JP2016220720A - 定量供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】塗布体を、塗布する対象物に押し当てることによって、内容物を一定量導出する定量供給装置において、容器を反転あるいは傾倒させることなく、一定量の液体を塗布することができる定量供給装置を提供する。
【解決手段】定量供給装置1は、軸筒本体2の前端部に設けられた先軸3と、先軸3に対して進退すると共に、先端に内容物を吐出する吐出口が形成された塗布体4と、ピストン10を軸筒本体の後端部側に移動させ、前記内容物を一定量吐出する吐出機構部9,10と、塗布体4が押圧動作を、前記吐出機構部に伝達する押圧動作伝達部6,7,8と、を備え、塗布体4が先軸3から突出した状態において塗布体4の押圧動作が許容され、塗布体4が先軸3内に収容されることによって、塗布体4の押圧操作が禁止され、押圧動作伝達部が動作せず、吐出機構部9,10が動作しない。
【選択図】図1

Description

本発明は定量供給装置に関し、特に、装置内に収容した内容物を所定量吐出した後は、吐出が制限される定量供給装置に関する。
本出願人は、先に、容器内に収容された内容物を定量吐出するノック式繰出容器を提案している(特許文献1)。また同様に、高粘度の内容物を繰出す際に、ノック力の損失を防ぎつつ操作感を更に軽くしたノック式塗布具を提案している(特許文献2)。
これら特許文献1,2に示されたノック式繰出容器、ノック式塗布具にあっては、本体の後端部に設けられた天冠あるいは繰出体を押圧することにより、本体内部の塗布液収容部を押圧し、本体の先端部に穂首、塗布体に塗布液を供給するものである。
これら塗布具に合っては、前記したように、本体の後端部に設けられた天冠あるいは繰出体をノックすることにより、内容物を一定量繰出すことができる。
しかしながら、本体の先端部の穂首、塗布体を、塗布する対象物に押し当てることによって、内容物を一定量導出するものでない。そのため、頭髪に塗布する育毛剤のような薬液等を塗布する塗布具のように、対象物に押当てた状態で、内容物を一定量導出するものには適さないという問題があった。
かかる問題を解決するものとして、特許文献3,4に示される定量塗布容器が提案されている。
これら定量塗布容器にあっては、容器そのものを反転あるいは傾倒させることにより、薬液などの液体を液体収容部から計量室内に供給口を介して導入し、本体先端の塗布部を塗布すべき対象物に押し当てることにより、前記供給口が閉じられ、前記計量室と容器本体側とを遮断する。そして、前記塗布部が塗布すべき対象物に押し当てられることにより、塗布部の弁体が開き、塗布すべき対象物に対して、薬液などの液体が導出、塗布される。
特開2009−254419公報 特開2011−194820公報 特許第4842069公報 特許第4753233公報
ところで、前記した特許文献3,4に示された定量塗布容器にあっては、容器そのものを反転あるいは傾倒させることにより、薬液などの液体が液体収容部から計量室内に導入されるように形成されているため、容器を確実に反転あるいは傾倒しない場合には、計量室内に薬液を十分に供給できず、定量塗布ができないという技術的課題があった。
また、塗布する際には、容器を反転あるいは傾倒させ、液体を液体収容部から計量室内に導入する工程(動作)を経た後でなければ、対象物に塗布することができず、キャップを取り外した後、直ちに塗布することができないという技術的課題があった。
更に、前記したように、塗布部の弁体が開き、塗布すべき対象物に対して、薬液などの液体が導出されるように構成されているため、粘性の高い液体の塗布には適さないという技術的課題があった。
本発明は、上記技術的課題を解決するためになされたものであり、塗布体を、塗布する対象物に押し当てることによって、内容物を一定量導出する定量供給装置において、容器を反転あるいは傾倒させることなく、一定量の内容物を供給でき、対象物に対して塗布することができる定量供給装置を提供することを目的とする。
本発明にかかる定量供給装置は、軸筒本体内に内容物が収容され、前記軸筒本体内のピストンを軸筒本体の後端部方向に移動させることにより、前記内容物を一定量供給する定量供給装置であって、前記軸筒本体の前端部に設けられた先軸と、前記先軸に対して進退すると共に、先端に内容物を吐出する吐出口が形成された塗布体と、前記ピストンを軸筒本体の後端部側に移動させ、前記内容物を一定量吐出する吐出機構部と、前記塗布体が押圧動作を、前記吐出機構部に伝達する押圧動作伝達部と、を備え、前記塗布体が先軸から突出した状態において前記塗布体の押圧動作が許容され、前記塗布体の押圧動作が、前記押圧動作伝達部により前記吐出機構部に伝達され、内容物を一定量吐出し、かつ、前記塗布体が先軸内に収容されることによって、前記塗布体の押圧操作が禁止され、前記押圧動作伝達部が動作せず、吐出機構部が動作しないことを特徴としている。
このように、塗布体が押圧されることにより、ピストンを軸筒本体の後端部側に移動させ、前記内容物を一定量吐出する吐出機構部を備えているため、塗布体が先軸から突出した状態において、塗布体の押圧動作が前記吐出機構部に伝達され、吐出機構部によって内容物を一定量吐出する。そして、塗布体が先軸内に収容されることによって、前記塗布体の押圧操作が禁止されるため、前記押圧動作伝達部、吐出機構部は動作しない。
したがって、塗布体から所定量の内容物を吐出した後は、内容物を吐出することはなく、1回の塗布(吐出)量が規定されている内容物を、的確に供給(塗布)することができる。
具体的には、前記押圧動作伝達部は、前記塗布体の後端部が係止されると共に、外周面に雄ネジ部が形成されたネジ棒と、前記ネジ棒の雄ネジ部と螺合する雌ネジ部を有し、前記ネジ棒に回転を付与する回転付与子と、前記先軸の端面に一端部が接し、他端部が前記回転付与子に接するスプリングと、前記軸筒本体に固定された雌ネジ部材と、を備え、前記吐出機構部は、前記ネジ棒と一体に回転し、ネジ棒に対し軸筒本体の軸線方向に移動可能な、外周面に前記軸筒本体の雌ネジ部材と螺合するネジ部が形成されたピストン棒と、前記ピストン棒に取り付けられたピストンと、を備え、前記塗布体が押圧され、前記ネジ棒が軸筒本体の後端部側に移動することにより、前記回転付与子によって前記ネジ棒及びピストン棒は回転しながら軸筒本体の後端部側に移動し、前記塗布体の先端部が先軸内に収容されるまで内容物を吐出し、かつ、前記塗布体の先端部が先軸内に収容されることにより吐出が終了し、前記ネジ棒及びピストン棒は吐出動作終了後の状態が維持されることが望ましい。
また、更に、前記軸筒本体の先端部に取付けられ、前記内容物を吐出する塗布体を覆うキャップと、前記軸筒本体の先端部に前記キャップを装着することによって、前記先軸内に収容された塗布体を、前記塗布体が先軸の先端から突出する方向に移動させ、内容物を吐出する吐出状態となすリセット部と、を備え、前記リセット部によって、前記塗布体が内容物を吐出する吐出状態となされる際、前記吐出機構部のピストンの位置が、内容物を一定量吐出した後の位置に維持されることが望ましい。
このように、前記リセット部の動作によって、塗布体を先軸の先端から突出した、内容物吐出状態となすことができるため、再び塗布体を押し込むことにより、所定量の内容物を吐出することができる。
このとき、吐出機構部のピストンの位置が、内容物を一定量吐出した後の位置に維持されるため、軸筒本体内に複数回分の内容物を収容した場合には、複数回に分けて使用することができる。
具体的には、前記押圧動作伝達部は、前記塗布体の後端部が係止されると共に、外周面に雄ネジ部が形成されたネジ棒と、前記ネジ棒の雄ネジ部と螺合する雌ネジ部を有し、前記ネジ棒に回転を付与する回転付与子と、前記先軸の端面に一端部が接し、他端部が前記回転付与子に接するスプリングと、前記軸筒本体に固定された雌ネジ部材と、を備え、前記吐出機構部は、前記ネジ棒と一体に回転し、ネジ棒に対し軸筒本体の軸線方向に移動可能な、外周面に前記軸筒本体の雌ネジ部材と螺合するネジ部が形成されたピストン棒と、前記ピストン棒に取り付けられたピストンと、を備え、前記リセット部は、前記塗布体に設けられた第1のラックと、前記先軸内を摺動する第2のラックと、前記第1のラックと第2のラックに噛合する歯車と、前記キャップに設けられ、前記第2のラックを先軸後方に移動させるリセットバーと、前記先軸に設けられた、前記リセットバーが挿入され、第2のラックに当接するための貫通穴と、を備え、前記軸筒本体の先端部に前記キャップを装着することにより、前記キャップのリセットバーが第2のラックに当接し、前記第2のラックを先軸内部に後退させると共に、前記第2のラックに噛合する歯車によって前記第1のラックを前進させ、前記塗布体が先軸の先端から突出した、内容物を吐出する吐出状態となすことが望ましい。
更に、リード角が45度以上に形成された、前記ネジ棒のネジ部と、リード角が45度以上に形成された、前記回転付与子のネジ部と、前記軸筒本体の内周面に形成された、前記回転付与子の回転を規制する回転規制突起と、前記回転規制突起に係止される、前記回転付与子の外周面に設けられた係止突起と、を備え、前記塗布体が押圧され、前記ネジ棒が軸筒本体の後端部側に移動する際、前記回転付与子の係止突起が回転規制突起に係止されることにより、前記回転付与子が軸筒本体に対して回転規制され、前記回転付与子によって前記ネジ棒及びピストン棒は回転しながら軸筒本体の後端部側に移動し、一方、前記リセットバーを先軸内に侵入させ、前記塗布体が先軸の先端から突出する方向に移動し、前記ネジ棒の一端部が前記先軸に接する位置まで戻される際、前記ネジ棒によって、前記回転付与子は前記スプリングの反発力に抗して軸筒本体前方に移動し、前記回転付与子の係止突起が回転規制突起の係止から解放され、前記解放により前記回転付与子がネジ棒に対して回転し、前記ネジ棒の一端部が前記先軸に接する位置まで戻されることが望ましい。
本発明によれば、塗布体を、塗布する対象物に押し当てることによって、内容物を一定量導出する定量供給装置において、容器を反転あるいは傾倒させることなく、一定量の内容物を供給でき、対象物に対して塗布することができる定量供給装置を得ることができる。
図1は、本発明にかかる定量供給装置の一実施形態を示す一部断面で示した斜視図である。 図2は、図1で示した一実施形態を示す断面図であって、(a)は軸筒本体の軸線と平行な断面図、(b)は(a)のI−I断面図である。 図3は、図2(a)の断面図と90度異なる方向から見た軸筒本体の軸線と平行な断面図である。 図4は、図1に示す軸筒本体を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は断面図、(c)は(b)のII−II断面図である。 図5は、図1に示す塗布体を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は断面図である。 図6は、図1に示すネジ棒を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 図7は、図1に示す回転付与子を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は断面図である。 図8は、ピストン棒を示す斜視図である。 図9は、図1に示す雌ネジ部材を示す図であって、(a)は後端部側からみた斜視図、(b)は先端部側からみた斜視図、(c)は断面図である。 図10は、図1に示すピストンを示す図であって、(a)は取り付け部側からみた斜視図、(b)は導入口側からみた斜視図、(c)は断面図である。 図11は、先軸の第1の本体を示す図であって、(a)は先端部側からみた斜視図、(b)は後端部側からみた斜視図、(c)は断面図である。 図12は、先軸の第2の本体を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は底部側からみた斜視図である。 図13は、リセット部を構成する歯車の斜視図である。 図14は、リセット部を構成する第2のラックを示す斜視図である。 図15は、キャップを示す図であって、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は断面図、(d)は(c)と90度異なる方向からみた断面図である。 図16は、一実施形態の動作を説明するための図であって、(a)は動作開始前の斜視図、(b)は(a)の断面図である。 図17は、一実施形態の動作を説明するための図であって、(a)は動作終了後の斜視図、(b)は(a)の断面図である。 図18は、本発明にかかる定量供給装置の他の実施形態を示す斜視図である。
以下、本発明にかかる定量供給装置の一実施形態について、図1乃至図17に基づいて説明する。
図1、図2、図3に示すように、符号1は定量供給装置であって、内部に内容物を収容する内容物収容部2aを後部に有する軸筒本体2と、前記軸筒本体2の先端部に設けられた先軸3と、前記先軸3を挿通し、進退可能に構成された、内容物を吐出する吐出口4bを有する塗布体4と、前記塗布体4の吐出口4bを覆い、前記軸筒本体2の前端部に着脱自在に取付けられるキャップ5とを備えている。
このキャップ5は、先軸3内に収納された前記塗布体4を前記先軸3から前進、突出させ、再び内容物を吐出できる状態になすものである。
即ち、前記先軸3から前方に突出した塗布体4を塗布対象物に押し当て、前記塗布体4を先軸3内に後退させながら内容物を吐出し、先軸3内に後退、収納された前記塗布体4を、キャップ4を軸筒本体2に装着することにより、前記先軸3から前進、突出させ、再び内容物を吐出できる状態になすものである。
また、前記内容物は液体、半固体状物であれば良く、また、この定量供給装置の用途は、特に限定されるものではないが、例えば、化粧品塗布具、薬液塗布具、靴墨塗布具等として用いることができる。
前記定量供給装置1の軸筒本体2の内部には、図2(a)に示すように、前記塗布体4の後端部が係止されるネジ棒6が設けられている。このネジ棒6は、前記塗布体4が押圧され、後退することにより、回転しながら軸筒本体2の後端部側に移動するように構成されている。このネジ棒6は、軸筒本体2に固定された回転付与子7によって回転が付与され、回転しながら軸筒本体2の後端部側に移動する。
尚、この実施形態の説明において、キャップ5が装着される側を軸筒本体2の先端部側(あるいは先端部)といい、その反対側を軸筒本体2の後端部側(あるいは後端部)という。
また、軸筒本体2の内部には、前記先軸3の後端部に一端部が接し、他端部が前記回転付与子7に接するスプリング8が設けられている。このスプリング8は前記回転付与子7を軸筒本体2の後端部側に付勢している。
また、前記ネジ棒6の内部、及び塗布体4の内部には、進退可能に設けられたピストン棒9が設けられている。このピストン棒9の内部には、軸線方向に貫通し、内容物が流通可能な貫通穴9cが形成されている。
また、このピストン棒9はネジ棒6と共に回転し、またネジ棒6に対して前後方向に摺動可能に構成されている。
また、前記ピストン棒9の先端部には、シリコンゴム等の弾性体からなるピストン10が設けられている。このピストン10の中央部には、内容物を導出する導出口10aが設けられ、この導出口10aは、前記貫通穴9cの連通し、前記吐出口4bに連通している。
したがって、前記ピストン10が、内容物収容部2a内を摺動することにより、タンク部2aの内容物は、導出口10a、貫通穴9cを介して、吐出口4bから導出される。
更に、前記軸筒本体2の内周面には、前記ピストン棒9の外周面に形成された雄ネジ部9aと螺合する雌ネジ部材11が固定されている。
したがって、前記ピストン棒9がネジ棒6の回転によって回転すると、前記ピストン棒9は、雄ネジ部9aと雌ネジ部材11との螺合によって、後方に移動する。そして、前記ピストン10が摺動し、内容物収容部2aの内容物が吐出口4aから導出される。
更に、先軸3内に後退、収納された前記塗布体4を、キャップ5を軸筒本体2に装着することにより、前記先軸3から前進、突出させ、再び内容物を吐出できる状態になすリセット部12が設けられている。
このリセット部12は、塗布体4に設けられた第1のラック12aと、先軸3に設けられた第2のラック12bと、回転軸12dが先軸3に設けられ、前記第1のラック12aと第2のラック12bに噛合する歯車12cと、キャップ5に設けられ、前記第2のラック12bに当接し、先軸3の内部に押し込むリセットバー12eとを備えている。
したがって、キャップ4を軸筒本体2に装着することにより、前方に位置する先軸3側の第2のラック12bをリセットバー12eで後方に押すことにより、第1のラック12aを備える塗布体12aを前進させ、塗布体4を先軸3から突出させ、再び内容物を吐出できる状態(復帰状態)になすことができる。
更に、前記定量供給装置1を構成する各部材について詳しく説明する。
まず、軸筒本体2について図4に基づいて説明する。
この軸筒本体2は、軸筒本体2の後部に設けられた、内容物が収容される内容物収容部2aと、前記内容物収容部2aの前方に設けられた、雌ネジ部材11が取付け、固定される凹部2bと、前記凹部2bの前方側に設けられ、先端方向へ延設され凹凸部2cと、を備えている。
この凹凸部2cにおける凸部は、図4(c)に示すように、斜面部2c1と垂直面部2c2を備えている。この凹凸部2cと、ネジ棒6の先端部に設けられた爪部6c(図6参照)によって、いわゆるラチェット機構が形成される。その結果、前記ネジ棒6は軸筒本体2内で一方向のみ回転する。
更に、前記凹凸部2cの前方には、軸筒本体2に対する前記回転付与子7の回転を規制する回転規制突起2dが設けられている。この回転規制突起2dは、軸筒本体2の内周面から内方に突出し、軸筒本体2の軸線と平行に延設けられている。
そのため、前記回転付与子7の係止突起7c(図7参照)が、回転規制突起2dに係止されることにより、回転付与子6の回転は規制される。尚、前記回転付与子7の鍔部7b(図7参照)が、前記回転規制突起2dの先端部に当接し、前記前記回転付与子7の後方への移動は阻止される。
したがって、前記回転付与子7が軸線と平行に前方に移動し、前記回転付与子7の係止突起7cが回転規制突起2dとの係合から解放させると、回転付与子7は、軸筒本体2に対して、回転可能な状態となる。
また、前記軸筒本体2の前端部の外周面には凸状の係止部2eが形成され、軸筒本体2に装着されたキャップ5が係止されるように構成されている。
次に、塗布体4について図5に基づいて説明する。
塗布体4は、先軸3から突出した状態から、先軸3内に徐々に後退しながら内容物を吐出する塗布部として機能する。
この塗布体4は円筒状に形成され、内部に内容物が流通する貫通穴4a1を有する本体部4aと、前記本体部4aの先端部に設けられた吐出口4bとを備えている。また、この塗布体4bの後端部には、ネジ棒6の先端部に係止するための係止爪部4cが形成されている。
更に、前記本体部4aの外周面には、前記外周面から突出して、リセット部12の一部を構成する第1のラック12aが本体部4aの軸線と平行に形成されている。
次に、ネジ棒6について図6に基づいて説明する。
ネジ棒6は円筒状に形成され、その外周面には回転付与子7の雌ネジ部11e(図7参照)と螺合する雄ネジ部6aが形成されている。この雄ネジ部6aのリード角θは45度以上に形成されている。
尚、リード角は45度を下回る場合には、ネジ棒6を前方に移動させ際、回転付与子7を回転させることができず、吐出可能状態に復帰させることができない。
また、このネジ棒6の前方部の外周面には、前記塗布体4の係止爪部4c(図5参照)が係止される一対の開口部6aが形成されている(図6においては、一方の開口部6aを図示)。この一対の開口部6aは相対向する位置に設けられている。
また、このネジ棒6の後方側には、前記軸筒本体2の凹凸部2cと係合し、いわゆるラチェット機構を構成する爪部6cが形成されている。この爪部6cは、軸筒本体2の外周面から外方に延設された舌状部6dの先端部に形成されている。
そのため、ネジ棒6が軸筒本体2に対して一方向に回転する際には、前記爪部6cの斜面部6c1と凹凸部2cの斜面部2c1が接し、前記舌状部6cが変形することで、ネジ棒6は回転が許容される。
一方、ネジ棒6が軸筒本体2に対して他方向に回転する際には、前記爪部6cの垂直部6c2と凹凸部2cの垂直面部2c2が接し、前記舌状部6cが変形しないため、ネジ棒6は回転しない。
また、ネジ棒6の後端部の内周面には、ピストン棒9とネジ棒6の相対的な回転を規制する回り止め部6eが形成されている。この回り止め部6eは、貫通穴6f内に平面状部を突出して形成し、貫通穴6fに円弧状部6e1と平面部6e2と形成したものである。
この回り止め部6eによって、前記ピストン棒9はネジ棒6に対して回転することなく、軸線方向に移動可能に取り付けられる。
また、このネジ棒6の一端面は先軸3の端面と接し、塗布体4による内容物の吐出がなされるにつれて、ネジ棒6は回転付与子7によって回転しながら、軸筒本体2の後方へ移動するように構成されている。
次に、回転付与子7について図7に基づいて説明する。
回転付与子7は円筒状に形成され円筒部7aと前記円筒部6aの略中央部に外方に延設された鍔部7bが設けられている。
また、前記円筒部7aの外周面であって、前記鍔部6bの後端側には、前記軸筒本体2の回転規制突起2dに係止される係止突起7cが設けられている。この係止突起7cが回転規制突起2dに係止されることにより、回転付与子7は前記軸筒本体2に対して、回転しないように取り付けられる。
また、前記回転付与子7の円筒部7aの内周面には、雌ネジ部7dが形成されている。この雌ネジ部7dは、ネジ棒6に形成された雄ネジ部6aと螺合することによって、軸筒本体2の後端側に移動するネジ棒6に回転を付与する。
尚、雌ネジ部7dは、雄ネジ部6aと同一のリード角で形成されている。即ち、雌ネジ部7dのリード角は45度以上に形成されている。
次に、スプリング8について説明する。
このスプリング8はコイルスプリングであって、図2、図3に示すように、一端が先軸3の端面に接し、他端は回転付与子7の一面に接している。そして、このスプリング8の反発力によって、回転付与子7の係止突起7cが軸筒本体2の回転規制突起2dに係止され、回転付与子7が回転しないように固定される。
一方、回転付与子7がネジ棒6から軸筒本体前方向への力を受けると、回転付与子7は前記スプリング8を圧縮しながら軸筒本体前方向へ移動し、係止突起7cと軸筒本体2の回転規制突起2dとの係止が解かれ、回転付与子7が回転可能な状態になされる。
次に、ピストン棒9について図8に基づいて説明する。
ピストン棒9が、円柱状の雄ネジ部9aと、雄ネジ部9aの後端に形成された円柱状のピストン取付け部9bとを備えている。
また、このピストン棒9の雄ネジ部9aは、相対向して形成された一対の平面部9a1と、前記平面部9a1間に形成されたネジ形成部9a2と、を備えている。
更に、図2に示すように、このピストン棒9には、軸線に平行に貫通穴9cが設けられている。
一方、ピストン棒9が挿入されるネジ棒6の後端部内周面には、前記したように、回り止め部6eが形成され、この回り止め部6eは円弧状部6e1と平面部6e2とを有している。そのため、ネジ棒6とピストン棒9は一体に回転するが、前記ピストン棒9はネジ棒6に対して前後方向に移動することができる。
また、前記雄ネジ部9aは、前記軸筒本体2に固定された雌ネジ部材11と螺合する。したがって、前記雄ネジ部9aが回転することにより、前記雄ネジ部9aは、軸筒本体2の雌ネジ部材11によって後方へ回転しながら移動する。その結果、ピストン10を後方に移動させ、内容物を吐出する。
次に、雌ネジ部材11について図9に基づいて説明する。
この雌ネジ部11は、筒状本体部11aと、前記筒状本体部11aの後端部に形成された鍔部11bを有している。また前記鍔部11bの外周面には、軸筒本体2の凹部2bに嵌合する突起11cが形成されている。
この突起11cが軸筒本体2の凹部2bに嵌合するため、雌ネジ部材11は軸筒本体2に回転することなく、かつ軸筒本体2の軸線方向に移動することなく、固定される。
尚、前記突起11cに対応する鍔部11bには、隙間部11dが形成されている。この隙間部11dによって、前記突起11cが鍔部11bの内側方向に変形し、軸筒本体2内に挿入し、しかも容易に移動でき、容易に装着することができる。
また、この雌ネジ部材11の後端部内周面には、ピストン棒9の雄ネジ部9aと螺合する雌ネジ部11eが形成されている。
したがって、前記したように、ピストン棒9が回転することにより、この雌ネジ部材11の雌ネジ部11eによって、前記ピストン棒9は軸筒本体部2(内容物収容部2a)後方側へ移動する。
次に、ピストン10について図10に基づいて説明する。
このピストン10は円板状に形成され、その外周面は軸筒本体2の内容物収容部2aの内周面に接し、ピストン10の中央部分にはピストン棒9を取り付ける取付け部10bが設けられている。
また、このピストン10の中心部には、内容物を導出する導出口10aが形成されている。この導出口10aはピストン棒9の貫通穴9cと連通している。
したがって、ピストン10がピストン棒9によって軸筒本体部2(内容物収容部2a)後方側へ移動することにより、内容物収容部2a内の内容物は、前記導出口10aから導出され、塗布体4の吐出口4bから外部に吐出される。
次に、先軸3について図11、図12に基づいて説明する。
先軸3は、図11に示すように、塗布体4が進退する進退口3A1及びリセットバー12eが挿入されるリセットバー挿入口3A2を有する第1の本体3Aと、図12に示すように、第1の本体3Aの後端部に一部が嵌合する、歯車12cの回転軸12dを有する第2の本体3Bとを備えている。
前記第1の本体3Aには、第2のラック12bが先軸3(軸筒本体2)の軸線方向に移動可能に形成された溝部3A3が軸線に平行に形成されている。そして、前記溝部3A3内に収容された第2のラック12bは、前記リセットバー挿入口3A2から挿入されたリセットバー12eによって押し込まれ、後方に移動するように構成されている。
また、第1の本体3Aの後端部には、第2の本体3Bの先端部が挿入され、第2の本体3Bの外周面と嵌合する周壁3A4が形成されている。
一方、第2の本体3Bの先端側には嵌合部3B1が形成され、この嵌合部3B1の後端部には段部3B1が形成される。そして、第2の本体3Bが第1の本体3Aに嵌合した際、第2の本体3Bの段部3B1が第1の本体3Aの周壁3A3の後端面が接することにより、位置規制されるように構成されている。
また、第2の本体3Bには、図13に示すような平歯車等の歯車12cの回転軸12dが設けられている。
また、図14に示すように、前記した第2のラック12bは板状に形成され、その一面に塗布体4が摺動する円弧状部と、前記歯車12cと噛合するラック部12b2が設けられている。
したがって、前記第2のラック12bを溝部3A2内に収容し、歯車12cを取り付けた第2の本体3Bを第1の本体3Aに嵌合し、更に塗布体4を先軸3内に挿入することにより、第1のラック12aと第2のラック12bは歯車12cを介して噛合する。
次に、キャップ部5について図15に基づいて説明する。
前記キャップ部5は、有底円筒状の本体部5aと、前記本体部5aの底部5a1から開口部5a2に向けて立設された、塗布体先端を覆う覆い部5bと、前進した第2のラック12bを後退させる、リセットバー12eとを備えている。
前記リセットバー12eは、一対の棒状に形成され、図15(b)に示すように、覆い部5bの後端部から更に開口部5a2に向けて立設されている。
前記リセットバー12eは、前記キャップ部5を軸筒本体2の先端部に装着した際、先軸3に設けられたリセットバー挿入口3A2から進入し、前方に位置する第2のラック12bを後方に、押し込むことができるように構成されている。
次にリセット部12について説明する。
リセット部12は、第1のラック12a、歯車12、第2のラック12b、キャップ5に形成されたリセットバー12eによって形成されている。
即ち、内容物を吐出しながら、塗布体4を対象物に押し付け、塗布体4を後方に移動させると、それに伴い、第1のラック12aが後退し、第2のラック12bが前進する。
したがって、塗布体からの吐出が終了すると、第2のラック12bが最も前進した位置に置かれる。そして、前記キャップ部5を軸筒本体2の先端部に装着すると、リセットバー12eが、先軸3に設けられたリセットバー挿入口3A2から進入し、前方に移動した第2のラック12bを後方に押し込む。この第2のラック12bの後方への移動に伴い、第1のラック12a(塗布体4)が前進し、初期状態に復帰する。
次に、前記定量供給装置1の動作作用について、図16乃至図17に基づいて説明する。
まず、定量供給装置1からキャップ4を取り外すと、図16に示すように、塗布体4は先軸3から突出した状態にあり、何ら操作を行うことなく、対象物に塗布体4を押し当てることにより、直ちに内容物を吐出することができる。
即ち、図16(a)の矢印で示すように、塗布体4を対象物に押し当て、前記塗布体4を後方(先軸3内)へ移動させる。この塗布体4の移動によって、塗布体4と係止されているネジ棒6も、軸筒本体2の後端部方向(矢印)に移動する。
このとき、スプリング8力によって、前記回転付与子7は軸筒本体2の後端部方向への力を受け、前記回転付与子7の係止突起7cが、軸筒本体2の回転規制突起2dに係止された状態にある。そのため、前記回転付与子7は回転することなく、軸筒本体2に固定されている。
また、軸筒本体2の後端部方向に移動するネジ棒6は、ネジ棒6の雄ネジ部6aと回転付与子7の雌ネジ部7dが螺合しているために、前記ネジ棒6は、一方向に回転しながら、軸筒本体2の後端部方向に移動する。
尚、舌状部6dの先端に形成された爪部6cが、軸筒本体2の凹凸部2cと係合しているため、前記ネジ棒6は、いわゆるクリック音を出しながら軸筒本体2の後端部方向に移動する。
また、前記ネジ棒6の貫通穴6fには、ピストン棒9が一体的に回転するように取り付けられている。また、ピストン棒9の雄ネジ部9aは、軸筒本体2に固定された雌ネジ部材11と螺合している。
そのため、前記ネジ棒6の回転移動の動作に伴って、ピストン棒9は雌ネジ部材11と螺合し回転しながら、軸筒本体2の後端部方向に移動する。
このピストン棒9が軸筒本体2の後端部方向に移動することによって、ピストン10も内容物収容部2a内を移動し、前記内容物収容部2aからピストン10の導出口10a、ピストン棒9の貫通穴9c、塗布体4の吐出口4aから内容物が吐出される。
また、前記塗布体4には第1のラック12aが形成されており、第1のラック12aが先軸3の後方に移動することによって、前記第1のラック12aと噛合する第2のラック12bは、先軸3の先端部方向(前方)に移動する。
そして、図17に示すように、塗布体4が先軸3内に後退し、先軸3内に埋没すると、対象物に対して塗布体を押し当てることができないため、塗布体4の移動が停止し、所定量の内容物の吐出が終了する。
このとき、図17(b)に示すように、塗布体4からの吐出が終了すると、第2のラック12bが最も前進した位置に置かれる。
この状態おいて、塗布体4を対象物に再度押し当てようとしても、塗布体4の先端部が先軸3から突出していないため、対象物に押し当てることができず、内容物は吐出されない。
その結果、使用者が、対象物に対して塗布体4を押し当て、所定量の内容物を吐出した後は、塗布体4を対象物に押し当て(塗布体4を移動させることができない)ため、内容物を吐出することがなく、所定量以上(塗布体4の先端部が先軸3内に後退し、先軸3内に埋没する際に、吐出する量以上)の内容物の吐出を防止できる。
前記した所定量の内容物の吐出終了後、使用者はキャップ5を軸筒本体2に装着する。
前記キャップ部5を軸筒本体2の先端部に装着すると、リセットバー12eがリセットバー挿入口3A2から進入し、図17(b)の矢印で示すように、前方に移動した第2のラック12bを後方に押し込む。この第2のラック12bの後方への移動に伴い、第2のラック12bと歯車12cを介して噛合している第1のラック12a(塗布体4)が前進する。
また、前記塗布体4とネジ棒6は係止されているため、第1のラック12a(塗布体4)の前進に伴い、ネジ棒6も前進する。このとき、ネジ棒6と回転付与子7は螺合しているが、リード角が45度以上に形成されているため、ネジ棒6の移動によりスプリング8を圧縮しながら、回転付与子7も前方に移動する。
そして、前記回転付与子7の係止突起7cと軸筒本体2の回転規制突起2dとの係合が解除されると、前記回転付与子7は回転し、ネジ棒6は、図16(b)に示す先軸3の端面と接する初期状態の位置に復帰する。
一方、ピストン棒9は雄ネジ部9aが雌ネジ部材11の雌ネジ部11eと螺合し、またピストン棒9はネジ棒6の軸筒本体2の軸線方向の移動に拘束されないため、ネジ棒6、回転付与子7が初期状態に復帰した後も、前進した状態(吐出が終了した状態)が維持される。
そして、再び、先軸3から突出した塗布体4の先端を対象物に押し当てることにより、前記した動作を繰り返す。即ち、キャップ4を取り外し、塗布体4の先端を対象物に押し当て、前記塗布体4を先軸3内に後退させ、所定量の内容物を吐出する。
このようにして、内容物収容部2a内の内容物が終了するまで、上記動作を繰り返し、所定量の内容物を供給する。
尚、上記実施形態にあっては、リセットバー12eが先軸3に設けられたリセットバー挿入口3A2から進入し、前方に位置する第2のラック12bを後方に押し込み、第1のラック12a(塗布体4)を前進させ、塗布体4を初期状態(吐出可能状態)になしていた。
本発明は、特にこの構成に限定されるものではなく、図18に示すように第2のラック12bに、先軸2の周面の貫通溝3A5から突出する突起20を形成しても良い。
即ち、キャップ5を軸筒本体2に装着する際に、前記キャップ5によって前記突起20を後方へ移動させるように構成しても良い。このように構成した場合には、前記キャップ5にリセットバー12eを形成する必要がなく、前記キャップ5を安価に製作することができる。
1 定量供給装置
2 軸筒本体
2a 内容物収容部
2b 凹部
2c 凹凸部
2d 回転規制突起
3 先軸
3A 第1の本体
3A1 進退口
3A2 リセットバー挿入口
4 塗布体
4b 吐出口
5 キャップ
6 ネジ棒(押圧動作伝達部)
6a 雄ネジ部
6e 回り止め部
6f 貫通穴
7 回転付与子(押圧動作伝達部)
7a 円筒部
7b 鍔部
7c 係止突起
7d 雌ネジ部
8 スプリング(押圧動作伝達部)
9 ピストン棒(吐出機構部)
9a 雄ネジ部
9a1 平面部
9a2 ネジ形成部
9b ピストン取付け部
9c 貫通穴
10 ピストン(吐出機構部)
11 雌ネジ部材(押圧動作伝達部)
11c 突起
11e 雌ネジ部
12 リセット部
12a 第1のラック
12b 第2のラック
12c 歯車
12d 回転軸
12e リセットバー

Claims (5)

  1. 軸筒本体内に内容物が収容され、前記軸筒本体内のピストンを軸筒本体の後端部方向に移動させることにより、前記内容物を一定量供給する定量供給装置であって、
    前記軸筒本体の前端部に設けられた先軸と、
    前記先軸に対して進退すると共に、先端に内容物を吐出する吐出口が形成された塗布体と、
    前記ピストンを軸筒本体の後端部側に移動させ、前記内容物を一定量吐出する吐出機構部と、
    前記塗布体が押圧動作を、前記吐出機構部に伝達する押圧動作伝達部と、を備え、
    前記塗布体が先軸から突出した状態において前記塗布体の押圧動作が許容され、前記塗布体の押圧動作が、前記押圧動作伝達部により前記吐出機構部に伝達され、内容物を一定量吐出し、
    かつ、前記塗布体が先軸内に収容されることによって、前記塗布体の押圧操作が禁止され、前記押圧動作伝達部が動作せず、吐出機構部が動作しないことを特徴とする定量供給装置。
  2. 前記押圧動作伝達部は、
    前記塗布体の後端部が係止されると共に、外周面に雄ネジ部が形成されたネジ棒と、
    前記ネジ棒の雄ネジ部と螺合する雌ネジ部を有し、前記ネジ棒に回転を付与する回転付与子と、
    前記先軸の端面に一端部が接し、他端部が前記回転付与子に接するスプリングと、
    前記軸筒本体に固定された雌ネジ部材と、を備え、
    前記吐出機構部は、
    前記ネジ棒と一体に回転し、ネジ棒に対し軸筒本体の軸線方向に移動可能な、外周面に前記軸筒本体の雌ネジ部材と螺合するネジ部が形成されたピストン棒と、
    前記ピストン棒に取り付けられたピストンと、を備え、
    前記塗布体が押圧され、前記ネジ棒が軸筒本体の後端部側に移動することにより、前記回転付与子によって前記ネジ棒及びピストン棒は回転しながら軸筒本体の後端部側に移動し、前記塗布体の先端部が先軸内に収容されるまで内容物を吐出し、
    かつ、前記塗布体の先端部が先軸内に収容されることにより吐出が終了し、前記ネジ棒及びピストン棒は吐出動作終了後の状態が維持されることを特徴とする請求項1記載の定量供給装置。
  3. 前記軸筒本体の先端部に取付けられ、前記内容物を吐出する塗布体を覆うキャップと、
    前記軸筒本体の先端部に前記キャップを装着することによって、前記先軸内に収容された塗布体を、前記塗布体が先軸の先端から突出する方向に移動させ、内容物を吐出する吐出状態となすリセット部と、を備え、
    前記リセット部によって、前記塗布体が内容物を吐出する吐出状態となされる際、前記吐出機構部のピストンの位置が、内容物を一定量吐出した後の位置に維持されることを特徴とする請求項2記載の定量供給装置。
  4. 前記押圧動作伝達部は、
    前記塗布体の後端部が係止されると共に、外周面に雄ネジ部が形成されたネジ棒と、
    前記ネジ棒の雄ネジ部と螺合する雌ネジ部を有し、前記ネジ棒に回転を付与する回転付与子と、
    前記先軸の端面に一端部が接し、他端部が前記回転付与子に接するスプリングと、
    前記軸筒本体に固定された雌ネジ部材と、を備え、
    前記吐出機構部は、
    前記ネジ棒と一体に回転し、ネジ棒に対し軸筒本体の軸線方向に移動可能な、外周面に前記軸筒本体の雌ネジ部材と螺合するネジ部が形成されたピストン棒と、
    前記ピストン棒に取り付けられたピストンと、を備え、
    前記リセット部は、
    前記塗布体に設けられた第1のラックと、
    前記先軸内を摺動する第2のラックと、
    前記第1のラックと第2のラックに噛合する歯車と、
    前記キャップに設けられ、前記第2のラックを先軸後方に移動させるリセットバーと、
    前記先軸に設けられた、前記リセットバーが挿入され、第2のラックに当接するための貫通穴と、を備え、
    前記軸筒本体の先端部に前記キャップを装着することにより、前記キャップのリセットバーが第2のラックに当接し、前記第2のラックを先軸内部に後退させると共に、前記第2のラックに噛合する歯車によって前記第1のラックを前進させ、
    前記塗布体が先軸の先端から突出した、内容物を吐出する吐出状態となすことを特徴とする請求項3記載の定量供給装置。
  5. 更に、リード角が45度以上に形成された、前記ネジ棒のネジ部と、
    リード角が45度以上に形成された、前記回転付与子のネジ部と、
    前記軸筒本体の内周面に形成された、前記回転付与子の回転を規制する回転規制突起と、
    前記回転規制突起に係止される、前記回転付与子の外周面に設けられた係止突起と、を備え、
    前記塗布体が押圧され、前記ネジ棒が軸筒本体の後端部側に移動する際、
    前記回転付与子の係止突起が回転規制突起に係止されることにより、前記回転付与子が軸筒本体に対して回転規制され、前記回転付与子によって前記ネジ棒及びピストン棒は回転しながら軸筒本体の後端部側に移動し、
    一方、前記リセットバーを先軸内に侵入させ、前記塗布体が先軸の先端から突出する方向に移動し、前記ネジ棒の一端部が前記先軸に接する位置まで戻される際、
    前記ネジ棒によって、前記回転付与子は前記スプリングの反発力に抗して軸筒本体前方に移動し、前記回転付与子の係止突起が回転規制突起の係止から解放され、前記解放により前記回転付与子がネジ棒に対して回転し、前記ネジ棒の一端部が前記先軸に接する位置まで戻されることを特徴とする請求項4記載の定量供給装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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