示される段付ボルト40とブーツ106との干渉を回避することができ、ひいては段付ボルト40からウェビング28を効果的に保護することができる。
(実施形態の補足説明)
なお、アンカ部材の被固定部が固定される対象(車室内に設けられる構造部の側壁)は、上記実施形態では、図2等に示されるシートクッションフレーム18の側壁18Aとされているが、例えば、フロアトンネル部(車体骨格構造部)の側壁等のような車室内に設けられる他の構造部の側壁であってもよい。
また、上記実施形態では、連結部材がウェビング28とされているが、連結部材は、例えばワイヤ等のような他の連結部材としてもよい。
また、上記第1〜第4の実施形態では、カバー部材としてのブーツ46、64、72、86は、図1等に示される折曲延設部34に突当てられる当て面46Sを備えるが、アンカ部材に対するカバー部材の姿勢が保持機構によって保持された状態でカバー部材の下端側(他端側)の端面がアンカ部材の折曲延設部に突当てられない構成とすることも可能である。
なお、上記実施形態及び上述の複数の変形例は、適宜組み合わされて実施可能である。
以上、本発明の一例について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
14 タングプレート
18 シートクッションフレーム(車室内に設けられる構造部)
20 バックル装置
22 バックル本体
28 ウェビング(連結部材)
29A、29B、29C、29D アンカプレートとの接続部(アンカ部材との接続部)
30 アンカプレート(アンカ部材)
32 被固定部
32S 被固定部の幅方向両側の端部(被係合部)
34 折曲延設部
36A 爪部(被係合部)
46 ブーツ(カバー部材)
46S 当て面
50H 係合孔(係合部)
52 保持機構
60 バックル装置
62 アンカプレート(アンカ部材)
64 ブーツ(カバー部材)
66E 係合爪部(係合部)
68 保持機構
70 バックル装置
72 ブーツ(カバー部材)
78 保持機構
80 バックル装置
82 アンカプレート(アンカ部材)
86 ブーツ(カバー部材)
92 保持機構
100 バックル装置
102 アンカプレート(アンカ部材)
106 ブーツ(カバー部材)
114 保持機構

Claims (5)

  1. タングプレートが係合可能なバックル本体と、
    車室内に設けられる構造部の側壁に固定される被固定部を備えたアンカ部材と、
    前記バックル本体と前記アンカ部材とを連結すると共に、前記アンカ部材との接続部を折返し部として前記被固定部に対して重ねられる位置に配置される連結部材と、
    筒状に形成されて一端側を前記バックル本体に嵌めて前記連結部材の外周側を覆うカバー部材と、
    前記連結部材を前記被固定部に対して重ねた状態での前記アンカ部材に対する前記カバー部材の姿勢を保持する保持機構と、
    を有するバックル装置。
  2. 前記保持機構は、
    前記アンカ部材に設けられた被係合部と、
    前記カバー部材に設けられ、前記連結部材を前記被固定部に対して重ねた状態で前記被係合部に係合する係合部と、
    を備える、請求項1に記載のバックル装置。
  3. 前記被係合部は、前記連結部材を前記被固定部に対して重ねた状態で前記カバー部材の両サイド側に位置する爪部とされ、
    前記係合部は、前記カバー部材の両サイド側に設けられ、前記連結部材を前記被固定部に対して重ねた状態で前記爪部に係合する係合孔とされている、請求項2に記載のバックル装置。
  4. 前記アンカ部材は、前記被固定部からL字状に折曲げられて前記被固定部の側とは反対側の端部に前記連結部材が接続される折曲延設部を備える、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のバックル装置。
  5. 前記カバー部材の他端側の端面は、前記アンカ部材に対する前記カバー部材の姿勢が前記保持機構によって保持された状態で前記折曲延設部に突当てられる当て面を備える、請求項4に記載のバックル装置。
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